JP2003084537A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2003084537A
JP2003084537A JP2001276810A JP2001276810A JP2003084537A JP 2003084537 A JP2003084537 A JP 2003084537A JP 2001276810 A JP2001276810 A JP 2001276810A JP 2001276810 A JP2001276810 A JP 2001276810A JP 2003084537 A JP2003084537 A JP 2003084537A
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JP2001276810A
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English (en)
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Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
Eiichi Kido
栄一 木戸
Toshiaki Ino
利昭 井野
Kaori Takashita
佳織 嵩下
Takashi Kitagawa
高志 北川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で色再現性に優れた最終画像を効率的に形
成できる多色画像形成装置を提供する。 【解決手段】感光体1を中心とする画像形成ステーショ
ンが、用紙搬送方向に沿って複数配設され、各画像形成
ステーションで各々形成された色像を、順次重ね合わせ
て画像を形成する多色画像形成装置において、前記各画
像形成ステーションの露光工程におけるフィルター27
の透過率を、上流側の画像形成ステーションから下流側
の画像形成ステーションへ移行するにつれて変化させる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラー複写機、カラープリンタ等の感光体上に現像された
現像剤像を、半導電性転写ベルトにより転写材を搬送し
ながら順次多重転写してカラー画像を形成する多色画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の現像装置を備え、各現像装置によ
ってそれぞれ色の異なった可視画像(トナー像)を形成
し、これらのトナー像を最終的に同一転写用紙に重ねて
転写するカラー画像形成装置が種々提案されている。一
般に、カラー画像形成装置は単一ドラム型と多段ドラム
型(タンデム型)に大別される。
【0003】図1は、単一ドラム型のカラー画像形成装
置の主要部構成を模式的に示す図である。このカラー画
像形成装置では、単一の感光体ドラム1の周面に沿っ
て、初期化帯電器2、レーザー光を照射する記録ヘッド
3、4個の現像器4a〜4dが配設され、その感光体ド
ラム1に対向して転写部を形成する用紙巻き付け半導電
性ドラム5が配置されている。
【0004】その用紙巻き付け半導電性ドラム5の円筒
内部には、上記転写部に近接して転写電流を放電するコ
ロナ放電器6が配設されており、この用紙巻き付け半導
電性ドラム5は、図の矢印Aで示すように、左下方向か
ら搬入されてくる転写用紙を、図の矢印Bで示すように
反時計回り方向に巻着して一周する。
【0005】感光体ドラム1は、用紙巻き付け半導電性
ドラム5の周面速度と同じ周面速度で、図の矢印Cで示
すように時計回り方向に回転しながら、先ずM(マゼン
タ:赤色)のトナー像を形成し、このトナー像をコロナ
放電器6の放電電流によって転写用紙に転写する。
【0006】次に、再び用紙巻き付け半導電性ドラム5
が一回転し、これに応じて感光体ドラム1がC(シア
ン:緑味のある青色)のトナー像を形成し、これをコロ
ナ放電器6が転写用紙上に転写して重ねる。
【0007】更に再び、用紙巻き付け半導電性ドラム5
が一回転し、これに応じて感光体ドラム1がY(イエロ
ー:黄色)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6
が転写用紙上に転写して重ねる。
【0008】最後に再び用紙巻き付け半導電性ドラム5
が一回転し、これに応じて感光体ドラム1がBk(ブラ
ック:黒)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6
が転写用紙上に転写して重ねる。
【0009】そして、上記4色のトナー像の転写(塗り
重ね)が終了すると、転写用紙の巻き付けが解除され、
転写用紙は、搬送ベルト37によって、左方に配置され
ている定着部8に搬送され、上記塗り重ねられた4色の
転写トナー像を紙面に熱定着させる。
【0010】このように、単一ドラム型のカラー画像形
成装置は、一枚(1頁)の転写用紙に対して、減法混色
の三原色であるM(マゼンタ)トナー、C(シアン)ト
ナー、Y(イエロー)トナー及び黒色部分の印字に専用
されるBk(ブラック)トナーの合計4種類のトナーを
重ねて転写するために、各トナー毎に個別に印字(露光
記録、現像、及び転写)を行うから、転写用紙1頁に対
して印字工程が4回繰り返されることになり、したがっ
て印字処理に長時間を要する。
【0011】これに対して、タンデム型のカラー画像形
成装置は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重ねて
転写するため、単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理
速度を有している。このため、近年、内部装置が小型化
され且つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価にな
ったこととも相侯って、タンデム型のカラー画像形成装
置が主流となりつつある。
【0012】図2は、タンデム方式を適用するカラー画
像形成装置の概略構成を示す主要部断面図である。同図
において、ドラム状の感光体1は、図中の矢印方向に回
転し、その周りに少なくとも回転順に帯電用ロールブラ
シ2、現像装置4、クリーニング装置10が配置されて
いる。
【0013】帯電用ロールブラシは2、感光体1表面を
均一に帯電するための帯電装置を構成する接触帯電部材
であり、帯電用ロールブラシ2は繊維中にカーボンを分
散させた導電性繊維から成るブラシで繊維の抵抗は10
3から107Q・cmとなっている。
【0014】この帯電用ロールブラシ2は感光体1表面
に接触し且つ感光体1に対してカウンター方向で回転し
ている。これは感光体1との接触確率を増やすと共に、
ブラシによる掃きスジを目立たなくさせる効果がある。
【0015】この帯電用ロールブラシ2と現像装置4の
間の感光体表面に図示しない書き込み光学系からのレー
ザー光3が照射され、感光体1に静電潜像が形成される
ようになっている。そして、このような感光体1を中心
とした4つの画像形成ユニットPa〜Pdが、転写材搬
送手段である転写搬送ベルト5に沿って並置されてい
る。
【0016】転写搬送ベルト5は各画像形成ユニットP
a〜Pdの現像装置4とクリーニング装置10の間で感
光体1に当接しており、転写搬送ベルト5の感光体1側
の裏側に当たる面(裏面)には転写バイアスを印加する
ための転写ブラシ6が配置されている。各画像形成ユニ
ットPa〜Pdは現像装置4内部のトナー色が異なるだ
けで、その他は全て同様の構成となっている。
【0017】図2に示す構成のカラー画像形成装置にお
いて、画像形成動作は次のようにして行われる。まず、
各画像形成ユニットPa〜Pdにおいて、感光体1がカ
ウンター方向に回転する帯電用ロールブラシ2により帯
電され、次に露光部でレーザー光3により、作成する各
色の画像に対応した静電潜像が形成される。次に、現像
装置4により潜像を現像してトナー像が形成される。
【0018】現像装置4は、それぞれC(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナ
ーで現像を行う現像装置で、4つの感光体1上で作られ
た各色のトナー像は転写紙上で重ねられる。転写紙は給
紙コロ(図示せず)によりトレイ11から送り出され、
一対のレジストローラ12で一旦停止し、上記感光体1
上への画像形成とタイミングを合わせて転写搬送ベルト
5に送られる。
【0019】転写搬送ベルト5上に保持された転写紙は
搬送されて、各感光体1との当接位置(転写部)で各色
トナー像の転写が行われる。感光体1上のトナー像は、
転写ブラシ6に印加された転写バイアスと感光体1との
電位差から形成される電界により、転写紙上に転写され
る。そして4つの転写部を通過して4色のトナー像が重
ねられた記録紙は定着装置8に搬送され、トナーが定着
されて、図示しない排紙部に排紙される。また、転写部
で転写されずに各感光体1に残った残留トナーは、クリ
ーニング装置10で回収される。
【0020】その後、感光体上に形成されていた静電潜
像は、除電器7の下を通過することにより消去される。
尚、図2の例では画像形成ユニットPa〜Pdは転写紙
搬送方向上流側から下流側に向けて、K(ブラック),
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の色の
順で並んでいるが、この順番に限られるものではなく、
色順は任意に設定されるものである。
【0021】上記したように、各画像形成ユニットは現
像装置4内部のトナー色が異なるだけで、その他は全て
同様の構成となっている。そのため各画像形成ステーシ
ョンの現像装置の回転数も同一回転数に設定されてい
る。
【0022】ところが、タンデム方式では現像ステーシ
ョンの上流側ステーションで一旦転写材上に転写された
未定着トナーが、すぐ下流側のステーションで奪われて
しまう逆転写現象が発生し、良好なカラー画像が得られ
なくなる。逆転写現象について説明すると凡そ以下のよ
うになる。
【0023】タンデム方式のカラー画像形成装置では、
最上流の画像形成ユニットPaの現像工程で形成された
第1色目のトナー像が転写材上に転写されるが、次の画
像形成ユニットPbの現像工程で形成された第2色目の
トナー像を転写材に重ねて転写する際に、先に転写され
た第1色目のトナー像の一部が感光体1側に逆転写され
る現象が生じる。
【0024】同様のことは、第3色目、及び第4色目の
トナー像を転写材上に転写する際にも生じる。このた
め、最下流の画像形成ユニットで第4色目のトナー像の
転写を終了した後では、転写材Pへの第1色目のトナー
像のトナー付着量は、当初の付着量に比べて数10%に
減少してしまう。そして、同様な現象が第2色目のトナ
ー像、及び第3色目のトナー像にも生じる。
【0025】したがって、例えばトナー像の形成と転写
の工程を4回実施するものとした場合に各トナー像の最
終的な転写材への付着量は第1色目のトナー像が最も少
なくなって、「第1色目の付着量」<「第2色目の付着
量」<「第3色目の付着量」<「第4色目の付着量」と
いうバランスの崩れた配色となる(図3参照)。
【0026】一方、図4に示す再転写量と画像濃度との
関係よりわかるように、再転写量が多くなるほど、画像
濃度は低下する。このため、逆転写の少ない下流側の色
ほど画像濃度が高くなって正しい色相から離れたカラー
画像となってしまう問題があった。
【0027】このような逆転写現象については、画像形
成工程において感光体(ドラム又はベルト)の画像電位
に応じて、現像ローラ上からトナーが感光体に付着する
際、トナーは必ずしも一様なマイナス電荷を帯びている
わけではなく、マイナス極性の弱いものや逆にプラス極
性の電荷を有するものが混在し、又転写後の感光体から
の剥離工程で放電が生じて後からプラス極性となるもの
があり、これらが後段の転写工程でプラス極性の転写電
荷を受けるたびに少しずつ感光体に逆戻りすることから
生じる現象であるとされている。
【0028】そこで、このような不具合を解消するため
に、例えば特開平8−106197号公報、特開平9−
319179号公報にはトナーの特性(帯電量、粒径、
堆積抵抗値、流動特性)や、現像条件(現像ドクター
圧、現像ローラーー表面粗さ、現像バイアス値)、潜像
形成条件(帯電電圧、露光量)などを、上流側の画像形
成ステーションから、下流側の画像形成ステーションへ
移行するにつれて変化させる技術が開示されている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、トナー
の特性を変える方法(帯電量、体積抵抗値、流動特性)
は、方法としては一件可能のように見える。しかし、従
来必要であった色相、定着温度、環境特性(高温高湿
度、低温低湿)などの特性の他に、さらにこのような特
性までも制御して満足できるトナーを作ることは、非常
に困難なことである。また、粒径を変えることは、高解
像度化に逆行することになるか、粒径の小さいトナー
は、機内飛散を招く虞もある 4つの画像形成ユニットPa〜Pdは同様の形状をして
いる場合、量産効果によりコストを低減できることにな
る。しかし、これが、上記したように現像条件(現像ド
クター圧、現像ローラ表面粗さ、現像バイアス値)、潜
像形成条件(帯電電圧、露光量)などを、上流側の画像
形成ステーションから、下流側の画像形成ステーション
へ移行するにつれて変化させることは、機械のコストア
ップにつながる。
【0030】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、安価で色再現性に優れた最終画像を効率的に形成で
きる多色画像形成装置を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0032】(1)感光体を中心とする画像形成ステー
ションが、用紙搬送方向に沿って複数配設され、各画像
形成ステーションで各々形成された色像を、順次重ね合
わせて画像を形成する多色画像形成装置において、前記
各画像形成ステーションの露光工程におけるフィルター
の透過率を、上流側の画像形成ステーションから下流側
の画像形成ステーションへ移行するにつれて変化させる
ことを特徴とする。
【0033】この構成においては、多色画像形成を行っ
た際に、上流側に配置されている画像形成ステーション
は再転写の影響による画像濃度低下が発生し、下流側に
配置されている現像剤色ほど画像濃度が高くなり、バラ
ンスが崩れ、正しい色相から離れたカラー画像となる逆
転写現象の発生を抑制することができる。
【0034】各色毎のトナー像で転写順序が先の転写工
程で転写されるトナー像の感光体上におけるトナー付着
量を、後の転写工程で転写されるトナー像の感光体上に
おけるトナー付着量よりも多くするように、感光体の露
光電位を設定するために、各画像形成ステーションの感
光体への露光におけるフィルターの透過率を、上流側の
画像形成ステーションから下流側の画像形成ステーショ
ンへ移行するにつれて変化させる。
【0035】この結果、転写材の搬送方向の下流側での
転写時に転写材から感光体へのトナーの逆転写現象が発
生するにも関わらず、多重転写された多色画像の各色の
濃度が適正に形成され高品質の最終画像を得ることがで
きる(図3参照)。
【0036】(2)前記各画像形成ステーションの露光
工程におけるフィルターの透過率を、上流側の画像形成
ステーションほど大きく設定し、下流側の画像形成ステ
ーションへ移行するにつれて小さく設定することを特徴
とする。
【0037】この構成においては、フィルターの透過率
を大きくすることにより、光学系(例えばレーザーパワ
ー)からの出力は同一露光量であっても、露光後の明部
電位が低くなることによって、現像後の画像濃度は高く
なる。したがって、多色画像形成を行った際に、再転写
(逆転写)現象の発生回数が多く、再転写量が多い上流
側に配置されている画像形成ステーションの画像濃度の
低下を防止することができる。つまり、再転写現象によ
って、下流側に配置されている現像剤色ほど画像濃度が
高くなり、バランスが崩れ、正しい色相から離れたカラ
ー画像となるのを抑制する。
【0038】(3)最上流側の画像形成ステーションに
配設された現像装置に黒色現像剤が収容されており、こ
れより下流側の各画像形成ステーションに配置された現
像装置に、シアン、マゼンタ、イエローの各現像剤がそ
れぞれ収容されていることを特徴とする。
【0039】この構成においては、黒色現像剤を画像形
成ステーションの最上流位置に配置し、他の3原色を下
流側に配置することにより、転写後の積層順は、黒色ト
ナーが1層目(最下層)となり、色再現性が向上する。
黒色は他の色に比べて、フルカラー画像の色目へのかか
わりは小さいので、逆転写にて濃度低下の恐れの多い最
上流側の画像形成ステーションの色として黒色を選択す
ることで、逆転写による画質への影響が、より効果的に
抑えられる。
【0040】また、黒色は他の色に対する隠蔽効果が高
いので、最上流側の画像形成ステーションの色として黒
色を選択することで、各色の最下層に黒色を定着させる
ことができ、微妙な色相バランスが要求されるカラー画
像で高い画質を得ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る実施形態の
多色画像形成装置について、図面を参照しつつ説明す
る。本多色画像形成装置は、従来の技術で説明したもの
と同じタンデム型であり、したがって、ここでは便宜
上、その構成の詳細な説明は省略し、異なる点のみを記
載する。
【0042】図4に示すように、逆転写(再転写)現象
と画像濃度との関係は、逆転写量が多い場合には画像濃
度が低くなり、逆転写量が少ない場合に画像濃度が高く
なる関係にある。従って、タンデム方式では、上流側に
配置される現像剤ほど後段の転写工程の影響を受ける度
合いが高く、第1層目(最下層)から第4層目(最上
層)へ移行するに伴って順次逆転写量が減少して行くの
で、転写順の遅い現像剤、即ち、下層側に配される現像
剤ほど逆転写量が少なく、従って画像濃度低下が少なく
抑えられる。
【0043】このため、トナーの転写順(画像形成ステ
ーションの上流側から下流側に向かう方向)に伴って、
図5に示すように、感光体へのトナー付着量が多い側か
ら少ない側に移行する設定とするのが効果的である。
【0044】即ち、各現像剤色の画像形成ステーション
の転写効率は略一定であるので、感光体へのトナー付着
量と転写材上へ転写されるトナー量とは相関する。した
がって、各画像形成ステーションの転写工程で転写材上
へ転写されるトナー量が逆転写現象で感光体側へ逆戻り
して減少する量に見合う量だけ多ければ、逆転写現象に
よる画像濃度低下を防止することができる。
【0045】レーザビームプリンタ(LBP)等で用い
られるレーザスキャニングユニット(LSU)は、デジ
タル光学系の書き込み部であり、半導体レーザを光源と
し、ポリゴンミラー(偏向用ミラー)とfθレンズ等に
よって感光体ドラム上へ画像を形成するための装置であ
る。そのLSUの構成を図6(a)(b)に示す。
【0046】図示のように、LSU基板22に取り付け
られた半導体レーザLD(レーザダイオード)から照射
されるレーザ光は、コリメータレンズ23、シリンダレ
ンズ24を通過し、ポリゴンミラー25に到達する。上
記コリメータレンズ23は、上記LDから照射されるレ
ーザ光を略平行光にするものであり、上記シリンダレン
ズ24はポリゴンミラー25の反射面において福走査方
向の集光を行わせるものであり、これによってポリゴン
ミラー反射面の倒れによる感光体ドラム上の像形成位置
ズレの補正が以後のレンズにより容易に行なえる。
【0047】ポリゴンミラー25で反射されるレーザ光
は、該ポリゴンミラー25の回転によって主走査方向に
走査され、fθレンズ26を介して、感光体1の表面に
照射される。上記fθレンズは、感光体1上の走査光の
走査速度を等速度に補正し、かつ、ポリゴンミラー25
の面倒れによる画像形成位置ズレを補正すると共に、上
記レーザ光が感光体lの表面で結像されるように、これ
を集光させるものである。また、上記LSUでは、浮遊
トナーや埃等が光学系に進入することを防止するため
に、上述の各光学部品を密閉容器28内に配置し、折り
返しミラー21、防塵フィルター27を介して、レーザ
光を感光体1に導いている。
【0048】図7に示すように、この防塵フィルター2
7の透過率を小さくすると、、感光体1への露光量を小
さくすることになり、その結果、感光体1の明部電位は
上昇する傾向となる。
【0049】本実施形態では、感光体1の表面電位は、
1色目から4色目まで、−600Vに設定としている。
そしてレーザーからの露光量も各画像形成ステーション
とも同一であるが、防塵フィルター27の透過率を変化
させている。
【0050】従って、防塵フィルター27を透過した露
光量は、画像形成ステーションの1色目から4色目ま
で、順次小さくなるように設定したこととなり、上流側
の画像形成ステーションほど明部電位がマイナス側で小
さくなるので(静電潜像の明部電位の相対的な極性がプ
ラス側に近づく)、レーザ出力、現像バイアス電圧、転
写条件等が同一であっても感光体1へ転移するトナー量
が多くなる。従って、転写材上へ転写されるトナー量も
多くなる。
【0051】そして、下流側の画像形成ステーションほ
ど明部電位が大きくなるので(静電潜像の明部電位の相
対的な極性がマイナス側で増大する)、レーザ出力、現
像バイアス電圧、転写条件等が同一であっても感光体1
へ転移するトナー量が少なくなる。したがって、転写材
上へ転写されるトナー量も少なくなる。
【0052】これにより、転写材の搬送方向下流側での
転写時における転写材から感光体1への逆転写現象が発
生するにも拘わらず、最終的に形成される多色画像で、
多重転写された色毎のトナー量の配分、即ち画像濃度が
原稿データに忠実な高品質な最終画像を得ることができ
る。
【0053】表1に、転写順序によるフィルター透過率
の変化と、それに伴う静電潜像の明部電位を示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1から明かなように、転写順に明部電位
が大きくなるので、感光体1の表面電位が同一(転写条
件が同一)であっても、感光体1へ転移するトナー量が
少なくなり、逆転写現象の発生を効果的に抑制すること
ができ、適正な画像濃度を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0057】(1)各色毎のトナー像で転写順序が先の
転写工程で転写されるトナー像の感光体上におけるトナ
ー付着量を、後の転写工程で転写されるトナー像の感光
体上におけるトナー付着量よりも多くするように、感光
体の露光電位を設定するために、各画像形成ステーショ
ンの感光体への露光におけるフィルターの透過率を、上
流側の画像形成ステーションから下流側の画像形成ステ
ーションへ移行するにつれて変化させることにより、転
写材の搬送方向の下流側での転写時に転写材から感光体
へのトナーの逆転写現象が発生するにも関わらず、多重
転写された多色画像の各色の濃度が適正に形成され高品
質の最終画像を得ることができる。また、フィルターの
透過率を変化させるのみで、別部材を要することなく、
装置を安価に構成することができる。
【0058】(2)各画像形成ステーションの露光工程
におけるフィルターの透過率を、上流側の画像形成ステ
ーションほど大きく設定し、下流側の画像形成ステーシ
ョンへ移行するにつれて小さく設定するので、上流側の
画像形成ステーションほど、光学系(例えばレーザーパ
ワー)からの出力は同一露光量であっても、露光後の明
部電位が低くなり、現像後の画像濃度は高くなるため、
下流側に配置されている現像剤色ほど画像濃度が高くな
り、バランスが崩れ、正しい色相から離れたカラー画像
となる再転写現象の発生を抑制することができる。
【0059】(3)逆転写によって濃度低下の虞の多い
最上流位置の画像形成ステーションの色を黒色とするの
で、逆転写による画質への影響が、より効果的に抑えら
れる。また、最上流側の画像形成ステーションの色とし
て黒色を選択することで、各色の最下層に、他色に対す
る隠蔽効果の大きな黒色を定着させることができ、微妙
な色相バランスが要求されるカラー画像で高い画質を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な単一ドラム型のカラー画像形成装置の
構成図である。
【図2】一般的なタンデム型のカラー画像形成装置の構
成図である。
【図3】タンデム型のカラー画像形成装置における各層
間での画像濃度の変化について従来技術と本発明とを比
較したグラフである。
【図4】従来のタンデム型のカラー画像形成装置におけ
る逆転写による画像濃度の低下を示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態に係る現像装置の転写順序と
トナー付着量の関係を示すグラフである。
【図6】同レーザスキャニングユニット(LSU)の構
成図である。
【図7】同フィルター透過率と感光体明部電位の関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
1−感光体 4−現像装置 27−フィルター(防塵フィルター) Pa〜Pd−画像形成ステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井野 利昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 嵩下 佳織 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 北川 高志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C362 AA47 AA52 AA63 BA52 BA67 CA18 CA24 CA25 CA39 2H030 AA02 AA06 AB02 AD11 AD16 BB02 BB10 BB13 BB14 BB23 BB44 BB63 2H076 AB05 AB07 AB61 DA39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を中心とする画像形成ステーショ
    ンが、用紙搬送方向に沿って複数配設され、各画像形成
    ステーションで各々形成された色像を、順次重ね合わせ
    て画像を形成する多色画像形成装置において、 前記各画像形成ステーションの露光工程におけるフィル
    ターの透過率を、上流側の画像形成ステーションから下
    流側の画像形成ステーションへ移行するにつれて変化さ
    せることを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各画像形成ステーションの露光工程
    におけるフィルターの透過率を、上流側の画像形成ステ
    ーションほど大きく設定し、下流側の画像形成ステーシ
    ョンへ移行するにつれて小さく設定することを特徴とす
    る請求項1記載の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 最上流側の画像形成ステーションに配設
    された現像装置に黒色現像剤が収容されており、これよ
    り下流側の各画像形成ステーションに配置された現像装
    置に、シアン、マゼンタ、イエローの各現像剤がそれぞ
    れ収容されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の多色画像形成装置。
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