JP2003086802A - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
炭化珪素半導体装置およびその製造方法Info
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Abstract
ス特性の安定化を図る。 【解決手段】 n-型ドリフト層2の表面に4H又は6
H−SiCからなる表面チャネル層5を形成したのち、
レジスト20をマスクとして表面チャネル層5の不要部
分を除去する。その後、レジスト20を除去し、再度、
表面チャネル層5の表面にカーボン層21を配置する。
このカーボン層21をマスクとした状態で3C−SiC
からなる半導体層22をエピタキシャル成長させる。そ
して、半導体層22の所定領域にイオン注入を行うこと
で、n+型ソース領域5を形成する。これにより、表面
チャネル層5を4Hまたは6H−SiCで形成でき、n
+型ソース領域4となる半導体層22を3C−SiCで
形成できるため、コンタクト抵抗率の低減を図ると共に
デバイス特性の安定化を図ることができる。
Description
C)を用いた半導体装置およびその製造方法に関するも
の。
すると、4Hや6Hの結晶構造を持つ半導体基板上に素
子を作り込むのが適している。しかしながら、これらの
結晶構造に形成した拡散層に取り出し電極をコンタクト
させた場合、拡散層と取り出し電極とのコンタクト抵抗
率が高くなるという問題がある。このため、特開平11
−121744号公報では、拡散層のうち取り出し電極
とのコンタクトが取られる部分を4Hや6Hよりもバン
ドギャップが小さくなる3Cで構成するようにしてい
る。
装置の1つとして、特開平10−308510号公報に
提案されたような蓄積型チャネルを利用したプレーナ型
の縦型MOSFETがある。ここに示される半導体装置
の構成において、従来技術で示されたように、拡散層の
うちコンタクトが取られる部分を3Cとする場合、図5
に示すような製造方法が考えられる。
は6H−SiCからなる半導体基板J1の表面にn-型
ドリフト層J2を成膜したのち、フォト工程を用いた選
択的なイオン注入等によりn-型ドリフト層J2の表層
部にp-型ベース領域J3を形成する。そして、p-型ベ
ース領域J3及びn-型ドリフト層J2の表面に、3C
−SiCからなるn-型チャネル層J4を成膜する。
用いた選択的なイオン注入等によりn-型チャネル層J
4及びp-型ベース領域J3の所定領域にn+型ソース領
域J5を形成する。次いで、n-型チャネル層J4の不
要部分を除去してから熱酸化にてゲート酸化膜J6を形
成し、さらに、ゲート酸化膜J6の表面にPoly−S
i層を成膜したのち、パターニングしてゲート電極J7
を形成する。そして、ゲート電極J7を覆うように層間
絶縁膜J8を形成したのち、層間絶縁膜J8およびゲー
ト酸化膜J6にコンタクトホールを形成する。
タクトホールを通じてn+型ソース領域J5およびp-型
ベース領域J3と接するようにソース電極J9を形成し
たのち、半導体基板J1の裏面側にドレイン電極J10
を形成する。このような方法により拡散層のうちコンタ
クトが取られる部分を3Cとすることが可能となる。
Hで構成されたp-型ベース領域J3及びn-型ドリフト
層J2の表面に3Cのn-型チャネル層J4を形成する
ことになり、異なる結晶構造のものを成長させることに
なって、構造歪み等による結晶欠陥を発生させ易い。そ
して、この結晶欠陥がチャネル設定領域となるn-型チ
ャネル層J4に形成されることになるため、デバイス特
性に影響を及ぼすという問題を発生させる。
を利用したプレーナ型の縦型MOSFET等を備える炭
化珪素半導体装置において、コンタクト抵抗率の低減を
図ると共にデバイス特性の安定化を図ることを目的とす
る。
め、請求項1に記載の発明では、主表面及び主表面と反
対面である裏面を有し、炭化珪素からなる半導体基板
(1)と、半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素
からなる第1導電型のドリフト層(2)と、ドリフト層
の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する第2
導電型のベース領域(3)と、ベース領域の表層部また
は表面の所定領域に形成され、ベース領域の深さよりも
浅い炭化珪素からなる第1導電型のソース領域(4)
と、ベース領域の表面部上において、ソース領域とドリ
フト層とを繋ぐように形成された、炭化珪素よりなる第
1導電型の表面チャネル層(5)と、表面チャネル層の
表面に形成されたゲート絶縁膜(7)と、ゲート絶縁膜
の上に形成されたゲート電極(8)と、ベース領域及び
ソース領域に接触するように形成されたソース電極(1
0)と、半導体基板の裏面側に形成されたドレイン電極
(11)とを備え、表面チャネル層はドリフト層と同じ
結晶構造で構成され、ソース領域のうちソース電極と接
触する部位は3Cで構成されていることを特徴としてい
る。
と同じ結晶構造で形成されるようにし、ソース電極とコ
ンタクトが取られるソース領域が3Cで形成されるよう
にすれば、コンタクト抵抗率の低減が図れ、かつ、デバ
イス特性の安定化を図ることができる。
層を4Hまたは6Hとし、表面チャネル層もそれと同じ
結晶構造とすれば、チャネル移動度を高くすることがで
きる。
又は2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法に関す
る。これらの方法により、請求項1又は2に記載の炭化
珪素半導体装置を製造することができる。
成する工程および表面チャネル層を形成する工程では、
ドリフト層およびベース領域の表面に表面チャネル層を
エピタキシャル成長させる工程と、表面チャネル層上の
所定領域に第1のマスク材(20)を配置したのち、第
1のマスク材をマスクとしたエッチングにより、表面チ
ャネル層の不要部分を除去する工程と、表面チャネル層
を除去した部分に半導体層(22)をエピタキシャル成
長させる工程と、半導体層の所定領域に第1導電型不純
物をイオン注入することで、ソース電極を形成する工程
とを行うこと特徴としている。このような工程により、
表面チャネル層およびソース領域を形成することができ
る。
域を形成する工程および表面チャネル層を形成する工程
では、ドリフト層およびベース領域の表面に表面チャネ
ル層をエピタキシャル成長させる工程と、表面チャネル
層上の所定領域に第1のマスク材(20)を配置したの
ち、第1のマスク材をマスクとしたエッチングにより、
表面チャネル層の不要部分を除去する工程と、表面チャ
ネル層を除去した部分に、第1導電型の半導体層(2
2)をエピタキシャル成長させ、半導体層にてソース領
域を構成する工程とを行うこと特徴としている。このよ
うに、エピタキシャル成長させた第1導電型の半導体層
によってソース領域を構成することも可能である。この
場合、イオン注入によらずにソース領域を形成すること
になるため、より結晶欠陥が少なく、活性化率の高いソ
ース領域とすることができる。
タキシャル成長させる工程では、不要部分が除去された
表面チャネル層上に第2のマスク材(21)を配置した
のち、第2のマスク材をマスクとした状態でエピタキシ
ャル成長を行うことにより、表面チャネル層を除去した
部分に半導体層(22)を選択的に形成することを特徴
としている。このように、第2のマスク材を用いた選択
的エピタキシャル成長によって半導体層を形成すること
が可能である。
マスク材としてカーボン層を用いることができる。
を配置する工程では、第1のマスクを熱処理によって焼
結させることで第2のマスク材となるカーボン層を形成
することを特徴としている。このように、第1のマスク
材を熱処理することで、第2のマスク材となるカーボン
層を形成することができる。この場合、第1のマスク材
があった位置に確実にカーボン層を形成することができ
るため、マスクずれの防止が図れると共に製造工程の簡
略化を図ることができる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
の第1実施形態における半導体装置として、蓄積型チャ
ネルを利用したプレーナ型の縦型パワーMOSFETの
断面構成を示す。以下、図1に基づいて縦型パワーMO
SFETの構成の説明を行う。
導体基板(以下、n+型基板という)1は上面を主表面
1aとし、主表面の反対面である下面を裏面1bとして
いる。このn+型基板1の主表面1a上には、基板1よ
りも低いドーパント濃度を有し、基板1と同じ結晶構造
のSiCからなるn-型ドリフト層2が積層されてい
る。
には、所定深さを有する複数のp-型ベース領域3が離
間して形成されている。また、各p-型ベース領域3の
表層部の所定領域には、p-型ベース領域3よりも浅い
n+型ソース領域4が形成されている。このn+型ソース
領域4は、上層部が3C−SiCで構成され、下層部が
n-型エピ層2と同じ結晶構造のSiCで構成されてい
る。
るn-型エピ層2およびp-型ベース領域3の表面部には
n-型SiC層5が延設されている。つまり、p-型ベー
ス領域3の表面部においてn+型ソース領域4とn-型エ
ピ層2とを繋ぐようにn-型SiC層5が配置されてい
る。このn-型SiC層5は、エピタキシャル成長にて
形成されたものであり、n-型エピ層2と同じ結晶構造
のSiCで構成されている。なお、このn-型SiC層
5は、デバイスの動作時にデバイス表面においてチャネ
ル形成層として機能する。以下、n-型SiC層5を表
面チャネル層という。
表面部には凹部6が形成されている。また、表面チャネ
ル層5の上面およびn+型ソース領域4の上面にはゲー
ト酸化膜(ゲート絶縁膜)7が形成され、このゲート酸
化膜7の上にゲート電極8が形成されている。ゲート電
極8は、LTO(Low Temperature Oxide)等で構成さ
れた層間絶縁膜9で覆われ、この層間絶縁膜9の上にn
+型ソース領域4およびp-型ベース領域3と電気的に接
続されたソース電極10が形成されている。そして、n
+型基板1の裏面1b側にドレイン電極11が形成さ
れ、縦型パワーMOSFETが構成されている。
Tの製造方法について、図2、図3に示す製造工程図を
用いて説明する。
SiCからなるn+型基板1を用意する。このn+型基板
1の表面に、n+型基板1と同じ結晶構造のSiCから
なるn-型ドリフト層2をエピタキシャル成長させたの
ち、フォト工程を用いた選択的なイオン注入等によりn
-型ドリフト層2の表層部にp-型ベース領域3を形成す
る。そして、p-型ベース領域3及びn-型ドリフト層2
の表面に、n-型ドリフト層2と同じ結晶構造のSiC
からなるn-型の表面チャネル層5をエピタキシャル成
長させる。
5の表面にレジスト20を成膜したのち、レジスト20
を露光し、レジスト20の所定領域を開口させる。その
後、レジスト20をマスクとしたエッチングにより、表
面チャネル層5の不要部分を除去する。
除去した後、表面チャネル層5の表面にカーボン層21
を形成する。その後、カーボン層21をマスクとした状
態で、p-型ベース領域3の表面にノンドープの3C−
SiCからなる半導体層22をエピタキシャル成長させ
る。このとき、マスクとして用いたカーボン層21には
SiCが成長せず、p-型ベース領域3の表面にのみ選
択的に半導体層22がエピタキシャル成長する。
いた選択的なイオン注入等により半導体層22及びp-
型ベース領域3の所定領域にn+型ソース領域4を形成
する。次いで、半導体層22の不要部分を除去すること
で凹部6を形成したのち、熱酸化にてゲート酸化膜7を
形成する。その後、ゲート酸化膜7の表面にPoly−
Si層を成膜したのち、パターニングしてゲート電極8
を形成する。そして、ゲート電極8を覆うように層間絶
縁膜9を形成したのち、層間絶縁膜9およびゲート酸化
膜7にコンタクトホールを形成する。
に金属層を配置することにより、コンタクトホールを通
じてn +型ソース領域4およびp-型ベース領域3と接す
るようにソース電極10を形成する。このとき、n+型
ソース領域4が3C−SiCで構成されているため、n
+型ソース領域4とソース電極10とのコンタクトがオ
ーミック特性となるようにできる。その後、n+型基板
1の裏面側にドレイン電極11を形成する。これによ
り、図1に示す縦型パワーMOSFETが完成する。
ル層5を4Hまたは6H−SiCで形成し、n+型ソー
ス領域4となる半導体層22を3C−SiCで形成する
ようにしている。つまり、ソース電極10とコンタクト
が取られるn+型ソース領域4のみが3C−SiCで構
成されるようにしている。従って、4Hまたは6H−S
iCで構成されるn-型ドリフト層2及びp-型ベース領
域3の上に、同じ結晶構造となる4Hまたは6H−Si
Cでチャネル設定領域となる表面チャネル層5を形成す
ることができ、表面チャネル層5に結晶欠陥が形成され
ることを防止することができる。
iCで構成することによるコンタクト抵抗率の低減が図
れ、かつ、表面チャネル層5を4Hまたは6H−SiC
で構成することによるデバイス特性の安定化を図れるよ
うにできる。また、チャネル設定領域となる表面チャネ
ル層5を4Hまたは6H−SiCで構成しているため、
チャネル移動度も高くできる。
レジスト20を一度除去してからカーボン層21を成膜
するようにしているが、レジスト20を熱処理すること
でカーボン層21を形成することも可能である。この場
合、レジスト20があった位置に確実にカーボン層21
を形成することができるため、マスクずれの防止が図れ
ると共に製造工程の簡略化を図ることができる。
ついて説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して
縦型パワーMOSFETの製造方法を変えたものであ
り、縦型パワーMOSFETの構成については同様であ
るため、製造方法のうちの異なる部分のみを図4に示
す。
(b)と同様の工程を行い、レジスト20をマスクとし
て表面チャネル層5の不要部分を除去する工程まで行
う。続いて、図4(a)に示す工程では、レジスト20
を除去した後、表面チャネル層5の表面にカーボン層2
1を成膜する。そして、カーボン層21をマスクとした
状態で、p-型ベース領域3の表面に3C−SiCから
なるn+型の半導体層22をエピタキシャル成長させ、
この半導体層22にてn+型ソース領域4を構成する。
型ソース領域4(半導体層22)の不要部分を除去する
ことで凹部6を形成したのち、第1実施形態の図3
(a)におけるゲート酸化膜7の形成工程以降および図
3(b)の工程を行う。
域4をエピタキシャル成長によって形成することができ
る。第1、第2実施形態に示したように、n+型ソース
領域4をイオン注入によって形成しても良いが、イオン
注入の場合、注入後にアニールを行っても結晶欠陥があ
まり緩和されなかったり、活性化率が低くなったりする
という問題がある。このため、n+型ソース領域4をエ
ピタキシャル成長によって形成することで、そのような
問題をなくすことができる。また、イオン注入よりもエ
ピタキシャル成長による方が高濃度にn+型ソース領域
4を形成できるため、よりn+型ソース領域4とソース
電極10とのコンタクト抵抗の低減を図ることができ
る。
では表面チャネル層5やn+型ソース領域4に凹部6を
形成することで、ソース電極10とp-型ベース領域3
との電気的接続を図っているが、表面チャネル層5やn
+型ソース領域4にp型不純物をイオン注入することで
p型コンタクト領域を形成し、p型コンタクト領域を介
してp-型ベース領域3とソース電極10との電気的接
続を図るようにしても良い。
OSFETを例に挙げて説明したが、n+型基板1の導
電型をp+型としたIGBTについても上記各実施形態
を適用することが可能である。
炭化珪素半導体装置を例に挙げたが、言うまでもなく、
各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプの炭
化珪素半導体装置についても本発明を適用することが可
能である。
SFETの断面構成を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
SFETの製造工程を示す図である。
の製造工程を示す図である。
ス領域、4…n+型ソース領域、5…表面チャネル層、
7…ゲート酸化膜、8…ゲート電極、10…ソース電
極、11…ドレイン電極。
Claims (9)
- 【請求項1】 主表面及び主表面と反対面である裏面
を有し、炭化珪素からなる半導体基板(1)と、 前記半導体基板の主表面上に形成された炭化珪素からな
る第1導電型のドリフト層(2)と、 前記ドリフト層の表層部の所定領域に形成され、所定深
さを有する第2導電型のベース領域(3)と、 前記ベース領域の表層部または表面の所定領域に形成さ
れ、該ベース領域の深さよりも浅い炭化珪素からなる第
1導電型のソース領域(4)と、 前記ベース領域の表面部上において、前記ソース領域と
前記ドリフト層とを繋ぐように形成された、炭化珪素よ
りなる第1導電型の表面チャネル層(5)と、 前記表面チャネル層の表面に形成されたゲート絶縁膜
(7)と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極(8)
と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するように形
成されたソース電極(10)と、 前記半導体基板の裏面側に形成されたドレイン電極(1
1)とを備え、 前記表面チャネル層は前記ドリフト層と同じ結晶構造で
構成され、前記ソース領域のうち前記ソース電極と接触
する部位は3Cで構成されていることを特徴とする炭化
珪素半導体装置。 - 【請求項2】 前記ドリフト層は4Hまたは6Hで構成
されていることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素
半導体装置。 - 【請求項3】 主表面及び主表面と反対面である裏面を
有し、炭化珪素からなる半導体基板(1)を用意する工
程と、 前記半導体基板の主表面上に、炭化珪素からなる第1導
電型のドリフト層(2)を形成する工程と、 前記ドリフト層の表層部の所定領域に、所定深さを有す
る炭化珪素からなる第2導電型のベース領域(3)を形
成する工程と、 前記ベース領域の表層部または表面の所定領域に、該ベ
ース領域の深さよりも浅い炭化珪素からなる第1導電型
のソース領域(4)を形成する工程と、 前記ベース領域の表面部上において、前記ソース領域と
前記ドリフト層とを繋ぐように、炭化珪素よりなる第1
導電型の表面チャネル層(5)を形成する工程と、 前記表面チャネル層の表面にゲート絶縁膜(7)を形成
する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極(8)を形成する工
程と、 前記ベース領域及び前記ソース領域に接触するようにソ
ース電極(10)を形成する工程と、 前記半導体基板の裏面側にドレイン電極(11)を形成
する工程とを備え、 前記表面チャネル層を形成する工程では、前記ドリフト
層と同じ結晶構造で前記表面チャネル層を形成し、 前記ソース領域を形成する工程では、前記ソース領域の
うち前記ソース電極と接触する部位を3Cで形成するこ
とを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記半導体基板として結晶構造が4Hま
たは6Hのものを用い、前記ドリフト層を4Hまたは6
Hで形成することを特徴とする請求項3に記載の炭化珪
素半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記ソース領域を形成する工程および前
記表面チャネル層を形成する工程では、 前記ドリフト層および前記ベース領域の表面に表面チャ
ネル層をエピタキシャル成長させる工程と、 前記表面チャネル層上の所定領域に第1のマスク材(2
0)を配置したのち、前記第1のマスク材をマスクとし
たエッチングにより、前記表面チャネル層の不要部分を
除去する工程と、 前記表面チャネル層を除去した部分に半導体層(22)
をエピタキシャル成長させる工程と、 前記半導体層の所定領域に第1導電型不純物をイオン注
入することで、前記ソース電極を形成する工程とを行う
こと特徴とする請求項3又は4に記載の炭化珪素半導体
装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記ソース領域を形成する工程および前
記表面チャネル層を形成する工程では、 前記ドリフト層および前記ベース領域の表面に表面チャ
ネル層をエピタキシャル成長させる工程と、 前記表面チャネル層上の所定領域に第1のマスク材(2
0)を配置したのち、前記第1のマスク材をマスクとし
たエッチングにより、前記表面チャネル層の不要部分を
除去する工程と、 前記表面チャネル層を除去した部分に、第1導電型の半
導体層(22)をエピタキシャル成長させ、該半導体層
にて前記ソース領域を構成する工程とを行うこと特徴と
する請求項3又は4に記載の炭化珪素半導体装置の製造
方法。 - 【請求項7】 前記半導体層をエピタキシャル成長させ
る工程では、前記不要部分が除去された表面チャネル層
上に第2のマスク材(21)を配置したのち、前記第2
のマスク材をマスクとした状態でエピタキシャル成長を
行うことにより、前記表面チャネル層を除去した部分に
半導体層(22)を選択的に形成することを特徴とする
請求項5又は6に記載の炭化珪素半導体装置の製造方
法。 - 【請求項8】 前記第2のマスク材としてカーボン層を
用いることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素半導
体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記第2のマスク材を配置する工程で
は、前記第1のマスクを熱処理によって焼結させること
で前記第2のマスク材となるカーボン層を形成すること
を特徴とする請求項8に記載の炭化珪素半導体装置の製
造方法。
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