JP2003082019A - 熱加工性テトラフルオロエチレン共重合体の精製方法 - Google Patents

熱加工性テトラフルオロエチレン共重合体の精製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた光学的性質を有し、半導体への応用に
適したポリマーの提供を目的とする。 【解決手段】 次の工程: A)機械的攪拌下に、2以下のpH値を有する酸性電解
質を加えることによってポリマー ラテックスをゲル形
態にし、 B)そのポリマーゲルを1〜7のpHを有する水溶液を
用いて洗浄するからなる熱加工性テトラフルオロエチレ
ン(TFE)共重合体の精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた光学的性質
を有し、抽出され得るカチオンが極めて低い水準にある
ため半導体への応用に適したポリマーを得るための、熱
加工性テトラフルオロエチレン(TFE)共重合体の精
製方法に関するものである。特に、本発明は、高い純
度、少ない量の抽出性物質(以下に定義)および優れた
光学的性質を有する最終コポリマーを得るための、実質
的に無機の塩類を含まない熱加工性テトラフルオロエチ
レン(TFE)共重合体を、ゲルの形態でラテックス洗
浄することによって得る方法に関するものである。
【0002】さらに、本発明の方法によれば、熱処理に
よって残留する界面活性剤が実質的に低減される。この
ようにして得られる熱加工性共重合体の粉体は、低い黄
色指数値と高い白色度値を有していて最終製品に着色問
題がないから、優れた光学的性質が要求される最終製品
に適用することができる。その上、本発明の粉体は、抽
出され得る物質の低い放出性を有するポリマーが要求さ
れる半導体分野でも使用することができる。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】エマ
ルジョン/水性分散液中でのフッ素化モノマーの重合工
程では、界面活性剤、重合開始剤およびその他の添加剤
が加えられることが知られている。したがって、重合工
程から得られるラテックスは凝固する。その凝固過程は
次の段階からなっている: −ラテックスを水で希釈し、不安定化電解質を任意に添
加してラテックスを凝固させる; −粒子が粒状化して浮遊するまでラテックスを機械的に
攪拌してコロイド状の粒子を凝集させる; −浮遊した粉体を母液から分離する; −粉体を任意に水で洗浄する。
【0004】上記の通常の方法によって得られる粉体
は、抽出性物質の放出度が大きいため、半導体の分野に
は不適という欠点がある。その上、それらは高い黄色指
数値と低い白色度指数を示すので、光学的な用途に使用
することもできない。抽出性物質の含量を減らし、改善
された光学的性質を得るには、得られたポリマーを高温
での熱処理に付すべきである。このことはポリマーの部
分的な分解に繋がるという欠点がある。したがって、優
れた光学的性質を有する製品が求められる利用分野、あ
るいはポリマーに抽出性物質の低放出性が求められる利
用分野、例えば前記の半導体産業に適した共重合体が得
られるような、熱加工性のテトラフルオロエチレン(T
FE)共重合体の精製方法の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、下記の工程からなる熱加工性テトラフルオロエチ
レン(TFE)共重合体の精製方法である。 A)分散液または水性エマルジョン中での重合により得
られる熱加工性テトラフルオロエチレン(TFE)共重
合体のポリマーラテックスを、機械的攪拌下に、2以
下、好ましくは0.4〜1.6の範囲のpH値を有する
酸性電解質を添加することによってゲル化状態に変え、 B)pH1〜7を有する酸性水溶液または中性水溶液で
ポリマーゲルを洗浄する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の精製法によって、洗浄工
程B)後のH+以外の抽出され得るカチオンを1ppm
未満の量で含む熱加工性TFE共重合体を得ることがで
きる。本発明の方法は、バッチ式または連続式で実施で
きる。本発明の方法をバッチ式で行なう場合、ゲル形態
のポリマーラテックスを得るための工程A)は、じゃま
板および攪拌装置を備えた槽の中で行うのが好ましい。
攪拌装置は、好ましくは傾斜翼装置である。ゲル形成の
工程A)は次の工程からなる: −約30〜40重量%の濃度を有する重合ラテックス
を、5〜25重量%の濃度に、任意に水で希釈する; −1.5〜5KW/m3 の特定の動力での機械的攪拌下
にラテックスを維持し、酸性電解質、好ましくは硝酸
を、水性分散液のpH値が2以下、好ましくは0.4〜
1.6のpH値になるような量で加える。
【0007】ポリマーがゲル状態にあるということは、
ポリマー粒子が液相に浸され、交差結合によって互いに
結合して厚い網状組織を形成することを意味する。ゲル
の性質は、ポリマー粒子と液相との相互作用に大きく依
存する。実際に、保持される液体はポリマーの網状組織
が密な塊になるのを防いでいるし、ポリマーの網状組織
は液体がゲルから出るのを防いでいる。化学組成や他の
工程パラメーター、例えば固体および電解質濃度に依存
して、ゲルの稠度は粘着な流動体から相当に固い固体ま
での範囲にある。
【0008】バッチ式にてポリマーをゲルの形態で得る
とき、次の工程からなる洗浄工程B)が引き続いて行な
われる: 1)機械的攪拌の停止、およびB)に示した水溶液の添
加;加えられる水の量は通常ポリマーゲル100部に対
して100〜200部である; 2)その後、ゲルを通常0.2〜2 KW/m3 の特定の動
力で周速度0.1〜0.6 m/s未満で、通常1〜10
分間、穏かに攪拌する;この条件下では、ゲルは破壊し
て小塊となるが、同時にゲルと空気の接触が最小とな
り、浮遊することなしに水との水力学的接触を維持する
フロックを得る; 3)攪拌を停止し、ゲルフロックをデカンテーションし
て上澄の水を除去する。
【0009】上記1)〜3)の工程を、抽出され得るカ
チオン(H+を除く)の量が1ppm未満になるまで繰
り返す。洗浄工程B)は、通常3〜10回、好ましくは
4〜8回繰り返される。本発明の方法を連続式で行う場
合は、ゲル形態のポリマーラテックス(工程A)は、好
ましくは、次のようにして得られる。分散液(乳濁液)
中での重合によって得られるポリマーラテックスを、向
流方式で連続流式洗浄カラムに供給する。
【0010】このカラムは次のような特徴を有する。 −各段にじゃま板および1以上の機械的攪拌装置、例え
ば円錐状の円盤、円盤状タービン、傾斜翼、好ましくは
円盤状タービンを備えた多段式カラムであり; −カラムの高さ/直径の比は、5より大きく、好ましく
は8〜20の間であり; −段数は5〜20の間であり; −ポリマーゲルの偏析および水からの分離のために、静
止域が攪拌装置のないカラム頂部における第一段および
カラム底部における最終段に設けられており; −酸性の電解質がカラムに沿って供給される。
【0011】ポリマーゲルの形成は、洗浄カラムの上部
で起こる。ポリマーラテックスは、カラム上部の第一段
に直接供給される。ここでポリマーゲルのフロックがほ
とんど瞬時に形成される。ゲルフロックの洗浄は、カラ
ムに沿って重力を利用して偏析が行われている間に起こ
り、ゲルフロックは洗浄カラムの底部から流出してく
る。洗浄水はカラム底部から流入し、上部、すなわち通
常カラムの第一段から流出する。工程A)における望ま
しいpH値を得るために、用いられる酸性電解質は多段
カラムに供給される。酸性電解質の供給箇所は、カラム
出口のゲルのpH値を制御するように、カラムに添って
変わり得る。酸性電解質の供給量は、ポリマーゲルの形
成を都合良く行なうために、カラムの第一段におけるp
H条件が2以下、好ましくは0.4〜1.6の間になる
ように決定される。
【0012】また、第一段においてゲル形成を得るに
は、攪拌機の周速度が0.6m/s 未満、好ましくは
0.1〜0.5 m/s であることが必要である。洗浄カ
ラム内の温度は、通常10℃〜40℃の範囲である。一
般的に、ポリマーゲルのフロックが水によって引き摺ら
れるのを避けるために、カラム内の洗浄水の線速度は、
1 cm/sec 未満でなければならない。上記のように操
作することによって、ポリマー損失は、0.1重量%未
満であって無視できるほどである。本発明の洗浄カラム
におけるゲル洗浄効果は、ゲルフロックのカラム内滞留
時間に依存する。滞留時間は、カラムが長くなるほど長
くなる。したがって、段数が多いほど、洗浄効果が高く
なる。
【0013】さらに、本発明者は、攪拌速度が増すにつ
れてゲル洗浄効果が向上することを見出した。事実、攪
拌速度の増大は、ゲルフロックの大きさを減じ、したが
って洗浄効果を促進する。本発明の連続式精製工程にお
いて、洗浄水の流速(l/h)とラテックスの流速(l
/h)の比は、カラムの段数に依存し、通常1:1〜1
0:1、好ましくは1.5:1〜5:1である。酸性電
解質としては、無機酸、好ましくは硝酸および塩酸が挙
げられるが、硝酸が特に好ましい。
【0014】熱加工性TFE共重合体とは、TEFと、
少なくとも1つのエチレン型不飽和を有する1以上のモ
ノマーとを重合して得られるポリマーを意味する。TF
Eコモノマーとしては、次のようなフッ素化されたもの
が具体的に挙げられる: −ヘキサフロオロプロペン(HFP)のようなC3−C8
パーフルオロオレフィン; −ビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフルオライ
ド(VDF)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロ
イソブテン、パーフルオロアルキルエチレン CH2
CH−Rf(ここで、RfはC1−C6パーフルオロアルキ
ルである)のようなC2−C8水素化フルオロオレフィ
ン;
【0015】−クロロトリフルオロエチレン(CTF
E)のようなC2−C8 クロロ−および/またはブロモ
−および/またはヨウド−フルオロオレフィン; −(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAV
E)CF2=CFORf(ここで、Rfは、C1−C6(パ
ー)フルオロアルキル、例えば、CF3、C25、C 3
7である); −(パー)フルオロ−オキシアルキルビニルエーテル C
2=CFOX(ここで、Xは1以上のエーテル基を有
するC1−C12アルキル、C1−C12オキシアルキルもし
くはC1−C12(パー)フルオロオキシアルキル、例え
ばパーフルオロ−2−プロポキシ−プロピルである);
【0016】−フルオロジオキソール、好ましくはパー
フルオロジオキソール; −次のタイプの非共役ジエン: CF2=CFOCF2CF2CF=CF2 CFX1=CX2OCX34OCX2=CX1F (ここで、X1およびX2は、互いに同一または異なっ
て、F、ClまたはHであり;X3およびX4は、互いに
同一または異なって、FまたはCF3であり、これらは
重合中に環化重合する);
【0017】−一般式 CFXAI=CXAIOCF2OR
AI(A−I)で表されるフルオロビニルエーテル(MO
VE)(ここで、RAIは、C2〜C6の直鎖状もしくは分
枝鎖状またはC5−C6環状の(パー)フルオロアルキル
基、あるいは1〜3の酸素原子を含むC2−C6の直鎖状
もしくは分枝鎖状の(パー)フルオロオキシアルキル基
であり;RAIが前記のようにフルオロアルキル基または
フルオロオキシアルキル基であるとき、それはH、C
l、Br、Iから選ばれる1〜2の同一または異なった
原子を含むことができる);一般式 CFXAI=CXAI
OCF2OCF2CF 2AIの化合物(A−II)(ここ
で、YAI=F、OCF3;XAIは上記に定義したものが
好ましい);特に、(MOVEI)CF2=CFOCF2
OCF2CF3(A−III)および(MOVEII) C
2=CFOCF2OCF2CF2OCF3(A−IV)が
好ましい。
【0018】また、上記のコモノマーに加えて、水素化
オレフィンも好ましいものとして挙げられる。水素化オ
レフィンの例は、エチレン、プロピレン、ブテンおよび
イソブテンである。通常、共重合体中のコモノマーの量
は、共重合体が熱加工性であるような量である。通常、
それは1〜18重量%、好ましくは2〜10重量%であ
り、コモノマーのタイプに依存する。本発明のポリマー
は、熱加工性であり、103〜108 Pa.s.の範囲の溶融
粘度を有する。実際に、ラテックスを得るための重合工
程では、所定の粘度を与える分子量を得るために、連鎖
移動剤が使用される。当業者は、先行技術の公知の熱加
工性ポリマーを得るのにどうすればよいかを知ってい
る。
【0019】前記のようにゲルが得られるポリマーラテ
ックスは、上記のようなコモノマーの存在下に、分散液
(乳濁液)中でTFEを重合させることによって得られ
る。ラテックスポリマーの一次粒子は、0.1〜0.4
ミクロンの粒子径を有する。ラテックスを得る工程は、
マイクロエマルジョン中でも行なわれる。例えば、米国
特許第4,864,006号、米国特許第4,990,283号および欧州
特許第969,027号を参照されたい。このケースでは、ラ
テックスの一次粒子の直径は、0.01〜0.1ミクロ
ンの範囲である。本発明の方法によって、母液からポリ
マー粉体を分離後は、抽出され得るカチオン(H+を除
く)を実質的に含まない熱加工性TFE共重合体を得る
ことができる。
【0020】本発明のさらなる目的は、抽出され得るカ
チオンを1ppm未満の量で含む熱加工性TFE共重合
体である。本発明の方法で得られる熱加工性ポリマー粉
体は、任意に、工程の最終段階で乾燥工程に付すことが
できる。乾燥温度は通常230℃〜280℃の範囲であ
る。乾燥工程後、H+以外の抽出され得るカチオンの量
は1ppm未満であることが見出された。この処理後、
界面活性剤の量は、分析検出限界未満であり、実際のと
ころポリマー粉体から実質的に除去されている。
【0021】本発明のさらなる目的は、抽出され得るカ
チオンの量が1ppm未満であり、残存する界面活性剤
が実質的にない、つまり検出限界(10ppm)未満、
すなわち10ppm未満である熱加工性TFE共重合体
である。本発明に従って行なわれる精製工程における共
重合体の損失は、0.1重量%のオーダーであって無視
できる。前記のとおり、本発明の熱加工性ポリマーの粉
体は、抽出され得る物質を放出しないので、半導体産業
で用いられる製品、例えばタンクや配管系(パイプと付
属品)を製造するのに特に好適である。その他の用途と
しては、改善された特性を有する光学分野での適用であ
る。本発明は、以下の具体的実施例でもってより詳しく
説明されるが、これらの実施例は単に示されているだけ
であって、本発明自体の範囲を限定するものではない。
【0022】
【実施例】特徴づけの方法 − カチオンの定量(H+を除く) カチオンは、母液または洗浄水をカラムに注入し、イオ
ンクロマトグラフィにより測定される。カリウム・カチ
オンは比較的多く存在するものであり、この理由によ
り、このイオンのみが表中で報告されている。種々のカ
チオンを測定するのに用いられる方法がカリウムイオン
のためにここで例示されており、同じ方法が他のカチオ
ンにも繰り返される。カリウム・カチオンは、ゲルとの
バランスにおいて、母液および洗浄水について測定さ
れ、測定量は粉体の全量に対し関連づけられた。
【0023】ピーク領域は、検量線によって、検体水中
に存在するK+の量と関連づけられる(操作条件:電気
伝導度測定セルを備えた Dionex 4500i クロマトグラ
フ‐前カラムおよび分離カラム CG12 ‐ CS12‐ 溶出
液:20mNメタンスルホン酸−溶出速度:1ml/分
−自動再生機CSRS:100μl ループ)。洗浄によっ
て除去されたK+の量は、各洗浄後に排出される水の重量
から計算される。重合に加えられたカリウム塩の量に対
する差により、粉体に残存するK+の量が計算される。こ
の方法の検出限界は0.15ppmである。
【0024】− 白色度および黄色指数の測定 これらの測定は、それぞれASTM E313およびA
STM D1925の方法に従って行われる。 − 界面活性剤量の測定 乾燥粉体および湿潤粉体中の界面活性剤の量は、次の手
順に従って、対応するメチルエステルをガスクロマトグ
ラフィで分析することにより測定された:粉体0.5g
をエタノールで湿潤にし、水酸化アンモニウム溶液でp
Hを塩基性にする。この粉体を窒素気流中で乾燥する。
乾燥粉体に2mlの酸性メタノールを加える。密閉され
た試験管中、70℃で16時間エステル化を行う。この
時点で、0.5mlのDelifrene(登録商標)A113
および4mlの水を混合物に加える。
【0025】混合物を攪拌し、静置する。二相を分離
し、界面活性剤エステルを含む低級フッ素化相1μlを
とる。この溶液をキャピラリーカラムでガスクロマトグ
ラフに注入する(イントロダクション・スプリット/ス
プリットレス・セット200°に設定を備えたキャピラ
リー・ガスクロマトグラフィー・システム−キャピラリ
ーカラムタイプCP−SIL8CB 25cm × 0.32 mm
× 1.3 μm−、担体ヘリウム=50KPa 分流速度 2
6 ml/分−仕上げ担体:窒素40KPa、−導入容量
1μl‐温度プロフィール 40℃× 4'、 40℃/
'〜60°、8°/' 〜84°、40°/ ' 〜220
°× 10 '、−検出器FID 250℃に設定(空気/
水素の比=100/90 KPa)‐電位計:レンジ 0、
AT 0)。検量線を用いて、ピーク領域を存在する界
面活性剤の量に換算する。実施例のラテックスを得るた
めに用いられた界面活性剤は、アンモニウムパーフルオ
ロオクタノエート(PFOA)である。この測定法の検
出限界は10ppmである。
【0026】実施例1 pH値1の洗浄溶液を用いるゲル形態のポリマーのバッ
チ式洗浄 過硫酸カリウムの存在下で重合して得られるターポリマ
ー TFE/PMVE/PPVE、ハイフロン(Hyflon) MFA640
(登録商標) 18重量%のラテックス16リットル
を、50リットルの反応器に導入する。この混合物を機
械的攪拌下(傾斜翼攪拌機、特定攪拌動力 3 KW/
m3)に置き、攪拌しながら、ラテックスのpHが1にな
るように20%のHNO3を加える。ゲルが得られるまでラ
テックスを攪拌する。ゲルが形成された後、水相のpH
が1になるように、20%のHNO3を加えた20リットル
の水を加える。1回の洗浄におけるpHを表2に示す。
水/ゲルの混合物を、ゲルが破壊されてフロックにな
り、浮遊することなしに水と密に接触するに十分な特定
の動力0.5KW/m3 にて、5分間攪拌する。
【0027】攪拌を停止し、ポリマー(ゲル)をデカン
トするとき、20リットルの水が上澄み層から除去され
る。洗浄操作をさらに5回繰り返す。続いて、5KW/m3
という特定の動力を攪拌機に適用して、粉体が浮遊す
るまで混合物を攪拌する。攪拌を停止し、湿った微粉末
から含まれている水が分離される。凝固が起こる条件を
表1に要約する。
【0028】水を前記の分析方法(カチオン測定)によ
り分析する。洗浄水のpHデータ、および水の分析によ
り計算され、各洗浄後の粉体中に存在する量に換算され
たカリウム・カチオンの量を表2に示す。カリウムの量
が1ppm未満のとき、存在する全てのカチオンの量も
測定される。存在するカチオンの合計量は1ppm未満
であった。270℃で6時間乾燥した後の粉体を押し出
す。押出しから導かれる細粒の成形後に得られる見本
は、表3に示す黄色指数および白色度値を有する。得ら
れた光学的性質は、低い黄色指数および高い白色度値を
有し、きわめて優れている。
【0029】実施例2 pH7を有する洗浄溶液を用いたゲル形態にあるポリマ
ーのバッチ式洗浄 過硫酸カリウム存在下の重合で得られた、ターポリマー
TFE/PMVE/PPVEハイフロン MFA640(登録商標)18
重量%のラテックス16リットルを、50リットルの反
応器に導入する。混合物を機械的攪拌下(固定翼攪拌
機、特定攪拌動力 3 KW/m3)に置き、攪拌しなが
ら、ラテックスのpH値が1になるように、20%のHN
O3を加える。ゲルが得られるまでラテックスを攪拌す
る。ゲルが形成された後、pH7の水20リットルを加
える。水/ゲルの混合物を、ゲルが破壊されてフロック
になり、浮遊することなしに水と密に接触するに十分な
特定の動力0.5KW/m3 にて、5分間攪拌する。1
回洗浄のpHを表2に示す。
【0030】攪拌を停止し、ポリマー(ゲル)をデカン
トするとき、20リットルの水が上澄み層から除去され
る。洗浄操作をさらに5回繰り返す。続いて、5KW/m3
という特定の動力を攪拌機に適用して、粉体が浮遊す
るまで混合物を攪拌する。攪拌を停止し、湿った微粉末
から含まれている水が分離される。凝固が起こる条件を
表1に要約する。洗浄液のpHデータ、および水の分析
により計算され、各洗浄後の粉体中に存在する量に換算
されたカリウムカチオンの量を表2に示す。カリウムの
量が1ppm未満のときは、存在するその他すべてのカ
チオンの量も測定された。存在するカチオンの合計量は
1ppm未満であった。260℃で6時間乾燥した後の
粉体を押し出す。押出しから導かれる細粒の成形後に得
られる見本は、表3に示す黄色指数および白色度値を有
する。この実施例でも、優れた光学的性質が得られた。
【0031】実施例3(比較) pH7の水性洗浄溶液を用いた浮遊後(凝固相のpH=
1)のポリマー洗浄 過硫酸カリウム存在下の重合で得られた、ターポリマー
TFE/ PMVE/ PPVEハイフロンMFA640(登録商標 )1
8重量%のラテックス16リットルを、50リットルの
反応器に導入する。混合物を機械的攪拌下(固定翼攪拌
機−特定攪拌動力3 KW/m3)に置き、攪拌しながら、
ラテックスのpHが1になるように20%のNHO3を加え
る。5KW/m3 という特定の動力を攪拌機に適用して、粉
体が浮遊するまでラテックスを攪拌する。攪拌を停止
し、湿潤微粉末に含まれる全ての水(12リットル)を
除去する。
【0032】特定の動力3KW/m3を適用した攪拌機で攪
拌しながら、20リットルの水(pH7)を用いて、湿
潤粉体を5分間洗浄する。1回の洗浄におけるpHを表
2に示す。攪拌を停止し、20リットルの洗浄水を除去
する。この洗浄操作をさらに5回繰り返す。凝固が起こ
る条件を表1に要約する。洗浄液のpHデータ、および
水の分析により計算され、各洗浄後の粉体中に存在する
量に換算されたカリウムカチオンの量を表2に示す。表
から分かるように、カリウムの量は、5回洗浄した後で
も、1ppmより多く、その後の洗浄によっても減少し
なかった。この例では、存在するその他すべてのカチオ
ンの量を測定するのは余計である。270℃で5時間乾
燥した後の粉体を押し出す。特徴づけの実施例で示した
方法でもって、押出しから導かれる細粒を成形した後に
得られる見本は、表3に示す黄色指数および白色度値を
有する。光学的性質は劣っている。
【0033】実施例4 11段カラム、水の流速/ラテックスの流速の比が2、
ラテックス供給流速が16リットル/hにおける,本発明
方法による連続工程 ターポリマー TFE/PMVE/PPVE ハイフロンMFA640
(登録商標)のラテックスを、向流方式で、連続流式洗
浄カラムに供給する。カラムは多段カラムであり、各段
にはじゃま板および機械的攪拌用の4枚翼の円盤状ター
ビンが設けられている。
【0034】カラムの直径は0.11mで、高さは1.
5mである。段数は11であり、各段の高さは0.11
mである。高さ0.03mの円錐状の円盤が、各段を仕
切っている。静止域が、カラムの上部と底部に、それぞ
れ設計されている。攪拌機の周速度は0.4 m/s で
あり、洗浄カラム内の温度は30℃である。18重量%
に等しいポリマー濃度を有するラテックスを、16リッ
トル/h に等しい流速で、カラムの第一段に直接供給す
る。洗浄水はカラムの底部から入り、カラムの上部から
流出する。水の流速とラテックスの流速の比は2に等し
い。20重量%のHNO3溶液を、6段目に想到する多
段カラムに供給する。HNO3溶液の流速は、カラム6段目
を始点にカラム頂部までを測定して、0.688リット
ル/h に等しく、pH値=1.3である。このような条
件では、ラテックスは瞬時にゲル化する。
【0035】洗浄効率 洗浄後のポリマーゲル中の抽出され得るカチオンの濃度
(H+を除く)は、0.6mg/l である。洗浄後のポ
リマーは、白色度値78、および1.55に等しい黄色
指数値を有する。細粒化、浮遊化および270℃、6時
間の乾燥を経たポリマー細粒中のカリウム濃度(前記の
ように測定)は、0.15ppmであった。存在するそ
の他すべてのカチオンの量を測定した。H+も含めて、存
在する全てのカチオンの量は1ppm未満であった。細
粒中の界面活性剤の量は、分析検出限界よりも少なかっ
た。
【0036】実施例5 11段カラム、水の流速/ラテックスの流速の比1.
5、ラテックス供給流速16リットル/hにおける,本発
明方法による連続工程 ターポリマー TFE/PMVE/PPVE ハイフロンMFA640
(登録商標)18重量%濃度のラテックスを、流速16
リットル/h にて、実施例4の洗浄カラムの第1段に供
給する。水の流速とラテックスの流速toの比は1.5
に等しい。20重量%のHNO3溶液を、6段目に想到
する多段カラムに供給する。HNO3溶液の流速は、カラム
第6段目を始点としてカラムの頂上までを測定して、
0.573 リットル/hであり、pH値=1.0であ
る。この条件でラテックスは瞬時にゲル化する。
【0037】洗浄効果 洗浄後、ポリマーゲル中の抽出され得るカチオンの濃度
(H+を除く)は、0.73 mg/lである。洗浄後のポ
リマーは、白色度値76,および黄色指数値1.7を有
する。細粒化、浮遊化および270℃で6時間乾燥後の
ポリマー細粒中のカリウムカチオン濃度は、0.18p
pmであった。存在するその他すべてのカチオンの量を
が測定した。H+も含めて、存在する全てのカチオンの量
は1ppm未満であった。細粒中の界面活性剤の量は、
分析検出限界よりも少なかった。
【0038】実施例6 11段カラム、水の流速/ラテックスの流速の比5.
5、ラテックス供給流速10リットル/hでの本発明方法
による連続工程 ターポリマー TFE/PMVE/PPVE ハイフロンMFA640
(登録商標)18重量%濃度のラテックスを、流速10
リットル/h にて、実施例4の洗浄カラムの第一段に供
給する。水の流速とラテックスの流速の比は5.5に等
しい。20重量%のHNO3溶液を、最終段に想到する
多段カラムの底部に供給する。HNO3溶液の流速は、カラ
ム全体を測定して1.49リットル/hであり、pH値
=1である。この条件では、ラテックスは瞬時にゲル化
する。
【0039】洗浄効果 洗浄後、ポリマーゲル中の抽出され得るカチオンの濃度
(H+を除く)は、0.6 mg/lである。洗浄後のポリ
マーは、白色度値79,および黄色指数値1.5を有す
る。細粒化、浮遊化および275℃で4時間乾燥後のポ
リマー細粒中のカリウムカチオン濃度は0.15ppm
であった。存在するその他すべてのカチオンの量を測定
した。H+も含めて、存在する全てのカチオンの量は1p
pm未満であった。細粒中の界面活性剤の量は、分析検
出限界よりも少なかった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】この発明により、優れた光学的性質を有
し、抽出され得るカチオンが極めて低い水準にあるため
半導体への応用に適したポリマーを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィンセンツォ アルセラ イタリア、ミラノ、20014 ネルヴィアノ、 ヴィア ジョバンニ トゥエンティサード 21 Fターム(参考) 4J100 AC23Q AC24Q AC26P AC27Q AC31Q AE09P AE76Q BB12Q BB18Q DA61 FA20 GD08 JA46

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程: A)分散液または水性エマルジョン中での重合により得
    られる熱加工性テトラフルオエチレン(TFE)共重合
    体のポリマーラテックスを、機械的攪拌下に、2以下、
    好ましくは、0.4〜1.6の範囲のpH値を有する酸
    性電解質を添加することによってゲルの形態に変え、 B)pH1〜7を有する酸性水溶液もしくは中性水溶液
    でポリマーゲルを洗浄することからなる、熱加工性テト
    ラフルオロエチレン(TFE)共重合体の精製方法。
  2. 【請求項2】 バッチ式または連続式で行われる請求項
    1に記載の精製方法。
  3. 【請求項3】 ゲルの形態のポリマーラテックスを得る
    ための工程A)が、じゃま板および攪拌装置、好ましく
    は傾斜翼装置を備えた槽の中で、バッチ式で行われる請
    求項1または2に記載の精製方法。
  4. 【請求項4】 工程A)が次の工程: −約30〜40重量%の濃度を有する重合ラテックス
    を、5〜25重量%の濃度に、任意に水で希釈する; −1.5〜5 KW/m3 の特定の動力での機械的攪拌下に
    ラテックスを維持し、酸性電解質、好ましくは硝酸を加
    えて、pH値を2以下、好ましくは0.4〜1.6にす
    ることからなる、請求項1〜3のいずれかに記載のバッ
    チ式方法。
  5. 【請求項5】 洗浄工程B)が次の工程: 1)機械的攪拌の停止、および工程B)で示した水溶液
    の添加;添加される水の量がポリマーゲル100部に対
    して100〜200部である; 2)続いて、一般的に0.2〜2 KW/m3 の特定の動力
    で、0.1m/s〜0.6m/s 未満の周速度で、1〜1
    0分間、ゲルを機械的に攪拌する; 3)攪拌を停止し、ゲルのフロックをデカンテーション
    して、上澄液を除去することからなり、洗浄工程B)が
    通常3〜10回、好ましくは4〜8回繰り返される、請
    求項1〜4のいずれかに記載のバッチ式方法。
  6. 【請求項6】 次の特徴: −各段にじゃま板および1以上の機械的攪拌装置、好ま
    しくは円錐状円盤、円盤状タービン、傾斜翼、より好ま
    しくは円盤状タービンを備えた多段カラム; −カラムの高さ/直径の比が5より大きく、好ましくは
    8と20の間である; −段数は5と20の間である; −カラム頂部の第一段およびカラム底部の最終段には攪
    拌装置がない; −酸性電解質がカラムに沿って供給されるを有する連続
    フロー洗浄カラムにポリマーラテックスを向流方式で供
    給する方法において、ポリマーラテックスをカラムの第
    一段に直接供給し、洗浄水をカラムの底部から流入さ
    せ、カラムの上部から流出させることにより、ゲルの形
    態にあるポリマーラテックス(工程A)を連続式で得
    る、請求項1または2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 供給される酸性電解質の量が、カラムの
    第一段におけるpHの条件が2以下に、好ましくは0.
    4と1.6の間になるように決定される、請求項6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 攪拌機の周速度が0.6 m/s 未満、好
    ましくは0.1と0.5 m/sの間であり、洗浄カラム
    内の温度が10℃〜40℃の範囲である、請求項6また
    は7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 カラムにおける洗浄水の直線方向の速度
    が1m/s 未満である請求項6〜8のいずれかに記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 洗浄水の流速とラテックスの流速の比
    が、1:1〜10:1、好ましくは1.5:1〜5:1
    の範囲にある、請求項6〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 酸性電解質が無機酸であり、好ましく
    は硝酸または塩酸であり、より好ましくは硝酸である、
    請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 熱加工性TFE共重合体が、TFE
    と、少なくとも1つのエチレン型不飽和を含み、好まし
    くはフッ素化された、次のもの:−C3−C8パーフルオ
    ロオレフィン、好ましくはヘキサフルオロプロペン(H
    FP)、−ビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフ
    ルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、ヘキサ
    フルオロイソブテンおよびパーフルオロアルキルエチレ
    ンCH2=CH−Rf(ここで、RfはC1−C6パーフル
    オロアルキルである)から選択されるC2−C8水素化フ
    ルオロオレフィン;−C2−C8 クロロ−および/また
    はブロモ−および/またはヨウド−フルオロオレフィ
    ン、好ましくはクロロトリフルオロエチレン(CTF
    E);−(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(P
    AVE)CF2=CFORf(ここで、RfはC1−C
    6(パー)フルオロアルキル、好ましくは、CF3、C2
    5、C37である);−(パー)フルオロ−オキシアル
    キルビニルエーテル CF2=CFOX(ここで、Xは
    1以上のエーテル基を有するC1−C12アルキル、C1
    12オキシアルキルまたはC1−C12(パー)フルオロ
    オキシアルキル、好ましくはパーフルオロ−2−プロポ
    キシ−プロピルである);−フルオロジオキソール、好
    ましくはパーフルオロジオキソール;−次のタイプの非
    共役ジエン:CF2=CFOCF2CF2CF=CF2CF
    1=CX2OCX34OCX2=CX1F(ここで、X1
    およびX2は互いに同一または異なって、F、Clまた
    はHであり、X3およびX4は互いに同一または異なっ
    て、FまたはCF3であるり、これらは重合の間に環状
    に重合する);−次の一般式のフルオロビニルエーテル
    (MOVE):CFXAI=CXAIOCF2ORAI (A
    −I)(ここで、RAIは、C2−C6の直鎖状、分枝鎖状
    もしくはC5−C6環状の(パー)フルオロアルキル基、
    または1〜3の酸素原子を含むC2−C6の直鎖状、分鎖
    状のパーフルオロオキシアルキル基であるり、RAIが上
    記のフルオロアルキルもしくはフルオロオキシアルキル
    であるとき、それはH、Cl、BrおよびIから選ばれ
    る同一または異なる1または2個の原子を含むことがで
    き;XAI=FまたはH);一般式:CFXAI=CXAI
    CF2OCF2CF2AIの化合物 (A−II)(ここ
    で、YAI=F、OCF3であり、XAIは上記のものが好
    ましい);特に好ましいのは、(MOVE I) CF2
    =CFOCF2OCF2CF3(A−III)、および
    (MOVE II) CF2=CFOCF2OCF2CF2
    OCF3(A−IV)であるから選択される1以上のモ
    ノマーとの重合によって得られる、請求項1〜11のい
    ずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 フッ素化されたコモノマーに加えて、
    水素化されたオレフィンが用いられる、請求項12に記
    載の方法。
  14. 【請求項14】 共重合体中のコモノマーの量が1〜1
    8重量%、好ましくは2〜10重量%である、請求項1
    2または13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 熱加工性重合体の粉体の乾燥が230
    ℃〜280℃の温度で行われる、請求項1〜14のいず
    れかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 1ppm未満の抽出され得るカチオン
    を含む、請求項12〜14のいずれかに記載の熱加工性
    TFE共重合体。
  17. 【請求項17】 抽出され得るカチオンの量が1ppm
    未満であり、残存する界面活性剤の量が約10ppm未
    満である、請求項15に記載の熱加工性TFE共重合
    体。
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