JP2003073242A - 脱色剤組成物及び染毛剤組成物 - Google Patents
脱色剤組成物及び染毛剤組成物Info
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Abstract
きる脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供する。 【解決手段】 脱色剤組成物及び染毛剤組成物は、第1
剤と第2剤から構成されている。脱色剤組成物は、第1
剤中にアルカノールアミン及び水飴とはちみつの少なく
とも一方を含有し、第2剤中に酸化剤を含有している。
染毛剤組成物は、第1剤中にアルカノールアミン、染料
及び水飴とはちみつの少なくとも一方を含有し、第2剤
中に酸化剤を含有している。アルカノールアミンは、十
分な明度を毛髪に付与するためにモノエタノールアミン
であることが好ましい。そして、脱色剤組成物及び染毛
剤組成物は、仕上り後の毛髪の感触をさらに良好にする
ため、第1剤と第2剤の少なくとも一方にカチオン性界
面活性剤を含有することが好ましい。
Description
感触を良好にすることができる脱色剤組成物及び染毛剤
組成物に関するものである。
剤を含有している。このアルカリ剤として一般的にはア
ンモニアが配合されているが、このアンモニアには刺激
臭がある。そこで、アンモニアの代わりとしてモノエタ
ノールアミン等のアルカノールアミンを含有させてアン
モニアの含有量を減らすことによって刺激臭を低減させ
る試みがなされている。
染料中間体及びアルカリ剤としてのアンモニアを含有す
る第1剤と、酸化剤を含有する第2剤とからなる二剤型
の酸化染毛剤として知られている。前記脱色剤組成物と
同様に、アンモニアに基づく刺激臭を低減するために、
第1剤中のアンモニアの代わりとしてモノエタノールア
ミン等のアルカノールアミンが含有されることがある。
の脱色剤組成物及び染毛剤組成物において、アルカノー
ルアミンを配合した場合、このアルカノールアミンは、
アンモニアと比較して揮発性が低いため、アンモニアよ
り毛髪に残留しやすい。従って、毛髪に残留したアルカ
ノールアミンによって、仕上り後の毛髪の感触が悪化す
るという問題があった。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、仕上り後の毛髪の感触を良好にすることが
できる脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供することに
ある。
めに請求項1に記載の発明の脱色剤組成物では、第1剤
及び第2剤を混合して使用される二剤型の脱色剤組成物
であって、第1剤にはアルカノールアミン及び水飴とは
ちみつの少なくとも一方を含有し、第2剤には酸化剤を
含有するものである。
は、第1剤、第2剤及び第3剤を混合して使用される三
剤型の脱色剤組成物であって、第1剤にはアルカノール
アミンを含有し、第2剤には酸化剤を含有し、第3剤に
は水飴とはちみつの少なくとも一方を含有するものであ
る。
は、第1剤及び第2剤を混合して使用される二剤型の染
毛剤組成物であって、第1剤にはアルカノールアミン、
染料及び水飴とはちみつの少なくとも一方を含有し、第
2剤には酸化剤を含有するものである。
は、第1剤、第2剤及び第3剤を混合して使用される三
剤型の染毛剤組成物であって、第1剤にはアルカノール
アミン及び染料を含有し、第2剤には酸化剤を含有し、
第3剤には水飴とはちみつの少なくとも一方を含有する
ものである。
は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記
アルカノールアミンがモノエタノールアミンであるもの
である。
は、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の発明
において、さらに、前記第1剤と第2剤の少なくとも一
方にカチオン性界面活性剤を含有するものである。
は、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の発明
において、さらに、前記第1剤に0.98重量%以下の
揮発性アルカリ剤を含有するものである。
の第1の実施形態について説明する。
にアルカノールアミン及び水飴とはちみつの少なくとも
一方を含有し、第2剤に酸化剤を含有するものである。
これらの第1剤と第2剤は混合されて毛髪の脱色に使用
される。 [第1剤]本実施形態における第1剤は、アルカノール
アミンを含有し、水飴とはちみつの少なくとも一方を含
有するものである。その他、カチオン性界面活性剤、揮
発性アルカリ剤、水等が配合されている。この第1剤
は、液状、乳液状等の毛髪に適用可能な形態で使用さ
れ、毛髪を脱色するときには第2剤と混合される。
る酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を付
与するために配合される。アルカノールアミンの具体例
としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリ
プロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,
3−プロパンジオール等が挙げられる。これらの中で
も、毛髪に明度を付与する効果が高いことからモノエタ
ノールアミンが好ましい。
合量は、好ましくは1.0〜12.0重量%、さらに好
ましくは2.0〜10.0重量%、特に好ましくは5.
0〜9.0重量%である。この配合量が1.0重量%未
満では酸化剤の作用を十分に促進することができない。
一方、12.0重量%を超えて配合すると、仕上り後に
毛髪の感触が悪化しやすい。
て仕上り後の毛髪の感触を良好にするために配合され
る。水飴は、澱粉の加水分解中に生成する中間的生成物
であり、糖類の混合物である。この原料となる澱粉は、
とうもろこし澱粉、馬鈴薯澱粉等、特に限定されない。
そして、水飴には水素添加により還元した還元水飴も含
まれるが、還元水飴よりも非還元水飴の方が毛髪の感触
を良好にする効果に優れるため、非還元水飴の方が好ま
しい。水飴の形状は、液状、粉末状等、特に限定されな
い。
の分泌物、及び植物の生組織上で植物の汁液を吸う昆虫
の分泌物からミツバチによって生成されたものである。
その密源となる植物はアカシア、レンゲ、ナタネ、ミカ
ン等特に限定されない。その形状は、液状のもの又は結
晶化しているもの、あるいは両者の混合物である。
中における配合量は、好ましくは0.1〜5.0重量
%、より好ましくは0.3〜3.0重量%、さらに好ま
しくは0.5〜1.5重量%である。この配合量が0.
1重量%未満では毛髪の感触を良好にする効果が十分に
得られない。一方、5.0重量%を超えると毛髪にべた
つきが生じやすい。
の感触をより良好にするために配合される。カチオン性
界面活性剤の具体例としては、塩化アルキルトリメチル
アンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、
塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルト
リメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアン
モニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化
ジアルキルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン
脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ス
テアリルトリメチルアンモニウムサッカリン等の第4級
アンモニウム塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤
の第1剤中における配合量は、好ましくは0.01〜1
0.0重量%、より好ましくは、0.1〜5.0重量
%、さらに好ましくは0.2〜2.0重量%である。こ
の配合量が0.01重量%未満では毛髪の感触に対する
効果が十分に得られない。一方、10.0重量%を超え
ると毛髪にべたつきが生じやすい。
することによって、より毛髪に明度を付与するために配
合される。この揮発性アルカリ剤は、常温で揮発性を示
すアルカリ剤を意味する。揮発性アルカリ剤の具体例と
してはアンモニア等が挙げられる。アンモニアを配合す
る際は、好ましくはアンモニア水として配合される。
おいてアンモニア換算で好ましくは0.08〜0.98
重量%、さらに好ましくは0.42〜0.84重量%、
最も好ましくは0.56〜0.73重量%である。この
配合量が0.08重量%未満では毛髪の明度に対する効
果が十分に得られない。一方、0.98重量%を超えて
配合すると第1剤に刺激臭が生じやすい。
加成分として、カチオン性界面活性剤以外の界面活性
剤、アルカノールアミン及び揮発性アルカリ剤以外のア
ルカリ剤、高級アルコール、油性成分、糖類、多価アル
コール、アルキルグリセリルエーテル、天然又は合成の
高分子、防腐剤、チオグリコール酸塩、チオグリコール
酸のエステル、メルカプト化合物、亜硫酸塩、亜硫酸水
素塩、還元剤、キレート剤、安定剤、pH調整剤、抗菌
剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、特開200
0−344629号公報に記載されている香料、紫外線
吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(1991年6
月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少
なくとも一種を配合してもよい。その他の添加成分の配
合量は、脱色剤組成物の常法に従って決定される。
しては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤
及び両性界面活性剤が挙げられる。これらの中でも第1
剤に安定性を付与する効果に優れる非イオン性界面活性
剤が好ましい。
エーテル型非イオン性界面活性剤及びエステル型非イオ
ン性界面活性剤等が挙げられる。エーテル型非イオン性
界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、PO
Eという)セチルエーテル、POEステアリルエーテ
ル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテ
ル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシル
エーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソ
ステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、
POEオクチルフェニルエーテル等が挙げられる。
は、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン
酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタ
ン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸
POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリ
ン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイ
ン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソル
ビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソル
ビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコー
ル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラ
ウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン
酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自
己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸
ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイ
ン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパ
ルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、シ
ョ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、
モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカ
グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げ
られる。
配合量は、好ましくは5.0〜50.0重量%、さらに
好ましくは10.0〜40.0重量%、特に好ましくは
15.0〜30.0重量%である。この配合量が5.0
重量%未満では、第1剤に安定性を十分に付与すること
ができない。一方、50.0重量%を越えると、脱色性
が低下しやすい。
以外のアルカリ剤の具体例としては、有機アミン類、無
機アルカリ、ハロゲン化アンモニウム、無機酸系アンモ
ニウム塩及び有機酸系アンモニウム塩からなるアンモニ
ウム塩類等が挙げられる。有機アミン類としては、グア
ニジン等、無機アルカリとしては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げ
られる。ハロゲン化アンモニウムとしては、アルギニ
ン、リジン等の塩基性アミノ酸及びそれらの塩、塩化ア
ンモニウム等が挙げられる。無機酸系アンモニウム塩と
しては、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、硫
酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素アン
モニウム等、有機酸系アンモニウム塩としては、乳酸ア
ンモニウム、クエン酸アンモニウム、グリコール酸アン
モニウム等が挙げられる。
ル、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル類、シリコ
ーン類、脂肪酸等が挙げられる。高級アルコールとして
は、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアル
コール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノー
ル、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。油脂類
としては、アボカド油、ホホバ油、マカデミアンナッツ
油、オリーブ油のグリセライド等、ロウ類としては、ミ
ツロウ、ラノリン等が挙げられる。炭化水素類として
は、流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィ
ン、スクワラン等、エステル類としては、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等が挙げ
られる。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性
シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合
シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙げられる。脂
肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヒドロキ
システアリン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸、
リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
ソルビトール、マルトース等、多価アルコールとして
は、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
ジプロピレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコー
ル、キミルアルコール等、天然又は合成の高分子として
は、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタン
ガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸等が挙げ
られる。防腐剤としては、パラベン等、チオグリコール
酸塩としては、チオグリコール酸アンモニウム、チオグ
リコール酸ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノー
ルアミン等、チオグリコール酸のエステルとしては、グ
リセリンチオグリコレート等、メルカプト化合物として
は、システイン、及びその塩酸塩、N−アセチル−L−
システイン等のシステイン塩、チオグリセロール、チオ
乳酸、チオリンゴ酸、システアミン等が挙げられる。亜
硫酸塩としては、亜硫酸、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸
ナトリウム等、亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素アン
モニウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。還元
剤としては、チオ硫酸、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫
酸塩等、キレート剤としては、EDTA−Na、エチレ
ンジアミンヒドロキシエチル三酢酸ナトリウム・2水和
物等が挙げられる。安定剤としては、フェナセチン、8
−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナ
トリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等、pH
調整剤としては、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳
酸、酒石酸等、抗菌剤としては、エタノール等が挙げら
れる。
性乳化液とするとともに、第1剤の刺激臭を低減するた
めに適量配合される。 [第2剤]本実施形態における第2剤は、酸化剤を含有
し、その他の添加成分としてカチオン性界面活性剤、水
等を含有している。この第2剤は、液状、乳液状等の毛
髪に適用可能な形態で使用され、毛髪を脱色するときに
は第1剤と混合される。
するために配合される。酸化剤の具体例としては、過酸
化水素等が挙げられる。第1剤と第2剤を混合した混合
液中における酸化剤の含有量は好ましくは0.1〜5.
0重量%、さらに好ましくは1.0〜3.0重量%であ
る。この含有量が0.1重量%未満ではメラニンを十分
に脱色することができない。一方、5.0重量%を超え
ると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
記載の機能発現のために配合される。カチオン性界面活
性剤の具体例は第1剤と同じである。カチオン性界面活
性剤の第2剤中における配合量は、好ましくは1.5重
量%以下、さらに好ましくは1.0重量%以下、特に好
ましくは0.3重量%以下である。1.5重量%を超え
て配合しても毛髪の感触のそれ以上の向上は望めない。
その他の成分として、上記した第1剤に配合されうるそ
の他の添加成分の中から選ばれる少なくとも一種を第2
剤中に配合してもよい。
は、上記の第1剤と同じものが用いられる。界面活性剤
の種類は、第2剤に安定性を付与することから、非イオ
ン性界面活性剤であることが好ましい。非イオン性界面
活性剤の第2剤中における配合量は、好ましくは10.
0重量%以下、さらに好ましくは8.5重量%以下、特
に好ましくは8.0重量%以下である。10.0重量%
を超えて配合しても安定性のそれ以上の向上は望めな
い。
3〜5がより好ましい。 [混合液]第1剤と第2剤は、混合調製して混合液とし
て使用される。第1剤と第2剤の混合比率は、重量比で
好ましくは4:1〜1:5、さらに好ましくは2:1〜
1:4、最も好ましくは1:2である。
つ、界面活性剤等を水に溶解させることにより、第1剤
が得られる。そして、この第1剤を酸化剤を含有する第
2剤と混合した後に毛髪に施すと、水飴又は、はちみつ
の保湿性により、仕上り後の毛髪の乾燥を防ぐことがで
きる。
にカチオン性界面活性剤を配合することにより、仕上り
後の毛髪に潤滑性を持たせることができる。以上詳述し
た第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮され
る。
ては、第1剤中に水飴及びはちみつの少なくとも一方を
含有している。この構成によれば、水飴及びはちみつの
保湿性によって、毛髪の乾燥を防ぐことにより、仕上り
後の毛髪の感触を良好にすることができる。
ては、アルカノールアミンとしてモノエタノールアミン
を含有している。これにより、良好な明度を毛髪に付与
することができる。
ては、第1剤と第2剤の少なくとも一方にカチオン性界
面活性剤を含有している。この構成によれば、毛髪に潤
滑性を持たせることにより、仕上り後の毛髪の感触をよ
り良好にすることができる。
ては、さらに、第1剤中に0.98重量%以下の揮発性
アルカリ剤を含有している。これによって、より良好な
明度を毛髪に付与することができる。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態につ
いて説明する。
にアルカノールアミンを含有し、第2剤に酸化剤を含有
し、第3剤に水飴とはちみつの少なくとも一方を含有す
るものである。これらの第1剤、第2剤及び第3剤は混
合されて毛髪の脱色に使用される。 [第1剤]本実施形態における第1剤は、上記の第1の
実施形態における第1剤から水飴とはちみつを除いたも
のが用いられる。 [第2剤]本実施形態における第2剤は、上記の第1の
実施形態における第2剤と同じものが用いられる。 [第3剤]本実施形態における第3剤は、水飴とはちみ
つの少なくとも一方を含有し、その他の添加成分として
エタノール、水等を含有している。この第3剤は、液
状、乳液状等の毛髪に適用可能な形態で使用され、毛髪
を脱色するときには第1剤及び第2剤と混合される。
における第1剤と同じものが用いられる。水飴とはちみ
つの少なくとも一方の第3剤中における配合量は、好ま
しくは5.0〜50.0重量%、より好ましくは8.0
〜30.0重量%、さらに好ましくは10.0〜15.
0重量%である。この配合量が5.0重量%未満では毛
髪の感触を良好にする効果が十分に得られない。一方、
50.0重量%を超えると毛髪にべたつきが生じやす
い。
も一方の溶媒及び抗菌剤として配合される。エタノール
の配合量は、5.0〜50.0重量%が好ましい。この
配合量が5.0%未満では、十分な抗菌効果が得られに
くい。一方、50.0重量%を超えて配合しても抗菌性
に対してそれ以上の効果が得られないとともに、経済性
が低下する。
溶媒として適量配合される。その他の添加成分として上
記第1の実施形態の第1剤に記載のカチオン性界面活性
剤及びその他の添加成分の中から選ばれる少なくとも一
種を第3剤中に配合してもよい。 [混合液]これらの第1剤、第2剤及び第3剤は用時に
混合されるが、そのときの第1剤と第2剤の混合割合
は、重量比で好ましくは4:1〜1:5、より好ましく
は2:1〜1:4、最も好ましくは1:2である。ま
た、第2剤と第3剤の混合割合は、重量比で好ましくは
2:1〜50:1、より好ましくは5:1〜40:1、
さらに好ましくは10:1〜30:1、最も好ましくは
20:1である。
エタノール、水等に溶解することにより第3剤が得られ
る。このとき、水飴とはちみつの少なくとも一方は第3
剤中に含有されているため、保存する際に第1剤及び第
2剤の成分の影響を受けることがない。
を使用時まで安定な状態で保存することができる。 (第3の実施形態)次に、本発明の第3の実施形態につ
いて説明する。
にアルカノールアミン、染料及び水飴とはちみつの少な
くとも一方を含有し、第2剤に酸化剤を含有するもので
ある。これらの第1剤と第2剤は混合されて毛髪の染色
に使用される。 [第1剤]本実施形態における第1剤は、アルカノール
アミン、染料及び水飴とはちみつの少なくとも一方を含
有するものである。その他、カチオン性界面活性剤、揮
発性アルカリ剤、水等が配合されている。この第1剤
は、液状、乳液状等の毛髪に適用可能な形態で使用さ
れ、毛髪を染色するときには第2剤と混合される。
つの少なくとも一方、カチオン性界面活性剤及び水に関
しては、第1の実施形態の第1剤に記載した配合目的、
具体例及び配合量と同様なのでそれらの説明を省略す
る。
る。染料の具体例としては、酸化染料中間体、直接染料
等が挙げられる。なお、酸化染料中間体は、酸化剤によ
り酸化されることによって毛髪を染色する。酸化染料中
間体としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノー
ル類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノール
類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、
N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン
類、及びそれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩類等が
挙げられる。これらの中でも、染毛力が強いことからパ
ラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジ
アミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,
4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェ
ニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジア
ミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフ
ェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン
酸、及びそれらの塩類が好ましい。これらの酸化染料中
間体は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせ
て配合してもよい。染料の第1剤中における配合量は好
ましくは0.01〜15.0重量%である。この配合量
が0.01重量%未満では十分な染毛力は得られにく
い。一方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上
の染毛力は得られにくい。
たときには、酸化染料中間体の第1剤中における配合量
は好ましくは0.01〜15.0重量%、さらに好まし
くは0.1〜10.0重量%である。この配合量が0.
01重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一
方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛
力は得られにくい。さらに、0.01〜10.0重量%
の酸化染料中間体と0.001〜15.0重量%の直接
染料とを配合することにより、染め上がり及び染色性を
より向上させることができる。
能に加えて、毛髪を膨潤させて染料及び第2剤中に含有
する酸化剤を毛髪に浸透しやすくするために配合され
る。アルカノールアミンの具体例及び配合量は、第1の
実施形態の第1剤と同じである。この配合量が2.0重
量%未満では毛髪を十分に膨潤することができないとと
もに、酸化剤の作用を十分に促進することができない。
一方、7.0重量%を超えて配合すると、仕上り後に毛
髪の感触が悪化しやすい。
て、毛髪を膨潤させて染料及び酸化剤を毛髪に浸透しや
すくするために配合される。揮発性アルカリ剤の具体例
及び配合量は第1の実施形態の第1剤と同じである。こ
の配合量がアンモニア換算で0.08重量%未満では毛
髪を十分に膨潤することができないとともに、酸化剤の
作用を十分に促進することができない。一方、0.98
重量%を超えて配合すると第1剤に刺激臭が生じやす
い。
加成分として、第1の実施形態の第1剤に挙げた成分の
他に、天然色素及び顔料を配合してもよい。その他の添
加成分の配合量は、染毛剤組成物の常法に従って決定さ
れる。 [第2剤]本実施形態における第2剤は、上記の第1の
実施形態における第2剤と同じものが用いられる。
中間体等の染料を酸化するために混合される。酸化剤の
具体例及び含有量は第1の実施形態の第2剤と同じであ
る。この含有量が0.1重量%未満ではメラニンを十分
に脱色することができないとともに、染料を十分に酸化
することができない。一方、5.0重量%を超えると、
毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。 [混合液]第1剤と第2剤は、混合調製して混合液とし
て使用される。第1剤と第2剤の混合比率は、上記第1
の実施形態における混合液と同じである。
料として酸化染料中間体が配合されることにより、毛髪
を種々の色調に染色することができるとともに良好な染
毛性を得ることができる。 (第4の実施形態)次に、本発明の第4の実施形態につ
いて説明する。
にアルカノールアミン及び染料を含有し、第2剤に酸化
剤を含有し、第3剤に水飴とはちみつの少なくとも一方
を含有するものである。これらの第1剤、第2剤及び第
3剤は混合されて毛髪の染色に使用される。 [第1剤]本実施形態における第1剤は、上記の第3の
実施形態における第1剤から水飴とはちみつを除いたも
のが用いられる。 [第2剤]本実施形態における第2剤は、上記の第3の
実施形態における第2剤と同じものが用いられる。 [第3剤]本実施形態における第3剤は、上記の第2の
実施形態における第3剤と同じものが用いられる。 [混合液]これらの第1剤、第2剤及び第3剤は、用時
に混合される。そのときの第1剤と第2剤の混合割合及
び第2剤と第3剤の混合割合は、上記の第2の実施形態
における混合液と同じである。
態をさらに具体的に説明する。 (実施例1〜10及び比較例1〜3)表1に示すよう
に、二剤型の脱色剤組成物として第1剤及び第2剤を調
製した後、第2剤はリン酸を添加してpH3に調整し
た。次に、第1剤及び第2剤を1:2の割合で混合し
た。なお、表1における数値は重量%を示す。また、表
中のPOEに付随するカッコ内の数値はエチレンオキシ
ドの平均付加モル数を示す。
を混合した後に毛束に塗布した。そして、脱色剤組成物
及び脱色処理後の毛束について、下記の(1)〜(3)
の項目に関して評価を行った。その評価結果を表2に示
す。
激臭がほとんどない(○)、刺激臭がややある(△)及
び刺激臭がある(×)の4段階で官能評価した。
て、優れた明度(◎)、良好な明度(○)、明度がやや
不十分(△)及び明度が不十分(×)の4段階で官能評
価した。
(◎)、良(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4
段階で官能評価した。
激臭、明度及び感触のいずれについても良好であった。
これに対し、比較例1及び比較例2では水飴とはちみつ
の少なくとも一方が配合されていないため、感触がやや
不良又は不良であった。比較例3では水飴と同じ糖類で
あるマルトースを配合したが感触がやや不良であった。 (実施例11〜20及び比較例4〜6)表3に示すよう
に、二剤型の染毛剤組成物として第1剤及び第2剤を調
製し、第2剤はリン酸を添加してpH3に調整した。次
に、第1剤及び第2剤を1:2の割合で混合した。な
お、表3における数値は重量%を示す。また、表中のP
OEに付随するカッコ内の数値はエチレンオキシドの平
均付加モル数を示す。
混合した後に毛束に塗布した。そして、染毛剤組成物及
び染毛処理後の毛束について、上記実施例1〜10に記
載の(1)〜(3)の項目及び下記の(4)の項目につ
いての評価結果を表4に示す。
色性について優れた染色性(◎)、良好な染色性
(○)、やや染色性が劣る(△)及びかなり染色性が劣
る(×)の4段階で官能評価した。
刺激臭、明度、感触及び染色性のいずれについても良好
であった。これに対し、比較例4及び比較例5では水飴
とはちみつの少なくとも一方が配合されていないため、
感触がやや不良又は不良であった。比較例6では水飴と
同じ糖類であるマルトースを配合したが感触がやや不良
であった。 (実施例21〜30及び比較例7〜9)表5に示すよう
に、三剤型の脱色剤組成物として第1剤、第2剤及び第
3剤を調製した後、第2剤はリン酸を添加してpH3に
調整した。次に、第1剤、第2剤及び第3剤を1:2:
0.1の割合で混合した。なお、表5における数値は重
量%を示す。また、表中のPOEに付随するカッコ内の
数値はエチレンオキシドの平均付加モル数を示す。
び第3剤を混合した後に毛束に塗布した。そして、脱色
剤組成物及び脱色処理後の毛束について、上記実施例1
〜10に記載の(1)〜(3)の項目についての評価結
果を表6に示す。
刺激臭、明度及び感触のいずれについても良好であっ
た。これに対し、比較例7及び比較例8では水飴とはち
みつの少なくとも一方が配合されていないため、感触が
やや不良又は不良であった。比較例9では水飴と同じ糖
類であるマルトースを配合したが感触がやや不良であっ
た。 (実施例31〜40及び比較例10〜12)表7に示す
ように、三剤型の染毛剤組成物として第1剤、第2剤及
び第3剤を調製し、第2剤はリン酸を添加してpH3に
調整した。次に、第1剤、第2剤及び第3剤を1:2:
0.1の割合で混合した。なお、表7における数値は重
量%を示す。また、表中のPOEに付随するカッコ内の
数値はエチレンオキシドの平均付加モル数を示す。
び第3剤を混合した後に毛束に塗布した。そして、染毛
剤組成物及び染毛処理後の毛束について、上記実施例1
〜10に記載の(1)〜(3)の項目及び上記実施例1
1〜20に記載の(4)の項目についての評価結果を表
8に示す。
刺激臭、明度、感触及び染色性のいずれについても良好
であった。これに対し、比較例10及び比較例11では
水飴とはちみつの少なくとも一方が配合されていないた
め、感触がやや不良又は不良であった。比較例12では
水飴と同じ糖類であるマルトースを配合したが感触がや
や不良であった。
構成することもできる。 ・ 第2の実施形態の脱色剤組成物及び第4の実施形態
の染毛剤組成物において、水飴とはちみつの少なくとも
一方は第3剤中に配合されているが、第3剤中に加えて
第1剤中にも水飴とはちみつの少なくとも一方が配合さ
れていてもよい。
てでなく、染毛剤等で染められた髪を元の色に戻すこと
を目的とする毛髪脱染剤として用いてもよい。次に、上
記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記
載する。
タノールアミンである請求項1又は請求項2に記載の脱
色剤組成物。この構成によれば、良好な明度を毛髪に付
与することができる。
とも一方にカチオン性界面活性剤を含有することを特徴
とする請求項1、請求項2又は上記(1)に記載の脱色
剤組成物。この構成によれば、仕上り後の毛髪の感触を
さらに良好にすることができる。
以下の揮発性アルカリ剤を含有する請求項1、請求項
2、上記(1)又は上記(2)に記載の脱色剤組成物。
この構成によれば、十分な明度を毛髪に付与することが
できる。
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の脱色剤組成物及び請求項3に記載の発明の染毛剤組
成物によれば、仕上り後の毛髪の感触を良好にすること
ができる。
請求項4に記載の発明の染毛剤組成物によれば、請求項
1又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、水飴とは
ちみつの少なくとも一方を使用時まで安定な状態で保存
することができる。
れば、請求項3又は請求項4に記載の発明の効果に加え
て、良好な明度を毛髪に付与することができる。請求項
6に記載の発明の染毛剤組成物によれば、請求項3から
請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、仕
上り後の毛髪の感触をより良好にすることができる。
れば、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、より良好な明度を毛髪に付与すること
ができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1剤及び第2剤を混合して使用される
二剤型の脱色剤組成物であって、 第1剤にはアルカノールアミン及び水飴とはちみつの少
なくとも一方を含有し、第2剤には酸化剤を含有するこ
とを特徴とする脱色剤組成物。 - 【請求項2】 第1剤、第2剤及び第3剤を混合して使
用される三剤型の脱色剤組成物であって、 第1剤にはアルカノールアミンを含有し、第2剤には酸
化剤を含有し、第3剤には水飴とはちみつの少なくとも
一方を含有することを特徴とする脱色剤組成物。 - 【請求項3】 第1剤及び第2剤を混合して使用される
二剤型の染毛剤組成物であって、 第1剤にはアルカノールアミン、染料及び水飴とはちみ
つの少なくとも一方を含有し、第2剤には酸化剤を含有
することを特徴とする染毛剤組成物。 - 【請求項4】 第1剤、第2剤及び第3剤を混合して使
用される三剤型の染毛剤組成物であって、 第1剤にはアルカノールアミン及び染料を含有し、第2
剤には酸化剤を含有し、第3剤には水飴とはちみつの少
なくとも一方を含有することを特徴とする染毛剤組成
物。 - 【請求項5】 前記アルカノールアミンがモノエタノー
ルアミンである請求項3又は請求項4に記載の染毛剤組
成物。 - 【請求項6】 さらに、前記第1剤と第2剤の少なくと
も一方にカチオン性界面活性剤を含有することを特徴と
する請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の染毛
剤組成物。 - 【請求項7】 さらに、前記第1剤に0.98重量%以
下の揮発性アルカリ剤を含有する請求項3から請求項6
のいずれか一項に記載の染毛剤組成物。
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---|---|---|---|---|
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JP2009149647A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | L'oreal Sa | 特定の有機アミンの存在下における明色化直接染色または酸化染色の方法、そのためのデバイスおよび無水組成物 |
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