JPH0731807A - 除砂装置 - Google Patents

除砂装置

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JPH0731807A
JPH0731807A JP18158693A JP18158693A JPH0731807A JP H0731807 A JPH0731807 A JP H0731807A JP 18158693 A JP18158693 A JP 18158693A JP 18158693 A JP18158693 A JP 18158693A JP H0731807 A JPH0731807 A JP H0731807A
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邦雄 当津
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義男 河窪
Hiroaki Nozaki
裕聡 野崎
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Ataka Construction and Engineering Co Ltd
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Ataka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被処理液6を受入槽1の沈砂部9に流入し、
沈積物16が砂溜部11に沈積し、上澄みの被処理液6は、
受入部10にオーバーフローする。被処理液6中の沈積物
16が、受入部10の底部の沈積部12に沈積し、上澄みの被
処理液6を、ポンプ15にて搬送管14を介して除渣手段17
に搬送する。除渣手段17にて分離した被処理液6を、貯
留槽19の沈砂ピット21に流入し沈殿部22に沈積物16が沈
降する。上澄みの被処理液6は、貯留部20にオーバーフ
ローし次工程で処理する。空気導入管36b から沈積物16
に空気および洗浄水を吐出し、こなれた沈積物16を空気
導入管36b からの空気とともに、真空タンク24に真空吸
引する。真空タンク24内の沈積物16を水切りコンベア30
にて水切りしつつ装置外に排出する。 【効果】 深い位置に沈積する沈積物16を除砂でき、装
置停止による掃除を低減でき、人手を要せず被処理液6
の除砂効率が向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばし尿、下水、汚
泥、産業廃水、河川、農業用水路、公園、運動場、庭園
などの被処理液を浄化処理する前処理として、被処理液
中の固体物を除砂する除砂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の除砂装置としては、例え
ば図3および図4に示す構造が知られている。
【0003】この図3および図4に示す除砂装置は、砂
利や礫、金属片や汚物などを含有する被処理液71を、受
入口72を介して受入槽73の上部に区画した沈砂部74に流
入し、この沈砂部74にて砂利や礫、金属片や汚物などの
うち、比較的大きい重量のある粗大重量ごみ75を沈積さ
せる。そして、この沈砂部74からオーバーフローする被
処理液71が受入槽73の区画した受入部77に流入し、この
被処理液71中の比較的小さい砂76は、受入槽73の底部に
設けた沈積部78に沈積する。
【0004】そして、この受入槽73の被処理液71はポン
プ82にて回転スクリーンや遠心分離などの各種除渣手段
83に搬送し、被処理液71中のごみを除渣し、被処理液71
は、貯留槽84に貯留する。なお、この貯留槽84に流入し
た被処理液71は、除渣手段83にてビニールや紙などが除
去されるため、この被処理液71中の除渣手段83にて除砂
しきれない細かい砂76などが貯留槽84の底部に沈積す
る。
【0005】そして、この貯留槽84から被処理液71を、
沈積した細かい砂76などとともにポンプ82にて浄化処理
装置などに搬送し、被処理液を浄化処理する。
【0006】一方、受入槽73の沈砂部74に沈積した粗大
重量ごみ75は、真空ポンプ79を設けた真空タンク80に連
通する吸引管85により、人為的に吸引し、真空タンク80
中のスクリーン86にて濾過され、排出口87より人為的に
掻き出し排出する。また、一緒に吸引した被処理液71は
再び受入槽73に流入させる。
【0007】ところで、受入槽73は比較的大型であり、
地中に埋設するように設置される。このため、受入槽73
の沈積部78は比較的深い位置となり、真空ポンプ79の吸
引力では堆積した砂76の吸引ができない。したがって、
受入槽73の沈積部78に堆積した砂76は、定期的に図示し
ない点検口より受入槽73内に人が入り、人為的に排出す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
3および図4に示す除砂装置において、受入槽73の沈砂
部74に沈積した粗大重量ごみ75は真空ポンプ79による吸
引中に閉鎖するおそれがある。さらに、受入槽73の沈積
部78に沈積した砂76および真空タンク80にて濾過された
悪臭の強い粗大重量ごみ75を被処理液71の除砂運転を停
止して、人為的に排出する必要があるので、除砂作業が
煩雑で作業環境も悪い問題がある。
【0009】また、受入槽73の底部の沈積部78に堆積し
た砂76は被処理液71とともに、ポンプ82にて除渣手段83
に搬送し除渣するため、ポンプ82および除渣手段83に大
きな負荷が掛かり、ポンプ82および除渣手段83を損傷す
るおそれがある一方、除渣手段83の構造が複雑となり大
型化する問題がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされ、人手
を要せず効率よく除砂できる除砂装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の除砂装置
は、被処理液が流入される受入口を有し底部に沈積部を
設けた受入槽と、この受入槽の沈積部に一端が開口する
吸引管と、この吸引管が接続され前記沈積部に沈積する
沈積物を前記吸引管を介して吸い上げる真空ポンプを有
した真空タンクと、一端が前記吸引管の前記沈積部側の
端部近傍に連結され前記吸引管に空気を吐出する空気導
入管とを備え、前記空気導入管より吐出された空気とと
もに前記真空ポンプにて前記沈積部の前記沈積物を前記
吸引管を介して吸引するものである。
【0012】請求項2記載の除砂装置は、請求項1記載
の真空タンクに下端が接続され所定の角度に傾斜し上部
近傍に前記真空タンク内から投入される沈積物を排出す
る排出口を有した筒状のケーシングと、このケーシング
内に同軸状で外周縁がこのケーシングの内周面と所定の
間隙を有して駆動手段にて回転自在に軸支されたスパイ
ラル状のスクリュー体とを設けた水切りコンベアを備
え、前記真空タンクより投入される被処理液を含む沈積
物を前記駆動手段の駆動により回転するスクリュー体に
て前記間隙で被処理液を水切りしつつ前記沈積物を搬送
し前記排出口から排出するものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の除砂装置は、受入口を介して被
処理液が流入される受入槽の底部の沈積部に開口する吸
引管に、この吸引管の沈積部側の端部近傍に連結した空
気導入管より空気を吐出するとともに、真空ポンプにて
沈積部に沈積した沈積物を吸引管を介して真空タンクに
吸引し除砂するので、吸引管に吸引される沈積物の見掛
比重が低下するとともに、空気のエアリフトにより、沈
積物の吸い上げが確実となり、受入槽底部のような比較
的深い位置からの吸引も可能となる。さらに作業は人手
を要せず除砂効率が向上する。
【0014】請求項2記載の除砂装置は、請求項1記載
の吸引管より吸引され真空タンク内に収容される沈積物
を、ケーシングの内周面とスパイラル状のスクリュー体
の外周縁との間隙にて、被処理液を水切りしつつ駆動手
段にて回転されるスクリュー体にて沈積物を搬送し、ケ
ーシングの上部近傍の排出口より排出するので、人手を
要せず水切りされた沈積物の装置外への排出が容易とな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の除砂装置の一実施例の構成を
図面を参照して説明する。
【0016】図1において、1は受入槽で、この受入槽
1は、コンクリートなどにより箱形状に形成された建造
物で、地中に埋設されて設置されている。
【0017】そして、この受入槽1には、上部の一隅に
受入口2を有し、この受入口2には、汚水運搬車5から
導出されたし尿などの被処理液6を排出するホース7が
接続される。
【0018】また、この受入槽1には、沈砂部9と受入
部10とが区画形成されている。そして、沈砂部9は、容
量が略2m3 で、受入口2より流入された被処理液6が
オーバーフローして受入部10に流入するように、受入口
2の下方に位置して、上方に開口した箱状に形成されて
いる。さらに、この沈砂部9の底部には、底面が一隅に
向かって漏斗状に傾斜して砂溜部11が形成されている。
【0019】また、受入槽1の受入部10の底部には、沈
積部12が形成され、この沈積部12は、沈砂部9の砂溜部
11と同様に、受入槽1の底面が一隅に向かって傾斜して
形成され、さらに、一隅近傍で水平面から略60°の角
度で傾斜した漏斗状に形成されている。
【0020】そして、この受入槽1には、沈積部12の上
方に受入槽1の受入部10内の被処理液6を受入槽1外に
搬送する搬送管14が接続されている。さらに、この搬送
管14には、ポンプ15が接続され、このポンプ15の駆動に
より被処理液6が搬送管14にて搬送される。
【0021】また、この搬送管14には、被処理液6中の
ゴミ、異物などを分離する例えば濾過分離や遠心分離、
回転スクリーンなどの除渣手段17が接続され、この除渣
手段17には、搬送管14を介して貯留槽19が接続されてい
る。
【0022】そして、この貯留槽19は、受入槽1と同様
に、箱状の建造物で地中に埋設されて設置されている。
また、この貯留槽19の内部には、貯留部20と沈砂ピット
21とが区画形成されている。そして、この沈砂ピット21
は、除渣手段17からの被処理液6を搬送する搬送管14の
下流に位置し、被処理液6がオーバーフロー可能に上部
を開口する箱状に形成され、底部には漏斗状の沈殿部22
が形成されている。
【0023】一方、24は真空タンクで、この真空タンク
24は、容量が例えば略2m3 で下部に円錐状に下方に突
出する洗浄部25を形成した円筒状に形成されている。
【0024】そして、この真空タンク24には、上端に真
空ポンプ26に連通する脱気管27が接続され、洗浄部25の
下端には、電動弁29が設けられ先端が水切りコンベア30
に接続される排出管31が接続されている。なお、真空ポ
ンプ26にて排出される排気は、図示しない排気処理手段
にて無害無臭に処理されて、外気に排出されるようにな
っている。
【0025】また、この真空タンク24の上部側面には吸
引本管33が接続され、この吸引本管33には、先端がそれ
ぞれ受入槽1の沈砂部9の砂溜部11、受入槽1の沈積部
12、および、貯留槽19の沈砂ピット21の沈殿部22に開口
する吸引管34a ,34b ,34cが、例えば電動弁35a ,35b
,35c を介して接続されている。
【0026】そして、これら吸引管34a ,34b ,34c の
先端近傍には、空気導入管36a ,36b ,36c がそれぞれ
接続されている。さらに、これら空気導入管36a ,36b
,36c は、例えば電動弁37a ,37b ,37c を介して、
空気を吐出する例えば空気切替の電動弁41a を有するブ
ロワ39に導入本管36d を介してそれぞれ接続されてい
る。
【0027】また、この洗浄部25には、ブロワ39に接続
された導入本管36d が洗浄弁42を介して接続され、沈積
物16に空気を突出し、洗浄するようにしている。さら
に、洗浄部25には、清水または浄化処理された処理水な
どの洗浄水40を供給するための洗浄水切替の電動弁41b
を有する洗浄ポンプ43が、洗浄弁42を設けた導入本管36
d に接続され、沈積物16に洗浄水を供給し、洗浄するよ
うにしている。
【0028】そして、真空タンク24の側面の略中央に
は、一端が受入槽1の上部に接続され、真空タンク24内
に流入された被処理液6や洗浄部25に吸引された沈積物
16の洗浄後の洗浄排水を、再び受入槽1に流入させる排
水の電動弁44を有した排水管45が接続されている。
【0029】一方、水切りコンベア30は、液溜め部47
と、下端がこの液溜め部47の底部に位置し、一定の角度
を持つ傾斜にて上方に突出するコンベア部48とから構成
されている。
【0030】そして、液溜め部47は、箱形状に形成され
上部にオーバーフローする戻し管53が設置され、中間部
に水抜電動弁51及び水抜管52が設置されている。この戻
し管53及び水抜管52は、受入槽1に接続されている。
【0031】また、このコンベア部48は、筒状のケーシ
ング56と、このケーシング56内に同軸状で図示しない駆
動手段にて回転可能に設けられたスパイラル状のスクリ
ュー体57とから構成され、スクリュー体57の外周とケー
シング56の内周面との間には、例えば略5〜15mmの間
隙が形成されている。
【0032】なお、この間隙は、スクリュー体57にて液
溜め部47の底部に沈積した沈積物16を上方に搬送し、沈
積物16に付着する液は、液溜め部47に落下して、沈積物
16の水切りが行えるようになっている。
【0033】また、コンベア部48の上端の下面には、下
方に開口しスクリュー体57にて搬送した沈積物16を排出
する排出口58が形成され、この排出口58の下方には、沈
積物16を収納するホッパ59が設けられている。そして、
このホッパ59の下部には、土石運搬車60などに収納した
沈積物16を適宜排出するシュート61が設けられている。
【0034】次に、上記の除砂装置の被処理液の除砂お
よび除渣処理の動作を説明する。
【0035】まず、汚水運搬車5のホース7を受入槽1
の受入口2に接続し、ホース7から受入槽1の受入口2
を介して、汚水運搬車5に収容したし尿などの被処理液
6を受入槽1の沈砂部9に流入する。そして、この沈砂
部9に流入した被処理液6は、被処理液6中の比較的大
きい砂利や礫、金属片や汚物などの沈積物16が砂溜部11
に沈積する。この後、比較的大きい沈積物16が沈降した
上澄みである被処理液6は、オーバーフローして受入部
10に流入する。
【0036】また、この受入部10に流入した被処理液6
中の沈砂部9にて沈積しなかった比較的小さい砂利や荒
い砂、汚物などの沈積物16が、受入部10の底部の沈積部
12に沈積する。そして、この受入部10に流入し沈積物16
が沈降した上澄みである被処理液6は、ポンプ15の駆動
により搬送管14を介して除渣手段17に搬送する。
【0037】次に、除渣手段17に流入した被処理液6
は、例えば濾過分離や遠心分離、回転スクリーンなどに
より、受入槽1の沈積部12に沈積しなかった紙、ビニー
ル、布、汚物などが分離され、貯留槽19の沈砂ピット21
に流入される。そして、この沈砂ピット21に流入した被
処理液6は、直径約1mm以下の泥や細かい砂などが徐々
に沈砂ピット21の沈殿部22に沈降し、被処理液6は、オ
ーバーフローして貯留槽19の貯留部20に貯留される。
【0038】なお、この沈砂ピット21に流入した沈積物
16は、除渣手段17にて紙、ビニール、布、汚物などの比
重の軽いごみなどが取り除かれているため、沈降しやす
くなっている。
【0039】この後、貯留部20に一定量になるまで貯留
された被処理液6は、次工程以降の例えば生物処理など
の装置に搬送され処理される。
【0040】一方、受入槽1の沈砂部9の砂溜部11およ
び受入部10の沈積部12、貯留槽19の沈砂ピット21の沈殿
部22に沈積した沈積物16は、吸引管34a ,34b ,34c に
より受入槽1および貯留槽19外にそれぞれ吸い出され
る。
【0041】また、この沈積物16の吸い出しは、被処理
液6として例えばし尿の場合には、沈積物16として約
0.3%程度含有されており、沈砂部9の砂溜部11で
は、例えば1回/週、受入部10の沈積部12では、例えば
2回/月、沈砂ピット21の沈殿部22では、例えば1回/
月行われる。
【0042】すなわち、上記沈積物16の吸い出しの際、
沈積物16は、沈降堆積した状態となっている。したがっ
て、受入槽1の受入部10の沈積部12においては、まず、
電動弁41a ,37b を開放し、ブロワ39にて空気導入管36
b から、例えば1.7m3 /分×4000mmAqにて吸引
管34b に空気を導入し、この吸引管34b の下端の開口よ
り沈積物16に空気を吐出する。また、この空気の吐出
は、沈積物16がこなれる一定時間の経過後ブロワ39を停
止し電動弁41a を閉じる。次に、電動弁41b ,37b を開
放し、洗浄ポンプ43にて空気導入管36b より洗浄水を供
給し、こなれた沈積物16の内、比重の軽い紙、ビニー
ル、布、汚物を洗い流し、沈殿した砂類を流動化しやす
い状態とし、洗浄ポンプ43を停止し、電動弁41b を閉じ
る。
【0043】そして、真空タンク24内を、例えば5.8
3 /分×730mmHgで真空ポンプ26で駆動させて真空
状態とし、所定の真空状態に達した時点で、電動弁35b
を開放する。この時同時にブロワ39を運転し、電動弁41
a ,37b を開放し、受入槽1の受入部10の沈積部12に沈
積した沈積物16を、吐出される空気とともに吸引する。
【0044】なお、受入槽1の沈砂部9の砂溜部11およ
び貯留槽19の沈砂ピット21の沈殿部22にそれぞれ沈積し
た沈積物16の吸い出しにおいても、上述の受入槽1の受
入部10の沈積部12と同様な吸引工程で吸い出される。
【0045】そして、この吸引の際、図2に示すよう
に、受入槽1および貯留槽19にて沈積した沈積物16は、
ブロワ39にて空気導入管36b から空気を導入されつつ、
真空ポンプ26にて真空タンク24に真空吸引される。
【0046】この吸引により、沈積物16は、図2に示す
ように、沈積物16の粒間などに空気が存在し、吸引管34
b 内における単位体積当たりの見掛上の比重が低下す
る。さらに、沈積物16は、吐出された空気のエアリフト
により、気泡にて押し上げられるように浮力が働き、吸
引管34b 内を上方に運ばれる。
【0047】このように、真空による吸引に加えて吐出
された空気のエアリフトにより、吸引管34b 内の吸引さ
れた沈積物16は、粒間などに空気が存在して、見掛上の
比重が低下するため、特に、深い位置にある沈積物16も
容易に真空タンク24に吸い上げることができるようにな
る。
【0048】そして、一定時間真空タンク24に吸引した
後、空気導入管36b の電動弁37b を閉じ、真空ポンプ26
を停止するとともに、吸引管34b の電動弁35b を閉じ
る。次に、洗浄弁42を開放するとともに、電動弁41a を
開放し、ブロワ39を運転し沈積物16を空気洗浄し沈積物
16の砂類と汚物とのからみをこなし、一定時間後ブロワ
39を停止し電動弁41a を閉じる。次に、洗浄弁42、電動
弁41b ,44を開放し、洗浄ポンプ43を運転し、真空タン
ク24内の砂類と分離された汚物を洗い流し、その排水を
排水管45を介して受入槽1に戻す。
【0049】また、真空ポンプ26による吸引、および、
洗浄における空気および洗浄水の供給の際に、真空タン
ク24内の悪臭を伴う空気は、脱気管27を介して図示しな
い排気処理手段にて無害無臭に処理されて、外気に排出
される。
【0050】また、真空タンク24の洗浄部25に沈積した
洗浄により汚物が取り除かれた礫や砂、金属片などの沈
積物16は、まず水切りコンベア30の水抜電動弁51を閉
じ、電動弁29の開放により、排出管31を介して水切りコ
ンベア30の水溜め部に投下される。
【0051】水切りコンベア30内では、スクリュー体57
を数〜数十回転/分でゆっくり回転させ、液溜め部47の
下部の沈積物を、コンベア部48の上方に掻き揚げてい
く。
【0052】また、この沈積物16の掻き揚げの際、スク
リュー体57とケーシング56との間隙では液溜め部47に堪
った被処理液6や沈積物16に含まれた被処理液6は、間
隙にてコンベア部48の下方に流下し、沈積物16は水切り
される。なお、スクリュー体57とケーシング56との間隙
の寸法より細かい沈積物16、例えば沈砂ピット21から吸
い出した粒径が1mm以下の細かい砂などの沈積物16は、
集積しているため、スクリュー体57とケーシング56との
間隙から下方に落下せず、上方に掻き揚げられて水切り
される。
【0053】水切りコンベア30より沈積物の水切り排出
が終了すると、水抜電動弁51を開放し、液溜め部47の液
を水抜管52を介して受入槽1へ戻し、液溜め部47の液位
を下げ次の沈積物16の受入れ準備を行なう。
【0054】そして、このスクリュー体57にて掻き揚げ
られ水切りされた沈積物16は、コンベア部48の上部の排
出口58よりホッパ59に投下され、収容される。この後、
所定量に収容された沈積物16は、シュート61を介して土
石運搬車60に積載され、例えば埋め立て地などにて処理
される。
【0055】したがって、従来の除砂装置において、特
に、従来の構造の真空ポンプ26による真空吸引では吸い
出しできなかった、深い位置にある受入槽1および貯留
槽19の底部に沈積した沈積物16を、従来の真空ポンプ26
にて受入槽1および貯留槽19外に吸い出しできる。
【0056】このため、従来の除砂装置においては除去
できなかった受入槽1の底部に沈積した沈積物16が除砂
されるため、ポンプ15および除渣手段17に大きな負荷が
掛からず、ポンプ15および除渣手段17の損傷を防止でき
る一方、除渣手段17の構造を簡略化できる。
【0057】また、貯留槽19の底部の、除渣手段17に
て、紙、ビニール、汚物などの比重の軽いゴミが除去さ
れることで沈降しやすくなった細かい砂、沈積物16も除
砂できるため、次工程以降の生物処理装置などに大きな
負荷が掛からず、次工程以降の生物処理装置などの損傷
および閉塞を防止できるとともに、装置を停止して貯留
槽19内に沈積した沈積物16の取り除き掃除をする必要が
ほとんどなく、除砂効率も向上できる。
【0058】さらに、従来、作業者にて受入槽1の沈砂
部9に沈積した沈積物16を真空吸引にて真空タンク24に
吸い出し、真空タンク24内の沈積物16を作業者にて掻き
出していたが、受入槽1の沈積部12および貯留槽19の沈
砂ピット21と同様に、真空タンク24に真空吸引し、水切
りコンベア30にて装置外に排出するため、被処理液6の
除砂を自動化でき、人手を要せず一連の工程で容易に行
え、作業環境問題も解決できる。
【0059】また、真空吸引の際に空気を導入するた
め、吸引管34a ,34b ,34c 内で沈積物16が閉塞するの
を防止でき、安定した除砂ができる。
【0060】なお、上記実施例において、し尿の除砂に
ついて説明したが、砂利や砂などを含むいずれの水域の
被処理液6の除砂を対象とすることができる。
【0061】また、被処理液6の状態により、沈積物16
を沈積させる複数の槽を設け、それぞれについて空気導
入管36a ,36b ,36c が接続された吸引管34a ,34b ,
34cを配設して真空吸引してもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の除砂装置によれば、受入
口を介して被処理液が流入される受入槽の底部の沈積部
に開口する吸引管に、この吸引管の沈積部側の端部近傍
に連結した空気導入管より空気を吐出するとともに、真
空ポンプにて沈積部に沈積した沈積物を吸引管を介して
真空タンクに吸引し除砂するので、吸引管に吸引される
沈積物の見掛上の比重が低下するとともに、空気のエア
リフトにより、深い位置に沈積する沈積物を容易に吸い
上げでき、人手を要せず効率よく除砂できる。
【0063】請求項2記載の除砂装置によれば、請求項
1記載の吸引管より吸引され真空タンク内に収容される
沈積物を、ケーシングの内周面とスパイラル状のスクリ
ュー体の外周縁との間隙にて、被処理液を水切りしつつ
駆動手段にて回転されるスクリュー体にて沈積物を搬送
し、ケーシングの上部近傍の排出口より排出するので、
人手を要せず沈積物を容易に水切りでき、装置外へ容易
に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除砂装置の一実施例の構成を示す系統
説明図である。
【図2】同上吸引管にて沈積物を吸引する状況を示す断
面図である。
【図3】従来の除砂装置の一実施例の構成を示す系統説
明図である。
【図4】同上吸引管にて沈積物を吸引する状況を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 受入槽 2 受入口 6 被処理液 12 沈積部 16 沈積物 24 真空タンク 26 真空ポンプ 30 水切りコンベア 34a ,34b ,34c 吸引管 36a ,36b ,36c 空気導入管 56 ケーシング 57 スクリュー体 58 排出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理液が流入される受入口を有し底部
    に沈積部を設けた受入槽と、 この受入槽の沈積部に一端が開口する吸引管と、 この吸引管が接続され前記沈積部に沈積する沈積物を前
    記吸引管を介して吸い上げる真空ポンプを有した真空タ
    ンクと、 一端が前記吸引管の前記沈積部側の端部近傍に連結され
    前記吸引管に空気を吐出する空気導入管とを備え、 前記空気導入管より吐出された空気とともに前記真空ポ
    ンプにて前記沈積部の前記沈積物を前記吸引管を介して
    吸引することを特徴とする除砂装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の真空タンクに下端が接続
    され所定の角度に傾斜し上部近傍に前記真空タンク内か
    ら投入される沈積物を排出する排出口を有した筒状のケ
    ーシングと、 このケーシング内に同軸状で外周縁がこのケーシングの
    内周面と所定の間隙を有して駆動手段にて回転自在に軸
    支されたスパイラル状のスクリュー体とを設けた水切り
    コンベアを備え、 前記真空タンクより投入される被処理液を含む沈積物を
    前記駆動手段の駆動により回転するスクリュー体にて前
    記間隙で被処理液を水切りしつつ前記沈積物を搬送し前
    記排出口から排出することを特徴とする除砂装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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