JP2003093451A - 歩行補助カート - Google Patents

歩行補助カート

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JP2003093451A
JP2003093451A JP2001292637A JP2001292637A JP2003093451A JP 2003093451 A JP2003093451 A JP 2003093451A JP 2001292637 A JP2001292637 A JP 2001292637A JP 2001292637 A JP2001292637 A JP 2001292637A JP 2003093451 A JP2003093451 A JP 2003093451A
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JP2001292637A
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Yoichi Takeuchi
洋一 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が着座姿勢から簡単に立ち上がれるよ
うにした歩行補助カートを提供する。 【解決手段】 座席3の左右には、モータで駆動される
昇降機構5を介して昇降させられるアーム部材4を配置
する。アーム部材4は、座席3に座って着座姿勢をとっ
た場合の使用者の肘又は脇の下近傍に位置する起立アシ
スト開始位置と、座席3から立ち上がって起立姿勢をと
った場合の使用者の肘又は脇の下近傍に位置する起立ア
シスト終了位置との間を昇降する。この際、アーム部材
4は、前記起立アシスト開始位置から前記起立アシスト
終了位置に上昇しながら使用者の肘又は脇の下を押し上
げ、使用者の起立動作を補助する。また、使用者が歩行
する際にアーム部材4を握ることで、使用者の歩行動作
が歩行補助カート1によって補助される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者(例えば老
人やリハビリを行う人)が歩行する際に使用する歩行補
助車に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、スーパーや商店での買い物に、買
い物用カートが広く使用されている。この買い物用カー
トは、車輪及び握りのついたフレームに、品物を収納す
るためのボックスを搭載して構成されている。買った品
物をボックスに収納した後、握りをつかんで全体を押す
か引くかすれば、車輪が回転するので、重い品物を手に
下げることなく楽に運ぶことができる。このため、年配
の人に良く利用されている。
【0003】また、上述の買い物用カートにおいて、ボ
ックスを剛体によって形成し、そのボックスの上面に人
が座れるようにしたものが知られている。これによる
と、歩行に疲れたときには、ボックスに座れば簡単に休
憩することができるので、さらに年齢層の高い人にも利
用可能となる。
【0004】また、このような買い物用カートは、買い
物のためだけでなく、補助機器がないと1人では歩きま
わることができない老人や、リハビリを行う人にも歩行
補助カートとしても利用されている。すなわち、これら
の人は、歩行時に握りをつかんでカート全体を前方に押
しながら歩行することで、腕の力を借りて歩行時の姿勢
を維持することができる。そして、疲れたときには、ボ
ックスに腰を下ろして休み、ある程度足の疲れや体力が
回復したら、再び立ち上がってまた歩行を続ける。こう
することで家族や介護人の手を借りることなく、独力で
買い物やリハビリを行うことが可能となる(例えば、特
開平10−277110号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、足の弱
った人や膝の悪い人は、たとえ上述の買い物用カートを
利用して歩行することはできたとしても、一旦、ボック
スに腰をおろしてしまうと、その着座姿勢から独力で立
ち上がることはなかなか困難なものである。このため、
せっかく買い物用カートを利用した買い物やリハビリは
独力でできるのに、ボックスから1人で起立できないこ
とが障害となって、買い物やリハビリまでも人の助けが
必要となり、その結果、歩行時間が減少して急速な脚力
の低下を招いてしまうことになりかねない。
【0006】なお、既に、歩行屈伸動作を補助する装置
が開発されている(特許第2714617号,特許第2
748227号参照)。しかし、そのような装置は、歩
行補助カートとしても使用される買い物用カートに着座
した人の立ち上がりを補助するようになっていない。ま
た、例えば、特許第2761574号公報に開示された
ように、人の体に装着して、人の動作をパワーアシスト
する機器も既に考案されているが、体の不自由な人にと
ってパワーアシスト機器を直接体に装着することが困難
な場合もある。
【0007】そこで、本発明は、カートの着座部に腰掛
けた人が着座姿勢から簡単に起立できるようにし、従来
では利用できなかった人でも利用できるようにした歩行
補助カートを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、使用
者の歩行を補助する歩行補助カートに関するものであ
る。そして、この歩行補助カートは、車輪の回転により
少なくとも前方に走行可能なカート本体と、このカート
本体によって支持された座席と、この座席における左端
部近傍及び右端部近傍において昇降可能に支持されたア
ーム部材と、このアーム部材を昇降させる昇降機構と、
この昇降機構を介してアーム部材を昇降させる駆動手段
と、を備え、アーム部材は、座席に座って着座姿勢をと
った場合の使用者の肘又は脇の下近傍に位置する起立ア
シスト開始位置と、座席から立ち上がって起立姿勢をと
った場合の使用者の肘又は脇の下近傍に位置する起立ア
シスト終了位置との間を昇降するようになっている。こ
れにより、アーム部材は、使用者が起立する際に起立ア
シスト開始位置から起立アシスト終了位置に上昇しなが
ら使用者の肘又は脇の下を押し上げて使用者の起立動作
を補助し、また、使用者が歩行する際に使用者が握るこ
とで使用者の歩行動作を補助する。
【0009】請求項2の発明では、アーム部材は、ほぼ
歩行方向である前後方向を向く起立アシスト位置からほ
ぼ歩行方向と直交する方向である左右方向を向く歩行ア
シスト位置まで回動するようになっている。
【0010】請求項3の発明では、アーム部材が起立ア
シスト位置に配置されたときに車輪の回転を阻止するロ
ック機構を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0012】図1は、本発明に係る歩行補助カート1の
全体を示す斜視図である。この図1に示すように、歩行
補助カート1は、カート本体2と、座席3と、アーム部
材4と、昇降機構5と、駆動手段としてのモータ6(図
2参照)とを備えている。
【0013】カート本体2は、本実施の形態において
は、十分な強度を有する筐体に形成されている。ここ
で、十分な強度とは、少なくとも使用者が座ることがで
きる程度の強度のことをいう。カート本体2は、ほぼ直
方体状に形成されていて、前側板2a,後側板2b,左
側板2c,右側板2d,底板2eを有しており、その内
部が品物を収納するための収納スペース(収納部)とな
っている。なお、カート本体2の上板は、後述の座席3
と兼用となっている。カート本体2の底板2eにおける
前側(図1中の左側)の左右には、それぞれ車輪(前
輪)7が取り付けられ、また同じく後側(図1中の右
側)の左右には、それぞれ車輪(後輪)8が取り付けら
れている。ただし、図1では、前輪7,後輪8とも、左
側のもののみを図示している。
【0014】これら前輪7,後輪8は、底板2eの4隅
にそれぞれ、合計4箇所に配設されていて、カート本体
2全体を支持している。これら前輪7,後輪8は、少な
くとも図1中の矢印方向に回転可能である。つまり歩行
補助カート1全体を後方から前方に向けて押したときに
回転するようになっている。なお、前輪7,後輪8の逆
方向の回転については、許容するようにしてもよく、ま
た、阻止するようにしてもよい。逆転を許容した場合に
は、使用者の押す方向によって前進も後進もできるよう
になる一方、逆転を阻止した場合には、使用者の意に反
した後進を未然に防止することができる。また、例え
ば、後輪8の向きを変えられるように構成した場合に
は、前進時の進行方向の変更が容易になる。
【0015】なお、前輪7又は後輪8のうちの少なくと
も一方にロック機構10を設けて(図5参照)、後述す
る使用者の起立動作時には、歩行補助カート1全体が不
要に動くことを防止している。このロック機構10につ
いては後述する。
【0016】座席3は、上述のカート本体2によって下
方から支持されている。この座席3は、カート本体2の
上部に配設されていて、カート本体2の一部である上板
を構成している。座席3の大きさは、使用者が楽に座る
ことができるように設定されている。座席3は、その後
端側が、上述のカート本体2の後側板2bの上端に、例
えばヒンジ(図示せず)を介して連結されており、前端
側を上方に上げて、図1中の二点鎖線で示すように開放
できるようになっている。この座席3の開放によって、
カート本体2内側の収納スペースに品物を収納すること
が可能となる。
【0017】アーム部材4は、上述の座席3における左
端部近傍及び右端部近傍において、後述の昇降機構5に
よって昇降可能に支持されている。なお、アーム部材4
については、昇降機構5及びモータ6を説明した後に詳
述する。
【0018】昇降機構5は、前述のカート本体2の左側
板2c及び右側板2dにおける前後方向の中央よりも少
し後よりに配設されていて、カバー11によって覆われ
ている。昇降機構5は、拡大図である図2に示すよう
に、ラック12と、このラック12に噛合されたギヤ1
3とを有している。ラック12は、ほぼ上下方向(厳密
には、上端側が少し後方に傾斜されている。)に延設さ
れた棒状のアーム部材支持体14に形成されており、そ
の前側のほぼ上下方向に沿って多数の歯12aが整列さ
れている。このラック12が形成されたアーム部材支持
体14は、カート本体2に固定される。ギヤ13は、こ
の歯12aに噛合する大径の歯部13aと、小径のハブ
13bと、これら歯部13aとハブ13bと連結する多
数のリブ13cとを有している。このうち、ハブ13b
には、後述のモータ6の出力軸15に固定されたウォー
ム16に噛合するウォームホイール17が形成されてい
る。また、本実施の形態において、ギヤ13のリブ13
cは、図2に示すように湾曲した形状に形成されてい
て、ギヤ13の回転開始時及び終了時に作用する急激な
負荷に対し、柔軟に変形して衝撃を緩和する。なお、リ
ブ13cは、一般的な形状である直線状であってもよ
い。また、特に必要がなければ、リブによる緩衝機能を
備えていない一般的なギヤ形状を採用することもでき
る。
【0019】モータ6としては、例えば、ステッピング
モータを使用することができる。モータ6の出力軸15
には、上述のギヤ13のウォームホイール17に噛合す
るウォーム16が固定されている。モータ6には、電源
として、バッテリ18が接続されている。このバッテリ
18は、例えば、前述のカート本体2の収納スペースの
一部に配設されている。
【0020】つづいてアーム部材4について詳述する。
【0021】アーム部材4は、図1及び図3に示すよう
に、上述の昇降機構5のアーム部材支持体14の上端に
回動可能に取り付けられており、その支持軸20がアー
ム部材支持体14の貫通穴21に挿入され、支持軸20
の下端がアーム部材支持体の下方まで延びており、支持
軸20の下端側が後述する車輪のロック機構10に接続
されている。このアーム部材4は、太めのサポート部2
2と、細目のグリップ(握り)23とを有していて、サ
ポート部22の基端側が上述のアーム部材支持体14の
上端で回動できるように支持され、またサポート部22
の先端側に上述のグリップ23が突設されている。サポ
ート部22は、後述するように、使用者が起立する際に
脇の下を下方から押し上げるためのものであり、一方、
グリップ23は、使用者が歩行する際に握る部分であ
る。
【0022】また、アーム部材4には、図3に示すよう
に、アーム部材支持体14に形成したガイド溝24に係
合する位置決めピン25が取り付けられている。この位
置決めピン25をアーム部材支持体14に形成したガイ
ド溝24に沿って移動させることにより、アーム部材4
が歩行アシスト位置P1から起立アシスト位置P2まで
の間を移動させられるようになっている。なお、歩行ア
シスト位置P1と起立アシスト位置P2に対応するよう
に形成されたガイド溝24の縦溝部26a,26bに位
置決めピン25を係合させることにより、アーム部材4
の回動を阻止することができる。すなわち、歩行アシス
ト位置P1に対応する縦溝部26aに位置決めピン25
を係合することにより、歩行アシスト位置P1でアーム
部材4の回動を阻止できる。ここで、縦溝部26aに沿
って位置決めピン25を移動させ(アーム部材4を持ち
上げ)、その縦溝部26aと位置決めピン25との係合
を解除し、次いで、横溝部27に沿って位置決めピン2
5を移動させ(アーム部材4を回動させ)、位置決めピ
ン25を起立アシスト位置P2に対応する縦溝部26b
に係合する(アーム部材4を押し下げる)と、起立アシ
スト位置P2でアーム部材4の回動を阻止できる。
【0023】図4に、アーム部材13(a),(b)の
動作説明図を示す。図4(a),(b)は、図1におけ
る左側のアーム部材4及び昇降機構5を、カバー11を
外した状態でほぼ上方から見た図であり、このうち図4
(a)は、アーム部材4が歩行アシスト位置P1に配置
されている状態を示している。また図4(b)は、アー
ム部材4が起立アシスト位置P2に配置されている状態
を示している。なお、これらの図の上方,下方がそれぞ
れ歩行補助カート1の前方,後方に対応している。
【0024】前述のように、昇降機構5のラック12が
形成されたアーム部材支持体14は、カート本体2に固
定されている。そして、ラック12とギヤ13が常時噛
み合っており、ウォーム16とウォームホイール17と
が常時噛み合っている。これにより、モータ6が停止し
た状態において、アーム部材4に使用者の体重をかけて
も、ウォーム16とウォームホイール17の自動止まり
により、アーム部材4が使用者の体重で押し下げられて
しまうようなことがない。したがって、使用者は、安心
してアーム部材4を掴んだり、また、アーム部材4に体
重をかけることができる。
【0025】また、アーム部材4は、前述のように、ア
ーム部材支持体14に対して回動できるように係合され
ている。このアーム部材4は、使用者が歩行する際に
は、使用者により図4(a)に示すように長手方向を左
右に向けた歩行アシスト位置P1に配置される。一方、
アーム部材4は、使用者が起立する場合、使用者により
図4(a)の歩行アシスト位置P1から起立アシスト位
置P2までほぼ90度回転させられる。
【0026】つづいて、模式図である図5(a),
(b)を参照して、車輪のロック機構10について説明
する。これらの図は、それぞれ上述の図4(a),
(b)に対応している。
【0027】ロック機構10は、アーム部材4の回動に
よって揺動させられるアーム28と、このアーム28の
先端に固定されたブレーキシュー30とからなってお
り、アーム28のほぼ中間位置の支持部31がカート本
体(図示せず)に支持ピン32で回動可能に支持され、
アーム28の基端部29がアーム部材4の支持軸20に
係合されたカム33のカム溝34に係合されている。な
お、カム33の係合筒35は、図3に示すように、支持
軸20の小径部20aとアーム部材支持体14の貫通穴
21との間に係合されており、アーム部材4が限界まで
上昇しても、支持軸20との係合が解除されないような
長さに形成され、支持軸20にセレーション嵌合やスプ
ライン嵌合等でスライド可能に且つ一体回動可能に係合
されている。このロック機構10は、アーム部材4が図
5(a)に示す歩行アシスト位置P1に配置された場合
には、アーム28の先端のブレーキシュー30が車輪
(例えば、後輪8)から離間した位置にあり、後輪8の
回転を許容する。一方、アーム部材4が図5(b)に示
す起立アシスト位置P2に配置された場合には、アーム
28の基端部29がカム33のカム溝34に沿って移動
することにより、アーム28が支持部31を中心として
図5(a)の右回り方向(矢印R1)に回動し、アーム
28の先端のブレーキシュー30が後輪8に押圧され、
後輪8の回転が阻止されるようになっている。なお、車
軸36がブレーキシュー30を貫通している。
【0028】ここで、アーム部材4の起立アシスト位置
P2について、高さ位置の違いによって、起立アシスト
開始位置と、起立アシスト終了位置とに分ける。このう
ち起立アシスト開始位置とは、座席3に座って着座姿勢
をとった場合の使用者の脇の下近傍に対応する高さ位置
をいい、また起立アシスト終了位置とは、座席3から立
ち上がって起立姿勢をとった場合の使用者の脇の下近傍
に対応する高さ位置をいうものとする。なお、上述の歩
行アシスト位置P1と起立アシスト位置P2とは、アー
ム部材4の長手方向が左右を向くか前後を向くかに着目
したときの位置であって、高さ位置については、特に区
別するものではない。したがって、アーム部材4の歩行
アシスト位置の高さ位置については任意とすることがで
き、起立アシスト終了位置と同じ高さ位置でも、また起
立アシスト終了位置と起立アシスト開始位置との間の高
さ位置に設定するようにしてもよい。
【0029】次に、図6及び図7を参照しながら、歩行
補助カート1全体の動作を説明する。
【0030】初期設定として、アーム部材4が図6に示
す、起立アシスト開始位置に配置されているものとす
る。
【0031】座席3に座って着座姿勢にあった使用者
は、起立動作に先立ち、アーム部材4を脇の下で抱え込
むようにする。この状態で、使用者が上昇スイッチ37
をオンすると、モータ6が回転を開始し、その回転がモ
ータ6の出力軸15のウォーム16とこれに噛み合うウ
ォームホイール17を介してギヤ13に伝達され、この
ギヤ13の回転によってラック12(アーム部材支持体
14)が起立アシスト開始位置から起立アシスト終了位
置に向けて上昇する(図2参照)。これにより、起立し
ようとする使用者は、自身の足で踏ん張るのに加えて、
アーム部材4によって上半身が押し上げられるので、自
身の足だけでは起立できなかった使用者でも比較的簡単
に立ち上がって起立姿勢をとることができる。この起立
動作時には、起立アシスト位置P2に配置されているア
ーム部材4により、ロック機構10のブレーキシュー3
0が後輪8に押し付けられて後輪8の回転を阻止してい
るので、歩行補助カート1が不要に移動するようなこと
がない(図5参照)。したがって、本実施の形態の歩行
補助カート1を使用すれば、安全に起立アシストするこ
とができる。
【0032】起立した使用者は、起立アシスト終了位置
にあったアーム部材4を、図7に示すように、外側にほ
ぼ90度回転させることで、歩行アシスト位置P1に配
置することができる。これにより、使用者は、アーム部
材4の外側に向いたグリップ23を握って、歩行補助カ
ート1全体を前方に押しながら、歩行補助カート1を支
えとして歩行することができる。このときには、昇降機
構5のウォーム16とウォームホイール17との噛み合
いによる自動止まりにより、アーム部材4が不要に降下
する虞はない(図2,図4参照)。
【0033】ここで、歩行に疲れた使用者が座席3に腰
を下ろして座るには、これに先立ち、まず、歩行アシス
ト位置P1にあるアーム部材4をほぼ90度回転させて
起立アシスト終了位置に配置する。これにより、ロック
機構10のブレーキシュー30が後輪8に押圧されて後
輪8の回転を阻止する(図5参照)。この状態で使用者
が下降スイッチ38を入れると、モータ6が逆転してア
ーム部材4が起立アシスト終了位置から起立アシスト開
始位置に下降する(図2参照)。その後、使用者は座席
3に腰を下ろして着座する。
【0034】なお、アーム部材4をその下降限である起
立アシスト開始位置、及び上昇限である起立アシスト終
了位置に停止させるには、リミットスイッチや光電セン
サ等の検知手段(図示せず)によってアーム部材4の高
さ位置を検知し、その検知結果に基づいてモータ6の作
動を停止させればよい。また、上昇スイッチ37及び下
降スイッチ38は、カバー11に設置してあるが、これ
に限られず、グリップ23等の操作し易い位置に適宜設
置することができる。
【0035】上述の実施の形態においては、起立アシス
ト開始位置及び起立アシスト終了位置を、それぞれ着座
姿勢及び起立姿勢の使用者の「脇の下」の高さ位置に対
応する高さに設定したが、これに代えて、それぞれ着座
姿勢及び起立姿勢の使用者の「肘」の高さ位置に対応す
る高さに設定するようにしてもよい。この場合には、着
座姿勢の使用者は、起立アシスト開始位置に配置された
アーム部材4を肘掛けとして使用することができる。
【0036】上述のアーム部材4のグリップ23は、サ
ポート部22に対して出入り可能に構成してもよい。
【0037】以上の説明では、アーム部材4を、起立動
作の補助と歩行動作の補助との双方に兼用したが、それ
ぞれ個別に別の部材を使用するようにしてもよい。例え
ば、上述のアーム部材4を起立動作の補助専用に使用
し、歩行動作を補助する部材として手すりのような部材
を別個に設けるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る歩行補助カ
ートは、この歩行補助カートの座席に座っている使用者
の着座姿勢からの起立動作を、昇降するアーム部材によ
って補助することにより、例えば、足の弱った人や膝が
悪くて踏ん張りが利かない使用者でも、1人で簡単に立
ち上がることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩行補助カートの全体構成を示す斜視図であ
る。
【図2】昇降機構の拡大図である。
【図3】図3(a)はアーム部材,アーム支持部材及び
カムとの関係を示す図であり、図3(b)はアーム部材
の平面図である。
【図4】アーム部材の動作説明図である。
【図5】アーム部材の動作に連動したロック機構の動作
説明図である。
【図6】使用者が起立する際の動作を説明する図であ
る。
【図7】使用者が歩行する際の動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1……歩行補助カート、2……カート本体、3……座
席、4……アーム部材、5……昇降機構、6……モータ
(駆動手段)、7……前輪(車輪)、8……後輪(車
輪)、10……ロック機構、12……ラック、12a…
…歯、13……ギヤ、P1……歩行アシスト位置、P2
……起立アシスト位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の歩行を補助する歩行補助カート
    において、 車輪の回転により少なくとも前方に走行可能なカート本
    体と、 前記カート本体によって支持された座席と、 前記座席における左端部近傍及び右端部近傍において昇
    降可能に支持されたアーム部材と、 前記アーム部材を昇降させる昇降機構と、 前記昇降機構を介して前記アーム部材を昇降させる駆動
    手段と、を備え、 前記アーム部材は、 前記座席に座って着座姿勢をとった場合の使用者の肘又
    は脇の下近傍に位置する起立アシスト開始位置と、前記
    座席から立ち上がって起立姿勢をとった場合の使用者の
    肘又は脇の下近傍に位置する起立アシスト終了位置との
    間を昇降することを特徴とする歩行補助カート。
  2. 【請求項2】 前記アーム部材は、ほぼ歩行方向である
    前後方向を向く起立アシスト位置からほぼ歩行方向と直
    交する方向である左右方向を向く歩行アシスト位置まで
    回動することを特徴とする請求項1に記載の歩行補助カ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記アーム部材が前記起立アシスト位置
    に配置されたときに前記車輪の回転を阻止するロック機
    構を備えたことを特徴とする請求項2に記載の歩行補助
    カート。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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