JP2003089336A - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents

車体側部のエネルギ吸収構造

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JP2003089336A JP2002211042A JP2002211042A JP2003089336A JP 2003089336 A JP2003089336 A JP 2003089336A JP 2002211042 A JP2002211042 A JP 2002211042A JP 2002211042 A JP2002211042 A JP 2002211042A JP 2003089336 A JP2003089336 A JP 2003089336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の側面衝突時における乗員の保護性能を
より向上させる車体側部のエネルギ吸収構造を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、車両(1)の側面衝突時に車内
側に展開して車室内の乗員を拘束するエアバッグ(8)を
備えた車体側部のエネルギ吸収構造であって、エアバッ
グ(8)が車室の上側側部に位置するルーフサイドレール
部(1d)とこのルーフサイドレール部から下方に延びる
ピラー部(1e)との間に跨がる単一のエアバッグとして
配置され、エアバッグを展開させるためのガスを噴出す
る単一のインフレータ(6)がピラー部に設けられ、この
インフレータとエアバッグがルーフサイドレール部にお
いてガス通管(23)により接続され、このインフレータが
ピラー部及びルーフサイドレール部の両方においてエア
バッグを展開するようになっていることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部のエネル
ギ吸収構造に係り、特に、車両の側面衝突時に車内側に
展開して車室内の乗員を拘束するエアバッグを備えた車
体側部のエネルギ吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、実開平1-117957号公報に
示されているように、車両の側面衝突時における乗員保
護の観点から、ドアのベルトライン部やドアのアームレ
スト部分にエアバッグを設けることにより、車両の側面
衝突時にはこのエアバッグを車室内に展開させて乗員を
拘束し、それにより、乗員がドア内面等に直接衝突する
のを防止するようにしたものが知られている。さらに、
特開昭50-14035号公報に示されているように、サイドル
ーフレールの近傍のルーフ部にエアバッグを設けるよう
にしたものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した公
報に記載された従来技術においては、ドア部分やルーフ
部にエアバッグを配置することによって車両の側面衝突
時における乗員保護の向上を図っているが、本発明の発
明者らは乗員保護性能のより一層の向上を図るために、
側面衝突時における乗員の挙動を以下のように検討し
た。
【0004】図19に示すように、車両1の運転席2に
乗員Mが着座している状態において運転席側の外方から
他の車両Xが衝突してきた場合における乗員Mの挙動を
考える。この場合、他の車両Xが乗用車タイプの車両で
ある場合には一般にそのバンパーは車両1の乗員Mの腰
部付近の高さに位置するため、他の車両Xの衝突によっ
て乗員Mは先ずその腰部付近に横荷重F1を受ける。こ
のため、乗員Mは、慣性力によってその上体が一旦衝突
側、即ち、車両1の左側部1a側に振られ、ここでこの
左側部1aの内壁部材に衝突することになる。
【0005】さらに、乗員Mは、このように一旦左側部
1a側へ振られた後は、その反動によって、今度は図2
0に示すように、運転席2側から助手席3側に大きく投
げ出されるが、この場合、上述のように乗員Mに対する
衝撃力は乗員Mの腰部付近に入るため、たとえ乗員Mは
運転席2に対して前方に向って着座していたとしても、
乗員Mは体全体が横にねじ向けられ且つその腰部を右側
部1b側に突き出した状態でしかも斜め上方に向って投
げ出されることになる。この結果、乗員Mは、車両1の
右側部1bの上部からルーフサイドレール1dにかけて
の内壁部分に衝突することが予想される。
【0006】また、この場合、乗員Mはその腰部を後方
に突き出した状態で投げ出されるために、この腰部はこ
れより上側の肩部あるいは頭部よりも早いタイミングで
内壁部材に衝突すると考えられる。即ち、車両の側面衝
突時には乗員が車室側部の比較的上側部分に衝突する可
能性のあること、及び乗員が車室内壁部材に衝突するタ
イミングは衝突側と反衝突側との間、及び車室の上下位
置間ではそれぞれズレがあることが、本発明者らにより
知見されたのである。従って、車両の側面衝突時におけ
る乗員保護性能のより一層の向上を図るためには、車室
上部付近への乗員の衝突及びその衝突のタイミング等の
乗員の挙動を十分に考慮した対策が必要であることが判
明した。
【0007】また一方、乗員保護性能という観点からす
れば、エアバッグの特性そのものも考慮する必要があ
る。即ち、エアバッグはインフレータから発生するガス
(通常は窒素ガス)によってこれを展開させる構造であ
るが、このエアバッグの反発力が過大になると却って乗
員に対する拘束性能が低下するため、一般にエアバッグ
にはベントホールが設けられ、展開したエアバッグに乗
員が当接するとベントホールからガスを適度に逃がしな
がら衝撃荷重を吸収し、乗員拘束上最適な展開状態を確
保するように構成されている。しかし、このインフレー
タの発生ガス量は限りがあるため、エアバッグの最適な
展開状態が得られる期間は自ずと限定される。従って、
この最適な展開状態が得られる期間中に乗員の拘束作用
が行えるようにその展開タイミングを考慮することが肝
要である。
【0008】そこで本発明は、このような乗員の挙動あ
るいはエアバッグの構造等を考慮して、車両の側面衝突
時における乗員の保護性能をより向上させることができ
る車体側部のエネルギ吸収構造を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、車両の側面衝突時に車内側に展開
して車室内の乗員を拘束するエアバッグを備えた車体側
部のエネルギ吸収構造であって、エアバッグが車室の上
側側部に位置するルーフサイドレール部とこのルーフサ
イドレール部から下方に延びるピラー部との間に跨がる
単一のエアバッグとして配置され、エアバッグを展開さ
せるためのガスを噴出する単一のインフレータがピラー
部に設けられ、このインフレータとエアバッグがルーフ
サイドレール部においてガス通管により接続され、この
インフレータがピラー部及びルーフサイドレール部の両
方においてエアバッグを展開するようになっていること
を特徴としている。このように構成された第1の発明に
おいては、車両の側面衝突時に、エアバッグをルーフサ
イドレール部とピラー部との間に跨る単一のエアバッグ
として配置しこのエアバッグを展開して車室内の乗員を
拘束するようにしているため、ルーフサイドレール部と
ピラー部との間に乗員の体が入り込むおそれが全くな
く、乗員を確実に受け止めることができる。また、単一
のインフレータをピラー部に設け、このインフレータと
エアバッグをルーフサイドレール部においてガス通管に
より接続し、このインフレータがピラー部及びルーフサ
イドレール部の両方においてエアバッグを展開するよう
になっている。その結果、第1の発明によれば、乗員の
挙動に対応した保護が可能となり、車両の側面衝突時に
おける乗員の保護性能をより向上させることができる。
第1の発明において、好ましくは、エアバッグは、ルー
フサイドレール部において、ガス通管と接続されたガス
吹き出し部材を備えている。第1の発明において、好ま
しくは、インフレータは、ピラー部において、エアバッ
グと一体的にモジュール化されている。
【0010】また、第2の発明は、車両の側面衝突時に
車内側に展開して車室内の乗員を拘束するエアバッグを
備えた車体側部のエネルギ吸収構造であって、エアバッ
グが車室の上側側部に位置するルーフサイドレール部と
このルーフサイドレール部から下方に延びるピラー部と
の間に跨がる単一のエアバッグとして配置され、エアバ
ッグを展開させるためのガスを噴出する単一のインフレ
ータがルーフサイドレール部に設けられ、このインフレ
ータとエアバッグがルーフサイドレール部においてガス
通管により接続され、このインフレータがピラー部及び
ルーフサイドレール部の両方においてエアバッグを展開
するようになっていることを特徴としている。このよう
に構成された第2の発明においても、車両の側面衝突時
に、エアバッグをルーフサイドレール部とピラー部との
間に跨る単一のエアバッグとして配置しこのエアバッグ
を展開して車室内の乗員を拘束するようにしているた
め、ルーフサイドレール部とピラー部との間に乗員の体
が入り込むおそれが全くなく、乗員を確実に受け止める
ことができる。また、単一のインフレータをルーフサイ
ドレール部に設け、このインフレータとエアバッグをル
ーフサイドレール部においてガス通管により接続し、こ
のインフレータがピラー部及びルーフサイドレール部の
両方においてエアバッグを展開するようになっている。
その結果、第2の発明によれば、乗員の挙動に対応した
保護が可能となり、車両の側面衝突時における乗員の保
護性能をより向上させることができる。第2の発明にお
いて、好ましくは、インフレータは、ルーフサイドレー
ル部において、エアバッグと一体的にモジュール化され
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。先ず、図1乃至図6により本発
明の第1実施形態を説明する。図1には、本発明の第1
実施形態にかかる車体側部のエネルギ吸収構造を備えた
車両1の助手席3(図5参照)側の上側側部が示されて
おり、同図において符号1cはルーフ、1dはこのルー
フ1cの側部を車体前後方向に延びる閉断面状のルーフ
サイドレール(図3参照)、1eはこのルーフサイドレ
ール1dの前後方向中間位置から下方に延びるピラー
(いわゆるセンターピラー)であり、この実施形態では
左右一対のピラー1eに後述のピラー側エアバッグモジ
ュール4を、また左右一対のルーフサイドレール1dに
後述のルーフサイドレール側エアバッグモジュール5を
それぞれ取り付けている(図5及び図6参照)。
【0012】ピラー側エアバッグモジュール4は、図2
に示すように、ピラー1eのインナーパネルの一部を凹
状にへこませて形成されたモジュール取付ブラケット1
2に対して車室側から取り付けられるものであって、モ
ジュール取付ブラケット12に締着固定されるモジュー
ルケース10の内部に、多数のガス噴出口6aを形成し
た円筒状のインフレータ6と、折り畳まれた状態のエア
バッグ8とを収容して構成されている。そして、本実施
形態では、エアバッグ8の一部を、ピラー1eの内側に
シーミングウェルト15によって固定される比較的軟質
の素材からなるピラートリム14で構成している。従っ
て、このピラー側エアバッグモジュール4は、通常時
(即ち、非側面衝突時)には、図2に実線で示すよう
に、ピラー1e内に収容され且つピラートリム14によ
ってその車室側から覆われた状態となっており、乗員に
は何等違和感を与えることがない。
【0013】一方、車両1が側面衝突しこれを車体側部
に配置した衝突センサ(図示せず)が検知し、これを受
けてインフレータ6が作動してその各ガス噴出口6aか
らエアバッグ8の内部にガスが噴出されると、このエア
バッグ8はこのガス圧によって展開されピラートリム1
4をその内側から押圧する。このとき、このピラートリ
ム14を固定した各シーミングウェルト15が外れてピ
ラートリム14はピラー1eから離脱し、エアバッグ8
の展開を許容する。従って、エアバッグ8は最終的には
図2に鎖線8’で示すようにピラートリム14とともに
車室側に大きく展開し、乗員を拘束し得る状態となる。
【0014】一方、ルーフサイドレール側エアバッグモ
ジュール5は、図3及び図4に示すように、ルーフサイ
ドレール1dのインナパネル側の一部を切り欠いて形成
したモジュール収容部18内にモジュール取付ブラケッ
ト13を介して取り付けられるものであって、このモジ
ュール取付ブラケット13に固定されるモジュールケー
ス11にインフレータ7とエアバッグ9を取り付けて構
成されている。そして、本実施形態では、ルーフサイド
レール1dの車室側に取り付けられるレールトリム16
のうち、ルーフサイドレール側エアバッグモジュール5
に対応する部分をエアバッグリッド16aとして利用す
るようにしている。即ち、レールトリム16のルーフサ
イドレール側エアバッグモジュール5に対応する部分に
このルーフサイドレール側エアバッグモジュール5の外
形形状に沿うように外周切り欠き溝19を、またその中
間位置には中間切り欠き溝20をそれぞれ内側から形成
し、この外周切り欠き溝19によって囲まれた部分をエ
アバッグリッド16aとしている。従って、通常時に
は、図3に示すように、ルーフサイドレール側エアバッ
グモジュール5はレールトリム16によって車室側への
露出が防止されているため、乗員には何等違和感を与え
ることがない。
【0015】一方、車両1の側面衝突時には、図4に示
すように、インフレータ7からの噴出ガスによってエア
バッグ9が展開される時、このエアバッグ9はその展開
圧力でエアバッグリッド部16aをその内面側から押圧
し、これを中間切り欠き溝20部分から破断し外周切り
欠き溝19部分を中心として上下方向に押し開く。従っ
て、エアバッグ9は、その展開が許容され、車室側に大
きく展開し、乗員を拘束可能な状態で待機することとな
る。
【0016】本実施形態では、上述のようにピラー側エ
アバッグモジュール4とルーフサイドレール側エアバッ
グモジュール5を車両1の両側にそれぞれ配置してお
り、この車両1の側面衝突時にこれら各エアバッグモジ
ュール4,5からエアバッグ8,9がそれぞれ車室側に
展開することによって乗員の保護が図られるものである
が、その具体的な作動状態を図5及び図6を参照して説
明する。
【0017】本実施形態においては、例えば、図5に示
すように、他の車両Xが車両1の左側部1a側に衝突し
たような場合には、この衝突を衝突センサ(図示せず)
が検知すると、これを受けて車室の上側両側部にそれぞ
れ配置された各ピラー側エアバッグモジュール4のエア
バッグ8と各ルーフサイドレール側エアバッグモジュー
ル5のエアバッグ9とが同時に展開するようにしてい
る。従って、側面衝突の初期段階において乗員Mが衝突
側に振られた場合には、図5に示すように、左側部1a
側に配置した各エアバッグ8,9によって乗員Mはその
肩部及び頭部が拘束され、直接車室の内壁部材(例え
ば、ピラー1eとかルーフサイドレール1d部分)に衝
突するのが防止される。
【0018】また、側面衝突の後期においては、図6に
示すように乗員Mは運転席2側から助手席3側に且つそ
の腰部を突き出した格好でしかも上方に浮き上がった状
態に投げ出されるが、この場合、乗員Mは反衝突側、即
ち右側部1bの上部において展開状態で待ち受けている
各エアバッグ8,9によって確実に拘束され、直接ピラ
ー1eあるいはルーフサイドレール1dに衝突するのが
防止される。このように、車室の上側両側部に配置した
各エアバッグ8,9によって乗員Mを拘束することによ
ってこの乗員Mが受ける損傷を可及的に低減することが
でき、それだけ側面衝突に対する乗員保護性能が向上す
るものである。
【0019】尚、本実施形態においては上述のように、
左右の各エアバッグ8,9を側面衝突時に同時に展開さ
せるようにしているが、この他に例えば、反衝突側(本
実施形態の場合には右側部1b側)の各エアバッグ8,
9を衝突側(本実施形態では左側部1a)の各エアバッ
グ8,9よりも所定時間遅らせて展開させ、衝突側と反
衝突側におけるエアバッグ8,9による乗員拘束タイミ
ングのズレにかかわらず衝突側においても反衝突側にお
いても最適な展開状態にある各エアバッグ8,9によっ
て乗員Mを拘束するようにすることもでき、この場合に
は乗員に対する保護性能がさらに向上することになる。
【0020】次に、図7により、本発明の第2実施形態
を説明する。図7には、本発明の第2実施形態にかかる
車体側部のエネルギ吸収構造を備えた車両1の要部が示
されている。この実施形態において、ピラー1eとルー
フサイドレール1dの両方にそれぞれピラー側エアバッ
グモジュール4とルーフサイドレール側エアバッグモジ
ュール5を配置したことは、第1実施形態と同様である
ため、第1実施形態と同様の作用効果が得られるもので
ある。しかしながら、特に、第2実施形態では、第1実
施形態において各エアバッグモジュール4,5毎に設け
られていたエアバッグ8,9を、両エアバッグモジュー
ル4,5に跨がる一つのエアバッグ8で構成したところ
が異なっている。
【0021】このようにした場合には、車両1の側面衝
突時には車室側に略L字状にエアバッグ8が展開するた
め、例えば、相互に密接状態で展開するピラー側エアバ
ッグモジュール4側のエアバッグ8とルーフサイドレー
ル側エアバッグモジュール5側のエアバッグ9との接触
部に投げ飛ばされた乗員Mの体が入り込むというような
おそれが全くないため、第2実施形態のものでは、第1
実施形態よりもより高い乗員保護性能が確保される。
【0022】次に、図8乃至図10により、本発明の第
3実施形態を説明する。図8及び図9には、本発明の第
3実施形態にかかる車体側部のエネルギ吸収構造を備え
た車両1が示されている。この実施形態は、第1実施形
態において説明したと同様の構造をもつピラー側エアバ
ッグモジュール4とルーフサイドレール側エアバッグモ
ジュール5を車両1の両側部にそれぞれ配置したもので
あり、その構成自体においては第1実施形態のものと何
等変わるところがない。
【0023】しかし、本実施形態は、後述のように各エ
アバッグモジュール4,5の作動タイミングに特徴を有
するものであり、これにより第1実施形態に比較してよ
り確実に乗員保護性能が確保される。即ち、本実施形態
においては、図10のフロ−チャ−トにも示すように、
側面衝突が発生したことを衝突センサが検知した場合に
は(ステップS1,2)、ピラー1e側のエアバッグ8
を展開させ(ステップS3)、その後、所定の時間遅れ
てルーフサイドレール1d側のエアバッグ9を展開させ
る(ステップS4,5)ようにしたものであり、このよ
うにエアバッグの展開タイミングをズラせることによっ
て次のような動作が可能となるものである。
【0024】即ち、図8に示すように、側面衝突の初期
段階においては、左右の各ピラー側エアバッグモジュー
ル4のエアバッグ8のみを同時に展開させる。これは、
まず側面衝突の初期段階においては乗員Mは浮き上がる
ことなくそのまま衝突側に振られるものであるため車室
の最上部に位置する各ルーフサイドレール側エアバッグ
モジュール5は作動させる必要性がピラー側エアバッグ
モジュール4の場合に比して少ないこと、及び車両1の
使用状態によっては運転席2側のみでなく助手席3側に
も乗員が着座していることも考えられることによるもの
である。このようにすることによって、側面衝突の初期
段階においてはピラー側エアバッグモジュール4のエア
バッグ8によって乗員Mが拘束され、その保護が図られ
るものである。
【0025】一方、側面衝突の後期段階においては図9
に示すように、乗員Mは衝突側の上部に向けて投げ出さ
れるが、この場合にはルーフサイドレール側エアバッグ
モジュール5のエアバッグ9が既に展開して乗員Mを待
ち受けているため、この乗員Mは上下に並んだ二つのエ
アバッグ8,9によって確実に拘束され、その保護が図
られる。即ち、本実施形態では、側面衝突時の乗員Mの
挙動により的確に対応した乗員保護機能が確保される。
【0026】次に、図11乃至図13により、本発明の
第4実施形態を説明する。図11には本発明の第4実施
形態にかかる車体側部のエネルギ吸収構造を備えた車両
1の要部が示されている。この実施形態は、第3実施形
態におけるピラー1e側のエアバッグ8とルーフサイド
レール1d側のエアバッグ9との展開タイミングの調整
の仕方の一つの具体例を示すものであって、図11に示
すように、ピラー側エアバッグモジュール4はこれをイ
ンフレータ6とエアバッグ8を備えた第1実施形態の場
合と同様の構成としているが、ルーフサイドレール側エ
アバッグモジュール5はインフレータを持たず、エアバ
ッグ9の内部に単なるガス吹出部材22を設けた構成と
している。そして、このガス吹出部材22を、その通路
途中に後述のガス制御バルブ24を備えたガス通管23
を介してピラー側エアバッグモジュール4側のインフレ
ータ6に接続している。即ち、本実施形態では、ピラー
側エアバッグモジュール4側のインフレータ6によって
二つのエアバッグ8,9をともに展開させようとするも
のであり、しかもその場合にガス制御バルブ24によっ
てガス吹出部材22側へ流れるガス量を制御することに
よってルーフサイドレール1d側のエアバッグ9をピラ
ー1e側のエアバッグ8よりも所定時間遅らせて展開さ
せるようにしている。本実施形態では、このようにルー
フサイドレール1d側のエアバッグ9をピラー1e側の
エアバッグ8よりも遅らせて展開させることにより、第
3実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
【0027】ここで、上述のガス制御バルブ24の具体
的構成を説明すると、先ず図12に示すガス制御バルブ
24は、バルブケーシング25内にスプリング27によ
って常時弁座28に着座する如く付勢された弁体26を
収容して構成され、弁座28をピラー側エアバッグモジ
ュール4のインフレータ6側に向けた状態でガス通管2
3に取り付けられる。このような構成のガス制御バルブ
24においては、車両1のものにおいては側面衝突によ
り上記ピラー側エアバッグモジュール4のインフレータ
6が作動してこれからガスが噴出された場合、ガスは先
ずピラー1e側のエアバッグ8の展開に専用される。そ
して、このエアバッグ8がほぼ完全に展開すると、その
内部のガス圧力が上昇し、これによりガス制御バルブ2
4の弁体26がスプリング27のバネ力に抗して押し開
かれ、このガス制御バルブ24を介してルーフサイドレ
ール1d側のエアバッグ9にインフレータ6からのガス
が供給され、このエアバッグ9が展開される。即ち、こ
のガス制御バルブ24は、ピラー1e側のエアバッグ8
の内部圧によって自動的にルーフサイドレール1d側の
エアバッグ9の展開タイミングをピラー1e側のエアバ
ッグ8の展開タイミングよりも遅らせるようにしたもの
である。従って、構造が簡単でその信頼性が高く且つ安
価であるという利点を有する。
【0028】一方、図13に示すガス制御バルブ24
は、図12に示すものとは異なり、弁体30をソレノイ
ド29によって駆動するようにしている。従って、この
ガス制御バルブ24は上記のもののようにガス圧による
自動開閉は行えないものの、ガス圧に無関係にこれを開
閉し得るところから、ピラー1e側のエアバッグ8に対
するルーフサイドレール1d側のエアバッグ9の展開タ
イミングを任意に設定可能であり、乗員の挙動により細
かく対応した制御が可能になるという利点を有する。
【0029】次に、図14乃至図16により、本発明の
第5実施形態を説明する。図14及び図15には、本発
明の第5実施形態にかかる車体側部のエネルギ吸収構造
を備えた車両1が示されている。本実施形態は、第1実
施形態と同様に、ピラー側エアバッグモジュール4とル
ーフサイドレール側エアバッグモジュール5を車室の両
側にそれぞれ配置したものであり、その構造上は何等変
わりない。しかし、本実施形態は、このような基本構造
を有するものにおいて、側面衝突時にこれら各エアバッ
グを選択して展開させること、及びその展開タイミング
を衝突側と反衝突側とで差を持たせた点に特徴を有して
おり、これにより第1実施形態の場合に加えて、後述の
如き有用な作用効果を得ることができる。
【0030】即ち、この実施形態のものにおいては、図
16のフロ−チャ−トに示すように、車両1が側面衝突
しこれを衝突センサが検知した場合には(ステップS1
1,12)、先ず最初に、図14に示すように、衝突側
の上下二つのエアバッグ8,9のうち、ピラー1e側の
エアバッグ8のみを展開させる(ステップS13)。こ
れは、側面衝突の初期段階においては乗員Mが衝突側に
振られるため衝突側においてはエアバッグを展開させる
必要があり、しかもその場合、乗員Mはほぼ着座状態の
比較的低い位置において振られるため低い位置にあるピ
ラー1e側のエアバッグ8に対して高い位置にあるルー
フサイドレール1d側のエアバッグ9はその展開要求が
低いことによるものである。従って、この側面衝突の初
期段階においては、衝突側のしかも比較的低い位置にお
いて展開するエアバッグ8によって乗員Mは確実に拘束
され、その保護が図られるものである。
【0031】一方、図15に示すように、側面衝突の後
期段階においては、反衝突側の二つのエアバッグ8,9
が同時に展開し、乗員Mを拘束すべく待ち受ける。従っ
て、腰部を突き出した状態で運転席2側から助手席3側
に投げ出された乗員Mは、この反衝突側の二つのエアバ
ッグ8,9によってその腰部のみならず、肩部及び頭部
までの広い範囲に亘って確実に拘束され、その保護が図
られるものである。また、この場合、反衝突側の各エア
バッグ8,9が衝突側のエアバッグ8よりも所定時間遅
れて展開することによって、この反衝突側の各エアバッ
グ8,9はそれぞれ最適な展開状態で乗員Mを待ち受け
ることができ、それだけより確実な乗員保護が期待でき
る。
【0032】さらに、本実施形態のように、合計四つ備
えられている各エアバッグ8,9の全てを展開させるの
ではなく、乗員保護上必要最少限と考えられる三つのエ
アバッグのみを展開させるようにした場合は、例えば、
四つ全てを展開させる場合に比して、展開時のガス音の
発生が少なく、また車室内に放出されるガス量そのもの
が少ないため、乗員に与える不快感あるいは健康上の影
響を可及的に低減させることができるという利点が得ら
れる。
【0033】次に、図17及び図18により、本発明の
第6実施形態を説明する。図17及び図18には上記各
実施形態の変形例とも言うべきエネルギ吸収構造を備え
た車両1が示されている。本実施形態は、上記各実施形
態と同様に、車室の両側上部にそれぞれピラー側エアバ
ッグモジュール4とルーフサイドレール側エアバッグモ
ジュール5を配置するとともに、これに加えて、図17
に示すように、ルーフ1cの車室側に配置されるトップ
シール部分にエアバッグ21を配置し、且つこのエアバ
ッグ21をこのエアバッグ21の左右両側に位置する各
ルーフサイドレール側エアバッグモジュール5の各エア
バッグ9に連通させている。そして、車両1の側面衝突
時には各ピラー側エアバッグモジュール4のエアバッグ
8と各ルーフサイドレール側エアバッグモジュール5の
エアバッグ9とを同時に展開させる。すると、この各ル
ーフサイドレール1d側のエアバッグ9の展開と同時に
ルーフ1c側のエアバッグ21が車室の天井側に展開
し、これら五つのエアバッグによって車室上部が囲まれ
た状態となり、乗員Mの保護がより完全なものとなる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車体側部
のエネルギ吸収構造によれば、車両の側面衝突時におけ
る乗員の保護性能をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる車体側部のエネ
ルギ吸収構造を備えた車両を示す要部側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って見た拡大縦断面図であ
る。
【図3】図1のIII−III線に沿って見た拡大縦断面図で
ある。
【図4】図3の状態変化図である。
【図5】図1に示した第1実施形態のエアバッグの作動
説明図である。
【図6】図1に示した第1実施形態のエアバッグの作動
説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる車体側部のエネ
ルギ吸収構造を備えた車両を示す要部側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかる車体側部のエネ
ルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動説
明図である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかる車体側部のエネ
ルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動説
明図である。
【図10】本発明の第3実施形態の制御フローチャート
である。
【図11】本発明の第4実施形態にかかる車体側部のエ
ネルギ吸収構造を備えた車両を示す要部側面図である。
【図12】本発明の第4実施形態のガス制御バルブを示
す構造説明図である。
【図13】本発明の第4実施形態のガス制御バルブを示
す構造説明図である。
【図14】本発明の第5実施形態にかかる車体側部のエ
ネルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動
説明図である。
【図15】本発明の第5実施形態にかかる車体側部のエ
ネルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動
説明図である。
【図16】本発明の第5実施形態の制御フローチャート
である。
【図17】本発明の第6実施形態にかかる車体側部のエ
ネルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動
説明図である。
【図18】本発明の第6実施形態にかかる車体側部のエ
ネルギ吸収構造を備えた車両におけるエアバッグの作動
説明図である。
【図19】車両の側面衝突時における乗員の挙動を示す
説明図である。
【図20】車両の側面衝突時における乗員の挙動を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 車両 1d ルーフサイドレール 1e ピラー 2 運転席 3 助手席 4,5 エアバッグモジュール 6,7 インフレータ 8,9,21 エアバッグ 10,11 モジュールケース 12,13 モジュール取付ブラケット 14 ピラートリム 15 シーミングウェルト 16 レールトリム 22 ガス吹出部材 23 ガス通管 24 ガス制御バルブ 29 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 憲一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA07 AA18 AA20 BB21 EE20 EE25 EE30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の側面衝突時に車内側に展開して車
    室内の乗員を拘束するエアバッグを備えた車体側部のエ
    ネルギ吸収構造であって、上記エアバッグが車室の上側
    側部に位置するルーフサイドレール部とこのルーフサイ
    ドレール部から下方に延びるピラー部との間に跨がる単
    一のエアバッグとして配置され、上記エアバッグを展開
    させるためのガスを噴出する単一のインフレータが上記
    ピラー部に設けられ、このインフレータと上記エアバッ
    グがルーフサイドレール部においてガス通管により接続
    され、このインフレータが上記ピラー部及びルーフサイ
    ドレール部の両方において上記エアバッグを展開するよ
    うになっていることを特徴とする車体側部のエネルギ吸
    収構造。
  2. 【請求項2】 上記エアバッグは、ルーフサイドレール
    部において、上記ガス通管と接続されたガス吹き出し部
    材を備えている請求項1記載の車体側部のエネルギ吸収
    構造。
  3. 【請求項3】 上記インフレータは、上記ピラー部にお
    いて、上記エアバッグと一体的にモジュール化されてい
    る請求項1又は請求項2に記載の車体側部のエネルギ吸
    収構造。
  4. 【請求項4】 車両の側面衝突時に車内側に展開して車
    室内の乗員を拘束するエアバッグを備えた車体側部のエ
    ネルギ吸収構造であって、上記エアバッグが車室の上側
    側部に位置するルーフサイドレール部とこのルーフサイ
    ドレール部から下方に延びるピラー部との間に跨がる単
    一のエアバッグとして配置され、上記エアバッグを展開
    させるためのガスを噴出する単一のインフレータが上記
    ルーフサイドレール部に設けられ、このインフレータと
    上記エアバッグがルーフサイドレール部においてガス通
    管により接続され、このインフレータが上記ピラー部及
    びルーフサイドレール部の両方において上記エアバッグ
    を展開するようになっていることを特徴とする車体側部
    のエネルギ吸収構造。
  5. 【請求項5】 上記インフレータは、上記ルーフサイド
    レール部において、上記エアバッグと一体的にモジュー
    ル化されている請求項4記載の車体側部のエネルギ吸収
    構造。
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