JP2003080535A - 発泡層付き成形体における部材取付口の開設方法 - Google Patents

発泡層付き成形体における部材取付口の開設方法

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JP2003080535A
JP2003080535A JP2001278719A JP2001278719A JP2003080535A JP 2003080535 A JP2003080535 A JP 2003080535A JP 2001278719 A JP2001278719 A JP 2001278719A JP 2001278719 A JP2001278719 A JP 2001278719A JP 2003080535 A JP2003080535 A JP 2003080535A
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cut
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opening
molded
foam
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JP2001278719A
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Tetsuo Kondo
哲夫 近藤
Nobuhiro Nakada
信弘 中田
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/12Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
    • B29C44/1252Removing portions of the preformed parts after the moulding step

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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡層付き成形体の所要位置に、別途成形さ
れた所要部材を取付けるための部材取付口を容易かつ正
確に形成し得るようにした部材取付口の開設方法を提供
する。 【解決手段】 基材12の成形時に、被切除部12aの
輪郭線に沿って所要深さの凹状部分40を同時成形する
ことで、部材取付口の内端面の一部であって前記所要部
材に設けた係止部に整合可能な開口基準面44を設け
る。基材12、表皮14および発泡体16における各被
切除部12a,14a,16aの輪郭部全周に切込みを入
れ、夫々の被切除部12a,14a,16aを一体的に除
去することで、開口基準面44が内端面に臨んだ部材取
付口を形成する。前記凹状部分40は、基材12の裏面
12A側に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡層付き成形
体における部材取付部の開設方法に関し、更に詳細に
は、所要形状に成形した基材と、この基材の化粧面とな
るべき表皮と、前記基材および表皮の間で発泡・固化さ
せた発泡体とからなる発泡層付き成形体の所要部位から
所要輪郭の被切除部を切除して、別途成形された所要部
材の取付けを許容する部材取付口を開設する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両用のインストルメントパネ
ル等の如き発泡層付き成形体10では、図9に示すよう
に、所要形状に成形した合成樹脂製の成形部材である基
材12と、この基材12の表面を被覆して該基材12の
化粧面となる合成樹脂製の表皮14と、前記基材12お
よび表皮14の間で発泡・固化させたウレタン等の発泡
体16とからなる3層構造とされている。ここで、表面
にシボ加工等が施された前記表皮14は発泡層付き成形
体10の質感向上を図るために供され、また適宜の弾力
性を有する前記発泡体16は該成形体10の触感向上お
よび衝撃吸収等を図るために供されるものである。
【0003】また前述した発泡層付き成形体10では、
エアコンからの調温空気を乗員室内へ吹出案内するため
のエアーアウトレット、木目調パネル等の装飾部材、そ
の他各種の別体成形された所要の付属部材20が、該パ
ネルの外面所要位置に後付形態で取付けられる。すなわ
ち付属部材20は、発泡層付き成形体10の外面に設け
た設置凹部18に、前記基材12、発泡体16および表
皮14に亘って貫通する部材取付口30を開設したもと
で(図10(a))、表皮14の側から該設置凹部18へ押
込んで取付けるようになっている(図10(b))。ここで
前記付属部材20では、本体22の背面側へ延出して弾
性変形可能な鈎フック状の係止部24,24が複数個設
けてあり、該部材20を前記設置凹部18へ押込んだ際
に各係止部24の鈎部26が部材取付口30に臨んだ前
記基材12の端縁部へ弾性的に係止されるようになって
おり、当該部材30は基材12に係止固定された状態で
設置凹部18へ取付けられる(図9)。
【0004】ここで前記発泡層付き成形体10では、図
示しない発泡成形型にセットした基材12および表皮1
4の間に画成された空間内で注入したウレタン原料を発
泡・固化させることで、該基材12と表皮14との間に
前記発泡体16を介在させるようになっているため、こ
れら基材12および/または表皮14に予め開口部を開
設しておくと発泡体16が該開口部を介して外部へ漏出
してしまうこととなる。このため前記部材取付口30
は、図10(a)に示すように前記発泡体16の成形工程
の後工程にて、例えばウォータージェットやマシンカッ
ター28等を利用して表皮14、発泡体16および基材
12へ同時に切込みを入れ、夫々の被切除部12a,1
4a,16aを一体的に除去することで開設される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10(b)
に示すように、成形体10に凹設した設置凹部18に前
記付属部材20の本体22が適切に整合することを前提
とすると、付属部材20の本体22に対する前記係止
部24,24の形成位置と設置凹部18に対する前記部
材取付口30の形成位置との関係、前記係止部24,
24の配設間隔寸法Aと部材取付口30の開口寸法Bと
の関係、等が所定の寸法許容差内で正確に形成されなけ
れば、前記設置凹部18に対する前記付属部材20の適
切な取付けがなされない。しかしながら、前述したマシ
ンカッター28等による前記部材取付口30の開設作業
は、専ら作業者の技量に依存しているのが実状である。
このため、前記部材取付口30の開口位置が正規位置よ
り左右や前後にずれてしまう問題、該部材取付口30の
開口サイズが規定サイズより大きくなったり小さくなっ
たりする問題、前記部材取付口30の開口形状が正規形
状と異なる問題等が発生するため、前記やの条件が
満たされなくなって設置凹部18に対する付属部材20
の取付けが適切かつ確実になされない不都合があった。
【0006】そこで、前述した夫々の不都合を解決する
ために、図11および図12に示すように、前記付属部
材20に設けた図示4個の各係止部24に対応した予備
開口部32を、前記基材12のインジェクション成形時
に同時成形して開設することにより、後工程で開設する
部材取付口30の開口縁において夫々の係止部24が整
合する部分の成形精度を確保する方法も採用されてい
る。この場合、前記予備開口部32が基材12の成形と
同時に型成形されるから、常に安定した成形精度が保証
される。しかしながら、前記基材12の成形時に各予備
開口部32が形成されているので、前記発泡体16の成
形時に該発泡体16が予備開口部32から漏出するのを
防止するために、該発泡体16の成形前工程として予備
開口部32をテープ34等でマスキング処理する作業工
程が別途必要となることから、作業工数が嵩んで製造コ
ストアップを招来する問題を内在していた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、発泡層付き成形体の所要位置
に、別途成形された所要部材を取付けるための部材取付
口を容易かつ正確に形成し得るようにした発泡層付き成
形体における部材取付口の開設方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決して、所
期の目的を達成するため本発明は、所要形状に成形した
基材と、この基材の化粧面となるべき表皮と、前記基材
および表皮の間で発泡・固化させた発泡体とからなる発
泡層付き成形体の所要部位から所要輪郭の被切除部を切
除して、別途成形された所要部材の取付けを許容する部
材取付口を開設する方法であって、前記基材の成形時
に、前記被切除部の輪郭線に沿って所要深さの凹状部分
を同時成形することで、前記部材取付口の内端面の一部
であって前記所要部材に設けた係止部に整合可能な開口
基準面を設け、前記基材、前記表皮および発泡体の各被
切除部における輪郭部全周に切込みを入れ、夫々の被切
除部を一体的に除去することで、前記開口基準面が内端
面に臨んだ前記部材取付口を形成することを特徴とす
る。
【0009】同じく前記課題を解決して、所期の目的を
達成するため本発明は、所要形状に成形した基材と、こ
の基材の化粧面となるべき表皮と、前記基材および表皮
の間で発泡・固化させた発泡体とからなる発泡層付き成
形体の所要部位から所要輪郭の被切除部を切除して、別
途成形された所要部材の取付けを許容する部材取付口を
開設する方法であって、前記基材の成形時に、前記被切
除部の輪郭線に沿って所要深さの凹状部分を同時成形す
ることで、該基材と前記被切除部とを連設する薄肉の折
曲破断部と、前記部材取付口の内端面の一部であって前
記所要部材に設けた係止部に整合可能な開口基準面とを
設け、前記表皮および発泡体の各被切除部における輪郭
部全周に切込みを入れると共に、前記基材の被切除部に
おける前記凹状部分の形成部位を除いた輪郭部に沿って
切込みを入れた後、前記被切除部を前記折曲破断部で折
曲げつつ前記基材から破断・分離して夫々の被切除部を
一体的に除去することで、前記開口基準面が内端面に臨
んだ前記部材取付口を形成することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る発泡層付き成
形体における部材取付口の開設方法につき、好適な実施
例を挙げ、添付図面を参照しながら以下説明する。な
お、本願が対象とする発泡層付き成形体は、前述した如
く、所要形状に成形した合成樹脂製の基材12と、この
基材12の表面を被覆するように配設して該基材12の
化粧面となる合成樹脂製の表皮14と、前記基材12お
よび表皮14の間で発泡・固化させたウレタン製の発泡
体16とからなる3層構造を呈したものが前提とされ、
例えばインストルメントパネル等の車両内装部材やその
他各種の部材が対象とされる。
【0011】図1は、本実施例に係る発泡層付き成形体
における部材取付口の開設方法を、該成形体10に設け
た設置凹部18に対して部材取付口30を開設する前の
状態を一部省略して示す平面図であり、図2は図1のII
−II線断面図である。この部材取付口の開設方法では、
前記基材12をインジェクション成形するに際し、この
基材12の一部をなす被切除部12aの輪郭線に沿って
所要深さの凹状部分40を同時に成形することで、該基
材12と前記被切除部12aとを連設する薄肉の折曲破
断部42と、前記部材取付口30の内端面の一部を構成
して前記付属部材(所要部材)20に設けた係止部24に
整合可能な開口基準面44とを設けることが前提とされ
る。
【0012】実施例では、前記付属部材20に合計4個
の係止部24が設けられていることに伴って、基材12
の裏面12A側に夫々対向する合計4個(2対)の凹状部
分40を形成した場合を例示しており、夫々の凹状部分
40の延在長Cは前記係止部24の幅寸法より若干大き
くなるように設定されて概ね10〜15mm程度とされ
ている。また、各凹状部分40における短手方向での断
面形状は、略鉛直の前記開口基準面44と所要角度の傾
斜面46とからなる変形Vノッチ形状とされ、最深部で
ある両面44,46の連設縁部での深さ寸法Dは、基材
12の厚みEより0.5mm程度小さく設定されてい
る。従って、各凹状部分40を凹設した基材12には、
該基材12の成形時点で予備開口部等が全く開設されて
おらず、該基材12と前記表皮14との間で前記発泡体
16を発泡・固化させるに先立ってテープ等によるマス
キング処理する作業工程を要しない。
【0013】前記折曲破断部42は、前記凹状部分40
を凹設することにより形成された薄肉部であって、前述
した如く、該凹状部分40の深さ寸法Dを基材12の厚
みEより0.5mm程度小さく設定することにより、該
折曲破断部42の厚みFは0.5mm程度となってい
る。これにより後述するように、被切除部12aの輪郭
線に沿って切込みを入れたもとで基材12に対する被切
除部12aの折曲が許容されると共に、基材12から該
被切除部12aが破断・分離することを可能としてい
る。
【0014】前記開口基準面44は、前述したように、
基材12の厚み方向へ略鉛直となるように設定されてい
る。そして、相互に対向位置する1対の凹状部分40,
40における各開口基準面44,44の間隔Gは、図6
に示すように、前記付属部材20の背面側に対向的に立
設形成された係止部24,24の配設間隔Aと略同一に
設定されている。なお、各凹状部分40が基材12のイ
ンジェクション成形と同時成形されることに伴い、夫々
の凹状部分40の成形精度が保証され、これにより各開
口基準面44,44の形成位置および前記配設間隔Gも
一定に保持される。
【0015】このように構成された実施例の部材取付口
の開設方法では、各凹状部分40を同時成形した基材1
2および所要形状に成形した表皮14を図示しない発泡
成形型にセットしたもとで、両部材12,14の間に画
成された空間内でウレタン原料を発泡・固化させて発泡
体16を成形する。この際に、前述した如く、基材12
には予備開口部等が一切開設されていないから、ウレタ
ン原料の発泡・固化に先立ってマスキング処理する作業
工程が必要はない。
【0016】発泡体16の成形が完了したら、図3およ
び図4に示すように、被切除部12a,14a,16aの
外縁部に沿った第1カットライン48および該被切除部
12a,14a,16aを2つに分割する第2カットライ
ン50に沿って、マシンカッター28等で切込みを入れ
る。ここで表皮14および発泡体16は、被切除部14
a,16aにおける輪郭部全周に切込みを入れると共
に、基材12は、被切除部12aにおける前記凹状部分
40の成形部位を除いた輪郭部に沿って切込みを入れ
る。すなわち基材12では、第1カットライン48に沿
って切込みを入れる際は、前記凹状部分40の形成部分
には切込みを入れないようにする。
【0017】このように、第1カットライン48および
第2カットライン50に沿って切込みを入れることで2
つに分割された被切除部12a,14a,16aは、夫々
が2つの折曲破断部42,42で基材12に接合された
状態とされている。従って、各被切除部12a,14a,
16aを例えば成形体10の外側(表皮14の側)から押
圧すると、図5に示すように、該被切除部12a,14
a,16aは、前記折曲破断部42,42で適宜角度まで
折れ曲がるようになり、このように折り曲げることで遂
には被切除部12aが基材12から破断して分離するに
至る。そして、夫々の被切除部12a,14a,16aを
一体的に除去することで、成形体10の所要位置に、前
記開口基準面44が内端面に臨んだ部材取付口30が開
設される。
【0018】このように、実施例の発泡層付き成形体に
おける部材取付口の開設方法では、基材12に設ける各
凹状部分40を該基材12の型成形に際して同時成形す
るので、この凹状部分40により形成された折曲破断部
42および開口基準面44の成形精度が作業員の作業結
果や熟練度等で左右されることがないから、部材取付口
30を容易かつ正確に開設することが可能である。すな
わち、開設された部材取付口30では、前記付属部材2
0の各係止部24に整合する前記開口基準面44がその
内端面に臨んでおり、少なくともこの開口基準面44の
形成部位では該部材取付口30の成形精度が保証される
ため、成形体10に設けた設置凹部18に対する付属部
材20の取付が適切かつ確実になされる。すなわち、
付属部材20の本体22に対する前記係止部24,24
の形成位置と設置凹部18に対する前記部材取付口30
の形成位置、前記係止部24,24の配設間隔寸法A
と部材取付口30の開口寸法B、等が所定の寸法許容差
内で正確に形成されるので、付属部材20を設置凹部1
8に対して適切かつ確実に取付けることが可能となる。
【0019】なお基材12に設ける凹状部分40は、前
記実施例の形態に限定されるものではない。例えば夫々
の凹状部分40は、図7および図8に示すように、基材
12の表面12B側に凹設するようにしてもよい。ま
た、凹状部分40の形成個数や形成位置も、前記実施例
に示した4個に限定されるものではなく、部材取付口3
0のサイズや形状等により適宜設定されるものである。
更に図示しないが、前記凹状部分40は、基材12の裏
面12Aまたは表面12Bにおいて、前記被切除部12
aの輪郭線の全周に亘って設けるようにしてもよいし、
所要間隔毎に断続的に設けるようにしてもよい。
【0020】また前記実施例では、表皮14および発泡
体16は被切除部14a,16aにおける輪郭部全周に
切込みを入れると共に、基材12は被切除部12aにお
ける前記凹状部分40の成形部位を除いた輪郭部に沿っ
て切込みを入れ、被切除部12aを折曲破断部42,4
2で適宜角度まで折り曲げつつ基材12から破断・分離
することで、夫々の被切除部12a,14a,16aを一
体的に除去して部材取付口30を開設する方法を例示し
たが、これ以外に、表皮14、発泡体16および基材1
2の各被切除部14a,16a,12aの輪郭部全周に同
時に切込みを入れた後、夫々の被切除部14a,16a,
12aを一体的に除去して部材取付口30を開設するよ
うにしてもよい。このようにしても、部材取付口30の
内端面に開口基準面44が臨むようになるから、該部材
取付口30を容易かつ正確に開設することが可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る発泡層
付き成形体における部材取付口の開設方法によれば、基
材に設ける各凹状部分を該基材を型成形する際に同時成
形するようになっているので、この凹状部分により形成
された折曲切断部および開口基準面の成形精度が作業員
の作業結果や熟練度等で左右されることがなく、該開口
基準面が内端面に臨んだ部材取付口を容易かつ正確に開
設することが可能となる利点がある。すなわち開設され
た部材取付口では、少なくとも所要部材の各係止部に整
合する前記開口基準面の形成部位では成形精度が保証さ
れるため、成形体に対する所要部材の取付が適切かつ確
実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施例に係る発泡層付き成形体にお
ける部材取付口の開設方法を、成形体に設けた設置凹部
に対して部材取付口を開設する前の状態を一部省略して
示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のII−II線において、マシンカッターによ
りカットラインに沿って表皮、発泡体および基材に切込
みを入れる状態を示す説明断面図である。
【図4】図1のIV−IV線において、マシンカッターによ
りカットラインに沿って表皮、発泡体および基材に切込
みを入れる状態を示す説明断面図である。
【図5】マシンカッターにより切込みを入れた後に、折
曲切断部において各被切除部を一体的に折曲げ、該被切
除部を基材から破断して分離させようとする状態を示す
説明断面図である。
【図6】成形体に開設した部材取付口と、該部材取付口
を利用して設置凹部に取付けられる付属部材を示す説明
断面図である。
【図7】変更例に係る発泡層付き成形体における部材取
付口の開設方法を、成形体に設けた設置凹部に対して部
材取付口を開設する前の状態を一部省略して示す平面図
である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】成形体に開設した部材取付口を利用して別途成
形した付属部材を設置凹部に取付けた状態を示す断面図
である。
【図10】(a)は、マシンカッターによりカットライン
に沿って表皮、発泡体および基材に切込みを入れ、被切
除部を一体的に除去する状態を示す説明断面図であり、
(b)は、成形体に開設された部材取付口に付属部材を取
付ける前の状態を示す説明断面図である。
【図11】予備開口部を形成した基材、表皮および発泡
体からなる発泡層付き成形体および別途成形された付属
部材を、部材取付口を開設する前の状態で一部省略して
示す平面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図であって、基材に
形成した予備開口部をテープでマスキング処理したもと
で、基材と表皮との間で発泡体を発泡・固化する状態を
示す説明断面図である。
【符号の説明】
10 発泡層付き成形体 12 基材 12A 裏面 12B 表面 12a,14a,16a 被切除部 14 表皮 16 発泡体 20 付属部
材(所要部材) 24 係止部 30 部材取
付口 40 凹状部分 42 折曲破
断部 44 開口基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 信弘 愛知県安城市今池町3丁目1番36号 株式 会社イノアックコーポレーション安城事業 所内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB25 BC01 BD29 BE03 BE06 BE24 BE31 3D044 BA11 BB01 BC02 BC13 4F204 AG03 AG20 AH25 EA01 EB01 EB11 EW02 EW23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形した基材(12)と、この基
    材(12)の化粧面となるべき表皮(14)と、前記基材(12)お
    よび表皮(14)の間で発泡・固化させた発泡体(16)とから
    なる発泡層付き成形体(10)の所要部位から所要輪郭の被
    切除部(12a,14a,16a)を切除して、別途成形された所要
    部材(20)の取付けを許容する部材取付口(30)を開設する
    方法であって、 前記基材(12)の成形時に、前記被切除部(12a)の輪郭線
    に沿って所要深さの凹状部分(40)を同時成形すること
    で、前記部材取付口(30)の内端面の一部であって前記所
    要部材(20)に設けた係止部(24)に整合可能な開口基準面
    (44)を設け、 前記基材(12)、前記表皮(14)および発泡体(16)の各被切
    除部(12a,14a,16a)における輪郭部全周に切込みを入
    れ、夫々の被切除部(12a,14a,16a)を一体的に除去する
    ことで、前記開口基準面(44)が内端面に臨んだ前記部材
    取付口(30)を形成することを特徴とする発泡層付き成形
    体における部材取付口の開設方法。
  2. 【請求項2】 所要形状に成形した基材(12)と、この基
    材(12)の化粧面となるべき表皮(14)と、前記基材(12)お
    よび表皮(14)の間で発泡・固化させた発泡体(16)とから
    なる発泡層付き成形体(10)の所要部位から所要輪郭の被
    切除部(12a,14a,16a)を切除して、別途成形された所要
    部材(20)の取付けを許容する部材取付口(30)を開設する
    方法であって、 前記基材(12)の成形時に、前記被切除部(12a)の輪郭線
    に沿って所要深さの凹状部分(40)を同時成形すること
    で、該基材(12)と前記被切除部(12a)とを連設する薄肉
    の折曲破断部(42)と、前記部材取付口(30)の内端面の一
    部であって前記所要部材(20)に設けた係止部(24)に整合
    可能な開口基準面(44)とを設け、 前記表皮(14)および発泡体(16)の各被切除部(14a,16a)
    における輪郭部全周に切込みを入れると共に、前記基材
    (12)の被切除部(12a)における前記凹状部分(40)の形成
    部位を除いた輪郭部に沿って切込みを入れた後、前記被
    切除部(12a)を前記折曲破断部(42)で折曲げつつ前記基
    材(12)から破断・分離して夫々の被切除部(12a,14a,16
    a)を一体的に除去することで、前記開口基準面(44)が内
    端面に臨んだ前記部材取付口(30)を形成することを特徴
    とする発泡層付き成形体における部材取付口の開設方
    法。
  3. 【請求項3】 前記凹状部分(40)は、前記基材(12)の裏
    面(12A)側に形成されている請求項1または2記載の発
    泡層付き成形体における部材取付口の開設方法。
  4. 【請求項4】 前記凹状部分(40)は、前記基材(12)の表
    面(12B)側に形成されている請求項1または2記載の発
    泡層付き成形体における部材取付口の開設方法。
  5. 【請求項5】 前記凹状部分(40)は、前記被切除部(12
    a)の輪郭線に沿った所要位置に、所要長に亘って部分的
    に凹設されている請求項1〜4の何れかに記載の発泡層
    付き成形体における部材取付口の開設方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008154839A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Toyo Tire & Rubber Co Ltd クッションパッド及びクッションパッドの製造方法
JP2017035798A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 本田技研工業株式会社 樹脂成形品の成形方法及び樹脂部材

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