JP2003091174A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003091174A
JP2003091174A JP2001283991A JP2001283991A JP2003091174A JP 2003091174 A JP2003091174 A JP 2003091174A JP 2001283991 A JP2001283991 A JP 2001283991A JP 2001283991 A JP2001283991 A JP 2001283991A JP 2003091174 A JP2003091174 A JP 2003091174A
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JP2001283991A
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English (en)
Inventor
Takeaki Watanabe
剛彰 渡邉
Tomoyuki Yoshii
朋幸 吉井
Yasuhiro Funayama
康弘 舩山
Atsushi Koyatsu
淳 小谷津
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトと転写紙との接触距離を長く
して転写効率を向上させ、さらに、転写紙の投入方向お
よび排出方向を精度良く変更可能な画像形成装置の提供
を目的とする。 【解決手段】 画像形成プロセス手段7と、中間転写ベ
ルト4と、転写ローラ1と、アイドラ5と、テンション
ローラ6と、転写ローラ1に所定の巻掛け開始角度で中
間転写ベルト4を巻掛ける導入ローラ2と、転写ローラ
1に所定の巻掛け終了角度で中間転写ベルト4を巻掛
け、移動可能な分離ローラ3と、を具備した構成として
ある。また、ローラ1,3の代りに、弾性変形した状態
で中間転写ベルト4を転写ローラ1に押し付ける可変ロ
ーラ9を具備した構成としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特に、中間転写ベルトに一次転写された画像を、転
写ローラを用いて転写紙に二次転写する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は、まず、感光体,
感光体ベルト又は中間転写ベルト等の像担持体上に、画
像を現像しあるいは画像を表すトナー層を一次転写し、
続いて、転写紙が転写プロセスを通過する際、転写ロー
ラに挟まれた転写紙に電界を作用させ、あるいは、加熱
・加圧することにより、画像を二次転写してきた。
【0003】また、カラー画像を転写可能な画像形成装
置においては、シアン、マゼンダ、イエロー等の各色の
トナー像を、直接重ね合わせる方式ではなく、まず、中
間転写ベルトに各色のトナー像の重ね合わせを行い、こ
の重ね合わせたカラー画像を転写紙に転写する中間転写
方式が採用されてきた。ところで、これら画像形成装置
の二次転写に関する構造について、様々な技術が開発さ
れてきた。
【0004】(従来例)図5は、従来例における画像形
成装置の要部の構造を説明するための概略ブロック図を
示している。同図において、画像形成装置100は、電
子写真プロセスを用いたカラープリンタであり、各色の
トナーを転写する画像形成プロセス手段7と、この画像
形成プロセス手段7によって画像が一次転写される中間
転写ベルト4と、画像形成プロセス手段7に対する中間
転写ベルト4の位置を定めるアイドラ5と、画像形成プ
ロセス手段7に対する中間転写ベルト4の位置を定め、
かつ、中間転写ベルト4に張力を与えるテンションロー
ラ6と、中間転写ベルト4に転写された画像を転写紙8
に二次転写する転写ローラ1と、転写ローラ1と線接触
するように付勢自在に配設された導入ローラ102とか
らなっている。
【0005】ここで、画像形成装置100は、転写紙8
を転写ローラ1と中間転写ベルト4で挟み、転写ローラ
1を回転させることにより転写紙8を移動させながら、
中間転写ベルト4に一次転写された画像を転写紙8に二
次転写する。また、画像形成装置100は、中間転写ベ
ルト4から電界を加えたり加熱・加圧することで、中間
転写ベルト4に転写された現像トナー層を転写紙8に二
次転写する。
【0006】また、画像形成装置100は、側面から見
て、転写ローラ1と中間転写ベルト4の接点における、
転写ローラ1の接線方向から転写紙8が投入され、反対
方向に排出される構成としてある。
【0007】現像トナー層が二次転写された転写紙8
は、転写ローラ1と中間転写ベルト4の接点を過ぎる
と、テンションローラ6方向に移動する中間転写ベルト
4から分離し、転写紙排出方向に排出される。
【0008】このように、従来例の画像形成装置100
は、中間転写ベルト4を転写紙8に線接触させることに
より、画像を二次転写し、かつ、所定の転写紙排出方向
に転写紙を排出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の画像形成装置は、像担持体である中間転写ベルトと転
写ローラとの接触距離が小さいため転写効率が低く、ま
た、各ローラの駆動トルク変動によるピッチずれが発生
しやすいといった問題があった。
【0010】また、画像形成装置は、転写紙を中間転写
ベルトと転写ローラとの間に投入させる際の最適角度範
囲に制約があるため、転写紙の投入方向の設計許容範囲
が狭いといった問題があった。さらにまた、画像形成装
置は、二次転写後の転写紙の分離角度が、転写紙の種類
・質や厚み等により変動するため、転写紙の排出方向が
不安定であるといった問題があった。
【0011】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
ものであり、新たな転写構造により、中間転写ベルトと
転写紙との接触距離を長くして転写効率を向上させ、さ
らに、転写紙の投入方向および排出方向を精度良く変更
可能な画像形成装置の提供を目的とする。
【0012】なお、上記課題に関連する画像形成装置と
して、特開平9−185268号公報において、中間転
写ベルトの内周側にバックアップローラと分離用ローラ
を配置し、バックアップローラと対向する位置に転写ロ
ーラを配設した画像形成装置が提案されている。この画
像形成装置は、分離用ローラの径により定まる転写紙の
分離曲率を、任意に設定にすることができ、転写紙の中
間転写ベルトへの巻き付きを防止するとともに、画像乱
れを発生させずに転写紙の隔離を可能とすることができ
るものの、転写後の分離角度が転写紙の種類・質や厚み
により変動するため不安定となり、上記課題を解決する
ことはできない。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、画像形成プロセス手段に
より画像を一次転写される中間転写ベルトと、前記画像
を転写紙に二次転写する転写ローラと、前記画像形成プ
ロセス手段に対する前記中間転写ベルトの位置を定める
アイドラと、前記画像形成プロセス手段に対する前記中
間転写ベルトの位置を定め、かつ、前記中間転写ベルト
に張力を与えるテンションローラと、を備えた画像形成
装置であって、前記転写ローラに所定の巻掛け開始角度
で前記中間転写ベルトを巻掛ける導入ローラと、前記転
写ローラに所定の巻掛け終了角度で前記中間転写ベルト
を巻掛け、移動可能な分離ローラと、を具備した構成と
してある。
【0014】このようにすると、転写ローラと中間転写
ベルトで挟まれた転写紙は、導入ローラと分離ローラと
の間で転写ローラに巻掛けられるため、中間転写ベルト
との接触距離すなわち接触時間を長く取ることができ、
転写効率を向上させることができる。また、中間転写ベ
ルトと転写紙の間に作用する摩擦力は、接触距離が長い
ほど大きくなり、機構各部の負荷変動などによる中間転
写ベルトと転写紙との位置ずれを低減でき、転写される
画像におけるピッチむらの発生といった不具合を防止す
ることができる。
【0015】また、分離ローラを移動させることによ
り、転写紙と中間転写ベルトの接触距離を変更できるの
で、転写紙の種類・質、厚み等に応じて最適な接触距離
を選択することができる。
【0016】また、本発明の画像形成装置は、前記分離
ローラの直径を、前記転写ローラの直径より小さくした
構成としてある。このようにすると、転写紙に対する中
間転写ベルトの分離角度を大きくすることができるの
で、転写紙を中間転写ベルトから確実に分離することが
できる。
【0017】また、本発明の画像形成装置は、前記分離
ローラを、前記転写ローラの周方向に移動させた構成と
してある。このようにすると、転写分離位置を変更する
ことができる。なお、「転写分離位置」とは、転写紙が
中間転写ベルトから離れる位置をいい、この転写分離位
置は、分離ローラの位置により定まる。したがって、画
像形成装置は、転写分離位置を変更することにより、転
写分離する転写紙の種類・質、厚み等に応じて最適な転
写分離位置を選択できる。また、転写分離位置を変更す
ることにより、転写分離後の転写紙の排出方向を選択的
に変更できる。
【0018】また、本発明の画像形成装置は、前記導入
ローラを、前記転写ローラの周方向に移動させた構成と
してある。このようにすると、転写紙の投入角度を導入
ローラの位置に応じて、定めることができ、また、転写
紙と中間転写ベルトとの接触距離を、導入ローラを移動
させることにより変更することができる。
【0019】また、本発明の画像形成装置は、前記分離
ローラを、前記転写ローラから浮かせた構成としてあ
る。このようにすると、分離ローラの負荷変動などによ
る中間転写ベルトと転写紙との位置ずれを防止すること
ができる。
【0020】また、本発明の画像形成装置は、画像形成
プロセス手段により画像を一次転写される中間転写ベル
トと、前記画像を転写紙に二次転写する転写ローラと、
前記画像形成プロセス手段に対する前記中間転写ベルト
の位置を定めるアイドラと、前記画像形成プロセス手段
に対する前記中間転写ベルトの位置を定め、かつ、前記
中間転写ベルトに張力を与えるテンションローラと、を
備えた画像形成装置であって、弾性変形した状態で前記
中間転写ベルトを転写ローラに押し付け、かつ、移動可
能な可変ローラを具備した構成としてある。
【0021】このようにすると、転写紙は、弾性変形し
た可変ローラにより中間転写ベルトを介して転写ローラ
と接触する範囲で、中間転写ベルトとともに転写ローラ
に巻掛けられるため、中間転写ベルトとの接触距離すな
わち接触時間を長く取ることができ、転写効率を向上さ
せることができる。また、中間転写ベルトと転写紙の間
に作用する摩擦力は、接触距離が長いため大きくなり、
機構各部の負荷変動などによる中間転写ベルトと転写紙
との位置ずれを低減でき、転写される画像におけるピッ
チむらの発生といった不具合を防止することができる。
【0022】また、可変ローラの弾性変形した表面の終
端部の曲率半径が小さくなることから、転写紙に対する
中間転写ベルトの分離角度を大きくすることができるの
で、転写紙を中間転写ベルトから確実に分離することが
できる。
【0023】また、本発明の画像形成装置は、前記可変
ローラを、前記転写ローラの周方向に移動させた構成と
してある。このようにすると、転写分離位置を変更する
ことができ、転写分離する転写紙の種類・質、厚み等に
応じて最適な転写分離位置を選択できる。また、転写分
離位置を変更することにより、転写分離後の転写紙の排
出方向を選択的に変更できる。
【0024】また、本発明の画像形成装置は、前記転写
ローラに対する前記可変ローラの押し付け量を調整する
構成としてある。このようにすると、中間転写ベルトと
転写ローラの接触距離を変更して、転写紙の種類・質、
厚み等に応じて最適な接触距離を選択できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施形態について、図面を参照して説明する。
【0026】「第一実施形態」図1は、本発明の第一実
施形態にかかる画像形成装置の概略ブロック図を示して
いる。同図において、10は画像形成装置であり、画像
形成プロセス手段7により画像を一次転写される中間転
写ベルト4と、この中間転写ベルト4に一次転写された
画像を転写紙8に二次転写する転写ローラ1と、アイド
ラ5と、テンションローラ6と、を備え、転写ローラ1
に所定の巻掛け開始角度で中間転写ベルト4を巻掛ける
導入ローラ2と、転写ローラ1に所定の巻掛け終了角度
で中間転写ベルト4を巻掛け、移動可能な分離ローラ3
と、を具備した構成としてある。
【0027】画像形成装置10は、電子写真プロセスを
用いたカラープリンタとしてあり、各色の画像を形成す
る画像形成プロセス手段7により、中間転写ベルト4に
画像を一次転写する。なお、画像形成装置10をモノク
ロプリンタとした場合には、単色の画像形成プロセス手
段7により、中間転写ベルト4に画像を一次転写する。
【0028】導入ローラ2は、転写ローラ1に所定の巻
掛け開始角度で中間転写ベルト4が巻掛けられるように
配設してある。ここで、導入ローラ2は、二次転写を行
うときは、中間転写ベルト4を介して転写ローラ1と接
触する構造としてあり、このようにすると、投入された
転写紙8と中間転写ベルト4を確実に重ね合わせること
ができ、転写紙8と中間転写ベルト4の位置ずれを確実
に防止することができる。
【0029】また、「所定の巻掛け開始角度」とは、画
像形成装置の設計段階において、予め定められた巻掛け
開始角度をいう。なお、同図において、巻掛け開始角度
および巻掛け終了角度の基準を、転写ローラ1の中心か
ら垂直上方の方向としてあるが、この方向に限定するも
のでないことは勿論である。
【0030】ここで、好ましくは、画像形成装置10
は、導入ローラ2を、転写ローラ1の周方向に移動させ
た構成とするとよく、このようにすると、転写紙8の投
入角度を導入ローラ2の位置に応じて定めることがで
き、また、転写紙8と中間転写ベルト4との接触距離
を、導入ローラ2を移動させることにより変更すること
ができる。
【0031】なお、転写紙8と中間転写ベルト4との面
圧を確保することができる場合には、導入ローラ2を転
写ローラ1から浮かした(離した)状態で、転写紙8を
中間転写ベルト4と転写ローラ1で挟む構成としてもよ
く、このようにすると、導入ローラ2の負荷変動などに
よる中間転写ベルト4と転写紙8との位置ずれの発生を
防止することができる。
【0032】分離ローラ3は、転写ローラ1に所定の巻
掛け終了角度で中間転写ベルト4を巻掛けてあり、具体
的には、導入ローラ2に対し転写紙8の移動方向側に、
中間転写ベルト4を介して転写ローラ1と接触するよう
に設けてある。なお、「所定の巻掛け終了角度」とは、
画像形成装置の設計段階において、予め定められた巻掛
け終了角度をいう。
【0033】このようにすること、転写紙8は、導入ロ
ーラ2と分離ローラ3に挟まれた範囲で、中間転写ベル
ト4とともに導入ローラ1に巻掛けられるため、中間転
写ベルト4との接触距離を長く取ることができ、すなわ
ち、転写紙8と中間転写ベルト4との接触時間を長くす
ることができるので、中間転写ベルト4に一次転写され
た画像トナーの転写効率を高めることができ、鮮明な画
像を転写することができる。
【0034】また、画像形成装置10は、分離ローラ3
を移動させることにより、転写紙8と中間転写ベルト4
の接触距離を変更できるので、転写紙8の種類・質、厚
み等に応じて最適な接触距離を選択することができる。
【0035】ここで、好ましくは、分離ローラ3の直径
を、転写ローラ1の直径より小さくした構成とするとよ
く、このようにすると、転写紙8に対する中間転写ベル
ト4の分離角度を大きくすることができるので、転写紙
8を中間転写ベルトから確実に分離することができる。
【0036】なお、本明細書において、「分離角度」と
は、転写ローラ1の中心と分離ローラ3の中心を結ぶ直
線に対し、転写紙8が中間転写ベルト4から剥がれて排
出される排出方向が交わる角度をいうものとし、通常、
分離ローラ3の曲率半径が小さいほど、中間転写ベルト
4が転写紙8から急激に剥がれるので、分離角度を大き
くすることができる。
【0037】また、分離角度が大きくなると、一般的
に、転写紙8が中間転写ベルト4にくっついた状態で移
動する距離が短くなるので、転写紙8が中間転写ベルト
4から剥がれるタイミングが安定し、転写紙8の排出方
向を安定化させることができる。
【0038】また、画像形成装置10は、分離ローラ3
を、転写ローラ1から浮かせた構成としてもよく、この
ようにすると、分離ローラ3の負荷変動などによる中間
転写ベルト4と転写紙8との位置ずれの発生を防止する
ことができる。
【0039】また、画像形成装置10は、図2に示すよ
うに、分離ローラ3を、転写ローラ1の周方向に移動す
る構成とするとよく、このように、分離ローラ3を転写
ローラ1の外周に沿って移動させること、転写ローラ1
に巻掛けられる中間転写ベルト4の巻掛け距離を精度良
くかつ制御容易に変更することができ、中間転写ベルト
4と転写ローラ1に挟まれながら移動する転写紙8の種
類・質、厚み等に応じて最適な接触距離を選択すること
ができる。
【0040】なお、上記接触距離に応じて、転写紙8が
転写ローラ1に巻掛けられる角度が決定され、この角度
が大きくなると転写紙8が大きく湾曲することから、転
写紙8の湾曲量を選択できる。
【0041】たとえば、分離ローラ3を、導入ローラ2
に近づけるように転写ローラ1の外周に沿って移動させ
ると、二次転写時における転写紙8の湾曲量が減り、曲
げにくい転写紙8に対応させることができる。
【0042】また、画像形成装置10は、分離ローラ3
を転写ローラ1の外周に沿って移動させることにより、
転写分離位置を変更することができる。なお、転写分離
位置は、転写紙8が中間転写ベルト4から離れる位置で
あり、この転写分離位置は、分離ローラ3の位置により
定まる。また、画像形成装置10は、転写分離位置を変
更することにより、転写分離する転写紙8の種類・質、
厚み等に応じて最適な転写分離位置を選択できる。
【0043】また、画像形成装置10は、転写分離位置
を変更することにより、転写分離後の転写紙8の排出方
向を選択的に変更できるので、たとえば、二次転写にお
いて加熱・加圧を用いて画像の定着を完了している場合
であって、さらに、片面転写と両面転写とで通紙経路を
変更する必要があるとき、分離ローラ3を転写ローラ1
の外周に沿って移動させ、転写分離位置を変更すること
により、転写紙8の排出方向を選択的に変更することが
できる。
【0044】たとえば、分離ローラ3を、導入ローラ2
に近づけるように転写ローラ1の外周に沿って移動させ
ると、中間転写ベルト4から分離して排出される転写紙
8の排出方向は上方へ変化する。つまり、分離ローラ3
を転写ローラ1の外周に沿って移動させ、転写分離位置
を変更することにより、転写分離する転写紙8の種類・
質、厚み等に応じて変化する転写紙8の排出方向を一定
にするための最適な転写分離位置を選択できる。
【0045】また、画像形成装置10は、電界等により
画像の転写のみが行われ、定着が行われないとき、その
後の画像形成プロセスにおいて、分離ローラ3を転写ロ
ーラ1の外周に沿って移動させ、転写分離位置を変更す
ることにより、転写紙8や印字条件に応じて定着条件が
設定された複数の定着器のうち最適な定着器への通紙経
路を容易に選択できる。
【0046】なお、分離ローラ3を転写ローラ1の外周
に沿って移動させると、中間転写ベルト4の張力が変化
するので、テンションローラ6は、この張力変動を吸収
して一定に保つ構造としてある。なお、その他の構造及
び作用は、従来例の画像形成装置100と同様としてあ
る。
【0047】このように、本実施形態の画像形成装置1
0は、転写紙8を中間転写ベルト4とともに、転写ロー
ラ1と分離ローラ3で挟まれた範囲だけ転写ローラ1に
巻掛けるため、転写紙8と中間転写ベルト4との接触距
離すなわち接触時間を長く取ることができ、転写効率を
高めることができる。また、画像形成装置10は、転写
紙8と中間転写ベルト4との接触距離が長く摩擦力が大
きいため、機構各部の負荷変動などによる転写紙8と中
間転写ベルト4との位置ずれを低減することができる。
【0048】また、画像形成装置10は、分離ローラ3
を転写ローラ1の径より小さく設定することにより分離
角度を大きくすることができ、転写紙8を中間転写ベル
ト4から精度良く分離することができる。また、導入ロ
ーラ2と分離ローラ3を転写ローラ1の外周に沿って移
動させることにより転写ローラ1に巻掛けられる中間転
写ベルト4の接触距離を変更でき、転写紙8の種類・
質、厚み等に応じて最適な湾曲量を選択できる。
【0049】また、画像形成装置10は、分離ローラ3
を転写ローラ1の外周に沿って移動させることにより転
写分離位置を変更することができ、転写分離する転写紙
8の種類・質、厚み等に応じて最適な転写分離位置を選
択できる。さらにまた、画像形成装置10は、転写分離
後の通紙方向(排出方向)を選択的に変更できる。
【0050】「第二実施形態」次に、本発明の画像形成
装置の第二実施形態について、図面を参照して説明す
る。図3は、本発明の第二実施形態にかかる画像形成装
置の概略ブロック図を示している。同図において、11
は画像形成装置であり、画像形成プロセス手段7により
画像を一次転写される中間転写ベルト4と、この中間転
写ベルト4に一次転写された画像を転写紙に二次転写す
る転写ローラ1と、アイドラ5と、テンションローラ6
と、を備え、弾性変形した状態で中間転写ベルト4を転
写ローラ1に押し付け、かつ、移動可能な可変ローラ9
を具備した構成としてある。
【0051】可変ローラ9は、剛体からなる中心軸91
と、中心軸91の外周に円筒状に形成された弾性体92
とからなっている。弾性体92は、材質を発泡ゴムなど
の弾性率の大きい材料、すなわち、小さな外力で大きく
弾性変形する材料としてある。このようにすると、小さ
な力で可変ローラ9を転写ローラ1に押し付けても、中
間転写ベルト4と転写ローラ1の接触距離を大きくする
ことができる。
【0052】したがって、転写紙8は、弾性変形した可
変ローラ9により中間転写ベルト4を介して転写ローラ
1と接触する範囲で、中間転写ベルト4とともに転写ロ
ーラ1に巻掛けられるため、中間転写ベルト4との接触
距離すなわち接触時間を長く取ることができ、転写効率
を向上させることができる。
【0053】また、中間転写ベルト4と転写紙8の間に
作用する摩擦力は、接触距離が長いため大きくなり、機
構各部の負荷変動などによる中間転写ベルト4と転写紙
8との位置ずれを低減でき、転写される画像におけるピ
ッチむらの発生といった不具合を防止することができ
る。
【0054】また、可変ローラ9は、直径を転写ローラ
1の直径と同等以上としてあり、このようにすると、弾
性変形した状態で中間転写ベルト4を転写ローラ1に押
し付ける際、通常、中間転写ベルト4と転写ローラ1の
接触距離をより大きくすることができる。だだし、可変
ローラ9は、必要とする中間転写ベルト4と転写ローラ
1の接触距離を確保できる構造であれば、転写ローラ1
より直径が小さくてもよいことは、勿論である。
【0055】このように、画像形成装置11は、可変ロ
ーラ9を用いることにより、中間転写ベルト4と転写ロ
ーラ1の接触距離を大きくすることができるので、二次
転写における転写効率を高めることができる。
【0056】また、画像形成装置11は、転写ローラ1
と接触する可変ローラ9の終端部における曲率半径が小
さくなることから、可変ローラ9の終端部で中間転写ベ
ルト4が転写紙8から急角度で分離され、転写紙8に対
する中間転写ベルト4の分離角度を大きくすることがで
きるので、転写紙8を中間転写ベルト4から確実に分離
することができる
【0057】また、画像形成装置11は、転写ローラ1
に対する可変ローラ9の押し付け量を調整する構成とす
るとよく、このようにすると、中間転写ベルト4と転写
ローラ1の接触距離を変更して、転写紙8の種類・質、
厚み等に応じて最適な接触距離及び湾曲量を選択でき
る。
【0058】また、画像形成装置11は、可変ローラ9
を、転写ローラ1の周方向に移動させた構成としてあ
る。このようにすると、転写分離位置を変更することが
でき、転写分離する転写紙8の種類・質、厚み等に応じ
て最適な転写分離位置を選択できる。さらにまた、転写
分離後の転写紙8の排出方向を選択的に変更できる。な
お、その他の構造及び作用は、第一実施形態の画像形成
装置10と同様としてある。
【0059】このように、本実施形態における画像形成
装置11は、可変ローラ9が弾性変形した状態で中間転
写ベルト4を転写ローラ1に押し付けることにより、中
間転写ベルト4との接触距離すなわち接触時間を長く取
ることができるので転写効率を向上することができる。
また、中間転写ベルト4と転写紙8の間に作用する摩擦
力は、接触距離が長いため大きくなり、機構各部の負荷
変動などによる中間転写ベルト4と転写紙8との位置ず
れ、つまり、二次転写時におけるずれを低減するこでき
る。
【0060】また、画像形成装置11は、可変ローラの
弾性変形した表面の終端部の曲率半径が小さくなること
から、転写紙8に対する中間転写ベルト4の分離角度を
大きくすることができるので、転写紙8を中間転写ベル
ト4から確実に分離することができる。
【0061】また、画像形成装置11は、可変ローラ9
を転写ローラ1の周方向に移動させることにより、転写
分離位置を変更することができ、転写分離する転写紙の
種類・質、厚み等に応じて最適な転写分離位置を選択で
きる。さらにまた、転写分離後の転写紙の排出方向を選
択的に変更できる。
【0062】また、画像形成装置11は、可変ローラ9
を転写ローラ1の半径方向に移動させることにより、中
間転写ベルト4と転写ローラ1の接触距離を変更して、
転写紙8の種類・質、厚み等に応じて最適な接触距離及
び転写紙8の湾曲量を選択できる。
【0063】また、本発明の画像形成装置は、上記構造
の画像形成装置に限定するものではなく、たとえば、中
間転写ベルトの代りに、感光体ベルトを使用する画像形
成装置に対しても同様の効果を発揮することができるこ
とは、勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における画
像形成装置によれば、中間転写ベルトと転写紙との接触
距離を長くして転写効率を向上させ、また、機構各部の
負荷変動などによる中間転写ベルトと転写紙との位置ず
れを低減でき、転写される画像におけるピッチむらの発
生といった不具合を防止することができる。
【0065】また、本発明の画像形成装置によれば、中
間転写ベルトと転写ローラの接触距離を変更して、転写
紙の種類・質、厚み等に応じて最適な接触距離及び湾曲
量を選択でき、また、転写分離位置を変更することがで
き、転写分離する転写紙の種類・質、厚み等に応じて最
適な転写分離位置を選択でき、さらにまた、転写分離後
の転写紙の排出方向を選択的に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態にかかる画像形
成装置の概略ブロック図を示している。
【図2】図2は、本発明の第一実施形態にかかる画像形
成装置において、分離ローラの移動した状態を説明する
ための概略ブロック図を示している。
【図3】図3は、本発明の第二実施形態にかかる画像形
成装置の概略ブロック図を示している。
【図4】図4は、本発明の第二実施形態にかかる画像形
成装置において、分離ローラの移動した状態を説明する
ための概略ブロック図を示している。
【図5】図5は、従来例における画像形成装置の要部の
構造を説明するための概略ブロック図を示している。
【符号の説明】
1 転写ローラ 2,102 導入ローラ 3 分離ローラ 4 中間転写ベルト 5 アイドラ 6 テンションローラ 7 画像形成プロセス手段 8 転写紙 9 可変ローラ 10,11,100 画像形成装置 91 中心軸 92 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舩山 康弘 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 小谷津 淳 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2H200 FA06 GA04 HA02 HB12 JA02 JA21 JC04 JC07 JC09 KA01 KA12 KA27 LA06 LA15 LA21 MC01 PA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成プロセス手段により画像を一次
    転写される中間転写ベルトと、前記画像を転写紙に二次
    転写する転写ローラと、前記画像形成プロセス手段に対
    する前記中間転写ベルトの位置を定めるアイドラと、前
    記画像形成プロセス手段に対する前記中間転写ベルトの
    位置を定め、かつ、前記中間転写ベルトに張力を与える
    テンションローラと、を備えた画像形成装置であって、 前記転写ローラに所定の巻掛け開始角度で前記中間転写
    ベルトを巻掛ける導入ローラと、 前記転写ローラに所定の巻掛け終了角度で前記中間転写
    ベルトを巻掛け、移動可能な分離ローラと、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記分離ローラの直径を、前記転写ロー
    ラの直径より小さくしたことを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記分離ローラを、前記転写ローラの周
    方向に移動させたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記導入ローラを、前記転写ローラの周
    方向に移動させたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記分離ローラを、前記転写ローラから
    浮かせたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成プロセス手段により画像を一次
    転写される中間転写ベルトと、前記画像を転写紙に二次
    転写する転写ローラと、前記画像形成プロセス手段に対
    する前記中間転写ベルトの位置を定めるアイドラと、前
    記画像形成プロセス手段に対する前記中間転写ベルトの
    位置を定め、かつ、前記中間転写ベルトに張力を与える
    テンションローラと、を備えた画像形成装置であって、 弾性変形した状態で前記中間転写ベルトを転写ローラに
    押し付け、かつ、移動可能な可変ローラを具備したこと
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記可変ローラを、前記転写ローラの周
    方向に移動させたことを特徴とする請求項6記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写ローラに対する前記可変ローラ
    の押し付け量を調整することを特徴とする請求項6又は
    7記載の画像形成装置。
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