JP3791008B2 - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents
車体側部のエネルギ吸収構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3791008B2 JP3791008B2 JP2004128013A JP2004128013A JP3791008B2 JP 3791008 B2 JP3791008 B2 JP 3791008B2 JP 2004128013 A JP2004128013 A JP 2004128013A JP 2004128013 A JP2004128013 A JP 2004128013A JP 3791008 B2 JP3791008 B2 JP 3791008B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- vehicle
- occupant
- pillar
- collision
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
さらに、特開昭50-14035号公報(特許文献2)に示されているように、サイドルーフレールの近傍のルーフ部にエアバッグを設けるようにしたものも知られている。
即ち、車両の側面衝突時には乗員が車室側部の比較的上側部分に衝突する可能性のあること、及び乗員が車室内壁部材に衝突するタイミングは衝突側と反衝突側との間、及び車室の上下位置間ではそれぞれズレがあることが、本発明者らにより知見されたのである。
従って、車両の側面衝突時における乗員保護性能のより一層の向上を図るためには、車室上部付近への乗員の衝突及びその衝突のタイミング等の乗員の挙動を十分に考慮した対策が必要であることが判明した。
しかし、このインフレータの発生ガス量は限りがあるため、エアバッグの最適な展開状態が得られる期間は自ずと限定される。従って、この最適な展開状態が得られる期間中に乗員の拘束作用が行えるようにその展開タイミングを考慮することが肝要である。
先ず、図1乃至図6により本発明の第1実施形態を説明する。図1には、本発明の第1実施形態にかかる車体側部のエネルギ吸収構造を備えた車両1の助手席3(図5参照)側の上側側部が示されており、同図において符号1cはルーフ、1dはこのルーフ1cの側部を車体前後方向に延びる閉断面状のルーフサイドレール(図3参照)、1eはこのルーフサイドレール1dの前後方向中間位置から下方に延びるピラー(いわゆるセンターピラー)であり、この実施形態では左右一対のピラー1eに後述のピラー側エアバッグモジュール4を、また左右一対のルーフサイドレール1dに後述のルーフサイドレール側エアバッグモジュール5をそれぞれ取り付けている(図5及び図6参照)。
従って、このピラー側エアバッグモジュール4は、通常時(即ち、非側面衝突時)には、図2に実線で示すように、ピラー1e内に収容され且つピラートリム14によってその車室側から覆われた状態となっており、乗員には何等違和感を与えることがない。
従って、通常時には、図3に示すように、ルーフサイドレール側エアバッグモジュール5はレールトリム16によって車室側への露出が防止されているため、乗員には何等違和感を与えることがない。
従って、側面衝突の初期段階において乗員Mが衝突側に振られた場合には、図5に示すように、左側部1a側に配置した各エアバッグ8,9によって乗員Mはその肩部及び頭部が拘束され、直接車室の内壁部材(例えば、ピラー1eとかルーフサイドレール1d部分)に衝突するのが防止される。
このように、車室の上側両側部に配置した各エアバッグ8,9によって乗員Mを拘束することによってこの乗員Mが受ける損傷を可及的に低減することができ、それだけ側面衝突に対する乗員保護性能が向上するものである。
即ち、本実施形態においては、図10のフロ−チャ−トにも示すように、側面衝突が発生したことを衝突センサが検知した場合には(ステップS1,2)、ピラー1e側のエアバッグ8を展開させ(ステップS3)、その後、所定の時間遅れてルーフサイドレール1d側のエアバッグ9を展開させる(ステップS4,5)ようにしたものであり、このようにエアバッグの展開タイミングをズラせることによって次のような動作が可能となるものである。
即ち、本実施形態では、側面衝突時の乗員Mの挙動により的確に対応した乗員保護機能が確保される。
本実施形態では、このようにルーフサイドレール1d側のエアバッグ9をピラー1e側のエアバッグ8よりも遅らせて展開させることにより、第3実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
従って、この側面衝突の初期段階においては、衝突側のしかも比較的低い位置において展開するエアバッグ8によって乗員Mは確実に拘束され、その保護が図られるものである。
腰部を突き出した状態で運転席2側から助手席3側に投げ出された乗員Mは、この反衝突側の二つのエアバッグ8,9によってその腰部のみならず、肩部及び頭部までの広い範囲に亘って確実に拘束され、その保護が図られるものである。
また、この場合、反衝突側の各エアバッグ8,9が衝突側のエアバッグ8よりも所定時間遅れて展開することによって、この反衝突側の各エアバッグ8,9はそれぞれ最適な展開状態で乗員Mを待ち受けることができ、それだけより確実な乗員保護が期待できる。
そして、車両1の側面衝突時には各ピラー側エアバッグモジュール4のエアバッグ8と各ルーフサイドレール側エアバッグモジュール5のエアバッグ9とを同時に展開させる。すると、この各ルーフサイドレール1d側のエアバッグ9の展開と同時にルーフ1c側のエアバッグ21が車室の天井側に展開し、これら五つのエアバッグによって車室上部が囲まれた状態となり、乗員Mの保護がより完全なものとなる。
1d ルーフサイドレール
1e ピラー
2 運転席
3 助手席
4,5 エアバッグモジュール
6,7 インフレータ
8,9,21 エアバッグ
10,11 モジュールケース
12,13 モジュール取付ブラケット
14 ピラートリム
15 シーミングウェルト
16 レールトリム
22 ガス吹出部材
23 ガス通管
24 ガス制御バルブ
29 ソレノイド
Claims (1)
- 車両の側面衝突時に車内側に展開して車室内の乗員を拘束するエアバッグを備えた車体側部のエネルギ吸収構造であって、エアバッグとこのエアバッグを展開させるガスを噴出するインフレータとを一体的にモジュール化してエアバッグモジュールを形成し、このエアバッグモジュールを車室の上側側部に位置するルーフサイドレール部とこのルーフサイドレール部から下方に延びるピラー部とに配置し、上記ピラー部がインナパネル及びアウタパネルにより閉断面を形成し、このインナパネルを凹状にへこませて凹み部を形成すると共にこのインナパネルの凹み部に上記インフレータを取り付け、上記エアバッグモジュールを覆うように車室側にピラートリムを設け、このピラートリムが上記エアバッグの展開時にその内側から押圧されて上記ピラー部から離脱し、上記エアバッグの展開を許容するように構成されていることを特徴とする車体側部のエネルギ吸収構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004128013A JP3791008B2 (ja) | 2004-04-23 | 2004-04-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004128013A JP3791008B2 (ja) | 2004-04-23 | 2004-04-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002211042A Division JP3567462B2 (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004217213A JP2004217213A (ja) | 2004-08-05 |
JP3791008B2 true JP3791008B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=32906367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004128013A Expired - Lifetime JP3791008B2 (ja) | 2004-04-23 | 2004-04-23 | 車体側部のエネルギ吸収構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3791008B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101242751B1 (ko) * | 2011-02-11 | 2013-03-11 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 커튼 에어백 모듈 |
-
2004
- 2004-04-23 JP JP2004128013A patent/JP3791008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004217213A (ja) | 2004-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3107383B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
JP4157132B2 (ja) | 歩行者及びサイクリストを保護する車両用安全装置 | |
EP1960236B1 (en) | Airbag apparatus | |
JP5380493B2 (ja) | サイドカーテンエアバッグ | |
EP3142903B1 (en) | Airbag assemblies with adaptive venting | |
KR20090014301A (ko) | 차량 측면용 팽창가능한 쿠션과, 이를 구비한 차량용 에어백 모듈, 및 차량 탑승자의 측면 보호 방법 | |
JP4603439B2 (ja) | ロールオーバ保護装置 | |
JP3893887B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2008296644A (ja) | 頭部保護エアバッグ装置の配設構造 | |
JP2008137629A (ja) | 車両用カーテンエアバッグ | |
EP3912867B1 (en) | Side air bag for vehicle | |
JP4460503B2 (ja) | 衝突物保護装置 | |
JP5004966B2 (ja) | カーテンエアバッグ装置 | |
JP3791008B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
JP3780526B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
JP3780527B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
US7178827B2 (en) | Occupant ejection prevention assembly | |
JP2006143215A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP3567462B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
JP2009083718A (ja) | 後席用エアバッグ装置 | |
JP4969944B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP4345781B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP3455714B2 (ja) | 車体側部のエネルギ吸収構造 | |
JP2003104160A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP4005819B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060313 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060326 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414 Year of fee payment: 4 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |