JP2003088801A - 光輝性塗膜形成方法および塗装物 - Google Patents

光輝性塗膜形成方法および塗装物

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JP2003088801A
JP2003088801A JP2001282172A JP2001282172A JP2003088801A JP 2003088801 A JP2003088801 A JP 2003088801A JP 2001282172 A JP2001282172 A JP 2001282172A JP 2001282172 A JP2001282172 A JP 2001282172A JP 2003088801 A JP2003088801 A JP 2003088801A
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pigment
glittering
forming
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Shinichi Masuko
伸一 益子
Hiroshi Yasuda
拓 安田
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光輝性塗膜層を透明性のある光輝性クリヤー塗
膜層として、下層のベース塗膜層にも特定のアルミニウ
ムフレーク顔料を含有させ、両塗膜との複合色を形成す
ることにより、深みのある緻密感を有した光輝感を発現
することができ、さらにFF性および高輝度感が付与さ
れる光輝性塗膜形成方法および塗装物を提供すること。 【解決手段】基材に、平均粒子径が15〜25μm、粒
子平均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−ラムラー線
図における勾配nが2.5以上のアルミニウムフレーク
顔料を含有する光輝性ベース塗膜層を形成した後、上記
光輝性ベース塗膜層上に隠蔽膜厚が20μm以上の光輝
性クリヤー塗膜層を形成し、さらに上記光輝性クリヤー
塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成する光輝性塗膜
形成方法および上記光輝性塗膜形成方法を用いた塗装
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性塗膜形成方
法およびこの方法により塗装された塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体などの高い意匠性が必要とさ
れる分野においては、アルミニウムフレーク顔料を用い
て光輝性塗膜を形成する方法が行われている。例えば特
開平11−106686公報には、クリヤーもしくは着
色塗料(A)、鱗片状アルミニウムを含有する塗料
(B)およびクリヤー塗料(C)を順次塗装するにあた
り、塗料(B)の鱗片状アルミニウムが、厚さが0.0
1〜0.2μm、アスペクト比が100〜300の薄片
状であるメタリック仕上げ方法が提案されている。
【0003】しかしながら、上記先行技術においては、
上記(A)の塗料を用いて形成するベース塗膜層につい
ての規定がないため、および上記(B)の塗料を用いて
形成する光輝性塗膜層の隠蔽性を規定していないため
に、フリップフロップ性(以下、「FF性」ともいう)
や輝度感の発現が、十分とは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、光輝性塗膜層を透明性のある光輝性クリヤー塗膜層
として、下層のベース塗膜層にも特定のアルミニウムフ
レーク顔料を含有させ、両塗膜との複合色を形成するこ
とにより、深みのある緻密感を有した光輝感を発現する
ことができ、さらにFF性および高輝度感が付与される
光輝性塗膜形成方法および塗装物を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。
【0006】1.基材に、平均粒子径が15〜25μ
m、粒子平均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−ラム
ラー線図における勾配nが2.5以上のアルミニウムフ
レーク顔料を含有する光輝性ベース塗膜層を形成した
後、上記光輝性ベース塗膜層上に{アスペクト比率=平
均粒子径÷粒子平均厚み}が、100〜400であるア
ルミニウムフレーク顔料を含有し、隠蔽膜厚が20μm
以上の光輝性クリヤー塗膜層を形成し、さらに上記光輝
性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成する
光輝性塗膜形成方法。
【0007】2.上記光輝性クリヤー塗膜層の光輝剤
が、上記アルミニウムフレーク顔料に、さらに金属酸化
物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフ
レーク顔料、グラファイト顔料、金属酸化物被覆マイカ
顔料、及び金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料からなる
群より選ばれた少なくとも1種の顔料を併用する上記の
光輝性塗膜形成方法。
【0008】3.上記トップクリヤー塗膜層が、クリヤ
ートップ塗料から形成され、上記クリヤートップ塗料
が、カルボキシル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有
ポリマーを含有する樹脂を含む塗料である上記の光輝性
塗膜形成方法。
【0009】4.前記光輝性ベース塗膜層の光輝剤が、
前記アルミニウムフレーク顔料に、さらにアゾレーキ系
顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレ
ン系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、
キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯
体顔料、黄色酸化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、タルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリ
ウム、及びシリカからなる群より選ばれた少なくとも1
種の顔料を併用する上記の光輝性塗膜形成方法。
【0010】5.上記の光輝性塗膜形成方法により得ら
れた塗装物。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0012】[光輝性塗膜形成方法]本発明の塗膜形成
方法は、基材に、平均粒子径が15〜25μm、粒子平
均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−ラムラー線図に
おける勾配nが2.5以上のアルミニウムフレーク顔料
を含有する光輝性ベース塗膜層を形成した後、上記光輝
性ベース塗膜層上に{アスペクト比率=平均粒子径÷粒
子平均厚み}が、100〜400であるアルミニウムフ
レーク顔料を含有し、隠蔽膜厚が20μm以上の光輝性
クリヤー塗膜層を形成し、さらに上記光輝性クリヤー塗
膜層上にトップクリヤー塗膜層を形成するものである。
【0013】[基材]上記基材としては、限定されるも
のでなく、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等
の金属類;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材
料;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のFR
P等のプラスチック材料;木材、紙や布等の繊維材料等
の天然または合成材料等が挙げられる。本発明の光輝性
塗膜形成方法においては、上記基材に直接または下塗り
塗膜層を介して、平均粒子径が15〜25μm、粒子平
均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−ラムラー線図に
おける勾配nが2.5以上のアルミニウムフレーク顔料
を含有する光輝性ベース塗膜層を形成するが、本発明の
光輝性塗膜形成方法により得られた塗装物が、自動車車
体および部品の場合は、予め脱脂処理や化成処理、電着
塗装等による下塗り塗装、または中塗り塗装等を施して
おくのが好ましい。上記中塗り塗装は、下地層の隠蔽、
耐チッピング性の付与および上塗りとの密着性確保のた
めに行われるものである。なお本発明では、下記光輝性
ベース塗膜層を中塗り塗膜層として用いることができ
る。この場合には、上記の中塗り塗膜層は省略すること
ができる。
【0014】[光輝性ベース塗膜層の形成]本発明の光
輝性塗膜形成方法における光輝性ベース塗膜層は、必要
に応じて電着塗膜層または中塗り塗膜層が形成された基
材に、ウェットオンウェット(W/W)、またはウェッ
トオンドライ(W/D)により形成することができる。
なお上記W/Wとは下地塗装をした後、風乾等により乾
燥し、未硬化状態または半硬化状態の下地塗膜層に塗装
する方法であり、これに対して、上記W/Dとは焼き付
けて硬化させた下地塗膜層に塗装する方法である。この
光輝性ベース塗膜層は、下地層を隠蔽し、光輝性クリヤ
ー塗膜層との複合された光輝感を発現する塗膜層であ
る。上記光輝性ベース塗膜層は、平均粒子径が15〜2
5μm、粒子平均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−
ラムラー線図における勾配nが2.5以上のアルミニウ
ムフレーク顔料、およびビヒクルを含む光輝性クリヤー
塗料により形成される。
【0015】上記アルミニウムフレーク顔料は、平均粒
子径が15〜25μm、粒子平均厚みが0.5〜1.5
μm、ロジン−ラムラー線図における勾配nが2.5以
上の粒子性状を有するものが選択的に使用される。平均
粒子径とは、レーザー回折式粒度分布測定装置により測
定される粒径分布の50%値である。粒子平均厚み(μ
m)は、〔4000/水面被覆面積(cm2/g)〕式
により求められた値であり、その測定方法は例えば「ア
ルミニウムハンドブック」(昭和47年4月15日発行
第9版、社団法人 軽金属協会;朝倉書店)第1243
頁に記載されている。また、ロジン−ラムラー(Ros
in−Rammler) 線図とは、〔R=100ex
p(−bDn )〕(式中、Rは最大粒径から粒径Dまで
の累積重量%、Dは粒径、bおよびnは定数である)の
式に従う粒度分布を示す粒度線図を指し、勾配nとは上
記粒度線図における最大粒径から粒径Dまでの累積重量
%を結んだ直線で代表される上記ロジン−ラムラー式の
n値を意味する。具体的な測定方法は、レーザー回折式
粒度分布測定装置を用いて粒度分布を求め、得られた粒
子径毎の累積分布をロジン−ラムラー線図にプロット
し、その直線を平行移動して極点(Pol P)からの
外挿線を引いてnを求める。
【0016】上記アルミフレーク顔料の平均粒子径が1
5μm未満では、FF性と輝度感が十分に現出しなくな
り、25μmを越えると粒子が大きくなり、塗膜外観が
十分に現出しなくなる。粒子平均厚さが0.5〜1.5
μmの範囲は、従来のアルミフレーク顔料に比べて相対
的に肉厚で、変形し難く、表面平滑性に優れる形態であ
り、塗膜とした場合に乱反射が抑制されて光輝感を高め
る機能を営む要件となるもので、この粒子平均厚さが
0.5μm未満の場合は光輝感を高めることができなく
なり、1.5μmを越えるとアルミフレーク顔料の配向
不良により突出し、塗膜外観不良が生じる。ロジン−ラ
ムラー線図の勾配nが2.5以上の粒子性状はアルミフ
レーク顔料の粒度分布が狭いことに特徴づけられ、粒径
が揃った粒子が微細粒子に基づく乱反射を抑制して光輝
感を高めるとともに、粗大粒子も減少し、良好な塗膜外
観の形成をもたらす。この勾配nが2.5を下回ると、
粒度分布が広くなり、細粒側の粒子がアルミフレーク特
有の灰白色を強め、光輝性ベース塗膜層と光輝性クリヤ
ー塗膜層との複合された光輝感の低下と底濁り感を与え
るうえ、FF性の低下を招く。ロジン−ラムラー線図に
おける勾配nは2.7〜3.5の範囲が好適である。
【0017】上記の粒子性状を備えるアルミフレーク顔
料は、例えば予め粒子サイズを一次分級等により選別さ
れたアトマイズアルミニウム球状粉体を、粉砕助剤、脂
肪族あるいは芳香族炭化水素系の溶剤からなる粉砕媒体
等の共存下で粉砕機により湿式粉砕処理し、湿式状態下
で篩分級したのちフィルタープレスなどにより固液分離
して得ることができる。粒子形状は、巨視的に円形ない
し丸みを帯びた偏平状を呈しており、フレーク端部に存
在する凹凸状の破断面が極めて少ないものである。
【0018】上記平均粒子径が15〜25μm、粒子平
均厚みが0.5〜1.5μm、ロジン−ラムラー線図に
おける勾配nが2.5以上の粒子性状を有するアルミニ
ウムフレーク顔料の光輝性ベース塗料中の含有量 (塗
料固形分100質量部に対する顔料の固形分質量割合:
PWC)は、1〜30%が好ましく、5〜20%がより
好ましい。1%未満では、FF性が良好で輝度感の高い
光輝感を発現することができない恐れがあり、30%を
超えると塗膜外観が低下する恐れがある。
【0019】上記光輝性ベース塗料には、上記アルミニ
ウムフレーク顔料の効果を妨げない範囲の添加量で、着
色顔料を含有することができる。このような着色顔料と
して、例えば、有機顔料としては、例えば、アゾレーキ
系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリ
レン系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔
料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金
属錯体顔料等が挙げられ、また、無機顔料としては、例
えば、黄色酸化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボン
ブラック等が挙げられる。なお、上記全ての顔料の総含
有量(PWC)は、55%未満が好ましく、30%未満
がより好ましい。55%を超えると塗膜外観が低下す
る。またタルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウ
ム、シリカ等の各種体質顔料等を併用することができ
る。
【0020】本発明の光輝性塗膜形成方法において、光
輝性ベース塗膜層を形成するのに用いられる光輝性ベー
ス塗料に含まれるビヒクルは、塗膜形成樹脂と必要に応
じて架橋剤からなる。上記塗膜形成樹脂としては、
(a)アクリル樹脂、(b)ポリエステル樹脂、(c)
アルキッド樹脂、(d)フッ素樹脂、(e)エポキシ樹
脂、(f)ポリウレタン樹脂、(g)ポリエーテル樹脂
等が挙げられ、これらは、単独または2種以上を組み合
わせて使用することができ、好ましくはアクリル樹脂ま
たはポリエステル樹脂である。
【0021】上記(a)アクリル樹脂としては、アクリ
ル系モノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重
合体を挙げることができる。上記共重合に使用し得るア
クリル系モノマーとしては、アクリル酸またはメタクリ
ル酸のメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、フ
ェニル、ベンジル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル等のエステル化物類、アクリル酸またはメ
タクリル酸2−ヒドロキシエチルのカプロラクトンの開
環付加物類、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリ
シジル、アクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−
メチロールアクリルアミド、多価アルコールの(メタ)
アクリル酸エステル類などがある。これらと共重合可能
な上記他のエチレン性不飽和モノマーとしては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、イタコン酸、マレイン酸、酢
酸ビニルなどがある。
【0022】上記(b)ポリエステル樹脂としては、飽
和ポリエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げ
られ、例えば、多塩基酸と多価アルコールを加熱縮合し
て得られた縮合物が挙げられる。多塩基酸としては、無
水フタル酸、テレフタル酸、コハク酸等の飽和多塩基
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等の不飽和
多塩基酸が挙げられる。多価アルコールとしては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール等の二価アルコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の三価ア
ルコールが挙げられる。また、上記塗膜形成用樹脂に
は、硬化性を有するタイプとラッカータイプがあるが、
通常硬化性を有するタイプのものが使用される。
【0023】上記(c)アルキッド樹脂としては、上記
多塩基酸と多価アルコールにさらに油脂・油脂脂肪酸
(大豆油、アマニ油、ヤシ油、ステアリン酸等)、天然
樹脂(ロジン、コハク等)等の変性剤を反応させて得ら
れたアルキッド樹脂を用いることができる。
【0024】上記(d)フッ素樹脂としては、フッ化ビ
ニリデン樹脂、四フッ化エチレン樹脂のいずれかまたは
これらの混合体、フルオロオレフィンとヒドロキシ基含
有の重合性化合物およびその他の共重合可能なビニル系
化合物からなるモノマーを共重合させて得られる各種フ
ッ素系共重合体からなる樹脂を挙げることができる。
【0025】上記(e)エポキシ樹脂としては、ビスフ
ェノールとエピクロルヒドリンの反応によって得られる
樹脂等を挙げることができる。ビスフェノールとして
は、例えば、ビスフェノールA、Fが挙げられる。上記
ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、例えば、エピ
コート828、エピコート1001、エピコート100
4、エピコート1007、エピコート1009(いずれ
も、シェルケミカル社製)が挙げられ、またこれらを適
当な鎖延長剤を用いて鎖延長したものも用いることがで
きる。
【0026】上記(f)ポリウレタン樹脂としては、ア
クリル、ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネー
ト等の各種ポリオール成分とポリイソシアネート化合物
とによって得られるウレタン結合を有する樹脂を挙げる
ことができる。上記ポリイソシアネート化合物として
は、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TD
I)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−T
DI)、およびその混合物(TDI)、ジフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート(4,4’−MD
I)、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート
(2,4’−MDI)、およびその混合物(MDI)、
ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、
3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジ
シクロへキシルメタン・ジイソシアネート(水素化HD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HDI)、水素化キシリ
レンジイソシアネート(HXDI)等を挙げることがで
きる。
【0027】上記(g)ポリエーテル樹脂としては、エ
ーテル結合を有する重合体または共重合体であり、ポリ
オキシエチレン系ポリエーテル、ポリオキシプロピレン
系ポリエーテル、もしくはポリオキシブチレン系ポリエ
ーテル、またはビスフェノールAもしくはビスフェノー
ルFなどの芳香族ポリヒドロキシ化合物から誘導される
ポリエーテル等の1分子当たりに少なくとも2個の水酸
基を有するポリエーテル樹脂を挙げることができる。ま
た上記ポリエーテル樹脂とコハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリ
メリット酸等の多価カルボン酸類、あるいは、これらの
酸無水物等の反応性誘導体とを反応させて得られるカル
ボキシル基含有ポリエーテル樹脂を挙げることができ
る。
【0028】硬化性を有するタイプの場合には、アミノ
樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミン
系、ポリアミド系、イミダゾール類、イミダゾリン類、
多価カルボン酸等の架橋剤と混合して使用され、加熱ま
たは常温で硬化反応を進行させることができる。また、
硬化性を有しないラッカータイプの塗膜形成用樹脂と硬
化性を有するタイプと併用することも可能である。
【0029】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤との割合としては、固形分換算で塗膜
形成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が10〜50質
量%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60質
量%であり、架橋剤が15〜40質量%である。架橋剤
が10質量%未満では(塗膜形成用樹脂が90質量%を
超えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤
が50質量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50質量%
未満では)、塗料の貯蔵安定性が低下するとともに硬化
速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0030】上記光輝性ベース塗料は、上記成分の他
に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミドワック
スや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状分散体で
あるポリエチレンワックス、沈降防止剤、硬化触媒、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリコーンや
有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡
剤、滑剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添
加して含有することができる。これらの添加剤は、通
常、上記ビヒクル100質量部(固形分基準)に対して
例えば、それぞれ15質量部以下の割合で配合すること
により、塗料や塗膜の性能を改善することができる。
【0031】この光輝性ベース塗料は、溶剤型、水性、
粉体型等の種々の形態をとることができる。溶剤型塗料
または水性塗料としては、一液型塗料を用いてもよい
し、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型樹脂を用
いてもよい。
【0032】上記光輝性ベース塗料が溶剤型または水性
の場合、上記構成成分を、通常、溶剤に溶解または分散
した態様で提供される。溶剤としては、ビヒクルを溶解
または分散するものであればよく、有機溶剤および/ま
たは水を使用し得る。有機溶剤としては、塗料分野にお
いて常用されているものを挙げることができる。例え
ば、トルエン、キシレン等の炭化水素類、アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、セロソル
ブアセテート、ブチルセロソルブ等のエステル類、アル
コール類等を例示できる。環境面の観点から有機溶剤の
使用が規制されている場合には、水を用いることが好ま
しい。この場合、適量の親水性有機溶剤を含有させても
よい。
【0033】上記光輝性ベース塗膜層の乾燥膜厚は、1
0〜100μmが好ましい。10μm未満では、下地を
隠蔽し難く、100μmを超えると塗膜外観不良を生じ
る恐れがある。より好ましくは10〜50μmである。
【0034】[光輝性クリヤー塗膜層の形成]本発明の
光輝性塗膜形成方法における光輝性クリヤー塗膜層は、
上記光輝性ベース塗膜層を形成後、さらに先のW/Wま
たはW/Dにより光輝性ベース塗膜層上に形成する。上
記光輝性クリヤー塗膜層は、{アスペクト比率=平均粒
子径÷粒子平均厚み}が、100〜400であるアルミ
ニウムフレーク顔料を、隠蔽膜厚が20μm以上となる
範囲の量で含有した光輝性クリヤー塗料によって形成さ
れる。
【0035】上記光輝性顔料の含有量は、上記アルミニ
ウムフレーク顔料を所望の光輝感が得られるように選択
し、白黒隠蔽紙に膜厚を変えて塗装し焼き付け、目視で
白黒境界が区別できなくなる乾燥膜厚が、20μm以上
となるように選択する。隠蔽膜厚が、20μm未満で
は、光輝性ベース塗膜層との相乗効果が得られないとい
う不具合を生じる。より好ましくは30〜50μmであ
る。
【0036】上記光輝性クリヤー塗膜層には、{アスペ
クト比率=平均粒子径÷粒子平均厚み}が、100〜4
00であるアルミニウムフレーク顔料を含有するが、上
記アスペクト比率が、100未満では深みのある緻密感
を有した光輝感が低下する恐れがあり、400を超える
とサーキュレーション時のアルミ箔の折れ、曲がりの恐
れがある。好ましくは110〜250である。このと
き、好ましい平均粒子径は、10〜25μmであり、上
記平均粒子径が10μm未満では光輝感の低下の恐れが
あり、25μmを超えると緻密感の低下の恐れがある。
好ましくは10〜20μmである。さらに好ましい粒子
平均厚みは、0.03〜0.2μmであり、上記粒子平
均厚みが0.03μm未満ではサーキュレーション時の
アルミ箔の折れ、曲がりの恐れがあり、0.2μmを超
えると緻密感が低下する恐れがある。好ましくは0.0
5〜0.1μmである。上記平均粒子径および粒子平均
厚みは、上記の光輝性ベース塗膜で用いた方法により測
定される。
【0037】上記光輝性クリヤー塗料は、溶剤型、水
性、または粉体型等の種々の形態をとることができる。
溶剤型塗料または水性塗料としては、一液型塗料を用い
てもよいし、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型
樹脂を用いてもよい。
【0038】上記{アスペクト比率=平均粒子径÷粒子
平均厚み}が、100〜400であるアルミニウムフレ
ーク顔料の効果を損なわない範囲のその他の光輝性顔料
を併用できるが、その他の光輝性顔料としては、好まし
くは金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物
被覆シリカフレーク顔料、グラファイト顔料、金属酸化
物被覆マイカ顔料、金属チタンフレーク顔料、ステンレ
スフレーク顔料、板状酸化鉄顔料、金属めっきガラスフ
レーク顔料、金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料、ホロ
グラム顔料およびコレステリック液晶ポリマーからなる
フレーク状顔料からなる群より選ばれた少なくとも1種
の顔料が挙げられ、より好ましくは金属酸化物被覆アル
ミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔
料、グラファイト顔料、金属酸化物被覆マイカ顔料、及
び金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料からなる群より選
ばれた少なくとも1種の顔料が挙げられる。
【0039】上記光輝性クリヤー塗料は、上記光輝性顔
料の効果を損なわない範囲の種類と量の着色顔料を含有
することができる。上記光輝性塗料に含まれるビヒク
ル、着色顔料、その他の成分は、上記光輝性ベース塗料
で説明したものと同じである。
【0040】上記光輝性クリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、
5〜50μmが好ましい。5μm未満では彩度を伴う光
輝感が、十分に発現できず、50μmを超えると塗膜外
観が、不充分となる恐れがある。より好ましくは5〜3
0μmである。
【0041】[トップクリヤー塗膜層の形成]本発明の
光輝性塗膜形成方法においては、光輝性クリヤー塗膜層
を形成した後、さらに先のW/WまたはW/Dによりそ
の上に少なくとも1層のトップクリヤー塗膜層を形成す
る。このトップクリヤー塗膜層の形成は、W/Wで行う
ことが好ましい。
【0042】この場合のトップクリヤー塗膜層は、下層
を隠蔽しないもので、無色透明なクリヤー塗膜層であ
り、さらには半透明感を付与した、いわゆる濁りクリヤ
ー塗膜層やカラークリヤー塗膜層であってもよい。光輝
性クリヤー塗膜層の上にトップクリヤー塗膜層を形成す
ることにより、光沢向上および光輝性顔料の突出を防止
することができる。上記トップクリヤー塗膜層はクリヤ
ートップ塗料から形成されるが、このクリヤートップ塗
料としては、上塗り用として常用されているものを挙げ
ることができ、上記の硬化性を有する塗膜形成樹脂と架
橋剤とを混合したものを用いることができる。
【0043】これらのクリヤートップ塗料は、必要に応
じて、その透明性を損なわない範囲で、着色顔料、体質
顔料、改質剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、分散剤、
消泡剤等の添加剤を配合することが可能である。また特
公平8−19315号公報に記載されたカルボシキル基
含有ポリマーとエポキシ基含有ポリマーとを含有するク
リヤートップ塗料が、酸性雨対策およびウェットオンウ
ェットで上記光輝性クリヤー塗膜層を塗装した際に、上
記光輝性顔料の配向を乱さないという観点から好ましく
用いられる。また、トップクリヤー塗膜層は、溶剤型、
水性、または粉体型等の種々の形態をとることができ
る。溶剤型塗料または水性塗料としては、一液型塗料を
用いてもよいし、二液型ウレタン樹脂等のような二液型
塗料を用いてもよい。
【0044】上記トップクリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、
10〜50μmが好ましく、この範囲を外れると塗膜外
観が不充分となる恐れがある。より好ましくは20〜4
0μmである。
【0045】なお各塗膜層を形成する方法は特に限定さ
れないが、溶剤型塗料または水性塗料を塗装する場合は
スプレー法、ロールコーター法等が、粉体塗料を塗装す
る場合は静電塗装が好ましい。乾燥条件は、120〜1
80℃で所定時間焼き付けられ、塗膜を得ることができ
る。
【0046】[塗装物]本発明の塗装物は、上記光輝性
塗膜形成方法により得られるものであり、基材に、平均
粒子径が15〜25μm、粒子平均厚みが0.5〜1.
5μm、ロジン−ラムラー線図における勾配nが2.5
以上のアルミニウムフレーク顔料を含有する光輝性ベー
ス塗膜層を形成した後、上記光輝性ベース塗膜層上に
{アスペクト比率=平均粒子径÷粒子平均厚み}が、1
00〜400であるアルミニウムフレーク顔料を含有
し、隠蔽膜厚が20μm以上の光輝性クリヤー塗膜層を
形成し、さらに上記光輝性クリヤー塗膜層上にトップク
リヤー塗膜層を形成した複層塗膜が形成されている。こ
れらの複層塗膜が形成された塗装物は、上記光輝性クリ
ヤー塗膜層と上記光輝性ベース塗膜層との複合された光
輝感により、深みのある緻密感を有した光輝感を発現す
ることができ、さらにFF性および高輝度感が付与され
る高級な意匠を発現する。
【0047】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり質量部を表す。
【0048】
【実施例1〜16、比較例1〜7】[基材の調製]ダル
鋼板(長さ300mm、幅100mmおよび厚さ0.8
mm)を脱脂後、燐酸亜鉛処理剤(「サーフダインSD
2000」、日本ペイント社製)を使用して化成処理し
た後、カチオン電着塗料(「パワートップU−50」、
日本ペイント社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように
電着塗装した。次いで、160℃で30分間焼き付けた
後、表1に示した平均粒子径 、粒子平均厚み、および
ロジン−ラムラー線図における勾配nのアルミニウムフ
レーク顔料の含有量(PWC)を、表1に示したアクリ
ル・メラミン樹脂系光輝性ベース塗料(「スーパーラッ
クM−180」、日本ペイント社製)を乾燥膜厚が20
μmとなるようにエアースプレー塗装し、室温で10分
間セッティングして光輝性ベース塗膜層を形成した。
【0049】[光輝性クリヤー塗料の調製]アクリル樹
脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチルメタクリ
レート/ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル
酸の共重合体、数平均分子量約20000、水酸基価4
5、酸価15、固形分50質量%)と、メラミン樹脂
(商品名,「ユーバン20SE」、三井化学社製、固形
分60質量%)とを80:20の固形分質量比で配合し
て得たビヒクルに対し、アスペクト比率を表1に示した
アルミニウムフレーク顔料、必要によりその他の光輝性
顔料、着色顔料および隠蔽膜厚を表1に示す種類および
割合(PWC)で配合した。次いで、有機溶剤(トルエ
ン/キシレン/酢酸エチル/酢酸ブチルの質量比=70
/15/10/5)とともに攪拌機により塗装適正粘度
になるように攪拌混合し、光輝性クリヤー塗料を調製し
た。
【0050】[光輝性塗膜層の形成]セッティングされ
た状態の光輝性ベース塗膜層が形成された基材の被塗面
に、先に得た光輝性クリヤー塗料を乾燥膜厚が15μm
になるようにスプレー塗装した。塗装は静電塗装機
(「Auto REA」、ABBインダストリー社製)
を用い、霧化圧2.8kg/cm2で行った。塗装中の
ブースの雰囲気は温度25℃、湿度75%に保持した。
塗装後3分間セッティングし、クリヤートップ塗料を乾
燥膜厚が35μmになるように塗装し、室温で10分間
セッティングし、140℃の温度で30分間、3層の塗
膜層を同時に焼き付けた。得られた塗膜層のFF性、輝
度感および緻密感を下記評価方法で評価した。結果を表
1に示す。使用したクリヤートップ塗料は、アクリル/
メラミン樹脂系クリヤー塗料1(商品名:「スーパーラ
ックO−130クリヤー」、日本ペイント社製)また
は、カルボキシル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリ
マーとを含有するクリヤー塗料2(「マックフローO−
520クリヤー」、日本ペイント社製)の2種類であ
る。評価結果を表1に示す。
【0051】[評価方法] <<FF性>:形成された塗膜を見る角度を変えて、角
度によって異なる明度差が発現する程度を目視で評価し
た。> {3...角度によって異なる明度差が顕著に発現する} {2...角度によって異なる明度差が発現する} {1...角度によって異なる明度差が発現しない} <<輝度感>:塗装形成後の試験片をほぼ真上から見た
場合(A)と、試験片に対する俯瞰角度15度程度で見
た場合(B)での、塗膜の呈する意匠を目視で評価し
た。> {3...(A)かつ(B)でキラキラ感が高いもの} {2...(A)はでキラキラ感を呈するが、(B)では
キラキラ感が低いもの} {1...(A)かつ(B)でキラキラ感が低いもの} <<緻密感>:緻密感:試験板の緻密感(白さと粒子感
の細かさ)を目視で評価した。> {3...緻密感が顕著にあり} {2...緻密感が少しあり} {1...緻密感なし}
【0052】
【表1】
【0053】表1の結果から明らかのように、本実施例
は、本発明の光輝性塗膜形成方法で得た塗装物であり、
上記光輝性クリヤー塗膜層と上記光輝性ベース塗膜層と
の複合された光輝感により、深みのある緻密感を有した
光輝感を発現することができ、さらにFF性および高輝
度感が付与したものであった。一方、比較例では、本発
明の光輝性塗膜形成方法を用いていないため、上記
(1)深みのある緻密感、(2)FF性および(3)高
輝度感の少なくとも1項目を発現できなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明においては、基材に、平均粒子径
が15〜25μm、粒子平均厚みが0.5〜1.5μ
m、ロジン−ラムラー線図における勾配nが2.5以上
のアルミニウムフレーク顔料を含有する光輝性ベース塗
膜層を形成した後、前記光輝性ベース塗膜層上に基材
に、平均粒子径が15〜25μm、粒子平均厚みが0.
5〜1.5μm、ロジン−ラムラー線図における勾配n
が2.5以上のアルミニウムフレーク顔料を含有する光
輝性ベース塗膜層を形成した後、上記光輝性ベース塗膜
層上に{アスペクト比率=平均粒子径÷粒子平均厚み}
が、100〜400であるアルミニウムフレーク顔料を
含有し、隠蔽膜厚が20μm以上の光輝性クリヤー塗膜
層を形成し、さらに上記光輝性クリヤー塗膜層上にトッ
プクリヤー塗膜層を形成することによって、上記光輝性
クリヤー塗膜層と上記光輝性ベース塗膜層との複合され
た光輝感により、深みのある緻密感を有した光輝感を発
現することができ、さらにFF性および高輝度感が付与
された意匠を発現させることが可能となり、その結果、
より高級感のある光輝感が得られる塗膜を形成すること
ができるようになった。なお、本発明により得られる塗
膜は上記光輝感を呈するため、自動車、二輪車等の乗物
外板、容器外面、コイルコーティング、家電業界等の光
輝性が要求される分野において好ましく使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 B05D 7/24 302V 303 303B 303J Fターム(参考) 4D075 AA01 CB04 DA03 DB02 DC12 EA43 EB01 EB22 EB33 EB38 EC01 EC23 EC60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に、平均粒子径が15〜25μm、粒
    子平均厚みが0.5〜1.5μm 、ロジン−ラムラー
    線図における勾配nが2.5以上のアルミニウムフレー
    ク顔料を含有する光輝性ベース塗膜層を形成した後、 前記光輝性ベース塗膜層上に{アスペクト比率=平均粒
    子径÷粒子平均厚み}が、100〜400であるアルミ
    ニウムフレーク顔料を含有し、隠蔽膜厚が20μm以上
    の光輝性クリヤー塗膜層を形成し、 さらに前記光輝性クリヤー塗膜層上にトップクリヤー塗
    膜層を形成する光輝性塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】前記光輝性クリヤー塗膜層の光輝剤が、前
    記アルミニウムフレーク顔料に、さらに金属酸化物被覆
    アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク
    顔料、グラファイト顔料、金属酸化物被覆マイカ顔料、
    及び金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料からなる群より
    選ばれた少なくとも1種の顔料を併用する請求項1記載
    の光輝性塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】前記トップクリヤー塗膜層が、クリヤート
    ップ塗料から形成され、前記クリヤートップ塗料が、カ
    ルボキシル基含有ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマ
    ーを含有する樹脂を含む塗料である請求項1または2記
    載の光輝性塗膜形成方法。
  4. 【請求項4】前記光輝性ベース塗膜層の光輝剤が、前記
    アルミニウムフレーク顔料に、さらにアゾレーキ系顔
    料、フタロシアニン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン
    系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キ
    ナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体
    顔料、黄色酸化鉄、ベンガラ、二酸化チタン、カーボン
    ブラック、タルク、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウ
    ム、及びシリカからなる群より選ばれた少なくとも1種
    の顔料を併用する請求項1または2記載の光輝性塗膜形
    成方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4いずれか1項記載の光輝性
    塗膜形成方法により得られた塗装物。
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