JPH08211072A - 分析装置 - Google Patents

分析装置

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JPH08211072A
JPH08211072A JP1591395A JP1591395A JPH08211072A JP H08211072 A JPH08211072 A JP H08211072A JP 1591395 A JP1591395 A JP 1591395A JP 1591395 A JP1591395 A JP 1591395A JP H08211072 A JPH08211072 A JP H08211072A
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JP
Japan
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washing
water
ion water
cleaning
reagent
Prior art date
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Pending
Application number
JP1591395A
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English (en)
Inventor
Toshimi Kadota
俊美 門田
Masao Kobayashi
昌男 木林
Hiroharu Tanimizu
弘治 谷水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の洗浄剤・殺菌剤・防腐剤を用いること
なく、洗浄能力・殺菌能力に優れ、分析結果に影響を及
さず、しかもすすぎが容易で取扱いも簡便な洗浄手段を
備えた分析装置を提供する。 【構成】 洗浄・殺菌液として「イオン水」を用いる。
反応ディスク10とターンテーブル14との間にはイオ
ン水用ウェル19が設けられている。このイオン水はピ
ペッタ16自身の洗浄・殺菌を行なうとともに、ピペッ
タ16によって吸引されてキュベット12にも供給され
る。試薬庫28a,28bにもまた、イオン水用ウェル
29a,29bがそれぞれ設けられている。このイオン
水は試薬用プローブ25a,25b自身の洗浄・殺菌を
行なうとともに、プローブ25a,25bによって吸引
されてキュベット12に供給される。同様に、ピペッタ
16と試薬用プローブ25a,25bからは配管系を通
じて洗浄用の純水やイオン水が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分析装置一般の洗浄機
構に関する。特に、生体材料を取扱う分析装置に有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】分析装置の配管や試料・試薬との接触部
分には、金属塵、水垢、試料や試薬の残留物などが付着
しているため、装置の腐蝕を防止し、次回分析へのコン
タミネーションを防ぐために、十分な洗浄を行ってこれ
らを完全に除去し、殺菌する必要がある。
【0003】一般に、洗浄液として、界面活性剤、防腐
剤、殺菌剤(次亜塩素酸など)及びこれらの混合液が利
用されている。そして、洗浄液にて洗浄・殺菌した後、
純水にて「すすぎ」が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
「すすぎ」が十分でなく、洗浄液が分析装置内に残留し
てしまった場合には、次回の分析結果に多大な悪影響を
与えてしまう。例えば、吸光度分析を行う場合に、洗浄
液自体が吸光度をもつために正確な分析結果を得ること
ができなかったり、また、リン系の洗浄液を使用した場
合には、試料中の微量のリンを検出することができなく
なる。洗浄液が各種検出器に反応しない程度にまでこれ
を完全に除去するには、大量のすすぎ用の純水と多くの
時間を必要としてしまう。
【0005】すすぎ用の純水は、濾過法、逆浸透圧法、
電気透析法、蒸発法、イオン交換法などの公知の手法に
より精製されるものであるが、いずれも不純物を高度に
除去したものであり、塩素の混じった水道水のような殺
菌能力が無く、洗浄後すぐに雑菌が繁殖し、腐敗してし
まう。こうした場合には、再度、洗浄液によって洗浄
し、すすぎを行わなければ分析装置を使用することがで
きない。
【0006】本発明は、洗浄能力・殺菌能力に優れ、分
析結果に影響を及さず、しかもすすぎが容易で取扱いも
簡便な洗浄手段を備えた分析装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のような問題点を解
消するため、本発明にかかる分析装置では、試料等と接
触する配管系、および試料等を収容した容器と共に、該
配管系及び/又は該容器の洗浄機構を備え、前記洗浄機
構がイオン水供給手段からなることを特徴とする。
【0008】ここでいう「イオン水」とは、例えば、水
道水などの被イオン化水に極微量の食塩を添加し(添加
しない場合もある)電極を浸して電圧をかけた際に、電
界の影響により、陽極電極側には酸性イオン水が、陰極
電極側にはアルカリ性イオン水が偏って生成されるが、
これら夫々のイオン水を指している。
【0009】また、イオン水供給手段とは、例えばイオ
ン水生成装置および生成されたイオン水を収容する容器
とからなるが、これに限定されない。
【0010】
【作用】イオン水の持つ強力な殺菌力によって分析装置
を殺菌し、また、イオン水のpHの選択により、金属・
蛋白質など成分を問わずに洗浄することができる。本来
ただの水であるが故に、洗浄後のすすぎも容易で、且
つ、操作者や装置・環境に無害であり、簡便に利用する
ことができるなど、簡単な手段で分析装置としての精度
を向上することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、生化学分析装置を
例に挙げて説明する。
【0012】生化学分析装置は、例えば病院などにおい
て血清や尿などの液体検体を自動的に連続分析する臨床
検査などに用いられており、血液などの生体成分由来の
試料を試薬と反応させ、吸光度や呈色などから分析結果
を得るものである。その構成の一例を図1に示す。
【0013】反応ディスク10の周りにはキュベット1
2が配列されている。反応ディスク10の近くにはター
ンテーブル14が設けられ、ターンテーブル14には検
体を収容したカップが並べられている。反応ディスク1
0とターンテーブル14との間には、ピペッタ16のプ
ローブや流路を洗浄するための洗浄用純水が湧き出す流
水洗浄用ウェル17が設けられている。ピペッタ16
は、分析動作時はターンテーブル14上の検体カップか
ら検体を吸引してキュベット12に注入し、流水洗浄用
ウェル17によって洗浄される。
【0014】18はピペッタ16に検体を吸引させてキ
ュベット12に注入するためのピペッタポンプと、検体
を脱気水で押し出すためのダイリュータポンプである。
【0015】検体と反応させる試薬をキュベット12に
注入するために、ディスペンサ26a,26bと試薬庫
28a,28bとが設けられている。分析動作時は試薬
庫28a,28bに配列された試薬瓶からディスペンサ
26a,26bのプローブ25a,25bによって試薬
が吸引され、キュベット12に注入される。30はディ
スペンサ26a,26bで試薬を吸引しキュベット12
に注入するためのディスペンサポンプである。27a,
27bはディスペンサ26a,26bのプローブ25
a,25bや流路を洗浄するための洗浄用純水が湧き出
す純水洗浄用ウェルである。
【0016】キュベット12に注入された検体と試薬を
撹拌するために撹拌機構34が反応ディスク10の近く
に設けられ、またキュベット12中の反応を光学的に検
出するために、反応ディスク10の近傍には往復動作可
能な分光器36が設けられている。
【0017】キュベット12の洗浄を行なうために、反
応ディスク10の近くには洗浄機構38が設けられてい
る。40は洗浄機構38のノズルからキュベット12に
洗浄用純水や洗浄用イオン水を注入し回収するための洗
浄ポンプである。純水およびイオン水の液溜は図示して
いない。洗浄機構38ではキュベット12内の反応液を
まず吸引し、それらを図示しない廃液タンクに排出す
る。
【0018】イオン水による洗浄を行なうために、反応
ディスク10とターンテーブル14との間にはイオン水
用ウェル19が設けられている。このイオン水はピペッ
タ16自身の洗浄・殺菌を行なうとともに、ピペッタ1
6によって吸引されてキュベット12に供給される。
【0019】試薬庫28a,28bにもまた、イオン水
用ウェル29a,29bがそれぞれ設けられている。こ
のイオン水は試薬用プローブ25a,25b自身の洗浄
・殺菌を行なうとともに、プローブ25a,25bによ
って吸引されてキュベット12に供給される。
【0020】同様に、ピペッタ16と試薬用プローブ2
5a,25bからは配管系を通じて洗浄用の純水やイオ
ン水が供給される。
【0021】46は恒温循環水の温度を一定に保つため
のリザーバである。
【0022】ターンテーブル14とピペッタポンプ・ダ
イリュータポンプ18は、サンプラー制御コンピュータ
22及びインターフェース20を介してマイクロコンピ
ュータ24によって制御される。ディスペンサ26a,
26bとディスペンサポンプ30はディスペンサ制御コ
ンピュータ32とインターフェース20を介してマイク
ロコンピュータ24によって制御される。撹拌機構3
4、洗浄機構38および洗浄ポンプ40は反応部制御コ
ンピュータ42及びインターフェース20を介してマイ
クロコンピュータ24によって制御される。分光器36
の検出出力は、log変換部及びA/D変換部44並び
にインターフェース20を介してマイクロコンピュータ
24に取り込まれる。各々の洗浄機構における洗浄条件
はマイクロコンピュータ24によって実現される。イン
ターフェース20にはさらに、プリンタ48、キーボー
ド50、CRT52およびフレキシブルディスクドライ
ブ54が接続されている。
【0023】使用するイオン水は、公知であり市販され
ているイオン水生成装置で簡単に得ることができる。イ
オン水生成に関する技術は実用段階にまで確立されてお
り、例えば特開平4−326985号、特開平5−17
7186号、特開平5−123676号、特開平6−2
77666号、特開平6−246266号、特開平6−
246268号ほか多数がある。本発明の分析装置の構
成において、イオン水生成装置自体を分析装置に組み込
んだ上で各洗浄部にイオン水を供給することが簡便であ
り望ましい。
【0024】洗浄には、蛋白質成分の除去にはアルカリ
性のイオン水を、水垢や鉄分・金属塵の除去・殺菌およ
びアルカリ性洗浄液の中和には酸性のイオン水を適宜用
いる。
【0025】イオン水が抜群の殺菌性を持つ理由はおお
よそではあるが解明されており、即ち、イオン水の中に
は塩酸と共にオゾンが発生しており、そのオゾンがイオ
ン水の塩素イオンを酸化して塩素ガスが発生する。この
気体水和の塩素ガスが微生物のアミノ基を攻撃して死滅
させるという理解の仕方が一般的である。
【0026】本発明において、イオン水にて洗浄・殺菌
を行った直後に次の分析を行う場合には、イオン水のp
Hの影響が分析結果に出ないように、簡単にではあるが
純水ですすぎを行う必要があるが、2〜3日程度放置す
る場合には、イオン水は自然にただの水に戻るので、す
すぎが不要である。
【0027】以上の実施例では生化学分析装置を一例に
説明したが、分光光度計や各種クロマトグラフなど洗浄
を必要とする各種分析装置に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、分析装置を洗浄・殺菌
する際に、従来は各種薬剤を使用して大量の純水ですす
ぎを行っていたものを、本発明装置ではイオン水のみを
用いて行うため、各種薬剤を選択して準備し洗浄部に配
置する手間がなく、またpHの調整が容易で洗浄適応範
囲も広く、強力で即効性の殺菌性があり、しかも人体や
環境に無害で取扱いが簡易であり、廃液の処理も容易に
なった。元が一般の水であるが故に純水でのすすぎも容
易で、さらに2〜3日程度放置する場合には、すすぎす
ら不要になった。さらには、従来の薬剤に比べて洗浄の
ためのランニングコストも安価な分析装置が提供でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生化学分析装置の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…反応ディスク12…キュベット14…ターンテー
ブル16…ピペッタ17…流水洗浄用ウェル18…ピペ
ッタポンプ・ダイリュータポンプ19…イオン水用ウェ
ル20…インターフェース22…サンプラー制御コンピ
ュータ24…マイクロコンピュータ25a,25b…プ
ローブ26a,26b…ディスペンサ27a,27b…
純水洗浄用ウェル28a,28b…試薬庫29a,29
b…イオン水用ウェル30…ディスペンサポンプ34…
撹拌機構36…分光器38…洗浄機構40…洗浄ポンプ
42…反応部制御コンピュータ44…log変換部及び
A/D変換部46…リザーバ48…プリンタ50…キー
ボード52…CRT54…フレキシブルディスクドライ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料等と接触する配管系、および試料等
    を収容した容器と共に、該配管系及び/又は該容器の洗
    浄機構を備えた分析装置において、前記洗浄機構がイオ
    ン水供給手段からなる分析装置。
JP1591395A 1995-02-02 1995-02-02 分析装置 Pending JPH08211072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1591395A JPH08211072A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 分析装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1591395A JPH08211072A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08211072A true JPH08211072A (ja) 1996-08-20

Family

ID=11902027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1591395A Pending JPH08211072A (ja) 1995-02-02 1995-02-02 分析装置

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JP (1) JPH08211072A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013045695A2 (en) 2011-09-30 2013-04-04 Pz Cormay S.A. Method for delivering a sample of body fluid to an analysing system, a syringe designed for use therein and a kit comprising such a syringe
WO2013064562A2 (en) 2011-10-31 2013-05-10 Pz Cormay S.A. Method of sample transportation in a biochemical analyser and a biochemical analyser realizing this method
WO2013064561A1 (en) 2011-10-31 2013-05-10 Pz Cormay S.A. Method of sample validation in a biochemical analyser and a biochemical analyser realizing this method
CN103243025A (zh) * 2013-05-15 2013-08-14 华东理工大学 一种可精确定时、定量并在位灭活的全自动快速取样设备
WO2014049116A1 (en) 2012-09-27 2014-04-03 Pz Cormay S.A. Microfluidic system and method for delivery of sample of a body fluid to an analysing system with the use of the microfluidic system
WO2014072053A1 (en) 2012-11-07 2014-05-15 Pz Cormay S.A. Microcuvette for biochemical assays
JP2016023998A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

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WO2013064561A1 (en) 2011-10-31 2013-05-10 Pz Cormay S.A. Method of sample validation in a biochemical analyser and a biochemical analyser realizing this method
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