JP2003093521A - 薬剤投与具及び薬剤投与装置 - Google Patents

薬剤投与具及び薬剤投与装置

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JP2003093521A JP2001294248A JP2001294248A JP2003093521A JP 2003093521 A JP2003093521 A JP 2003093521A JP 2001294248 A JP2001294248 A JP 2001294248A JP 2001294248 A JP2001294248 A JP 2001294248A JP 2003093521 A JP2003093521 A JP 2003093521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオントフォレシス駆動による薬剤投与の
際、投与部位に投与具の微細針を確実に穿刺することが
でき、また、適度に電流を分散して皮膚への刺激を軽減
するとともに、投薬量を容易に制御することができる薬
剤投与具及びそれを用いる薬剤投与装置を提供する。 【解決手段】 イオントフォレシス駆動により皮膚もし
くは粘膜を通して薬剤を体内へ投与するための薬剤投与
装置1に使用される薬剤投与具2であって、薬剤投与具
2は、皮膚又は粘膜接触側15に設けられ表面に複数の
微細針4を有する針支持体3と、皮膚又は粘膜接触側1
5とは反対側に設けられた薬剤投与具側電極5とを備
え、さらに、針支持体3の中央付近に位置する微細針4
の先端が、周縁部に位置する微細針4の先端より突出し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオントフォレシ
ス駆動によって、薬剤を皮膚もしくは粘膜を通して投与
するための薬剤投与具及びそれを用いる薬剤投与装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気的反発または引力によっ
てイオン性薬物を経皮的・経粘膜的に生体に導入するイ
オントフォレシスが知られており、現在では、歯科、眼
科、麻酔科などの一部の領域で実用化されている。イオ
ントフォレシスは、電気駆動であり制御が容易であるた
め、生体の反応を見ながらの薬剤投与または生体リズム
に適合した薬物治療(投与スケジュール)を行うことが
できる。しかし、従来のイオントフォレシス駆動による
薬物投与装置では、ペプチド、タンパク質等高分子薬物
や非イオン性薬物の投与は困難であり、また、薬物の投
与量、投与速度を上げるためには電流や電圧を上げるこ
とが必要であるが、これが原因で皮膚への刺激、熱傷を
生じることがあった。
【0003】そこで、上記問題を解決するため、皮膚又
は粘膜接触側に複数の針を用いた薬剤投与装置が発明さ
れた。従来の薬剤投与装置によれば、イオントフォレシ
スによる電流は電気の流れやすい毛穴、汗腺、傷口など
に集中的に流れ、電流や電圧を上げた場合皮膚への刺激
を生じる。これに対して、複数の針により皮膚に人為的
に孔を形成すれば、電流は孔を優先的に流れるため電流
が分散され、皮膚への刺激が軽減される。また、疎水性
の角質層を貫通するように孔を形成することにより、水
溶性薬物、イオン性薬物、高分子薬物を容易に生体内に
吸収させることができる。また、非イオン性薬物のエレ
クトロオスモシス(電気浸透)も促進させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−14980号公報、特開平11−151303号公
報、特表平10−510175号公報に記載の発明にお
いては、皮膚接触側に設けられた複数の微細針の先端は
ほぼ水平に位置しており、このような場合、周縁部より
中央付近の微細針が刺さりにくいため、図16,図17
に示すように、微細針の先端が皮膚に対して同じ深さに
位置しないことが多い。このため、電流が皮膚との接触
面において均等に分散されず、特定の場所への集中する
ことにより皮膚障害が引き起こされるおそれがある。ま
た、電流の不十分な分散は薬剤の皮膚透過速度にバラツ
キを与える。そこで、本発明は、上記問題点を解決し
て、イオントフォレシス駆動による薬剤投与の際、投与
部位に投与具の微細針を確実に穿刺することができ、ま
た、適度に電流を分散して皮膚への刺激を軽減するとと
もに、投薬量を容易に制御することができる薬剤投与具
及びそれを用いる薬剤投与装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、以下のものである。 (1) イオントフォレシス駆動により皮膚もしくは粘
膜を通して薬剤を体内へ投与するための薬剤投与装置に
使用される薬剤投与具であって、該薬剤投与具は、針支
持体と、該針支持体の皮膚又は粘膜接触側に設けられた
多数の薬剤投与用針を備え、さらに、前記針支持体の中
央付近に位置する薬剤投与用針の先端は、前記針支持体
の周縁部に位置する薬剤投与用針の先端より突出してい
る薬剤投与具。
【0006】(2) 前記薬剤投与具は、前記針支持体
の非皮膚又は粘膜接触側に位置する電極を備えている上
記(1)記載の薬剤投与具。 (3) 前記薬剤投与具は、前記針支持体の非皮膚又は
粘膜接触側に位置する薬剤保持部を備えている上記
(1)または(2)に記載の薬剤投与具。 (4) 前記薬剤投与具は、前記針支持体と前記電極と
の間に、薬剤を保持する薬剤保持部を備えている上記
(1)または(2)に記載の薬剤投与具。 (5) 前記薬剤投与具は、前記針支持体の非皮膚又は
粘膜接触側に設けられた前記薬剤保持部との接続部を備
えている上記(3)または(4)に記載の薬剤投与具。 (6) 前記針支持体は、針支持体本体部を備え、前記
多数の薬剤投与用針は該針支持体本体部の皮膚又は粘膜
接触側に設けられており、前記針支持体本体部の皮膚又
は粘膜接触側が、前記針支持体の周縁部から中央付近に
向かって段階的もしくは連続的に突出することにより、
前記針支持体の中央付近に位置する薬剤投与用針の先端
は、前記針支持体の周縁部に位置する薬剤投与用針の先
端より突出するものとなっている上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の薬剤投与具。 (7) 前記針支持体本体部は、前記針支持体本体部の
皮膚又は粘膜接触側に、前記針支持体の周縁部から中央
側に向かうに従って突出が大きくなる複数の段差を有し
ている上記(6)に記載の薬剤投与具。 (8) 前記針支持体本体部の皮膚又は粘膜接触側は、
前記針支持体の中央付近に頂点を有する曲面状もしくは
傾斜面状となっている上記(6)に記載の薬剤投与具。
【0007】(9) 前記薬剤投与用針は、前記針支持
体の周縁部に位置する薬剤投与用針より中央付近に位置
する薬剤投与用針が長いものとなっている上記(6)な
いし(8)のいずれかに記載の薬剤投与具。 (10) 前記薬剤投与用針は、前記針支持体の周縁部
から中央付近に向かって段階的もしくは連続的に長くな
るように作製されている上記(9)に記載の薬剤投与
具。 (11) 前記薬剤投与用針の先端の突出の変化は、前
記針支持体の周縁部において、前記針支持体の中央部分
に比べて大きく変化している上記(1)ないし(10)
のいずれかに記載の薬剤投与具。 (12) 前記針支持体は、薬剤導通路を備えている上
記(1)ないし(11)のいずれかに記載の薬剤投与
具。 (13) 前記薬剤投与用針は、中実針である上記
(1)ないし(12)のいずれかに記載の薬剤投与具。 (14) 前記薬剤投与用針は、中空針である上記
(1)ないし(12)のいずれかに記載の薬剤投与具。 (15) 前記薬剤投与用針は、前記針支持体の皮膚又
は粘膜接触側に25〜5000本/cmの密度で設け
られている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載
の薬剤投与具。 (16) 前記薬剤投与用針は、最も突出する針支持体
の中央部分に対して、該中央部分より周縁部に5mm向
かうに従って、0.01〜2mm突出が小さくなるもの
である上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の薬
剤投与具。
【0008】(17) イオントフォレシス駆動により
皮膚もしくは粘膜を通して薬剤を体内へ投与するための
薬剤投与装置であって、該薬剤投与装置は、上記(1)
ないし(16)のいずれかの薬剤投与具と、薬剤投与具
が備えるもしくは薬剤投与具に設けられる薬剤投与具側
電極に対向する対向電極と、前記薬剤投与具側電極と前
記対向電極に電気的に接続された制御部及び電源を備え
る薬剤投与装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例である薬剤投与
装置について添付図面を参照して説明する。図1は、本
発明の一実施例である薬剤投与具を備えた薬剤投与装置
の部分断面図、図2は、図1の薬剤投与具に使用されて
いる針支持体の斜視図、図3は、本発明の薬剤投与具に
使用される針支持体の他の実施例の断面図、図4は、本
発明の薬剤投与具に使用される針支持体の他の実施例の
断面図、図5は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。本発明の薬剤投与具
2は、イオントフォレシス駆動により皮膚もしくは粘膜
を通して薬剤を体内へ投与するための薬剤投与装置1に
使用される。薬剤投与具2は、針支持体3と、針支持体
3の皮膚又は粘膜接触側(なお、以下「皮膚接触側」と
略して説明する。)に設けられた多数の薬剤投与用針4
を備え、さらに、針支持体3の中央付近に位置する薬剤
投与用針4の先端は、針支持体3の周縁部に位置する薬
剤投与用針4の先端より突出している。
【0010】この、薬剤投与具2は、針支持体3の非皮
膚又は粘膜接触側に位置する薬剤投与具側電極5を備え
ている。また、この薬剤投与具2は、針支持体3の非皮
膚又は粘膜接触側に位置する薬剤保持部11を備えてい
る。特に、この実施例の薬剤投与具2は、針支持体3と
薬剤投与具側電極5との間に、薬剤を保持する薬剤保持
部11を備えている。そして、図1に示す実施例の薬剤
投与具は、針支持体3の非皮膚又は粘膜接触側に設けら
れた薬剤保持部11との接続部を備えている。本発明の
薬剤投与装置1は、イオントフォレシス駆動により皮膚
もしくは粘膜を通して薬剤を体内へ投与するためのもの
であり、薬剤投与装置1は、薬剤投与具2と、薬剤投与
具2の薬剤投与具側電極5に対する対向電極7を有する
対向電極部6と、薬剤投与具側電極5と対向電極7に電
気的に接続された制御部10及び電源(図示せず)を備
えている。
【0011】本発明の薬剤投与装置1は、図1に示すよ
うに、薬剤投与具2と、対向電極部6と、薬剤投与具2
と対向電極部6と電気的に接続された制御部10からな
る。薬剤投与具2、対向電極部6は、薬剤投与の際、そ
れぞれ皮膚もしくは粘膜に貼付して使用される。薬剤投
与具2は、図1に示すように、内部に薬剤保持部11を
有するハウジング9と、薬剤保持部11に収納された薬
剤12と、薬剤保持部11の上側に配置された薬剤投与
具側電極5と、薬剤保持部11の下側に配置された針支
持体3からなる。薬剤投与具側電極5と、薬剤保持部1
1と、針支持体3は、上側からこの順に積層した状態と
なっている。
【0012】針支持体3は、図1,図2に示すように、
針支持体本体部13と、針支持体本体部13の皮膚接触
側15に設けられた多数の薬剤投与用針を構成する微細
針4を備え、針支持体本体部13の皮膚接触側15は、
針支持体3の周縁部から中央付近に向かって段階的に突
出している。このため、針支持体3の中央付近に位置す
る微細針4の先端は、針支持体3の周縁部に位置する微
細針4の先端より、皮膚側、図1で示せば、下方に突出
している。また、針支持体3は、薬剤保持部11内の薬
剤12を流通させるための薬剤導通路14を備えてい
る。
【0013】針支持体本体部13は、図1,図2に示す
ように、上面16が平坦な四角形状の平板状部材であ
り、全体が格子状となっている。格子の内部に形成され
た空間14は、それぞれ、針支持体本体部13の皮膚接
触側(微細針側)15から針支持体本体部13の上面平
坦部(薬剤保持部側)16まで貫通しており、針支持体
3の上側に設けられた薬剤保持部11の薬剤12を皮膚
接触側15に流出するための薬剤導通路14となってい
る。また、格子状の針支持体本体部13の格子の各交差
部となる位置には、微細針4が設けられている。また、
針支持体本体部は、上述したような格子状のものに限ら
れず、網目状に形成されていてもよい。また、本発明に
おいて微細針は、針支持体本体部の格子の交差部に配置
されているが、それ以外の部分に配置されていてもよ
い。また、針支持体本体部13の上面16の周縁部13
aは、薬液保持部11のハウジング9の下端9aに、装
着可能な形状となっている。
【0014】薬剤導通路14の開口部の総面積は、針支
持体本体部13の各面(皮膚接触側面16、非皮膚接触
側面もしくは両者の面)の面積の40%以上、特に、4
0〜70%であることが好ましい。また、それぞれの薬
剤導通路14の断面積は、針支持体の皮膚接触面全体に
おいて均一な薬剤投与を行うため、ほぼ等面積であるこ
とが好ましく、具体的には、0.1〜6mmであるこ
とが好ましい。このように薬剤導通路を形成することに
より、大量の薬剤投与が可能となり、また、親水性ポリ
マーやゲル等粘性の高い薬液であっても容易に薬剤導通
路を通過させることができる。また、薬剤導通路の断面
形状は、実施例のように四角形状に限られるものではな
く、円形状、楕円形状、菱形状、四角形以外の多角形状
等であってもよい。
【0015】そして、この実施例の薬剤投与具2では、
針支持体本体部13の皮膚接又は粘膜接触側が、針支持
体3の周縁部から中央付近に向かって段階的もしくは連
続的に突出することにより、針支持体3の中央付近に位
置する薬剤投与用針4の先端が針支持体3の周縁部に位
置する薬剤投与用針4の先端より突出するものとなって
いる。具体的には、針支持体本体部13の皮膚接触側1
5には、針支持体3の周縁部から中央側に向かうに従っ
て皮膚又は粘膜側(以下、「皮膚側」と略して説明す
る。)への突出が大きくなる複数の段差17を有してい
る。そして、針支持体本体部13の皮膚接触側15に
は、段差面毎に、ほぼ同じ長さの微細針4が針支持体3
に対してほぼ垂直に配置されている。このため、針支持
体3の中央付近に位置する微細針4の先端は、周縁部に
位置する微細針4の先端より突出している。
【0016】そして、この薬剤投与具2では、針支持体
3の周縁部に設けられた微細針4と中央部に設けられた
微細針4の先端が皮膚に対してほぼ同じ深さに刺入され
るので、薬剤投与具が皮膚と接触する面において薬剤投
与具側電極からの電流がほぼ均一に流れ、薬剤の皮膚透
過速度もほぼ均一になる。また、皮膚への刺激も軽減さ
れる。さらに、微細針全体が皮膚に対してほぼ同じ深さ
に刺入されるため、刺さる深さの片寄りに起因する薬剤
投与具の皮膚から離脱が生じにくくなり、体動により薬
剤投与具がはずれにくいものとなる。
【0017】これに対して、図16、図17に示すよう
な従来タイプの針支持体90は、針支持体本体部92の
皮膚接触側93が平坦に作製され、その平坦面にほぼ同
じ長さの微細針94,95が設けられ、周縁部に位置す
る微細針94と、中央付近に位置する微細針95の先端
位置がほぼ水平(言い換えれば、ほぼ同じ平面上に位置
するもの)となっている。この薬剤投与具90の針支持
体90を皮膚96に押しつけると、中央付近の微細針9
5より周縁部の微細針94に大きな力がかかるため、周
縁部付近の微細針94から刺さり始め、周縁部の微細針
94の穿刺度が深く中央付近の微細針95の穿刺度が浅
くなる。微細針94の先端位置が皮膚96に対して均一
な深さに穿刺されないと、通電した際電流が不均一に、
言い換えると、周縁部の微細針によって形成された孔に
集中して流れ、皮膚への刺激が大きくなるとともに、薬
剤の皮膚透過速度が一律なものとならない。これに対し
て、本発明の薬剤投与具1では、上記のように、針支持
体3の中央付近に位置する微細針4を周縁部に位置する
微細針4より突出させているので、薬剤投与具1が備え
る微細針4を皮膚にほぼ均一に穿刺することが可能であ
る。
【0018】この実施例の薬剤投与具2では、微細針4
は中実針となっている。微細針4の形状としては、円錐
状、角錐状、円柱状、角柱状等に作製することが好まし
い。また、微細針は、皮膚に穿刺したとき、針の先端が
角質層を貫き、表皮層内から表皮層直下に位置するよう
な長さに形成されていることが好ましい。具体的に、微
細針の長さは、0.02mm〜2mmであることが好ま
しい。また、微細針(薬剤投与用針)4は、針支持体3
の微細針形成部全体(薬剤投与用針形成部)において均
一な薬剤投与を可能とするため、針支持体本体部の微細
針形成部(この実施例では、皮膚接触側全面)に均等に
配置されていることが好ましい。具体的に微細針は、針
支持体本体部の微細針形成部に25〜5000本/cm
の密度で設けられていることが好ましい。このよう
に、微細針を針支持体本体部の微細針形成部に均等に配
置することにより、薬剤投与具を皮膚に接触させた際、
接触皮膚面に対して、薬剤をほぼ均等に投与することが
できる。なお、薬剤投与具としては、皮膚接触側の全面
に微細針が形成されていることが好ましいが、周縁部に
微細針が形成されていない部分を備えるものであっても
よい。
【0019】また、微細針(薬剤投与用針)4は、最も
突出する針支持体3の中央部分に対して、中央部分(最
突出部分)より周縁部に5mm向かうに従って、0.0
1〜2mm、より好ましくは、0.1〜1mm突出が小
さくなることが好ましい。微細針及び針支持体本体部は
一体に作製することが好ましい。微細針、針支持体本体
部は、リソグラフィー、エッチング、半導体プロセス、
金属成形またはプラスチック成形など公知の技術によっ
て作製することが好ましい。
【0020】微細針、針支持体本体部の構成材料として
は、薬剤投与具側電極からの電流を皮膚に伝達可能なよ
うに導電性材料で作製されていることが好ましく、例え
ば、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、銀、銀合金、
金、金合金等の金属材料、シリコン、導電性セラミック
ス、導電性プラスチック材料等もしくはそれらの複合材
料が使用される。また、構成材料としては、非導電性の
材料(プラスチック、セラミックス等)でも、薬剤導通
路を介して電流が皮膚に伝達するので使用可能である。
また、針支持体及び微細針は、導電性セラミックス、金
属焼結体等の多孔質性材料により作製されていてもよ
い。これにより、穿刺後皮膚内に位置する微細針表面の
微細孔より薬液が生体内に流入するので、薬液の投与が
良好なものとなる。
【0021】ハウジング9は、上端が閉塞し下端が開口
し、かつ内部に薬剤保持部11を形成する空間を有して
おり、下端9aは針支持体本体部13の周縁部13aに
装着(具体的には、はめ込み)可能な形態となってい
る。そして、ハウジング9の上端閉塞部下側には、薬剤
投与具側電極5が配置され、薬剤保持部11には薬剤1
2が収納され、ハウジング9の下端開口を閉塞するよう
に針支持体3が取り付けられている。ハウジング9の構
成材料としては、非導電性材料であるポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン等の合成樹
脂、セラミックスなどを使用することが好ましい。ま
た、針支持体3のハウジング9への固定は、上記の嵌
合、また、接着剤、熱融着、高周波融着等により行われ
る。
【0022】薬剤12としては、タンパク質、ペプチド
等高分子薬剤、イオン性薬剤、水溶性薬剤等の水溶液、
ゲル状物もしくは凍結乾燥状態物等であることが好まし
い。また、薬剤12としては、タンパク質、ペプチド等
高分子薬剤、イオン性薬剤、水溶性薬剤等を多孔質性ポ
リウレタン等の吸収部材に吸収させたものであってもよ
い。なお、凍結乾燥状態のものは、使用時に水和させて
使用される。また、高分子薬剤は、イオントフォレシス
駆動により投与可能なように高電解質薬剤であることが
好ましい。また、薬剤12としては、特に、リドカイン
等の局所麻酔薬、フェンタニル、モルヒネ等の鎮痛剤、
坑炎症剤等を使用することが好ましい。ゲル化剤として
は、水溶性高分子化合物、親水性高分子化合物等を使用
することが好ましい。これらの薬剤12は、針支持体の
上面16と薬剤投与具側電極5の下面のほぼ全体と接触
して両者間(薬剤保持部11)に位置している。
【0023】また、針支持体本体部の上面にイオントフ
ォレシス駆動により薬剤が皮膚接触側に浸透可能(流出
可能)な薄膜層を形成してもよい(図示せず)。これに
より、薬剤投与時以外の薬剤の流出を抑制することがで
きる。また、薬剤投与具は、針支持体を、薬剤保持部の
皮膚もしくは粘膜側(言い換えれば、非薬剤投与具側電
極側)に着脱可能に固定する着脱機構を備えていてもよ
い。具体的には、針支持体本体部の上面形状と、ハウジ
ングの下部形状が互いに着脱可能に係合するように形成
されていることが好ましい。
【0024】薬剤投与具側電極5は、平板状に作製さ
れ、ハウジング9の上端閉塞部のほぼ全体を被覆するよ
うに配置されている。また、薬剤投与具側電極5は、図
1に示すように、制御部10と電気的に接続されてい
る。薬剤投与具側電極の構成材料としては、銀、銀/塩
化銀、アルミニウム、亜鉛、錫、チタン、白金、ステン
レス鋼、炭素もしくはそれらの複合材料等が使用され
る。また、薬剤投与具は、薬剤投与具側電極、薬剤保持
部、針支持体がそれぞれ互いに着脱可能であってもよ
い。
【0025】対向電極部6は、薬剤投与具側電極5に対
する対向電極7を備え、薬剤投与の際、薬剤投与具2と
ともに皮膚に貼付して使用される。対向電極部6は、図
1に示すように、皮膚接触面側に設けられ皮膚と接触す
る部分となる導電性物質層8と、導電性物質層8の上面
に設けられた対向電極7を備える。導電性物質層8は、
無機塩等の電解質を多孔質ポリウレタン等の吸水性シー
トに浸透させたもの、無機塩等の電解質を含有したゲル
状化物をシート状に作製したもの等が使用される。
【0026】対向電極7は、平板状に作製され、導電性
物質層8の上面全体を覆うように設けられている。対向
電極7の構成材料としては、銀、銀/塩化銀、鉛、亜
鉛、錫、チタン、白金、ステンレス鋼、炭素等が使用さ
れる。また、対向電極7は、制御部10と電気的に連結
している。また、対向電極部6は、導電性物質層の皮膚
接触面を除いて絶縁材料により被覆されていることが好
ましい。また、図1に示す実施例の対向電極部6は、対
向電極7と導電性物質層8からなるが、対向電極7のみ
からなるものであってもよい。この場合、皮膚に貼付す
る前に予め電解質液を塗布しておくことが好ましい。
【0027】制御部10は、図1に示すように、薬剤投
与具2の薬剤投与具側電極5と、対向電極部6の対向電
極7と電気的に接続している。薬剤投与具2と対向電極
部6をそれぞれ皮膚に貼付して通電すると、薬剤投与具
側電極5、対向電極7、制御部10、生体(体液)間に
電気的回路が形成されイオントフォレシス操作を行うこ
とができる。制御部10は、上述した電気的回路を流れ
る電流・電圧の大きさ、薬剤投与具側電極5及び対向電
極のプラス・マイナス、直流電流もしくはパルス電流等
の電力供給形態を制御する機能を備えているものが好ま
しい。特に、皮膚や電極の分極状態を解消するための逆
向きの脱分極電流を通電する機能を備えているものが好
ましい。具体的には、薬剤投与具側電極5及び対向電極
に印加される電力の極性を変更できる機能を供えること
が好ましい。
【0028】また、薬剤投与具に用いられる針支持体と
しては、上述のものに限定されるものではなく、以下に
説明するものであってもい。例えば、図3,図4に示す
針支持体20のように、針支持体本体部21と、針支持
体本体部21の皮膚接触側に設けられた多数の微細針
(薬剤投与用針)4とを備え、針支持体本体部21の皮
膚接触側は、針支持体20の周縁部から中央側に向かう
に従って皮膚側への突出が連続的に大きくなるように形
成されていてもよい。図3に示す針支持体20では、針
支持体本体部21の皮膚接触側23は、針支持体20の
中央付近に頂点を備える皮膚側(下側)に突出する曲面
状となっている。針支持体本体部21の曲面状の皮膚接
触側23上には、ほぼ同じ長さの微細針4が針支持体本
体部21の皮膚接触側23全体にわたり設けられてお
り、さらに、各微細針4は、それぞれがほぼ平行かつ針
支持体本体部21自体に対して垂直となるように配置さ
れている。このため、針支持体20の中央付近に位置す
る微細針4の先端は針支持体20周縁部に位置する微細
針4の先端より突出するものとなり、針支持体3の場合
と同様の効果を得ることができる。
【0029】この例の針支持体20においても針支持体
本体部21は、針支持体本体部13の場合と同様に格子
状もしくは網目状に形成され、微細針4は、格子状の針
支持体本体部21の格子点(格子の交差部)となる位置
に配置されている。また、針支持体本体部21は、針支
持体本体部の皮膚接触側23から針支持体本体部21の
平坦に形成された上面(非皮膚接触側)24まで貫通し
た薬剤導通路25を有している。また、微細針4は、針
支持体3の場合と同様に中実に作製されている。また、
微細針及び針支持体本体部の製造方法等については、上
述したとおりである。なお、針支持体本体部21の上面
24の周縁部21aは、ハウジング9の下端9aに装着
可能な形状となっている。
【0030】図4に示す針支持体26では、針支持体本
体部27の皮膚接触側30は、傾斜面状となっている。
具体的に、針支持体本体部27の皮膚接触側30には、
針支持体26の周縁部より中央側に向かって皮膚側に傾
斜する斜面28が形成されている。具体的には、針支持
体本体部27の皮膚接触側30の中央部分は、皮膚側に
突出する四角形の平坦面29となっており、針支持体本
体部27には、この平坦面29から四方に周縁部に向か
って斜面28が形成されている。つまり、針支持体本体
部の皮膚接触側30は先端が平坦な四角錐状に形成され
ている。
【0031】そして、針支持体本体部27の皮膚接触側
30の全体にわたり、ほぼ同じ長さの微細針4が、ほぼ
平行にかつ針支持体本体部27に対してほぼ垂直に配置
されている。このため、針支持体26の中央付近に位置
する微細針4の先端は、周縁部に位置する微細針4の先
端より突出しており、針支持体3の場合と同様の効果を
得ることができる。なお、図4に示す針支持体において
は、針支持体本体部の皮膚接触側は先端が平坦な四角錐
状に形成されているが、先端が平坦な円錐形状、多角錐
形状等に形成されていてもよい。また、図4に示す実施
例においては、周縁部から中央付近までほぼ等角度の斜
面が形成されているが、これに限られるものではなく、
針支持体本体部の皮膚接触側は、複数の異なる角度の斜
面が連続して形成されていてもよい。
【0032】そして、この例の針支持体26において
も、針支持体本体部27は、針支持体本体部13の場合
と同様に格子状もしくは網目状に形成され、微細針4
は、格子状針支持体本体部27の格子点となる位置に配
置されている。また、針支持体本体部27は、針支持体
本体部27の皮膚接触側30から針支持体本体部27の
平坦に形成された上面31まで貫通した薬剤導通路32
を有している。また、針支持体本体部27の上面31の
周縁部27aは、ハウジング9の下端9aに装着可能な
形状となっている。また、微細針4は、針支持体3の場
合と同様に中実に作製されている。なお、微細針、針支
持体本体部の製造方法等については上述したとおりであ
る。
【0033】また、針支持体としては、図5に示す針支
持体34のように、針支持体34の周縁部に位置する微
細針(薬剤投与用針)38より中央付近に位置する微細
針(薬剤投与用針)38が長いものとなっているもので
あってもよい。図5に示す針支持体34は、両面(皮膚
接触側35及び非皮膚接触側である上面36)が平坦に
形成された針支持体本体部37と、針支持体本体部37
の皮膚接触側35の全体にわたって設けられた微細針3
8を備えている。そして、図5に示すように、微細針3
8は、針支持体34の周縁部に位置するものが短く、中
央付近に位置するものが最も長くなるように、中央に近
づくに従って徐々に長さが長くなっている。このため、
針支持体34の中央付近に位置する微細針38の先端は
周縁部に位置する微細針38の先端より突出しており、
上述した針支持体3の場合と同様の効果を得ることがで
きる。また、微細針38はその長さが針支持体の周縁部
から中央付近に向かって段階的に長くなるように作製さ
れていてもよい。また、針支持体本体部37の上面36
の周縁部37aは、ハウジング9の下端9aに装着可能
な形状となっている。
【0034】また、針支持体本体部37は、針支持体本
体部13の場合と同様に格子状もしくは網目状に形成さ
れ、微細針38は、格子状の針支持体本体部37の格子
の交差部となる位置に配置されている。また、針支持体
本体部37は、針支持体本体部37の皮膚接触側35か
ら針支持体本体部37の非皮膚接触側36まで貫通した
薬剤導通路39を有している。また、微細針38は、微
細針4と同様に中実に作製されている。なお、微細針及
び針支持体本体部の製造方法等については上述したとお
りである。また、本発明の薬剤投与具に用いられる針支
持体としては、針支持体の皮膚接触側が針支持体の周縁
部から中央付近に向かって連続的もしくは段階的に突出
していくように形成された針支持体本体部の表面に、長
さが針支持体の周縁部に位置するものが短く、中央付近
に位置するものが最も長くなるように、中央に近づくに
従って連続的もしくは段階的に長くなるように形成した
微細針を設けたものでもよい。このようにすることによ
っても、針支持体の中央付近に位置する微細針の先端は
周縁部に位置する微細針の先端より突出するものとする
ことができ、上述した針支持体3の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0035】また、薬剤投与用針としては、上述したよ
うな中実針に限定されるものではなく、中空針を用いて
もよい。そこで、微細針として中空針を用いる針支持体
について説明する。図6は、本発明の薬剤投与具に使用
される針支持体の他の実施例の断面図、図7は、図6に
示す針支持体の斜視図である。この実施例の薬剤投与具
に使用される針支持体40は、図6,図7に示すよう
に、針支持体本体部41と、針支持体本体部41の皮膚
接触側48に設けられた中空の微細針(中空微細針、薬
剤投与用針)42と、薬剤導通路44を備えている。
【0036】針支持体40と針支持体3の相違点は、微
細針42が中実針でなく中空針であり、薬剤導通路44
が中空微細針42の内部空間45と連通するように形成
されている点である。針支持体40は、図6,図7に示
すように、針支持体本体部41と、針支持体本体部41
の皮膚接触側48に設けられた多数の中空微細針42と
を備え、針支持体本体部41の皮膚接触側48は、針支
持体40の周縁部から中央付近に向かって段階的に突出
している。針支持体本体部41は、四角形状の平板状で
ある。具体的には、図6,図7に示すように、針支持体
本体部41の皮膚接触側48には、針支持体40の周縁
部から中央側に向かうに従って皮膚側への突出が大きく
なる複数の段差43が設けられている。そして、針支持
体本体部41の皮膚接触側48に形成された各段差面に
は、ほぼ同じ長さの中空微細針42が針支持体40に対
してほぼ垂直に配置されている。このため、針支持体4
0の中央付近に位置する中空微細針42の先端は、針支
持体40の周縁部に位置する中空微細針42の先端より
突出しており、上述した針支持体3の場合と同様の効果
を得ることができる。
【0037】薬剤導通路44は、中空微細針42の内部
空間45と、内部空間45と連通して針支持体本体部4
1の平坦に形成された上面47まで延びる空間46とに
より構成されている。薬剤導通路44は、中空微細針の
先端から上面47までほぼ同じ断面積となるように形成
されている。また、針支持体本体部41の上面47の周
縁部47aは、ハウジング9の下端9aに装着可能な形
状となっている。針支持体40の非皮膚接触側の薬剤導
通路44の開口部の総面積は、針支持体本体部41の非
皮膚接触側面積の40%以上、特に、40〜70%であ
ることが好ましい。また、それぞれの薬剤導通路44の
断面積は、皮膚接触側全体において均一な薬剤投与を行
うため、ほぼ等面積となっていることが好ましく、具体
的には、0.0003〜2mmであることが好まし
い。このように薬剤導通路を形成することにより、大量
の薬剤投与が可能となり、また、親水性ポリマーやゲル
等粘性の高い薬液であっても容易に薬剤導通路を通過さ
せることができる。また、薬剤導通路の断面形状は、実
施例のように円形状に限られるものではなく、楕円形
状、菱形状、多角形状等であってもよい。
【0038】中空微細針42は、先端から基端までほぼ
同一内径及び同一外径となるように作製されている。ま
た、中空微細針42の先端は、斜めにカットされた刃面
形状となっている。そして、中空微細針42は、皮膚に
穿刺したとき、針の先端が角質層を貫き、表皮層内から
表皮層直下に位置するような長さに形成されている。具
体的に、中空微細針の長さは、0.02mm〜2mmで
あることが好ましい。また、中空微細針42は、均一な
薬剤投与を可能とするため、針支持体本体部の中空微細
針形成部の全体にほぼ均等に配置されていることが好ま
しい。具体的に中空微細針は、針支持体本体部の皮膚接
触側に25〜5000本/cmの密度でほぼ均等に設
けられていることが好ましい。このように、中空微細針
42を針支持体本体部41の中空微細針配置部に均等に
配置することにより、薬剤投与具を皮膚に接触させた
際、接触皮膚面に対して、薬剤をほぼ均等に投与するこ
とができる。なお、薬剤投与具としては、皮膚接触側の
全面に中空微細針が形成されていることが好ましいが、
周縁部に微細針が形成されていない部分を備えるもので
あってもよい。
【0039】また、中空微細針(薬剤投与用針)42
は、最も突出する針支持体40の中央部分に対して、中
央部分(最突出部分)より周縁部に5mm向かうに従っ
て、0.01〜2、より好ましくは、0.1〜1mm突
出が小さくなることが好ましい。また、中空微細針及び
針支持体本体部は一体に作製することが好ましい。中空
微細針、針支持体本体部は、リソグラフィー、エッチン
グ、半導体プロセス、金属成形またはプラスチック成形
など公知の技術によって作製することが好ましい。中空
微細針、針支持体本体部の構成材料としては、薬剤投与
具側電極からの電流が中空微細針の内部に専ら流れるよ
うに非導電性材料で作製されていることが好ましく、例
えば、プラスチック、セラミックス等であり、あるい
は、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、銀、銀合金、
金、金合金等の金属材料、シリコン等の導電性材料を非
導電性材料で被覆したものが使用される。
【0040】また、中空微細針を用いる薬剤投与具にお
いても、針支持体としては、上述のものに限定されるも
のではなく、以下に説明するものであってもい。針支持
体としては、図8,図9に示す実施例の針支持体50の
ように、針支持体本体部51と、針支持体本体部の皮膚
接触側に設けられた多数の中空微細針42とを備え、針
支持体本体部51の皮膚接触側は中央部が周縁部に比べ
て突出するとともに周縁部から中央側に向かうに従って
連続的に突出が大きくなるように形成されていてもよ
い。
【0041】図8に示す針支持体50では、針支持体本
体部51の皮膚接触側53は、針支持体50の中央付近
に頂点を備える皮膚側(下側)に突出する曲面状となっ
ている。針支持体本体部51の曲面状の皮膚接触側53
上には、ほぼ同じ長さの中空微細針42が針支持体本体
部51の皮膚接触側53全体にわたり設けられており、
さらに、各中空微細針42は、それぞれがほぼ平行かつ
針支持体本体部自体に対して垂直となるように配置され
ている。このため、針支持体50の中央付近に位置する
中空微細針42の先端は周縁部に位置する中空微細針4
2の先端より突出するものとなり、上述した針支持体3
の場合と同様の効果を得ることができる。そして、針支
持体50は、針支持体40の場合と同様に薬剤導通路4
4を有している。また、針支持体本体部51の上面52
の周縁部51aは、ハウジング9の下端9aに装着可能
な形状となっている。また、中空微細針及び針支持体本
体部の製法等は上述したとおりである。
【0042】図9に示す針支持体55では、針支持体本
体部56の皮膚接触側58は、斜面状となっている。具
体的に、針支持体本体部40の皮膚接触側58には、支
持体55の周縁部より中央側に向かって皮膚側に傾斜す
る斜面57が形成されている。具体的には、針支持体本
体部56の皮膚接触側58の中央部分は、皮膚接触側に
突出する四角形の平坦面59となっており、針支持体本
体部56には、この平坦面59から四方に周縁部に向か
って斜面57が形成されている。つまり、針支持体本体
部56の皮膚接触側58は先端が平坦な四角錐状に形成
されている。そして、針支持体本体部56の皮膚接触側
58の全体にわたり、ほぼ同じ長さの中空微細針42
が、ほぼ平行にかつ針支持体本体部に対してほぼ垂直に
配置されている。このため、針支持体50の中央付近に
位置する中空微細針42の先端は、周縁部に位置する中
空微細針42の先端より突出しており、上述した針支持
体3の場合と同様の効果を得ることができる。なお、図
9に示す針支持体においては、皮膚接触側58は先端が
平坦な四角錐状に形成されているが、先端が平坦な円錐
形状、多角錐形状等に形成されていてもよい。
【0043】また、図9に示す実施例においては、周縁
部から中央付近までほぼ等角度の斜面が形成されている
が、これに限られるものではなく、針支持体本体部の皮
膚接触側は、複数の異なる角度の斜面が連続して形成さ
れていてもよい。針支持体55は、針支持体40の場合
と同様に薬剤導通路44を有している。針支持体本体部
56の上面54の周縁部56aは、ハウジング9の下端
9aに装着可能な形状となっている。中空微細針及び針
支持体本体部の製法等は、上述したとおりである。
【0044】また、針支持体としては、図10に示す針
支持体60のように、針支持体60の周縁部に位置する
中空微細針(薬剤投与用針)64より中央付近に位置す
る中空微細針(薬剤投与用針)64が長いものとなって
いてもよい。図10に示す針支持体60は、両面(皮膚
接触側61及び非皮膚接触側である上面62)が平坦に
形成された針支持体本体部63と、針支持体本体部63
の皮膚接触側61全体にわたって設けられた多数の中空
微細針64を備えている。図10に示すように、中空微
細針64は、針支持体60の周縁部に位置するものが短
く、中央付近に位置するものが最も長くなるように、中
央に近づくに従って徐々に長さが長くなっている。この
ため、針支持体60の中央付近に位置する微細針64の
先端は周縁部に位置する微細針64の先端より突出して
おり、上述した針支持体3の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】以上説明した本発明の針支持体は、特に、
電流の皮膚への均一化を達成するという観点から、針支
持体の周縁部において突出高さ(針の長さ、皮膚接触側
の突出高さの両方)が大きく変化するように作製されて
いることが好ましい。微細針64はその長さが針支持体
の周縁部から中央付近に向かって段階的に長くなるよう
に作製されていてもよい。また、針支持体60は、中空
微細針64の先端から上面62まで貫通した薬剤導通路
66を有している。針支持体本体部63の上面62の周
縁部63aは、ハウジング9の下端9aに装着可能な形
状となっている。薬剤導通路の開口部面積、中空微細針
の形状、中空微細針及び針支持体本体部の製造方法等は
上述した通りである。
【0046】次に、本発明の他の実施例である薬剤投与
具について説明する。図11は、本発明の他の実施例で
ある薬剤投与具を備えた薬剤投与装置の部分断面図、図
12は、図11に示す薬剤投与具に使用される針支持体
の斜視図、図13は、本発明の薬剤投与具に使用される
針支持体の他の実施例の断面図、図14は、本発明の薬
剤投与具に使用される針支持体の他の実施例の断面図、
図15は、本発明の薬剤投与具に使用される針支持体の
他の実施例の断面図である。この実施例の薬剤投与具7
1と薬剤投与具2の相違点は、薬剤投与具2が、薬剤保
持部11、薬剤導通路14を有するのに対して、薬剤投
与具71は、薬剤保持部(薬剤)及び薬剤導通路を有し
ていない点である。対向電極部6、制御部10、薬剤投
与具側電極5は上述した通りである。
【0047】薬剤投与具71は、図11に示すように、
針支持体73と、針支持体73の非皮膚接触側に設けら
れた薬剤投与具側電極5とを積層することにより形成さ
れている。図11,図12に示す薬剤投与具71は、薬
剤投与具内部に薬剤を保持しないタイプのものであり、
このような薬剤投与具の場合は、予め薬剤を皮膚に塗布
して、その上から薬剤投与具を貼付して通電することに
より薬剤投与を行うものとなる。針支持体73は、図1
1,図12に示すように、針支持体本体部74と、針支
持体本体部74の皮膚接触側72に設けられた多数の微
細針4とを備え、針支持体本体部74の皮膚接触側72
は、針支持体73の周縁部から中央付近に向かって段階
的に突出している。針支持体本体部74は、上面が平坦
な四角形状の平板状である。また、微細針4は、中実と
なっている。
【0048】また、針支持体本体部74の皮膚接触側7
2には、針支持体73の周縁部から中央側に向かうに従
って皮膚側への突出が大きくなる複数の段差75を有し
ている。そして、針支持体本体部74の皮膚接触側72
には、各段差面に、ほぼ同じ長さの微細針4が針支持体
73に対してほぼ垂直に配置されている。このため、針
支持体73の中央付近に位置する微細針の先端は周縁部
に位置する微細針4の先端より突出しており、上述した
針支持体3の場合と同様の効果を得ることができる。微
細針4は、上述した通りであり、微細針及び針支持体本
体部の製法等も上述した通りである。
【0049】また、針支持体としては、図13に示す針
支持体76のように、針支持体本体部77と、針支持体
本体部77の皮膚接触側に設けられた多数の微細針4と
を備え、針支持体本体部77の皮膚接触側は、針支持体
の周縁部から中央側に向かうに従って皮膚側への突出が
連続的に大きくなるように形成されたものであってもよ
い。図13に示す針支持体76では、針支持体本体部7
7の皮膚接触側79は、針支持体76の中央付近に頂点
を有する皮膚側(下側)に突出する曲面状となってい
る。針支持体本体部77の曲面状の皮膚接触側79上に
は、ほぼ同じ長さの微細針4が針支持体本体部77の皮
膚接触側79全体にわたり設けられており、各微細針4
はそれぞれがほぼ平行かつ針支持体本体部自体に対して
垂直となるように配置されている。このため、針支持体
76の中央付近に位置する微細針4の先端は周縁部に位
置する微細針4の先端より突出しており、上述した針支
持体3の場合と同様の効果を得ることができる。微細針
4は、上述した通りであり、微細針及び針支持体本体部
の製造方法等についても上述したとおりである。この実
施例においても、微細針(薬剤投与用針)は、最も突出
する針支持体の中央部分に対して、中央部分(最突出部
分)より周縁部に5mm向かうに従って、0.01〜2
mm、より好ましくは、0.1〜1mm突出が小さくな
ることが好ましい。
【0050】図14に示す針支持体80では、針支持体
本体部81の皮膚接触側84は、傾斜面状となってい
る。針支持体本体部81の皮膚接触側84には、針支持
体80の周縁部より中央側に向かって皮膚側に傾斜する
斜面84が形成されている。具体的には、針支持体本体
部81の皮膚接触側84の中央部分は、皮膚側に突出す
る四角形の平坦面83となっており、針支持体本体部8
1には、この平坦面83から四方に周縁部に向かって傾
斜する斜面82が形成されている。つまり、針支持体本
体部の皮膚接触側84は先端が平坦な四角錐状に形成さ
れている。
【0051】そして、針支持体本体部81の皮膚接触側
84の全体にわたって、ほぼ同じ長さの微細針4が、ほ
ぼ平行にかつ針支持体本体部81に対してほぼ垂直に配
置されている。このため、針支持体80の中央付近に位
置する微細針4の先端は周縁部に位置する微細針4の先
端より突出しており、上述した針支持体3の場合と同様
の効果を得ることができる。なお、この実施例において
は、皮膚接触側の先端(下端)が平坦な四角錐状に形成
されているが、先端が平坦な円錐形状、多角錐形状等に
形成されていてもよい。また、図14に示す実施例にお
いては、周縁部から中央付近までほぼ等角度の斜面が形
成されているが、これに限られるものではなく、針支持
体本体部の皮膚接触側は、複数の異なる角度の斜面が連
続して形成されていてもよい。また、微細針4は、針支
持体73の場合と同様に中実に作製されている。また、
微細針の形状及び微細針及び針支持体本体部の製造方法
等については、上述したとおりである。
【0052】また、針支持体としては、図15に示す針
支持体85のように、針支持体85の周縁部に位置する
微細針(薬剤投与用針)38より中央付近に位置する微
細針(薬剤投与用針)38が長いものとなっていてもよ
い。図15に示す針支持体85は、両面(皮膚接触側8
6及び非皮膚接触側である上面87)が平坦に形成され
た針支持体本体部88と、針支持体本体部88の皮膚接
触側86全体にわたって設けられた多数の微細針38を
備えている。図15に示すように、微細針38は、針支
持体85の周縁部に位置するものが短く、中央付近に位
置するものが最も長くなるように、中央に近づくに従っ
て徐々に長さが長くなっている。このため、針支持体8
5の中央付近に位置する微細針38の先端は周縁部に位
置する微細針38の先端より突出しており、上述した針
支持体3の場合と同様の効果を得ることができる。ま
た、微細針は、特に、周縁部において長さが大きく変化
するように作製されていることが好ましい。微細針は、
針支持体の周縁部から中央付近に向かって段階的に長く
なるように作製されていてもよい。また、微細針38
は、上述したとおりである。また、微細針及び針支持体
本体部の製造方法についても上述したとおりである。
【0053】また、針支持体としては、上述した以外
に、皮膚接触側が針支持体の周縁部から中央付近に向か
って連続的もしくは段階的に突出していくように形成さ
れた針支持体本体部の表面に、周縁部から中央付近に向
かって長くなるように作製された微細針を配置してもよ
い。特に、針支持体は、電流の皮膚への均一化を達成す
るという観点から、微細針(薬剤投与用針)の突出高さ
が、特に針支持体の周縁部において、大きく変化するよ
うに作製されていることが好ましい。具体的には、針支
持体の周縁部における微細針の突出高さの変化率が針支
持体の中央部分における変化率の1〜10倍であること
が好ましい。また、薬剤投与具側電極と針支持体の固定
は、接着剤、熱融着、高周波融着等に行われることが好
ましい。また、薬剤投与具は、針支持体を、薬剤投与具
側電極の皮膚もしくは粘膜側付近に着脱可能に固定する
着脱機構を備えていてもよい。
【0054】本発明の薬剤投与装置に使用される薬物と
しては、タンパク質、ペプチド等高分子薬物、水溶性薬
物、イオン性薬物等が使用される。また、製剤として
は、塗布した際に皮膚等から垂れ落ちないようにゲル状
製剤であることが好ましい。なお、本発明の薬剤投与具
は、経皮的薬剤投与のみならず、経粘膜的な薬物投与に
も適用可能である。
【0055】次に、薬剤保持部及び薬剤導通路を有する
薬剤投与具を使用する薬剤投与装置の使用方法について
図1に示す薬剤投与装置1を参照して説明する。まず、
薬剤投与具2を皮膚もしくは粘膜の所定位置に圧着し、
対向電極部6を他の所定位置に貼付する。この状態にお
いて、薬剤投与具に接した皮膚又は粘膜表面には、微細
針4が穿刺された状態となる。
【0056】そして、制御部10を操作して通電を開始
して薬剤投与を行う。薬剤投与は、電流密度0.01〜
5mA/cmにて行われる。薬剤投与は、直流電流も
しくはパルス電流により行われるが、皮膚への刺激がよ
り少ないパルス電流にて行うことが好ましい。また、電
極皮膚の分極を解消するため、逆向きの脱分極電流を短
時間流す通電方法も好ましい。この際、薬剤保持部11
の薬剤12がプラス電荷を有する場合は、薬剤投与具側
電極5をプラス極とし、薬剤12がマイナス電荷を有す
る場合は、薬剤投与具側電極5をマイナス極にして通電
操作を行う。薬剤12は、電荷の反発作用により、薬剤
保持部11から薬剤導通路14を通過して皮膚側に押し
出され、微細針4により形成された微細穿刺孔を通じて
体内に浸透していく。また、図6,図7に示すような中
空微細針42を有する針支持体の場合、薬剤12は、電
荷の反発作用により薬剤保持部11から薬剤導通路44
である中空微細針内部空間45を通過して中空微細針4
2の先端から直接体内に浸透していく。
【0057】次に、薬剤保持部及び薬剤導通路を有しな
い薬剤投与具を有する薬剤投与装置の使用方法について
図11に示す薬剤投与装置を参照して説明する。まず、
投与する薬剤を皮膚又は粘膜に予め塗布する。そして、
薬剤を塗布した箇所に薬剤投与具71を圧着し、対向電
極部6を所定位置に貼付する。この状態において、薬剤
投与具71に接した皮膚または粘膜表面には、微細針4
により、多数の孔がほぼ均等に形成され、また、微細針
4の先端は、皮膚又は粘膜表面からほぼ同じ深さに位置
している。
【0058】そして、制御部10を操作して通電を開始
して薬剤投与を行う。薬剤投与は、電流密度0.01〜
5mA/cmにて行われる。薬剤投与は、直流電流も
しくはパルス電流により行われるが、皮膚への刺激がよ
り少ないパルス電流にて行うことが好ましい。また、電
極皮膚の分極を解消するため、逆向きの脱分極電流を短
時間流す通電方法も好ましい。また、皮膚に塗布した薬
剤がプラス電荷を有する場合は、薬剤投与具側電極5を
プラス極とし、塗布した薬剤がマイナス電荷を有する場
合は、薬剤投与具側電極5をマイナス極として通電操作
を行う。皮膚に塗布された薬剤は電荷の反発作用によ
り、微細針により形成された孔を通じて体内に浸透して
いく。
【0059】
【発明の効果】本発明の薬剤投与具は、イオントフォレ
シス駆動により皮膚もしくは粘膜を通して薬剤を体内へ
投与するための薬剤投与装置に使用される薬剤投与具で
あって、該薬剤投与具は、針支持体と、該針支持体の皮
膚又は粘膜接触側に設けられた多数の薬剤投与用針を備
え、さらに、前記針支持体の中央付近に位置する薬剤投
与用針の先端は、前記針支持体の周縁部に位置する薬剤
投与用針の先端より突出している。このため、本発明の
薬剤投与具及びそれを用いる薬剤投与装置は、イオント
フォレシス駆動による薬剤投与の際、投与部位に投与具
の微細針を確実に(均等に)穿刺することができ、ま
た、適度に電流を分散して皮膚への刺激を軽減するとと
もに、投薬量を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例である薬剤投与具を備
えた薬剤投与装置の部分断面図である。
【図2】図2は、図1の薬剤投与具に使用される針支持
体の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図4】図4は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図5】図5は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図6】図6は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図7】図7は、図6に示す針支持体の斜視図である。
【図8】図8は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図9】図9は、本発明の薬剤投与具に使用される針支
持体の他の実施例の断面図である。
【図10】図10は、本発明の薬剤投与具に使用される
針支持体の他の実施例の断面図である。
【図11】図11は、本発明の実施例である薬剤投与具
を備えた薬剤投与装置の部分断面図である。
【図12】図12は、図11の薬剤投与具に使用される
針支持体の斜視図である。
【図13】図13は、本発明の薬剤投与具に使用される
針支持体の他の実施例の断面図である。
【図14】図14は、本発明の薬剤投与具に使用される
針支持体の他の実施例の断面図である。
【図15】図15は、本発明の薬剤投与具に使用される
針支持体の他の実施例の断面図である。
【図16】図16は、従来の薬剤投与装置に使用される
針支持体を皮膚に穿刺するために加圧し始めた時の部分
断面図である。
【図17】図17は、従来の薬剤投与装置に使用される
針支持体を皮膚へ穿刺した時の部分断面図である。
【符号の説明】
1,70 薬剤投与装置 2,71 薬剤投与具 3,13 針支持体 4,38,42,64 微細針 5 薬剤投与具側電極 6 対向電極部 7 対向電極 8 導電性物質 10 制御部 15,23,30,35,48,53 皮膚接触側 58,61,72,79,84,86 皮膚接触側 14,25,32,39,44,66 薬剤導通路 90 従来の針支持体

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオントフォレシス駆動により皮膚もし
    くは粘膜を通して薬剤を体内へ投与するための薬剤投与
    装置に使用される薬剤投与具であって、該薬剤投与具
    は、針支持体と、該針支持体の皮膚又は粘膜接触側に設
    けられた多数の薬剤投与用針を備え、さらに、前記針支
    持体の中央付近に位置する薬剤投与用針の先端は、前記
    針支持体の周縁部に位置する薬剤投与用針の先端より突
    出していることを特徴とする薬剤投与具。
  2. 【請求項2】 前記薬剤投与具は、前記針支持体の非皮
    膚又は粘膜接触側に位置する電極を備えている請求項1
    に記載の薬剤投与具。
  3. 【請求項3】 前記薬剤投与具は、前記針支持体の非皮
    膚又は粘膜接触側に位置する薬剤保持部を備えている請
    求項1または2に記載の薬剤投与具。
  4. 【請求項4】 前記薬剤投与具は、前記針支持体と前記
    電極との間に、薬剤を保持する薬剤保持部を備えている
    請求項1または2に記載の薬剤投与具。
  5. 【請求項5】 前記薬剤投与具は、前記針支持体の非皮
    膚又は粘膜接触側に設けられた前記薬剤保持部との接続
    部を備えている請求項3または4に記載の薬剤投与具。
  6. 【請求項6】 前記針支持体は、針支持体本体部を備
    え、前記多数の薬剤投与用針は該針支持体本体部の皮膚
    又は粘膜接触側に設けられており、前記針支持体本体部
    の皮膚又は粘膜接触側が、前記針支持体の周縁部から中
    央付近に向かって段階的もしくは連続的に突出すること
    により、前記針支持体の中央付近に位置する薬剤投与用
    針の先端は、前記針支持体の周縁部に位置する薬剤投与
    用針の先端より突出するものとなっている請求項1ない
    し5のいずれかに記載の記載の薬剤投与具。
  7. 【請求項7】 前記針支持体本体部は、前記針支持体本
    体部の皮膚又は粘膜接触側に、前記針支持体の周縁部か
    ら中央側に向かうに従って突出が大きくなる複数の段差
    を有している請求項6に記載の薬剤投与具。
  8. 【請求項8】 前記針支持体本体部の皮膚又は粘膜接触
    側は、前記針支持体の中央付近に頂点を有する曲面状も
    しくは傾斜面状となっている請求項6に記載の薬剤投与
    具。
  9. 【請求項9】 前記薬剤投与用針は、前記針支持体の周
    縁部に位置する薬剤投与用針より中央付近に位置する薬
    剤投与用針が長いものとなっている請求項6ないし8の
    いずれかに記載の薬剤投与具。
  10. 【請求項10】 前記薬剤投与用針は、前記針支持体の
    周縁部から中央付近に向かって段階的もしくは連続的に
    長くなるように作製されている請求項9に記載の薬剤投
    与具。
  11. 【請求項11】 前記薬剤投与用針の先端の突出の変化
    は、前記針支持体の周縁部において、前記針支持体の中
    央部分に比べて大きく変化している請求項1ないし10
    のいずれかに記載の薬剤投与具。
  12. 【請求項12】 前記針支持体は、薬剤導通路を備えて
    いる請求項1ないし11のいずれかに記載の薬剤投与
    具。
  13. 【請求項13】 前記薬剤投与用針は、中実針である請
    求項1ないし12に記載の薬剤投与具。
  14. 【請求項14】 前記薬剤投与用針は、中空針である請
    求項1ないし12のいずれかに記載の薬剤投与具。
  15. 【請求項15】 前記薬剤投与用針は、前記針支持体の
    皮膚又は粘膜接触側に25〜5000本/cmの密度
    で設けられている請求項1ないし14のいずれかに記載
    の薬剤投与具。
  16. 【請求項16】 前記薬剤投与用針は、最も突出する針
    支持体の中央部分に対して、該中央部分より周縁部に5
    mm向かうに従って、0.01〜2mm突出が小さくな
    るものである請求項1ないし15のいずれかに記載の薬
    剤投与具。
  17. 【請求項17】 イオントフォレシス駆動により皮膚も
    しくは粘膜を通して薬剤を体内へ投与するための薬剤投
    与装置であって、該薬剤投与装置は、前記請求項1ない
    し16のいずれかの薬剤投与具と、薬剤投与具が備える
    もしくは薬剤投与具に設けられる薬剤投与具側電極に対
    向する対向電極と、前記薬剤投与具側電極と前記対向電
    極に電気的に接続された制御部及び電源を備えることを
    特徴とする薬剤投与装置。
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