JP2003083105A - 2軸クランクシャフト付きエンジンおよび車両 - Google Patents
2軸クランクシャフト付きエンジンおよび車両Info
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- JP2003083105A JP2003083105A JP2001272095A JP2001272095A JP2003083105A JP 2003083105 A JP2003083105 A JP 2003083105A JP 2001272095 A JP2001272095 A JP 2001272095A JP 2001272095 A JP2001272095 A JP 2001272095A JP 2003083105 A JP2003083105 A JP 2003083105A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 気筒休止による燃料消費量の削減効果を充分
に発揮できる2軸クランクシャフト付きエンジンを提供
する。 【解決手段】 エンジンEは二つのバンクBa,Bbに
対応して2本のクランクシャフト14a,14bを備え
ており、両クランクシャフト14a,14bがギヤ33
a,33b;32を介して共通の出力軸31に接続され
る。二つのバンクBa,Bbのうちの少なくとも一方は
気筒休止が可能であり、気筒休止時に休止側のバンクの
クランクシャフト14a,14bおよび出力軸31間に
設けた一方向クラッチ34a,34bがスリップするこ
とにより、休止側のバンクのクランクシャフト14a,
14bが回転するのを防止することができる。これによ
り、休止側のバンクに摺動抵抗やポンピング抵抗が発生
するのを防止し、気筒休止による燃料消費量の節減効果
を更に高めることができる。
に発揮できる2軸クランクシャフト付きエンジンを提供
する。 【解決手段】 エンジンEは二つのバンクBa,Bbに
対応して2本のクランクシャフト14a,14bを備え
ており、両クランクシャフト14a,14bがギヤ33
a,33b;32を介して共通の出力軸31に接続され
る。二つのバンクBa,Bbのうちの少なくとも一方は
気筒休止が可能であり、気筒休止時に休止側のバンクの
クランクシャフト14a,14bおよび出力軸31間に
設けた一方向クラッチ34a,34bがスリップするこ
とにより、休止側のバンクのクランクシャフト14a,
14bが回転するのを防止することができる。これによ
り、休止側のバンクに摺動抵抗やポンピング抵抗が発生
するのを防止し、気筒休止による燃料消費量の節減効果
を更に高めることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つのバンクに対
応して2本のクランクシャフトを備え、両クランクシャ
フトを共通の出力軸に接続した2軸クランクシャフト付
きエンジンと、そのエンジンを搭載した車両とに関す
る。
応して2本のクランクシャフトを備え、両クランクシャ
フトを共通の出力軸に接続した2軸クランクシャフト付
きエンジンと、そのエンジンを搭載した車両とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】水平方向に対向させて配置した二つのバ
ンクにそれぞれ設けた2本のクランクシャフトをギヤで
相互に接続し、2本のクランクシャフトの出力を何れか
1本のクランクシャフトから取り出すことで振動の低減
を図ったエンジンが、特開平10−141082号公報
により公知である。
ンクにそれぞれ設けた2本のクランクシャフトをギヤで
相互に接続し、2本のクランクシャフトの出力を何れか
1本のクランクシャフトから取り出すことで振動の低減
を図ったエンジンが、特開平10−141082号公報
により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のエ
ンジンは、一方のバンクを気筒休止した場合に、その休
止しているバンクのクランクシャフトが稼働しているバ
ンクのクランクシャフトにより強制的に回転せしめられ
るので、休止しているバンクの各摺動部に発生する摺動
抵抗やピストンの作動によるポンピング抵抗等により燃
料消費量の低減効果を充分に発揮できないという問題が
あった。
ンジンは、一方のバンクを気筒休止した場合に、その休
止しているバンクのクランクシャフトが稼働しているバ
ンクのクランクシャフトにより強制的に回転せしめられ
るので、休止しているバンクの各摺動部に発生する摺動
抵抗やピストンの作動によるポンピング抵抗等により燃
料消費量の低減効果を充分に発揮できないという問題が
あった。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、気筒休止による燃料消費量の削減効果を充分に発揮
できる2軸クランクシャフト付きエンジンを提供するこ
とを目的とする。
で、気筒休止による燃料消費量の削減効果を充分に発揮
できる2軸クランクシャフト付きエンジンを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、二つのバンク
に対応して2本のクランクシャフトを備え、両クランク
シャフトを共通の出力軸に接続した2軸クランクシャフ
ト付きエンジンにおいて、少なくとも一方のバンクは気
筒休止が可能であり、気筒休止時に休止側のバンクのク
ランクシャフトおよび出力軸の接続を遮断する動力伝達
遮断手段を備えたことを特徴とする2軸クランクシャフ
ト付きエンジンが提案される。
に、請求項1に記載された発明によれば、二つのバンク
に対応して2本のクランクシャフトを備え、両クランク
シャフトを共通の出力軸に接続した2軸クランクシャフ
ト付きエンジンにおいて、少なくとも一方のバンクは気
筒休止が可能であり、気筒休止時に休止側のバンクのク
ランクシャフトおよび出力軸の接続を遮断する動力伝達
遮断手段を備えたことを特徴とする2軸クランクシャフ
ト付きエンジンが提案される。
【0006】上記構成によれば、二つのバンクにそれぞ
れ設けた2本のクランクシャフトを共通の出力軸に接続
したエンジンにおいて、一方のバンクを気筒休止したと
きに動力伝達遮断手段が休止側のバンクのクランクシャ
フトおよび出力軸の接続を遮断するので、稼働側のバン
クのクランクシャフトの出力で休止側のバンクのクラン
クシャフトが回転するのを防止することができる。これ
により、休止しているバンクに摺動抵抗やポンピング抵
抗が発生するのを防止し、気筒休止による燃料消費量の
節減効果を更に高めることができる。
れ設けた2本のクランクシャフトを共通の出力軸に接続
したエンジンにおいて、一方のバンクを気筒休止したと
きに動力伝達遮断手段が休止側のバンクのクランクシャ
フトおよび出力軸の接続を遮断するので、稼働側のバン
クのクランクシャフトの出力で休止側のバンクのクラン
クシャフトが回転するのを防止することができる。これ
により、休止しているバンクに摺動抵抗やポンピング抵
抗が発生するのを防止し、気筒休止による燃料消費量の
節減効果を更に高めることができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
二つのバンクに対応して2本のクランクシャフトを備
え、両クランクシャフトを共通の出力軸に接続した2軸
クランクシャフト付きエンジンにおいて、各バンクはピ
ストンのストロークが異なるとともに、各バンクは運転
状態に応じて選択的に気筒休止が可能であり、気筒休止
時に休止側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の
接続を遮断する動力伝達遮断手段を備えたことを特徴と
する2軸クランクシャフト付きエンジンが提案される。
二つのバンクに対応して2本のクランクシャフトを備
え、両クランクシャフトを共通の出力軸に接続した2軸
クランクシャフト付きエンジンにおいて、各バンクはピ
ストンのストロークが異なるとともに、各バンクは運転
状態に応じて選択的に気筒休止が可能であり、気筒休止
時に休止側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の
接続を遮断する動力伝達遮断手段を備えたことを特徴と
する2軸クランクシャフト付きエンジンが提案される。
【0008】上記構成によれば、2個のピストンが各々
対応するクランクシャフトに接続されているので該ピス
トンのストロークを容易に異ならせることができる。従
って、運転状態に応じて各バンクを選択的に気筒休止す
ることにより、出力特性が異なる2種類の気筒休止状態
を得ることができる。しかも一方のバンクを気筒休止し
たときに動力伝達遮断手段が休止側のバンクのクランク
シャフトおよび出力軸の接続を遮断するので、稼働側の
バンクのクランクシャフトの出力で休止側のバンクのク
ランクシャフトが回転するのを防止することができる。
これにより、休止しているバンクに摺動抵抗やポンピン
グ抵抗が発生するのを防止し、気筒休止による燃料消費
量の節減効果を更に高めることができる。
対応するクランクシャフトに接続されているので該ピス
トンのストロークを容易に異ならせることができる。従
って、運転状態に応じて各バンクを選択的に気筒休止す
ることにより、出力特性が異なる2種類の気筒休止状態
を得ることができる。しかも一方のバンクを気筒休止し
たときに動力伝達遮断手段が休止側のバンクのクランク
シャフトおよび出力軸の接続を遮断するので、稼働側の
バンクのクランクシャフトの出力で休止側のバンクのク
ランクシャフトが回転するのを防止することができる。
これにより、休止しているバンクに摺動抵抗やポンピン
グ抵抗が発生するのを防止し、気筒休止による燃料消費
量の節減効果を更に高めることができる。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、各々のバンク
の排気通路に排気ガス浄化触媒を備え、気筒休止時に二
つのバンクを交互に気筒休止することを特徴とする2軸
クランクシャフト付きエンジン。
請求項1または請求項2の構成に加えて、各々のバンク
の排気通路に排気ガス浄化触媒を備え、気筒休止時に二
つのバンクを交互に気筒休止することを特徴とする2軸
クランクシャフト付きエンジン。
【0010】上記構成によれば、気筒休止時に二つのバ
ンクを交互に気筒休止するので、各々のバンクが長時間
に亘って気筒休止するのを回避し、各々のバンクの排気
通路に設けた排気ガス浄化触媒が気筒休止により温度低
下するのを防止してエミッションの低減に寄与すること
ができる。
ンクを交互に気筒休止するので、各々のバンクが長時間
に亘って気筒休止するのを回避し、各々のバンクの排気
通路に設けた排気ガス浄化触媒が気筒休止により温度低
下するのを防止してエミッションの低減に寄与すること
ができる。
【0011】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1に記載の2軸クランクシャフト付きエンジンを
車体前部に横置き搭載した車両であって、エンジンの各
々のバンクの排気通路に排気ガス浄化触媒を備え、エン
ジンの始動時にはフロント側のバンクを休止してリヤ側
のバンクを稼働することを特徴とする車両が提案され
る。
請求項1に記載の2軸クランクシャフト付きエンジンを
車体前部に横置き搭載した車両であって、エンジンの各
々のバンクの排気通路に排気ガス浄化触媒を備え、エン
ジンの始動時にはフロント側のバンクを休止してリヤ側
のバンクを稼働することを特徴とする車両が提案され
る。
【0012】上記構成によれば、2軸クランクシャフト
付きエンジンを車両の車体前部に横置き搭載し、エンジ
ンの始動時にフロント側のバンクを休止してリヤ側のバ
ンクを稼働することにより、走行風による冷却効果を受
け難いリヤ側のバンクの排気ガス浄化触媒を早期に昇温
させてエミッションの低減に寄与することができる。
付きエンジンを車両の車体前部に横置き搭載し、エンジ
ンの始動時にフロント側のバンクを休止してリヤ側のバ
ンクを稼働することにより、走行風による冷却効果を受
け難いリヤ側のバンクの排気ガス浄化触媒を早期に昇温
させてエミッションの低減に寄与することができる。
【0013】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項4の構成に加えて、リヤ側のバンクのピストンの
ストロークを、フロント側のバンクのピストンのストロ
ークよりも大きくしたことを特徴とする車両が提案され
る。
請求項4の構成に加えて、リヤ側のバンクのピストンの
ストロークを、フロント側のバンクのピストンのストロ
ークよりも大きくしたことを特徴とする車両が提案され
る。
【0014】上記構成によれば、リヤ側のバンクのピス
トンのストロークがフロント側のバンクのピストンのス
トロークよりも大きいので、排気量の大きいリヤ側のバ
ンクに連なる排気ガス浄化触媒を一層早期に昇温させて
エミッションの低減に寄与することができる。
トンのストロークがフロント側のバンクのピストンのス
トロークよりも大きいので、排気量の大きいリヤ側のバ
ンクに連なる排気ガス浄化触媒を一層早期に昇温させて
エミッションの低減に寄与することができる。
【0015】尚、実施例の一方向クラッチ34a,34
bは本発明の動力伝達遮断手段に対応する。
bは本発明の動力伝達遮断手段に対応する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すもので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2
−2線矢視図である。
すもので、図1はエンジンの縦断面図、図2は図1の2
−2線矢視図である。
【0018】車両に横置きに搭載された4気筒のエンジ
ンEは、フロント側の第1バンクBaおよびリヤ側の第
2バンクBbを備えている。第1、第2バンクBa,B
bの構造は対称面Pに関して実質的に対称であるため、
主として第1バンクBaの構造を説明する。第2バンク
Bbの構成要素の符号は、それに対応する第1バンクB
aの構成要素の符号の添字「a」を「b」に変えたもの
である。尚、第1実施例のエンジンEは、第1バンクB
aのシリンダ軸線Laと、第2バンクBbのシリンダ軸
線Lbとが平行に配置される。
ンEは、フロント側の第1バンクBaおよびリヤ側の第
2バンクBbを備えている。第1、第2バンクBa,B
bの構造は対称面Pに関して実質的に対称であるため、
主として第1バンクBaの構造を説明する。第2バンク
Bbの構成要素の符号は、それに対応する第1バンクB
aの構成要素の符号の添字「a」を「b」に変えたもの
である。尚、第1実施例のエンジンEは、第1バンクB
aのシリンダ軸線Laと、第2バンクBbのシリンダ軸
線Lbとが平行に配置される。
【0019】エンジンEは第1バンクBaおよび第2バ
ンクBbに共通のシリンダブロック9およびオイルパン
10を備えており、第1バンクBaは、シリンダブロッ
ク9の内部に配置された2個のシリンダ11a,11a
と、それらに摺動自在に嵌合する2個のピストン12
a,12aと、それらに2個のコネクティングロッド1
3a,13aを介して接続されたクランクシャフト14
aとを備える。リヤ側の第2バンクBbのピストン12
bのストロークは、フロント側の第1バンクBaのピス
トン12aのストロークよりも大きくなっており、従っ
てリヤ側の第2バンクBbの出力はフロント側の第1バ
ンクBaの出力よりも大きくなる。2個のピストン12
a,12bは各々別個のクランクシャフト14a,14
bに接続されているので、そのストロークを異ならせる
のは容易である。
ンクBbに共通のシリンダブロック9およびオイルパン
10を備えており、第1バンクBaは、シリンダブロッ
ク9の内部に配置された2個のシリンダ11a,11a
と、それらに摺動自在に嵌合する2個のピストン12
a,12aと、それらに2個のコネクティングロッド1
3a,13aを介して接続されたクランクシャフト14
aとを備える。リヤ側の第2バンクBbのピストン12
bのストロークは、フロント側の第1バンクBaのピス
トン12aのストロークよりも大きくなっており、従っ
てリヤ側の第2バンクBbの出力はフロント側の第1バ
ンクBaの出力よりも大きくなる。2個のピストン12
a,12bは各々別個のクランクシャフト14a,14
bに接続されているので、そのストロークを異ならせる
のは容易である。
【0020】シリンダブロック9の上面にはシリンダヘ
ッド15aおよびヘッドカバー16aが固定されてお
り、シリンダヘッド15aおよびヘッドカバー16a間
に動弁室17aが区画される。シリンダヘッド15aに
は燃焼室18aに連なる吸気ポート19aおよび排気ポ
ート20aが形成されており、吸気ポート19aを開閉
する吸気バルブ21aおよび排気ポート20aを開閉す
る排気バルブ22a間に1本のカムシャフト23aが配
置される。
ッド15aおよびヘッドカバー16aが固定されてお
り、シリンダヘッド15aおよびヘッドカバー16a間
に動弁室17aが区画される。シリンダヘッド15aに
は燃焼室18aに連なる吸気ポート19aおよび排気ポ
ート20aが形成されており、吸気ポート19aを開閉
する吸気バルブ21aおよび排気ポート20aを開閉す
る排気バルブ22a間に1本のカムシャフト23aが配
置される。
【0021】カムシャフト23aの上方に配置したロッ
カーアームシャフト24aに吸気ロッカーアーム25a
および排気ロッカーアーム26aが揺動自在に支持され
ており、吸気ロッカーアーム25aにより吸気カム27
aと吸気バルブ21aとが接続されるとともに、排気ロ
ッカーアーム26aにより排気カム28aと排気バルブ
22aとが接続される。排気ポート20aに連なる排気
通路29aに排気ガス浄化触媒30aが設けられる。
カーアームシャフト24aに吸気ロッカーアーム25a
および排気ロッカーアーム26aが揺動自在に支持され
ており、吸気ロッカーアーム25aにより吸気カム27
aと吸気バルブ21aとが接続されるとともに、排気ロ
ッカーアーム26aにより排気カム28aと排気バルブ
22aとが接続される。排気ポート20aに連なる排気
通路29aに排気ガス浄化触媒30aが設けられる。
【0022】一対のクランクシャフト14a,14bの
間に出力軸31が支持されており、出力軸31に設けた
従動ギヤ32が一対のクランクシャフト14a,14b
の軸端に設けた駆動ギヤ33a,33bに噛合する。各
々のクランクシャフト14a,14bと駆動ギヤ33
a,33bとの間に一方向クラッチ34a,34bが設
けられる。エンジンEとトランスミッションTとの間に
発電機または電動機GMのハウジング35が挟まれてお
り、ハウジング35の内部に固定したステータ36と出
力軸31に固定したロータ37とで発電機または電動機
GMが構成される。
間に出力軸31が支持されており、出力軸31に設けた
従動ギヤ32が一対のクランクシャフト14a,14b
の軸端に設けた駆動ギヤ33a,33bに噛合する。各
々のクランクシャフト14a,14bと駆動ギヤ33
a,33bとの間に一方向クラッチ34a,34bが設
けられる。エンジンEとトランスミッションTとの間に
発電機または電動機GMのハウジング35が挟まれてお
り、ハウジング35の内部に固定したステータ36と出
力軸31に固定したロータ37とで発電機または電動機
GMが構成される。
【0023】而して、エンジンEが作動して第1、第2
バンクBa,Bbのクランクシャフト14a,14bが
共に矢印R方向に回転すると、一方向クラッチ34a,
34bが係合して駆動ギヤ33a,33bの回転が従動
ギヤ32に伝達され、従動ギヤ32と一体の出力軸31
がR′方向に回転する。第1バンクBaを気筒休止して
第2バンクBbだけを稼働すると、第2バンクBbのク
ランクシャフト14bの回転が一方向クラッチ34b、
駆動ギヤ33bおよび従動ギヤ32を介して出力軸31
に伝達される。このとき、第1バンクBaの一方向クラ
ッチ34aがスリップして該第1バンクBaのクランク
シャフト14aが停止状態に維持される。一方、第2バ
ンクBbを気筒休止して第1バンクBaだけを稼働する
と、第1バンクBaのクランクシャフト14aの回転が
一方向クラッチ34a、駆動ギヤ33aおよび従動ギヤ
32を介して出力軸31に伝達される。このとき、第2
バンクBbの一方向クラッチ34bがスリップして該第
2バンクBbのクランクシャフト14bが停止状態に維
持される。
バンクBa,Bbのクランクシャフト14a,14bが
共に矢印R方向に回転すると、一方向クラッチ34a,
34bが係合して駆動ギヤ33a,33bの回転が従動
ギヤ32に伝達され、従動ギヤ32と一体の出力軸31
がR′方向に回転する。第1バンクBaを気筒休止して
第2バンクBbだけを稼働すると、第2バンクBbのク
ランクシャフト14bの回転が一方向クラッチ34b、
駆動ギヤ33bおよび従動ギヤ32を介して出力軸31
に伝達される。このとき、第1バンクBaの一方向クラ
ッチ34aがスリップして該第1バンクBaのクランク
シャフト14aが停止状態に維持される。一方、第2バ
ンクBbを気筒休止して第1バンクBaだけを稼働する
と、第1バンクBaのクランクシャフト14aの回転が
一方向クラッチ34a、駆動ギヤ33aおよび従動ギヤ
32を介して出力軸31に伝達される。このとき、第2
バンクBbの一方向クラッチ34bがスリップして該第
2バンクBbのクランクシャフト14bが停止状態に維
持される。
【0024】このように、第1、第2バンクBa,Bb
の一方を気筒休止したとき、その休止側のバンクのクラ
ンクシャフト14a,14bが回転しないため、クラン
クシャフト14a,14bの回転抵抗、シリンダ11
a,11bおよびピストン12a,12b間の摺動抵
抗、ピストン12a,12bの往復動によるポンピング
抵抗等の発生が防止され、気筒休止によるエンジンEの
燃料消費量の節減効果を更に高めることができる。
の一方を気筒休止したとき、その休止側のバンクのクラ
ンクシャフト14a,14bが回転しないため、クラン
クシャフト14a,14bの回転抵抗、シリンダ11
a,11bおよびピストン12a,12b間の摺動抵
抗、ピストン12a,12bの往復動によるポンピング
抵抗等の発生が防止され、気筒休止によるエンジンEの
燃料消費量の節減効果を更に高めることができる。
【0025】第1、第2バンクBa,Bbの一方向クラ
ッチ34a,34bは、カムシャフト23a,23bを
駆動するタイミングチェーン(図示せず)が配置されて
いる側と反対側、つまりシリンダブロック9のトランス
ミッションT側の端部のスペースを利用して設けられて
いるので、エンジンEの大型化を抑制することができ
る。しかもシリンダブロック9とオイルパン10とが合
わされる同一平面上に2本のクランクシャフト14a,
14bおよび出力軸31を配置したので、それらの軸受
け部の構造が複雑化するのを防止することができる。
ッチ34a,34bは、カムシャフト23a,23bを
駆動するタイミングチェーン(図示せず)が配置されて
いる側と反対側、つまりシリンダブロック9のトランス
ミッションT側の端部のスペースを利用して設けられて
いるので、エンジンEの大型化を抑制することができ
る。しかもシリンダブロック9とオイルパン10とが合
わされる同一平面上に2本のクランクシャフト14a,
14bおよび出力軸31を配置したので、それらの軸受
け部の構造が複雑化するのを防止することができる。
【0026】ところで、第1、第2バンクBa,Bbの
一方だけを継続して気筒休止すると、その休止したバン
クの排気通路29a,29bに設けた排気ガス浄化触媒
30a,30bの温度が活性化温度以下に低下してエミ
ッションが増加する虞がある。しかしながら、本実施例
では第1、第2バンクBa,Bbを所定時間毎に交互に
気筒休止することにより、各々のバンクの排気通路29
a,29bに設けた排気ガス浄化触媒30a,30bの
温度が活性化温度以下に低下するのを防止し、エミッシ
ョンの増加を回避することができる。
一方だけを継続して気筒休止すると、その休止したバン
クの排気通路29a,29bに設けた排気ガス浄化触媒
30a,30bの温度が活性化温度以下に低下してエミ
ッションが増加する虞がある。しかしながら、本実施例
では第1、第2バンクBa,Bbを所定時間毎に交互に
気筒休止することにより、各々のバンクの排気通路29
a,29bに設けた排気ガス浄化触媒30a,30bの
温度が活性化温度以下に低下するのを防止し、エミッシ
ョンの増加を回避することができる。
【0027】またエンジンEの冷間始動時には、フロン
ト側の第1バンクBaを気筒休止してリヤ側の第2バン
クBbを所定時間稼働する。このように、車両の走行風
による冷却効果が低いリヤ側の第2バンクBbを稼働す
ることで、その排気通路29bに設けた排気ガス浄化触
媒30bを早期に昇温してエミッションの低減に寄与す
ることができる。このとき、稼働しているリヤ側の第2
バンクBbのピストン12bのストロークが、休止して
いるフロント側の第1バンクBaのピストン12aのス
トロークよりも大きいため、リヤ側の第2バンクBbに
連なる排気通路29bに設けた排気ガス浄化触媒30b
を一層早期に昇温することができる。
ト側の第1バンクBaを気筒休止してリヤ側の第2バン
クBbを所定時間稼働する。このように、車両の走行風
による冷却効果が低いリヤ側の第2バンクBbを稼働す
ることで、その排気通路29bに設けた排気ガス浄化触
媒30bを早期に昇温してエミッションの低減に寄与す
ることができる。このとき、稼働しているリヤ側の第2
バンクBbのピストン12bのストロークが、休止して
いるフロント側の第1バンクBaのピストン12aのス
トロークよりも大きいため、リヤ側の第2バンクBbに
連なる排気通路29bに設けた排気ガス浄化触媒30b
を一層早期に昇温することができる。
【0028】またエンジンEの暖機完了後には、車両V
の運転状態に応じて両バンクBa,Bbの気筒休止状態
を選択的に切り換えることができる。例えば、急加速時
には両バンクBa,Bbを稼働して加速性能を最大限に
確保することができ、緩加速時には出力が大きい方のリ
ヤ側の第2バンクBbだけを稼働するとともにクルーズ
時には出力が小さい方のフロント側の第1バンクBaだ
けを稼働することにより、必要な出力を確保しながら燃
料消費量を効果的に削減することができる。
の運転状態に応じて両バンクBa,Bbの気筒休止状態
を選択的に切り換えることができる。例えば、急加速時
には両バンクBa,Bbを稼働して加速性能を最大限に
確保することができ、緩加速時には出力が大きい方のリ
ヤ側の第2バンクBbだけを稼働するとともにクルーズ
時には出力が小さい方のフロント側の第1バンクBaだ
けを稼働することにより、必要な出力を確保しながら燃
料消費量を効果的に削減することができる。
【0029】発電機または電動機GMが電動機であれ
ば、第1、第2バンクBa,Bbの両方を気筒休止した
とき、つまりエンジンEを停止させたとき、電動機を駆
動することで車両を走行させることができる。また発電
機または電動機GMが発電機であれば、車両の減速時に
発電機により回生制動を行って車体の運動エネルギーを
電気エネルギーとして回収することができる。
ば、第1、第2バンクBa,Bbの両方を気筒休止した
とき、つまりエンジンEを停止させたとき、電動機を駆
動することで車両を走行させることができる。また発電
機または電動機GMが発電機であれば、車両の減速時に
発電機により回生制動を行って車体の運動エネルギーを
電気エネルギーとして回収することができる。
【0030】次に、図3に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。第2実施例において、第1実施例の部材に
対応する部材には、第1実施例と同じ符号が付してあ
る。
を説明する。第2実施例において、第1実施例の部材に
対応する部材には、第1実施例と同じ符号が付してあ
る。
【0031】第1実施例では第1、第2バンクBa,B
bのシリンダ軸線La,Lbが平行に配置されているの
に対し、第2実施例では前記シリンダ軸線La,Lbが
V字状に配置されており、従ってエンジンEはいわゆる
V型エンジンとなる。シリンダブロック9の下部に支持
された一対のクランクシャフト14a,14b間の上方
に出力軸31が配置されており、クランクシャフト14
a,14bに一方向クラッチ34a,34bを介して支
持した駆動ギヤ33a,33bが出力軸31に設けた従
動ギヤ32に噛合する。
bのシリンダ軸線La,Lbが平行に配置されているの
に対し、第2実施例では前記シリンダ軸線La,Lbが
V字状に配置されており、従ってエンジンEはいわゆる
V型エンジンとなる。シリンダブロック9の下部に支持
された一対のクランクシャフト14a,14b間の上方
に出力軸31が配置されており、クランクシャフト14
a,14bに一方向クラッチ34a,34bを介して支
持した駆動ギヤ33a,33bが出力軸31に設けた従
動ギヤ32に噛合する。
【0032】動弁機構はいわゆるDOHC型であり、シ
リンダヘッド15a,15bに設けた2本のカムシャフ
ト23a,23a′;23b,23b′と2本のロッカ
ーアームシャフト24a,24a′;24b,24b′
とにより、吸気ロッカーアーム25a,25bおよび排
気ロッカーアーム26a,26bがそれぞれ駆動され
る。シリンダヘッド15a,15bに接続された吸気マ
ニホールド41に、各々の吸気ポート19a,19bに
燃料を噴射する燃料噴射弁42a,42bが設けられ
る。
リンダヘッド15a,15bに設けた2本のカムシャフ
ト23a,23a′;23b,23b′と2本のロッカ
ーアームシャフト24a,24a′;24b,24b′
とにより、吸気ロッカーアーム25a,25bおよび排
気ロッカーアーム26a,26bがそれぞれ駆動され
る。シリンダヘッド15a,15bに接続された吸気マ
ニホールド41に、各々の吸気ポート19a,19bに
燃料を噴射する燃料噴射弁42a,42bが設けられ
る。
【0033】而して、この第2実施例によっても上述し
た第1実施例と同様の作用効果を達成することができ、
それに加えて、一対のクランクシャフト14a,14b
間の上方に出力軸31を配置したことにより、つまりV
バンク間のスペースを利用して出力軸31を配置したこ
とにより、エンジンEの大型化を抑制することができ
る。
た第1実施例と同様の作用効果を達成することができ、
それに加えて、一対のクランクシャフト14a,14b
間の上方に出力軸31を配置したことにより、つまりV
バンク間のスペースを利用して出力軸31を配置したこ
とにより、エンジンEの大型化を抑制することができ
る。
【0034】次に、図4に基づいて本発明の第3実施例
を説明する。第3実施例において、第1、第2実施例の
部材に対応する部材には、第1、第2実施例と同じ符号
が付してある。
を説明する。第3実施例において、第1、第2実施例の
部材に対応する部材には、第1、第2実施例と同じ符号
が付してある。
【0035】第3実施例では、第1バンクBaおよび第
2バンクBbのシリンダ軸線La,Lbが共に車両Vの
前後方向を向いて水平に配置されており、シリンダヘッ
ド15aを前向きにした第1バンクBaのシリンダ軸線
Laは、シリンダヘッド15bを後向きにした第2バン
クBbのシリンダ軸線Lbの下側に位置している。その
他の構造は、上述した第1実施例および第2実施例と実
質的に同じである。
2バンクBbのシリンダ軸線La,Lbが共に車両Vの
前後方向を向いて水平に配置されており、シリンダヘッ
ド15aを前向きにした第1バンクBaのシリンダ軸線
Laは、シリンダヘッド15bを後向きにした第2バン
クBbのシリンダ軸線Lbの下側に位置している。その
他の構造は、上述した第1実施例および第2実施例と実
質的に同じである。
【0036】而して、この第3実施例によっても上述し
た第1、第2実施例と同様の作用効果を達成することが
でき、それに加えて、出力軸31が一対のクランクシャ
フト14a,14bを結ぶ直線上に配置されており、こ
の位置は下側の第1バンクBaのロアデッキ部(シリン
ダ11aの下端)および上側の第2バンクBbのロアデ
ッキ部(シリンダ11bの下端)に挟まれた位置である
ため、出力軸31の支持剛性を高めることができる。し
かも下側の第1バンクBaのロアデッキ部と、上側の第
2バンクBbのロアデッキ部と、出力軸31とを同一平
面上に配置したので、エンジンEの大型化を抑制するこ
とができる。更に、下側の第1バンクBaはシリンダヘ
ッド15aを前方に向けて配置し、上側の第2バンクB
bはシリンダヘッド15bを後方に向けて配置している
ので、車体のボンネットライン43を低くすることが可
能となる。
た第1、第2実施例と同様の作用効果を達成することが
でき、それに加えて、出力軸31が一対のクランクシャ
フト14a,14bを結ぶ直線上に配置されており、こ
の位置は下側の第1バンクBaのロアデッキ部(シリン
ダ11aの下端)および上側の第2バンクBbのロアデ
ッキ部(シリンダ11bの下端)に挟まれた位置である
ため、出力軸31の支持剛性を高めることができる。し
かも下側の第1バンクBaのロアデッキ部と、上側の第
2バンクBbのロアデッキ部と、出力軸31とを同一平
面上に配置したので、エンジンEの大型化を抑制するこ
とができる。更に、下側の第1バンクBaはシリンダヘ
ッド15aを前方に向けて配置し、上側の第2バンクB
bはシリンダヘッド15bを後方に向けて配置している
ので、車体のボンネットライン43を低くすることが可
能となる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】例えば、請求項1に記載された発明では、
第1、第2バンクBa,Bbの一方バンクだけを気筒休
止可能に構成し、その気筒休止するバンク側だけに動力
伝達遮断手段(一方向クラッチ34a,34b)を設け
ることができる。
第1、第2バンクBa,Bbの一方バンクだけを気筒休
止可能に構成し、その気筒休止するバンク側だけに動力
伝達遮断手段(一方向クラッチ34a,34b)を設け
ることができる。
【0039】また動力伝達遮断手段は一方向クラッチ3
4a,34bに限定されず、油圧クラッチや電磁クラッ
チであっても良い。
4a,34bに限定されず、油圧クラッチや電磁クラッ
チであっても良い。
【0040】また実施例では第1、第2バンクBa,B
bのピストン12a,12bのストロークを異ならせて
いるが、両ピストン12a,12bのストロークを同一
にすればコネクティングロッド13a,13bやクラン
クシャフト14a,14bを第1、第2バンクBa,B
bで共用化することができる。
bのピストン12a,12bのストロークを異ならせて
いるが、両ピストン12a,12bのストロークを同一
にすればコネクティングロッド13a,13bやクラン
クシャフト14a,14bを第1、第2バンクBa,B
bで共用化することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、二つのバンクにそれぞれ設けた2本のクラン
クシャフトを共通の出力軸に接続したエンジンにおい
て、一方のバンクを気筒休止したときに動力伝達遮断手
段が休止側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の
接続を遮断するので、稼働側のバンクのクランクシャフ
トの出力で休止側のバンクのクランクシャフトが回転す
るのを防止することができる。これにより、休止してい
るバンクに摺動抵抗やポンピング抵抗が発生するのを防
止し、気筒休止による燃料消費量の節減効果を更に高め
ることができる。
によれば、二つのバンクにそれぞれ設けた2本のクラン
クシャフトを共通の出力軸に接続したエンジンにおい
て、一方のバンクを気筒休止したときに動力伝達遮断手
段が休止側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の
接続を遮断するので、稼働側のバンクのクランクシャフ
トの出力で休止側のバンクのクランクシャフトが回転す
るのを防止することができる。これにより、休止してい
るバンクに摺動抵抗やポンピング抵抗が発生するのを防
止し、気筒休止による燃料消費量の節減効果を更に高め
ることができる。
【0042】また請求項2に記載された発明によれば、
2個のピストンが各々対応するクランクシャフトに接続
されているので該ピストンのストロークを容易に異なら
せることができる。従って、運転状態に応じて各バンク
を選択的に気筒休止することにより、出力特性が異なる
2種類の気筒休止状態を得ることができる。しかも一方
のバンクを気筒休止したときに動力伝達遮断手段が休止
側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の接続を遮
断するので、稼働側のバンクのクランクシャフトの出力
で休止側のバンクのクランクシャフトが回転するのを防
止することができる。これにより、休止しているバンク
に摺動抵抗やポンピング抵抗が発生するのを防止し、気
筒休止による燃料消費量の節減効果を更に高めることが
できる。
2個のピストンが各々対応するクランクシャフトに接続
されているので該ピストンのストロークを容易に異なら
せることができる。従って、運転状態に応じて各バンク
を選択的に気筒休止することにより、出力特性が異なる
2種類の気筒休止状態を得ることができる。しかも一方
のバンクを気筒休止したときに動力伝達遮断手段が休止
側のバンクのクランクシャフトおよび出力軸の接続を遮
断するので、稼働側のバンクのクランクシャフトの出力
で休止側のバンクのクランクシャフトが回転するのを防
止することができる。これにより、休止しているバンク
に摺動抵抗やポンピング抵抗が発生するのを防止し、気
筒休止による燃料消費量の節減効果を更に高めることが
できる。
【0043】また請求項3に記載された発明によれば、
気筒休止時に二つのバンクを交互に気筒休止するので、
各々のバンクが長時間に亘って気筒休止するのを回避
し、各々のバンクの排気通路に設けた排気ガス浄化触媒
が気筒休止により温度低下するのを防止してエミッショ
ンの低減に寄与することができる。
気筒休止時に二つのバンクを交互に気筒休止するので、
各々のバンクが長時間に亘って気筒休止するのを回避
し、各々のバンクの排気通路に設けた排気ガス浄化触媒
が気筒休止により温度低下するのを防止してエミッショ
ンの低減に寄与することができる。
【0044】また請求項4に記載された発明によれば、
2軸クランクシャフト付きエンジンを車両の車体前部に
横置き搭載し、エンジンの始動時にフロント側のバンク
を休止してリヤ側のバンクを稼働することにより、走行
風による冷却効果を受け難いリヤ側のバンクの排気ガス
浄化触媒を早期に昇温させてエミッションの低減に寄与
することができる。
2軸クランクシャフト付きエンジンを車両の車体前部に
横置き搭載し、エンジンの始動時にフロント側のバンク
を休止してリヤ側のバンクを稼働することにより、走行
風による冷却効果を受け難いリヤ側のバンクの排気ガス
浄化触媒を早期に昇温させてエミッションの低減に寄与
することができる。
【0045】また請求項5に記載された発明によれば、
リヤ側のバンクのピストンのストロークがフロント側の
バンクのピストンのストロークよりも大きいので、排気
量の大きいリヤ側のバンクに連なる排気ガス浄化触媒を
一層早期に昇温させてエミッションの低減に寄与するこ
とができる。
リヤ側のバンクのピストンのストロークがフロント側の
バンクのピストンのストロークよりも大きいので、排気
量の大きいリヤ側のバンクに連なる排気ガス浄化触媒を
一層早期に昇温させてエミッションの低減に寄与するこ
とができる。
【図1】第1実施例に係るエンジンの縦断面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】第2実施例に係るエンジンの縦断面図
【図4】第3実施例に係るエンジンの縦断面図
Ba 第1バンク(バンク)
Bb 第2バンク(バンク)
E エンジン
12a ピストン
12b ピストン
14a クランクシャフト
14b クランクシャフト
29a 排気通路
29b 排気通路
30a 排気ガス浄化触媒
30b 排気ガス浄化触媒
31 出力軸
34a 一方向クラッチ(動力伝達遮断手段)
34b 一方向クラッチ(動力伝達遮断手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 二つのバンク(Ba,Bb)に対応して
2本のクランクシャフト(14a,14b)を備え、両
クランクシャフト(14a,14b)を共通の出力軸
(31)に接続した2軸クランクシャフト付きエンジン
において、 少なくとも一方のバンク(Ba,Bb)は気筒休止が可
能であり、気筒休止時に休止側のバンク(Ba,Bb)
のクランクシャフト(14a,14b)および出力軸
(31)の接続を遮断する動力伝達遮断手段(34a,
34b)を備えたことを特徴とする2軸クランクシャフ
ト付きエンジン。 - 【請求項2】 二つのバンク(Ba,Bb)に対応して
2本のクランクシャフト(14a,14b)を備え、両
クランクシャフト(14a,14b)を共通の出力軸
(31)に接続した2軸クランクシャフト付きエンジン
において、 各バンク(Ba,Bb)はピストン(12a,12b)
のストロークが異なるとともに、各バンク(Ba,B
b)は運転状態に応じて選択的に気筒休止が可能であ
り、気筒休止時に休止側のバンク(Ba,Bb)のクラ
ンクシャフト(14a,14b)および出力軸(31)
の接続を遮断する動力伝達遮断手段(34a,34b)
を備えたことを特徴とする2軸クランクシャフト付きエ
ンジン。 - 【請求項3】 各々のバンク(Ba,Bb)の排気通路
(29a,29b)に排気ガス浄化触媒(30a,30
b)を備え、気筒休止時に二つのバンク(Ba,Bb)
を交互に気筒休止することを特徴とする、請求項1また
は請求項2に記載の2軸クランクシャフト付きエンジ
ン。 - 【請求項4】 請求項1に記載の2軸クランクシャフト
付きエンジンを車体前部に横置き搭載した車両であっ
て、 エンジン(E)の各々のバンク(Ba,Bb)の排気通
路(29a,29b)に排気ガス浄化触媒(30a,3
0b)を備え、エンジン(E)の始動時にはフロント側
のバンク(Ba,Bb)を休止してリヤ側のバンク(B
a,Bb)を稼働することを特徴とする車両。 - 【請求項5】 リヤ側のバンク(Ba,Bb)のピスト
ン(12a,12b)のストロークを、フロント側のバ
ンク(Ba,Bb)のピストン(12a,12b)のス
トロークよりも大きくしたことを特徴とする、請求項4
に記載の車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272095A JP2003083105A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 2軸クランクシャフト付きエンジンおよび車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272095A JP2003083105A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 2軸クランクシャフト付きエンジンおよび車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003083105A true JP2003083105A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19097514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272095A Pending JP2003083105A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 2軸クランクシャフト付きエンジンおよび車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003083105A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2011158577A1 (ja) * | 2010-06-15 | 2011-12-22 | 本田技研工業株式会社 | 自動車用駆動システム |
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KR101305843B1 (ko) | 2011-11-30 | 2013-09-06 | 현대자동차주식회사 | 크랭크축리스 타입 내연기관 엔진 |
KR101305572B1 (ko) | 2011-11-30 | 2013-09-09 | 현대자동차주식회사 | 크랭크축리스 타입 내연기관 엔진 |
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-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272095A patent/JP2003083105A/ja active Pending
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