JP2001521798A - 治療薬剤の生体内送出しのための装置および方法 - Google Patents
治療薬剤の生体内送出しのための装置および方法Info
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Abstract
(57)【要約】
電気穿孔法用電極(12、22)が、電極膜を形成するために浸透膜(11、21)に積層されている。そのような電極膜は、皮膚や粘膜と直接に接触するように配置した上で、所定の間隔をおいて電界パルスを印加することにより、皮膚や粘膜を通して治療薬剤の連続的に制御された送出しに有効である。電極膜は、イオン浸透法用電極を同一装置に組み込むように構成することができる。こうした装置は、電気穿孔法、皮膚や粘膜を通したイオン浸透法による薬の送出しの両方に使用することができる。
Description
技術分野 本発明は、治療薬剤の送出しに関するものであり、具体的には電気穿孔法やイ
オン浸透療法といった起電力を利用して皮膚や粘膜を通して治療薬剤を生体内に
送り出すための方法と装置に関するものである。
オン浸透療法といった起電力を利用して皮膚や粘膜を通して治療薬剤を生体内に
送り出すための方法と装置に関するものである。
【0001】 背景情報 電気穿孔法には電気浸透も含まれるが、この方法では短い電界パルスを印加す
ることで脂質二分子膜に水溶液経路が形成される。電気穿孔法は、分子生物学や
遺伝子移植の分野で、瞬間的に細胞に高電圧を充電することでその細胞にDNA
やそれ以外の物質を導入する方法として広く応用されている。また近年、この方
法は皮膚や粘膜を通して治療薬剤を生体内に送り出す目的にも応用されている。
二つの電極間のプラスまたはマイナスの電位差によってつくり出された電界によ
って皮膚や粘膜に細孔をあける。電気穿孔法を用いてつくり出されたこうした可
逆経路(細孔)は、物質の膜(皮膚、粘膜)浸透率を増大させる。しかし従来、
電極の配置と電極位置間に適正な関係を構築することに問題があった。
ることで脂質二分子膜に水溶液経路が形成される。電気穿孔法は、分子生物学や
遺伝子移植の分野で、瞬間的に細胞に高電圧を充電することでその細胞にDNA
やそれ以外の物質を導入する方法として広く応用されている。また近年、この方
法は皮膚や粘膜を通して治療薬剤を生体内に送り出す目的にも応用されている。
二つの電極間のプラスまたはマイナスの電位差によってつくり出された電界によ
って皮膚や粘膜に細孔をあける。電気穿孔法を用いてつくり出されたこうした可
逆経路(細孔)は、物質の膜(皮膚、粘膜)浸透率を増大させる。しかし従来、
電極の配置と電極位置間に適正な関係を構築することに問題があった。
【0002】 さらに、何度も投与するには何度も電極と治療薬剤を用いる必要があるため、
電極の貼付けと取外しを繰り返し行なうことになり、そのため部位組織に炎症が
起きた。また、治療薬剤を長期間にわたって送り出したり、何度も電圧をかける
には、何度も電極と治療薬剤をはり付ける必要があった。実際の装置をつくる際
には、治療薬剤を電極の表面に入れて、治療薬剤が入っている表面と電極の表面
を皮膚と直接に接触するように配置するのが難しかった。したがって、電気穿孔
法を使用した従来の装置の問題は、解決されていない。
電極の貼付けと取外しを繰り返し行なうことになり、そのため部位組織に炎症が
起きた。また、治療薬剤を長期間にわたって送り出したり、何度も電圧をかける
には、何度も電極と治療薬剤をはり付ける必要があった。実際の装置をつくる際
には、治療薬剤を電極の表面に入れて、治療薬剤が入っている表面と電極の表面
を皮膚と直接に接触するように配置するのが難しかった。したがって、電気穿孔
法を使用した従来の装置の問題は、解決されていない。
【0003】 電気穿孔法とイオン浸透療法とを併用することで、治療薬剤の浸透がさらに高
められることは公知である。イオン浸透療法は、電流を用いて、皮膚のような生
体膜における荷電分子の拡散を活性化し、変調させるものである。そうした活性
化や変調は濃度勾配がついた状態での受動拡散の場合と同様の形で行われるが、
そのペースは速くなる。一般的に、イオン浸透療法では、イオン浸透法用電極対
と、イオン浸透法用電極(陽極または陰極)と、逆電極とを用いて半透性の障壁
に電気位置エネルギーまたは電流を流す。電気穿孔法とイオン浸透療法とを併用
するには、イオン浸透法用電極を、電気穿孔法用電極対と同じ隔室内に(同じ装
置内に)配置しなければならない。電気穿孔法とイオン浸透療法とを併用した生
体内実験の実例があるが、従来の技法では実際に両方の形式の電極を併用できる
装置をつくり出すことはできなかった。
められることは公知である。イオン浸透療法は、電流を用いて、皮膚のような生
体膜における荷電分子の拡散を活性化し、変調させるものである。そうした活性
化や変調は濃度勾配がついた状態での受動拡散の場合と同様の形で行われるが、
そのペースは速くなる。一般的に、イオン浸透療法では、イオン浸透法用電極対
と、イオン浸透法用電極(陽極または陰極)と、逆電極とを用いて半透性の障壁
に電気位置エネルギーまたは電流を流す。電気穿孔法とイオン浸透療法とを併用
するには、イオン浸透法用電極を、電気穿孔法用電極対と同じ隔室内に(同じ装
置内に)配置しなければならない。電気穿孔法とイオン浸透療法とを併用した生
体内実験の実例があるが、従来の技法では実際に両方の形式の電極を併用できる
装置をつくり出すことはできなかった。
【0004】 よって、本発明者は、従来の技法では得られない下記のような能力を備えた方
法または装置を提供することが望ましいと決定した。
法または装置を提供することが望ましいと決定した。
【0005】 (1)電気穿孔法用電極対を用いて皮膚や粘膜を通して治療薬剤を簡単に投与
する。
する。
【0006】 (2)電極のはり付けと取外しを何度も繰り返さなくても、長期間にわたって
電極をはり付け、何度も電圧を印加することができる。
電極をはり付け、何度も電圧を印加することができる。
【0007】 (3)電気穿孔法用電界パルスと治療薬剤をむ医薬成分とを同時に投与できる
。
。
【0008】 (4)電気穿孔法用電極とイオン浸透法用電極を併用することができる。 本発明は上記のような能力を提供する。
【0009】 概要 浸透膜は、多孔質であり、電気穿孔法用電極を支持する目的に使われるが、皮
膚や粘膜と直接に接触するように配置した上で、所定の間隔をおいて電界パルス
を印加すれば、治療薬剤を皮膚や粘膜を通して制御された量だけほぼ連続的に送
り出す目的にも有用である。電気穿孔法用電極をこの多孔膜にはり付けて、電極
膜を形成することができる。さらに、電極膜は、イオン浸透法用電極を同一装置
に組み込むように構成することができる。こうした装置は、電気穿孔法とイオン
浸透法の両方に使用することができる。またさらに、こうした種類の電極膜を具
備した装置は、実際に有用であり、生産が容易である。
膚や粘膜と直接に接触するように配置した上で、所定の間隔をおいて電界パルス
を印加すれば、治療薬剤を皮膚や粘膜を通して制御された量だけほぼ連続的に送
り出す目的にも有用である。電気穿孔法用電極をこの多孔膜にはり付けて、電極
膜を形成することができる。さらに、電極膜は、イオン浸透法用電極を同一装置
に組み込むように構成することができる。こうした装置は、電気穿孔法とイオン
浸透法の両方に使用することができる。またさらに、こうした種類の電極膜を具
備した装置は、実際に有用であり、生産が容易である。
【0010】 詳細な説明 以下では、図1と図2を参照しながら、本発明の好ましい実施形態の構造と動
作パラメータについて説明する。これらの図面には、本発明の一つの実施形態が
示されている。図1は、当該装置の側面図である。図2は、図1に示されるもの
と同じ装置の平面図である。薬剤浸透膜11、21(それぞれ図1および図2)
は、多孔膜が好ましい。薬剤浸透膜11、21には電気穿孔法用接触電極対12
、22がはり付けられており、第一の実施形態の装置が電極膜を形成するように
なっている。図示された接触電極対12、22は二つの櫛様の電極が互いにかみ
合わされたパターンを描いている(ただし、電極は互いに接触していない)が、
本発明はそうした形状に限定されない。図示される接触電極対12、22の一部
は膜11、21から突き出ている。しかし、接触電極対12、22は完全に薬剤
浸透膜内に埋め込んでもかまわない。接触電極対のこの突出部は、接触電極対1
2、22を電源装置(図示されていない)に接続するための端子である。
作パラメータについて説明する。これらの図面には、本発明の一つの実施形態が
示されている。図1は、当該装置の側面図である。図2は、図1に示されるもの
と同じ装置の平面図である。薬剤浸透膜11、21(それぞれ図1および図2)
は、多孔膜が好ましい。薬剤浸透膜11、21には電気穿孔法用接触電極対12
、22がはり付けられており、第一の実施形態の装置が電極膜を形成するように
なっている。図示された接触電極対12、22は二つの櫛様の電極が互いにかみ
合わされたパターンを描いている(ただし、電極は互いに接触していない)が、
本発明はそうした形状に限定されない。図示される接触電極対12、22の一部
は膜11、21から突き出ている。しかし、接触電極対12、22は完全に薬剤
浸透膜内に埋め込んでもかまわない。接触電極対のこの突出部は、接触電極対1
2、22を電源装置(図示されていない)に接続するための端子である。
【0011】 接触電極対12、22を支持している膜11、21の形成に使用される素材に
は特に制限はないが、投与しようとする治療薬剤の種類や治療薬剤を含んでいる
医薬成分の性質に応じて好ましいものを選定する(例えば発見的方法により)こ
とができる。例えば、水溶性の医薬成分や治療薬剤を使用する場合には、当該医
薬成分に対して膜浸透限界がない親水性の膜が選定される。脂質可溶性の医薬成
分や治療薬剤を使用する場合には、当該医薬成分に対して膜浸透限界がない疎水
性の膜を使用するのが好ましい。同様に、投与されている治療薬剤や医薬成分の
送出しを妨げない細孔のある多孔膜を使用することが好ましい。細孔の大きさは
、0.01mm〜10mm程度が好ましいが、当該医薬成分を当該装置内に保持
し、漏れを防止し、膜を通り抜ける薬剤の浸透速度を好ましい値に維持するため
には、0.1mm〜5mm程度がより好ましい。例えば、様々な実施形態で膜と
して使用されている素材としては、ナイロン、ポリフッ化ビニリデン、セルロー
ス、ニトロセルロース、ポリカーボネイト、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、不織布、ガーゼ、織布、紙、綿布、発泡ポリエチレン、発泡ポリプ
ロピレン、発泡ポリ酢酸ビニル、発泡ポリオレフィン、発泡ポリアミド、および
発泡ポリウレタンといった多孔質物質や発泡物質が挙げられるが、これらに限定
されることはない。実例としてはこうした素材およびその化学変形物や化学処理
物が挙げられるが、本発明の対象範囲に入る素材はこれらに限定されない。
は特に制限はないが、投与しようとする治療薬剤の種類や治療薬剤を含んでいる
医薬成分の性質に応じて好ましいものを選定する(例えば発見的方法により)こ
とができる。例えば、水溶性の医薬成分や治療薬剤を使用する場合には、当該医
薬成分に対して膜浸透限界がない親水性の膜が選定される。脂質可溶性の医薬成
分や治療薬剤を使用する場合には、当該医薬成分に対して膜浸透限界がない疎水
性の膜を使用するのが好ましい。同様に、投与されている治療薬剤や医薬成分の
送出しを妨げない細孔のある多孔膜を使用することが好ましい。細孔の大きさは
、0.01mm〜10mm程度が好ましいが、当該医薬成分を当該装置内に保持
し、漏れを防止し、膜を通り抜ける薬剤の浸透速度を好ましい値に維持するため
には、0.1mm〜5mm程度がより好ましい。例えば、様々な実施形態で膜と
して使用されている素材としては、ナイロン、ポリフッ化ビニリデン、セルロー
ス、ニトロセルロース、ポリカーボネイト、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、不織布、ガーゼ、織布、紙、綿布、発泡ポリエチレン、発泡ポリプ
ロピレン、発泡ポリ酢酸ビニル、発泡ポリオレフィン、発泡ポリアミド、および
発泡ポリウレタンといった多孔質物質や発泡物質が挙げられるが、これらに限定
されることはない。実例としてはこうした素材およびその化学変形物や化学処理
物が挙げられるが、本発明の対象範囲に入る素材はこれらに限定されない。
【0012】 接触電極対12、22と上記の支持膜11、21とをはり付ける方法の例とし
ては、接着、印刷、蒸着、めっきが挙げられるが、これらに限定されることはな
い。こうした方法の中でも特に好ましいのは印刷である。というのは、印刷は、
パターンを使ったり、ひな型にスクリーン印刷を施すといった技術によって容易
に制御できるためである。また、接着も組込みが簡単なため好ましい。
ては、接着、印刷、蒸着、めっきが挙げられるが、これらに限定されることはな
い。こうした方法の中でも特に好ましいのは印刷である。というのは、印刷は、
パターンを使ったり、ひな型にスクリーン印刷を施すといった技術によって容易
に制御できるためである。また、接着も組込みが簡単なため好ましい。
【0013】 接触電極対12、22は、陽極と陰極の対であり、浸透膜11、21上にはり
付けられる。電圧効率を高めるためには、この二つの電極間の距離を縮めること
が好ましい。しかし、そうすると、膜11、21で短絡が起きる可能性がある。
電気パルス印加の効率、はり付けが簡単かどうか、はり付けの精度といった要因
を考慮したうえで、採用するはり付け方法により、距離が変化する。一般的には
10mm〜1cm程度が好ましく、50mm〜5mm程度ならさらに好ましく、
100mm〜2mm程度がさらに好ましい。
付けられる。電圧効率を高めるためには、この二つの電極間の距離を縮めること
が好ましい。しかし、そうすると、膜11、21で短絡が起きる可能性がある。
電気パルス印加の効率、はり付けが簡単かどうか、はり付けの精度といった要因
を考慮したうえで、採用するはり付け方法により、距離が変化する。一般的には
10mm〜1cm程度が好ましく、50mm〜5mm程度ならさらに好ましく、
100mm〜2mm程度がさらに好ましい。
【0014】 接触電極対12、22は、炭素、白金、金、チタン、アルミニウム、ニッケル
、鋼、銀、塩化銀、銅、塩化銅、またはこれらの一つの合金といった、導電性の
素材または導電性を持たせることができる素材でつくられている。印刷に有利と
いう点から炭素、銀、および塩化銀が好ましい。
、鋼、銀、塩化銀、銅、塩化銅、またはこれらの一つの合金といった、導電性の
素材または導電性を持たせることができる素材でつくられている。印刷に有利と
いう点から炭素、銀、および塩化銀が好ましい。
【0015】 使用時には、第一の実施形態の電極膜を投与部位にはり付ける。この場合、皮
膚か粘膜にはり付けるのが好ましい。次いで、薬剤浸透膜に治療薬剤を塗布する
。薬剤浸透膜が多孔質であるため、治療薬剤が皮膚に接触する。電気穿孔法を用
いて電気信号を印加し、治療薬剤が皮膚を通り抜けて送り出されるようにする。
あるいはまた、治療薬剤を投与部位に塗布する前にあらかじめ薬剤浸透膜に含浸
させておいてもかまわない。
膚か粘膜にはり付けるのが好ましい。次いで、薬剤浸透膜に治療薬剤を塗布する
。薬剤浸透膜が多孔質であるため、治療薬剤が皮膚に接触する。電気穿孔法を用
いて電気信号を印加し、治療薬剤が皮膚を通り抜けて送り出されるようにする。
あるいはまた、治療薬剤を投与部位に塗布する前にあらかじめ薬剤浸透膜に含浸
させておいてもかまわない。
【0016】 本発明の第二の実施形態(図4に示される)は、上記の電極膜を組み込んでい
る電気穿孔法用の装置である。接着層41には、該装置を皮膚や粘膜に接触させ
ておくための接着剤が含まれている。上記の電気穿孔法用の電極膜42(図1お
よび図2に示される)は、装置の下部にある。医薬成分層43には、投与しよう
とする治療薬剤が入っている。ケーシング44は薬剤層43の入った貯蔵器であ
る。接触電極対(電極膜42の内部にある。図1および図2の接触電極対12、
22を参照のこと)を電源装置(図示されていない)に接続するための接触電極
端子45がケーシング44から突出している。
る電気穿孔法用の装置である。接着層41には、該装置を皮膚や粘膜に接触させ
ておくための接着剤が含まれている。上記の電気穿孔法用の電極膜42(図1お
よび図2に示される)は、装置の下部にある。医薬成分層43には、投与しよう
とする治療薬剤が入っている。ケーシング44は薬剤層43の入った貯蔵器であ
る。接触電極対(電極膜42の内部にある。図1および図2の接触電極対12、
22を参照のこと)を電源装置(図示されていない)に接続するための接触電極
端子45がケーシング44から突出している。
【0017】 使用時には、第二の実施形態に係る装置を投与部位にはり付け、接着剤で定位
置に保持する。貯蔵器には既に医薬成分が入っていてもよいし、はり付け後に医
薬成分を塗布してもかまわない。第一の実施形態の場合と同様に、薬剤浸透膜に
浸透することで医薬成分や治療薬剤が投与部位と接触する。電気穿孔法を用いて
接触電極に電気信号を印加することで、治療薬剤が送り出される。
置に保持する。貯蔵器には既に医薬成分が入っていてもよいし、はり付け後に医
薬成分を塗布してもかまわない。第一の実施形態の場合と同様に、薬剤浸透膜に
浸透することで医薬成分や治療薬剤が投与部位と接触する。電気穿孔法を用いて
接触電極に電気信号を印加することで、治療薬剤が送り出される。
【0018】 本発明の第三の実施形態(図3に示される)は、電気穿孔法とイオン浸透法と
を併用できる装置である。接着層31には、該装置を皮膚や粘膜に接触させてお
くための接着剤が含まれている。上記の電気穿孔法用の電極膜32(図1および
図2に示される)は、装置の下部にある。医薬成分層33には、投与しようとす
る治療薬剤が入っている。ケーシング34は医薬成分層33の入った貯蔵器を形
成している。接触電極対(32の内部にある。図1および図2の接触電極対11
、22)を電源装置(図示されていない)に接続するための接触電極端子35が
ケーシング34から突出している。上記の構成部分は図4に示される第二の実施
形態のものと類似しているが、第三の実施形態には、電極膜32とケーシング3
4との間にイオン浸透法用電極(陽極または陰極)36が設けられている。イオ
ン浸透法用電極の反対の逆電極(図示されていない)(すなわち、イオン浸透法
用電極36が陽極であれば、逆電極は陰極である)も皮膚や粘膜に取り付けられ
、イオン浸透法用の電気回路が完全なものになる。
を併用できる装置である。接着層31には、該装置を皮膚や粘膜に接触させてお
くための接着剤が含まれている。上記の電気穿孔法用の電極膜32(図1および
図2に示される)は、装置の下部にある。医薬成分層33には、投与しようとす
る治療薬剤が入っている。ケーシング34は医薬成分層33の入った貯蔵器を形
成している。接触電極対(32の内部にある。図1および図2の接触電極対11
、22)を電源装置(図示されていない)に接続するための接触電極端子35が
ケーシング34から突出している。上記の構成部分は図4に示される第二の実施
形態のものと類似しているが、第三の実施形態には、電極膜32とケーシング3
4との間にイオン浸透法用電極(陽極または陰極)36が設けられている。イオ
ン浸透法用電極の反対の逆電極(図示されていない)(すなわち、イオン浸透法
用電極36が陽極であれば、逆電極は陰極である)も皮膚や粘膜に取り付けられ
、イオン浸透法用の電気回路が完全なものになる。
【0019】 使用時には、第三の実施形態に係る装置を投与部位にはり付け、接着剤で定位
置に保持する。貯蔵器には既に医薬成分が入っていてもよいし、はり付け後に医
薬成分を追加してもかまわない。第一の実施形態の場合と同様に、医薬成分や治
療薬剤は薬剤浸透膜に浸透することで投与部位と接触する。接触電極に電気信号
を印加し、イオン浸透法用電極に別の電気信号を印加して、電気穿孔法とイオン
浸透法を併用することで、治療薬剤が送り出される。
置に保持する。貯蔵器には既に医薬成分が入っていてもよいし、はり付け後に医
薬成分を追加してもかまわない。第一の実施形態の場合と同様に、医薬成分や治
療薬剤は薬剤浸透膜に浸透することで投与部位と接触する。接触電極に電気信号
を印加し、イオン浸透法用電極に別の電気信号を印加して、電気穿孔法とイオン
浸透法を併用することで、治療薬剤が送り出される。
【0020】 ケーシング33、34(それぞれ図3および図4)は、該ケーシング33、3
4が弾性変形できる(可撓性ならびに形状保持力を有する)とともに耐水性を備
える素材でつくられていることが望ましい。例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリル、ポ
リアミド、ポリオキシメチレン、ポリフェニレンスルホンアミド、ポリアミド、
ポリイミド、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、エーテルイミド、ポリブタジエン、イソプレン、およびこれ
らの素材の共重合体を使用してかまわないが、本発明はこれらに限定されない。
ケーシングは、フィルム状になっている(例えば、裏当てフィルムなど)か、特
定の形状につくられた上記の素材でつくられていることが望ましい。厚さは特に
制限されないが、5mm〜250mm程度の厚さにすれば好ましい形状保持力と
可撓性が得られる。
4が弾性変形できる(可撓性ならびに形状保持力を有する)とともに耐水性を備
える素材でつくられていることが望ましい。例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリル、ポ
リアミド、ポリオキシメチレン、ポリフェニレンスルホンアミド、ポリアミド、
ポリイミド、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、エーテルイミド、ポリブタジエン、イソプレン、およびこれ
らの素材の共重合体を使用してかまわないが、本発明はこれらに限定されない。
ケーシングは、フィルム状になっている(例えば、裏当てフィルムなど)か、特
定の形状につくられた上記の素材でつくられていることが望ましい。厚さは特に
制限されないが、5mm〜250mm程度の厚さにすれば好ましい形状保持力と
可撓性が得られる。
【0021】 当該装置によって送り出される投与医薬成分には、所望の生物学的作用効果を
与える成分が含まれている。その成分は医薬成分層33、34に入っており、な
るべくなら基剤成分(治療薬剤など)の他に電解質、吸収促進剤、安定剤、pH
緩衝剤、増粘剤、界面活性剤、乳化剤、イオン交換樹脂、イオン交換膜、または
不織布を含んでいることが好ましいが、基材成分の他に含まれる成分はこれらに
限定されない。
与える成分が含まれている。その成分は医薬成分層33、34に入っており、な
るべくなら基剤成分(治療薬剤など)の他に電解質、吸収促進剤、安定剤、pH
緩衝剤、増粘剤、界面活性剤、乳化剤、イオン交換樹脂、イオン交換膜、または
不織布を含んでいることが好ましいが、基材成分の他に含まれる成分はこれらに
限定されない。
【0022】 ケーシング35、45と電極膜32、42は、熱シーリングなどの方法を用い
てシールされていることが望ましい。
てシールされていることが望ましい。
【0023】 イオン浸透法用電極36(陽極または陰極)を組み込む場合には、イオン浸透
法用電極36は、炭素、白金、金、またはチタンといった素材からつくられた偏
光電極であってもよいし、不偏光電極であってもかまわないが、不偏光電極の方
が好ましい。不偏光陽極電極には、なるべくなら銀か銅が含まれていることが望
ましいが、銀の方が好ましい。不偏光陰極電極には、なるべくなら塩化銀か塩化
銅が含まれていることが望ましいが、塩化銀の方がさらに好ましい。
法用電極36は、炭素、白金、金、またはチタンといった素材からつくられた偏
光電極であってもよいし、不偏光電極であってもかまわないが、不偏光電極の方
が好ましい。不偏光陽極電極には、なるべくなら銀か銅が含まれていることが望
ましいが、銀の方が好ましい。不偏光陰極電極には、なるべくなら塩化銀か塩化
銅が含まれていることが望ましいが、塩化銀の方がさらに好ましい。
【0024】 電気穿孔法については、接触電極に電気信号を印加して、10V/cm〜20
00V/cmの範囲の電圧差が生じるようにする。50V/cm〜1000V/
cm程度がより好ましく、50V/cm〜500V/cm程度がさらに好ましい
。推奨される電気信号印加のパターンは、指数対数波形式や矩形波形式であるが
、これらに限定されない。電気穿孔法用の電気信号は、1回以上印加されること
が好ましい。
00V/cmの範囲の電圧差が生じるようにする。50V/cm〜1000V/
cm程度がより好ましく、50V/cm〜500V/cm程度がさらに好ましい
。推奨される電気信号印加のパターンは、指数対数波形式や矩形波形式であるが
、これらに限定されない。電気穿孔法用の電気信号は、1回以上印加されること
が好ましい。
【0025】 イオン浸透法については、イオン浸透法用電極対(図3のイオン浸透法用電極
36と逆電極)に電気信号を印加する。印加する信号は、なるべくなら0.01
mA〜10mA程度のパルス電流信号が好ましく、0.01mA〜5mA程度な
らさらに好ましい。電圧差が生じるが、その電圧差はなるべくなら0.1V〜5
0V程度が好ましく、1V〜30V程度ならさらに好ましく、3V〜15V程度
がさらに好ましい。パルス電流信号はパルス減極周波数をもっており、該周波数
はなるべくなら100Hz〜1000kHz程度が好ましく、さらに好ましいの
は1kHz〜500kHz程度であり、10kHz〜300kHz程度であれば
さらに好ましい。該電流信号のデューティサイクルは、オン/オフ比がなるべく
なら1%〜99%程度が好ましく、さらに好ましいのは10%〜80%程度であ
り、15%〜50%程度であればさらに好ましい。電流、直流、パルス、パルス
減極を印加する際の波形は、自由に設定してかまわない。
36と逆電極)に電気信号を印加する。印加する信号は、なるべくなら0.01
mA〜10mA程度のパルス電流信号が好ましく、0.01mA〜5mA程度な
らさらに好ましい。電圧差が生じるが、その電圧差はなるべくなら0.1V〜5
0V程度が好ましく、1V〜30V程度ならさらに好ましく、3V〜15V程度
がさらに好ましい。パルス電流信号はパルス減極周波数をもっており、該周波数
はなるべくなら100Hz〜1000kHz程度が好ましく、さらに好ましいの
は1kHz〜500kHz程度であり、10kHz〜300kHz程度であれば
さらに好ましい。該電流信号のデューティサイクルは、オン/オフ比がなるべく
なら1%〜99%程度が好ましく、さらに好ましいのは10%〜80%程度であ
り、15%〜50%程度であればさらに好ましい。電流、直流、パルス、パルス
減極を印加する際の波形は、自由に設定してかまわない。
【0026】 前述のように、医薬成分にはなるべくなら送出し時に所望の治療効果を達成す
るための(例えば、なんらかの障害を改善するための)治療薬剤(生物学的活性
物質といった)が含まれていることが好ましい。本発明に使われる治療薬剤の種
類は限定されない。例としては、モルヒネ、フェンタニル、メペリジン、コデイ
ン、ブプレノルフィン、ビュトルファノール、エプタゾシン、またはペンタゾシ
ンといった鎮痛剤、インシュリン、カルシトニン遺伝子関連のペプチド、バソプ
レシン、デスモプレジン、プロティレリン(TRH)、副腎皮質刺激ホルモン(
ACTH)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)、成長ホルモン放出
ホルモン(GRH)、神経成長因子(NGF)またはその他の放出因子、アンギ
オテンシン、副甲状腺ホルモン(PTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH、チロ
トロピン)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体ホルモン(LH)、プロラクチ
ン、血清ゴナドトロピン、絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン(HCG)、ヒト閉経ゴ
ナドトロピン(HMG)、ヒト成長ホルモン、ソマトスタチン、ソマトメジン、
グルカゴン、オキシトシン、ガストリン、セクレチン、エンドルフィン、エンケ
ファリン、エンドテリン、コレシストキニン、ニューロテンシン、インターフェ
ロン、インターロイキン、トランスフェリン、エリトロポエチン(EPO)、ス
ーパーオキシドジムスターゼ(SOD)、顆粒細胞集落刺激因子(G−CSF)
、バソアクティブ腸ペプチド(VIP)、ムラミルジペプチド、ウロガストロン
、またはヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(h−ANP)といったペプチド/
タンパク質、カルバマゼピン、クロルプロマジン、ジアゼパム、またはニトラゼ
パムといったトランキライザー、プレオマイシン、ドキソルビシン、5−フルオ
ロウラシル、またはマイトマイシンといった抗悪性腫瘍剤、ジギタリスやジギト
キシンといった強心薬、エストラジオールやテストステロンといった性ホルモン
、或いはレセルピンやクロニジンといった血圧降下薬が挙げられるが、これらに
限定されるわけではない。さらに、アンチセンスDNAや三重らせん形成オリゴ
ヌクレオチドといったオリゴヌクレオチドも使用することができる。
るための(例えば、なんらかの障害を改善するための)治療薬剤(生物学的活性
物質といった)が含まれていることが好ましい。本発明に使われる治療薬剤の種
類は限定されない。例としては、モルヒネ、フェンタニル、メペリジン、コデイ
ン、ブプレノルフィン、ビュトルファノール、エプタゾシン、またはペンタゾシ
ンといった鎮痛剤、インシュリン、カルシトニン遺伝子関連のペプチド、バソプ
レシン、デスモプレジン、プロティレリン(TRH)、副腎皮質刺激ホルモン(
ACTH)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)、成長ホルモン放出
ホルモン(GRH)、神経成長因子(NGF)またはその他の放出因子、アンギ
オテンシン、副甲状腺ホルモン(PTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH、チロ
トロピン)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体ホルモン(LH)、プロラクチ
ン、血清ゴナドトロピン、絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン(HCG)、ヒト閉経ゴ
ナドトロピン(HMG)、ヒト成長ホルモン、ソマトスタチン、ソマトメジン、
グルカゴン、オキシトシン、ガストリン、セクレチン、エンドルフィン、エンケ
ファリン、エンドテリン、コレシストキニン、ニューロテンシン、インターフェ
ロン、インターロイキン、トランスフェリン、エリトロポエチン(EPO)、ス
ーパーオキシドジムスターゼ(SOD)、顆粒細胞集落刺激因子(G−CSF)
、バソアクティブ腸ペプチド(VIP)、ムラミルジペプチド、ウロガストロン
、またはヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(h−ANP)といったペプチド/
タンパク質、カルバマゼピン、クロルプロマジン、ジアゼパム、またはニトラゼ
パムといったトランキライザー、プレオマイシン、ドキソルビシン、5−フルオ
ロウラシル、またはマイトマイシンといった抗悪性腫瘍剤、ジギタリスやジギト
キシンといった強心薬、エストラジオールやテストステロンといった性ホルモン
、或いはレセルピンやクロニジンといった血圧降下薬が挙げられるが、これらに
限定されるわけではない。さらに、アンチセンスDNAや三重らせん形成オリゴ
ヌクレオチドといったオリゴヌクレオチドも使用することができる。
【0027】 前記の技術を用いて、本発明は皮膚や粘膜を通して治療薬剤を効果的に送り出
す。従来式の電気穿孔法用電極では、物質に対して浸透性のないフィルムに電極
対が取り付けられているのが普通である。皮膚のような部位に薬溶液を塗布して
から、その部位の上方に電極フィルムを配置して、電界パルスを印加するのが普
通であった。何度も投与する必要がある場合には、その手順を反復しなければな
らず、一回の操作では行うことができなかった。イオン浸透法を併用した場合に
は、薬溶液を投与部位に塗布した後にその部位を電極フィルムで覆う。電気穿孔
法を行った後で、電極フィルムを取り外した上で、イオン浸透法用電極を当該部
位にはり付けて、イオン浸透のための電流を印加するのが普通であった。この操
作は段階を追って行う必要があった。もう一度電気穿孔法を行う場合、この手順
を反復する。この手順は一回電極をはり付けるだけでは完遂することができなか
った。
す。従来式の電気穿孔法用電極では、物質に対して浸透性のないフィルムに電極
対が取り付けられているのが普通である。皮膚のような部位に薬溶液を塗布して
から、その部位の上方に電極フィルムを配置して、電界パルスを印加するのが普
通であった。何度も投与する必要がある場合には、その手順を反復しなければな
らず、一回の操作では行うことができなかった。イオン浸透法を併用した場合に
は、薬溶液を投与部位に塗布した後にその部位を電極フィルムで覆う。電気穿孔
法を行った後で、電極フィルムを取り外した上で、イオン浸透法用電極を当該部
位にはり付けて、イオン浸透のための電流を印加するのが普通であった。この操
作は段階を追って行う必要があった。もう一度電気穿孔法を行う場合、この手順
を反復する。この手順は一回電極をはり付けるだけでは完遂することができなか
った。
【0028】 本発明は、電極膜を含んでいる装置を一回はりつけるだけで治療薬剤を投与で
きるようにするだけでなく、連続投与も可能にした。イオン浸透法と併用する場
合でも、電極膜(電気穿孔法用の)とイオン浸透法用の電極を組み込んだ装置を
一回はり付けるだけでよい。さらに、電極をはり付けたら、電気穿孔法とイオン
浸透法を何度でも実施できる。よって、本発明に係る装置を使用すれば、電気穿
孔法を単独で行うこともできれば、電気穿孔法とイオン浸透法とをいっしょに行
うこともできるとともに、長期間にわたる複数回の投与にも使用できる装置が提
供される。本発明は、医療分野全体にわたって広く治療薬剤の投与に使用するこ
とができる。
きるようにするだけでなく、連続投与も可能にした。イオン浸透法と併用する場
合でも、電極膜(電気穿孔法用の)とイオン浸透法用の電極を組み込んだ装置を
一回はり付けるだけでよい。さらに、電極をはり付けたら、電気穿孔法とイオン
浸透法を何度でも実施できる。よって、本発明に係る装置を使用すれば、電気穿
孔法を単独で行うこともできれば、電気穿孔法とイオン浸透法とをいっしょに行
うこともできるとともに、長期間にわたる複数回の投与にも使用できる装置が提
供される。本発明は、医療分野全体にわたって広く治療薬剤の投与に使用するこ
とができる。
【0029】 以下では、本発明の実施例を提示して、本発明の使用法と効果を説明するが、
本発明は下記の形式に限定されない。
本発明は下記の形式に限定されない。
【0030】 実験例1では、安息香酸ナトリウムの投与に関して、先行技術の電極対を使っ
た場合と、本発明に係る電極膜を使った場合と、本発明に係る電極膜を使用して
つくらた装置を使った場合の投与しやすさを比較する。操作の回数を指標として
使用して、コンプライアンスを比較した。
た場合と、本発明に係る電極膜を使った場合と、本発明に係る電極膜を使用して
つくらた装置を使った場合の投与しやすさを比較する。操作の回数を指標として
使用して、コンプライアンスを比較した。
【0031】 実験例1−1では、本発明に係る電極膜が使われた。該電極膜は、Durap
ore SVLPTM膜(MilliporeTM製。細孔の直径=3.0mm)(
図1および図2に示されるものと同じ構成)の上に銀の電極対をはり合わせてつ
くられた。その外周に接着剤を塗布し、電極膜を皮膚にはり付けた。電極膜上の
薬(安息香酸ナトリウムの水溶液、100mg/ml)を3時間にわたって毎時
200mlで投与した(合計600ml)。薬の溶液を投与するつど、電気穿孔
法用電源装置(BTXTM製)から200V/cmの電界パルスを印加した。操作
の数を数えた。
ore SVLPTM膜(MilliporeTM製。細孔の直径=3.0mm)(
図1および図2に示されるものと同じ構成)の上に銀の電極対をはり合わせてつ
くられた。その外周に接着剤を塗布し、電極膜を皮膚にはり付けた。電極膜上の
薬(安息香酸ナトリウムの水溶液、100mg/ml)を3時間にわたって毎時
200mlで投与した(合計600ml)。薬の溶液を投与するつど、電気穿孔
法用電源装置(BTXTM製)から200V/cmの電界パルスを印加した。操作
の数を数えた。
【0032】 実験例1−2では、本発明に係る電極膜を含んでいる装置が使われた。図4に
示される装置は、実験例1−1に記される電極膜を使ってつくられた。該装置に
は600mlの薬の溶液が含まれていた。この電極を含んでいる装置を皮膚には
り付け、1時間ごとに電気穿孔法用電源装置(BTXTM製)から200V/cm
の電界パルスを印加した。操作の数を数えた。
示される装置は、実験例1−1に記される電極膜を使ってつくられた。該装置に
は600mlの薬の溶液が含まれていた。この電極を含んでいる装置を皮膚には
り付け、1時間ごとに電気穿孔法用電源装置(BTXTM製)から200V/cm
の電界パルスを印加した。操作の数を数えた。
【0033】 比較例1では、先行技術の電極フィルムが使われた。現在市販されている電極
フィルム(BTXTM製のBT454−2PTM)が使用された。薬の溶液(安息香
酸ナトリウムの水溶液、100mg/ml)を皮膚に塗布してから、その部分を
電極フィルムで覆った。電気穿孔法用電源装置(BTXTM製)から200V/c
mの電界パルスを印加して、操作の数を数えた。
フィルム(BTXTM製のBT454−2PTM)が使用された。薬の溶液(安息香
酸ナトリウムの水溶液、100mg/ml)を皮膚に塗布してから、その部分を
電極フィルムで覆った。電気穿孔法用電源装置(BTXTM製)から200V/c
mの電界パルスを印加して、操作の数を数えた。
【0034】 実験例1の結果は、図5に示されるとおりである。本発明に係る電極膜を使用
した場合(実験例1−1)には、合計7回の操作が必要であった。その内容は次
のとおりである。(1)電極をはり付ける。(2)薬の溶液を塗布する。(3)
電圧を印加してから、1時間経過するまで待つ。(4)薬の溶液を塗布する。(
5)電圧を印加した上で、1時間経過するまで待つ。(6)薬の溶液を塗布する
。(7)電圧を印加する。
した場合(実験例1−1)には、合計7回の操作が必要であった。その内容は次
のとおりである。(1)電極をはり付ける。(2)薬の溶液を塗布する。(3)
電圧を印加してから、1時間経過するまで待つ。(4)薬の溶液を塗布する。(
5)電圧を印加した上で、1時間経過するまで待つ。(6)薬の溶液を塗布する
。(7)電圧を印加する。
【0035】 本発明に係る電極膜を含んだ装置を使用した場合(実験例1−2)には、合計
4回の操作が必要であった。その内容は次のとおりである。(1)該装置をはり
付ける。(2)電圧を印加した上で、1時間経過するまで待つ。(3)電圧を印
加した上で、1時間経過するまで待つ。(4)電圧を印加する。
4回の操作が必要であった。その内容は次のとおりである。(1)該装置をはり
付ける。(2)電圧を印加した上で、1時間経過するまで待つ。(3)電圧を印
加した上で、1時間経過するまで待つ。(4)電圧を印加する。
【0036】 先行技術の電極フィルムを使用し、それを従来の方法を用いて投与した場合(
比較例1)には、合計11回の操作が必要であった。その内容は次のとおりであ
る。 (1)薬の溶液を塗布する。(2)電極をはり付ける。(3)電圧を印加
した上で、1時間経過するまで待つ。(4)電極を剥ぎ取る。(5)薬の溶液を
塗布する。(6)電極をはり付ける。(7)電圧を印加した上で、1時間経過す
るまで待つ。(8)電極を剥ぎ取る。(9)薬の溶液を塗布する。(10)電極
をはり付ける。(11)電圧を印加する。
比較例1)には、合計11回の操作が必要であった。その内容は次のとおりであ
る。 (1)薬の溶液を塗布する。(2)電極をはり付ける。(3)電圧を印加
した上で、1時間経過するまで待つ。(4)電極を剥ぎ取る。(5)薬の溶液を
塗布する。(6)電極をはり付ける。(7)電圧を印加した上で、1時間経過す
るまで待つ。(8)電極を剥ぎ取る。(9)薬の溶液を塗布する。(10)電極
をはり付ける。(11)電圧を印加する。
【0037】 上記の操作の数からわかるように、本発明に係る電極膜を使用すれば、投与が
簡単になる。実際の応用を考えた場合、患者が自宅で治療薬剤を投与するときに
は、比較例1の投与形式は実用的ではない。それに対して、実験例1−2のよう
な装置を使用すれば、患者は自宅で容易に投与を行うことができる。
簡単になる。実際の応用を考えた場合、患者が自宅で治療薬剤を投与するときに
は、比較例1の投与形式は実用的ではない。それに対して、実験例1−2のよう
な装置を使用すれば、患者は自宅で容易に投与を行うことができる。
【0038】 実験例2では、電気穿孔法とイオン浸透法を併用して塩酸リドカインの水溶液
を投与するにあたって、本発明に係る電極膜を使った場合と、従来の電極フィル
ムを使った場合の投与しやすさを比較する。操作の回数を指標として使用して、
コンプライアンスを比較した。
を投与するにあたって、本発明に係る電極膜を使った場合と、従来の電極フィル
ムを使った場合の投与しやすさを比較する。操作の回数を指標として使用して、
コンプライアンスを比較した。
【0039】 実験例2−1では、現在市販されているイオン浸透法用の電極(IomedTM 製のtansQTM)を含んでいる装置に、200mlの塩酸リドカイン水溶液(
5%)を添加した。該装置は、イオン浸透法用電極と実験例1−1でつくられた
本発明に係る電極膜とを図3に示されるように組み込んでつくられた。この装置
を逆電極(IomedTM製のtansQTM)とともに皮膚にはり付けた。イオン
浸透法用電極対(陽極は投与部位の薬側にあり、陰極は逆電極である)を、イオ
ン浸透法用電源装置に接続した。電気穿孔法用電源装置から200V/cmを印
加し、次いで同一条件下でイオン浸透法用電源装置から1時間にわたって0.1
mA/cm2を印加した。操作の数を数えた。
5%)を添加した。該装置は、イオン浸透法用電極と実験例1−1でつくられた
本発明に係る電極膜とを図3に示されるように組み込んでつくられた。この装置
を逆電極(IomedTM製のtansQTM)とともに皮膚にはり付けた。イオン
浸透法用電極対(陽極は投与部位の薬側にあり、陰極は逆電極である)を、イオ
ン浸透法用電源装置に接続した。電気穿孔法用電源装置から200V/cmを印
加し、次いで同一条件下でイオン浸透法用電源装置から1時間にわたって0.1
mA/cm2を印加した。操作の数を数えた。
【0040】 実験例2−2では、実験例2−1と同様の操作を行った。しかし、最初にイオ
ン浸透法用の印加時間と電気穿孔法用印加時間について電気信号印加の開始時間
と停止時間をタイマーにセットして、開始と停止を自動的に行った。操作の回数
を数えた。
ン浸透法用の印加時間と電気穿孔法用印加時間について電気信号印加の開始時間
と停止時間をタイマーにセットして、開始と停止を自動的に行った。操作の回数
を数えた。
【0041】 比較例2では、イオン浸透法用の電極(IomedTM製のtansQTM)を含
んでいる市販の装置に、200mlの塩酸リドカイン水溶液(5%)を添加した
。従来式の電極対を使って(200V/cmで)皮膚に電気穿孔法を実施した。
リドカインを含んでいるイオン浸透法装置を皮膚にはり付けて、1時間にわたっ
て電流を印加した。1時間後に、電気穿孔法を実施し、次いでもう一度1時間に
わたってイオン浸透法を実施した。操作の数を数えた。
んでいる市販の装置に、200mlの塩酸リドカイン水溶液(5%)を添加した
。従来式の電極対を使って(200V/cmで)皮膚に電気穿孔法を実施した。
リドカインを含んでいるイオン浸透法装置を皮膚にはり付けて、1時間にわたっ
て電流を印加した。1時間後に、電気穿孔法を実施し、次いでもう一度1時間に
わたってイオン浸透法を実施した。操作の数を数えた。
【0042】 実験例2の結果は図6に示されるとおりである。実験例2−1では、合計5回
の操作が必要であった。その内容は次のとおりである。(1)装置をはり付ける
。(2)電気穿孔法用の電圧を印加する。(3)イオン浸透法用の電流を印加す
る。(4)電気穿孔法用の電圧を印加する。そして(5)イオン浸透法用の電流
を印加する。
の操作が必要であった。その内容は次のとおりである。(1)装置をはり付ける
。(2)電気穿孔法用の電圧を印加する。(3)イオン浸透法用の電流を印加す
る。(4)電気穿孔法用の電圧を印加する。そして(5)イオン浸透法用の電流
を印加する。
【0043】 実験例2−2では、実験例2−1の電気穿孔法用の電圧とイオン浸透法用の電
流の印加はタイマーを使って自動的に行うことができるため、操作の数は少なく
なり、一回操作する(装置をはり付ける)だけでよくなった。
流の印加はタイマーを使って自動的に行うことができるため、操作の数は少なく
なり、一回操作する(装置をはり付ける)だけでよくなった。
【0044】 これに対して、比較例2では合計11回の操作が必要であった。その内容は次
のとおりである。(1)電極フィルムをはり付ける。(2)電気穿孔法用の電圧
を印加する。(3)電気穿孔法用電極を取り外す。(4)リドカインが入ってい
るイオン浸透装置をはり付ける。(5)イオン浸透法用の電流を印加する。(6
)リドカインが入っているイオン浸透装置を取り外す。(7)電極フィルムをは
り付ける。(8)電気穿孔法用の電圧を印加する。(9)電気穿孔法用電極を取
り外す。(10)リドカインが入っているイオン浸透装置をはり付ける。(11
)イオン浸透法用の電流を印加する。
のとおりである。(1)電極フィルムをはり付ける。(2)電気穿孔法用の電圧
を印加する。(3)電気穿孔法用電極を取り外す。(4)リドカインが入ってい
るイオン浸透装置をはり付ける。(5)イオン浸透法用の電流を印加する。(6
)リドカインが入っているイオン浸透装置を取り外す。(7)電極フィルムをは
り付ける。(8)電気穿孔法用の電圧を印加する。(9)電気穿孔法用電極を取
り外す。(10)リドカインが入っているイオン浸透装置をはり付ける。(11
)イオン浸透法用の電流を印加する。
【0045】 皮膚と粘膜を通して治療薬剤の吸収を促進するという効果については上記で説
明した。実験例3では、本発明に係る電極膜とインシュリンを使った場合に電気
穿孔法がインシュリンの吸収に及ぼす作用効果が研究されたが、以下それについ
て説明する。
明した。実験例3では、本発明に係る電極膜とインシュリンを使った場合に電気
穿孔法がインシュリンの吸収に及ぼす作用効果が研究されたが、以下それについ
て説明する。
【0046】 電気穿孔法用電極をつくるために、図7に示されるように、膜片700を形成
しているポリフッ化ビニリデン(Milipore、Hydrophilic
Duraporeなど、細孔径5.0ミクロン)の多孔膜710にカーボンイン
ク705を刻印した。実験を行う前に、結果として得られた膜片の一部を図8に
示される電極膜800の形状に切削した。この形状では、陽極の接続805と陰
極の接続810がいずれか一方の側から突出している。
しているポリフッ化ビニリデン(Milipore、Hydrophilic
Duraporeなど、細孔径5.0ミクロン)の多孔膜710にカーボンイン
ク705を刻印した。実験を行う前に、結果として得られた膜片の一部を図8に
示される電極膜800の形状に切削した。この形状では、陽極の接続805と陰
極の接続810がいずれか一方の側から突出している。
【0047】 図9には治療薬剤を投与するための医薬装置すなわち「ドナー装置」が示され
ている。ドナー装置をつくるために、図9に示されるようにカップ910に銀ま
たは塩化銀の電極を追加することで、電極カップ900を形成した。電極905
の端子915がカップ910の側面から突出して、イオン浸透法用パルス発生器
(図示されていない)の接続になっている。カップ910にはリム920があり
、取り付けられた膜を支持するようになっている。それについては後述する。粉
末寒天は水中に懸濁している。寒天を溶かして、1.5%の寒天水溶液をつくる
ために、この懸濁液を70℃程度に加熱した。この溶液を電極カップ900に注
ぎ込み、寒天溶液を室温で硬化させた。寒天ゲルが入ったこの電極カップがドナ
ー装置である。
ている。ドナー装置をつくるために、図9に示されるようにカップ910に銀ま
たは塩化銀の電極を追加することで、電極カップ900を形成した。電極905
の端子915がカップ910の側面から突出して、イオン浸透法用パルス発生器
(図示されていない)の接続になっている。カップ910にはリム920があり
、取り付けられた膜を支持するようになっている。それについては後述する。粉
末寒天は水中に懸濁している。寒天を溶かして、1.5%の寒天水溶液をつくる
ために、この懸濁液を70℃程度に加熱した。この溶液を電極カップ900に注
ぎ込み、寒天溶液を室温で硬化させた。寒天ゲルが入ったこの電極カップがドナ
ー装置である。
【0048】 図10Aと図10Bは、それぞれイオン浸透法用基準電極1000の斜視図と
側面図である。イオン浸透法用基準電極1000をつくるために、ポリエチレン
テレフタレートフィルム1010上に銀電極1005を載せた。ポリウレタンの
層1015を使って、銀電極1005の縁の輪郭を描き、該電極上に隔室102
0を形成した。隔室1020の壁は、液体を入れるためのくぼみを形成している
。前から調製しておいた12%のポリビニルアルコールの水溶液1025(塩化
ナトリウムを含んでいる)を隔室1020に注ぎ込んだ。溶液1025を−80
℃で硬化させてゲルにする。
側面図である。イオン浸透法用基準電極1000をつくるために、ポリエチレン
テレフタレートフィルム1010上に銀電極1005を載せた。ポリウレタンの
層1015を使って、銀電極1005の縁の輪郭を描き、該電極上に隔室102
0を形成した。隔室1020の壁は、液体を入れるためのくぼみを形成している
。前から調製しておいた12%のポリビニルアルコールの水溶液1025(塩化
ナトリウムを含んでいる)を隔室1020に注ぎ込んだ。溶液1025を−80
℃で硬化させてゲルにする。
【0049】 シリコンを被覆した管内で適当なインシュリンの用量を重量で推定した。リン
酸と酢酸とホウ酸(それぞれ濃度1/25M程度で)を化合させた。この混合物
をインシュリンに添加した。該混合物を2〜3秒間渦巻かせて、インシュリンを
溶解させた。4%の子ウシ血清アルブミンの水溶液と28%尿素の水溶液をこの
混合物に添加した。水酸化ナトリウム(約2M)の水溶液をその混合物に添加し
て、pHを約7.0に調整した。この溶液におけるインシュリンの最終濃度は約
500IU/mlであった(ただし1mgは約28IUである)。この溶液は、
「ドナー溶液」と呼ばれる。
酸と酢酸とホウ酸(それぞれ濃度1/25M程度で)を化合させた。この混合物
をインシュリンに添加した。該混合物を2〜3秒間渦巻かせて、インシュリンを
溶解させた。4%の子ウシ血清アルブミンの水溶液と28%尿素の水溶液をこの
混合物に添加した。水酸化ナトリウム(約2M)の水溶液をその混合物に添加し
て、pHを約7.0に調整した。この溶液におけるインシュリンの最終濃度は約
500IU/mlであった(ただし1mgは約28IUである)。この溶液は、
「ドナー溶液」と呼ばれる。
【0050】 図11には、インシュリンの吸収を測定するための生体内経皮吸収実験が示さ
れている。SDラット1105(生後7週間)の腹部を薄く切った。電極膜11
10をドナー装置1115のリム1112に沿って取り付け、電極カップ内の寒
天ゲルに接触させた。インシュリンを含んでいる約40mlのドナー溶液を寒天
ゲルから電極膜1110の反対側に載せた。電極膜1110と取り付けられたド
ナー装置1115をラット1105の上に載せて、電極膜1110上のドナー溶
液がラット1105の薄く切られた部分と直接接触するようにした。イオン浸透
基準電極1120もラット1105の薄く切られた部分の別の箇所に配置した。
電気穿孔法用パルス発生器1125から来るコードを電極膜1110の陽極と陰
極の接続、それぞれ1127、1128に固定した。基準電極1120をイオン
浸透法用パルス発生器1135の正端子1130に接続した。イオン浸透法用パ
ルス発生器1135の負端子1140をドナー装置1115の銀/塩化銀電極端
子1142と接続した。
れている。SDラット1105(生後7週間)の腹部を薄く切った。電極膜11
10をドナー装置1115のリム1112に沿って取り付け、電極カップ内の寒
天ゲルに接触させた。インシュリンを含んでいる約40mlのドナー溶液を寒天
ゲルから電極膜1110の反対側に載せた。電極膜1110と取り付けられたド
ナー装置1115をラット1105の上に載せて、電極膜1110上のドナー溶
液がラット1105の薄く切られた部分と直接接触するようにした。イオン浸透
基準電極1120もラット1105の薄く切られた部分の別の箇所に配置した。
電気穿孔法用パルス発生器1125から来るコードを電極膜1110の陽極と陰
極の接続、それぞれ1127、1128に固定した。基準電極1120をイオン
浸透法用パルス発生器1135の正端子1130に接続した。イオン浸透法用パ
ルス発生器1135の負端子1140をドナー装置1115の銀/塩化銀電極端
子1142と接続した。
【0051】 実験開始後直ちに、電気穿孔法用パルス発生器から出る約200Vを1パルス
当り10ミリ秒ずつ約15分間にわたって(約693パルス)印加した。同時に
、イオン浸透法用パルス発生器1135から約0.4mAの直流を同時に印加し
た。したがって、イオン浸透法と電気穿孔法の両方がこの最初の15分間に実施
された。その後、イオン浸透法の印加だけをさらに約45分間にわたって継続し
た。やがてラット1105の頚静脈から血液を抜き取った。ヘパリン処理後、E
LISAキット、ヒトのインシュリンを測定するためのDSLヒトインシュリン
キットを用いてプラズマを分析した。
当り10ミリ秒ずつ約15分間にわたって(約693パルス)印加した。同時に
、イオン浸透法用パルス発生器1135から約0.4mAの直流を同時に印加し
た。したがって、イオン浸透法と電気穿孔法の両方がこの最初の15分間に実施
された。その後、イオン浸透法の印加だけをさらに約45分間にわたって継続し
た。やがてラット1105の頚静脈から血液を抜き取った。ヘパリン処理後、E
LISAキット、ヒトのインシュリンを測定するためのDSLヒトインシュリン
キットを用いてプラズマを分析した。
【0052】 比較例3では、実験例3と同様の手順に従ったが、比較例3ではイオン浸透法
だけを採用した。ドナー装置、イオン浸透基準電極、ドナー溶液の調製、および
プラズマ解析は、実験例3と同様であった。
だけを採用した。ドナー装置、イオン浸透基準電極、ドナー溶液の調製、および
プラズマ解析は、実験例3と同様であった。
【0053】 比較例3では、吸収の測定は、実験例3の場合と同様であった。構成部分の配
列は図11に示されるものと同様であったが、比較例3では電気穿孔法は用いら
れていないため、電極膜、電気穿孔法用パルス発生器、または電気穿孔法用の電
気接続は含まれていない。
列は図11に示されるものと同様であったが、比較例3では電気穿孔法は用いら
れていないため、電極膜、電気穿孔法用パルス発生器、または電気穿孔法用の電
気接続は含まれていない。
【0054】 SDラット(生後7週間)の腹部を薄く切った。ドナー装置のリムに沿って多
孔膜を取り付け、電極カップ内の寒天ゲルに接触させた。インシュリンを含んで
いる約40mlのドナー溶液を寒天ゲルから多孔膜の反対側に配置した。多孔膜
と取り付けられたドナー装置をラットの上に配置し、多孔膜上のドナー溶液がラ
ットの薄く切られた部分と直接接触するようにした。イオン浸透基準電極も、イ
オン浸透基準電極もラットの薄く切られた部分の別の箇所に配置した。基準電極
をイオン浸透法用パルス発生器の正端子に接続した。イオン浸透法用パルス発生
器の負端子をドナー装置の銀/塩化銀電極端子と接続した。イオン浸透法用パル
ス発生器から約0.4mAの直流を印加した。イオン浸透法の印加をさらに約6
0分間にわたって継続した。やがてラット1105の頚静脈から血液を抜き取っ
た。ヘパリン処理後、ELISAキット、ヒトのインシュリンを測定するための
DSLヒトインシュリンキットを用いてプラズマを分析した。
孔膜を取り付け、電極カップ内の寒天ゲルに接触させた。インシュリンを含んで
いる約40mlのドナー溶液を寒天ゲルから多孔膜の反対側に配置した。多孔膜
と取り付けられたドナー装置をラットの上に配置し、多孔膜上のドナー溶液がラ
ットの薄く切られた部分と直接接触するようにした。イオン浸透基準電極も、イ
オン浸透基準電極もラットの薄く切られた部分の別の箇所に配置した。基準電極
をイオン浸透法用パルス発生器の正端子に接続した。イオン浸透法用パルス発生
器の負端子をドナー装置の銀/塩化銀電極端子と接続した。イオン浸透法用パル
ス発生器から約0.4mAの直流を印加した。イオン浸透法の印加をさらに約6
0分間にわたって継続した。やがてラット1105の頚静脈から血液を抜き取っ
た。ヘパリン処理後、ELISAキット、ヒトのインシュリンを測定するための
DSLヒトインシュリンキットを用いてプラズマを分析した。
【0055】 図12には実験例3と比較例3の両方から得られたラットから得られたプラズ
マにおけるインシュリン濃度と時間の関係が示されている。曲線1205は、本
発明に係るイオン浸透法と電気穿孔法の使用から生じる濃度を示している。曲線
1210は、イオン浸透法を単独で使用した場合に生じる濃度を示している。こ
のグラフから、実験例3に記されるイオン浸透法と電気穿孔法を使用することで
、吸収されたインシュリンの量は約811マイクロIU/ml・分であったこと
がわかる。それは0分から120分の曲線1205の下方の区域によって示され
ている。これに対して、比較例3に記される技法を用いた場合(本発明に係る電
極膜は使用されていない)に吸収されたインシュリンの量は、約208マイクロ
IU/ml・分と実験例3の結果の約4分の1であった。
マにおけるインシュリン濃度と時間の関係が示されている。曲線1205は、本
発明に係るイオン浸透法と電気穿孔法の使用から生じる濃度を示している。曲線
1210は、イオン浸透法を単独で使用した場合に生じる濃度を示している。こ
のグラフから、実験例3に記されるイオン浸透法と電気穿孔法を使用することで
、吸収されたインシュリンの量は約811マイクロIU/ml・分であったこと
がわかる。それは0分から120分の曲線1205の下方の区域によって示され
ている。これに対して、比較例3に記される技法を用いた場合(本発明に係る電
極膜は使用されていない)に吸収されたインシュリンの量は、約208マイクロ
IU/ml・分と実験例3の結果の約4分の1であった。
【0056】 こうした計算を行う際には、膜とドナー装置をラットの上に配置する前に、先
ずラットのプラズマにおけるインシュリンのバックグラウンド強度と等しい強度
を示す濃度を測定した。それぞれの時点の濃度は、当該時点の実測濃度からこの
バックグラウンド強度と等しい強度を示す濃度を減算することで決定した。
ずラットのプラズマにおけるインシュリンのバックグラウンド強度と等しい強度
を示す濃度を測定した。それぞれの時点の濃度は、当該時点の実測濃度からこの
バックグラウンド強度と等しい強度を示す濃度を減算することで決定した。
【0057】 こうした実例から、本発明に係る電気穿孔法とイオン浸透法の両方を使ってイ
ンシュリンのような治療薬剤を投与する電極膜が有効であることがはっきりとわ
かる。さらに、電気穿孔法とイオン浸透法の両方を使用することによる投与の改
善から、この方法と装置はイオン浸透法を単独で使用するより効果的であること
がわかる。実験例3と比較例3の結果から、電気穿孔法用電極とイオン浸透法用
電極の両方を含んでいる浸透電極膜装置は、イオン浸透法を単独で使用するより
も、インシュリンのような治療薬剤の送出しに有効であることがはっきりとわか
る。
ンシュリンのような治療薬剤を投与する電極膜が有効であることがはっきりとわ
かる。さらに、電気穿孔法とイオン浸透法の両方を使用することによる投与の改
善から、この方法と装置はイオン浸透法を単独で使用するより効果的であること
がわかる。実験例3と比較例3の結果から、電気穿孔法用電極とイオン浸透法用
電極の両方を含んでいる浸透電極膜装置は、イオン浸透法を単独で使用するより
も、インシュリンのような治療薬剤の送出しに有効であることがはっきりとわか
る。
【0058】 前述したように、本発明に係る装置は、電気穿孔法用の電極膜とイオン浸透法
用の電極の両方を単一の装置に組み込んで、電気穿孔法とイオン浸透法を併用す
る装置を提供できるようにする。電気穿孔法とイオン浸透法の併用に関する既存
の技術では、一般的に、電気穿孔法用電極をはり付けて、電極を取り外してから
、同じ部位にイオン浸透法用電極をはり付けるといった複数回のはり付けが必要
である。この手順は、一般的に実用的ではない。本発明を使用すれば、治療薬剤
を投与するつど、はり付け部位から電気穿孔法用電極を取り外す必要がない。一
度電極膜をはり付ければ、何度でも治療薬剤を投与したり、長期間にわたって連
続的に治療薬剤を投与することができる。したがって、本発明は、何度もはり付
けなくても単一の装置からイオン浸透法と電気穿孔法を同時に適用する。
用の電極の両方を単一の装置に組み込んで、電気穿孔法とイオン浸透法を併用す
る装置を提供できるようにする。電気穿孔法とイオン浸透法の併用に関する既存
の技術では、一般的に、電気穿孔法用電極をはり付けて、電極を取り外してから
、同じ部位にイオン浸透法用電極をはり付けるといった複数回のはり付けが必要
である。この手順は、一般的に実用的ではない。本発明を使用すれば、治療薬剤
を投与するつど、はり付け部位から電気穿孔法用電極を取り外す必要がない。一
度電極膜をはり付ければ、何度でも治療薬剤を投与したり、長期間にわたって連
続的に治療薬剤を投与することができる。したがって、本発明は、何度もはり付
けなくても単一の装置からイオン浸透法と電気穿孔法を同時に適用する。
【0059】 以上、本発明のいくつかの実施形態について説明した。しかし、本発明の精神
と範囲を逸脱しないで様々な変形例をつくることができることが理解されるであ
ろう。よって、上記以外の実施形態も下記の特許請求の範囲に入っている。
と範囲を逸脱しないで様々な変形例をつくることができることが理解されるであ
ろう。よって、上記以外の実施形態も下記の特許請求の範囲に入っている。
【0060】 図面(図1〜図12)で使われている類似の参照番号と呼称は、類似の構成要
素を示している。
素を示している。
【図1】 本発明の第一の実施形態に係る装置の側面図である。
【図2】 本発明の第一の実施形態に係る装置の平面図である。
【図3】 電気穿孔法とイオン浸透法を併用している本発明の第三の実施形態に係る装置
の平面図である。
の平面図である。
【図4】 本発明の第二の実施形態を示す図である。
【図5】 電気穿孔法の三つの異なる適用例(実験例1−2、実験例1−1、比較例1)
から得られた動作回数の比較を示すグラフである。
から得られた動作回数の比較を示すグラフである。
【図6】 電気穿孔法とイオン浸透法を併用する適用例(実験例2−2、実験例2−1、
比較例2)から得られた動作回数の比較を示すグラフである。
比較例2)から得られた動作回数の比較を示すグラフである。
【図7】 本発明に係る膜片を示す図である。
【図8】 本発明に係る電極膜を示す図である。
【図9】 治療薬剤を投与するための医薬装置すなわち「ドナー装置」を示す図である。
【図10A】 イオン浸透法基準電極の斜視図である。
【図10B】 イオン浸透法基準電極の側面図である。
【図11】 インシュリンの吸収を測定するための生体内経皮吸収実験を示す図である。
【図12】 ラットから得られた血漿のインシュリン濃度と時間との関係を示す図である。
Claims (55)
- 【請求項1】 1対の接触電極を具備した薬剤浸透膜を含んでいる治療薬剤
を投与するための装置であって、前記装置を投与部位に接触させたときに薬剤浸
透膜が直接投与部位に接触するようになっていることを特徴とする装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置であって、前記薬剤浸透膜に直径約0
.01mmから10mmの細孔があることを特徴とする装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の装置であって、前記薬剤浸透膜に直径約0
.1mmから5mmの細孔があることを特徴とする装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の装置であって、前記薬剤浸透膜が当該治療
薬剤の浸透特性と整合された浸透率を持った一つ以上の素材でつくられているこ
とを特徴とする装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の装置であって、前記薬剤浸透膜がナイロン
、ポリフッ化ビニリデン、セルロース、ニトロセルロース、ポリカーボネイト、
ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、不織布、ガーゼ、織布、紙、綿
布、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリ酢酸ビニル、発泡ポリオ
レフィン、発泡ポリアミド、および発泡ポリウレタンから成るグループから選ば
れることを特徴とする装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の装置であって、前記接触電極が互いに約1
0mmから1cm離れていることを特徴とする装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の装置であって、前記接触電極が互いに約5
0mmから5mm離れていることを特徴とする装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の装置であって、前記接触電極が互いに約1
00mmから2mm離れていることを特徴とする装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の装置であって、前記接触電極が金属または
半導体でつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項10】 請求項1に記載の装置であって、前記接触電極が炭素、銀
、または塩化銀からつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項11】 請求項1に記載の装置であって、さらに前記薬剤浸透膜に
取り付けられたケーシングを含んで構成されることを特徴とする装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載の装置であって、前記ケーシングと前記
薬剤浸透膜との間に貯蔵器が形成されるように前記ケーシングが前記薬剤浸透膜
に取り付けられていることを特徴とする装置。 - 【請求項13】 請求項12に記載の装置であって、皮膚や粘膜にはり付け
るようにつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項14】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングが回復
力をもって変形可能な素材でつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項15】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングが耐水
性の素材でつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項16】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングがポリ
マーまたは共重合体でつくられていることを特徴とする装置。 - 【請求項17】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングがポリ
塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレ
ン、ポリアクリル、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリフェニレンスルホン
アミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリロニトリル、ポリエーテルケトン
、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、エーテルイミド、ポリブタジエン、お
よびイソプレンから成るグループから選ばれた少なくとも一つの素材でつくられ
ていることを特徴とする装置。 - 【請求項18】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングの厚さ
が約5mmから250mmであることを特徴とする装置。 - 【請求項19】 請求項12に記載の装置であって、さらに治療薬剤を持っ
た医薬成分を含んで構成され、前記医薬成分が前記貯蔵器に含まれていることを
特徴とする装置。 - 【請求項20】 請求項19に記載の装置であって、前記医薬成分がさらに
電解質、吸収促進剤、安定剤、pH緩衝剤、増粘剤、界面活性剤、乳化剤、イオ
ン交換樹脂、イオン交換膜、または不織布から成るグループから選ばれた一つ以
上の物質を含んでいることを特徴とする装置。 - 【請求項21】 請求項12に記載の装置であって、前記貯蔵器がイオン浸
透法用電極を含んでいることを特徴とする装置。 - 【請求項22】 請求項21に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が炭素、白金、金、またはチタンから成るグループから選ばれた素材でできた
偏光電極であることを特徴とする装置。 - 【請求項23】 請求項21に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が不偏光電極であることを特徴とする装置。 - 【請求項24】 請求項23に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が銅を含む陽極であることを特徴とする装置。 - 【請求項25】 請求項23に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が銀を含む陽極であることを特徴とする装置。 - 【請求項26】 請求項23に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が塩化銅を含む陰極であることを特徴とする装置。 - 【請求項27】 請求項23に記載の装置であって、前記イオン浸透法用電
極が塩化銀を含む陰極であることを特徴とする装置。 - 【請求項28】 請求項1に記載の装置であって、治療薬剤が、鎮痛薬、ペ
プチド/タンパク質、トランキライザー、抗悪性腫瘍剤、強心薬、ホルモン、血
圧降下薬、およびポリヌクレオチドから成るグループから選ばれた一つ以上の薬
剤であることを特徴とする装置。 - 【請求項29】 請求項1に記載の装置であって、さらに投与部位に接触す
る薬剤浸透膜上に接着層を含んで構成されることを特徴とする装置。 - 【請求項30】 請求項12に記載の装置であって、前記ケーシングが熱シ
ーリングを用いて薬剤浸透膜にシールされていることを特徴とする装置。 - 【請求項31】 (a)接着剤層と、 (b)前記接着剤層に取り付けられた薬剤浸透膜と、 (c)前記薬剤浸透膜nはり付けられた第一の電極と、 (d)治療薬剤と、 (e)一つ以上の非生物学的活性物質と前記治療薬剤を含んでいる医薬成分と
、 (f)薬剤浸透膜とケーシングとの間に貯蔵器を形成しているケーシングであ
って、前記貯蔵器に医薬成分が入っているケーシングと、 (g)前記ケーシングにはり付けられた第二の電極と を含んで構成される電極膜。 - 【請求項32】 (a)1対の接触電極を具備した薬剤浸透膜を含んでいる
装置を、前記薬剤浸透膜が投与部位に直接接触するように投与部位に接触させる
段階と、 (b)治療薬剤を前記薬剤浸透膜に塗布する段階と、 (c)前記接触電極に電気信号を印加する段階と を含んで構成される、治療薬剤を生体内投与する方法。 - 【請求項33】 請求項32に記載の方法であって、前記接触電極が電気穿
孔法用であることを特徴とする方法。 - 【請求項34】 請求項33に記載の方法であって、前記電気信号が接触電
極間に約10V/cmから2000V/cmの電圧差を生じさせることを特徴と
する方法。 - 【請求項35】 請求項34に記載の方法であって、前記電圧差が約50V
/cmから1000V/cmであることを特徴とする方法。 - 【請求項36】 請求項35に記載の方法であって、前記電圧差が約50V
/cmから500V/cmであることを特徴とする方法。 - 【請求項37】 請求項33に記載の方法であって、前記電気信号が前記接
触電極に矩形波形式で印加されることを特徴とする方法。 - 【請求項38】 請求項33に記載の方法であって、前記電気信号が前記接
触電極に指数対数波形式で印加されることを特徴とする方法。 - 【請求項39】 治療薬剤を生体内投与する方法であって、 (a)1対の接触電極を具備した薬剤浸透膜と、貯蔵器を形成している薬剤浸
透膜に取り付けられたケーシングと、治療薬剤を含んでいる医薬成分とを含んで
いる装置を、前記薬剤浸透膜が投与部位に直接接触するように投与部位に接触さ
せる段階であって、前記医薬成分が前記貯蔵器中に入っており、前記貯蔵器中に
イオン浸透法用電極が配置されている段階と、 (b)逆電極を第二の部位に接触させる段階と、 (c)前記接触電極に第一の電気信号を印加する段階と、 (d)前記イオン浸透法用電極に第二の電気信号を印加する段階と を含んで構成される方法。 - 【請求項40】 請求項39に記載の方法であって、前記第二の電気信号が
約0.01mAから10mAまでのパルス電流信号であることを特徴とする方法
。 - 【請求項41】 請求項40に記載の方法であって、前記パルス電流信号が
約0.01mAから5mAまでのパルス電流信号であることを特徴とする方法。 - 【請求項42】 請求項39に記載の方法であって、前記第二の電気信号が
イオン浸透法用電極と逆電極との間に約0.1Vから50Vの電圧差を生じさせ
ることを特徴とする方法。 - 【請求項43】 請求項42に記載の方法であって、前記電圧差が約1Vか
ら30Vであることを特徴とする方法。 - 【請求項44】 請求項43に記載の方法であって、前記電圧差が約3Vか
ら15Vであることを特徴とする方法。 - 【請求項45】 請求項39に記載の方法であって、前記第二の電気信号が
パルス周波数約100Hzから1000kHzのパルス減極信号であることを特
徴とする方法。 - 【請求項46】 請求項45に記載の方法であって、前記パルス周波数が約
1kHzから500kHzであることを特徴とする方法。 - 【請求項47】 請求項46に記載の方法であって、前記パルス周波数が約
10kHzから300kHzであることを特徴とする方法。 - 【請求項48】 請求項39に記載の方法であって、前記第二の電気信号が
オン/オフ比約1%から99%のデューティサイクルを持っていることを特徴と
する方法。 - 【請求項49】 請求項48に記載の方法であって、前記デューティサイク
ルが約10%から80%であることを特徴とする方法。 - 【請求項50】 請求項49に記載の方法であって、前記デューティサイク
ルが約15%から50%であることを特徴とする方法。 - 【請求項51】 請求項19に記載の装置であって、前記治療薬剤が鎮痛薬
、ペプチド/タンパク質、トランキライザー、抗悪性腫瘍剤、強心薬、ホルモン
、血圧降下薬、およびポリヌクレオチドから成るグループから選ばれた一つ以上
の薬剤であることを特徴とする装置。 - 【請求項52】 請求項12に記載の装置であって、さらに投与部位に接触
する薬剤浸透膜の上に接着層を含んで構成されることを特徴とする装置。 - 【請求項53】 治療薬剤を投与するための装置であって、電極とリムとを
含む電極カップと、浸透膜と前記浸透膜に刻印された1対の電極を含む、前記電
極カップのリムに取り付けられた電極膜とから構成されることを特徴とする装置
。 - 【請求項54】 請求項53に記載の装置であって、前記電極カップの電極
がイオン浸透法用発生器に接続されていることを特徴とする装置。 - 【請求項55】 請求項53に記載の装置であって、前記電極膜の電極が電
気穿孔法用発生器に接続されていることを特徴とする装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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