JPH11248835A - 電波レーダ装置 - Google Patents

電波レーダ装置

Info

Publication number
JPH11248835A
JPH11248835A JP10047914A JP4791498A JPH11248835A JP H11248835 A JPH11248835 A JP H11248835A JP 10047914 A JP10047914 A JP 10047914A JP 4791498 A JP4791498 A JP 4791498A JP H11248835 A JPH11248835 A JP H11248835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio wave
predetermined frequency
wave radar
frequency
radar device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10047914A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Honma
信一 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10047914A priority Critical patent/JPH11248835A/ja
Priority to DE1998130791 priority patent/DE19830791C2/de
Publication of JPH11248835A publication Critical patent/JPH11248835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/42Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
    • H01Q1/425Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome comprising a metallic grid
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/03Details of HF subsystems specially adapted therefor, e.g. common to transmitter and receiver
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q15/00Devices for reflection, refraction, diffraction or polarisation of waves radiated from an antenna, e.g. quasi-optical devices
    • H01Q15/0006Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices
    • H01Q15/0013Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices working as frequency-selective reflecting surfaces, e.g. FSS, dichroic plates, surfaces being partly transmissive and reflective
    • H01Q15/0026Devices acting selectively as reflecting surface, as diffracting or as refracting device, e.g. frequency filtering or angular spatial filtering devices said selective devices working as frequency-selective reflecting surfaces, e.g. FSS, dichroic plates, surfaces being partly transmissive and reflective said selective devices having a stacked geometry or having multiple layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外来ノイズ電波による影響を抑制して信頼性
を向上させた電波レーダ装置を得る。 【解決手段】 比較的高い所定周波数の電波を送受信す
るためのアンテナ2を有するレーダ本体1と、レーダ本
体を被覆する導体からなるシールド部材3とを備え、シ
ールド部材は、少なくともアンテナに対向する部分に形
成された周波数選択用のスクリーン部4を有し、スクリ
ーン部の共振周波数は、所定周波数に設定され、スクリ
ーン部は、所定周波数の電波を透過させるとともに、所
定周波数よりも低い周波数のノイズ電波を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば車載の
障害物センサなどに用いられる電波レーダ装置に関し、
特に所定周波数の電波のみを高効率に透過させて外来ノ
イズ電波による影響を抑制し、信頼性を向上させた電波
レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載電子機器は、外来ノイズ電
波により誤動作しないことを確認するために、JASO
(自動車規格)「自動車用電子機器の環境試験方法通
則」(社団法人自動車技術会、1994年3月31日改
正、D−001−94)の規格にしたがう伝導電磁気試
験や放射電磁気試験を受けることが定められている。
【0003】上記試験においては、たとえば、周波数が
1[GHz]以下の低周波で、電界強度が最大100
[V/m]のノイズ電波を照射したときに、車載電子機
器に誤動作が発生しないことが確認される。
【0004】したがって、外来ノイズ電波による干渉を
防ぐための対策として、従来より、車載電子部品にシー
ルドを施すことが提案されている。この種のシールド技
術は、たとえば、「最新カーエレクトロニクスと車載電
子部品・機器の信頼性対策」(1989年7月31日、
高薄一弘、技術情報協会発行)の第233〜237頁に
参照することができる。
【0005】また、「電磁波シールドの基礎」(198
4年2月17日、友野理平、関康雄、シーエムシー発
行)の第13頁、第219〜220頁、および、「電磁
波対策ハンドブック」(1992年6月21日、電磁波
対策ハンドブック編集委員会編集、工業技術センター)
の第58〜60頁などにも参照することができる。
【0006】上記文献に記載されたシールド技術におい
て、電子機器は、導体により被覆されており、たとえば
金属性の筐体により密閉されたり、または、金網、パン
チングメタル、金属ハニカムなどの微小な貫通孔を有す
る導体によって被覆されている。
【0007】しかし、電波レーダ装置のように電波を送
受信する電子機器の場合、電子機器全体を金属筐体で密
閉する形式のシールド構成は、電波の伝搬を妨げるの
で、使用することができない。
【0008】また、導体に形成される貫通孔の一例とし
て、図11に示した配列構成が提案されている。図11
はたとえばチャオ・チュン・チェン(CHAO−CHU
N CHEN)による「トランスミッション・スルー・
ア・コンダクティング・スクリーン・パーホレーテッド
・ピリオディカリィ・ウィズ・アパチャズ(trans
mission through a conduct
ing screen perforated per
iodica11y with aperture
s)」(アイ・イー・イー・トランザクション(IEE
E Transaction)、マイクロウェーブ・セ
オリィ・アンド・テクニクス(Microwave T
heory and Techniques)、197
0年9月、Vol.MTT−18、No.9)の第63
0頁に記載された電波スクリーンの貫通孔の配列を示す
平面図である。
【0009】図11において、導体10に形成された各
貫通孔11は、長方形状からなり、2次元的に均一に配
列されている。また、隣接する各貫通孔11は、長辺方
向に関して互いに交錯するように配列されている。
【0010】ここで、貫通孔11の大きさおよび配列間
隔の設定値として、長辺方向の長さa、短辺方向の長さ
b、長辺方向の間隔dx、短辺方向の間隔dyを、以下
の(1)式のように選択したと仮定する。
【0011】 a=12[mm] b=1.2[mm] dx=20[mm] dy:5.8[mm]…(1)
【0012】(1)式の設定値a、b、dx、dyとな
るように貫通孔11を形成した場合、電波の周波数f
[GHz]に対する導体10(周波数選択スクリーン)
の透過係数|T|の特性は、図12のようになる。
【0013】ここで、導体10の共振周波数を「透過係
数|T|が最大となる周波数」と定義すると、図12か
ら明らかなように、(1)式を満たす貫通孔11を有す
る導体10の共振周波数は、14.0[GHz]であ
り、このときの透過係数|T|は、ほぼ「1」(100
%の透過状態)となる。また、共振周波数よりも低い周
波数の10[GHz]の電波に対する透過係数|T|
は、約「0.7」(70%の透過状態)となる。
【0014】しかし、図11のように貫通孔11を有す
る導体10を用いた上記文献において、貫通孔11に関
する上記設定値は、導体10のシールド性を高めること
を目的としているので、電波の透過性能を低減させるよ
うに選択されている。
【0015】したがって、外部との間で送受信される電
波レーダ装置の電波に対する透過性能については何ら考
慮されておらず、電波レーダ装置に用いられる電波の周
波数に対する透過性能を満たす設計は、全く提案されて
いない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の電波レーダ装置
は以上のように、電波に対して単にシールドする構成は
種々提案されているものの、送受信用の電波を透過し且
つ外来ノイズ電波を遮断するシールド構成が提案されて
いないので、送受信用の電波のみを高効率に透過させて
信頼性を向上させることができないという問題点があっ
た。
【0017】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、送受信用の所定周波数の電波の
みを高効率に透過させて外来ノイズ電波による影響を抑
制し、信頼性を向上させた電波レーダ装置を得ることを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電波レー
ダ装置は、比較的高い所定周波数の電波を送受信するた
めのアンテナを有するレーダ本体と、レーダ本体を被覆
する導体からなるシールド部材とを備え、シールド部材
は、少なくともアンテナに対向する部分に形成された周
波数選択用のスクリーン部を有し、スクリーン部の共振
周波数は、所定周波数に設定され、スクリーン部は、所
定周波数の電波を透過させるとともに、所定周波数より
も低い周波数のノイズ電波を遮断するものである。
【0019】また、この発明に係る電波レーダ装置のス
クリーン部は、2次元的に均一に配列された複数の貫通
孔を有する導電性膜からなり、各貫通孔の大きさおよび
配列間隔は、所定周波数の電波に対する透過係数が最大
となるように設定されたものである。
【0020】また、この発明に係る電波レーダ装置の導
電性膜は、誘電体シート上に固着されたものである。
【0021】また、この発明に係る電波レーダ装置のス
クリーン部は、貫通孔を有し且つ重ね配置された複数の
導電性膜からなり、各導電性膜の間隔は、所定周波数の
電波に対する透過係数が最大となるように設定されたも
のである。
【0022】また、この発明に係る電波レーダ装置の複
数の導電性膜は、誘電体シートの両面に個別に固着さ
れ、誘電体シートの厚さは、所定周波数の電波に対する
透過係数が最大となるように設定されたものである。
【0023】また、この発明に係る電波レーダ装置のス
クリーン部は、メッシュ状に均一に配列された複数の導
電線からなり、導電線の太さおよび配列ピッチは、所定
周波数の電波に対する透過係数が最大となるように設定
されたものである。
【0024】また、この発明に係る電波レーダ装置のス
クリーン部は、平行に配列された複数のスリットを有す
る導電性膜からなり、各スリットの幅およびピッチは、
所定周波数の電波に対する透過係数が最大となるように
設定され、各スリットの長さは、所定周波数の電波に対
して偏波選択性を有するように設定されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1の概略構成を示す斜視図であり、図1にお
いて、レーダ本体1は、比較的高い所定周波数(たとえ
ば、77[GHz])の電波を送受信するためのアンテ
ナ2を有する。
【0026】レーダ本体1は、導体(たとえば、金属筐
体)からなるシールド部材3により被覆されている。シ
ールド部材3は、少なくともアンテナ2に対向する部分
(アンテナ2の前面部)に、周波数選択用のスクリーン
部4が形成されている。
【0027】スクリーン部4は共振周波数は、使用され
る電波の所定周波数に設定されており、スクリーン部4
は、送受信用の所定周波数の電波を透過させるととも
に、所定周波数よりも低い周波数のノイズ電波を遮断す
るようになっている。
【0028】図2〜図4は図1内のスクリーン部4を拡
大して示す平面図であり、それぞれ異なる平面形状を有
する複数の貫通孔11a〜11cが、スクリーン部4に
形成された場合を示している。
【0029】たとえば、金属プレートなどの導電性膜か
らなるスクリーン部4には、長方形状の貫通孔11a
(図2参照)、円形状の貫通孔11b(図3参照)、ま
たは、十字形状の貫通孔11c(図4参照)が形成され
ている。スクリーン部4には、図2〜図4の貫通孔11
a〜11cに限らず、任意形状の貫通孔が形成され得
る。
【0030】図2〜図4において、各貫通孔11a〜1
1cは、いずれも、スクリーン部4に対して、2次元的
に均一に配列されている。また、各貫通孔11a〜11
cの大きさおよび配列間隔(図11内の設定値a、b、
dx、dy)は、所定周波数の電波に対する透過係数が
最大となるように設定されている。
【0031】一般に、電波レーダ装置においては、送受
信用の電波の所定周波数が外来ノイズ電波の周波数に比
べて十分に高いので、図2〜図4のように均一に配列さ
れた貫通孔11a〜11cを有するスクリーン部4を用
いることにより、所定周波数の電波のみを透過させて外
来ノイズ電波(低周波数の電波)を遮断することができ
る。
【0032】すなわち、前述(図12参照)の共振周波
数が所定周波数(たとえば、77[GHz])となるよ
うに、各貫通孔11a〜11cの大きさおよび配列間隔
を適切に設定すればよい。
【0033】たとえば、図2の貫通孔11aを用いた場
合、貫通孔11aの大きさおよび配列間隔に関する設定
値a、b、dx、dy(図11参照)として、前述の
(1)式よりも小さい値に選択することにより、比較的
高い所定周波数の電波に対して、高い透過性能を得るこ
とができる。
【0034】このように、高い共振周波数(77[GH
z])に設定した場合、低周波数の外来ノイズ電波に対
する透過係数|T|は、図12の場合よりもさらに低減
するので、外来ノイズ電波に対して前述よりも良好なシ
ールド性能が得られる。
【0035】したがって、貫通孔11a〜11cの設定
値を選択することのみにより、電波の透過特性を変化さ
せてスクリーン部4のシールド作用を向上させ、外来ノ
イズ電波の影響を確実に防止して、電波レーダ装置とし
ての信頼性を容易に向上させることができる。
【0036】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、図1のように、金属筐体のシールド部材3に対し
て、アンテナ2の開口面に位置する部分のみに周波数選
択用のスクリーン部4を形成したが、シールド部材3の
全体がスクリーン部4で被覆されていてもよい。
【0037】実施の形態3.また、スクリーン部4を構
成する導電性膜は、誘電体シート(図示せず)上に固着
されてもよい。誘電体シートに固着される導電性膜は、
エッチング処理、金属蒸着、導電性塗料の塗布または接
着などの任意の処理により形成され得る。
【0038】この場合、スクリーン部4は、誘電体シー
トを介して容易に且つ高精度に位置決めされるととも
に、機械的強度も確保される。また、貫通孔が誘電体シ
ートで封止されるので、外来ノイズ電波に対するシール
ド効果のみならず、誘電体シートによる防塵効果も奏す
ることになる。したがって、ノイズ電波のみならず水や
埃などによる障害を受け易い車載の電波レーダ装置に適
用した場合、特に大きな効果を奏することになる。
【0039】さらに、大量生産が容易なエッチング処理
を用いて、貫通孔を有するスクリーン部4を形成するこ
とができるので、スクリーン部4の製作が容易となりコ
ストダウンを実現することができる。
【0040】実施の形態4.また、上記実施の形態1で
は、スクリーン部4を単一の導電性膜で構成したが、重
ね配置された複数の導電性膜で構成してもよい。図5お
よび図6は複数の導電性膜で構成したこの発明の実施の
形態4によるスクリーン部4Aを示す分解斜視図および
側断面図である。
【0041】図5および図6において、スクリーン部4
Aは、重ね配置された同一形状の導電性膜4aおよび4
bにより構成されている。各導電性膜4aおよび4bに
は、たとえば、長方形状の貫通孔11aが形成されてい
るものとする。
【0042】この場合、各導電性膜4aおよび4bの間
隔Gは、送受信用の所定周波数の電波に対する透過係数
が最大となるように設定されている。なお、2枚の導電
性膜4aおよび4bを重ね配置したが、任意数の導電性
膜を重ね配置することができる。また、スクリーン部4
Aにおいて、長方形状の貫通孔11aを用いたが、任意
形状の貫通孔を用いることができる。
【0043】このように、導電性膜4aおよび4bを所
定の間隔Gを介して積層し、周波数選択用のスクリーン
4Aを構成することにより、電波の周波数に対する透過
係数|T|の特性(図12参照)を急峻にすることがで
きる。すなわち、所定周波数以外のノイズ電波に対して
は、スクリーン部4Aでの反射係数が最大となり、ノイ
ズ電波はスクリーン部4Aをほとんど透過しない。
【0044】したがって、電波レーダ装置で使用される
所定周波数がノイズ周波数に近接している場合でも、所
定周波数のみを透過して良好なシールド効果を奏する。
また、3枚以上の導電性膜を重ね配置すれば、さらにシ
ールド効果を向上させることができる。
【0045】実施の形態5.なお、上記実施の形態4で
は、単なる空隙を介して複数の導電性膜を重ね配置した
が、各導電性膜間に誘電体シートを介在させて、誘電体
シートの厚さにより各導電性膜の間隔を確保してもよ
い。
【0046】図7および図8は各導電性膜間に誘電体シ
ートを介在させたこの発明の実施の形態5によるスクリ
ーン部4Bを示す分解斜視図および側断面図であり、た
とえば、3枚の導電性膜4a〜4cによりスクリーン部
4Bを構成した場合を示している。
【0047】図7および図8において、各導電性膜4a
〜4cの間には、誘電体シート5aおよび5bが介在さ
れている。各導電性膜4a〜4cは、エッチング処理、
金属蒸着または導電性塗料の塗布などの任意の処理によ
り、誘電体シート5aおよび5bの両面に個別に固着さ
れており、導電性膜4bは、誘電体シート5aおよび5
bの間に位置している。
【0048】また、この場合、各誘電体シート5aおよ
び5bの厚さGaおよびGb(各導電性膜4a〜4cの
間隔に相当する)は、送受信用の所定周波数の電波に対
して透過係数が最大となるように設定されている。
【0049】このように、誘電体シート5aおよび5b
の両面に導電性膜4a〜4cを固着することにより、大
量生産が容易なエッチングなどの処理を用いることがで
きるので、スクリーン部4Bの製作コストが低減される
うえ、誘電体シート5aおよび5bにより機械的強度が
得られる。
【0050】また、導電性膜4a〜4cと誘電体シート
5aおよび5bとを交互に積層してスクリーン部4Bを
構成することにより、各誘電体シート5aおよび5bの
厚さGaおよびGbによって各導電性膜4a〜4cの間
隔を容易に最適値に確保することができるので、スクリ
ーン部4Bの製作コストをさらに低減することができ
る。
【0051】実施の形態6.なお、上記実施の形態1〜
5では、スクリーン部として貫通孔を有する導電性膜を
用いたが、メッシュ状に均一に配列された複数の導電線
を用いてもよい。図9はメッシュ状の導電線を用いたこ
の発明の実施の形態6によるスクリーン部4Cを示す平
面図である。
【0052】図9において、スクリーン部4Cは、メッ
シュ状に均一に配列された複数の導電線6(たとえば、
金属線)により構成されている。また、各導電線6の太
さDおよび配列ピッチPは、所定周波数の電波に対する
透過係数が最大となるように設定されている。
【0053】このように、メッシュ状の導電線6を用い
てスクリーン部4Cを構成することにより、スクリーン
部4Cとともにシールド部材3をメッシュ状に容易に一
体化することができる。
【0054】また、プレス、剥離、エッチングなどの工
程が不要となるので、シールド部材3の全体の製作コス
トをさらに低減することができる。さらに、メッシュ状
の導電線6を誘電体シート(図示せず)に張り付けれ
ば、位置決め精度および機械的強度を向上させることが
できる。
【0055】実施の形態7.なお、上記実施の形態1〜
6では、スクリーン部の偏波選択性について考慮しなか
ったが、偏波選択性を有するようにスクリーン部を構成
してもよい。図10は偏波選択性を具備したこの発明の
実施の形態7によるスクリーン部4Dを示す平面図であ
る。
【0056】図10において、スクリーン部4Dは、平
行に配列された複数のスリット7を有する導電性膜4d
からなり、導電パターンを等間隔で配列したグリッドを
構成している。
【0057】各スリット7の幅WおよびピッチPWは、
送受信用の所定周波数の電波に対する透過係数が最大と
なるように設定されている。また、各スリット7の長さ
Lは、所定周波数の電波に対して偏波選択性を有するよ
うに設定されている。
【0058】このように、電波レーダ装置に使用される
所定周波数の電波に対して偏波選択性を有することによ
り、スクリーン部4Dにおいて、スリット7の長手方向
に垂直な偏波成分のみがスリット7を透過する。したが
って、スクリーン部4Dに偏波選択性をもたせることが
でき、電波レーダ装置を種々の用途に広く適用すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、比較的高い所定周波数の電波を送受信するためのア
ンテナを有するレーダ本体と、レーダ本体を被覆する導
体からなるシールド部材とを備え、シールド部材は、少
なくともアンテナに対向する部分に形成された周波数選
択用のスクリーン部を有し、スクリーン部の共振周波数
は、所定周波数に設定され、スクリーン部は、所定周波
数の電波を透過させるとともに、所定周波数よりも低い
周波数のノイズ電波を遮断するようにしたので、外来ノ
イズ電波による影響を抑制して信頼性を向上させた電波
レーダ装置が得られる効果がある。
【0060】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、スクリーン部は、2次元的に均一に配列
された複数の貫通孔を有する導電性膜からなり、各貫通
孔の大きさおよび配列間隔は、所定周波数の電波に対す
る透過係数が最大となるように設定されたので、外来ノ
イズ電波による影響を抑制して信頼性を向上させた電波
レーダ装置が得られる効果がある。
【0061】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、導電性膜は、誘電体シート上に固着され
たので、スクリーン部の位置決め精度および機械的強度
を向上させた電波レーダ装置が得られる効果がある。
【0062】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、スクリーン部は、貫通孔を有し且つ重ね
配置された複数の導電性膜からなり、各導電性膜の間隔
は、所定周波数の電波に対する透過係数が最大となるよ
うに設定されたので、スクリーン部のシールド作用を向
上させた電波レーダ装置が得られる効果がある。
【0063】また、この発明の請求項5によれば、請求
項4において、複数の導電性膜は、誘電体シートの両面
に個別に固着され、誘電体シートの厚さは、所定周波数
の電波に対する透過係数が最大となるように設定された
ので、スクリーン部のシールド作用を向上させるととも
に、スクリーン部の位置決め精度および機械的強度を向
上させたた電波レーダ装置が得られる効果がある。
【0064】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1において、スクリーン部は、メッシュ状に均一に配
列された複数の導電線からなり、導電線の太さおよび配
列ピッチは、所定周波数の電波に対する透過係数が最大
となるように設定されたので、コストダウンを実現する
とともに外来ノイズ電波による影響を抑制して信頼性を
向上させた電波レーダ装置が得られる効果がある。
【0065】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1において、スクリーン部は、平行に配列された複数
のスリットを有する導電性膜からなり、各スリットの幅
およびピッチは、所定周波数の電波に対する透過係数が
最大となるように設定され、各スリットの長さは、所定
周波数の電波に対して偏波選択性を有するように設定さ
れたので、広い用途に適用可能な電波レーダ装置が得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示す斜視
図である。
【図2】 図1内のスクリーン部の形成例を拡大して示
す平面図である。
【図3】 図1内のスクリーン部の形成例を拡大して示
す平面図である。
【図4】 図1内のスクリーン部の形成例を拡大して示
す平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるスクリーン部
を示す分解斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるスクリーン部
を示す側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるスクリーン部
を示す分解斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態5によるスクリーン部
を示す側断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6によるスクリーン部
を示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態7によるスクリーン
部を示す平面図である。
【図11】 一般的な電波スクリーンに用いられ得る貫
通孔の配列を示す平面図である。
【図12】 一般的な電波の周波数に対する透過係数の
変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1 レーダ本体、2 アンテナ、3 シールド部材、
4、4A〜4Dスクリーン部、4a〜4d 導電性膜、
5a、5b 誘電体シート、6 導電線、7 スリッ
ト、11a〜11c 貫通孔、a、b、dx、dy 貫
通孔の設定値、D導電線の太さ、f 周波数、G 導電
性膜の間隔、Ga、Gb 誘電体シートの厚さ、L ス
リットの長さ、P 導電線の配列ピッチ、PW スリッ
トのピッチ、W スリットの幅、|T| 透過係数。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的高い所定周波数の電波を送受信す
    るためのアンテナを有するレーダ本体と、 前記レーダ本体を被覆する導体からなるシールド部材と
    を備え、 前記シールド部材は、少なくとも前記アンテナに対向す
    る部分に形成された周波数選択用のスクリーン部を有
    し、 前記スクリーン部の共振周波数は、前記所定周波数に設
    定され、 前記スクリーン部は、前記所定周波数の電波を透過させ
    るとともに、前記所定周波数よりも低い周波数のノイズ
    電波を遮断することを特徴とする電波レーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記スクリーン部は、2次元的に均一に
    配列された複数の貫通孔を有する導電性膜からなり、 前記各貫通孔の大きさおよび配列間隔は、前記所定周波
    数の電波に対する透過係数が最大となるように設定され
    たことを特徴とする請求項1に記載の電波レーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性膜は、誘電体シート上に固着
    されたことを特徴とする請求項2に記載の電波レーダ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーン部は、前記貫通孔を有し
    且つ重ね配置された複数の導電性膜からなり、 前記各導電性膜の間隔は、前記所定周波数の電波に対す
    る透過係数が最大となるように設定されたことを特徴と
    する請求項2に記載の電波レーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の導電性膜は、誘電体シートの
    両面に個別に固着され、 前記誘電体シートの厚さは、前記所定周波数の電波に対
    する透過係数が最大となるように設定されたことを特徴
    とする請求項4に記載の電波レーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記スクリーン部は、メッシュ状に均一
    に配列された複数の導電線からなり、 前記導電線の太さおよび配列ピッチは、前記所定周波数
    の電波に対する透過係数が最大となるように設定された
    ことを特徴とする請求項1に記載の電波レーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記スクリーン部は、平行に配列された
    複数のスリットを有する導電性膜からなり、 前記各スリットの幅およびピッチは、前記所定周波数の
    電波に対する透過係数が最大となるように設定され、 前記各スリットの長さは、前記所定周波数の電波に対し
    て偏波選択性を有するように設定されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の電波レーダ装置。
JP10047914A 1998-02-27 1998-02-27 電波レーダ装置 Pending JPH11248835A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10047914A JPH11248835A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 電波レーダ装置
DE1998130791 DE19830791C2 (de) 1998-02-27 1998-07-09 Mit elektromagnetischen Wellen arbeitendes Radargerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10047914A JPH11248835A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 電波レーダ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11248835A true JPH11248835A (ja) 1999-09-17

Family

ID=12788645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10047914A Pending JPH11248835A (ja) 1998-02-27 1998-02-27 電波レーダ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH11248835A (ja)
DE (1) DE19830791C2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006103761A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-05 Fujitsu Limited レーダー装置
JP2009223620A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Denso Corp 力学量センサの組み付け構造
WO2011043494A1 (en) 2009-10-09 2011-04-14 Panasonic Corporation Electromagnetic filter and electronic device having said filter
US8654028B2 (en) 2008-12-26 2014-02-18 Panasonic Corporation Electromagnetic wave filter apparatus without degrading radiation pattern of antenna
JP2014150433A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Mitsubishi Electric Corp 積層構造
JP2015216520A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
JP2016145777A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社デンソー レーダ装置搭載構造
US9828036B2 (en) 2015-11-24 2017-11-28 Srg Global Inc. Active grille shutter system with integrated radar
JPWO2018047937A1 (ja) * 2016-09-08 2019-07-04 Nok株式会社 ミリ波レーダー用カバー
WO2019172237A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 Nok株式会社 ミリ波レーダー用カバー
CN111276792A (zh) * 2020-01-22 2020-06-12 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备
CN112117550A (zh) * 2019-06-21 2020-12-22 深圳市环波科技有限责任公司 一种吸波单元结构

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1422784A1 (en) * 2002-10-22 2004-05-26 Glaverbel Glazing panel with a radiation-reflective coating layer
DE102005005781A1 (de) * 2005-02-08 2006-08-10 Kathrein-Werke Kg Radom, insbesondere für Mobilfunkantennen sowie zugehörige Mobilfunkantenne
DE102014105455A1 (de) * 2014-04-16 2015-10-22 Thyssenkrupp Ag Vorrichtung zur wellenlängenselektiven Abschirmung einer auf einem Schiff angeordneten Antenne
US10153547B2 (en) * 2015-07-15 2018-12-11 Raytheon Company Armored radome

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5512901A (en) * 1991-09-30 1996-04-30 Trw Inc. Built-in radiation structure for a millimeter wave radar sensor

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006103761A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-05 Fujitsu Limited レーダー装置
JP2009223620A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Denso Corp 力学量センサの組み付け構造
US8654028B2 (en) 2008-12-26 2014-02-18 Panasonic Corporation Electromagnetic wave filter apparatus without degrading radiation pattern of antenna
WO2011043494A1 (en) 2009-10-09 2011-04-14 Panasonic Corporation Electromagnetic filter and electronic device having said filter
JP2014150433A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Mitsubishi Electric Corp 積層構造
JP2015216520A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 アンテナ装置
JP2016145777A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社デンソー レーダ装置搭載構造
US10137938B2 (en) 2015-11-24 2018-11-27 Srg Global Inc. Active grille shutter system with integrated radar
US9828036B2 (en) 2015-11-24 2017-11-28 Srg Global Inc. Active grille shutter system with integrated radar
JPWO2018047937A1 (ja) * 2016-09-08 2019-07-04 Nok株式会社 ミリ波レーダー用カバー
WO2019172237A1 (ja) * 2018-03-07 2019-09-12 Nok株式会社 ミリ波レーダー用カバー
CN111344902A (zh) * 2018-03-07 2020-06-26 Nok株式会社 毫米波雷达用罩
US11374311B2 (en) 2018-03-07 2022-06-28 Nok Corporation Millimeter-wave radar cover
CN112117550A (zh) * 2019-06-21 2020-12-22 深圳市环波科技有限责任公司 一种吸波单元结构
CN112117550B (zh) * 2019-06-21 2023-11-03 深圳市环波科技有限责任公司 一种吸波单元结构
CN111276792A (zh) * 2020-01-22 2020-06-12 Oppo广东移动通信有限公司 电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
DE19830791A1 (de) 1999-09-16
DE19830791C2 (de) 2002-01-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11248835A (ja) 電波レーダ装置
US8462074B2 (en) Planar antenna and wireless communication apparatus
RU2477867C2 (ru) Устройство для передачи волны через диэлектрик, способ изготовления устройства и способ передачи волны миллиметрового диапазона через диэлектрик
JP5660857B2 (ja) アンテナ
EP1418643A2 (en) Microstrip antenna array with periodic filters
US8378894B2 (en) Antenna device
JP4784115B2 (ja) レドーム
KR20060009848A (ko) 안테나 장치
JP2004516734A (ja) アンテナ装置
CN110137652B (zh) 包括多个基片层的信号处理设备
WO2016065102A1 (en) Printed circuit board assemblies and antenna assemblies including patch antenna elements
EP1434301B1 (en) Vehicle windowpane antenna apparatus
EP1437792B1 (en) Cavity-backed slot antenna
JP5454471B2 (ja) フィルター、プリント回路基板およびノイズ抑制方法
JP3517492B2 (ja) 基板埋込型アンテナ及び該アンテナを内蔵した携帯無線電話端末
EP1872434B1 (en) Decoherence plate for reducing coupling between two antennas
WO2015200754A1 (en) Satellite navigation antenna assemblies
EP0139623A1 (en) Contacting device for shielding electronic components against electromagnetic radiation
JP2017003328A (ja) レーダ装置
US20020127924A1 (en) Covering sheet, triplate line using the sheet, signal bus for computer using the sheet and covering structure of electronic circuit using the sheet
EP3648244B1 (en) Antenna unit
JP7239522B2 (ja) アンテナ構造体
JP2004187258A (ja) 高周波伝送線路及び高周波アンテナ装置
JP5142907B2 (ja) 導波管構造及びレーダ装置
WO2000065732A1 (fr) Module a hyperfrequence