JP2003094569A - 香気徐放性樹脂成形体 - Google Patents

香気徐放性樹脂成形体

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Hidekazu Kaneiwa
秀和 兼岩
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に成形可能であり、香気の変質が有効に
防止され且つ長期間にわたって持続して香気性を有する
香気徐放性樹脂成形体を提供することにある。 【解決手段】 液体香料に対する膨潤率が1乃至250
%の高膨潤性熱可塑性樹脂中に液体香料が分散された香
気層と、該香気層の表面に積層乃至被覆され且つ液体香
料に対する膨潤率が1%未満の低膨潤性熱可塑性樹脂か
ら形成されたバリヤー層とから成ることを特徴とする香
気徐放性樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香気成分を徐々に
放散させることにより、香気性を長期間持続させること
を可能とした香気徐放性樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、香気性のあるものとして芳香剤、
化粧品、塗料、クリーム、軟膏、入浴剤等が知られてい
るが、香気性を直接付与した樹脂成形体は類がなく、香
気性を有する液体香料(香気成分)を添加した塗料を樹
脂成形体表面に塗装したり、接着剤や糊等に香気成分を
添加して樹脂成形体表面に塗布するような方法で、香気
性が付与されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、樹脂成形体
の使用用途としては、建築内・外装材・日用品、産業資
材等様々な用途があげられるが、そのほとんどは使用用
途や外観上の問題により、表面に香気成分を含有する塗
膜を形成することが難しい。また、塗装により香気性の
塗膜を形成することができたとしても、溶媒の影響で香
気が変質したり、塗膜の膜厚に限度があることから香気
性の持続性に欠けるという問題がある。従って本発明の
目的は、容易に成形可能であり、香気の変質が有効に防
止され且つ長期間にわたって持続して香気性を有する香
気徐放性樹脂成形体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、液体香
料に対する膨潤率が1乃至250%の高膨潤性熱可塑性
樹脂中に液体香料が分散された香気層と、該香気層の表
面に積層乃至被覆され且つ液体香料に対する膨潤率が1
%未満の低膨潤性熱可塑性樹脂から形成されたバリヤー
層とから成ることを特徴とする香気徐放性樹脂成形体が
提供される。
【0005】本発明の香気徐放性樹脂成形体は、香気成
分(液体香料)を、この香気成分に対する膨潤率の高い
熱可塑性樹脂(高膨潤性樹脂)に分散させることによ
り、香気性の高い香気層を形成し、この香気層表面に、
香気成分に対する膨潤率の低い熱可塑性樹脂(低膨潤性
樹脂)をバリヤー層として積層被覆することにより、香
気層からの香気の放出を抑制したものであり、このよう
な構成により、長期間にわたって持続した香気性を示
し、しかも、溶媒等の香気の変質をもたらすことなく、
それ自体の成形法により、容易に製造することが可能と
なる。尚、本発明において、香気成分に対する膨潤率と
は、厚み1.5mm×幅30mm×高さ100mmの大
きさの樹脂平板を、香気成分である液体香料中に24時
間浸漬したとき、浸漬前の重量に対する浸漬後の重量増
加率(%)を示す。即ち、本発明では、香気成分が分散
された香気層を形成する高膨潤性樹脂としては、この膨
潤率が1〜250%、好ましくは3〜100%の範囲に
ある熱可塑性樹脂が使用され、一方、バリヤー層を形成
する低膨潤性樹脂としては、この膨潤率が1%未満、特
に0.5%以下の熱可塑性樹脂が使用される。また、本
発明において、上記バリヤー層は、香気層の全表面を被
覆するように設ける必要はなく、一部の香気層が表面に
露出するようにしてバリヤー層を設けることにより、香
気の徐放性を調整することができる。更に、香気成分で
ある液体香料は、直接香気層中に分散することもできる
が、一般には無機吸着剤粒子に吸着保持させた状態で香
気層中に分散させることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の香気徐放性樹脂成形体の
代表的な層構成を示す図1において、この樹脂成形体
は、シート状の香気層1と、香気層1の表面及び裏面を
被覆するように形成されたバリヤー層2とから成ってい
る。
【0007】(香気層1)香気層1は、香気成分である
液体香料が分散された高膨潤性樹脂から形成されてい
る。高膨潤性樹脂としては、先に述べた通り、香気成分
である液体香料に対する膨潤率が1〜250%、好まし
くは3〜100%の範囲にある熱可塑性樹脂が使用され
る。即ち、この膨潤率が上記範囲よりも低いと、十分な
香気性を示さなくなり、膨潤率が上記範囲よりも高い
と、樹脂が溶解する傾向にあり、また香気成分も揮散し
やすいため適していない。このような高膨潤性樹脂とし
ては、これに限定されるものではないが、エチレン−酢
ビ共重合体(EVA)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチ
レン−α−オレフィン共重合体(例えば、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレン−ペンテン共重合体、エチレン
−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン共重合体、エ
チレン−ヘプテン共重合体等)、スチレン−エチレン−
ブタジエン−スチレン−共重合体(SEBS)、ポリプ
ロピレン、軟質ポリ塩化ビニル等を例示することがで
き、これらは、単独でも或いは2種以上を組み合わせて
も使用することができる。また、これらの熱可塑性樹脂
は、フィルム形成可能な分子量を有しているべきであ
る。
【0008】上記の高膨潤性樹脂中に分散すべき香気成
分、即ち液体香料としては、特に限定されるものではな
いが、天然又は合成の各種香料、例えば木材抽出液から
得られるヒバ(檜葉)油、ヒノキ油や、ショウノウ油、
カッシア油、ボワローズ油、チョウジ油、ユーカリ油、
セダー油、ビャクダン油、ダイウイキョウ油、イランイ
ラン油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、ラベ
ンダー油、バッチュリ油、シトロネラ油、レモングラス
油、ベチバ油、バラ油、ゼラニウム油などの精油、ジャ
コウ、シベット、ウミダヌキ香、アンバーグリース等の
動物性香料、バニリン、サリチル酸メチル、シンナミル
アルデヒド、β−フェニルエチルアルコール、オキシシ
トロネラール、フェニルアセトアルデヒド、ピペロナー
ル等の合成香料を例示することができる。勿論、これら
の香料は単独で使用することもできるし、2種以上を組
み合わせて調合香料として用いることもできる。
【0009】上記の香気成分は、その種類や用いる高膨
潤性樹脂の種類等によっても異なるが、一般に、高膨潤
性樹脂100重量部当り、0.01乃至20重量部、特
に0.1乃至10重量部の量で用いるのがよい。即ち、
香気成分の使用量があまり少ないと、十分な香気性が得
られず、また短期間で香気性が失われてしまうおそれが
あり、あまり多量の香気成分を用いると、高膨潤性樹脂
の成形性が損なわれてしまうおそれがある。
【0010】また、本発明において、この香気成分は、
単独で高膨潤性樹脂中に配合することも可能であるが、
一般的には、成形中での香気の放出を抑制するために、
無機吸着剤粒子に吸着保持させた形で高膨潤性樹脂中に
分散させることが好ましい。このような無機吸着剤粒子
としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカアルミナ、
シリカマグネシア或いはゼオライト、モンモリナイト、
クロライト、セピオライト等を例示することができる。
香気成分の無機吸着剤粒子に対する吸着保持量は、無機
吸着粒子100重量部当り5乃至200重量部、特に1
0乃至100重量部の範囲が好適であり、用いる無機吸
着粒子の平均粒径は、1乃至30μm程度であるのがよ
い。
【0011】(バリヤー層2)香気層1を被覆するバリ
ヤー層2は、先に述べたように、膨潤率が1%未満、特
に0.5%以下の低膨潤性樹脂が使用される。即ち、膨
潤率がこの範囲よりも大きい場合には、香気徐放性が不
満足となってしまい、短期間で香気性が失われてしま
う。このような低膨潤性樹脂としては、これに限定され
るものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体、テルペン樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリフェ
ニレンサルファイド、硬質ポリ塩化ビニル等の熱可塑性
樹脂を例示することができる。これらの低膨潤性樹脂
は、フィルムを形成するに足る分子量を有しているべき
であり、またそれぞれ単独でも2種以上を組み合わせて
も使用することができる。また、上記低膨潤性樹脂から
形成されているバリヤー層2の厚みは、十分な徐放性を
確保するために、通常、10μm以上であることが好ま
しい。
【0012】(香気徐放性樹脂成形体)上述した香気層
1及びバリヤー層2から成る本発明の樹脂成形体におい
て、図1の例では、バリヤー層2は、香気層1の上面及
び裏面に設けられており、側面には設けられていない
が、勿論、香気層1の全表面をバリヤー層2で被覆する
ことも可能である。
【0013】また、本発明では、通常、香気層1の一部
の面を外部に露出させることにより、香気性を調節する
ことができる。この場合、下記式:開口率(%)=(香
気層の露出面積/成形体の全表面積)×100で定義さ
れる開口率が1〜70%、好ましくは5〜30%の範囲
とすることが好ましい。即ち、この開口率が上記範囲よ
りも大きいと、香気層1の露出面積が大きくなり過ぎる
ため、徐放性が不満足となり、短期間で香気性が失われ
てしまうおそれがある。また、開口率が上記範囲よりも
小さいと、香気性の調節が困難となる。
【0014】本発明の樹脂成形体において、香気層1の
一部を露出させるためには、種々の態様を採り得る。こ
れらの例を、図2、図3、図4、図5及び図6に示し
た。図2の例は、香気層1の両端部が露出している。図
3の例では、香気層1の上面の一部が露出しており、樹
脂成形体の上面はフラットに形成されている。図4の例
では、香気層1の上面については、その一部のみがバリ
ヤー層2で被覆されており、香気層1の他の部分は全
て、バリヤー層2で被覆されている。図5(a)〜
(f)の例では、香気層1の上面に突部が形成されてお
り、この突部以外の部分は全てバリヤー層2で覆われて
おり、該突部の上面或いは側面にはバリヤー層2が形成
されておらず、この部分で香気層1は露出している。従
って、これらの態様において、成形体の上面には凹部が
形成されたものとなっている。また図6の例では、香気
層1の全面をバリヤー層2で被覆した後、パンチング穴
3を形成することにより、この部分で香気層1の一部を
外面に露出させたものである。
【0015】上述した図1乃至図6では、成形体をシー
ト形状とした例を示したが、本発明の成形体は、このよ
うな形状に限定されるものではなく、その用途に応じて
種々の形状とすることができ、上記の例にしたがって適
宜香気層1の一部を、前述した開口率を満足させるよう
に露出させることができる。また、上述した例では、香
気層1上に直接バリヤー層2が形成されているが、香気
徐放性が損なわれない限りにおいて、両層の間に薄層の
接着剤樹脂層を設けることも可能である。
【0016】本発明の香気徐放性樹脂成形体は、それ自
体公知の方法で容易に製造することができる。例えば、
香気成分と高膨潤性樹脂とを押出機等で混練し、押出成
形、射出成形、ブロー成形等により所定形状の香気層を
形成した後、コーティング、ディッピング等によりバリ
ヤー層を形成し、必要により後加工を行うことにより、
本発明の香気徐放性樹脂成形体を製造することができ
る。勿論、香気層とバリヤー層とを共押出等の同時成形
により一体的に製造することもできる。本発明の香気徐
放性樹脂成形体は、持続した香気性を有するものとして
種々の用途、例えば建築用内装材、外装材、各種日用
品、産業資材等に有効に適用される。
【0017】
【実施例】本発明を次の実施例及び比較例で説明する。
尚、以下の例において、香気成分(液体香料)を吸着さ
せるための無機物としては、平均粒径が6.5μmの多
孔質シリカを使用した。
【0018】[実施例1]低密度ポリエチレン100重
量部に香気成分としてヒバ油吸着体(ヒバ油/無機物重
量比=70/30)4重量部を添加して香気層とし、バ
リヤー層に高密度ポリエチレンを用いて二層押出成形に
より成形体を得た。成形体の形状は図3に示すものとし
た。尚、バリヤー層の厚み、香気層の開口率は、表1に
示した。
【0019】[実施例2]香気層の開口率を変えた以外
は、実施例1と同様にして樹脂成形体を得た。バリヤー
層の厚み、香気層の開口率は、表1に示した。
【0020】[実施例3]エチレン−オクテン共重合体
100重量部にヒバ油吸着体(ヒバ油/無機物重量比=
70/30)2重量部を添加して香気層とし、バリア層
にポリビニルアルコールを用いて二層押出成形により、
実施例1と同様の形状の成形体を得た。そのバリヤー層
の厚み、香気層の開口率は、表1に示した。
【0021】[実施例4]香気層の開口率を変えた以外
は、実施例3と同様にして樹脂成形体を得た。バリヤー
層の厚み、香気層の開口率は、表1に示した。
【0022】[実施例5]EVA 100重量部にヒバ
油吸着体(ヒバ油/無機物重量比=70/30)2重量
部を添加して香気層とし、バリア層にエチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂(EVOH)を用いて二層押出成
形により成形体を得た。実施例1と同様の形状の成形体
を得た。バリヤー層の厚み、香気層の開口率は、表1に
示した。
【0023】[実施例6]香気層の開口率を変えた以外
は、実施例5と同様にして樹脂成形体を得た。バリヤー
層の厚み、香気層の開口率は、表1に示した。
【0024】[比較例1]低密度ポリエチレン100重
量部に、ヒバ油吸着体(ヒバ油/無機物重量比=70/
30)4重量部添加して香気層とし、バリア層で被覆せ
ず単層押出成形により成形体を得た。
【0025】[比較例2]ABS樹脂100重量部に、
ヒバ油吸着体(ヒバ油/無機物重量比70/30)4重
量部を添加して香気層とし、バリア層で被覆せず単層押
出成形により成形体を得た。
【0026】以上の実施例及び比較例で得られた樹脂成
形体について、1日、30日、90日経過後の香気性
(香気の強さ)を評価し、その結果を表1に示した。 評価基準(6段階評価): 5;香気が非常に強く感じられる。 4;香気が強く感じられる。 3;香気は普通である。 2;香気が弱い。 1;香気が非常に弱い。 0;香気は全く感じられない。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、香気層形成用の樹脂と
して、香気成分に対して膨潤性の高い樹脂を選択し、バ
リヤー層として香気成分に対してバリヤー性の高い低膨
潤性樹脂を被覆または積層させることにより、香気徐放
性を制御し、香気の持続性に優れた樹脂成形体を得るこ
とができた。かかる樹脂成形体では、香気層の全面をバ
リヤー層で全面を覆うことなく部分的に露出した形状と
することにより、香気の徐放性を有効にコントロールす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の香気徐放性樹脂成形体の代表的な層構
成を示す図。
【図2】本発明の香気徐放性樹脂成形体の他の形状の例
を示す図。
【図3】本発明の香気徐放性樹脂成形体の他の形状の例
を示す図。
【図4】本発明の香気徐放性樹脂成形体の他の形状の例
を示す図。
【図5】本発明の香気徐放性樹脂成形体の他の形状の例
を示す図。
【図6】本発明の香気徐放性樹脂成形体の他の形状の例
を示す図。
【符号の説明】
1:香気層 2:バリヤー層 3:パンチング穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA01A AK01A AK01B AK01C AK02B AK02C AK06A AK21B AK21C AK63A AK68A AK69B AK69C AL05A BA02 BA03 BA10A BA10C CA11A DE01A GB07 JB10A JB10B JB10C JB16A JB16B JB16C JD01B JD01C JL00 JL01 4J002 AC081 AE052 BB031 BB051 BB121 BF031 BN131 DE136 DJ006 DJ016 FB072 FB086 FD202 FD206 GF00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体香料に対する膨潤率が1乃至250
    %の高膨潤性熱可塑性樹脂中に液体香料が分散された香
    気層と、該香気層の表面に積層乃至被覆され且つ液体香
    料に対する膨潤率が1%未満の低膨潤性熱可塑性樹脂か
    ら形成されたバリヤー層とから成ることを特徴とする香
    気徐放性樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 前記高膨潤性熱可塑性樹脂の前記膨潤率
    が3乃至100%であり、前記低膨潤性熱可塑性樹脂の
    前記膨潤率が0.5%以下である請求項1に記載の香気
    徐放性樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 前記高膨潤性熱可塑性樹脂が、エチレン
    −酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレン、直鎖低密
    度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、
    スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン−共重合
    体、ポリプロピレン及び軟質ポリ塩化ビニルから成る群
    より選択された少なくとも1種である請求項1又は2に
    記載の香気徐放性樹脂成形体。
  4. 【請求項4】 前記低膨潤性熱可塑性樹脂が、ポリビニ
    ルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
    テルペン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
    レンテレフタレート、高密度ポリエチレン、ポリカーボ
    ネート、ポリフェニレンサルファイド及び硬質ポリ塩化
    ビニルから成る群より選択された少なくとも1種である
    請求項1乃至3の何れかに記載の香気徐放性樹脂成形
    体。
  5. 【請求項5】 前記液体香料は、前記高膨潤性熱可塑性
    樹脂100重量部当り0.01乃至20重量部の量で香
    気層中に分散されている請求項1に記載の香気徐放性樹
    脂成形体。
  6. 【請求項6】 前記液体香料は、無機吸着剤粒子に吸着
    保持された状態で香気層中に分散されている請求項1に
    記載の香気徐放性樹脂成形体。
  7. 【請求項7】 前記液体香料は、前記無機吸着粒子10
    0重量部当り5乃至200重量部の量で、該無機吸着粒
    子に保持されている請求項6又は7に記載の香気徐放性
    樹脂成形体。
  8. 【請求項8】 前記バリヤー層は、少なくとも10μm
    の厚みを有している請求項1に記載の香気徐放性樹脂成
    形体。
  9. 【請求項9】 前記香気層の少なくとも一部が表面に露
    出している請求項1に記載の香気徐放性樹脂成形体。
  10. 【請求項10】 前記香気層は、1乃至70%の開口率
    で表面に露出している請求項10に記載の香気徐放性樹
    脂成形体。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の香気徐放性樹脂成形
    体から成る建築用内装または外装材。
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