JP2003094427A - ホットコンクリートの製造方法およびその装置 - Google Patents

ホットコンクリートの製造方法およびその装置

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JP2003094427A
JP2003094427A JP2001292813A JP2001292813A JP2003094427A JP 2003094427 A JP2003094427 A JP 2003094427A JP 2001292813 A JP2001292813 A JP 2001292813A JP 2001292813 A JP2001292813 A JP 2001292813A JP 2003094427 A JP2003094427 A JP 2003094427A
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temperature
concrete
water
kneading
slump value
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JP2001292813A
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English (en)
Inventor
Tamaki Hirota
環 広田
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Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Iron Works Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートの練り上がり温度を規定値に上昇
させるホットコンクリートの製造において、混練状態に
おけるコンクリートの温度とスランプ値を別々に管理す
ることによって、規定されたホットコンクリートを確実
に早く混練することを目的とする。 【解決手段】練り上がり温度とスランプ値の設定を同時
に行なうのではなく、別々な工程において練り上がり温
度とスランプ値とを設定する。まず最初に設定されたス
ランプ値よりもスランプ値を小さくして、コンクリート
の仕上がり温度に調整する。その後、コンクリートの仕
上がり温度と同じ温度の水を加えスランプ値を設定され
たスランプ値に調整する。この時使用する水の温度が、
特別に設けた第2水計量器によりコンクリートの仕上が
り温度と同じ温度であるため、一度調整されたコンクリ
ートの温度が変化することはなく、スランプ値のみに気
を配り調整すれば良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートの練り上
がり温度を規定値に上昇させるホットコンクリートの製
造方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホットコンクリートは特に二次製品の製
造に用いられるケースが多く、コンクリートの早期固
化、強度確保の両面から必要とされている。そのため
に、このホットコンクリートは練り上がり温度とスラン
プ値が重要なポイントになっている。温度を上昇させる
ために使用する摂氏130度〜160度の水蒸気は、コ
ンクリートに熱を与えると同時に水に変わり、この覆水
によってコンクリートのスランプ値は大きくなる(コン
クリートが柔らかくなる)。これを防ぐためにコンクリ
ートに加える水は混練当初は全加水量の80%〜90%
を加え混練している。しかし、残り10%〜20%の水
量は前述した水蒸気から生じる覆水の量との関係で、そ
の投入量を調整せざるをえないのであった。即ち、コン
クリートの温度とスランプ値の両方を同時にチェックし
ながら水と水蒸気を加え調整するために、かなりの熟練
と長い混練時間を要するのであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述に鑑みて
なされたものであって、混練状態におけるコンクリート
の温度とスランプ値を別々に管理することによって、規
定されたホットコンクリートを確実に早く混練すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、水蒸気の供給
によってコンクリートの温度を規定値に上昇させるホッ
トコンクリートの製造に際し、設定されたスランプ値よ
りも小さいスランプ値になるよう計量した一次水をセメ
ント・砂などの他の混練材料と共に投入し設定された温
度に達するまでミキサー内に蒸気を供給しながら混練す
る第一工程と、コンクリートの仕上がり温度と同じ温度
の水を加え設定されたスランプ値に混練する第二工程と
からなるホットコンクリートの製造方法であり、水を計
量する計量槽が混練当初に供給する一次水を計量する第
一水計量器とコンクリートの仕上がり温度と同じ温度の
補正水を計量する第二計量器から構成されているホット
コンクリートの製造装置である。即ち、練り上がり温度
とスランプ値の設定を同時に行なうのではなく、別々な
工程において練り上がり温度とスランプ値とを設定する
ものであり、まず最初に設定されたスランプ値よりもス
ランプ値を小さくして、コンクリートの仕上がり温度に
調整する。その後、コンクリートの仕上がり温度と同じ
温度の水を加えスランプ値を設定されたスランプ値に調
整する。この時使用する水の温度が、特別に設けた第2
水計量器によりコンクリートの仕上がり温度と同じ温度
であるため、一度調整されたコンクリートの温度が変化
することはなく、スランプ値のみに気を配り調整すれば
良いのである。
【0005】
【発明の実施の形態】実施例を図面を用いて説明する。
図1は混練装置を示す概要図である。図1において、ミ
キサ1は両側面に二つの温度計A2と12個の水蒸気供
給口3を有する混練槽4を備え、該混練槽4の上方には
混練材料であるセメント、砂、砂利、水などの計量器5
が配設されている。この内、セメント、砂、砂利は常温
のままで放置されているが、水の計量器は水蒸気によっ
て加熱され、常に常温より高い温度に保たれている。こ
の水計量器は、混練初期に投入する水を計量する第一計
量器6と補正水を計量する第二計量器7とからなり、い
づれも水蒸気によって常温より温度を高く保ち、その温
度を確認するための温度計B8および温度計C9が備え
られている。水蒸気を発生させるボイラ10は、水蒸気
の温度を摂氏160度に上げる能力を持ち、このボイラ
10からミキサ1の混練槽4、第一水計量器6、第二水
計量器7へ配管により水蒸気を供給している。さらに、
水蒸気供給口3のコンクリートによる詰りを防ぐため
に、水蒸気の供給を行なわない時に水蒸気の代わりにエ
アーを不連続に供給するためのエアー配管およびコンプ
レッサ11を設けている。
【0006】このように構成された装置を用いて、ホッ
トコンクリートを混練する手順を説明する。コンクリー
トは使用条件によって、混練量、スランプ値、規定温
度、および混練材料の配合割合が決定される。今、混練
量1.25m3、スランプ値6cm、規定温度摂氏40
度、セメント310kg、砂790kg、砂利1152kg、
一次水140kg、補正水10kgと設定された場合につい
て説明する。尚、混練時の気温は摂氏23度とする。
【0007】補正水を除く各混練材料をミキサ1の混練
槽4に投入し混練を始める。この際投入する一次水は、
ボイラ10からの水蒸気によってその温度を摂氏約45
度に上昇させた水を使用する。こうすることによって、
その外の混練材料が気温である摂氏23度に等しくなっ
ているのを最終的なコンクリートの仕上がり温度である
摂氏40度に近づけることができる。また、この一次水
は設定されたスランプ値である6cmより小さいスランプ
値になるように、予め全加水量からその一部10kgを補
正水として除いてあり、この段階ではスランプ値は約4
cmになっている。さらに、この時のコンクリートの温度
は、温度計2によって測定され、摂氏約29度になって
いることが解る。この状態でボイラ10から摂氏約15
1度、圧力4kg/cm2の水蒸気を混練槽4の下部に設け
られた複数の蒸気供給口3から導入し、混練を続ける。
この水蒸気は約503cal/kgの熱量を持っており、短時
間でコンクリートの温度を上昇させることができる。
【0008】一次水が摂氏45度の温水であるために当
初のコンクリートの温度は、摂氏29度となりこの状態
から前述した水蒸気を供給する。目標とするコンクリー
トの仕上がり温度摂氏40度に対して11度の温度上昇
が必要であり、12個備えられている水蒸気供給口3の
すべてから水蒸気を放出しながら混練を続ける。しか
し、水蒸気の供給と温度上昇の割合には多少のタイムラ
グがあり、水蒸気を止めても2〜3分後まで摂氏1〜2
度の温度上昇が確認される。このためコンクリートの仕
上がり温度摂氏40度に対し、温度の上昇と共に水蒸気
を放出する水蒸気供給口3の数を減少させ、供給する単
位時間の熱量を減らす方法が取られる。即ち、混練槽4
に設ける温度計A2の温度が摂氏34度になると水蒸気
供給口3からの放出を12個から10個に減らし、摂氏
36度になると10個から8個に、さらに摂氏38度に
なると8個から6個に減らすのである。そして、コンク
リートの仕上がり温度摂氏40度の手前39度の時点で
水蒸気の供給を完全に停止し、2〜3分待つとコンクリ
ートの温度は摂氏40度に上昇し安定する。このように
してコンクリートの仕上がり温度摂氏40度になるよう
に水蒸気のコントロールが容易となり、オペレータは必
要とする温度に設定されたホットコンクリートを造るこ
とができるのである。
【0009】温度の調整が終わると、次にスランプ値を
調整する。スランプ値の確認は、ミキサ1の攪拌羽根1
2を駆動する電動機の電流値の変化による方法と、図示
しない混練槽4内を監視するテレビモニタを設け目視に
よる判断をする方法が通常使用されており、この両方に
よってスランプ値の確認を行なう。一次水の水量は、設
定されたのスランプ値6cmに仕上げるに相当する水量よ
り10kg少なくして投入したため、スランプ値は小さ
く、当然に水を加える必要がある。この設定されたスラ
ンプ値6cmになすために加える補正水は、10kg用意さ
れ、第二水計量器7によって水温をコンクリートの仕上
がり温度と同じ温度である摂氏40度に保たれ確保され
ている。補正水がコンクリートの仕上がり温度と同じ温
度に保たれているために、オペレータはコンクリートの
温度を全く気に留める必要はなく、通常のコンクリート
を練る時と同じように加水することができる。
【0010】本実施例において、水蒸気を供給する単位
時間の熱量を減らす方法として、コンクリートの仕上が
り温度に対して水蒸気を放出する水蒸気放出口を徐々に
閉鎖する例を示したが、その外にも温度を上昇させる温
度差によって供給する水蒸気の放出時間を予測して、そ
の予測時間に対して徐々に閉鎖する水蒸気放出口増やす
場合、また、投入する混練材料である砂・砂利の温度に
よって上述のように、上昇させる温度差によって供給す
る水蒸気の放出時間を予測し、予測時間に対して徐々に
閉鎖する水蒸気放出口増やすことも可能である。
【発明の効果】請求項1によると、調整する項目二つの
うち常に一つの項目について各々別々に調整すればいい
ことから、管理が容易となり常に規定されたコンクリー
トを得ることができる。請求項2によると、コンクリー
トの練り上がり温度に近づくとコンクリートの温度上昇
がゆっくりすることから、水蒸気を止めるタイミングが
取り易く規定温度への調整が容易となる。請求項3によ
ると、コンクリートの練り上がり温度と同じ温度に調整
された補正水を貯える第二水計量器を備えていることか
ら、スランプ値の調整が通常のコンクリートのスランプ
値の調整と同じ手順で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す混練装置の概要図であ
る。
【符号の説明】
1 ミキサ 2 温度計A 3 水蒸気供給口 4 混練槽 6 第一水計量器 7 第二水計量器 10 ボイラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気の供給によってコンクリートの温
    度を規定値に上昇させるホットコンクリートの製造に際
    し、設定されたスランプ値よりも小さいスランプ値にな
    るよう計量した一次水をセメント・砂などの他の混練材
    料と共に投入し設定された温度に達するまでミキサー内
    に蒸気を供給しながら混練する第一工程と、コンクリー
    トの仕上がり温度と同じ温度の水を加え設定されたスラ
    ンプ値に混練する第二工程とからなることを特徴とする
    ホットコンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記水蒸気の供給が、コンクリートの仕
    上がり温度に対して一定温度を超えると水蒸気の供給量
    を漸減することを特徴とする請求項1記載のホットコン
    クリートの製造方法。
  3. 【請求項3】 セメント、水などの混練材料を計量する
    計量器と、該計量器によって計量された混練材料を混練
    するミキサと、該ミキサに温度計と水蒸気供給口を有す
    る混練槽を備え、前記水を計量する計量槽が混練当初に
    供給する一次水を計量する第一水計量器とコンクリート
    の仕上がり温度と同じ温度の補正水を計量する第二計量
    器から構成されていることを特徴とするホットコンクリ
    ートの製造装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4832911A (ja) * 1971-09-02 1973-05-04
JPH10315219A (ja) * 1997-05-14 1998-12-02 Ishikawajima Constr Mach Co 計量水設定方法及び計量水設定装置

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