JP2000177764A - 密封容器 - Google Patents

密封容器

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JP2000177764A
JP2000177764A JP10335313A JP33531398A JP2000177764A JP 2000177764 A JP2000177764 A JP 2000177764A JP 10335313 A JP10335313 A JP 10335313A JP 33531398 A JP33531398 A JP 33531398A JP 2000177764 A JP2000177764 A JP 2000177764A
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container
lid
bent
edge
fitting edge
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JP10335313A
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Inventor
Tadashi Kitahara
忠 北原
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KITAHARA SANGYO KK
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KITAHARA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈曲嵌合縁部に検討を加えて、密封性を改良
すると共に、閉蓋はもちろんのこと、開封も容易な密封
容器を提供する。 【解決手段】 容器に蓋を被せて嵌合縁部で密閉する構
造の密封容器において、容器1び蓋2の屈曲嵌合縁部3
における少なくとも口縁側を略S字状に屈曲させ、口縁
側1a,2aと外縁側1b,2bとの間の天井部1c,2cを丸く形成
し、容器及び蓋の屈曲嵌合縁部の外縁外周に広幅のツバ
部1d,2dを形成し、容器及び蓋の材質をポリエステル樹
脂とするか、又は、屈曲嵌合縁部の密接部に撥水剤を有
する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器と蓋とからな
り、食品等の雑菌の侵入を抑えたり、液体内容物が外部
に洩れるのを防止する密封容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食料品の中でも特に水分の多い惣菜、汁
もの等は容器と蓋との密封性(気密性)を高める必要があ
る。図4は従来の密封容器の一例である。容器10と蓋11
との密封性を高めるために、容器10と蓋11との外周部に
屈曲嵌合縁部12がある。この屈曲嵌合縁部12は、容器10
と蓋11の強度を高める意味もあって、伏せコ字状断面で
環状に形成されている。通常は抜き勾配により屈曲嵌合
縁部12の入り口側が開き勝手のテーパーとなっている。
容器10も蓋11も口縁側壁面10a,11aと外縁側壁面10b,11b
及び、口縁側と外縁側の間の天井部10c,11cが平面であ
るから、いずれの壁面も一様に密着することは少ない。
嵌合時の嵌め合い具合によって密着する部分としない部
分が生じる。そこで、内容物の汁ものが洩れたりするケ
ースが見られる。特開平8-244811号で提案されている図
5に示すような口縁側壁面10aの勾配を入り口側が従来
よりも更に大きく形成されたものもみられるが、嵌合時
の嵌め合い易さを改良したもので、密封性の改善に寄与
する点が明確ではない。
【0003】容器と蓋との外周部に設けられた屈曲嵌合
縁部の密封性改善については、上記公知例以外にも特開
平7-132953号、特開平7-206020号、特開平8-80959号等
がみられる。いずれも屈曲嵌合縁部を形成している口縁
側壁面と外縁側壁面及び上部壁面が平面となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は密封容器にお
ける屈曲嵌合縁部に更に検討を加えて、密封性を改良す
ると共に、閉蓋はもちろんのこと、開封も容易な密封容
器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を検討した結
果、容器に蓋を被せて嵌合縁部で密閉する構造の密封容
器において、容器及び蓋の屈曲嵌合縁部における少なく
とも口縁側を略S字状に屈曲させた構造とした。ここに
いう少なくともとは、容器及び蓋の屈曲嵌合縁部の口縁
側以外に外縁側も略S字状に屈曲させることを含むとい
うことである。略S字状に屈曲させると、蓋を嵌めると
きに滑り込み易いし、密封性が良くなると共に、蓋が自
然に外れることもなくなる。
【0006】また、このような密封容器において、容器
及び蓋の屈曲嵌合縁部における口縁側と外縁側との間の
天井部を丸く形成したのである。丸く形成することで容
器及び蓋の密着性が平面同士よりも高まる。特に、蓋の
屈曲嵌合縁部の天井部の曲率半径を容器のそれよりもや
や小にすることで密着性がより良好となる。
【0007】更に、屈曲嵌合縁部における口縁側を略S
字状に屈曲させ、口縁側と外縁側との間を丸く形成した
前記容器及び蓋の屈曲嵌合縁部の外縁外周に広幅のツバ
部を形成したのである。このような構造に加えて容器及
び蓋の材質をポリエステル(PET,ポエチレンテレフタ
レートが特に好ましい)樹脂にすると、樹脂に粘着性が
あって、容器と蓋の樹脂同士の密着性が高まる。また、
PET樹脂特有の軟らかい性質から生じる閉蓋時の蓋の
外縁側が内方へ入り込むのをツバ部を設けたことにより
防止でき閉蓋が円滑に行なえる。もちろん、ポリプロピ
レン(PP)やポリエチレン(PE)その他の合成樹脂製の
ものもPET同様に扱えるが、製品形態、再利用や再生
可能な点からPETが最もよい。容器の外径と蓋の外径
を同径にすることによって、運搬時に密封容器同士が接
触しても蓋が外れる事態を防ぐことができる。
【0008】更に、上記構造に加えて、容器又は蓋の屈
曲嵌合縁部の密接部に撥水剤を有するようにした。成形
時に口縁側を略S字状に屈曲させたり、口縁側と外縁側
との間を丸く形成した場合でも、多少の成形ムラが生じ
ることが考えられる。また、設計の都合上で完全にS字
状でない近似した形状とする場合もあり、屈曲嵌合縁部
の密接具合が、要求した性能を満足しないときに密接部
へ撥水剤が存在すると、内容物の液洩れを防止すること
ができる。ポリプロピレンやポリエチレン、ポリカーボ
ネートなど容器と蓋の屈曲嵌合縁部の樹脂同士の密着性
がPET樹脂ほどにはよくないものに撥水剤を用いると
効果的である。
【0009】用いる撥水剤については公知のものの殆ど
を使用できるが、内容物が食品であることが予測される
密封容器では、人体に無害の撥水剤が用いられる。撥水
剤を例示すると、パラフィン系、シリコーン系、高級脂
肪酸エステル系等の非水溶性撥水化合物、植物油等の撥
水性の油脂である。これらの撥水剤は密封容器を形成す
る合成樹脂中に含ませてもよいし、成形時の離型剤と混
ぜるか、離型剤と共用してもよい。更に、成形後に塗装
してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の密封容器の開蓋状
態の一部破断正面図である。図2は容器と蓋の屈曲嵌合
縁部の拡大断面図である。図3は容器に蓋をして嵌め合
わせた屈曲嵌合縁部の拡大断面図である。例示した本発
明の密封容器はPET樹脂製の円形の容器1にこれも円
形のPET樹脂製蓋2を被せて、周縁部を屈曲させて逆
溝状に形成された屈曲嵌合縁部3で密閉する構造のもの
である。大きさは種々あるが、この場合直径100mm、深
さ40mmである。このような密封容器において、容器1及
び蓋2の屈曲嵌合縁部3における口縁側1a,2aを略S字
状に屈曲させている。この例では外縁側1b,2bも略S字
状に屈曲させている。容器1及び蓋2の屈曲嵌合縁部壁
面をこのようにS字状同士の密接状態にすると容器の密
封性が非常に高くなる。
【0011】本発明では更に、このような密封容器にお
いて、容器1及び蓋2の屈曲嵌合縁部3における口縁側
と外縁側との間の天井部1c,2cを丸く形成している。そ
の際に蓋側の内側Rを容器の外側Rよりもやや小さくし
て、蓋の屈曲嵌合縁部が容器の嵌合縁部を抱くようにし
ている。このことによって、更に容器の密封性を高める
ことが可能となった。
【0012】加えて、容器1及び蓋2の屈曲嵌合縁部3
の外縁外周に広幅のツバ部1d,2dを形成している。ツバ
部の幅は1.5mmである。この広幅のツバ部1d,2dも容器1
に蓋2を被せて屈曲嵌合縁部3を嵌合すると、ツバ部1
d,2d同士が全周にわたって密着するので、更に容器の密
封性を高めることが可能であるし、外縁側2bが折れ込む
こともない。
【0013】前記実施例と同様な形状の密封容器をポリ
プロピレン素材シートからプレスすることにより形成し
た。その際にシート表面に薄く液状パラフィンワックス
を塗装した後、プレスした。その結果、従来のポリプロ
ピレン製のみの密封容器に比べて、密封性を改良すると
共に、閉蓋はもちろんのこと、開封も容易な密封容器と
なった。
【0014】
【発明の効果】密封容器を以上のような構造としたの
で、屈曲嵌合縁部の密封性が非常によくなった。加え
て、屈曲嵌合縁部が全周にわたって丸みを持ち、デザイ
ン性をも高めることができた。ツバ部は閉蓋時の嵌め込
みを容易にし、開蓋時のつまみとなり、取扱いが容易に
なった。更に、蓋、容器共にPET樹脂製とし、更に容
器又は蓋の屈曲嵌合縁部の密接部に撥水剤を有する構造
としたために、嵌め合い易く、密封性も改善され、製品
品質が向上し、再使用、再生が容易なエコ製品となって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密封容器の開蓋状態の一部破断正面図
である。
【図2】容器と蓋の屈曲嵌合縁部の拡大断面図である。
【図3】蓋をして嵌め合わせた屈曲嵌合縁部の拡大断面
図である。
【図4】従来の密封容器の断面図である。
【図5】従来の屈曲嵌合縁部の一例を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 2 蓋 3 屈曲嵌合縁部 1a 口縁側 1b 外縁側 1c 天井部 1d ツバ部 2a 口縁側 2b 外縁側 2c 天井部 2d ツバ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に蓋を被せて嵌合縁部で密閉する構
    造の密封容器において、容器及び蓋の屈曲嵌合縁部にお
    ける少なくとも口縁側を略S字状に屈曲させたことを特
    徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】 容器に蓋を被せて屈曲嵌合縁部で密閉す
    る構造の密封容器において、容器及び蓋の屈曲嵌合縁部
    における口縁側と外縁側との間の天井部を丸く形成した
    ことを特徴とする密封容器。
  3. 【請求項3】 容器及び蓋の屈曲嵌合縁部の外縁外周に
    広幅のツバ部を形成したことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の密封容器。
  4. 【請求項4】 容器及び蓋の材質をポリエステル樹脂と
    したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
    の密封容器。
  5. 【請求項5】 容器又は蓋の屈曲嵌合縁部の密接部に撥
    水剤を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の密封容
    器。
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