JP2003094948A - ガラスランチャンネル及びその製造方法 - Google Patents

ガラスランチャンネル及びその製造方法

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JP2003094948A
JP2003094948A JP2001291995A JP2001291995A JP2003094948A JP 2003094948 A JP2003094948 A JP 2003094948A JP 2001291995 A JP2001291995 A JP 2001291995A JP 2001291995 A JP2001291995 A JP 2001291995A JP 2003094948 A JP2003094948 A JP 2003094948A
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glass
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Kengo Hara
謙吾 原
Motofumi Namiki
基文 並木
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 底付き音の発生を防止できると共に,窓ガラ
スの進行時の摺動抵抗を増大させないガラスランチャン
ネル及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 摺動部と当接部101とは連続一体的に
押出成形され,当接部101には窓ガラス20の当接時
の衝撃を吸収する衝撃吸収部材15が設けてあり,摺動
部には衝撃吸収部材15が設けられておらず,衝撃吸収
部材15は基底部11との間に間隙を有して窓ガラス2
0の外周縁部200の進行方向と交差する方向に設け,
当接部101と摺動部との境界またはその近傍では,摺
動部に向かうに従って,衝撃吸収部材15は徐々に消滅
するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,自動車等の各種車両のドアや車
体側面に設けた窓の窓枠に装着可能なガラスランチャン
ネルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】自動車等の各種車両のドアや車体側面に設
けた窓の窓枠にはガラスランチャンネルが装着され,窓
ガラスは該ガラスランチャンネルに接してその内を,例
えば上下方向,又は車体前後方向等に進行し,ガラスラ
ンチャンネルに摺動するように装着されている。上記窓
枠において,ガラスランチャンネルは窓ガラスの外周縁
部と窓枠との隙間をシールして,隙間から雨水等が浸入
するのを防止する。更に,車両走行時に窓ガラスと窓枠
との間において風切り音の発生を防止する。
【0003】
【解決しようとする課題】近年,自動車等の各種車両に
おける窓ガラスの開閉は電動式駆動装置(上下動の時は
昇降装置)により実現されている。電動式駆動装置で窓
ガラスを閉める場合,窓ガラスの外周縁部のうち,特に
進行方向の先端(ここに窓ガラスの先端とは窓ガラスの
外周縁部であって特に窓ガラスが摺動する際の進行方向
となる先端を指す。)は窓枠に装着したガラスランチャ
ンネルに突き当たって停止する。この停止のときに,
「ドン」,という停止音が発生し,乗員に不快感を与え
ることがあった。以下,この停止音を底付き音と呼ぶ。
【0004】上記底付き音の発生防止対策として,進行
する窓ガラスの先端を緩やかに受け止める為に,衝撃吸
収部材を設けたガラスランチャンネルを窓枠に装着する
ことがある。衝撃吸収部材を設けることで,進行する窓
ガラスの先端が最初に衝撃吸収部材と衝突するため,停
止の直前で窓ガラスの進行速度を徐々に小さくして停止
させることが可能となる。この結果,窓ガラスとガラス
ランチャンネルとの衝突エネルギーが吸収され,底付き
音の発生が防止される。
【0005】ところで,各種車両の窓の一例として,図
21に自動車のフロントドアの窓枠2と該窓枠2に装着
したガラスランチャンネル91,93,95を示した。
ところで,この窓枠2は,フロント側縦窓枠213,フ
ロントピラー側窓枠212,ルーフ側上窓枠211,セ
ンターピラー側縦窓枠219とよりなる。ガラスランチ
ャンネル91と93,及び91と95とはインサート射
出成形によって形成された接続部92,及び94により
それぞれ接続され一体化している。図21に示したケー
スでは,同図に示す矢線Sの方向に進行して閉まる窓ガ
ラス20がフロントピラー側窓枠212,ルーフ側上窓
枠211に装着されたガラスランチャンネル91に突き
当たって停止する。
【0006】そのため,上記衝撃吸収部材をガラスラン
チャンネル91に設けることで,閉まる窓ガラス20の
先端が衝撃吸収部材に当たって徐々に停止する。従っ
て,底付き音を低減することができる。
【0007】ところで,窓ガラス20の先端が突き当た
るフロントピラー側窓枠212,ルーフ側上窓枠211
に装着されたガラスランチャンネル91に,前記したよ
うに窓ガラス20の進行方向と平行に位置する,フロン
ト側縦窓枠213,センターピラー側縦窓枠219に対
応してガラスランチャンネル93,95がそれぞれ接続
部92,94を介して接続されている。この部分は窓ガ
ラス20の進行方向と平行となり,窓ガラス20は上記
ガラスランチャンネル93,95に接してその内部を摺
動する。このような箇所に位置する窓枠213,219
に仮に衝撃吸収部材を有するガラスランチャンネル9
3,95を装着した場合,衝撃吸収部材が進行する窓ガ
ラスの外周縁部の先端に擦れるので抵抗が生じ,窓ガラ
ス20が進行するときの抵抗を増大させることになる。
【0008】そのため,フロント側縦窓枠213,フロ
ントピラー側窓枠212,ルーフ側上窓枠211,セン
ターピラー側縦窓枠219に装着するガラスランチャン
ネル93,91,95の横断面形状は実質的に同一(衝
撃吸収部材の有無を除く)であるにもかかわらず,各窓
枠211〜213,219に対応し,別々の横断面形状
に成形したガラスランチャンネル93,91,95を接
続部92,94で接続する必要があった。
【0009】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,底付き音の発生を防止できると共に,窓
ガラスの進行時の摺動抵抗を増大させないガラスランチ
ャンネル及びその製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題の解決手段】第1の発明(請求項1)は,基底部
と該基底部の幅方向の両端より立ち上がるよう構成され
た車内側側壁部と車外側側壁部とよりなる略溝形の長尺
部材で,車体の窓枠に取付け,進行する窓ガラスの外周
縁部を案内するように構成され,少なくとも窓ガラスの
外周縁部の進行方向と略平行となるよう窓枠に設置され
る摺動部と,上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差
するよう窓枠に配置される当接部とよりなり,かつ,上
記摺動部と上記当接部とは連続一体的に押出成形されて
おり,上記当接部には窓ガラスの進行方向の先端が当接
する時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材が設けてあり,上
記摺動部には衝撃吸収部材が設けられておらずに,ま
た,上記衝撃吸収部材は上記基底部との間に間隙を有し
て上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差する方向に
設けられており,上記当接部と上記摺動部との境界又は
その近傍で上記摺動部側においては,上記衝撃吸収部材
が設けていないことを特徴とするガラスランチャンネル
にある。
【0011】第1の発明は摺動部と当接部とよりなるガ
ラスランチャンネルであり,摺動部は窓ガラスの外周縁
部の進行方向と略平行,当接部は窓ガラスの外周縁部の
進行方向と交差する方向に沿って窓枠に装着する。当接
部は衝撃吸収部材を有し,摺動部は衝撃吸収部材がな
い。なお,摺動部に衝撃吸収部材を設けて例えばこれを
変形させるなどして衝撃吸収機能を廃する場合も『衝撃
吸収部材がない』という状態に含まれる(実施例4参
照)。
【0012】窓ガラスが進行する際,進行方向と平行の
方向に設けた摺動部の基底部,車内側側壁部,車外側側
壁部により構成された溝内を,上記窓ガラスの外周縁部
が基底部に近接して進行するが,溝内に衝撃吸収部材が
ないため,窓ガラスの外周縁部の先端が衝撃吸収部材と
接せず,窓ガラスの進行時の摺動抵抗を増大させること
がない。そして,窓ガラスの進行方向と交差する方向に
設けた当接部の溝内において,上記窓ガラスの先端は先
に衝撃吸収部材に当たってこれを弾性変形させながら間
接的に基底部に当たって,衝撃吸収部材が基底部に圧接
した状態で停止する。
【0013】このとき,本発明にかかるガラスランチャ
ンネルの当接部は衝撃吸収部材を有し,該衝撃吸収部材
は基底部との間に間隙を有して設けてある。よって,窓
ガラスはまず衝撃吸収部材に突き当たって衝撃吸収部材
を弾性変形させながら停止するので,突き当たり時の衝
撃を長い時間で吸収することができる。この結果,衝突
のエネルギーが効果的に吸収され,底付き音の発生が防
止される。
【0014】以上,第1の発明によれば,底付き音の発
生を防止できると共に,窓ガラスの進行時の摺動抵抗を
増大させないガラスランチャンネルを提供することがで
きる。
【0015】第2の発明(請求項8)は,基底部と該基
底部の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がるよう構成さ
れた車内側側壁部と車外側側壁部とよりなる略溝形の長
尺部材で,車体の窓枠に取付けられたとき,進行する窓
ガラスの外周縁部を案内するように構成され,少なくと
も窓ガラスの外周縁部の進行方向と略平行となるよう窓
枠に設置される摺動部と,上記窓ガラスの外周縁部の進
行方向と交差するよう窓枠に配置される当接部とを有す
るガラスランチャンネルを製造する方法であって,上記
ガラスランチャンネルの上記基底部,車内側側壁部,車
外側側壁部を一体的に押し出す本体オリフィス部と,上
記基底部との間に間隙を有して上記窓ガラスの外周縁部
の進行方向と交差する方向に設けられる衝撃吸収部材を
押し出す衝撃吸収部材オリフィス部とよりなるオリフィ
スを有する固定ダイと,上記衝撃吸収部材オリフィス部
の近傍に配置され,該衝撃吸収部材オリフィス部の形状
を変更させる可動ダイとよりなる押出成形型を用いて,
上記オリフィスからゴム又は合成樹脂の押出途中におい
て,上記可動ダイを作動させることにより,上記衝撃吸
収部材オリフィス部を開放状態に保持して,上記基底
部,車内側側壁部,車外側側壁部及び衝撃吸収部材を一
体的に押出成形して当接部を得て,該当接部の押出長さ
が必要長さに達したときに上記可動ダイを逆に作動させ
て上記衝撃吸収部材オリフィス部を塞いで,上記衝撃吸
収部材オリフィス部からの押出しを停止し,上記衝撃吸
収部材を有しない上記摺動部を必要長さだけ連続して得
ることを特徴とするガラスランチャンネルの製造方法に
ある。
【0016】第3の発明は(請求項9),基底部と該基
底部の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がるよう構成さ
れた車内側側壁部と車外側側壁部とよりなる略溝形の長
尺部材で,車体の窓枠に取付けられたとき,進行する窓
ガラスの外周縁部を案内するように構成され,少なくと
も窓ガラスの外周縁部の進行方向と略平行となるよう窓
枠に設置される摺動部と,上記窓ガラスの外周縁部の進
行方向と交差するよう窓枠に配置される当接部とを有す
るガラスランチャンネルを製造する方法であって,上記
ガラスランチャンネルの上記基底部,車内側側壁部,車
外側側壁部を一体的に押し出す本体オリフィス部と,上
記基底部との間に間隙を有して上記窓ガラスの外周縁部
の進行方向と交差する方向に設けられる衝撃吸収部材を
押し出す衝撃吸収部材オリフィス部とよりなるオリフィ
スを有する固定ダイと,上記衝撃吸収部材オリフィス部
の近傍に配置され,該衝撃吸収部材オリフィス部から押
出される衝撃吸収部材を切除する切除部材とよりなる押
出成形型を用いて,上記オリフィスからゴム又は合成樹
脂の押出途中において,上記切除部材を作動させること
により,上記衝撃吸収部材オリフィス部を開放状態に保
持して,上記基底部,車内側側壁部,車外側側壁部及び
衝撃吸収部材を一体的に押出成形して当接部を得て,該
当接部の押出長さが必要長さに達したときに上記切除部
材を上記衝撃吸収部材に接近させ,押出されてくる上記
衝撃吸収部材を切除して,上記衝撃吸収部材を有しない
摺動部を必要長さだけ連続して得ることを特徴とするガ
ラスランチャンネルの製造方法にある。
【0017】第4の発明(請求項10)は,基底部と該
基底部の幅方向の両端からそれぞれ立ち上がるよう構成
された車内側側壁部と車外側側壁部とよりなる略溝形の
長尺部材で,車体の窓枠に取付けられたとき,進行する
窓ガラスの外周縁部を案内するように構成され,少なく
とも窓ガラスの外周縁部の進行方向と略平行となるよう
窓枠に設置される摺動部と,上記窓ガラスの外周縁部の
進行方向と交差するよう窓枠に配置される当接部とを有
するガラスランチャンネルを製造する方法であって,上
記ガラスランチャンネルの上記基底部,車内側側壁部,
車外側側壁部を一体的に押し出す本体オリフィス部と,
上記基底部との間に間隙を有して上記窓ガラスの外周縁
部の進行方向と交差する方向に設けられる衝撃吸収部材
を押し出す衝撃吸収部材オリフィス部とよりなるオリフ
ィスを有する固定ダイと,上記衝撃吸収部材オリフィス
部の近傍に配置され,該衝撃吸収部材オリフィス部から
押出される衝撃吸収部材を押し潰すよう構成された押圧
部材とよりなる押出成形型を用いて,上記オリフィスか
らゴム又は合成樹脂の押出途中において,上記押圧部材
を作動させることにより,衝撃吸収部材オリフィス部を
開放状態に保持して,上記基底部,車内側側壁部,車外
側側壁部及び衝撃吸収部材を一体的に押出成形して当接
部を得て,該当接部の押出長さが必要長さに達したとき
に上記押圧部材を上記衝撃吸収部材に接近させ,押出さ
れてくる上記衝撃吸収部材を基底部側に押圧して押しつ
ぶし,上記衝撃吸収部材を有しない摺動部を必要長さだ
け連続して得ることを特徴とするガラスランチャンネル
の製造方法にある。
【0018】第2〜4の発明では,一つの押出成形型を
用いて一度の押出成形でガラスランチャンネルを製造す
る。また,これらの方法によれば,衝撃吸収部材を備え
た当接部と衝撃吸収部材のない摺動部を連続して有する
ガラスランチャンネルが得られる。
【0019】窓ガラスが進行する際,摺動部では窓ガラ
スは基底部,車内側側壁部,車外側側壁部により構成さ
れた溝内を進行するが,上記窓ガラスの外周縁部の先端
は基底部に近接するが,溝内に衝撃吸収部材がないた
め,衝撃吸収部材と圧接することはなく,窓ガラスの進
行時の摺動抵抗を増大させることがない。そして,当接
部の溝内において,上記窓ガラスの先端は基底部よりも
先に衝撃吸収部材に当たってこれを弾性変形させながら
間接的に基底部に当たって,衝撃吸収部材が基底部に圧
接した状態で停止する。
【0020】当接部は衝撃吸収部材を有し,該衝撃吸収
部材は基底部との間に間隙を有して設けてある。よっ
て,窓ガラスの先端はまず衝撃吸収部材に突き当たって
衝撃吸収部材を弾性変形させながら停止するので突き当
たり時の衝撃を長い時間で吸収することができる。この
結果,衝突のエネルギーが効果的に吸収され,底付き音
の発生が防止される。
【0021】以上,第2〜第4の発明によれば,底付き
音の発生を防止できると共に,窓ガラスの進行時の摺動
抵抗を増大させないガラスランチャンネルの製造方法を
提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】上記第1の発明(請求項1)にか
かる摺動部において『衝撃吸収部材が設けられていな
い』とは,衝撃吸収部材が未形成である場合,または一
旦形成した衝撃吸収部材を後述するように切除する,押
し潰す等,衝撃を吸収できない状態に再加工し,実質的
に衝撃吸収部材をなくしてしまうケースも含まれる。
【0023】また,第1の発明にかかるガラスランチャ
ンネルの上記衝撃吸収部材や基底部等,各部表面に低摩
擦材層を設けることができる。これにより,窓ガラスの
進行に伴い衝撃吸収部材が基底部やその他の部分などに
接触したり,窓ガラスの後退に伴い離れて元の形に戻る
ときのくっつきが小さくなり,ガラスランチャンネルそ
のものから異音の発生を防止することができる。よっ
て,例えば窓ガラスがガラスランチャンネルから離れる
際等,窓ガラスに押圧されることで基底部と接触した状
態にあった衝撃吸収部材が離れるが,この時に両者のく
っつきが防止されるため,スティックスリップ音の発生
を防止できる。
【0024】また,第1の発明にかかるガラスランチャ
ンネルは摺動部と当接部とを連続して一体的に備えてお
り,従来のように横断面形状が異なる2つの別々の部材
を押出して接続し,摺動部,当接部として用いる必要が
ない。従って,2つの別々の部材を押出するために,別
々の押出成形型等を準備する必要もないし,2つの部材
を接続する作業も必要ない。また,継ぎ目に設ける接続
部も必要ない。つまり,格別の接続部が不要で,衝撃吸
収部材の有無にかかわらず一つの押出成形型でガラスラ
ンチャンネルを押出成形することが可能で,ガラスラン
チャンネルの製造コストが安価となる。また,各ガラス
ランチャンネルを接続する工程等が不要であり,接続部
の存在によるガラスランチャンネルの美観の低下を防止
することができる。
【0025】また,上記衝撃吸収部材は,熱可塑性エラ
ストマーの押出成形品よりなることが好ましい。熱可塑
性エラストマーは適度な弾性を保ち,比重が小さいの
で,本発明の効果をよりよく発揮させることができると
共にガラスランチャンネルの軽量化に役立つ。また,特
にオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用したもので
は不要になった際,焼却処分しても有毒ガスの発生がな
く,安全である。上記熱可塑性エラストマーとしては,
例えば,三井化学(株)製「ミラストマー」やAESジ
ャパン(株)製「サントプレーン」等を用いることがで
きる。
【0026】また,上記車体の窓枠は,天井部と該天井
部と交差する方向に延設された前側部と後側部とよりな
り,上記摺動部は上記前側部と上記後側部の少なくとも
一方に配置されると共に,上記当接部は上記天井部に配
置されることが好ましい(請求項2)。
【0027】この場合,窓ガラスが天井部に向かって進
行する際に,窓ガラスが前側部と後側部とに設けられた
ガラスランチャンネルに摺動するが,前側部と後側部と
の少なくとも一方は摺動部が設けてあるため,窓ガラス
の外周縁部の先端は衝撃吸収部材によって圧接されるこ
とがなく,窓ガラスの進行において,摺動抵抗を増大さ
せることがない。
【0028】また,窓ガラスの先端は天井部に設けたガ
ラスランチャンネルに突き当たるため,ここに衝撃吸収
部材を有する当接部を設けることで,底付き音の発生を
防止できる。
【0029】また,上記衝撃吸収部材は,その先端が基
底部から突出し,前記当接部において上記窓ガラスの先
端が上記基底部よりも上記衝撃吸収部材に先に当接する
ことが好ましい(請求項3)。衝撃吸収部材の先端は基
底部から突出しているため,窓ガラスの先端は基底部よ
り先に衝撃吸収部材と確実に接する。従って,窓ガラス
の先端が,衝撃吸収部材を弾性変形させながら衝突のエ
ネルギーを長い距離で吸収することができる。このた
め,窓ガラスの底付き音を低減することができる。
【0030】また,上記衝撃吸収部材は,幅方向の少な
くとも一部が,上記基底部,上記車内側側壁部,上記車
外側側壁部の少なくとも一つに一体に連続されているこ
とが好ましい(請求項4)。これにより,押出成形によ
り容易に衝撃吸収部材を備えたガラスランチャンネルを
製造することができる。
【0031】また,上記衝撃吸収部材は,上記基底部,
上記車内側側壁部,車外側側壁部の少なくとも二つに一
体に連結された連結部を有し,該連結部から両持ち梁状
に構成されていることが好ましい(請求項5)。この場
合には,衝撃吸収部材は両持ち梁状となるので,両側か
ら支えられることとなり,繰り返しの使用に耐え,耐久
性に優れた衝撃吸収部材を得ることができる。なお,こ
のような衝撃吸収部材の一例としては,後述する図14
に示すごとく,内部に断面半円形の空洞部を備えたもの
が挙げられる。
【0032】また,上記衝撃吸収部材は,上記窓ガラス
の外周縁部の進行方向と非直角の方向に配設されてなる
と共に車内側又は車外側に傾斜した状態にあることが好
ましい(請求項6)。これにより,窓ガラスが停止する
時,窓ガラスの先端と接触する衝撃吸収部材の表面を該
窓ガラスが進行方向と交差する方向に滑って,窓ガラス
の進行方向(進行軌跡)に対して車内側,車外側のいず
れかに向かって窓ガラスを偏位させることができる。ま
た,上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と非直角の方向
は,ガラスランチャンネルの横断面側からみた状態から
定める(後述する図16参照)。
【0033】従って,窓ガラスがガラスランチャンネル
に通常設けられる車内側または車外側のシールリップ等
と強く接触することができ,この接触部分でのシール性
が高まって,水等の侵入を更に効果的に防止できる。な
お,窓ガラスが車外側に向けて偏位したときには窓枠の
車外側部と窓ガラスの外表面との段差が小さくなって,
いわゆるフラッシュ化されて,この部分での風の流れの
乱れが少なくなり,風切音発生防止に役立つ。
【0034】なお,図16に示すごとく,窓ガラス20
の進行する方向m(なおこの例ではmは窓ガラスの厚さ
の中心位置を示している)と,上記衝撃吸収部材15の
窓ガラス20との接触面151と平行な方向nとが交わ
る角度θが90度以外である場合,本請求項にかかる
『上記衝撃吸収部材は,上記窓ガラスの進行方向と非直
角に構成されている』ことが成立する。このときのθは
鋭角となっている。
【0035】上記摺動部においては,上記衝撃吸収部材
は基底部側に押し潰された状態にあり,実質的に衝撃を
吸収する機能を有していないことが好ましい(請求項
7)。押し潰され,基底部と一体化された状態にある衝
撃吸収部材は窓ガラスの外周縁部が進行するとき,その
先端が圧接することがないので,摺動抵抗を増大させる
ことがない。
【0036】第2の発明(請求項8)にかかる製造方法
では衝撃吸収部材を作らないため,そのぶんだけ使用材
料を減らしてコスト削減に寄与することができる。ま
た,第3の発明(請求項9)にかかる製造方法では,オ
リフィスから連続して押し出される衝撃吸収部材を切除
により必要長さだけ除去するため,当接部と摺動部とを
押出成形する場合に応じてオリフィスの横断面形状を定
期的に変更する必要がなく,押出成形型の制御が容易で
ある。また,第4の発明(請求項10)にかかる製造方
法では摺動部を押出成形するときに衝撃吸収部材を押圧
して,扁平状に変形させるため(押し潰すことも含
む),前記と同様に押出成形型の制御が容易である。ま
た,衝撃吸収部材を押圧する際は,該衝撃吸収部材が平
坦状となるまで押し潰すことが好ましいが,若干の弧状
部,凸形状が残っていてもかまわない。
【0037】また,第2〜第4の発明(請求項8〜1
0)では,断面形状が異なる2つの別々の部材を押出し
て接続し,摺動部,当接部として用いる必要がない。従
って,2つの部材を押出する別の押出成形型を準備する
必要がない。また,2つの部材を接続する工程作業も必
要ない。また,継ぎ目に設ける接続部も必要ない。つま
り,格別の接続部が不要で,衝撃吸収部材の有無にかか
わらず一つの押出成形型でガラスランチャンネルを押出
成形することが可能で,ガラスランチャンネルの製造コ
ストが安価となる。また,接続部の存在によるガラスラ
ンチャンネルの美観の低下を防止することができる。
【0038】また,上記押出成形型にガラスランチャン
ネル形成用の上記ゴム,合成樹脂及び低摩擦材層用の低
摩擦材料をそれぞれ供給し,上記衝撃吸収部材における
少なくとも窓ガラスの外周縁部の先端と当接する部分
に,低摩擦材層をガラスランチャンネルの押出成形と同
時に押出成形することが好ましい(請求項11)。
【0039】低摩擦材層を設けることで,窓ガラスとの
間の摩擦をより減らすことができ,当接部において窓ガ
ラスの外周縁部の先端が衝撃吸収部材と接触した際に両
者の間に良好なすべりが生じて衝撃吸収部材を効果的に
変形させることができる。更に,当接部及び摺動部共に
ガラスランチャンネルのうち窓ガラスの表面と接触する
他の部分に低摩擦材層を一体的に形成しておくことで窓
ガラスの進行の時の摺動抵抗を低下させることができ
る。
【0040】また,車体の左右のいずれか一方の側面に
おける窓枠用のガラスランチャンネルと他方の側面の窓
枠用のガラスランチャンネルとを連続して1台分以上押
出成形するにあたり,まず,一方の側面用のガラスラン
チャンネルの摺動部を押出成形し,連続して同じ側面用
のガラスランチャンネルの当接部を押出成形し,さらに
連続して他方の側面用のガラスランチャンネルの当接部
を押出成形し,連続して同じ側面用のガラスランチャン
ネルの摺動部を押出成形する順序で成形し,その後に上
記当接部において,上記一方の側面用と他方の側面用と
の中間位置で切断して左右各1ケのガラスランチャンネ
ルを得ることが好ましい(請求項12)。
【0041】また,車体の左右のいずれか一方の側面に
おける窓枠用のガラスランチャンネルと他方の側面の窓
枠用のガラスランチャンネルとを連続して1台分以上押
出成形するにあたり,まず,一方の側面用のガラスラン
チャンネルの当接部を押出成形し,連続して同じ側面用
のガラスランチャンネルの摺動部を押出成形し,さらに
連続して他方の側面用のガラスランチャンネルの摺動部
を押出成形し,連続して同じ側面用のガラスランチャン
ネルの当接部を押出成形する順序で成形し,その後に上
記摺動部において,上記一方の側面用と他方の側面用と
の中間位置で切断して左右各1ケのガラスランチャンネ
ルを得ることが好ましい(請求項13)。
【0042】以上のように押出成形することで,例えば
一つの側面用の当接部と摺動部,さらに同側面用の当接
部と摺動部と同一側面用を繰り返し成形する場合と比較
して当接部と摺動部との押出しの切り替え回数を少なく
(1/2に半減)できるため,生産作業が簡易化され,
また切り替えに伴って切り替えの部分で発生する無駄な
材料の使用を削減できる。
【0043】本発明にかかる各ガラスランチャンネルは
乗用車の昇降(車体の上下方向に進行)窓ガラスを案内
する部材として,ドアの窓枠に装着する。窓ガラスの進
行方向は,例えばバス等の場合は車体の前後方向(地面
に対して水平方向)となり,本発明の各ガラスランチャ
ンネルを,車体の前後方向に進行する窓ガラスを案内す
る部材として窓枠に取付けることができる。自動車の屋
根部に,車体の前後方向(地面に対して水平方向)に進
行するサンルーフの窓枠に,本発明にかかるガラスラン
チャンネルを装着することもできる。その他,各種の窓
枠に対して本発明にかかるガラスランチャンネルを適用
することができる。
【0044】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例1)本発明にかかるガラスランチャンネル1に
ついて説明する。図1〜図5に示すごとく,本例にかか
るガラスランチャンネル1は,基底部11と該基底部1
1の幅方向の両端より立ち上がるよう構成された車内側
側壁部12と車外側側壁部13とよりなる略溝形の長尺
部材である。
【0045】そして,車体の窓枠2に取付け,進行する
窓ガラス20の外周縁部200を案内するように構成さ
れ,少なくとも窓ガラス20の外周縁部200の進行方
向と略平行となるよう窓枠2に設置される摺動部102
と,上記窓ガラス20の外周縁部200の進行方向と交
差するよう窓枠2に配置される当接部101とよりな
り,かつ,上記摺動部102と上記当接部101とは連
続一体的に押出成形されており,上記当接部101には
窓ガラス20の当接時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材1
5が設けてあり,上記摺動部102には衝撃吸収部材1
5が設けられてない。
【0046】当接部101には,上記衝撃吸収部材15
が上記基底部11との間に間隙を有して上記窓ガラス2
0の外周縁部200の進行方向と交差する方向に全長に
わたって設けられており,上記当接部101と上記摺動
部102との境界またはその近傍で,上記衝撃吸収部材
15が消滅するように構成されている(後述する図12
参照)。
【0047】以下,詳細に説明する。図1は,自動車の
フロントドア用の窓枠2に本例にかかるガラスランチャ
ンネル1を装着した状態を示す。窓ガラス20は窓枠2
に装着したガラスランチャンネル1の内部を摺動して窓
を開閉する。なお,以下の説明は自動車のリアドア用の
窓枠(図示略)についても適用できる。
【0048】図1に示した矢線Sに沿って窓ガラス20
が移動し,窓ガラス20が開閉する。窓ガラス20が閉
まる際の進行方向は同図にかかる上側で,窓ガラス20
は図面の下から上へと上昇し,後述するルーフ側上窓枠
211,212に設けたガラスランチャンネル1の当接
部101に当たって停止する。
【0049】図1に示すごとく,フロントドア用の窓枠
2は天井部のフロントピラー側窓枠212,ルーフ側上
窓枠211と,天井部と交差する方向に延設された前側
部のフロント側縦窓枠213,同様に後側部のセンター
ピラー側縦窓枠219とよりなり,該窓枠2の内側にガ
ラスランチャンネル1が装着されている。
【0050】窓枠2に装着されるガラスランチャンネル
1等について詳細に説明すると,まずフロントピラー側
窓枠212とルーフ側上窓枠211は連続一体で,ここ
の部分に図2に示したガラスランチャンネル1の当接部
101を装着する。上記フロント側縦窓枠213に,図
3に示したガラスランチャンネル1の摺動部102を装
着する。
【0051】上記ルーフ側上窓枠211,センターピラ
ー側縦窓枠219との間は略直角に交差するコーナー
で,この部分には射出成形されたコーナー部材190を
一体的に射出成形する。なお,直角のコーナーは押出成
形体であるガラスランチャンネル1を曲げて装着するこ
とが困難であるため,コーナー部材190を設けて接続
するが,コーナーの曲率半径が大きくて,曲がりがもう
少し緩やかであれば,図4,図5に示すように1本のガ
ラスランチャンネル1を曲折して装着することもでき
る。
【0052】センターピラー側縦窓枠219には衝撃吸
収部材15を持たない,図3に示す断面を持つガラスラ
ンチャンネル19を装着する。このガラスランチャンネ
ル19は後述する本例のガラスランチャンネル1におけ
る摺動部102だけから構成されたものといえる。
【0053】次に,本例のガラスランチャンネル1は,
図2,図3に示すごとく,基底部11と該基底部11の
幅方向両側より伸びた車内側側壁部12及び車外側側壁
部13とよりなり,両側壁部12,13の根元には車内
側及び車外側に向かってそれぞれ抜止防止リップ12
2,132を設け,両側壁部12,13の開口縁側10
0にはガラスランチャンネル1の内側の基底部11に向
かって伸びるシールリップ121,131がそれぞれ両
側壁部12,13と一体に形成されている。そして当接
部101の基底部11には衝撃吸収部材15が形成され
(図2参照),一方摺動部102の基底部11には衝撃
吸収部材15が形成されていない(図3参照)。なお,
図2は図1におけるA−AまたはC−C矢視断面図,図
3は図1におけるB−B矢視断面図である。
【0054】当接部101について説明する。図2に示
すごとく,上記当接部101の基底部11に衝撃吸収部
材15が設けられている。基底部11の車内側寄りに連
結部153を設け,ここから片持ち梁状に斜めに車外側
へ向かって突き出すよう上記衝撃吸収部材15が形成さ
れている。
【0055】また,窓ガラス20が閉じた際,つまり窓
ガラス2の外周縁部200がガラスランチャンネル1に
入り込んだ状態では,シールリップ121,131のガ
ラス接触面125,135が窓ガラス20の裏,表の面
にそれぞれ当接し,また窓ガラス20の先端201Aは
衝撃吸収部材15の表面155と当接している。上記衝
撃吸収部材15の表面は一体的に形成した低摩擦材層1
50で覆れている。両側壁部12,13の内側面12
3,133,シールリップ121,131のガラス接触
面125,135も低摩擦材層120,130が同様に
形成されている。また,基底部11にも同様に低摩擦材
層110が形成されている。
【0056】上記ガラスランチャンネル1の本体部1
0,車内側及び車外側シールリップ121,131,抜
止防止リップ122,132,衝撃吸収部材15等は熱
可塑性エラストマーより構成され,低摩擦材層150,
120,130,110は熱可塑性エラストマーにシリ
コーンやシリコーン化合物を混入した材料より構成され
ている。ガラスランチャンネル1の本体部10及び衝撃
吸収部材15と低摩擦材層150,120,130,1
10は,後述するごとく二つの押出機を利用し,一体的
に成形する。
【0057】上記低摩擦材層150,120,130,
110の形成は,本体部10及び衝撃吸収部材15を押
出成形した後,該当する箇所に低摩擦塗料を塗布して得
ることもでき,または別の手段として,押出前に予め成
形しておいた低摩擦フィルムを押出成形と同時に,又は
押出後に貼り合わせてもよいが,本体部10の押出成形
と同時に共押出成形で形成するのが品質(接着強度,形
成の容易さ),コスト(作業工数他)の点から好まし
い。また,図3に示すごとく,摺動部102は,衝撃吸
収部材15がないこと以外は当接部101と同じ構成で
ある。
【0058】また,上記ガラスランチャンネル1は,フ
ロント側縦窓枠213とフロントピラー側窓枠212と
の間のコーナー175,フロントピラー側窓枠212と
ルーフ側上窓枠211との間のゆるやかなコーナー17
において,図4に示すごとく切り込みを入れて,図5に
示すごとく曲げて装着する。但し,切り込みの要否は曲
げ部分の曲率半径とガラスランチャンネルの断面形状と
の関係で決められるので,特に曲率半径の比較的大のも
のでは,通常はこのような切り込みは不要の場合もあ
る。コーナー175と対面する位置が当接部101と摺
動部102との境界となり,当接部101から摺動部1
02へ向かう方向に衝撃吸収部材15が徐々に消滅する
よう構成されている(後述する図12参考)。
【0059】本例にかかるガラスランチャンネル1によ
れば,摺動部102は窓ガラス20の進行方向の矢線S
と略平行,当接部101は矢線Sに略直角に交差する方
向に窓枠2に取付けられる。当接部101は衝撃吸収部
材15を有し,摺動部102は衝撃吸収部材15がな
い。
【0060】窓ガラス20が窓枠2の内周を矢線Sの方
向に進行する時,窓ガラス20の外周縁部200の先端
201Bは摺動部102の基底部11の表面と僅かな隙
間を保って,一方,外周縁部200の裏面と表面はそれ
ぞれ車内側側壁部12,車外側側壁部13により構成さ
れた溝内を,車内側シールリップ121と車外側シール
リップ131と接して進行(摺動)するが,衝撃吸収部
材15がないので,外周縁部200の先端201Bは衝
撃吸収部材によって圧接されることがなく,摺動抵抗を
増大させない。
【0061】ガラスランチャンネル1の当接部101に
おいては,窓ガラス20の進行に伴って外周縁部200
の先端201Aが溝内に入り込むが当接部101には,
衝撃吸収部材15が設けてあるため,先端201Aが基
底部11に当接する前に衝撃吸収部材15に当接して,
これを弾性変形させながら衝撃吸収部材15の裏面が基
底部11の表面に接して窓ガラス20の進行が停止す
る。そのため,ガラスランチャンネル1と窓ガラス20
との衝突のエネルギーが衝撃吸収部材15の弾性変形に
よって吸収され,底付き音の発生が防止される。
【0062】なお,窓ガラスが停止する直前に窓ガラス
先端は衝撃吸収部材の傾斜した表面上を滑って僅かに車
外側に偏位することによって,窓枠の車外側面との段差
が少なくなって(いわゆるフラッシュ化)風切音の低減
に役立つ。
【0063】また,本例のガラスランチャンネル1は当
接部101と摺動部102とを連続一体に備えており,
ルーフ側上窓枠211,フロントピラー側窓枠212,
フロント側縦窓枠213にまたがって装着した。よっ
て,これらの間においては,別の接続部材が不要であ
り,横断面形状が異なる2つの別々の部材を押出して接
続し,摺動部,当接部として用いる必要がない。従っ
て,2つの別々の部材を押出するために,別々の押出成
形型等を準備する必要もないし,2つの部材を接続する
作業も必要ない。また,継ぎ目に設ける接続部も必要な
い。
【0064】以上,本例によれば,底付き音の発生を防
止できると共に,窓ガラスの進行時の摺動抵抗を増大さ
せないガラスランチャンネルを提供することができる。
【0065】(実施例2)本例は実施例1に記載したガ
ラスランチャンネル1を製造する方法について説明す
る。本例において,図6に示す押出装置4を用いて実施
例1にかかるガラスランチャンネル1を製造する。
【0066】上記押出装置4は,押出成形型43と該押
出成形型43にガラスランチャンネル1用の材料を供給
する第1押出機411と低摩擦材層110,120,1
30,150(図2,図3参照)の材料を供給する第2
押出機412とを有し,押出成形型43から押し出され
るガラスランチャンネル1を冷却する冷却機44と,上
記ガラスランチャンネル1を引き取る引取機45と,所
定の長さにガラスランチャンネル1を切断する切断機4
6とを有する。なお,同図において,M1,M2はそれ
ぞれ第1押出機411と第2押出機412のそれぞれの
押出スクリューを回転駆動する為の電動モーターで,回
転数の精密な制御が行えるACサーボモーターが好まし
い。
【0067】また,押出装置4はコントローラー(制御
装置)40から各種の制御信号が送出され,及びコント
ローラー40に各種の制御信号が受信され,該制御信号
に基づいて構成装置の作動を制御する。コントローラー
40からは,押出成形型43に駆動信号401を,第
1,第2押出機411,412にはそれぞれのスクリュ
ー回転数を制御する信号404,405を送出し,引取
機45からはコントローラー40に引取り長さ検出信号
402を,切断機46にはコントローラー40から切断
信号403を送信できるように構成してある。
【0068】駆動信号401は後述する可動ダイ(後述
する実施例3),切除部材(本例)及び押圧部材(後述
する実施例4)の作動を制御する信号で,引取り長さ信
号402はガラスランチャンネル1の押出し長さを間接
的に検出する信号,切断信号403は切断機46が連続
して押出されるガラスランチャンネル1を所定位置で所
定長さに切断する際の作動を制御する信号である。
【0069】上記押出成形型43は,図7,図8,図9
に示すごとく,ガラスランチャンネル1における上記基
底部11,車内側側壁部12,車外側側壁部13(図2
参照)を一体的に押し出す本体オリフィス部416と,
衝撃吸収部材15(図2参照)を押し出す衝撃吸収部材
オリフィス部415とよりなるオリフィス410を有す
る固定ダイ41と,上記衝撃吸収部材オリフィス部41
5の近傍に配置され,該衝撃吸収部材オリフィス部41
5から押出される衝撃吸収部材15を切除する切除部材
42とよりなる。
【0070】切除部材42は固定ダイ41に対して,図
7に示すごとく,同図に示す矢線L2の方向に前進,後
退することが可能である。図8において実線で記載され
た位置が衝撃吸収部材15を切除する際の位置,二点鎖
線L1で記載された位置が衝撃吸収部材15を切除しな
いで残したまま形成する際の位置である。また,切除部
材42の前進や後退の動きは図9に示すごとく回転運動
を直線運動に変換する機構を内蔵した電動モータ等の切
除部材駆動装置429によって行う。
【0071】切除部材42は,図10に示すごとく,直
方体型の本体の前面と背面とにそれぞれ前窓部420,
後窓部422とを有し,二つの窓部420,422を結
ぶ空間を切除した衝撃吸収部材15が通過するよう構成
した。衝撃吸収部材15の前窓部420の下方が先端が
尖ったナイフ状の切除刃421で,長手方向に連続して
切除される。
【0072】二つの窓部420,422の面積は双方と
もに衝撃吸収部材オリフィス部415の面積よりも大き
く,また窓部420の下辺と窓部422の下辺とを結ぶ
面は図10に示すように上り坂状態の斜面とした。これ
は切除された不要の衝撃吸収部材15が再度ガラスラン
チャンネル1の他の部分に付着するのを防止するためで
ある。そして,上記切除部材42は,前窓部420を設
けた面が,固定ダイ41のオリフィス部410と対面す
るように設置する。
【0073】押出成形型43に第1押出機411と第2
押出機412から,共に加熱溶融した材料を供給し,本
体オリフィス部416から基底部11,車内側側壁部1
2,車外側側壁部13(図2参照)を一体的に押し出
し,これと共に衝撃吸収部材オリフィス部415から衝
撃吸収部材15を押し出して,ガラスランチャンネル1
を形成する。ガラスランチャンネル1の摺動部102は
衝撃吸収部材15が不要である。摺動部102を押出成
形する際は,切除部材42を図8に示す実線の位置に移
動させる。このときの押出方向と直行する方向から見た
状態を図9に示す。
【0074】図8,図9に示すごとく,切除部材42が
前進した状態ではオリフィス部410から押し出された
ガラスランチャンネル1の基底部11と衝撃吸収部材1
5との連結部153(図2参照)に切除部材42の切除
刃421が位置している。この状態で,押出を続けるこ
とで衝撃吸収部材15は基底部11から切り離され,ガ
ラスランチャンネル1は図9に示す押出方向の矢線L3
のほうへ進み,衝撃吸収部材15は切除部材42の前窓
部420から後窓部422を通って,矢線L4に示す方
向に切除されつつ押し出される。これにより衝撃吸収部
材のない摺動部102を得ることができる。なお,切除
された衝撃吸収部材15はガラスランチャンネル1に再
度付着しないように適宜の手段で押出成形型43の外に
排出する。
【0075】なお,図7,図8,図9で示した姿勢とは
逆に衝撃吸収部材オリフィス部415が重力方向で下を
向くように押出成形型43を位置させれば,切除された
衝撃吸収部材15は自重で落下するため,ガラスランチ
ャンネル1への再付着が防止されるため好ましい。
【0076】摺動部102の押出し長さが必要長さに達
したことを引取機45からの検出信号402で受けたコ
ントローラー40は切除部材42の駆動装置429に駆
動信号401を送り,駆動装置429を逆作動,すなわ
ち,切除部材42を後退させて連続して当接部101の
押出成形を行う。
【0077】ガラスランチャンネル1の衝撃吸収部材1
5が必要な当接部101を押出す際には,上記切除部材
42を矢線L2に沿って後退移動させる(図面上方)こ
とで,切除刃421が衝撃吸収部材オリフィス部415
の位置からはずれる。この状態で押出成形を続けると,
衝撃吸収部材15が基底部11から切り離されることな
く,両者は一体となって,押し出される。切除部材52
を前進,後退させることで,衝撃吸収部材15のある当
接部101と衝撃吸収部材15のない摺動部102が一
体に連続して形成される。
【0078】そして,押し出されたガラスランチャンネ
ル1は冷却機44で冷却し,引取機45で引き取られな
がら切断機46に送られ,コントローラー40からの駆
動信号403により,予め定められた位置で該切断機4
6により所望の長さに切断される。以上により当接部1
01と摺動部102を一体に連続して備えたガラスラン
チャンネル1を得られる。
【0079】本例の製造方法では,切除により衝撃吸収
部材オリフィス部415から一旦押出成形されている衝
撃吸収部材15を除去するため,押し出しのダイのオリ
フィスの形状を当接部101,摺動部102とを押し出
す場合に応じて変更する必要がなく,押し出しの制御が
容易である。また,切除部材42を除々に(滑らかに)
前進,後退動させることで,この切り替え部分において
ガラスランチャンネル1の本体部10の押出状態に影響
を与えることが少なく,本体部10に好ましくない変形
やキズ,又はスジ等の機能上及び装飾上の好ましくない
欠陥が発生することを防止できる。
【0080】また,図11及び図12に示すように,車
体の左右の側面用ガラスランチャンネルを交互に生産す
る方法を以下に示す。衝撃吸収部材15を有する当接部
101をガラスランチャンネル1本分の長さだけ押出し
た後,衝撃吸収部材15のない摺動部102をガラスラ
ンチャンネル2本分の長さだけ押出し,さらに衝撃吸収
部材15を有する当接部101をガラスランチャンネル
2本分の長さだけ押出すことを繰り返す。図11におい
て,X,Yはそれぞれ左右各1本分の長さの摺動部10
2及び同当接部101の中間位置で後の工程での切断位
置を示す。
【0081】その後,図12に示すごとく,当接部10
1と摺動部102が連続して含まれる位置XとYとで切
断し,左側面用,右側面用のガラスランチャンネル1を
各1本ずつ得られる。または摺動部1本分−当接部2本
分−摺動部2本分−当接部2本分(以下繰り返し)と押
出して,摺動部−当接部となるような位置で切断して左
右のガラスランチャンネル1を各1本以上得ることもで
きる。
【0082】上述した方法によれば,一方の側面用のガ
ラスランチャンネルだけを継続して複数個の必要数量
(例えば1000ケ)だけ生産し,次いで他方の側面用
のガラスランチャンネルだけを継続して複数個(例えば
1000ケ)生産するのに比べて,上記と同一の数量を
生産するのに摺動部102から当接部101への押出し
形状への(又はその逆)切り替え回数が少ない(半減す
る)ため,各機器の制御が簡単である。また,使用する
材料ロスが少なくて済む利点がある。
【0083】(実施例3)本例で説明するガラスランチ
ャンネル1の製造方法も,前述した図6に示すような押
出装置4を用いて実現する。ただし,図13に示すよう
に,押出成形型43において,固定ダイ41のオリフィ
ス部410に対し,実施例2に示した切除部材42と同
じ位置,ほぼ同じ大きさであるが,窓部420,422
を有しない単純な板状又はブロック状の可動ダイ425
を設けた押出成形型43を用いた。
【0084】衝撃吸収部材15を有しない摺動部102
を形成する際は,前述した図8における実線に示した位
置に可動ダイ425を前進させる。これにより,衝撃吸
収部材オリフィス部415が前記可動ダイ425によっ
て塞がれるため,基底部11などを押し出す本体部オリ
フィス部416だけから材料が押し出されるが,衝撃吸
収部材オリフィス部415からの材料押出しは阻止され
た状態になり,即ち摺動部102が得られる。
【0085】また,可動ダイ425を前述した図6にお
ける二点鎖線の位置に後退させることで,衝撃吸収部材
15を押し出す衝撃吸収部材オリフィス部415を遮る
ものがなくなるため,基底部11などを押し出す本体部
オリフィス部416と同様に衝撃吸収部材オリフィス部
415からも同様に材料が押し出され,衝撃吸収部材1
5を有する当接部101を得られる。
【0086】なお,当接部101を得る場合と摺動部1
02を得る場合とでは,衝撃吸収部材15の有無に応じ
てオリフィス部410の面積が変化すると共に,必要と
なる材料の押出量を変化させる必要があるため,(摺動
部102を得る場合は当接部101を得る場合より材料
が少ない),可動ダイ425の進退に応じて,第1及び
第2押出機411,412(図4参照)から押し出す量
を制御する。押出量の制御は,第1及び第2の押出機4
11,412のモータM1,M2の回転数を制御するこ
とで,スクリューの回転数を増減させることで行える。
その他詳細は実施例2と同様である。
【0087】本例にかかる製造方法によれば,当接部1
01と摺動部102とを押し出す時に各々の部分の横断
面積に応じた必要量の材料を押出成形型43に供給する
ので,材料を廃棄することがなく,効率的に利用できる
ので,材料使用量を増大させず,材料コストを安価にす
ることができる。
【0088】(実施例4)本例で説明するガラスランチ
ャンネル1の製造方法も,前述した図6に示すような押
出装置を用いて実現する。ただし,押出成形型43にお
いて,固定ダイ41のオリフィス部410に対し,実施
例2に示した切除部材42と同じ位置に図14,図15
に示すごとき押圧部材5を設けた押出成形型43を用い
た。また,衝撃吸収部材15の形状は,前述の実施例1
〜3の場合と異なり,横断面形状が略半円形で,内部に
長手方向に連続した中空部161を有している。
【0089】図14,図15に示すごとく,上記押圧部
材5は,ローラー51と該ローラーの中心軸50と,上
記ローラー51の周方向側面に設けた複数個の突起部5
2とよりなる。なお,図14は当接部101を,図15
は摺動部102を押出成形している状態を示す断面図で
ある。
【0090】この押圧部材5を,実施例2の切除部材や
実施例3の可動ダイと同じように,衝撃吸収部材15を
有する当接部101を成形する際は,押圧部材5を衝撃
吸収部材オリフィス部415から後退させ(図14参
照),衝撃吸収部材15のない摺動部102を成形する
際は,衝撃吸収部材オリフィス部415を変形させて,
平坦状に潰すように押圧部材5を前進させる(図15参
照)。
【0091】図15に示すごとく,押圧部材5のローラ
ー51は中心軸50に支持されて回転し,表面の突起部
52が衝撃吸収部材オリフィス部415から押し出され
る衝撃吸収部材15の壁面に貫通穴をあけると共にロー
ラー51の周面が圧接して押しつぶす。これによって,
摺動部102では,基底部11からの衝撃吸収部材15
の突出高さが小さくなる。
【0092】ところで本例にかかる衝撃吸収部材15
は,図14,図15に示すごとく,基底部11に対し一
体に連結された二つの連結部153を有し,該連結部1
53から両持ち梁状に構成されている。そのため,衝撃
吸収部材15は基底部11に設けた断面半円状で内部に
空洞161を有する突部となる。上記押圧部材5のロー
ラー51が回転し,突起部52が衝撃吸収部材15に刺
さって通気孔を所定間隔を保って形成することで,空洞
161内の空気が外部に逃げることができる。この結
果,ガラスランチャンネル1の押出成形時に空洞161
内の内圧が変動することなく正確な形状を保った衝撃吸
収部材15を生産することができる。
【0093】本例にかかる製造方法によれば,簡単な装
置で容易にガラスランチャンネルを生産できる。また,
得られたガラスランチャンネルは前述の各実施例の場合
と同様に車体に取り付けて使用に供されるときに摺動部
で窓ガラスの外周縁部を圧接するものがないので,窓ガ
ラス移動の時の摺動抵抗を増大させない。また,この実
施例では断面半円形の衝撃吸収部材15を摺動部の押出
成形の時に変形させて基底部11からの突出高さを減少
させるように押し潰して平坦化させたが,この方法は図
2に示すような形の衝撃吸収部材の時にも適用できる。
【0094】(実施例5)本例にかかるガラスランチャ
ンネル1は実施例1と同様の構成を有するが,図16に
示すごとく,当接部101における衝撃吸収部材15
が,横断面視において窓ガラス20の外周縁部200の
進行方向と非直角の方向に配設されてなると共に車内側
又は車外側に傾斜した状態にある。
【0095】図16に示すごとく,本例のガラスランチ
ャンネル1は,一対の側壁部12,13と,両者を接続
する基底部11とよりなる本体部10と,側壁部12,
13の開口縁側100から突出形成されたシールリップ
121,131とを有する。基底部11には衝撃吸収部
材15が設けてあり,表面に低摩擦材層150が一体的
に設けてある。
【0096】そして,窓ガラス20の進行方向は窓ガラ
ス20の厚さ中心の延長方向mと平行である。また,衝
撃吸収部材15の窓ガラス先端201Aとの接触面と平
行方向nと中心方向mとが交わる角度θが90度未満で
ある。
【0097】そして,図17に示すごとく,窓ガラス2
0が閉じた状態において,窓ガラス20は車内側に変位
する。つまり,窓ガラス20が衝撃吸収部材15と当接
した後は窓ガラス20の中心209は車内側に変位す
る。図17において,符号Oの付された破線は窓ガラス
20が当接する前の中心209の位置である。符号Pの
付された破線は当接後の中心209である。その他詳細
は実施例1と同様の構造を有する。
【0098】このように,窓ガラス20の進行方向と,
衝撃吸収部材15の窓ガラス先端との接触面との形成す
る角度θが非直角である場合,窓ガラス20が停止する
時,窓ガラス先端201と接触する衝撃吸収部材15の
接触面151を窓ガラス20が進行方向と交差する方向
に滑って,進行方向から車内側に向かって傾くことがで
きる。従って,窓ガラス20が車内側のシールリップ1
21と強く接触することができ,この接触部分でのシー
ル性が高まって,水等の車内への侵入を確実に防止でき
る。その他実施例1と同様の作用効果を有する。
【0099】(実施例6)本例は,図18に示すごと
く,左右に引き違いに開閉する2枚の窓ガラス20を設
けた窓枠7と該窓枠7に装着されたガラスランチャンネ
ル6について説明する。図18にバスの車体側面に配置
され,車体前後(矢線S)に窓ガラス20を摺動させ,
開閉するよう構成された窓枠7を示す。窓枠7は上側窓
枠711,後側窓枠712,下側窓枠713,前側窓枠
714の4つが図示を略したコーナー枠によって連結し
て構成されている。窓枠7の内側に対し当接部602,
604と摺動部601,603を有するガラスランチャ
ンネル6を装着する。
【0100】後側窓枠712,前側窓枠714には図2
0に示す当接部602,604が,上側窓枠711,下
側窓枠713は図19に示す摺動部601,603が装
着されている。また,上記窓枠7内を2枚の窓ガラス2
0は同図に示す矢線Sのごとく,車体の前後方向に引き
違いに摺動する。
【0101】図19,図20に示したガラスランチャン
ネル601,604は,一対の側壁部61,64と,該
一対の側壁部61,64の間に設けた内部側壁部62,
63と,これらの側壁部61〜64を接続する基底部6
0とよりなる本体部69を有する。各側壁部61〜64
はそれぞれシールリップ611,621,631,64
1を有する。側壁部61と62,側壁部63と64との
間はそれぞれ開口し,この開口した部分に対し各シール
リップ611と621,631と641とを対面配置す
る。また,内部側壁部62と63との間に,窓枠711
等に設けた突起部715を把持する把持部66を構成し
た。
【0102】そして,対面配置されたシールリップ61
1,621との間,またはシールリップ631と641
との間に,引き違いに開閉される窓ガラス20の外周縁
部200が閉止時にそれぞれ入り込む。窓ガラス20は
引き違いなので,シールリップ611,621との間,
またはシールリップ631と641との間のいずれか一
方に窓ガラス20が入り込む。また,基底部60,側壁
部61〜64及びシールリップ611,621,63
1,641の表面には低摩擦材層67を設けた。
【0103】そして,図19に示した摺動部601は基
底部60に衝撃吸収部材65がなく,図20に示した当
接部604は基底部60に衝撃吸収部材65を設けた。
窓ガラス20の先端201Aは窓ガラス閉止の際に,上
記衝撃吸収部材65に当たって停止し,ここにおいて,
停止時の衝撃が吸収された。その他詳細は実施例1と同
様であり,製造方法も実施例2等を適用できる。また,
本例にかかるガラスランチャンネルも実施例1と同様の
作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ガラスランチャンネルを装
着した窓枠の平面図。
【図2】実施例1における,ガラスランチャンネルの当
接部の断面説明図。
【図3】実施例1における,ガラスランチャンネルの摺
動部の断面説明図。
【図4】実施例1における,ガラスランチャンネルをコ
ーナーで曲折する前に入れた切り込みの説明図。
【図5】実施例1における(図4の),ガラスランチャ
ンネルを曲折した状態の説明図。
【図6】実施例2における,押出成形装置の説明図。
【図7】実施例2における,固定ダイとオリフィス,切
断機の平面説明図。
【図8】実施例2における,切断機の要部説明図。
【図9】実施例2における,切断機を側面からみて,切
除を行う状態を示す説明図。
【図10】実施例2における,切断機の斜視図。
【図11】実施例2における,押出成形したばかりのガ
ラスランチャンネルの説明図。
【図12】実施例2における(図11の),押出成形し
たガラスランチャンネルを切断した説明図。
【図13】実施例3における,固定ダイとオリフィス,
可動ダイの平面説明図。
【図14】実施例4における,当接部を押出成形してい
る状態を示す断面説明図。
【図15】実施例4における,摺動部の押出成形に当た
り,押圧部材により衝撃吸収部材の押し潰しを行う状態
を示す断面説明図。
【図16】実施例5における,衝撃吸収部材は,上記窓
ガラスの外周縁部の進行方向と非直角の方向に配設され
た状態の説明図。
【図17】実施例5における,当接部で窓ガラスが閉ま
った状態の断面説明図。
【図18】実施例6における,窓枠と窓ガラス,装着す
るガラスランチャンネルを示す説明図。
【図19】実施例6における,摺動部の断面を示す説明
図。
【図20】実施例6における,衝撃吸収部材を有する当
接部の断面を示す説明図。
【図21】従来の窓枠とガラスランチャンネルの説明
図。
【符号の説明】
1...ガラスランチャンネル, 101...当接部, 102...摺動部, 12...車内側側壁部, 13...車外側側壁部, 11...基底部, 15...衝撃吸収部材, 2...窓枠, 20...窓ガラス,
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月24日(2001.10.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】図1に示した矢線Sに沿って窓ガラス20
が移動し,窓ガラス20が開閉する。窓ガラス20が閉
まる際の進行方向は同図にかかる上側で,窓ガラス20
は図面の下から上へと上昇し,後述するルーフ側上窓枠
211,フロントピラー側窓枠212に設けたガラスラ
ンチャンネル1の当接部101に当たって停止する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】ガラスランチャンネル1の衝撃吸収部材1
5が必要な当接部101を押出す際には,上記切除部材
42を矢線L2に沿って後退移動させる(図面上方)こ
とで,切除刃421が衝撃吸収部材オリフィス部415
の位置からはずれる。この状態で押出成形を続けると,
衝撃吸収部材15が基底部11から切り離されることな
く,両者は一体となって,押し出される。切除部材
を前進,後退させることで,衝撃吸収部材15のある当
接部101と衝撃吸収部材15のない摺動部102が一
体に連続して形成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】その後,図12に示すごとく,当接部10
1と摺動部102が連続して含まれる位置XとYとで切
断し,左側面用,右側面用のガラスランチャンネル1を
各1本ずつ得られる。または摺動部1本分−当接部2本
分−摺動部2本分−当接部2本分(以下繰り返し)と押
出して,当接部2本分の中間位置又は摺動部2本分の中
間位置で切断して左右のガラスランチャンネル1を各1
本以上得ることもできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正内容】
【0098】このように,窓ガラス20の進行方向と,
衝撃吸収部材15の窓ガラス先端との接触面との形成す
る角度θが非直角である場合,窓ガラス20が停止する
時,窓ガラス先端201と接触する衝撃吸収部材15
の接触面151を窓ガラス20が進行方向と交差する方
向に滑って,進行方向から車内側に向かって傾くことが
できる。従って,窓ガラス20が車内側のシールリップ
121と強く接触することができ,この接触部分でのシ
ール性が高まって,水等の車内への侵入を確実に防止で
きる。その他実施例1と同様の作用効果を有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ガラスランチャンネルを装
着した窓枠の平面図。
【図2】実施例1における,ガラスランチャンネルの当
接部の断面説明図。
【図3】実施例1における,ガラスランチャンネルの摺
動部の断面説明図。
【図4】実施例1における,ガラスランチャンネルをコ
ーナーで曲折する前に入れた切り込みの説明図。
【図5】実施例1における(図4の),ガラスランチャ
ンネルを曲折した状態の説明図。
【図6】実施例2における,押出成形装置の説明図。
【図7】実施例2における,固定ダイとオリフィス,
除部材の平面説明図。
【図8】実施例2における,切除部材の要部説明図。
【図9】実施例2における,切除部材を側面からみて,
切除を行う状態を示す説明図。
【図10】実施例2における,切除部材の斜視図。
【図11】実施例2における,押出成形したばかりのガ
ラスランチャンネルの説明図。
【図12】実施例2における(図11の),押出成形し
たガラスランチャンネルを切断した説明図。
【図13】実施例3における,固定ダイとオリフィス,
可動ダイの平面説明図。
【図14】実施例4における,当接部を押出成形してい
る状態を示す断面説明図。
【図15】実施例4における,摺動部の押出成形に当た
り,押圧部材により衝撃吸収部材の押し潰しを行う状態
を示す断面説明図。
【図16】実施例5における,衝撃吸収部材は,上記窓
ガラスの外周縁部の進行方向と非直角の方向に配設され
た状態の説明図。
【図17】実施例5における,当接部で窓ガラスが閉ま
った状態の断面説明図。
【図18】実施例6における,窓枠と窓ガラス,装着す
るガラスランチャンネルを示す説明図。
【図19】実施例6における,摺動部の断面を示す説明
図。
【図20】実施例6における,衝撃吸収部材を有する当
接部の断面を示す説明図。
【図21】従来の窓枠とガラスランチャンネルの説明
図。
【符号の説明】 1...ガラスランチャンネル, 101...当接部, 102...摺動部, 12...車内側側壁部, 13...車外側側壁部, 11...基底部, 15...衝撃吸収部材, 2...窓枠, 20...窓ガラス,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D201 AA25 CA19 DA31 FA06 4F207 AA45 AD04 AH23 KA01 KA17 KB11 KB21 KJ05 KL57 KL65 KL74 KM02 KM12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基底部と該基底部の幅方向の両端より立
    ち上がるよう構成された車内側側壁部と車外側側壁部と
    よりなる略溝形の長尺部材で,車体の窓枠に取付け,進
    行する窓ガラスの外周縁部を案内するように構成され,
    少なくとも窓ガラスの外周縁部の進行方向と略平行とな
    るよう窓枠に設置される摺動部と,上記窓ガラスの外周
    縁部の進行方向と交差するよう窓枠に配置される当接部
    とよりなり,かつ,上記摺動部と上記当接部とは連続一
    体的に押出成形されており,上記当接部には窓ガラスの
    進行方向の先端が当接する時の衝撃を吸収する衝撃吸収
    部材が設けてあり,上記摺動部には衝撃吸収部材が設け
    られておらずに,また,上記衝撃吸収部材は上記基底部
    との間に間隙を有して上記窓ガラスの外周縁部の進行方
    向と交差する方向に設けられており,上記当接部と上記
    摺動部との境界又はその近傍で上記摺動部側において
    は,上記衝撃吸収部材が設けていないことを特徴とする
    ガラスランチャンネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記車体の窓枠は,
    天井部と該天井部と交差する方向に延設された前側部と
    後側部とよりなり,上記摺動部は上記前側部と上記後側
    部の少なくとも一方に配置されると共に,上記当接部は
    上記天井部に配置されることを特徴とするガラスランチ
    ャンネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記衝撃吸
    収部材は,その先端が基底部から突出し,前記当接部に
    おいて上記窓ガラスの先端が上記基底部よりも上記衝撃
    吸収部材に先に当接するように配設されることを特徴と
    するガラスランチャンネル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記衝撃吸収部材は,幅方向の少なくとも一部が,上記
    基底部,上記車内側側壁部,上記車外側側壁部の少なく
    とも一つに一体に連結されていることを特徴とするガラ
    スランチャンネル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記衝撃吸収部材は,上記基底部,上記車内側側壁部,
    車外側側壁部の少なくとも二つに一体に連結された連結
    部を有し,該連結部から両持ち梁状に構成されているこ
    とを特徴とするガラスランチャンネル。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記衝撃吸収部材は,上記窓ガラスの外周縁部の進行方
    向と非直角の方向に配設されてなると共に車内側又は車
    外側に傾斜した状態にあることを特徴とするガラスラン
    チャンネル。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記摺動部においては,上記衝撃吸収部材は基底部側に
    押し潰された状態にあり,実質的に衝撃を吸収する機能
    を有していないことを特徴とするガラスランチャンネ
    ル。
  8. 【請求項8】 基底部と該基底部の幅方向の両端からそ
    れぞれ立ち上がるよう構成された車内側側壁部と車外側
    側壁部とよりなる略溝形の長尺部材で,車体の窓枠に取
    付けられたとき,進行する窓ガラスの外周縁部を案内す
    るように構成され,少なくとも窓ガラスの外周縁部の進
    行方向と略平行となるよう窓枠に設置される摺動部と,
    上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差するよう窓枠
    に配置される当接部とを有するガラスランチャンネルを
    製造する方法であって,上記ガラスランチャンネルの上
    記基底部,車内側側壁部,車外側側壁部を一体的に押し
    出す本体オリフィス部と,上記基底部との間に間隙を有
    して上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差する方向
    に設けられる衝撃吸収部材を押し出す衝撃吸収部材オリ
    フィス部とよりなるオリフィスを有する固定ダイと,上
    記衝撃吸収部材オリフィス部の近傍に配置され,該衝撃
    吸収部材オリフィス部の形状を変更させる可動ダイとよ
    りなる押出成形型を用いて,上記オリフィスからゴム又
    は合成樹脂の押出途中において,上記可動ダイを作動さ
    せることにより,上記衝撃吸収部材オリフィス部を開放
    状態に保持して,上記基底部,車内側側壁部,車外側側
    壁部及び衝撃吸収部材を一体的に押出成形して当接部を
    得て,該当接部の押出長さが必要長さに達したときに上
    記可動ダイを逆に作動させて上記衝撃吸収部材オリフィ
    ス部を塞いで,上記衝撃吸収部材オリフィス部からの押
    出しを停止し,上記衝撃吸収部材を有しない上記摺動部
    を必要長さだけ連続して得ることを特徴とするガラスラ
    ンチャンネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 基底部と該基底部の幅方向の両端からそ
    れぞれ立ち上がるよう構成された車内側側壁部と車外側
    側壁部とよりなる略溝形の長尺部材で,車体の窓枠に取
    付けられたとき,進行する窓ガラスの外周縁部を案内す
    るように構成され,少なくとも窓ガラスの外周縁部の進
    行方向と略平行となるよう窓枠に設置される摺動部と,
    上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差するよう窓枠
    に配置される当接部とを有するガラスランチャンネルを
    製造する方法であって,上記ガラスランチャンネルの上
    記基底部,車内側側壁部,車外側側壁部を一体的に押し
    出す本体オリフィス部と,上記基底部との間に間隙を有
    して上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差する方向
    に設けられる衝撃吸収部材を押し出す衝撃吸収部材オリ
    フィス部とよりなるオリフィスを有する固定ダイと,上
    記衝撃吸収部材オリフィス部の近傍に配置され,該衝撃
    吸収部材オリフィス部から押出される衝撃吸収部材を切
    除する切除部材とよりなる押出成形型を用いて,上記オ
    リフィスからゴム又は合成樹脂の押出途中において,上
    記切除部材を作動させることにより,上記衝撃吸収部材
    オリフィス部を開放状態に保持して,上記基底部,車内
    側側壁部,車外側側壁部及び衝撃吸収部材を一体的に押
    出成形して当接部を得て,該当接部の押出長さが必要長
    さに達したときに上記切除部材を上記衝撃吸収部材に接
    近させ,押出されてくる上記衝撃吸収部材を切除して,
    上記衝撃吸収部材を有しない摺動部を必要長さだけ連続
    して得ることを特徴とするガラスランチャンネルの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 基底部と該基底部の幅方向の両端から
    それぞれ立ち上がるよう構成された車内側側壁部と車外
    側側壁部とよりなる略溝形の長尺部材で,車体の窓枠に
    取付けられたとき,進行する窓ガラスの外周縁部を案内
    するように構成され,少なくとも窓ガラスの外周縁部の
    進行方向と略平行となるよう窓枠に設置される摺動部
    と,上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差するよう
    窓枠に配置される当接部とを有するガラスランチャンネ
    ルを製造する方法であって,上記ガラスランチャンネル
    の上記基底部,車内側側壁部,車外側側壁部を一体的に
    押し出す本体オリフィス部と,上記基底部との間に間隙
    を有して上記窓ガラスの外周縁部の進行方向と交差する
    方向に設けられる衝撃吸収部材を押し出す衝撃吸収部材
    オリフィス部とよりなるオリフィスを有する固定ダイ
    と,上記衝撃吸収部材オリフィス部の近傍に配置され,
    該衝撃吸収部材オリフィス部から押出される衝撃吸収部
    材を押し潰すよう構成された押圧部材とよりなる押出成
    形型を用いて,上記オリフィスからゴム又は合成樹脂の
    押出途中において,上記押圧部材を作動させることによ
    り,衝撃吸収部材オリフィス部を開放状態に保持して,
    上記基底部,車内側側壁部,車外側側壁部及び衝撃吸収
    部材を一体的に押出成形して当接部を得て,該当接部の
    押出長さが必要長さに達したときに上記押圧部材を上記
    衝撃吸収部材に接近させ,押出されてくる上記衝撃吸収
    部材を基底部側に押圧して押しつぶし,上記衝撃吸収部
    材を有しない摺動部を必要長さだけ連続して得ることを
    特徴とするガラスランチャンネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか一項におい
    て,上記押出成形型にガラスランチャンネル形成用の上
    記ゴム,合成樹脂及び低摩擦材層用の低摩擦材料をそれ
    ぞれ供給し,上記衝撃吸収部材における少なくとも窓ガ
    ラスの外周縁部と当接する部分に,低摩擦材層をガラス
    ランチャンネルの押出成形と同時に押出成形することを
    特徴とするガラスランチャンネルの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれか一項におい
    て,車体の左右のいずれか一方の側面における窓枠用の
    ガラスランチャンネルと他方の側面の窓枠用のガラスラ
    ンチャンネルとを連続して1台分以上押出成形するにあ
    たり,まず,一方の側面用のガラスランチャンネルの摺
    動部を押出成形し,連続して同じ側面用のガラスランチ
    ャンネルの当接部を押出成形し,さらに連続して他方の
    側面用のガラスランチャンネルの当接部を押出成形し,
    連続して同じ側面用のガラスランチャンネルの摺動部を
    押出成形する順序で成形し,その後に上記当接部におい
    て,上記一方の側面用と他方の側面用との中間位置で切
    断して左右各1ケのガラスランチャンネルを得ることを
    特徴とするガラスランチャンネルの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8〜11のいずれか一項におい
    て,車体の左右のいずれか一方の側面における窓枠用の
    ガラスランチャンネルと他方の側面の窓枠用のガラスラ
    ンチャンネルとを連続して1台分以上押出成形するにあ
    たり,まず,一方の側面用のガラスランチャンネルの当
    接部を押出成形し,連続して同じ側面用のガラスランチ
    ャンネルの摺動部を押出成形し,さらに連続して他方の
    側面用のガラスランチャンネルの摺動部を押出成形し,
    連続して同じ側面用のガラスランチャンネルの当接部を
    押出成形する順序で成形し,その後に上記摺動部におい
    て,上記一方の側面用と他方の側面用との中間位置で切
    断して左右各1ケのガラスランチャンネルを得ることを
    特徴とするガラスランチャンネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010052462A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスランの取付構造
JP2016101826A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 日本板硝子株式会社 ガラス板及びガラス板の製造方法
CN112339536A (zh) * 2019-08-08 2021-02-09 现代自动车株式会社 用于车辆的车门框架和车辆

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