JP2003082754A - オイル阻集器 - Google Patents
オイル阻集器Info
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Abstract
でき、凝固したオイル(グリース)その他の浮遊物がオ
イル阻集器の内表面に付着し難く、簡単かつ容易に除去
・清掃できるオイル阻集器を提供する。 【解決手段】 流入口と排水口とを具えた槽本体と、こ
の槽本体の上部を覆う蓋体と、排水が内部を通過可能に
槽本体内部を流入口側と流出口側とに仕切るスライド板
からなるオイル阻集器において、前記オイル阻集器の内
部で排水と接液する表面を親水性塗料で塗装したオイル
阻集器。
Description
出される排水を下水管等の配管中に流す前に、排水中に
含まれるオイルを阻集して除去するオイル阻集器に関す
る。
としては、図1に示すような阻集器が知られている。こ
の従来の阻集器は、槽本体1内が3室に仕切られてお
り、排水が流入口3から第1室1aに流入された後、矢
印Aのように、スライド板2の下方の流通孔をそれぞれ
通って第1室1a−第2室1b−第3室1cへと移り、
排出口4から外部に排出されるようになっている。そし
て排水中に含まれるオイルは、排水が水槽の第1室1a
または第2室1bを通過する際に水面に浮き上がり、ス
ライド板2に阻まれて次の室への移動が阻止されること
となり、オイルを含まない排水のみがスライド板2の下
方の流通孔を通過して、排出口4から排出されるように
なっているものである。なお、槽本体1の上部は蓋体5
で覆われている。
て、比重差により水面に浮き上がったオイルは他の浮遊
物と共に凝固する。この様にして分離し、各室の上部で
凝固したオイル(グリース)および他の浮遊物は定期的
に掬い上げて除去・清掃する必要がある。
オイル(グリース)および他の浮遊物等の汚染物質を掬
い上げて除去・清掃する場合、各室の内表面すなわち槽
の内表面およびスライド板の表面に付着したグリースは
除去し難く手間が掛かり、甚だ面倒な作業である。また
グリース等の汚染物質を十分に除去せずに残したまま放
置すると、悪臭が発生したり、ゴキブリ等の害虫が発生
するという問題を招来する。本発明は上記した従来のオ
イル阻集器のもつ課題を解消するために為されたもので
あって、排水中のオイルを十分に阻集除去することがで
き、凝固したオイル(グリース)その他の浮遊物がオイ
ル阻集器の内表面に付着し難く、簡単かつ容易に除去・
清掃できるオイル阻集器を提供することを目的とする。
的を達成するために、流入口と排水口とを具えた槽本体
と、この槽本体の上部を覆う蓋体と、排水が内部を通過
可能に槽本体内部を流入口側と流出口側とに仕切るスラ
イド板からなるオイル阻集器において、オイル阻集器の
内部で排水と接液する表面を親水性塗料で塗装したこと
を特徴とするオイル阻集器である。さらに、本発明によ
れば、親水性塗料が、界面活性剤を含有する親水性無機
塗料であることを特徴とするオイル阻集器であることが
好ましい。
る。その前に本発明に至るまでの従来の表面処理につい
て説明する。従来、汚れ・オイルの付着は各種基材表面
を疎水性(撥水性)とすることにより抑制でき、美観が
長時間維持されるものと考えられていた。この考え方に
したがって、疎水性(撥水性)に優れたフッ素樹脂を用
いて以下に示すような表面処理や塗装が行われている。
させる方法、(2)基材に防汚性コーティング剤として
アクリル系重合体を含む2液硬化型フッ素樹脂組成物を
塗装する方法、(3)基材にフッ化ビニリデン系の熱溶
融性フッ素樹脂組成物を塗装する方法等々があり、これ
ら表面処理(1)〜(3)ではフッ素樹脂としてテトラ
フルオロエチレン/エチレン共重合体やフッ化ビニリデ
ン系重合体などの疎水性のフッ素樹脂を使用し、基材表
面を疎水性としている。
性(親油性)の物質であり、こうした親油性の汚れは疎
水性の表面に付着しやすいことがわかった。したがって
前記のフッ素樹脂を使用した表面処理方法では親油性の
汚れの付着を防止できず、布などでの拭き取りが容易で
ある利点があるだけである。
阻集器の接液表面すなわち槽の内表面やスライド板の表
面に親水性塗料を塗布して親水性の被膜を形成する。例
えば、シリカやケイ酸塩等の無機物を混ぜてOH基を持た
せた塗料を塗布し、水なじみ性の良好な表面状態にする
方法がある。また、有機物としては、アクリル樹脂系の
塗料や、親水性重合体に界面活性剤を混合した塗料を塗
布する方法がある。
/アミノプラスト樹脂/水性エマルジョンシリコン樹
脂,両性イオン基を有する樹脂粒子及びアルカリ金属塩
からなる被膜組成物、・エポキシ系バインダ樹脂,親水
性ポリアミド樹脂及びシリカ粒子からなる塗料組成物、
・アルカリ金属シリケート,アミノアルコール,水溶性
樹脂及び/または水溶性シランカップリング剤を含有す
る親水性被膜形成処理剤、カルボキシメチルセルロース
の金属塩,カルボキシメチルセルロースのアンモニウム
塩,N−メチロールアクリルアミドにポリアクリル酸及
びジルコニウム化合物を含有する配合物からなる親水処
理剤等々、多数種類の塗料や処理剤が混合された塗料が
ある。
光半導体を含有させて表面親水性を付与させる。しか
し、この方法では、光半導体の光触媒作用により汚れ・
グリースを酸化分解する効果が十分に発揮できない。す
なわち、光半導体の光触媒作用の発現には紫外線を必要
とするにもかかわらず、オイル阻集器が飲食店の厨房の
側溝に設置され、通常は蓋がしてあるため、太陽や蛍光
灯の紫外線がオイル阻集器内部には十分に届かない。し
たがって、光半導体の光触媒作用による親水性を発揮す
るまでには時間がかかるという別の問題がある。
料に界面活性剤を添加した親水性無機塗料をオイル阻集
器の接液表面すなわち槽の内表面やスライド板の表面に
塗布して親水性の被膜を形成する方法が好ましい。界面
活性剤には親水性向上効果があるため、界面活性剤を添
加すると、紫外線照射なしに成膜当初から界面活性剤に
より表面親水性が発揮される。
と共に分解、劣化したり、塗装膜の表面から流れ落ちた
りする問題点があり、塗装膜の表面親水性を長期間維持
させることが困難である。しかし、この問題を解消する
ために、親水性無機塗料は、シリコーンレジンを主成分
とする無機塗料に、末端に反応性基を有するシラン変性
界面活性剤を含有させても良い。この様な塗料でオイル
阻集器の接液表面すなわち槽の内表面やスライド板の表
面を塗装し成膜すれば、オイル(グリース)等の汚染物
質が付着しにくいとともに、たとえ汚染物質が付着して
もそれを除去し易い。
上分離したオイルが凝固してオイル阻集器の内表面に接
しても、親水化された表面によって高性能の水濡れ性
(親水性)を有するので、オイル(グリース)等の汚染
物質と表面との間に水が割り込んで汚染物質を浮かせる
ために付着しにくく、また清掃時に容易に除去されるた
め、汚染物質が付着して堆積しにくく、長期間に亘って
清掃を容易に行うことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 流入口と排水口とを具えた槽本体と、こ
の槽本体の上部を覆う蓋体と、排水が内部を通過可能に
槽本体内部を流入口側と流出口側とに仕切るスライド板
からなるオイル阻集器において、 前記オイル阻集器の内部で排水と接液する表面を親水性
塗料で塗装したことを特徴とするオイル阻集器。 - 【請求項2】 前記親水性塗料が、界面活性剤を含有す
る親水性無機塗料であることを特徴とする請求項1記載
のオイル阻集器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279658A JP2003082754A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | オイル阻集器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279658A JP2003082754A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | オイル阻集器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003082754A true JP2003082754A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19103800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001279658A Pending JP2003082754A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | オイル阻集器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003082754A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004257082A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Hitachi Metals Ltd | 排水桝 |
KR101050000B1 (ko) | 2009-11-17 | 2011-07-19 | 양성철 | 욕실 및 화장실의 배수구조 |
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-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001279658A patent/JP2003082754A/ja active Pending
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