JP2003145167A - 洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置 - Google Patents

洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置

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JP2003145167A
JP2003145167A JP2002191524A JP2002191524A JP2003145167A JP 2003145167 A JP2003145167 A JP 2003145167A JP 2002191524 A JP2002191524 A JP 2002191524A JP 2002191524 A JP2002191524 A JP 2002191524A JP 2003145167 A JP2003145167 A JP 2003145167A
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Akira Kuno
晃 久野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対象物に向けて噴霧された接着剤等の塗布剤を
水洗ブースを用いて循環する洗浄水により収塵し、貯水
タンクへと捕集する洗浄装置において、洗浄水中の塗布
剤の濃度が高まってその固形分が各部に付着したり配管
系等に詰りを生じて洗浄効果が低下する問題を解決す
る。 【解決手段】貯水タンク18内に収容した洗浄水を循環
使用し、対象物10に対し塗布剤を塗布処理するに際し
対象物10に付着しなかった余剰の塗布剤を洗浄水で洗
浄し、貯水タンク18内に回収する洗浄装置の洗浄水を
浄化する装置であって、循環用の配管22上にサイクロ
ン式分離機44を設けて洗浄水中に含まれる塗布剤を分
離し、きれいにした水を送り出す。また塗布剤を多く含
んだ汚水を沈殿分離槽66に流入させ、上澄み水を貯水
タンク18へと返送するようになす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水洗ブースを備
え、落下する水膜によって接着剤や塗料等のミストを収
塵吸収する洗浄装置に適用して特に好適な循環洗浄水の
浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布対象物に対して接着剤や塗料
等を塗布するための装置として図8に示すようなものが
用いられている。図8において、200は接着剤,塗料
等を塗布すべき対象物で、202はその対象物200に
向けて接着剤,塗料等(以下単に塗布剤とする)をスプ
レー状に噴霧するスプレーガン等の噴霧装置である。2
04は水洗ブースであってフード206を有し、また床
上に貯水タンク208を有している。
【0003】この装置においては、貯水タンク208内
部に収容された水(洗浄水)が循環ポンプ210により
汲み上げられて、循環用の配管212を通じ第1ノズル
214と第2ノズル216とに供給される。第1ノズル
214からの水は水溜部218に溜められた後、オーバ
ーフローによって垂直のスクリーン壁220の表面に沿
って下向きに流れ、スクリーン壁220の表面に水膜2
22を形成する。そしてこの水膜222により、対象物
200に向けて噴き付けられた塗布剤のミストのうち、
対象物200表面に付着しなかった余剰のミストを収塵
吸収する。このようにしてミストを収塵吸収した水膜2
22は下方の貯水タンク208に落下し、そこに回収さ
れる。
【0004】224は排気ダクトであって内部に排気フ
ァン226が配設され、フード206内の空気が吸入通
路228を通じて排気ダクト224内部に吸入され外部
に排出される。このとき、水膜222にて吸収されなか
った残りのミストが空気とともに吸入通路228を排気
ダクト224に向って流れ、その過程で第2ノズル21
6から吸入通路228内に噴射された水(洗浄水)23
0に付着し、そこに捕集される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの洗浄装置
にあっては、貯水タンク208内に貯溜されている水
(洗浄水)が循環使用されることから、洗浄を続けてい
るうちに次第に水中に塗布剤が蓄積されて来てその濃度
が高まって来る。そして循環ポンプ210や配管212
途中、或いは第1ノズル214,第2ノズル216等の
吐水部に塗布剤の固形分が付着堆積して終にはそこで詰
りを発生させるようになる。このようになると洗浄水が
円滑に循環流通しなくなり、洗浄水による余剰のミスト
の洗浄吸収機能が低下してしまう。
【0006】而して洗浄吸収機能が低下すると、排気ダ
クト224内に余剰のミストが多く流れ込むようにな
り、その結果排気ダクト224内面や排気ファン226
に付着したミストが乾いてそこに付着堆積するようにな
る。そしてその付着堆積した固形分が何らかの理由で発
火し、火災を発生させる原因となる危険が生ずる。また
排気ダクト224内に余剰のミストが多く流れ込む結
果、大気汚染の原因ともなる。
【0007】また一方、塗布剤のミストを多量に吸収含
有した水が悪臭を放つようになり、これが作業環境を悪
化させる要因となる。これを防止するため、図8に示す
従来の洗浄装置にあっては頻繁な清掃メンテナンス作業
が必要であり、作業者に大きな負担を強いるとともに、
そのような清掃メンテナンス作業をしてもなお上記問題
を解決し得ないというのが実情であった。
【0008】以上水洗ブースを用いた洗浄装置を例とし
て説明したが、洗浄水を循環使用して洗浄を行う他の様
々な形態の洗浄装置においても同様の問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄装置におけ
る循環洗浄水の浄化装置はこのような課題を解決するた
めに案出されたものである。而して請求項1のものは、
貯水タンク内に収容した洗浄水を循環使用し、対象物に
対し塗布剤を塗布処理するに際し該対象物に付着しなか
った余剰の塗布剤を該洗浄水で洗浄して該貯水タンク内
に回収するようになした洗浄装置の該洗浄水を浄化する
装置であって、前記洗浄水の循環用の管路上に遠心分離
機を設けて該洗浄水に含まれる塗布剤を該遠心分離機に
より遠心分離し、浄化後の洗浄水を該管路を通じて送り
出すようになすとともに、該塗布剤を多く含んだ汚水を
沈殿分離槽に流入させて沈殿分離し、上澄み水を前記洗
浄水の循環経路上に戻すようになしたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記遠心分離機がサイクロン式分離機であって、前記貯水
タンクから前記管路を圧送された洗浄水を口径の小さな
絞り部で絞って容器の略接線方向に勢い良く流入させ、
該流入の勢いで該容器内で旋回流を起させて中心部の浄
化後の洗浄水を前記管路内に、前記塗布剤を多く含んだ
前記汚水を前記沈殿分離槽に流出するようになしてあ
り、且つ該遠心分離機には前記絞り部内面への該塗布剤
の付着堆積を防止する付着物除去装置が設けてあること
を特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項2において、前
記付着物除去装置が前記絞り部に挿通されるロッドと、
該ロッドを軸方向に進退駆動するシリンダとを含んでい
ることを特徴とする。
【0012】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記沈殿分離槽には、前記汚水の流入時に内
部の水が撹拌されるのを防止する撹拌防止手段が設けて
あることを特徴とする。
【0013】請求項5のものは、請求項4において、前
記遠心分離機から送られて来た汚水を前記沈殿分離槽に
流入させる流入部が、該沈殿分離槽の容器の周壁部に且
つその略接線方向に配向してあって、前記撹拌防止手段
が該流入部を含んで構成してあり、更に前記浄化装置は
該沈殿分離槽の上部且つ中心部の上澄み水をオーバーフ
ローにより前記貯水タンクに返送するようになしてある
ことを特徴とする。
【0014】請求項6のものは、請求項5において、前
記沈殿分離槽の容器の周壁部であって、内部の水の水面
ないし近傍位置に、該沈殿分離槽内で浮上した塗布剤の
浮上物の排出口を設けるとともに、該排出口を通じて該
浮上物を負圧で外部に吸引排出する負圧吸引手段を設け
たことを特徴とする。
【0015】請求項7のものは、請求項6において、前
記オーバーフロー口を前記沈殿分離槽の中心部に上向き
に形成するとともに、該オーバーフロー口に対して下向
きに被さる逆椀状の仕切部材を下部が水中に入り込む状
態に設けて前記水面ないし近傍を前記オーバーフロー口
周りと外周側部分とに仕切り、且つ該仕切部材の外周面
に少なくとも1つの回転羽根を設けるとともに、該回転
羽根を該オーバーフロー口回りに回転させる回転手段を
設けたことを特徴とする。
【0016】請求項8のものは、請求項1〜7の何れか
において、前記沈殿分離槽は下部が先細り形状となして
あって、該先細り形状の部分に前記塗布剤のスラッジを
集め濃縮沈殿させるようになしてあり、且つ該濃縮沈殿
させたスラッジを外部に排出する排出装置が設けてある
ことを特徴とする。
【0017】請求項9のものは、請求項8において、前
記排出装置がスクリューコンベヤであることを特徴とす
る。
【0018】請求項10のものは、請求項8,9の何れ
かにおいて、前記排出装置から排出されたスラッジを受
ける受器が設けてあるとともに、該受器には水切り用の
ネットが備えてあり、該ネットでの水切り水を前記貯水
タンクへと返送するようになしてあることを特徴とす
る。
【0019】請求項11のものは、請求項1〜10の何
れかにおいて、前記洗浄装置が水洗ブース内において吐
水部から前記洗浄水を水膜として落下させ、該水膜によ
り前記余剰の塗布剤のミストを捕集して吸収する湿式収
塵洗浄装置であることを特徴とする。
【0020】請求項12のものは、請求項1〜11の何
れかにおいて、前記塗布剤が接着剤又は塗料であること
を特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明は、洗浄水
の循環用の管路上に遠心分離機を設けて、そこで洗浄水
に含まれる塗布剤を遠心分離により除去し、浄化後の洗
浄水を管路を通じて送り出すとともに、塗布剤を多く含
んだ汚水を沈殿分離槽に流入させてそこで沈殿分離し、
上澄み水を洗浄水の循環経路上に戻すようになしたもの
で、本発明によれば、洗浄水を循環使用しながらそれら
遠心分離機及び沈殿分離槽の作用によって、洗浄水に含
有されて来る塗布剤を除去し、循環使用される洗浄水を
常に清浄に保つことができる。ここで上記沈殿分離槽の
上澄み水は、貯水タンクへと返送するようになしておく
ことができる。
【0022】本発明によれば、洗浄水が循環使用される
ことによって塗布剤による汚染の程度が高まり、その結
果固形分を各部に付着堆積させて上記のような不都合を
発生するといった問題を解決することができる。
【0023】特に本発明を上記図8に一例を示している
洗浄装置、即ち水洗ブース内において吐水部から洗浄水
を水膜として落下させ、その水膜により余剰の塗布剤の
ミストを捕集して吸収する湿式収塵洗浄装置に適用した
場合(請求項11)、洗浄水による洗浄吸収機能の低下
によって大気を汚染してしまったり、除去されなかった
塗布剤のミストが各部に付着堆積して火災発生の原因と
なったり、或いは洗浄水中の塗布剤の含有濃度が次第に
高くなって、即ち汚染の程度が高くなってそこから悪臭
を放つようになり、作業環境を悪化するといった問題を
解決することができる。更にまた、循環使用する洗浄水
を常に清浄に保つことができることから、作業者による
清掃メンテナンスの負担を軽減し、場合によってメンテ
ナンスフリーとなすことも可能となる。
【0024】請求項2のものは、遠心分離機をサイクロ
ン式分離機となし、貯水タンクから圧送された洗浄水を
口径の小さな絞り部で絞って容器の略接線方向に勢い良
く流入させ、これによって容器内で旋回流を起させて遠
心分離を行い、そして中心部のきれいな水を洗浄水とし
て管路内に、また塗布剤を多く含んだ汚水を沈殿分離槽
に流出するようになしたものである。
【0025】このようにすることで遠心分離機を簡単に
構成でき且つ旋回流の作用で良好に洗浄水と塗布剤を分
離することができる。但しこの場合、口径の小さい絞り
部において塗布剤が付着堆積し、同部分に詰りを発生さ
せる恐れがある。
【0026】ここにおいて請求項2の洗浄装置では、絞
り部内面への塗布剤の付着堆積を防止する付着物除去装
置を設けており、これによって口径の小さな絞り部にお
いて塗布剤の付着堆積による詰りの発生を良好に防止す
ることができる。この場合においてその付着物除去装置
は、絞り部に挿通されるロッドと、そのロッドを軸方向
に進退駆動するシリンダとを含んで構成することができ
る(請求項3)。このようにすることで簡単にその付着
物除去装置を備え付けることができる。
【0027】請求項4のものは上記沈殿分離槽におい
て、そこに流入する汚水の流れによって内部が撹拌され
るのを防止する撹拌防止手段を設けたもので、これによ
り沈殿分離槽内でせっかく分離した洗浄水と塗布剤とを
撹拌により再び混合状態としてしまうのを防止すること
ができる。ここで撹拌防止手段は流速を落とすために受
皿を設置したり、内壁面に吐出口を向けるなど様々な形
態で構成することが可能であるが、最も簡単なのは次の
手段によるものである。
【0028】即ち、遠心分離機から送られて来た汚水を
沈殿分離槽の容器内部の周壁部且つその略接線方向に流
し込むことで、遠心分離機からの汚水を静かに沈殿分離
槽内に流入させ、沈殿分離槽内部をその流れによって撹
拌してしまうのを防止することができる(請求項5)。
またこのようにすることで、沈殿分離槽の上部に遠心分
離機能も付与することが可能となって分離機能を高める
ことができる。
【0029】ところで沈殿分離槽においては、特に塗布
剤に気泡が絡んだりすると塗布剤の滓が水面まで浮上す
ることがある。この場合浮上物がオーバーフロー口から
オーバーフローして再び貯水タンク等洗浄水の循環経路
に戻ってしまい、循環洗浄水を汚染してしまう問題を生
ずる。
【0030】ここにおいて請求項6のものは、沈殿分離
槽の容器の周壁部且つ水面ないし近傍位置に浮上物の排
出口を設け、その排出口を通じて浮上物を負圧吸引手段
により外部に負圧で吸引して排出するようになしたもの
で、この請求項6によれば、浮上物によって循環経路上
の洗浄水を汚染してしまう問題を良好に解決することが
できる。
【0031】ここで沈殿分離槽の外部に排出した浮上物
は、請求項8に従い沈殿分離槽下部のスラッジを外部に
排出する排出装置を設けた場合において、その排出装置
による排出経路上に流入させるようになすことができ
る。
【0032】次に請求項7は、沈殿分離槽におけるオー
バーフロー口に対し下向きに被さる逆椀状の仕切部材を
下部が水中に入り込む状態で設けてその外周面に回転羽
根を設け、そして回転羽根を回転手段により回転させる
ようになしたもので、この請求項7によれば、塗布剤の
浮上物がオーバーフロー口に流れ込むのをその仕切部材
によって効果的に防止することができるとともに、回転
羽根の回転作用によって浮上物を掻き集めて周壁部の排
出口に寄せることができる。これにより浮上物を更に効
率高く排出口より沈殿分離槽外部に排出することができ
る。
【0033】上記沈殿分離槽は、下部を先細り形状とな
して同部分に塗布剤のスラッジを集め濃縮沈殿させるよ
うになすことができる。この場合において、その濃縮沈
殿させたスラッジを外部に排出する排出装置を設けてお
くことができる(請求項8)。このようにすることで分
離した塗布剤のスラッジを効率的に沈殿分離槽外に排除
し、沈殿分離槽に引き続き高い分離機能を持たせること
ができる。
【0034】ここで上記の排出装置はスクリューコンベ
ヤにて構成することができる(請求項9)。このように
することで、沈殿分離槽内の水を撹拌してしまうことな
く、濃縮沈殿したスラッジを円滑に外部に排出すること
ができるとともに、その際に水切りを行いながらスラッ
ジを更に濃縮した形で外部に排出することができる。
【0035】請求項10のものは、排出装置から排出さ
れたスラッジを受ける受器を設け且つその受器に水切り
用のネットを備え、そしてそのネットでの水切り水を上
記貯水タンクへと返送するようになしたもので、このよ
うにすることで、その受器において更にスラッジを濃縮
できるとともに、水切り水を洗浄水として効率的に利用
できるようになる。
【0036】本発明は、特に接着剤又は塗料を対象物に
塗布処理する際に適用して特に好適である(請求項1
2)。
【0037】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は接着剤,塗料等を塗布
すべき対象物で、12はその対象物10に向けて接着
剤,塗料等(以下塗布剤とする)をスプレー状に噴霧す
るスプレーガン等の噴霧装置である。14は水洗ブース
であってフード16を有し、また床上に貯水タンク18
を有している。
【0038】この装置(湿式収塵洗浄装置)において
は、貯水タンク18内部に循環使用される水(洗浄水)
が収容されており、その水が圧送手段としての循環ポン
プ20により汲み上げられて、循環用の配管22内部の
管路を通じ第1ノズル(吐水部)24と第2ノズル26
へと圧送供給される。第1ノズル24からの水は水溜部
28に溜められた後、オーバーフローによって垂直のス
クリーン壁30の表面に沿って下向きに流れ、スクリー
ン壁30の表面に水膜32を形成する。
【0039】そしてこの水膜32により、対象物10に
向けて噴霧された塗布剤のミストのうち対象物10の表
面に付着しなかった余剰のミストを収塵吸収する。この
ようにしてミストを収塵吸収した水膜32は下方の貯水
タンク18に落下してそこに回収された後、再び循環ポ
ンプ20により配管22へと送り出される。尚34は配
管22上に設けられた開閉弁である。
【0040】36は排気ダクトであって内部に排気ファ
ン38が配設され、フード16内の空気が吸入通路40
を通じてこの排気ダクト36内部に吸入され、外部に排
出される。このとき、水膜32にて吸収されなかった水
洗ブース14内のミストが空気とともに吸入通路40内
を排気ダクト36に向って流れ、その過程で第2ノズル
26から吸入通路40内に噴射された水42により捕集
される。
【0041】上記循環用の配管22上にはサイクロン式
分離機(遠心分離機)44が配設されている。このサイ
クロン式分離機44は、図2に拡大して示しているよう
にその容器45が、円筒形状の上部46とテーパ形状の
下部48、厳密にはその内部が下方に向って先細りとな
るテーパ形状の下部48とを有している。
【0042】また容器45の上端部近傍且つ周壁部に、
配管22−1を通じて圧送されて来た水を容器45内部
に流入させる流入口が設けられている。ここで流入口は
口径の小さな絞り部50とされており、配管22−1を
通じて圧送されて来た水が、この絞り部50で絞られて
容器45内部に勢い良く流入させられる。
【0043】ここで流入口即ち絞り部50は、その向き
が上部46における周壁部の略接線方向を向いており、
配管22−1からの水が上部46内部に且つその略接線
方向に勢い良く流入して、その流入の勢いにより、容器
45内部に旋回流を生ぜしめる。サイクロン式分離機4
4においては、発生した旋回流により水中に含まれてい
る塗布剤を遠心分離する。
【0044】このサイクロン式分離機44、詳しくは容
器45の上部46には円筒部材52が中心部に設けられ
ており、その円筒部材52によって、内部の水を上向き
に流出させる流出口54が形成されている。また一方下
部48においても、詳しくは容器45のテーパ形状の下
部48においても、内部の水を下向きに流出させる流出
口56が形成されている。
【0045】サイクロン式分離機44においては、内部
に流れ込んだ塗布剤が遠心力により外周部に集まり、中
心部には塗布剤の少ないきれいな水が集まる。そこでこ
こでは流出口54が上部46の中心部に設けられ、その
中心部のきれいな水が上方外部へと流出させられる。
【0046】このサイクロン式分離機44においては、
内部の水が流出口54と56とから上向きと下向きとに
分配されて流出する。而してここでは上記第1ノズル2
4,第2ノズル26へと必要な量で水が供給されるよう
に、即ち必要な量で容器45内部の水が配管22−2側
に分配されるように流出口54と56との口径が定めら
れている。
【0047】尚、容器45内部で発生した旋回流による
遠心力で外周部に集まった塗布剤は容器45を下向きに
沈降して行く。そしてかかる塗布剤を多く含んだ汚水が
流出口56を通じて配管64(図1参照)へと流入し、
続いてその下方の沈殿分離槽66へと流れ込む。尚、流
出口54から上方に流出した浄化後の水は配管22−2
側に上向きに流出し、更にその先端で二股に分岐した配
管22−3,22−4を通じて上記第1ノズル24,第
2ノズル26へと供給される。
【0048】図3に示しているように、サイクロン式分
離機44には絞り部50内面に塗布剤の滓が付着堆積し
て詰りを発生するのを防止するための付着物除去装置5
8が設けられている。この付着物除去装置58は、絞り
部50に挿通される長いロッド60と、これを軸方向に
進退駆動するシリンダ62とを有している。この付着物
除去装置58は、シリンダ62によってロッド60を軸
方向に進退駆動してこれを絞り部50内部に定期的に突
出させ、絞り部50内部に塗布剤の滓が付着堆積するの
を防止する。
【0049】上記沈殿分離槽66は、サイクロン式分離
機44から流れ込んだ塗布剤を多く含む汚水をここに静
置して固液分離、即ち塗布剤を沈殿分離させるもので、
図4に拡大して示しているように容器68とその支持枠
70とを有している。容器68は円筒形状をなす上部7
2と、下向きに先細り形状をなすテーパ状の下部74と
を有しており、上部72における上端部近傍の周壁部
に、サイクロン式分離機44からの汚水を内部に流入さ
せる流入口76が形成されている。
【0050】この流入口76及び流入部78(図4
(A)参照)は、その向きが円筒形状の上部72の周壁
部の略接線方向に配向されており、サイクロン式分離機
44からの汚水が容器68内の外周部且つ略接線方向に
流入するようになっている。上部72にはまた、その中
心部の位置においてオーバーフロー口80が上向きに形
成されており、そのオーバーフロー口80からオーバー
フローした水(上澄み水)が、返送用の配管82(図1
参照)を通じて貯水タンク18へと返送されるようにな
っている。
【0051】この沈殿分離槽66においては、サイクロ
ン式分離機44からの汚水が流入部78及び流入口76
を通じて静かに容器68内部に流入するため、静置式の
沈殿分離槽66内部の水はその流入水によって殆ど撹拌
を受けない。かかる沈殿分離槽66においては、流入口
76から内部に流入した汚水中の塗布剤が流入の際に生
ずる旋回流によって上部72の外周部に集まり、中心部
へと向うことはない。
【0052】従って上部72内の中心部の水は塗布剤の
含有量の少ない清浄な水であり、而してこの例ではその
清浄な水だけがオーバーフロー口80をオーバーフロー
して、配管82を通じ貯水タンク18へと返送される。
【0053】一方残った塗布剤は重力の作用で下部74
へと流下し、容器68底部に沈降堆積する。本例では、
その沈降堆積し濃縮化された塗布剤のスラッジがスクリ
ューコンベヤ(排出装置)84で外部に排出される。
【0054】このスクリューコンベヤ84は、図4に示
しているようにスクリュー86と、これを内部に収容す
る円筒形状のハウジング88とを有しており、沈殿分離
槽66の底部に沈降堆積したスラッジを開口90からす
くい上げてスクリュー86の回転によりこれを上方に持
ち上げ、排出口92から後述する受器94へと排出す
る。
【0055】そしてこのスクリューコンベヤ84がスク
リュー86の回転によりスラッジを持ち上げる際に同時
に水切りを十分に行う。従って排出口92から排出され
るスラッジは、沈殿分離槽66の底部に沈降堆積した状
態よりも更に水切りされ濃縮された形で受器94へと受
け渡される。
【0056】受器94は、図1に示しているように架台
96上に設けられており、またその内部にはネット98
がセットされていて、受器94に排出されたスラッジが
ネット98により水切りされる。そしてその水切り水、
即ち塗布剤の除去された清浄な水が返送用の配管100
を通じて上記貯水タンク18へと返送される。
【0057】次に本例の装置の作用を説明する。この例
においては、貯水タンク18内に収容されている水が循
環用の配管22を通じて循環運動し、そしてその循環経
路の途中箇所で水膜32を形成してその水膜32によっ
て、対象物10に付着しなかった余剰のミストを収塵吸
収し、これを貯水タンク18へと落下回収せしめる。従
って貯水タンク18には次々と塗布剤が供給されて来、
洗浄水はそのような塗布剤を常に含有した状態で循環用
の配管22を通じ循環させられる。
【0058】その配管22を流通する水中の塗布剤は、
先ずサイクロン式分離機44で遠心分離され、そして浄
化された水だけが配管22−2を通じ第1ノズル24,
第2ノズル26へと供給される。またサイクロン式分離
機44で分離された塗布剤を多く含む汚水は下方の沈殿
分離槽66へと供給されてそこに静置され、そこで塗布
剤が沈殿分離される。そして清浄な上澄み水が配管82
を通じて貯水タンク18へと返送される。
【0059】一方沈殿分離槽66の底部に濃縮堆積した
塗布剤のスラッジは、スクリューコンベヤ84によって
水切りされながら外部に排出され、受器94に受けられ
る。その受器94においてもネット98によって水切り
が良好に行われ、清浄な水切り水が配管100を通じて
貯水タンク18へと返送されるとともに、ネット98内
に濃縮した汚泥状のスラッジが最終的に処分される。
【0060】以上のような本例の浄化装置にあっては、
洗浄用の水(洗浄水)を循環使用しながらサイクロン式
分離機44及び沈殿分離槽66の作用で、循環する水に
含有されて来る塗布剤を連続的に除去し、浄化し続ける
ことができる。
【0061】従って本例の装置によれば、水を循環使用
する間に塗布剤による汚染の程度が高くなり、その結果
固形分が各部に付着堆積して詰りを生じ、循環水の水量
が次第に少なくなって水膜32による余剰のミストの収
塵吸収効果が低下するといった従来の問題を解決するこ
とができる。
【0062】従ってまた本例の装置によれば、水による
洗浄機能の低下によって大気汚染が誘発されたり、除去
されなかった塗布剤のミストが各部に付着堆積して火災
発生の原因となったり、或いは水中に含まれる塗布剤の
含有濃度が高くなってこれが腐敗し、悪臭を放つことに
よって作業環境が悪化するといった問題も解決すること
ができる。更にまた、循環使用する水を常に清浄に保つ
ことができることから、作業者による清掃メンテナンス
の負担を軽減し、或いはメンテナンスフリーとなすこと
が可能となる。
【0063】また上記サイクロン式分離機44は、口径
の小さな絞り部50を通じて水を勢い良く容器45内部
に噴射し、その内部に旋回流を効果的に生ぜしめて遠心
力の作用で塗布剤を良好に水から分離し、第1ノズル2
4,第2ノズル26に供給される水を良好に清浄化する
ことができる。加えてその口径の小さな絞り部50は定
期的なロッド60の突出しによって清掃が行われるた
め、その絞り部50に塗布剤が付着堆積して詰りを生ず
るといったこともない。
【0064】一方沈殿分離槽66においては、サイクロ
ン式分離機44からの汚水がそこに静かに流入し、加え
て流入の際に容器68の上部72で旋回流が生じて中心
部には塗布剤を含まない清浄な水が集まるようになって
おり、そしてその中心部の水をオーバーフローにて貯水
タンク18へと返送するようになしていることから、貯
水タンク18に対して清浄な水だけを戻すことができ、
尚且つ沈殿分離槽66への汚水の流入によって内部の水
が撹拌されてしまい、せっかく沈殿分離した塗布剤を再
びきれいな水の中に撹拌混合してしまうことがない利点
を有する。
【0065】而して沈殿分離槽66の底部に濃縮沈殿し
た塗布剤のスラッジは、スクリューコンベヤ84によっ
て沈殿分離槽66内の水を撹拌することなく円滑に外部
に排出することができるとともに、そのスクリューコン
ベヤ84による排出に際してもスラッジからの水切りが
良好に行われ、しかもスクリューコンベヤ84にて排出
されたスラッジが受器94で受けられる際においても水
切りが行われるため、最終的に取り出されるスラッジは
水分が可及的に取り除かれた形となってその処理も容易
となる。
【0066】図5及び図6は本発明の他の実施例を示し
ている。この例は、沈殿分離槽66において塗布剤が浮
上することがあっても、その浮上物が貯水タンク18へ
と戻されてしまうのを防止するようになした例である。
【0067】沈殿分離槽66において、そこに流入した
塗布剤は沈殿分離槽66内を沈降して底部に溜まるが、
塗布剤に気泡が絡んだりすると図7に示しているように
その塗布剤が水面に浮上することがある。
【0068】そこでこの実施例ではその浮上物がオーバ
ーフロー口80に流入するのを防止するとともに、積極
的にその浮上物を沈殿分離槽66の外部に、具体的には
スクリューコンベヤ84によるスラッジの排出経路上に
排出するようにしている。
【0069】具体的には、この実施例では沈殿分離槽6
6における容器68の周壁部であって水面ないし近傍高
さ位置に容器68を貫通する排出口110を設けるとと
もに、排出口110をバイパス管112にてスクリュー
コンベヤ84のハウジング88、即ちスクリューコンベ
ヤ84によるスラッジの排出経路と接続している。
【0070】そのバイパス管112上には、エアの噴出
によって負圧を発生させるバキューム機(負圧吸引手
段)114が設けてあり、そのバキューム機114によ
り発生させた負圧により、排出口110から浮上物をバ
イパス管112内に強制的に吸引排出し、そしてこれを
スクリューコンベヤ84へと流入させるようにしてい
る。
【0071】この例ではまた、オーバーフロー口80に
対し下向きに被さる逆椀状の仕切部材116をその下部
が水中に入り込む状態で設けており、そしてこれをエア
駆動の回転機(回転手段)118により軸120を介し
回転駆動するようにしている。
【0072】ここで逆椀状の仕切部材116の外周面に
は周方向に180°隔たった2箇所において板状の回転
羽根122が、仕切部材116と一体回転する状態に設
けてある。この一対の回転羽根122は、仕切部材11
6の回転中心から容器68の周壁部に向って延び出す状
態で設けられている。これら一対の板状の回転羽根12
2もまた、その下部が水中に入り込む状態で設けてあ
る。尚この回転羽根122は、場合によって1つであっ
ても良いし、また板状ではなく棒状その他の形態であっ
ても良い。
【0073】この例の装置の場合、沈殿分離槽66内に
おいて塗布剤に空気が絡むなどしてこれが浮上した場合
であっても、その浮上物が排出口110及びバイパス管
112を通じて、排出装置としてのスクリューコンベヤ
84へと良好に排出される。
【0074】加えてこの例では逆椀状の仕切部材116
によって沈殿分離槽66内の水面ないし近傍がオーバー
フロー口80周りとその外周側部分とに仕切られてお
り、浮上物がオーバーフロー口80に流入するのが阻止
されているのに加えて、その仕切部材116の外周面に
設けられた回転羽根122が回転機118により回転す
ることで、かかる浮上物が掻き集められて排出口110
に寄せられる。従って本例によれば沈殿分離槽66内で
塗布剤が浮上することがあっても、その浮上物がオーバ
ーフロー口80から貯水タンク18へと戻されてしまう
のが効果的に回避される。
【0075】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は接着剤,塗料以外
の塗布剤を対象物に塗布するに際して適用することも可
能であるし、また上記のような水洗ブース14を用いた
洗浄装置以外の洗浄装置、例えば対象物に対し化成被膜
処理をするに際して余剰の塗布剤を循環洗浄水にて洗浄
する装置に対して本発明を適用することも可能であるな
ど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である浄化装置を洗浄装置と
ともに示す概略全体構成図である。
【図2】図1におけるサイクロン式分離機を拡大して示
す図である。
【図3】図1のサイクロン式分離機に取り付けた付着物
除去装置を示す図である。
【図4】図1の沈殿分離槽及びスクリューコンベヤを拡
大して示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の浄化装置を洗浄装置とと
もに示す概略全体構成図である。
【図6】図5における要部を拡大して示す図である。
【図7】図5及び図6の実施例の浄化装置の利点を説明
するための背景説明図である。
【図8】本発明の背景説明の説明図である。
【符号の説明】
10 対象物 14 水洗ブース 18 貯水タンク 22,22−1,22−2,22−3,22−4 配管
(管路) 24 第1ノズル(吐水部) 26 第2ノズル(吐水部) 32 水膜 44 サイクロン式分離機(遠心分離機) 45,68 容器 50 絞り部 58 付着物除去装置 60 ロッド 62 シリンダ 66 沈殿分離槽 72 上部 74 下部 78 流入部 80 オーバーフロー口 84 スクリューコンベヤ(排出装置) 94 受器 98 ネット 110 排出口 114 バキューム機(負圧吸引手段) 116 仕切部材 118 回転機(回転手段) 122 回転羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 21/26 B01D 21/26 47/06 47/06 Z B04C 5/04 B04C 5/04 B05B 15/04 104 B05B 15/04 104 (72)発明者 伊藤 圭輔 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 山本 和尊 愛知県名古屋市中川区福船町4丁目1番地 の47 ヤマモトエンジニアリング株式会社 内 Fターム(参考) 4D015 BA19 BA23 BA24 BA28 BB01 CA09 EA32 EA33 FA01 FA19 4D032 AB02 4D053 AA03 AB04 BA01 BB02 BC01 BD04 CA02 DA10 4D073 AA01 AA09 BB03 DC04 DC06 DC11 DC25 DC30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水タンク内に収容した洗浄水を循環使
    用し、対象物に対し塗布剤を塗布処理するに際し該対象
    物に付着しなかった余剰の塗布剤を該洗浄水で洗浄して
    該貯水タンク内に回収するようになした洗浄装置の該洗
    浄水を浄化する装置であって、 前記洗浄水の循環用の管路上に遠心分離機を設けて該洗
    浄水に含まれる塗布剤を該遠心分離機により遠心分離
    し、浄化後の洗浄水を該管路を通じて送り出すようにな
    すとともに、該塗布剤を多く含んだ汚水を沈殿分離槽に
    流入させて沈殿分離し、上澄み水を前記洗浄水の循環経
    路上に戻すようになしたことを特徴とする洗浄装置にお
    ける循環洗浄水の浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記遠心分離機がサ
    イクロン式分離機であって、前記貯水タンクから前記管
    路を圧送された洗浄水を口径の小さな絞り部で絞って容
    器の略接線方向に勢い良く流入させ、該流入の勢いで該
    容器内で旋回流を起させて中心部の浄化後の洗浄水を前
    記管路内に、前記塗布剤を多く含んだ前記汚水を前記沈
    殿分離槽に流出するようになしてあり、且つ該遠心分離
    機には前記絞り部内面への該塗布剤の付着堆積を防止す
    る付着物除去装置が設けてあることを特徴とする洗浄装
    置における循環洗浄水の浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記付着物除去装置
    が前記絞り部に挿通されるロッドと、該ロッドを軸方向
    に進退駆動するシリンダとを含んでいることを特徴とす
    る洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記沈
    殿分離槽には、前記汚水の流入時に内部の水が撹拌され
    るのを防止する撹拌防止手段が設けてあることを特徴と
    する洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記遠心分離機から
    送られて来た汚水を前記沈殿分離槽に流入させる流入部
    が、該沈殿分離槽の容器の周壁部に且つその略接線方向
    に配向してあって、前記撹拌防止手段が該流入部を含ん
    で構成してあり、更に前記浄化装置は該沈殿分離槽の上
    部且つ中心部の上澄み水をオーバーフローにより前記貯
    水タンクに返送するようになしてあることを特徴とする
    洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記沈殿分離槽の容
    器の周壁部であって、内部の水の水面ないし近傍位置
    に、該沈殿分離槽内で浮上した塗布剤の浮上物の排出口
    を設けるとともに、該排出口を通じて該浮上物を負圧で
    外部に吸引排出する負圧吸引手段を設けたことを特徴と
    する洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記オーバーフロー
    口を前記沈殿分離槽の中心部に上向きに形成するととも
    に、該オーバーフロー口に対して下向きに被さる逆椀状
    の仕切部材を下部が水中に入り込む状態に設けて前記水
    面ないし近傍を前記オーバーフロー口周りと外周側部分
    とに仕切り、且つ該仕切部材の外周面に少なくとも1つ
    の回転羽根を設けるとともに、該回転羽根を該オーバー
    フロー口回りに回転させる回転手段を設けたことを特徴
    とする洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかにおいて、前記沈
    殿分離槽は下部が先細り形状となしてあって、該先細り
    形状の部分に前記塗布剤のスラッジを集め濃縮沈殿させ
    るようになしてあり、且つ該濃縮沈殿させたスラッジを
    外部に排出する排出装置が設けてあることを特徴とする
    洗浄装置における循環洗浄水の浄化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記排出装置がスク
    リューコンベヤであることを特徴とする洗浄装置におけ
    る循環洗浄水の浄化装置。
  10. 【請求項10】 請求項8,9の何れかにおいて、前記
    排出装置から排出されたスラッジを受ける受器が設けて
    あるとともに、該受器には水切り用のネットが備えてあ
    り、該ネットでの水切り水を前記貯水タンクへと返送す
    るようになしてあることを特徴とする洗浄装置における
    循環洗浄水の浄化装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかにおいて、前
    記洗浄装置が水洗ブース内において吐水部から前記洗浄
    水を水膜として落下させ、該水膜により前記余剰の塗布
    剤のミストを捕集して吸収する湿式収塵洗浄装置である
    ことを特徴とする洗浄装置における循環洗浄水の浄化装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れかにおいて、前
    記塗布剤が接着剤又は塗料であることを特徴とする洗浄
    装置における循環洗浄水の浄化装置。
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