JP6813420B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱ローラと定着ローラとに定着ベルトが張架された定着装置および画像形成装置に関する。
近年、複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置には、無端状の定着ベルトを用いたベルト方式が提案されている。加熱ローラと定着ローラとに定着ベルトを張架したベルト方式では、ローラの端部が部材によって軸支されている。
図10は、従来の定着装置におけるローラの端部を拡大して示す拡大説明図である。従来の定着装置では、部分的に径が異なるローラ101が用いられていた。つまり、支持部材103に支持される端部101aでは、ベルト102が張架される部分(ローラ101の中央部)に対して、径が小さく構成されている。そのため、ベルト102は、端部101aの側に片寄っても、支持部材103に当たるので、支持部材103と端部101aとの間に隙間が空いていても、ベルト102の潜り込みは懸念されず、問題とされていなかった。
また、ベルトの蛇行を規制するため、ローラの端部に蛇行規制部材や寄り止め部材を取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2014−153512号公報 特開平11−133771号公報
特許文献1に記載の定着装置では、蛇行を規制する蛇行規制部材が、定着ローラの軸方向の両端部に配設されており、ベルトの内周面に対向するテーパー状外周部が蛇行規制部材に設けられている。特許文献1に記載の定着装置では、定着ローラ自体に、蛇行規制部材が接着されたフランジ部材を取り付ける構成とされているため、定着ローラの加工といった構造の複雑化や、定着ローラの大径化といった課題が懸念される。
特許文献2に記載の定着装置では、寄り止め部材がローラの端部に取り付けられた構成とされており、寄り止め部材には、ローラが挿通される基部と、基部の内周面に対し直交して立ち上がる第1壁面部と、第1壁面部から傾斜して延伸された第2壁面部とが設けられている。特許文献2に記載の定着装置でも、ローラに寄り止め部材が取り付けられており、特許文献1に記載の定着装置と同様のことが懸念される。また、蛇行したベルトの端部に最初に接する第1壁面部は、ローラの外周面に対し直交して立ち上がっており、蛇行したベルトがさらに片寄らないように、受け止めることしかできないという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、蛇行した定着ベルトの片寄りを抑制し、蛇行の補正を行うことができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、加熱ローラと定着ローラとに定着ベルトが張架された定着装置であって、前記加熱ローラの軸方向の端部を支持する軸支持部材と、前記軸支持部材に係合された規制部材とを備え、前記軸支持部材は、前記加熱ローラの軸方向の端部において、該加熱ローラの外周面を覆う外周支持部が設けられ、前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に位置する前記外周支持部の先端を軸支持先端としたとき、前記規制部材は、前記軸方向で前記軸支持先端を覆うベルト規制面と、前記ベルト規制面から前記軸方向で前記加熱ローラの中央側へ延伸されたベルト当接面とが設けられ、前記ベルト当接面は、前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に向かうに従って、径が小さくなるように傾斜し、前記軸支持先端側の端部において、内周面と前記加熱ローラの外周面との間に隙間が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る定着装置では、前記規制部材は、前記軸支持部材に対して、前記軸方向で隙間を設けた状態で係合されている構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記規制部材は、前記軸方向と直交する方向で前記外周支持部に対向する規制対向部を備え、前記規制対向部には、前記外周支持部に向かって突出する規制係合部が設けられ、前記外周支持部には、前記規制対向部に向かって突出する支持係合部が設けられ、前記支持係合部は、前記規制係合部より、前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に位置し、該規制係合部に対し前記軸方向で離間している構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記規制部材は、前記加熱ローラと同じ材質で形成されている構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記加熱ローラは、前記軸方向で一様な径の円筒状とされている構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記ベルト規制面の外周には、前記加熱ローラから離れるに従って、前記軸方向で前記加熱ローラの端部側へ向かう方向に傾斜した規制傾斜面が設けられている構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記規制部材は、前記加熱ローラの両方の端部に設けられている構成としてもよい。
本発明に係る定着装置では、前記規制部材は、前記加熱ローラの一方の端部に設けられている構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る定着装置を備えることを特徴とする。
本発明によると、軸支持部材の先端を覆う規制部材を設けることで、蛇行した定着ベルトが軸支持部材と加熱ローラとの隙間に潜り込むことを抑制できる。また、蛇行した定着ベルトは、傾斜したベルト当接面に乗り上げることで蛇行が抑制される。さらに、規制部材は、ベルト当接面が定着ベルトに押圧されて傾き、押圧された側の反対に位置するベルト規制面が中央側へ押し出されて、定着ベルトを中央側へ押し戻すことによって、蛇行補正をすることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す定着装置を抜き出して示す概略上面図である。 規制部材を抜き出して示す概略側面図である。 図3に示す規制部材の概略断面図である。 図3に示す規制部材の概略平面図である。 加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。 定着ベルトが蛇行した状態において、加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。 定着ベルトがさらに蛇行した状態において、加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る定着装置を抜き出して示す概略上面図である。 従来の定着装置におけるローラの端部を拡大して示す拡大説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
画像形成装置1は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して多色及び単色の画像を形成する画像形成部1aを備えている。
画像形成部1aは、露光装置11、現像装置12、感光体ドラム13、クリーナ装置14、帯電器15、中間転写ベルト装置16、定着装置17、給紙トレイ18、排紙トレイ19、およびシート搬送装置20を備える構成とされている。
画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像装置12、感光体ドラム13、帯電器15、クリーナ装置14は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム13は、画像形成装置1の画像形成部1aの略中央に配置されている。帯電器15は、感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。クリーナ装置14は、現像および画像転写の後に感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去および回収する。
中間転写ベルト装置16は、感光体ドラム13の上側に配置され、中間転写ベルト21、中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、中間転写ローラ24、中間転写ベルトクリーニング装置25、およびテンションローラ26を備えている。なお、中間転写ローラ24は、YMCK用の各色の画像ステーションに対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ22、中間転写ベルト従動ローラ23、中間転写ローラ24、およびテンションローラ26は、中間転写ベルト21を張架して、中間転写ベルト21の表面を所定方向(図1では、矢符Cの方向)に移動させるように構成されている。
中間転写ベルト21は、矢符Cの方向へ周回移動し、中間転写ベルトクリーニング装置25によって残留トナーを除去および回収され、各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が順次転写して重ね合わされて、中間転写ベルト21の表面にカラーのトナー像が形成される。
画像形成部1aは、転写ローラ27aを含む2次転写装置27をさらに備えている。転写ローラ27aは、中間転写ベルト21との間にニップ域が形成されており、シート搬送経路Sを通じて搬送されて来た用紙Pをニップ域に挟み込んで搬送する。用紙Pは、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写される。
給紙トレイ18は、画像形成に使用する用紙Pを蓄積しておくためのトレイであり、露光装置11の下側に設けられている。また、排紙トレイ19は、画像形成部1aの上側に設けられており、画像形成済みの用紙Pを載置するためのトレイである。
また、画像形成装置1の画像形成部1aには、給紙トレイ18の用紙Pを2次転写装置27や定着装置17を経由させて排紙トレイ19に送るためのシート搬送装置20が設けられている。シート搬送装置20は、S字状のシート搬送経路Sを有し、シート搬送経路Sに沿って、ピックアップローラ31、一対の分離ローラ31a,31b、レジストローラ32、レジスト前ローラ33、定着装置17、および排紙ローラ34が配置されている。
ピックアップローラ31は、給紙トレイ18の端部近傍に備えられ、給紙トレイ18から用紙Pを1枚ずつシート搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。一方の分離ローラ31aは、他方の分離ローラ31bとの間に用紙Pを通過させて1枚ずつ分離しつつシート搬送経路Sへと搬送する。レジストローラ32は、給紙トレイ18から搬送されている用紙Pを一旦保持し、感光体ドラム13上のトナー像の先端と用紙Pの先端とを合わせるタイミングで用紙Pを転写ローラ27aに搬送する。レジスト前ローラ33は、用紙Pの搬送を促進補助するための小型のローラである。
定着装置17は、ベルト定着方式の定着装置とされており、定着ローラ51および加熱ローラ52に定着ベルト53が巻き掛けられている。定着ベルト53は、加熱ローラ52から定着ローラ51へ熱伝達できるようになっている。定着装置17では、定着ベルト53を介して定着ローラ51に加圧ローラ54が押圧されるようになっている。定着装置17では、未定着のトナー像が形成された用紙Pを受け取り、用紙Pを定着ベルト53と加圧ローラ54との間に挟み込んで搬送する。定着後の用紙Pは、排紙ローラ34によって排紙トレイ19上に排出される。なお、定着装置17については、後述する図2ないし図4を参照して詳細を説明する。
図2は、図1に示す定着装置を抜き出して示す概略上面図である。
図2では、図1に示した定着装置17のうち、特に、定着ローラ51、加熱ローラ52、加圧ローラ54、および定着ベルト53の軸方向Wでの端部を中心として、上方から見た状態を拡大して示している。図2では、省略されているが、定着ローラ51、加熱ローラ52、加圧ローラ54、および定着ベルト53は、軸方向Wにおいて、搬送される用紙Pよりも充分に長い構造とされている。なお、以下では説明の簡略化のため、軸方向Wにおける加熱ローラ52の中央の側を中央側と呼び、軸方向Wにおける加熱ローラ52の端部の側を端部側と呼ぶことがある。また、定着装置17は、上述した構成に限定されず、定着ベルト53の内周面を押圧して負荷を加えるテンションローラなどを備えていてもよい。
加熱ローラ52は、軸方向Wの両端部が軸支持部材60に支持されており、内部には、図示しない加熱源が設けられている。なお、加熱ローラ52の構造については、後述する図6を参照して詳細を説明する。
軸支持部材60は、挿入された加熱ローラ52の端部を支持しているが、加熱ローラ52と軸支持部材60との軸方向Wにおける境目は、規制部材70に覆われている。次に、規制部材70について、図3ないし図5を参照して、詳細に説明する。
図3は、規制部材を抜き出して示す概略側面図であって、図4は、図3に示す規制部材の概略断面図であって、図5は、図3に示す規制部材の概略平面図である。
規制部材70は、上面(図3では、上方側の端面)と底面(図3では、下方側の端面)とが開口された中空の略円筒状とされ、部分的に径が異なっている。具体的に、規制部材70は、底面側から順に、基部71、規制対向部72、ベルト規制面73、およびベルト当接面74で構成され、それぞれ径が異なっている。図2に示す定着装置17においては、上面が中央側に位置し、底面が端部側に位置している。以下では、説明のため、規制部材70において、上面と底面とが対向する方向を対向方向Tと呼ぶ。
基部71、規制対向部72、ベルト規制面73、およびベルト当接面74は、底面側から見た状態で(図5参照)、外側面が円形に形成されており、それぞれの径が適宜設定されているが、中心は一致している。そして、加熱ローラ52は、軸の中心が規制部材70の中心と一致するように取り付けられる。なお、以下では説明のために、加熱ローラ52の軸の中心と重なる部分を、規制部材70の中心と呼ぶことがある。
基部71は、規制部材70の外周面から、対向方向Tと直交する方向へ延伸された円環状に形成されており、基部71の開口部から、軸支持部材60が挿入される。基部71の内周部からは、対向方向Tに沿って、規制対向部72が立設されている。
規制対向部72は、外周面が対向方向Tに対して略平行な円筒状に形成されており、上端がベルト規制面73と繋がっている。規制対向部72には、内部に向かって突出した規制係合部75が設けられている。規制係合部75は、対向方向Tにおいて、規制対向部72の端部寄りに設けられている。規制部材70は、規制係合部75によって、軸支持部材60と係合されている。なお、規制部材70を軸支持部材60に係合する構造については、後述する図6を参照にして、詳細に説明する。
本実施の形態において、図5に示すように、規制係合部75は、4箇所に設けられており、規制対向部72の内円の円弧に沿って、等間隔に配置されている。なお、本発明はこれに限定されず、規制係合部75の数を変えてもよいし、規制対向部72における内円の全周に亘って、繋がった規制係合部75を設けてもよい。
ベルト規制面73は、略円環状に形成されており、外円の円周が規制対向部72と繋がっており、内円の円周がベルト当接面74と繋がっている。ベルト規制面73は、内周(内円側)と外周(外円側)とで傾斜が異なる構成とされており、規制平坦面73bと規制傾斜面73aとが設けられている。規制平坦面73bは、ベルト規制面73の内周に設けられ、対向方向Tと直交する方向、つまり、上面および底面と平行な方向へ延伸されている。規制傾斜面73aは、ベルト規制面73の外周に設けられ、規制部材70の中心から離れるに従って、端部側へ向かう方向に傾斜している。
ベルト当接面74は、対向方向Tで上面側に向かうに従って、径が小さくなる略円筒状に形成されている。つまり、ベルト当接面74の外側面は、中央側に向かうに従って、径が小さくなるように傾斜している。また、ベルト当接面74は、一様な厚さとされており、上面側に向かうに従って、内部の空間が狭くなっていく。つまり、ベルト当接面74において、内側面の中央側では、規制部材70の中心からの距離が短く、内側面の端部側では、規制部材70の中心からの距離が長い。
なお、本実施の形態では、図面の見易さを考慮して、ベルト当接面74等の傾斜を強調して示しているが、これに限定されず、各部のサイズ等を考慮して、傾斜の程度を調整してもよい。
図6は、加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。
図6では、図2に示す定着装置17のうち、加熱ローラ52、定着ベルト53、軸支持部材60、および規制部材70を抜き出して、加熱ローラ52と定着ローラ51とが対向する方向に沿った断面を示している。なお、図6では、加熱ローラ52の一方の端部のみを示しており、加熱ローラ52の他方の端部は、略同様の構造とされているので省略する。
加熱ローラ52は、中空の円筒状に形成されており、軸方向Wで一様な径とされている。本実施の形態において、加熱ローラ52は、ステンレス鋼で形成されており、加熱されることで少し膨張する。また、規制部材70も、ステンレス鋼で形成されており、加熱ローラ52と同様にして膨張する。つまり、規制部材70と加熱ローラ52とを同じ材質で形成することにより、両者の熱膨張率に差が生じないため、加熱による変形で位置関係が変化することを抑制できる。
軸支持部材60は、加熱ローラ52の軸方向Wの端部において、加熱ローラ52の外周面を覆う外周支持部61が設けられている。軸支持部材60は、熱伝達を減少させる断熱材で形成されており、加熱ローラ52等から生じる熱が周囲に伝わらないようにしている。軸支持部材60と加熱ローラ52とでは、熱膨張率が違うので、加熱ローラ52が膨張しても変わらずに支持できるように、外周支持部61は、加熱ローラ52の外周面との間に隙間が設けられている。
外周支持部61は、軸方向Wで加熱ローラ52の中央側に位置する先端を軸支持先端62とされている。軸支持先端62の近傍には、加熱ローラ52から離れる方向へ突出した支持係合部63が設けられている。支持係合部63は、規制部材70を軸支持部材60に係合した状態において、規制対向部72に向かって突出し、規制係合部75よりも中央側に位置している。このように、規制部材70と軸支持部材60との両方に突出した部分を設けることで、規制部材70を軸支持部材60に取り付ける際、引っ掛かる部分を低減し、円滑に作業を行うことができる。
規制部材70を軸支持部材60に係合した際には、軸支持先端62がベルト規制面73(特に、規制平坦面73b)に当接することで、規制部材70(ベルト規制面73)が軸支持先端62よりも端部側へ移動することを規制している。また、規制部材70が中央側へ移動した際には、規制係合部75が支持係合部63に引っ掛かるので、規制部材70の移動が規制され、規制部材70が外れることを防げる。なお、軸支持先端62をベルト規制面73に当接させた状態では、支持係合部63は、規制係合部75に対し軸方向Wで離間している。つまり、規制部材70は、軸支持部材60に対して、軸方向Wで隙間を設けた状態で係合されている。従って、規制部材70を軸支持部材60に対して緩く係合させることで、規制部材70が傾く猶予を設け、傾いた規制部材70を確実に係止できる構造としている。また、軸方向Wで係止して、軸回り方向での動きを阻害しないので、軸支持部材60と独立して規制部材70が回転し、摩擦による定着ベルト53等の損傷を回避することができる。
上述したように、加熱ローラ52は、径が一様なストレート管とされ、薄肉化が容易であり、定着装置17の小型化に有効に働く。ストレート管とされた加熱ローラ52では、軸支持先端62近傍において、径に差が設けられておらず、軸支持部材60への定着ベルト53の潜り込みが懸念されるので、規制部材70による潜り込みの防止がより重要となる。ここで、規制部材70の上面の開口は、加熱ローラ52の径と略同等とされている。そのため、軸支持先端62より中央側では、ベルト当接面74によって、定着ベルト53の潜り込みが防がれている。なお、ベルト当接面74の内周面のうち、特に、軸支持先端62近傍では、加熱ローラ52の外周面との間に隙間が設けられている。
図7は、定着ベルトが蛇行した状態において、加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。
図7では、図6に対して、定着ベルト53が端部側(矢符A1の方向)へ蛇行した状態を示している。蛇行した定着ベルト53は、端部がベルト当接面74の上に乗り上げている。ここで、定着ベルト53は、ベルト当接面74の傾斜によって速度差が生じた結果、中央側へ押し戻す力が加わって端部側への移動が減速され、蛇行が抑制される。
図8は、定着ベルトがさらに蛇行した状態において、加熱ローラの端部近傍を拡大して示す要部断面図である。
図8では、図7に対して、定着ベルト53が端部側(矢符A2の方向)へさらに蛇行した状態を示している。図7では、定着ベルト53の端部が、ベルト当接面74の一部の上に乗り上げていたが、図8では、定着ベルト53の端部が、ベルト当接面74の略全体の上に乗り上げている。なお、以下では説明のため、規制部材70のうち、加熱ローラ52と定着ベルト53とが接している側(図8では、下側)を張架側と呼び、加熱ローラ52と定着ベルト53とが離間している側(図8では、上側)を解放側と呼ぶことがある。
図8に示す状態では、定着ベルト53を張架する力によって、張架側のベルト当接面74は、内周面を加熱ローラ52へ近づけるように押圧される。ベルト当接面74と加熱ローラ52の外周面との間に隙間が設けられていることから、規制部材70が傾いて、解放側のベルト規制面73が中央側へ押し出される(矢符Fの方向)。押し出されたベルト規制面73は、定着ベルト53を中央側へ押し戻すことによって、蛇行補正をすることができる。この際、大きく蛇行した定着ベルト53の端部は、ベルト規制面73に接するが、規制傾斜面73aでは、規制部材70が傾いていても端部側への傾きが維持されるので、定着ベルト53の蛇行を補正することができる。
本実施の形態では、一様で平坦な傾きとされたベルト当接面74とされているので、定着ベルト53が乗り上げた際、定着ベルト53に負荷が掛からず、損傷を防ぐことができる。
上述したように、規制部材70を加熱ローラ52の両端部に設けることで、定着ベルト53がどちらへ蛇行した場合でも、蛇行を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る移動体について、図面を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と略同様の概略構造をしているので、同様の符号を付して、図面および説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る定着装置を抜き出して示す概略上面図である。
第2実施形態では、第1実施形態に対して、規制部材70が加熱ローラ52の一方の端部に設けられている点で異なる。このように、規制部材70を加熱ローラ52の一方の端部だけに設けることで、部品点数の増加を抑制し、省スペース化を図ることができる。この構成では、一方の端部側に負荷を掛けるなどして、定着ベルト53が規制部材70の側だけに蛇行するように調整してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る移動体について、図面を参照して説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態および第2実施形態と略同様の概略構造をしているので、同様の符号を付して、図面および説明を省略する。
第1実施形態において、規制部材70のベルト当接面74は、一様で平坦な傾きとされていたが、これに限定されず、湾曲した傾斜としてもよい。つまり、ベルト当接面74のうち、軸支持先端62近傍において、加熱ローラ52の外周面との隙間が中央側よりも大きくなるように構成されていればよい。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
17 定着装置
51 定着ローラ
52 加熱ローラ
53 定着ベルト
54 加圧ローラ
60 軸支持部材
61 外周支持部
62 軸支持先端
63 支持係合部
70 規制部材
71 基部
72 規制対向部
73 ベルト規制面
73a 規制傾斜面
73b 規制平坦面
74 ベルト当接面
75 規制係合部

Claims (9)

  1. 加熱ローラと定着ローラとに定着ベルトが張架された定着装置であって、
    前記加熱ローラの軸方向の端部を支持する軸支持部材と、
    前記軸支持部材に係合された規制部材とを備え、
    前記軸支持部材は、前記加熱ローラの軸方向の端部において、該加熱ローラの外周面を覆う外周支持部が設けられ、
    前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に位置する前記外周支持部の先端を軸支持先端としたとき、
    前記規制部材は、前記軸方向で前記軸支持先端を覆うベルト規制面と、前記ベルト規制面から前記軸方向で前記加熱ローラの中央側へ延伸されたベルト当接面とが設けられ、
    前記ベルト当接面は、前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に向かうに従って、径が小さくなるように傾斜し、前記軸支持先端側の端部において、内周面と前記加熱ローラの外周面との間に隙間が設けられていること
    を特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置であって、
    前記規制部材は、前記軸支持部材に対して、前記軸方向で隙間を設けた状態で係合されていること
    を特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置であって、
    前記規制部材は、前記軸方向と直交する方向で前記外周支持部に対向する規制対向部を備え、
    前記規制対向部には、前記外周支持部に向かって突出する規制係合部が設けられ、
    前記外周支持部には、前記規制対向部に向かって突出する支持係合部が設けられ、
    前記支持係合部は、前記規制係合部より、前記軸方向で前記加熱ローラの中央側に位置し、該規制係合部に対し前記軸方向で離間していること
    を特徴とする定着装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記規制部材は、前記加熱ローラと同じ材質で形成されていること
    を特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記加熱ローラは、前記軸方向で一様な径の円筒状とされていること
    を特徴とする定着装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記ベルト規制面の外周には、前記加熱ローラから離れるに従って、前記軸方向で前記加熱ローラの端部側へ向かう方向に傾斜した規制傾斜面が設けられていること
    を特徴とする定着装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記規制部材は、前記加熱ローラの両方の端部に設けられていること
    を特徴とする定着装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
    前記規制部材は、前記加熱ローラの一方の端部に設けられていること
    を特徴とする定着装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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