JP2003083989A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JP2003083989A
JP2003083989A JP2001276193A JP2001276193A JP2003083989A JP 2003083989 A JP2003083989 A JP 2003083989A JP 2001276193 A JP2001276193 A JP 2001276193A JP 2001276193 A JP2001276193 A JP 2001276193A JP 2003083989 A JP2003083989 A JP 2003083989A
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light
detergent
light waste
liquid
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Isao Nishimura
勲 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の腐食や廃棄処理を伴う不活性化剤の代
わりにオゾンを使用して濃廃等液を不活性化し、て排水
規制をクリアした状態で排出する。 【解決手段】 試料と試薬との反応液の廃液である濃廃
液を排出する濃廃液排出流路32および、試料および洗
剤を含む洗浄液の廃液である第1淡廃液を排出する第1
淡廃液排出流路42の下流に処理容器33を設けて濃廃
液および第1淡廃液を一時的に貯留し、処理容器33内
に、オゾン発生器35で発生させたオゾンを含むエアを
エアポンプ34によって一定時間吹き込むことにより、
濃廃液および第1淡廃液を不活性化した後に、装置外部
へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置外部に排出す
る廃液を不活性化処理する際に、装置を腐食させるとと
もに廃棄のための処理を必要とする不活性化剤の代わり
にオゾンを使用することにより、各種廃液を不活性化し
て排水規制をクリアした状態で排出し得るようにした自
動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置は、不特定多数の血液や尿
といった生体試料を扱い、該試料と試薬とを所定容量だ
け反応容器内に分注して反応槽内で反応させることによ
り被検物質の定量または定性を行うが、上記試料は感染
性のウイルスや細菌等を含んでいることがある。
【0003】上記自動分析装置には、測定終了時に試料
と試薬との反応液を自動的に吸引するタイプのものが多
い。そのようなタイプの自動分析装置では、反応液の吸
引が済んだ反応容器内に洗剤が吐出されて反応容器が自
動的に洗浄された後、精製水の吐出および吸引の繰り返
しにより反応容器がすすがれ、その反応容器は次の分析
に供給される。上述したタイプの自動分析装置は、サン
プリングノズルによって異なる試料を次々に扱うため、
水や洗剤を用いて常時洗浄しながらサンプリングノズル
を再使用する方式を取っているものがほとんどである。
したがって、上記のような試料と接触する部分を洗浄し
て再使用する機構を備える自動分析装置においては、反
応液そのものや、サンプリングノズルや反応容器等の洗
浄に使用された洗浄液や精製水が廃液として排出される
ため、上記ウイルスや細菌等も当然、上述した各種廃液
の中に含まれて排出されることになる。
【0004】このような廃液に対しては、環境汚染等の
原因にならないようにするために、適切な処理を行う必
要がある。例えば、廃棄物処理法の「感染性廃棄物の処
理方法について」には、「感染性廃棄物の中間処理にお
いて感染性を失わせることの有効性は、処理前の微生物
数に対し確実に10−4以下に減少すること、安全性を考
慮して、10−6以下に減少すること」と記載されている
ため、「感染性廃棄物処理マニュアル」に準拠して、現
状では、「次亜塩素酸ナトリウム等を用いて廃液を不活
性化する処理」を行うのが一般的である。
【0005】廃液の不活性化処理を行う場合、一般的に
生体試料を扱う施設が大学病院等の大規模施設である場
合には、自動分析装置が設置されている検査室や手術
室、病理室等のいたるところから感染性を有するウイル
スや細菌等を含んだ不特定多数の生体試料の廃液が排出
されて来るので、設備全体からの廃液を溜めるための処
理槽を有していることが多く、この処理槽において廃液
を一括処理している。
【0006】しかし、特に生体試料を扱う施設が小さい
病院等の小規模施設である場合には、一般的に廃液を溜
めるための処理槽等を含む感染性廃液処理設備を有して
いないこともあり、その場合、自動分析装置の各種廃液
を装置管理者等が手作業で処理しなければならず、それ
だけでも装置管理者等には大きな時間的負担となる。ま
た、自動分析装置の各種廃液が装置動作中に随時排出さ
れ、その排出量が時間当たり数十リットルにも及ぶた
め、自動分析装置の各種廃液をリアルタイムに処理する
ことは作業の効率という点からも不可能である。そのた
め、自動分析装置の各種廃液を数時間毎や半日毎に処理
することになるが、その間に排出されてくる各種廃液全
体を溜めるための大容量容器やその容器を設置するスペ
ースが必要となり、設備的な負担が大きくなってしま
う。
【0007】そこで、上記のような処理設備の無い施設
の場合、上記理由により廃液の全てを処理することは困
難であるため、廃液処理の効率性を考慮して、廃液の排
出系統を2系統設けてそれらを廃液に含まれている試料
の濃度に応じて使い分けるように構成した自動分析装置
もある。この場合、第1の排出系統は、患者検体等の試
料が多量に含まれている反応液の廃液(以下、濃廃液と
いう)を排出する濃廃液排出系統である。この濃廃液排
出系統は、排水量が少ないため、反応液の廃液を溜める
ための容器やその容器を設置するスペースが排出系統が
1系統の場合ほど大きくならず、一日または数日間分の
反応液の廃液を容器に溜めて次亜塩素酸ナトリウム等を
用いて反応液の廃液を不活性化処理した後に排出するこ
とになる。しかし、この場合も、装置管理者等の手作業
が必要であることは上記と同様であり、さらに、試料濃
度が濃いことから、装置管理者等は接触による感染を防
止しながら反応液の廃液を不活性化処理しなければなら
ず、慎重な作業を要求されることになる。
【0008】上記2系統の第2の排出系統は、サンプル
ノズルや反応容器等の装置各部の洗浄に使われた廃液
(以下、淡廃液という)を排出する淡廃液排出系統であ
る。この淡廃液排出系統により排出される淡廃液は、試
料が付着したサンプルノズル等を洗浄した後の洗浄水で
あるため、その排出量が多量(例えば時間当たり数十リ
ットル)であるとともに、多量の洗浄水によって廃液中
の試料濃度が薄められることになる。このような淡廃液
の場合、上記濃廃液の場合と同様に、廃液の容器やその
設置スペースの問題や装置管理者等の手作業の問題が生
じる。そのため、この淡廃液排出系統では、淡廃液に対
する感染性を失わせる処理を省略して装置外に直接排出
するようにするのが一般的であるが、排水規制上必ずし
も問題がないという訳ではない。
【0009】上記のような問題に対処するようにした従
来例として、例えば特開平8−297127号公報に開
示された自動分析装置がある。この従来例では、自動分
析装置以外には特別な設備を設置せずに、排水規制上の
問題を生じることなく廃液を排出し得るようにした自動
分析装置および、自動的に消毒滅菌を行った上で、酸あ
るいはアルカリを注入して自動的にPHを調整し得るよ
うにした自動分析装置を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平8−297
129号公報の従来例は、不活性化剤として次亜塩素酸
ナトリウム等を使用していることから、濃廃液排出系統
で行っている不活性化処理は単に厚生労働省のマニュア
ルに従う内容そのものであり、特別な新規性は有してい
ない。また、次亜塩素酸ナトリウムは金属に対する腐食
性を有する薬剤であるため、次亜塩素酸ナトリウムを自
動分析装置内で使用することは装置内の各部を錆びさせ
る原因となり、相当に問題がある。また、「次亜塩素酸
ナトリウムを用いて消毒する場合には1時間掛ける」と
いう法的ガイドラインがあるため、自動分析装置内部で
処理すると仮定しても、例えば時間当たり数十リットル
という多量の廃液がリアルタイムで排出される場合にそ
の廃液に対して1時間にも渡って消毒するなどというこ
とは非現実的であり、有り得ないことである。また、次
亜塩素酸ナトリウムを廃棄する際には、そのままでは廃
棄できず、中和してから廃棄する必要がある。一般的に
は、中和した上で、さらに亜硫酸ソーダ等で有効塩素ま
でも分解してから廃棄する必要があるため、消毒に利用
した次亜塩素酸ナトリウムの廃棄のための処理が必要と
なって二重手間になり、非効率である。
【0011】本発明は、装置を腐食させるとともに廃棄
のための処理を必要とする不活性化剤を使用することな
く、各種廃液を不活性化して排水規制をクリアした状態
で排出し得るようにした自動分析装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の第1発明は、試料と試薬との反応液
の廃液である濃廃液を排出する第1の排出系統と、試料
を含む洗浄液の廃液である淡廃液を排出する第2の排出
系統とを備える自動分析装置において、前記濃廃液およ
び淡廃液を一時的に貯留する貯留手段と、該貯留手段内
にオゾンを含むエアを一定時間吹き込むことにより前記
濃廃液および淡廃液を不活性化する不活性化手段と、不
活性化した濃廃液および淡廃液を装置外部へ排出する排
出手段とを具備して成ることを特徴とする。
【0013】第1発明においては、試料と試薬との反応
液の廃液である濃廃液は、第1の排出系統によって排出
されて貯留手段内に一時的に貯留され、試料を含む洗浄
液の廃液である淡廃液は、第2の排出系統によって排出
されて前記貯留手段内に一時的に貯留され、前記貯留手
段内には不活性化手段によってオゾンを含むエアが一定
時間吹き込まれるので、前記エアに含まれるオゾンによ
って前記濃廃液および淡廃液が不活性化されることにな
り、不活性化された濃廃液および淡廃液は排出手段によ
って装置外部へ排出される。上記濃廃液および淡廃液の
不活性化処理では、次亜塩素酸ナトリウムのような装置
を腐食させるとともに廃棄のための処理が必要となる不
活性化剤を使用する代わりにオゾンを用いているため、
酸化分解カ、殺菌力、防腐力、漂白力、脱臭力が強く、
かつ、処理後に残留物が生じないというオゾンの特性を
利用することができる。したがって、装置を腐食させた
り不活性化剤の廃棄のための処理を必要とすることな
く、濃廃液および淡廃液を不活性化して排水規制をクリ
アした状態で排出し得るようにした自動分析装置を提供
することができ、濃廃液等との接触による感染も防止さ
れることになる。
【0014】請求項2記載の第2発明は、前記淡廃液が
洗剤を含まない淡廃液である場合、洗剤を含まない淡廃
液を排出する第3の排出系統を設けて該第3の排出系統
による排出中に強酸性水と混合させることにより、当該
洗剤を含まない淡廃液を不活性化するようにしたことを
特徴とする。
【0015】第2発明においては、淡廃液には洗剤を含
むものと含まないものがあり、洗剤を含まない淡廃液
は、排出量は多いが含有する試料の濃度が低いため感染
性を失わせる処理を省略可能であることを考慮して、洗
剤を含まない淡廃液を排出する第3の排出系統を設け、
この第3の排出系統による排出中に強酸性水と混合させ
ることにより当該洗剤を含まない淡廃液を不活性化す
る。したがって、多量の発生が予想される洗剤を含まな
い淡廃液は、濃廃液および洗剤を含む淡廃液とは異なる
第3の排出系統による排出中に強酸性水で不活性化処理
されるので、オゾンによる不活性化処理の効率が低下す
ることはなく、自動分析装置における不活性化処理効率
が向上する。
【0016】請求項3記載の第3発明は、前記強酸性水
との混合により不活性化された洗剤を含まない淡廃液に
強アルカリ性水を加えることにより、当該洗剤を含まな
い淡廃液を中和するようにしたことを特徴とする。
【0017】第3発明においては、前記強酸性水を生成
する際に強アルカリ性水が付随的に生成されることを考
慮して、前記強酸性水との混合により不活性化された洗
剤を含まない淡廃液に、強酸性水生成時に付随的に生成
される強アルカリ性水を加えることにより、当該洗剤を
含まない淡廃液を中和することができ、中和後の洗剤を
含まない淡廃液は、排水規制上何ら問題がないので、更
なる処理を施さずにそのまま装置外部に排出うることが
でき、処理工程が簡略化されることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
の自動分析装置の全体構成を示す斜視図であり、図2は
第1実施形態の自動分析装置の洗浄用ウェルを示す詳細
図である。本実施形態の自動分析装置は、生化学自動分
析装置として構成されている。このような生化学自動分
析装置は、例えば病院において血清や尿等の試料を自動
的に連続分析する臨床検査等に用いられており、試料と
試薬とを反応させて、吸光度や呈色等から分析結果を得
るように構成されている。
【0019】本実施形態の自動分析装置には、図1に示
すような反応ディスク1が設けられており、この反応デ
ィスク1には全周に亘って反応容器2が配列されてい
る。反応ディスク1の図示右方にはフィーダ3が設けら
れており、フィーダ3には検体を収容したカップを搭載
したラック4が並べられている。反応ディスク1とラッ
ク4との間には、サンプルノズル5や、その流路を洗浄
するための洗浄用純水が供給される流水洗浄用ウェル2
1(図2参照)が設けられている。サンプルノズル5
は、分注動作の終了後に洗浄用ウェル21から供給され
る洗浄用純水によって流水洗浄される。
【0020】本実施形態の自動分析装置にはさらに、検
体と反応させる試薬を反応容器2に注入するために、試
薬庫6A、6Bと、試薬ノズル7A、7Bと、図示しな
い2つのシリンジとが設けられている。試薬ノズル7
A、7Bを用いて、分析動作時には、試薬庫6A、6B
に配置された試薬ボトルから試薬を上記2つのシリンジ
のそれぞれで吸引して、反応容器2に注入する。なお、
22A、22B(図2参照)は、試薬ノズル7A、7B
やその流路を洗浄するための洗浄用純水が供給される流
水洗浄用ウェルである。
【0021】本実施形態の自動分析装置にはさらに、反
応容器2に注入された検体と試薬とを攪拌するために、
攪拌機構8A、8Bが反応ディスク1の近傍に設けられ
ている。なお、図2に示す23は、攪拌機構8Aの攪拌
棒8Cを洗浄するための洗浄用洗浄液が供給される洗浄
液洗浄用ウェルである。また、図2に示す24は、攪拌
棒8Cの洗浄液洗浄後のすすぎを行うための洗浄用純水
が供給される流水洗浄用ウェルである。
【0022】本実施形態の自動分析装置にはさらに、反
応容器2の洗浄を行うために、洗浄機構11が反応ディ
スク1の近傍に設けられている。洗浄機構11にはノズ
ル11Aが設けられており、ノズル11Aは、反応容器
2に洗浄用洗浄液や洗浄用純水を注入して、回収する。
洗浄機構11は、まず、反応容器2内の反応液(濃廃
液)を吸引して、排出した後、洗剤や純水等を繰り返し
注入および吸引して反応容器2を洗浄する。
【0023】本実施形態の自動分析装置にはさらに、サ
ンプルノズル5を洗浄するために、界面活性剤、次亜塩
素酸、塩酸等の洗浄液を収容したカップがサンプルノズ
ル5の軌道上に設けられたSTATテーブル12上に設
置されている。サンプルノズル5は、それ自体を洗浄液
を収容したカップに挿入するとともに、カップ内から洗
浄液を吸引することにより洗浄液洗浄される。また、試
薬ノズル7A、7Bを洗浄液洗浄するために、洗浄液を
収容したボトルが試薬庫6A、6Bに設置されている。
試薬ノズル7A、7Bは、それ自体を洗浄液を収容した
ボトルに挿入するとともに、ボトル内から洗浄液を吸引
することにより洗浄液洗浄される。さらに、試薬ノズル
7A、7Bにより吸引した洗浄液を反応容器2に供給す
ることにより、反応容器2も洗浄液洗浄される。
【0024】なお、本実施形態の不活性化処理において
不活性化剤として使用する、オゾンおよび強酸性水を生
成する機器としては、市販されているオゾン発生器およ
びイオン水生成器を用いることができ、これらの機器
は、極めて簡単に、本実施形態の自動分析装置の内部に
搭載したり外付けしたりして利用することができる。
【0025】次に、本実施形態の自動分析装置における
各種廃液の各排出系統を図面に基づいて説明する。本実
施形態では、処理すべき廃液を、「試料と試薬との反応
液の廃液である濃廃液」と、「試料を含む洗浄液の廃液
である淡廃液」とに区分した上で、「淡廃液」をさら
に、「洗剤を含む淡廃液(以下、第1淡廃液という)」
と、「洗剤を含まない淡廃液(以下、第2淡廃液とい
う)」とに区分するようにしたので、結局、廃液は3種
類に区分されることになる。そして、これら3種類の廃
液のそれぞれに対して、以下のような専用の排出系統
(配管)が設けられている。
【0026】[濃廃液の排出系統]図3は第1実施形態
の自動分析装置における濃廃液の排出系統を概略的に示
す図である。この濃廃液の排出系統では、吸引器31を
動作させることにより、反応容器2内の反応液の廃液で
ある濃廃液を反応容器洗浄機構11から吸引して濃廃液
排出流路32に排出した後、濃廃液排出流路32を経て
濃廃液を処理容器33内に一時的に貯留する。その後、
処理容器33内にオゾンを含むエアを一定時間吹き込
み、エア内のオゾンによって濃廃液を不活性化する。こ
のオゾンを含むエアを吹き込む作業は、エアポンプ34
によってオゾン発生器35内にエアを送り込むことによ
りオゾンを含むエアを生成し、そのオゾンを含むエアを
一定時間処理容器33内に吹き込むだけでよいので、工
程数は極めて少なくなる。
【0027】上記濃廃液の不活性化処理サイクルでは、
処理容器33に設けられた水位検知用のフォトセンサ3
6により処理容器33内の水位が所定量に達したことが
検知されたとき(言い換えれば処理容器33内に所定量
の濃廃液が溜まったとき)エアポンプ34を作動させ
て、オゾンを含むエアを処理容器33内に送り込む制御
を行うとともに、オゾンを含むエアの送り込みが一定時
間に達したときにオゾンを含むエアの送り込みを停止し
た後、処理済みの濃廃液を排出流路37を経て排出する
制御を行う。この不活性化処理サイクルを繰り返し実行
することにより、濃廃液を不活性化する。
【0028】なお、処理容器33内にオゾンを吹き込む
部位を処理容器33の底部とするのが、オゾンが自然に
全体に拡散されるので効果的であり、好ましいが、廃液
を対流させる機構等を設ける場合には処理容器33の底
部以外の部位としてもよい。また、処理容器内の水位を
検知するセンサとしてフォトセンサを用いたが、代わり
に、静電容量センサやフロートセンサ等の他の水位検知
用センサを用いてもよい。また、処理効率をさらに向上
させるために複数個の処理容器を配置するようにしても
よい。さらに、処理容器33の上部に、オゾンの回収機
能や分解機能等の機能を有する活性炭フィルタ等を設置
するのが好ましいが、この活性炭フィルタの設置は、必
ずしも必須ではない。
【0029】[洗剤を含む淡廃液(第1淡廃液)の排出
系統]図4は第1実施形態の自動分析装置における洗剤
を含む淡廃液の排出系統を概略的に示す図である。この
第1淡廃液の排出系統では、吸引器41を動作させるこ
とにより、サンプルノズルや反応容器等の検体を含む洗
剤洗浄液の廃液である第1淡廃液(図示例の場合、サン
プルノズル5の第1淡廃液)を洗浄ウェル21から吸引
して淡廃液排出流路42に排出した後、淡廃液排出流路
42を経て第1淡廃液を処理容器33内に一時的に貯留
する。その後、上記濃廃液の場合と同様にして、処理容
器33内にオゾンを含むエアを一定時間吹き込み、エア
内のオゾンによって第1淡廃液を不活性化する。
【0030】なお、上記第1淡廃液の排出系統では、反
応容器を洗浄した第1淡廃液を排出する場合は吸引器4
1が必須であるが、それ以外のサンプルノズル等を洗浄
した第1淡廃液を排出する場合は吸引器は必ずしも必要
ではなく、省略してもよい。また、上記においては、他
の排出流路とは別に淡廃液排出流路42を設けている
が、電磁弁等で流路を切り換えることにより他の排出流
路の一部を淡廃液排出流路42として共通使用するよう
にしてもよい。さらに、上記第1淡廃液の排出系統で
は、処理容器33、エアポンプ34、オゾン発生器3
5、フォトセンサ36および排出流路37を上記濃廃液
の排出系統と共通使用するようにしているが、第1淡廃
液専用の処理容器を独立して設けるようにしてもよい。
【0031】[洗剤を含まない淡廃液(第2淡廃液)の
排出系統]図5は第1実施形態の自動分析装置における
洗剤を含まない淡廃液の排出系統を概略的に示す図であ
る。この第2淡廃液の排出系統では、サンプルノズル5
を洗浄した洗剤を含まない洗浄水の廃液である第2淡廃
液を、自由落下によって洗浄ウェル21から淡廃液排出
流路51に排出させる途中の配管部に強酸性水を供給し
て両者を同時に排出することにより第2淡廃水を不活性
化するようにしている。この場合、イオン水生成器52
によって生成した強酸性水をローリングポンプ53によ
って淡廃液排出流路51の結合部まで送り込むだけでよ
いので、工程数は極めて少なくなる。
【0032】上記第2廃液の不活性化処理サイクルで
は、サンプルノズル5を洗浄水洗浄する際に洗浄ウェル
21から洗浄水が排出されるのと同時に強酸性水が供給
されるように、ローリングポンプ53を作動させる制御
を行うとともに、強酸性水を所定量送り込んだときにロ
ーリングポンプ53を作動停止させる制御を行う。この
不活性化処理サイクルを繰り返し実行することにより、
第2淡廃液を不活性化する。この不活性化処理サイクル
の間、イオン水生成器52は、上記濃廃液の排出系統の
場合と同様に設けられた図示しないフォトセンサによっ
て残容量を監視することにより、常時強酸性水を供給で
きるように制御されるものとする。
【0033】なお、上記第2淡廃液の排出系統では、反
応容器を洗浄した第2淡廃液を排出する場合は吸引器が
必須であるが、それ以外のサンプルノズル等を洗浄した
第2淡廃液を排出する場合は吸引器は必ずしも必要では
なく、上記構成例では省略している。また、上記におい
ては、他の排出流路とは別に淡廃液排出流路51を設け
ているが、電磁弁等で流路を切り換えることにより他の
排出流路の一部を淡廃液排出流路51として共通使用す
るようにしてもよい。また、強酸性水の供給量が第2淡
廃液の排出量に対して不足する場合は、イオン水生成器
を複数個配置するようにしてもよい。
【0034】また、上記第2淡廃液の排出系統では、強
酸性水の供給系統を淡廃液排出流路51の途中の配管部
に直接結合するようにしており、この方が被処理液であ
る第2淡廃液の排出容量に対して一定量の強酸性水を添
加するという点で制御が容易になり、また、無駄に強酸
性水を供給せずに済むという点からも好ましい。しかし
ながら、上記濃廃液の排出系統や第1淡廃液の排出系統
と同様に処理容器を設けることも可能である。すなわ
ち、図6に示すように、淡廃液排出流路51に処理容器
54を設けてその中に洗剤を含まない淡廃液を一時的に
貯留しておき、その状態の処理容器54内にイオン水生
成器52によって生成した強酸性水をローリングポンプ
53によって供給して両者を混合させてから排出するよ
うに構成してもよい。あるいは、図6の構成において、
処理容器54内に強酸性水が一時的に溜まっている状態
のところに洗剤を含まない淡廃水を流入させて混合させ
た後に排出するように、第2淡廃液の不活性化処理サイ
クルを変更してもよい。なお、本実施形態における処理
容器33、54の設置場所は、自動分析装置の内部であ
っても外部であってもよい。
【0035】次に、本実施形態の自動分析装置における
廃液の不活性化処理の作用について説明する。基本杓に
は、各種廃液は一括して処理するのが好ましいが、淡廃
液は濃廃液に比べて排水量が著しく多くなることから、
オゾンを含むエアによる廃液の不活性化処理を全ての廃
液に適用すると処理効率が低下してしまう。そこで、本
実施形態では、上述したように、廃液の排出系統を、濃
廃液の排出系統と、第1淡廃液の排出系統と、第2淡廃
液の排出系統との3系統に区分し、排出量が多くかつ洗
剤が混ざっていないためオゾンを含むエアを用いなくて
も不活性化処理が可能な第2淡廃液の排出系統に関して
は、強酸性水を用いて不活性化処理を行い、全体的な処
理効率を向上させるようにしている。
【0036】ここで、本実施形態で不活性化剤として使
用しているオゾンおよび強酸性水の特徴について説明す
る。オゾンは、3個の酸素原子が集まってできている、
酸化力の強い、つまり酸化分解カが強い気体であり、殺
菌力、防腐力、漂白力、脱臭力が強いという特性を有し
ている。また、オゾンの数ある特性の中で有利なこと
は、「残留オゾン」といったものが全く生じないという
ことであり、不活性化処理に使用した後には速やかに酸
素に戻り、二次的な環境汚染を引き起こさない点で、残
留塩素の害を生じる塩素の場合とは対照的である。この
ような特性を有していることからから、オゾンは、周知
のように、水質改善、下水浄化、空気の脱臭浄化、魚や
動物の飼育等のあらゆる分野で利用されている。
【0037】一方、強酸性水は、水道水等の被イオン化
水に極微量の食塩を添加した後、隔膜を介して配置した
電極に電圧を印加して電気分解を行う際の、イオンの移
動により陽極側に生成される電界水であり、このとき同
時に陰極側には強アルカリ性水が生成されることにな
る。強酸性水は、PH2.7以下、酸化還元電位110
0mV以上、溶解塩素5〜60ppmという性質を有し
ており、これらの性質の相乗効果により強い殺菌力を発
揮することになり、特に、薬剤耐性菌、芽胞菌、ウィル
スに対しても有効に作用する。
【0038】さらに、強酸性水の利点としては、本来が
水であることから、残留二次汚染の心配が無く、人体に
も安全であり、不活性化処理に使用した後は下水に排水
しても元の水に戻るために問題無いといわれている点が
ある。なお、強酸性水は、塩素を発生することから金属
に対する腐食性を有しているが、血液や体液等の試料の
不活性化により酸化力が消費され、不活性化効果を発揮
した後は速やかに効果が消滅するため、配水管等を著し
く劣化させるほど酸化力が維持されることはない。その
ため、残留性の高い次亜塩素酸ナトリウムのような悪影
響が生じることはない。
【0039】このような特性を有していることから、強
酸性水は、周知のように、内視鏡洗浄水、手術器具の殺
菌・滅菌のための洗浄水から環境衛生管理用水に至るま
で、様々な分野で利用されている。ただし、強酸性水の
使用上の注意点は、上述したように血液や体液等の試料
(有機物)の不活性化によって酸化力を消費してしまい
効果が薄くなるとともに、極少量の洗剤の混入によって
も同様に酸化力を消耗してしまうため、試料を含んだ廃
液を効率的に不活性化するためには、洗剤等の被処理物
以外の物質の混入のない純粋な条件で使用する必要があ
る、ということである。
【0040】本実施形態では、上述したように二次汚染
が無いため二次処理を必要としない上に、装置に対して
悪影響を与えないという特徴を有する、オゾンおよび強
酸性水を、適材適所に利用して廃液の不活性化を行う。
以下、廃液の種類毎に不活性化処理について説明する。
【0041】[濃廃液の不活性化処理]濃廃液を不活性
化処理する場合、不活性化剤としてオゾンを使用する。
オゾンを使用する理由は、試料および試薬が混ざった反
応液の廃液であるため不純物の含有量が多いことから、
オゾンを使用しなければ不活性化処理できないからであ
る。この不活性化処理では、まず、吸引器31を作動さ
せることにより、測定の終了した濃廃液を反応容器2か
ら吸引して、濃廃液排出流路32へと排出する。この濃
廃液流路32の途中には、不活性化処理を行うために濃
廃液を一時的に貯留する処理容器33が設けられてお
り、この処理容器内にオゾン発生器35で発生させたオ
ゾンを含むエアをエアポンプ34によって吹き込むこと
により、濃廃液の不活化処理を行う。
【0042】この不活性化処理に要する処理時間は、数
十秒から数百秒であるが、不活性化処理の対象とする廃
液量(処理容器33の容量)に応じて任意に変更するこ
とができる。上記処理時間は、当然、廃液内に混入され
ているウィルス等の濃度によっても変動するが、この変
動を統計的数値から予め推定しておくことにより、変動
が起きた場合であってもカバーできるような必要十分な
処理時間を予め見積もっておき、一定の濃度の廃液が常
に濃廃液排出流路32から排出されて来るものとして取
り扱うことにする。なお、上記オゾンを含むエアを濃廃
液を貯留した処理容器33内に一定時間吹き込んで不活
性化した後の廃液は、次亜塩素酸ナトリウムを用いて不
活性化処理した場合のような中和等の二次処理を必要と
しないので、そのまま装置外へ排出することができる。
【0043】上記不活性化の処理サイクルは、自動分析
装置の動作が終了した後に一括処理を行うのではなく、
自動分析装置が動作している間中、リアルタイムで自動
的に進行するようになっており、処理容器33に一定量
の濃廃液が溜まる度に、当該濃廃液を不活性化処理して
排出するという動作を繰り返すことになる。なお、処理
容器33内に溜まった液量が一括処理が可能な液量であ
れば、一括処理も可能であることは言うまでもない。
【0044】上記濃廃液の不活性化処理によれば、次亜
塩素酸ナトリウムのような装置を腐食させるとともに廃
棄のための処理が必要となる不活性化剤を使用する代わ
りにオゾンを含むエアを使用するようにしたので、濃廃
液の処理の手間が軽減されるとともに、接触による感染
が防止されることになる。また、自動分析装置を腐食さ
せることなく濃廃液を不活性化した後に、排水規制をク
リアした状態で装置外部に排出することができる。さら
に、濃廃液を保存するための処理容器をコンパクト化す
るとともにその設置スペースを削減することができる。
【0045】[洗剤を含む淡廃液の不活性化処理]洗剤
を含む淡廃液である第1淡廃液を不活性化処理する場
合、不活性化剤としてオゾンを使用する。オゾンを使用
する理由は、洗剤が混入している廃液であるため、オゾ
ンを使用しなければ不活性化処理できないからである。
この不活性化処理では、吸引器41を作動させることに
より、例えばサンプルノズル5を洗浄し終わった洗剤を
含む淡廃液を淡廃液排出流路42へと排出する。この淡
廃液流路42の途中には、不活性化処理を行うために淡
廃液を一時的に貯留する処理容器(上記濃廃液と共通の
処理容器33)が設けられており、この処理容器内にオ
ゾン発生器35で発生させたオゾンを含むエアをエアポ
ンプ34によって吹き込むことにより、淡廃液の不活化
処理を行う。なお、本実施形態では、濃廃液および第1
淡廃液の処理容器を共通使用する構成としたため、濃廃
液および第1淡廃液は、同時に不活性化処理されること
になる。
【0046】この不活性化処理に要する処理時間は、被
処理液が薄まっており、混入されているウィルス等の濃
度が低いことから上記濃廃液の場合に比べて短時間で済
み、数砂から数十秒で不活性化が完了する。なお、上記
洗剤を含む淡廃液の不活性化処理の処理サイクルおよび
効果は、濃廃液の場合と同様であるため、説明を省略す
る。
【0047】[洗剤を含まない淡廃液の不活性化処理]
洗剤を含まない淡廃液である第2淡廃液を不活性化処理
する場合、洗剤を含まない淡廃液は排出量は多いが含有
する試料の濃度が低いため感染性を失わせる処理を省略
可能であることを考慮して、不活性化剤として強酸性水
を使用する。強酸性水を使用する理由は、本来ならば廃
液全体をオゾンで不活性化処理できれば装置構成が簡略
化されるので好ましいが、洗剤を含まない淡廃液は特に
排出量が多量であるため、オゾンを使用した不活性化処
理が間に合わなくなる場合を考慮して、洗剤を含まない
淡廃液を強酸性水でリアルタイム処理することによって
廃液全体としての不活性化処理効率の低下を防止するた
めである。この場合、強酸性水を用いた不活性化は、オ
ゾンの場合とは相違して瞬時(数秒程度)で完了するた
め、不活性化処理効率の低下を防止できることになる
が、強酸性水を効果的に作用させるために、洗剤を含ま
ない淡廃液に対して独立した第2淡廃液の排出系統を設
けてその排出系統で不活性化処理を行うように構成し
た。
【0048】この不活性化処理では、まず、サンプルノ
ズル5を洗浄し終わった洗剤を含まない淡廃液を淡廃液
排出流路51へと排出する。この淡廃液排出流路51の
途中には、イオン水生成器52により生成した強酸性水
をローリングポンプ53によって流れ込ませるような配
管が結合されており、この結合点で強酸性水と洗剤を含
まない淡廃液とが混ざることにより、不活性化処理が行
われる。その際、強酸性水の被処理液に対する混合比
は、処理すべき淡廃液の液量に応じて任意に変更するこ
とができる。この混合比は、当然、廃液内に混入されて
いるウィルス等の濃度によっても変動するが、この変動
を統計的数値から予め推定しておくことにより、変動が
起きた場合であってもカバーできるような必要十分な混
合比(これは、ある液量に対しどの位の混合比にすれば
変動が起きても不活性化処理が可能であるかを表わして
いる)を予め見積もっておき、一定の濃度の廃液が常に
淡廃液排出流路51から排出されて来るものとして取り
扱うことにする。
【0049】上記不活性化処理の処理サイクルは、図5
の構成例では洗剤を含まない淡廃液が淡廃液排出流路5
1から排出されるのと同時に強酸性水を合流させて両者
を混合させるようにしているため、自動的にリアルタイ
ムで進行する。したがって、この洗剤を含まない淡廃液
の不活性化処理によれば、多量の発生が予想される洗剤
を含まない淡廃液は、濃廃液および洗剤を含む淡廃液と
は異なる第3の排出系統による排出中に強酸性水で不活
性化処理されるので、オゾンによる不活性化処理の効率
が低下することはなく、自動分析装置における不活性化
処理効率が向上する。その上、上記処理容器33は、多
量の発生が予想される洗剤を含まない淡廃液を貯留する
必要はなく、濃廃液および洗剤を含む淡廃液だけを貯留
し得る容量があればよいため、処理容器33およびそれ
を設置するスペースがコンパクト化されるとともに、自
動分析装置におけるオゾンによる不活性化処理が効率化
されることになる
【0050】次に本発明の第2実施形態における自動分
析装置の不活性化処理について説明する。なお、本実施
形態の自動分析装置は、上記第1実施形態と同様に構成
されており、洗剤を含まない淡廃液の排出系統は図5ま
たは図6と同様に構成されているものとする。
【0051】本実施形態は、上記第1実施形態と同様の
不活性化処理によって不活性化された洗剤を含まない淡
廃液に対して、強酸性水の生成時に付随的に生成される
強アルカリ性水を加える処理を追加したものであり、濃
廃液や洗剤を含む廃液の不活性化処理は上記第1実施形
態と同一の処理を行う。具体的には、図5の構成の淡廃
液排出流路51の途中に強酸性水の供給後に強アルカリ
性水を供給して混合することにより淡廃液を中和するよ
うにするか、あるいは、図6の構成の処理容器54内に
強酸性水の供給後に強アルカリ性水を供給して混合する
ことにより淡廃液を中和すればよい。そのためには、強
酸性水の供給が終了した後に強アルカリ性水を供給する
制御を行えるように、供給する液体を切り換えられるよ
うにイオン水生成器52を構成すればよい。
【0052】本実施形態では、上述したように不活性剤
として使用する強酸性水の酸化力が不活性化処理によっ
て消耗されることを考慮して、統計的に求めたウィルス
濃度等に基づいて一定濃度の液体が排出された場合に不
活性化処理可能な必要十分な量が確保されるように強酸
性水の混合比を設定している。そのため、不活性化後の
洗剤を含まない淡廃液の液性は、多少強酸性水が過剰な
状態であり、元の強酸性のままではないが、弱酸性程度
の廃水であることが予想される。したがって、このよう
な強酸性水によって不活性化された淡廃水に対して、強
酸性水を生成する際に付随的に生成される強アルカリ性
水を加えることにより、淡廃液を中和してから排出す
る。
【0053】本実施形態の淡廃液の不活性化処理によれ
ば、中和後の洗剤を含まない淡廃液は排水規制上何ら問
題がないので、更なる処理を施すことなくそのまま装置
外部に排出できるので、処理工程が簡略化されることに
なる。また、淡廃液の処理の手間が軽減され、接触によ
る感染が防止されるとともに、淡廃液を保存するための
容器やそのスペースを省略することができる。さらに、
自動分析装置を腐食させることなく淡廃液を不活性化す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の自動分析装置の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】 第1実施形態の自動分析装置の洗浄用ウェル
を示す詳細図である。
【図3】 第1実施形態の自動分析装置における濃廃液
の排出系統を概略的に示す図である。
【図4】 第1実施形態の自動分析装置における洗剤を
含む淡廃液の排出系統を概略的に示す図である。
【図5】 第1実施形態の自動分析装置における洗剤を
含まない淡廃液の排出系統を概略的に示す図である。
【図6】 第1実施形態の自動分析装置における洗剤を
含まない淡廃液の排出系統の変形例を概略的に示す図で
ある。
【符号の説明】
2 反応容器 5 サンプルノズル 6A、6B 試薬庫 7A,7B 試薬ノズル 8A、8B 攪拌機構 8C 攪拌棒 11 洗浄機構 22A、22B 流水洗浄用ウェル 24 流水洗浄用ウェル 31、41 吸引器 32 濃廃液排出流路 33 処理容器 34 エアポンプ 35 オゾン発生器 36 フォトセンサ 37 排出流路 42 第1淡廃液排出流路 51 第2淡廃液排出流路 52 イオン水生成器 53 ローリングポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料と試薬との反応液の廃液である濃廃
    液を排出する第1の排出系統と、試料を含む洗浄液の廃
    液である淡廃液を排出する第2の排出系統とを備える自
    動分析装置において、 前記濃廃液および淡廃液を一時的に貯留する貯留手段
    と、該貯留手段内にオゾンを含むエアを一定時間吹き込
    むことにより前記濃廃液および淡廃液を不活性化する不
    活性化手段と、不活性化した濃廃液および淡廃液を装置
    外部へ排出する排出手段とを具備して成ることを特徴と
    する自動分析装置。
  2. 【請求項2】 前記淡廃液が洗剤を含まない淡廃液であ
    る場合、洗剤を含まない淡廃液を排出する第3の排出系
    統を設けて該第3の排出系統による排出中に強酸性水と
    混合させることにより、当該洗剤を含まない淡廃液を不
    活性化するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    自動分析装置。
  3. 【請求項3】 前記強酸性水との混合により不活性化さ
    れた洗剤を含まない淡廃液に強アルカリ性水を加えるこ
    とにより、当該洗剤を含まない淡廃液を中和するように
    したことを特徴とする請求項2記載の自動分析装置。
JP2001276193A 2001-09-12 2001-09-12 自動分析装置 Withdrawn JP2003083989A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190784A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Toshiba Corp 自動分析装置及び反応容器の洗浄方法
JP2018054619A (ja) * 2014-08-15 2018-04-05 カウンシル,インコーポレーテッド ハイスループット試料処理システムおよび使用方法
WO2022113451A1 (ja) * 2020-11-30 2022-06-02 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

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