JP2022019974A - 顧客抽出システム、顧客抽出装置、顧客抽出方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の金融商品に対する見込顧客を抽出できるようにする。【解決手段】顧客の氏名、電話番号、メールアドレスなどの顧客特定情報、及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベース16と、金融商品の商品名などの金融商品を識別する情報、及び、その金融商品を購入した顧客に関する顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブル25とを準備する。営業員H1等は、営業を行いたい特定の金融商品を指定し、顧客抽出装置20は、指定された金融商品で金融商品プロファイルテーブル25を検索し、検索の結果、顧客属性情報がヒットすれば、ヒットした顧客属性情報で顧客情報データベース16の中の対応付けられた顧客特定情報を検索し、ヒットした顧客特定情報を抽出する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の顧客の中から所定の条件に合致する顧客を抽出するものであり、特に金融商品の営業員のために、金融商品の購入見込みのある顧客や、連絡の必要な顧客を抽出すると共に、営業に関するノウハウなども提示して営業の効率化を図るようにした顧客抽出システム、顧客抽出装置、顧客抽出方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来から、金融商品の営業員に対して営業支援を行うものが存在する。例えば、下記の特許文献1では、顧客毎の保有株式等に関する情報と、株式銘柄毎の株価等に関する情報を参照して、表示条件がみたされる顧客を検索し、検索された顧客の名称を一覧表示することが開示される。なお、表示条件としては、株価の変動、貯蓄の満期、投資信託等の金融商品の利回り変化などが挙げられる(引用文献1の段落0027、0046参照)。また、下記の特許文献2では、投資銘柄を選ぶにあたり、ユーザから与えられたキーワードと関連度の高い銘柄を、ニュース記事より検索してユーザに提供することが開示されている。
さらに、下記の特許文献3では、通知が必要となった顧客について通知対象顧客リストを作成して営業員に提示することが開示されている。通知が必要になる例としては、有価証券の信用取引サービスの委託保証金維持率が20%を下回ったとき、反対売買の通知(信用取引・強制決済)があったとき、保証金代用証券の売却通知があったとき、「立替金督促があったとき、公開買付(TOB)があったとき、特定口座年間取引報告書電子交付があったとき、株式約定(国内株式、信用取引)があったとき、抽選参加サービスの抽選結果が出たとき、上場廃止のお知らせがあったとき、住所変更手続のお願いがあるとき、口座管理料入金通知があったとき、運用報告書電子交付があったとき、取引残高報告書電子交付があったとき、投信目論見書更新があったとき、臨時レポート登録があったとき、扱者変更通知があったとき、期間指定注文の失効があったとき、アナリストレポート登録があったときなどが挙げられる(特許文献3の段落0054等参照)。
そして、下記の特許文献4では、イベントの条件に合致する顧客を抽出することが開示されている。イベントの条件の例としては、普通預金残高が3ヶ月連続逓増、合計残高100万円以上、投信コンテンツに月平均3回以上アクセス、投信購入、投信申込み画面を途中で終了、ATM資料請求ボタンの押下等が挙げられる(特許文献4の図3等参照)。
また、下記の特許文献5では、顧客マスタDB及びCRM-DBを有する顧客情報管理システムから、キャンペーンの対象となる顧客を抽出することが開示されており、例えば、投資信託の販促キャンペーンを行う場合、投信を購入すると思われる収入、年齢、過去に同様の投信を購入した履歴を条件にして、キャンペーンの対象となる顧客を抽出する(特許文献5の段落0035、0036等参照)。
一方、顧客への営業活動に関するノウハウに関し、下記の特許文献6では、顧客情報・営業履歴データベースに、顧客の氏名、資産状況、家族構成、年収等に加えて、営業活動に対する反応、成約の見込み等を蓄積し、高度な営業ノウハウを共有化することが開示される(特許文献6の段落0021、0053等参照)。営業ノウハウの共有化、営業手法等を営業員間で展開すること等については、下記の特許文献7にも示される(特許文献7の段落0005、0012等参照)。
特開平8-249380号公報 特開2003-162639号公報 特開2010-237922号公報 特開2010-211336号公報 特開2004-102349号公報 特開平10-124584号公報 特開2016-206878号公報
近年、証券会社等の営業員の報酬体系は成果主義が中心になっており、従来に比べて社員教育にまで手が回りにくく、それゆえ営業員のスキルアップは、証券会社等において業務改善のポイントになっているという背景事情がある。また、近年は金融機関が取り扱う金融商品が多様化しているが、例えば、銀行等の金融機関の営業員は、株式などのように価格変動が生じる金融商品の取り扱いに慣れておらず、価格変動が生じた場合の顧客への連絡などの対応に不安があるという事情もある。さらには、金融機関等における営業員の報告(日報などの報告)は、定性的な情報の入力に留まっており、各営業員の報告に基づき構造化データを構築するには充分でないという事情もある。
そして、新規の金融商品や、売り出したい金融商品などと云った特定の金融商品について営業活動を行おうとした場合、その特定の金融商品の営業対象となる顧客(見込顧客)を効率良く抽出することについては、上述した特許文献1~5で開示される内容では十分に対応できないという問題がある。例えば、上記の特許文献5では、見込顧客の抽出を行うには、購入の可能性のある見込顧客の収入や年齢、過去に同様の投信を購入した履歴を条件にするので、特定の金融商品の営業候補となる顧客を抽出するには、その特定の金融商品を購入しそうな見込顧客の収入や年齢、過去に同様の投信を購入した履歴といった条件を検討して営業員が入力する必要があり、これらの入力すべき条件を検討するだけでも、営業員は手間と時間を要するので、従来の技術では、特定の金融商品の営業対象となる見込顧客を効率良く抽出できないという問題がある。
また、金融商品に関するニュースについて連絡が必要な顧客を抽出すること、営業ノウハウ等の共有化を図ることを組み合わせて、営業員の営業活動支援を総合的に行うことも、上述した特許文献1~7では不十分であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、特定の金融商品の購入候補となり得る見込顧客を容易に抽出可能にして、金融商品の営業員を支援できるようにした顧客抽出システム、顧客抽出装置、顧客抽出方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、金融商品に係るニュースの発生に基づき連絡すべき顧客を抽出すること、及び営業ノウハウ等の共有化を図ることも組み合わせて、総合的に営業員の営業活動を支援できるようにした顧客抽出システム、顧客抽出装置、顧客抽出方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースを備え、前記顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出システムにおいて、複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルと、金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースを備え、前記顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出システムにおいて、複数の金融商品の中の一部の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報を対応付けて記憶すると共に、他の金融商品については、金融商品を識別する情報、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルと、金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、前記金融商品プロファイルテーブルの中に、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を検索する手段と、対応付けられた顧客属性情報を検索できなかった場合、前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられ金融商品特性情報を特定する手段と、前記金融商品プロファイルテーブルから、特定した金融商品特性情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段とを備えることを特徴とする。
本発明は、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出装置において、金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶した顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出装置において、金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、複数の金融商品の中の一部の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報を対応付けて記憶すると共に、他の金融商品については、金融商品を識別する情報、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルの中に、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を検索する手段と、対応付けられた顧客属性情報を検索できなかった場合、前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられ金融商品特性情報を特定する手段と、前記金融商品プロファイルテーブルから、特定した金融商品特性情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、対応付けられた顧客属性情報が検索した場合、前記顧客情報データベースから、検索した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段を備えることを特徴とする。
本発明は、前記顧客情報データベースが記憶する顧客の属性に係る情報が、複数の事項を含み、前記金融商品プロファイルテーブルが記憶する顧客属性情報は、前記顧客の属性に係る情報が含む複数の事項と同種の複数の事項を含み、複数の顧客特定情報を抽出した場合、顧客属性情報が含む複数の事項のそれぞれが、顧客の属性に係る情報が含む複数の事項のそれぞれに合致する度合いが高い順に、前記抽出手段が抽出した複数の顧客特定情報を並べた顧客リストを出力する手段を備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記顧客情報データベースが、顧客が購入して所有する金融商品について、金融商品を識別する情報を、顧客特定情報と対応づけて記憶しており、金融商品に係るニュースを取得する手段と、前記顧客情報データベースから、取得したニュースに応じた金融商品に応じた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する抽出手段とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記抽出手段が顧客特定情報を抽出した場合、取得したニュース及び抽出した前記顧客特定情報を配置した顧客リストを出力する手段を備えることを特徴とする。
さらにまた、本発明は、前記顧客情報データベースは、顧客が購入して所有する金融商品について、金融商品の所有量を示す所有量情報を、顧客特定情報と対応づけて記憶しており、前記抽出手段が複数の顧客特定情報を抽出した場合、抽出した顧客特定情報に対応付けられた所有量情報が示す所有量の多い順に、抽出した複数の顧客特定情報を並べた顧客リストを出力する手段を備えることを特徴とする。
そして、本発明は、金融商品を購入した顧客について、顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品という複数の事項に中の少なくとも一つの事項に属する情報の受け付ける手段と、顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品のそれぞれの事項に属する情報を対応付けて記憶する営業情報データベースから、受け付けた情報に対応付けられた各事項の情報を抽出する手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、顧客抽出装置が、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出方法において、金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップとを備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、顧客抽出装置が、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶した顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出方法において、金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、複数の金融商品の中の一部の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報を対応付けて記憶すると共に、他の金融商品については、金融商品を識別する情報、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルの中に、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報が記憶を検索するステップと、対応付けられた顧客属性情報を検索できなかった場合、前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられ金融商品特性情報を特定するステップと、前記金融商品プロファイルテーブルから、特定した金融商品特性情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップとを備えることを特徴とする。
本発明は、コンピュータに、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータに、金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明は、コンピュータに、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶した顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータに、金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、複数の金融商品の中の一部の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報を対応付けて記憶すると共に、他の金融商品については、金融商品を識別する情報、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルの中に、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を検索するステップと、対応付けられた顧客属性情報を検索できなかった場合、前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられ金融商品特性情報を特定するステップと、前記金融商品プロファイルテーブルから、特定した金融商品特性情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明にあっては、顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、特定の金融商品の営業対象となる顧客を抽出するため、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルを準備しておき、特定の金融商品を識別する情報を受け付けると、金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた特定の金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定し、その特定した顧客属性情報に対応付けられた顧客特定情報を顧客情報データベースから抽出するので、営業員は、特定の金融商品を識別する情報さえ指定すれば、営業対象となる見込顧客が抽出されるようになる。その結果、既に販売実績のある金融商品について営業を行うときに、営業員の営業活動を効率的に支援できるようになる。
なお、本発明に係る金融商品としては、株式、債券、不動産証券、投資信託、新株予約権、転換社債、信用取引、国内債券、外国債券、MMF、中期国債ファンド、MRF、REIT、CFD、ETF、ETN、金、プラチナ、商品先物、各種定期預金、各種仕組預金、各種貯金、各種貯蓄、投資信託、各種保険、金銭信託等が対象となる。また、本発明では、顧客特定情報としては、顧客の氏名、顧客の電話番号、顧客のメールアドレス、顧客の住所、顧客ID等が該当し、金融商品を識別する情報としては、金融商品の商品コード、商品名等が該当する。
本発明にあっては、一部の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報を対応付けて記憶すると共に、他の金融商品については、金融商品を識別する情報、その金融商品の特性を示す金融商品特性情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルを準備しておき、特定の金融商品を識別する情報を受け付けると、金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた特定の金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報が記憶されているかを検索し、検索できなかった場合は、金融商品プロファイルテーブルの中から、受け付けた特定の金融商品を識別する情報に対応付けられた金融商品特性情報を特定すると共に、その特定した金融商品特性情報に対応付けられた顧客属性情報を特定し、顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するので、新規の金融商品のように購入実績が無い金融商品であっても、その金融商品を識別する情報を指定するだけで、同じ特性の販売実績のある金融商品の購入に関する情報を利用して、営業対象となる見込顧客が抽出されるようになる。そのため、新規に販売する金融商品であっても見込顧客が抽出されて、営業対象となる顧客の絞り込みが可能となり、営業員の営業活動を支援できるようになる。
また、本発明にあっては、複数の顧客特定情報を抽出した場合、顧客属性情報が含む複数の事項のそれぞれが、顧客の属性に係る情報が含む複数の事項のそれぞれに合致する度合いが高い順に、抽出した複数の顧客特定情報を並べたリストを出力するので、購入の可能性が高いと予想される見込顧客の順を営業員が把握できるようになり、営業支援の効率化を一段と進められる。
本発明にあっては、顧客が購入して所有する金融商品について、金融商品を識別する情報を、顧客特定情報と対応づけた顧客情報データベースを準備しておき、金融商品に係るニュースを取得すると、その取得したニュースに応じた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客特定情報を、顧客情報データベースから抽出するので、例えば、ある株式銘柄の企業に関する大きなニュースが発生したときなどに、営業員が連絡すべき顧客を複数の顧客の中から素早く選別できるようになり、迅速性が要求される状況での顧客への連絡業務に関する営業活動も支援できるようになり、また、それに伴い、顧客との関係強化などにも貢献できるようになる。なお、金融商品に係るニュースの例としては、金融商品の価格変動に繋がりそうなニュース等が該当し、具体的には、その金融商品の銘柄となる企業が有力な新製品を発表したニュースや、その企業の人事に係るニュース、その企業の決算発表等に係るニュース等が想定される。
また、本発明にあっては、顧客特定情報を抽出した場合、取得したニュース及び抽出した顧客特定情報を配置した顧客リストを出力するので、顧客へ連絡する際、連絡が必要になった要因となるニュースの内容を顧客リストで確認しながら、顧客へ説明を行うことが可能となり、顧客への説明がしやすくなると共に、説明に対して顧客から質問を受けた場合にも、ニュースの内容を見ながら回答もしやすくなり、営業員の対応のしやすさをフォローできる。
本発明にあっては、金融商品に係るニュースの発生に伴って複数の顧客特定情報を抽出した場合、過去の購入量が多い順に、抽出した複数の顧客特定情報を並べたリストを出力するので、営業員は、発生したニュースに関して、影響度の大きい順に顧客を把握することが可能となり、連絡すべき順を決める際に有用となる。
本発明にあっては、顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品のそれぞれの事項に属する情報を対応付けて記憶する購入顧客情報データベースを準備しておき、これらの記憶する事項の少なくとも一つを指定すれば、対応付けられる情報を抽出するので、営業を行う上で参考となる情報を、簡単な操作で得られるようになり、営業ノウハウ等の提供という点で、営業員の営業活動を支援できるようになる。
本発明にあっては、営業員が、販売したい特定の金融商品を識別する情報さえ指定すれば、その金融商品の営業対象となる見込顧客を抽出できるので、簡単な操作で、購入が期待できる顧客を絞り込むことができ、特定の金融商品の販売を目的とした営業員の営業活動を効率良く支援できる。
本発明にあっては、新規の特定の金融商品を販売する営業活動を行う場合でも、その新規の金融商品を識別する情報さえ指定すれば、その新規の金融商品と同等の特性を有する過去に販売実績のある金融商品に関する情報に基づいて、購入可能性のある見込顧客を抽出できるので、新規の金融商品の販売を目的とした営業員の営業活動を効率良く支援できる。
また、本発明にあっては、特定の金融商品を識別する情報の入力に伴って、複数の顧客特定情報が抽出されると、購入の可能性が高いと予想される順序で顧客を特定するリストが営業員に知らされるので、営業員は、知らされたリストに従って連絡すべき顧客の順序などを計画でき、営業活動の効率化を一段と進められる。
本発明にあっては、ある株式銘柄の企業に関するニュースが発生したときなどに、その企業の株式を保有する顧客が抽出されるので、発生したニュースに対して、連絡すべき顧客を営業員は把握でき、営業員がタイムリーな営業活動を行うことに役立てられる。
また、本発明にあっては、取得したニュース及び抽出した顧客特定情報を配置した顧客リストを出力するので、顧客へ連絡する際、連絡が必要になった要因となるニュースの内容を顧客リストで確認しながら、顧客へ連絡の旨を説明でき、顧客への有益な情報を伝えて、顧客との関係強化に貢献できる。
さらに、本発明にあっては、ニュース発生に伴って複数の顧客が抽出されると、そのニュースに関連した金融商品の購入量の多い順序で顧客を特定するリストが営業員に知らされるので、金融商品に関連したニュース発生の場合も、営業員は、知らされたリストに従って連絡すべき顧客の順序などを計画でき、営業員の営業活動の効率化を支援できる。
本発明にあっては、購入顧客情報データベースが対応づけて記憶する顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品のそれぞれの事項に関して、少なくとも一つの事項を営業員が指定すれば、その指定した事項に対応付けられた事項が抽出されるので、営業を行う上で参考となる情報を簡単な操作で得ることができ、営業経験が浅い営業員等の営業活動を支援するのに役立てられる。
本発明の実施形態に係る顧客抽出システムを含む営業支援システムの全体的な構成を示す概略図である。 顧客情報データベースの中身の例を示す図表である。 顧客抽出装置の主要な内部構成を示すブロック図である。 金融商品プロファイルテーブルの中身の例を示す図表である。 営業情報DBの中身の例を示す図表である。 日報入力画面の一例を示す概略図である。 特定の金融商品に対する見込顧客を抽出する処理手順を示す第1フローチャートである。 抽出された顧客の氏名等を並べた顧客リストの一例を示す概略図である。 顧客の詳細な情報を配置した顧客詳細画面の中身の一例を示す概略図である。 金融商品に係るニュースに関連する顧客を抽出する処理手順を示す第2フローチャートである。 金融商品に係るニュース、及び抽出された顧客の氏名等を並べた顧客リストの一例を示す概略図である。 金融商品に係るニュース、及び顧客の詳細な情報を配置した顧客詳細画面の中身の一例を示す概略図である。 営業のノウハウ等の営業を支援する情報提示のための処理手順を示す第3フローチャートである。 (a)、(b)は、営業支援情報画面の例を示す概略図である。 営業支援情報画面の他の例を示す概略図である。
図1は、本発明に係る実施形態の顧客抽出システム10を含む営業支援システム1の全体的な構成を示す概略図である。本実施形態の営業支援システム1は、金融商品の営業員を支援するものであり、営業支援システム1に含まれる顧客抽出システム10が、営業対象となる顧客(見込顧客など)の抽出、及び営業の仕方の提示などを行う。顧客の抽出に関し、本発明では、特定の金融商品に対する見込顧客のリストを出力することや、金融商品に関するニュース(ニュース配信システム8から提供されるニュース等)の取得に伴って連絡すべき顧客のリストを出力すること等を行い、営業の仕方の提示に関しては、営業員の日報を蓄積した営業情報DB(データベース)26から、顧客への連絡の仕方、連絡目的等の営業に関するノウハウ事項を取り出して、営業員に提供することを特徴にしている。
営業支援システム1は、上述した本発明の特徴的な処理を行う顧客抽出システム10と、金融商品の売買を行う事業体(金融商品取扱事業体)が管理する金融商品売買システム2が相互に連携するように構成されている。このような顧客抽出システム10及び金融商品売買システム2のそれぞれに対して、金融商品取扱事業体のコールセンター7のオペレータ及び営業員H1、H2・・・Hnは、必要な情報(顧客情報等)のアップロードを行うと共に、営業に必要な情報(営業支援に関する情報等)を取得し、取得した各種情報を用いて顧客K1、K2・・・Knに営業活動を行う。
本実施形態では金融商品として投資信託(国内株式、国内債券、REIT、外国債券等により構成されたもの)や国内株式等を主に取り扱うようにしているが、投資信託や国内株式等以外に、国外の株式、ETF、REIT、各種保険、各種預金(国内又は国外の預金)等の他の種類の金融商品も取り扱うようにすることも勿論可能である。また、本実施形態の金融商品取扱事業体の一例としては、銀行等の金融機関が該当するが、証券会社等のように、金融商品の売買を行うことが可能な様々な事業体を金融商品取扱事業体として適用できる。
金融商品取扱事業体(例えば、金融機関)が管理する金融商品売買システム2は、金融商品取扱事業体による金融商品の売買に関する各種情報の記憶、管理、提供等を行うものであり、販売管理システム3及びバックシステム5等を備える。販売管理システム3は、取り扱う金融商品の情報(金融商品情報)、及び金融商品の購入対象(営業対象)となる顧客に関する情報(顧客情報)等を含む販売管理マスターデータ4を記憶すると共に、この販売管理マスターデータ4の更新等を、新規金融商品の販売、既存金融商品の販売終了、新規顧客の獲得等に伴って実行する処理を行う。
販売管理マスターデータ4に含まれる金融商品の情報の中身としては、商品コード(商品ID)及び商品名といった金融商品を識別する情報、商品特性(投資種別、投資対象など)といった金融商品に関する情報、並びに金融商品を購入した顧客の属性(年齢、職業、年収、家族構成、資産状況、取引傾向等)に関する情報等がある。また、販売管理マスターデータ4に含まれる顧客情報としては、顧客ID、氏名、電話番号(携帯電話の電話番号含む)、メールアドレス、住所、年齢、職業、年収、家族構成、資産状況、取引傾向、所有する金融商品の名称及び保有量等がある。
販売管理マスターデータ4の中の金融商品の情報は、金融商品売買システム2を管理する金融商品取扱事業体で設定される情報であり、新規の金融商品等の販売を開始するときは、新規の金融商品に関する特性等を金融商品取扱事業体で設定し、この設定内容にもとづき、金融商品売買システム2のオペレータが入力を行い、入力された情報が金融商品の情報として、販売管理マスターデータ4に格納されることになる。
また、販売管理マスターデータ4の中の顧客の属性に関する情報は、コールセンター7のオペレータ又は営業員H1等から得られるものであり、オペレータ又は営業員H1等は、顧客に対して、上記の顧客の属性に関する項目(年齢、職業等)をアンケート的に尋ねるか、顧客に上記の項目について記入してもらうことで、顧客を特定する情報(氏名、電話番号、メールアドレス、住所等)と共に顧客の属性に関する各項目の情報を入手し、入手した顧客の情報を金融商品売買システム2へ送信することになる。
金融商品売買システム2の中の販売管理システム3は、制御部3a、通信部3b、及び記憶部3c等を備えており、上述した販売管理マスターデータ4を記憶部3cに記憶すると共に、制御部3aが、販売管理マスターデータ4の更新、管理等を行う。通信部3bは、金融商品取扱事業体の管理システム(図示せず)等から新たな金融商品の情報、金融商品の更新情報等を受信すると共に、コールセンター7及び営業員H1等から送られてくる新たな顧客の情報や、顧客による金融商品の購入に関する情報等を受信する一方、各種情報をコールセンター7及び営業員H1へ送信する。
通信部3bが新たな情報を受信すると、その受信した情報を用いて、制御部3aが販売管理マスターデータ4の更新処理等を行う。なお、通信部3bで、新たな顧客の情報を受信すると、制御部3aは、その新たな顧客について、顧客IDを発行して、その顧客IDに対応づけて顧客に関する情報を対応付けて、顧客マスターデータ5に格納する処理を行う。また、顧客は、金融商品取扱事業体から金融商品を購入するにあたり、口座を開設することになる。
そして、制御部3aは、顧客抽出システム10との連携を図るため、販売管理マスターデータ4の中身に応じたデータを、マスターデータとして、顧客抽出システム10へ通信部3bから送信する処理を行うと共に、販売管理マスターデータ4の更新を行ったときは、更新に伴う差分データを所定の時期(1日1回など)又は更新処理の完了にあわせて、通信部3bを介し、顧客抽出システム10へ送信する処理も行う。
また、金融商品売買システム2の中のバックシステム5は、販売管理システム3の処理の背景的な処理を行うと共に、上述した販売管理マスターデータ4のデータ内容をバックアップするものであり、販売管理マスターデータ4と同内容を同期して記憶し、販売管理マスターデータ4が更新されると、更新内容も同期して記憶することで、販売管理マスターデータ4に障害が生じても、バックシステム5が蓄積するデータにより、販売管理マスターデータ4を復元できるようにしている。そして、金融商品売買システム2は、コールセンター7及び営業員H1等から、顧客が金融商品の購入又は売却する旨の通知を受けると、その通知に従って、金融商品の購入処理又は、顧客の所有する金融商品の売却処理を行う。
なお、コールセンター7は、複数の電話及び通信可能なオペレータ端末ごとにオペレータを配置し、顧客K1、K2・・・Knからの連絡又は問合せ等を受け付けている。オペレータは、顧客から金融商品の売買に係る指示を受け付けると、オペレータ端末を用いて、顧客の指示に応じた金融商品の売買通知を金融商品売買システム2へ通知する。そして、コールセンター7のオペレータは、顧客からの問合せ等に対して回答する業務も行っており、この際、オペレータ端末を用いて顧客抽出システム10等と通信を行い、問合せ元の顧客の情報や金融商品の情報等を適宜取り寄せて、顧客対応を行うことになる。
また、複数の営業員H1、H2・・・Hnは、それぞれ通信端末(携帯電話機、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコン)を有しており、このような通信端末を用いて顧客K1、K2・・・Kn等と連絡を取ることで営業活動を行っている。営業活動を行うに当たり、見込顧客の特定や、連絡すべき顧客を特定するために、営業員H1等は、顧客抽出システム10と通信を行って、営業対象となる顧客リストを取得すると共に、営業活動を報告する日報を通信端末で作成し、顧客抽出システム10へ送信(アップロード)する。そして、経験の少ない営業員等は、顧客抽出システム10から、顧客への連絡の仕方、連絡の目的等を示す営業ノウハウに関する情報を取得できるようにしている。
本実施形態に係る顧客抽出システム10は、顧客情報DBシステム15及び顧客抽出装置20等を有し、本実施形態では金融商品取扱事業体とは異なる事業体により管理されるが、同じ事業体、又は同じグループに属する事業体等によって管理することも可能である。顧客情報DBシステム15は、いわゆるCRM(Customer Relationship Management 又はMarketing)に関するシステムであり、上述した金融商品売買システム2の中の販売管理システム3と同様に、制御部15a、通信部15b、及び記憶部15c等を備えており、記憶部15cに、営業対象となる顧客に関する情報を蓄積した顧客情報データベース16等を記憶する。このような顧客情報DBシステム15は、顧客抽出装置20の外部のデータベースとして機能し、顧客情報データベース16は顧客抽出装置20から検索等が行えるようになっている。
図2は、顧客情報データベース16の中身の一例を示す。顧客情報データベース16は、顧客を特定する情報(顧客特定情報)として、顧客ID、顧客の氏名、電話番号、及びメールアドレス、住所等を示す情報を含んでおり、これらの情報に応じた顧客特定情報に対応付けて、顧客の属性に係る情報、及び、顧客が購入して所有する金融商品に関する情報を記憶する。顧客の属性に係る情報としては、顧客の年齢、職業、収入、家族構成、資産状況、及び取引傾向等の複数の事項を含んで、それらの複数の事項に応じた情報を格納する。顧客が所有する金融商品に関する情報としては、商品コード、金融商品の商品名(金融商品に関係する銘柄の企業名等も含む)と云った金融商品を識別する情報、及び、金融商品の所有量を示す情報(所有量情報)等の複数の事項に応じた情報がある。
顧客の属性に係る情報及び所有する金融商品に関する情報の例として、図2に示す場合では、顧客IDが「A001」、氏名が「山田○男」といった顧客特定情報に対応づけて、年齢が「31」、職業が「会社員」、収入が「480万円」、家族構成が「独身」、資産状況が「350万円」、取引傾向が「安全重視」という顧客の属性に係る情報が記憶されると共に、商品コードが「94XU」、商品名が「商品T(T社株)」、所有量が「500株」という金融商品に関する情報が記憶される。
このような顧客情報データベース16に記憶される顧客に関する情報は、上述した金融商品売買システム2から送られてくるマスターデータの中の顧客情報に基づいたものになっており、更新データ(マスターデータの差分データ)が送られてくると、これら顧客に関する情報(顧客ID、顧客の属性に係る情報、所有する金融商品に関する情報等も更新される(追加、変更等が行われる)。
なお、商品売買システム3から送られてくるマスターデータ(差分データ)は、顧客情報DBシステム15の通信部15bで受信されて、制御部15aの制御により、記憶部15cに記憶されて顧客情報データベース16の更新等が行われる(初めて、マスターデータが送られてきたときは、制御部15aの制御処理によって、顧客情報データベース16が生成され、記憶部15cに記憶される)。また、顧客情報DBシステム15の通信部15bは、顧客抽出装置20とも通信を行い、顧客情報データベース16が顧客抽出装置20の外部のデータベースとして機能できるように、制御部15aは、顧客抽出装置20から送られてくる検索用のワード等を受信して、顧客抽出装置20から顧客情報データベース16を検索できるように中継的な処理を行うと共に、検索結果等を顧客抽出装置20へ返す処理等を行う。
また、顧客抽出システム10が有する顧客抽出装置20は、本発明の中心的な処理を行う装置であり、特定の金融商品に対する見込顧客の抽出、及びニュース配信システム8から配信されるニュースの中に金融商品に関するニュースがあると、そのニュースに関連して連絡すべき顧客の抽出等の処理を行い、さらに、営業経験・スキルの乏しい営業員に営業ノウハウ等の提示処理等を行う。このような処理を行うため、顧客抽出システム10は、金融商品プロファイルテーブル25、及び営業情報DB26等を記憶する。
金融商品プロファイルテーブル25に含まれる情報は、上述した顧客情報データベース16と同様に、販売管理システム3から送られてくるマスターデータ(差分データを含む)に含まれる情報に基づいたものになっている。また、営業情報DB26に含まれる情報は、営業員H1等から送信(アップロード)されてくる日報のデータを蓄積したものになっている。
図3は、顧客抽出システム10に含まれる顧客抽出装置20の主要な内部構成を示すブロック図である。本実施形態の顧客抽出装置20は、一般的なサーバコンピュータ(サーバ装置)で構築したものになっているが、分散処理等を行うことで複数のサーバ装置等を組み合わせてシステムを構築することも勿論可能である。この顧客抽出装置20が、顧客の抽出、及び営業の仕方の提示などに関する処理を行っており、その内部構成は、各種手段として全体的な制御及び各種処理を行うMPU20aに、各種デバイス等を内部接続線20hで接続したものになっている。各種デバイス等には、通信モジュール20b、RAM20c、ROM20d、入力インタフェース20e、出力インタフェース20f、及び記憶部20g等がある。
通信モジュール20bは、ネットワークとの接続モジュールに相当する通信デバイスであり、所要の通信規格に応じたものである(例えばLANモジュール)。通信モジュール20bは、所要の通信機器(図示は省略。例えばルータ等が該当)を介してネットワーク(内部、外部、又は他の通信ネットワーク等も含む)と接続されており、ニュース配信システム8、金融商品売買システム2(販売管理システム3等を含む)、コールセンター7のオペレータ端末、及び各営業員H1等が有する通信端末等との通信を可能にする。なお、ニュース配信システム8は随時、様々なニュースを、ネットワークを通じて配信しているので、通信モジュール20bも随時、ニュースを受信することになる。
RAM20cは、MPU20aの処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶しており、通信モジュール20bで受信されたニュース等も記憶する。ROM20dは、MPU20aの基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶するものである。入力インタフェース20eは、顧客抽出装置20の管理者等からの操作指示等を受け付けるキーボード21、マウス等の入力装置が接続されるものである。出力インタフェース20fは、ディスプレイ22(表示出力装置)が接続されるものであり、MPU20aの処理に伴う内容をディスプレイ22へ出力し、顧客抽出装置20の管理者等が現在の処理内容等を確認できるようにしている。
記憶部20gは、プログラム、テーブル、及びデータベース等を記憶するものであり、プログラムとしてはOSプログラムP1及び営業支援プログラムP2等を記憶し、テーブルとしては、営業員等テーブル23、金融商品情報テーブル24、金融商品プロファイルテーブル25等を記憶し、データベースとしては、営業情報DB26等を記憶する。なお、営業支援プログラムP2を記憶部20gにインストールするには、光ディスク等の記憶媒体に営業支援プログラムP2を記憶しておき、その記憶媒体を通じて、記憶部20gにインストールすること等が考えられる。
記憶部20gに記憶されるプログラムの中のOSプログラムP1は、サーバコンピュータ用のオペレーティングシステムに応じた各種処理を規定したものであり、この規定内容に基づいた処理をMPU20aが行うことで、顧客抽出装置20は、サーバコンピュータ(サーバ装置)としての各機能を果たす。
また、記憶部20gに記憶される営業支援プログラムP2は、MPU20aが、所定の条件に合致する顧客(顧客特定情報)の抽出、及び営業の仕方の提示などに関する処理を行うことを規定したものであり、MPU20aは、営業支援プログラムP2の規定に従い、営業的に売り出したい金融商品(金融商品を識別する情報)を受け付ける手段、金融商標プロファイルテーブル25から金融商品に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段、顧客情報データベースから顧客属性情報に対応付けられた顧客を抽出する手段等として機能する。このような営業支援プログラムP2が規定する処理内容の詳細については、後述の図7等にフローチャートに基づき説明し、その前に営業員等テーブル23、金融商品情報テーブル24、金融商品プロファイルテーブル25、及び営業情報DB26等について説明する。
営業員等テーブル23は、顧客抽出装置20が、営業員H1等及びコールセンター7のオペレータが用いる通信端末と通信を行う際の認証や、プッシュ配信を行うときに用いる情報を含むものになっている。すなわち、営業員H1等及びコールセンター7のオペレータには、識別用に従業員IDが付与されており、営業員等テーブル23は、これら従業員IDに対応づけて、その従業員(営業員又はオペレータ)の氏名、その営業員が使用する通信端末を識別する端末ID、その通信端末の通信に用いる通信アドレス、及び認証の際に用いるログイン用のパスワード等が記憶されている。なお、営業員等テーブル23の中身は、従業員(営業員又はオペレータ)の増減に伴い、適宜更新される。
金融商品情報テーブル24は、金融商品取扱事業体が取り扱う複数の金融商品に関する名称や、商品コード等を含んだものであり、これらの名称等は、ニュース配信システム8から提供されるニュースの内容が、金融商品取扱事業体の取り扱う金融商品に関連するかを判断するためのキーワードとして用いられる。金融商品情報テーブル24に含まれる名称等の情報としては、銘柄コード、投信コード、債券コード、金融商品名、金融商品に関する銘柄に応じた企業の名称等がある。なお、金融商品情報テーブル24の中身は、金融商品取扱事業体が取り扱う金融商品の増減に伴い、適宜更新される。
図4は、金融商品プロファイルテーブル25の中身の要部を示し、金融商品プロファイルテーブルは、商品コードごとに、商品名、商品特性、及び顧客の属性という各項目に係る情報を対応付けたものになっている。商品コードは、金融商品を識別するための記号的な情報であり、商品名は、金融商品の名称を示す情報であり、これら商品コード又は商品名は、金融商品を識別する情報に該当する。
商品特性は、金融商品の特性を示す情報(金融商品特性情報)に該当する事項であり、図4に示すように、投資種別及び投資対象等の複数の事項に関する情報を含む。投資種別は、金融商品の種別を表しており、本実施形態では、金融商品取扱事業体の取り扱う金融商品が投資信託や株式等であることから、投資種別の事項(欄)には、投資信託や株式(国内株式)という情報が含まれる。また、投資対象は、金融商品が何を投資対象にしているかを示す情報であり、投資信託については国内株式、国外株式、国内債券、外国債券、REIT等が該当し、株式では銘柄を示す企業名のX社、Y社等が該当する。
具体的な金融商品特性情報の例として、図4に示す場合では、商品コードが「01AB」及び商品名が「商品A」である金融商品の商品特性は、投資種別が「投資信託」であると共に、投資対象が「国内債券」になっており、商品コードが「41RS」及び商品名が「商品XX」である金融商品の商品特性は、投資種別が「国内株式」であると共に、投資対象が「XX社」になっている。
また、金融商品プロファイルテーブル25の中の顧客の属性とは、対応づけられた金融商品を購入した顧客の属性を示す情報(顧客属性情報)に該当する事項であり、上述した図2に示す顧客情報データベース16に記憶される顧客の属性に係る情報が含む複数の事項と同種の事項を含む。具体的には図4に示すように、年齢、職業、収入、家族構成、資産状況、取引傾向等の複数の事項を含み、これらの事項に応じた情報が記憶される。年齢は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の割合が多い年代を示す情報である(例えば、全ての年代の中で30%超となる年代を示す情報)。職業は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の職業の中で割合が多い職業(職種、役職等)を示す情報である(例えば、全ての職業の中で30%超となる職業を示す情報)。収入は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の収入の中で割合が多い金額範囲を示す情報(例えば、全体の中で30%超となる金額範囲を示す情報)である。家族構成は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の家族構成の中で割合が多い家族構成を示す情報(例えば、全体の中で30%超となる家族構成を示す情報)である。
資産状況は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の資産状況の中で割合が多い資産状況を示す情報(例えば、全体の中で30%超となる資産状況を示す情報)である。取引傾向は、対応付けられる金融商品を購入した顧客の取引傾向の中で割合が多い取引傾向を示す情報(例えば、全体の中で30%超となる取引傾向を示す情報)である。なお、このような取引傾向については、顧客が金融商品を購入する場合などにおいて、顧客に尋ねられる項目(アンケート的な項目)に対する回答から得られたものであり、アンケート的な項目としては、安全重視、少し安全重視、少しリスクOK、リスクOK等があり、顧客は、これらの項目から、自身に応じた取引傾向を選択することになる。
上述した顧客の属性を示す情報の例として図4に示す場合では、商品コードが「01AB」及び商品名が「商品A」である金融商品に対し、年齢は「30代」、職業は「会社員等」、収入は「400~500万円」、家族構成は「独身、又は夫婦のみ」、資産状況は「資産300~500万円」、取引傾向は「安全重視」という各項目の情報が対応付けられている。また、商品コードが「02AB」及び商品名が「商品B」である金融商品に対し、年齢は「50代」、職業は「不特定」、収入は「1000~1500万円」、家族構成は「子供1~3人」、資産状況は「貯蓄1000~1500万円」、取引傾向は「リスクOK」という各項目の情報が対応付けられている。
なお、金融商品プロファイルテーブル25において記憶される複数の金融商品の中で、一定量の販売実績等がある一部の金融商品については、金融商品を識別する情報(商品コード等)、商品特性、及び顧客の属性に係る情報の全てが対応付けられて記憶されるが、新規の金融商品などのように販売実績が存在しないもの、また、取扱の開始から日が浅いため金融商品を購入した顧客数が少ない金融商品(他の金融商品に相当)については、金融商品を識別する情報(商品コード等)及び金融商品特性情報が対応付けられて記憶されるに留まり、顧客の属性に係る項目には未だ情報が記憶されていないもの(空欄のもの)がある(図4の中の商品YV、商品ABC等を参照)。
また、金融商品プロファイルテーブル25に含まれる商品コード、商品名、商品特性、及び顧客の属性に関する情報は、上述した金融商品売買システム2から送られてくるマスターデータの中の金融商品に関する情報に基づいたものになっており、更新データ(マスターデータの差分データ)が送られてくると随時更新(追加、変更等)される。
図5は、顧客抽出装置20の記憶部20gに記憶される営業情報DB26の中身の要部を示す。営業情報DB26は基本的に、各営業員H1、H2・・・Hnの日報の中身を蓄積したものとなっており、各営業員H1等は、一日の営業活動を終えると、その日の日報を作成し、作成した日報を顧客抽出システム10(顧客抽出装置20)へ、各営業員H1等が有する通信端末を用いて送信(アップロード)するので、このように送信される日報(日報の中身を示す情報)が営業情報DB26に随時記憶されていく。
営業情報DB26は、営業員が営業活動を行った顧客IDごとに、複数の項目を対応付けた構造になっており、複数の項目としては、顧客ランク、連絡区分、連絡目的1、連絡目的2、資産コード、評価額、評価益、連絡後対応、購入対象、購入対象資産コード、購入額等がある。顧客ランクは、顧客のランクを示す情報であり、本実施形態では顧客が開設している口座の区分が該当する(本実施形態では、顧客の口座区分をA、B、C等で表す)。連絡区分とは、連絡の手段を示す情報であり、訪問、電話、メール等が該当する。連絡目的1とは、顧客に連絡する要因となった事項を示す情報であり、顧客の所有する金融商品に関連したニュースの発生(マーケット情報アラート)、顧客の所有する金融商品に関する銘柄企業のアクション(コーポレートアクション)、顧客の所有する金融商品(保険等)の満期案内、金融商品の案内等が該当する。また、連絡目的2とは、上述した連絡目的1を補完するサブ的な項目に応じた情報であり、特定の企業に関するニュースの発生、特定の企業のアクション、顧客の評価益の上昇度合いが所定の割合を達成したこと等の情報が該当する。
そして、資産コードとは、顧客が所有する金融商品のコード(識別情報)を示す情報であり、銘柄コード、投信コード、債券コード等がある。評価額とは、顧客が所有する金融商品の評価金額を示す情報であり、評価益とは、顧客が所有する金融商品の評価金額を示す情報である。なお、評価額及び評価益の項目に格納される数値情報については、随時変動するので、ニュース配信システム8等から配信されるニュースに含まれる最新の株価等により、顧客抽出装置20が適宜、数値を更新することになる。また、連絡後対応とは、顧客に連絡を取った後の顧客の行動を示す情報であり、連絡対象となる金融商品について、売却、売却後再投資、購入、継続等の情報が該当する。購入対象資産コードとは、連絡後対応により顧客が購入した場合の金融商品のコード(識別情報)を示す情報であり、購入額は、連絡後対応により顧客が購入した場合における購入額を示す情報となる。
図6は、営業員H1等が有する通信端末に表示される日報入力画面30の一部を示す画面例である。営業員H1等が作成する日報は、図6に示すメニュー選択形式の日報入力画面30を用いて作成されるようになっており、営業員H1等が使用する通信端末に、日報入力画面30が表示される。このような日報入力画面30は、ブラウザベース又はアプリベースで営業員H1等の通信端末に表示可能となっている。
ブラウザベースで表示する場合、営業員H1等の使用する通信端末には予めブラウザプログラムをインストールしておく。一方、顧客抽出システム10がネットワーク上にウェブサイトを構築し、そのウェブサイトを通じて図6に示すような日報入力画面を提供することになり、このウェブサイトへ営業員H1等の通信端末がブラウザプログラムを通じてアクセスすることで、通信端末のディスプレイに日報入力画面30が表示される。そして、表示された日報入力画面30で所定の項目に対して入力操作(選択操作)が完了すると、入力完了ボタン(図示せず)の選択操作が行われると、各項目の入力内容が顧客抽出システム10(顧客抽出装置20)へアップロードされ、アップロードされた内容が、顧客抽出装置20のMPU20aの制御処理により、上述した営業情報DB26に記憶される。このようなブラウザベースの表示の仕方は、ブラウザプログラムをインストール可能なタイプの通信端末(パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなど)で利用可能となる。
また、アプリベースで表示する場合、営業員H1等の使用する通信端末に、日報入力画面30を表示するためのアプリ(アプリケーションプログラム)をインストールしておき、日報作成時に、このアプリを起動して、日報入力画面30を通信端末のディスプレイに表示することになる。そして、日報入力画面30で所定の項目に対して入力操作(選択操作)が完了すると、入力完了ボタン(図示せず)の選択操作が行われると、上述したブラウザベースの場合と同様に、各項目の入力内容が顧客抽出システム10(顧客抽出装置20)へアップロードされ、この後は上述したブラウザベースの場合と同様に、営業情報DB26に記憶される。このようなアプリベースの表示の仕方は、アプリを自由にインストール可能なタイプの通信端末(パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなど)において利用可能となる。
日報入力画面30は、入力項目の例として、日時、区分(連絡区分に対応)、タイトル(連絡目的1に対応)、詳細に関する内容(連絡目的2に対応)、対象(資産コードに対応)及び評価額、方針及び理由、売却後及び対象、リスク合致及び期間、変動許容、並びに顧客(顧客ID)等を有する。これらの項目の中で、項目内の右端に黒色逆三角形の図柄(選択可能な図柄)があると、この図柄を選択することで、メニューウインドウが展開され、メニューウインドウに含まれる複数の事項の中から、該当する事項の選択操作を行うことで、入力操作(指定操作)が完了するようになっている。なお、黒色逆三角形が示されない項目は、キーボード等を使って、営業員H1等は、入力操作を行うことになる。
次に、顧客抽出装置20の記憶部20gに記憶される営業支援プログラムP2について詳しく説明していく。営業支援プログラムP2は本発明に関して主に、三種類の処理内容を規定している。一つ目の処理内容は、営業員H1等が特定の金融商品について営業活動を行うことを希望した場合に、その特定の金融商品を購入する可能性がある見込顧客の抽出に関するものである。二つ目の処理内容は、マーケットニュース(例えば、ニュース配信システム8から配信されるマーケットに関するニュース)とCRMシステム(例えば、図1に示す顧客情報DBシステム15)を連携させたものとなり、具体的には、ニュース配信システム8から金融商品に関係するニュースが提供された場合、そのニュースに関係する金融商品を所有する顧客を顧客情報データベース16から抽出することに関するものである。三つ目の処理内容は、営業に関する経験又はスキル等の乏しい営業員に対して営業の仕方等を指南するものであり、具体的には、営業員H1等による操作で指定した事項で営業情報DB26を検索して、指定事項に関連した営業の仕方等を提示する。
図7に示す第1フローチャートは、上述した営業支援プログラムP2の一つ目の処理内容に関し、顧客抽出装置20のMPU20aが行う処理手順を示したものになっている。まず、最初のS1の段階で、顧客抽出装置20(MPU20a)は、特定の金融商品を識別する情報として、その金融商品に応じた金融商品を識別する情報を受け付けたか否かを判断する。金融商品を識別する情報としては、対象となる金融商品の商品コード(銘柄コード、投信コード、債券コード等)又は商品名等が該当し、営業員H1等が通信端末を用いて商品コード等(商品コード又は商品名の少なくとも一方)を指定して顧客抽出装置20へ送信し、顧客抽出装置20は、営業員H1等の通信端末から送られてきた商品コード等を通信モジュール20bで受信することで、その商品コード等を受け付けたことになる。なお、営業員H1等の通信端末は、営業員が営業を行いたい特定の金融商品を指定(選択)できるようになっており、その特定の金融商品を選択することで、選択された金融商品の商品コードが顧客抽出装置20へ送信される仕様になっている。このような仕様は、上述した日報入力画面30の表示の場合と同様に、ブラウザベース又はアプリベースで実現されている。
顧客抽出装置20が、商品コード等を受け付けていない場合(S1:NO)、営業員H1等の通信端末から商品コード等が送られてくるのを待つ状態となる。また、商品コード等を受け付けた場合(S1:YES)、MPU20aは、その受け付けた商品コード等を検索キーとして、金融商品プロファイルテーブル25を検索する処理を行い(S2)、検索によって、その商品コード等に対応付けられた顧客属性情報を特定(ヒット)できたか否かを判断する(S3)。
商品コード等に対応付けられた顧客属性情報を検索により特定(ヒット)した場合(S3:YES)、MPU20aは、その検出に係る顧客属性情報の各項目に係る情報に対応付けられた顧客特定情報(顧客ID、氏名、電話番号、メールアドレス等)を、顧客情報DBシステム15の顧客情報データベース16から検索し、検索でヒットした顧客特定情報を顧客情報データベース16から抽出する処理を行う(S6)。なお、顧客特定情報を抽出する際、その顧客特定情報に対応付けられた顧客の属性に係る情報及び所有する金融商品に係る情報も一緒に抽出して取得し、取得した全ての情報(顧客IDに対応付けられた顧客に関する各情報)をRAM20c又は記憶部20gに一時的に記憶しておく処理もMPU20aは行う。そして、MPU20aは、抽出した顧客特定情報を並べた顧客リストを生成し、商品コード等の送信元となる通信端末へ送信出力する(S7)。
なお、顧客特定情報を複数、抽出して顧客リストを生成する際、MPU20aが顧客特定情報を並べる順序としては、S3の段階の検索により特定(ヒット)した顧客属性情報が含む複数の事項の情報のそれぞれが、顧客情報データベース16の中の顧客の属性に係る情報が含む複数の事項の情報のそれぞれに合致する度合いが高い順に、顧客特定情報を並べることになる。すなわち、MPU20aは、顧客属性情報が含む年齢、職業、収入、家族構成、資産状況、取引傾向等の事項に応じた情報に、合致する事項の数が多い顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報が上位となるように、顧客リストを生成することになる。
一方、S3の段階で、商品コード等に対応付けられた顧客属性情報を検索(ヒット)できなかった場合(S3:NO)、MPU20aは、S1の段階で受け付けた商品コード等(金融商品を識別する情報)に対応付けられた金融商品特性情報(投資種別、投資対象等)を、金融商品プロファイルテーブル25から特定する処理を行う(S4)。そして、MPU20aは、特定した金融商品特性情報(投資種別、投資対象等)に対応付けられた顧客属性情報を、金融商品プロファイルテーブル25から特定する処理を行う(S5)。
上記のように、S3の段階で顧客属性情報を検索できなかった場合とは、新たに販売された金融商品や、販売されてから日が浅い金融商品のように、未だ販売実績が十分に蓄積されていない金融商品等(例えば、図4の中の商品YB、商品ABC等)についての見込顧客の抽出を営業員H1等が希望したときに該当し、このような場合、上述したS4及びS5の段階で、営業員H1等が営業の対象にしたい金融商品と同種の特性を有して、且つ販売実績のある金融商品を見つけるための処理を行うことで、同種の金融商品に対応付けられた顧客属性情報を特定する。そして、S5の段階の後は、特定した顧客属性情報を用いて、上述したS6、S7の段階の処理をMPU20aが行うので、結局、本発明では、販売実績が蓄積されていない金融商品に対しても、同種の商品特性を有する金融商品の販売実績を利用して、見込顧客となり得る顧客リストを営業員H1等に提供することができる。
図8は、上述したS7の段階で生成される一例の顧客リスト50を示し、この顧客リスト50は、営業員H1等の通信端末のディスプレイに表示される。顧客リスト50は、顧客属製情報が含む複数の事項にマッチングする度合いが高い順に並べられており、この順位は、営業員H1等が販売したい金融商品に興味を示し、また、潜在的に購入の可能性が見込まれる順序と同等と予想されることから、顧客リスト50が示す順位に従って、顧客に連絡を取ることで、効率的な営業活動を行えることが期待できる。
なお、図8に示す例では、1位~50位の顧客について、顧客ID及び氏名が配置されるが、該当した顧客の数によっては、50より少ない数、又は50より多い数の顧客特定情報を並べてもよい。また、図8に示す例では、顧客特定情報として、顧客ID及び氏名を示すが、顧客特定情報としては、顧客IDのみ、氏名のみを示すようにしてもよく、さらには、上述した各例に、メールアドレス又は電話番号の少なくとも一方を加えて表記してもよい。そして、顧客リスト50は、顧客特定情報を配置した各箇所を、通信端末で選択可能になっており。選択操作が行われると、その選択された箇所に配置された顧客特定情報の詳細画面に切り替わるように作り込まれている(例えば、顧客リスト50の画面は、選択操作が受け付けられるようにスクリプト系の言語で作り込まれている。また、図8は、2位の顧客特定情報の配置箇所50aが選択された状態を示す)。
図9は、一例となる顧客の顧客詳細画面51を示す。図9の顧客詳細画面51は、図8の顧客リスト50で、2位の顧客特定情報の配置箇所50aが選択された場合に、顧客リストから表示が切り替わって表示される画面となる。顧客リスト50で、2位の顧客特定情報の配置箇所50aが選択されると、通信端末から顧客抽出装置20へ2位の顧客特定情報(顧客ID等)が送信されるように、顧客リスト50は作り込まれている。顧客抽出装置20のMPU20aは、通信モジュール20bで、2位の顧客特定情報を受信すると、RAM20c又は記憶部20gに一時的に記憶されている顧客情報(顧客情報データベース16から抽出した情報)の中から、2位の顧客特定情報(顧客ID)に対応付けられた情報を抽出して、図9に示す顧客詳細画面51に応じた画面データを生成し、その画面データを通信端末へ送信する処理を行う。通信端末は、画面データを受信すると、その画面データに基づき、図9の顧客詳細画面51を生成して、ディスプレイの表示内容を、図8の顧客リスト50から顧客詳細画面51に切り替える。
このような顧客詳細画面51は、顧客特定情報(顧客ID、氏名、電話番号、メールアドレス等)、顧客属性情報(年齢、職業、収入、家族構成等)、及び所有する金融商品情報(資産コード、評価額、評価益等)を含んだものになっており、顧客へ連絡する際に、営業員H1等が顧客の詳細を確認するのに役立つ内容になっている。また、電話番号51a及びメールアドレス51bは、選択可能になっており、営業員H1等の使用する通信端末が電話をかけられるものであれば、電話番号51aの選択操作は、通信端末の電話機能と連携した処理ができるように作り込まれており、通信端末は、選択された電話番号に電話をかける(発呼)処理を行う。また、メールアドレス51bは、通信端末に予めインストールされているメールアプリと連携するようになっており、メールアドレス51bが選択されると、通信端末はメールアプリを起動し、選択されたメールアドレスを、作成するメールに設定する処理を行う。顧客詳細画面51は、上記のように電話機能又はメールアプリと連携できるようにして、営業員H1等がスムーズに顧客へ連絡することを補助する。
図10に示す第2フローチャートは、営業支援プログラムP2が規定する二つ目の処理内容に関するものであり、マーケットニュースとCRMシステムを連携させることで、発生したニュースに応じて連絡が必要な顧客を抽出する処理を示す。この二つ目の処理では、金融商品に関係するニュースの発生に伴い、営業員H1等の使用する通信端末へプッシュ配信にて、抽出された顧客リストが送られてくるので、営業員側には特に通信端末の操作は要求されない。
図10の第2フローチャートにおける最初のS10の段階で、顧客抽出装置20(MPU20a)は、ニュース配信システム8からのニュースを通信モジュール20bで受信したか否かを判断する。ニュースを受信していない場合(S10:NO)、ニュースが送られてくるのを待つ状態なり、また、顧客抽出装置20がニュースを受信した場合(S10:YES)、受信したニュースが、金融商品取扱事業体の取り扱う金融商品に関連するかを判断する(S11)。なお、この判断は、受信したニュースを構成するテキスト(文字列)の中に、顧客抽出装置20の記憶部20gに記憶される金融商品情報テーブル24に含まれる名称、商品コード等に一致するものが有るか無いかで行われており、一致するものが有る場合、受信したニュースは金融商品に関連すると判断され、一致するものが無い場合、受信したニュースは金融商品に関連しないと判断される。
受信したニュースが金融商品に関連しないと判断した場合(S11:NO)、最初のS10の段階に戻り、新たなニュースの受信を待つ状態となる。一方、受信したニュースが金融商品に関連すると判断した場合(S11:YES)、顧客抽出装置20(MPU20a)は、金融商品に関連するニュースを取得したことになり、受信したニュースが金融商品に関連すると判断した際に用いたキーワード(金融商品情報テーブル24に含まれる名称、商品コード等の中で、受信したニュースの文字列に一致したワード)で、MPU20aは顧客情報DBシステム15の顧客情報データベース16を検索する処理を行う(S12)。
顧客情報データベース16は、図2にも示すように、顧客特定情報(顧客ID、顧客の氏名、電話番号、及びメールアドレス)に対応付けて、顧客が所有する金融商品に関する情報(商品コード、商品名等)を記憶するので、S12の段階では、これらの顧客が所有する金融商品に関する情報の中の商品コード、商品名等の中に、上述したキーワードに一致(ヒット)するものが有るか否かを検索することになる。検索でヒットしなかった場合(S13:NO)、発生した金融商品に関するニュースに対して連絡すべき顧客は、特にいなかったことになるので、この場合は、最初のS10の段階に戻り、新たなニュースの受信を待つ状態となる。
一方、検索でヒットした場合(S13:YES)、MPU20aは、検索によりキーワードに一致(ヒット)した商品コード、商品名等に対応付けられた顧客特定情報を、顧客情報データベース16から抽出する(S14)。そして、MPU20aは、抽出した顧客特定情報を並べた顧客リストを生成し、記憶部20gに記憶する営業員等テーブル23に含まれる各営業員H1等及びコールセンター7のオペレータが用いる通信端末の通信アドレス向けに、生成した顧客リストを送信出力する(S15)。このように二つ目の処理では、金融商品に関係するニュースの発生に伴い、顧客リストが営業員H1等の使用する通信端末へプッシュ配信にて自動で送られてくるので、営業員H1等は、ニュースの発生に合わせてタイムリーに顧客へ連絡する材料を持つことができ、顧客との良好な関係を作るのに役立てられる。
また、二つ目の処理において、顧客リストの中の各顧客特定情報を並べる順序は、S14の段階で抽出された顧客特定情報に対応付けられた顧客が所有する金融商品に関する情報の中で、検索でヒットした金融商品の所有量情報が示す所有量に着目して決めており、この所有量が多い順に、MPU20aは顧客特定情報を並べている。所有量が多いと、発生した金融商品に関係するニュースの影響度が大きいと予想されるため、結局、生成される顧客リストは、発生した金融商品に関係するニュースの影響度が大きいと順に、顧客特定情報が並んだものになっている。また、MPU20aは、生成する顧客リストの中に、発生した金融商品に関係するニュースの記事(テキスト)も配置し、ニュースの中身と関連付けて顧客特定情報を提示するにしている。
図11は、上述した図10の第2フローチャートの処理で生成される顧客リスト52の一例を示す。図11の顧客リスト52は営業員H1等の通信端末で表示されるものであり、図8の顧客リスト50に比べて、ニュース記事52aが配置されている点が異なり、顧客リスト52の中に配置されているニュース記事52aは、この顧客リスト50を生成するきっかけとなったニュースになっている。また、ニュース記事52aの下方には、上述した順序で並べられた顧客特定情報(顧客ID及び顧客の指名)が配置される。このような顧客リスト52を営業員H1等は、自身の通信端末等で見ることで、ニュースの中身に関連した顧客を、ニュースの影響度が大きい順に確認できる。また、配置された複数の顧客特定情報の各配置箇所は、図8の顧客リスト50と同様に、選択可能となっており、選択操作が行われると、その選択された箇所に配置された顧客特定情報の詳細画面に切り替わるように作り込まれている(図11は、2位の顧客特定情報の配置箇所52bが選択された状態を示す)。
図12は、図11の顧客リスト52で、2位の顧客特定情報の配置箇所52bが選択された場合に、営業員H1等の通信端末で、顧客リスト52から切り替わって表示される顧客詳細画面53を示し、図9に示す顧客詳細画面51に比べて、画面上部にニュース記事53aが配置されている点が異なる。このニュース記事53aは、図11の顧客リスト52の画面上部に配置されたニュース記事52aと同じものである。このような顧客詳細画面53を営業員H1等の通信端末に表示することで、顧客詳細画面53に応じた顧客へ、営業員H1等が電話で連絡をする際、この顧客詳細画面53を見ながら、顧客の所有する金融商品に関係するニュースの詳細を顧客に伝えることができると共に、その顧客の詳細な情報も同時に営業員H1等は確認できるので、顧客に対して有益な情報を与える営業活動を支援できることになる。
図13に示す第3フローチャートは、営業支援プログラムP2が規定する三つ目の処理内容に関し、営業の経験やスキル等の浅い営業員等に営業の仕方といったノウハウ的な情報を提示するものである。営業員H1等の通信端末は、営業のノウハウ等を調べるための営業支援に係る事項を指定できるようになっており、その事項を指定することで、指定された事項が顧客抽出装置20へ送信される仕様になっている。このような仕様は、上述した日報入力画面30の表示の場合と同様に、ブラウザベース又はアプリベースで実現される。
営業員H1等が指定(選択)する事項としては、顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品などの複数の事項がある。各事項に対して具体的に指定する情報に関し、顧客のランクとしては、顧客が開設している口座の区分(A区分、B区分等)を指定することになり、連絡の仕方としては、訪問、電話、メール等を指定することになり、連絡目的としては、マーケット情報アラート、満期案内、商品案内等を指定することになり、購入した金融商品としては、連絡対象の顧客が購入した金融商品の商品コード又は商品名等を指定することになる。営業員H1等は、これらの事項に係る情報を通信端末で少なくとも一つ指定して、顧客抽出装置20へ送信する。
第3フローチャートでは、最初のS21の段階で、顧客抽出装置20(MPU20a)は、営業支援に係る事項の情報を通信モジュール20bで受信したか否かを判断する。顧客抽出装置20が、営業支援に係る事項の情報を受信しない場合(S21:NO)、顧客抽出装置20は、通信端末から営業支援に係る事項の情報が送られてくるのを待つ状態となる。また、営業支援に係る事項の情報を通信モジュール20bで受信した場合(S21:YES)、顧客抽出装置20は、営業支援に係る事項の情報を受け付けたことになり、この受け付けた事項の情報を用いて、営業情報DB26を検索し、受信した事項の情報に対応付けられた情報を抽出する(S22)。
このS22の段階で行う検索は、検索にかかる事項の情報が一つの場合、その情報に対応付けられた事項を抽出することになるが、検索に係る事項の情報が複数の場合であれば、これら複数の情報でAND検索を行って、複数の情報に共通する事項を抽出する処理を、MPU20aは行う。そして、顧客抽出装置20は、抽出した事項を含む営業支援情報を生成して、営業支援に係る事項の情報の送信元になる通信端末へ送信出力する(S23)。
図14(a)(b)、図15等は、送信出力された営業支援情報を営業員H1等の通信端末で表示した画面の例を示すものである。図14(a)に示す営業支援情報画面55は、検索に係る事項に、商品名として「商品A」が営業員H1等の通信端末で指定(入力)されて、「商品A」に関する営業支援情報が顧客抽出装置20から送られてきて、通信端末のディスプレイで表示された画面になっている。
この図14(a)の営業支援情報画面55では、画面上部に「商品A」の営業支援情報という記述が配置されており、「商品A」に関する営業支援の情報であることが明示される。そして、「顧客ランク」としては「B~C」という情報が示され、「連絡」としては「訪問」及び「電話」という情報が示され、「連絡目的」としては「商品提案」という情報が示される。このような内容は、上述した第3フローチャートのS22の処理で、「商品A」で営業情報DB26を検索したことで、「顧客ランク」の事項では「B~C」という情報がヒットし、「連絡」の事項では「訪問」及び「電話」という情報がヒットし、「連絡目的」の事項では「商品提案」という情報がヒットしたことにより得られている。営業員H1等は、このような営業支援情報画面55を見ることで、「商品A」の営業活動を行うには、「顧客ランク」が「B~C」の顧客を営業対象にして、「訪問」又は「電話」で、「商品提案」を目的として連絡を取ることが、今までの実績的に有効であることを確認でき、営業の経験やスキル等の浅い営業員等に営業の仕方等を指南できる。
また、図14(a)の営業支援情報画面55は画面右下に、顧客抽出ボタン55aを選択可能に含んでおり、この顧客抽出ボタン55aが選択されると、顧客ランクがB~Cの顧客で「商品A」を所有していない顧客の抽出を行う旨の指示が、通信端末から顧客抽出装置20へ送られるように、営業支援情報画面55は作り込まれている。顧客抽出装置20は、このような指示を受信すると、指示に係る条件で、顧客情報DBシステム15の顧客情報データベース16を検索して、該当する顧客(顧客特定情報)を抽出し、その抽出した顧客特定情報を並べた顧客リストを、顧客抽出ボタン55aの選択操作が行われた通信端末へ送る処理を行う。それにより、営業員H1等の通信端末では、営業対象となる顧客を容易に絞り込むことができるようになっている。
また、図14(b)に示す営業支援情報画面56は、「顧客ランクD」で営業情報DB26を検索した場合の画面を示し、この画面では、画面上部に「顧客ランクD」の営業支援情報という記述が配置されると共に、その下方には、「商品名」として「商品XY」及び「商品ZW」という情報が示され、「連絡」として「メール」という情報が示され、「連絡目的」として「マーケット情報アラート」という情報が示される。これらの各情報は、図14(a)の営業支援情報画面55の場合と同様に、「顧客ランクD」で営業情報DB26を検索したことでヒットしたものである。
なお、図14(b)の営業支援情報画面56も、画面右下に顧客抽出ボタン56aを選択可能に含んでおり、この顧客抽出ボタン56aが選択されると、示された情報に応じた条件に合致する顧客特定情報を並べた顧客リストの画面に切り替わる。このような営業支援情報画面56を見た営業員H1等は、例えば、商品XY又は商品ZWに係る企業の株式銘柄の株価が下がったというようなニュース(マーケット情報アラート)があると、営業のチャンスと把握でき、顧客ランクDに属する顧客へメールにて、株価の下がった商品XY(又は商品ZW)を提案すればよいことを把握できる。
さらに、図15に示す営業支援情報画面57は、「商品B」及び「顧客ランクA」で営業情報DB26を検索した場合の画面を示し、この画面では、画面上部に「商品B」及び「顧客ランクA」の営業支援情報という記述が配置されると共に、その下方には、「連絡」として「訪問」という情報が示され、「連絡目的」として「商品提案」という情報が示される。これらの各情報は、「商品B」及び「顧客ランクA」で営業情報DB26を検索したことでヒットしたものである。なお、図15の営業支援情報画面57も、図14(a)(b)の営業支援情報画面55、56と同様に、画面右下に顧客抽出ボタン57aを選択可能に含み、この顧客抽出ボタン57aが選択されると、示された情報に応じた条件に合致する顧客特定情報を並べた顧客リストの画面に切り替わることになる。
なお、本発明に係る実施形態は、上述した説明内容に限定されるものではなく、様々な変形例が考えられる。例えば、顧客情報データベース16は、図1に示すように、顧客抽出システム10の中の顧客情報DBシステム15に含ませる以外に、顧客抽出装置20に記憶させて、顧客情報DBシステム15の機能を、顧客抽出装置20に持たせるようにしてもよい。このようにすると、顧客抽出システム10の全多岐的な構成を簡易化できると共に、顧客情報データベース16の検索も顧客抽出装置20において完結できることから、検索処理もスムーズ且つ迅速に行える。
また、顧客情報データベース16は、顧客抽出システム10に含ませるのではなく、金融商品売買システム2に持たせるようにすることも可能である(この場合は、金融商品売買システム2の中に、顧客情報DBシステム15が存在する構成となる)。このようにすると、金融商品売買システム2は、顧客に関する情報を外部のシステムへ送信することが不要となり、顧客に関する情報のセキュリティ性を向上しやすくなると共に、情報を外部のシステムへ送信する処理負担も低減できる。なお、このように顧客情報データベース16を金融商品売買システム2に含ませると、顧客抽出装置20は、金融商品売買システム2と通信を行って、顧客情報データベース16の検索及び顧客に関する各種情報の抽出を行うことになる。
また、顧客情報データベース16の検索の仕方について、上述した図7の第1フローチャートのS2、3の段階で、顧客属性情報の各項目に係る情報に対応付けられた顧客特定情報(顧客ID、氏名、電話番号、メールアドレス等)を、顧客情報DBシステム15の顧客情報データベース16から検索するようにしていたが、検索でヒットする顧客特定情報の数が多い場合は、顧客属性情報の各項目に係る情報(複数の情報)でAND検索を行って、顧客特定情報を抽出する仕様にすることも可能である。
但し、AND検索では、ヒットする顧客特定情報の数が少なくなりすぎるときは、検索で用いる各項目に係る情報の巾を緩くするパラメータ等を用いて、適切な検索結果が得られるように、MPU20aが適宜、検索の状況を調整するようにしてもよい。例えば、資産状況の項目に係る情報として「300~500万円」を用いていた場合、上限下限を約20パーセント緩くするパラメータを用いて「240~600万円」というように範囲を拡大(緩く)した情報に調整して、検索を行うことなどが考えられる。
本発明は、特定の金融商品に対する見込顧客の抽出、ニュースに関連する金融商品を所有する顧客の抽出、営業ノウハウ等の提示等を行うので、金融商品の営業の効率化を図ることに対し好適に利用可能である。
1 営業支援システム
2 金融商品売買システム
3 販売管理システム
4 販売管理マスターデータ
5 バックシステム
7 コールセンター
8 ニュース配信システム
10 顧客抽出システム
15 顧客情報DBシステム
16 顧客情報データベース
20 顧客抽出装置
20a MPU
20b 通信モジュール
20g 記憶部
25 金融商品プロファイルテーブル
26 営業情報DB
50、52 顧客リスト
55、56、57 顧客支援情報画面
H1、H2・・・Hn 営業員
K1、K2・・・Kn 顧客
P2 営業支援プログラム

Claims (9)

  1. 金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースを備え、前記顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出システムにおいて、
    複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルと、
    金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、
    前記金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、
    前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段と
    を備えることを特徴とする顧客抽出システム。
  2. 金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出装置において、
    金融商品を識別する情報を受け付ける手段と、
    複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定する手段と、
    前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する手段と
    を備えることを特徴とする顧客抽出装置。
  3. 前記顧客情報データベースが記憶する顧客の属性に係る情報は、複数の事項を含み、
    前記金融商品プロファイルテーブルが記憶する顧客属性情報は、前記顧客の属性に係る情報が含む複数の事項と同種の複数の事項を含み、
    複数の顧客特定情報を抽出した場合、顧客属性情報が含む複数の事項のそれぞれが、顧客の属性に係る情報が含む複数の事項のそれぞれに合致する度合いが高い順に、前記抽出手段が抽出した複数の顧客特定情報を並べた顧客リストを出力する手段を備える請求項2に記載の顧客抽出装置。
  4. 前記顧客情報データベースは、顧客が購入して所有する金融商品について、金融商品を識別する情報を、顧客特定情報と対応づけて記憶しており、
    金融商品に係るニュースを取得する手段と、
    前記顧客情報データベースから、取得したニュースに応じた金融商品に応じた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出する抽出手段と
    を備える請求項2又は請求項3に記載の顧客抽出装置。
  5. 前記抽出手段が顧客特定情報を抽出した場合、取得したニュース及び抽出した前記顧客特定情報を配置した顧客リストを出力する手段を備える請求項4に記載の顧客抽出装置。
  6. 前記顧客情報データベースは、顧客が購入して所有する金融商品について、金融商品の所有量を示す所有量情報を、顧客特定情報と対応づけて記憶しており、
    前記抽出手段が複数の顧客特定情報を抽出した場合、抽出した顧客特定情報に対応付けられた所有量情報が示す所有量の多い順に、抽出した複数の顧客特定情報を並べた顧客リストを出力する手段を備える請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
  7. 金融商品を購入した顧客について、顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品という複数の事項に中の少なくとも一つの事項に属する情報の受け付ける手段と、
    顧客のランク、顧客への連絡の仕方、連絡目的、及び購入した金融商品のそれぞれの事項に属する情報を対応付けて記憶する営業情報データベースから、受け付けた情報に対応付けられた各事項の情報を抽出する手段と
    を備える請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の顧客抽出装置。
  8. 顧客抽出装置が、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する顧客抽出方法において、
    金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、
    複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、
    前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップと
    を備えることを特徴とする顧客抽出方法。
  9. コンピュータに、金融商品の顧客を特定する顧客特定情報及び顧客の属性に係る情報を対応付けて記憶する顧客情報データベースから、所定の条件に合致する顧客特定情報を抽出する処理を行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    金融商品を識別する情報を受け付けるステップと、
    複数の金融商品について、金融商品を識別する情報、及び、その金融商品の購入を行った顧客の属性を示す顧客属性情報を対応付けて記憶する金融商品プロファイルテーブルから、受け付けた金融商品を識別する情報に対応付けられた顧客属性情報を特定するステップと、
    前記顧客情報データベースから、特定した顧客属性情報に応じた顧客の属性に係る情報に対応付けられた顧客特定情報を抽出するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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