JP2003086568A - エッチング方法 - Google Patents

エッチング方法

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JP2003086568A
JP2003086568A JP2001274158A JP2001274158A JP2003086568A JP 2003086568 A JP2003086568 A JP 2003086568A JP 2001274158 A JP2001274158 A JP 2001274158A JP 2001274158 A JP2001274158 A JP 2001274158A JP 2003086568 A JP2003086568 A JP 2003086568A
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JP
Japan
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gas
etching
film layer
etching method
chf
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JP2001274158A
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English (en)
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Kenji Adachi
憲治 足立
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも1層のシリコン酸化膜層と1層の
シリコン窒化膜層とを含む積層膜を,1つの混合ガスで
エッチングするエッチング方法を提供する。 【解決手段】 気密な処理室104内に処理ガスを導入
し,処理室104内に配置された被処理体に形成され
た,少なくとも1層のシリコン酸化膜層と少なくとも1層
のシリコン窒化膜層とを含む積層膜に対するエッチング
方法において,処理ガスは少なくともCF系のガスと,
CHF系のガスと,酸素ガスと,不活性ガスとを含む混
合ガスを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエッチング方法にか
かり,特にシリコン酸化膜層(例えばSiO層)およ
びシリコン窒化膜層(例えばSi層)を含む積層
膜を1つの混合ガスを用いてエッチングするエッチング
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は,従来の積層膜のエッチング工程
を示す概略断面図である。図5に示すように,シリコン
酸化膜層3および7とシリコン窒化膜層5とを含む積層
膜をエッチングする場合には,フォトレジスト層1に予
めパターニングをし,異方性プラズマエッチングによ
り,まずシリコン窒化膜層5およびフォトレジスト層1
に対して選択性のある反応性ガスを用いて,シリコン酸
化膜層3のみをエッチングしホール11を形成する第1
の工程を行う(図5(a))。
【0003】次に,第1の工程によりシリコン窒化膜層
5上に堆積した異物を不活性ガスなどを用いて除去する
第2の工程を行い,さらにシリコン窒化膜層5をエッチ
ングすることのできる反応性ガスを用いてシリコン窒化
膜層5をエッチングする第3の工程を行う(図5
(b))。
【0004】その後,Si基板に対して選択性のある例
えば第1の工程と同種の反応性ガスを用いてシリコン酸
化膜層7をエッチングする第4の工程によりホール13
を形成する方法がある(図5(c))。
【0005】また,シリコン酸化膜層とシリコン窒化膜
層とを含む積層膜を連続した処理でエッチングする方法
としては,特開平9−129595に開示されているよ
うに,CF系ガスと不活性ガスとを含む混合ガスを用い
てシリコン酸化膜層3をエッチングし,その後に所定量
の水素ガスを添加して,シリコン窒化膜層5及びその下
層のシリコン酸化膜層7をエッチングする方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで,前者の多工
程による方法では,反応性ガスを変更するのに伴って,
ガス流量やエッチング装置の電極間の電圧等,複雑なエ
ッチング条件を変更しなければならず,製品の品質の安
定性,および生産効率などを低下させるという問題があ
った。
【0007】また,後者の方法では,水素ガスを導入す
るため暴爆の危険性があり,流量の管理を厳密にしなけ
ればならない等,生産管理上の問題があった。
【0008】本発明は,従来のエッチング方法が有する
上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的
は,安全な1つの混合ガスを用いて,シリコン酸化膜層
とシリコン窒化膜層とを含む積層膜のエッチングが可能
な,新規かつ改良されたエッチング方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明によれば,気密な処理室内に処理ガスを導入
し,処理室内に配置された被処理体に形成された,少な
くとも1層のシリコン酸化膜層と少なくとも1層のシリコ
ン窒化膜層とを含む積層膜に対するエッチング方法にお
いて,処理ガスは少なくともCF系のガスと,CHF系
のガスとを含む混合ガスであり,積層膜を1つの混合ガ
スでエッチングすることが可能なエッチング方法が提供
される。混合ガスはさらに酸素ガスと,不活性ガスとを
含む混合ガスでもよい。
【0010】CF系ガスはシリコン酸化膜層のエッチン
グを,CHF系ガスはシリコン窒化膜層のエッチングを
特に促進する効果がある。また,酸素ガスを用いること
で,積層膜の深さ方向のエッチングを促進でき,不活性
ガスを用いることで,上記処理ガスの効果を調整し,形
成されるホールの形状を適性に保つことが可能になる。
【0011】かかる方法によれば,積層膜を1つの混合
ガスを用いてエッチングできるので,複数の処理を行う
ための複雑な処理条件の変更が必要なく,また安全なガ
スを用いて処理を行うことができる。
【0012】また,積層膜は,積層膜上部に設けられた
レジストをマスクとしてエッチングされることが可能で
ある。すなわち,CF系ガスおよびCHF系ガスを用い
るので,積層膜の対レジストエッチング選択比を向上さ
せることができる。
【0013】ここで積層膜の対レジストエッチング選択
比とは,(積層膜の平均エッチング速度)/(レジスト
の平均エッチング速度)をいう。この対レジストエッチ
ング選択比が高いことを,レジストに対してエッチング
選択性を有するともいう。このエッチング選択性によ
り,レジストを破壊せずに積層膜のエッチングが可能で
ある。
【0014】不活性ガスにはArガス,CF系ガスに
は,C,C,またはCのいずれか,
CHF系ガスは,CHF,CHまたはCH
,あるいはCHとCHFとの混合ガス,C
FとCHFとの混合ガスのいずれかを用いること
ができる。C,Cは通常,環状構造を有す
るものが用いられるが,直鎖構造を有するものでもよ
い。Cは通常,直鎖構造を有するものが用いられ
るが,環状構造を有するものでもよい。
【0015】エッチングは,積層膜の下地層が上記処理
ガスによりエッチングされにくい,エッチング選択比が
十分とれる素材であればその下地層が露出するまで行わ
れる。また,エッチングされやすい,エッチング選択比
が十分とれない素材であれば,積層膜の下地層の上層で
エッチングを終了することもできる。
【0016】また,上記CHF系ガスをCHとC
HFガスとの混合ガス,あるいはCHFとCHF
との混合ガスとした場合には,ポリシリコンに対するシ
リコン酸化膜層およびシリコン窒化膜層のエッチング選
択性が高くなるので,上記エッチングによって被処理体
の少なくとも一部においてポリシリコン層が露出する構
造であっても,ポリシリコン層に対して過剰なエッチン
グを行うことがない。
【0017】シリコン窒化膜層は,約10nm以上の厚
さがあると従来のエッチング方法でエッチングすること
は,表面に異物が堆積してしまうため困難になるので,
本発明にかかるエッチング方法の効果がより顕著にな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかるエッチング方法の好適な実施の形態につ
いて詳細に説明する。なお,本明細書及び図面におい
て,実質的に同一の機能構成を有する構成要素について
は,同一の符号を付することにより重複説明を省略す
る。
【0019】(第1の実施の形態)まず,図1を参照し
ながら,本実施の形態のエッチング方法が適用されるエ
ッチング装置100について説明する。図1は,本発明
にかかるエッチング方法が適用されるエッチング装置を
示す概略断面図である。
【0020】図1に示すように,エッチング装置100
の処理容器102内には,処理室104が形成されてお
り,この処理室104内には,上下動自在なサセプタを
構成する下部電極106が配置されている。下部電極1
06の上部には,高圧直流電源108に接続された静電
チャック110が設けられており,この静電チャック1
10の上面に被処理体,例えば半導体ウェハ(以下,
「ウェハ」と称する。)Wが載置される。ウェハWと静
電チャック11との間には,不図示の伝熱ガス供給手段
からHeなどの伝熱ガスが供給され,所定の圧力に維持
される。
【0021】さらに,下部電極106上に載置されたウ
ェハWの周囲には,Siなどの導電性のフォーカスリン
グ112が配置されている。また,下部電極106に
は,整合器118を介して高周波電源120が接続され
ている。
【0022】下部電極106の載置面と対向する処理室
104の天井部には,多数のガス吐出孔122aを備え
た上部電極122が配置されている。上部電極122と
処理容器102との間には絶縁体123が設けられてい
る。また,上部電極122には,整合器119を介して
プラズマ生成高周波電力を出力する高周波電源121が
接続されている。
【0023】ガス吐出孔122aには,ガス供給管12
4が接続され,さらにそのガス供給管124には,図示
の例では第1〜第4分岐管126,128,130,1
31が接続されている。
【0024】第1分岐管126には,開閉バルブ132
と流量調整バルブ134を介して,CF系ガス,例えば
を供給するガス供給源136が接続されてい
る。また,第2分岐管128には,開閉バルブ138と
流量調整バルブ140を介して,CHF系ガス,例えば
CHを供給するガス供給源142が接続されてい
る。
【0025】第3分岐管130には,開閉バルブ144
と流量調整バルブ146を介して,Arを供給するガス
供給源148が接続されている。さらに,第4分岐管1
31には,開閉バルブ152と流量調整バルブ154を
介して,Oを供給するガス供給源156が接続されて
いる。処理ガスに添加される不活性ガスは,上記Arに
限定されず,処理室104内に励起されるプラズマを調
整することができるガスであればいかなる不活性ガス,
例えばHe,Krなどでも採用することができる。
【0026】また,処理容器102の下方には,不図示
の真空引き機構と連通する排気管150が接続されてお
り,その真空引き機構の作動により,処理室104内を
所定の減圧雰囲気に維持することができる。
【0027】次に,図2を参照しながら第1の実施の形
態にかかるエッチング方法によりエッチング処理を施す
ウェハWの構成について説明する。図2は,本実施の形
態で使用するウェハWを示す概略断面図である。
【0028】本実施の形態で使用するウェハWの1例と
して図2には,Si(シリコン)基板209上に,エッ
チング対象であるシリコン酸化膜層207(例えば厚さ
約1200nm),シリコン窒化膜層205(例えば厚
さ約100nm),さらにシリコン酸化膜層203(例
えば厚さ約1200nm)が形成されたものを示した。
【0029】特にシリコン窒化膜層205は,厚さがた
とえば約10nm以上になるとシリコン酸化膜層をエッ
チングする従来の方法ではエッチングが不可能になり,
本発明の効果が顕著に現れるが,もちろん10nm以下
の場合にも適用できる。
【0030】シリコン酸化膜層203および207は,
例えばCVD(ChemicalVapor Depo
sition)法によるSiO膜が形成されている。
シリコン窒化膜層205は例えばSi膜である。
また,シリコン酸化膜層203上には,所定のパターン
をパターニングされたフォトレジスト膜層201が形成
されている。
【0031】次に,図1,2および3を参照しながら上
述したエッチング装置100を用いて,本実施の形態に
かかるエッチング方法によりウェハW上の積層膜にホー
ルを形成する場合のエッチング工程について説明する。
図3は,本実施の形態にかかるエッチング方法によりエ
ッチングされたウェハを示す概略断面図である。
【0032】まず,予め所定温度に調整された下部電極
106上にウェハWを載置する。すなわち下部電極10
6の温度は処理に応じて例えば,−20℃程度に維持す
る。この時,例えば,上部電極122および処理室10
4内壁の温度はそれぞれ30℃,50℃に設定される。
また,処理室104内の圧力雰囲気を処理に応じた所定
の圧力になるように,処理室104内を真空引きする。
【0033】次いで,本実施の形態にかかる処理ガス,
すなわちCF系ガスとして例えばC ,CHF系ガ
スとして例えばCH,不活性ガスとして例えばA
r,さらにOガスを混合した処理ガスを,ガス供給管
124に介挿された流量調整バルブ134,140,1
46,154により上記各ガスの流量を調整しながら処
理室104内に導入する。
【0034】この際,各処理ガスの流量は例えばC
を10sccm程度,CHを20sccm程
度,Arを150sccm程度,Oを20sccm程
度に調整する。各処理ガスの流量は,1/4≦C
/CH≦1/2,0.5/1≦(C+CH
)/O≦3/1の範囲であることが好ましい。
この時処理室104内の圧力は例えば10mTorr,
ウェハW背面の伝熱ガスの圧力は,中心で10Tor
r,外周部で35Torrである。
【0035】次いで,下部電極106に対して,例えば
周波数が2MHzで,電力が1900W程度の高周波電
力を印加する。また,上部電極122に対して,例えば
周波数が60MHz程度で,電力が1500W程度の高
周波電力を印加する。この時,上部電極122とウェハ
Wとの距離は例えば17mmである。これにより,処理
室102内に高密度プラズマが生成され,かかるプラズ
マによってウェハW上の積層膜に,所定形状のホール2
11が形成される。
【0036】このときのエッチングレートは,シリコン
酸化膜層が約600nm/min,シリコン窒化膜層が
約300nm/minであり,例えば従来のシリコン酸
化膜層をエッチングする反応性ガスでシリコン窒化膜層
をエッチングした場合のエッチングレートの約20nm
/minと比べて,実用に適する程度まで改善されてい
ることがわかる。
【0037】また,エッチング前の状態に対し,レジス
トのホール入り口付近(肩部という)の変化量T1のエ
ッチング平均速度V1,レジスト平坦部の変化量T2の
エッチング平均速度V2,ホールの深さT3のエッチン
グ平均速度V3とすると,レジストに対するエッチング
選択性に関しても,肩部のエッチング選択比=V3/V
1は約6,平坦部のエッチング選択比=V3/V2は約
16と,従来の方法のそれぞれ約6,約9と比較しても
実用上十分である。
【0038】CF系ガスは,例えばシリコン酸化膜層2
03および207に含まれるシリコンおよび酸素を例え
ばSiFおよびCOとして除去する作用を有し,CH
F系ガスは,例えばシリコン窒化膜層205に含まれる
シリコンおよび窒素を例えばSiFおよびNHとし
て除去する作用を有すると考えられる。
【0039】また,酸素ガスは,積層膜の深さ方向のエ
ッチングを促進する作用を有し,不活性ガスを用いるこ
とで,上記処理ガスの効果を調整するためのエッチング
条件を容易に制御でき,形成されるホールの形状を適性
に保つことが可能になる。
【0040】さらに上記混合ガスは,レジストに対して
エッチング選択性を有するとともに,シリコンに対して
もエッチング選択性を有する。よって,上記条件により
エッチングを行う場合,下地層のシリコン基板209が
露出するまでの処理時間を基準にして例えば30%オー
バーエッチングすることにより,底部の形状が適性なホ
ールを形成できる。
【0041】以上のように,CF系ガスとして例えばC
,CHF系ガスとして例えばCH,不活性
ガスとしてAr,さらにOガスを混合した処理ガスを
用いたので,シリコン酸化膜層とシリコン窒化膜層とを
含む積層膜を1回の処理でエッチングすることが可能に
なる。
【0042】なお,下地層はシリコンを例に挙げて説明
したが,例えばアルミニウム,タングステン,チッ化チ
タン等のメタル系材料でもよい。CF系ガスとしては例
えばCFガス,Cガス,Cガス,C
ガスまたはCガス,CHF系ガスとして例えば
CHFガス,CHガス,CHFガス,不活性
ガスとして例えばHeガス,Krガスなど他のいかなる
不活性ガスを用いても同様の効果が得られる。
【0043】CF系ガスの作用としては,炭素原子に対
し,フッ素原子の割合が低くなるに従い,レジストに対
するエッチング選択性は高くなるが,積層膜のエッチン
グレートは遅くなると考えられる。これを勘案して,C
ガス,Cガス,またはCガス,を用
いることが好ましい。
【0044】CHF系ガスの作用としては,水素原子に
対するフッ素原子の割合が低くなるに従い,シリコン窒
化膜のエッチングレートは速くなるがシリコン酸化膜の
エッチングレートは遅くなる。通常の積層膜において,
シリコン酸化膜層はシリコン窒化膜層に比べ厚く形成さ
れていることが多いことを勘案して,CHFガスまた
はCHガスを用いることが好ましい。
【0045】(第2の実施の形態)図4は,第2の実施
の形態にかかるエッチング方法によりエッチングされた
ウェハを示す概略断面図である。図4に示すように,第
2の実施の形態にかかるウェハとして,シリコン基板2
09上に,エッチング対象であるシリコン酸化膜層20
7,シリコン窒化膜層205,シリコン酸化膜層203
が形成され,さらに,シリコン酸化膜層207のホール
を形成する領域に,例えばゲート電極を形成するために
用いられるポリシリコン215が存在する例を示した。
【0046】第2の実施の形態においても,用いられる
装置は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略す
る。本実施の形態においては,積層膜の1部にポリシリ
コン215が形成されており,第1の実施の形態にかか
る混合ガスによるエッチングでは,エッチング選択比が
高くないので,ポリシリコン層215が露出する前にエ
ッチングを終了することになる。
【0047】しかしながら,CHF系ガスとしてCH
ガスとCHFガスとの混合ガスを用い,CF系ガ
スとして第1の実施の形態と同様Cガス,C
ガス,またはCガス,さらに酸素ガスおよび不
活性ガスを加えた混合ガスを用いる。
【0048】このときエッチング条件として,下部電極
106の温度は例えば,−10℃程度,上部電極122
および処理室104内壁の温度はそれぞれ60℃,50
℃に設定される。
【0049】各処理ガスの流量は例えばCを10
sccm程度,CHを18sccm程度,CHF
を50sccm程度,Arを500sccm程度,O
を24sccm程度に調整する。この時処理室104
内の圧力は例えば40mTorr,ウェハW背面の伝熱
ガスの圧力は,中心で20Torr,外周部で45To
rrである。
【0050】下部電極106には,例えば周波数が2M
Hzで,電力が1600W程度の高周波電力を印加す
る。また,上部電極122に対しては,例えば周波数が
60MHz程度で,電力が1800W程度の高周波電力
を印加する。上部電極122とウェハWとの距離は例え
ば26mmである。これにより,処理容器102内に高
密度プラズマが生成され,かかるプラズマによってウェ
ハW上積層膜に,所定形状のホール213が形成され
る。
【0051】このときのエッチングレートは,シリコン
酸化膜層が約600nm/min,シリコン窒化膜層が
約400nm/minであり,例えば従来のシリコン酸
化膜層をエッチングする反応性ガスでシリコン窒化膜層
をエッチングした場合のエッチングレートの約20nm
/minと比べて,実用に適する程度まで改善されてい
ることがわかる。
【0052】また,レジストに対するエッチング選択性
に関しても,肩部のエッチング選択比は約6,平坦部の
エッチング選択比は約9と,従来の方法のそれぞれ約
6,約9と比較しても実用上十分である。
【0053】また,上記混合ガスによるポリシリコンの
エッチングレートは約50nm/minである。このよ
うに上記混合ガスは,レジストに対してエッチング選択
性を有するとともに,ポリシリコンに対してもエッチン
グ選択性を有する。よって,上記条件によりエッチング
を行う場合,ポリシリコン層215はストッパとして働
き,このポリシリコン層215が露出するまでエッチン
グすることにより,ホール213を形成できる。
【0054】なお,CF系ガスとしては例えばCF
ス,Cガス,Cガス,Cガスまたは
ガス,不活性ガスとして例えばHeガス,Kr
ガスなど他のいかなる不活性ガスを用いても同様の効果
が得られる。CF系およびCHF系のガスの作用につい
ては,第1の実施の形態と同様である。また,ポリシリ
コン層215は例えばシリコン酸化膜層203内に形成
される構成,つまり,エッチングされる多層膜の下地で
はない部分に形成される場合でも,本発明の適用は可能
である。
【0055】以上,添付図面を参照しながら本発明にか
かるエッチング方法の好適な実施形態について説明した
が,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれ
ば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内に
おいて各種の変更例または修正例に想到し得ることは明
らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範
囲に属するものと了解される。
【0056】例えば,積層膜は図示した構成には限定さ
れず,シリコン酸化膜層およびシリコン窒化膜層をそれ
ぞれ少なくとも1層有するものであれば,本発明は適用
が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
CF系ガス,CHF系ガス,不活性ガスおよび酸素ガス
を混合した処理ガスを用いたので,レジストに対するエ
ッチング選択性を確保しながら実用可能なエッチングレ
ートで,シリコン酸化膜層とシリコン窒化膜層とを含む
積層膜を1つの混合ガスでエッチングすることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態にかかるエッチング方法
が適用されるエッチング装置を示す概略断面図である。
【図2】第1の実施の形態で使用するウェハWを示す概
略断面図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるエッチング方法によ
りエッチングされたウェハを示す概略断面図である。
【図4】第2の実施の形態にかかるエッチング方法によ
りエッチングされたウェハを示す概略断面図である。
【図5】従来の積層膜のエッチング工程を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
100 エッチング装置 102 処理容器 104 処理室 106 下部電極 108 高圧電流電源 110 静電チャック 112 フォーカスリング 118 整合器 119 整合器 120 高周波電源 121 高周波電源 122 上部電極 122a ガス供給孔 123 絶縁体 124 ガス供給管 126,128,130,131 分岐管(第1分岐
管,第2分岐管,第3分岐管,第4分岐管) 132,138,144,152 開閉バルブ 134,140,146,154 流量調整バルブ 136,142,148,156 ガス供給源 150 排気管 W ウェハ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密な処理室内に処理ガスを導入し,前
    記処理室内に配置された被処理体に形成された,少なく
    とも1層のシリコン酸化膜層と少なくとも1層のシリコン
    窒化膜層とを含む積層膜に対するエッチング方法におい
    て,前記処理ガスは少なくともCF系のガスと,CHF
    系のガスとを含む混合ガスであり,前記積層膜を1つの
    前記混合ガスを用いてエッチングすることを特徴とする
    エッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記混合ガスは酸素ガスをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記混合ガスは不活性ガスをさらに含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエッチング
    方法。
  4. 【請求項4】 前記積層膜は,前記積層膜上部に設けら
    れたレジストをマスクとしてエッチングされることを特
    徴とする請求項1,2または3のいずれかに記載のエッ
    チング方法。
  5. 【請求項5】 前記不活性ガスはArガスであることを
    特徴とする請求項3または4に記載のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記CF系ガスは,C,C
    ,またはCのいずれかであることを特徴と
    する請求項1,2,3,4または5のいずれかに記載の
    エッチング方法。
  7. 【請求項7】 前記CHF系ガスは,CHF,CH
    またはCHFであることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5または6のいずれかに記載のエッチング
    方法。
  8. 【請求項8】 前記CHF系ガスは,CHとCH
    ガスとの混合ガスであることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6のいずれかに記載のエッチ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 前記CHF系ガスは,CHFとCHF
    ガスとの混合ガスであることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5または6のいずれかに記載のエッチング
    方法。
  10. 【請求項10】 前記エッチングは,前記積層膜の下地
    層が露出するまで行われることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5または6のいずれかに記載のエッチング
    方法。
  11. 【請求項11】 前記エッチングは,前記積層膜の下地
    層の上層でエッチングを終了することを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5または6のいずれかに記載のエッ
    チング方法。
  12. 【請求項12】 前記エッチングは,被処理体の少なく
    とも1部においてポリシリコン層あるいはシリコン層の
    露出部分を生じさせることを特徴とする請求項8または
    9に記載のエッチング方法。
  13. 【請求項13】 前記シリコン窒化膜層は,10nm以
    上の厚さであることを特徴とする請求項1に記載のエッ
    チング方法。
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