JP2003082384A - 香気劣化抑制剤及び香気劣化抑制方法 - Google Patents
香気劣化抑制剤及び香気劣化抑制方法Info
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- JP2003082384A JP2003082384A JP2001276056A JP2001276056A JP2003082384A JP 2003082384 A JP2003082384 A JP 2003082384A JP 2001276056 A JP2001276056 A JP 2001276056A JP 2001276056 A JP2001276056 A JP 2001276056A JP 2003082384 A JP2003082384 A JP 2003082384A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】化粧料の香気、特にシトラールに基づくシトラ
ス調の香気の劣化を効果的に抑制する方法。 【解決手段】化粧料やそれに用いる香料に柿タンニン又
は柿タンニン精製物を添加することにより、光や熱に対
しても香気が安定で、時にシトラールに基づくシトラス
調の香気の劣化を抑制することができる。
ス調の香気の劣化を効果的に抑制する方法。 【解決手段】化粧料やそれに用いる香料に柿タンニン又
は柿タンニン精製物を添加することにより、光や熱に対
しても香気が安定で、時にシトラールに基づくシトラス
調の香気の劣化を抑制することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料の香気の劣
化抑制剤に関し、更に詳しくは、シトラールに基づくシ
トラス調香気の劣化抑制剤に関する。
化抑制剤に関し、更に詳しくは、シトラールに基づくシ
トラス調香気の劣化抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料に附された香気は、その化粧料の
基剤臭をマスクすると共に、使用者や周囲の人に快い感
覚を与え、化粧料における重要な要素となっている。し
かしながら、香気を発する香気成分は不安定なものが多
く、酸素、光、熱などに反応して香気が変質してしまう
ことも知られている。化粧料の香気としては、製造直後
から、使用者が消費してしまうまで、一定の香調を有す
ることが要求されており、この目的でアスコルビン酸、
BHTなどの抗酸化剤が使用されているが、いずれも満
足のいくものではなかった。また、化粧料の香気として
重要なシトラス調の香気に対する香気劣化抑制効果とし
ては、ほとんど無力であった。
基剤臭をマスクすると共に、使用者や周囲の人に快い感
覚を与え、化粧料における重要な要素となっている。し
かしながら、香気を発する香気成分は不安定なものが多
く、酸素、光、熱などに反応して香気が変質してしまう
ことも知られている。化粧料の香気としては、製造直後
から、使用者が消費してしまうまで、一定の香調を有す
ることが要求されており、この目的でアスコルビン酸、
BHTなどの抗酸化剤が使用されているが、いずれも満
足のいくものではなかった。また、化粧料の香気として
重要なシトラス調の香気に対する香気劣化抑制効果とし
ては、ほとんど無力であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、化粧料の香気、特にシトラス
調の香気の劣化を効果的に抑制する方法を見いだすこと
である。
解決しようとする課題は、化粧料の香気、特にシトラス
調の香気の劣化を効果的に抑制する方法を見いだすこと
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意検討した結果、シトラス調の香気
の劣化が、シトラールの劣化に基づくものであり、且つ
シトラールの劣化に対して柿タンニン又は柿タンニン精
製物が顕著な抑制効果を持つことを見いだし、本発明を
完成させた。すなわち本発明は、柿タンニン又は柿タン
ニン精製物を含有することを特徴とする香気劣化抑制剤
であり、また香気がシトラス調香気であることを特徴と
する該香気劣化抑制剤であり、またシトラス調香気がシ
トラールに基づくものであることを特徴とする該香気劣
化抑制剤であり、また該香気劣化抑制剤を含有すること
を特徴とする香料であり、また該香気劣化抑制剤を含有
することを特徴とするシトラス調の香料であり、また該
香気劣化抑制剤を含有することを特徴とする化粧料であ
る。
め、本発明者らは鋭意検討した結果、シトラス調の香気
の劣化が、シトラールの劣化に基づくものであり、且つ
シトラールの劣化に対して柿タンニン又は柿タンニン精
製物が顕著な抑制効果を持つことを見いだし、本発明を
完成させた。すなわち本発明は、柿タンニン又は柿タン
ニン精製物を含有することを特徴とする香気劣化抑制剤
であり、また香気がシトラス調香気であることを特徴と
する該香気劣化抑制剤であり、またシトラス調香気がシ
トラールに基づくものであることを特徴とする該香気劣
化抑制剤であり、また該香気劣化抑制剤を含有すること
を特徴とする香料であり、また該香気劣化抑制剤を含有
することを特徴とするシトラス調の香料であり、また該
香気劣化抑制剤を含有することを特徴とする化粧料であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施の形態に即
して詳細に説明する。本発明でいう柿タンニンとは、柿
渋又は柿抽出物を精製したものである。柿渋とは、一般
にはカキノキ科カキノキ属植物の未熟果実の果汁を、酵
母を加え発酵させ、熟成させた液をいい、本発明ではこ
れを精製して用いる。精製する方法は特に限定されるも
のではないが、好ましくは多孔質樹脂などに吸着させる
方法が用いられる。また、未熟果実から直接溶剤抽出を
行い、同様な精製法法によっても得ることができる。精
製度合いは、多孔質樹脂への吸着・脱着操作1回のみで
十分であるが、複数回の操作或いは溶剤分画などにより
更に精製度合いを上げることで、劣化防止効果の高い本
発明品を得ることもできる。柿タンニンには活性酸素消
去作用が知られていたが、本発明の効果は通常の活性酸
素消去剤では得られなかった効果であり、柿タンニンが
そのような効果を持つことは知られていなかった。
して詳細に説明する。本発明でいう柿タンニンとは、柿
渋又は柿抽出物を精製したものである。柿渋とは、一般
にはカキノキ科カキノキ属植物の未熟果実の果汁を、酵
母を加え発酵させ、熟成させた液をいい、本発明ではこ
れを精製して用いる。精製する方法は特に限定されるも
のではないが、好ましくは多孔質樹脂などに吸着させる
方法が用いられる。また、未熟果実から直接溶剤抽出を
行い、同様な精製法法によっても得ることができる。精
製度合いは、多孔質樹脂への吸着・脱着操作1回のみで
十分であるが、複数回の操作或いは溶剤分画などにより
更に精製度合いを上げることで、劣化防止効果の高い本
発明品を得ることもできる。柿タンニンには活性酸素消
去作用が知られていたが、本発明の効果は通常の活性酸
素消去剤では得られなかった効果であり、柿タンニンが
そのような効果を持つことは知られていなかった。
【0006】本発明でいう香気とは、化粧料などに附さ
れた香気成分をいい、実質的には添加された香料と同義
である。すなわち本発明の香気劣化抑制剤は、香料劣化
抑制剤でもある。
れた香気成分をいい、実質的には添加された香料と同義
である。すなわち本発明の香気劣化抑制剤は、香料劣化
抑制剤でもある。
【0007】本発明の香気劣化抑制作用は、種々の香気
において有効であるが、好ましくはシトラス調の香気に
対して有効であり、特にシトラールに基づく香気におい
て顕著である。この様な効果を示すには、本発明の香気
劣化抑制剤を、香気成分の総量に対して、1ppm〜5
%の量を添加することが好ましく、1ppm〜1%の量
が更に好ましく、10ppm〜0.2%の量が最も好ま
しい。1ppm未満であれば効果が薄く、5%を越える
と経済的ではない。また、化粧料そのものに対する添加
量でいうと、好ましくは0.01ppm〜500pp
m、更に好ましくは0.01ppm〜100ppm、最
も好ましくは0.1ppm〜20ppmで用いられる。
において有効であるが、好ましくはシトラス調の香気に
対して有効であり、特にシトラールに基づく香気におい
て顕著である。この様な効果を示すには、本発明の香気
劣化抑制剤を、香気成分の総量に対して、1ppm〜5
%の量を添加することが好ましく、1ppm〜1%の量
が更に好ましく、10ppm〜0.2%の量が最も好ま
しい。1ppm未満であれば効果が薄く、5%を越える
と経済的ではない。また、化粧料そのものに対する添加
量でいうと、好ましくは0.01ppm〜500pp
m、更に好ましくは0.01ppm〜100ppm、最
も好ましくは0.1ppm〜20ppmで用いられる。
【0008】本発明でいう化粧料とは、身体、物品、環
境等を美しく、清潔に、快く整えるために用いられる製
品であって、香気が附してあるものであれば特に限定さ
れることはなく、例えば香水、オーデコロンなどのフレ
グランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧
品、日焼け化粧品、薬用化粧品、石けん、ヘアケア製
品、浴用剤、ボディシャンプーなどのトイレタリー製
品、洗剤、柔軟仕上げ剤・漂白剤、芳香・消臭剤などの
家庭用品が例示され、具体的には、食器洗剤、シャンプ
ー、リンス、ボディソープ、制汗剤、デオドラント製
品、コロン、芳香・消臭剤、ヘアケア製品などが好まし
く、食器洗剤、シャンプー、リンスなどが特に好まし
い。
境等を美しく、清潔に、快く整えるために用いられる製
品であって、香気が附してあるものであれば特に限定さ
れることはなく、例えば香水、オーデコロンなどのフレ
グランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧
品、日焼け化粧品、薬用化粧品、石けん、ヘアケア製
品、浴用剤、ボディシャンプーなどのトイレタリー製
品、洗剤、柔軟仕上げ剤・漂白剤、芳香・消臭剤などの
家庭用品が例示され、具体的には、食器洗剤、シャンプ
ー、リンス、ボディソープ、制汗剤、デオドラント製
品、コロン、芳香・消臭剤、ヘアケア製品などが好まし
く、食器洗剤、シャンプー、リンスなどが特に好まし
い。
【0009】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に詳しく説
明する。
明する。
【0010】[製造例1]柿渋(三桝嘉七商店製:アス
トリン(商品名))50gを水1000mlに分散・溶
解し、珪藻土を加えて攪拌した後、濾紙を用いて不溶物
を濾別した。得られた水溶液を、多孔性樹脂(三菱化学
株式会社製:ダイヤイオンHP−20(商品名))10
00mlを充填したカラムに通し、吸着させた後、蒸留
水で洗浄し、50重量%のエタノール水溶液で脱着さ
せ、減圧濃縮後凍結乾燥することにより、単褐色粉末の
柿タンニン12gを得た。
トリン(商品名))50gを水1000mlに分散・溶
解し、珪藻土を加えて攪拌した後、濾紙を用いて不溶物
を濾別した。得られた水溶液を、多孔性樹脂(三菱化学
株式会社製:ダイヤイオンHP−20(商品名))10
00mlを充填したカラムに通し、吸着させた後、蒸留
水で洗浄し、50重量%のエタノール水溶液で脱着さ
せ、減圧濃縮後凍結乾燥することにより、単褐色粉末の
柿タンニン12gを得た。
【0011】[製造例2]洗浄した柿(Diospyr
osKaki)の未熟果1000gをミキサーで破砕し
た後、バスケット式遠心濾過器で濾過し、更にセライト
濾過することにより清澄な果汁を得た。これを製造例1
と同様に処理することにより、単褐色粉末の柿タンニン
10gを得た。
osKaki)の未熟果1000gをミキサーで破砕し
た後、バスケット式遠心濾過器で濾過し、更にセライト
濾過することにより清澄な果汁を得た。これを製造例1
と同様に処理することにより、単褐色粉末の柿タンニン
10gを得た。
【0012】[製造例3]洗浄した柿(Diospyr
osKaki)の未熟果1000gをミキサーで破砕し
た後、50%(V/V)エタノールを10l加えて室温
下抽出した。これをバスケット式遠心濾過器で濾過し、
濾液を減圧濃縮することにより抽出液800mlを得
た。この抽出液を製造例1と同様に処理することによ
り、単褐色粉末の柿タンニン15gを得た。
osKaki)の未熟果1000gをミキサーで破砕し
た後、50%(V/V)エタノールを10l加えて室温
下抽出した。これをバスケット式遠心濾過器で濾過し、
濾液を減圧濃縮することにより抽出液800mlを得
た。この抽出液を製造例1と同様に処理することによ
り、単褐色粉末の柿タンニン15gを得た。
【0013】[試験例1]C12/C14−アルキル硫酸ナ
トリウム10部、C12〜C18高級アルコールポリグリコ
ールエーテル(8E.O.)4部、C12〜C14−アルキルポリ
グルコシド(P.D.=1.5)2.5部、塩化ナトリウム0.5
部、シトラール0.3部、蒸留水82.7部からなる食
器用洗剤を調製し、これに製造例1乃至製造例3の柿タ
ンニンをそれぞれ20ppm添加したものと、比較のた
め無添加のものとアスコルビン酸を100ppm添加し
たものとを、ガラス容器に充填し、光照射試験を行っ
た。照射条件は、光安定性試験器(東京理化器械株式会
社製「LST−300型」)で、15000ルクス(白
色蛍光ランプ40W×15本)、10℃×5日間であ
る。光照射試験後、習熟したパネル8名による官能評価
を行った。対象としては無添加の食器用洗剤を冷蔵保存
していたものを用い、香気の変化(劣化度合い)を、0
〜4の5段階の評価点で評価した。その評価結果の平均
値を表1に示す。なお、評価点の基準は以下のとおりで
ある。 グリーン、金属様の劣化臭を非常に強く感じる:4点 グリーン、金属様の劣化臭を強く感じる :3点 グリーン、金属様の劣化臭を感じる :2点 グリーン、金属様の劣化臭を若干感じる :1点 グリーン、金属様の劣化臭を感じない :0点
トリウム10部、C12〜C18高級アルコールポリグリコ
ールエーテル(8E.O.)4部、C12〜C14−アルキルポリ
グルコシド(P.D.=1.5)2.5部、塩化ナトリウム0.5
部、シトラール0.3部、蒸留水82.7部からなる食
器用洗剤を調製し、これに製造例1乃至製造例3の柿タ
ンニンをそれぞれ20ppm添加したものと、比較のた
め無添加のものとアスコルビン酸を100ppm添加し
たものとを、ガラス容器に充填し、光照射試験を行っ
た。照射条件は、光安定性試験器(東京理化器械株式会
社製「LST−300型」)で、15000ルクス(白
色蛍光ランプ40W×15本)、10℃×5日間であ
る。光照射試験後、習熟したパネル8名による官能評価
を行った。対象としては無添加の食器用洗剤を冷蔵保存
していたものを用い、香気の変化(劣化度合い)を、0
〜4の5段階の評価点で評価した。その評価結果の平均
値を表1に示す。なお、評価点の基準は以下のとおりで
ある。 グリーン、金属様の劣化臭を非常に強く感じる:4点 グリーン、金属様の劣化臭を強く感じる :3点 グリーン、金属様の劣化臭を感じる :2点 グリーン、金属様の劣化臭を若干感じる :1点 グリーン、金属様の劣化臭を感じない :0点
【0014】[表1]
表1の結果から明らかなように、製造例1乃至製造例3
の柿タンニンを添加した食器用洗剤は、グリーン、金属
様の劣化臭が弱く、シトラールの香気の劣化が抑制され
た。
の柿タンニンを添加した食器用洗剤は、グリーン、金属
様の劣化臭が弱く、シトラールの香気の劣化が抑制され
た。
【0015】[実施例1〜3]レモンオイル20部、ラ
イムオイル5部、オレンジスィートオイル70部、プロ
ピレングリコール5部からなる食器用洗剤用シトラス香
料を調製し、これに0.1%濃度で製造例1〜製造例3
の柿タンニンを各々添加し、それぞれを実施例1〜実施
例3の、本発明の香気劣化抑制剤を含有する食器用洗剤
用シトラス香料とした。
イムオイル5部、オレンジスィートオイル70部、プロ
ピレングリコール5部からなる食器用洗剤用シトラス香
料を調製し、これに0.1%濃度で製造例1〜製造例3
の柿タンニンを各々添加し、それぞれを実施例1〜実施
例3の、本発明の香気劣化抑制剤を含有する食器用洗剤
用シトラス香料とした。
【0016】[実施例4〜6]試験例1の食器用洗剤
を、シトラール0.3部の代わりに実施例1〜実施例3
のシトラス香料に各々変え、調製し、それぞれを実施例
4〜6の、本発明の香気劣化抑制剤を含有する食器用洗
剤とした。
を、シトラール0.3部の代わりに実施例1〜実施例3
のシトラス香料に各々変え、調製し、それぞれを実施例
4〜6の、本発明の香気劣化抑制剤を含有する食器用洗
剤とした。
【0017】[比較例1]柿タンニンを添加しないこと
以外は実施例1〜3と同様にして、本発明の香気劣化抑
制剤を含有しない食器用洗剤用シトラス香料を調製し
た。
以外は実施例1〜3と同様にして、本発明の香気劣化抑
制剤を含有しない食器用洗剤用シトラス香料を調製し
た。
【0018】[比較例2]柿タンニンを添加しないこと
以外は実施例4〜6と同様にして、本発明の香気劣化抑
制剤を含有しない食器用洗剤を調製した。
以外は実施例4〜6と同様にして、本発明の香気劣化抑
制剤を含有しない食器用洗剤を調製した。
【0019】[試験例2]実施例1〜実施例3及び比較
例1のシトラス香料並びに実施例4〜実施例6の食器用
洗剤及び比較例2の食器用洗剤について、ガラス容器に
充填し、加温保管試験を行った。保管条件は、50℃恒
温槽で28日とし、加温保管試験後、習熟したパネル8
名による官能評価を行った。対象としては無添加の食器
用洗剤を冷蔵保存していたものを用い、香気の変化(劣
化度合い)を、0〜4の5段階の評価点で評価した。そ
の評価結果の平均値を表2に示す。なお、評価点の基準
は以下のとおりである。 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を非常に強く感じる:4点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を強く感じる :3点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を感じる :2点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を若干感じる :1点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を感じない :0点
例1のシトラス香料並びに実施例4〜実施例6の食器用
洗剤及び比較例2の食器用洗剤について、ガラス容器に
充填し、加温保管試験を行った。保管条件は、50℃恒
温槽で28日とし、加温保管試験後、習熟したパネル8
名による官能評価を行った。対象としては無添加の食器
用洗剤を冷蔵保存していたものを用い、香気の変化(劣
化度合い)を、0〜4の5段階の評価点で評価した。そ
の評価結果の平均値を表2に示す。なお、評価点の基準
は以下のとおりである。 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を非常に強く感じる:4点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を強く感じる :3点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を感じる :2点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を若干感じる :1点 薬品臭、アセトフェノン様の劣化臭を感じない :0点
【0020】[表2]
表2の結果から明らかなように、製造例1乃至製造例3
の柿タンニンを添加した食器用洗剤は、薬品臭、アセト
フェノン様の劣化臭が弱く、シトラス香料の香気の劣化
が抑制された。
の柿タンニンを添加した食器用洗剤は、薬品臭、アセト
フェノン様の劣化臭が弱く、シトラス香料の香気の劣化
が抑制された。
【0021】[実施例7]レモンオイル10部、オレン
ジスィートオイル70部、シトラール10部、ガラクソ
ライド5部、ジプロピレングリコール5部からなるシャ
ンプー用シトラス香料を調製し、これに0.1%濃度で
製造例1の柿タンニンを添加し、本発明の香気劣化抑制
剤を含有するシャンプー用シトラス香料とした。
ジスィートオイル70部、シトラール10部、ガラクソ
ライド5部、ジプロピレングリコール5部からなるシャ
ンプー用シトラス香料を調製し、これに0.1%濃度で
製造例1の柿タンニンを添加し、本発明の香気劣化抑制
剤を含有するシャンプー用シトラス香料とした。
【0022】[実施例8]ポチオキシエチレン(3)ラ
ウリルエーテル硫酸ナトリウム10部、ラウリル酸ナト
リウム5部、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエー
テル1部、ラウリル酸ジエタノールアミド1部、ラウリ
ル酸アミドプロピルベタイン1部、精製水80.5部、
実施例7のシャンプー用シトラス香料0.5部からな
る、本発明の香気劣化抑制剤を含有するシャンプーを調
製した。
ウリルエーテル硫酸ナトリウム10部、ラウリル酸ナト
リウム5部、ポリオキシエチレン(15)ラウリルエー
テル1部、ラウリル酸ジエタノールアミド1部、ラウリ
ル酸アミドプロピルベタイン1部、精製水80.5部、
実施例7のシャンプー用シトラス香料0.5部からな
る、本発明の香気劣化抑制剤を含有するシャンプーを調
製した。
【0023】[試験例3]実施例8のシャンプーと、柿
タンニンを添加しないこと以外は実施例8と同様にして
調製したシャンプーを、試験例1と同様の光照射試験を
行った。その結果、本発明の香気劣化抑制剤を含有する
シャンプーは、無添加のシャンプーと比べて、香気の劣
化が顕著に抑えられていた。
タンニンを添加しないこと以外は実施例8と同様にして
調製したシャンプーを、試験例1と同様の光照射試験を
行った。その結果、本発明の香気劣化抑制剤を含有する
シャンプーは、無添加のシャンプーと比べて、香気の劣
化が顕著に抑えられていた。
【0024】[実施例9]レモンオイル10部、オレン
ジスィートオイル65部、シトラール10部、ムスクT
5部、ガラクソライド5部、ジプロピレングリコール5
部からなるリンス用シトラス香料を調製し、これに0.
1%濃度で製造例2の柿タンニンを添加し、本発明の香
気劣化抑制剤を含有するリンス用シトラス香料とした。
ジスィートオイル65部、シトラール10部、ムスクT
5部、ガラクソライド5部、ジプロピレングリコール5
部からなるリンス用シトラス香料を調製し、これに0.
1%濃度で製造例2の柿タンニンを添加し、本発明の香
気劣化抑制剤を含有するリンス用シトラス香料とした。
【0025】[実施例10]塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム1.1部、セタノール3部、パルミチン酸
イソプロピル0.5部、ジメチルポリシロキサンエマル
ション4部、ヒドロキシエチルセルロール0.1部、L
−メントール0.3部、実施例9のリンス用シトラス香
料0.5部、精製水90.5部からなる、本発明の香気
劣化抑制剤を含有するリンスを調製した。
アンモニウム1.1部、セタノール3部、パルミチン酸
イソプロピル0.5部、ジメチルポリシロキサンエマル
ション4部、ヒドロキシエチルセルロール0.1部、L
−メントール0.3部、実施例9のリンス用シトラス香
料0.5部、精製水90.5部からなる、本発明の香気
劣化抑制剤を含有するリンスを調製した。
【0026】[試験例4]実施例9のリンスと、柿タン
ニンを添加しないこと以外は実施例9と同様にして調製
したリンスを、試験例2と同様の加温保管試験を行っ
た。その結果、本発明の香気劣化抑制剤を含有するリン
スは、無添加のリンスと比べて、香気の劣化が顕著に抑
えられていた。
ニンを添加しないこと以外は実施例9と同様にして調製
したリンスを、試験例2と同様の加温保管試験を行っ
た。その結果、本発明の香気劣化抑制剤を含有するリン
スは、無添加のリンスと比べて、香気の劣化が顕著に抑
えられていた。
【0027】[実施例11]レモンオイル10部、オレ
ンジスィートオイル45部、シトラール20部、ムスク
T10部、ガラクソライド10部、ジプロピレングリコ
ール5部からなるボディソープ用シトラス香料を調製
し、これに0.1%濃度で製造例3の柿タンニンを添加
し、本発明の香気劣化抑制剤を含有するボディソープ用
シトラス香料とした。
ンジスィートオイル45部、シトラール20部、ムスク
T10部、ガラクソライド10部、ジプロピレングリコ
ール5部からなるボディソープ用シトラス香料を調製
し、これに0.1%濃度で製造例3の柿タンニンを添加
し、本発明の香気劣化抑制剤を含有するボディソープ用
シトラス香料とした。
【0028】[実施例12]N−ラウリル−L−グルタ
ミン酸トリエタノールアミン6部、N−ラウリルメチル
タウリンナトリウム3部、ラウリル酸トリエタノールア
ミン10部、ミリスチン酸トリエタノールアミン10
部、ラウリルイミダゾリニウムベタイン5部、ラウロイ
ルジエタノールアミド5部、プロピレングリコール7
部、防腐剤適量、キレート剤適量、L−メントール0.
2部、実施例11のボディソープ用シトラス香料0.5
部、精製水バランスからなる、本発明の香気劣化抑制剤
を含有するボディソープを調製した。
ミン酸トリエタノールアミン6部、N−ラウリルメチル
タウリンナトリウム3部、ラウリル酸トリエタノールア
ミン10部、ミリスチン酸トリエタノールアミン10
部、ラウリルイミダゾリニウムベタイン5部、ラウロイ
ルジエタノールアミド5部、プロピレングリコール7
部、防腐剤適量、キレート剤適量、L−メントール0.
2部、実施例11のボディソープ用シトラス香料0.5
部、精製水バランスからなる、本発明の香気劣化抑制剤
を含有するボディソープを調製した。
【0029】[試験例5]実施例12のボディソープ
と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例12と同
様にして調製したボディソープを、試験例1と同様の光
照射試験を行った。その結果、本発明の香気劣化抑制剤
を含有するボディソープは、無添加のボディソープと比
べて、香気の劣化が顕著に抑えられていた。
と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例12と同
様にして調製したボディソープを、試験例1と同様の光
照射試験を行った。その結果、本発明の香気劣化抑制剤
を含有するボディソープは、無添加のボディソープと比
べて、香気の劣化が顕著に抑えられていた。
【0030】[実施例13]レモンオイル8部、ライム
オイル2部、シトラール5部、オレンジオイルディスチ
ルド60部、ガラクソライド10部、ヘディオン10
部、アンブロキサン0.1部、ジプロピレングリコール
4.9部からなる制汗剤用シトラス香料を調製し、これ
に0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを添加し、本発
明の香気劣化抑制剤を含有する制汗剤用シトラス香料と
した。
オイル2部、シトラール5部、オレンジオイルディスチ
ルド60部、ガラクソライド10部、ヘディオン10
部、アンブロキサン0.1部、ジプロピレングリコール
4.9部からなる制汗剤用シトラス香料を調製し、これ
に0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを添加し、本発
明の香気劣化抑制剤を含有する制汗剤用シトラス香料と
した。
【0031】[実施例14]ポリメチルシルセスキオキ
サン粉末2部、シリコーンゴムパウダー水性分散液1
部、クロルヒドロキシアルミニウム20部、塩化ベンザ
ルコニウム液0.5部、β−グリチルレチン酸0.05
部、ヒドロキシプロピルセルソース0.4部、POP
(17)ブチルエーテル1.5部、精製水7.5部、実
施例13の制汗剤用シトラス香料0.1部、エタノール
バランスからなる、本発明の香気劣化抑制剤を含有する
ロールオン型制汗剤を調製した。
サン粉末2部、シリコーンゴムパウダー水性分散液1
部、クロルヒドロキシアルミニウム20部、塩化ベンザ
ルコニウム液0.5部、β−グリチルレチン酸0.05
部、ヒドロキシプロピルセルソース0.4部、POP
(17)ブチルエーテル1.5部、精製水7.5部、実
施例13の制汗剤用シトラス香料0.1部、エタノール
バランスからなる、本発明の香気劣化抑制剤を含有する
ロールオン型制汗剤を調製した。
【0032】[試験例6]実施例14のロールオン型制
汗剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例14
と同様にして調製したロールオン型制汗剤を、試験例2
と同様の加温保管試験を行った。その結果、本発明の香
気劣化抑制剤を含有するロールオン型制汗剤は、無添加
のロールオン型制汗剤と比べて、香気の劣化が顕著に抑
えられていた。
汗剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例14
と同様にして調製したロールオン型制汗剤を、試験例2
と同様の加温保管試験を行った。その結果、本発明の香
気劣化抑制剤を含有するロールオン型制汗剤は、無添加
のロールオン型制汗剤と比べて、香気の劣化が顕著に抑
えられていた。
【0033】[実施例15]レモンオイル7部、ライム
オイル3部、シトラール5部、オレンジオイルディスチ
ルド60部、ガラクソライド10部、ヘディオン10
部、アンブロキサン0.1部、ジプロピレングリコール
4.9部からなるデオドラント剤用シトラス香料を調製
し、これに0.1%濃度で製造例2の柿タンニンを添加
し、本発明の香気劣化抑制剤を含有するデオドラント剤
用シトラス香料とした。
オイル3部、シトラール5部、オレンジオイルディスチ
ルド60部、ガラクソライド10部、ヘディオン10
部、アンブロキサン0.1部、ジプロピレングリコール
4.9部からなるデオドラント剤用シトラス香料を調製
し、これに0.1%濃度で製造例2の柿タンニンを添加
し、本発明の香気劣化抑制剤を含有するデオドラント剤
用シトラス香料とした。
【0034】[実施例16]ポリメチルシルセスキオキ
サン粉末3部、カルボキシビニルポリマー0.3部、ト
リエタノールアミン0.25部、イソプロピルメチルフ
ェノール0.5部、トリクロサン0.2部、シリコーン
ゴムパウダー水性分散液1部、POE(60)硬化ひま
し油0.3部、シラカバエキス0.1部、シャクヤクエ
キス0.1部、ハッカ油0.01部、オキシベンゾンス
ルホン酸ナトリウム0.1部、メチルパラベン0.1
部、エタノール28部、実施例15のデオドラント剤用
シトラス香料0.1部、精製水バランスからなる、本発
明の香気劣化抑制剤を含有するジェル状デオドラント剤
を調製した。
サン粉末3部、カルボキシビニルポリマー0.3部、ト
リエタノールアミン0.25部、イソプロピルメチルフ
ェノール0.5部、トリクロサン0.2部、シリコーン
ゴムパウダー水性分散液1部、POE(60)硬化ひま
し油0.3部、シラカバエキス0.1部、シャクヤクエ
キス0.1部、ハッカ油0.01部、オキシベンゾンス
ルホン酸ナトリウム0.1部、メチルパラベン0.1
部、エタノール28部、実施例15のデオドラント剤用
シトラス香料0.1部、精製水バランスからなる、本発
明の香気劣化抑制剤を含有するジェル状デオドラント剤
を調製した。
【0035】[試験例7]実施例16のジェル状デオド
ラント剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例
16と同様にして調製したジェル状デオドラント剤を、
試験例1と同様の光照射試験を行った。その結果、本発
明の香気劣化抑制剤を含有するジェル状デオドラント剤
は、無添加のジェル状デオドラント剤と比べて、香気の
劣化が顕著に抑えられていた。
ラント剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例
16と同様にして調製したジェル状デオドラント剤を、
試験例1と同様の光照射試験を行った。その結果、本発
明の香気劣化抑制剤を含有するジェル状デオドラント剤
は、無添加のジェル状デオドラント剤と比べて、香気の
劣化が顕著に抑えられていた。
【0036】[実施例17]ベルガモットオイル50
部、オレンジオイル20部、レモンオイル15部、シト
ラール1部、ネロリオイル3部、メチルアンスラニレー
ト1部、ラベンダーオイル5部、ジプロピレングリコー
ル5部からなる香水用シトラス香料を調製し、これに
0.1%濃度で製造例3の柿タンニンを添加し、本発明
の香気劣化抑制剤を含有する香水用シトラス香料とし
た。
部、オレンジオイル20部、レモンオイル15部、シト
ラール1部、ネロリオイル3部、メチルアンスラニレー
ト1部、ラベンダーオイル5部、ジプロピレングリコー
ル5部からなる香水用シトラス香料を調製し、これに
0.1%濃度で製造例3の柿タンニンを添加し、本発明
の香気劣化抑制剤を含有する香水用シトラス香料とし
た。
【0037】[実施例18]8−アセチル化蔗糖変性9
5%エタノール75部と、カモミルエキス15部と、実
施例17の香水用シトラス香料10部からなる、本発明
の香気劣化抑制剤を含有するシトラス調香水を調製し
た。
5%エタノール75部と、カモミルエキス15部と、実
施例17の香水用シトラス香料10部からなる、本発明
の香気劣化抑制剤を含有するシトラス調香水を調製し
た。
【0038】[試験例8]実施例18のシトラス調香水
と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例18と同
様にして調製したシトラス調香水を、試験例2と同様の
加温保管試験を行った。その結果、本発明の香気劣化抑
制剤を含有するシトラス調香水は、無添加のシトラス調
香水と比べて、香気の劣化が顕著に抑えられていた。
と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例18と同
様にして調製したシトラス調香水を、試験例2と同様の
加温保管試験を行った。その結果、本発明の香気劣化抑
制剤を含有するシトラス調香水は、無添加のシトラス調
香水と比べて、香気の劣化が顕著に抑えられていた。
【0039】[実施例19]レモンオイル10部、シト
ラール30部、オレンジオイルディスチルド53部、ア
ルデヒドC10を1部、cis−3−ヘキセノール0.
5部、ゲラニルニトリル0.5部、ジエチレングリコー
ル5部からなる芳香剤用シトラス香料を調製し、これに
0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを添加し、本発明
の香気劣化抑制剤を含有する芳香剤用シトラス香料とし
た。
ラール30部、オレンジオイルディスチルド53部、ア
ルデヒドC10を1部、cis−3−ヘキセノール0.
5部、ゲラニルニトリル0.5部、ジエチレングリコー
ル5部からなる芳香剤用シトラス香料を調製し、これに
0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを添加し、本発明
の香気劣化抑制剤を含有する芳香剤用シトラス香料とし
た。
【0040】[実施例20]カラギーナン3部、プロピ
レングリコール2部、プロピルパラベン0.3部、実施
例19の芳香剤用シトラス香料5部、水89.7部から
なる、本発明の香気劣化抑制剤を含有するシトラス調ゲ
ル芳香剤を調製した。
レングリコール2部、プロピルパラベン0.3部、実施
例19の芳香剤用シトラス香料5部、水89.7部から
なる、本発明の香気劣化抑制剤を含有するシトラス調ゲ
ル芳香剤を調製した。
【0041】[試験例9]実施例20のシトラス調ゲル
芳香剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例2
0と同様にして調製したシトラス調ゲル芳香剤を、試験
例1と同様の光照射試験を行った。その結果、本発明の
香気劣化抑制剤を含有するシトラス調ゲル芳香剤は、無
添加のシトラス調ゲル芳香剤と比べて、香気の劣化が顕
著に抑えられていた。
芳香剤と、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例2
0と同様にして調製したシトラス調ゲル芳香剤を、試験
例1と同様の光照射試験を行った。その結果、本発明の
香気劣化抑制剤を含有するシトラス調ゲル芳香剤は、無
添加のシトラス調ゲル芳香剤と比べて、香気の劣化が顕
著に抑えられていた。
【0042】[実施例21]レモンオイル9部、ライム
オイル1部、シトラール10部、オレンジオイルディス
チルド35部、ガラクソライド10部、ヘディオン30
部、アンブロキサン0.1部ジプロピレングリコール
4.9部からなる育毛ヘアートニック用シトラス香料を
調製し、これに0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを
添加し、本発明の香気劣化抑制剤を含有する育毛ヘアー
トニック用シトラス香料とした。
オイル1部、シトラール10部、オレンジオイルディス
チルド35部、ガラクソライド10部、ヘディオン30
部、アンブロキサン0.1部ジプロピレングリコール
4.9部からなる育毛ヘアートニック用シトラス香料を
調製し、これに0.1%濃度で製造例1の柿タンニンを
添加し、本発明の香気劣化抑制剤を含有する育毛ヘアー
トニック用シトラス香料とした。
【0043】[実施例22]エタノール55部、ぶどう
葉抽出液10部、1,3−ブチレングリコール2部、P
OE(12)POP(6)テトラデシルエーテル1部、
メチルパラベン0.1部、ピロクトンオラミン0.1
部、実施例21の育毛ヘアートニック用シトラス香料
0.05部、精製水バランスからなる、本発明の香気劣
化抑制剤を含有する育毛ヘアートニックを調製した。
葉抽出液10部、1,3−ブチレングリコール2部、P
OE(12)POP(6)テトラデシルエーテル1部、
メチルパラベン0.1部、ピロクトンオラミン0.1
部、実施例21の育毛ヘアートニック用シトラス香料
0.05部、精製水バランスからなる、本発明の香気劣
化抑制剤を含有する育毛ヘアートニックを調製した。
【0044】[試験例10]実施例22の育毛ヘアート
ニックと、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例2
2と同様にして調製した育毛ヘアートニックを、試験例
2と同様の加温保管試験を行った。その結果、本発明の
香気劣化抑制剤を含有する育毛ヘアートニックは、無添
加の育毛ヘアートニックと比べて、香気の劣化が顕著に
抑えられていた。
ニックと、柿タンニンを添加しないこと以外は実施例2
2と同様にして調製した育毛ヘアートニックを、試験例
2と同様の加温保管試験を行った。その結果、本発明の
香気劣化抑制剤を含有する育毛ヘアートニックは、無添
加の育毛ヘアートニックと比べて、香気の劣化が顕著に
抑えられていた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、化粧料やそれに用いる
香料に柿タンニンを添加することにより、光や熱に対し
ても香気が安定で、時にシトラールに基づくシトラス調
の香気の劣化を抑制することが可能であり、使用感に優
れた化粧料を提供することができる。
香料に柿タンニンを添加することにより、光や熱に対し
ても香気が安定で、時にシトラールに基づくシトラス調
の香気の劣化を抑制することが可能であり、使用感に優
れた化粧料を提供することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 柿タンニン又は柿タンニン精製物を含有
することを特徴とする香気劣化抑制剤。 - 【請求項2】 香気がシトラス調香気であることを特徴
とする請求項1に記載の香気劣化抑制剤。 - 【請求項3】 シトラス調香気がシトラールに基づくも
のであることを特徴とする請求項2に記載の香気劣化抑
制剤。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の香気劣化抑制剤を含有することを特徴とする香料。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の香気劣化抑制剤を含有することを特徴とするシトラス
調の香料。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の香気劣化抑制剤を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項7】 請求項4又は請求項5のいずれかに記載
の香料を含有することを特徴とする化粧料。 - 【請求項8】 柿タンニン又は柿タンニン精製物を添加
することを特徴とする香気劣化抑制方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001276056A JP2003082384A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | 香気劣化抑制剤及び香気劣化抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001276056A JP2003082384A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | 香気劣化抑制剤及び香気劣化抑制方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003082384A true JP2003082384A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19100821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001276056A Pending JP2003082384A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | 香気劣化抑制剤及び香気劣化抑制方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003082384A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009011271A1 (ja) | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Ogawa & Co., Ltd. | 香味又は香気の劣化抑制剤 |
EP1661973A4 (en) * | 2003-09-05 | 2010-02-17 | Shiseido Co Ltd | PERFUME COMPOSITION FOR TEMPERATURE SENSITIVITY CONTROL, SENSITIVITY CONTROL ARTICLE, SENSITIVITY CONTROL METHOD, AND PERFUME MAP |
JP2016198081A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | アサヒビール株式会社 | リモネン含有製品、香料組成物および劣化臭生成抑制方法 |
JP2021180704A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 小林製薬株式会社 | 芳香剤組成物 |
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---|---|---|---|---|
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JP2002180081A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Ogawa & Co Ltd | シトラールの劣化臭生成抑制剤および劣化臭生成抑制方法 |
JP2003079335A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-18 | Ogawa & Co Ltd | 食品の香味劣化抑制剤並びに抑制方法 |
-
2001
- 2001-09-12 JP JP2001276056A patent/JP2003082384A/ja active Pending
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WO2009011271A1 (ja) | 2007-07-13 | 2009-01-22 | Ogawa & Co., Ltd. | 香味又は香気の劣化抑制剤 |
US9028886B2 (en) | 2007-07-13 | 2015-05-12 | Ogawa & Co., Ltd. | Degradation inhibitor for flavor or aroma |
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JP2021180704A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 小林製薬株式会社 | 芳香剤組成物 |
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