JP2003074414A - ロータリ絞り弁式気化器の始動装置 - Google Patents

ロータリ絞り弁式気化器の始動装置

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JP2003074414A
JP2003074414A JP2001267911A JP2001267911A JP2003074414A JP 2003074414 A JP2003074414 A JP 2003074414A JP 2001267911 A JP2001267911 A JP 2001267911A JP 2001267911 A JP2001267911 A JP 2001267911A JP 2003074414 A JP2003074414 A JP 2003074414A
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Japan
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throttle valve
starting
cam
shaft
starting shaft
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JP2001267911A
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Katsushi Habu
勝志 土生
Takeshi Sakaguchi
武 坂口
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Walbro Japan Inc
Original Assignee
Walbro Japan Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の冷間始動時、カムにより絞り弁レバー
を押し上げて燃料供給管の燃料噴孔の開度を大きくする
と同時に、絞り弁レバーの弁軸の偏心部分を押し棒によ
り押して、絞り弁レバーを回動して空気量を増加する始
動装置を得る。 【解決手段】 気化器本体5の弁室を閉鎖する蓋板21
に支持した案内筒43に、始動軸43を軸方向移動不能
かつ回動可能に嵌する。絞り弁レバー22に設けたカム
板42の下面に係合する平坦なカム面38aと、カム板
42の外周縁に設けた突起42aに係合する突片38b
とを始動軸43の端部に形成する。始動軸43のカム面
38aと絞り弁レバー22のカム板42とが係合する始
動位置から、始動軸43のカム面38aと絞り弁レバー
33のカム板42との係合が外れる通常の位置へ回転付
勢するばね43aを始動軸43に巻装し、ばね43aの
一端を始動軸43に、他端を案内筒35にそれぞれ係止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機、動力鋸な
どの携帯作業機に搭載される内燃機関のためのロータリ
絞り弁式気化器、特に機関の冷間始動を容易にするロー
タリ絞り弁式気化器の始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリ式絞り弁気化器は、絞り
弁の回動によりニードルを昇降し、燃料供給管の燃料噴
孔の開度を加減するようになつている。しかし、低温で
は機関の摩擦部の摺動抵抗が大きいことから、機関の始
動が難しく、始動してもアイドル回転が非常に不安定で
ある。このため、機関の始動時燃料量を増加して濃い混
合気を機関へ供給する始動燃料増量機構がロータリ式絞
り弁気化器に備えられている。
【0003】図4に示すように、従来のロータリ絞り弁
式気化器は気化器本体5の前後の端部フランジ5a,5
b(フランジ5aについては図1を参照)に左右1対の
通孔7が備えられ、端部フランジ5aに空気清浄器が突
き合され、端部フランジ5bが断熱管を介して機関の吸
気ポートに突き合される。空気清浄器と気化器と断熱管
は通孔7を貫通する1対の取付ボルトにより機関の壁部
へ結合される。
【0004】気化器本体5には吸気路(紙面に対し垂直
で絞り孔2とほぼ同径)と直交する円筒形の弁室6が備
えられ、弁室6に絞り孔2を有する絞り弁1が回動可能
かつ昇降可能に嵌挿される。絞り弁1の弁軸1aは弁室
6を閉鎖する蓋板21を貫通し、上端に絞り弁レバー2
2を結合される。絞り弁レバー22の一端には遠隔操作
ケーブルを結合するスイベル23が回動可能に支持され
る一方、絞り弁レバー22の他端には扇形のカム22a
が一体に備えられる。カム22aの下面には加速方向へ
深さが次第に浅くなる周方向のカム溝に、蓋板21に支
持したフオロアが係合され、これによりカム機構が構成
される。
【0005】気化器本体5の下面には膜9を挟んで中間
壁体10が、中間壁体10の下面には膜12を挟んで中
間壁体13がそれぞれ重ね合され、さらに中間壁体13
の下面に押え板15により手動の吸引ポンプ18を構成
するスポイド17の周縁部が結合される。膜9により区
画される上側の室へ、機関のクランク室の脈動圧を導入
すると、膜9が上下に振動し、図示してない燃料タンク
の燃料が、燃料入口管25、フイルタ、吸入弁を経て膜
9の下側のポンプ室へ吸い込まれ、さらに吐出弁、流入
弁28を経て膜12の上側の定圧燃料室20へ吐き出さ
れる。
【0006】定圧燃料室20には軸27によりレバーが
支持され、レバーの左端はばねの力により膜12の中心
突起へ付勢係合され、レバーの右端は流入弁28の下端
に係合される。膜12の上下変位に応じて開閉する流入
弁28により、定圧燃料室20にはほぼ一定レベルの燃
料が貯留される。膜12の下側の室は大気へ開放され
る。定圧燃料室20の燃料は逆止弁、燃料ジエツトを経
て、絞り孔2へ突出する燃料供給管4の燃料噴孔、絞り
孔2へと吸引される。図4に示す絞り弁1は全開位置に
あり、絞り孔2と吸気路とは軸方向にほぼ一致する。絞
り弁1から下方へ突出するニードル3が燃料供給管4へ
挿入される。
【0007】絞り弁レバー22をアイドル位置から戻し
ばねの力に抗して加速方向へ回動すると、吸気路に対す
る絞り孔2の開度が増加し、同時に上述したカム機構に
よりニードル3が上昇し、燃料噴孔の開度が増加する。
【0008】なお、機関の始動に先立ち定圧燃料室20
の空気や燃料蒸気を排出するための吸引ポンプ18は、
スポイド17の内部に吸入弁と吐出弁を備えた茸型の複
合逆止弁16が支持される。定圧燃料室20の燃料蒸気
などは通路14を経て複合逆止弁16の傘部を押し開い
てスポイド17の内部へ入り、さらに複合逆止弁16の
軸部の上端に設けた偏平な切込みを押し開き、戻し管1
9(図1を参照)を経て燃料タンクへ戻される。同時
に、燃料タンクの新たな燃料が燃料入口管25、燃料ポ
ンプ8、流入弁28を経て定圧燃料室20へ吸い込まれ
る。
【0009】蓋板21と一体に形成した円筒部53に軸
32が嵌挿され、始動レバー31により軸32を回動す
ると、軸32の端部に形成したカム面52が絞り弁レバ
ー22を押し上げ、燃料量を増加するようになつてい
る。ピン51は軸32の円弧状溝に係合して軸32の抜
けを防止する。
【0010】上述のロータリ絞り弁式気化器の始動装置
では、絞り弁レバー22を押し上げて燃料供給管の燃料
噴孔の開度を大きくし、過濃の混合気を機関へ供給す
る。しかし、この構成では低温時の機関の摩擦部の摺動
抵抗が大きいので、機関が始動しても回転数が低く、機
関の始動後の回転の持続時間が短く暖機が不十分であ
り、その後の加速操作に問題がある。また、機関の始動
性が外気温度に左右されやすい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関の冷間始動時、始動軸のカムにより絞
り弁レバーを押し上げて燃料供給管の燃料噴孔の開度を
大きくすると同時に、始動軸の突片により絞り弁レバー
を回動して空気量を増加するようにした、ロータリ絞り
弁式気化器の始動装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に
支持した案内筒に始動軸を軸方向移動不能かつ回動可能
に嵌挿し、絞り弁レバーに設けたカム板の下面に係合す
る平坦なカム面と、前記カム面の外周縁に設けた突起に
係合する突片とを前記始動軸の端部に形成したことを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明ではロータリ絞り弁式気化
器の始動装置として、機関の冷間始動を容易にするため
に、空気量と燃料を同時に増量できるようにする。つま
り、弁室を閉鎖する蓋板と一体的に案内筒を形成し、該
案内筒に軸方向移動不能かつ回動可能の始動軸を嵌挿
し、絞り弁レバーのカム板の下面に係合して絞り弁レバ
ーを押し上げるカム面と、該カム面の外周縁に形成した
突起に当つて絞り弁レバーを回動する突片とを始動軸に
形成する。
【0014】
【実施例】図1,2に示すように、本発明によるロータ
リ絞り弁式気化器は、吸気路が横貫する気化器本体5の
前後の端部フランジ5a,5bに空気清浄器と断熱管が
突き合され、左右1対の取付ボルトにより機関の壁部へ
結合される。気化器本体5の下面に膜9を挟んで燃料ポ
ンプを構成する中間壁体10が結合され、中間壁体10
の下面に膜12を挟んで定圧燃料室を区画する中間壁体
13が結合され、さらに中間壁体13の下面に、吸引ポ
ンプ18を構成するスポイド17の周縁部が押え板15
により結合される。燃料タンクの燃料は燃料入口管25
から燃料ポンプを経て定圧燃料室へ供給され、吸引ポン
プ18を操作した時は、定圧燃料室の燃料蒸気などが戻
し管19から燃料タンクへ戻される。他の構成は、図4
で説明した従来のものと同様である。
【0015】本発明では気化器本体5の上面に蓋板21
が重ね合されかつボルト24に固定される。蓋板21を
貫通して上方へ突出される絞り弁1の弁軸1aの上端
に、扇形のカム22aを有する絞り弁レバー22が結合
される。絞り弁レバー22には遠隔操作ケーブルを結合
するスイベル23が支持され、かつ通常は図示してない
戻しばねの力によりアイドル調整ボルト26へ当接され
る。絞り弁レバー22にカム板42が備えられ、カム板
42の円弧状の外周縁に、径外方へ突出する突起42a
が形成される。
【0016】蓋板21に結合されるか蓋板21と一体に
形成した案内筒35の軸孔35bに始動軸43が嵌挿さ
れる。図示してないが、始動軸43に形成した環状溝
に、案内筒35のピン51が係合される。案内筒35か
ら側方へ突出する突片35aに、緩止めばね26aを巻
装したアイドル調整ボルト26が螺合される。
【0017】図2,3に示すように、始動軸43の端部
外周面には、平坦なカム面38aを有するカム38が形
成され、さらにカム面38aよりも径外方へ突出する突
片38bが形成される。
【0018】始動軸43の基端部に巻装したばね43a
の一端が案内筒35に、ば43aの他端が始動レバー3
1にそれぞれ係止される。始動レバー31はばね43a
の力により通常は図1の斜め下方へ付勢される。この
時、図3に示すように、カム38のカム面38aと直交
する平面が、絞り弁レバー22と一体のカム板42の下
面との間に隙間を存している。
【0019】次に、本発明によるロータリ絞り弁式気化
器の始動装置の作動について説明する。通常、始動レバ
ー31は斜め下方へ向く位置にばね43aの力により付
勢されている。機関の冷間始動時、始動レバー31を時
計方向へ回動して図1に示す斜め上方へ傾けると、始動
軸43のカム面38aがカム板42の下面に係合して絞
り弁レバー22を押し上げるので、燃料噴孔の開度が増
加する。同時に、始動軸43の突片38bがカム板42
の外周縁の突起42aを押して絞り弁レバー22を回動
するので、絞り弁の開度が増加する。こうして、始動軸
43の回動により絞り弁の上昇と回動が達せられるの
で、燃料量の増加と同時に空気量が増加し、機関の円滑
な始動が得られる。
【0020】機関の暖機後は、絞り弁レバー22を反時
計方向(絞り弁の全開方向)へ回動すると、絞り弁レバ
ー22が通常のカム機構により押し上げられてカム面3
8aから離れるので、カム38を有する始動軸43はば
ね43aの力により元の位置へ戻される。
【0021】本発明では始動レバー31により回動され
る始動軸43にカム面38aと突片38bが設けられ、
カム面38aが絞り弁レバー22と一体のカム板42に
係合可能とされ、突片38bがカム板42の突起42a
に係合可能とされるので、機関の始動特性に適合するよ
うに、カム面38aの軸心からの高さと、突片38bの
周方向位置を加工するだけで、燃料量と空気量を各別に
調整できる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体の弁
室を閉鎖する蓋板に支持した案内筒に始動軸を軸方向移
動不能かつ回動可能に嵌挿し、絞り弁レバーに設けたカ
ム板の下面に係合する平坦なカム面と、前記カム面の外
周縁に設けた突起に係合する突片とを前記始動軸の端部
に形成したので、機関の冷間始動時、始動レバーを回動
すると、始動軸のカム面により絞り弁レバーが押し上げ
られて燃料量が増加し、始動軸の突片により絞り弁レバ
ーが回動されて空気量が増加し、機関の円滑な始動が達
せられる。
【0023】機関の始動特性に適合するように、始動軸
のカム面の軸心からの高さと、突片の周方向位置を加工
するだけで、燃料量と空気量を各別に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動装置を備えたロータリ絞り弁
式気化器の正面図である。
【図2】同ロータリ絞り弁式気化器の平面図である。
【図3】同ロータリ絞り弁式気化器の絞り弁レバーとカ
ムの通常の関係を示す正面図である。
【図4】従来のロータリ絞り弁式気化器の側面断面図で
ある。
【符号の説明】
1a:弁軸 2:絞り孔 5:気化器本体 9:膜 1
0:中間壁体 12:膜 13:中間壁体 18:吸引ポンプ 19:戻し管 2
1:蓋板 22:絞り弁レバー 23:スイベル 2
5:燃料入口管 26:アイドル調整ボルト 31:始
動レバー 35:案内筒 35a:突片 35b:軸孔
38:カム 38a:カム面 38b:突片 42:
カム板 42a:突片 43:始動軸 43a:ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に支持し
    た案内筒に始動軸を軸方向移動不能かつ回動可能に嵌挿
    し、絞り弁レバーに設けたカム板の下面に係合する平坦
    なカム面と、前記カム面の外周縁に設けた突起に係合す
    る突片とを前記始動軸の端部に形成したことを特徴とす
    る、ロータリ絞り弁式気化器の始動装置。
  2. 【請求項2】前記始動軸のカム面と前記絞り弁レバーの
    カム板とが係合する始動位置から、前記始動軸のカム面
    と前記絞り弁レバーのカム板との係合が外れる通常の位
    置へ回転付勢するばねを前記始動軸に巻装し、該ばねの
    一端を始動軸に、他端を前記案内筒にそれぞれ係止し
    た、請求項1に記載のロータリ絞り弁式気化器の始動装
    置。
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Effective date: 20050418