JP2003090900A - シートの製造方法及び放射線像変換パネル - Google Patents

シートの製造方法及び放射線像変換パネル

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JP2003090900A
JP2003090900A JP2001283521A JP2001283521A JP2003090900A JP 2003090900 A JP2003090900 A JP 2003090900A JP 2001283521 A JP2001283521 A JP 2001283521A JP 2001283521 A JP2001283521 A JP 2001283521A JP 2003090900 A JP2003090900 A JP 2003090900A
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phosphor
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Hidekazu Yamazaki
英数 山崎
Tadahiro Kikazawa
忠宏 気賀沢
Seiji Tazaki
誠二 田崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線像記録再生方法に好ましく用いられる
輝尽性蛍光体シートを簡易な工程で製造する。 【解決手段】 輝尽性蛍光体セルが複数設けられ、各セ
ル間には隔壁が設けられている輝尽性蛍光体シートを製
造する。隔壁は輝尽性蛍光体が発する励起光を遮蔽する
ため設けられている。隔壁形成用ドープを蛍光体セル形
成用ドープより低粘度に調製する。隔壁ドープ13、蛍
光体ドープ10、隔壁ドープ13の3層を同時に流延ダ
イ18の共押出スリット47から押し出す。共押出スリ
ット47には、蛍光体をセル化するために仕切り板49
が設けられている。低粘度の隔壁ドープ13が、蛍光体
ドープ10を覆うように流延ダイ18から押し出される
ため、蛍光体がセル化されたフイルムが得られる。この
フイルムを多数積層して積層体を形成し、スライスする
ことで輝尽性蛍光体シートが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの製造方法
及び放射線像変換パネルに関し、さらに詳しくは輝尽性
蛍光体の輝尽発光を利用する放射線像記録再生方法に用
いられる輝尽性蛍光体シートの製造方法およびその方法
により製造された輝尽性蛍光体シートを用いて構成され
た放射線像変換パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】放射線写真フイルムと増感スクリーンと
を組み合わせて用いる放射線写真法に代る方法として、
輝尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方法(放射線像
変換方法ともいう)が知られている。この方法は、輝尽
性蛍光体を含有する輝尽性蛍光体シートを利用するもの
で、被写体を透過した、あるいは被検体から発せられた
放射線をシートの輝尽性蛍光体に吸収させ、その後、そ
の輝尽性蛍光体に可視光線あるいは赤外線などの電磁波
(励起光)を照射して輝尽性蛍光体を励起することによ
り、その輝尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エネル
ギーを蛍光(輝尽発光光)として放出させ、この蛍光を
光電的に読み取って電気信号に変え、この電気信号から
被写体あるいは被検体の放射線画像を可視像として再生
する方法である。読み取りを終えた輝尽性蛍光体シート
は、輝尽性蛍光体中に残存する放射線エネルギーを消去
した後、同様な放射線像記録再生方法に繰り返し使用さ
れる。
【0003】上記の放射線像記録再生方法は、輝尽性蛍
光体シートの下側表面に支持体が設けられ、上側表面に
保護膜が設けられた放射線像変換パネルにより行われ
る。また、輝尽性蛍光体シートは通常、輝尽性蛍光体粒
子とこれを分散状態で含有支持する結合剤とからなる輝
尽性蛍光体が含まれている。ただし、輝尽性蛍光体シー
トとしては、蒸着法や焼結法などによって形成される結
合剤を含まないで輝尽性蛍光体の凝集体からなるもの
や、この輝尽性蛍光体の凝集体の間隙に高分子物質を浸
透させたものも知られている。これらの輝尽性蛍光体シ
ートはいずれも、上記の放射線像記録再生方法に使用す
ることができる。
【0004】上記の輝尽性蛍光体シートは高感度であっ
て、かつ高画質の放射線画像を再生できることが望まし
い。すなわち、放射線像記録再生方法の代表的な用途と
して、X線を用いる医療診断用の放射線画像の形成があ
るが、この用途においては特に、少ないX線照射量で高
い画質(特に高い解像力に結びつく高い鮮鋭度)を持つ
放射線画像を得ることが望まれるからである。
【0005】放射線像記録再生方法において形成される
放射線画像の鮮鋭度は、主として輝尽性蛍光体シート中
での励起光の拡散に依存している。すなわち、輝尽性蛍
光体シートに記録された放射線エネルギーの潜像は、シ
ートの表面にビーム状の励起光を移動させながら時系列
的に照射し、その励起光の照射によって発せられる輝尽
発光光を順次集光することによって読み出されるが、照
射された励起光がシートの内部で拡散する(特に平面方
向に拡散する)と、その励起光は照射領域を越えて、そ
の周囲の放射線エネルギーを持つ蛍光体粒子をも励起す
る結果となり、そのような照射領域の外の蛍光体の持つ
放射線エネルギーもが照射領域内の蛍光体の持つ放射線
エネルギーと一緒に輝尽発光光として取り出されてしま
うためである。
【0006】この励起光の拡散を避けるために輝尽性蛍
光体シートをその平面方向で細分区画する励起光反射性
の隔壁を設け、輝尽性蛍光体をセル化することは既に知
られている。特開昭59−202100号公報には、基
板に輝尽性蛍光体シートを設けた放射線像変換パネル
に、隔壁部材によって多数個に区切った小房からなるハ
ニカム構造を設け、その各小房に輝尽性蛍光体を充填す
ることが記載されている。特開昭62−36599号公
報には、支持体の片面に、開口部の口径と深さとの比率
が1:3.5以上である凹部が規則的に多数個設けら
れ、かつその凹部に輝尽性蛍光体が充填された構造を有
する放射線像変換パネルが記載されている。
【0007】また、特開2000−266899号公報
には、上記励起光反射性隔壁が格子状に設けられた輝尽
性蛍光体シートの製造方法として、輝尽性蛍光体からな
るフイルム(以下、蛍光体フイルムと称する)と隔壁形
成用フイルムとを交互に多数枚積層して積層体ブロック
を形成した後、その積層体ブロックを積層面に直交する
方向(積層方向)でスライスしてストライプ状の蛍光体
フイルムを得た後に、このストライプ蛍光体フイルムと
隔壁形成用フイルムとを再度、交互に多数枚積層して積
層体ブロックを形成し、そして積層面に直交する方向で
再度スライスする方法(積層スライス法)が記載されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの輝尽性蛍光体シートの製造方法も、輝尽性蛍光
体のセル化構造の加工および製造工程が煩雑になってい
る。その上、前者の微細な孔または凹部に輝尽性蛍光体
を充填する場合には、孔または凹部ごとに蛍光体の充填
量が異なってしまって一定になりにくいという問題があ
る。また、後者の積層体ブロックをスライスする場合に
は、薄膜フイルムの積層とスライスを二回繰り返さなけ
ればならず、複雑で高度な技術を要する不安定な工程が
含まれている。
【0009】本発明は、放射線像記録再生方法に好まし
く用いられる輝尽性蛍光体シートを簡易な工程で製造で
きる輝尽性蛍光体シートの製造方法及びその輝尽性蛍光
体シートを用いて構成された放射線像変換パネル並びに
シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の輝尽性蛍光体シ
ートの製造方法は、輝尽性蛍光体とこの輝尽性蛍光体を
包む遮光性隔壁とによりなる輝尽性蛍光体セルを有する
輝尽性蛍光体シートの製造方法において、スリットを幅
方向で分割する仕切り板を備えたスリットダイを用い
て、前記輝尽性蛍光体の液と前記遮光性隔壁の液とを層
状にして前記スリットから支持体へ押し出し、製膜する
から輝尽性蛍光体シートを簡易な工程で製造できる。な
お、製膜は、共流延法や逐次共流延法により行うことが
好ましい。また、前記仕切り板のスリットダイへの取り
付け位置は特に限定されず、例えば、スリットの途中で
あっても良いし、先端部であっても良い。
【0011】前記輝尽性蛍光体の液の剪断粘度よりも、
前記遮光性隔壁の液の剪断粘度を低くすることが好まし
い。また、前記輝尽性蛍光体の液の剪断粘度η1と前記
遮光性隔壁の液の剪断粘度η2との比(η1/η2)
が、2≦(η1/η2)≦1000であることがより好
ましい。
【0012】前記輝尽性蛍光体の液からなる層を、前記
遮光性隔壁の液からなる層で挟むようにした複数層構造
として前記スリットから押し出し、製膜することが好ま
しい。この場合において前記複数層構造は、1〜5層で
あることがより好ましい。また、前記輝尽性蛍光体の液
からなる層と前記遮光性隔壁の液からなる層とを交互に
配置した複数層構造として前記スリットから押し出し、
製膜することが好ましい。
【0013】前記製膜により得られたフィルムを複数積
層して積層物を構成し、この積層物を積層方向にスライ
スすることが好ましい。また、前記輝尽性蛍光体の液か
らなる層と前記遮光性隔壁の液からなる層とからなる2
層構造として前記スリットから押し出して製膜し、前記
製膜されたフイルムの輝尽性蛍光体側の面からその厚み
方向に均一に除去して、輝尽性蛍光体側の面から遮光性
隔壁を露出させ、これら遮光性隔壁が露出されたフィル
ムを複数積層して積層物を構成し、この積層物を積層方
向にスライスすることが好ましい。さらに、前記スライ
ス厚みを50〜1000μmにすることがより好まし
い。
【0014】前記液をスリットから押し出す際に、フィ
ードブロックを有するダイを用いたり、複数のマニホー
ルドを有するダイを用いたりすることが好ましい。
【0015】乾燥後の前記蛍光体層の厚みを5〜300
μmにすることが好ましい。また、乾燥後の前記遮光性
隔壁の厚みを1〜100μmにすることが好ましい。
【0016】本発明には、前述したいずれか1つに記載
の輝尽性蛍光体シートの製造方法により製造された輝尽
性蛍光体シートを用いて構成された放射線像変換パネル
も含まれる。
【0017】また、本発明には前述したいずれか1つに
記載の輝尽性蛍光体シートの製造方法を用いて、前記輝
尽性蛍光体の液を第1の液に代え、前記遮光性隔壁の液
を第2の液に代えたシートの製造方法も含まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る輝尽性蛍光体
シート(以下、蛍光体シートと称する)の製造方法につ
いて、図面を参照して説明する。なお、本発明は、蛍光
体シートの製造方法に限定されず、他のシートの製造方
法にも適用可能である。
【0019】[輝尽性蛍光体]輝尽性蛍光体としては、
波長が400〜900nmの範囲の励起光の照射によ
り、300〜500nmの波長範囲に輝尽発光を示す輝
尽性蛍光体を用いることが好ましい。このような輝尽性
蛍光体の例は、特開平2−193100号公報および特
開平4−310900号公報に詳しく記載されている。
好ましい輝尽性蛍光体としては、ユーロピウムあるいは
セリウムによって付活されているアルカリ土類金属ハロ
ゲン化物蛍光体(例えば、BaFBr:EuまたはBa
F(Br、I):Euなど)、そしてセリウム付活希土
類オキシハロゲン化物系蛍光体を挙げることができる。
【0020】上記に記載した化合物の内で、下記の組成
式(1)で示される希土類付活アルカリ土類金属フッ化
物系輝尽性蛍光体が特に好ましく用いられる。 MIIFX:zLn....(1) 式(1)中において、MIIはBa、Sr及びCaからな
る群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属を表し
ている。また、LnはCe、Pr、Sm、Eu、Tb、
Dy、Ho、Nd、Er、Tm及びYbからなる群より
選ばれる少なくとも一種の希土類元素を表している。さ
らに、XはCl、Br及びIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲン元素を表している。さらには、
zは、0<z≦0.2の範囲内の数値である。
【0021】上記式(1)中のMIIとしては、Baが組
成比において半分以上を占めていることが好ましい。L
nには、特にEuまたはCeの少なくとも一方を用いる
ことが好ましい。また、式(1)中では、表記上F:X
=1:1で示したが、これはBaFX型の結晶構造であ
ることを意味しており、組成物の化学量論的組成を示す
ものではない。一般に、BaFX型結晶においてX-
オンの空格子点であるF- (X- )中心が多く生成され
た状態が、600〜700nmの光に対する輝尽効率を
高める上で好ましく、この場合FはXよりもやや過剰で
あることが多い。
【0022】なお、前述した組成式(1)では省略され
ているが、必要に応じて下記に記す添加物を組成式
(1)の化合物に加えても良い。 bA、wNI 、xNII、yNIII ....(2) なお、上記に記した化合物中の各記号は、下記に示す化
合物を意味している。Aは、、Al2 3 、SiO2
びZrO2 などの金属酸化物を表している。MIIFX粒
子同士の焼結を防止する上では、一次粒子の平均粒径が
0.1μm以下の超微粒子であり、かつMIIFXと反応
性が低いものを用いることが好ましい。N I は、Li、
Na、K、Rb及びCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属を表している。また、NIIは、
Mg、Beなどのうち少なくとも1つから選ばれるアル
カリ土類金属またはそれらの化合物を表している。さら
に、NIII は、Al、Ga、In、Tl、Sc、Y、L
a、Gd及びLuからなる群より選ばれる少なくとも一
種の三価金属またはそれらの化合物を表している。これ
らの金属化合物としては、特開昭59−75200号公
報に記載されているようなハロゲン化物を用いることが
好ましいが、それらに限定される訳ではない。
【0023】また、式(2)中のb、w、x及びyは、
それぞれMIIFXのモル数を1としたときの仕込み添加
量であり、0≦b≦0.5、0≦w≦2、0≦x≦0.
3、0≦y≦0.3の各範囲内の数値を表している。こ
れらの数値は、焼成やその後の洗浄処理によって減量す
る添加物に関しては、最終的な組成物に含まれる元素比
を表している訳ではない。また、上記化合物には最終的
な組成物において添加されたままの化合物として残留す
るものもあれば、MIIFXと反応したり、取り込まれた
りするものもある。
【0024】その他、上記組成式(1)にはさらに必要
に応じて、特開昭55−12145号公報に記載のZn
及びCdの化合物を添加することができる。また、特開
昭55−160078号公報に記載の金属化合物である
TiO2 、BeO、MgO、CaO、SrO、BaO、
ZnO、Y2 3 、La2 3 、In2 3 、Ge
2 、SnO2 、Nb2 5 、Ta2 5 、ThO2
どの金属酸化物を添加することもできる。さらに、特開
昭56−11677号公報に記載のZr及びScの化合
物、特開昭57−23673号公報に記載のB(ホウ
素)の化合物、特開昭57−23675号公報に記載の
As及びSiの化合物、特開昭59−27980号公報
に記載のテトラフルオロホウ酸化合物などを添加するこ
ともできる。さらには、特開昭59−47289号公報
に記載のヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロチタン
酸及びヘキサフルオロジルコニウム酸の一価または二価
の塩からなるヘキサフルオロ化合物を添加することもで
きる。また、特開昭59−56480号公報に記載の
V、Cr、Mn、Fe、Co及びNiなどの遷移金属の
化合物などを添加してもよい。さらに、本発明において
は前述した添加物を含む蛍光体に限らず、基本的に希土
類付活アルカリ土類金属フッ化ハロゲン化物系輝尽性蛍
光体とみなされる組成を有するものであれば、前述した
ものに限定されない。
【0025】上記組成式(1)で表せる希土類付活アル
カリ土類金属フッ化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体は、通
常は、アスペクト比が1.0〜5.0の範囲にある。本
発明の蛍光体シートに用いる輝尽性蛍光体粒子は、アス
ペクト比が1.0〜2.0のものを用いることが好まし
く、より好ましくは1.0〜1.5の範囲のものであ
る。また、粒子サイズのメジアン径(Dm)は、1〜1
0μmのものを用いることが好ましく、より好ましくは
2〜7μmのものを用いることである。そして、粒子サ
イズ分布の標準偏差をσとしたときのσ/Dmが50%
以下のものを用いることが好ましく、より好ましくは4
0%以下である。また、粒子の形状としては、直方体
型、正六面体型、正八面体型、14面体型、これらの中
間多面体型および不定型粉砕粒子などのいずれをも用い
ることができるが、好ましくは14面体型を用いること
である。さらに、本発明に用いる輝尽性蛍光体は、比重
が3〜7のものを用いることが好ましい。ただし、上記
アスペクト比、粒子サイズ、粒子サイズ分布および比重
を満たす輝尽性蛍光体粒子であれば、必ずしも14面体
型でなくても本発明に用いることができる。
【0026】[隔壁材料]隔壁材料には一般に、低光吸
収性の微粒子およびそれを分散状態で含有支持する高分
子物質から構成される。低光吸収性微粒子の例として
は、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化チタン、酸化
イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ガドリニウム、
酸化テルル、酸化ルテチウム、酸化鉛などの無機物の白
色微粒子を挙げることができる。また、前述した輝尽性
蛍光体の微粒子(球状または板状のいずれであっても良
い)を用いることもできる。これら化合物のうちで、特
に好ましいのはアルミナまたは酸化イットリウムのうち
少なくとも1つを用いることである。低光吸収性微粒子
の粒子径は一般に0.03〜5.0μmの範囲のものを
用いることが好ましく、より好ましくは0.04〜0.
05μmである。
【0027】[結合剤]高分子物質(結合剤樹脂)につ
いては、特段の制限はないが、好ましい高分子物質の例
としては、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリエチレ
ン、ポリスチレンアクリル樹脂およびフッ素系樹脂を挙
げることができる。なお、以下の説明において結合剤を
バインダーと称する。
【0028】[ドープの調製]上記粒子状の輝尽性蛍光
体を結合剤と共に適当な有機溶剤に分散溶解して、塗布
液(以下、蛍光体ドープと称する)を調製する。輝尽性
蛍光体粒子を分散支持するバインダーについてもポリウ
レタン系、ポリエステル系、アクリル系樹脂のように様
々な種類の樹脂材料が知られており、本発明に係る蛍光
体シートの形成においても、公知の結合剤樹脂のいずれ
をも用いることができる。本発明に用いられる蛍光体ド
ープは、輝尽性蛍光体とバインダーとの比が、40:1
〜0.125:1(重量比)に調製することが好まし
い。また、このドープの25℃での粘度は、1〜5Pa
・sであることが好ましく、より好ましくは、3〜4P
a・sである。
【0029】前述した蛍光体ドープを調製する方法の一
実施形態を説明する。輝尽性蛍光体には、BaFBr
0.850.15:Eu2+ を200g用い、メチルエチルケ
トン/トルエンが7/3の混合比の溶剤に分散溶解させ
た。この溶液に、結合剤(ポリウレタンエラストマー;
大日本インキ化学工業(株)、パンデックス T−52
65H[固形])を7.1g、架橋剤(ポリイソシアネ
ート;日本ポリウレタン工業(株)、コロネートHX
[固形分100%])を0.9g、黄変防止剤(エポキ
シ樹脂;油化シェルエポキシ(株)、エピコート#10
01[固形])を2g、着色剤(群青;第一化成工業
(株)、SM−1)を0.004g添加した。この溶液
をプロペラミキサーで分散させて、25℃で3Pa・s
の粘度の蛍光体ドープを調製した。
【0030】また、前述した隔壁材料である白色酸化物
粒子を結合剤と共に有機溶剤に分散させ、塗布液(以
下、隔壁ドープと称する)を調製する。隔壁ドープ中で
の隔壁材料とバインダーとの比率は、1:40〜1:5
(重量比)の範囲であることが好ましい。また、隔壁材
料を分散支持するバインダーには、ポリウレタン系、ポ
リエステル系、アクリル樹脂のように様々な種類の樹脂
材料が知られているが、アクリル樹脂を用いることが好
ましい。さらに、隔壁ドープは、25℃での粘度が0.
05〜2Pa・sであることが好ましく、より好ましく
は0.3〜0.5Pa・sである。本発明において、隔
壁ドープの粘度は、蛍光体ドープの粘度より低粘度であ
ることが重要である。すなわち、隔壁ドープの粘度を蛍
光体ドープの粘度より低粘度にすることで、流延した際
に低粘度の隔壁ドープが蛍光体ドープを覆うように界面
形状が変化し、蛍光体の周りは隔壁で覆われて蛍光体セ
ルを形成することができる。蛍光体ドープの剪断粘度η
1と隔壁ドープの剪断粘度η2との比(η1/η2)
が、2〜1000の範囲であることが好ましく、より好
ましくは10〜200の範囲である。
【0031】前述した隔壁ドープを調製する方法の一実
施形態を説明する。隔壁材料である白色酸化物粒子に
は、アルミナを1000g用い、メチルエチルケトン
(以下、MEKと称する)1500gに分散させた。こ
の分散液に、バインダー(アクリル樹脂)を白色酸化物
粒子の10倍量(重量比)を添加し、充分に撹拌し、2
5℃での粘度が0.3Pa・sである均一の隔壁ドープ
を調製した。
【0032】[溶液製膜方法]図1は、本発明に係る蛍
光体シートに用いられる蛍光体フイルムの製膜ラインを
示している。前述した蛍光体ドープ10は、ミキシング
タンク11内に仕込まれ、撹拌翼12で撹拌され、均一
なドープになっている。また、隔壁ドープ13も、ミキ
シングタンク14内に仕込まれ、撹拌翼15で撹拌さ
れ、均一なドープになっている。この際に、それぞれの
ドープ10,13に添加剤を混合することも可能であ
る。蛍光体ドープ10は、ポンプ16により一定の流量
でろ過装置17に送られて不純物が除去された後に、流
延ダイ18に送られる。また、隔壁ドープ13は、2台
のポンプ19,20によりそれぞれ一定の流量でろ過装
置21,22にそれぞれ送られ不純物が除去された後
に、流延ダイ18に送られる。
【0033】流延ダイ18により、隔壁ドープ13(下
層)、蛍光体ドープ10(中間層)、隔壁ドープ13
(上層)の3層からなるドープが同時に流延ベルト23
上に流延される。なお、この流延される様子の説明は、
後に図2を用いて詳細に述べる。流延ベルト23は、ロ
ーラ24,25に掛け渡され、図示しない駆動装置によ
り駆動回転している。流延ベルト23上で、徐々にドー
プ10,13の溶剤が揮発して蛍光体フイルム26が形
成される。蛍光体フイルム26の構成については、後に
詳細に説明する。蛍光体フイルム26は、剥ぎ取りロー
ラ27により流延ベルト23から剥ぎ取られ、乾燥装置
28に送られる。最後に蛍光体フイルム26は、巻き取
り機29により巻き取られる。なお、図1では、3層か
らなるドープを構成する下層及び上層の隔壁ドープ13
は、同一のミキシングタンク14から流延ダイ18に送
液したが、本発明において下層の隔壁ドープ(以下、下
層隔壁ドープと称する)と上層の隔壁ドープ(以下、上
層隔壁ドープと称する)とは、別体のミキシングタンク
に仕込まれ、それぞれの物性値が異なったものであって
も、蛍光体ドープ10よりも低粘度であれば用いること
ができる。
【0034】図2は、マルチマニホールド方式の流延ダ
イの要部断面図を示している。図2に示した流延ダイ1
8には、上層隔壁ドープ13b、蛍光体ドープ10、下
層隔壁ドープ13aが送液され、それぞれマニホールド
41,42,43により流延ベルト23の幅方向に広げ
られる。それぞれのドープ13b,10,13aは、ス
リット44,45,46を通り、共押出スリット47で
合流する。共押出スリット47で、合流したドープ13
b,10,13aは流延膜48として、流延ベルト23
上に流延される。なお、図2に示した流延ダイ18に
は、図示しない多数の仕切り板が取り付けられている。
この仕切り板について説明するために、 III−III 線の
断面図を図3に示す。
【0035】図3に示すように流延ダイ18内の共押出
スリット47には、流延ダイ18の幅方向に渡って、多
数の仕切り板49が取り付けられている。仕切り板49
の共押出スリット47への取り付け位置は、図示した形
態に限定されず、例えば共押出スリット47のドープ流
路の途中に取り付けられていても良いし、先端部に取り
付けられていても良い。この流延ダイ18には、配管4
0から蛍光体ドープ10が送液されている。共押出スリ
ット47で蛍光体ドープ10と隔壁ドープ13b,13
a(図2参照)が合流し、その後に仕切り板49によっ
て流延ダイ18の幅方向に渡って多数に分割されて流延
ダイ18より押し出され、流延膜48が形成される。な
お、本発明において用いられる流延ダイの形態は、図示
したものに限定される訳でなく、例えばコートハンガー
形のTダイなどを用いることもできる。共押出スリット
47中でのドープ13b,10,13aの界面形状の変
化について、IV−IV線の断面図、 V−V 線の断面図、VI
−VI線の断面図をそれぞれ図4,図5,図6に示し説明
する。
【0036】図4には、下層隔壁ドープ13aと蛍光体
ドープ10と上層隔壁ドープ13bとが共押出スリット
47中で合流し、3層に積層されている様子が示されて
いる。また、これら3層のドープ13a,10,13b
は、仕切り板49により多数の区画に区切られ、流延ダ
イ18から押し出されている(図3参照)。共押出スリ
ット47の中間の断面を示した図5では、低粘度の下層
隔壁ドープ13aと上層隔壁ドープ13bとが、高粘度
の蛍光体ドープ10を覆うように界面形状が変化してい
る様子が示されている。さらに、共押出スリット47の
先端付近の断面を示した図6では、下層隔壁ドープ13
aと上層隔壁ドープ13bとが、完全に蛍光体ドープの
周囲を覆っている。すなわち、仕切り板49で区切られ
た区画内では、蛍光体ドープ10の周囲は隔壁ドープ1
3で覆われてセル化している。
【0037】図7には、図6に示した共押出スリット4
7中のドープから、図1に示したフイルム製造ラインに
より製造された蛍光体フイルム26の断面図を示す。蛍
光体フイルム26は、ドープを構成していた溶剤が乾燥
装置28(図1参照)により蒸発し、所望の厚みに形成
されている。また、図から明らかなように輝尽性蛍光体
(以下、蛍光体と称する)50は、隔壁51にその周囲
を覆われ、セル状に形成されている。なお、前述した蛍
光体フイルム26の製造の際には、マルチマニホールド
方式の流延ダイ18(図2参照)を用いて説明した。し
かしながら、本発明においては、図8に示すように流延
ダイ55の前にフィードブロック56を取り付け、この
フィードブロック56内で複数のドープを合流させて、
マニホールド57で拡幅して、スリット58から隔壁ド
ープと蛍光体ドープを流延させるフィードブロック方式
によって蛍光体フイルムを製造しても良い。この場合の
スリット58にも、図3に示したように流延ダイ55の
長手方向に仕切り板(図示しない)が多数設けられ、蛍
光体をセル化する。
【0038】本発明においては、3層のドープからなる
1組のドープ層を1〜5層にして同時に共流延しても良
い。また、多数の流延ダイを用いて逐次共流延を行い、
一度に多数の蛍光体を積層して蛍光体フイルムを製造し
ても良い。さらには、ドープの押し出しによる流延法に
よらず、仮支持体を用いて、その上にドープを塗布する
塗布方法により蛍光体フイルムを製造しても良い。この
場合の仮支持体には、シリコーン系離型剤が塗布されて
いるポリエチレンテレフタレートを用いることが好まし
い。また、塗布方法により蛍光体フイルムを製造すれ
ば、多層塗布が可能になり、共流延法よりさらに多数の
蛍光体が積層された蛍光体フイルムを一度に製造するこ
とが可能である。
【0039】図9には、本発明に係る蛍光体シートの製
造方法の一例を示す。前述した製造方法により製造され
た蛍光体フイルム26を多数積層し、加圧しながら加熱
することで積層体60を形成する。この積層体60をカ
ッター61により所望の厚みにスライスすることで、蛍
光体シート62が得られる。本発明において、蛍光体シ
ート62の厚みは、50〜1000μmであることが好
ましい。また、蛍光体50の周囲を覆う隔壁51の幅
は、1〜100μmであることが好ましい。1μm未満
であると、隣り合う蛍光体50のセル化が充分でなくな
り、蛍光体シート62を放射線像変換パネルに用いた際
に、蛍光体50の位置決めが困難になる。また、隔壁の
幅が100μmを超えると、蛍光体シート62に占める
蛍光体50の面積比が小さくなり、充分な輝尽光の発光
が得られなくなる。
【0040】前述した蛍光体フイルム26の製造方法
は、下層隔壁ドープ13a、蛍光体ドープ10、上層隔
壁ドープ13bの3層からなるドープを共押出する方法
について図面を用いて説明した。しかしながら、本発明
に係る蛍光体シートは、前述した製造方法に限定されな
い。図10ないし図17を用いて、他の製造方法につい
て説明する。
【0041】図10は、本発明に係る蛍光体シートに用
いられる蛍光体フイルムの他の実施形態の製膜ラインを
示している。なお、図1に示した製膜ラインと同じ実施
条件の記載は省略して説明する。前述した蛍光体ドープ
70、隔壁ドープ71がそれぞれのミキシングタンク1
1、14内に仕込まれ、撹拌されて均一なドープになっ
ている。蛍光体ドープ70と隔壁ドープ71とは、ポン
プ16、19により一定の流量で流延ダイ72に送られ
る。図1に示した製膜ラインと異なり隔壁ドープの流延
ダイへの供給は1ラインのみであることが本実施形態の
特徴である。流延ダイ72により、蛍光体ドープ70
(上層)、隔壁ドープ71(下層)の2層からなるドー
プが同時に流延ベルト23上に流延され、その後は図1
と同じ条件で蛍光体フイルム73が形成される。
【0042】図11は、マルチマニホールド方式の流延
ダイの要部断面図を示している。図11に示した流延ダ
イ72には、蛍光体ドープ70、隔壁ドープ71が送液
され、それぞれマニホールド74,75により流延ベル
ト23の幅方向に広げられる。それぞれのドープ70,
71は、スリット76,77を通り、共押出スリット7
8で合流する。共押出スリット78で、合流したドープ
70,71は流延膜79として、流延ベルト23上に流
延される。なお、図11に示した流延ダイ72にも、a
−a線の断面に沿って、図3で示したような多数の仕切
り板(図12参照)が取り付けられている。
【0043】図11に示すよう共押出スリット78中で
合流した蛍光体ドープ70と隔壁ドープ71との界面形
状の変化については、図3に示した共押出スリット47
と対応させて、それぞれIV−IV線の断面図、 V−V 線の
断面図、VI−VI線の断面図を、それぞれ図12,図1
3,図14に示し説明する。
【0044】図12には、蛍光体ドープ70と隔壁ドー
プ71とが共押出スリット78中で合流し、2層に積層
されている様子が示されている。また、これら2層のド
ープ70,71は、仕切り板80により多数の区画に区
切られ、流延ダイ72から押し出されている(図11参
照)。共押出スリット78の中間の断面を示した図13
では、低粘度の隔壁ドープ71が、高粘度の蛍光体ドー
プ70を包むように界面形状が変化している様子が示さ
れている。さらに、共押出スリット78の先端付近の断
面を示した図14では、隔壁ドープ71が、仕切り板8
0に沿ってせり上がり蛍光体ドープ70を包んでいる。
【0045】なお、図12ないし図14では、上層が蛍
光体ドープ70、下層が隔壁ドープ71からなる2層の
ドープを流延ダイ72から押し出したが、上層が隔壁ド
ープ、下層が蛍光体ドープであっても、隔壁ドープが蛍
光体ドープよりも低粘度であれば本発明を適用できる。
【0046】図15には、図11に示した流延ダイ72
によって押し出されたドープから、図10に示したフイ
ルム製造ラインにより製造された蛍光体フイルム73の
断面図を示す。蛍光体フイルム73は、蛍光体81の間
に隔壁82が、仕切りとして設けられている。なお、蛍
光体フイルム73の製造ついては、マルチマニホールド
方式の流延ダイ72(図11参照)を用いて説明した。
しかしながら、本実施形態においても、図8に示すよう
なフィードブロック方式によって蛍光体フイルムを製造
しても良い。
【0047】図15に示した蛍光体フイルム73の表面
に隔壁82が露出するようにすることが輝尽光光の拡散
を抑制するために好ましい。その製造工程について図1
6を用いて説明する。図16(a)に示す蛍光体フイル
ム73を切断線83に沿って切断し、図16(b)に示
すように、その上部を除去すると蛍光体フイルム73の
表面73aに隔壁82が露出し、蛍光体81が隔壁82
に包まれる。なお、切断に代えて切削やその他の方法に
よって上部を取り除いても良い。
【0048】図17には、前述した製造方法により製造
された蛍光体フイルム73から構成された蛍光体シート
を示す。前述した製造方法により得られた蛍光体フイル
ム73を多数積層し、加圧しながら加熱することで積層
体を形成し、この積層体をカッターにより所望の厚みに
スライスすることで、蛍光体シート84が得られる。ま
た、図16で示した蛍光体フイルム73をそのまま蛍光
体シートとして用いることもできる(図18参照)。本
発明において、図17に示す蛍光体シート84のように
蛍光体81を隔壁82で囲んだ形態のものが最も好まし
い形態である。しかしながら、図18に示した蛍光体フ
イルム(蛍光体シート)73のように、蛍光体81と隔
壁82とがストライプ状であっても、本発明の効果が得
られる。
【0049】なお、図14では、隔壁ドープ71が共押
出スリット78の上辺78aに達していないため、図1
6に示すフイルムの切除工程を行うことが、輝尽光光の
拡散を抑制するために好ましい。しかしながら本発明に
おいては、共押出スリットの形態、例えば長さを変えた
り、蛍光体ドープと隔壁ドープとの粘度比を調整したり
することで、図19(a)に示すように隔壁ドープ87
が仕切り板88に沿って完全に共押出スリット85の上
辺85aに達することができる。これらドープから製造
された蛍光体フイルム89は、図19(b)に示すよう
にその表面89aに隔壁90が露出しているため、蛍光
体91が隔壁90で包まれた蛍光体フイルム89が得ら
れるため、蛍光体フイルム89の表面を切除する工程が
不要になる。
【0050】なお、2層のドープを押し出す本実施形態
においても、2層のドープからなる1組のドープ層を同
時に共流延しても良い。さらに多数の流延ダイを用いた
逐次共流延法や仮支持体を上にドープを塗布する塗布方
法により蛍光体フイルムを製造しても良い。
【0051】以上、本発明について輝尽性蛍光体シート
の製造方法を例にして説明した。しかしながら、本発明
は、蛍光体ドープ10、隔壁ドープ13に代えて、他の
剪断粘度が異なる2種類の溶液(分散液も含む)からシ
ートを製造する方法にも適用できる。そのシートは、例
えば図17に示したように、第1の溶液から形成された
ブロックを第2の溶液から形成された壁で囲った形態
(蜂の巣型)のものであっても良い。または、図18に
示したように第1の溶液から形成された層と、第2の溶
液から形成された層とがストライプ状に配置されたもの
であっても良い。
【0052】前述した各製造方法により得られた蛍光体
シートを用いて構成された放射線像変換パネルの製造方
法について説明する。本発明に係る蛍光体シートは、特
に支持体や保護膜を備えずに、放射線像変換パネルとし
て用いることができる。しかしながら、蛍光体シートの
搬送や取り扱い上の便宜や特性変化の回避のために、支
持体と保護膜とを備えていることが好ましい。また、感
度を高めるために、蛍光体シートの片側(支持体を設け
る場合にはシートと支持体との間)に光反射層を備えて
いてもよい。さらに、支持体は透明であってもよく、そ
の場合には輝尽発光光の取り出しを蛍光体シートの両側
から行う両面集光方式による読取方式に適している。
【0053】[支持体]支持体は通常、柔軟な樹脂材料
からなる厚みが50μm〜1mmのシートあるいはフイ
ルムである。支持体は透明であってもよく、あるいは支
持体に励起光もしくは輝尽発光光を反射させるための光
反射材料(例えば、アルミナ粒子、二酸化チタン粒子、
硫酸バリウム粒子、酸化ガドリニウム粒子など)を充填
してもよく、あるいは空隙を設けてもよい。さらには、
支持体上に光反射材料から形成された光反射層を設けて
もよい。支持体の形成に用いることのできる樹脂材料の
例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂などの
各種樹脂材料を挙げることができるが、これらに限定さ
れる訳ではない。また、必要に応じて、支持体は金属、
セラミック、ガラスなどから構成されていてもよい。
【0054】[光反射層]光反射層としては、例えば、
アルミナ、二酸化チタンあるいは硫酸バリウムなどの白
色顔料を用いることができる。または、輝尽発光を示さ
ない蛍光体粒子を結合剤で分散支持させて層状としたも
のを用いることができる。
【0055】前述した支持体上に光反射層を形成する方
法の一実施形態を説明する。光反射層を形成する材料に
は、酸化ガドリニウム(Gd2 3 )の微細粒子(全粒
子中の90重量%の粒子の粒子径が1〜5μmの範囲に
あるもの)を35g用いた。この酸化ガドリニウムを溶
剤であるMEK200gに分散させた。さらに、この溶
剤に添加剤として、結合剤(軟質アクリル樹脂;大日本
インキ工業(株)、クリスコートP−1018GS[2
0%トルエン溶液])を180g、可塑剤(フタル酸エ
ステル、大八化学(株)、#10)を4g、導電剤(Z
nO ウィスカー;松下アムテック(株)、パナテトラ
A−1−1)を12g、着色剤(群青、第一化成工業
(株)、SM−1)を0.5g加えて、プロペラミキサ
ーを用いて分散、溶解させて、光反射材料層形成用分散
液を20℃で粘度0.55Pa・sになるように調製し
た。また、支持体には、250μm厚の硫酸バリウム練
り込みポリエチレンテレフタレートシート(ICI、メ
リネックス#335)で、片側にカーボンブラック、シ
リカ、結合剤からなる遮光層(約18μm)が設けられ
ているものを用いた。この分散液をドクターブレードを
用いて、遮光層とは反対側に均一に塗布した後、塗布膜
を乾燥し、支持体上に層厚が20μmの光反射材料層を
形成した。なお、本発明に用いられる支持体及び光反射
材料層の実施形態は前述したものに限定される訳ではな
い。
【0056】[保護膜]保護膜は、励起光の入射や輝尽
光光の出射に影響を与えないように、透明であることが
望ましく、また外部から与えられる物理的衝撃や化学的
影響から蛍光体シートを充分に保護できるように、化学
的に安定でかつ高い物理的強度を持つことが望ましい。
保護膜としては、セルロース誘導体、ポリメチルメタク
リレート、有機溶媒可溶性フッ素系樹脂などのような透
明な有機高分子物質を適当な溶媒に溶解して調製した溶
液を蛍光体層の上に塗布することで形成されるものが挙
げられる。また、ポリエチレンテレフタレートなどの有
機高分子フイルムをや透明なガラス板などの保護膜形成
用シートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な接着剤
を用いて設けてもよい。あるいは無機化合物を蒸着など
によって蛍光体層上に製膜したものを用いてもよい。ま
た、保護膜中には酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化
チタン、アルミナ等の光散乱性微粒子、パーフルオロオ
レフィン樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末等の滑り剤、お
よびポリイソシアネート等の架橋剤、フィラー、カップ
リング剤、触媒などの各種の添加剤が分散含有されてい
てもよい。また、保護膜の膜厚は一般に約0.1〜20
μmの範囲であることが好ましい。
【0057】保護膜の表面にはさらに、保護膜の対汚染
性を高めるためにフッ素系樹脂塗布層を設けてもよい。
フッ素系樹脂塗布層は、フッ素樹脂を有機溶媒に溶解
(または分散)させて調製したフッ素樹脂溶液を保護膜
の表面に塗布し、乾燥することで形成することができ
る。フッ素樹脂は単独で使用してもよいが、通常はフッ
素樹脂と膜形成性の高い樹脂との混合物として使用す
る。また、ポリシロキサン骨格を持つオリゴマーあるい
はパーフルオロアルキル基を持つオリゴマーを併用する
こともできる。フッ素樹脂塗布層には、干渉むらを低減
させてさらに放射線画像の画質を向上させるために、微
粒子フィラーを充填することもできる。フッ素樹脂層の
層厚は通常は0.5〜20μmの範囲であることが好ま
しい。フッ素樹脂塗布層の形成に際しては、架橋剤、硬
膜剤、黄変防止剤などの添加成分を用いることができ
る。特に架橋剤の添加は、フッ素樹脂塗布層の耐久性の
向上に有利である。
【0058】前述した保護膜の作製方法の一実施形態を
説明する。溶剤であるMEK133gにフッ素系樹脂
(フルオロオレフィン=ビニルエーテル共重合体;旭硝
子(株)、ルミフロンLF−504X[30%キシレン
溶液])を185g仕込んだ。その溶剤に、添加剤であ
る架橋剤(ポリイソシアネート;住友バイエルウレタン
(株)、スミジュールN3500[固形分100%])
を10g、滑り剤(アルコール変性シリコーン;信越化
学(株)、X−22−2809[66%キシレン含有ペ
ースト])を1g、有機フィラー(メラミン−ホルムア
ルデヒド;(株)日本触媒、エポスターS6)を13
g、カップリング剤(アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート;味の素(株)、プレンアクトAL−
M)を0.2g添加し、触媒(ジブチルチンジラウレー
ト;共同薬品(株)、KS1260)を0.7mg添加
し、25℃で粘度0.003〜0.004Pa・sの塗
布液を調製した。この塗布液を、仮支持体上に塗布し、
120℃で20分間熱処理して熱硬化させるとともに乾
燥させて、厚さ2μmの塗布層を形成した。なお、仮支
持体は、9μm厚PETフイルム(東レ(株)、ルミラ
ー9−F53)と耐熱再剥離フイルム(PANAC
(株)、CT38)とが貼り合わされて構成されてい
る。次に、塗布層を設けた9μm厚PETフイルムか
ら、耐熱再剥離フイルムを剥離し、塗布層と反対側に、
不飽和ポリエステル樹脂溶液(東洋紡績(株)、バイロ
ン30SS)を塗布した後に、乾燥して接着層(接着剤
塗布重量2g/m2)を設けた。このPETフイルム
を、ラミネートロールを用いて、蛍光体層上に接着層を
介して接着し、保護層を形成した。なお、本発明に用い
られる保護膜の作製方法は、前述したものに限定される
訳ではない。
【0059】[補助機能層]さらに、蛍光体シートと支
持体との間には、光吸収層、接着層、導電層などの補助
機能層を設けてもよく、また支持体表面には多数の凹部
を形成してもよい。一方、支持体の蛍光体シートを設け
ない側の表面には、搬送性を向上させたり、耐傷性を向
上させたりするために、摩擦低減層や耐傷層(両層を併
せて、裏面保護膜と称する)を設けてもよい。
【0060】前述した裏面保護膜の作製方法の一実施形
態を説明する。20μm厚のOPPフイルム(東レ
(株)、トレファンYM−11#20)に、不飽和ポリ
エステル樹脂溶液(東洋紡績(株)、バイロン30S
S)を塗布、乾燥して接着層(接着剤塗布重量9g/m
2 )を設けた。このOPPフイルムを、ラミネートロー
ルを用いて、前記支持体の蛍光体層が設けられている側
とは反対側(遮光層側)に、接着層を介して接着すると
裏面保護膜が得られる。
【0061】[側面膜]本発明において、放射線像変換
パネルを構成する保護膜、蛍光体シート、光反射層、支
持体、裏面保護膜を貼付した際に、側面から水分などが
混入することで各層の劣化や剥離を抑制するために、パ
ネルの両側面に側面膜を貼付することが好ましい。
【0062】前述した側面膜の作製方法の一実施形態を
説明する。シリコーン系ポリマー(ポリジメチルシロキ
サン単位を有するポリウレタン;大日精化(株)、ダイ
アロマーSP−3023[15%MEK/トルエン溶
液])70gをMEK15gに溶解させた塗布液を調製
した。この塗布液にさらに架橋剤(ポリイソシアネー
ト;大日精化(株)、クロスネートD−70[50%溶
液])3gと黄変防止剤(エポキシ樹脂;油化シェルエ
ポキシ(株)、エピコート#1001[固形])0.6
gと滑り剤(アルコール変性シリコーン;信越化学
(株)、X−22−2809[66%キシレン含有ペー
スト])0.2gとを添加し充分撹拌し、均一な塗布液
を作製した。この塗布液を保護膜などが付設された蛍光
体シートの両側面に塗布し、室温で充分に乾燥して、膜
厚約25μmの側面膜を形成した。
【0063】図20に本発明に係る蛍光体シートを用い
て構成された放射線像変換パネル93を示す。この放射
線像変換パネル93の製造方法は、始めに支持体94の
上に光反射層95を設け、さらに光反射層95の上に本
発明に係る蛍光体シート63を重ね合わせ、その後にカ
レンダー処理を行う。カレンダー処理の一例としては、
圧縮操作にカレンダーロールを用い、圧力500kgw
/cm2 、上側ロール温度75℃、下側ロール温度75
℃、送り速度1.0m/minで連続的に行う方法が挙
げられるが、この方法に限定される訳ではない。この加
熱圧縮により、蛍光体シート62は支持体94に光反射
層95を介して完全に融着し、蛍光体層が得られる。こ
の蛍光体層の膜厚は、5〜300μmが好ましい。この
蛍光体層の表面に保護膜96を貼り付け、裏面に裏面保
護膜97を貼り付け、さらに両側面に側面膜98を設け
ると、耐久性に優れた放射線像変換パネル93を得るこ
とができる。なお、図20の放射線像変換パネルでは、
図9に示した蛍光体シート62を用いて構成されたもの
を示したが、本発明において放射線像変換パネルに用い
ることができる蛍光体シートは、前述したいずれかの製
造方法により得られた蛍光体シートであれば良い。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明の輝尽性蛍光体シ
ートの製造方法によれば、輝尽性蛍光体とこの輝尽性蛍
光体を包む遮光性隔壁とによりなる輝尽性蛍光体セルを
有する輝尽性蛍光体シートの製造方法において、スリッ
トを幅方向で分割する仕切り板を備えたスリットダイを
用いて、前記輝尽性蛍光体の液と前記遮光性隔壁の液と
を層状にして前記スリットから支持体へ押し出し、製膜
する簡易な工程で輝尽性蛍光体シートを得ることができ
る。また、前記輝尽性蛍光体の液の剪断粘度よりも、前
記遮光性隔壁の液の剪断粘度を低くすることで、容易に
前記輝尽性蛍光体セルを作製できる。
【0065】さらには、本発明の輝尽性蛍光体シートの
製造方法により得られた輝尽性蛍光体シートから放射線
像変換パネルを構成すれば、輝尽光光の拡散が抑制され
たパネルが得られる。
【0066】また、本発明のシートの製造方法によれ
ば、前述したいずれか1つに記載の輝尽性蛍光体シート
の製造方法を用いて、前記輝尽性蛍光体の液を第1の液
に代え、前記遮光性隔壁の液を第2の液に代えること
で、蜂の巣型やストライプ状のシートを容易に製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを構成する輝
尽性蛍光体フイルムを製造するための製造ラインの概略
図である。
【図2】図1に示した製造ラインに用いられる流延ダイ
の要部断面図である。
【図3】図2の III−III 線における要部断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線における要部断面図である。
【図5】図3の V−V 線における要部断面図である。
【図6】図3のVI−VI線における要部断面図である。
【図7】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを構成する輝
尽性蛍光体フイルムの要部断面図である。
【図8】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを構成する輝
尽性蛍光体フイルムを製造するための流延ダイの他に実
施形態の要部概略図である。
【図9】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを製造方法を
説明するための概略図である。
【図10】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを構成する
輝尽性蛍光体フイルムを製造するための製造ラインの他
の実施形態の概略図である。
【図11】図10に示した製造ラインに用いられる流延
ダイの要部断面図である。
【図12】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを構成する
輝尽性蛍光体フイルムの製造方法の他の実施形態を説明
するための共押出スリット中のドープの第1の概略断面
図である。
【図13】図10に示した製造方法の第2の概略断面図
である。
【図14】図10に示した製造方法の第3の概略断面図
である。
【図15】図12ないし図14に示した製造方法により
得られた輝尽性蛍光体フイルムの要部断面図である。
【図16】図14に示した輝尽性蛍光体フイルムの加工
処理を説明するための図である。
【図17】図16に示した輝尽性蛍光体フイルムを用い
て構成された輝尽性蛍光体シートの正面図である。
【図18】図16に示した輝尽性蛍光体フイルムを輝尽
性蛍光体シートとして用いた例を示した概略図である。
【図19】図11に示した流延ダイにより得られた蛍光
体フイルムの他の実施形態の要部断面図である。
【図20】本発明に係る輝尽性蛍光体シートを用いて構
成された放射線像変換パネルの要部断面図である。
【符号の説明】
10,70,86 蛍光体ドープ 13,71,87 隔壁ドープ 13a 上層隔壁ドープ 13b 下層隔壁ドープ 18,55,72 流延ダイ 23 流延ベルト 26,73,89 蛍光体フイルム 47,78,85 共押出スリット 48,79 流延膜 49,80,88 仕切り板 50,81,91 蛍光体 51,82,90 隔壁 56 フィードブロック 60 積層体 62,84 蛍光体シート 93 放射線像変換パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田崎 誠二 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 CC03 DD11 EE02 EE10 2H013 AC01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝尽性蛍光体とこの輝尽性蛍光体を包む
    遮光性隔壁とによりなる輝尽性蛍光体セルを有する輝尽
    性蛍光体シートの製造方法において、 スリットを幅方向で分割する仕切り板を備えたスリット
    ダイを用いて、前記輝尽性蛍光体の液と前記遮光性隔壁
    の液とを層状にして前記スリットから支持体へ押し出
    し、製膜することを特徴とする輝尽性蛍光体シートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記輝尽性蛍光体の液の剪断粘度より
    も、前記遮光性隔壁の液の剪断粘度を低くしたことを特
    徴とする請求項1に記載の輝尽性蛍光体シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記輝尽性蛍光体の液の剪断粘度η1と
    前記遮光性隔壁の液の剪断粘度η2との比(η1/η
    2)が、 2≦(η1/η2)≦1000であることを特徴とする
    請求項2に記載の輝尽性蛍光体シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記輝尽性蛍光体の液からなる層を、前
    記遮光性隔壁の液からなる層で挟むようにした複数層構
    造として前記スリットから押し出し、製膜することを特
    徴とする請求項2または3に記載の輝尽性蛍光体シート
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記輝尽性蛍光体の液からなる層と前記
    遮光性隔壁の液からなる層とを交互に配置した複数層構
    造として前記スリットから押し出し、製膜することを特
    徴とする請求項2または3に記載の輝尽性蛍光体シート
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記製膜により得られたフィルムを複数
    積層して積層物を構成し、この積層物を積層方向にスラ
    イスすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1つに記載の輝尽性蛍光体シートの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記輝尽性蛍光体の液からなる層と前記
    遮光性隔壁の液からなる層とからなる2層構造として前
    記スリットから押し出して製膜し、 前記製膜されたフイルムの輝尽性蛍光体側の面からその
    厚み方向に均一に除去して、輝尽性蛍光体側の面から遮
    光性隔壁を露出させ、 これら遮光性隔壁が露出されたフィルムを複数積層して
    積層物を構成し、 この積層物を積層方向にスライスすることを特徴とする
    請求項2または3に記載の輝尽性蛍光体シートの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記スライス厚みを50〜1000μm
    にしたことを特徴とする請求項6または7に記載の輝尽
    性蛍光体シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記液をスリットから押し出す際に、フ
    ィードブロックを有するダイを用いることを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1つに記載の輝尽性蛍光体
    シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記液をスリットから押し出す際に、
    複数のマニホールドを有するダイを用いることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか1つに記載の輝尽性蛍
    光体シートの製造方法。
  11. 【請求項11】 乾燥後の前記蛍光体層の厚みを5〜3
    00μmにしたことを特徴とする請求項1ないし10の
    いずれか1つに記載の輝尽性蛍光体シート。
  12. 【請求項12】 乾燥後の前記遮光性隔壁の厚みを1〜
    100μmにしたことを特徴とする請求項1ないし11
    のいずれか1つに記載の輝尽性蛍光体シートの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1つに
    記載の輝尽性蛍光体シートの製造方法により製造された
    輝尽性蛍光体シートを用いて構成された放射線像変換パ
    ネル。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれか1つに
    記載の輝尽性蛍光体シートの製造方法を用いて、 前記輝尽性蛍光体の液を第1の液に代え、 前記遮光性隔壁の液を第2の液に代えたことを特徴とす
    るシートの製造方法。
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