JP2003081421A - 搬送方向変換装置 - Google Patents
搬送方向変換装置Info
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- JP2003081421A JP2003081421A JP2001274483A JP2001274483A JP2003081421A JP 2003081421 A JP2003081421 A JP 2003081421A JP 2001274483 A JP2001274483 A JP 2001274483A JP 2001274483 A JP2001274483 A JP 2001274483A JP 2003081421 A JP2003081421 A JP 2003081421A
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- JP
- Japan
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- chain
- free roller
- sprockets
- connecting rod
- changing device
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- Relays Between Conveyors (AREA)
- Chain Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リフトアップ作業とワークの送り出し作業と
を一つのモータにて同時に行なわせる。 【解決手段】 2組のチェーン機構10を並列に設置す
るとともに、両チェーン機構を同期させた状態で駆動す
る一つの電動モータ4を設ける。チェーン機構10は、
同じ値の偏心量を有する一対のスプロケット1、1’
と、スプロケット1、1’間にエンドレス状に設置され
るチェーン5と、各チェーン駒55のところに設けられ
るものであって、異なった二つの径を有するフリーロー
ラ6と、両スプロケット1、1’間に設けられるもので
あって両スプロケット1、1’の偏心回転運動を同期さ
せるように設けられる連結ロッド2と、連結ロッド2に
対して一体的に形成されるものであって、上端面31が
連結ロッド2と同じ運動軌跡を描くとともに、上端面3
1上をフリーローラ6の小径部61が転動運動をするレ
ール部材3と、からなる。
を一つのモータにて同時に行なわせる。 【解決手段】 2組のチェーン機構10を並列に設置す
るとともに、両チェーン機構を同期させた状態で駆動す
る一つの電動モータ4を設ける。チェーン機構10は、
同じ値の偏心量を有する一対のスプロケット1、1’
と、スプロケット1、1’間にエンドレス状に設置され
るチェーン5と、各チェーン駒55のところに設けられ
るものであって、異なった二つの径を有するフリーロー
ラ6と、両スプロケット1、1’間に設けられるもので
あって両スプロケット1、1’の偏心回転運動を同期さ
せるように設けられる連結ロッド2と、連結ロッド2に
対して一体的に形成されるものであって、上端面31が
連結ロッド2と同じ運動軌跡を描くとともに、上端面3
1上をフリーローラ6の小径部61が転動運動をするレ
ール部材3と、からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアライン上
を搬送されて来た物体(ワーク)を、所定の方向へ送り
出すように作動する搬送方向変換装置に関するものであ
り、特に、本搬送方向変換装置(送り出し装置)自体を
所定の高さに持上げるためのリフトアップ用モータと、
搬送物体であるワークを送り出すためのワーク駆動用モ
ータと、を一つの電動モータにて兼用させるようにした
一モータ式の搬送方向変換装置に関するものである。
を搬送されて来た物体(ワーク)を、所定の方向へ送り
出すように作動する搬送方向変換装置に関するものであ
り、特に、本搬送方向変換装置(送り出し装置)自体を
所定の高さに持上げるためのリフトアップ用モータと、
搬送物体であるワークを送り出すためのワーク駆動用モ
ータと、を一つの電動モータにて兼用させるようにした
一モータ式の搬送方向変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコンベア装置、例えば、図7に示
すようなローラコンベアに関するものにおいては、メイ
ンライン50の一部に変換装置100が設けられ、この
部分からサブライン90が設置されるようになっている
ものである。この場合、メインライン50上を矢印図示
の如く流れてきた物体(ワーク)は、センサ80のとこ
ろで感知され、このセンサ80のところで感知された信
号に基づき、上記変換装置100が作動するようになっ
ているものである。具体的には、上記センサ80の信号
に基づき、上記変換装置100をリフトアップさせるパ
ワーシリンダ(図示せず)等を作動させる。それと同時
に、別途設けられたモータ(図示せず)等を駆動させる
ことによりスプロケット110を回転駆動させ、更に
は、当該スプロケット110にて駆動されるチェーン1
20を作動させることにより、当該変換装置100上に
搬送されて来たワーク等をサブライン90上へと移送さ
せるようにしているものである。
すようなローラコンベアに関するものにおいては、メイ
ンライン50の一部に変換装置100が設けられ、この
部分からサブライン90が設置されるようになっている
ものである。この場合、メインライン50上を矢印図示
の如く流れてきた物体(ワーク)は、センサ80のとこ
ろで感知され、このセンサ80のところで感知された信
号に基づき、上記変換装置100が作動するようになっ
ているものである。具体的には、上記センサ80の信号
に基づき、上記変換装置100をリフトアップさせるパ
ワーシリンダ(図示せず)等を作動させる。それと同時
に、別途設けられたモータ(図示せず)等を駆動させる
ことによりスプロケット110を回転駆動させ、更に
は、当該スプロケット110にて駆動されるチェーン1
20を作動させることにより、当該変換装置100上に
搬送されて来たワーク等をサブライン90上へと移送さ
せるようにしているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、変換装置100を作動させるための動力装置と
して、リフトアップ用のパワーシリンダ装置が設けられ
ているとともに、更にはチェーン120等を駆動するた
めのモータ等が別個に設けられるようになっているもの
である。従って、動力源が複数個必要とされ、装置全体
が大掛りなものとなり、重量(質量)も重くならざるを
得ないという問題点がある。このような問題点を解決す
るために、動力源を少なくして、全体をコンパクトにま
とめることとした一モータ式の搬送方向変換装置を提供
しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
ものは、変換装置100を作動させるための動力装置と
して、リフトアップ用のパワーシリンダ装置が設けられ
ているとともに、更にはチェーン120等を駆動するた
めのモータ等が別個に設けられるようになっているもの
である。従って、動力源が複数個必要とされ、装置全体
が大掛りなものとなり、重量(質量)も重くならざるを
得ないという問題点がある。このような問題点を解決す
るために、動力源を少なくして、全体をコンパクトにま
とめることとした一モータ式の搬送方向変換装置を提供
しようとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、コンベ
アライン上を搬送されて来たワークを所定の方向に送り
出す搬送方向変換装置に関して、両端部に設けられるも
のであって同じ量だけ偏心した状態で回転駆動される一
対のスプロケットと、当該スプロケット間にエンドレス
状に設置されるものであって、異なった二つの径を有す
るように形成された段付き状のフリーローラを各駒のと
ころに有するチェーンと、上記両スプロケット間に設け
られるものであって両スプロケットの偏心回転運動を同
期させるように設けられる連結ロッドと、当該連結ロッ
ドに対して一体的に形成されるものであって、当該連結
ロッドの運動に対して、その上端面が上記連結ロッドと
平行な状態を保って移動をするとともに、当該上端面の
ところに上記チェーン駒のところに設けられた段付き状
フリーローラの小径部のところが接触した状態で上記上
端面上を転がり回転運動をするように形成されたレール
部材と、からなるチェーン機構を並列に2組設置すると
ともに、このような2組のチェーン機構を形成するもの
の、それぞれの両端部に設けられたスプロケットのうち
のいずれか一方側のものである駆動側スプロケットの偏
心中心点のところを、両者を同期させた状態で回転駆動
する一つの電動モータを設けるようにした構成を採るこ
ととした。
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、コンベ
アライン上を搬送されて来たワークを所定の方向に送り
出す搬送方向変換装置に関して、両端部に設けられるも
のであって同じ量だけ偏心した状態で回転駆動される一
対のスプロケットと、当該スプロケット間にエンドレス
状に設置されるものであって、異なった二つの径を有す
るように形成された段付き状のフリーローラを各駒のと
ころに有するチェーンと、上記両スプロケット間に設け
られるものであって両スプロケットの偏心回転運動を同
期させるように設けられる連結ロッドと、当該連結ロッ
ドに対して一体的に形成されるものであって、当該連結
ロッドの運動に対して、その上端面が上記連結ロッドと
平行な状態を保って移動をするとともに、当該上端面の
ところに上記チェーン駒のところに設けられた段付き状
フリーローラの小径部のところが接触した状態で上記上
端面上を転がり回転運動をするように形成されたレール
部材と、からなるチェーン機構を並列に2組設置すると
ともに、このような2組のチェーン機構を形成するもの
の、それぞれの両端部に設けられたスプロケットのうち
のいずれか一方側のものである駆動側スプロケットの偏
心中心点のところを、両者を同期させた状態で回転駆動
する一つの電動モータを設けるようにした構成を採るこ
ととした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、一方の端部側に設けられるスプロケ
ットである駆動側スプロケットの偏心中心点のところが
電動モータにて駆動されると、当該駆動側スプロケット
の偏心回転運動に伴なって、もう一方側のスプロケット
も、これら両スプロケット間に設けられた連結ロッドの
作用により、偏心回転運動を開始する。この両端部に設
けられた二つのスプロケットの同期した状態での偏心回
転運動によって、当該スプロケットと噛合い係合するチ
ェーン、及び当該チェーンの駒のところに設けられる段
付き状フリーローラは、スプロケットの偏心量(E)だ
け上方にせり上がって来る。このせり上がり現象によっ
て、本搬送方向変換装置全体がリフトアップされること
となる。また、これと同時に、上記スプロケットと噛合
い係合するチェーンは、上記電動モータにて回転駆動さ
れる上記スプロケットの偏心回転運動に伴なって一定方
向に駆動されることとなる。このチェーンの移動及び当
該チェーン駒のところに設けられたフリーローラの移動
によって、当該フリーローラ上に搭載されたワークは所
定の方向に移送される。そして、このときのワークの移
送速度は、上記チェーン駒の移動速度に加えて、更に上
記フリーローラの回転速度に基づく周速度分が加算され
ることとなる。そして更に、本発明のものにおいては、
上記フリーローラが、異なった二つの径を有する段付き
状になっているとともに、当該フリーローラの小径部の
ところにレール部材が接触して、本フリーローラの回転
速度を決定するようになっているものである。従って、
このような段付き状のフリーローラの大径部側に搭載さ
れて搬送されるワークは、上記角速度を基礎に形成され
る大径部側の周速度にて搬送されることとなるので、そ
の径比分だけ更に増速されることとなる。このように、
本発明のものにおいては、チェーンを形成するフリーロ
ーラ上に搭載されるワークは高速度で搬送される(送り
出される)こととなる。また、このような送り出し作業
とリフトアップ作業とが、一つの電動モータからの駆動
力にて同時に行なわれることとなる。
のものにおいては、一方の端部側に設けられるスプロケ
ットである駆動側スプロケットの偏心中心点のところが
電動モータにて駆動されると、当該駆動側スプロケット
の偏心回転運動に伴なって、もう一方側のスプロケット
も、これら両スプロケット間に設けられた連結ロッドの
作用により、偏心回転運動を開始する。この両端部に設
けられた二つのスプロケットの同期した状態での偏心回
転運動によって、当該スプロケットと噛合い係合するチ
ェーン、及び当該チェーンの駒のところに設けられる段
付き状フリーローラは、スプロケットの偏心量(E)だ
け上方にせり上がって来る。このせり上がり現象によっ
て、本搬送方向変換装置全体がリフトアップされること
となる。また、これと同時に、上記スプロケットと噛合
い係合するチェーンは、上記電動モータにて回転駆動さ
れる上記スプロケットの偏心回転運動に伴なって一定方
向に駆動されることとなる。このチェーンの移動及び当
該チェーン駒のところに設けられたフリーローラの移動
によって、当該フリーローラ上に搭載されたワークは所
定の方向に移送される。そして、このときのワークの移
送速度は、上記チェーン駒の移動速度に加えて、更に上
記フリーローラの回転速度に基づく周速度分が加算され
ることとなる。そして更に、本発明のものにおいては、
上記フリーローラが、異なった二つの径を有する段付き
状になっているとともに、当該フリーローラの小径部の
ところにレール部材が接触して、本フリーローラの回転
速度を決定するようになっているものである。従って、
このような段付き状のフリーローラの大径部側に搭載さ
れて搬送されるワークは、上記角速度を基礎に形成され
る大径部側の周速度にて搬送されることとなるので、そ
の径比分だけ更に増速されることとなる。このように、
本発明のものにおいては、チェーンを形成するフリーロ
ーラ上に搭載されるワークは高速度で搬送される(送り
出される)こととなる。また、このような送り出し作業
とリフトアップ作業とが、一つの電動モータからの駆動
力にて同時に行なわれることとなる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の搬送方向変換装置に関して、上記各チェーン
駒間を連結する連結ピンを上記段付き状のフリーローラ
にて兼用させるとともに、当該フリーローラの小径部の
ところが上記両スプロケットの歯部と噛合い係合をする
ようにした構成を採ることとした。このような構成を採
ることにより、本発明のものにおいては、上記請求項1
記載のものに加えて、更に、作動の安定化及び部品製造
コストの低減化を図ることができるようになる。すなわ
ち、段付き状フリーローラの小径部のところが直接スプ
ロケットの歯部と噛合い係合するようになり、この小径
部のところを介してワークの移送力が伝達されるように
なり、ワーク移送のための駆動力の伝達が円滑に行なわ
れるようになる。また、各チェーン駒を連結するための
ピンがフリーローラの小径部にて兼用されることとな
り、部品点数が削減化されることとなる。
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の搬送方向変換装置に関して、上記各チェーン
駒間を連結する連結ピンを上記段付き状のフリーローラ
にて兼用させるとともに、当該フリーローラの小径部の
ところが上記両スプロケットの歯部と噛合い係合をする
ようにした構成を採ることとした。このような構成を採
ることにより、本発明のものにおいては、上記請求項1
記載のものに加えて、更に、作動の安定化及び部品製造
コストの低減化を図ることができるようになる。すなわ
ち、段付き状フリーローラの小径部のところが直接スプ
ロケットの歯部と噛合い係合するようになり、この小径
部のところを介してワークの移送力が伝達されるように
なり、ワーク移送のための駆動力の伝達が円滑に行なわ
れるようになる。また、各チェーン駒を連結するための
ピンがフリーローラの小径部にて兼用されることとな
り、部品点数が削減化されることとなる。
【0007】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の搬送方向変換装置に関して、上記レール部材
を形成する、その上端面のところを、上記段付き状フリ
ーローラが転動運動をする、その方向に向かってわずか
にクラウンニングさせるようにした構成を採ることとし
た。このような構成を採ることにより、本発明のものに
おいては、上記請求項1記載のものに加えて、更に、ワ
ークの搬送(送り出し)がより円滑に行なわれるように
なる。すなわち、本発明のものにおいては、フリーロー
ラの小径部が接触するレール部材の、その上端面が、中
央部においてわずかに上昇した凸面を形成するようにな
っているので、各チェーン駒間を連結する連結ピンを兼
用する小径部のところが、ワークの搬送行程中において
確実にレール部材の上端面と接触するようになり、フリ
ーローラの上記レール部材上端面における転動運動が、
その行程中において確実に行なわれるようになる。従っ
て、ワークの移送が確実に行なわれるようになる。
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の搬送方向変換装置に関して、上記レール部材
を形成する、その上端面のところを、上記段付き状フリ
ーローラが転動運動をする、その方向に向かってわずか
にクラウンニングさせるようにした構成を採ることとし
た。このような構成を採ることにより、本発明のものに
おいては、上記請求項1記載のものに加えて、更に、ワ
ークの搬送(送り出し)がより円滑に行なわれるように
なる。すなわち、本発明のものにおいては、フリーロー
ラの小径部が接触するレール部材の、その上端面が、中
央部においてわずかに上昇した凸面を形成するようにな
っているので、各チェーン駒間を連結する連結ピンを兼
用する小径部のところが、ワークの搬送行程中において
確実にレール部材の上端面と接触するようになり、フリ
ーローラの上記レール部材上端面における転動運動が、
その行程中において確実に行なわれるようになる。従っ
て、ワークの移送が確実に行なわれるようになる。
【0008】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1ないし
請求項3記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1ないし請求項3記載の搬送方向変換
装置に関して、上記レール部材の上端面のところであっ
て上記フリーローラの両端部に形成される小径部が転動
運動をするレール部を2本の平行レールからなるように
するとともに、上記フリーローラの小径部が噛合い係合
をする上記スプロケットを軸方向に2枚重ね合わせた状
態に形成される二重歯構造のものからなるようにした。
このような構成を採ることにより、本発明のものにおい
ても、上記請求項1ないし請求項3記載のものと同様、
一つの電動モータの作動によって、搬送方向変換装置の
リフトアップ作業とワークの送り出し作業とが同時に行
なわれるようになり、ワークの搬送方向変換作業が円滑
に進められることとなる。特に、本発明のものにおいて
は、チェーン駒を連結する役目を果すフリーローラの、
その両端部に形成された小径部のところが二重歯構造の
スプロケットの歯部に係合するようになっており、これ
によってチェーンは全体的に円滑に駆動されるととも
に、レール部も平行に設けられた2本レール構造となっ
ていることより、フリーローラのレール部材上での転動
運動も円滑に進められることとなる。
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1ないし
請求項3記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1ないし請求項3記載の搬送方向変換
装置に関して、上記レール部材の上端面のところであっ
て上記フリーローラの両端部に形成される小径部が転動
運動をするレール部を2本の平行レールからなるように
するとともに、上記フリーローラの小径部が噛合い係合
をする上記スプロケットを軸方向に2枚重ね合わせた状
態に形成される二重歯構造のものからなるようにした。
このような構成を採ることにより、本発明のものにおい
ても、上記請求項1ないし請求項3記載のものと同様、
一つの電動モータの作動によって、搬送方向変換装置の
リフトアップ作業とワークの送り出し作業とが同時に行
なわれるようになり、ワークの搬送方向変換作業が円滑
に進められることとなる。特に、本発明のものにおいて
は、チェーン駒を連結する役目を果すフリーローラの、
その両端部に形成された小径部のところが二重歯構造の
スプロケットの歯部に係合するようになっており、これ
によってチェーンは全体的に円滑に駆動されるととも
に、レール部も平行に設けられた2本レール構造となっ
ていることより、フリーローラのレール部材上での転動
運動も円滑に進められることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図6を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1に示す如く、コンベアライン上
を搬送されて来たワークを所定の方向に送り出す搬送方
向変換装置に関するものであり、両端部に同じ値の偏心
量(E)を有した状態で回転駆動される一対のスプロケ
ット1、1’と、当該スプロケット1、1’間にエンド
レス状に設置されるチェーン5と、当該チェーン5を形
成する各駒55のところに設けられるものであって、異
なった二つの径を有するように形成された段付き状のフ
リーローラ6と、上記両スプロケット1、1’間に設け
られるものであって両スプロケット1、1’の偏心回転
運動を同期させるように設けられる連結ロッド2と、当
該連結ロッド2に対して一体的に形成されるものであっ
て、当該連結ロッドの運動に対して、その上端面31が
上記連結ロッド2と平行な状態を保って移動をするとと
もに、当該上端面31のところに上記チェーン駒55の
ところに設けられた段付き状フリーローラ6の小径部6
1が接触した状態で、かつ、上記上端面31上を転がり
回転運動をするように形成されたレール部材3と、から
なることを基本とするものである。そして、このような
構成からなるチェーン機構10が、図1に示す如く、コ
ンベアラインを形成する搬送ローラ8間であって、その
下方部のところに、2組並列な状態で設置されるように
なっているものである。また、このような2組のチェー
ン機構10を形成するものの、それぞれの両端部に設け
られたスプロケットのうちのいずれか一方側のもの(本
実施の形態においては駆動側スプロケット1)の偏心中
心点(O)のところには、電動モータ4からの回転駆動
力を受ける回転軸11、11が連結され、上記両駆動側
スプロケット1、1を両者を同期させた状態で回転駆動
するようになっているものである。すなわち、両駆動側
スプロケット1、1間には、当該両駆動側スプロケット
1、1を同期させた状態で駆動する一つの電動モータ4
が設けられるようになっているものである。
1ないし図6を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1に示す如く、コンベアライン上
を搬送されて来たワークを所定の方向に送り出す搬送方
向変換装置に関するものであり、両端部に同じ値の偏心
量(E)を有した状態で回転駆動される一対のスプロケ
ット1、1’と、当該スプロケット1、1’間にエンド
レス状に設置されるチェーン5と、当該チェーン5を形
成する各駒55のところに設けられるものであって、異
なった二つの径を有するように形成された段付き状のフ
リーローラ6と、上記両スプロケット1、1’間に設け
られるものであって両スプロケット1、1’の偏心回転
運動を同期させるように設けられる連結ロッド2と、当
該連結ロッド2に対して一体的に形成されるものであっ
て、当該連結ロッドの運動に対して、その上端面31が
上記連結ロッド2と平行な状態を保って移動をするとと
もに、当該上端面31のところに上記チェーン駒55の
ところに設けられた段付き状フリーローラ6の小径部6
1が接触した状態で、かつ、上記上端面31上を転がり
回転運動をするように形成されたレール部材3と、から
なることを基本とするものである。そして、このような
構成からなるチェーン機構10が、図1に示す如く、コ
ンベアラインを形成する搬送ローラ8間であって、その
下方部のところに、2組並列な状態で設置されるように
なっているものである。また、このような2組のチェー
ン機構10を形成するものの、それぞれの両端部に設け
られたスプロケットのうちのいずれか一方側のもの(本
実施の形態においては駆動側スプロケット1)の偏心中
心点(O)のところには、電動モータ4からの回転駆動
力を受ける回転軸11、11が連結され、上記両駆動側
スプロケット1、1を両者を同期させた状態で回転駆動
するようになっているものである。すなわち、両駆動側
スプロケット1、1間には、当該両駆動側スプロケット
1、1を同期させた状態で駆動する一つの電動モータ4
が設けられるようになっているものである。
【0010】このような構成からなる各チェーン機構1
0の両端部のところには同じ形態からなるスプロケット
1、1’が設置されるようになっている。そして、両ス
プロケット1、1’は、所定のベアリング77にて支持
され、最終的にはフレーム7に取付けられるようになっ
ているものである。なお、このような構成からなるもの
において、上記ベアリング77のうちの駆動側スプロケ
ット1、1側に設けられるものは、電動モータ4側に設
けられるものであって回転軸11、11を支持するもの
にて兼用するようにしても良い。また、このようなスプ
ロケット1、1’は、同じ形態の歯部が、その軸線方向
に二枚重ね合わされた状態で形成される二重歯構造から
なるものである。なお、このような構成からなるもので
あって、チェーン機構10の両端部に設けられる両スプ
ロケット1、1’間には、同じ偏心量(E)及び同じ位
相状態での回転運動を保つように連結ロッド2が設けら
れるようになっているものである。この連結ロッド2の
作用により、上記両端部に設けられた二つのスプロケッ
ト1、1’は、同じ位相状態で、かつ、同期した状態で
偏心回転運動をすることとなる。
0の両端部のところには同じ形態からなるスプロケット
1、1’が設置されるようになっている。そして、両ス
プロケット1、1’は、所定のベアリング77にて支持
され、最終的にはフレーム7に取付けられるようになっ
ているものである。なお、このような構成からなるもの
において、上記ベアリング77のうちの駆動側スプロケ
ット1、1側に設けられるものは、電動モータ4側に設
けられるものであって回転軸11、11を支持するもの
にて兼用するようにしても良い。また、このようなスプ
ロケット1、1’は、同じ形態の歯部が、その軸線方向
に二枚重ね合わされた状態で形成される二重歯構造から
なるものである。なお、このような構成からなるもので
あって、チェーン機構10の両端部に設けられる両スプ
ロケット1、1’間には、同じ偏心量(E)及び同じ位
相状態での回転運動を保つように連結ロッド2が設けら
れるようになっているものである。この連結ロッド2の
作用により、上記両端部に設けられた二つのスプロケッ
ト1、1’は、同じ位相状態で、かつ、同期した状態で
偏心回転運動をすることとなる。
【0011】このような構成からなる上記連結ロッド2
には、当該連結ロッド2に対して、その上端面がほぼ平
行なように形成されたレール部材3が一体的に取付けら
れるようになっているものである。従って、このレール
部材3の上端面に形成されるレール部31は上記連結ロ
ッド2の運動軌跡と同じ軌跡を描くようになっているも
のである。また、本レール部材3は、その上端面31が
2本の平行レール部を形成するよう、2枚の板材を所定
の間隔を有した状態で上記連結ロッド2のところに取付
けられるようになっているものである。具体的には、上
記間隔の値、すなわち、2本の平行レール部31間の間
隔は、上記二重歯構造からなるスプロケット1、1’に
おける重ね合わせ歯間の距離に等しいように設定される
ようになっているものである。また、上記レール部材3
の上端面にて形成される2本の平行レール部31は、そ
の長手方向において、わずかにではあるが、その中央部
が上昇した、いわゆるクラウニング部が形成されるよう
になっているものである。また、このようなレール部3
1の、その表面上にはローレットが必要に応じて刻ま
れ、上記レール部31上を転動運動するフリーローラ6
の小径部61の食い付きを良くするようにしているもの
である。
には、当該連結ロッド2に対して、その上端面がほぼ平
行なように形成されたレール部材3が一体的に取付けら
れるようになっているものである。従って、このレール
部材3の上端面に形成されるレール部31は上記連結ロ
ッド2の運動軌跡と同じ軌跡を描くようになっているも
のである。また、本レール部材3は、その上端面31が
2本の平行レール部を形成するよう、2枚の板材を所定
の間隔を有した状態で上記連結ロッド2のところに取付
けられるようになっているものである。具体的には、上
記間隔の値、すなわち、2本の平行レール部31間の間
隔は、上記二重歯構造からなるスプロケット1、1’に
おける重ね合わせ歯間の距離に等しいように設定される
ようになっているものである。また、上記レール部材3
の上端面にて形成される2本の平行レール部31は、そ
の長手方向において、わずかにではあるが、その中央部
が上昇した、いわゆるクラウニング部が形成されるよう
になっているものである。また、このようなレール部3
1の、その表面上にはローレットが必要に応じて刻ま
れ、上記レール部31上を転動運動するフリーローラ6
の小径部61の食い付きを良くするようにしているもの
である。
【0012】このような構成からなるレール部材3のレ
ール部31上を移動するとともに、上記両端部に設けら
れた両スプロケット1、1’間にエンドレス状に設置さ
れるチェーン5は、基本的には複数のチェーン駒55が
所定の連結ピン51にて連結され、全体的に環状体を形
成するようになっているものである。このようなチェー
ン5において、本実施の形態においては、その連結ピン
51が、異なった二つの径を有する段付き状のフリーロ
ーラ6の回転軸を形成するようになっているものであ
る。すなわち、本フリーローラ6は、図2に示す如く、
小径部61と大径部66とからなるものであり、これら
が一体的に形成されるとともに、全体が連結ピン51の
ところに、当該連結ピン51を軸として回転自在なよう
に取付けられるようになっているものである。そして、
このようなフリーローラ6の、その小径部61のところ
が、図2に示す如く、2本平行に設けられたレール部3
1上を転動運動するようになっているものである。この
ようなフリーローラ6の小径部61のところには、上記
レール部31の表面に設けられたものと同様のローレッ
トが必要に応じて設けられるようになっており、これに
よって上記レール部31上を転動運動する本フリーロー
ラ6の小径部61の上記レール部31への食い付き状態
を良くするようにしているものである。また、当該小径
部61は、図1及び図3に示す如く、スプロケット1、
1’の歯部111とも噛合い係合するようになっている
ものである。これによって、チェーン5は上記スプロケ
ット1の回転運動によって駆動され、上記レール部材3
の上端面に形成されたレール部31上を移動することと
なる。そして、このとき、上記フリーローラ6の大径部
66上に搭載されたワークは、上記チェーン5の移動及
び上記フリーローラ6の転動運動によって上記レール部
31上を所定の方向へと移送されることとなる。
ール部31上を移動するとともに、上記両端部に設けら
れた両スプロケット1、1’間にエンドレス状に設置さ
れるチェーン5は、基本的には複数のチェーン駒55が
所定の連結ピン51にて連結され、全体的に環状体を形
成するようになっているものである。このようなチェー
ン5において、本実施の形態においては、その連結ピン
51が、異なった二つの径を有する段付き状のフリーロ
ーラ6の回転軸を形成するようになっているものであ
る。すなわち、本フリーローラ6は、図2に示す如く、
小径部61と大径部66とからなるものであり、これら
が一体的に形成されるとともに、全体が連結ピン51の
ところに、当該連結ピン51を軸として回転自在なよう
に取付けられるようになっているものである。そして、
このようなフリーローラ6の、その小径部61のところ
が、図2に示す如く、2本平行に設けられたレール部3
1上を転動運動するようになっているものである。この
ようなフリーローラ6の小径部61のところには、上記
レール部31の表面に設けられたものと同様のローレッ
トが必要に応じて設けられるようになっており、これに
よって上記レール部31上を転動運動する本フリーロー
ラ6の小径部61の上記レール部31への食い付き状態
を良くするようにしているものである。また、当該小径
部61は、図1及び図3に示す如く、スプロケット1、
1’の歯部111とも噛合い係合するようになっている
ものである。これによって、チェーン5は上記スプロケ
ット1の回転運動によって駆動され、上記レール部材3
の上端面に形成されたレール部31上を移動することと
なる。そして、このとき、上記フリーローラ6の大径部
66上に搭載されたワークは、上記チェーン5の移動及
び上記フリーローラ6の転動運動によって上記レール部
31上を所定の方向へと移送されることとなる。
【0013】このような構成からなる2組のチェーン機
構10を形成するそれぞれの駆動側スプロケット1、1
のところに回転軸11、11が設けられるとともに、こ
れら両回転軸11、11のところには当該回転軸11、
11及び両駆動側スプロケット1、1を同期させた状態
で回転駆動する電動モータ4が設けられるようになって
いるものである。なお、この電動モータ4はギヤードモ
ータからなるものであり、モータにて駆動される減速ギ
ヤ機構を介してその両側に、図1に示す如く、回転軸1
1、11が設けられるようになっているものである。
構10を形成するそれぞれの駆動側スプロケット1、1
のところに回転軸11、11が設けられるとともに、こ
れら両回転軸11、11のところには当該回転軸11、
11及び両駆動側スプロケット1、1を同期させた状態
で回転駆動する電動モータ4が設けられるようになって
いるものである。なお、この電動モータ4はギヤードモ
ータからなるものであり、モータにて駆動される減速ギ
ヤ機構を介してその両側に、図1に示す如く、回転軸1
1、11が設けられるようになっているものである。
【0014】このような構成からなる本実施の形態のも
のについての、その作動態様等について説明する。ま
ず、図1において、電動モータ4が作動を開始すると、
それぞれの回転軸11、11を介して両チェーン機構1
0の駆動側スプロケット1、1が偏心中心点(O)を中
心にして偏心回転運動をする。具体的には、両駆動側ス
プロケット1、1が回転軸11、11を介して偏心回転
運動を開始する。これに伴なって、もう一方側のスプロ
ケット1’も、連結ロッド2の作用により、偏心中心点
(O’)を中心にして偏心回転運動を開始する。この両
端部に設けられた二つのスプロケット1、1’の同期し
た状態での偏心回転運動によって、当該スプロケットと
噛合い係合をするチェーン5、及び当該チェーン5の駒
55のところに設けられる段付き状フリーローラ6等か
らなるチェーン機構10は、O、O’を基準にして、ス
プロケット1、1’の偏心量(E)だけ上方にせり上が
って来る(図3参照)。このせり上がり現象によって、
本搬送方向変換装置全体がリフトアップされることとな
る。また、これと同時に、上記スプロケット1、1’と
噛合い係合するチェーン5は、上記電動モータ4にて回
転駆動される上記スプロケット1の偏心回転運動に伴な
って一定方向に移送されることとなる。このチェーン5
の移動及び上記チェーン駒55のところに設けられたフ
リーローラ6の移動によって、当該フリーローラ6上に
搭載されたワーク9は所定の方向に移送される。そし
て、このときのワーク9の移送速度は、上記チェーン駒
55の移動速度に加えて、更に上記フリーローラ6の回
転速度に基づく周速度分が加算されることとなる。そし
て更に、本実施の形態のものにおいては、上記フリーロ
ーラ6が、異なった二つの径を有する段付き状になって
いるとともに、当該フリーローラ6の小径部61のとこ
ろにレール部31が接触して、本フリーローラ6の回転
速度を決定するようになっているものである。従って、
このような段付き状のフリーローラ6の大径部66側に
搭載されて搬送されるワーク9は、上記角速度を基礎に
形成される大径部66側の周速度にて搬送されることと
なるので、その径比分だけ更に増速されることとなる。
このように、本実施の形態のものにおいては、チェーン
5のところに設けられるフリーローラ6上に搭載される
ワーク9は高速度で搬送される(送り出される)ことと
なる。また、このような送り出し作業とリフトアップ作
業とが、一つの電動モータ4からの駆動力にて同時に行
なわれることとなる。
のについての、その作動態様等について説明する。ま
ず、図1において、電動モータ4が作動を開始すると、
それぞれの回転軸11、11を介して両チェーン機構1
0の駆動側スプロケット1、1が偏心中心点(O)を中
心にして偏心回転運動をする。具体的には、両駆動側ス
プロケット1、1が回転軸11、11を介して偏心回転
運動を開始する。これに伴なって、もう一方側のスプロ
ケット1’も、連結ロッド2の作用により、偏心中心点
(O’)を中心にして偏心回転運動を開始する。この両
端部に設けられた二つのスプロケット1、1’の同期し
た状態での偏心回転運動によって、当該スプロケットと
噛合い係合をするチェーン5、及び当該チェーン5の駒
55のところに設けられる段付き状フリーローラ6等か
らなるチェーン機構10は、O、O’を基準にして、ス
プロケット1、1’の偏心量(E)だけ上方にせり上が
って来る(図3参照)。このせり上がり現象によって、
本搬送方向変換装置全体がリフトアップされることとな
る。また、これと同時に、上記スプロケット1、1’と
噛合い係合するチェーン5は、上記電動モータ4にて回
転駆動される上記スプロケット1の偏心回転運動に伴な
って一定方向に移送されることとなる。このチェーン5
の移動及び上記チェーン駒55のところに設けられたフ
リーローラ6の移動によって、当該フリーローラ6上に
搭載されたワーク9は所定の方向に移送される。そし
て、このときのワーク9の移送速度は、上記チェーン駒
55の移動速度に加えて、更に上記フリーローラ6の回
転速度に基づく周速度分が加算されることとなる。そし
て更に、本実施の形態のものにおいては、上記フリーロ
ーラ6が、異なった二つの径を有する段付き状になって
いるとともに、当該フリーローラ6の小径部61のとこ
ろにレール部31が接触して、本フリーローラ6の回転
速度を決定するようになっているものである。従って、
このような段付き状のフリーローラ6の大径部66側に
搭載されて搬送されるワーク9は、上記角速度を基礎に
形成される大径部66側の周速度にて搬送されることと
なるので、その径比分だけ更に増速されることとなる。
このように、本実施の形態のものにおいては、チェーン
5のところに設けられるフリーローラ6上に搭載される
ワーク9は高速度で搬送される(送り出される)ことと
なる。また、このような送り出し作業とリフトアップ作
業とが、一つの電動モータ4からの駆動力にて同時に行
なわれることとなる。
【0015】また、本実施の形態のものにおいては、上
記レール部材3の上端面のところに形成されるレール部
31を、上記段付き状フリーローラ6が転動運動をす
る、その方向に向かってわずかにクラウンニングさせる
ようにするとともに、当該レール部31の表面及びフリ
ーローラ6の小径部61の表面のところにお互いの摩擦
係数を高めさせるようにローレット部を設けるようにし
たので、各チェーン駒55間を連結するフリーローラ6
の連結ピンを兼用する小径部61のところが、ワーク9
の搬送行程中において確実にレール部31と接触するよ
うになり、フリーローラ6の転動運動が、その行程中に
おいて確実に行なわれるようになる。従って、ワーク9
の移送が確実に行なわれるようになる。
記レール部材3の上端面のところに形成されるレール部
31を、上記段付き状フリーローラ6が転動運動をす
る、その方向に向かってわずかにクラウンニングさせる
ようにするとともに、当該レール部31の表面及びフリ
ーローラ6の小径部61の表面のところにお互いの摩擦
係数を高めさせるようにローレット部を設けるようにし
たので、各チェーン駒55間を連結するフリーローラ6
の連結ピンを兼用する小径部61のところが、ワーク9
の搬送行程中において確実にレール部31と接触するよ
うになり、フリーローラ6の転動運動が、その行程中に
おいて確実に行なわれるようになる。従って、ワーク9
の移送が確実に行なわれるようになる。
【0016】また、本実施の形態のものにおいては、上
記フリーローラ6を形成する小径部61が転動運動をす
るレール部31を2本の平行レールからなるようにする
とともに、上記フリーローラ6の小径部61が噛合い係
合をする上記スプロケット1、1’についても、上記レ
ール部31を形成する平行レール間の幅に等しい間隔を
有した状態で形成される二重歯構造のものからなるよう
にしたので、チェーン5の駆動、更にはフリーローラ6
のレール部31上での転動運動が円滑に進められるよう
になり、ワークの搬送方向変換作業、すなわち、ワーク
の送り出し作業が円滑に進められるようになる。
記フリーローラ6を形成する小径部61が転動運動をす
るレール部31を2本の平行レールからなるようにする
とともに、上記フリーローラ6の小径部61が噛合い係
合をする上記スプロケット1、1’についても、上記レ
ール部31を形成する平行レール間の幅に等しい間隔を
有した状態で形成される二重歯構造のものからなるよう
にしたので、チェーン5の駆動、更にはフリーローラ6
のレール部31上での転動運動が円滑に進められるよう
になり、ワークの搬送方向変換作業、すなわち、ワーク
の送り出し作業が円滑に進められるようになる。
【0017】次に、このような一モーター式のものにつ
いての変形例を、図4ないし図6を基に説明する。この
ものは、図4に示すように、コンベアライン上を搬送さ
れてきたワークを所定の方向に送り出す搬送方向変換装
置に関するものであり、搬送ローラの間にあってワーク
の受け台として上下方向に移動してワークを受けるとと
もに、所定の方向へワークを送り出す装置に関するもの
である。そして、この装置の主要な構成は、ワークをロ
ーラで受けて送り出すレール部材180と、当該レール
部材180を上下方向に移動させるカム201と、駆動
スプロケット41及び被駆動スプロケット43、44
と、これら駆動スプロケット41と被駆動スプロケット
43、44との間に設けられるものであって上記カム2
01を駆動するチェーン42と、上記駆動スプロケット
41に回転運動を伝えるモーター4と、からなるもので
ある。
いての変形例を、図4ないし図6を基に説明する。この
ものは、図4に示すように、コンベアライン上を搬送さ
れてきたワークを所定の方向に送り出す搬送方向変換装
置に関するものであり、搬送ローラの間にあってワーク
の受け台として上下方向に移動してワークを受けるとと
もに、所定の方向へワークを送り出す装置に関するもの
である。そして、この装置の主要な構成は、ワークをロ
ーラで受けて送り出すレール部材180と、当該レール
部材180を上下方向に移動させるカム201と、駆動
スプロケット41及び被駆動スプロケット43、44
と、これら駆動スプロケット41と被駆動スプロケット
43、44との間に設けられるものであって上記カム2
01を駆動するチェーン42と、上記駆動スプロケット
41に回転運動を伝えるモーター4と、からなるもので
ある。
【0018】次に、このような基本構成からなるものに
おいて、上記モーター4の両側には駆動スプロケット4
1が設けられるようになっており、この駆動スプロケッ
ト41にて駆動されるチェーン42は、被駆動スプロケ
ット43、44に連結されるようになっている。また、
被駆動スプロケット43は被駆動軸151に取付けら
れ、この被駆動軸151を介して一体的に取付けられた
カム201を回転駆動するようになっているものであ
る。同じように、被駆動スプロケット44は被駆動軸1
51’に取付けられ、この被駆動軸151’を介して一
体的に取付けられるカム201を回転駆動するようにな
っているものである。また、カム201が取付けられる
被駆動軸151、151’の両端は、図5に示すよう
に、軸受支基47にて箱型のモーター取付台46の縦壁
に取付けられるようになっている。また、上記カム20
1は、2枚の板状のフランジリング202を主に形成さ
れるようになっているものである。また、カム201の
形状は、円周のほぼ4分の3は同一半径を有する円弧か
らなるとともに、残りの4分の1周は直線にて形成され
るようになっているものである。そして、円弧からなる
部分がローラ181と接触するときには搬送ローラ8よ
りも高い位置にワーク9をリフトアップさせることがで
きるようになっている。
おいて、上記モーター4の両側には駆動スプロケット4
1が設けられるようになっており、この駆動スプロケッ
ト41にて駆動されるチェーン42は、被駆動スプロケ
ット43、44に連結されるようになっている。また、
被駆動スプロケット43は被駆動軸151に取付けら
れ、この被駆動軸151を介して一体的に取付けられた
カム201を回転駆動するようになっているものであ
る。同じように、被駆動スプロケット44は被駆動軸1
51’に取付けられ、この被駆動軸151’を介して一
体的に取付けられるカム201を回転駆動するようにな
っているものである。また、カム201が取付けられる
被駆動軸151、151’の両端は、図5に示すよう
に、軸受支基47にて箱型のモーター取付台46の縦壁
に取付けられるようになっている。また、上記カム20
1は、2枚の板状のフランジリング202を主に形成さ
れるようになっているものである。また、カム201の
形状は、円周のほぼ4分の3は同一半径を有する円弧か
らなるとともに、残りの4分の1周は直線にて形成され
るようになっているものである。そして、円弧からなる
部分がローラ181と接触するときには搬送ローラ8よ
りも高い位置にワーク9をリフトアップさせることがで
きるようになっている。
【0019】次に、レール部材180は、図4に示す如
く、基本的には数本の搬送ローラ8を跨って、対をなし
た状態で2組が設けられるようになっているものであ
る。また、レール部材180は、複数のローラ181と
プレート状のレール板184とで構成されており、ロー
ラ181はその小径部182がレール板184のところ
に回転自在なように取付けられるようになっているもの
である。そして、上記ローラ181は大径部183と小
径部182とからなり、それぞれの軸方向は搬送ローラ
8の軸方向と直角に設定されるようになっているもので
ある。また、上記ローラ181はカム201と接触する
ようになっているものである。その接触状態は、図5に
示すように、小径部182がカム201の表面と転がり
接触をするようになっているものである。
く、基本的には数本の搬送ローラ8を跨って、対をなし
た状態で2組が設けられるようになっているものであ
る。また、レール部材180は、複数のローラ181と
プレート状のレール板184とで構成されており、ロー
ラ181はその小径部182がレール板184のところ
に回転自在なように取付けられるようになっているもの
である。そして、上記ローラ181は大径部183と小
径部182とからなり、それぞれの軸方向は搬送ローラ
8の軸方向と直角に設定されるようになっているもので
ある。また、上記ローラ181はカム201と接触する
ようになっているものである。その接触状態は、図5に
示すように、小径部182がカム201の表面と転がり
接触をするようになっているものである。
【0020】このようなレール部材180の両端部に
は、図4に示すように、ローラ192が設けられてお
り、カム201によりレール部材180が上下動をする
場合に、上記ローラ192が搬送ローラ取付フレーム7
の縦壁のところに転がり接触し、これによってレール部
材180の横方向の動きが規制されるようになっている
ものである。また、上記レール部材180とモータ取付
台46との間には、レール部材180とモーター取付台
46との間を緊締する拘束装置190が設けられるよう
になっている。この拘束装置190は、レール部材18
0をモーター取付台46側へ引き付けるように作動する
スプリング191を主に形成されるようになっており、
カム201とローラ181の小径部182とが常に密着
するようになっているものである。なお、ローラ181
はカム201の動きを小径部182で受けて、大径部1
83で増速して、その動きをワークに伝えるようになっ
ているものである。また、このようなカム201の外周
形状は、全体の約4分の3の部分が円弧形状を成してお
り、残りの部分が直線で形成されており、両方の部分は
滑らかに結ばれるようになっているものである。このよ
うなカム形状を採ることにより、上記直線の中央の部分
でローラ181の小径部182に接している場合には、
レール部材180は、搬送ローラ8よりも低いところに
位置するようになり、円弧部と接触するときには搬送ロ
ーラ8よりも高いところに位置するようになる。また、
ローラ181の小径部182及びカム201の回転接触
面には、少なくともいずれか一方側に、ローレット、歯
形からなるすべり止め手段が必要に応じて設けられるよ
うになっている。
は、図4に示すように、ローラ192が設けられてお
り、カム201によりレール部材180が上下動をする
場合に、上記ローラ192が搬送ローラ取付フレーム7
の縦壁のところに転がり接触し、これによってレール部
材180の横方向の動きが規制されるようになっている
ものである。また、上記レール部材180とモータ取付
台46との間には、レール部材180とモーター取付台
46との間を緊締する拘束装置190が設けられるよう
になっている。この拘束装置190は、レール部材18
0をモーター取付台46側へ引き付けるように作動する
スプリング191を主に形成されるようになっており、
カム201とローラ181の小径部182とが常に密着
するようになっているものである。なお、ローラ181
はカム201の動きを小径部182で受けて、大径部1
83で増速して、その動きをワークに伝えるようになっ
ているものである。また、このようなカム201の外周
形状は、全体の約4分の3の部分が円弧形状を成してお
り、残りの部分が直線で形成されており、両方の部分は
滑らかに結ばれるようになっているものである。このよ
うなカム形状を採ることにより、上記直線の中央の部分
でローラ181の小径部182に接している場合には、
レール部材180は、搬送ローラ8よりも低いところに
位置するようになり、円弧部と接触するときには搬送ロ
ーラ8よりも高いところに位置するようになる。また、
ローラ181の小径部182及びカム201の回転接触
面には、少なくともいずれか一方側に、ローレット、歯
形からなるすべり止め手段が必要に応じて設けられるよ
うになっている。
【0021】なお、上記拘束装置190の別案として、
図6に示すようなものが挙げられる。このものは、モー
ター取付台46側に設けられるブラケット195と、こ
れに固定されたロッド196とからなることを基本とす
るものである。そして、上記ロッド196の上端部側は
レール部材180のレール板184に設けられたブラケ
ット197と係合するようになっているものである。具
体的には、ロッド196の先端部がブラケット197に
設けられた貫通穴197aを貫通して取り付けられると
ともに、そこにはコイルスプリング198が設けられ、
当該コイルスプリングの上端部はロッド196の先端部
に設けられた座金199にて保持されるようになってい
るものである。これによって、ブラケット197を介し
てレール部材180が上下方向に大きく変位(移動)す
るのを規制するとともに、レール部材180の横方向の
動きをも規制するようにしているものである。その結
果、カム201の表面とフリーローラ181の小径部1
82の表面とは常に密着するようになる。
図6に示すようなものが挙げられる。このものは、モー
ター取付台46側に設けられるブラケット195と、こ
れに固定されたロッド196とからなることを基本とす
るものである。そして、上記ロッド196の上端部側は
レール部材180のレール板184に設けられたブラケ
ット197と係合するようになっているものである。具
体的には、ロッド196の先端部がブラケット197に
設けられた貫通穴197aを貫通して取り付けられると
ともに、そこにはコイルスプリング198が設けられ、
当該コイルスプリングの上端部はロッド196の先端部
に設けられた座金199にて保持されるようになってい
るものである。これによって、ブラケット197を介し
てレール部材180が上下方向に大きく変位(移動)す
るのを規制するとともに、レール部材180の横方向の
動きをも規制するようにしているものである。その結
果、カム201の表面とフリーローラ181の小径部1
82の表面とは常に密着するようになる。
【0022】次に、上記構成からなるものの、その作動
態様等について説明する。まず、コンベアライン上をワ
ーク9が搬送されて来ると、所定の信号によりモーター
4が回転運動を開始して駆動スプロケット42を回転さ
せる。これによって被駆動スプロケット43、44が回
転運動をし、それぞれの被駆動軸151、151’に取
付けられたカム201が回転運動を開始する。このカム
201の回転運動によりカム201の円弧部がローラ1
81の小径部182と転がり接触をするようになると、
当該ローラ181の取付けられているレール部材180
は上方に持ち上げられることとなる。すなわち、カム2
01の動きを受けてレール部材180が上下動をし、コ
ンベアラインに送られてきたワーク9をリフトアップす
るとともに搬送方向を変換する。なお、このときローラ
181は、カム201の周速を受けて、カム201の回
転速度よりも増速された状態で回転運動をすることとな
るので、ワーク9は迅速に送り出される。すなわち、ワ
ーク9をコンベアラインから速やかに取り出すととも
に、その方向を変換して、別の方向に送り出すことがで
きるようになる。
態様等について説明する。まず、コンベアライン上をワ
ーク9が搬送されて来ると、所定の信号によりモーター
4が回転運動を開始して駆動スプロケット42を回転さ
せる。これによって被駆動スプロケット43、44が回
転運動をし、それぞれの被駆動軸151、151’に取
付けられたカム201が回転運動を開始する。このカム
201の回転運動によりカム201の円弧部がローラ1
81の小径部182と転がり接触をするようになると、
当該ローラ181の取付けられているレール部材180
は上方に持ち上げられることとなる。すなわち、カム2
01の動きを受けてレール部材180が上下動をし、コ
ンベアラインに送られてきたワーク9をリフトアップす
るとともに搬送方向を変換する。なお、このときローラ
181は、カム201の周速を受けて、カム201の回
転速度よりも増速された状態で回転運動をすることとな
るので、ワーク9は迅速に送り出される。すなわち、ワ
ーク9をコンベアラインから速やかに取り出すととも
に、その方向を変換して、別の方向に送り出すことがで
きるようになる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、コンベアライン上を搬
送されて来たワークを所定の方向に送り出す搬送方向変
換装置に関して、両端部に設けられるものであって同じ
量だけ偏心した状態で回転駆動される一対のスプロケッ
トと、当該スプロケット間にエンドレス状に設置される
ものであって、異なった二つの径を有するように形成さ
れた段付き状のフリーローラを各駒のところに有するチ
ェーンと、上記両スプロケット間に設けられるものであ
って両スプロケットの偏心回転運動を同期させるように
設けられる連結ロッドと、当該連結ロッドに対して一体
的に形成されるものであって、当該連結ロッドの運動に
対して、その上端面が上記連結ロッドと平行な状態を保
って移動をするとともに、当該上端面のところに上記チ
ェーン駒のところに設けられた段付き状フリーローラの
小径部のところが接触した状態で上記上端面上を転がり
回転運動をするように形成されたレール部材と、からな
るチェーン機構を並列に2組設置するとともに、このよ
うな2組のチェーン機構を形成するものの、それぞれの
両端部に設けられたスプロケットのうちのいずれか一方
側のものである駆動側スプロケットの偏心中心点のとこ
ろを、両者を同期させた状態で回転駆動する一つの電動
モータを設けるようにした構成を採ることとしたので、
一つの電動モータにて本搬送方向変換装置のリフトアッ
プ作業と、ワークの送り出し作業とを同時に行なわせる
ことができるようになった。すなわち、上記電動モータ
が回転運動を開始すると、電動モータにて駆動される回
転軸によって駆動側スプロケットの偏心回転運動が開始
されるとともに、これに伴なって、もう一方側のスプロ
ケットも、これら両スプロケット間に設けられた連結ロ
ッドの作用により、偏心回転運動を開始するようにな
り、これらによって、並列に設けられる2組のチェーン
機構はスプロケットの偏心量(E)だけ上方にせり上が
るようになり、このせり上がり現象によって、本搬送方
向変換装置全体がリフトアップされるようになった。ま
た、これと同時に、上記スプロケットと噛合い係合する
チェーンは、上記電動モータにて回転駆動される上記ス
プロケットの偏心回転運動に伴なって一定方向に駆動さ
れ、このチェーンの移動、更には当該チェーン駒のとこ
ろに設けられたフリーローラの移動によって、当該フリ
ーローラ上に搭載されたワークは所定の方向に移送され
るようになった。
送されて来たワークを所定の方向に送り出す搬送方向変
換装置に関して、両端部に設けられるものであって同じ
量だけ偏心した状態で回転駆動される一対のスプロケッ
トと、当該スプロケット間にエンドレス状に設置される
ものであって、異なった二つの径を有するように形成さ
れた段付き状のフリーローラを各駒のところに有するチ
ェーンと、上記両スプロケット間に設けられるものであ
って両スプロケットの偏心回転運動を同期させるように
設けられる連結ロッドと、当該連結ロッドに対して一体
的に形成されるものであって、当該連結ロッドの運動に
対して、その上端面が上記連結ロッドと平行な状態を保
って移動をするとともに、当該上端面のところに上記チ
ェーン駒のところに設けられた段付き状フリーローラの
小径部のところが接触した状態で上記上端面上を転がり
回転運動をするように形成されたレール部材と、からな
るチェーン機構を並列に2組設置するとともに、このよ
うな2組のチェーン機構を形成するものの、それぞれの
両端部に設けられたスプロケットのうちのいずれか一方
側のものである駆動側スプロケットの偏心中心点のとこ
ろを、両者を同期させた状態で回転駆動する一つの電動
モータを設けるようにした構成を採ることとしたので、
一つの電動モータにて本搬送方向変換装置のリフトアッ
プ作業と、ワークの送り出し作業とを同時に行なわせる
ことができるようになった。すなわち、上記電動モータ
が回転運動を開始すると、電動モータにて駆動される回
転軸によって駆動側スプロケットの偏心回転運動が開始
されるとともに、これに伴なって、もう一方側のスプロ
ケットも、これら両スプロケット間に設けられた連結ロ
ッドの作用により、偏心回転運動を開始するようにな
り、これらによって、並列に設けられる2組のチェーン
機構はスプロケットの偏心量(E)だけ上方にせり上が
るようになり、このせり上がり現象によって、本搬送方
向変換装置全体がリフトアップされるようになった。ま
た、これと同時に、上記スプロケットと噛合い係合する
チェーンは、上記電動モータにて回転駆動される上記ス
プロケットの偏心回転運動に伴なって一定方向に駆動さ
れ、このチェーンの移動、更には当該チェーン駒のとこ
ろに設けられたフリーローラの移動によって、当該フリ
ーローラ上に搭載されたワークは所定の方向に移送され
るようになった。
【0024】また、このときのワークの移送速度は、上
記チェーン駒の移動速度に加えて、上記フリーローラの
回転速度に基づく周速度分が加算されるようになった。
すなわち、本発明のものにおいては、上記フリーローラ
が、異なった二つの径を有する段付き状になっていると
ともに、当該フリーローラの小径部のところにレール部
材が接触して、本フリーローラの回転速度を決定するよ
うになっているので、このような段付き状のフリーロー
ラの大径部側に搭載されて搬送されるワークは、上記角
速度を基礎に形成される大径部側の周速度にて搬送され
ることとなり、その径比分だけ更に増速されるようにな
った。このように、本発明のものにおいては、チェーン
を形成するフリーローラ上に搭載されるワークは高速度
で搬送される(送り出される)ようになった。
記チェーン駒の移動速度に加えて、上記フリーローラの
回転速度に基づく周速度分が加算されるようになった。
すなわち、本発明のものにおいては、上記フリーローラ
が、異なった二つの径を有する段付き状になっていると
ともに、当該フリーローラの小径部のところにレール部
材が接触して、本フリーローラの回転速度を決定するよ
うになっているので、このような段付き状のフリーロー
ラの大径部側に搭載されて搬送されるワークは、上記角
速度を基礎に形成される大径部側の周速度にて搬送され
ることとなり、その径比分だけ更に増速されるようにな
った。このように、本発明のものにおいては、チェーン
を形成するフリーローラ上に搭載されるワークは高速度
で搬送される(送り出される)ようになった。
【0025】また、本発明においては、上記各チェーン
駒間を連結する連結ピンを上記段付き状のフリーローラ
にて兼用させるとともに、当該フリーローラの小径部の
ところが上記両スプロケットの歯部と噛合い係合をする
ようにした構成を採ることとしたので、作動の安定化及
び部品製造コストの低減化を図ることができるようにな
った。すなわち、段付き状フリーローラの小径部のとこ
ろが直接スプロケットの歯部と噛合い係合するようにな
り、この小径部のところを介してワークの移送力が伝達
されるようになり、ワーク移送のための駆動力の伝達が
円滑に行なわれるようになった。また、各チェーン駒を
連結するためのピンがフリーローラの小径部にて兼用さ
れることとなり、部品点数が削減化されるようになっ
た。
駒間を連結する連結ピンを上記段付き状のフリーローラ
にて兼用させるとともに、当該フリーローラの小径部の
ところが上記両スプロケットの歯部と噛合い係合をする
ようにした構成を採ることとしたので、作動の安定化及
び部品製造コストの低減化を図ることができるようにな
った。すなわち、段付き状フリーローラの小径部のとこ
ろが直接スプロケットの歯部と噛合い係合するようにな
り、この小径部のところを介してワークの移送力が伝達
されるようになり、ワーク移送のための駆動力の伝達が
円滑に行なわれるようになった。また、各チェーン駒を
連結するためのピンがフリーローラの小径部にて兼用さ
れることとなり、部品点数が削減化されるようになっ
た。
【0026】また、本発明においては、レール部材を形
成する、その上端面のところを、上記段付き状フリーロ
ーラが転動運動をする、その方向に向かってわずかにク
ラウンニングさせるようにした構成を採ることとしたの
で、ワークの搬送(送り出し)がより円滑に行なわれる
ようになった。すなわち、本発明のものにおいては、フ
リーローラの小径部が接触するレール部材の、その上端
面が、中央部においてわずかに上昇した凸面を形成する
ようになっているので、各チェーン駒間を連結するフリ
ーローラの小径部のところが、ワークの搬送行程中にお
いて確実にレール部材の上端面と接触するようになり、
フリーローラの上記レール部材上端面における転動運動
が、その行程中において確実に行なわれるようになっ
た。その結果、ワークの移送が確実に行なわれるように
なった。
成する、その上端面のところを、上記段付き状フリーロ
ーラが転動運動をする、その方向に向かってわずかにク
ラウンニングさせるようにした構成を採ることとしたの
で、ワークの搬送(送り出し)がより円滑に行なわれる
ようになった。すなわち、本発明のものにおいては、フ
リーローラの小径部が接触するレール部材の、その上端
面が、中央部においてわずかに上昇した凸面を形成する
ようになっているので、各チェーン駒間を連結するフリ
ーローラの小径部のところが、ワークの搬送行程中にお
いて確実にレール部材の上端面と接触するようになり、
フリーローラの上記レール部材上端面における転動運動
が、その行程中において確実に行なわれるようになっ
た。その結果、ワークの移送が確実に行なわれるように
なった。
【0027】また、本発明においては、上記レール部材
の上端面のところであって上記フリーローラを形成する
小径部が転動運動をするレール部を2本の平行レールか
らなるようにするとともに、上記フリーローラの小径部
が噛合い係合をする上記スプロケットを軸方向に2枚重
ね合わせた状態に形成される二重歯構造のものからなる
ようにしたので、一つの電動モータの作動によって、搬
送方向変換装置のリフトアップ作業とワークの送り出し
作業とを同時に行なわせることができるようになり、ワ
ークの搬送方向変換作業を円滑に行なうことができるよ
うになった。特に、本発明のものにおいては、チェーン
駒を連結する役目を果すフリーローラの、その両端部に
形成された小径部のところが二重歯構造のスプロケット
の歯部に係合するようになっており、これによってチェ
ーンは全体的に円滑に駆動されるとともに、レール部も
平行に設けられた2本レール構造となっていることよ
り、フリーローラのレール部材上の転動運動も円滑に進
められるようになった。
の上端面のところであって上記フリーローラを形成する
小径部が転動運動をするレール部を2本の平行レールか
らなるようにするとともに、上記フリーローラの小径部
が噛合い係合をする上記スプロケットを軸方向に2枚重
ね合わせた状態に形成される二重歯構造のものからなる
ようにしたので、一つの電動モータの作動によって、搬
送方向変換装置のリフトアップ作業とワークの送り出し
作業とを同時に行なわせることができるようになり、ワ
ークの搬送方向変換作業を円滑に行なうことができるよ
うになった。特に、本発明のものにおいては、チェーン
駒を連結する役目を果すフリーローラの、その両端部に
形成された小径部のところが二重歯構造のスプロケット
の歯部に係合するようになっており、これによってチェ
ーンは全体的に円滑に駆動されるとともに、レール部も
平行に設けられた2本レール構造となっていることよ
り、フリーローラのレール部材上の転動運動も円滑に進
められるようになった。
【図1】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の主要部を成すフリーローラ及びレール
部周りの構成を示す断面図である。
部周りの構成を示す断面図である。
【図3】本発明の主要部を成すチェーン機構周りの構成
を示す立面図である。
を示す立面図である。
【図4】本発明にかかる変形例の全体構成を示す斜視図
である。
である。
【図5】本発明にかかる変形例についてのカム及びロー
ラ周りの全体構成を示す断面図である。
ラ周りの全体構成を示す断面図である。
【図6】本発明にかかる変形例に用いられる拘束装置の
その他の例を示す部分断面図である。
その他の例を示す部分断面図である。
【図7】従来例の全体構成を示す斜視図である。
1 スプロケット(駆動側スプロケット)
1’ スプロケット
11 回転軸
111 歯部
151 被駆動軸
151’ 被駆動軸
180 レール部材
181 ローラ
182 小径部
183 大径部
184 レール板
190 拘束装置
191 スプリング
192 ローラ
195 ブラケット
196 ロッド
197 ブラケット
198 コイルスプリング
199 座金
2 連結ロッド
201 カム
202 フランジリング
3 レール部材
31 上端面(レール部)
4 電動モータ
41 駆動スプロケット
42 チェーン
43 被駆動スプロケット
44 被駆動スプロケット
46 モータ取付台
47 軸受支基
5 チェーン
51 連結ピン
55 チェーン駒
6 フリーローラ
61 小径部
66 大径部
7 フレーム
77 ベアリング
8 搬送ローラ
9 ワーク
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 塚本 茂
愛知県名古屋市千種区茶屋が坂一丁目4番
16号 東邦機械工業株式会社内
Fターム(参考) 3F016 AA01 CC05 CE00
3F034 JA01 JB05
Claims (4)
- 【請求項1】 両端部に設けられるものであって同じ量
だけ偏心した状態で回転駆動される一対のスプロケット
と、当該スプロケット間にエンドレス状に設置されるも
のであって、異なった二つの径を有するように形成され
た段付き状のフリーローラを各駒のところに有するチェ
ーンと、上記両スプロケット間に設けられるものであっ
て両スプロケットの偏心回転運動を同期させるように設
けられる連結ロッドと、当該連結ロッドに対して一体的
に形成されるものであって、当該連結ロッドの運動に対
して、その上端面が上記連結ロッドと平行な状態を保っ
て移動をするとともに当該上端面のところに上記チェー
ン駒のところに設けられた段付き状フリーローラの小径
部のところが接触した状態で上記上端面上を転がり回転
運動をするように形成されたレール部材と、からなるチ
ェーン機構を並列に2組設置するとともに、このような
2組のチェーン機構を形成するものの、それぞれの両端
部に設けられたスプロケットのうちのいずれか一方側の
ものである駆動側スプロケットの偏心中心点のところ
を、両者を同期させた状態で回転駆動する一つの電動モ
ータを設けるようにしたことを特徴とする搬送方向変換
装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の搬送方向変換装置におい
て、上記各チェーン駒間を連結する連結ピンを上記段付
き状のフリーローラにて兼用させるとともに、当該フリ
ーローラの小径部のところが上記両スプロケットの歯部
と噛合い係合をするようにしたことを特徴とする搬送方
向変換装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の搬送方向変換装置におい
て、上記レール部材を形成する、その上端面のところ
を、上記段付き状フリーローラが転動運動をする、その
方向に向かってクラウンニングさせるようにしたことを
特徴とする搬送方向変換装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の搬送方向
変換装置において、上記レール部材の上端面のところで
あって上記フリーローラの両端部に形成される小径部が
転動運動をするレール部を2本の平行レールからなるよ
うにするとともに、上記フリーローラの小径部が噛合い
係合をする上記スプロケットを軸方向に2枚重ね合わせ
た状態に形成される二重歯構造のものからなるようにし
たことを特徴とする搬送方向変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274483A JP2003081421A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 搬送方向変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001274483A JP2003081421A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 搬送方向変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003081421A true JP2003081421A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19099505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001274483A Pending JP2003081421A (ja) | 2001-09-11 | 2001-09-11 | 搬送方向変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003081421A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7287636B2 (en) | 2004-07-30 | 2007-10-30 | Itoh Denki Co., Ltd. | Driving device and diverter, diverting unit, and conveying apparatus incorporating the driving device |
CN103723432A (zh) * | 2013-12-11 | 2014-04-16 | 无锡中鼎物流设备有限公司 | 一种交叉平移式滚筒输送机 |
CN104340669A (zh) * | 2013-08-09 | 2015-02-11 | 罗伯特·博世有限公司 | 具有滑动引导部的工件支架转移用的装置 |
CN104370098A (zh) * | 2013-08-12 | 2015-02-25 | 罗伯特·博世有限公司 | 具有可调节的中间位置的转移工件支架用的装置 |
CN109650017A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-04-19 | 武威市津威环境科技有限责任公司 | 用圆环链条驱动的生产线换向装置 |
CN111168587A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-05-19 | 东莞东久机械有限公司 | 一种摆动送料装置 |
CN114536175A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-05-27 | 江苏铭瀚智能科技有限公司 | 一种钣金件加工用表面除锈装置 |
-
2001
- 2001-09-11 JP JP2001274483A patent/JP2003081421A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7287636B2 (en) | 2004-07-30 | 2007-10-30 | Itoh Denki Co., Ltd. | Driving device and diverter, diverting unit, and conveying apparatus incorporating the driving device |
CN104340669A (zh) * | 2013-08-09 | 2015-02-11 | 罗伯特·博世有限公司 | 具有滑动引导部的工件支架转移用的装置 |
DE102013215753A1 (de) * | 2013-08-09 | 2015-02-12 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zum Umsetzen von Werkstückträgern mit Gleitführung |
EP2842889A1 (de) * | 2013-08-09 | 2015-03-04 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zum Umsetzen von Werkstückträgern mit Gleitführung |
CN104340669B (zh) * | 2013-08-09 | 2019-05-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 具有滑动引导部的工件支架转移用的装置 |
CN104370098A (zh) * | 2013-08-12 | 2015-02-25 | 罗伯特·博世有限公司 | 具有可调节的中间位置的转移工件支架用的装置 |
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