JP2003072543A - 鉄道車両 - Google Patents
鉄道車両Info
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- JP2003072543A JP2003072543A JP2001269634A JP2001269634A JP2003072543A JP 2003072543 A JP2003072543 A JP 2003072543A JP 2001269634 A JP2001269634 A JP 2001269634A JP 2001269634 A JP2001269634 A JP 2001269634A JP 2003072543 A JP2003072543 A JP 2003072543A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】直線路でも乗り心地のよい車体傾斜装置を提供
する。 【解決手段】台車枠4の上に空気ばね5を介して車体8
を支持する。車体8の幅方向に沿って台車枠4にトーシ
ョンバー11を設ける。トーションバーは回転自在であ
る。トーションバー11の両端にレバー13,13を設
け、レバー13,13と車体8とをリンク15,15で
連結する。リンク15とレバー13との連結点に非線形
特性の緩衝ゴム30を配置する。緩衝ゴム30の筒部3
1はリンク15に結合されている。緩衝ゴム30のピン
32はレバー13に固定している。緩衝ゴム30は、台
車7の幅方向から力がかかった当初は、台車7の走行方
向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなるよう
に設けたものである。曲線路では車体8を傾斜させる。
直線路で台車7が幅方向に移動すれば、緩衝ゴム30が
その移動の衝撃を緩和するので、乗り心地を向上でき
る。
する。 【解決手段】台車枠4の上に空気ばね5を介して車体8
を支持する。車体8の幅方向に沿って台車枠4にトーシ
ョンバー11を設ける。トーションバーは回転自在であ
る。トーションバー11の両端にレバー13,13を設
け、レバー13,13と車体8とをリンク15,15で
連結する。リンク15とレバー13との連結点に非線形
特性の緩衝ゴム30を配置する。緩衝ゴム30の筒部3
1はリンク15に結合されている。緩衝ゴム30のピン
32はレバー13に固定している。緩衝ゴム30は、台
車7の幅方向から力がかかった当初は、台車7の走行方
向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなるよう
に設けたものである。曲線路では車体8を傾斜させる。
直線路で台車7が幅方向に移動すれば、緩衝ゴム30が
その移動の衝撃を緩和するので、乗り心地を向上でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道車両において、
曲線走行時の乗り心地の向上のために、車体を傾斜させ
る装置に関する。
曲線走行時の乗り心地の向上のために、車体を傾斜させ
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体傾斜装置として、USP43241
87のように、トーションバーを用いたものがある。こ
れは、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該台車に
回転自在に設置し、該トーションバーの両端部にそれぞ
れレバーを有し、それぞれの前記レバーの端部と前記車
体とをリンクを介してそれぞれ連結したものである。一
方の前記レバーと一方の前記リンクとの連結点から他方
の前記レバーと他方の前記リンクとの連結点までの距離
は、前記一方のリンクの他端と前記車体との連結点から
前記他方のリンクの他端と前記車体との連結点までの距
離よりも大きい。
87のように、トーションバーを用いたものがある。こ
れは、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該台車に
回転自在に設置し、該トーションバーの両端部にそれぞ
れレバーを有し、それぞれの前記レバーの端部と前記車
体とをリンクを介してそれぞれ連結したものである。一
方の前記レバーと一方の前記リンクとの連結点から他方
の前記レバーと他方の前記リンクとの連結点までの距離
は、前記一方のリンクの他端と前記車体との連結点から
前記他方のリンクの他端と前記車体との連結点までの距
離よりも大きい。
【0003】これによれば、曲線路を通過時の遠心力に
よって車体に遠心力が作用し、曲線路の内側のリンクの
傾斜が小さくなり、外側の傾斜が大きくなり、車体を傾
斜させる。このため、曲線路の内側に車体の重心が移動
するので、外側の車輪にかかる力の増加を防止でき、安
全にできる。
よって車体に遠心力が作用し、曲線路の内側のリンクの
傾斜が小さくなり、外側の傾斜が大きくなり、車体を傾
斜させる。このため、曲線路の内側に車体の重心が移動
するので、外側の車輪にかかる力の増加を防止でき、安
全にできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記技術によれば、曲
線路の外側の車輪にかかる力の増加を防止でき、安全に
できる。
線路の外側の車輪にかかる力の増加を防止でき、安全に
できる。
【0005】しかし、種々なシミュレーションによれ
ば、前記傾斜装置の設置によって乗り心地を悪化させる
ことが判明した。これは直線路を走行する場合に、軌道
の狂い等によって、車体にローリング運動が発生し、乗
り心地を低下させるものと考えられる。軌道の狂い等に
よって、台車に左右動が発生した場合、または車体に左
右動およびヨーイングが発生した場合に、傾斜装置によ
って、車体のローリング運動に変換され、乗り心地を悪
化させる、と考えられる。
ば、前記傾斜装置の設置によって乗り心地を悪化させる
ことが判明した。これは直線路を走行する場合に、軌道
の狂い等によって、車体にローリング運動が発生し、乗
り心地を低下させるものと考えられる。軌道の狂い等に
よって、台車に左右動が発生した場合、または車体に左
右動およびヨーイングが発生した場合に、傾斜装置によ
って、車体のローリング運動に変換され、乗り心地を悪
化させる、と考えられる。
【0006】軌道の狂いとは、レール間隔が正規でな
い、一対のレールの高さが左右で異なる、等である。
い、一対のレールの高さが左右で異なる、等である。
【0007】本発明は、直線路でも乗り心地のよい車体
傾斜装置を提供することを目的とする。
傾斜装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は次の手段で達
成できる。
成できる。
【0009】第1の手段は、台車にばねを介して車体が
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該
台車に回転自在に設置しており、該トーションバーの両
端部にそれぞれレバーを有し、それぞれの前記レバーの
端部と前記車体とをリンクを介してそれぞれ連結してお
り、前記トーションバーから前記車体までの経路中に、
非線形特性の緩衝ゴムを設けており、前記緩衝ゴムは、
前記幅方向から力がかかった当初は、前記台車の走行方
向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなるよう
に設けたものであること、を特徴とする。
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該
台車に回転自在に設置しており、該トーションバーの両
端部にそれぞれレバーを有し、それぞれの前記レバーの
端部と前記車体とをリンクを介してそれぞれ連結してお
り、前記トーションバーから前記車体までの経路中に、
非線形特性の緩衝ゴムを設けており、前記緩衝ゴムは、
前記幅方向から力がかかった当初は、前記台車の走行方
向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなるよう
に設けたものであること、を特徴とする。
【0010】第2の手段は、台車にばねを介して車体が
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを前
記車体に回転自在に設置しており、該トーションバーの
両端部にそれぞれレバーを有し、それぞれの前記レバー
の端部と前記台車とをリンクを介してそれぞれ連結して
おり、前記トーションバーから前記台車までの経路中
に、非線形特性の緩衝ゴムを設けており、前記緩衝ゴム
は、前記幅方向から力がかかった当初は、前記台車の走
行方向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなる
ように設けたものであること、を特徴とする。
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを前
記車体に回転自在に設置しており、該トーションバーの
両端部にそれぞれレバーを有し、それぞれの前記レバー
の端部と前記台車とをリンクを介してそれぞれ連結して
おり、前記トーションバーから前記台車までの経路中
に、非線形特性の緩衝ゴムを設けており、前記緩衝ゴム
は、前記幅方向から力がかかった当初は、前記台車の走
行方向から力がかかった当初よりも変位量が大きくなる
ように設けたものであること、を特徴とする。
【0011】第3の手段は、台車にばねを介して車体が
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該
台車または前記車体に回転自在に設置しており、該トー
ションバーの両端部にそれぞれレバーを有し、前記トー
ションバーが設置されていない前記車体または前記台車
とそれぞれの前記レバーの端部とをそれぞれのリンクを
介して連結しており、前記トーションバーの途中に、一
対のクラッチを設置しており、前記一対のクラッチは、
一方のクラッチの回転の開始の当初は他方のクラッチに
対して単独で回転でき、その後、前記他方のクラッチと
共に回転するものであること、を特徴とする。
載っており、台車の幅方向に沿ってトーションバーを該
台車または前記車体に回転自在に設置しており、該トー
ションバーの両端部にそれぞれレバーを有し、前記トー
ションバーが設置されていない前記車体または前記台車
とそれぞれの前記レバーの端部とをそれぞれのリンクを
介して連結しており、前記トーションバーの途中に、一
対のクラッチを設置しており、前記一対のクラッチは、
一方のクラッチの回転の開始の当初は他方のクラッチに
対して単独で回転でき、その後、前記他方のクラッチと
共に回転するものであること、を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例の鉄道車両を図
1〜図7によって説明する。図5,図6では一方のレバ
ー13と一方のリンク15との連結点の構成を示すが、
他方のレバー13と他方のリンク15との連結点の構成
も同様である。
1〜図7によって説明する。図5,図6では一方のレバ
ー13と一方のリンク15との連結点の構成を示すが、
他方のレバー13と他方のリンク15との連結点の構成
も同様である。
【0013】車輪1を有する車軸2は、軸ばね3を介し
て台車枠4に固定されている。台車枠4の上の空気ばね
5を介して、車体8の下面を支持している。車体8下面
にはいわゆる中心ピンが設けられ、牽引装置を介して台
車枠4に連結している。
て台車枠4に固定されている。台車枠4の上の空気ばね
5を介して、車体8の下面を支持している。車体8下面
にはいわゆる中心ピンが設けられ、牽引装置を介して台
車枠4に連結している。
【0014】台車枠4の上部付近には台車7(車体8)
の幅方向(走行方向に対して直角方向)に沿ってトーシ
ョンバー11を回転自在に設置している。トーションバ
ー11の両端は軸受12で台車枠4に設置している。軸
受12は台車枠4の上面にゴム座等を介して固定してい
る。軸受12はスラスト軸受である。トーションバー1
1の両端部には半径方向に突出するレバー13,13が
ある。トーションバー11とレバー13とは圧入または
インボリュート歯形を介して連結している。レバー1
3,13の先端にはリンク15,15をピンによって回
転自在に連結している。リンク15,15の他端は車体
8の下面のブラケット17,17にピンを介して回転自
在に連結している。
の幅方向(走行方向に対して直角方向)に沿ってトーシ
ョンバー11を回転自在に設置している。トーションバ
ー11の両端は軸受12で台車枠4に設置している。軸
受12は台車枠4の上面にゴム座等を介して固定してい
る。軸受12はスラスト軸受である。トーションバー1
1の両端部には半径方向に突出するレバー13,13が
ある。トーションバー11とレバー13とは圧入または
インボリュート歯形を介して連結している。レバー1
3,13の先端にはリンク15,15をピンによって回
転自在に連結している。リンク15,15の他端は車体
8の下面のブラケット17,17にピンを介して回転自
在に連結している。
【0015】レバー13,13はトーションバー11の
軸方向に対して直角方向に突出している。すなわち、レ
バー13,13の突出方向は台車7の走行方向に平行で
ある。直線路を走行する定常時においては、トーション
バー11は水平方向に突出している。レバー13は軸受
12(トーションバー11)を中心として上下方向およ
び走行方向に回転する。リンク15はレバー13の先端
を中心として台車7(車体8)の幅方向に回転する。
軸方向に対して直角方向に突出している。すなわち、レ
バー13,13の突出方向は台車7の走行方向に平行で
ある。直線路を走行する定常時においては、トーション
バー11は水平方向に突出している。レバー13は軸受
12(トーションバー11)を中心として上下方向およ
び走行方向に回転する。リンク15はレバー13の先端
を中心として台車7(車体8)の幅方向に回転する。
【0016】トーションバー11の一端のレバー13と
リンク15との連結点からトーションバー11の他端の
レバー13とリンク15との連結点までの距離L1は、
一方のリンク15と車体8のブラケット17との連結点
から他方のリンク15と車体8のブラケット17との連
結点までの距離L2よりも大きい。つまり、走行方向か
ら見たとき、リンク15,15の上端は車体8の内側に
向けて傾斜している。車体8の幅方向に沿った水平面に
対するリンク15の傾斜角はθである。つまりリンク1
5は車体8の中心側を向いている。傾斜角θは50de
g程度から80deg程度である。望ましくは、65〜
70deg程度である。
リンク15との連結点からトーションバー11の他端の
レバー13とリンク15との連結点までの距離L1は、
一方のリンク15と車体8のブラケット17との連結点
から他方のリンク15と車体8のブラケット17との連
結点までの距離L2よりも大きい。つまり、走行方向か
ら見たとき、リンク15,15の上端は車体8の内側に
向けて傾斜している。車体8の幅方向に沿った水平面に
対するリンク15の傾斜角はθである。つまりリンク1
5は車体8の中心側を向いている。傾斜角θは50de
g程度から80deg程度である。望ましくは、65〜
70deg程度である。
【0017】曲線路の走行では、台車のそれぞれのリン
ク15,15の傾斜角度θは変化する。これによってリ
ンク15はレバー13を回転させる。リンク15の回転
方向とレバー13の回転方向は実質的に直交している。
リンク15とブラケット17とは球面軸受を介して連結
している。
ク15,15の傾斜角度θは変化する。これによってリ
ンク15はレバー13を回転させる。リンク15の回転
方向とレバー13の回転方向は実質的に直交している。
リンク15とブラケット17とは球面軸受を介して連結
している。
【0018】レバー13とリンク15とは非線形特性の
緩衝ゴム30を介して連結している。非線形特性の緩衝
ゴム30は、周知のように、円筒状の筒31と、中心の
ピン32と、両者を接続するゴム33,33と、前記両
者の間に設置したゴム34,34と、からなる。軸方向
から見たとき、ゴム33は筒31とピン32との間で2
個所を接続している。ゴム33,33はピン32の半径
方向において対向している。軸方向から見たとき、ゴム
34はゴム33のない2個所の空間に配置している。ゴ
ム34,34はピン32の半径方向において対向してい
る。ゴム34はピン32に固定されているが、筒31に
は接続していない。ゴム34と筒31との間には隙間が
ある。ゴム33は柔らかいが、ゴム34は硬い。
緩衝ゴム30を介して連結している。非線形特性の緩衝
ゴム30は、周知のように、円筒状の筒31と、中心の
ピン32と、両者を接続するゴム33,33と、前記両
者の間に設置したゴム34,34と、からなる。軸方向
から見たとき、ゴム33は筒31とピン32との間で2
個所を接続している。ゴム33,33はピン32の半径
方向において対向している。軸方向から見たとき、ゴム
34はゴム33のない2個所の空間に配置している。ゴ
ム34,34はピン32の半径方向において対向してい
る。ゴム34はピン32に固定されているが、筒31に
は接続していない。ゴム34と筒31との間には隙間が
ある。ゴム33は柔らかいが、ゴム34は硬い。
【0019】リンク15の下端の筒16に緩衝ゴム30
の筒31が圧入されて固定されている。筒16の外面の
上部にリンク15を溶接している。
の筒31が圧入されて固定されている。筒16の外面の
上部にリンク15を溶接している。
【0020】レバー13の端部は上方から見ると二股に
なっている。二股のブラケット13b,13bは台車7
(車体8)の幅方向の外側に向けて開口している。二股
を構成するブラケット13b,13bは台車7の走行方
向の前後の位置にある。この二股のブラケット13b,
13bの間に緩衝ゴム30の筒16,31の一部を入れ
た状態で、緩衝ゴム30のピン32の両端をブラケット
13b,13bにボルト36,36で固定している。ボ
ルト36は台車7の幅方向の外側から固定する。ピン3
2の軸方向は台車7の走行方向に沿っている。ピン32
は水平方向に沿っている。
なっている。二股のブラケット13b,13bは台車7
(車体8)の幅方向の外側に向けて開口している。二股
を構成するブラケット13b,13bは台車7の走行方
向の前後の位置にある。この二股のブラケット13b,
13bの間に緩衝ゴム30の筒16,31の一部を入れ
た状態で、緩衝ゴム30のピン32の両端をブラケット
13b,13bにボルト36,36で固定している。ボ
ルト36は台車7の幅方向の外側から固定する。ピン3
2の軸方向は台車7の走行方向に沿っている。ピン32
は水平方向に沿っている。
【0021】以上の構成によって、レバー13とリンク
15との連結点において、ゴム34,34は台車7の幅
方向に沿って配置されている。ゴム33、33は上下方
向に配置されている。
15との連結点において、ゴム34,34は台車7の幅
方向に沿って配置されている。ゴム33、33は上下方
向に配置されている。
【0022】上記は定常時においてレバー13が水平方
向に突出している場合である。定常時において、レバー
13が傾斜している場合は、レバーの長手方向から力が
入るので、これを基準にしてゴム33,34等を配置す
る。
向に突出している場合である。定常時において、レバー
13が傾斜している場合は、レバーの長手方向から力が
入るので、これを基準にしてゴム33,34等を配置す
る。
【0023】非線形特性の緩衝ゴム30は衝撃荷重を緩
和するためのものである。この緩衝ゴム30の一般的な
特性を図7によって簡単に説明する。ゴム34,34を
配置した方向(台車の幅方向)からピン32を介して荷
重がかかると、ゴム34は筒31に接続していないの
で、当初は柔らかいゴム33がその荷重を受ける。この
ため、荷重が小さくても変位量が大きくなる。変位量が
所定値Sになると、硬いゴム34が筒31に接触するの
で、荷重に比例して変位する。これによって、衝撃荷重
を緩和することができる。これを非線形特性の緩衝ゴム
という。
和するためのものである。この緩衝ゴム30の一般的な
特性を図7によって簡単に説明する。ゴム34,34を
配置した方向(台車の幅方向)からピン32を介して荷
重がかかると、ゴム34は筒31に接続していないの
で、当初は柔らかいゴム33がその荷重を受ける。この
ため、荷重が小さくても変位量が大きくなる。変位量が
所定値Sになると、硬いゴム34が筒31に接触するの
で、荷重に比例して変位する。これによって、衝撃荷重
を緩和することができる。これを非線形特性の緩衝ゴム
という。
【0024】つまり、緩衝ゴム30は、台車7の幅方向
から力がかかった当初は、台車7の走行方向から力がか
かった当初よりも変位量が大きくなるように設けたもの
である、といえる。
から力がかかった当初は、台車7の走行方向から力がか
かった当初よりも変位量が大きくなるように設けたもの
である、といえる。
【0025】車体8の下面には第1のストッパーを吊り
下げている。これに対向させて台車から第2のストッパ
ーを上方に突出させている。第2のストッパーは第1の
ストッパーの両側(車体8の幅方向において両側)にあ
る。通常では第1のストッパーと第2のストッパーとの
間には所定の空間がある。第1および第2のストッパー
は通常、設置されているものである。第1のストッパー
は車体8と台車7とを連結するためのいわゆる中心ピン
と称されているものである。
下げている。これに対向させて台車から第2のストッパ
ーを上方に突出させている。第2のストッパーは第1の
ストッパーの両側(車体8の幅方向において両側)にあ
る。通常では第1のストッパーと第2のストッパーとの
間には所定の空間がある。第1および第2のストッパー
は通常、設置されているものである。第1のストッパー
は車体8と台車7とを連結するためのいわゆる中心ピン
と称されているものである。
【0026】車体8が傾斜していない状態のリンク1
5,15の延長線の交点Pが車体8の傾斜の中心であ
る。傾斜時のリンク15,15の交点は交点Pにはな
い。車体8の中心は交点Pを通る。車体8の重心Gは交
点Pよりも下方にある。
5,15の延長線の交点Pが車体8の傾斜の中心であ
る。傾斜時のリンク15,15の交点は交点Pにはな
い。車体8の中心は交点Pを通る。車体8の重心Gは交
点Pよりも下方にある。
【0027】かかる構成において、直線路を走行する場
合は図1の状態である。台車7の上下動に対して、リン
ク15,15の傾斜角度θ,θの変化はほぼ同一であ
る。このため、トーションバー11は回転し、トーショ
ンバー11にねじりは生じない。したがって、台車7の
上下動は許容できる。つまり、空気ばね5を作用させる
ことができる。これにより、車体両端での同相の上下変
位を拘束しないで、車体両端でのロール変位は拘束する
ことになる。
合は図1の状態である。台車7の上下動に対して、リン
ク15,15の傾斜角度θ,θの変化はほぼ同一であ
る。このため、トーションバー11は回転し、トーショ
ンバー11にねじりは生じない。したがって、台車7の
上下動は許容できる。つまり、空気ばね5を作用させる
ことができる。これにより、車体両端での同相の上下変
位を拘束しないで、車体両端でのロール変位は拘束する
ことになる。
【0028】曲線路を走行する際の車体傾斜動作につい
て説明する。曲線部には、カント角C0が設けられてい
る。カント角C0、曲率半径と走行速度により超過遠心
加速度が決まる。この時、曲線路での走行速度の増加に
伴い超過遠心加速度が増大し、乗客には左右方向の加速
度が生じて、左右乗心地を悪化させることになる。車体
8での左右定常加速度の目安値として、0.08g の値
がある。
て説明する。曲線部には、カント角C0が設けられてい
る。カント角C0、曲率半径と走行速度により超過遠心
加速度が決まる。この時、曲線路での走行速度の増加に
伴い超過遠心加速度が増大し、乗客には左右方向の加速
度が生じて、左右乗心地を悪化させることになる。車体
8での左右定常加速度の目安値として、0.08g の値
がある。
【0029】曲線路をカント角C0,曲率半径と走行速
度から定まる均衡速度以上で走行すると、図2のよう
に、超過遠心加速度によって車体8は曲線路の外側に移
動する。車体8の中心位置はAからA′に移動する。車
体8の移動は前記第1のストッパーと前記第2のストッ
パーとの接触によって停止する。リンク15,15によ
って車体8は傾斜する。曲線路の内側のリンク15の傾
斜角度θはθ1と小さくなり、外側のリンク15の傾斜
角度θはθ2と大きくなる。車体8の傾斜角度はθ3に
なる。車体8が幅方向に移動することによって傾斜する
ので、滑らかな傾斜となる。
度から定まる均衡速度以上で走行すると、図2のよう
に、超過遠心加速度によって車体8は曲線路の外側に移
動する。車体8の中心位置はAからA′に移動する。車
体8の移動は前記第1のストッパーと前記第2のストッ
パーとの接触によって停止する。リンク15,15によ
って車体8は傾斜する。曲線路の内側のリンク15の傾
斜角度θはθ1と小さくなり、外側のリンク15の傾斜
角度θはθ2と大きくなる。車体8の傾斜角度はθ3に
なる。車体8が幅方向に移動することによって傾斜する
ので、滑らかな傾斜となる。
【0030】さて、直線路を走行している際に、軌道の
狂いによって、台車7に左右動が発生した場合、その荷
重は、台車7、軸受12,12、トーションバー11、
レバー13,13、ピン32,32を順次経由して、緩
衝ゴム30,30に作用する。台車7の左右動(台車7
の幅方向の移動)はトーションバー11の軸方向であ
り、ピン32の半径方向であり、ゴム34,34の方向
である。ゴム34,34の方向にかかった力は、前記の
ように、当初は柔らかいゴム33がその荷重を受ける。
その後ゴム34が筒31に接触し、荷重の大きさによっ
て変位する。このため、ゴム34が筒31に接触するま
では台車7の左右動による衝撃荷重を緩和することがで
きる。また、ゴム34が筒31に接触するまでは、リン
ク15の傾斜角θは実質的に変化しない。したがって、
乗り心地の低下を防止することができる。
狂いによって、台車7に左右動が発生した場合、その荷
重は、台車7、軸受12,12、トーションバー11、
レバー13,13、ピン32,32を順次経由して、緩
衝ゴム30,30に作用する。台車7の左右動(台車7
の幅方向の移動)はトーションバー11の軸方向であ
り、ピン32の半径方向であり、ゴム34,34の方向
である。ゴム34,34の方向にかかった力は、前記の
ように、当初は柔らかいゴム33がその荷重を受ける。
その後ゴム34が筒31に接触し、荷重の大きさによっ
て変位する。このため、ゴム34が筒31に接触するま
では台車7の左右動による衝撃荷重を緩和することがで
きる。また、ゴム34が筒31に接触するまでは、リン
ク15の傾斜角θは実質的に変化しない。したがって、
乗り心地の低下を防止することができる。
【0031】また、車体8の左右動またはヨーイングが
発生した場合は、その荷重はリンク15を経由して緩衝
ゴム30に作用する。ゴム34は筒31に接触するまで
はゴム33が変位するので、リンク15の傾斜角θは実
質的に変化しない。このため、車体8の傾斜を大きく変
化させず、乗り心地の低下を防止できる。
発生した場合は、その荷重はリンク15を経由して緩衝
ゴム30に作用する。ゴム34は筒31に接触するまで
はゴム33が変位するので、リンク15の傾斜角θは実
質的に変化しない。このため、車体8の傾斜を大きく変
化させず、乗り心地の低下を防止できる。
【0032】図8〜図10の実施例を説明する。レバー
13の先端のブラケット13cの穴に緩衝ゴム30の筒
31を圧入して固定している。ブラケット13cは台車
7の幅方向に突出しており、走行方向に向けて緩衝ゴム
30を設置する穴がある。リンク15の先端(下端)は
二股になっており、二股のブラケット15c,14cの
それぞれにピン32をボルト36で台車7の幅方向の外
側から結合している。すなわち、この実施例のレバー1
3とリンク15との関係は図3から図6の実施例とは逆
になっている。
13の先端のブラケット13cの穴に緩衝ゴム30の筒
31を圧入して固定している。ブラケット13cは台車
7の幅方向に突出しており、走行方向に向けて緩衝ゴム
30を設置する穴がある。リンク15の先端(下端)は
二股になっており、二股のブラケット15c,14cの
それぞれにピン32をボルト36で台車7の幅方向の外
側から結合している。すなわち、この実施例のレバー1
3とリンク15との関係は図3から図6の実施例とは逆
になっている。
【0033】図8〜図10は一方のレバー13と一方の
リンク15との連結点の構成を示すが、他方のレバーと
他方のリンク15との連結点の構成も同様である。
リンク15との連結点の構成を示すが、他方のレバーと
他方のリンク15との連結点の構成も同様である。
【0034】図11〜図13の実施例を説明する。この
実施例は、リンク15と車体8のブラケット17との連
結点に非線形特性の緩衝ゴム30を設置したものであ
る。リンク15の先端(上端)の筒16bに緩衝ゴム3
0を圧入している。ブラケット17を二股として、ピン
32を二股のブラケット17にボルト36で固定してい
る。
実施例は、リンク15と車体8のブラケット17との連
結点に非線形特性の緩衝ゴム30を設置したものであ
る。リンク15の先端(上端)の筒16bに緩衝ゴム3
0を圧入している。ブラケット17を二股として、ピン
32を二股のブラケット17にボルト36で固定してい
る。
【0035】図11〜図13は一方のリンク15と一方
のブラケット15との連結点の構成を示すが、他方のレ
バーと他方のリンク15との連結点の構成も同様であ
る。
のブラケット15との連結点の構成を示すが、他方のレ
バーと他方のリンク15との連結点の構成も同様であ
る。
【0036】図11〜図13の実施例はブラケット17
が二股になっていたが、リンク17の上端を図10のよ
うに二股にできる。
が二股になっていたが、リンク17の上端を図10のよ
うに二股にできる。
【0037】図14の実施例を説明する。この実施例
は、トーションバー11によって左右動による車体ロー
リングを緩和するようにしたものである。トーションバ
ー11は左右のトーションバー11L,11Rからな
る。左右のトーションバー11L,11Rはクラッチ8
0で連結している。左右のクラッチ80L,80Rは左
右のトーションバー11L,11Rにそれぞれ固定して
いる。クラッチ80L,80Rの先端は互いに噛み合っ
ている。すなわち、軸方向の先端から見たとき、複数の
凹凸があり、一方のクラッチの凸部が他方のクラッチの
凹部に挿入されている。周方向において、クラッチ80
L,80Rの凹凸の間には隙間がある。クラッチ80
L,80Rの凹凸が接触した状態で、トーションバー1
1がトーションバーとして機能する。
は、トーションバー11によって左右動による車体ロー
リングを緩和するようにしたものである。トーションバ
ー11は左右のトーションバー11L,11Rからな
る。左右のトーションバー11L,11Rはクラッチ8
0で連結している。左右のクラッチ80L,80Rは左
右のトーションバー11L,11Rにそれぞれ固定して
いる。クラッチ80L,80Rの先端は互いに噛み合っ
ている。すなわち、軸方向の先端から見たとき、複数の
凹凸があり、一方のクラッチの凸部が他方のクラッチの
凹部に挿入されている。周方向において、クラッチ80
L,80Rの凹凸の間には隙間がある。クラッチ80
L,80Rの凹凸が接触した状態で、トーションバー1
1がトーションバーとして機能する。
【0038】車体8の左右動は、リンク17,レバー1
3,トーションバー11へ順次伝達される。車体8の左
右動があるので、一方のレバー13の回転はトーション
バー11によって他方のレバー13を動方向に回転させ
ようとする。しかし、前記のようにクラッチ80L,8
0Rの間には隙間があるので、一方のクラッチ80Lが
回転しても当初は他方のクラッチ80Rは回転しない。
したがって、トーションバー11にはねじり力が発生せ
ず、左右動を緩和することができるものである。
3,トーションバー11へ順次伝達される。車体8の左
右動があるので、一方のレバー13の回転はトーション
バー11によって他方のレバー13を動方向に回転させ
ようとする。しかし、前記のようにクラッチ80L,8
0Rの間には隙間があるので、一方のクラッチ80Lが
回転しても当初は他方のクラッチ80Rは回転しない。
したがって、トーションバー11にはねじり力が発生せ
ず、左右動を緩和することができるものである。
【0039】図15は上記図14の実施例の特性を示す
もので、横軸にねじれ角、縦軸にトーションバー11の
ねじれトルクを示している。一方のトーションバーが回
転してねじれ角が所定値Sに至ると、他方のトーション
バーに接触し、ねじれトルクが発生する。
もので、横軸にねじれ角、縦軸にトーションバー11の
ねじれトルクを示している。一方のトーションバーが回
転してねじれ角が所定値Sに至ると、他方のトーション
バーに接触し、ねじれトルクが発生する。
【0040】なお、上記図14の実施例において、クラ
ッチ80L,80Rの周方向の隙間に柔らかい緩衝ゴム
を設置してもよい。
ッチ80L,80Rの周方向の隙間に柔らかい緩衝ゴム
を設置してもよい。
【0041】以上の各実施例では台車7にトーションバ
ー11を設置していたが、車体8にトーションバー11
を設置してもよい。この場合、ブラケット17は台車7
に設置される。
ー11を設置していたが、車体8にトーションバー11
を設置してもよい。この場合、ブラケット17は台車7
に設置される。
【0042】また、以上の各実施例において、長さを変
えるシリンダ装置をリンク15,15にすることができ
る。また、リンク15と台車7との間に長さを変えるシ
リンダ装置を設けることができる。これらのシリンダ装
置によってリンク15(車体8)の傾斜角度を強制的に
変えるようにしてもよい。これらのシリンダ装置を曲線
路で操作して車体の傾斜を制御する。また、直線路で台
車等の揺れを検出してシリンダ装置を制御する。
えるシリンダ装置をリンク15,15にすることができ
る。また、リンク15と台車7との間に長さを変えるシ
リンダ装置を設けることができる。これらのシリンダ装
置によってリンク15(車体8)の傾斜角度を強制的に
変えるようにしてもよい。これらのシリンダ装置を曲線
路で操作して車体の傾斜を制御する。また、直線路で台
車等の揺れを検出してシリンダ装置を制御する。
【0043】本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の
各請求項に記載の文言あるいは課題を解決するための手
段の項に記載の文言に限定されず、当業者がそれから容
易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
各請求項に記載の文言あるいは課題を解決するための手
段の項に記載の文言に限定されず、当業者がそれから容
易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、曲率半径の小さい曲線
路を走行する場合にも、車体を十分に傾斜させることが
でき、曲線路での走行速度を向上でき、また、直線路に
おける乗り心地の低下を抑制できるものである。
路を走行する場合にも、車体を十分に傾斜させることが
でき、曲線路での走行速度を向上でき、また、直線路に
おける乗り心地の低下を抑制できるものである。
【図1】本発明の一実施例の鉄道車両において、直線路
における車両の縦断面図である。
における車両の縦断面図である。
【図2】図1において曲線路における縦断面図である。
【図3】図1の傾斜装置の平面図である。
【図4】図1の傾斜装置の右側面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図4のリンクとレバーの連結点の一つを上方か
ら見た斜視図である。
ら見た斜視図である。
【図7】緩衝ゴムのバネ特性線図である。
【図8】本発明の他の実施例において、リンクとレバー
との連結点の一つの正面図である。
との連結点の一つの正面図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】図8を上方から見た斜視図である。
【図11】本発明の他の実施例において、リンクと車体
のブラケットの連結点の一つの正面図である。
のブラケットの連結点の一つの正面図である。
【図12】図11の右側面図である。
【図13】図11を下方から見た斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例のトーションバーの平面
図である。
図である。
【図15】図14のトーションバーのねじれバネ特性線
図である。
図である。
1…車輪、2…車軸、3…軸ばね、4…台車枠、5…空
気ばね、7…台車、8…車体、11,11L,11R…
トーションバー、12…軸受、13…レバー、13b…
ブラケット、15…リンク、30…非線形特性の緩衝ゴ
ム、31…筒、32…ピン,33,34…ゴム、80,
80L,80R…クラッチ。
気ばね、7…台車、8…車体、11,11L,11R…
トーションバー、12…軸受、13…レバー、13b…
ブラケット、15…リンク、30…非線形特性の緩衝ゴ
ム、31…筒、32…ピン,33,34…ゴム、80,
80L,80R…クラッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F16F 15/08 F16F 15/08 K
(72)発明者 岩▲崎▼ 克行
山口県下松市大字東豊井794番地 株式会
社日立製作所笠戸事業所内
Fターム(参考) 3J048 AA01 BA19 BC07 DA10 EA17
3J059 AA01 AA07 BA42 BA54 BA75
BC06 BD07 CA06 CA12 CB03
DA13 GA02
Claims (18)
- 【請求項1】台車にばねを介して車体が載っており、 台車の幅方向に沿ってトーションバーを該台車に回転自
在に設置しており、 該トーションバーの両端部にそれぞれレバーを有し、 それぞれの前記レバーの端部と前記車体とをリンクを介
してそれぞれ連結しており、 前記トーションバーから前記車体までの経路中に、非線
形特性の緩衝ゴムを設けており、 前記緩衝ゴムは、前記幅方向から力がかかった当初は、
前記台車の走行方向から力がかかった当初よりも変位量
が大きくなるように設けたものであること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項2】請求項1の鉄道車両において、 前記非線形特性の緩衝ゴムはそれぞれの前記レバーとそ
れぞれの前記リンクとの連結点に設けたこと、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項3】請求項2の鉄道車両において、 前記それぞれの前記レバーの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記リンクを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項4】請求項2の鉄道車両において、 前記それぞれの前記リンクの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記レバーを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項5】請求項1の鉄道車両において、 前記非線形特性の緩衝ゴムはそれぞれの前記リンクと前
記車体との連結点に設置したこと、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項6】請求項5の鉄道車両において、 前記車体のそれぞれのブラケットは二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記リンクを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項7】請求項5の鉄道車両において、 前記それぞれの前記リンクの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記車体を固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項8】台車にばねを介して車体が載っており、 台車の幅方向に沿ってトーションバーを前記車体に回転
自在に設置しており、 該トーションバーの両端部にそれぞれレバーを有し、 それぞれの前記レバーの端部と前記台車とをリンクを介
してそれぞれ連結しており、 前記トーションバーから前記台車までの経路中に、非線
形特性の緩衝ゴムを設けており、 前記緩衝ゴムは、前記幅方向から力がかかった当初は、
前記台車の走行方向から力がかかった当初よりも変位量
が大きくなるように設けたものであること、を特徴とす
る鉄道車両。 - 【請求項9】請求項8の鉄道車両において、 前記非線形特性の緩衝ゴムはそれぞれの前記レバーとそ
れぞれの前記リンクとの連結点に設けたこと、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項10】請求項9の鉄道車両において、 前記それぞれの前記レバーの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記リンクを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項11】請求項9の鉄道車両において、 前記それぞれの前記リンクの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記レバーを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項12】請求項8の鉄道車両において、 前記非線形特性の緩衝ゴムはそれぞれの前記リンクと前
記台車との連結点に設置したこと、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項13】請求項12の鉄道車両において、 前記台車のそれぞれのブラケットは二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記リンクを固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項14】請求項12の鉄道車両において、 前記それぞれの前記リンクの先端は二股になっており、 この二股の間に、前記非線形特性の緩衝ゴムの一部が入
っており、 前記緩衝ゴムのピンの両端を前記二股に固定しており、 前記緩衝ゴムの筒に前記台車を固定していること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項15】台車にばねを介して車体が載っており、 台車の幅方向に沿ってトーションバーを該台車または前
記車体に回転自在に設置しており、 該トーションバーの両端部にそれぞれレバーを有し、 前記トーションバーが設置されていない前記車体または
前記台車とそれぞれの前記レバーの端部とをそれぞれの
リンクを介して連結しており、 前記トーションバーの途中に、一対のクラッチを設置し
ており、 前記一対のクラッチは、一方のクラッチの回転の開始の
当初は他方のクラッチに対して単独で回転でき、その
後、前記他方のクラッチと共に回転するものであるこ
と、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項16】請求項15の鉄道車両において、 前記一対のクラッチは他方のクラッチに向いた面に凹凸
を有し、他方のクラッチに対して回転方向に隙間を有す
ること、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項17】請求項16の鉄道車両において、 前記凹凸は前記一対のクラッチの軸方向の端部にあるこ
と、 を特徴とする鉄道車両。 - 【請求項18】請求項15の鉄道車両において、 前記凹凸の間にゴムを有すること、 を特徴とする鉄道車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269634A JP2003072543A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 鉄道車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269634A JP2003072543A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 鉄道車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003072543A true JP2003072543A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19095417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269634A Withdrawn JP2003072543A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 鉄道車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003072543A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2925134A1 (fr) * | 2007-12-17 | 2009-06-19 | Hutchinson Sa | Articulation alveolee notamment pour bielle d'entrainement |
JP2012521925A (ja) * | 2009-03-30 | 2012-09-20 | ボンバルディアー トランスポーテーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 横揺れ補償を有する車両 |
CN105540413A (zh) * | 2016-02-29 | 2016-05-04 | 镇江永沃铜业有限公司 | 一种铜棒运输框 |
CN110254461A (zh) * | 2019-07-02 | 2019-09-20 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 抗侧滚扭杆上的刚度可调的横向弹性止档及刚度调节方法 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001269634A patent/JP2003072543A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2925134A1 (fr) * | 2007-12-17 | 2009-06-19 | Hutchinson Sa | Articulation alveolee notamment pour bielle d'entrainement |
EP2072368A1 (fr) * | 2007-12-17 | 2009-06-24 | Hutchinson | Articulation alvéolée notamment pour bielle d'entraînement |
US8272802B2 (en) | 2007-12-17 | 2012-09-25 | Hutchinson | Slotted joint for a drive link |
JP2012521925A (ja) * | 2009-03-30 | 2012-09-20 | ボンバルディアー トランスポーテーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 横揺れ補償を有する車両 |
CN105540413A (zh) * | 2016-02-29 | 2016-05-04 | 镇江永沃铜业有限公司 | 一种铜棒运输框 |
CN110254461A (zh) * | 2019-07-02 | 2019-09-20 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 抗侧滚扭杆上的刚度可调的横向弹性止档及刚度调节方法 |
CN110254461B (zh) * | 2019-07-02 | 2024-04-05 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 抗侧滚扭杆上的刚度可调的横向弹性止档及刚度调节方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20041222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |