JP2003095118A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2003095118A
JP2003095118A JP2001285493A JP2001285493A JP2003095118A JP 2003095118 A JP2003095118 A JP 2003095118A JP 2001285493 A JP2001285493 A JP 2001285493A JP 2001285493 A JP2001285493 A JP 2001285493A JP 2003095118 A JP2003095118 A JP 2003095118A
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worm cylinder
power steering
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Toru Segawa
徹 瀬川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速機のバックラッシュに起因する歯面同士
の衝突音(ラトル音)を低減すると共に、ステアリング
ホイールの操作性やステアリングホイール戻りを良好に
維持すること。 【解決手段】 電動モータ4に連結した回転軸5の左端
部には、保持部材である筒状のフランジ6が回転軸5に
嵌合してあり、その右端部には、第1の回転伝達部材で
ある円盤状のフランジ7が一体に形成してある。回転軸
5に、ウォーム筒8が回転自在に且つ軸動自在に外嵌し
てある。フランジ6、7とウォーム筒8の間に、筒状の
弾性体9a、第2の回転伝達部材9bがそれぞれ介装し
てあり、しかも、第2の回転伝達部材9bがフランジ7
とウォーム筒8の間を動力伝達可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動パワーステア
リング装置に関し、特に、減速機のバックラッシュに起
因する歯面同士の衝突音(ラトル音)を低減することが
できる電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動パワーステアリング装置とし
て、補助操舵トルクとなる電動モータの回転出力を歯車
装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステア
リングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪の
操舵を行うように構成したものが知られている。このよ
うな電動パワーステアリング装置においては、ハウジン
グ内に設けられた動力伝達機構を用いて、電動モータの
回転を減速しつつ出力軸に動力を伝達している。
【0003】この動力伝達機構として、ウォームギヤ機
構を用いた電動パワーステアリング装置においては、ウ
ォームとウォームホイールの歯面間に適度なバックラッ
シュを設定する必要がある。
【0004】すなわち、かかるバックラッシュが小さす
ぎれば、噛合する歯同士が競り合いを起こし、作動トル
クが重くなってステアリングホイール戻りが悪くなる。
【0005】これに対し、バックラッシュをある程度大
きくすると、歯同士の競り合い等は生じなくなる。ま
た、バックラッシュをある程度大きくしても、ウォーム
ギヤ機構において一方向に動力が伝達されている場合に
は、特に大きな問題を生じさせることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電動パワー
ステアリング装置においては、ステアリングホイールの
操舵に応じて、あるいは車輪を介して路面から入力され
る振動等に基づき、動力の伝達方向が変わりうる。
【0007】その結果、今まで当接していた歯面の裏側
の歯面が、バックラッシュ分だけ急に移動して、相手の
歯面に衝突し、比較的大きな叩き音が生ずる。かかる叩
き音は、噛み合うギヤの材質、剛性によっても音質が変
化し、またバックラッシュが大きいほど大きくなる傾向
にある。特に鉄系のギヤ同士では、叩き音は耳障りな衝
撃音となって、運転者に不快感を与える。
【0008】このような叩き音は、ウォームおよびウォ
ームホイールの一方を樹脂製にすることによりある程度
低減することができるが、十分に消去することはでき
ず、またその場合にも低周波のこもり音が生ずる虞があ
る。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、減速機のバックラッシュに起因する歯面
同士の衝突音(ラトル音)を低減すると共に、ステアリ
ングホイールの操作性やステアリングホイール戻りを良
好に維持する電動パワーステアリング装置を提供するこ
とを目的する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1にかかる電動パワーステアリング
装置は、補助操舵トルクとなる電動モータの回転を伝達
する回転軸からの出力を減速して操舵機構の出力軸に伝
達し、ステアリングホイールに印加された操舵力を補助
して、車輪の操舵を行うように構成した電動パワーステ
アリング装置において、前記回転軸に、回転自在に且つ
軸方向に移動自在に外嵌して、外周面にウォーム歯を形
成した円筒状のウォーム筒と、前記回転軸と一体的に形
成された、前記ウォーム筒に回転を伝達する第1の回転
伝達部材と、前記第1の回転伝達部材と前記ウォーム筒
の間に介装された、弾性を有する第2の回転伝達部材
と、前記第1の回転伝達部材とは前記ウォーム筒の反対
側の端部側で、前記回転軸に外嵌された弾性体と、前記
回転軸に嵌合し、前記弾性体を介して、前記ウォーム筒
を前記回転軸に位置保持している保持部材と、を具備し
てなることを特徴とする。
【0011】このように、本発明によれば、回転軸にウ
ォーム筒が回転自在に且つ軸方向に移動自在に外嵌して
あり、電動モータの回転を伝達する回転軸に第1の回転
伝達部材が一体に形成してあり、第1の回転伝達部材と
ウォーム筒の間に弾性を有する筒状の第2の回転伝達部
材が介装され、第1の回転伝達部材とはウォーム筒の反
対側に、回転軸に外嵌された筒状の弾性体を介して、ウ
ォーム筒を回転軸に位置保持している保持部材が回転軸
に外嵌し、しかも、第1の回転伝達部材と第2の回転伝
達部材およびウォーム筒の間を動力伝達可能に連結して
いる。
【0012】したがって、電動モータを駆動して、回転
軸が第1の回転伝達部材および第2の回転伝達部材と共
に回転すると、その動力は、第1の回転伝達部材→第2
の回転伝達部材→ウォーム筒の経路で伝達することがで
きる。これにより、例えば車両がカーブを曲がろうとす
る時などのように、ステアリングホイールの操舵角が大
きい場合には、電動モータの回転出力を減速して操舵機
構の出力軸に伝達し、ステアリングホイールに印加され
た操舵力を補助して、車輪の操舵を行うことができる。
【0013】また、回転軸に、ウォーム筒が軸方向に移
動自在に外嵌してあり、ウォーム筒の一方の端部側(第
1の回転伝達部材側)に弾性を有する第2の回転伝達部
材が、他方の端部側(保持部材側)に弾性体が、それぞ
れ介装してある。そのため、例えばウォームホイールの
回転振動によって、ウォーム筒とウォームホイールの歯
面が衝突して歯面に衝撃を与えるような場合であって
も、ウォーム筒は、軸方向に移動しながら、第2の回転
伝達部材または弾性体を圧縮変形させるため、歯面同士
の衝撃を抑えることができると共に、歯面同士の衝突音
(ラトル音)を低減することができる。
【0014】さらに、ウォーム筒のウォーム歯には進み
角が存在し、ウォーム歯とウォームホイールの歯面が衝
突した際には、衝突時の分力により軸方向の力に加えて
回転方向の力が生じる。本発明では、回転軸に、ウォー
ム筒が回転自在に外嵌してあり、ウォーム筒の一方の端
部側(第1の回転伝達部材側)に弾性を有する第2の回
転伝達部材が、他方の端部側(保持部材側)に弾性体
が、それぞれ介装してあり、しかも、第2の回転伝達部
材が第1の回転伝達部材とウォーム筒の間を動力伝達可
能に連結している。この結果、ウォーム筒に回転方向の
振動が生じた場合であっても、ウォーム筒は、回転しな
がら、第2の回転伝達部材を捩れ変形させ、ウォーム筒
は、第1の回転伝達部材や回転軸に対して弾性的に捩れ
た状態となり、異音を生起することがない。
【0015】さらに、本発明では、ウォーム筒とウォー
ムホイールの歯面間に、適度なバックラッシュを設定す
ることができ、噛合する歯同士が競り合いを起こすこと
がないため、ステアリングホイールの操作性やステアリ
ングホイール戻りを良好に維持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明
する。
【0017】(第1実施の形態)図1は、本発明の第1
実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の縦断
面図であり、図2は、図1の動力伝達機構を示す斜視図
である。
【0018】図1に示すように、本第1実施の形態にか
かる電動パワーステアリング装置では、ステアリングホ
イール(図示略)に連結した入力軸(図示略)に、トー
ションバー(図示略)等を介して出力軸1が連結してあ
り、出力軸1に、ウォームギヤ減速機構のウォームホイ
ール2が固定してある。
【0019】ウォームギヤ減速機構を収納するハウジン
グ3には、電動モータ4が取り付けてある。電動モータ
4の駆動軸4aは、雌スプラインに形成してあり、駆動
軸4aに、回転軸5がその右端部5aの雄スプラインに
より連結してある。
【0020】回転軸5の左端部には、保持部材である筒
状のフランジ6が回転軸5に回転可能に嵌合してあり、
一方、右端部には、第1の回転伝達部材である円盤状の
フランジ7が回転軸5と一体的に形成してある。
【0021】回転軸5の中央部には、外周面にウォーム
歯を有するウォーム筒8が回転自在に且つ軸方向に移動
自在に外嵌してある。
【0022】フランジ6とウォーム筒8との間には、筒
状の弾性体9aが介装してある。また、フランジ7とウ
ォーム筒8との間には、両者間を動力伝達可能に連結し
た筒状の弾性を有する第2の回転伝達部材9bが介装し
てある。筒状の弾性体9aと第2の回転伝達部材9b
は、回転方向および軸方向にバネ特性を有している。
【0023】回転軸5の左端のフランジ6と、右端のフ
ランジ7の外側とが一対の軸受10,10により回転軸
5を回転自在に支持してある。
【0024】また、図2に示すように、フランジ7の左
側には、凸部11が形成してあり、第2の回転伝達部材
9bの右側には、凸部11に嵌合する凹部12が形成し
てある。同様に、第2の回転伝達部材9bの左側には、
凹部13が形成してあり、ウォーム筒8の右側には、凹
部13が嵌合する凸部14が形成してある。
【0025】これら凹凸嵌合11〜14により、回転軸
5がフランジ7と共に回転すると、その動力は、フラン
ジ7→第2の回転伝達部材9b→ウォーム筒8の経路で
伝達される。
【0026】なお、回転軸5の左端のフランジ6の右側
には、筒状部15が形成してあり、右端のフランジ7の
左側には、軸部16が形成してあり、これら筒状部15
および軸部16は、ウォーム筒8の軸方向の動きを規制
するストッパーの働きをするようになっている。
【0027】以上のように構成した電動パワーステアリ
ング装置では、電動モータ4を駆動して、回転軸5がフ
ランジ7と共に回転すると、その動力は、フランジ7→
第2の回転伝達部材9b→ウォーム筒8の経路で伝達さ
れる。これにより、例えば車両がカーブを曲がろうとす
る時などのように、ステアリングホイール(図示略)の
操舵角が大きい場合には、電動モータ4の回転出力を減
速して操舵機構の出力軸1に伝達し、ステアリングホイ
ール(図示略)に印加された操舵力を補助して、車輪の
操舵を行うことができる。
【0028】また、回転軸5に、ウォーム筒8が軸方向
に移動自在に外嵌してあり、回転軸5の端部に固定した
フランジ6、7とウォーム筒8との間に、筒状の弾性体
9aと第2の回転伝達部材9bが介装してある。そのた
め、例えばウォームホイール2の回転振動によって、ウ
ォーム筒8とウォームホイール2の歯面が衝突して歯面
に衝撃を与えるような場合であっても、ウォーム筒8
は、軸方向に移動しながら、筒状の弾性体9aまたは第
2の回転伝達部材9bを圧縮変形させることにより、歯
面同士の衝撃を抑えることができると共に、歯面同士の
衝突音(ラトル音)を低減することができる。
【0029】さらに、ウォーム歯には進み角が存在し、
ウォーム筒8とウォームホイール2の歯面が衝突した際
には、衝突時の分力により軸方向の力に加えて回転方向
の力が生じる。本実施の形態では、回転軸5に、ウォー
ム筒8が回転自在に外嵌してあり、回転軸5の端部に固
定したフランジ6,7とウォーム筒8の間に、筒状の弾
性体9aと第2の回転伝達部材9bが介装してあり、し
かも、第2の回転伝達部材9bがフランジ7とウォーム
筒8の間を動力伝達可能に連結している。したがって、
ウォーム筒8に回転方向の振動が生じた場合であって
も、ウォーム筒8は、回転しながら、第2の回転伝達部
材9bを捩れ変形させ、ウォーム筒8は、フランジ7や
回転軸5に対して弾性的に捩れた状態となり、異音を生
起することがない。
【0030】さらに、本実施の形態では、ウォーム筒8
とウォームホイール2の歯面間に、適度なバックラッシ
ュを設定することができ、噛合する歯同士が競り合いを
起こすことがないため、ステアリングホイール(図示
略)の操作性やステアリングホイール(図示略)戻りを
良好に維持することができる。
【0031】さらに、第2の回転伝達部材9bは、ウォ
ーム筒8と回転軸5の間に生じる回転(捩り)方向にバ
ネ特性を有しているため、電動モータ4によって発生す
るトルクリップルがウォーム筒8からステアリングホイ
ール(図示略)に伝達される際に、このトルクリップル
のピークを低減して、操舵フィーリングを向上させるこ
とができる。
【0032】(第2実施の形態)図3は、本発明の第2
実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の縦断
面図であり、図4は、図3の動力伝達機構を示す斜視図
である。
【0033】図3に示すように、本第2実施の形態で
は、ウォーム筒8の両端部から外側に向けて、筒状部1
7,17が延在してあり、これら筒状部17は、ウォー
ム筒8の軸方向の動きを規制するストッパーの働きをす
るようになっている。その他の構成等は、上述した第1
実施の形態と同様である。
【0034】(第3実施の形態)図5は、本発明の第3
実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の縦断
面図である。
【0035】図5に示すように、本第3実施の形態で
は、筒状の弾性体9aと第2の回転伝達部材9bは、円
筒ダンパーであり、その内径側に、ウォーム筒8の端部
外周面に固着した筒状内径リング18a、18bと、そ
の外径側に、保持部材であるフランジ6と第1の回転伝
達部材であるフランジ7のそれぞれの外周面に固着した
筒状外径リング19a、19bとを有している。これに
より、回転軸5がフランジ7と共に回転すると、その動
力は、フランジ7→第2の回転伝達部材9b→ウォーム
筒8の経路で伝達される。その他の構成等は、上述した
第1および第2実施の形態と同様である。
【0036】特に、本実施の形態では、ウォーム筒8に
回転方向の振動が生じた場合であっても、ウォーム筒8
は、回転しながら、第2の回転伝達部材9bを捩れ変形
させ、内径および外径リング18b、19bが相対回転
して弾性的に捩れた状態となり、異音を生起することが
ない。
【0037】なお、筒状内径リング18aと筒状外径リ
ング19aが無くても上述と同様の効果が得られる。こ
の場合には、フランジ6とウォーム筒8の間に軸方向の
移動を吸収する弾性体(例えば、筒状の弾性体9a状の
もの)が挟んであればよい。
【0038】また、筒状の内径リングと筒状の外径リン
グの径の関係が入替っていて、ウォーム筒8の端部の外
径がフランジ7の外径より大きくても良い。この場合、
前述の筒状の外径リングが18b、筒状の内径リングが
19bとなり、両者の間に第2の回転伝達部材9bが設
けられて回転を伝達する。
【0039】さらに、上述の第1、第2、第3の実施形
態において、フランジ6を回転軸5と共に回転できるよ
うに回転軸5に一体的に形成し、フランジ6とウォーム
筒8の間に筒状の弾性体9aを相互に回転自在に介装す
るか、または筒状の弾性体9aにフランジ6とウォーム
筒8をそれぞれ凸凹嵌合するように介装しても上述と同
様の効果が得られる。凸凹嵌合されている場合、動力の
伝達はフランジ7→第2の回転伝達部材9b→ウォーム
筒8と共にフランジ6→筒状の弾性体9a→ウォーム筒
8の経路でも伝達される。その結果、フランジ6とウォ
ーム筒8の間の筒状の弾性体9aには軸方向の圧縮変形
のみならず捩れ変形も発生する。したがって、捩れ変形
が加わる場合、弾性を有する筒状の弾性体9aと第2の
回転伝達部材9bの2ヶ所で負荷を受けるため、個々に
加わる負荷を小さくする事が出来る。
【0040】(第4実施の形態)図6は、本発明の第4
実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の要部
断面図である。
【0041】上述した第1ないし第3実施の形態では、
回転軸5の端部に、保持部材であるフランジ6が回転軸
5に回転可能に嵌合してあったが、本第4実施の形態で
は、図6に示すように、回転軸5の端部に雄スプライン
20が形成してあり、筒状のフランジ6に雌スプライン
21が形成してある。この結果、回転軸5は両スプライ
ン20,21により筒状のフランジ6とは回転不能に且
つ軸方向に移動自在に嵌合している。その他の構成等は
上述した第1ないし第3実施の形態と同様である。
【0042】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転軸にウォーム筒が回転自在に且つ軸方向に移動自在
に外嵌してあり、電動モータの回転を伝達する回転軸に
第1の回転伝達部材が一体に形成してあり、第1の回転
伝達部材とウォーム筒の間に弾性を有する筒状の第2の
回転伝達部材が介装され、第1の回転伝達部材とは反対
側に、回転軸に外嵌された筒状の弾性体を介して、ウォ
ーム筒を回転軸に位置保持している保持部材が回転軸に
外嵌し、しかも、第1の回転伝達部材と第2の回転伝達
部材およびウォーム筒の間を動力伝達可能に連結してい
る。したがって、電動モータを駆動して、回転軸が第1
の回転伝達部材および第2の回転伝達部材と共に回転す
ると、その動力は、第1の回転伝達部材→第2の回転伝
達部材→ウォーム筒の経路で伝達することができる。
【0044】また、回転軸に、ウォーム筒が軸方向に移
動自在に外嵌してあり、ウォーム筒の一方の端部側(第
1の回転伝達部材側)に弾性を有する第2の回転伝達部
材が、他方の端部側(保持部材側)に筒状の弾性体が、
それぞれ介装してある。そのため、例えばウォームホイ
ールの回転振動によって、ウォーム筒とウォームホイー
ルの歯面が衝突して歯面に衝撃を与えるような場合であ
っても、ウォーム筒は、軸方向に移動しながら、第2の
回転伝達部材または筒状の弾性体を圧縮変形させるた
め、歯面同士の衝撃を抑えることができると共に、歯面
同士の衝突音(ラトル音)を低減することができる。
【0045】さらに、ウォーム筒のウォーム歯には進み
角が存在し、ウォーム歯とウォームホイールの歯面が衝
突した際には、衝突時の分力により軸方向の力に加えて
回転方向の力が生じる。本発明では、回転軸に、ウォー
ム筒が回転自在に外嵌してあり、ウォーム筒の一方の端
部側(第1の回転伝達部材側)に弾性を有する第2の回
転伝達部材が、他方の端部側(保持部材側)に筒状の弾
性体が、それぞれ介装してあり、しかも、第2の回転伝
達部材が第1の回転伝達部材とウォーム筒の間を動力伝
達可能に連結している。この結果、ウォーム筒に回転方
向の振動が生じた場合であっても、ウォーム筒は、回転
しながら、第2の回転伝達部材を捩れ変形させ、ウォー
ム筒は、第1の回転伝達部材や回転軸に対して弾性的に
捩れた状態となり、異音を生起することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる電動パワース
テアリング装置の縦断面図である。
【図2】図1の動力伝達機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2実施の形態にかかる電動パワース
テアリング装置の縦断面図である。
【図4】図3の動力伝達機構を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施の形態にかかる電動パワース
テアリング装置の縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施の形態にかかる電動パワース
テアリング装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 出力軸 2 ウォームホイール 3 ハウジング 4 電動モータ 5 回転軸 6 保持部材(フランジ) 7 第1の回転伝達部材(フランジ) 8 ウォーム筒 9a 筒状の弾性体 9b 第2の回転伝達部材 10 軸受 11 凸部 12 凹部 13 凹部 14 凸部 15 筒状部 16 軸部 17 筒状部 18 内径リング 19 外径リング 20 雄スプライン 21 雌スプライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補助操舵トルクとなる電動モータの回転を
    伝達する回転軸からの出力を減速して操舵機構の出力軸
    に伝達し、ステアリングホイールに印加された操舵力を
    補助して、車輪の操舵を行うように構成した電動パワー
    ステアリング装置において、 前記回転軸に、回転自在に且つ軸方向に移動自在に外嵌
    して、外周面にウォーム歯を形成した円筒状のウォーム
    筒と、 前記回転軸と一体的に形成された、前記ウォーム筒に回
    転を伝達する第1の回転伝達部材と、 前記第1の回転伝達部材と前記ウォーム筒の間に介装さ
    れた、弾性を有する第2の回転伝達部材と、 前記第1の回転伝達部材とは前記ウォーム筒の反対側の
    端部側で、前記回転軸に外嵌された弾性体と、 前記回転軸に嵌合し、前記弾性体を介して、前記ウォー
    ム筒を前記回転軸に位置保持している保持部材と、 を具備してなることを特徴とする電動パワーステアリン
    グ装置。
  2. 【請求項2】前記第1の回転伝達部材と前記第2の回転
    伝達部材、および該第2の回転伝達部材と前記ウォーム
    筒は、それぞれ凹凸嵌合してなることを特徴とする請求
    項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】前記第1の回転伝達部材の外周面に固着さ
    れ、軸方向に延びた筒状外径リングと、 前記ウォーム筒の端部外周面に固着され、前記筒状外径
    リングの内径側で該筒状外径リングに向かい合っている
    筒状内径リングと、 前記筒状外径リングと前記筒状内径リングとの間に固着
    された、前記第2の回転伝達部材と、 を具備してなることを特徴とする請求項1に記載の電動
    パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】前記保持部材は前記回転軸に回転可能に嵌
    合されていることを特徴とする請求項1または2または
    3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】前記保持部材は前記回転軸に回転上一体に
    嵌合されていることを特徴とする請求項1または2また
    は3に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】前記保持部材と前記弾性体、および該弾性
    体と前記ウォーム筒は、凹凸嵌合してなることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の電動パワース
    テアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101039742B1 (ko) 2004-10-11 2011-06-08 주식회사 만도 전동식 파워 스티어링 장치
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