JP2003081901A - ケタール及び/又はアセタールの製造方法 - Google Patents
ケタール及び/又はアセタールの製造方法Info
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Abstract
選択率で、且つ、触媒成分の析出を抑制しつつケタール及び
/又はアセタールを製造する方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも1個のエチレン性二重結合を
有するオレフィン類と、酸素及びアルコールとをパラジ
ウムを含む触媒の存在下で酸化反応させてケタール及び
/又はアセタールを製造する方法において、酸化反応後
の反応生成液から目的反応生成物を回収した後の触媒を
含むアルコール溶液を酸化反応系に再利用し、且つ、酸
化反応液中の水分量を20wt%以下に維持しつつ酸化
反応を行う。
Description
素によって酸化し、ケタール及び/又はアセタールを製
造する方法に関するものである。
られる対応するアルテ゛ヒト゛類又はケトン類は、工業的にも有用
な化合物であり、触媒反応によりこれらを合成すること
が古くから行われてきた。中でも有用な方法は、一般に
Wacker反応として知られている反応である。即ち、PdCl
2及びCuCl2を含む水溶液を触媒として、分子状酸素によ
り、エチレンからアセトアルテ゛ヒト゛、フ゜ロヒ゜レンからアセトンを製造する
方法が工業的にも採用された。しかしながら、この従来
のWacker反応においては、水溶液が強酸性条件下にあ
り、且つ腐食性の高い塩酸が存在する為、反応器及び周
辺機器に高級材質を必要とする点や、反応性のある基質
がエチレン、フ゜ロヒ゜レン等の低級炭化水素類に限定されている点
等、工業的に必ずしも有利なフ゜ロセスではなかった。
として、Pdのヒト゛ロヘ゜ルオキシト゛錯体(Pd-OOH種)によるオレフィン
のケトン化反応も検討されてきた(特開昭57―1564
28(対応USP4400544)、特開昭60―92
236、特開昭61―60621)。この反応では、反
応の媒体として、従来のWacker反応で使用される水の代
わりにメタノール、エタノール等の一価のアルコールを用い、PdとCu及
び/又はFeの金属塩が触媒として用いられている。
969)には、PdCl2とCuCl2を触媒として用い、エチレンク゛リコール
やク゛リセロール等の多価アルコールを反応溶媒とすることに
より、シクロヘキセンから1,4-シ゛オキソスヒ゜ロ[4,5]テ゛カンが高収率
で得られることが開示されているが、具体的な収率等の
詳細についての記載はない。
ンから対応するアルテ゛ヒト゛類またはケトン類を合成する為の工
業的に有効な方法が種々検討されているが、従来法にお
いては、酸化反応系中でケタール及び/又はアセタール
の逐次酸化により生成する水により、ケタール及び/又
はアセタールの選択性が低下しやすく、且つ、触媒成分
が析出しやすい傾向にあるという問題点があることを本
発明者らは見出した。特に、反応後の触媒含有液を再度
酸化反応系に再利用する場合には、通常反応系中に水が
約30wt%以上溜まり込むと予想され、選択性の低下
や触媒成分の析出が顕著である点に本発明者らは着目し
た。
キサノンは、シクロヘキサンを必要に応じ触媒の存在下で酸化し、
得られるシクロヘキサノン-シクロヘキサノールの混合物を脱水素する方法
や、シクロヘキセンを水和して得られるシクロヘキサノールの脱水素反応
する方法等によって製造されている。しかし、前者の方
法は、シクロヘキサンの酸化の際、反応生成物が逐次酸化を受
けやすい為、転化率をかなり低いレヘ゛ルに抑えておく必要
があり、大過剰の未反応シクロヘキサンを循環させることが要
求され、その結果エネルキ゛ー効率の高くないフ゜ロセスとなって
いる。また、後者の方法では、水和反応の収率が十分で
ない点や、シクロヘキセンを沸点の極めて近いヘ゛ンセ゛ン、シクロヘキサン
の混合物と抽出分離する際や、沸点の高いシクロヘキサノン-シクロ
ヘキサノールの等モル程度の混合物からシクロヘキサノンのみを分離する
際に、大量のエネルキ゛ーを消費するという問題点があった。
テ゛ヒト゛又はケトン、特にシクロヘキサノン等を選択性の低下を抑制し
つつ、触媒成分の析出を抑制して効率的に合成する手法
が可能であればその意義は極めて大きい。
の酸化反応におけるかかる問題点を解決すべく鋭意検討
を加えた結果、オレフィン類と酸素及びアルコールとを
反応させてケタール及び/又はアセタールを製造する際
に、酸化反応液中の水分量を特定量以下に維持しつつ酸
化反応を行うことにより、選択性の低下を抑制しつつ、
高収率で、且つ、触媒成分の析出を抑制してケタール及
び/又はアセタールを製造できることを見出し、本発明
に到達するに至った。
エチレン性二重結合を有するオレフィン類と、酸素及び
アルコールとをパラジウムを含む触媒の存在下で酸化反
応させてケタール及び/又はアセタールを製造する方法
において、酸化反応後の反応生成液から目的反応生成物
を回収した後の触媒を含むアルコール溶液を酸化反応系
に再利用し、且つ、酸化反応液中の水分量を20wt%
以下に維持しつつ酸化反応を行うことを特徴とするケタ
ール及び/又はアセタールの製造方法、に存する。
る。本発明は、オレフィン類の酸化反応によりケタール
及び/又はアセタールを製造する際に、酸化反応後に反
応生成液から得られた触媒を含むアルコール溶液を酸化
反応系に再利用し、且つ、酸化反応系中の水分量を20
wt%以下に維持することにより、触媒成分の析出を抑
制しつつ、ケタール及び/又はアセタールを高選択的に
製造することを特徴とするものである。 (水分量)本発明においては、酸化反応系中の水分量を
常に20wt%以下に維持しつつ反応を行うが、目的物
の選択性を更に向上させ、触媒成分の析出を抑制するた
めには、好ましくは18wt%以下、より好ましくは1
5wt%以下、更には、12wt%以下、更に好ましく
は10wt%以下、特には8wt%以下、最も好ましく
は5wt%以下とするのがよい。水分量の特定法として
は、回分反応の場合には、通常反応終了時での水分量が
最大となるため、反応終了時での水分量を基準とするこ
とができる。また、連続反応の場合には、定常状態での
反応液中の水分量を上記特定範囲量とする必要がある。
水分量の特定は、カールフィッシャー法により測定する
ことが可能である水分量を本発明の特定量に維持する方
法としては、下記のような方法がある。 1)反応原料や触媒中の水含有量を予め除去する方法 2)反応系中で溜まり込む水を共沸により逐次除去する
方法 3)水の吸着物として、無水硫酸マグネシウム等の無水
金属塩やゼオライト等のモレキュラーシーブを反応液や
リサイクル触媒液中に共存させて吸着除去する方法 4)ケイ酸エチル等の有機珪素化合物を反応液やリサイ
クル触媒液中に添加し、その加水分解により水を除去す
る方法 5)リサイクル触媒液から水を蒸留除去する方法 6)リサイクル触媒液に酸素を含む、あるいは含まない
ガスを吹き込み、そのガスとともに水を同伴留去させる
方法 7)反応系で溜まり込んだ水が含まれているリサイクル
触媒液の一部を系外へパージし、反応系中の水含有量を
低下させる方法であり、必要に応じてパージで除去した
見合いの溶媒、触媒を補給する方法 上述した方法の中でも、系内にできるだけ不必要な成分
を加えないという観点から特に6)の方法が好ましい。
例に記載した。 (触媒)本発明の触媒は、パラジウムを含む触媒であれ
ば特に制限はないが、好ましくは(a)ハ゜ラシ゛ウム、
(b)周期律表8,9,10,14族の中の少なくとも
1種のパラジウム以外の金属、及び(c)ハロゲンを含
む成分により構成される触媒を使用するのがよい。ここ
で、(a)〜(c)の成分は、反応系中において、解離
したイオン、塩又は分子等どのような形態で存在していて
もよい。
ればよく、公知のもの、市販のもの等から任意に選定出
来る。例えば、塩化ハ゜ラシ゛ウム、臭化ハ゜ラシ゛ウム等のハロケ゛ン化ハ
゜ラシ゛ウム、硝酸ハ゜ラシ゛ウム、硫酸ハ゜ラシ゛ウム、酢酸ハ゜ラシ゛ウム、トリフ
ロロ酢酸ハ゜ラシ゛ウム、ハ゜ラシ゛ウムアセチルアセトナート等の無機酸又は有機
酸のハ゜ラシ゛ウム塩、酸化ハ゜ラシ゛ウム、水酸化ハ゜ラシ゛ウム等の無機ハ
゜ラシ゛ウムが挙げられる。また、これらの金属塩から誘導さ
れる塩基の配位した化合物、例えば、[Pd(en)2]Cl2,Pd
(phen)2]Cl2,[Pd(CH3CN)2]Cl2,[Pd(C6H5CN)2]Cl2,[Pd(C
2O4)2]2,[PdCl2(NH3)2],[Pd(NO2)2(NH3)2]等があるが、
これらに限定される訳ではない(ここでen:エチレンジ
アミン、phen:1,10−フェナントロリンを表す)。
これらのハ゜ラシ゛ウ源の中でも、二価のハ゜ラシ゛ウム源を反応に
供するのがよく、塩化物又はニトリル化合物が配位した
化合物として反応に供するのが好ましい。
多価アルコールとの相互作用によって発現し、その作用状態
は必ずしも明らかでない。ハ゜ラシ゛ウムが他の触媒成分と活
性種を構成することによって活性を発現することに本質
があり、その本質を誘導するに足りるハ゜ラシ゛ウム源が系中
に存在していれば十分である。 (b)周期律表8,9,10,14族(IUPAC無機
化学命名法 1990年規則)の中の少なくとも1種の
パラジウム以外の金属としては、鉄、コバルト、ニッケ
ル、ルテニウム、スズがあげられ、好ましくは鉄であ
る。
形態であれば良い。例えば、塩化鉄(II)、塩化鉄(II
I)等の塩化物、臭化鉄(II)、臭化鉄(III)等の臭化
物、硫酸鉄(II)、硫酸鉄(III)、硝酸鉄(II)、硝
酸鉄(III)等の無機酸塩、酢酸鉄(II)、酢酸鉄(II
I)、シュウ酸鉄(II)、シュウ酸鉄(III)、ギ酸鉄、
アセチルアセトン鉄等の各種の塩又は配位化合物の形態で反応に
供することができる。ハ゜ラシ゛ウムと同様に、鉄が他の成分
と活性種を構成することによって活性を発現することに
本質があり、その本質を誘導するに足りる鉄源が系中に
存在していれば十分である。
となる触媒化合物は、二価、三価、又は四価の形態であ
ればよい。具体的には、これらの塩化物、臭化物等のハ
ロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、蓚
酸塩、ギ酸塩、アセチルアセトナト塩などの各種の塩、
配位化合物が利用でき、特には塩化物であるのがよい。
(b)成分が、コバルト、ニッケル、ルテニウム、スズ
の場合には、更に銅と組み合わせるのが好ましい。
を著しく抑制することが可能であるが、これに更にCuCl
やCuCl2等の銅化合物を添加すると、反応速度が向上
し、ハロケ゛ン化物等の副生成物が減少するという工業フ゜ロセス
として更に有利な結果を得ることができる。 (c)ハロケ゛ンはクロル(Cl)及び/又はブロム(B
r)であるが、特にクロル(Cl)が好ましい。ハロゲ
ンはPd及び/又はFeの対アニオンとして反応系中に存在
してもよい。また、他の触媒成分のハロケ゛ン化物として反
応系に供給する方法や、あるいはHCl、HBr等の形態で反
応系に供給する方法も可能であるが、いずれの場合でも
反応系中にイオンの形で存在することが必要である。中で
も(c)ハロゲンとしてのクロルは、(a)又は(b)の
塩化物として使用するのが好ましい。
で、オレフィン類と、酸素及び多価アルコールとを反応
させてケタール及び/又はアセタールを製造する。 (オレフィン類)本発明の対象となるオレフィン類とは、少
なくともエチレン性の二重結合を1個以上含む脂肪族又
は脂環式の有機化合物である。鎖状のオレフィン類として
は、エチレン、フ゜ロヒ゜レン、フ゛テン、ヘ゜ンテン、ヘキセン、オクテン等の、通常、
炭素数2以上、好ましくは炭素数2〜25、更に好まし
くは炭素数3〜10のオレフィン類が挙げられ、この場合2
重結合の位置は末端である場合、内部である場合のどち
らでも良く、末端オレフィンの場合は、アセタールまたはメチルケトン類
のケタールが主として生成し、内部オレフィンであれば、対応す
るケタールが主として得られる。
好ましくは炭素数5〜8のエチレン性二重結合を一個以
上もつ化合物であり、シクロヘ゜ンテン、シクロヘキセン、シクロヘキサシ゛エ
ン、シクロヘフ゜テン、シクロオクテン等があるが、特にシクロヘ゜ンテン、シクロヘ
キセンは工業的に有用な化合物である。オレフィン類としてシクロヘ
キセンを用いた場合には、生成物としては、1,4-シ゛オキソスヒ゜ロ
[4,5]テ゛カン(以下、シクロヘキサノンケタールとする)が生成す
る。
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、フェニル基、カルホ゛キシル基、ハロケ゛ン
基、ニトロ基等の置換基が1つ以上存在しても構わない。
例えばアクリロニトリル、アクロレイン、アクリル酸、塩化ヒ゛ニルといった官
能基を2位に保有したオレフィン類、あるいは、スチレン、メチルスチ
レン類も良好に反応する。更には、3,4-シ゛ヒト゛ロナフタレン等の
縮合環を有する化合物であっても、エチレン性二重結合
を有する化合物であれば使用することができる。 (アルコール)本発明で使用するアルコールは、一価又
は多価アルコールが使用できるが、中でも多価アルコー
ルが好ましい。一価のアルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等が挙げられる。多価ア
ルコールは、通常2価〜4価であり、中でもシ゛オール類が
好ましい。ジオールの場合には、通常、炭素数が2以上
であり、価格、安定性、アセタールやケタールの生成しやすさを
考慮すれば、好ましくは炭素数2〜10、好ましくは炭
素数2〜8のジオール類であり、具体的にはエチレング
リコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ジヒドロキシブ
タン、1,2-ジヒドロキシプロパン、1,4−ブタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−
シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、
1,2−トランスシクロペンタンジオール、2,4−ペ
ンタンジオール、スチレングリコール、1,5−ジヒド
ロキシシクロオクタン、1,4−ジヒドロキシシクロオ
クタン、2,5−ジヒドロキシノルボルナン、2,6−
ジヒドロキシノルボルナン、1,4−ジヒドロキシ−
2,3−ジメチルブタン、1,5−ジヒドロキシ−2,
4−ジメチルペンタン、シクロブタン−1,2−ジメタ
ノール、シクロヘキサン−1,3−ジメタノール、1,
4−ジヒドロキシ−2,3−ジクロロブタン、2,5−
ジヒドロキシヘキサンが好ましい。さらに好ましくは、
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
2−ジヒドロキシブタン、1,2−ジヒドロキシプロパ
ン、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
ジエチレングリコール、1,2−トランスシクロペンタ
ンジオール、2,4−ペンタンジオール、スチレングリ
コールである。もちろんこれらを組み合わせて用いても
かまわない。
コールが好ましい理由は必ずしも明らかでないが、ハ゜ラシ゛ウム
が塩化物等の二価の形態から出発し、活性成分である二
価のヘ゜ルオキシ錯体を形成すると考えているが、これらの活
性成分にアルコールが関与して有効な活性種が導出されると
考えている。この役割に加え、生成したアルテ゛ヒト゛又はケトン
と反応して対応するアセタール又はケタールを生成することによ
り、遊離のアルテ゛ヒト゛やケトンに比較して、酸素酸化に対する
極めて高い安定性が確保される。これによって目的生成
物の選択率は極めて高いレヘ゛ルで維持することが可能とな
る。 (反応条件)本発明において反応は触媒が溶存する液相
中で行うのが好ましい。
ることが必要条件であるが、酸素と有機化合物はある温
度、ある圧力領域、組成領域において、爆発性混合物を
作る可能性があるのでその危険性を回避することが必要
である。酸素の分圧は0.001Mpa以上であれば反応は進行
するが、酸素分圧が低いと反応速度が遅くなり、触媒が
失活する傾向がある。本発明においては、0.01〜10MPa
が好ましいく、更に0.05〜5Mpaが好ましいが、安全性、
経済性の観点からより好ましい圧力が選択される。
するが、本発明では反応の温度依存性は大きいので、よ
り高温が好ましい。反応温度は、爆発性混合物の形成条
件や、ラシ゛カル自動酸化による副生物の増大を考慮して選
択するが、一般的には20度〜200度、好ましくは4
0度〜180度の温度において、経済的にも有為な反応
速度を得ることが出来る。反応の全圧は、酸素濃度によ
り異るが液相保持圧力以上であればよいが、通常0.1
〜20MPa、好ましくは0.1〜15MPaである。
また、反応時間(滞留時間)は、通常5秒〜20時間で
あり、好ましくは10秒〜10時間である。
反応液重量に対して、[Pd2+]として0.001wt%以上、10w
t%以下の範囲であり、好ましくは0.01wt%以上5wt%
以下である。高濃度条件下では、反応速度の濃度依存性
が、低濃度条件下とは異なる挙動を示し、触媒効率が悪
くなる傾向にある為、経済的な観点から効率的な濃度が
選択される。
の少なくとも1種のパラジウム以外の金属Mの濃度は
(a)ハ゜ラシ゛ウムに対する相対濃度で記述することができ
る。即ち通常、0.1<[M]/[Pd]<100(モル比)であり、好
ましくは0.1<[M]/[Pd]<10(モル比)の範囲で選ぶことが
できる。これよりも低い濃度では、反応速度が低下する
傾向にあり、(b)金属の主たる効果であるPd析出の抑
制効果が小さくなる傾向にある。また多く添加すると反
応そのものは阻害しないが、反応系への溶解量に制限の
出る傾向がある。
(b)周期律表8,9,10,14族の中の少なくとも
1種のパラジウム以外の金属に対して、0.1〜100
モル比の量使用するのが好ましい。 (c)ハロゲンのPdに対する相対濃度は、通常1<[Cl
and/or Br]/[Pd]<100(モル比)の範囲であり、好ましく
は0.3<[Cl and/or Br]/[Pd]<50である。ハロケ゛ン濃度が
高い状況においては、反応器中の水により反応器材質の
腐食の懸念があるので、ハロケ゛ン濃度は、なるべく低い領
域で触媒系が機能する様に選択するのがよい。また副生
成物の一部には、触媒系由来のハロケ゛ンを含む成分が生成
する場合があり、その場合には、連続的或いは定期的に
消費されたハロケ゛ンを、例えば金属塩の形で補給する方が
良い。
ンに対して理論量(1モル)であればよいが、本発明に
おいては、反応溶媒をかねて使用するのが好ましい。通
常反応容積全体に対して、1vol%以上99vol%以下であ
り、好ましくは5vol%以上99vol%以下の範囲内である。
また、アルコールはオレフィンに対して、通常1〜10
0モルであり、好ましくは2〜50モルである。反応系
中のオレフィン類の存在量は、1vol%以上99vol%以下、好ま
しくは1vol%以上50vol%以下の範囲で選ぶことができ
る。
ィン類の相対濃度が高すぎると、触媒成分の一部がオレフィン
相に分配し、ハ゜ラシ゛ウムの析出が起こりやすくなる傾向が
ある。逆にアルコール濃度が高いと、供給されるオレフィン濃度が
相対的に低くなり、生産性及び反応後の相分離しにくく
なる傾向がある。また反応系に酸化反応に不活性な第3
成分を添加して、アルコール類及びオレフィン類の相対濃度を調整
し、更には相分離特性を向上させることも可能である。
活性及び反応性を上げることも可能である。例えば、酸
化反応の促進効果のある添加剤、例えば、銅化合物、アル
カリ、アルカリ土類及び希土類等を添加してもよい。また、ラシ
゛カルトラッフ゜剤を添加して副反応の抑制する方法を採用して
もよい。本発明の反応の中でも、特にシクロヘキセンからシクロヘキ
サノンを製造する方法の様に大量に生産される工業フ゜ロセスに
おいては、微量の不純物であっても、フ゜ロセス全体の物質
収支を考慮すると、効率的な分離が要求されるものがあ
る。例えば、シクロヘキセノン、シクロヘキセノール、
クロルシクロヘキサノン、シクロヘキセノンケタール等
の特に分離しにくく、また生成物に悪影響を与える可能
性のある不純物は極力生成を抑制すべきである。
って行うことができる。触媒の各成分が溶液状態で存在
する場合は、回分反応器により特定の反応時間、オレフィン
類を酸素を含むカ゛スと接触させて酸化反応を進行させる
こともでき、連続相反応器により、酸素を含むカ゛ス及びオ
レフィン類を連続的に供給して酸化反応を進行させることも
できる。一方、本発明の触媒成分が、固定化されている
場合においては、前述の液相反応を使用することも出来
るし、固定床に触媒を充填し、液相状態として対応する
オレフィン類及び酸素を供給するいわゆるトリクルヘ゛ット゛方式を採
用することができる。本発明は特に連続流通系により反
応を行うのが、発明の効果が顕著であるという点で好ま
しい。
よって細かい気泡とする手法、更には反応器の内側に邪
魔板を設け、酸素カ゛スを細かい気泡とする手法、ノス゛ルよ
り高線速で系中に噴霧する手法等により、反応溶液系へ
の酸素の溶解に有効な手法を採用することができる。 (酸化反応後の処理)酸化反応後の反応生成液中には、
原料オレフィン、生成物であるケタール及び/又はアセタール、
触媒成分及びアルコールが含まれている。反応生成液が加圧
状態にある場合には、圧力をある程度解放し、低圧化さ
せてもよい。本発明においては、酸化反応後の反応生成
液から得られた触媒成分を含むアルコール溶液を酸化反
応系に再循環する。
ールの沸点がアルコール溶媒と大きく異なり低沸点である場合
は、反応生成液から直接それらの低沸点成分(オレフィンとケ
タール及び/又はアセタール)を蒸留により分離することができ
る。この場合、蒸留の缶出液として得られる触媒成分を
含むアルコール溶液は、酸化反応工程に再循環する。また、オ
レフィンとケタール及び/又はアセタールの沸点がアルコール溶媒よりも高
沸点側にある場合は、触媒を含むアルコール相と反応生成物
及び未反応オレフィンを含む有機相とにそのまま相分離する
ことができる。或いは、アルコールと二相を形成する有機溶
媒等の抽出溶媒を添加して、抽出によりニ相分離を行
い、オレフィンとケタール及び/又はアセタールを含む抽出溶媒相と触
媒成分を含む多価アルコール相とに分離することができる。
合物、活性水素原子をもつが電子供与体をもたない化合
物が使用できる。具体的には、ベンゼン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、トルエン、1−ヘキセン、1,3
−ブタジエン、スチレンなどの炭化水素、クロロホル
ム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンなどのハロ
ゲン化炭化水素、硫化物、メルカプタンなどがあげら
れ、好ましくは炭化水素化合物である。本発明の酸化反
応プロセスをベンゼンの部分水素化反応プロセスと組み
合わせる場合には、未反応のベンゼンや副生するシクロ
ヘキサンが抽出溶剤としても機能するため本発明に好都
合である。
コールの種類によって異なるが、通常、アルコールも含
めた酸化反応後の混合物全量に対して、容積比で、0か
ら100倍、好ましくは0から50倍、さらに好ましく
は0から10倍である。抽出は、回分操作で行うのが簡
単であるが、場合によっては並流あるいは向流の多段抽
出で行ってもよい。また、連続的に抽出を行っても良
い。本発明では連続的に抽出を行うのが好ましい。
分含有アルコール相は、酸化反応系へ循環して再利用す
るが、場合によってはPdイオンの還元を防止するため
に酸素含有ガス(例えば空気)の存在下にリサイクルさ
せるのが好ましい。また反応によって一部還元状態にな
っている触媒を酸素含有ガス(例えば空気)により酸化
状態にもどしてから反応系へ循環させても良い。この場
合の条件は0から150℃、0.01から10MPaの
酸素分圧である。このリサイクル液中のシクロヘキセン
の量はPdの還元を促進するためできるだけ少ないのが
好ましい。シクロヘキセンの濃度としては、3wt%以
下、好ましくは2wt%以下、さらに好ましくは1wt%以下
である。
ールを含む抽出溶媒側に微量の触媒成分が混入した場合に
は、抽出溶媒相を更にアルコール溶媒で二回以上の抽出操作
を行うことによって、抽出溶媒相中の触媒成分の残存量
を無視できるレヘ゛ルまで低減させることもできる。また、
一回目のニ相分離の後、抽出溶媒相からオレフィンとケタール及
び/又はアセタールを蒸留により分離し、抽出溶媒相中の残
存触媒濃度をある程度高めてから、再度抽出操作を行う
といった手法も可能である。
通常オレフィンとケタール及び/又はアセタールを抽剤と分離して回収
し、次いでケタール及び/又はアセタール類を蒸留分離により取
り出すことができる。上述したように反応器内において
は、ケタール類の生成時に、微量ながら起こる逐次酸化によ
り水が生成する。生成した水は本発明の特定量以下に維
持することが好ましいが、それでもごく微量の水と共
に、系中にCl等のハロケ゛ン成分が存在していると、その反
応器腐食に関わる懸念は大きい。従って、塩化水素等の
腐食性の酸に対して、耐性の大きな材質を必要な箇所に
使用することが必要である。
カ゛ラス、セラミック、テフロン(登録商標)等の材質を使用す
ることができるし、反応圧力が高い場合においては、一
般に耐腐食性反応容器とされるもの、即ち、各種のステンレ
ス合金、特に通称ハステロイと呼ばれているもの、チタンを含む
合金、シ゛ルコニウムを含む合金等の容器、あるいはこれらの
合金を表面に塗布、圧着した容器を使用することが好ま
しい。特に反応器は、腐食の可能性の高いところである
が、更に静置槽、分離槽を設ける場合には、この部位が
腐食の可能性が高い。更に、生成物を含む油相の蒸留等
では、触媒成分が残存している場合においては、ハロケ゛ン
成分が濃縮される可能性があり腐食の可能性が高い。こ
れらの主たる容器、それに付属する配管は腐食の可能性
の高さに応じて、経済的に許される範囲において耐腐食
性の材質を使用することが好ましい。
ル類は、酸化反応に対して全く不活性ではない。また極
微量ではあるが、オレフィン類の逐次酸化による生成物で極
性がアルコール類に近いものもある。従って、長時間回分反
応を繰り返す場合や、連続反応においては、触媒成分を
含むアルコール相には、アルコール類やオレフィン類由来の本反応には
必ずしも好ましくない成分が蓄積していく。フ゜ロセスを安
定に運転する為には、全体の物質収支をきちんと制御す
ることが必要である。従って、これらの不純物の生成速
度及び、逐次酸化成分の生成速度見合いで、触媒を含む
アルコール相の一部を系外に除去し、新しく触媒原料液を補
給することが必要になる。この際、系外に除去された触
媒成分は、除去率が大きく、経済的負担が大きい場合に
は、触媒成分を回収することが必要である。その方法に
制限はないが、有機物の除去、洗浄、金属成分の回収と
いった手法が有効である。
はアセタール)を含む抽出溶媒相から有機溶媒などの抽出溶
媒を蒸留により回収する場合にも、同様に不純物の蓄積
が起こる場合があり、この場合にも、抽出溶媒の一部を
系外に除去し、新しい抽出溶媒を補給することができ
る。本発明において得られたケタール及び/又はアセタール類
は、水及び酸の存在下に加水分解反応させることにより
対応するケトン類及び/又はアルテ゛ヒト゛類に変換される。この
場合用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱
酸、ヘテロホ゜リ酸等のホ゜リ酸、イオン交換樹脂、セ゛オライト、粘土等
の固体酸を使用することができる。得られたアルテ゛ヒト゛類
及び/又はケトン類に富む反応生成液から、水及び多価アルコ
ール類を回収し、目的物であるアルテ゛ヒト゛類やケトン類を分離、
精製することによって、目的とするアルテ゛ヒト゛類、ケトン類を
効率的に得ることができる。
又はアセタール類は、水、水素源及び水素化触媒の存在下に
おいて水素化反応させることにより、対応するアルコール類
に効率的に変換することができる。水素源としては、水
素、ホルマリン、ソシ゛ウムホ゛ロハイト゛ライト゛(NaBH4)等が挙げられ、
水素化触媒としては、ラネーNi、ラネーCo、Cu-Crを含む酸化
物、Pd,Pt,Ru等の第8族金属を各種担体に担持した触
媒、Ru、Pt、Pd等の第8族金属を中心金属とする錯体触
媒等が挙げられる。水素化反応により得られたアルコール類
に富む反応生成液から、水やアセタール及び/又はケタールを形
成していたアルコールを回収し、目的物であるアルコールを分離、
精製することによって、目的とするアルコール類を効率的に
得ることができる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 (実施例1)マク゛ネチック攪拌子を備えた、内径40mm、高さ15
mmの円筒型テフロンヒ゛ーカーを、これが丁度はまる耐圧100kGの
SUS-316製オートクレーフ゛に装置し、これに、0.1ミリモルのPd(CH3
CN)2Cl2、0.1ミリモルのCuCl2、0.1ミリモルのFeCl3、エチレンク゛リコー
ル10g、シクロヘキセン20mmolを仕込み、反応温度80
度、酸素圧力7kGで1時間反応を行った。反応後、反応
生成液にヘキサン10mlを添加したところ、未反応の
シクロヘキセンと生成物(シクロヘキサノンケタール及びシクロヘキサノン)
を含むヘキセン相(有機相)と、触媒とエチレングリコ
ールを含むアルコール相に完全に相分離した。ヘキセン
相をGCにより分析したところ、シクロヘキセンの転化
率30%、シクロヘキサノンとシクロヘキサノンケター
ルの選択率96%であり、(シクロヘキサノンケタール
選択率が92.3%、シクロヘキサノン選択率が2.7
%)副生成物としては、シクロヘキセノンが主であっ
た。なお反応終了時の水の含有量は2wt%以下であった。
グリコール相に、ケタールとして消費された量に等しい
エチレングリコールと新たにシクロヘキセン20mmo
l加えた。次いで同じ条件で2回目の反応を行ったとこ
ろ、シクロヘキセンの転化率29%、シクロヘキサノン
とシクロヘキサノンケタールの選択率95%であり、1
回目の反応成績が維持されていた。2回目の反応により
水分は最大1wt%増加すると考えられる。
えた、内径40mm、高さ15mmの円筒型テフロンヒ゛ーカーを、これ
が丁度はまる耐圧100kGのSUS-316製オートクレーフ゛に装置し、
これに、0.1ミリモルのPd(CH3CN)2Cl2、0.1ミリモルのCuCl2、0.
1ミリモルのFeCl3、エチレンク゛リコール10g、シクロヘキセン20mmol
を仕込み、これへケイ酸エチルを10mmol添加し
て、反応温度80度、酸素圧力7kGで1時間反応を行っ
た。その結果、シクロヘキセンの転化率30%、シクロ
ヘキサノンケタール選択率が100%であり、シクロヘ
キサノンケタールが選択的に生成した。 (実施例2、3及び比較例1)実施例1と同様にして、
1回目の酸化反応を行った後に相分離した触媒を含むア
ルコール相を再利用して繰り返し反応を行い、水が蓄積
した場合を想定した実験を行った。下記表−1に示した
水分量(2回目の酸化反応液中の最大量)となるように
水を添加したこと以外は、実施例1と同様に2回目の酸
化反応を行った。その結果を表−1に示す。それぞれ反
応により増加する水は1wt%以下になる。
%以下であれば、Pdブラックの生成も無く、顕著な反
応成績の低下は見られない。20wt%以上になると、
Pdの析出が見られ、選択率も大きく低下する。また、
水分量が20wt%以下であっても、水分量の増加にと
もない、少しずつ活性、選択率は低下してくる。しか
し、実施例1に示したように、例えば、ケイ酸エチルを
添加し、生成してくる水を除去する事によりシクロヘキ
サノンケタールの選択率が上昇する。シクロヘキサノン
は追酸化を受け、シクロヘキセノン等に酸化されるおそ
れがあるため、シクロヘキサノンケタール選択率が高い
のが好ましい。
つつ、高転化率且つ高選択率で、オレフィン類からケタール及び
/又はアセタールを製造することが可能となり、工業的な利
用価値が高い。
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも1個のエチレン性二重結合を
有するオレフィン類と、酸素及びアルコールとをパラジ
ウムを含む触媒の存在下で酸化反応させてケタール及び
/又はアセタールを製造する方法において、酸化反応後
の反応生成液から目的反応生成物を回収した後の触媒を
含むアルコール溶液を酸化反応系に再利用し、且つ、酸
化反応液中の水分量を20wt%以下に維持しつつ酸化
反応を行うことを特徴とするケタール及び/又はアセタ
ールの製造方法。 - 【請求項2】 酸化反応液中の水分量を15wt%以下
に維持しつつ酸化反応を行う請求項1に記載のケタール
及び/又はアセタールの製造方法。 - 【請求項3】 酸化反応後に、ケタール及び/又はアセ
タールと未反応オレフィン類を含む有機相と、触媒及び
アルコールを含むアルコール相とに相分離し、次いで分
離したアルコール相を酸化反応系に再循環する請求項1
又は2に記載のケタール及び/又はアセタールの製造方
法。 - 【請求項4】 触媒として、(a)パラジウム、(b)
周期律表8,9,10,14族の中の少なくとも1種の
パラジウム以外の金属、及び(c)ハロゲンの存在下反
応を行う請求項1〜3のいずれかに記載のケタール及び
/又はアセタールの製造方法。 - 【請求項5】 触媒として更に銅を含有する請求項4に
記載のケタール及び/又はアセタールの製造方法。 - 【請求項6】 オレフィン類が炭素数4〜10の環状オ
レフィンである請求項1〜5に記載のケタール及び/又
はアセタールの製造方法。 - 【請求項7】 オレフィン類が炭素数2〜25の末端オ
レフィンである請求項1〜5に記載のケタール及び/又
はアセタールの製造方法。 - 【請求項8】 オレフィン類が炭素数4〜25の内部オ
レフィンである請求項1〜5に記載のケタール及び/又
はアセタールの製造方法。 - 【請求項9】 多価アルコール類が脂肪族又は脂環式の
ジオール類である請求項1〜8のいずれかに記載のケタ
ール及び/又はアセタールの製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
により得られたケタール及び/又はアセタールを、酸触
媒の存在下加水分解させてケトン及び/又はアルデヒド
を製造する方法。 - 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
により得られたケタール及び/又はアセタールを、水、
水素源及び水素化触媒の存在下に水素と反応させること
によりアルコール類を製造する方法。
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JP2001271257A JP4019670B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | ケタール及び/又はアセタールの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021038153A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-11 | Jnc株式会社 | エーテル化合物の製造方法 |
WO2022080751A1 (ko) * | 2020-10-12 | 2022-04-21 | 주식회사 엘지화학 | 아크릴로니트릴 이량체의 제조 방법 |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001271257A patent/JP4019670B2/ja not_active Expired - Lifetime
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