JP4266544B2 - 清掃車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば工場内の床面などを清掃するのに使用される清掃車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の清掃車両としては、たとえば実開昭56−154409号公報に見られるフォークリフトが提供されている。この従来構成は、前輪と後輪との間でかつシャーシ下部に存在する空間内に回転刷子清掃機が取り付けられている。そして回転刷子清掃機の刷子は、床面に接し、フォークリフトの走行による対床面摩擦により一方向に回転するように構成されている。なお、刷子や回転ブラシを強制的に回転させるものとしては、実開昭56−154410号公報に見られるフォークリフトや、特開平10−59695号公報に見られる産業車両における清掃装置などが提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、いずれにおいても、刷子や回転ブラシはシャーシや車体の下部に対して、矩形箱状の本体Fを介して低位置で固定状に設けられている。したがって、たとえば図9の(a)に示されるように、床面Aに凹部Bがあったときには、車輪C間に配設された刷子や回転ブラシDが、仮想線に示すように凹部Bの上方で通過されることになり、以て凹部Bの清掃が十分に行えないことになる。
【0004】
また図9の(b)に示されるように、斜面の出入り箇所においては、上方へ凸の角部Eに本体Fが底当たりする恐れがあり、以て斜面の出入りが行えないことになる。さらには、本体Fが床面Aに近接された形式においては、タイヤ(車輪)の磨耗によって本体Fが床面Aに圧接して破損する恐れもある。
【0005】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、床面側の凹部の清掃を常に十分に行えるとともに、斜面の出入り何ら支障なく円滑に行え、しかも清掃位置と非清掃位置との切り換えを容易に行える清掃車両を提供することを目的としたものである。
【0006】
また請求項2記載の発明は、清掃手段の上下揺動を床面形状に追従させて自動的に行える清掃車両を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の清掃車両は、車体の下部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動自在に取り付けられ、前記本体側には、車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃作業部が設けられ、車体側と本体側との間には、本体を昇降させる昇降動装置が設けられ、この昇降動装置はシリンダー装置からなり、上方に位置されるシリンダー本体の上端部分が、車幅方向の連結ピンを介して車体側に前後揺動自在に連結され、下向きのピストンロッドの下部側に設けられた車幅方向の横ピンが、前記本体側に形成された上下方向の長孔に通されることにより、このシリンダー装置は、伸展限での非作用時に本体側が、横ピンと長孔とによる設定範囲内で昇降することを許すように構成されていることを特徴としたものである。
【0008】
したがって請求項1の発明によると、前進走行時において、清掃手段を作動させることで床面の清掃を行える。すなわち、シリンダー装置を下降作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させた際に、シリンダー装置が伸展限に達する前にブラシを床面に圧接させ、そしてシリンダー装置が伸展限に達して停止したときには、横ピンを長孔の中間に位置させた清掃位置にし得る。これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方向で強制回転させる。これにより、駆動回転するブラシを床面に対して接触させることになって、床面上のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集し得る。また、シリンダー装置を上昇作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させることで、ブラシを床面から離間させた非清掃位置にし得る。
【0009】
このような清掃作業において、床面に凹部があったときには、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させることにより、ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら移動し得、このときシリンダー装置は伸展限で非作用姿勢にあるが、長孔の中間に位置している横ピンが下降移動することで、本体の下方揺動は何ら支障なく行われ、以て凹部に対する清掃を行えることになる。また、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体を上方揺動させることになり、その際に長孔の中間に位置している横ピンが上昇移動することで、本体の上方揺動は何ら支障なく行われ、これにより底当たり力を緩衝して摺接状とし得、以て斜面の出入りを行える。しかも、本体が床面に近接した形式であったとしても、車輪(タイヤ)の磨耗によって本体が床面に圧接して破損する恐れはない。
【0010】
また本発明の請求項2記載の清掃車両は、車体の下部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動自在に取り付けられるとともに、本体の前部側には接地輪体が設けられ、この接地輪体の後方において本体側には、車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃作業部が設けられ、車体側と本体側との間には本体を昇降させる昇降動装置が設けられ、この昇降動装置はシリンダー装置からなり、上方に位置されるシリンダー本体の上端部分が、車幅方向の連結ピンを介して車体側に前後揺動自在に連結され、下向きのピストンロッドの下部側に設けられた車幅方向の横ピンが、前記本体側に形成された上下方向の長孔に通されることにより、このシリンダー装置は、伸展限での非作用時に本体側が、横ピンと長孔とによる設定範囲内で昇降することを許すように構成されていることを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項2の発明によると、シリンダー装置を下降作動させて、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させた際に、シリンダー装置が伸展限に達する前に接地輪体を床面に当接し得、以てブラシを床面に圧接し得る。これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方向で強制回転させることにより、駆動回転するブラシを床面に対して接触させることになって、床面上のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集し得る。
【0012】
このような所期の清掃作業において、シリンダー装置は伸展限で非作用姿勢にあり、そして床面に凹部があったときには、まず接地輪体が凹部内に入りながら転動し、その際に本体側が自重によって設定範囲内で車幅方向ピンの周りに自動的に下方揺動することになり、ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら追従移動し得る。また、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体側が自重に抗して設定範囲内で車幅方向ピンの周りに自動的に上方揺動することになり、底当たり力を緩衝して摺接状とし得、以て斜面の出入りを行える。
【0013】
そして本発明の請求項3記載の清掃車両は、上記した請求項1または2記載の構成において、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置を上昇作動させるとともに、清掃作業部を停止させるように構成されていることを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項3の発明によると、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置を上昇作動させて、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させることにより、ブラシを床面に対して上方へ離間し得る。これに相前後して、清掃作業部を停止し得る。
【0015】
さらに本発明の請求項4記載の清掃車両は、上記した請求項2記載の構成において、シリンダー装置のピストンロッドと本体との間には、本体を下降付勢する付勢体が設けられていることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項4の発明によると、付勢体による下降付勢力によって本体の下方揺動をより確実に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、フォークリフトに採用した状態として図1〜図6に基づいて説明する。
【0018】
図2、図3において、清掃車両の一例であるフォークリフト1は、その車体2の前部に左右一対の前車輪(車体2に対して換向動しない駆動輪)3が設けられるとともに、後部に左右一対の後車輪(換向輪)4が設けられ、そして車体2の前部で上方には運転席5が設けられている。前記車体2の前端部には上下方向で伸縮自在なマスト6が、車幅方向の連結軸7を介して前後方向に回動自在に取り付けられるとともに、前後回動を行わせるティルトシリンダー8が、車体2とマスト6との間に設けられる。
【0019】
前記マスト6は、フォークリフト1側の左右一対の外枠9と、これら外枠9に案内されて昇降自在な左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠10との間にリフトシリンダー11が設けられる。また内枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット12が設けられ、このリフトブラケット12に上下一対のフィンガーバーを介して、左右一対のフォーク13が設けられる。
【0020】
前記運転席5には、座席15や、この座席15の前方に位置されるハンドル16などが配設され、そして上方には、車体2側から立設されたフロントパイプやリヤパイプを介してヘッドガード17が配設される。さらに座席15の後方で車体2上にはカウンターウエイト18が設けられる。
【0021】
図1〜図4において、前記車体2の下部に清掃手段21が設けられている。すなわち、清掃手段21の本体22は平箱状であって、その後部から後方へ連設されたブラケット23と前記車体2の下面から垂設されたブラケット24とが車幅方向ピン25を介して連結されることで、車体2側に対して上下揺動自在に取り付けられている。
【0022】
そして本体22側には清掃作業部30が設けられている。すなわち本体22内において、前部側には車幅方向軸31を介してブラシ32が回転自在に設けられ、ここで車幅方向軸31は軸受33を介して本体22側に回転自在に支持されている。そして本体22内の後部にはブラシ駆動部(モータなど)34が設けられ、このブラシ駆動部34の出力軸と前記車幅方向軸31とは、一側部に配設された巻き掛け伝動機構35を介して連動連結されている。その際にブラシ回転方向Zは、床面Yに対して前方に向かって接触したのち上方から後方へ至るように設定されている。
【0023】
さらに、前記ブラシ32とブラシ駆動部34との間において本体22内の中央部には、ブラシ32により掻き揚げられて上部から後方へと放出されるダストWを、前部に形成された開口部36aを通して受け入れ可能なダストボックス36が設けられている。このダストボックス36の後部側には、メッシュ板37と仕切り板38とにより車幅方向の流路39が形成され、この流路39の他側部に連通されてフィルタ部40が一体に設けられ、このフィルタ部40にはフィルタ41が設けられている。
【0024】
そしてフィルタ部40に形成された開口部40aに対向されてファン42が設けられるとともに、このファン42を駆動するためのファン駆動部(モータなど)43が、前記ブラシ駆動部34に隣接して設けられている。なおファン駆動部43の部分には放出口44が形成されている。以上の31〜44などにより清掃作業部30の一例が構成される。
【0025】
前記車体2側と本体22側との間には、本体22を昇降させるシリンダー装置(昇降動装置の一例)50が設けられている。すなわちシリンダー装置50は、上方に位置されるシリンダー本体51や下向きのピストンロッド52などからなり、前記シリンダー本体51の上端部分が、車幅方向の連結ピン53を介して車体側ブラケット54に前後揺動自在に連結されている。
【0026】
そして、前記本体22の前部から前方へ本体側ブラケット55が連設され、この本体側ブラケット55には上下方向の長孔56が形成されている。また、前記ピストンロッド52の下部側には車幅方向の横ピン57が設けられ、この横ピン57が前記長孔56に通されている。これによりシリンダー装置50は、非作用時(非作動時)に本体22側が、横ピン57と長孔56とによる設定範囲内で昇降することを許すように構成されることになる。
【0027】
前記シリンダー本体51側には、取り付け部材58を介して下降限検出スイッチ59と上昇限検出スイッチ60とが上下に振り分けて配設されている。そしてピストンロッド52側には、取り付け部材61を介して下降限操作部62と上昇限操作部63とが上下に振り分けて配設されている。以上の22〜63などにより清掃手段21の一例が構成される。
【0028】
このように構成された清掃手段21においては、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置50を上昇作動させるとともに、清掃作業部30を停止させるように構成されている。
【0029】
すなわち、オペレータ(運転者)が運転席5において清掃手段21のスイッチをオフ操作したとき、または後進走行時や停止時において前進検出用のスイッチがオフ操作されたとき、さらにはブラシ32が横すべりし易い小旋回時において小旋回検出用のスイッチがオン操作されたとき、などにおいては非清掃の指示信号がコントローラ(図示せず。)に入れられる。このときコントローラからの指示によって、シリンダー装置50を上昇作動(収縮作動)させるとともに、清掃作業部30のブラシ駆動部34やファン駆動部43を停止させるように構成されている。
【0030】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を説明する。
フォークリフト1は、運転席5の座席15に座った作業者がハンドル16を操縦することで、前車輪3を正逆に駆動させて前後で走行動し得る。そしてリフト用レバーを操作してリフトシリンダー11を作動させることで、リフトブラケット12などを介して、フォーク13をマスト6に沿って昇降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。またティルト用レバーを操作しティルトシリンダー8を作動させることで、マスト6を連結軸7の周りで回動(傾倒)させ得、以てリフトブラケット12などを介してフォーク13の姿勢を変化させ得る。
【0031】
前述した走行動の際に、ハンドル16の操縦に応じて旋回される。すなわち、たとえば前進走行X時において、ハンドル16を左側へ回すことで、後車輪4を換向させて左旋回し得る。また同様にして、たとえばハンドル16を右側へ回すことで、後車輪4を換向させて右旋回し得る。
【0032】
たとえば、前述したような前進走行X時において、清掃手段21を作動させることで床面Yの清掃を行える。すなわち、オペレータが運転席5において清掃手段21のスイッチをオン操作したとき、シリンダー装置50を下降作動(伸展作動)させて、本体22を車幅方向ピン25の周りに下方揺動させる。その際に、シリンダー装置50が伸展限に達する前に、図1、図2に示すように、ブラシ32が床面Yに当接され、そして、下降限操作部62が下降限検出スイッチ59を操作し、シリンダー装置50が伸展限に達して停止されたときには、横ピン57を長孔56の中間に位置させている。
【0033】
これに相前後して清掃作業部30のブラシ駆動部34やファン駆動部43を駆動回転させる。すると図1、図4に示すように、ブラシ駆動部34における出力軸の駆動回転力を、巻き掛け伝動機構35を介して車幅方向軸31に伝達し得、以てブラシ32を所定の回転方向Zで強制回転し得る。またファン駆動部43における出力軸の駆動回転力によりファン42を強制回転し得、これによりフィルタ41から放出口44への放出流れが生じるとともに、ダストボックス36から流路39を介してフィルタ部40へ至る吸引流れが生じることになる。
【0034】
したがって、駆動回転されるブラシ32が床面Yに対して前方に向かって接触することによって、床面Y上のダスト(塵埃など)Wを掻き揚げ、そして上部から後方へと放出されるダストWを、開口部36aを通してダストボックス36により受け入れ得る。このダストボックス36内の浮遊塵埃は、ダストボックス36からメッシュ板37、流路39、フィルタ部40への吸引流れに乗って移動し、そしてフィルタ部40から開口部40aへの放出流れに乗って移動する際にフィルタ41により捕集される。なお、放出流れは放出口44を経て放出される。
【0035】
以上のような清掃作業は、たとえばフォークリフト1を前進走行Xさせながら行われる。そして、たとえば図6の(a)に示されるように、床面Yに凹部Yaがあったときには、ブラシ32が凹部Ya内に入りながら回転し、その際に本体22が車幅方向ピン25の周りで自動的に下方揺動することになり、以てブラシ32を床面Yから凹部Yaへと圧接状態を維持しながら移動し得る。このときシリンダー装置50は伸展限で非作用姿勢にあるが、長孔56の中間に位置している横ピン57が下降移動することで、本体22の下方揺動は何ら支障なく行われる。これにより凹部Yaに対する清掃を常に十分に行えることになる。
【0036】
また図6の(b)に示されるように、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部Ybに本体22が底当たりしようとしたとき、この本体22が自重に抗して、車幅方向ピン25の周りで自動的に上方揺動することになる。その際に、長孔56の中間に位置している横ピン57が上昇移動することで、本体22の上方揺動は何ら支障なく行われる。これにより底当たり力を緩衝して摺接状とし得、以て斜面の出入りを何ら支障なく円滑に行える。さらには、本体22が床面Yに近接された形式であったとしても、車輪(タイヤ)3,4の磨耗によって本体22が床面Yに圧接して破損する恐れはない。
【0037】
そして、オペレータが運転席5において清掃手段21のスイッチをオフ操作したとき、また後進走行時や停止時において前進検出用のスイッチがオフ操作されたとき、あるいはブラシ32が横すべりし易い小旋回時において小旋回検出用のスイッチがオン操作されたとき、などにおいては、各スイッチからコントローラに非清掃の指示信号が入れられる。
【0038】
すると、コントローラからの指示によって、シリンダー装置50を上昇作動(収縮作動)させて、本体22を車幅方向ピン25の周りに上方揺動させる。これにより図5に示すように、ブラシ32を床面Yに対して上方へ離間し得、以てブラシ32の磨耗を低減し得る。これに相前後して、コントローラからの指示により、清掃作業部30のブラシ駆動部34やファン駆動部41を停止し得、以てブラシ32やファン40を回転させる動力を低減し得る。
【0039】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図7、図8に基づいて説明する。
すなわち、本体22の前部から前方へ支持部材26が連設され、この支持部材26の下面側にはキャスター形式の接地輪体27が設けられている。そして、この接地輪体27の後方において、本体22側には清掃作業部30が設けられている。さらに、前記シリンダー装置50におけるピストンロッド(昇降部の一例)52の下部から連設されたブラケット28と前記支持部材(本体側)26との間には、本体22を下降付勢する圧縮ばね(付勢体の一例)29が設けられている。
【0040】
以下に、上記した第2の実施の形態における作用を説明する。
フォークリフト1の前進走行X時において、清掃手段21を作動させることで床面Yの清掃を行える。すなわち、オペレータが運転席5において清掃手段21のスイッチをオン操作したとき、シリンダー装置50を下降作動(伸展作動)させて、本体22を車幅方向ピン25の周りに下方揺動させる。その際に、シリンダー装置50が伸展限に達する前に接地輪体27が床面Yに当接され、以てブラシ32を床面Yに圧接し得る。
【0041】
そして、下降限操作部62が下降限検出スイッチ59を操作し、シリンダー装置50が伸展限に達して停止されたときには、横ピン57を長孔56の中間に位置させている。このとき、支持部材26に対してブラケット28が接近動して圧縮ばね29を圧縮させ、その圧縮付勢力によって本体22の下方揺動をより確実に行っている。
【0042】
フォークリフト1を前進走行Xさせながら清掃作業を行う際に、たとえば図8の(a)に示されるように、床面Yに凹部Yaがあったときには、まず接地輪体27が凹部Ya内に入りながら転動し、その際に本体22が車幅方向ピン25の周りで自動的に下方揺動することになり、以てブラシ32を床面Yから凹部Yaへと圧接状態を維持しながら追従移動し得る。これにより凹部Yaに対する清掃を、円滑にかつ常に十分に行えることになる。
【0043】
また図8の(b)に示されるように、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部Ybに清掃機本体Fが底当たりしようとしたとき、本体22が自重や圧縮ばね29の付勢力に抗して、車幅方向ピン25の周りで自動的に上方揺動することになる。これにより底当たり力を緩衝して摺接状とし得、以て斜面の出入りを何ら支障なく円滑に行える。
【0044】
上記した両実施の形態では、清掃車両として、フォークリフト1に清掃手段21が組み込まれた形式が示されており、これによると、たとえば建屋(工場)内外での荷役作業と清掃作業とを、同時または別々として好適に行える。しかし清掃車両としては、工場内の一定経路上で走行自在な自走台車に清掃手段21が組み込まれた形式、他の機能は有せずに清掃専用とした形式などであってもよい。
【0046】
上記した第1実施の形態では、本体22の前部側には接地輪体27が設けられた形式が示されているが、これは接地輪体27の無い形式などであってもよい。
上記した両実施の形態では、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置50を上昇作動させるとともに、清掃作業部30を停止させるように構成されているが、これは非清掃の指示信号によってシリンダー装置50を上昇作動させたとき、清掃作業部30が駆動を継続している形式などであってもよい。
【0047】
上記した第2の実施の形態では、シリンダー装置50のピストンロッド52と本体22側との間に、本体22を下降付勢する圧縮ばね(付勢体)29が設けられた形式が示されているが、これは付勢体としてウエイトや引張りばねが設けられた形式、付勢体を省略して自重のみにより下降動させる形式などであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、前進走行時において、清掃手段を作動させることで床面の清掃を行うことができる。すなわち、シリンダー装置を下降作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させた際に、シリンダー装置が伸展限に達する前にブラシを床面に圧接させ、そしてシリンダー装置が伸展限に達して停止したときには、横ピンを長孔の中間に位置させた清掃位置にできる。これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方向で強制回転させることにより、駆動回転するブラシを床面に対して接触させることになって、床面上のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集できる。また、シリンダー装置を上昇作動させ、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させることで、ブラシを床面から離間させた非清掃位置にできる。すなわち、清掃位置と非清掃位置との切り換えを容易に行うことができる。
【0049】
このような清掃作業において、床面に凹部があったときには、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させることにより、ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら移動でき、このときシリンダー装置は伸展限で非作用姿勢にあるが、長孔の中間に位置している横ピンが下降移動することで、本体の下方揺動は何ら支障なく行うことができ、以て凹部に対する清掃を常に十分に行うことができる。また、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体を上方揺動させることになり、その際に長孔の中間に位置している横ピンが上昇移動することで、本体の上方揺動は何ら支障なく行うことができ、これにより底当たり力を緩衝して摺接状にでき、以て斜面の出入りを何ら支障なく円滑に行うことができる。しかも、本体が床面に近接した形式であったとしても、車輪(タイヤ)の磨耗によって本体が床面に圧接して破損する恐れはない。
【0050】
また上記した本発明の請求項2によると、シリンダー装置を下降作動させて、本体を車幅方向ピンの周りに下方揺動させた際に、シリンダー装置が伸展限に達する前に接地輪体を床面に当接でき、以てブラシを床面に対して一定状の圧接力で常に好適に圧接できる。これに相前後して清掃作業部を駆動させ、ブラシを所定の回転方向で強制回転させることにより、駆動回転するブラシを床面に対して接触させることになって、床面上のダスト(塵埃など)を掻き揚げて捕集できる。
【0051】
このような所期の清掃作業において、シリンダー装置が伸展限で非作用姿勢にあり、そして床面に凹部があったときには、まず接地輪体が凹部内に入りながら転動し、その際に本体側が自重によって設定範囲内で車幅方向ピンの周りに自動的に下方揺動することになって、ブラシを床面から凹部へと圧接状態を維持しながら追従移動でき、以て凹部に対する清掃を円滑にかつ常に十分に行うことができる。また、斜面の出入り箇所において、上方へ凸の角部に本体が底当たりしようとしたとき、本体側が自重に抗して設定範囲内で車幅方向ピンの周りに自動的に上方揺動することになり、底当たり力を緩衝して摺接状にできて、斜面の出入りを何ら支障なく円滑に行うことができる。すなわち、清掃手段の上下揺動を床面形状に追従させて自動的に行うことができる。
【0052】
そして上記した本発明の請求項3によると、非清掃の指示信号によって、シリンダー装置を上昇作動させて、本体を車幅方向ピンの周りに上方揺動させることにより、ブラシを床面に対して上方へ離間でき、以てブラシの磨耗を低減できる。これに相前後して、清掃作業部を停止でき、以てブラシを回転させる動力などを低減できる。
【0053】
さらに上記した本発明の請求項4によると、付勢体による下降付勢力によって本体の下方揺動をより確実に行うことができるとともに、本体側の飛びはねを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、清掃車両の清掃手段部分における清掃時の一部切り欠き側面図である。
【図2】同清掃車両の側面図である。
【図3】同清掃車両の平面図である。
【図4】同清掃車両における清掃手段部分の横断平面図である。
【図5】同清掃車両の清掃手段部分における非清掃時の一部切り欠き側面図である。
【図6】同清掃車両における清掃作業を説明する要部の側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示し、清掃車両の清掃手段部分における清掃時の一部切り欠き側面図である。
【図8】同清掃車両における清掃作業を説明する要部の側面図である。
【図9】従来例を示し、清掃車両における清掃作業を説明する要部の側面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト(清掃車両)
2 車体
3 前車輪(駆動輪)
4 後車輪(換向輪)
5 運転席
6 マスト
13 フォーク
15 座席
16 ハンドル
21 清掃手段
22 本体
25 車幅方向ピン
27 接地輪体
29 圧縮ばね(付勢体)
30 清掃作業部
31 車幅方向軸
32 ブラシ
34 ブラシ駆動部
36 ダストボックス
39 流路
40 フィルタ部
41 フィルタ
42 ファン
43 ファン駆動部
50 シリンダー装置(昇降動装置)
51 シリンダー本体
52 ピストンロッド(昇降部)
56 長孔
57 横ピン
59 下降限検出スイッチ
60 上昇限検出スイッチ
W ダスト
X 前進走行
Y 床面
Ya 凹部
Yb 角部
Z ブラシ回転方向

Claims (4)

  1. 車体の下部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動自在に取り付けられ、前記本体側には、車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃作業部が設けられ、車体側と本体側との間には、本体を昇降させる昇降動装置が設けられ、この昇降動装置はシリンダー装置からなり、上方に位置されるシリンダー本体の上端部分が、車幅方向の連結ピンを介して車体側に前後揺動自在に連結され、下向きのピストンロッドの下部側に設けられた車幅方向の横ピンが、前記本体側に形成された上下方向の長孔に通されることにより、このシリンダー装置は、伸展限での非作用時に本体側が、横ピンと長孔とによる設定範囲内で昇降することを許すように構成されていることを特徴とする清掃車両。
  2. 車体の下部に清掃手段が設けられ、この清掃手段の本体は、その後部が車幅方向ピンを介して車体側に上下揺動自在に取り付けられるとともに、本体の前部側には接地輪体が設けられ、この接地輪体の後方において本体側には、車幅方向軸を介して回転自在なブラシを有する清掃作業部が設けられ、車体側と本体側との間には本体を昇降させる昇降動装置が設けられ、この昇降動装置はシリンダー装置からなり、上方に位置されるシリンダー本体の上端部分が、車幅方向の連結ピンを介して車体側に前後揺動自在に連結され、下向きのピストンロッドの下部側に設けられた車幅方向の横ピンが、前記本体側に形成された上下方向の長孔に通されることにより、このシリンダー装置は、伸展限での非作用時に本体側が、横ピンと長孔とによる設定範囲内で昇降することを許すように構成されていることを特徴とする清掃車両。
  3. 非清掃の指示信号によって、シリンダー装置を上昇作動させるとともに、清掃作業部を停止させるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の清掃車両。
  4. シリンダー装置のピストンロッドと本体との間には、本体を下降付勢する付勢体が設けられていることを特徴とする請求項2記載の清掃車両。
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