JP2003082555A - 透湿防水性自己調節布帛 - Google Patents

透湿防水性自己調節布帛

Info

Publication number
JP2003082555A
JP2003082555A JP2001270067A JP2001270067A JP2003082555A JP 2003082555 A JP2003082555 A JP 2003082555A JP 2001270067 A JP2001270067 A JP 2001270067A JP 2001270067 A JP2001270067 A JP 2001270067A JP 2003082555 A JP2003082555 A JP 2003082555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
fiber
fabric
moisture
permeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001270067A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Sei
雅樹 清
Mitsuo Matsumoto
三男 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2001270067A priority Critical patent/JP2003082555A/ja
Publication of JP2003082555A publication Critical patent/JP2003082555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天以外の気候では通気性を有し、雨天時に
は防水機能が向上する布帛、すなわち、着用快適性に優
れた透湿防水性自己調節布帛を提供する。 【解決手段】 吸水性熱可塑性ポリマーを芯成分とし、
繊維形成性ポリマーを鞘成分とする芯鞘型複合繊維
(A)と湿度の変化に対して実質的に寸法変化しない繊
維(B)からなる複合糸を少なくとも一部に含む布帛で
あって、10分間25℃の水中浸漬処理後における該布
帛の通気度が、25℃30%RH平衡時における該布帛
の通気度に対して95%以下である透湿防水性自己調節
布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の湿度の変化
を自己感知し、透湿性を変化させる機能を有する、衣料
用布帛に好適な透湿防水性自己調整布帛に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から布帛に透湿防水機能を付与する
方法として、超極細繊維を使って高密度織物に加工する
方法、布帛に多孔質のポリテトラフルオロエチレン薄膜
などをラミネートする方法、さらには、布帛にポリウレ
タン系などの透湿防水性樹脂をコーテイングする方法が
知られている。しかるに、従来のこのような透湿防水性
布帛は、周囲の湿度が変化しても一般に吸水性や通気性
などの特性は変化しない。このため、かかる布帛を着用
して運動すると、発汗により衣服内の湿度が高くなり、
不快感が強くなるという問題があった。
【0003】一方、天然繊維が吸湿した際、捲縮自己調
節する性質にならい、合成繊維に、吸湿による捲縮自己
調節機能を付与する試みもなされている。例えば、特公
昭63−44843号公報、特公昭63−44844号
公報は、変性ポリエチレンテレフタレートとナイロン6
とをサイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維で、ナ
イロン6の吸湿による伸び縮みを利用して捲縮を変化さ
せる方法を提案している。しかるに、かかる方法は布団
綿用として短繊維の嵩高性を変化させるために開発され
たものであり、下記の問題点を有することが本発明者ら
の検討結果により判明した。即ち、かかる複合繊維を全
量用いて布帛となすと、確かに湿度の変化を感知して該
複合繊維の捲縮粗さは変化するものの、同時に布帛の寸
法も大きく変化してしまい、衣服に供することができな
いばかりか、湿度変化に対する透湿性の自己調節機能も
充分には得られないことが分った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、布帛の寸法
を実質的に維持したまま、雨天以外の気候では透湿性、
通気性を有し、雨天時には防水機能が向上する布帛、す
なわち、衣料用布帛に好適な、着用快適性に優れた透湿
防水性自己調節布帛を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成するため鋭意検討した結果、芯成分が吸水性熱
可塑性ポリマーである芯鞘型複合繊維(A)と、湿度変
化に対して寸法が実質的に変化しない繊維(B)からな
る複合糸を用いて布帛を形成し、芯鞘型複合繊維(A)
の鞘部を破砕することで、該布帛内の空隙率が吸水状態
と乾燥状態とで変化し、透湿防水性を自己調節する布帛
が得られることを知り、本発明を完成するに至った。
【0006】かくして、本発明によれば、「吸水性熱可
塑性ポリマーを芯成分とし、繊維形成性ポリマーを鞘成
分とする芯鞘型複合繊維(A)と湿度の変化に対して実
質的に寸法変化しない繊維(B)からなる複合糸を少な
くとも一部に含む布帛であって、10分間25℃の水中
浸漬処理後における該布帛の通気度が、25℃30%R
H平衡時における該布帛の通気度に対して95%以下で
あることを特徴とする透湿防水性自己調節布帛。」が提
供される。
【0007】その際、芯部を構成する上記吸水性熱可塑
性ポリマーは、吸水時に所定の倍率以上に膨張すること
が好ましく、該芯部の膨張により鞘部が破砕され、優れ
た透湿防水性自己調節機能が得られる。かかる吸水性熱
可塑性ポリマーとしては、布帛にストレッチ性を持たせ
る上でポリアクリル酸金属塩を配合したポリエーテルエ
ステルブロック共重合体、もしくは5−スルホイソフタ
ル酸金属塩を共重合したポリエーテルエステルブロック
共重合体、もしくはポリエーテル成分とポリエステル成
分がポリイソシアネート成分で結合されているポリエー
テルエステルブロック共重合体が好適に選択される。ま
た、前記芯鞘型複合繊維(A)と湿度の変化に対して実
質的に寸法変化しない繊維(B)からなる複合糸におい
て、芯鞘型複合繊維(A)と繊維(B)との重量比を所
定の比率とし、該複合糸を用いて布帛となすことによ
り、該布帛は優れた透湿防水性自己調節機能と寸法維持
性を兼備することができる。さらに、本発明の透湿防水
性自己調節布帛は、耐水圧が500mmH2O以上であ
ることが好ましく、また、湿潤時の寸法変化が所定範囲
内であることが、衣料用布帛として使用する上で特に好
ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明で使用される芯鞘型複
合繊維(A)の芯部は、吸水性熱可塑性ポリマーからな
り、かかる吸水性熱可塑性ポリマーとしては、吸水性を
有する熱可塑性ポリマーであれば特に限定されないが、
優れた透湿防水性自己調節効果を得る上で下記(1)式
を満足するものが好ましい。 (1)A1≧2.5×A0 (より好ましくはA1≧3.0×A0) ただし、A1は上記芯鞘型複合繊維を10分間25℃の
水中浸漬処理した後において、芯部の繊維横断面におけ
る断面積、A0は25℃30%RH平衡時において、芯
部の繊維横断面における断面積を各々示す。ここで、A
1がA0の2.5倍よりも小さい場合は、かかる芯鞘型
複合繊維を用いて布帛となしても、該布帛は、雰囲気湿
度が変化しても、布帛内空隙率を十分変化させることが
できず、透湿防水性自己調節効果が得られにくくなる。
【0009】かかる吸水性熱可塑性ポリマーとしては、
ポリアクリル酸金属塩、ポリアクリル酸及びその共重合
体、ポリメタアクリル酸およびその共重合体、ポリビニ
ルアルコールおよびその共重合体、ポリアクリルアミド
およびその重合体、ポリオキシエチレン系ポリマーなど
を配合した熱可塑性ポリマーや5−スルホイソフタル酸
成分を共重合した熱可塑性ポリマー、またはポリエーテ
ル成分とポリエステル成分がポリイソシアネート成分で
結合されている熱可塑性ポリマーが例示され、該熱可塑
性ポリマーとしては布帛にストレッチ性を付与するため
にポリエーテルエステルブロック共重合体を使用するこ
とが好ましい。
【0010】ここで、ポリエーテルエステルブロック共
重合体とは、芳香族ポリエステル単位をハードセグメン
トとし、ポリ(アルキレンオキシド)グリコール単位を
ソフトセグメントとする共重合体を意味し、芳香族ポリ
エステルとしては、酸成分の80モル%以上、好ましく
は90モル%以上がテレフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、あるいは4,4´−ジフェニルジカルボ
ン酸から選択される1種の酸成分からなり、グリコール
成分の80モル%以上、好ましくは90モル%以上が、
1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、あるい
は1,3−プロパンジオールから選択される1種の低分
子量グリコールからなるポリエステルが好ましく用いら
れる。
【0011】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(プロピ
レンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキ
シド)グリコールなどが挙げられ、好ましくはポリ(テ
トラメチレンオキシド)グリコールの単独重合体または
前記単独重合体を構成する反復単位の2種以上がランダ
ムまたはブロック状に共重合したランダム共重合体また
はブロック共重合体、またはさらに前記単独重合体また
は共重合体の2種以上が混合された混合重合体が使用さ
れる。
【0012】ここで用いるポリ(アルキレンオキシド)
グリコールの平均分子量は、400〜6000、特に6
00〜4000が好ましい。平均分子量が400未満で
は、得られるポリエーテルエステルブロック共重合体の
ブロック性が低下するため弾性的性能に劣る傾向にあ
り、平均分子量が6000を越える場合は、生成ポリマ
ーが相分離してブロック共重合体となりがたく、弾性的
性能に劣る傾向にある。
【0013】かかるポリエーテルエステルブロック共重
合体は、通常の共重合ポリエステルの製造法にならっ
て、製造しうる。具体的には、前記酸成分および/また
はそのアルキルエステルと低分子量グリコールおよびポ
リ(アルキレンオキシド)グリコールを反応器に入れ、
触媒の存在下または不存在下でエステル交換反応あるい
はエステル化反応を行い、さらには高真空で重縮合反応
を行って所望の重合度まで上げる方法である。
【0014】次に、本発明で使用される芯鞘型複合繊維
(A)の鞘部は繊維形成性ポリマーからなり、かかる繊
維形成性ポリマーとしては、溶融紡糸により繊維を形成
し得るポリマーであれば特に限定されず、例えばポリエ
ステル、ポリアミド、ポリオレフィン等の任意の熱可塑
性重合体を挙げることができ、なかでも繊維形成性ポリ
エステルが好ましい。
【0015】かかる繊維形成性ポリエステルの具体例と
しては、主たる繰返し単位がエチレンテレフタレートで
あるポリエチレンテレフタレート系ポリエステル、主た
る繰返し単位がトリメチレンテレフタレートであるポリ
トリメチレンテレフタレート系ポリエステル、又は主た
る繰返し単位がブチレンテレフタレートであるポリブチ
レンテレフタレート系ポリエステルが好ましい。
【0016】なお、上記のポリエチレンテレフタレート
系、ポリトリメチレンテレフタレート系、又はポリブチ
レンテレフタレート系ポリエステルは、必要に応じて少
量(通常30モル%未満)の共重合成分を有していても
よく、例えば共重合酸成分としては、イソフタル酸、ジ
フェニルジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸等を、また、オキシカルボン酸成分としては、パラヒ
ドロキシ安息香酸等を、さらにジオール成分としては上
記の繰り返し単位を形成しているグリコール成分以外の
エチレングリコール、トリメチレングリコール、ブチレ
ングリコール、さらには、ヘキサメチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、ビスフェノール(フェノール
性水酸基にエチレンオキサイドを付加したものでもよ
い)、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等を挙げることができる。また、ポリアミド及
びポリオレフィンの具体例としては、ナイロン−6、ナ
イロン−66、ポリプロピレン等、及びこれらに少量の
共重合成分を含有するものを挙げることができる。な
お、芯部を形成する吸水性熱可塑性ポリマーと鞘部を形
成する繊維形成性ポリマーには、酸化チタン、カーボン
ブラック等の顔料のほか従来公知の抗酸化剤、着色防止
剤、耐光剤、帯電防止剤等が添加されてももちろん良
い。
【0017】本発明で使用される芯鞘型複合繊維(A)
は、上記のようなポリマーからなり、芯部と鞘部の重量
比は20:80〜80:20(より好ましくは30:7
0〜70:30)であることが好ましい。芯部の重量割
合が該範囲よりも小さいと、本発明の主目的である透湿
防水性自己調節効果が得られにくく、芯部の重量割合が
該範囲よりも大きいと前記芯鞘型複合繊維の繊維強度が
低くなりやすく、製糸性も悪くなる傾向にある。また、
該芯鞘型複合繊維の芯鞘形状は、同心円状でも偏心円状
でも多島状でもよく、繊維断面形状は丸ばかりでなく、
三角、多角、H型などの異型断面でもよい。芯鞘型複合
繊維の内部には中空部分を設けることも可能である。ま
た、該芯鞘型複合繊維の糸条形態は、フィラメント、ス
テープルのどちらでもよく、撚数、交絡数などは使用目
的に応じて自由に選択できる。芯鞘型複合繊維(A)の
総繊度、単糸繊度については特に限定されないが、布帛
の風合い等を考慮すると、総繊度30〜200dte
x、単糸繊度1.2〜4.0dtexのマルチフィラメ
ントであることが好ましい。さらに、本発明で使用され
る芯鞘型複合繊維(A)において、鞘部が破砕されてい
ると、吸水性熱可塑性ポリマーからなる芯部が水分を吸
収しやすく好ましい。かかる鞘部の破砕は、上記芯鞘型
複合繊維に物理的な外力を加える方法によってもよい
が、該芯鞘型複合繊維(A)を水中に浸漬し、芯部を膨
張させることにより鞘部を破砕する方法が好ましく例示
される。特に、該芯鞘型複合繊維を用いて布帛を形成し
た後、染色加工の工程中においてかかる布帛を水中で浸
漬処理する方法がより好ましく例示される。なお、上記
芯鞘型複合繊維(A)は常法による複合繊維の製造方法
により得られる。
【0018】一方、繊維(B)は湿度変化に対して実質
的に寸法変化しない繊維であれば特に限定されず、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、
ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、アクリル、パ
ラ型あるいはメタ型アラミド、またはそれらの変性合成
繊維、さらには天然繊維、再生繊維、半合成繊維など衣
料に適した繊維であれば自由に選択できる。繊維(B)
の断面形状も丸断面に限定されず、異型断面でもよい。
それらの繊維形態も、フィラメント糸、紡績糸、捲縮
糸、エアジェット加工糸など布帛の使用目的に応じて自
由に選択できる。繊維(B)の総繊度、単糸繊度につい
ても特に限定されないが、布帛の風合い等を考慮すると
総繊度20〜150dtex、単糸繊度0.04〜4.
0dtexのマルチフィラメントであることが好まし
い。また、繊維(B)の熱水収縮率は上記芯鞘型複合繊
維(A)の熱水収縮率よりも3%以上(より好ましくは
4%以上15%以下)高いことが好ましく、このような
熱水収縮率を選択することにより、充填密度の高い、嵩
性のある布帛が得られる。
【0019】本発明で使用される複合糸は上記芯鞘型複
合繊維(A)と繊維(B)からなり、下記(2)式を満
足することが好ましい。 (2)70≧DA/(DA+DB)×100≧30 (好ましくは60≧DA/(DA+DB)×100≧4
0) 但し、DAは芯鞘型複合繊維(A)の総繊度(dte
x)、DBは繊維(B)の総繊度(dtex)である。
【0020】上記(2)式において、芯鞘型複合繊維
(A)の総繊度が該範囲よりも大きいと、繊維(B)の
含有比率が低いため、本発明の布帛に伸長力等の外力が
作用すると布帛の耐久性が低下する恐れがある。一方、
上記(2)式において、芯鞘型複合繊維(A)の総繊度
が該範囲よりも小さいと布帛中の芯鞘型複合繊維(A)
の含有比率が低いため、透湿性の自己調節機能が低下す
る恐れがある。
【0021】本発明で使用される複合糸は上記の芯鞘型
複合繊維(A)と繊維(B)からなり、複合糸の形態と
しては特に限定されないが、混繊糸または複合仮撚糸で
あることが好ましい。
【0022】図1は本発明で使用される複合糸を製造す
る装置の一実施態様を例示するものである。該図を用い
て本発明で使用される複合糸の1形態である混繊糸を製
造するための好ましい方法について説明する。
【0023】まず、常法により製造された芯鞘型複合繊
維(A)はプリテンションローラー1で引き出された
後、供給ローラー2と取り出しローラー4との間で緊張
または弛緩された状態で熱処理ヒーター3で熱セットさ
れる。ここで、該熱セットの条件により、芯鞘型複合繊
維(A)の熱水収縮率が適宜設定される。その後、芯鞘
型複合繊維(A)と常法により製造された繊維(B)が
引き揃えられ、混繊される。かかる混繊の方法としては
インターレースノズルを用いるのが一般的であり交絡数
が20〜60ケ/mとなるようインターレース加工を施
すことが好ましい。また、インターレースノズルで混繊
処理された該混繊糸にさらに撚糸を施してもよいが、撚
数が多くなると、該混繊糸の嵩高性が撚りによって締め
付けられ、製品の自己調節機能が低下してしまうため好
ましくない。このため、撚糸を施す場合は(10000
/√Dtex)T/m以内の撚数にとどめておいた方が
よい。
【0024】図2は、本発明の複合糸を製造する装置の
別の実施態様を例示するものである。該図を用いて本発
明で使用される複合糸の1形態である複合仮撚糸を製造
するための好ましい方法について説明する。
【0025】まず、未延伸芯鞘型複合繊維(A)と未延
伸繊維(B)を引き揃えて、第1ローラ7によって、仮
撚加工域に供給され、撚り掛け装置11によって施撚さ
れる。ここで、前記未延伸芯鞘型複合繊維(A)の伸度
が未延伸繊維(B)の伸度よりも高いと、繊維(B)に
芯鞘型複合繊維(A)が巻きつくような形態となり好ま
しい。かかる形態を有する複合糸を用いて布帛となす
と、充填密度の高い、嵩性のある布帛が得られる。未延
伸芯鞘型複合繊維(A)の伸度は未延伸繊維(B)の伸
度よりも50%以上(より好ましくは80%以上300
%以下)高いことが好ましい。その後、熱処理ヒータ4
によってその形態がセットされる。セット温度が90〜
150℃(より好ましくは100〜130℃)が好適に
選択される。この工程において、複合仮撚糸に抱合性を
付与して取扱性を向上させるために、仮撚加工前に第1
ローラ7と第2ローラ9との間でインターレースノズル
8によって、20〜60ケ/mの交絡を付与することが
好ましく、また、この交絡は仮撚加工後、巻取るまでに
付与してもよい。
【0026】また、得られる複合仮撚糸の熱収縮率を低
減して、用途に適応させるために、仮撚加工された複合
糸は第3ローラ12の後、熱処理ヒータ(図示せず)で
熱セットし、その後巻取り装置7で巻き取ってもよい。
【0027】仮撚加工時の延伸倍率は、芯糸の伸度に応
じて設定され、伸度(倍)×0.65前後であることが
好ましい。
【0028】用いる撚り掛け装置11としては、デイス
ク式あるいはベルト式の摩擦式撚り掛け装置が糸掛けし
やすく、糸切れも少なくて適当であるが、ピン方式の撚
り掛け装置であってもよい。仮撚数は、芯糸の周りに鞘
糸を充分に捩じり延伸を施すとともに、糸長差を発生せ
しめるため、できるだけ多くした方がよく、仮撚数(T
/m)=(34000/√Dtex)×αの式において
α=0.5〜1.5が好ましく、通常は0.9〜1.1
位とするのがよい。
【0029】摩擦式撚り掛け装置を用いて仮撚を施す場
合は、目安として解撚張力/加撚張力の比を0.5〜
1.2とすると、必要な仮撚数が得られ、通常は0.7
〜1.0を採用すればよい。
【0030】また、上記の複合仮撚糸に撚糸を施しても
よいが、撚数が多くなると、該混繊糸の嵩高性が撚りに
よって締め付けられ、製品の自己調節機能が低下してし
まうため好ましくない。このため、撚糸を施す場合は
(10000/√Dtex)T/m以内の撚数にとどめ
ておいた方がよい。
【0031】本発明の透湿防水性自己調節布帛は、上記
のような複合糸を少なくとも一部に含む布帛であって、
10分間25℃の水中浸漬処理後において、通気度が、
25℃、30%RH平衡時における該布帛の通気度に対
して95%以下(好ましくは70%以上90%以下)の
布帛である。
【0032】ここで、10分間25℃の水中浸漬処理後
の布帛通気度が上記範囲よりも高いと、十分な防水効果
が得られず好ましくない。また、該通気度が25℃、3
0%RH平衡時における布帛の通気度が70%よりも低
い場合は、ムレ感の問題を発生しやすくなる。
【0033】かかる機能を有する本発明の透湿性自己調
節布帛は上記の複合糸を用いて布帛となすことによって
得られる。布帛形態としては、織物、編物、不織布など
目的に応じて適宜選択できる。布帛の組織、密度も自由
に選択できる。ここで、該布帛に上記の複合糸を30w
t%以上(より好ましくは40wt%以上)含んでいる
と本発明の主目的である透湿防水性の自己調節機能が充
分得られ、好ましい。かかる複合糸と他の繊維で布帛を
構成する場合は、布帛の構造を、織物または編物とし、
上記複合糸と他の繊維を交互に/2本ごとに/3本ごと
に配列させることが好ましい。
【0034】本発明の透湿防水性自己調節布帛は上記の
複合糸を少なくとも一部に用いた布帛であり、それらの
総繊度、単糸繊度、フィラメント数、撚数などは使用目
的により自由に選択できるが、本発明の主目的である透
湿防水性自己調節効果を十分発現させるために、耐水性
が500mmH2O以上になるような繊度、フィラメン
ト数、布帛密度を選定することが好ましい。
【0035】さらに、本発明の透湿防水性自己調節布帛
において、10分間25℃の水中浸漬処理後における布
帛の寸法と、25℃、30%RH平衡時における布帛の
寸法との差が、それぞれ3%以内(より好ましくは2%
以内)となるよう、上記繊維の種類及び繊度を適宜選択
することにより、衣料用布帛に好適な、着用快適性に優
れた透湿防水性自己調節布帛が得られる。
【0036】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を詳述する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
<極限粘度>オルトクロロフェノールを溶媒とし、25
℃で求めた。 <透湿度>JISL1099に従って測定した。 <耐水圧>JISL1092に従って測定した。 <通気度>JISL1096に従って測定し、防水性の
代用特性とした。 <芯部繊維横断面積の膨張率>芯鞘型複合繊維の横断面
写真を電子顕微鏡で撮影し(n=96)、下記式により
求めた。 芯部繊維横断面積の膨張率=吸水後の芯部横断面積/乾
燥状態の芯部横断面積(倍)
【0037】[実施例1]鞘成分として極限粘度0.9
8のポリトリメチレンテレフタレート、芯成分としてテ
レフタル酸ジメチル100重量部、テトラメチレングリ
コ−ル64重量部、エチレングリコール10重量部、ポ
リエチレングリコール(数平均分子量4000)200
重量部及び5−ナトリウムスルホイソフタル酸10重量
部から合成されるポリエーテルエステルブロック共重合
体を用い、複合紡糸機で、芯/鞘成分の重量比を4:
6、紡糸温度260℃、紡糸速度1000m/minの
条件で同心円形状の芯鞘型に複合溶融吐出した後、冷却
固化、油剤付与した後、引き取りローラを介して引き取
り、241dtex/24filの未延伸芯鞘型複合繊
維を得た。次いで該未延伸芯鞘型複合繊維を延伸倍率
2.9倍、予熱温度80℃、熱セット温度140℃で延
伸することにより83dtex/24filの芯鞘型複
合繊維(A)を得た。
【0038】一方、常法の製造方法で56dtex/2
4filのポリエチレンテレフタレート繊維(B)を得
た。
【0039】次いで、図1に熱処理ヒーター3を用いて
該芯鞘型複合繊維(A)を1%の弛緩状態で120℃の
熱処理を施した後、芯鞘型複合繊維(A)と繊維(B)
を引き揃え、引き続きインターレースノズル5で交絡数
37ケ/mの交絡加工を施して混繊糸を得た。
【0040】該混繊糸を全量用いて平組織の高密度織物
を織成し、該織物を25℃の水中に1時間浸漬し、該織
物に含まれる芯鞘型複合繊維の芯成分を膨潤させ、鞘成
分を破砕した後、常法の乾熱180℃によるプレセッ
ト、高圧120℃による染色、乾熱160℃による仕上
げセットを施し、仕上げ密度が経220本/2.54c
m、緯160本/2.54cmの製品を得た。
【0041】[実施例2]鞘成分として極限粘度0.9
8のポリトリメチレンテレフタレート、芯成分としてテ
レフタル酸ジメチル100重量部、テトラメチレングリ
コ−ル64重量部、エチレングリコール10重量部、ポ
リエチレングリコール(数平均分子量4000)200
重量部及び5−ナトリウムスルホイソフタル酸10重量
部から合成されるポリエーテルエステルブロック共重合
体を用い、複合紡糸機で、芯/鞘成分の重量比を4:
6、紡糸温度260℃、紡糸速度1000m/minの
条件で同心円形状の芯鞘型に複合溶融吐出した後、冷却
固化、油剤付与した後、引き取りローラを介して引き取
り、241dtex/24fil、伸度280%の未延
伸芯鞘型複合繊維(A)を得た。
【0042】一方、常法の製造方法で128dtex/
24fil、伸度120%の未延伸ポリエチレンテレフ
タレート繊維(B)を得た。
【0043】次いで、図2に示す複合仮撚装置を用い
て、芯鞘型複合繊維(A)と繊維(B)を引き揃え、引
き続きインターレースノズル8で交絡数32ケ/mのイ
ンターレース加工を施した後、熱処理ヒータ4の温度1
20℃、延伸倍率1.5倍でフリクション式撚り掛け装
置で仮撚加工を施し、繊維(B)が芯部に位置し、その
周囲に芯鞘型複合繊維(A)が捲回被覆した複合仮撚糸
を得た。
【0044】該混繊糸を全量用いて平組織の高密度織物
を織成し、該織物を25℃の水中に1時間浸漬し、該織
物に含まれる芯鞘型複合繊維の芯成分を膨潤させ、鞘成
分を破砕した後、常法の乾熱180℃によるプレセッ
ト、高圧120℃による染色、乾熱160℃による仕上
げセットを施し、仕上げ密度が経220本/2.54c
m、緯160本/2.54cmの製品を得た。
【0045】[比較例1]実施例1で用いた芯鞘型複合
繊維(A)の代わりに同様の総繊度、フィラメント数の
ポリエチレンテレフタレート繊維を用い、それ以外は実
施例1と同じ条件で高密度織物を織成し、続いて実施例
1と同じ条件で染色加工を施して、仕上げ密度が経22
0本/2.54cm、緯160本/2.54cmの製品
を得た。
【0046】[比較例2]実施例1で用いた芯鞘型複合
繊維(A)だけを用いて、高密度織物を織成し、続いて
実施例1と同じ条件で染色加工を施して、仕上げ密度が
経250本/2.54cm、緯180本/2.54cm
の製品を得た。
【0047】[比較例3]実施例2で用いた芯鞘型複合
繊維(A)の代わりに同様の総繊度、フィラメント数の
ポリエチレンテレフタレート繊維を用い、それ以外は実
施例2と同じ条件で高密度織物を織成し、続いて実施例
2と同じ条件で染色加工を施して、仕上げ密度が経22
0本/2.54cm、緯160本/2.54cmの製品
を得た。
【0048】以上の実施例1、2及び比較例1〜3で得
られた製品について25℃、30%RHの乾燥雰囲気下
と吸水後(該製品を25℃の水中に10分間浸漬し、水
中より取り出して吸い取り紙の間にはさみ余分な水分を
除去した後)における通気度、透湿度、耐水圧、前記芯
鞘型複合繊維中の芯部繊維横断面積の膨張率を測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例1、2の織物は、雰囲気が乾燥状態
から吸水状態に変化すると芯鞘型複合繊維(A)の芯部
断面積が増加し、編組織内の空隙が密になり、該織物の
通気性が低減する(防水性が向上する)ことが明らかに
なった。また、このように、雰囲気が乾燥状態から吸水
状態に変化して、編地の特性が変化しているにもかかわ
らず、編地の寸法変化は長さ方向、巾方向ともに1.5
%以内であり、衣料用布帛として十分使用可能であっ
た。一方、比較例1,3の織物では、雰囲気の変化に伴
う通気性、透湿度の変化が生ぜず、本発明の効果は得ら
れなかった。また、比較例2の織物では、通気性変化率
が37%と大きいものの、寸法変化率が12%と大きく
なってしまい衣料用としては実用性に乏しいものであっ
た。
【0051】
【発明の効果】本発明の透湿防水性自己調節布帛は、雨
天時など布帛に水がかかる状況下では防水性を有し、雨
天以外ではその湿度変化を自己感知し、通気性、透湿度
が高くなり、優れた着用快適性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる複合糸を製造するための一
工程を示す概略図である。
【図2】本発明で用いられる複合糸を製造するための一
工程を示す概略図である。
【符号の説明】
(A)芯鞘型複合繊維(A) (B)繊維(B) 1 プレテンションローラ 2 供給ローラ 3 熱処理ヒータ 4 取り出しローラ 5 インターレースノズル 6 巻取り装置 7 第1ローラ 8 インターレースノズル 9 第2ローラ 10 熱処理ヒータ 11 撚り掛け装置 12 第3ローラ 13 巻取り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L036 MA05 MA15 MA24 MA33 MA39 MA40 PA33 4L041 AA07 AA20 AA22 AA25 BA21 BD14 CA08 CA17 4L048 AA20 AA28 AB07 AB18 AB21 AC15 AC16 CA07 CA08 DA01 EB05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性熱可塑性ポリマーを芯成分とし、
    繊維形成性ポリマーを鞘成分とする芯鞘型複合繊維
    (A)と湿度の変化に対して実質的に寸法変化しない繊
    維(B)からなる複合糸を少なくとも一部に含む布帛で
    あって、10分間25℃の水中浸漬処理後における該布
    帛の通気度が、25℃30%RH平衡時における該布帛
    の通気度に対して95%以下であることを特徴とする透
    湿防水性自己調節布帛。
  2. 【請求項2】 前記芯鞘型複合繊維(A)を構成する芯
    部の、繊維横断面における断面積が、下記(1)式を満
    足する請求項1に記載の透湿防水性自己調節布帛。 (1)A1≧2.5×A0 但しA1は芯鞘型複合繊維(A)を10分間25℃の水
    中浸漬処理した後において、芯部の繊維横断面における
    断面積、また、A0は25℃、30%RH平衡時におい
    て、芯部の繊維横断面における断面積を各々示す。
  3. 【請求項3】 前記吸水性熱可塑性ポリマーがポリエー
    テルエステルブロック共重合体であって、ポリアクリル
    酸金属塩を配合したもの、もしくは5−スルホイソフタ
    ル酸金属塩を共重合したもの、もしくはポリエーテル成
    分とポリエステル成分がポリイソシアネート成分で結合
    されているものである請求項1または請求項2に記載の
    透湿防水性自己調節布帛。
  4. 【請求項4】 前記芯鞘型複合繊維の鞘部が、芯部の膨
    潤作用により破砕されてなる請求項1〜3のいずれかに
    記載の透湿防水性自己調節布帛。
  5. 【請求項5】 前記複合糸が下記(2)式を満足する混
    繊糸又は複合仮撚糸である請求項1〜4のいずれかに記
    載の透湿防水性自己調節布帛。 (2)70≧DA/(DA+DB)×100≧30 但し、DAは芯鞘型複合繊維(A)の総繊度(dte
    x)、DBは繊維(B)の総繊度(dtex)である。
  6. 【請求項6】 耐水圧が500mmH2O以上である請
    求項1〜5のいずれかに記載の透湿防水性自己調節布
    帛。
  7. 【請求項7】 10分間25℃の水中浸漬処理後におけ
    る布帛の寸法と、25℃、30%RH平衡時における布
    帛の寸法との差が、布帛の長さ方向及び巾方向において
    それぞれ3%以内である請求項1〜6いずれかに記載の
    透湿防水性自己調節布帛。
JP2001270067A 2001-09-06 2001-09-06 透湿防水性自己調節布帛 Pending JP2003082555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001270067A JP2003082555A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 透湿防水性自己調節布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001270067A JP2003082555A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 透湿防水性自己調節布帛

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003082555A true JP2003082555A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19095771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001270067A Pending JP2003082555A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 透湿防水性自己調節布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003082555A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113601A1 (ja) * 2003-06-23 2004-12-29 Teijin Fibers Limited 二異種糸条含有織編布帛及びそれを含む衣服
WO2005010258A1 (ja) * 2003-07-29 2005-02-03 Teijin Fibers Limited 湿潤により空隙率が低下する二異種糸条含有織編布帛
EP1676944A1 (en) * 2003-10-22 2006-07-05 Teijin Fibers Limited Stretchable composite fabric and clothing product therefrom
JP2008517183A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 ナイキ・インコーポレーテッド 改変可能な織物構造を組み込んだ衣料製品
US8726414B2 (en) 2004-03-19 2014-05-20 Nike, Inc. Article of apparel incorporating a zoned modifiable textile structure
CN106079776A (zh) * 2016-07-29 2016-11-09 盐城工业职业技术学院 一种防水透气面料及其制备方法
US9700077B2 (en) 2004-03-19 2017-07-11 Nike, Inc. Article of apparel with variable air permeability
JP2021050454A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 東レ株式会社 芯鞘型複合繊維
CN115443354A (zh) * 2020-04-21 2022-12-06 帝人富瑞特株式会社 防水性布帛和纤维制品

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7842628B2 (en) 2003-06-23 2010-11-30 Teijin Fibers Limited Woven or knitted fabric containing two different yarns and clothing comprising the same
EP1860217A2 (en) * 2003-06-23 2007-11-28 Teijin Fibers Limited Woven or knitted fabric containing two different yarns and clothing comprising the same
WO2004113601A1 (ja) * 2003-06-23 2004-12-29 Teijin Fibers Limited 二異種糸条含有織編布帛及びそれを含む衣服
EP1860217A3 (en) * 2003-06-23 2010-10-20 Teijin Fibers Limited Woven or knitted fabric containing two different yarns and clothing comprising the same
WO2005010258A1 (ja) * 2003-07-29 2005-02-03 Teijin Fibers Limited 湿潤により空隙率が低下する二異種糸条含有織編布帛
EP1650335A1 (en) * 2003-07-29 2006-04-26 Teijin Fibers Limited Woven or knitted cloth containing two different yarns and exhibiting reduction of interstitial rate in becoming wet
EP1650335A4 (en) * 2003-07-29 2006-10-04 Teijin Fibers Ltd WOVEN OR KNITTED ETOFFE CONTAINING TWO DIFFERENT YARNS CHARACTERIZED, IN WET CONDITION, BY LESSER INTERSTITIAL FITTING
EP1676944A1 (en) * 2003-10-22 2006-07-05 Teijin Fibers Limited Stretchable composite fabric and clothing product therefrom
EP1676944A4 (en) * 2003-10-22 2007-09-19 Teijin Fibers Ltd EXPERIMENTAL COMPOSITE AND APPAREL PRODUCED THEREFROM
US10463097B2 (en) 2004-03-19 2019-11-05 Nike, Inc. Article of apparel incorporating a zoned modifiable textile structure
US8726414B2 (en) 2004-03-19 2014-05-20 Nike, Inc. Article of apparel incorporating a zoned modifiable textile structure
US9700077B2 (en) 2004-03-19 2017-07-11 Nike, Inc. Article of apparel with variable air permeability
US10123580B2 (en) 2004-03-19 2018-11-13 Nike, Inc. Article of apparel incorporating a zoned modifiable textile structure
US11076651B2 (en) 2004-03-19 2021-08-03 Nike, Inc. Article of apparel incorporating a zoned modifiable textile structure
JP4734338B2 (ja) * 2004-10-19 2011-07-27 ナイキ・インコーポレーテッド 改変可能な織物構造を組み込んだ衣料製品
JP2008517183A (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 ナイキ・インコーポレーテッド 改変可能な織物構造を組み込んだ衣料製品
CN106079776A (zh) * 2016-07-29 2016-11-09 盐城工业职业技术学院 一种防水透气面料及其制备方法
JP2021050454A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 東レ株式会社 芯鞘型複合繊維
JP7400297B2 (ja) 2019-09-26 2023-12-19 東レ株式会社 芯鞘型複合繊維
CN115443354A (zh) * 2020-04-21 2022-12-06 帝人富瑞特株式会社 防水性布帛和纤维制品
CN115443354B (zh) * 2020-04-21 2024-05-28 帝人富瑞特株式会社 防水性布帛和纤维制品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1568808A1 (en) Three-dimensional fabric and method for production thereof
US20070004303A1 (en) Stretchable composite fabric and clothing product therefrom
JP2002363843A (ja) 保温編地
JP3847648B2 (ja) 伸縮性芯鞘型複合糸及び伸縮性織編物
CN110678594A (zh) 多层结构布帛和纤维制品
KR101681361B1 (ko) 다층 구조 패브릭 및 섬유 제품
JP2006214056A (ja) 織物
JP2003082555A (ja) 透湿防水性自己調節布帛
JP3545749B2 (ja) 梳毛調布帛及びその製造方法
JP2008297657A (ja) キルテイング生地および寝具およびダウンジャケット
JP5485561B2 (ja) 繊維製品
JP2005264389A (ja) 湿潤時に通気性が向上する織物および繊維製品
JP3575395B2 (ja) ポリエステル系ストレッチ織物
JP2003082543A (ja) 複合仮撚糸およびその製造方法および通気性自己調節布帛
JP2005154994A (ja) 弾性複合糸および織編物および繊維製品
JP2003129352A (ja) 伸縮性ポリアミド織物
JP2003082553A (ja) 透湿防水性自己調節布帛
JP4886657B2 (ja) 吸湿捲縮複合繊維
JP2019077973A (ja) 吸水性編物
JP2004332164A (ja) アセテート複合仮撚加工糸とその撚糸及び同撚糸を使った織物
JP2009074188A (ja) 丸編地および繊維製品
JP2005330603A (ja) 湿潤時に凹凸が現れる二層構造織編物および繊維製品
JPH1018136A (ja) ポリエステル系複合仮ヨリ加工糸およびポリエステル系編織物
JP3829591B2 (ja) ポリエステル系撥水織物
JP2000256924A (ja) 仮撚複合糸

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040818

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081014