JP2003074026A - 清掃車両 - Google Patents

清掃車両

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JP2003074026A
JP2003074026A JP2001271121A JP2001271121A JP2003074026A JP 2003074026 A JP2003074026 A JP 2003074026A JP 2001271121 A JP2001271121 A JP 2001271121A JP 2001271121 A JP2001271121 A JP 2001271121A JP 2003074026 A JP2003074026 A JP 2003074026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面側の凹部の清掃を常に十分に行え、斜面
の出入り何ら支障なく円滑に行え、清掃位置と非清掃位
置との切り換えを容易に行える清掃車両を提供する。 【解決手段】 清掃手段21の本体22を、車幅方向ピ
ン25を介して車体2側に上下揺動自在に取り付けた。
本体22側に、車幅方向軸31を介して回転自在なブラ
シ32を有する清掃作業部30を設けた。車体2側と本
体22側との間に、本体22を昇降させる昇降動装置5
0を設けた。昇降動装置50を下降作動させることで、
ブラシ32を床面Yに圧接させた清掃位置にでき、上昇
作動させることで、ブラシ32を床面Yから離間させた
非清掃位置にでき、両位置の切り換えを容易に行える。
床面Yに凹部Yaがあったとき、本体22を下方揺動さ
せ、ブラシ32を床面Yから凹部Yaへと圧接状態を維
持しながら移動でき、凹部Yaに対する清掃を常に十分
に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば工場内の
床面などを清掃するのに使用される清掃車両に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の清掃車両としては、たと
えば実開昭56−154409号公報に見られるフォー
クリフトが提供されている。この従来構成は、前輪と後
輪との間でかつシャーシ下部に存在する空間内に回転刷
子清掃機が取り付けられている。そして回転刷子清掃機
の刷子は、床面に接し、フォークリフトの走行による対
床面摩擦により一方向に回転するように構成されてい
る。なお、刷子や回転ブラシを強制的に回転させるもの
としては、実開昭56−154410号公報に見られる
フォークリフトや、特開平10−59695号公報に見
られる産業車両における清掃装置などが提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、いずれにおいても、刷子や回転ブラシは
シャーシや車体の下部に対して、矩形箱状の本体Fを介
して低位置で固定状に設けられている。したがって、た
とえば図9の(a)に示されるように、床面Aに凹部B
があったときには、車輪C間に配設された刷子や回転ブ
ラシDが、仮想線に示すように凹部Bの上方で通過され
ることになり、以て凹部Bの清掃が十分に行えないこと
になる。
【0004】また図9の(b)に示されるように、斜面
の出入り箇所においては、上方へ凸の角部Eに本体Fが
底当たりする恐れがあり、以て斜面の出入りが行えない
ことになる。さらには、本体Fが床面Aに近接された形
式においては、タイヤ(車輪)の磨耗によって本体Fが
床面Aに圧接して破損する恐れもある。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、床面側の凹部の清掃を常に十分に行えるとともに、
斜面の出入り何ら支障なく円滑に行え、しかも清掃位置
と非清掃位置との切り換えを容易に行える清掃車両を提
供することを目的としたものである。
【0006】また請求項2記載の発明は、清掃手段の上
下揺動を床面形状に追従させて自動的に行える清掃車両
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の清掃車両は、車体の下
部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体は、その
後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動自在に取
り付けられ、前記本体側には、車幅方向軸を介して回転
自在なブラシを有する清掃作業部が設けられ、車体側と
本体側との間には、本体を昇降させる昇降動装置が設け
られていることを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項1の発明によると、前進
走行時において、清掃手段を作動させることで床面の清
掃を行える。すなわち、昇降動装置を下降作動させ、本
体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させることで、ブラ
シを床面に圧接させた清掃位置にし得る。これに相前後
して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方向で
強制回転させる。これにより、駆動回転するブラシを床
面に対して接触させることになって、床面上のダスト
(塵埃など)を掻き揚げて捕集し得る。また、昇降動装
置を上昇作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺
動させることで、ブラシを床面から離間させた非清掃位
置にし得る。
【0009】このような清掃作業において、床面に凹部
があったときには、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺
動させることにより、ブラシを床面から凹部へと圧接状
態を維持しながら移動し得、以て凹部に対する清掃を行
えることになる。また、斜面の出入り箇所において、上
方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体
を上方揺動させることにより底当たり力を緩衝して摺接
状とし得、以て斜面の出入りを行える。しかも、本体が
床面に近接した形式であったとしても、車輪(タイヤ)
の磨耗によって本体が床面に圧接して破損する恐れはな
い。
【0010】また本発明の請求項2記載の清掃車両は、
車体の下部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体
は、その後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動
自在に取り付けられるとともに、本体の前部側には接地
輪体が設けられ、この接地輪体の後方において本体側に
は、車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃
作業部が設けられ、車体側と本体側との間には本体を昇
降させる昇降動装置が設けられ、この昇降動装置は、非
作用時に本体側が設定範囲内で昇降することを許すよう
に構成されていることを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、昇降
動装置を下降作動させて、本体を車幅方向ピンの周りに
下方揺動させた際に、昇降動装置が下降限に達する前に
接地輪体を床面に当接し得、以てブラシを床面に圧接し
得る。これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシ
を所定の回転方向で強制回転させることにより、駆動回
転するブラシを床面に対して接触させることになって、
床面上のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集し得る。
【0012】このような所期の清掃作業において、昇降
動装置は下降限で非作用姿勢にあり、そして床面に凹部
があったときには、まず接地輪体が凹部内に入りながら
転動し、その際に本体側が自重によって設定範囲内で車
幅方向ピンの周りに自動的に下方揺動することになり、
ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら追従
移動し得る。また、斜面の出入り箇所において、上方へ
凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体側が
自重に抗して設定範囲内で車幅方向ピンの周りに自動的
に上方揺動することになり、底当たり力を緩衝して摺接
状とし得、以て斜面の出入りを行える。
【0013】そして本発明の請求項3記載の清掃車両
は、上記した請求項1または2記載の構成において、非
清掃の指示信号によって、昇降動装置を上昇作動させる
とともに、清掃作業部を停止させるように構成されてい
ることを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項3の発明によると、非清
掃の指示信号によって、昇降動装置を上昇作動させて、
本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させることによ
り、ブラシを床面に対して上方へ離間し得る。これに相
前後して、清掃作業部を停止し得る。
【0015】さらに本発明の請求項4記載の清掃車両
は、上記した請求項2記載の構成において、昇降動装置
の昇降部と本体との間には、本体を下降付勢する付勢体
が設けられていることを特徴としたものである。
【0016】したがって請求項4の発明によると、付勢
体による下降付勢力によって本体の下方揺動をより確実
に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を、フォークリフトに採用した状態として図1〜図6
に基づいて説明する。
【0018】図2、図3において、清掃車両の一例であ
るフォークリフト1は、その車体2の前部に左右一対の
前車輪(車体2に対して換向動しない駆動輪)3が設け
られるとともに、後部に左右一対の後車輪(換向輪)4
が設けられ、そして車体2の前部で上方には運転席5が
設けられている。前記車体2の前端部には上下方向で伸
縮自在なマスト6が、車幅方向の連結軸7を介して前後
方向に回動自在に取り付けられるとともに、前後回動を
行わせるティルトシリンダー8が、車体2とマスト6と
の間に設けられる。
【0019】前記マスト6は、フォークリフト1側の左
右一対の外枠9と、これら外枠9に案内されて昇降自在
な左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠
10との間にリフトシリンダー11が設けられる。また
内枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット1
2が設けられ、このリフトブラケット12に上下一対の
フィンガーバーを介して、左右一対のフォーク13が設
けられる。
【0020】前記運転席5には、座席15や、この座席
15の前方に位置されるハンドル16などが配設され、
そして上方には、車体2側から立設されたフロントパイ
プやリヤパイプを介してヘッドガード17が配設され
る。さらに座席15の後方で車体2上にはカウンターウ
エイト18が設けられる。
【0021】図1〜図4において、前記車体2の下部に
清掃手段21が設けられている。すなわち、清掃手段2
1の本体22は平箱状であって、その後部から後方へ連
設されたブラケット23と前記車体2の下面から垂設さ
れたブラケット24とが車幅方向ピン25を介して連結
されることで、車体2側に対して上下揺動自在に取り付
けられている。
【0022】そして本体22側には清掃作業部30が設
けられている。すなわち本体22内において、前部側に
は車幅方向軸31を介してブラシ32が回転自在に設け
られ、ここで車幅方向軸31は軸受33を介して本体2
2側に回転自在に支持されている。そして本体22内の
後部にはブラシ駆動部(モータなど)34が設けられ、
このブラシ駆動部34の出力軸と前記車幅方向軸31と
は、一側部に配設された巻き掛け伝動機構35を介して
連動連結されている。その際にブラシ回転方向Zは、床
面Yに対して前方に向かって接触したのち上方から後方
へ至るように設定されている。
【0023】さらに、前記ブラシ32とブラシ駆動部3
4との間において本体22内の中央部には、ブラシ32
により掻き揚げられて上部から後方へと放出されるダス
トWを、前部に形成された開口部36aを通して受け入
れ可能なダストボックス36が設けられている。このダ
ストボックス36の後部側には、メッシュ板37と仕切
り板38とにより車幅方向の流路39が形成され、この
流路39の他側部に連通されてフィルタ部40が一体に
設けられ、このフィルタ部40にはフィルタ41が設け
られている。
【0024】そしてフィルタ部40に形成された開口部
40aに対向されてファン42が設けられるとともに、
このファン42を駆動するためのファン駆動部(モータ
など)43が、前記ブラシ駆動部34に隣接して設けら
れている。なおファン駆動部43の部分には放出口44
が形成されている。以上の31〜44などにより清掃作
業部30の一例が構成される。
【0025】前記車体2側と本体22側との間には、本
体22を昇降させるシリンダー装置(昇降動装置の一
例)50が設けられている。すなわちシリンダー装置5
0は、上方に位置されるシリンダー本体51や下向きの
ピストンロッド52などからなり、前記シリンダー本体
51の上端部分が、車幅方向の連結ピン53を介して車
体側ブラケット54に前後揺動自在に連結されている。
【0026】そして、前記本体22の前部から前方へ本
体側ブラケット55が連設され、この本体側ブラケット
55には上下方向の長孔56が形成されている。また、
前記ピストンロッド52の下部側には車幅方向の横ピン
57が設けられ、この横ピン57が前記長孔56に通さ
れている。これによりシリンダー装置50は、非作用時
(非作動時)に本体22側が、横ピン57と長孔56と
による設定範囲内で昇降することを許すように構成され
ることになる。
【0027】前記シリンダー本体51側には、取り付け
部材58を介して下降限検出スイッチ59と上昇限検出
スイッチ60とが上下に振り分けて配設されている。そ
してピストンロッド52側には、取り付け部材61を介
して下降限操作部62と上昇限操作部63とが上下に振
り分けて配設されている。以上の22〜63などにより
清掃手段21の一例が構成される。
【0028】このように構成された清掃手段21におい
ては、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置50
を上昇作動させるとともに、清掃作業部30を停止させ
るように構成されている。
【0029】すなわち、オペレータ(運転者)が運転席
5において清掃手段21のスイッチをオフ操作したと
き、または後進走行時や停止時において前進検出用のス
イッチがオフ操作されたとき、さらにはブラシ32が横
すべりし易い小旋回時において小旋回検出用のスイッチ
がオン操作されたとき、などにおいては非清掃の指示信
号がコントローラ(図示せず。)に入れられる。このと
きコントローラからの指示によって、シリンダー装置5
0を上昇作動(収縮作動)させるとともに、清掃作業部
30のブラシ駆動部34やファン駆動部43を停止させ
るように構成されている。
【0030】以下に、上記した第1の実施の形態におけ
る作用を説明する。フォークリフト1は、運転席5の座
席15に座った作業者がハンドル16を操縦すること
で、前車輪3を正逆に駆動させて前後で走行動し得る。
そしてリフト用レバーを操作してリフトシリンダー11
を作動させることで、リフトブラケット12などを介し
て、フォーク13をマスト6に沿って昇降動させ得、以
て所期のフォーク作業を行える。またティルト用レバー
を操作しティルトシリンダー8を作動させることで、マ
スト6を連結軸7の周りで回動(傾倒)させ得、以てリ
フトブラケット12などを介してフォーク13の姿勢を
変化させ得る。
【0031】前述した走行動の際に、ハンドル16の操
縦に応じて旋回される。すなわち、たとえば前進走行X
時において、ハンドル16を左側へ回すことで、後車輪
4を換向させて左旋回し得る。また同様にして、たとえ
ばハンドル16を右側へ回すことで、後車輪4を換向さ
せて右旋回し得る。
【0032】たとえば、前述したような前進走行X時に
おいて、清掃手段21を作動させることで床面Yの清掃
を行える。すなわち、オペレータが運転席5において清
掃手段21のスイッチをオン操作したとき、シリンダー
装置50を下降作動(伸展作動)させて、本体22を車
幅方向ピン25の周りに下方揺動させる。その際に、シ
リンダー装置50が伸展限に達する前に、図1、図2に
示すように、ブラシ32が床面Yに当接され、そして、
下降限操作部62が下降限検出スイッチ59を操作し、
シリンダー装置50が伸展限に達して停止されたときに
は、横ピン57を長孔56の中間に位置させている。
【0033】これに相前後して清掃作業部30のブラシ
駆動部34やファン駆動部43を駆動回転させる。する
と図1、図4に示すように、ブラシ駆動部34における
出力軸の駆動回転力を、巻き掛け伝動機構35を介して
車幅方向軸31に伝達し得、以てブラシ32を所定の回
転方向Zで強制回転し得る。またファン駆動部43にお
ける出力軸の駆動回転力によりファン42を強制回転し
得、これによりフィルタ41から放出口44への放出流
れが生じるとともに、ダストボックス36から流路39
を介してフィルタ部40へ至る吸引流れが生じることに
なる。
【0034】したがって、駆動回転されるブラシ32が
床面Yに対して前方に向かって接触することによって、
床面Y上のダスト(塵埃など)Wを掻き揚げ、そして上
部から後方へと放出されるダストWを、開口部36aを
通してダストボックス36により受け入れ得る。このダ
ストボックス36内の浮遊塵埃は、ダストボックス36
からメッシュ板37、流路39、フィルタ部40への吸
引流れに乗って移動し、そしてフィルタ部40から開口
部40aへの放出流れに乗って移動する際にフィルタ4
1により捕集される。なお、放出流れは放出口44を経
て放出される。
【0035】以上のような清掃作業は、たとえばフォー
クリフト1を前進走行Xさせながら行われる。そして、
たとえば図6の(a)に示されるように、床面Yに凹部
Yaがあったときには、ブラシ32が凹部Ya内に入り
ながら回転し、その際に本体22が車幅方向ピン25の
周りで自動的に下方揺動することになり、以てブラシ3
2を床面Yから凹部Yaへと圧接状態を維持しながら移
動し得る。このときシリンダー装置50は伸展限で非作
用姿勢にあるが、長孔56の中間に位置している横ピン
57が下降移動することで、本体22の下方揺動は何ら
支障なく行われる。これにより凹部Yaに対する清掃を
常に十分に行えることになる。
【0036】また図6の(b)に示されるように、斜面
の出入り箇所において、上方へ凸の角部Ybに本体22
が底当たりしようとしたとき、この本体22が自重に抗
して、車幅方向ピン25の周りで自動的に上方揺動する
ことになる。その際に、長孔56の中間に位置している
横ピン57が上昇移動することで、本体22の上方揺動
は何ら支障なく行われる。これにより底当たり力を緩衝
して摺接状とし得、以て斜面の出入りを何ら支障なく円
滑に行える。さらには、本体22が床面Yに近接された
形式であったとしても、車輪(タイヤ)3,4の磨耗に
よって本体22が床面Yに圧接して破損する恐れはな
い。
【0037】そして、オペレータが運転席5において清
掃手段21のスイッチをオフ操作したとき、また後進走
行時や停止時において前進検出用のスイッチがオフ操作
されたとき、あるいはブラシ32が横すべりし易い小旋
回時において小旋回検出用のスイッチがオン操作された
とき、などにおいては、各スイッチからコントローラに
非清掃の指示信号が入れられる。
【0038】すると、コントローラからの指示によっ
て、シリンダー装置50を上昇作動(収縮作動)させ
て、本体22を車幅方向ピン25の周りに上方揺動させ
る。これにより図5に示すように、ブラシ32を床面Y
に対して上方へ離間し得、以てブラシ32の磨耗を低減
し得る。これに相前後して、コントローラからの指示に
より、清掃作業部30のブラシ駆動部34やファン駆動
部41を停止し得、以てブラシ32やファン40を回転
させる動力を低減し得る。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態を、図
7、図8に基づいて説明する。すなわち、本体22の前
部から前方へ支持部材26が連設され、この支持部材2
6の下面側にはキャスター形式の接地輪体27が設けら
れている。そして、この接地輪体27の後方において、
本体22側には清掃作業部30が設けられている。さら
に、前記シリンダー装置50におけるピストンロッド
(昇降部の一例)52の下部から連設されたブラケット
28と前記支持部材(本体側)26との間には、本体2
2を下降付勢する圧縮ばね(付勢体の一例)29が設け
られている。
【0040】以下に、上記した第2の実施の形態におけ
る作用を説明する。フォークリフト1の前進走行X時に
おいて、清掃手段21を作動させることで床面Yの清掃
を行える。すなわち、オペレータが運転席5において清
掃手段21のスイッチをオン操作したとき、シリンダー
装置50を下降作動(伸展作動)させて、本体22を車
幅方向ピン25の周りに下方揺動させる。その際に、シ
リンダー装置50が伸展限に達する前に接地輪体27が
床面Yに当接され、以てブラシ32を床面Yに圧接し得
る。
【0041】そして、下降限操作部62が下降限検出ス
イッチ59を操作し、シリンダー装置50が伸展限に達
して停止されたときには、横ピン57を長孔56の中間
に位置させている。このとき、支持部材26に対してブ
ラケット28が接近動して圧縮ばね29を圧縮させ、そ
の圧縮付勢力によって本体22の下方揺動をより確実に
行っている。
【0042】フォークリフト1を前進走行Xさせながら
清掃作業を行う際に、たとえば図8の(a)に示される
ように、床面Yに凹部Yaがあったときには、まず接地
輪体27が凹部Ya内に入りながら転動し、その際に本
体22が車幅方向ピン25の周りで自動的に下方揺動す
ることになり、以てブラシ32を床面Yから凹部Yaへ
と圧接状態を維持しながら追従移動し得る。これにより
凹部Yaに対する清掃を、円滑にかつ常に十分に行える
ことになる。
【0043】また図8の(b)に示されるように、斜面
の出入り箇所において、上方へ凸の角部Ybに清掃機本
体Fが底当たりしようとしたとき、本体22が自重や圧
縮ばね29の付勢力に抗して、車幅方向ピン25の周り
で自動的に上方揺動することになる。これにより底当た
り力を緩衝して摺接状とし得、以て斜面の出入りを何ら
支障なく円滑に行える。
【0044】上記した両実施の形態では、清掃車両とし
て、フォークリフト1に清掃手段21が組み込まれた形
式が示されており、これによると、たとえば建屋(工
場)内外での荷役作業と清掃作業とを、同時または別々
として好適に行える。しかし清掃車両としては、工場内
の一定経路上で走行自在な自走台車に清掃手段21が組
み込まれた形式、他の機能は有せずに清掃専用とした形
式などであってもよい。
【0045】上記した両実施の形態では、昇降動装置と
してシリンダー装置50が示されているが、これは回転
駆動される螺子軸を使用した形式などであってもよい。
上記した第1の実施の形態では、シリンダー装置(昇降
動装置)50は、非作用時に本体22側が設定範囲内で
昇降することを許すように構成されているが、これは設
定範囲内での昇降を許さない形式であってもよい。この
場合には、適宜の検出手段によって凹部Yaや角部Yb
を検出し、その検出に基づいてシリンダー装置50を昇
降動させることも可能である。
【0046】上記した第1実施の形態では、本体22の
前部側には接地輪体27が設けられた形式が示されてい
るが、これは接地輪体27の無い形式などであつてもよ
い。上記した両実施の形態では、非清掃の指示信号によ
って、シリンダー装置50を上昇作動させるとともに、
清掃作業部30を停止させるように構成されているが、
これは非清掃の指示信号によってシリンダー装置50を
上昇作動させたとき、清掃作業部30が駆動を継続して
いる形式などであってもよい。
【0047】上記した第2の実施の形態では、シリンダ
ー装置50のピストンロッド52と本体22側との間
に、本体22を下降付勢する圧縮ばね(付勢体)29が
設けられた形式が示されているが、これは付勢体として
ウエイトや引張りばねが設けられた形式、付勢体を省略
して自重のみにより下降動させる形式などであってもよ
い。
【0048】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、前
進走行時において、清掃手段を作動させることで床面の
清掃を行うことができる。すなわち、昇降動装置を下降
作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させる
ことで、ブラシを床面に圧接させた清掃位置にできる。
これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定
の回転方向で強制回転させることにより、駆動回転する
ブラシを床面に対して接触させることになって、床面上
のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集できる。また、
昇降動装置を上昇作動させ、本体を車幅方向ピンの周り
に上方揺動させることで、ブラシを床面から離間させた
非清掃位置にできる。すなわち、清掃位置と非清掃位置
との切り換えを容易に行うことができる。
【0049】このような清掃作業において、床面に凹部
があったときには、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺
動させることにより、ブラシを床面から凹部へと圧接状
態を維持しながら移動でき、以て凹部に対する清掃を常
に十分に行うことができる。また、斜面の出入り箇所に
おいて、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとした
とき、本体を上方揺動させることにより底当たり力を緩
衝して摺接状にでき、以て斜面の出入りを何ら支障なく
円滑に行うことができる。しかも、本体が床面に近接し
た形式であったとしても、車輪(タイヤ)の磨耗によっ
て本体が床面に圧接して破損する恐れはない。
【0050】また上記した本発明の請求項2によると、
昇降動装置を下降作動させて、本体を車幅方向ピンの周
りに下方揺動させた際に、昇降動装置が下降限に達する
前に接地輪体を床面に当接でき、以てブラシを床面に対
して一定状の圧接力で常に好適に圧接できる。これに相
前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方
向で強制回転させることにより、駆動回転するブラシを
床面に対して接触させることになって、床面上のダスト
(塵埃など)を掻き揚げて捕集できる。
【0051】このような所期の清掃作業において、昇降
動装置は下降限で非作用姿勢にあり、そして床面に凹部
があったときには、まず接地輪体が凹部内に入りながら
転動し、その際に本体側が自重によって設定範囲内で車
幅方向ピンの周りに自動的に下方揺動することになっ
て、ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら
追従移動でき、以て凹部に対する清掃を円滑にかつ常に
十分に行うことができる。また、斜面の出入り箇所にお
いて、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたと
き、本体側が自重に抗して設定範囲内で車幅方向ピンの
周りに自動的に上方揺動することになり、底当たり力を
緩衝して摺接状にできて、斜面の出入りを何ら支障なく
円滑に行うことができる。すなわち、清掃手段の上下揺
動を床面形状に追従させて自動的に行うことができる。
【0052】そして上記した本発明の請求項3による
と、非清掃の指示信号によって、昇降動装置を上昇作動
させて、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させるこ
とにより、ブラシを床面に対して上方へ離間でき、以て
ブラシの磨耗を低減できる。これに相前後して、清掃作
業部を停止しでき、以てブラシを回転させる動力などを
低減できる。
【0053】さらに上記した本発明の請求項4による
と、付勢体による下降付勢力によって本体の下方揺動を
より確実に行うことができるとともに、本体側の飛びは
ねを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、清掃車両の
清掃手段部分における清掃時の一部切り欠き側面図であ
る。
【図2】同清掃車両の側面図である。
【図3】同清掃車両の平面図である。
【図4】同清掃車両における清掃手段部分の横断平面図
である。
【図5】同清掃車両の清掃手段部分における非清掃時の
一部切り欠き側面図である。
【図6】同清掃車両における清掃作業を説明する要部の
側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示し、清掃車両の
清掃手段部分における清掃時の一部切り欠き側面図であ
る。
【図8】同清掃車両における清掃作業を説明する要部の
側面図である。
【図9】従来例を示し、清掃車両における清掃作業を説
明する要部の側面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト(清掃車両) 2 車体 3 前車輪(駆動輪) 4 後車輪(換向輪) 5 運転席 6 マスト 13 フォーク 15 座席 16 ハンドル 21 清掃手段 22 本体 25 車幅方向ピン 27 接地輪体 29 圧縮ばね(付勢体) 30 清掃作業部 31 車幅方向軸 32 ブラシ 34 ブラシ駆動部 36 ダストボックス 39 流路 40 フィルタ部 41 フィルタ 42 ファン 43 ファン駆動部 50 シリンダー装置(昇降動装置) 51 シリンダー本体 52 ピストンロッド(昇降部) 56 長孔 57 横ピン 59 下降限検出スイッチ 60 上昇限検出スイッチ W ダスト X 前進走行 Y 床面 Ya 凹部 Yb 角部 Z ブラシ回転方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の下部に清掃手段が設けられ、この
    清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車
    体側に上下揺動自在に取り付けられ、前記本体側には、
    車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃作業
    部が設けられ、車体側と本体側との間には、本体を昇降
    させる昇降動装置が設けられていることを特徴とする清
    掃車両。
  2. 【請求項2】 車体の下部に清掃手段が設けられ、この
    清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車
    体側に上下揺動自在に取り付けられるとともに、本体の
    前部側には接地輪体が設けられ、この接地輪体の後方に
    おいて本体側には、車幅方向軸を介して回転自在なブラ
    シを有する清掃作業部が設けられ、車体側と本体側との
    間には本体を昇降させる昇降動装置が設けられ、この昇
    降動装置は、非作用時に本体側が設定範囲内で昇降する
    ことを許すように構成されていることを特徴とする清掃
    車両。
  3. 【請求項3】 非清掃の指示信号によって、昇降動装置
    を上昇作動させるとともに、清掃作業部を停止させるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の清掃車両。
  4. 【請求項4】 昇降動装置の昇降部と本体との間には、
    本体を下降付勢する付勢体が設けられていることを特徴
    とする請求項2記載の清掃車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108147333A (zh) * 2018-02-27 2018-06-12 太原科技大学 一种电动清扫车用分动力离合传动举升装置及方法
JP2020051225A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 東芝ライテック株式会社 灯体洗浄装置

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