JP2003078282A - 電磁波シールド用シート - Google Patents
電磁波シールド用シートInfo
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- JP2003078282A JP2003078282A JP2001264060A JP2001264060A JP2003078282A JP 2003078282 A JP2003078282 A JP 2003078282A JP 2001264060 A JP2001264060 A JP 2001264060A JP 2001264060 A JP2001264060 A JP 2001264060A JP 2003078282 A JP2003078282 A JP 2003078282A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優れ、且つ
大型化した対象物に対して容易・低コストに製作できる
電磁波シールド用シートを提供する。 【解決手段】 導電性シートの表裏面に絶縁材料からな
る略シート状体を被覆配設し、可撓性を有する電磁波シ
ールド用シート１とすることから、電子機器等の対象物
を覆った状態で電磁波に対してシールド効果を有するこ
とに加え、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且
つ、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優れる。また、導
電性シート露出箇所をそれぞれ両端部に形成されてな
り、複数連結する際には各々の導電性シート露出部分同
士を接合して電気的接続状態で一体に連続させられるこ
とから、広い範囲で一様にシールド効果を確保した遮蔽
体の製作が容易且つ低コストに行え、大型化した対象物
にも問題なく対応できる。
大型化した対象物に対して容易・低コストに製作できる
電磁波シールド用シートを提供する。 【解決手段】 導電性シートの表裏面に絶縁材料からな
る略シート状体を被覆配設し、可撓性を有する電磁波シ
ールド用シート１とすることから、電子機器等の対象物
を覆った状態で電磁波に対してシールド効果を有するこ
とに加え、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且
つ、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優れる。また、導
電性シート露出箇所をそれぞれ両端部に形成されてな
り、複数連結する際には各々の導電性シート露出部分同
士を接合して電気的接続状態で一体に連続させられるこ
とから、広い範囲で一様にシールド効果を確保した遮蔽
体の製作が容易且つ低コストに行え、大型化した対象物
にも問題なく対応できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性シートと絶
縁材料製の略シート状体とを重ねて形成されて電磁波に
対する遮蔽を行う電磁波シールド用シートに関する。
縁材料製の略シート状体とを重ねて形成されて電磁波に
対する遮蔽を行う電磁波シールド用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子機器は主にディジタル回路で
構成されると共に、機器内各部品の高集積化等により省
電力化され、微小な信号電流で動作しているが、これに
伴い、機器自身が発生する電磁波や他の電子機器等から
の妨害電磁波によって機器の信号電流が乱される、いわ
ゆる電磁波障害（ＥlectroＭagnetic Ｉnterference；
ＥＭＩ）が起りやすくなっている。このＥＭＩを引き起
す電磁波（ノイズ）には、電子機器の回路・配線を流れ
て伝わる導電ノイズと、空中を伝播する輻射ノイズとが
ある。一般に、導電ノイズは回路中にフィルタ等を介装
することにより除去できるが、輻射ノイズに対しては、
導電性材料で対象となる電子機器等を覆い、電磁波を内
外に透過させないようにする電磁波シールドを行う必要
がある。
構成されると共に、機器内各部品の高集積化等により省
電力化され、微小な信号電流で動作しているが、これに
伴い、機器自身が発生する電磁波や他の電子機器等から
の妨害電磁波によって機器の信号電流が乱される、いわ
ゆる電磁波障害（ＥlectroＭagnetic Ｉnterference；
ＥＭＩ）が起りやすくなっている。このＥＭＩを引き起
す電磁波（ノイズ）には、電子機器の回路・配線を流れ
て伝わる導電ノイズと、空中を伝播する輻射ノイズとが
ある。一般に、導電ノイズは回路中にフィルタ等を介装
することにより除去できるが、輻射ノイズに対しては、
導電性材料で対象となる電子機器等を覆い、電磁波を内
外に透過させないようにする電磁波シールドを行う必要
がある。
【０００３】この従来の電磁波シールドの方法として
は、導電性複合プラスチック成形材料の利用、導電性表
面処理、金属材料の利用等がある。前記導電性複合プラ
スチック成形材料の利用は、ＡＢＳ樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ナイロン樹脂等に導電性の充填剤を混入した成
形材料で所定形状の筐体を一体成形する方法である。こ
の導電性の充填剤としては、導電性カーボン、カーボン
繊維、金属フレーク、金属繊維等がある。
は、導電性複合プラスチック成形材料の利用、導電性表
面処理、金属材料の利用等がある。前記導電性複合プラ
スチック成形材料の利用は、ＡＢＳ樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ナイロン樹脂等に導電性の充填剤を混入した成
形材料で所定形状の筐体を一体成形する方法である。こ
の導電性の充填剤としては、導電性カーボン、カーボン
繊維、金属フレーク、金属繊維等がある。
【０００４】前記導電性表面処理は、ＥＭＩの対象とな
る電子機器等を収納する筐体の表面又は裏面に導電性の
被膜を被覆する方法である。この導電性の被膜は、亜鉛
溶射、ニッケル・カーボン等の粉末を混入した導電性塗
料の塗布、アルミニウム等の真空蒸着等により形成され
る。前記金属材料は、金属ホイル又は金属ホイル及びプ
ラスチックフィルムのラミネートシート等であり、主に
部品や接合部等の部分シールドとしてノイズ発生源を覆
うように用いられる。
る電子機器等を収納する筐体の表面又は裏面に導電性の
被膜を被覆する方法である。この導電性の被膜は、亜鉛
溶射、ニッケル・カーボン等の粉末を混入した導電性塗
料の塗布、アルミニウム等の真空蒸着等により形成され
る。前記金属材料は、金属ホイル又は金属ホイル及びプ
ラスチックフィルムのラミネートシート等であり、主に
部品や接合部等の部分シールドとしてノイズ発生源を覆
うように用いられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁波シールド
は以上のように行われていたことから、導電性複合プラ
スチック成形材料及び金属材料を用いる場合には、建物
又は部屋全体をシールドする形状に製作することが技術
的に困難であり、且つ製作コストが高くなるという課題
を有した。また、従来の導電性材料では、いずれも十分
な遮音特性、衝撃吸収特性が得られないという課題を有
した。特に、自動車、車輌、飛行機等、振動の起り得る
対象物において、前記従来の導電性材料を用いて十分な
防振・耐振特性を満足した状態で電磁波シールドを行う
ことは困難であった。
は以上のように行われていたことから、導電性複合プラ
スチック成形材料及び金属材料を用いる場合には、建物
又は部屋全体をシールドする形状に製作することが技術
的に困難であり、且つ製作コストが高くなるという課題
を有した。また、従来の導電性材料では、いずれも十分
な遮音特性、衝撃吸収特性が得られないという課題を有
した。特に、自動車、車輌、飛行機等、振動の起り得る
対象物において、前記従来の導電性材料を用いて十分な
防振・耐振特性を満足した状態で電磁波シールドを行う
ことは困難であった。
【０００６】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優れ、且つ
大型化した対象物に対して容易・低コストに製作できる
電磁波シールド用シートを提供することを目的とする。
たもので、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優れ、且つ
大型化した対象物に対して容易・低コストに製作できる
電磁波シールド用シートを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁波シー
ルド用シートは、導電性材料製で且つ可撓性を有する略
矩形の導電性シートにおける一方の面全体に絶縁材料製
で且つ可撓性を有する略シート状体が被覆配設されると
共に、前記導電性シートの他方の面における中央部分に
少なくとも前記導電性シートより幅狭の絶縁材料製で且
つ可撓性を有する略シート状体が被覆配設され、導電性
シートの他方の面が一端部及び他端部で露出状態とされ
てなるものである。
ルド用シートは、導電性材料製で且つ可撓性を有する略
矩形の導電性シートにおける一方の面全体に絶縁材料製
で且つ可撓性を有する略シート状体が被覆配設されると
共に、前記導電性シートの他方の面における中央部分に
少なくとも前記導電性シートより幅狭の絶縁材料製で且
つ可撓性を有する略シート状体が被覆配設され、導電性
シートの他方の面が一端部及び他端部で露出状態とされ
てなるものである。
【０００８】このように本発明においては、導電性シー
トの表裏面に絶縁材料からなる略シート状体を被覆配設
し、可撓性を有する電磁波シールド用シートとすること
により、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且つ省
スペースでありながら、電子機器等の対象物を覆った状
態で電磁波に対してシールド効果を有することとなり、
特にＥＭＩの原因となる周波数帯域の電磁波に対し遮蔽
可能であることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各特性
に優れる。また、導電性シート露出箇所をそれぞれ両端
部に形成されてなり、複数連結して対象物を覆う際、各
々の導電性シート露出部分同士を接合して電気的接続状
態で一体に連続させられることにより、広い範囲で一様
にシールド効果を確保した遮蔽体の製作が容易且つ低コ
ストに行え、大型化した対象物にも問題なく対応でき
る。また、本発明に係る電磁波シールド用シートは必要
に応じて、前記導電性シートが、略シート状の金属網体
であるものである。このように本発明においては、導電
性シートとして金属網体を略シート状体間に配設し、金
属網体でシールド性を与えて対象物を覆うことにより、
十分な可撓性を確保しつつ、低い周波数から高い周波数
までの全周波数帯域で網体をなす金属の板状体と同等の
電磁波シールド特性を得られることとなり、電磁波に対
するシールド効果が著しく向上する。
トの表裏面に絶縁材料からなる略シート状体を被覆配設
し、可撓性を有する電磁波シールド用シートとすること
により、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且つ省
スペースでありながら、電子機器等の対象物を覆った状
態で電磁波に対してシールド効果を有することとなり、
特にＥＭＩの原因となる周波数帯域の電磁波に対し遮蔽
可能であることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各特性
に優れる。また、導電性シート露出箇所をそれぞれ両端
部に形成されてなり、複数連結して対象物を覆う際、各
々の導電性シート露出部分同士を接合して電気的接続状
態で一体に連続させられることにより、広い範囲で一様
にシールド効果を確保した遮蔽体の製作が容易且つ低コ
ストに行え、大型化した対象物にも問題なく対応でき
る。また、本発明に係る電磁波シールド用シートは必要
に応じて、前記導電性シートが、略シート状の金属網体
であるものである。このように本発明においては、導電
性シートとして金属網体を略シート状体間に配設し、金
属網体でシールド性を与えて対象物を覆うことにより、
十分な可撓性を確保しつつ、低い周波数から高い周波数
までの全周波数帯域で網体をなす金属の板状体と同等の
電磁波シールド特性を得られることとなり、電磁波に対
するシールド効果が著しく向上する。
【０００９】また、本発明に係る電磁波シールド用シー
トは必要に応じて、前記略シート状体が、ゴム材料で形
成されてなるものである。このように本発明において
は、略シート状体をゴム材料で形成し、適度な弾力性を
与えることにより、優れたフレキシビリティを有して遮
蔽体としての様々な形状に柔軟に対応できると共に、遮
音・衝撃吸収・防振の各特性をより一層向上させられ
る。
トは必要に応じて、前記略シート状体が、ゴム材料で形
成されてなるものである。このように本発明において
は、略シート状体をゴム材料で形成し、適度な弾力性を
与えることにより、優れたフレキシビリティを有して遮
蔽体としての様々な形状に柔軟に対応できると共に、遮
音・衝撃吸収・防振の各特性をより一層向上させられ
る。
【００１０】また、本発明に係る電磁波シールド材料は
必要に応じて、前記略シート状体が、所定長さの炭素繊
維を所定割合で基本材料に配合して前記炭素繊維が長手
方向をシート厚さ方向に略一致させる状態でシート状に
成形されてなるものである。このように本発明において
は、略シート状体となる基本素材に炭素繊維を所定割合
で添加すると共に、炭素繊維の向きがシート厚さ方向に
略一致する配置として、略シート状体中で炭素繊維同士
が連結してシート厚さ方向に連続する状態となることに
より、略シート状体表面の炭素繊維端部を金属網体と導
通させて金属網体から炭素繊維に熱を伝えられる状態に
でき、遮蔽体として電子機器等の対象物を覆う場合に、
炭素繊維及び金属網体における熱伝導で遮蔽体内部から
外部へ効率的に熱を放散させることができ、放熱のため
の特別な機構や工夫が不要になり、コストダウンが図れ
る。
必要に応じて、前記略シート状体が、所定長さの炭素繊
維を所定割合で基本材料に配合して前記炭素繊維が長手
方向をシート厚さ方向に略一致させる状態でシート状に
成形されてなるものである。このように本発明において
は、略シート状体となる基本素材に炭素繊維を所定割合
で添加すると共に、炭素繊維の向きがシート厚さ方向に
略一致する配置として、略シート状体中で炭素繊維同士
が連結してシート厚さ方向に連続する状態となることに
より、略シート状体表面の炭素繊維端部を金属網体と導
通させて金属網体から炭素繊維に熱を伝えられる状態に
でき、遮蔽体として電子機器等の対象物を覆う場合に、
炭素繊維及び金属網体における熱伝導で遮蔽体内部から
外部へ効率的に熱を放散させることができ、放熱のため
の特別な機構や工夫が不要になり、コストダウンが図れ
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る電磁波シールド用シートを図１ないし図３に基づいて
説明する。図１は本実施形態に係る電磁波シールド用シ
ートの平面図及び断面図、図２は本実施形態に係る電磁
波シールド用シートの拡大断面図、図３は本実施形態に
係る電磁波シールド用シートの連結状態説明図である。
前記各図に示すように、従来の電磁波シールド用シート
１は、可撓性を有する前記導電性シートとしての金属網
体１０と、前記金属網体１０の表裏両面をそれぞれ被覆
して配設される前記略シート状体としての一対のゴムシ
ート２０とを備える構成である。
る電磁波シールド用シートを図１ないし図３に基づいて
説明する。図１は本実施形態に係る電磁波シールド用シ
ートの平面図及び断面図、図２は本実施形態に係る電磁
波シールド用シートの拡大断面図、図３は本実施形態に
係る電磁波シールド用シートの連結状態説明図である。
前記各図に示すように、従来の電磁波シールド用シート
１は、可撓性を有する前記導電性シートとしての金属網
体１０と、前記金属網体１０の表裏両面をそれぞれ被覆
して配設される前記略シート状体としての一対のゴムシ
ート２０とを備える構成である。
【００１２】前記金属網体１０は、金属繊維を編成され
て網体とされてなる構成であり、一方の面を全てゴムシ
ート２０に覆われる一方、他方の面では一端部及び他端
部が同じ所定幅分だけゴムシート２０に覆われず露出状
態とされ、他の電磁波シールド用シート１における金属
網体１０との接続部分となる構成である。前記ゴムシー
ト２０は、公知のゴム材料からなり、矩形のシート状に
成形される構成である。このゴムシート２０は、金属網
体１０における一方の面全体に被覆配設されると共に、
金属網体１０の他方の面における中央部分に金属網体１
０より幅狭として被覆配設される。
て網体とされてなる構成であり、一方の面を全てゴムシ
ート２０に覆われる一方、他方の面では一端部及び他端
部が同じ所定幅分だけゴムシート２０に覆われず露出状
態とされ、他の電磁波シールド用シート１における金属
網体１０との接続部分となる構成である。前記ゴムシー
ト２０は、公知のゴム材料からなり、矩形のシート状に
成形される構成である。このゴムシート２０は、金属網
体１０における一方の面全体に被覆配設されると共に、
金属網体１０の他方の面における中央部分に金属網体１
０より幅狭として被覆配設される。
【００１３】次に、前記構成に基づく電磁波シールド用
シートの配設状態について説明する。電磁波シールドの
対象物を覆うために複数の電磁波シールド用シート１を
並べて配設する場合、隣合うシートの表裏を互いに逆向
きとして、金属網体１０の露出部分同士を接合しつつ連
結していくと、隣合うシートが隙間無く連結されて一体
化すると共に、中間の金属網体１０が一部重なり合って
互いに導通した状態となる。こうして金属網体１０を一
部重ね合せつつ連結させていくことから、シールド効果
を発揮する金属網体１０に隙間が生じず、電磁波シール
ド用シート１の存在する範囲に一様なシールド効果を与
えられる。
シートの配設状態について説明する。電磁波シールドの
対象物を覆うために複数の電磁波シールド用シート１を
並べて配設する場合、隣合うシートの表裏を互いに逆向
きとして、金属網体１０の露出部分同士を接合しつつ連
結していくと、隣合うシートが隙間無く連結されて一体
化すると共に、中間の金属網体１０が一部重なり合って
互いに導通した状態となる。こうして金属網体１０を一
部重ね合せつつ連結させていくことから、シールド効果
を発揮する金属網体１０に隙間が生じず、電磁波シール
ド用シート１の存在する範囲に一様なシールド効果を与
えられる。
【００１４】このように、本実施の形態に係る電磁波シ
ールド用シートにおいては、金属網体１０の表裏面にゴ
ムシート２０を被覆配設し、可撓性を有する電磁波シー
ルド用シートとすることから、様々な形状にフレキシブ
ルに対応でき、電子機器等の対象物を覆った状態で電磁
波に対してシールド効果を有することとなり、特にＥＭ
Ｉの原因となる周波数帯域の電磁波に対し対象物を遮蔽
できることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優
れる。また、金属網体１０露出箇所をそれぞれ両端部に
形成されてなり、遮蔽対象を複数連結して覆う際、各々
の金属網体１０露出部分同士を接合して電気的接続状態
で一体に連続させられることにより、広い範囲で一様に
シールド効果を確保した遮蔽体の製作が容易且つ低コス
トに行え、大型化した対象物にも問題なく対応できる。
ールド用シートにおいては、金属網体１０の表裏面にゴ
ムシート２０を被覆配設し、可撓性を有する電磁波シー
ルド用シートとすることから、様々な形状にフレキシブ
ルに対応でき、電子機器等の対象物を覆った状態で電磁
波に対してシールド効果を有することとなり、特にＥＭ
Ｉの原因となる周波数帯域の電磁波に対し対象物を遮蔽
できることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各特性に優
れる。また、金属網体１０露出箇所をそれぞれ両端部に
形成されてなり、遮蔽対象を複数連結して覆う際、各々
の金属網体１０露出部分同士を接合して電気的接続状態
で一体に連続させられることにより、広い範囲で一様に
シールド効果を確保した遮蔽体の製作が容易且つ低コス
トに行え、大型化した対象物にも問題なく対応できる。
【００１５】なお、前記実施の形態に係る電磁波シール
ド用シートにおいて、略シート状体としてのゴムシート
２０を一様な材質とする構成としているが、これに限ら
ず、図４に示すように、ゴムシートをなす基本材料のゴ
ム基材に所定長さの炭素繊維３１を所定割合で配合し、
この炭素繊維３１長手方向がシート厚さ方向と平行をな
す状態としてシート状に成形したゴムシート３０を用い
る構成とすることもでき、金属網体１０に接するゴムシ
ート３０の接合面で炭素繊維３１端部が金属網体１０と
導通状態となり、また、ゴムシート３０では炭素繊維３
１同士がシート厚さ方向に結びついて連続し、シート厚
さ方向の熱伝導を効率よくすることから、遮蔽体として
電子機器等の対象物を覆う場合に、電磁波に対する遮蔽
性能を十分確保しつつ、中間の金属網体１０を介して遮
蔽体内側から外部へ効率よく熱を放散でき、対象物にお
いて放熱のための特別な機構や工夫が不要になり、全体
的にコストダウンが図れる。
ド用シートにおいて、略シート状体としてのゴムシート
２０を一様な材質とする構成としているが、これに限ら
ず、図４に示すように、ゴムシートをなす基本材料のゴ
ム基材に所定長さの炭素繊維３１を所定割合で配合し、
この炭素繊維３１長手方向がシート厚さ方向と平行をな
す状態としてシート状に成形したゴムシート３０を用い
る構成とすることもでき、金属網体１０に接するゴムシ
ート３０の接合面で炭素繊維３１端部が金属網体１０と
導通状態となり、また、ゴムシート３０では炭素繊維３
１同士がシート厚さ方向に結びついて連続し、シート厚
さ方向の熱伝導を効率よくすることから、遮蔽体として
電子機器等の対象物を覆う場合に、電磁波に対する遮蔽
性能を十分確保しつつ、中間の金属網体１０を介して遮
蔽体内側から外部へ効率よく熱を放散でき、対象物にお
いて放熱のための特別な機構や工夫が不要になり、全体
的にコストダウンが図れる。
【００１６】また、前記実施の形態に係る電磁波シール
ド用シートにおいて、導電性シートとしての金属網体１
０を一様な厚さで配設する構成としているが、これに限
らず、ゴムシート２０に表裏とも覆われる非露出部分で
金属網体１０を二重にしてこの部分における厚みを二倍
にする構成とすることもでき、複数の電磁波シールド用
シート１を並べて配設する場合にシート各部の厚みを一
定にすることができ、並設状態における美観を向上させ
られる。
ド用シートにおいて、導電性シートとしての金属網体１
０を一様な厚さで配設する構成としているが、これに限
らず、ゴムシート２０に表裏とも覆われる非露出部分で
金属網体１０を二重にしてこの部分における厚みを二倍
にする構成とすることもでき、複数の電磁波シールド用
シート１を並べて配設する場合にシート各部の厚みを一
定にすることができ、並設状態における美観を向上させ
られる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、導電性シ
ートの表裏面に絶縁材料からなる略シート状体を被覆配
設し、可撓性を有する電磁波シールド用シートとするこ
とにより、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且つ
省スペースでありながら、電子機器等の対象物を覆った
状態で電磁波に対してシールド効果を有することとな
り、特にＥＭＩの原因となる周波数帯域の電磁波に対し
遮蔽可能であることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各
特性に優れるという効果を奏する。また、導電性シート
露出箇所をそれぞれ両端部に形成されてなり、複数連結
して対象物を覆う際、各々の導電性シート露出部分同士
を接合して電気的接続状態で一体に連続させられること
により、広い範囲で一様にシールド効果を確保した遮蔽
体の製作が容易且つ低コストに行え、大型化した対象物
にも問題なく対応できるという効果を有する。
ートの表裏面に絶縁材料からなる略シート状体を被覆配
設し、可撓性を有する電磁波シールド用シートとするこ
とにより、様々な形状にフレキシブルに対応でき、且つ
省スペースでありながら、電子機器等の対象物を覆った
状態で電磁波に対してシールド効果を有することとな
り、特にＥＭＩの原因となる周波数帯域の電磁波に対し
遮蔽可能であることに加え、遮音・衝撃吸収・防振の各
特性に優れるという効果を奏する。また、導電性シート
露出箇所をそれぞれ両端部に形成されてなり、複数連結
して対象物を覆う際、各々の導電性シート露出部分同士
を接合して電気的接続状態で一体に連続させられること
により、広い範囲で一様にシールド効果を確保した遮蔽
体の製作が容易且つ低コストに行え、大型化した対象物
にも問題なく対応できるという効果を有する。
【００１８】また、本発明によれば、導電性シートとし
て金属網体を略シート状体間に配設し、金属網体でシー
ルド性を与えて対象物を覆うことにより、十分な可撓性
を確保しつつ、低い周波数から高い周波数までの全周波
数帯域で網体をなす金属の板状体と同等の電磁波シール
ド特性を得られることとなり、電磁波に対するシールド
効果が著しく向上するという効果を有する。
て金属網体を略シート状体間に配設し、金属網体でシー
ルド性を与えて対象物を覆うことにより、十分な可撓性
を確保しつつ、低い周波数から高い周波数までの全周波
数帯域で網体をなす金属の板状体と同等の電磁波シール
ド特性を得られることとなり、電磁波に対するシールド
効果が著しく向上するという効果を有する。
【００１９】また、本発明によれば、略シート状体をゴ
ム材料で形成し、適度な弾力性を与えることにより、優
れたフレキシビリティを有して遮蔽体としての様々な形
状に柔軟に対応できると共に、遮音・衝撃吸収・防振の
各特性をより一層向上させられるという効果を有する。
ム材料で形成し、適度な弾力性を与えることにより、優
れたフレキシビリティを有して遮蔽体としての様々な形
状に柔軟に対応できると共に、遮音・衝撃吸収・防振の
各特性をより一層向上させられるという効果を有する。
【００２０】また、本発明によれば、略シート状体とな
る基本素材に炭素繊維を所定割合で添加すると共に、炭
素繊維の向きがシート厚さ方向に略一致する配置とし
て、略シート状体中で炭素繊維同士が連結してシート厚
さ方向に連続する状態となることにより、略シート状体
表面の炭素繊維端部を金属網体と導通させて金属網体か
ら炭素繊維に熱を伝えられる状態にでき、遮蔽体として
電子機器等の対象物を覆う場合に、炭素繊維及び金属網
体における熱伝導で遮蔽体内部から外部へ効率的に熱を
放散させることができ、放熱のための特別な機構や工夫
が不要になり、コストダウンが図れるという効果を有す
る。
る基本素材に炭素繊維を所定割合で添加すると共に、炭
素繊維の向きがシート厚さ方向に略一致する配置とし
て、略シート状体中で炭素繊維同士が連結してシート厚
さ方向に連続する状態となることにより、略シート状体
表面の炭素繊維端部を金属網体と導通させて金属網体か
ら炭素繊維に熱を伝えられる状態にでき、遮蔽体として
電子機器等の対象物を覆う場合に、炭素繊維及び金属網
体における熱伝導で遮蔽体内部から外部へ効率的に熱を
放散させることができ、放熱のための特別な機構や工夫
が不要になり、コストダウンが図れるという効果を有す
る。
【図１】本発明の一実施の形態に係る電磁波シールド用
シートの平面図及び断面図である。
シートの平面図及び断面図である。
【図２】本発明の一実施の形態に係る電磁波シールド用
シートの拡大断面図である。
シートの拡大断面図である。
【図３】本発明の一実施の形態に係る電磁波シールド用
シートの連結状態説明図である。
シートの連結状態説明図である。
【図４】本発明の他の実施形態に係る電磁波シールド用
シートの拡大断面図である。
シートの拡大断面図である。
１ 電磁波シールド用シート
１０ 金属網体
２０、３０ ゴムシート
３１ 炭素繊維
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 4F100 AA37B AA37C AB01A AN00B
AN00C BA03 BA07 BA10B
BA10C DG03B DG03C DG07A
GB41 JG01A JG04B JG04C
JH01 JH02 JK10 JK17A
JK17B JK17C
5E321 BB21 BB41 BB44 BB60 GG05
GH05
Claims (4)
- 【請求項１】 導電性材料製で且つ可撓性を有する略矩
形の導電性シートにおける一方の面全体に絶縁材料製で
且つ可撓性を有する略シート状体が被覆配設されると共
に、前記導電性シートの他方の面における中央部分に少
なくとも前記導電性シートより幅狭の絶縁材料製で且つ
可撓性を有する略シート状体が被覆配設され、導電性シ
ートの他方の面が一端部及び他端部で露出状態とされて
なることを特徴とする電磁波シールド用シート。 - 【請求項２】 前記請求項１に記載の電磁波シールド用
シートにおいて、 前記導電性シートが、略シート状の金属網体であること
を特徴とする電磁波シールド用シート。 - 【請求項３】 前記請求項１又は２に記載の電磁波シー
ルド用シートにおいて、 前記略シート状体が、ゴム材料で形成されてなることを
特徴とする電磁波シールド用シート。 - 【請求項４】 前記請求項１ないし３のいずれかに記載
の電磁波シールド用シートにおいて、 前記略シート状体が、所定長さの炭素繊維を所定割合で
基本材料に配合して前記炭素繊維が長手方向をシート厚
さ方向に略一致させる状態でシート状に成形されてなる
ことを特徴とする電磁波シールド用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001264060A JP2003078282A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 電磁波シールド用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001264060A JP2003078282A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 電磁波シールド用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003078282A true JP2003078282A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19090723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001264060A Pending JP2003078282A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 電磁波シールド用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003078282A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0334298U (ja) * | 1989-08-11 | 1991-04-04 |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001264060A patent/JP2003078282A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0334298U (ja) * | 1989-08-11 | 1991-04-04 |
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