JP2003085367A - 証券売買支援装置、証券売買支援方法、及びプログラム - Google Patents

証券売買支援装置、証券売買支援方法、及びプログラム

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JP2003085367A
JP2003085367A JP2001272623A JP2001272623A JP2003085367A JP 2003085367 A JP2003085367 A JP 2003085367A JP 2001272623 A JP2001272623 A JP 2001272623A JP 2001272623 A JP2001272623 A JP 2001272623A JP 2003085367 A JP2003085367 A JP 2003085367A
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Motohiko Yoshida
元彦 吉田
Hidefumi Saho
英文 佐保
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Daiwa Securities SMBC Co Ltd
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Daiwa Securities SMBC Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客から証券の売買の注文があった場合に、反
対注文する顧客を効率的に探すことができる証券売買支
援装置を提供する。 【解決手段】証券売買支援装置20は、証券の売買を希
望する注文情報を格納する注文情報格納部220と、証
券を識別する証券識別情報の入力を、証券の売買希望情
報とともに受け付ける入力部200と、入力部200か
ら入力された証券識別情報により特定される証券の売買
を希望する注文情報を、注文情報格納部220から抽出
する注文情報抽出部202と、注文情報抽出部202が
抽出した注文情報を出力する出力部212とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、証券売買支援装
置、証券売買支援方法、及びプログラムに関する。特に
本発明は、証券の売買を支援する証券売買支援装置、証
券売買支援方法、及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顧客から証券の大口の売買の注文
があった場合に、顧客の担当者は、その取引相手となり
そうな顧客及び取引相手となりそうな顧客を担当する営
業担当者に、電話や電子メール等で連絡をとって、反対
注文する顧客を探していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】顧客から証券の売買の
注文があった場合に、反対注文する顧客を効率的に探す
方法が望まれている。
【0004】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる証券売買支援装置、証券売買支援方法、及び
プログラムを提供することを目的とする。この目的は特
許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせ
により達成される。また従属項は本発明の更なる有利な
具体例を規定する。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形
態によると、証券の売買を支援する証券売買支援装置で
あって、証券の売買を希望する注文情報を格納する注文
情報格納部と、証券を識別する証券識別情報の入力を、
証券の売買希望情報とともに受け付ける入力部と、入力
部から入力された証券識別情報により特定される証券の
売買を希望する注文情報を、注文情報格納部から抽出す
る注文情報抽出部と、注文情報抽出部が抽出した注文情
報を出力する出力部とを備える。
【0006】証券の過去の売買を示す過去売買情報を格
納する過去売買情報格納部と、入力部から入力された証
券識別情報により特定される証券の過去売買情報を過去
売買情報格納部から抽出する過去売買情報抽出部とをさ
らに備え、出力部は、過去売買情報抽出部が抽出した過
去売買情報を出力してもよい。
【0007】注文情報は、証券の売買を希望する顧客の
特性を示す情報を含み、出力部は、特性に基づいた順序
で注文情報を出力してもよい。
【0008】入力部は、注文情報に関する所定の条件の
入力を、証券識別情報の入力とともに受け付け、注文情
報抽出部は、所定の条件を満たす注文情報を、抽出して
もよい。
【0009】出力部が出力する注文情報は、売買の担当
者の電子メールアドレスを含み、入力部は、出力された
注文情報を識別する注文識別情報の入力を受け付け、入
力部が受け付けた注文識別情報により特定される注文情
報に含まれる担当者の電子メールアドレス宛の電子メー
ルを作成する電子メール作成部をさらに備えてもよい。
【0010】出力部は、注文情報抽出部が抽出した注文
情報の売情報を表示する第1の領域と、注文情報抽出部
が抽出した注文情報の買情報を表示する第2の領域と、
過去売買情報抽出部が抽出した過去売買情報の売情報を
表示する第3の領域と、過去売買情報の買情報を表示す
る第4の領域とを、同一画面上に表示してもよい。
【0011】証券の過去の売買を示す過去売買情報を格
納する過去売買情報格納部と、入力部から入力された証
券識別情報により特定される証券と属性が一致する証券
の過去売買情報を過去売買情報格納部から抽出する過去
売買情報抽出部とをさらに備え、出力部は、過去売買情
報抽出部が抽出した過去売買情報を出力してもよい。
【0012】過去売買情報は、証券を過去に売買した際
の取引価格を含み、入力部は、証券の売買指定価格の入
力をさらに受け付け、入力された売買指定価格と、取引
価格とに基づいて、証券を過去に売買した顧客の利益に
基づく金額を算出する利益算出部をさらに備え、出力部
は、利益算出部が算出した金額を過去売買情報に対応付
けて出力してもよい。
【0013】本発明の第2の形態によると、証券の売買
を支援する証券売買支援方法であって、証券の売買を希
望する注文情報を管理し、証券を識別する証券識別情報
の入力を、証券の売買希望情報とともに受け付け、入力
された証券識別情報により特定される証券の売買を希望
する注文情報を抽出し、抽出した注文情報を出力する。
【0014】本発明の第3の形態によると、証券の売買
を支援するコンピュータ用のプログラムであって、証券
の売買を希望する注文情報を管理する管理モジュール
と、証券を識別する証券識別情報の入力を、証券の売買
希望情報とともに受け付ける入力モジュールと、入力さ
れた証券識別情報により特定される証券の売買を希望す
る注文情報を抽出する注文情報抽出モジュールと、抽出
した注文情報を出力する出力モジュールとを備える。
【0015】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。
【0017】尚、発明の詳細な説明に記載の「注文デー
タベース」は、特許請求の範囲に記載の「注文情報格納
部」の一例である。また発明の詳細な説明に記載の「過
去売買データベース」は、特許請求の範囲に記載の「過
去売買情報格納部」の一例である。
【0018】図1は、本実施の形態に係る証券売買支援
システムの概略を示す。本証券売買支援システムは、ユ
ーザが証券の売買を希望する場合に、対応する証券の売
買を示す情報をユーザに提供する。なお、証券とは、株
券、債券、ETF(株価指数連動型投資信託受益証
券)、REIT(不動産投資信託)等の有価証券を含
む。
【0019】本証券売買支援システムは、ネットワーク
10と、証券売買支援装置20と、ユーザ端末30とを
備える。ネットワーク10は、例えばインターネット、
PSTN(公衆交換電話網)、LAN、WAN等を含
む。ユーザ端末30は、例えば携帯電話、パソコン、ゲ
ーム機、PDA(携帯情報端末)等を含む。ユーザは、
売買を希望する証券を識別する証券識別情報を、ユーザ
端末30から入力する。証券売買支援装置20は、証券
識別情報を、ネットワーク10を介してユーザ端末30
から受信すると、受信した証券識別情報により特定され
る証券の注文情報をユーザ端末30に出力する。
【0020】例えばユーザが所有する証券を売りたいと
希望した場合に、証券売買支援装置20は、当該証券を
買いたいと希望する反対の注文情報を、データベースか
ら検索し、ユーザ端末30に出力することができる。
【0021】図2は、証券売買支援装置20の機能構成
を示すブロック図である。証券売買支援装置20は、入
力部200と、注文情報抽出部202と、過去売買情報
抽出部206と、利益算出部208と、出力部212
と、電子メール作成部214と、送信部216と、注文
データベース220と、過去売買データベース222
と、担当者データベース226とを有する。
【0022】注文データベース220は、証券の売買希
望を示す注文情報を格納する。過去売買データベース2
22は、過去の証券の売買を示す過去売買情報を格納す
る。担当者データベース226は、証券の売買を希望す
るユーザの担当者の電子メールアドレスを格納する。
【0023】入力部200は、証券識別情報、「売り」
または「買い」のいずれの希望であるかを示す売買希望
情報、売買を希望する証券数、売買指定価格、及び条件
を示す条件情報の入力をユーザ端末30から受信する。
また入力部200は、受信した証券識別情報、売買希望
情報、証券数、及び条件情報を、注文情報抽出部202
に送る。また入力部200は、受信した売買指定価格を
利益算出部208に送る。ここで条件情報とは、例えば
取引手法に関する内容を含む。
【0024】注文情報抽出部202は、証券識別情報、
売買希望情報、証券数、及び条件情報を入力部200か
ら受け取る。次に注文情報抽出部202は、受け取った
証券識別情報に対応付けられた注文情報を注文データベ
ース220から抽出する。注文情報抽出部202は、抽
出した注文情報のうち、入力部200から受け取った条
件情報が示す条件を満たす注文情報を選択する。注文情
報抽出部202は、選択した注文情報を、「売り」の注
文情報と、「買い」の注文情報とに分類する。次に注文
情報抽出部202は、受け取った売買希望情報が「売
り」の希望である場合には、「買い」の注文情報を、一
方受け取った売買希望情報が「買い」の希望である場合
には、「売り」の注文情報を選択する。次に注文情報抽
出部202は、入力部200から受け取った証券数に応
じて、選択した注文情報を並び替える。また注文情報抽
出部202は、注文情報を受けた日時に応じて並び替え
てもよいし、任意に並び替えてもよい。注文情報抽出部
202は、選択した「売り」の注文情報と「買い」の注
文情報とを出力部212に送る。また注文情報抽出部2
02は、入力部200から受け取った証券識別情報、証
券数、及び条件情報を、過去売買情報抽出部206に送
る。
【0025】過去売買情報抽出部206は、証券識別情
報、証券数、及び条件情報を、注文情報抽出部202か
ら受け取ると、受け取った証券識別情報に対応付けられ
た証券の過去の売買に関する内容を示す過去売買情報
を、過去売買データベース222から抽出する。過去売
買情報抽出部206は、抽出した過去売買情報のうち、
注文情報抽出部202から受け取った条件情報が示す条
件を満たす過去売買情報を選択する。過去売買情報抽出
部206は、選択した過去売買情報を、「売り」の過去
売買情報と、「買い」の過去売買情報とに分類する。次
に過去売買情報抽出部206は、注文情報抽出部202
から受け取った証券数に応じて、「売り」の過去売買情
報と、「買い」の過去売買情報との各々を並び替える。
【0026】ここで過去売買情報の一例について説明す
る。過去売買情報は、証券を過去に売買した顧客の特性
を示す特性情報と、当該証券の取引価格とを含む。さら
に過去売買情報抽出部206は、並び替えた過去売買情
報を、特性情報に基づいて並び替える。次に過去売買情
報抽出部206は、並び替えた過去売買情報を利益算出
部208に送る。
【0027】利益算出部208は、過去売買情報抽出部
206から受け取った過去売買情報に含まれる過去の取
引価格と、入力部200から受け取った売買指定価格と
に基づいて、過去に証券を売買した顧客が得る利益を示
す金額を算出する。これにより、過去に証券を売買した
顧客が、ユーザ端末30から入力された売買指定価格で
売買を行った場合の利益を示す情報を取得することがで
きる。例えば利益算出部208は、過去に証券を買った
顧客が、売買指定価格で証券を売る価格と、過去の証券
の購入価格との差額を算出することができる。また利益
算出部208は、過去に証券を売った顧客が、売買指定
価格で証券を再度購入する価格と、過去の証券の販売価
格との差額を算出することができる。次に利益算出部2
08は、算出した金額を示す利益情報を、受け取った過
去売買情報に対応付けて出力部212に送る。
【0028】出力部212は、注文情報抽出部202か
ら受け取った「売り」の注文情報及び「買い」の注文情
報と、利益算出部208から受け取った過去売買情報及
び利益情報とを、ユーザ端末30に出力する。
【0029】さらに入力部200は、出力部212が出
力した「売り」の注文情報と、「買い」の注文情報と、
過去売買情報のうち、少なくとも1つの注文情報または
過去売買情報の指定の入力を、ユーザ端末30から受け
付ける。ここで入力部200は、担当者識別情報、顧客
識別情報、及び証券識別情報を、ユーザ端末30から受
信し、電子メール作成部214に送る。
【0030】電子メール作成部214は、受け取った担
当者識別情報に対応付けて格納されている担当者の電子
メールアドレスを担当者データベース226から抽出す
る。次に電子メール作成部214は、入力部200から
受けとった顧客識別情報と証券識別情報とを用いて、担
当者データベース226から抽出した電子メールアドレ
ス宛の電子メールを作成し、送信部216に送る。送信
部216は、受け取った電子メールを送信する。
【0031】図3は、注文データベース220のデータ
フォーマットの一例を示す。注文データベース220
は、証券識別情報フィールドと、銘柄フィールドと、要
望フィールドと、数フィールドと、顧客識別情報フィー
ルドと、特性フィールドと、担当者フィールドと、取引
手法フィールドとを含む。
【0032】証券識別情報フィールドは、証券を識別す
る証券識別情報を格納する。銘柄フィールドは、証券の
銘柄を示す情報を格納する。本実施の形態において、ユ
ーザ端末30は、売買を希望する証券の証券識別情報を
証券売買支援装置20に送信しているが、これに代えて
証券の銘柄を示す情報を送信してもよい。証券売買支援
装置20は、証券の銘柄を示す情報を受信すると、注文
データベース220の銘柄フィールドを検索し、銘柄が
一致する注文情報を抽出することができる。
【0033】要望フィールドは、「売り」または「買
い」のうちいずれの希望であるかを示す売買希望情報を
格納する。注文データベース220が「売り」または
「買い」を示す情報を格納することによって、注文情報
抽出部202は、「売り」の注文情報と「買い」の注文
情報とを分類することができる。
【0034】数フィールドは、ユーザが過去に取引した
証券の数を示す情報を格納する。ここで証券の数とは、
売買した証券数である。注文データベース220が証券
の数を示す情報を格納することによって、注文情報抽出
部202は、入力部200が受け付けた証券数に応じ
て、注文データベース220から抽出した注文情報を並
び替えることができる。
【0035】顧客識別情報フィールドは、ユーザを識別
する顧客識別情報を格納する。特性フィールドは、ユー
ザの特性を示す特性情報を格納する。ユーザの特性は、
ユーザの取引履歴、ユーザの職業、収入、資金の属性等
に基づいて定められ、特性情報として格納される。資金
の属性とは、年金の資金、銀行のプロパー資金、生命保
険会社のプロパー資金、信託資金、投信の資金等を識別
する情報である。例えば、顧客が機関投資家である場合
に、証券売買支援装置20は、資金の性格に応じて、証
券の取引を支援することができる。
【0036】担当者フィールドは、担当者を識別する担
当者識別情報を格納する。取引手法フィールドは、証券
の取引を行った取引手法を示す情報を格納する。取引手
法とは、例えば単一銘柄を単独で取り引きする単一銘柄
取引、複数の銘柄の証券を一括で取り引きするバスケッ
ト取引等を含む。また取引手法を示す情報は、取引所を
示す情報を含んでもよい。
【0037】図4は、過去売買データベース222のデ
ータフォーマットの一例を示す。過去売買データベース
222は、証券識別情報フィールドと、銘柄フィールド
と、要望フィールドと、数フィールドと、顧客識別情報
フィールドと、特性フィールドと、担当者フィールド
と、売買価格フィールドと、取引手法フィールドとを含
む。
【0038】証券識別情報フィールドは、証券を識別す
る証券識別情報を格納する。銘柄フィールドは、証券の
銘柄を示す情報を格納する。要望フィールドは、「売
り」または「買い」のうちいずれの希望であるかを示す
売買希望情報を格納する。数フィールドは、ユーザが過
去に取引した証券の数を示す情報を格納する。顧客識別
情報フィールドは、ユーザを識別する顧客識別情報を格
納する。特性フィールドは、ユーザの特性を示す特性情
報を格納する。担当者フィールドは、担当者を識別する
担当者識別情報を格納する。売買価格フィールドは、ユ
ーザが証券を売買した際の取引価格を格納する。取引手
法フィールドは、証券の取引を行った取引手法を示す情
報を格納する。
【0039】このように過去売買データベース222
は、過去売買情報を格納するので、証券売買支援装置2
0は、注文情報とともに過去売買情報をユーザ端末30
に出力することができる。従ってユーザ端末30のユー
ザは、所望する注文情報がなかった場合に、ユーザ端末
30に表示された過去売買情報を閲覧して、証券の取引
可能な相手を探すことができる。
【0040】図5は、担当者データベース226のデー
タフォーマットの一例を示す。担当者データベース22
6は、担当者識別情報フィールドと、担当者名フィール
ドと、電子メールアドレスフィールドとを含む。
【0041】担当者識別情報フィールドは、担当者を識
別する担当者識別情報を格納する。担当者名フィールド
は、担当者の氏名を格納する。電子メールアドレスフィ
ールドは、担当者の電子メールアドレスを格納する。
【0042】このように担当者データベース226が担
当者の電子メールアドレスを格納することによって、証
券売買支援装置20は、ユーザ端末30から指定された
注文情報または過去売買情報に含まれる担当者識別情報
により特定される担当者宛に電子メールを作成すること
ができる。
【0043】図6は、注文情報をユーザ端末30に出力
する際の証券売買支援装置20の動作を示すフローチャ
ートである。入力部200は、売買希望情報、売買を希
望する証券を識別する証券識別情報、売買を希望する証
券数、売買指定価格、及び条件を示す条件情報をユーザ
端末30から受信する(S100)。次に注文情報抽出
部202は、入力部200が受信した証券識別情報、売
買を希望する証券数、売買指定価格、及び条件情報に基
づいて注文情報を注文データベース220から抽出する
(S102)。次に過去売買情報抽出部206は、入力
部200が受信した証券識別情報、証券数、及び条件情
報に基づいて過去売買情報を、過去売買データベース2
22から抽出する(S104)。
【0044】利益算出部208は、過去売買情報抽出部
206から受け取った過去売買情報に含まれる取引価格
と、入力部200から受け取った売買指定価格とに基づ
いて、過去に証券を売買した顧客が得る利益を示す金額
を算出する(S106)。次に出力部212は、注文情
報抽出部202が抽出した注文情報と、過去売買情報抽
出部206が抽出した過去売買情報と、利益算出部20
8が算出した利益情報とを、ユーザ端末30に出力する
(S110)。
【0045】このように証券売買支援装置20は、過去
売買情報とともに利益情報をユーザ端末30に出力する
ことができる。従ってユーザ端末30のユーザは、利益
情報を閲覧することにより、より利益額の高いユーザを
取引相手として指定することができる。
【0046】ここで証券識別情報とは、証券の銘柄単位
を識別する情報でもよいし、ポートフォリオ単位といっ
た、複数の銘柄をセット単位で識別する情報であっても
よい。また本実施の形態に係る利益算出部208は、入
力部200が受信した証券識別情報により特定される証
券のみに基づいて、顧客の利益を算出しているが、他の
例としては、これに代えて、顧客が過去に売買を行った
証券と、入力部200が受信した証券識別情報により特
定される証券に基づいて、顧客の利益を算出してもよ
い。これにより証券売買支援装置20は、顧客単位の損
益管理をすることができる。
【0047】図7は、ユーザ端末30のユーザが取引相
手を指定した際の証券売買支援装置20の動作を示すフ
ローチャートである。ユーザ端末30のユーザは、ユー
ザ端末30に表示された注文情報及び過去売買情報のう
ち、証券の売買を希望する注文情報または過去売買情報
を指定する。証券売買支援装置20は、ユーザ端末30
のユーザによって指定された注文情報または過去売買情
報の担当者識別情報、顧客識別情報、及び証券識別情報
を受信する。
【0048】入力部200は、担当者識別情報、顧客識
別情報、及び証券識別情報を、ユーザ端末30から受信
する(S200)。ここで入力部200が顧客識別情
報、及び証券識別情報を受信することによって、証券売
買支援装置20は、ユーザ端末30のユーザが証券の売
買を希望する注文情報を識別することができる。本実施
の形態に係る入力部200は、担当者識別情報、顧客識
別情報、及び証券識別情報を受信しているが、これに代
えて注文情報または過去売買情報を識別する情報を受信
してもよい。この場合、証券売買支援装置20は、受信
した情報に基づいてデータベースを検索し、担当者識別
情報、顧客識別情報、及び証券識別情報を抽出する。
【0049】次に電子メール作成部214は、入力部2
00が受信した担当者識別情報に対応付けて格納されて
いる担当者の電子メールアドレスを担当者データベース
226から抽出する(S202)。
【0050】次に電子メール作成部214は、入力部2
00が受信した担当者識別情報、顧客識別情報、及び証
券識別情報を用いて電子メールを作成する(S20
4)。ここで電子メール作成部214は、担当者識別情
報に対応付けて担当者データベース226に格納されて
いる担当者名を抽出する。電子メール作成部214は、
抽出した担当者名と、顧客識別情報と、証券識別情報と
を記載した電子メールを作成する。また電子メール作成
部214は、電子メールの宛先を、担当者データベース
226から抽出した電子メールアドレスとする。
【0051】なお、電子メール作成部214は、顧客名
を記載しない電子メールを作成することができる。また
電子メール作成部214は、取引を希望する証券数を電
子メールに記載してもよい。この場合、電子メール作成
部214は、電子メールに記載する証券数の上限を定
め、所定値以上の証券数である場合には、所定値を電子
メールに記載してもよい。
【0052】送信部216は、電子メール作成部214
が作成した電子メールを、電子メール作成部214が担
当者データベース226から抽出した電子メールアドレ
ス宛に送信する(S206)。
【0053】このように証券売買支援装置20は、ユー
ザ端末30のユーザが証券の売買を希望する注文情報ま
たは過去売買情報の担当者宛の電子メールを、自動的に
作成することができる。これにより、ユーザ端末30の
ユーザは、当該担当者と迅速に連絡をとることができ、
証券の売買をスムーズに行うことができる。
【0054】図8は、図6のS110において、証券売
買支援装置20が注文情報と、過去売買情報と、利益情
報とを、ユーザ端末30に出力した際に、ユーザ端末3
0の表示部に表示される表示画面の一例を示す。表示画
面は、「売り」の注文情報を表示する第1の領域300
と、「買い」の注文情報を表示する第2の領域302
と、「買い」の過去売買情報を表示する第3の領域30
4と、「売り」の過去売買情報を表示する第4の領域3
06とを有する。第3の領域304と、第4の領域30
6は、利益情報をさらに表示する。
【0055】このように証券売買支援装置20は、注文
情報及び過去売買情報を、第1の領域300と、第2の
領域302と、第3の領域304と、第4の領域306
とに分類してユーザ端末30に表示させることによっ
て、ユーザ端末30のユーザは、優先度の高い情報を効
率的に閲覧することができる。例えばユーザ端末30の
ユーザが、「売り」を希望している場合には、「買い」
の注文情報を表示する第2の領域302を視点を大きく
動かすことなく閲覧することができる。
【0056】また表示画面は、証券識別情報フィールド
314と、リアル時価フィールド316と、格付フィー
ルド318と、大株主一覧フィールド308と、取引先
銀行一覧フィールド310とをさらに有する。証券識別
情報フィールド314は、ユーザ端末30のユーザが売
買を希望する証券の証券識別情報を表示する。リアル時
価フィールド316は、ユーザ端末30のユーザが売買
を希望する証券の現時点での時価を示す情報を表示す
る。格付フィールド318は、ユーザ端末30のユーザ
が売買を希望する証券を発行している企業の格付けを示
す情報を表示する。大株主一覧フィールド308は、ユ
ーザ端末30のユーザが売買を希望する証券の大株主を
示す情報を表示する。取引先銀行一覧フィールド310
は、ユーザ端末30のユーザが売買を希望する証券を発
行している企業の取引先銀行を示す情報を表示する。
【0057】図9は、証券売買支援装置20のハードウ
ェア構成を示すブロック図である。証券売買支援装置2
0は、CPU700と、ROM702と、RAM704
と、通信インターフェース706とを備える。CPU7
00は、ROM702及びRAM704に格納されたプ
ログラムに基づいて動作する。通信インターフェース7
06は、ネットワーク10を介して外部と通信する。格
納装置の一例としてのハードディスクドライブ710
は、設定情報及びCPU700が動作するプログラムを
格納する。
【0058】フロッピー(登録商標)ディスクドライブ
712はフロッピーディスク714からデータまたはプ
ログラムを読み取りCPU700に提供する。CD−R
OMドライブ716はCD−ROM718からデータま
たはプログラムを読み取りCPU700に提供する。通
信インターフェース706は、ネットワーク10に接続
してデータを送受信する。
【0059】CPU700が実行するソフトウエアは、
フロッピーディスク714またはCD−ROM718等
の記録媒体に格納されて利用者に提供される。記録媒体
に格納されたソフトウエアは圧縮されていても非圧縮で
あっても良い。ソフトウエアは記録媒体からハードディ
スクドライブ710にインストールされ、RAM704
に読み出されてCPU700により実行される。
【0060】記録媒体に格納されて提供されるソフトウ
エア、即ちハードディスクドライブ710にインストー
ルされるソフトウェアは、機能構成として、入力モジュ
ール、注文情報抽出モジュール、過去売買情報抽出モジ
ュール、利益算出モジュール、電子メール作成モジュー
ル、送信モジュール、及び出力モジュールを備える。こ
れらの各モジュールがコンピュータに働きかけて、CP
U700に行わせる処理は、それぞれ本実施の形態にお
ける証券売買支援装置20における、対応する部材の機
能及び動作と同一であるから説明を省略する。
【0061】図9に示した、記録媒体の一例としてのフ
ロッピーディスク714またはCD−ROM718に
は、本出願で説明する全ての実施形態における証券売買
支援装置20の動作の一部または全ての機能を格納する
ことができる。
【0062】これらのプログラムは記録媒体から直接R
AMに読み出されて実行されても、一旦ハードディスク
ドライブにインストールされた後にRAMに読み出され
て実行されてもよい。更に、上記プログラムは単一の記
録媒体に格納されても複数の記録媒体に格納されてもよ
い。また記録媒体に格納されるモジュールは、オペレー
ティングシステムとの共同によってそれぞれの機能を提
供してもよい。例えば機能の一部または全部を行うこと
をオペレーティングシステムに依頼し、オペレーティン
グシステムからの応答に基づいて機能を提供するもので
あってもよい。
【0063】記録媒体としては、フロッピーディスク、
CD−ROMの他にも、DVD等の光学記録媒体、MD
等の磁気記録媒体、PD等の光磁気記録媒体、テープ媒
体、磁気記録媒体、ICカードやミニチュアーカードな
どの半導体メモリー等を用いることができる。又、専用
通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバ
システムに設けたハードディスクまたはRAM等の格納
装置を記録媒体として使用し、通信網を介してプログラ
ムを証券売買支援装置20に提供してもよい。
【0064】このような記録媒体は、証券売買支援装置
20を製造するためのみに使用されるものであり、その
ような記録媒体の業としての製造および販売等が本出願
に基づく特許権の侵害を構成することは明らかである。
【0065】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができる。
【0066】例えば、本実施の形態に係る証券売買支援
システムは、証券識別情報をユーザ端末30からネット
ワーク10を介して証券売買支援装置20に入力してい
るが、これに代えて、他の例としては、証券売買支援装
置20のオペレータがキーボード等の入力装置を用いて
証券識別情報を入力してもよい。また本実施の形態に係
る証券売買支援システムにおいて、証券売買支援装置2
0は、注文情報や過去売買情報等をネットワーク10を
介してユーザ端末30に出力しているが、これに代えて
他の例としては、証券売買支援装置20が有する表示部
に表示してもよい。
【0067】その様な変更又は改良を加えた形態も本発
明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の
記載から明らかである。
【0068】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
顧客から証券の売買の注文があった場合に、反対注文す
る顧客を効率的に探すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る証券売買支援システムの概
略を示す図である。
【図2】証券売買支援装置20の機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】注文データベース220のデータフォーマット
の一例を示す図である。
【図4】過去売買データベース222のデータフォーマ
ットの一例を示す図である。
【図5】担当者データベース226のデータフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図6】注文情報をユーザ端末30に出力する際の証券
売買支援装置20の動作を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ端末30のユーザが取引相手を指定した
際の証券売買支援装置20の動作を示すフローチャート
である。
【図8】図6のS110において、証券売買支援装置2
0が注文情報と、過去売買情報と、利益情報とを、ユー
ザ端末30に出力した際に、ユーザ端末30の表示部に
表示される表示画面の一例を示す図である。
【図9】証券売買支援装置20のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク 20 証券売買支援装置 30 ユーザ端末 200 入力部 202 注文情報抽出部 206 過去売買情報抽出部 208 利益算出部 212 出力部 214 電子メール作成部 216 送信部 220 注文データベース 222 過去売買データベース 226 担当者データベース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証券の売買を支援する証券売買支援装置
    であって、 証券の売買を希望する注文情報を格納する注文情報格納
    部と、 前記証券を識別する証券識別情報の入力を、前記証券の
    売買希望情報とともに受け付ける入力部と、 前記入力部から入力された前記証券識別情報により特定
    される証券の売買を希望する注文情報を、前記注文情報
    格納部から抽出する注文情報抽出部と、 前記注文情報抽出部が抽出した前記注文情報を出力する
    出力部とを備えることを特徴とする証券売買支援装置。
  2. 【請求項2】 前記証券の過去の売買を示す過去売買情
    報を格納する過去売買情報格納部と、 前記入力部から入力された前記証券識別情報により特定
    される前記証券の過去売買情報を前記過去売買情報格納
    部から抽出する過去売買情報抽出部とをさらに備え、 前記出力部は、前記過去売買情報抽出部が抽出した前記
    過去売買情報を出力することを特徴とする請求項1に記
    載の証券売買支援装置。
  3. 【請求項3】 前記注文情報は、前記証券の売買を希望
    する顧客の特性を示す情報を含み、 前記出力部は、前記特性に基づいた順序で前記注文情報
    を出力することを特徴とする請求項1に記載の証券売買
    支援装置。
  4. 【請求項4】 前記入力部は、前記注文情報に関する所
    定の条件の入力を、前記証券識別情報の入力とともに受
    け付け、 前記注文情報抽出部は、前記所定の条件を満たす注文情
    報を、抽出することを特徴とする請求項1に記載の証券
    売買支援装置。
  5. 【請求項5】 前記出力部が出力する前記注文情報は、
    前記売買の担当者の電子メールアドレスを含み、 前記入力部は、出力された前記注文情報を識別する注文
    識別情報の入力を受け付け、 前記入力部が受け付けた前記注文識別情報により特定さ
    れる前記注文情報に含まれる前記担当者の電子メールア
    ドレス宛の電子メールを作成する電子メール作成部をさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の証券売買
    支援装置。
  6. 【請求項6】 前記出力部は、前記注文情報抽出部が抽
    出した前記注文情報の売情報を表示する第1の領域と、
    前記注文情報抽出部が抽出した前記注文情報の買情報を
    表示する第2の領域と、前記過去売買情報抽出部が抽出
    した前記過去売買情報の売情報を表示する第3の領域
    と、前記過去売買情報の買情報を表示する第4の領域と
    を、同一画面上に表示することを特徴とする請求項2に
    記載の証券売買支援装置。
  7. 【請求項7】 前記証券の過去の売買を示す過去売買情
    報を格納する過去売買情報格納部と、 前記入力部から入力された前記証券識別情報により特定
    される前記証券と属性が一致する証券の過去売買情報を
    前記過去売買情報格納部から抽出する過去売買情報抽出
    部とをさらに備え、 前記出力部は、前記過去売買情報抽出部が抽出した前記
    過去売買情報を出力することを特徴とする請求項1に記
    載の証券売買支援装置。
  8. 【請求項8】 前記過去売買情報は、前記証券を過去に
    売買した際の取引価格を含み、 前記入力部は、前記証券の売買指定価格の入力をさらに
    受け付け、 入力された前記売買指定価格と、前記取引価格とに基づ
    いて、前記証券を過去に売買した顧客の利益に基づく金
    額を算出する利益算出部をさらに備え、 前記出力部は、前記利益算出部が算出した前記金額を前
    記過去売買情報に対応付けて出力することを特徴とする
    請求項1に記載の証券売買支援装置。
  9. 【請求項9】 証券の売買を支援する証券売買支援方法
    であって、 証券の売買を希望する注文情報を管理し、 前記証券を識別する証券識別情報の入力を、前記証券の
    売買希望情報とともに受け付け、 入力された前記証券識別情報により特定される証券の売
    買を希望する注文情報を抽出し、 抽出した前記注文情報を出力することを特徴とする証券
    売買支援方法。
  10. 【請求項10】 証券の売買を支援するコンピュータ用
    のプログラムであって、 証券の売買を希望する注文情報を管理する管理モジュー
    ルと、 前記証券を識別する証券識別情報の入力を、前記証券の
    売買希望情報とともに受け付ける入力モジュールと、 入力された前記証券識別情報により特定される証券の売
    買を希望する注文情報を抽出する注文情報抽出モジュー
    ルと、 抽出した前記注文情報を出力する出力モジュールとを備
    えることを特徴とするプログラム。
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