JP2003083407A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JP2003083407A
JP2003083407A JP2001274823A JP2001274823A JP2003083407A JP 2003083407 A JP2003083407 A JP 2003083407A JP 2001274823 A JP2001274823 A JP 2001274823A JP 2001274823 A JP2001274823 A JP 2001274823A JP 2003083407 A JP2003083407 A JP 2003083407A
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belt
ceramic
transmission
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Kazuhiro Miyajima
和浩 宮島
Yoshio Fuwa
良雄 不破
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常摩耗や焼き付きを防止することができ、
且つ十分にトルクを伝達することができるベルト式無段
変速機を提供する。 【解決手段】 溝幅を可変とした一対のプーリ間に、鋼
製のプーリ接触面を有するエレメントを厚さ方向に多数
連ねた伝動ベルトを掛け渡したベルト式無段変速機にお
いて、エレメントのプーリ接触面と接触させられるプー
リ14の接触面に、その接触面の内周端から外周端にか
けて放射状に多数のセラミックス面34を形成すること
により、上記接触面を鋼面36とセラミックス面34と
からなる平滑面とする。このようにすると、伝動ベルト
が常にプーリの鋼面36とセラミックス面34とに接触
させられる。そのため、トルク伝達に伴う摩擦熱が大き
くなっても、セラミックス面34では焼き付きが防止さ
れ、且つ、鋼面36では潤滑油の添加剤の吸着・反応作
用により摩擦係数が高くなっているので、十分にトルク
を伝達することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の回転を無
段で変速して出力軸に伝達するのに用いられるベルト式
無段変速機に関し、特に、ベルト式無段変速機のプーリ
または伝動ベルトエレメントの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溝幅を軸方向に可変とした一対のプーリ
間に、エレメントを厚さ方向に多数連ねた伝動ベルトを
掛け渡したベルト式無段変速機が、車両用駆動装置など
に使用される。上記ベルト式無段変速機は、プーリに巻
き掛けられたベルトに挟圧を与えることにより、エレメ
ントの側面とそのエレメント側面に接触させられるプー
リの接触面との間で十分な摩擦力が得られるようにし、
そのエレメントとプーリとの間の摩擦力により、入力軸
の回転を出力軸に伝達している。そのため、エレメント
とプーリとの接触面間に潤滑油の油膜が生じて摩擦係数
が低下することを防止する必要がある。
【0003】エレメントとプーリとの接触面間に潤滑油
の油膜が生じることを防止するため、たとえば、特開平
2−236045号公報に記載されたベルト式無段変速
機では、エレメントの側面に厚さ方向に一致乃至近似す
る方向の突部および溝部を交互に設け、溝部から潤滑油
を適度に放出させている。また、特開平10−1153
49号公報に記載されたベルト式無段変速機では、エレ
メントの側面に厚さ方向に一致乃至近似する方向の突部
および溝部を交互に設けるとともに、その突部の表面粗
さを調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベルト式無段変速機が
高出力エンジンの動力伝達装置として用いられる場合な
ど、大きなトルクを伝達する必要がある場合には、トル
クが増しても滑りが生じないようにする必要がある。そ
のためには、プーリが伝動ベルトを挟圧する圧力を高く
するか、摩擦係数の高い潤滑油を使用することが考えら
れる。
【0005】ところで、トルクの伝達の際には、伝動ベ
ルトとプーリとの間には若干滑りが生じているので、そ
の滑りによって発熱が生じる。そのため、プーリの挟圧
を高くするとプーリとエレメントとの接触面圧が高くな
って、摩擦による発熱が大きくなる。また、摩擦係数の
高い潤滑油を使用しても摩擦による発熱が大きくなる。
摩擦による発熱が大きくなると、エレメント端面やプー
リのエレメントとの接触面が異常摩耗を起こしたり、焼
き付きが生じやすくなる。これは、プーリとエレメント
は同種の金属でできているため、発熱が大きいと凝着や
損傷が発生しやすいからである。
【0006】そして、一度、損傷が生じると、適切に油
膜を切って摩擦力を発生させることによってトルクを伝
達していた状態が崩れるので、エレメントの接触面の一
部分だけがプーリに接触したり、損傷した部分に不必要
な酸化被膜ができることがある。さらに、損傷面に酸化
被膜ができてしまうと、摩擦係数が低下してしまい、ト
ルクの伝達が困難になってしまう。また、潤滑油中に
は、プーリまたはエレメントの接触表面に吸着もしくは
反応して摩擦係数を下げる働きを有する摩擦調整剤と、
前記接触表面に吸着・反応して摩擦係数を上げる効果を
有するリン系添加剤や亜鉛系添加剤が含まれているが、
発熱が大きいと、摩擦調整剤が前記接触面に必要以上に
吸着もしくは反応し、リン系添加剤や亜鉛系添加剤の吸
着・反応を妨害してしまうので、摩擦係数が低下し、ト
ルクの伝達に障害となってしまう。なお、前述の公報に
記載されたエレメント、すなわち、側面に突部および溝
部が交互に設けられているエレメントの場合には、突部
の分担荷重が高くなるので、上述のような、摩擦による
発熱が大きくなることによって生じる問題が特に顕著で
ある。
【0007】ここで、摩擦による発熱が大きくなっても
異常摩耗や焼き付きを防止するために、エレメントと接
触させられるプーリの接触面の全部をセラミックス面と
することが考えられる。このようにすると、エレメント
の材質である金属よりもセラミックスは硬度が硬いの
で、異常摩耗や焼き付き等を防止することができる。し
かし、そのようにしてしまうと、セラミックス面には摩
擦係数を上げるためのリン系添加剤や亜鉛系添加剤が吸
着・反応しにくいので、摩擦係数が低くなってしまい、
十分にトルクを伝達することができなくなってしまう。
【0008】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、異常摩耗や焼き付き
を防止することができ、且つ十分にトルクを伝達するこ
とができるベルト式無段変速機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの請求項1に記載の発明は、溝幅を可変とした一対の
プーリ間に、エレメントを厚さ方向に多数連ねた伝動ベ
ルトを掛け渡したベルト式無段変速機において、前記伝
動ベルトのエレメントの前記プーリと接触させられる接
触面および前記プーリのその伝動ベルトのエレメントと
接触させられるプーリの接触面が金属面をそれぞれ有
し、且つその金属面同士の接触が維持されるように、一
方の接触面にセラミックス面を局部的に形成したことを
特徴とする。
【0010】この発明によれば、接触面圧が高くなる等
により発熱が大きくなっても、セラミックス面はその硬
度が金属面の硬度よりも高く、金属とは異なる材料であ
るので、セラミックス面では焼き付きが防止され、且
つ、常に金属面同士が接触させられており、金属面では
潤滑油の添加剤の吸着・反応作用により摩擦係数が高く
なっているので、十分にトルクを伝達することができ
る。さらに、金属面が焼き付き気味になっても、金属面
とセラミックス面とが接触することにより、その焼き付
き気味になった金属面が研磨されてその金属面が修復さ
れるので、高い摩擦係数が維持できる。
【0011】また、前記目的を達成するための請求項2
に記載の発明は、溝幅を可変とした一対のプーリ間に、
金属製のプーリ接触面を有するエレメントを厚さ方向に
多数連ねた伝動ベルトを掛け渡したベルト式無段変速機
において、前記エレメントのプーリ接触面と接触させら
れる前記プーリの接触面が、金属面とセラミックス面と
からなる平滑面であって、そのプーリと接触させられて
いる前記伝動ベルトの接触面の少なくとも一部が常に前
記金属面に接触させられ、且つ、その伝動ベルトの掛か
り径によらずそのプーリが一回転させられる間には、そ
の伝動ベルトが前記セラミックス面と接触させられるよ
うに、その金属面およびセラミックス面が形成されてい
ることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、接触面圧が高くなる等
により発熱が大きくなっても、セラミックス面は金属と
は異なる材料により構成され、その硬度がエレメントの
プーリ接触面の硬度よりも高いので、セラミックス面で
は焼き付きが防止され、且つ、伝動ベルトは少なくとも
一部が常に金属面と接触させられており、金属面では潤
滑油の添加剤の吸着・反応作用により摩擦係数が高くな
っているので、十分にトルクを伝達することができる。
さらに、伝動ベルトの掛かり径によらずプーリが一回転
させられる間には、伝動ベルトがセラミックス面と接触
させられるようにそのセラミックス面が形成されている
ことから、金属面と金属製のエレメントのプーリ接触面
との接触により、そのエレメントのプーリ接触面が焼き
付き気味になっても、セラミックス面によりその焼き付
き気味になったエレメントのプーリ接触面が研磨されて
そのプーリ接触面が修復されるので、高い摩擦係数が維
持できる。
【0013】また、前記目的を達成するための請求項3
に記載の発明は、溝幅を軸方向に可変とした一対のプー
リ間に、金属製のプーリ接触面を有するエレメントを厚
さ方向に多数連ねた伝動ベルトを掛け渡したベルト式無
段変速機において、前記エレメントのプーリ接触面と接
触させられる前記プーリの接触面が、金属面とセラミッ
クス面とからなる平滑面であって、前記伝動ベルトが常
に前記金属面とセラミックス面とに接触させられるよう
に、その金属面およびセラミックス面が形成されている
ことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、接触面圧が高くなる等
により発熱が大きくなっても、伝動ベルトが、常に、プ
ーリのセラミックス面と金属面とに接触させられてお
り、セラミックス面は金属とは異なる材料により構成さ
れ、その硬度がエレメントのプーリ接触面の硬度よりも
高いので、セラミックス面では焼き付きが防止され、且
つ、金属面では潤滑油の添加剤の吸着・反応作用により
摩擦係数が高くなっているので、十分にトルクを伝達す
ることができる。
【0015】
【発明の他の態様】ここで、好ましくは、請求項4に記
載されているように、前記セラミックス面は、前記プー
リの接触面における前記伝動ベルトの摺動範囲の内周端
から外周端にかけての少なくとも四本からなる放射状、
または前記プーリの接触面における前記伝動ベルトの摺
動範囲の内周端から外周端にかけてのそのプーリの軸心
を中心とする螺旋状に形成される。このようにすれば、
プーリと接触させられている前記伝動ベルトが、常に前
記金属面とセラミックス面とに接触させられる。
【0016】また、好ましくは、請求項5または6に記
載されているように、前記セラミックス面は、溶射また
はレーザ肉盛りにより形成されたセラミックス層の表面
である。特に、セラミックス面が溶射によって形成され
たセラミックス層の表面である場合には、セラミックス
層は多孔質となることから、セラミックス面には多数の
孔が形成され、その孔によって潤滑油が適度に排出され
るので、摩擦係数が高くなる利点がある。
【0017】また、請求項7に記載されているように、
前記エレメントのプーリ接触面に、そのエレメントの厚
さ方向に沿って突部および溝部が交互に形成されている
場合には、本発明の効果が一層顕著になる。すなわち、
プーリ接触面に厚さ方向に沿って突部および溝部が交互
に形成されているエレメントは、溝から潤滑油を適度に
放出することができる反面、突部の接触面圧が高くなる
ので、発熱が大きくなって異常摩耗が生じたり、その異
常摩耗が原因となって摩擦係数の低下を起こしやすいの
で、プーリの接触面に形成されたセラミックス面によっ
て焼き付きを防止し、或いは焼き付き気味となった接触
面を修復する意義が大きいのである。
【0018】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の好適な実施
の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1
は、本発明が適用されたベルト式無段変速機10の構成
を示す断面図である。このベルト式無段変速機10は、
有効径が可変とされている入力側可変プーリ12および
出力側可変プーリ14と、動力を伝達するためにそれら
入力側可変プーリ12と出力側可変プーリ14との間に
巻き掛けられた伝動ベルト16とを備えている。
【0019】上記入力側可変プーリ12は、入力軸18
に固定された金属製たとえば炭素鋼などの鋼製の固定プ
ーリ盤12aと、入力軸18の軸方向に移動可能にその
入力軸18に設けられた金属製たとえば炭素鋼のような
鋼製の可動プーリ盤12bとからなり、油圧アクチュエ
ータ20により可動プーリ盤12bが入力軸18の軸方
向に移動させられることによって、固定プーリ盤12a
と可動プーリ盤12bとの間の溝幅12wが変化させられ
る。出力側可変プーリ14も入力側可変プーリ12と同
様の構成である。すなわち、出力側可変プーリ14は、
出力軸22に固定された金属製たとえば炭素鋼などの鋼
製の固定プーリ盤14aと、出力軸22の軸方向に移動
可能にその出力軸22に設けられた金属製たとえば炭素
鋼などの鋼製の可動プーリ盤14bとからなり、油圧ア
クチュエータ24により可動プーリ盤14bが出力軸2
2の軸方向に移動させられることによって、固定プーリ
盤14aと可動プーリ盤14bとの間の溝幅14wが変化
させられる。
【0020】上記入力側可変プーリ12の固定プーリ盤
12aおよび可動プーリ盤12bは肉厚が中心側ほど大き
くされることにより、円錐状の接触面12cが形成され
るとともに固定プーリ盤12aと可動プーリ盤12bとの
間にV溝26が形成されている。また、出力側可変プー
リ14の固定プーリ盤14aおよび可動プーリ盤14bも
肉厚が中心側ほど大きくされており、それにより、円錐
状の接触面14cが形成されるとともに固定プーリ盤1
4aと可動プーリ盤14bとの間にV溝28が形成されて
いる。上記入力側可変プーリ12および出力側可変プー
リ14の径は種々のものが用いられ得るが、車両用駆動
装置に用いられる場合には、たとえば、20〜30cm程
度とされる。
【0021】伝動ベルト16は、全体として無端環状を
成し、図1および図2に示すように、無端環状テープ状
の一対のフープ30と、その一対のフープ30に沿って
互いに密接した状態で厚さ方向に重ね合わされた多数個
のベルトブロックすなわちエレメント32とを備え、そ
のエレメント32に側方に開くように形成された一対の
フープ係合溝32aに一対のフープ30が係合させられ
た構成を有している。上記エレメント32は全体がプー
リ12、14と同種の金属すなわち鋼によって構成さ
れ、上記フープ30は、たとえば、均一な幅を有する鋼
製の無端帯状の薄板が複数枚積層されることによって構
成されている。
【0022】図3はエレメント32の斜視図である。エ
レメント32は厚板状であって、入力側可変プーリ12
の接触面12cおよび出力側可変プーリ14の接触面1
4cに接触させられるために、入力側可変プーリ12の
V溝26および出力側可変プーリ14のV溝28の傾斜
に沿うように同様の角度で傾斜させられた側面32b
(すなわちプーリ接触面)が形成されている。エレメン
ト32が厚み方向に積層された状態では、この側面32
bが伝動ベルト16の接触面を形成する。この側面32b
には、エレメント32の側面32bの拡大図である図4
に示すように、エレメント32の厚さ方向と一致する方
向の突部32cおよび溝部32dが交互に形成されてい
る。このように、側面32bに突部32cおよび溝部32
dが形成されていると、側面32bの突部32c部分から
溝部32d内へ潤滑油が適度に移動するので、摩擦係数
を高く維持することができる。
【0023】油圧アクチュエータ20によって前記入力
側可変プーリ12の溝幅12wが変化させられると、入
力側可変プーリ12に巻き掛けられた伝動ベルト16が
入力側可変プーリ12の径方向に移動させられ、その入
力側可変プーリ12の有効径すなわち掛かり径が変化さ
せられる。同時に、伝動ベルト16の張力を維持するた
めに、出力側可変プーリ14に巻き掛けられた伝動ベル
ト16が出力側可変プーリ14の径方向に移動させら
れ、その出力側可変プーリ14の掛かり径も変化させら
れる。これにより、ベルト式無段変速機10の変速比γ
(=入力側可変プーリ12の回転速度/出力側可変プー
リ14の回転速度)が変化させられる。
【0024】図5は、出力側可変プーリ14の接触面1
4cを示す図である。接触面14cは、略矩形の多数本
(図では20本)のセラミックス面34と、鋼部分が露
出している鋼面(すなわち金属面)36とにより構成さ
れた平滑面となっている。ここで、上記平滑面とは、セ
ラミックス面34と鋼面36との境界が不連続面でな
く、且つ、セラミックス面34および鋼面36が互いに
面一な滑らかな曲面となっていることにより、全体とし
て滑らかな円錐面が形成されていることをいう。
【0025】上記多数本のセラミックス面34はそれぞ
れ接触面14cの内周端から外周端にかけて部分的に或
いは局部的に形成され、且つ接触面14cの周方向にお
いて均等に配列させられることにより、全体として出力
側可変プーリ14の軸心を中心とする放射状に形成され
ている。また、上記セラミックス面34の幅は、出力側
可変プーリ14の径が20〜30cm程度である場合に
は、たとえば5〜10mm程度とされる。
【0026】上記セラミックス面34の材料には、種々
のセラミックスを用いることができる。たとえば、窒化
珪素(Si3N4)、酸化イットリウム(Y2O3)、および酸化マ
グネシウムアルミニウム(MgAl2O4)の混合粉末や、その
混合粉末の窒化珪素を炭化珪素(SiC)、酸化アルミニウ
ム(Al2O3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、二酸化チタン(Ti
O2)、ホウ化クロム(CrB2)、ホウ化タングステン(WB)、
炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)等に置き換えたもの
を用いることができる。また、上記種々のセラミックス
を単独で用いることもできる。また、セラミックスと金
属との複合材料を用いることもできる。なお、図5は出
力側可変プーリ14の接触面14cを示す図であるが、
入力側可変プーリ12の接触面12cにも同様のセラミ
ックス面34が形成されていてもよい。
【0027】次に、上記セラミックス面34の形成方法
について説明する。まず、セラミックス面34を形成す
る部分に、予め深さ数ミリメートルの溝を形成し、その
溝にセラミックス層を形成する。セラミックス層の形成
方法としては、レーザ肉盛法や溶射法を用いることがで
きるが、溶射法による場合には、セラミックス面34に
微孔が多数形成され、その微孔に過剰な潤滑油が排出さ
れるので、摩擦係数が向上する利点がある。上記方法に
よりセラミックス層を形成した後は、セラミックス面3
4と鋼面36とが均一になるまで研磨を実施する。この
ようにして、鋼面36とセラミックス面34とからなり
全体として平滑な接触面14cが形成される。
【0028】伝動ベルト16が入力側可変プーリ12お
よび出力側可変プーリ14に巻き掛けられた状態では、
伝動ベルト16が円弧状に曲げられている部分が、入力
側可変プーリ12の接触面12cまたは出力側可変プー
リ14の接触面14cに接触させられ、その接触部分は
掛かり径によって変化する。しかし、図5に示されるよ
うに、20本のセラミックス面34が周方向に均等に形
成されていると、出力側可変プーリ14に巻き掛けられ
る伝動ベルト16は、掛かり径によらず、常にセラミッ
クス面34と鋼面36とに接触させられる。そのため、
トルクを伝達する際には、伝動ベルト16が鋼面36と
接触させられる部分では、鋼の部分に潤滑油中に含まれ
る添加剤が吸着するので、その吸着剤の作用により摩擦
係数が高くなるとともに、異常摩耗が防止され、伝動ベ
ルト16がセラミックス面34と接触させられる部分で
は、セラミックスと鋼が異種材料であり、且つセラミッ
クス面34は鋼製のエレメント32よりも硬度が高いこ
とから、接触面圧が大きくなっても焼き付きや異常摩耗
が防止される。
【0029】次に、上記のようにプーリの接触面にセラ
ミックス面を放射状に設けたことによる効果を確認する
ために行った試験について説明する。
【0030】試験方法は、本発明が適用されたプーリ或
いは比較のためのプーリと、伝動ベルトとを図示しない
テストボックスに取り付け、変速比を固定して、回転試
験時の摩擦係数、摩耗量、焼き付きの有無を調べた。 試験条件は、以下の通りである。 変速比 2.0 入力回転速度 3000rpm 入力トルク 200Nm セカンダリ油圧※1 3MPa 試験時間 50h 温度 100℃ (※1 セカンダリ油圧とは、出力側可変プーリの挟圧
力である。)
【0031】試験は、出力側可変プーリ14の接触面1
4cの構造のみがことなる3種のプーリを作成し、それ
ら3種のプーリをそれぞれ用いて、上記試験条件の試験
をおこなった。なお、各試験においては、精製鉱油を主
成分とし、硫黄、リン系摩耗防止剤、摩擦調整材、消泡
剤、染料等を配合した潤滑油を用いた。また、上記3種
のプーリは以下のようにして作成した。試験1(実施例
1)のプーリ鋼製のプーリの接触面に幅を5mmとした2
0本の溝を放射状に形成しておき、その溝に、窒化珪素
(Si3N4)、酸化イットリウム(Y2O3)、および酸化マグネ
シウムアルミニウム(MgAl2O4)の混合粉末をプラズマ溶
射法にて溶射し、続いて表面粗さを十点平均粗さRz=1.6
μmとなるように調整することで、図5に示した出力側
可変プーリ14と同様に放射状にセラミックス面が形成
されたプーリを作成した。なお、上記表面粗さは、従来
の鋼製のプーリの接触面と同程度の表面粗さであり、表
面粗さが細かすぎると滑りが大きくなり過ぎ、反対に表
面粗さが粗すぎると摩耗量が多くなり過ぎることから、
従来から上記表面粗さが適当とされている。 試験2(比較例1)のプーリ 鋼製のプーリの接触面の全面に、窒化珪素(Si3N4)、酸
化イットリウム(Y2O3)、酸化マグネシウムアルミニウム
(MgAl2O4)の混合粉末をプラズマ溶射法にて溶射し、続
いて表面粗さを十点平均粗さRz=1.6μmとなるように調
整した。(ただし、表面粗さは、表面の気孔部分を除い
て算出した。)試験3(比較例2)のプーリ接触面にセ
ラミック面を有さない鋼製のプーリ(従来のプーリ)
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、実施例1の試験では、
比較例2の試験に比べて摩擦係数を向上させることがで
き、且つ、焼き付きも生じていなかった。
【0034】上述のように、ベルト式無段変速機10
は、出力側可変プーリ14と接触させられる伝動ベルト
16が、常に、出力側可変プーリ14の金属面36とセ
ラミックス面34とに接触させられており、セラミック
スの硬度がエレメントの硬度よりも高いので、接触面圧
が高くなる等により発熱が大きくなっても、セラミック
ス面34では焼き付きが防止され、且つ、金属面36で
は潤滑油の添加剤の吸着・反応作用により摩擦係数が高
くなっているので、十分にトルクを伝達することができ
る。さらに、金属面36とエレメント32との接触によ
り、エレメント32の側面32aが焼き付き気味になっ
ても、セラミックス面34によりその焼き付き気味にな
ったエレメント32の側面32aが研磨されてその側面
32aが修復されるので、高い摩擦係数が維持できる。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明は他の態様においても適用される。
【0036】たとえば、図5の出力側可変プーリ14の
接触面14cには、放射状にセラミックス面34が20
本形成されていたが、図5の形状のセラミックス面34
が少なくとも1本形成されていればよい。図5の形状の
セラミックス面34が1本だけ形成されている場合であ
っても、そのセラミックス面34では焼き付きが防止さ
れ、且つ、伝動ベルト16は常に金属面36と接触させ
られており、金属面36では潤滑油の添加剤の吸着・反
応作用により摩擦係数が高くなっているので、十分にト
ルクを伝達することができる。さらに、セラミックス面
34は伝動ベルト16の摺動範囲の内周端から外周端に
かけて形成されていることから、出力側可変プーリ14
が一回転させられる間には、そのセラミックス面34
は、掛かり径によらず、伝動ベルト16に接触させられ
る。金属面36と金属製のエレメント32のプーリ接触
面32bとの接触により、そのエレメント32のプーリ
接触面32bが焼き付き気味になっても、セラミックス
面34によりその焼き付き気味になったエレメント32
のプーリ接触面32bが研磨されてそのプーリ接触面3
2bが修復されるので、高い摩擦係数が維持できる。
【0037】また、伝動ベルト16は、円弧状に曲げら
れている部分が出力側可変プーリ14の接触面14cに
接触させられているので、図5に示すように接触面14
cの内周端から外周端にかけて複数本のセラミックス面
34が形成される場合には、少なくとも4本のセラミッ
クス面34が略均等な間隔で形成されていれば、伝動ベ
ルト16は常にセラミックス面34と金属面36とに接
触させられる。従って、放射状にセラミックス面34が
形成される場合には、セラミックス面34は4本以上で
あればよい。また、図6に示すように、出力側可変プー
リ14の軸心を中心とする螺旋状(渦巻き状)に形成さ
れたセラミックス面38であってもよい。このように螺
旋状にセラミックス面38を形成しても常にセラミック
ス面38と金属面40とに接触させられる。なお、上記
セラミックス面38の内周端は、接触面14cにおいて
伝動ベルト16の摺動範囲の内周端と一致する位置に設
けられ、セラミックス面38の外周端は、接触面14c
において伝動ベルト16の摺動範囲の外周端と一致する
位置に設けられている。また、セラミックス面は、出力
側可変プーリ14の軸心を中心とし、大きさの異なる複
数の楕円や、出力側可変プーリ14の軸心を中心とし、
半径が異なる複数の円弧であってもよい。このようにし
ても、常にセラミックス面が伝動ベルト16に接触させ
られる。
【0038】また、前述の出力側可変プーリ14の接触
面14cに形成されたセラミックス面34は、出力側可
変プーリ14の内周端から外周端にかけて形成されてい
たが、伝動ベルト16の摺動範囲の内周端からその摺動
範囲の外周端にかけて形成されていればよい。
【0039】また、前述のベルト式無段変速機10は、
伝動ベルト16のエレメント32の側面32bが鋼で構
成され、出力側可変プーリ14の接触面14cがセラミ
ックス面34と鋼面36とにより構成されていたが、伝
動ベルト16の長手方向すなわち周方向においてセラミ
ックス面と鋼面とが交互に形成されるように、伝動ベル
ト16を形成するために多数連ねられたエレメント32
の側面32bに、セラミックス面と鋼面とが形成されて
もよい。たとえば1個のエレメント32の側面32b内
にセラミックス面と鋼面とが設けられてもよいし、側面
32bの全面がセラミックス面とされたエレメントを所
定個数ずつ介在させてもよい。ただし、上記セラミック
ス面は、掛かり径が最小となったときの伝動ベルト16
とプーリ12、14の接触部分の長さよりも短くなるよ
うに形成される。このように伝動ベルト16側にセラミ
ックス面と鋼面とが形成されても、上記セラミックス面
では焼き付きが防止され、且つ、常に鋼面同士が接触さ
せられるので、十分にトルクを伝達することができる。
さらに、伝動ベルト16が一回転させられる間には、セ
ラミックス面がプーリ12,14の鋼面と接触させられ
ることから、鋼面が焼き付き気味になっても、鋼面とセ
ラミックス面との接触により、その焼き付き気味になっ
た鋼面が研磨されてその鋼面が修復されるので、高い摩
擦係数が維持できる。
【0040】また、前述のエレメント32の側面32b
には、エレメント32の厚さ方向と一致する方向の突部
32cおよび溝部32dが交互に形成されていたが、突部
32cおよび溝部32dはエレメント32の厚さ方向に近
似する方向に設けられていてもよい。また、上記突部3
2cおよび溝部32dが形成されず、エレメント32の側
面32bが平滑面であってもよい。
【0041】また、前述の出力側可変プーリ14の接触
面14cは、その接触面14cに予め所定の溝を形成し、
その溝に、レーザ肉盛法や溶射法によってセラミックス
層を形成し、その後、セラミックス層を研磨して形成し
ていたが、接触面14cに予め所定の突起を形成し、接
触面14cの全面にレーザ肉盛法や溶射法によってセラ
ミックス層を形成し、その後、研削により上記突起を削
りながら鋼面を露出させることによって、接触面14c
が形成されてもよい。
【0042】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたベルト式無段変速機10の
構成を示す断面図である。
【図2】図1の入力側可変プーリ、出力側可変プーリ、
および伝動ベルトを示す斜視図である。
【図3】図2のエレメントの拡大斜視図である。
【図4】図3のエレメントの側面の拡大図である。
【図5】図1の出力側可変プーリの接触面を示す図であ
る。
【図6】図5とは別の形状のセラミックス面が形成され
た出力側可変プーリの接触面を示す図である。
【符号の説明】
10:ベルト式無段変速機 12:入力側可変プーリ 14:出力側可変プーリ 16:伝動ベルト 32:エレメント 32b:側面(プーリ接触面) 34:セラミックス面 36:鋼面(金属面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J031 AB03 BA05 BB01 BB03 BB05 BC02 BC04 BC06 CA02 3J050 AA03 BA03 BB13 CD08 CD09 CE01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝幅を可変とした一対のプーリ間に、エ
    レメントを厚さ方向に多数連ねた伝動ベルトを掛け渡し
    たベルト式無段変速機において、 前記伝動ベルトのエレメントの前記プーリと接触させら
    れる接触面および前記プーリの該伝動ベルトのエレメン
    トと接触させられるプーリの接触面が金属面をそれぞれ
    有し、且つ該金属面同士の接触が維持されるように、一
    方の接触面にセラミックス面を局部的に形成したことを
    特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 【請求項2】 溝幅を可変とした一対のプーリ間に、金
    属製のプーリ接触面を有するエレメントを厚さ方向に多
    数連ねた伝動ベルトを掛け渡したベルト式無段変速機に
    おいて、 前記エレメントのプーリ接触面と接触させられる前記プ
    ーリの接触面が、金属面とセラミックス面とからなる平
    滑面であって、 該プーリと接触させられている前記伝動ベルトの接触面
    の少なくとも一部が常に前記金属面に接触させられ、且
    つ、該伝動ベルトの掛かり径によらず該プーリが一回転
    させられる間には、該伝動ベルトが前記セラミックス面
    と接触させられるように、該金属面およびセラミックス
    面が形成されていることを特徴とするベルト式無段変速
    機。
  3. 【請求項3】 溝幅を可変とした一対のプーリ間に、金
    属製のプーリ接触面を有するエレメントを厚さ方向に多
    数連ねた伝動ベルトを掛け渡したベルト式無段変速機に
    おいて、 前記エレメントのプーリ接触面と接触させられる前記プ
    ーリの接触面が、金属面とセラミックス面とからなる平
    滑面であって、 前記伝動ベルトが常に前記金属面とセラミックス面とに
    接触させられるように、該金属面およびセラミックス面
    が形成されていることを特徴とするベルト式無段変速
    機。
  4. 【請求項4】 前記セラミックス面は、前記プーリの接
    触面における前記伝動ベルトの摺動範囲の内周端から外
    周端にかけての少なくとも四本からなる放射状、または
    前記プーリの接触面における前記伝動ベルトの摺動範囲
    の内周端から外周端にかけての該プーリの軸心を中心と
    する螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載のベルト式無段変速機。
  5. 【請求項5】 前記セラミックス面は、溶射により形成
    されたセラミックス層の表面であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載のベルト式無段変速機。
  6. 【請求項6】 前記セラミックス面は、レーザ肉盛りに
    より形成されたセラミックス層の表面であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のベルト式無段
    変速機。
  7. 【請求項7】 前記エレメントのプーリ接触面に、該エ
    レメントの厚さ方向に沿って突部および溝部が交互に形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至6に記載の
    ベルト式無段変速機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006153046A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Toyota Motor Corp Vベルト、vベルト用エレメント及びvベルト用プーリ
KR101088587B1 (ko) 2004-03-26 2011-12-06 쟈트코 가부시키가이샤 벨트식 무단 변속기
JP2012117579A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Mitsuboshi Belting Ltd 無段変速機用プーリおよびベルト式無段変速機

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