JP2003081306A - 運搬用容器における蓋の封止構造 - Google Patents

運搬用容器における蓋の封止構造

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JP2003081306A
JP2003081306A JP2001268884A JP2001268884A JP2003081306A JP 2003081306 A JP2003081306 A JP 2003081306A JP 2001268884 A JP2001268884 A JP 2001268884A JP 2001268884 A JP2001268884 A JP 2001268884A JP 2003081306 A JP2003081306 A JP 2003081306A
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container
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sealing
transport
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Toshihiro Kasahara
原 俊 弘 笠
Norihide Suemasa
政 典 秀 末
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 医療廃棄物を処理する容器のように、特に、
密閉性が要求される運搬用容器において、シール性を一
層確実にすることができる運搬用容器における蓋の封止
構造を提供する。 【解決手段】 凹状係止部10で覆われるフランジ部6
の天面に、シール部材27を受けるための凹み29を形
成することにより、シール部材27の移動を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬用容器に関す
るもので、詳しくは、医療廃棄物などを運搬するのに好
適な運搬用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療関係で使用された物品、
例えば注射針、脱脂綿、カテーテルなどは、密閉性の高
い専用容器内に保管され、開放されることなくそのまま
の状態で処理されている。このような目的で使用される
密閉容器には、例えば、図4および図5(A),(B)
に示したように、容器本体30の開口部32の天井部
に、小さなフランジ部34が形成されている。そして、
このフランジ部34の両側を上方から覆うように、略皿
状の蓋体36を嵌めあわすことにより、開口部32が密
に封止されている。
【0003】すなわち、蓋体36の外周縁には、断面略
コ字状の凹状係止部38が具備されている。そして、こ
の凹状係止部38をフランジ部34の外方を覆うように
装着すると、凹状係止部38内のシール部材27がフラ
ンジ部34により押し潰され、これにより、開口部32
が封止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、医療関係の
廃棄物を処理するための運搬用容器は、かなりの密閉性
が要求されるために、蓋体36の凹状係止部38内に
は、内方突起40が形成されている。ところが、このよ
うな蓋の封止構造では、図5(B)に示したように、凹
状係止部38の内方側の壁体35とフランジ部34の内
周面との間に、隙間Sが画成されるために、この内方突
起40の上段にフランジ部34が位置するまで蓋体36
を強く下方に押し込むと、シール部材27は、上記した
隙間S内に、その一部が滑落してしまうという問題があ
った。
【0005】このように、隙間S内にシール部材27の
一部が滑落して挟持されると、シール部材27が均一に
変形しないために、例えば、容器本体30が転倒して強
い衝撃が加わったりした場合に、液状の内容物が漏れ出
てしまうという問題があった。本発明はこのような実状
に鑑み、医療廃棄物を処理する容器のように、特に、密
閉性が要求される運搬用容器において、シール性を一層
確実にすることができる運搬用容器における蓋の封止構
造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る運搬用容器における蓋の封止構造は、容
器本体2の開口部4に具備されたフランジ部6を覆うよ
うに、蓋体8の外周縁に形成された凹状係止部10を嵌
合させることにより、前記凹状係止部10内のシール部
材27を前記フランジ部6に密着させて前記開口部4を
封止する運搬用容器における蓋の封止構造であって、前
記フランジ部6の天面に、前記シール部材27を受ける
ための凹み29を形成したことを特徴としている。
【0007】係る構成による本発明によれば、蓋体8を
容器本体2の開口部4に被せたときに、シール部材27
は凹み29内に当接して座りがよくなるので、このシー
ル部材27が移動してしまうことがない。したがって、
常に安定したシール性を向上させることができる。ここ
で、前記蓋体8の外周縁に形成された前記凹状係止部1
0内に、前記凹み29に対向する突起35を形成するこ
ともできる。
【0008】このような突起35を設ければ、容器本体
2のフランジ部34に凹みを設けたことによるシール部
材への押圧力の減少を阻止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施例について説明する。図1は本発明の一実施例
による運搬用容器を示したものである。この運搬用容器
の容器本体2は、ポリプロピレンなどの合成樹脂により
一体成形されたもので、底壁と4側壁とにより、略角筒
状に形成されている。また、容器本体2の開口部4に
は、フランジ部6が形成されている。
【0010】このように形成された容器本体2の開口部
4は、図2に示したように皿状の蓋体8が装着されるこ
とにより、開口部4が閉塞される。すなわち、この蓋体
8は、外周縁に凹状係止部10が形成されており、この
凹状係止部10は、図1に示した容器本体2のフランジ
6と対向するように、全周に亘って形成されている。こ
の凹状係止部10は、内方側の壁体13と外方側の壁体
14とから構成され、両者の間に上記シール部材27が
装着されている。なお、壁体14の内面には、内方突起
18が形成されている。このようなシール部材27は、
凹状係止部10内の天井面15に、接着されていても良
い。
【0011】一方、容器本体2におけるフランジ部6の
天面には、全周に亘って凹み29が形成されている。こ
の凹み29は、シール部材27の一部を受けるためのも
ので、例えば、Oリングの外周に対応して若干湾曲した
形状に形成されている。本実施例による蓋の封止構造は
上記のように構成されているが、以下に、作用について
説明する。
【0012】今、蓋体8の凹状係止部10内には、シー
ル部材27が凹状係止部10内の天井面15に密着され
た状態で収容されている。このようにシール部材27が
予め装着された蓋体8が、容器本体2の開口部4に装着
される場合に、先ず、図2(A)に示したように、蓋体
8が上方から容器本体2に合致され、この状態から下方
に向かって押し込まれる。すると、蓋体8の内方突起1
8が容器本体2のフランジ部6に当接し、このフランジ
部6を乗り越える。すると、内方では、フランジ部6の
天面に形成された凹み29内にシール部材27の一部が
当接し、この凹み29内に収まる。
【0013】この状態、すなわち図2(B)の状態にな
れば、シール部材27は、内周および外周とも、蓋体8
から略均一に力を受けるので、全体として略均等に変形
するようになる。これにより、容器本体2の開口部4が
緊密に封止される。このように、本実施例によれば、蓋
体8の嵌合時にかなりの力が加わったとしても、シール
部材27の一部が隙間S内に落ち込むことはなく、常に
安定した姿勢で締め付けることができるので、容器本体
2のシール性を一層向上させることができる。
【0014】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、
上記実施例では、シール部材27として断面円形のOリ
ングを例示したが、シール部材はOリングに限定され
ず、他の形状のシール部材であっても良い。その場合、
フランジ部6の天面に形成する凹み29の形状は、それ
に対応した形状にすれば良い。
【0015】また、上記実施例と同一要素を同一符号で
示す図3(A),(B)に示したように、蓋体8の凹状
係止部10内に、フランジ6側の凹み29に対向する突
起35を設けることもできる。このような突起35を蓋
体8の全周に亘って形成すれば、シール部材27が湾曲
した凹み29内に収容されるとしても、シール部材27
が上方から突起35の力を受けて変形するので、シール
部材27への押圧力の減少を阻止することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る運搬
用容器における蓋の封止構造によれば、蓋体を容器本体
に被せる場合に、シール部材が移動して、その一部が隙
間の内方に落ち込むようなことはないので、医療関係の
廃棄物を処理するための運搬容器などのように、蓋を閉
め直したりすることのできない運搬用容器であっても、
一回の操作で常に安定したシール性を付与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による封止構造により
蓋体が装着される容器本体の斜視図である。
【図2】図2(A)は同実施例による封止構造を嵌合途
中で示す断面図、図2(B)は同実施例による封止構造
により完全に封止された状態を示す断面図である。
【図3】図3(A)は本発明の他の実施例による封止構
造を嵌合途中で示す断面図、図3(B)は同実施例によ
る封止構造により完全に封止された状態を示す断面図で
ある。
【図4】図4は従来の封止構造が採用される容器本体の
一部破断正面図である。
【図5】図5(A)は従来例の封止構造を嵌合途中で示
す断面図、図5(B)は従来例の封止構造により完全に
封止された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 容器本体 4 開口部 6 フランジ部 8 蓋体 10 凹状係止部 27 シール部材 29 凹み 35 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA05 AA14 AA24 AB10 BA01 CA03 CC03 DA03 DB13 DC03 FA09 FC13 GA08 GB12 GB13 HA04 HB04 HC03 HD01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体(2)の開口部(4)に具備さ
    れたフランジ部(6)を覆うように、蓋体(8)の外周
    縁に形成された凹状係止部(10)を嵌合させることに
    より、前記凹状係止部(10)内のシール部材(27)
    を前記フランジ部(6)に密着させて前記開口部(4)
    を封止する運搬用容器における蓋の封止構造であって、 前記フランジ部(6)の天面に、前記シール部材(2
    7)を受けるための凹み(29)を形成したことを特徴
    とする運搬用容器における蓋の封止構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋体(8)の外周縁に形成された前
    記凹状係止部(10)内に、前記凹み(29)に対向す
    る突起(35)を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の運搬用容器における蓋の封止構造。
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