JP2003079156A - 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置 - Google Patents

多出力スイッチング電源回路、画像形成装置

Info

Publication number
JP2003079156A
JP2003079156A JP2001262203A JP2001262203A JP2003079156A JP 2003079156 A JP2003079156 A JP 2003079156A JP 2001262203 A JP2001262203 A JP 2001262203A JP 2001262203 A JP2001262203 A JP 2001262203A JP 2003079156 A JP2003079156 A JP 2003079156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
output
converter
switching power
supply circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001262203A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Nagano
信久 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harison Toshiba Lighting Corp filed Critical Harison Toshiba Lighting Corp
Priority to JP2001262203A priority Critical patent/JP2003079156A/ja
Publication of JP2003079156A publication Critical patent/JP2003079156A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多出力スイッチング電源起動時のアクティブ
フィルタの負荷を軽減することで、コストダウンを図
る。 【解決手段】 商用電源をアクティブフィルタ2を介し
て複数のDC/DCコンバータ3a〜3cに分岐接続
し、それぞれのDC/DCコンバータ3a〜3cから出
力V01〜V03を得る多出力スイッチング電源回路10で
あって、起動したDCコンバータ3aがアクティブフィ
ルタ2の動作を開始させるための起動信号S1のライン
と残りの各DCコンバータ3b,3c間にそれぞれ接続
された異なるツェナー電圧値を有するツェナーダイオー
ドVz1,Vz2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源ラインか
ら電源供給にて動作する多出力スイッチング電源回路、
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばパソコン、複写機、FA
X、プリンタなどの電子機器には、スイッチング電源が
利用されている。スイッチング電源を利用する場合、電
源ラインへの高調波電流が増加し、これが他の電子機器
に障害を起こしたり、送電系や配電系に高調波障害を引
き起こすことが知られている。そこで、高調波を規制す
べく、従来のスイッチング電源には、アクティブフィル
タが用いられている。
【0003】ここで、アクティブフィルタを用いたスイ
ッチング電源の一例として、複数のDC/DCコンバー
タを備えた多出力スイッチング電源回路について説明す
る。
【0004】図7は従来の多出力スイッチング電源回路
の構成を示す図、図8は図7の多出力スイッチング電源
路に用いられるアクティブフィルタの概要構成を示す
図、図9は図7の多出力スイッチング電源回路の出力波
形を示す図である。
【0005】図7に示すように、従来の多出力スイッチ
ング電源回路には、商用電源1の電源ラインに接続され
たアクティブフィルタ2と、このアクティブフィルタ2
の後段に接続された複数のDC/DCコンバータ3a〜
3cと、DC/DCコンバータ3aの起動に伴ない出力
される起動信号S1のラインからアクティブフィルタ2
およびDC/DCコンバータ3b、3cへ分岐した各ラ
インにそれぞれ接続された起動抵抗R1、R2、R3と
が備えられている。
【0006】図8に示すように、アクティブフィルタ2
は、ダイオードブリッジ20、スイッチング素子として
のスイッチングFET21、コンデンサ23、抵抗2
4、コイル25、および整流素子としてのダイオード2
6、27、スイッチングFET21のゲート端子に接続
された制御回路28などから構成されている。
【0007】このような多出力スイッチング電源回路で
は、電力をあまり必要としない状態を想定して、消費電
力を少なくするために、必要のない回路の発振を停止
し、消費電力を抑えることが行われている。
【0008】ここで、従来の多出力スイッチング電源回
路の出力信号について説明する。従来の多出力スイッチ
ング電源回路の場合、消費電力を少なくする状態、つま
り待機状態においては、アクティブフィルタにのみバッ
クアップ電流が供給され、DC/DCコンバータ3a〜
3cは発振が停止される。
【0009】この待機状態から、電子機器本体の操作が
行われることで、商用電源1からは、まずDC/DCコ
ンバータ3aのみに起動信号S0が供給されるようにな
る。
【0010】すると、DC/DCコンバータ3aが始め
に起動し、スイッチング動作を開始し、図9に示すよう
に、出力電圧V01を出力するようになる。これから所定
時間だけ遅らせてDC/DCコンバータ3aからは他の
回路へ起動信号S1が出力される。
【0011】DC/DCコンバータ3aから出力された
起動信号S1は、各起動抵抗R1、R2、R3を通じて
アクティブフィルタ2と複数のDC/DCコンバータ3
b、3cにほぼ同時に入力されることから、図9のよう
に遅延時間T1だけ遅れてアクティブフィルタ2の出力
電圧VpFと、DC/DCコンバータ3bの出力電圧V 02
と、DC/DCコンバータ3cの出力電圧V03がほぼ同
時に出力されるようになる。遅延時間T1としては、約1
0msec以上となる。
【0012】ところで、スイッチング電源は、発振を停
止させた状態から起動すると、起動の瞬間に通常の数倍
程度の過渡電流(起動電流)が生じる。
【0013】この場合、DC/DCコンバータ3aとそ
れ以外のDC/DCコンバータ3b、3cとは、遅延時
間T1だけ遅延して出力電圧が生じるようになるため、
この時点ではアクティブフィルタ2にそれほどの負担は
かからないものの、次の瞬間に、2つのDC/DCコン
バータ3b,3cが同時に起動することになるため、こ
こで、大きな過渡電流(起動電流)が生じ、アクティブ
フィルタ2内のスイッチング素子、整流素子に多大な負
担が加わることになる。
【0014】また、全て定格負荷動作時での入力瞬断で
も、入力正常復帰時同様の負担がアクティブフィルタ2
に加わる。
【0015】そこで、従来は、DC/DCコンバータ3
a〜3cへの電源供給元となるアクティブフィルタ2の
スイッチング素子、整流素子に、必要以上に大きな定格
値のものを使用することで過負荷対策を行っていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクテ
ィブフィルタに使用されるスイッチング素子や整流素子
などの素子は、大きな定格のものほど部品単価が高く、
コストダウンの妨げになるという問題があった。
【0017】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、アクティブフィルタに必要最低限の
定格の部品を使用することでコストダウンを図ることの
できる多出力スイッチング電源回路、画像形成装置を提
供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の多出力スイッチング電源回路
は、商用電源をアクティブフィルタを介して複数のDC
コンバータに分岐接続し、それぞれのDCコンバータか
ら直流出力を得る多出力スイッチング電源回路におい
て、前記商用電源より起動のための電源が供給されたこ
とで、前記複数のDCコンバータを、それぞれの起動タ
イミングをずらして起動する遅延起動手段を具備したこ
とを特徴としている。
【0018】なお、アクティブフィルタとは、トランジ
スタ、FETなどの能動素子を用いて構成された整流回
路を含む一種のスイッチング電源を示し、入力電流波形
を正弦波にするよう制御を行うことで高調波、力率の改
善を図る。つまり、アクティブフィルタは、商用電源か
ら供給される交流電流に重畳している高調波を除去し、
直流出力を得るものである。
【0019】請求項1記載の多出力スイッチング電源回
路において、遅延起動手段として、起動したDCコンバ
ータがアクティブフィルタの動作を開始させるための起
動信号のラインと残りの各DCコンバータ間にそれぞれ
接続された異なるツェナー電圧値を有するツェナーダイ
オードを適用してもよい。
【0020】また、遅延起動手段として、始めに起動し
たDCコンバータの出力信号を入力としてオンし、アク
ティブフィルタを含む他のいずれか一つのDCコンバー
タを起動する第1のスイッチ手段と、この第1のスイッチ
手段がオンしたことで起動したDCコンバータの出力信
号を入力としてオンし、次の未起動のDCコンバータを
起動する第2のスイッチ手段とを適用していもよい。
【0021】さらに、遅延起動手段として、複数のDC
コンバータに対して所定の遅延タイミングで起動信号を
順次出力するタイミングコントローラを適用してもよ
い。
【0022】本発明では、全出力起動および再起動をか
けた場合でも、遅延起動手段が、複数のDCコンバータ
を、順に時間をおいて起動させるので、DCコンバータ
起動時の過渡電流に対する負荷対策として、アクティブ
フィルタの構成要素の一つのであるスイッチング素子、
整流素子などに、必要以上の高い定格のものを使用せず
に済むようになり、これらの部品に必要最低限の定格の
ものを使用することで、コストダウンを図ることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明を実施した一
つの実施の形態の画像形成装置としての複写機の構成を
示す図、図2は図1の複写機に用いられている第1実施
形態の多出力スイッチング電源回路の構成を示す図であ
る。なお、図2の多出力スイッチング電源回路において
従来の構成と同じ構成については同一の符号を付しその
説明は省略する。
【0024】図1に示すように、この実施の形態の複写
機は、多出力スイッチング電源回路10と、この多出力
スイッチング電源回路10から出力された複数の直流出
力をそれぞれ電源として動作する画像形成のための機能
を備えている。
【0025】具体的には、多出力スイッチング電源回路
10から出力されたDC3.3V/5V/12Vなどの
直流出力は、CPU11、ロジック回路およびオペアン
プなどを動作させる。また、多出力スイッチング電源回
路10から出力されたDC12Vの直流出力は、ハード
ディスクドライブ(HDD)12、冷却ファンなどを動
作させる。多出力スイッチング電源回路10から出力さ
れたDC24Vの直流出力は、一時停止可能な各種モー
タ13などを動作させる。
【0026】図2に示すように、上記多出力スイッチン
グ電源回路10には、商用電源1の電源ラインに接続さ
れたアクティブフィルタ2と、このアクティブフィルタ
2の後段に接続された複数のDC/DCコンバータ3a
〜3cと、DC/DCコンバータ3aの起動に伴ない出
力される起動信号S1のラインから複数に分岐した中の
アクティブフィルタ2へのラインに接続された起動抵抗
R3と、起動信号S0のラインから複数に分岐した中の
DC/DCコンバータ3bへのラインに直列に接続され
た起動抵抗R1およびツェナーダイオードVz1と、起
動信号S0のラインから複数に分岐した中のDC/DC
コンバータ3cへのラインに直列に接続された起動抵抗
R2およびツェナーダイオードVz2とが備えられてい
る。
【0027】アクティブフィルタ2は、商用電源1から
供給されるAC電流に重畳している高調波を除去し、ス
イッチングFETのスイッチングによりDC出力(直流
電圧VpF)を得るものである。DC/DCコンバータ3
a,3b,3cは、商用電源1の電源ラインからアクテ
ィブフィルタ2を介して供給された直流電圧VpFをそれ
ぞれ所望の電圧(DC電圧V01〜V03)へ変換(変圧)
して出力する。
【0028】DC/DCコンバータ3aから出力される
DC出力は、複写機として一番最後まで動作しなければ
ならない、例えばCPU11、ロジック回路およびオペ
アンプなどに使用されるため、3.3V/5V/12V
出力となる。また、DC/DCコンバータ3bは、ハー
ドディスクドライブ(HDD)用12V各種モータ用2
4Vとなる。さらに、DC/DCコンバータ3cは複写
機が必要なときに止めることが可能な機能への出力であ
り、例えばインターロックスイッチ(安全を保持するた
め止める出力)、省電力機能などに利用される。つま
り、このDC/DCコンバータ3cは主に24V出力と
なる。なお、対象負荷としてはモータ等が多い。
【0029】ツェナーダイオードVz1とツェナーダイ
オードVz2には、Vz1>Vz2という関係のツェナー
電圧値(動作電圧)の異なるものが使用されている。
【0030】この第1実施形態の多出力スイッチング電
源回路の場合、DC/DCコンバータ3aからの起動信
号S1のラインから複数に分岐したラインの一つ、例え
ば負荷抵抗R1が接続されたラインにツェナーダイオー
ドVz1を接続し、また、負荷抵抗R2が接続されたライ
ンにツェナーダイオードVz2を接続している。
【0031】このため、起動信号S0の入力でDC/D
Cコンバータ3aが起動してスイッチング動作を開始
し、図3に示すように、DC電圧V01を発生する。
【0032】そして、DC/DCコンバータ3aから起
動信号S1を出力したときに、まず、アクティブフィル
タ2が起動し、DC電圧V01の発生から所定時間T1
け遅延してDC電圧VpFを出力する。
【0033】さらに、動作電圧の高いツェナーダイオー
ドVz1が接続されているDC/DCコンバータ3bが
ツェナー動作の時間だけ遅延して起動し、DC電圧VpF
の発生から所定時間T2だけ遅延してDC電圧V02を発
生する。
【0034】最後に、ツェナーダイオードVz2が接続
されているDC/DCコンバータ3cがツェナー動作の
時間だけ遅延して起動し、DC電圧V2の発生から所定
時間T3だけ遅延してDC電圧V03を発生するようにな
る。なお、この場合、遅延時間T1,T2,T3は、10mse
cよりも長く設定する。10msecよりも短い場合、半サイ
クル毎に電源供給される回路であるため、電源が供給さ
れなくなることがある。
【0035】このため、アクティブフィルタ2の負担と
なるDC/DCコンバータ起動時の瞬時電流は、それぞ
れのDC/DCコンバータ3b,3cの各1個分のみで
済み、アクティブフィルタ2側の構成部品の一つである
スイッチング素子としてのスイッチングFET21や整
流素子としてのダイオード26などに必要最低限の定格
値のものを使用できるようになる。
【0036】次に、本発明を実施した第2実施形態の多
出力スイッチング電源回路について説明する。図4は本
発明を実施した第2実施形態の多出力スイッチング電源
回路の構成を示す図、図5は図4の多出力スイッチング
電源回路における各スイッチの動作タイミングを示す図
である。
【0037】図4に示すように、この第2実施形態の多
出力スイッチング電源回路には、商用電源1の電源ライ
ンに接続されたアクティブフィルタ2と、このアクティ
ブフィルタ2の後段に接続された複数のDC/DCコン
バータ3a〜3cと、商用電源1の電源ラインに接続さ
れ、アクティブフィルタ2と複数のDC/DCコンバー
タ3a〜3cへ起動用の電源を供給する起動抵抗R4,
R5,R6,R7と、商用電源1の電源ラインに接続さ
れ、DC/DCコンバータ3aを起動するスイッチSW
0と、DC/DCコンバータ3aが起動することで出力
が開始されたDC電圧V01を入力信号としてオンしアク
ティブフィルタ2を起動するスイッチSW1と、同じD
C電圧V01を入力信号としてオンしDC/DCコンバー
タ3bを起動するスイッチSW2と、DC/DCコンバ
ータ3bが起動することで出力が開始されたDC電圧V
02を入力信号としてオンしDC/DCコンバータ3cを
起動するスイッチSW3とが備えられている。
【0038】この第2実施形態の多出力スイッチング電
源回路の場合、DC/DCコンバータ3aから出力され
るDC電圧V01のラインにスイッチSW1,SW2を接
続すると共に、DC/DCコンバータ3bから出力され
るDC電圧V02のラインにスイッチSW3を接続してい
る。
【0039】このため、SW0がオンされると、起動信
号S0がDC/DCコンバータ3aに入力されて、DC
/DCコンバータ3aが起動してスイッチング動作を開
始し、図5に示すように、DC電圧V01を発生する。
【0040】すると、このDC電圧V01の発生により、
スイッチSW1,SW2がほぼ同時にオンし、まず、ア
クティブフィルタ2とDC/DCコンバータ3bが起動
し、クティブフィルタ2からDC電圧VpFが出力され、
またDC/DCコンバータ3bがスイッチング動作を開
始して、所定時間T04だけ遅延してDC電圧V02を発生
する。
【0041】すると、このDC電圧V02の発生により、
スイッチSW3がオンし、DC/DCコンバータ3cを
起動するので、DC/DCコンバータ3bがスイッチン
グ動作を開始して、所定時間だけ遅延してDC電圧V03
を発生するようになる。
【0042】この場合、アクティブフィルタ2とDC/
DCコンバータ3bはほぼ同時に起動を開始するが、こ
のときにアクティブフィルタ2の負担となるDC/DC
コンバータ起動時の瞬時電流は、DC/DCコンバータ
3bだけが必要であり、それほどの負担にはならない。
それからの所定時間だけ遅延してDC/DCコンバータ
3cが1個だけ起動するので、ここでの瞬時電流につい
て問題にならない。
【0043】したがって、アクティブフィルタ2側の構
成部品の一つであるスイッチング素子としてのスイッチ
ングFET21や整流素子としてのダイオード26など
に必要最低限の定格値のものを使用できるようになる。
【0044】次に、本発明を実施した第3実施形態の多
出力スイッチング電源回路について説明する。図6は本
発明を実施した第3実施形態の多出力スイッチング電源
回路の構成を示す図である。
【0045】図6に示すように、この第3実施形態の多
出力スイッチング電源回路には、商用電源1の電源ライ
ンに接続されたアクティブフィルタ2と、このアクティ
ブフィルタ2の後段に接続された複数のDC/DCコン
バータ3a〜3cと、商用電源1の電源ラインに接続さ
れ、アクティブフィルタ2と複数のDC/DCコンバー
タ3a〜3cへ起動用の電源を供給する起動抵抗R4,
R5,R6,R7と、商用電源1の電源ラインに接続さ
れ、アクティブフィルタ2と複数のDC/DCコンバー
タ3aを起動する起動信号S01,SpF,S02,S03を所
定時間遅延させて順次出力するタイミングコントローラ
30とが備えられている。
【0046】この第3実施形態の多出力スイッチング電
源回路の場合、スイッチSW0がオンすると、タイミン
グコントローラ30が起動し、まず、起動信号S01を出
力する。これにより、DC/DCコンバータ3aが起動
し、DC/DCコンバータ3aから図3に示したように
DC電圧V01が出力される。
【0047】タイミングコントローラ30は、起動信号
S01を出力した後、所定時間T1経過後に起動信号SpF
を出力する。
【0048】これにより、アクティブフィルタ2が起動
し、商用電源1から供給される電圧から高調波を除去し
てアクティブフィルタ22からDC電圧VpFが出力され
る。
【0049】タイミングコントローラ30は、起動信号
SpFを出力してから所定時間T2経過後に起動信号S02
を出力する。
【0050】これにより、DC/DCコンバータ3bが
起動し、DC/DCコンバータ3bがスイッチング動作
を開始して、DC電圧V02を発生する。
【0051】さらにタイミングコントローラ30は、起
動信号S02を出力してから所定時間T3経過後に起動信
号S03を出力する。
【0052】これにより、DC/DCコンバータ3cが
起動するので、DC/DCコンバータ3bがスイッチン
グ動作を開始し、DC電圧V03を発生するようになる。
【0053】このように、タイミングコントローラ30
が各起動信号の出力タイミングを順次づらして出力する
ことで、上記図3に示したものと同様の出力波形が得ら
れるので、アクティブフィルタ2の負担となるDC/D
Cコンバータ起動時の瞬時電流は、それぞれのDC/D
Cコンバータ3b,3cの起動時だけとなり、それほど
の負担にはならなくなる。
【0054】したがって、アクティブフィルタ2側の構
成部品の一つであるスイッチング素子としてのスイッチ
ングFET21や整流素子としてのダイオード26など
に必要最低限の定格値のものを使用できるようになる。
【0055】このように各実施形態の多出力スイッチン
グ電源回路を備える複写機によれば、複数のDC/DC
コンバータ3a〜3cがそれぞれ時間をづらして起動す
るので、アクティブフィルタ2側に負担がかからなくな
り、アクティブフィルタ2の構成部品の一つであるスイ
ッチング素子としてのスイッチングFET21や整流素
子としてのダイオード26などに必要最低限の定格値の
ものを使用できるようになり、コストダウンを図ること
ができる。
【0056】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではない。上記実施形態では、画像形成装置と
して複写機を一例にあげて説明したが、本発明は、この
他、FAX、プリンタなどにも適用できる。
【0057】また、上記実施形態では、遅延起動手段と
して、ツェナーダイオード、スイッチ、タイミングコン
トローラなどを例示したが、この他、TTLバァッファ
などを利用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のDCコンバータを時間をおいて順に起動するので、
DCコンバータ起動時の過渡電流に対する負荷対策とし
て、アクティブフィルタの構成要素の一つであるスイッ
チング素子、整流素子などに、必要以上の高い定格のも
のを使用せずに済むようになり、これらの部品に必要最
低限の定格のものを使用することで、コストダウンを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態の複写機の構成を示
す図である。
【図2】図1の複写機に利用されている第1実施形態の
多出力スイッチング電源回路の構成を示す図である。
【図3】図2の多出力スイッチング電源回路から出力さ
れる各DC電圧の出力タイミングを示す図である。
【図4】第2実施形態の多出力スイッチング電源回路の
構成を示す図である。
【図5】図4の多出力スイッチング電源回路におけるD
C電圧と各SWのオン/オフタイミングを示す図であ
る。
【図6】第3実施形態の多出力スイッチング電源回路の
構成を示す図である。
【図7】従来の多出力スイッチング電源回路の構成を示
す図である。
【図8】従来の多出力スイッチング電源回路のアクティ
ブフィルタの構成を示す図である。
【図9】従来の多出力スイッチング電源回路から出力さ
れる各DC電圧の出力タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1…商用電源、2…アクティブフィルタ、3a〜3c…
DC/DCコンバータ、20…ダイオードブリッジ、2
1…スイッチングFET、23…コンデンサ、24…抵
抗、26,27…ダイオード、25…コイル、28…制
御回路、Vz1,Vz2…ツェナーダイオード、SW1,
SW2,SW3…スイッチ、30…タイミングコントロ
ーラ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B011 DA01 DB01 DB04 DB21 MB06 5H006 AA01 AA02 BB06 CA02 CA07 CB01 CB08 FA02 5H730 AA14 AA18 BB11 BB21 BB84 BB86 CC05 DD04 VV01 XC06 XC09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源をアクティブフィルタを介して
    複数のDCコンバータに分岐接続し、それぞれのDCコ
    ンバータから直流出力を得る多出力スイッチング電源回
    路において、 前記商用電源より起動のための電源が供給されたこと
    で、前記複数のDCコンバータを、それぞれの起動タイ
    ミングをずらして起動する遅延起動手段;を具備したこ
    とを特徴とする多出力スイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延起動手段が、 起動したDCコンバータがアクティブフィルタの動作を
    開始させるための起動信号のラインと残りの各DCコン
    バータ間にそれぞれ接続された異なるツェナー電圧値を
    有するツェナーダイオードであることを特徴とする請求
    項1記載の多出力スイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延起動手段が、 始めに起動したDCコンバータの出力信号を入力として
    オンし、前記アクティブフィルタを含む他のいずれか一
    つのDCコンバータを起動する第1のスイッチ手段と;
    前記第1のスイッチ手段がオンしたことで起動したDC
    コンバータの出力信号を入力としてオンし、次の未起動
    のDCコンバータを起動する第2のスイッチ手段と;を
    具備したことを特徴とする請求項1記載の多出力スイッ
    チング電源回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延起動手段が、 前記複数のDCコンバータに対して所定の遅延タイミン
    グで起動信号を順次出力するタイミングコントローラで
    あることを特徴とする請求項1記載の多出力スイッチン
    グ電源回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3いずれか1記載の多出力
    スイッチング電源回路と;前記多出力スイッチング電源
    回路から出力された複数の直流出力をそれぞれ電源とし
    て動作する画像形成のための手段と;を具備したことを
    特徴とする画像形成装置。
JP2001262203A 2001-08-30 2001-08-30 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置 Withdrawn JP2003079156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001262203A JP2003079156A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001262203A JP2003079156A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003079156A true JP2003079156A (ja) 2003-03-14

Family

ID=19089132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001262203A Withdrawn JP2003079156A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003079156A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259643A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Delta Electronics Inc 周波数変換器用ファン制御装置
JP2010220423A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Seiko Epson Corp タイミング制御回路及びタイミング制御回路を備えた電源回路
KR101211987B1 (ko) 2010-10-06 2012-12-12 주식회사 금영 복수의 전원 레벨을 가진 프로세서를 위한 전원 공급 장치 및 전원 공급 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007259643A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Delta Electronics Inc 周波数変換器用ファン制御装置
JP2010220423A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Seiko Epson Corp タイミング制御回路及びタイミング制御回路を備えた電源回路
KR101211987B1 (ko) 2010-10-06 2012-12-12 주식회사 금영 복수의 전원 레벨을 가진 프로세서를 위한 전원 공급 장치 및 전원 공급 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100909576B1 (ko) 내장형 공급 스위칭을 가진 스위칭 전원 제어기
JP4119363B2 (ja) 電力コンバータの同期整流器を制御するための方法及び装置
JP2003319649A (ja) 画像形成装置の電源回路および画像形成装置の電源制御方法
TWI385497B (zh) 啟動電壓模式切換電源供應至偏壓負載之方法
JP2004248488A (ja) モーター電源供給装置
JPH10257761A (ja) 急速再起動が可能な電源装置
JP6040768B2 (ja) スイッチング電源、電源供給システム及び画像形成装置
US10897194B2 (en) Power factor improvement circuit and semiconductor apparatus
JP5008425B2 (ja) 停電検出回路を備えた電源装置
JP2003079156A (ja) 多出力スイッチング電源回路、画像形成装置
JP4559201B2 (ja) Dc/dcコンバータの突入電流防止回路
JP2002019232A (ja) 画像形成装置
JP3975828B2 (ja) 半導体装置
JP2004040859A (ja) Dc/dcコンバータ
JP2002325448A (ja) バッテリバックアップ型直流安定化電源
JP2001258258A (ja) Pwmサイクロコンバータ
JP2004201386A (ja) 電源装置及び電子機器
JP2006148988A (ja) スイッチング電源回路
JP4195032B2 (ja) 直流電源装置
JP2005204443A (ja) スイッチング電源回路
JP3465529B2 (ja) 電源制御装置
JP2002199729A (ja) 画像形成装置用電源
JPH11220871A (ja) 電源装置
JP2004112913A (ja) 電源装置
JP2004096869A (ja) 直流電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080409

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090722