JP2003086790A - 半導体装置及びその製造方法、並びにその応用装置 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、並びにその応用装置

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JP2003086790A
JP2003086790A JP2001217658A JP2001217658A JP2003086790A JP 2003086790 A JP2003086790 A JP 2003086790A JP 2001217658 A JP2001217658 A JP 2001217658A JP 2001217658 A JP2001217658 A JP 2001217658A JP 2003086790 A JP2003086790 A JP 2003086790A
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region
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JP2001217658A
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English (en)
Inventor
Takaaki Negoro
宝昭 根来
Takaharu Fujimoto
敬治 藤本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 LDMOSトランジスタの低オン抵抗化及び
ドレイン耐圧の向上を図る。 【解決手段】 P型基板1に形成されたドレイン用ウエ
ル領域21内に、チャネル用ウエル領域23と、ウエル
領域21よりも濃い不純物濃度をもつ中濃度ドレイン領
域24が間隔をもって形成されている。ウエル領域23
とドレイン領域24は高温熱処理にて同時に形成された
ものであり、深く拡散されている。ウエル領域23内に
ソース11sが形成されている。ドレイン領域24内に
ドレイン領域24よりも濃い不純物濃度をもつドレイン
11dが形成されている。ウエル領域21上、ウエル領
域23上及びドレイン領域24上の一部分にまたがっ
て、かつドレイン11dとは間隔をもって、ゲート電極
11gが形成されている。ソース11s、ウエル領域2
3及びドレイン領域24はゲート電極11gに対して自
己整合的に形成されたものであり、安定したトランジス
タが作り込める。その結果、LDMOSトランジスタの
低オン抵抗化及びドレイン耐圧の向上を同時に実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、並びにその応用装置に関し、特にLDMO
Sトランジスタを備えた半導体装置及びその製造方法、
並びにその応用装置に関するものである。本明細書にお
いて、LDMOSトランジスタとは、ソースを囲むよう
にソース及びドレインとは逆導電型の低濃度不純物層を
備え、その低濃度不純物層のゲート電極直下の領域表面
をチャネル領域とする電界効果トランジスタ(横方向二
重拡散絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)をいう。ま
た、コンベンショナル型MOSトランジスタとは、ドレ
インがチャネル領域よりも濃い不純物濃度で形成された
構造のMOSトランジスタをいう。
【0002】
【従来の技術】レギュレータやDC/DCコンバータな
どの回路を備えた半導体装置において、最近、さまざま
な用途で使用されるために、半導体装置の高出力電流の
要求が大きくなっている。そこで、出力電流能力を上げ
るために低オン抵抗のLDMOSトランジスタが注目さ
れている。このLDMOSトランジスタに関してはその
構造上、高耐圧でありながら微細化が可能となりチップ
面積を縮小することができる。
【0003】LDMOSトランジスタは、ソースを囲む
ようにソース・ドレインとは逆導電型の低濃度不純物層
(チャネル用ウエル領域)を形成し、ゲート電極直下の
その低濃度不純層表面にチャネルを形成する電界効果ト
ランジスタである。図12(A)はNチャネル型LDM
OSトランジスタの一例を示したものである。高抵抗の
N型シリコン基板102上にゲート酸化膜104を介し
てポリシリコンゲート電極106が形成されており、ゲ
ート電極106のソース側端部をマスクにしてP型不純
物が注入され熱拡散されて一部分がチャネル領域となる
チャネル用ウエル領域108が形成されている。低抵抗
のN型ソース110とN型ドレイン112が、ゲート電
極106をマスクとしたN型不純物のイオン注入と熱拡
散により形成されている。114は層間絶縁膜、11
6,118はそれぞれN型ソース110,N型ドレイン
112と接続された電極配線である(特開平7−302
903号公報参照)。
【0004】高耐圧MOSトランジスタとしてLDMO
Sトランジスタを用いたときには、一般的にはドレイン
−ゲート電極間の電界緩和のために、図12(B)のよ
うにドレイン端部のゲート酸化膜104aを厚くした
り、図12(C)のようにドレイン端部にゲート酸化膜
よりも厚いフィールド酸化膜104bを存在させたりし
ている。なお、120は厚い酸化膜104a,104b
下に形成された、N型シリコン基板102よりも濃く、
かつN型ドレイン112よりも薄いN型不純物濃度をも
つ中濃度ドレイン領域であり、108aはチャネル用ウ
エル領域108のコンタクト領域である。しかし、これ
らの構造では、厚い酸化膜104a,104bを形成す
る部分の距離分だけトランジスタサイズが大きくなると
いう問題があった。また、ドレイン抵抗も増大し、オン
抵抗が上がるという問題があった。
【0005】また、図12(B)の方法では、ドレイン
端部のゲート酸化膜104aを厚くする過程で写真製版
と酸化膜エッチングが行なわれるため、写真製版のアラ
イメントずれとエッチング精度によりトランジスタ特性
が大きく変化するという問題があった。図12(C)の
ようにドレイン端部にフィールド酸化膜104bを存在
させるにはLOCOS(local oxidation of silicon)
法が用いられるので、パターン精度を上げることはでき
るが、ゲート電極直下にLOCOS酸化膜端が存在する
ことにより、その部分で結晶の乱れが生じ、トランジス
タ特性の劣化が生じやすいという問題があった。このよ
うに、図12(B)や(C)の構造では素子の微細化が
できない。
【0006】また、図12(A)のようにドレイン端部
のゲート酸化膜の膜厚を厚くしない構造では、N型ドレ
イン112がゲート電極直下に存在するため、電界集中
により耐圧劣化が生じる。
【0007】そこで、LDMOSトランジスタの耐圧を
向上させる方法として、高濃度ドレインをゲート電極と
は間隔をもって配置する方法がある。図13は、従来の
Nチャネル型LDMOSトランジスタ(従来技術1)を
示す断面図である。P型半導体基板(P型基板)1にN
型ドレイン用ウエル領域21が形成されている。N型ド
レイン用ウエル領域21内にP型チャネル用ウエル領域
23が形成されており、P型チャネル用ウエル領域23
内にN型ソース11sが形成されている。N型ドレイン
用ウエル領域21内には、P型チャネル用ウエル領域2
3とは間隔をもって、N型ドレイン用ウエル領域21よ
りも濃い濃度でN型不純物が導入されたN型ドレイン1
1dも形成されている。N型ソース11s、N型ドレイ
ン11d間のN型ドレイン用ウエル領域21上及びP型
チャネル用ウエル領域23上にまたがって、かつN型ド
レイン11dとは間隔をもって、ゲート酸化膜11oxを
介してポリシリコンからなるN型ゲート電極11gが形
成されている。N型ゲート電極11g下のP型チャネル
用ウエル領域23表面がチャネル領域となる。
【0008】従来技術1のNchLDMOSにおいて、そ
のオン抵抗は、チャネル抵抗、ドレイン抵抗、及びソー
ス抵抗の和により決定される。従来技術1のNchLDM
OSでは、N型ソース11sをN型ゲート電極11gに
対して自己整合的に形成することにより、ソース抵抗を
なくしている。
【0009】しかし、N型ドレイン用ウエル領域21の
抵抗成分に起因してドレイン21aのドレイン抵抗が高
いため、ゲート電圧の高電界側ではトランジスタのチャ
ネル抵抗が小さくなり、ドレイン抵抗がトランジスタの
抵抗の大部分を占めるようになり、ドレイン電流が増加
しないという欠点があった。図15に示すように、従来
技術1ではゲート電圧Vgが3V(ボルト)程度までは
ドレイン電流Idが増加するが、ゲート電圧Vgが3V
以上になるとドレイン電流Idはほとんど増加しなくな
る。さらに、図16(A)に示すように、MOSトラン
ジスタのドレイン電圧の高電界側で寄生バイポーラ動作
後、簡単にドレインが破壊されるため、正常動作波形が
得られなくなるという問題があった。
【0010】この改善方法として、特開平7−3029
03号公報に開示されたLDMOSトランジスタのよう
に、ドレイン及びソースを二重拡散として改善する方法
がある。しかし、ゲート電極端には高濃度ドレインが存
在し、少し二重拡散させてドレイン電界を緩和させては
いるが、本発明者らがそのLDMOSトランジスタを製
造してみた結果、ドレイン耐圧はゲート電極からの二重
拡散では低濃度拡散部分が狭くゲートモジュレート効果
により10V前後しか達成できなかった。
【0011】そこで、本発明者らは高濃度ドレインをゲ
ート電極から明確に1.0μm以上離す方法が的確であ
ると判断した。ドレイン耐圧を向上させる方法として、
特開平10−335663号公報に開示されたLDMO
Sトランジスタがある。そこではゲート電極と高濃度ド
レインの間のウエル表面に自己整合的に低抵抗化拡散注
入を行なっている。しかし、特開平10−335663
号公報に開示されたLDMOSトランジスタではソース
側が自己整合的に形成されておらず、ソース抵抗が存在
する結果となり、低オン抵抗化には不利である。そこ
で、本発明者らはソース側及びドレイン側の両方を自己
整合的に形成する方法を採用してみた。図14にそのL
DMOSトランジスタを示す。
【0012】図14は、従来のNチャネル型LDMOS
トランジスタ(従来技術2)を示す断面図である。図1
3と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付し、その説
明は省略する。P型基板1、N型ソース11s、N型ド
レイン11d、N型ゲート酸化膜11ox、N型ゲート電
極11g、N型ドレイン用ウエル領域21及びP型チャ
ネル用ウエル領域23が形成されている。N型ソース1
1sはN型ゲート電極11gに対して自己整合的に形成
されたものである。N型ゲート電極11gに対してN型
ドレイン11d側のN型ドレイン用ウエル領域21表面
にN型中濃度ドレイン領域24が形成されている。中濃
度ドレイン領域24はN型ゲート電極11gに対して自
己整合的に形成されたものである。中濃度ドレイン領域
24はN型ドレイン11dよりも浅く形成されている。
【0013】従来技術2では、中濃度ドレイン領域24
を設けたことにより、図15に示すように、MOS動作
時におけるゲート電圧Vgが高い部分でのドレイン電流
Idの増加に関して従来構造1よりも改善された。しか
し、より高いドレイン電圧での寄生バイポーラ動作時に
おいて、図16(B)に示すように、ドレイン電流Id
が12mA程度でドレインの熱破壊が発生する結果とな
り、やはりドレイン耐圧が低いという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、LD
MOSトランジスタの低オン抵抗化及びドレイン耐圧の
向上を実現できる半導体装置及びその製造方法、並びの
その応用装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置は、半導体基板上に形成された膜厚が均一なゲート酸
化膜と、上記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極
と、上記ゲート電極を含む領域に形成された第1導電型
のドレイン用ウエル領域と、上記ドレイン用ウエル領域
内に上記ゲート電極と一部重複して配置され、上記ドレ
イン用ウエル領域よりも濃い不純物濃度をもつ、第1導
電型とは逆導電型である第2導電型のチャネル用ウエル
領域と、上記チャネル用ウエル領域内に上記ゲート電極
の一側面に隣接して配置された第1導電型のソースと、
上記ドレイン用ウエル領域内に上記ソースとは反対側の
上記ゲート電極の側面と一部重複して配置され、上記ド
レイン用ウエル領域よりも濃い不純物濃度をもつ第1導
電型の中濃度ドレイン領域と、上記中濃度ドレイン領域
内に上記ゲート電極とは間隔をもって配置され、上記中
濃度ドレイン領域よりも濃い不純物濃度をもつ第1導電
型のドレインと、を備えたLDMOSトランジスタを備
えているものである。
【0016】本発明の半導体装置を構成するLDMOS
トランジスタにおいては、ドレインを、ゲート電極と一
部重複して配置された中濃度ドレイン領域内にゲート電
極とは間隔をもって配置することによりドレイン耐圧を
確保している。これにより、LDMOSトランジスタの
低オン抵抗化及びドレイン耐圧の向上が実現できる。
【0017】本発明にかかる半導体装置の製造方法の第
1の局面では、以下の工程(A)から(D)を含んでL
DMOSトランジスタを形成する。 (A)半導体基板に第1導電型のドレイン用ウエル領域
を形成し、上記ドレイン用ウエル領域表面に均一な膜厚
でゲート酸化膜を形成し、上記ゲート酸化膜上にゲート
電極を形成する工程、(B)上記ゲート電極の一側面側
の上記ドレイン用ウエル領域に第2導電型の不純物注入
を行ない、その後熱拡散処理を行なって、上記ゲート電
極に対して自己整合的に第2導電型のチャネル用ウエル
領域を形成する工程、(C)上記ゲート電極に対して上
記チャネル用ウエル領域とは反対側の上記ドレイン用ウ
エル領域に第1導電型の不純物注入を行なって、上記ゲ
ート電極に対して自己整合的に第1導電型の中濃度ドレ
イン領域を形成する工程、(D)上記中濃度ドレイン領
域及び上記チャネル用ウエル領域に第1導電型の不純物
注入を行なって、上記中濃度ドレイン領域及び上記チャ
ネル用ウエル領域よりも浅く、上記中濃度ドレイン領域
に上記ゲート電極とは間隔をもって第1導電型のドレイ
ンを形成し、上記チャネル用ウエル領域に上記ゲート電
極に対して自己整合的に第1導電型のソースを形成する
工程。
【0018】これにより、本発明の半導体装置を構成す
る上記LDMOSトランジスタを製造することができ、
LDMOSトランジスタの低オン抵抗化及びドレイン耐
圧の向上が実現できる。さらに、上記ソースを上記ゲー
ト電極に対して自己整合的に形成しているので、ソース
抵抗を低減することができ、さらに、LDMOSトラン
ジスタのトランジスタ特性の安定化を図ることができ
る。さらに、上記中濃度ドレイン領域を上記ゲート電極
に対して自己整合的に形成しているので、ドレイン抵抗
を低減することができ、さらに、LDMOSトランジス
タのトランジスタ特性の安定化を図ることができる。さ
らに、上記チャネル用ウエル領域を上記ゲート電極に対
して自己整合的に形成しているので、LDMOSトラン
ジスタのトランジスタ特性の安定化を図ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置において、上
記中濃度ドレイン領域は上記チャネル用ウエル領域より
も薄い不純物濃度で形成されていることが好ましい。そ
の結果、中濃度ドレイン領域及びチャネル用ウエル領域
を形成するために熱拡散処理を施しても、チャネル実効
長がなくなることを防止することができる。
【0020】本発明の半導体装置において、上記半導体
基板はP型であり、上記LDMOSトランジスタはPチ
ャネル型であり、上記半導体基板上にPチャネル型コン
ベンショナル型MOSトランジスタ及びNチャネル型コ
ンベンショナル型MOSトランジスタをさらに備えてい
る場合、上記Pチャネル型LDMOSトランジスタ及び
上記Pチャネル型コンベンショナル型MOSトランジス
タは上記半導体基板に同時に形成されたN型分離用ウエ
ル領域内にそれぞれ形成されており、上記N型分離用ウ
エル領域内に形成され、上記Pチャネル型LDMOSト
ランジスタを構成するP型ドレイン用ウエル領域は、上
記Nチャネル型コンベンショナル型MOSトランジスタ
を構成するP型ウエル領域と同時に形成されたものであ
ることが好ましい。その結果、製造工程の簡略化を図る
ことができる。
【0021】本発明の半導体装置において、上記半導体
基板はP型であり、上記LDMOSトランジスタはNチ
ャネル型であり、上記半導体基板上にPチャネル型コン
ベンショナル型MOSトランジスタをさらに備えている
場合、上記Nチャネル型LDMOSトランジスタを構成
するN型ドレイン用ウエル領域は、上記Pチャネル型コ
ンベンショナル型MOSトランジスタを構成するN型ウ
エル領域と同時に形成されたものであることが好まし
い。その結果、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0022】上記の態様では、P型半導体基板を用いて
いるが、N型半導体基板を用いて逆導電型により構成す
ることもできる。
【0023】本発明の半導体装置において、LDMOS
トランジスタとコンベンショナル型MOSトランジスタ
を混載する場合、上記LDMOSトランジスタは上記コ
ンベンショナル型MOSトランジスタに比べて薄いゲー
ト酸化膜をもつことが好ましい。その結果、LDMOS
トランジスタのオン抵抗を小さくすることができる。
【0024】本発明の半導体装置を種々の応用装置に適
用することができる。その一例として、出力電圧を基準
電圧と比較しその出力電圧が一定なるようにフィードバ
ックをかける回路を備えた電源装置を挙げることができ
る。そこで使用されるLDMOSトランジスタとして本
発明の半導体装置を構成するLDMOSトランジスタを
使用することにより、オン抵抗が小さいので、LDMO
Sトランジスタにより構成される出力ドライバの面積を
小さくすることができる。
【0025】本発明の半導体装置を適用する他の例とし
て、内臓スイッチの切替え動作によりコンデンサに電荷
を充放電させることで電流を流すチャージポンプ方式の
DC/DCコンバータを挙げることができる。そこで使
用される少なくとも1つの内蔵スイッチとして本発明の
半導体装置を構成するLDMOSトランジスタを使用す
ると、オン抵抗が小さいので電流を多く流すことができ
るので所望する製品の抵抗に関してチップ面積を小さく
することができる。
【0026】製造方法の第1の局面において、上記工程
(C)で上記中濃度ドレイン領域を形成するための不純
物注入後に熱拡散処理を行なうことが好ましい。その結
果、中濃度ドレイン領域が拡大するため、熱拡散処理を
行なわない場合と比較して、中濃度ドレイン領域形成用
に導入する不純物量を増加させることができるので、高
耐圧を維持しつつ、中濃度ドレイン領域の抵抗、ひいて
はドレイン抵抗をさらに低減することができる。
【0027】製造方法の第1の局面において、上記工程
(B)で上記チャネル用ウエル領域を形成するための不
純物注入後に行なう熱拡散処理と、上記工程(C)で上
記中濃度ドレイン領域を形成するための不純物注入後に
行なう熱拡散処理とを同時に行なうことが好ましい。そ
の結果、熱拡散処理を追加することなく、中濃度ドレイ
ン領域を拡大させることができる。
【0028】製造方法の第1の局面において、上記工程
(B)で上記チャネル用ウエル領域を形成するための不
純物注入量は、上記工程(C)で上記中濃度ドレイン領
域を形成するための不純物注入量よりも大きいことが好
ましい。その結果、中濃度ドレイン領域及びチャネル用
ウエル領域を形成するために熱拡散処理を施した場合で
あっても、チャネル実効長がなくなることを防止するこ
とができる。
【0029】ところで、LDMOSトランジスタとコン
ベンショナル型MOSトランジスタを混載した半導体装
置を製造する場合、製造工程を短縮するためにLDMO
Sトランジスタとコンベンショナル型MOSトランジス
タのポリシリコンゲート電極を同時に形成する。さら
に、LDMOSトランジスタの能力を引き出すために、
チャネル用ウエル領域をゲート電極に対して自己整合的
に形成する必要がある。そのため、コンベンショナル型
MOSトランジスタのしきい値を決定するためのチャネ
ルドープを行なった後、チャネル用ウエル領域を拡散さ
せるために高温条件で熱拡散処理をすることになる。こ
のため、埋込みチャネル型トランジスタでは、埋込み層
である基板とは逆導電型の不純物層が熱処理により深く
なり、ゲート電界が及ばなくなるため、しきい値を上げ
ることで埋込み層を浅くし、リークを抑制する必要があ
る。この時のしきい値は通常1.2V以上となるが、製
品化において動作電圧が高くなり、大きな障害が発生す
る。このようなことから、構成されるトランジスタはす
べて表面チャネル型トランジスタとしないと、しきい値
を下げて作ることができない。
【0030】このような製造工程において、Pチャネル
型コンベンショナル型MOSトランジスタ(以下、Pch
MOSと略記する)のP型ポリシリコンゲート電極に
は、チャネル用ウエル領域を拡散させるために熱拡散処
理を施す前にP型不純物を導入しておく必要がある。し
かし、例えば処理温度が1100℃、処理時間が120
分〜240分の条件でチャネル用ウエル領域を拡散させ
るための熱拡散処理を行なったときに、P型ポリシリコ
ンゲート電極内部のボロンがゲート酸化膜を突き抜け、
しきい値が低下するという問題があった。この不具合
は、図17に示すように、ゲート長が長いほど、しきい
値が低下し、その傾向はゲート電極内部のボロン濃度が
濃くなればなるほど顕著になる。これはゲート電極から
のボロンのチャネル領域への突き抜けが発生しているこ
とがわかる。
【0031】また、P型ポリシリコンゲート電極を備え
たPchMOSやPチャネル型LDMOSトランジスタで
は、そのしきい値を下げた場合、ボロンの突き抜けによ
り、チャネル領域となるN型基板の表面層にN型不純物
濃度が薄い層が形成され、表面チャネル型トランジスタ
であるにもかかわらず、チャネル表面リークが発生しや
すくなるので、やはり、しきい値を下げられないという
問題があった。
【0032】そこで、LDMOSトランジスタとPchM
OSを混載する場合、PchMOSのP型ポリシリコンゲ
ート電極のP型不純物の最適濃度を見つけることが不可
欠となった。本発明にかかる半導体装置の製造方法の第
2の局面は、半導体基板上に、P型不純物が導入された
P型ポリシリコンゲート電極をゲート酸化膜上に備えた
PchMOSと、熱拡散によりゲート電極の一側面側と一
部重複して形成されたチャネル用ウエル領域のゲート電
極下の部分をチャネル領域とするLDMOSトランジス
タを備えた半導体装置の製造方法であって、上記P型ポ
リシリコンゲート電極を、P型不純物を2.0×1018
〜1.0×1019cm-3の濃度で含む膜厚が500nm
以上のポリシリコン膜により形成し、かつ、上記チャネ
ル用ウエル領域を形成するための不純物注入を行なった
後に行なう上記チャネル用ウエル領域形成するための熱
拡散処理を処理温度が1050℃〜1100℃、処理時
間が100分〜500分の条件で行なう。
【0033】P型ポリシリコンゲート電極のP型不純物
濃度を上記の濃度範囲にしておき、熱拡散処理を上記の
条件で行なうことにより、熱拡散処理時にP型ポリシリ
コンゲート電極に含まれているP型不純物がゲート酸化
膜を突き抜けたとしても基板濃度に影響がない濃度にな
っているので、PchMOSのしきい値の低下とチャネル
表面リークを抑制することができる。
【0034】製造方法の第2の局面において、P型ポリ
シリコンゲート電極に導入する上記P型不純物の一例と
してボロンを挙げることができる。
【0035】製造方法の第2の局面において、上記P型
ポリシリコンゲート電極を、上記ゲート酸化膜上に不純
物を含んでいないポリシリコン膜を形成し、そのポリシ
リコン膜表面にシリコン酸化膜を25〜50nmの膜厚
で形成した後、イオン注入法により、上記不純物を含ん
でいないポリシリコン膜が上記濃度範囲になるように上
記シリコン酸化膜を介してP型不純物の導入を行なうこ
とが好ましい。その結果、P型ポリシリコンゲート電極
を形成するためのポリシリコン膜にP型不純物を注入す
る際に、P型不純物が、ポリシリコンの粒界などをチャ
ンネリングしてゲート酸化膜をも突き抜けるのを防止す
ることができる。
【0036】本明細書において、コンベンショナル型M
OSトランジスタは、例えば二重拡散をもつLDD(li
ghtly doped drain)構造や、DDD(double doped dr
ain)構造、ゲート端に厚い酸化膜をもつLOCOS構
造など、どのようなコンベンショナル型MOSトランジ
スタであってもよい。
【0037】
【実施例】図1は半導体装置の一実施例を示す断面図で
ある。この実施例は本発明の半導体装置を構成するLD
MOSトランジスタをNchLDMOSに適用したもので
ある。P型基板1にN型ドレイン用ウエル領域21が形
成されている。N型ドレイン用ウエル領域21内に、一
部分がチャネル領域を構成するP型チャネル用ウエル領
域23が形成されている。P型チャネル用ウエル領域2
3内にN型ソース11sが形成されている。N型ドレイ
ン用ウエル領域21内には、P型チャネル用ウエル領域
23とは間隔をもって、N型ドレイン用ウエル領域21
よりも濃い濃度でN型不純物、例えばリンが導入された
N型中濃度ドレイン領域24が形成されている。N型中
濃度ドレイン領域24内に、N型中濃度ドレイン領域2
4よりも濃い濃度でN型不純物、例えばリンが導入され
たN型ドレイン11dが形成されている。
【0038】N型ソース11s、N型ドレイン11d間
のN型ドレイン用ウエル領域21上、P型チャネル用ウ
エル領域23上及びN型中濃度ドレイン領域24上の一
部分にまたがって、かつN型ドレイン11dとは間隔を
もって、ゲート酸化膜11oxを介してポリシリコンから
なるN型ゲート電極11gが形成されている。N型ゲー
ト電極11gとN型ドレイン11dの間隔は例えば1.
5μmである。ゲート酸化膜11oxの膜厚は例えば約3
0nmである。N型ゲート電極11g下のP型チャネル
用ウエル領域23表面がチャネル領域となる。N型ゲー
ト電極11gにはN型不純物、例えばイオン注入法又は
固相拡散法により、1.0×1021cm- 3の濃度でリン
が導入されている。N型ソース11s、P型チャネル用
ウエル領域23及びN型中濃度ドレイン領域24はN型
ゲート電極11gに対して自己整合的に形成されたもの
である。
【0039】P型チャネル用ウエル領域23にはP型不
純物として例えばボロンが導入されており、チャネル領
域のボロン濃度は6.0×1016cm-3である。N型ド
レイン用ウエル領域21にはN型不純物として例えばリ
ンが導入されており、N型ドレイン用ウエル領域21の
N型ドレイン11d、P型チャネル用ウエル領域23間
の領域(ドレイン21a)のリン濃度は6.0×1015
cm-3である。NchLDMOS11ではドレイン21a
の方がチャネル領域よりも不純物濃度が薄い構造となっ
ている。
【0040】この実施例の構造によれば、N型中濃度ド
レイン領域24に例えば従来技術2の2〜3倍程度の注
入量でN型不純物を注入しても、従来技術2と比べてN
型ゲート電極11gの端部のドレイン表面濃度(N型中
濃度ドレイン領域24の濃度)は同程度であり、ゲート
モジュレート耐圧が低下することはない。さらに、N型
中濃度ドレイン領域24をより深い拡散領域とすること
ができるので、この部分の抵抗値を半減させることがで
きる。さらに、この実施例では、N型ソース11s及び
中濃度ドレイン領域24はN型ゲート電極11gに対し
て自己整合的に形成されているので、従来技術2よりも
トランジスタ特性の安定化も図ることができる。
【0041】これらにより、図15に示すように、ゲー
ト電圧Vgが高い領域でのドレイン電流Idを従来技術
1及び2に比べて増加させることができ、高ゲート電圧
化での低オン抵抗化を実現することができた。さらに、
寄生バイポーラ動作時のドレインの熱破壊に対しても、
図16(C)に示すように、ドレイン電流Idが15m
A程度であってもドレイン耐圧(ドレイン電圧Vd)は
35V程度になり、ドレイン耐圧を向上させることがで
きた。
【0042】また、N型ソース11s、P型チャネル用
ウエル領域23及びN型中濃度ドレイン領域24をN型
ゲート電極11gに対して自己整合的に形成するため
に、N型ソース11s、P型チャネル用ウエル領域23
及びN型中濃度ドレイン領域24を形成する工程でリン
及びボロンがN型ゲート電極11gに導入される。しか
し、N型ゲート電極11gの極性を決定するリン濃度
は、N型ソース11s、P型チャネル用ウエル領域23
及びN型中濃度ドレイン領域24を形成するための不純
物注入量に対して10倍以上の濃度であるので、トラン
ジスタ特性への影響(しきい値、オン抵抗、リーク、耐
圧など)はなかった。
【0043】図2は半導体装置の他の実施例を示す断面
図である。この実施例は、Pチャネル型コンベンショナ
ル型MOSトランジスタ(PchMOS)及びNチャネル
型コンベンショナル型MOSトランジスタ(NchMO
S)からなる低電圧用CMOS領域と、Pチャネル型L
DMOSトランジスタ(PchLDMOS)及びNチャネ
ル型LDMOSトランジスタ(NchLDMOS)からな
る高電圧用CMOS領域を混載したものであり、LDM
OSトランジスタとして本発明の半導体装置を構成する
LDMOSトランジスタを備えたものである。
【0044】基板抵抗が20Ωcm程度のP型半導体基
板(P型基板)1上に、低電圧用CMOS領域3と高電
圧用CMOS領域5が形成されている。低電圧用CMO
S領域3には、PchMOS7と、NchMOS9が形成さ
れている。PchMOS7及びNchMOS9への印加電圧
は例えば5Vである。
【0045】高電圧用CMOS領域5には、NchLDM
OS11と、PchLDMOS13が形成されている。N
chLDMOS11及びPchLDMOS13への印加電圧
は例えば30Vである。PchMOS7、NchMOS9、
NchLDMOS11及びPchLDMOS13はP型基板
1表面に形成された膜厚が800nm程度のフィールド
酸化膜15によって分離されている。
【0046】低電圧用CMOS領域3のPchMOS7の
領域には、P型基板1にN型ウエル領域17が形成され
ている。N型ウエル領域17内にP型ソース7sとP型
ドレイン7dが間隔をもって形成されている。P型ソー
ス7s、P型ドレイン7d間のN型ウエル領域17上に
ゲート酸化膜7oxを介してポリシリコンからなるP型ゲ
ート電極7gが形成されており、P型ゲート電極7g下
のN型ウエル領域17表面がチャネル領域となる。ゲー
ト酸化膜7oxの膜厚は例えば約65nmである。P型ゲ
ート電極7gにはP型不純物、例えばボロンが2.0×
1018〜1.0×1019cm-3、ここでは5.0×1014
cm-2のドーズ量で注入されている。P型ソース7s及
びP型ドレイン7dはP型ゲート電極7gに対して自己
整合的に形成されたものである。
【0047】N型ウエル領域17にはN型不純物として
例えばリンが導入されており、チャネル領域のリン濃度
は1.0×1016cm-3である。P型ソース7s及びP
型ドレイン7dにはP型不純物として例えばボロンが導
入されており、ボロン濃度は5.0×1019cm-3であ
る。PchMOS7ではP型ソース7s及びP型ドレイン
7dの方がチャネル領域よりも不純物濃度が濃い構造と
なっている。
【0048】NchMOS9の領域には、P型基板1にP
型ウエル領域19が形成されている。P型ウエル領域1
9内にN型ソース9sとN型ドレイン9dが間隔をもっ
て形成されている。N型ソース9s、N型ドレイン9d
間のP型ウエル領域19上にゲート酸化膜9oxを介して
ポリシリコンからなるN型ゲート電極9gが形成されて
おり、N型ゲート電極9g下のP型ウエル領域19表面
がチャネル領域となる。ゲート酸化膜9oxの膜厚は例え
ば約65nmである。N型ゲート電極9gにはN型不純
物、例えばイオン注入法又は固相拡散法により、1.0
×1020cm-3の濃度でリンが導入されている。N型ソ
ース9s及びN型ドレイン9dはN型ゲート電極9gに
対して自己整合的に形成されたものである。
【0049】P型ウエル領域19にはP型不純物として
例えばボロンが導入されており、チャネル領域のボロン
濃度は1.0×1016cm-3である。N型ソース9s及
びN型ドレイン9dにはN型不純物として例えばリンが
注入されており、リン濃度は1.0×1020cm-3であ
る。NchMOS9ではN型ソース9s及びN型ドレイン
9dの方がチャネル領域よりも不純物濃度が濃い構造と
なっている。
【0050】高電圧用CMOS領域5のNchLDMOS
11の領域には、図1と同じ構造のNchLDMOSが形
成されている。NchLDMOS11の構造については図
1と同じなのでその説明は省略する。
【0051】PchLDMOS13の領域には、P型基板
1に、PchLDMOS13をP型基板1から分離するた
めのN型分離用ウエル領域25が形成されている。N型
分離用ウエル領域25内に、P型ドレイン用ウエル領域
27が形成されている。P型ドレイン用ウエル領域27
内に、一部分がチャネル領域を構成するN型チャネル用
ウエル領域29が形成されている。N型チャネル用ウエ
ル領域29内にP型ソース13sが形成されている。P
型ドレイン用ウエル領域27内には、N型チャネル用ウ
エル領域29とは間隔をもって、P型ドレイン用ウエル
領域27よりも濃い濃度でP型不純物、例えばボロンが
導入されたP型中濃度ドレイン領域30も形成されてい
る。P型中濃度ドレイン領域30内に、P型中濃度ドレ
イン領域30よりも濃い濃度でP型不純物、例えばボロ
ンが導入されたP型ドレイン13dも形成されている。
【0052】P型ソース13s、P型ドレイン13d間
のP型ドレイン用ウエル領域27上、N型チャネル用ウ
エル領域29上及びP型中濃度ドレイン領域30上の一
部分にまたがって、かつP型ドレイン13dとは間隔を
もって、ゲート酸化膜13oxを介してポリシリコンから
なるP型ゲート電極13gが形成されている。P型ゲー
ト電極13gとP型ドレイン13dの間隔は例えば1.
0μmである。ゲート酸化膜13oxの膜厚は例えば約3
0nmである。P型ゲート電極13g下のN型チャネル
用ウエル領域29表面がチャネル領域となる。P型ゲー
ト電極13gにはP型不純物、例えばボロンが2.0×
1018〜1.0×1019cm-3、ここでは5.0×1014
cm-2のドーズ量で注入されている。P型ソース13
s、N型チャネル用ウエル領域29及びP型中濃度ドレ
イン領域30はP型ゲート電極13gに対して自己整合
的に形成されたものである。
【0053】N型チャネル用ウエル領域29にはN型不
純物として例えばリンが導入されており、チャネル領域
のリン濃度は5.0×1016cm-3である。P型ドレイ
ン用ウエル領域27にはP型不純物として例えばボロン
が導入されており、P型ドレイン13d、N型チャネル
用ウエル領域29間の領域(ドレイン27a)のボロン
濃度は1.0 ×1016cm-3である。PchLDMOS1
3ではドレイン27aの方がチャネル領域よりも不純物
濃度が薄い構造となっている。
【0054】P型基板1上全面にCVD(化学的気相成
長)法により形成された層間CVD膜28が形成されて
いる。層間CVD膜28上には例えばアルミニウムから
なるメタル配線26が形成されている。メタル配線26
は、層間CVD膜28に形成されたコンタクトホールを
介して、P型ソース7s,13s、N型ソース9s,1
1s、P型ドレイン7d,13d及びN型ドレイン9
d,11dに電気的に接続されている。
【0055】この実施例において、PchMOS7及びN
chMOS9のゲート酸化膜7ox,9oxの膜厚は約65n
mであり、膜厚が約30nmのNchLDMOS11及び
PchLDMOS13のゲート酸化膜11ox,13oxに比
べて厚く形成されている。さらに、PchMOS7のN型
ウエル領域17、NchLDMOS11のN型ドレイン用
ウエル領域21及びPchLDMOS13のN型分離用ウ
エル領域25は同時に形成されたものである。さらに、
NchMOS9のP型ウエル領域19及びPchLDMOS
13のP型ドレイン用ウエル領域27は同時に形成され
たものである。PchMOS7及びNchMOS9におい
て、ゲート酸化膜7ox,9oxはゲート酸化膜11ox,1
3oxに比べて厚く形成されているので、N型ドレイン用
ウエル領域21及びN型分離用ウエル領域25と同時に
形成されたN型ウエル領域17、並びにP型ドレイン用
ウエル領域27と同時に形成されたP型ウエル領域19
を使用することができる。
【0056】NchLDMOS11及びPchLDMOS1
3について、中濃度ドレイン領域24,30はN型ゲー
ト電極11g及びP型ゲート電極13gに隣接して、自
己整合的に形成されているので、ドレイン抵抗を低減す
ることができ、さらにトランジスタ特性の安定化を図る
ことができる。さらに、N型ソース11s及びP型ソー
ス13sはN型ゲート電極11g及びP型ゲート電極1
3gに対して自己整合的に形成されているので、ソース
抵抗を低減することができ、さらに、トランジスタ特性
の安定化を図ることができる。
【0057】この実施例では、P型基板1上にPchMO
S7、NchMOS9、NchLDMOS11及びPchLD
MOS13を備えているが本発明はこれに限定されるも
のではなく、LDMOSを備えた半導体装置であれば、
本発明を適用することができる。
【0058】図3から図5は、図2の実施例の製造方法
の一例を示す工程断面図である。図2も参照してこの実
施例を説明する。 (1)P型基板1上に、低電圧用CMOS領域3形成領
域のPchMOS7形成領域、並びに高電圧用CMOS領
域5のNchLDMOS11形成領域及びPchLDMOS
13形成領域に開口部をもつレジストパターンを形成
し、そのレジストパターンをマスクにして、150Ke
Vの加速エネルギー、4.0×1012cm-2程度のドー
ズ量の条件でP型基板1にリン注入を行なう。レジスト
パターンを除去した後、1180℃、24時間の条件で
リンの熱拡散を行ない、N型ウエル領域17、N型分離
用ウエル領域25及びN型ドレイン用ウエル領域21を
同時に形成する(図3(a)参照)。
【0059】(2)P型基板1上に、NchMOS9形成
領域、及びN型分離用ウエル領域25内のPchLDMO
S13形成領域に開口部をもつレジストパターンを形成
し、50KeVの加速エネルギー、4.0×1012cm
-2程度のドーズ量の条件でボロン注入を行なう。レジス
トパターンを除去した後、1150℃、8時間の条件で
ボロンの熱拡散を行ない、NchMOS9形成領域にP型
ウエル領域19、及びN型分離用ウエル領域25内にP
型ドレイン用ウエル領域27を同時に形成する(図3
(b)参照)。
【0060】(3)LOCOS酸化法により、P型基板
1表面にフィールド酸化膜15を800nm程度の膜厚
で形成し、各MOSトランジスタ7,9,11,13の
領域を分離形成する(図3(c)参照)。このとき、フ
ィールド酸化膜15下にチャネルストップ用の不純物領
域を形成しておいてもよい。
【0061】(4)N型ウエル領域17表面、P型ウエ
ル領域19表面、N型ドレイン用ウエル領域21表面及
びP型ドレイン用ウエル領域27表面にプリゲート酸化
膜2を40nmの膜厚で形成する。PchMOS7形成領
域に開口部をもつレジストパターン4を形成し、レジス
トパターン4をマスクとしてN型ウエル領域17にしき
い値制御用のチャネルドープ注入を行なう(図3(d)
参照)。
【0062】(5)レジストパターン4を除去した後、
NchMOS9形成領域に開口部をもつレジストパターン
6を形成し、レジストパターン6をマスクとしてP型ウ
エル領域19にしきい値制御用のチャネルドープ注入を
行なう(図4(e)参照)。
【0063】(6)レジストパターン6を除去した後、
NchLDMOS11形成領域及びPchLDMOS13形
成領域に開口部をもつレジストパターン8を形成し、N
型ドレイン用ウエル領域21表面及びP型ドレイン用ウ
エル領域27表面のプリゲート酸化膜2を、ふっ酸溶液
を用いて除去する(図4(f)参照)。
【0064】(7)レジストパターン8を除去した後、
熱酸化処理を行なってN型ドレイン用ウエル領域21表
面及びP型ドレイン用ウエル領域27表面にゲート酸化
膜11ox,13oxを約30nmの膜厚で形成する。この
熱処理により、N型ウエル領域17表面及びP型ウエル
領域19表面も酸化され、膜厚が65nmのゲート酸化
膜7ox,9oxが形成される(図4(g)参照)。
【0065】(8)P型基板1上全面にCVD法により
ポリシリコン膜10を500nmの膜厚で形成する。処
理温度が850℃の熱酸化法により、ポリシリコン膜1
0の表面にシリコン酸化膜(図示は省略)を25nmの
膜厚で形成する(図4(h)参照)。
【0066】(9)PchMOS7形成領域及びPchLD
MOS13形成領域に開口部をもつレジストパターン1
2をポリシリコン膜10上に形成し、レジストパターン
12をマスクにして20KeVの加速エネルギー、1×
1014〜5×1014cm-2程度のドーズ量の条件でポリ
シリコン膜にボロンを注入してP型ポリシリコン膜10
pを形成する(図5(i)参照)。
【0067】(10)レジストパターン12を除去した
後、半導体基板1上全面にCVD法によりシリコン酸化
膜14を200nmの膜厚で形成する。写真製版及びエ
ッチング処理により、シリコン酸化膜14のNchMOS
9形成領域及びNchLDMOS11形成領域に開口部を
形成する。P型基板1上全面にリン(図示は省略)を堆
積し、900℃、30分間程度の条件で熱処理を施して
N型ポリシリコン膜10nを形成する(図5(j)参
照)。N型ポリシリコン膜10nの形成はイオン注入法
によって行なってもよい。
【0068】(11)シリコン酸化膜14を除去した
後、P型とN型に作り分けたポリシリコン膜10n,1
0pをパターニングして、PchMOS7形成領域のゲー
ト酸化膜7ox上にP型ポリシリコンからなるP型ゲート
電極7g、NchMOS9形成領域のゲート酸化膜9ox上
にN型ポリシリコンからなるN型ゲート電極9g、Nch
LDMOS11形成領域のゲート酸化膜11ox上にN型
ポリシリコンからなるN型ゲート電極11g、及びPch
LDMOS13形成領域のゲート酸化膜13ox上にP型
ポリシリコンからなるP型ゲート電極13gを同時に形
成する。
【0069】PchLDMOS13のN型チャネル用ウエ
ル領域29形成領域及びP型ゲート電極13g上に開口
部をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパタ
ーン及びP型ゲート電極13gをマスクにして、100
KeVの加速エネルギー、2.7×1013cm-2程度の
ドーズ量の条件でP型ドレイン用ウエル領域27にリン
を注入して、P型ゲート電極13gに隣接してN型チャ
ネル用ウエル領域29を形成する。
【0070】NchLDMOS11のP型チャネル用ウエ
ル領域23形成領域及びN型ゲート電極11g上に開口
部をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパタ
ーン及びN型ゲート電極11gをマスクにして、30K
eVの加速エネルギー、3.0×1013cm-2程度のド
ーズ量の条件でN型ドレイン用ウエル領域21にボロン
を注入して、N型ゲート電極11gに隣接してP型チャ
ネル用ウエル領域23を形成する。
【0071】PchLDMOS13のP型中濃度ドレイン
領域30形成領域及びP型ゲート電極13g上に開口部
をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパター
ン及びP型ゲート電極13gをマスクにして、30Ke
Vの加速エネルギー、5.0×1012cm-2程度のドー
ズ量の条件でP型ドレイン用ウエル領域27にボロンを
注入して、P型ゲート電極13gに隣接してP型中濃度
ドレイン領域30を形成する。
【0072】NchLDMOS11のN型中濃度ドレイン
領域24形成領域及びN型ゲート電極11g上に開口部
をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパター
ン及びN型ゲート電極11gをマスクにして、100K
eVの加速エネルギー、5.0×1012cm-2程度のド
ーズ量の条件でN型ドレイン用ウエル領域21にリンを
注入して、N型ゲート電極11gに隣接してN型中濃度
ドレイン領域24を形成する。
【0073】その後、処理温度が1100℃、処理時間
が200分の条件で熱拡散処理を行ない、P型チャネル
用ウエル領域23、N型中濃度ドレイン領域24、N型
チャネル用ウエル領域29及びP型中濃度ドレイン領域
30を拡散させる(図5(k)参照)。
【0074】P型基板1上に、PchMOS7形成領域の
N型ウエル領域17上、並びにPchLDMOS13形成
領域のN型チャネル用ウエル領域29上のP型ゲート電
極13gに隣接した領域及びP型中濃度ドレイン領域3
0上に開口部をもつレジストパターンを形成する。この
とき、P型中濃度ドレイン領域30上にはP型ゲート電
極13gに隣接して幅寸法が1.0μmのレジストパタ
ーンが存在するようにレジストパターンを形成する。そ
のレジストパターンをマスクにして、30KeVの加速
エネルギー、2.0×1015cm-2程度のドーズ量の条
件で、N型ウエル領域17に、並びにN型チャネル用ウ
エル領域29及びP型中濃度ドレイン領域30に、ボロ
ン注入を同時に行なう。
【0075】レジストパターンを除去した後、P型基板
1上に、NchMOS9形成領域のP型ウエル領域19
上、並びにNchLDMOS11形成領域のP型チャネル
用ウエル領域23上のN型ゲート電極11gに隣接した
領域及びN型中濃度ドレイン領域24上に開口部をもつ
レジストパターンを形成する。このとき、N型中濃度ド
レイン領域24上にはN型ゲート電極11gに隣接して
幅寸法が1.5μmのレジストパターンが存在するよう
にレジストパターンを形成する。そのレジストパターン
をマスクにして、50KeVの加速エネルギー、6.0
×1015cm-2程度のドーズ量の条件で、P型ウエル領
域19に、並びにP型チャネル用ウエル領域23及びN
型中濃度ドレイン24に、リン又はヒ素注入を同時に行
なう。
【0076】レジストパターンを除去した後、熱拡散処
理を施して不純物を熱拡散させ、PchMOS7形成領域
のN型ウエル領域17にP型ソース7s及びP型ドレイ
ン7d、NchMOS9形成領域のP型ウエル領域19に
N型ソース9s及びN型ドレイン9d、NchLDMOS
11形成領域のP型チャネル用ウエル領域23にN型ソ
ース11s及びN型中濃度ドレイン領域24にN型ドレ
イン11d、並びにPchLDMOS13形成領域のN型
チャネル用ウエル領域29にP型ソース13s及びP型
中濃度ドレイン領域30にP型ドレイン13dを形成す
る。ゲート電界緩和の目的で、NchLDMOS11のN
型ドレイン11dはN型ゲート電極11gと1.5μm
の間隔をもって形成され、PchLDMOS13のP型ド
レイン13dはP型ゲート電極13gと1.0μmの間
隔をもって形成される(図5(l)参照)。
【0077】P型基板1上全面に層間CVD膜28を形
成する。層間CVD膜28のP型ソース7s,13s
上、N型ソース9s,11s上、P型ドレイン7d,1
3d上及びN型ドレイン9d,11d上の領域にコンタ
クトホールを形成した後、コンタクトホール内及び層間
CVD膜28上にメタル配線26を形成する(図2参
照)。
【0078】図2に示す実施例では、低電圧用CMOS
領域3及び高電圧用CMOS領域5をP型基板1に形成
しているが、共通のP型ウエル領域内に形成する場合も
同様に形成することができる。また、図1の実施例に適
用した本発明の態様は、N型半導体基板又は共通のN型
ウエル領域内に低電圧用CMOS領域及び高電圧用CM
OS領域を形成する場合にも適用することができる。
【0079】図6は半導体装置のさらに他の実施例を示
す断面図である。この実施例は、PchMOS及びNchM
OSからなる低電圧用CMOS領域と、PchLDMOS
及びNchLDMOSからなる高電圧用CMOS領域を混
載したものであり、LDMOSトランジスタとして本発
明の半導体装置を構成するLDMOSトランジスタを備
えたものである。
【0080】基板抵抗が20Ωcm程度のN型半導体基
板(N型基板)31上に、低電圧用CMOS領域33と
高電圧用CMOS領域35が形成されている。低電圧用
CMOS領域33には、PchMOS37、NchMOS3
9とが形成されている。NchMOS39及びPchMOS
37への印加電圧は例えば5Vである。
【0081】高電圧用CMOS領域35には、PchLD
MOS41と、NchLDMOS43が形成されている。
PchLDMOS41及びNchLDMOS43への印加電
圧は例えば30Vである。PchMOS37、NchMOS
39、PchLDMOS41及びNchLDMOS43はN
型基板31表面に形成された膜厚が800nm程度のフ
ィールド酸化膜45によって分離されている。
【0082】低電圧用CMOS領域33のPchMOS3
7の領域には、N型基板31にN型ウエル領域47が形
成されている。N型ウエル領域47内にP型ソース37
sとP型ドレイン37dが間隔をもって形成されてい
る。P型ソース37s、P型ドレイン37d間のN型ウ
エル領域47上にゲート酸化膜37oxを介してポリシリ
コンからなるP型ゲート電極37gが形成されており、
P型ゲート電極37g下のN型ウエル領域47表面がチ
ャネル領域となる。ゲート酸化膜37oxの膜厚は例えば
約65nmである。P型ゲート電極37gにはP型不純
物、例えばボロンが2.0×1018〜1.0×1019cm
-3、ここでは5.0×1014cm-2のドーズ量で注入さ
れている。P型ソース37s及びP型ドレイン37dは
P型ゲート電極37gに対して自己整合的に形成された
ものである。
【0083】N型ウエル領域47にはN型不純物として
例えばリンが導入されており、チャネル領域のリン濃度
は1.0×1016cm-3である。P型ソース37s及び
P型ドレイン37dにはP型不純物として例えばボロン
が注入されており、ボロン濃度は1.0×1019cm-3
である。PchMOS37ではP型ソース37s及びP型
ドレイン37dの方がチャネル領域よりも不純物濃度が
濃い構造となっている。
【0084】NchMOS39の領域には、N型基板31
にP型ウエル領域49が形成されている。P型ウエル領
域49内にN型ソース39sとN型ドレイン39dが間
隔をもって形成されている。N型ソース39s、N型ド
レイン39d間のP型ウエル領域49上に、ゲート酸化
膜39oxを介してポリシリコンからなるN型ゲート電極
39gが形成されており、N型ゲート電極39g下のP
型ウエル領域49表面がチャネル領域となる。ゲート酸
化膜39oxの膜厚は例えば約65nmである。N型ゲー
ト電極39gにはN型不純物、例えばイオン注入法又は
固相拡散法により、1.0×1020cm-3の濃度でリン
が導入されている。N型ソース39s及びN型ドレイン
39dはN型ゲート電極39gに対して自己整合的に形
成されたものである。
【0085】P型ウエル領域49にはP型不純物として
例えばボロンが導入されており、チャネル領域のボロン
濃度は1.0×1016cm-3である。N型ソース39s
及びN型ドレイン39dにはN型不純物として例えばリ
ンが導入されており、リン濃度は1.0×1020cm-3
である。NchMOS39ではN型ソース39s及びN型
ドレイン39dの方がチャネル領域よりも不純物濃度が
濃い構造となっている。
【0086】高電圧用CMOS領域35のPchLDMO
S41の領域には、N型基板31にP型ドレイン用ウエ
ル領域51が形成されている。P型ドレイン用ウエル領
域51内に、一部分がチャネル領域を構成するN型チャ
ネル用ウエル領域53が形成されている。N型チャネル
用ウエル領域53内にP型ソース41sが形成されてい
る。P型ドレイン用ウエル領域51内には、N型チャネ
ル用ウエル領域53とは間隔をもって、P型ドレイン用
ウエル領域51よりも濃い濃度でP型不純物、例えばボ
ロンが導入されたP型中濃度ドレイン領域54が形成さ
れている。P型中濃度ドレイン領域54内に、P型中濃
度ドレイン領域54よりも濃い濃度でP型不純物、例え
ばボロンが導入されたP型ドレイン41dが形成されて
いる。
【0087】P型ソース41s、P型ドレイン41d間
のP型ドレイン用ウエル領域51上、N型チャネル用ウ
エル領域53上及びP型中濃度ドレイン領域54上の一
部分にまたがって、かつP型ドレイン41dとは間隔を
もって、ゲート酸化膜41oxを介してポリシリコンから
なるP型ゲート電極41gが形成されている。P型ゲー
ト電極41gとP型ドレイン41dの間隔は例えば1.
0μmである。ゲート酸化膜41oxの膜厚は例えば約3
0nmである。P型ゲート電極41g下のN型チャネル
用ウエル領域53表面がチャネル領域となる。P型ゲー
ト電極41gにはP型不純物、例えばボロンが2.0×
1018〜1.0×1019cm-3、ここでは5.0×1014
cm-2のドーズ量で注入されている。P型ソース41
s、N型チャネル用ウエル領域53及びP型中濃度ドレ
イン領域54はP型ゲート電極41gに対して自己整合
的に形成されたものである。
【0088】N型チャネル用ウエル領域53にはN型不
純物として例えばリンが導入されており、チャネル領域
のリン濃度は5.0×1016cm-3である。P型ドレイ
ン用ウエル領域51にはP型不純物として例えばボロン
が導入されており、P型ドレイン用ウエル領域51のP
型ドレイン41d、N型チャネル用ウエル領域53間の
領域(ドレイン51a)のボロン濃度は6.0×1015
cm-3である。PchLDMOS41ではドレイン51a
の方がチャネル領域よりも不純物濃度が薄い構造となっ
ている。
【0089】NchLDMOS43の領域には、N型基板
31に、NchLDMOS43をN型基板31から分離す
るためのP型分離用ウエル領域55が形成されている。
P型分離用ウエル領域55内に、N型ドレイン用ウエル
領域57が形成されている。N型ドレイン用ウエル領域
57内に、一部分がチャネル領域を構成するP型チャネ
ル用ウエル領域59が形成されている。P型チャネル用
ウエル領域59内にN型ソース43sが形成されてい
る。N型ドレイン用ウエル領域57内には、P型チャネ
ル用ウエル領域59とは間隔をもって、N型ドレイン用
ウエル領域57よりも濃い濃度でN型不純物、例えばリ
ンが導入されたN型中濃度ドレイン領域60も形成され
ている。N型中濃度ドレイン領域60内に、N型中濃度
ドレイン領域60よりも濃い濃度でN型不純物、例えば
リンが導入されたN型ドレイン43dも形成されてい
る。
【0090】N型ソース43s、N型ドレイン43d間
のN型ドレイン用ウエル領域57上、P型チャネル用ウ
エル領域59上及びN型中濃度ドレイン領域60上の一
部分にまたがって、かつN型ドレイン43dとは間隔を
もって、ゲート酸化膜43oxを介してポリシリコンから
なるN型ゲート電極43gが形成されている。N型ゲー
ト電極43gとN型ドレイン43dの間隔は例えば1.
5μmである。ゲート酸化膜43oxの膜厚は例えば約3
0nmである。N型ゲート電極43g下のP型チャネル
用ウエル領域59表面がチャネル領域となる。N型ゲー
ト電極43gにはN型不純物、例えばイオン注入法又は
固相拡散法により、1.0×1020cm- 3の濃度でリン
が導入されている。N型ソース43s、P型チャネル用
ウエル領域59及びN型中濃度ドレイン領域60はN型
ゲート電極43gに対して自己整合的に形成されたもの
である。
【0091】P型チャネル用ウエル領域59にはP型不
純物として例えばボロンが導入されており、チャネル領
域のボロン濃度は5.0×1016cm-3である。N型ド
レイン用ウエル領域60にはN型不純物として例えばリ
ンが導入されており、N型ドレイン43d、P型チャネ
ル用ウエル領域59間の領域(ドレイン57a)のリン
濃度は1.0×1016cm-3である。NchLDMOS4
3ではドレイン57aの方がチャネル領域よりも不純物
濃度が薄い構造となっている。
【0092】N型基板31上全面にCVD法により形成
された層間CVD膜58が形成されている。層間CVD
膜58上には例えばアルミニウムからなるメタル配線5
6が形成されている。メタル配線56は、層間CVD膜
58に形成されたコンタクトホールを介して、P型ソー
ス37s,41s、N型ソース39s,43s、P型ド
レイン37d,41d及びN型ドレイン39d,43d
に電気的に接続されている。
【0093】この実施例において、PchMOS37及び
NchMOS39のゲート酸化膜37ox,39oxの膜厚は
約65nmであり、膜厚が約30nmのPchLDMOS
41及びNchLDMOS43のゲート酸化膜41ox,4
3oxに比べて厚く形成されている。さらに、NchMOS
39のP型ウエル領域49、PchLDMOS41のP型
ドレイン用ウエル領域51及びNchLDMOS43のP
型分離用ウエル領域55は同時に形成されたものであ
る。さらに、PchMOS37のN型ウエル領域47及び
NchLDMOS43のN型ドレイン用ウエル領域57は
同時に形成されたものである。
【0094】PchLDMOS41及びNchLDMOS4
3について、中濃度ドレイン領域54,60はP型ゲー
ト電極41g及びN型ゲート電極43gに隣接して、自
己整合的に形成されているので、ドレイン抵抗を低減す
ることができ、さらにトランジスタ特性の安定化を図る
ことができる。さらに、P型ソース41s及びN型ソー
ス43sはP型ゲート電極41g及びN型ゲート電極4
3gに対して自己整合的に形成されているので、ソース
抵抗を低減することができ、さらに、トランジスタ特性
の安定化を図ることができる。
【0095】この実施例では、N型基板31上にPchM
OS37、NchMOS39、PchLDMOS41及びN
chLDMOS43を備えているが本発明はこれに限定さ
れるものではなく、LDMOSを備えた半導体装置であ
れば、本発明を適用することができる。
【0096】図6に示す装置の実施例は、図2から図5
に示す製造方法の実施例の導電型を逆にすれば、同様に
して製造することができる。図7から図9は、図6の実
施例の製造方法の一例を示す工程断面図である。図6も
参照してこの実施例を説明する。
【0097】(1)N型基板31上に、低電圧用CMO
S領域33形成領域のNchMOS39形成領域、並びに
高電圧用CMOS領域35のPchLDMOS41形成領
域及びNchLDMOS43形成領域に開口部をもつレジ
ストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスク
にして、50KeVの加速エネルギー、4.0×1012
cm-2程度のドーズ量の条件でボロン注入を行なう。レ
ジストパターンを除去した後、1180℃、24時間の
条件でボロンの熱拡散を行ない、P型ウエル領域49、
P型分離用ウエル領域55及びP型ドレイン用ウエル領
域51を同時に形成する(図7(a)参照)。
【0098】(2)N型基板31上に、PchMOS37
形成領域、及びP型分離用ウエル領域55内のNchLD
MOS43形成領域に開口部をもつレジストパターンを
形成し、150KeVの加速エネルギー、4.0×10
12cm-2程度のドーズ量の条件でN型基板31にリン注
入を行なう。レジストパターンを除去した後、1150
℃、8時間の条件でリンの熱拡散を行ない、PchMOS
37形成領域にN型ウエル領域47、及びP型分離用ウ
エル領域55内にN型ドレイン用ウエル領域57を同時
に形成する(図7(b)参照)。
【0099】(3)LOCOS酸化法により、N型基板
31表面にフィールド酸化膜45を800nm程度の膜
厚で形成し、各MOSトランジスタ37,39,41,
43の領域を分離形成する(図7(c)参照)。このと
き、フィールド酸化膜45下にチャネルストップ用の不
純物領域を形成しておいてもよい。
【0100】(4)N型ウエル領域47表面、P型ウエ
ル領域49表面、P型ドレイン用ウエル領域51表面及
びN型ドレイン用ウエル領域57表面にプリゲート酸化
膜32を40nmの膜厚で形成する。PchMOS37形
成領域に開口部をもつレジストパターン34を形成し、
レジストパターン34をマスクとしてN型ウエル領域4
7にしきい値制御用のチャネルドープ注入を行なう(図
7(d)参照)。
【0101】(5)レジストパターン34を除去した
後、NchMOS39形成領域に開口部をもつレジストパ
ターン36を形成し、レジストパターン36をマスクと
してP型ウエル領域49にしきい値制御用のチャネルド
ープ注入を行なう(図8(e)参照)。
【0102】(6)レジストパターン36を除去した
後、PchLDMOS41形成領域及びNchLDMOS4
3形成領域に開口部をもつレジストパターン38を形成
し、P型ドレイン用ウエル領域51表面及びN型ドレイ
ン用ウエル領域57表面のプリゲート酸化膜32を、ふ
っ酸溶液を用いて除去する(図8(f)参照)。
【0103】(7)レジストパターン38を除去した
後、熱酸化処理を行なってP型ドレイン用ウエル領域5
1表面及びN型ドレイン用ウエル領域57表面にゲート
酸化膜41ox,43oxを約30nmの膜厚で形成する。
この熱処理により、N型ウエル領域47表面及びP型ウ
エル領域49表面も酸化され、膜厚が65nmのゲート
酸化膜37ox,39oxが形成される(図8(g)参
照)。
【0104】(8)N型基板31上全面にCVD法によ
りポリシリコン膜40を500nmの膜厚で形成する。
処理温度が850℃の熱酸化法により、ポリシリコン膜
40の表面にシリコン酸化膜(図示は省略)を25nm
の膜厚で形成する(図8(h)参照)。
【0105】(9)PchMOS37形成領域及びPchL
DMOS41形成領域に開口部をもつレジストパターン
42をポリシリコン膜40上に形成し、レジストパター
ン42をマスクにして20KeVの加速エネルギー、
1.0×1014〜5.0×1014cm-2程度のドーズ量の
条件でポリシリコン膜にボロンを注入してP型ポリシリ
コン膜40pを形成する(図9(i)参照)。
【0106】(10)レジストパターン42を除去した
後、半導体基板1上全面にCVD法によりシリコン酸化
膜44を200nmの膜厚で形成する。写真製版及びエ
ッチング処理により、シリコン酸化膜44のNchMOS
39形成領域及びNchLDMOS43形成領域に開口部
を形成する。N型基板31上全面にリン(図示は省略)
を堆積し、900℃、30分間程度の条件で熱処理を施
してN型ポリシリコン膜40nを形成する(図9(j)
参照)。N型ポリシリコン膜40nの形成はイオン注入
法によって行なってもよい。
【0107】(11)シリコン酸化膜14を除去した
後、P型とN型に作り分けたポリシリコン膜40n,4
0pをパターニングして、PchMOS37形成領域のゲ
ート酸化膜37ox上にP型ポリシリコンからなるP型ゲ
ート電極37g、NchMOS39形成領域のゲート酸化
膜39ox上にN型ポリシリコンからなるN型ゲート電極
39g、PchLDMOS41形成領域のゲート酸化膜4
1ox上にP型ポリシリコンからなるP型ゲート電極41
g、及びNchLDMOS43形成領域のゲート酸化膜4
3ox上にN型ポリシリコンからなるN型ゲート電極43
gを同時に形成する。
【0108】NchLDMOS43のP型チャネル用ウエ
ル領域59形成領域及びN型ゲート電極43g上に開口
部をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパタ
ーン及びN型ゲート電極43gをマスクにして、30K
eVの加速エネルギー、3.0×1013cm-2程度のド
ーズ量の条件でN型ドレイン用ウエル領域57にボロン
を注入して、N型ゲート電極43gに隣接してP型チャ
ネル用ウエル領域59を形成する。
【0109】PchLDMOS41のN型チャネル用ウエ
ル領域53形成領域及びP型ゲート電極41g上に開口
部をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパタ
ーン及びP型ゲート電極41gをマスクにして、100
KeVの加速エネルギー、2.7×1013cm-2程度の
ドーズ量の条件でP型ドレイン用ウエル領域51にリン
を注入して、P型ゲート電極41gに隣接してN型チャ
ネル用ウエル領域53を形成する。
【0110】NchLDMOS43のN型中濃度ドレイン
領域60形成領域及びN型ゲート電極43g上に開口部
をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパター
ン及びN型ゲート電極43gをマスクにして、100K
eVの加速エネルギー、5.0×1012cm-2程度のド
ーズ量の条件でN型ドレイン用ウエル領域57にリンを
注入して、N型ゲート電極43gに隣接してN型中濃度
ドレイン領域60を形成する。
【0111】PchMOS41のP型中濃度ドレイン領域
54形成領域及びP型ゲート電極41g上に開口部をも
つレジストパターンを形成し、そのレジストパターン及
びP型ゲート電極41gをマスクにして、30KeVの
加速エネルギー、5.0×1012cm-2程度のドーズ量
の条件でP型ドレイン用ウエル領域51にボロンを注入
して、P型ゲート電極41gに隣接してP型中濃度ドレ
イン領域54を形成する。その後、処理温度が1100
℃、処理時間が200分の条件で熱拡散処理を行ない、
N型チャネル用ウエル領域53、P型中濃度ドレイン領
域54、P型チャネル用ウエル領域59及びN型中濃度
ドレイン領域60を拡散させる(図9(k)参照)。
【0112】(12)N型基板31上に、NchMOS3
9形成領域のP型ウエル領域49上、並びにNchLDM
OS43形成領域のP型チャネル用ウエル領域59上の
N型ゲート電極43gに隣接した領域及びN型中濃度ド
レイン領域60上に開口部をもつレジストパターンを形
成する。このとき、N型中濃度ドレイン領域60上には
N型ゲート電極43gに隣接して幅寸法が1.5μmの
レジストパターンが存在するようにレジストパターンを
形成する。そのレジストパターンをマスクにして、50
KeVの加速エネルギー、6.0×1015cm-2程度の
ドーズ量の条件で、P型ウエル領域49に、並びにP型
チャネル用ウエル領域59及びN型中濃度ドレイン領域
60に、リン又はヒ素注入を同時に行なう。
【0113】レジストパターンを除去した後、N型基板
31上に、PchMOS37形成領域のN型ウエル領域4
7上、並びにPchLDMOS41形成領域のN型チャネ
ル用ウエル領域53上のP型ゲート電極41gに隣接し
た領域及びP型中濃度ドレイン領域54上に開口部をも
つレジストパターンを形成する。このとき、P型中濃度
ドレイン領域54上にはP型ゲート電極41gに隣接し
て幅寸法が1.0μmのレジストパターンが存在するよ
うにレジストパターンを形成する。そのレジストパター
ンをマスクにして、30KeVの加速エネルギー、2.
0×1015cm- 2程度のドーズ量の条件で、P型ウエル
領域49に、並びにN型チャネル用ウエル領域53及び
P型中濃度ドレイン領域54に、ボロン注入を同時に行
なう。
【0114】レジストパターンを除去した後、熱拡散処
理を施して不純物を熱拡散させ、PchMOS37形成領
域のN型ウエル領域47にP型ソース37s及びP型ド
レイン37d、NchMOS39形成領域のP型ウエル領
域49にN型ソース39s及びN型ドレイン39d、P
chLDMOS41形成領域のN型チャネル用ウエル領域
53にP型ソース41s及びP型中濃度ドレイン領域5
4にP型ドレイン41d、並びにNchLDMOS43形
成領域のP型チャネル用ウエル領域59にN型ソース4
3s及びN型中濃度ドレイン領域60にN型ドレイン4
3dを形成する。ゲート電界緩和の目的で、PchLDM
OS41のP型ドレイン41dはP型ゲート電極41g
と1.0μmの間隔をもって形成され、NchLDMOS
43のN型ドレイン43dはN型ゲート電極43gと
1.5μmの間隔をもって形成される(図9(l)参
照)。
【0115】N型基板31上全面に層間CVD膜58を
形成する。層間CVD膜58のP型ソース37s,41
s上及びN型ソース39s,43s上、P型ドレイン3
7d,41d上及びN型ドレイン39d,43d上の領
域にコンタクトホールを形成した後、コンタクトホール
内及び層間CVD膜58上にメタル配線56を形成する
(図6参照)。
【0116】図6に示す実施例は、低電圧用CMOS領
域33及び高電圧用CMOS領域35をN型基板31に
形成しているが、共通のN型ウエル領域内に形成する場
合も同様に形成することができる。
【0117】図10は、本発明の半導体装置の半導体装
置を適用した定電圧回路の一実施例を示す回路図であ
る。電源に接続される入力端子(Vin)61と、負荷に
接続される出力端子(Vout)63との間に、出力トラ
ンジスタを構成するPchLDMOS65が設けられてい
る。差動増幅回路67が設けられており、差動増幅回路
67の出力端子はPchLDMOS65のゲート電極に接
続されている。差動増幅回路67の反転入力端子は基準
電圧発生回路(Vref)69に接続されている。反転入
力端子には基準電圧発生回路69から基準電圧が印加さ
れる。非反転入力端子には、PchLDMOS65の出力
電圧を分圧抵抗R1とR2で分圧した電圧が印加され
る。差動増幅回路67及び基準電圧発生回路69の電源
は入力端子61から供給される。差動増幅回路67、基
準電圧発生回路69及び抵抗R2は接地されている。こ
の実施例では、PchLDMOS65として本発明の半導
体装置を構成するLDMOSを用いている。PchLDM
OS65のゲート酸化膜破壊耐圧は例えば30Vであ
る。
【0118】入力端子61からの入力電圧を降圧させる
場合、入力電圧を抵抗比分割で出力させるが、出力端子
63に接続される外部負荷に流す電流量によりPchLD
MOS65のオン抵抗を可変させなければ出力電圧が一
定にならない。このため、差動増幅回路67内で基準電
圧発生回路69からの基準電圧と抵抗R1,Rからの帰
還抵抗電圧を比較させることにより出力電圧を一定にす
る。
【0119】図11は、本発明の半導体装置を適用した
反転型チャージポンプDC/DCコンバータの一実施例
を示す回路図である。回路には、入力端子(Vin)7
1、出力端子(Vout、反転出力)73、グラウンド端
子(GND)75、ポンプ容量正側端子(CP+)77
とポンプ容量負側端子(CP−)79が設けられてい
る。ポンプ容量正側端子77とポンプ容量負側端子79
の間には、外付け部品のコンデンサ(図示は省略)が接
続されている。
【0120】内部には、入力端子71とグラウンド端子
75の間に、順にPchLDMOS81とNchMOS83
が設けられている。PchLDMOS81とNchMOS8
3の間にポンプ容量正側端子77が接続されている。N
chMOS83とグラウンド端子75の間は接地電位85
に接続されている。接地電位85と出力端子73の間
に、順にNchMOS87,89が接続されている。Nch
MOS87,89の間にポンプ容量負側端子79が接続
されている。
【0121】基準電圧端子(Vref)91からの基準電
圧に基づいて、入力端子71と同じ大きさの電圧(Vin
電圧)及びグラウンド端子75と同じ大きさの電圧(G
ND電圧)を交互に発振する発振回路(OSC)93が
設けられている。発振回路93の出力端子は、NchMO
S83,89のゲート電極に直接接続されており、Nch
MOS87のゲート電極にインバータ95を介して接続
されており、PchLDMOS81のゲート電極にインバ
ータ95及び97を介して接続されている。
【0122】この反転型チャージポンプDC/DCコン
バータは、発振回路93を通して4つのトランジスタ8
1,83,87,89のゲート電極に電圧を与えてスイ
ッチングさせ、ポンプ容量正側端子77とポンプ容量負
側端子79の間に接続されたコンデンサを充放電させる
ことにより電流を流し、出力端子73に入力電圧71の
反転電圧が出力される仕組みになっている。
【0123】発振回路93からGND電圧を発したと
き、PchLDMOS81とNchMOS87がオンし、他
の2つのNchMOS83,89はオフになる。このと
き、ポンプ容量正側端子77とポンプ容量負側端子79
の間に接続されたコンデンサに電荷がたまる。発振回路
93からVin電圧が発せられると、PchLDMOS81
とNchMOS87はオフになり、他の2つのNchMOS
83,89はオンする。このとき、電荷をためたコンデ
ンサは放電するが、出力端子73がグラウンド端子75
よりも低い電位にされているので、入力電圧でたまった
電荷とは反転電圧が出力端子73から出力される。上記
の動作が繰り返されることにより、入力電圧の反転電圧
で電流が流れ続ける。
【0124】
【発明の効果】請求項1に記載の半導体装置では、LD
MOSトランジスタについて、ドレインをゲート電極と
一部重複して配置された中濃度ドレイン領域内にゲート
電極とは間隔をもって配置するようにしたので、ドレイ
ン抵抗の低減を実現し、LDMOSトランジスタの低オ
ン抵抗化及びドレイン耐圧の向上が実現できる。
【0125】請求項2に記載の半導体装置では、中濃度
ドレイン領域はチャネル用ウエル領域よりも薄い不純物
濃度で形成されているようにしたので、中濃度ドレイン
領域及びチャネル用ウエル領域を形成するために熱拡散
処理を施しても、チャネル実効長がなくなることを防止
することができる。
【0126】請求項3に記載の半導体装置では、半導体
基板はP型であり、LDMOSトランジスタはPチャネ
ル型であり、半導体基板上にPチャネル型コンベンショ
ナル型MOSトランジスタ及びNチャネル型コンベンシ
ョナル型MOSトランジスタをさらに備えている場合、
Pチャネル型LDMOSトランジスタ及びPチャネル型
コンベンショナル型MOSトランジスタは半導体基板に
同時に形成されたN型分離用ウエル領域内にそれぞれ形
成されており、N型分離用ウエル領域内に形成され、P
チャネル型LDMOSトランジスタを構成するP型ドレ
イン用ウエル領域は、Nチャネル型コンベンショナル型
MOSトランジスタを構成するP型ウエル領域と同時に
形成されたものであるようにしたので、製造工程の簡略
化を図ることができる。
【0127】請求項4に記載の半導体装置では、半導体
基板はP型であり、LDMOSトランジスタはNチャネ
ル型であり、半導体基板上にPチャネル型コンベンショ
ナル型MOSトランジスタをさらに備えている場合、N
チャネル型LDMOSトランジスタを構成するN型ドレ
イン用ウエル領域は、Pチャネル型コンベンショナル型
MOSトランジスタを構成するN型ウエル領域と同時に
形成されたものであるようにしたので、製造工程の簡略
化を図ることができる。
【0128】請求項5に記載の半導体装置では、請求項
3及び4の態様を、N型半導体基板を用いて逆導電型に
より構成するようにしたので、製造工程の簡略化を図る
ことができる。
【0129】請求項6に記載の半導体装置では、LDM
OSトランジスタとコンベンショナル型MOSトランジ
スタを混載する場合、LDMOSトランジスタはコンベ
ンショナル型MOSトランジスタに比べて薄いゲート酸
化膜をもつようにしたので、LDMOSトランジスタの
オン抵抗を下げることができチップ面積の縮小化を図る
ことができる。
【0130】請求項7に記載の電源装置では、そこで使
用されるLDMOSトランジスタとして本発明の半導体
装置を構成するLDMOSトランジスタを使用するよう
にしたので、オン抵抗が小さいため、出力ドライバとし
て使用するMOSトランジスタの大きさを小さくするこ
とができ、チップ面積の縮小化を図ることができる。
【0131】請求項8に記載のDC/DCコンバータで
は、そこで使用される少なくとも1つの内蔵スイッチと
して本発明の半導体装置を構成するLDMOSトランジ
スタを使用するようにしたので、オン抵抗が小さいた
め、内臓スイッチとして使用するMOSトランジスタの
大きさを小さくすることができ、チップ面積の縮小化を
図ることができる。
【0132】請求項9に記載の製造方法では、ドレイン
を中濃度ドレイン領域よりも浅く、中濃度ドレイン領域
内にゲート電極とは間隔をもって形成して、本発明の半
導体装置を構成するLDMOSトランジスタを製造する
ようにしたので、LDMOSトランジスタの低オン抵抗
化及びドレイン耐圧の向上が実現できる。さらに、ソー
スをゲート電極に対して自己整合的に形成するようにし
たので、ソース抵抗を低減することができ、さらに、L
DMOSトランジスタのトランジスタ特性の安定化を図
ることができる。さらに、中濃度ドレイン領域をゲート
電極に対して自己整合的に形成するようにしたので、ド
レイン抵抗を低減することができ、さらに、LDMOS
トランジスタのトランジスタ特性の安定化を図ることが
できる。さらに、チャネル用ウエル領域をゲート電極に
対して自己整合的に形成するようにしたので、LDMO
Sトランジスタのトランジスタ特性の安定化を図ること
ができる。
【0133】請求項10に記載の製造方法では、請求項
9に記載の製造方法において、工程(C)で上記中濃度
ドレイン領域を形成するための不純物注入後に熱拡散処
理を行なうようにしたので、中濃度ドレイン領域が拡大
するため、熱拡散処理を行なわない場合と比較して、中
濃度ドレイン領域形成用に導入する不純物量を増加させ
ることができ、高耐圧を維持しつつ、中濃度ドレイン領
域の抵抗、ひいてはドレイン抵抗をさらに低減すること
ができる。
【0134】請求項11に記載の製造方法では、請求項
10に記載の製造方法において、上記工程(B)で上記
チャネル用ウエル領域を形成するための不純物注入後に
行なう熱拡散処理と、上記工程(C)で上記中濃度ドレ
イン領域を形成するための不純物注入後に行なう熱拡散
処理とを同時に行なうようにしたので、熱拡散処理を追
加することなく、中濃度ドレイン領域を拡大させること
ができる。
【0135】請求項12に記載の製造方法では、請求項
10及び11に記載の製造方法において、上記工程
(B)で上記チャネル用ウエル領域を形成するための不
純物注入量は、上記工程(C)で上記中濃度ドレイン領
域を形成するための不純物注入量よりも大きいようにし
たので、中濃度ドレイン領域及びチャネル用ウエル領域
を形成するために熱拡散処理を施した場合であっても、
チャネル実効長がなくなることを防止することができ
る。
【0136】請求項13及び14に記載の製造方法で
は、LDMOSトランジスタとPchMOSを混載する場
合、P型ポリシリコンゲート電極を、P型不純物を2.
0×1018〜1.0×1019cm-3の濃度で含む膜厚が
500nm以上のポリシリコン膜により形成し、かつ、
チャネル用ウエル領域を形成するための不純物注入を行
なった後に行なうチャネル用ウエル領域形成するための
熱拡散処理を処理温度が1050℃〜1100℃、処理
時間が100分〜500分の条件で行なうようにしたの
で、熱拡散処理時にP型ポリシリコンゲート電極のP型
不純物がゲート酸化膜を突き抜けるのを抑制することが
でき、PchMOSのしきい値の低下を抑制することがで
きる。
【0137】請求項15に記載の製造方法では、請求項
13又は14に記載の製造方法において、P型ポリシリ
コンゲート電極を、ゲート酸化膜上に不純物を含んでい
ないポリシリコン膜を形成し、そのポリシリコン膜表面
にシリコン酸化膜を25〜50nmの膜厚で形成した
後、イオン注入法により、不純物を含んでいないポリシ
リコン膜が請求項13に記載の不純物濃度範囲になるよ
うにシリコン酸化膜を介してP型不純物の導入を行なう
ようにしたので、P型不純物がポリシリコンゲート電極
を介してゲート酸化膜を突き抜けるのを防止でき、精度
よく濃度を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】半導体装置の他の実施例を示す断面図である。
【図3】図2の半導体装置の製造方法の一実施例の最初
を示す工程断面図である。
【図4】同実施例の続きを示す工程断面図である。
【図5】同実施例の続きを示す工程断面図である。
【図6】半導体装置のさらに他の実施例を示す断面図で
ある。
【図7】図6の半導体装置の製造方法の一実施例を示す
工程断面図である。
【図8】同実施例の続きを示す工程断面図である。
【図9】同実施例の続きを示す工程断面図である。
【図10】本発明の半導体装置を適用した電源装置の一
実施例を示す回路図である。
【図11】本発明の半導体装置を適用したDC/DCコ
ンバータの一実施例を示す回路図である。
【図12】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図13】従来技術1としてのLDMOSトランジスタ
を示す断面図である。
【図14】従来技術2としてのLDMOSトランジスタ
を示す断面図である。
【図15】本発明、従来技術1及び従来技術2のLDM
OSトランジスタのゲート電圧対ドレイン電流特性を示
す図である。
【図16】LDMOSトランジスタのドレイン電圧対ド
レイン電流特性を示す図であり、(A)は従来技術1、
(B)は従来技術2、(C)は本発明を示す。
【図17】P型ポリシリコンゲート電極の種々のP型不
純物濃度でのゲート長としきい値低下との関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 3 低電圧用CMOS領域 5 高電圧用CMOS領域 7 Pチャネル型コンベンショナル型MOSトランジ
スタ(PchMOS) 7d P型ドレイン 7s P型ソース 7g P型ゲート電極 7ox ゲート酸化膜 9 Nチャネル型コンベンショナル型MOSトランジ
スタ(NchMOS) 9d N型ドレイン 9s N型ソース 9g N型ゲート電極 9ox ゲート酸化膜 11 Nチャネル型LDMOSトランジスタ(NchL
DMOS) 11d N型ドレイン 11s N型ソース 11g N型ゲート電極 11ox ゲート酸化膜 13 Pチャネル型LDMOSトランジスタ(PchL
DMOS) 13d P型ドレイン 13s P型ソース 13g P型ゲート電極 13ox ゲート酸化膜 15 フィールド酸化膜 17 N型ウエル領域 19 P型ウエル領域 21 N型ドレイン用ウエル領域 21a,27a ドレイン領域 23 P型チャネル用ウエル領域 24 N型中濃度ドレイン領域 25 N型分離用ウエル領域 26 メタル配線 27 P型ドレイン用ウエル領域 28 層間CVD膜 29 N型チャネル用ウエル領域 30 P型中濃度ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 27/08 102B Fターム(参考) 5F048 AA05 AA08 AB08 AB10 AC01 AC03 BA01 BB06 BB07 BB16 BB18 BC03 BC07 BC19 BC20 BD01 BE02 BE03 BE04 BF02 BG12 DA01 DA05 DB01 5F140 AA25 AA30 AB03 AC21 BA01 BC06 BC10 BF01 BF04 BG28 BG31 BG32 BH15 BH17 BH30 BH49 BK13 BK20 CB01 CF00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された膜厚が均一な
    ゲート酸化膜と、 前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極を含む領域に形成された第1導電型のド
    レイン用ウエル領域と、 前記ドレイン用ウエル領域内に前記ゲート電極と一部重
    複して配置され、前記ドレイン用ウエル領域よりも濃い
    不純物濃度をもつ、第1導電型とは逆導電型である第2
    導電型のチャネル用ウエル領域と、 前記チャネル用ウエル領域内に前記ゲート電極の一側面
    に隣接して配置された第1導電型のソースと、 前記ドレイン用ウエル領域内に前記ソースとは反対側の
    前記ゲート電極の側面と一部重複して配置され、前記ド
    レイン用ウエル領域よりも濃い不純物濃度をもつ第1導
    電型の中濃度ドレイン領域と、 前記中濃度ドレイン領域内に前記ゲート電極とは間隔を
    もって配置され、前記中濃度ドレイン領域よりも濃い不
    純物濃度をもつ第1導電型のドレインとを備えたLDM
    OSトランジスタを備えていることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記中濃度ドレイン領域は前記チャネル
    用ウエル領域よりも薄い不純物濃度で形成されている請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板はP型であり、前記LD
    MOSトランジスタはPチャネル型であり、前記半導体
    基板上にPチャネル型コンベンショナル型MOSトラン
    ジスタ及びNチャネル型コンベンショナル型MOSトラ
    ンジスタをさらに備え、 前記Pチャネル型LDMOSトランジスタ及び前記Pチ
    ャネル型コンベンショナル型MOSトランジスタは前記
    半導体基板に同時に形成されたN型分離用ウエル領域内
    にそれぞれ形成されており、 前記N型分離用ウエル領域内に形成され、前記Pチャネ
    ル型LDMOSトランジスタを構成するP型ドレイン用
    ウエル領域は、前記Nチャネル型コンベンショナル型M
    OSトランジスタを構成するP型ウエル領域と同時に形
    成されたものである請求項1又は2に記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板はP型であり、前記LD
    MOSトランジスタはNチャネル型であり、前記半導体
    基板上にPチャネル型コンベンショナル型MOSトラン
    ジスタをさらに備え、 前記Nチャネル型LDMOSトランジスタを構成するN
    型ドレイン用ウエル領域は、前記Pチャネル型コンベン
    ショナル型MOSトランジスタを構成するN型ウエル領
    域と同時に形成されたものである請求項1又は2に記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4とは逆導電型により構成
    されている半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記LDMOSトランジスタは前記コン
    ベンショナル型MOSトランジスタに比べて薄いゲート
    酸化膜をもつ請求項3から5のいずれかに記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 出力電圧を基準電圧と比較しその出力電
    圧が一定なるようにフィードバックをかける回路を備え
    た電源装置において、 そこで使用されるLDMOSトランジスタが請求項1か
    ら6のいずれかに記載のLDMOSトランジスタである
    ことを特徴とする電源装置。
  8. 【請求項8】 内臓スイッチの切替え動作によりコンデ
    ンサに電荷を充放電させることで電流を流すチャージポ
    ンプ方式のDC/DCコンバータにおいて、 そこで使用される少なくとも1つの前記内蔵スイッチが
    請求項1から6のいずれかに記載のLDMOSトランジ
    スタであることを特徴とするDC/DCコンバータ。
  9. 【請求項9】 以下の工程(A)から(D)を含んでL
    DMOSトランジスタを形成することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。 (A)半導体基板に第1導電型のドレイン用ウエル領域
    を形成し、前記ドレイン用ウエル領域表面に均一な膜厚
    でゲート酸化膜を形成し、前記ゲート酸化膜上にゲート
    電極を形成する工程、(B)前記ゲート電極の一側面側
    の前記ドレイン用ウエル領域に第2導電型の不純物注入
    を行ない、その後熱拡散処理を行なって、前記ゲート電
    極に対して自己整合的に第2導電型のチャネル用ウエル
    領域を形成する工程、(C)前記ゲート電極に対して前
    記チャネル用ウエル領域とは反対側の前記ドレイン用ウ
    エル領域に第1導電型の不純物注入を行なって、前記ゲ
    ート電極に対して自己整合的に第1導電型の中濃度ドレ
    イン領域を形成する工程、(D)前記中濃度ドレイン領
    域及び前記チャネル用ウエル領域に第1導電型の不純物
    注入を行なって、前記中濃度ドレイン領域及び前記チャ
    ネル用ウエル領域よりも浅く、前記中濃度ドレイン領域
    に前記ゲート電極とは間隔をもって第1導電型のドレイ
    ンを形成し、前記チャネル用ウエル領域に前記ゲート電
    極に対して自己整合的に第1導電型のソースを形成する
    工程。
  10. 【請求項10】 前記工程(C)で、前記中濃度ドレイ
    ン領域を形成するための不純物注入後に熱拡散処理を行
    なう請求項9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記工程(B)で前記チャネル用ウエ
    ル領域を形成するための不純物注入後に行なう熱拡散処
    理と、前記工程(C)で前記中濃度ドレイン領域を形成
    するための不純物注入後に行なう熱拡散処理とを同時に
    行なう請求項10に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記工程(B)で前記チャネル用ウエ
    ル領域を形成するための不純物注入量は、前記工程
    (C)で前記中濃度ドレイン領域を形成するための不純
    物注入量よりも大きい請求項10又は11に記載の半導
    体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に、P型不純物が導入さ
    れたP型ポリシリコンゲート電極をゲート酸化膜上に備
    えたPチャネル型コンベンショナル型MOSトランジス
    タと、熱拡散によりゲート電極の一側面側と一部重複し
    て形成されたチャネル用ウエル領域のゲート電極下の部
    分をチャネル領域とするLDMOSトランジスタを備え
    た半導体装置の製造方法において、 前記P型ポリシリコンゲート電極を、P型不純物を2.
    0×1018〜1.0×1019cm-3の濃度で含む膜厚が
    500nm以上のポリシリコン膜により形成し、かつ、
    前記チャネル用ウエル領域を形成するための不純物注入
    を行なった後に行なう前記チャネル用ウエル領域形成す
    るための熱拡散処理を処理温度が1050℃〜1100
    ℃、処理時間が100分〜500分の条件で行なうこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記P型不純物はボロンである請求項
    13に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記P型ポリシリコンゲート電極を、
    前記ゲート酸化膜上に不純物を含んでいないポリシリコ
    ン膜を形成し、そのポリシリコン膜表面にシリコン酸化
    膜を25〜50nmの膜厚で形成した後、イオン注入法
    により、前記不純物を含んでいないポリシリコン膜が前
    記濃度範囲になるように前記シリコン酸化膜を介してP
    型不純物の導入を行なう請求項13又は14に記載の製
    造方法。
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