JP2003071882A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2003071882A
JP2003071882A JP2001267514A JP2001267514A JP2003071882A JP 2003071882 A JP2003071882 A JP 2003071882A JP 2001267514 A JP2001267514 A JP 2001267514A JP 2001267514 A JP2001267514 A JP 2001267514A JP 2003071882 A JP2003071882 A JP 2003071882A
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JP
Japan
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core
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JP2001267514A
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English (en)
Inventor
Koichi Onishi
浩一 大西
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライドコアのスライド方向にスライドコアの
スライドを阻害するスライド阻害部が存在する成形品で
あっても、スライドコア構造を利用して成形することが
できる射出成形金型を提供することを目的としている。 【解決手段】スライドコアを備える射出成型金型におい
て、金型開放時にスライドコアがスライド動作する前
に、型内で成形された成形品がスライドコアのスライド
方向に有するスライド阻害部をスライドコアのスライド
を阻害しない位置まで弾性変形させるスライド阻害部変
形部材を備えている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】射出成形金型内で成形される成形品にア
ンダーカット部が有る場合には、特開2001−105
460号公報に開示されているように、可動型にスライ
ドコアを設けて対応しているのが一般的である。すなわ
ち、図5(a),(b)に示すように、スライドコア1
10は、型閉め時にその一部がアンダーカット部210
を含むキャビティ200の型面の一部を構成し、図5
(b)に示すように、型開き時に、スライド、アンギュ
ラピン、バネの付勢力、油圧シリンダ等によって、型開
き方向Xに直交する方向にスライドして、成形品300
を金型100から取り出せるようにしている。
【0003】しかしながら、従来のスライドコアを備え
た金型では、図4のような成形品9を製造することがで
きなかった。すなわち、図4の成形品9を、図6に示す
ように従来のスライドコア410のみの金型400で製
造しようとした場合、アンダーカット部となる孔91部
分に対面してスライドコア410のスライドを阻害する
壁部92が存在し、スライドコア410をスライドさせ
ることができない。
【0004】したがって、従来の場合、成形品の構造を
上記壁部92等のスライドコア410のスライド阻害部
の取り除いた構造とするか、上記壁部等をスライドコア
410のスライドを阻害しない遠く離れた位置に設ける
構造にするなど、成形品の構造に制約があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、スライドコアのスライド方向にスライド
コアのスライドを阻害するスライド阻害部が存在する成
形品であっても、スライドコア構造を利用して成形する
ことができる射出成形金型を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の請求項1に記載の射出成形金型(以
下、「請求項1の金型」と記す)は、スライドコアを備
える射出成型金型において、金型開放時にスライドコア
がスライド動作する前に、型内で成形された成形品がス
ライドコアのスライド方向に有するスライド阻害部をス
ライドコアのスライドを阻害しない位置まで弾性変形さ
せるスライド阻害部変形部材を備えている構成とした。
【0007】本発明の請求項2に記載の射出成形金型
(以下、「請求項2の金型」と記す)は、請求項1の金
型において、スライド阻害部変形部材が、弾性部材によ
りスライド阻害部の弾性変形方向に常に付勢されている
とともに、型閉め時に固定型または可動型のパーティン
グ面により押圧されて他方の型側に入り込み他方の型の
パーティング面の一部を形成するようにした。
【0008】本発明の射出成形金型を用いて成形される
樹脂としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の比較的柔軟性の高い樹脂が好適に用い
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜図3は、本発
明のかかる射出成形金型の1つの実施の形態をあらわし
ている。
【0010】図1〜図3に示すように、この金型1は、
固定型2と可動型3とを備え、図4に示す成形品9を成
形できるようになっている。すなわち、固定型2は、固
定型本体21と、スライドコア4のスライド動作ピン2
2とを備えている。
【0011】スライド動作ピン22は、後述するスライ
ドコア4の作動伝達孔42を臨む位置に設けられてい
て、型開き方向に延出する垂直部23と、この垂直部2
3の先端で折れ曲がる折曲部24とを備えている。可動
型3は、可動型本体31と、スライドコア4と、スライ
ド阻害部変形部材としてのはね出しブロック5とを備え
ている。
【0012】スライドコア4は、パーティングラインに
平行にスライドするように可動型本体31に支持されて
いて、図1(a)に示すように、型閉じ時にヘッド部4
1がキャビティKの型面の一部を形成するとともに、ヘ
ッド部41のスライド方向先端部がアンダーカット部と
しての孔92を形成するようになっている。また、スラ
イドコア4のスライド方向後端部には、作動伝達孔42
が穿設されている。
【0013】作動伝達孔42は、スライド方向後端側の
内壁面がスライド動作ピン22の折曲部24の折れ曲が
り角度とほぼ同じ角度で傾斜しているテーパ面42aと
なっている。はね出しブロック5は、図2に示すよう
に、スライドコア4を両側から挟む位置に設けられ、図
2および図3に示すように、ブロック本体51と弾性部
材としてのスプリング52とを備えている。
【0014】ブロック本体51は、一端に鍔部51aを
備え、この鍔部51aがスプリング52とともに、可動
型本体31に穿設されたスライド凹部33内に収容され
て、スプリング52の付勢力によって、その他端側のは
ね出し部51bがスライド凹部33から突出する方向に
常に付勢されている。スライド凹部33は、その入口
が、ブロック本体51のはね出し部51bとほぼ同じ断
面形状になるように内部より小径になっていて、無負荷
状態でスプリング52に付勢されたブロック本体51が
その鍔部51aをスライド凹部33の入口周縁部で係止
されるようになっている。
【0015】つぎに、この金型1の動作を詳しく説明す
る。すなわち、この金型1は、固定型2と可動型3との
型閉めが開始されると、スライド動作ピン22の折曲部
24の鈍角側の壁面24aが作動伝達孔42のコーナー
部42bに当接する。そして、型閉めに伴って、壁面2
4aのテーパによってスライドコア4がキャビティKの
孔91の形成部にセットされるようにスライドし、図1
(a)に示すように成形位置にセットされる。
【0016】また、型閉めに伴って、はね出しブロック
5のブロック本体51の一部が固定型2のパーティング
面によって押圧され、図2および図3(a)に示すよう
に、ブロック本体51がスプリング52の付勢力に抗し
てスライド凹部33内に入り込み、ブロック本体51の
先端面が可動型本体31のパーティング面とほぼ面一と
なるとともに、その一部が壁部92の下端面に位置する
キャビティKの一部を形成する。
【0017】そして、図1(a)に示すように、キャビ
ティKに樹脂を射出充填し、キャビティ形状の成形品9
を金型1内で成形したのち、図1(b)に示すように、
スライド動作ピン22の折曲部24とスライドコア4の
作動伝達孔42のテーパ面42aが接触するか、接触す
る直前まで型を開放する。
【0018】型開きが開始されると、固定型2のパーテ
ィング面によるブロック本体51への押圧が解除され、
ブロック本体51がスプリング52の付勢力ではね出
し、そのはね出しによって、図3(b)に示すように、
成形品9が、そのスライドコア4のスライドコア阻害部
となる壁部92がスライドコア4のスライドを阻害する
位置にくるように弾性変形する。なお、このとき、スラ
イドコア4は、型閉め状態とほぼ同じ位置にとどまった
状態になっている。
【0019】次に、型をさらに開くと、型開きに伴って
スライド動作ピン22の折曲部24の鈍角側の壁面24
bによって、作動伝達孔42のテーパ面42aがスライ
ドコア4の後退方向に押され、結果として図1(c)に
示すようにスライドコア4が後退し、アンダーカット部
である孔91の位置から回避した状態になり、成形品9
が型から離型される。
【0020】この金型1は、以上のように、スライドコ
ア4のスライド阻害部である壁部92がスライドコア4
のスライドに先立ちはね出しブロック5によってスライ
ドを阻害しない位置まで弾性変形により移動するため、
スライド阻害位置に壁部92がある成形体9を成形でき
る。すなわち、成形品9の形状の自由度が大きくなる。
また、油圧や空気圧を用いたりすることなく、スプリン
グ52の付勢力のみで壁部92を押し上げて成形品9の
壁部92を含む部分を弾性変形させるようにしているの
で、金型構造が簡易であり、金型コストが増大しない。
【0021】さらに、型開き動作のみにより、はね出し
ブロック5およびスライドコア4が動作するので、成形
サイクルに影響がなく、製品コストに影響しない。
【0022】本発明にかかる射出成形金型は、上記の実
施の形態に限定されない。すなわち、上記の実施の形態
では、スライドコア4が、固定型2側に設けられたスラ
イド動作ピン22により可動型3の開閉に伴ってスライ
ドするようになっているが、油圧シリンダ等の他の駆動
手段によりスライドするようにしても構わない。上記の
実施の形態では、スプリング52の付勢力ではねだしブ
ロック5を付勢し、型開き時に壁部92を含む部分を変
形させるようにしているが、油圧シリンダ等の駆動手段
ではね出しブロックを駆動させるようにしても構わな
い。
【0023】
【発明の効果】本発明にかかる射出成形金型は、以上の
ように構成されているので、スライドコアのスライド方
向にスライドコアのスライドを阻害するスライド阻害部
が存在する成形品であっても、スライドコア構造をりよ
うして成形することができる。したがって、製品の自由
度が高くなり、付加価値の高い成形品を容易かつ安価に
製造することができる。
【0024】特に、請求項2の金型のようにすれば、ス
プリングの付勢力のみで型開き時に容易にスライド阻害
部を変形させることができ、金型の構造が簡易なものと
なる。したがって、金型の製造が安価に済み、結果とし
て製造コストの低減を図る事ができる。また、金型構造
が簡単なため、金型の整備も容易に行なう事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる射出成形金型の1つの実施の形
態のスライドコアの動作を説明する説明図であって、同
図(a)がその型閉じ状態をあらわす断面図、同図
(b)が型開き時のスライドコアのスライド前の状態を
あらわす断面図、同図(c)が型開き時のスライドコア
のスライド完了状態の断面図である。
【図2】図1(a)のY−Y線断面図である。
【図3】図1の金型のはね出しブロックの動作を説明す
る図であって、同図(a)が図2のZ−Z線断面図、同
図(b)が型開き時のはね出しブロックの状態をあらわ
すZ−Z線断面図である。
【図4】図1の金型で成形される成形品の要部斜視図で
ある。
【図5】従来の金型の断面図であって、同図(a)がそ
の型閉め状態、同図(b)がそのスライドコアをスライ
ドさせた状態をあらわしている。
【図6】従来の金型構造で、図4の成形品を成形しよう
としたときの状態をあらわす断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形金型 2 固定型 3 可動型 4 スライドコア 5 はね出しブロック(スライド阻害部変形部材) 51 ブロック本体 52 スプリング(弾性部材) 9 成形品 92 壁部(スライド阻害部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドコアを備える射出成型金型におい
    て、金型開放時にスライドコアがスライド動作する前
    に、型内で成形された成形品がスライドコアのスライド
    方向に有するスライド阻害部をスライドコアのスライド
    を阻害しない位置まで弾性変形させるスライド阻害部変
    形部材を備えていることを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】スライド阻害部変形部材が、弾性部材によ
    りスライド阻害部の弾性変形方向に常に付勢されている
    とともに、型閉め時に固定型または可動型のパーティン
    グ面により押圧されて他方の型側に入り込み他方の型の
    パーティング面の一部を形成する請求項1に記載の射出
    成形金型。
JP2001267514A 2001-09-04 2001-09-04 射出成形金型 Pending JP2003071882A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105328876A (zh) * 2015-12-03 2016-02-17 浙江凯华模具有限公司 注塑模具三向抽芯机构

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