JP2003071658A - 船外機組立ライン - Google Patents

船外機組立ライン

Info

Publication number
JP2003071658A
JP2003071658A JP2001258827A JP2001258827A JP2003071658A JP 2003071658 A JP2003071658 A JP 2003071658A JP 2001258827 A JP2001258827 A JP 2001258827A JP 2001258827 A JP2001258827 A JP 2001258827A JP 2003071658 A JP2003071658 A JP 2003071658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outboard motor
outboard
motor assembly
assembling
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001258827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3830789B2 (ja
Inventor
Takayuki Horiuchi
孝行 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001258827A priority Critical patent/JP3830789B2/ja
Publication of JP2003071658A publication Critical patent/JP2003071658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3830789B2 publication Critical patent/JP3830789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きさが大幅に異なる複数種の船外機を、1
つの船外機組立ラインで効率良く組立てること。 【解決手段】 船外機組立ライン30は、船外機組立台
車200に船外機の各部品を流れ作業で順次組み付けて
いくことで船外機を組立てるようにした装置である。船
外機組立台車200に、大型船外機B1をセットして組
立てる第1セット部204と、小型船外機をセットして
組立てる第2セット部205,205とを設けた。1つ
の船外機組立ライン30にて、大型船外機B1を組立て
たり小型船外機を組立てることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機を組立てる
船外機組立ラインの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】船外機は、船尾にスターンブラケットに
て取付けるプロペラ式推進機構である。このような船外
機については、組立てた後に水槽で性能検査をする必要
がある。このため、組立台車に船外機をセットして組立
て、組立てた船外機を組立台車にセットしたままで検査
ラインまで搬送すれば便利であり、しかも、設備費も少
なくてすむ。このように船外機の組立及び性能検査を行
うようにした船外機生産設備としては、例えば特開平1
1−348884号公報「船外機の組立装置」(以下、
「従来の技術」と言う)が知られている。
【0003】上記従来の技術は、同公報の図1に示され
る通り、エンジンをエンジン組立部2(符号は公報に記
載されたものを引用した。以下同じ。)で組立て、組立
られたエンジンを用いて船外機を部品等組立部3で組立
て、組立られた船外機の性能を性能確認部4で検査する
というものである。部品等組立部3は、複数のステーシ
ョンを結ぶように組立搬送路6を設けることで、この組
立搬送路6に沿って無人カー7で組立台車8を牽引走行
させ、各ステーションにおいて停車させて、組立台車8
上で船外機を組立てることができる。
【0004】組立台車8は、上記従来の技術における同
公報の図2及び図3に示される通り、車輪を備えたフレ
ーム台18からポスト20を起立させ、ポスト20の上
端に傾斜板24を設けた台車である。傾斜板24に船外
機Sをセットできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、船外機は多
種多様であり、種類によって大きさも異なる。例えば、
出力1kW程度の小型エンジンを搭載した小型船外機か
ら、出力100kW程度の大型エンジンを搭載した大型
船外機まである。しかしながら上記従来の技術では、小
型から大型まで大きさが大幅に異なる船外機を、1つの
組立装置(船外機組立ラインに相当)で組立てることは
できない。これに対して、船外機の大きさに応じた複数
の組立装置を準備することも考えられるが、設備費が大
幅に増すので得策ではない。
【0006】そこで本発明の目的は、大きさが大幅に異
なる複数種の船外機を、1つの船外機組立ラインで効率
良く組立てることができる技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、船外機組立台車に船外機の各部品を流れ
作業で順次組み付けていくことで船外機を組立てるよう
にした船外機組立ラインであって、船外機組立台車に、
大型船外機をセットして組立てる第1セット部と、小型
船外機をセットして組立てる第2セット部とを設けるこ
とで、1つの船外機組立ラインにて、大型船外機を組立
てたり小型船外機を組立てることができるように構成し
たことを特徴とする。
【0008】大型船外機を組立てるときには、第1セッ
ト部に大型船外機をセットする。一方、小型船外機を組
立てるときには、第2セット部に小型船外機をセットす
る。このようにすることで、1台の船外機組立台車で、
大型船外機を組立てたり小型船外機を組立てることがで
きる。従って、大きさが大幅に異なる船外機を1つの船
外機組立ラインで効率良く組立てることができる。
【0009】請求項2は、台車本体の上に支柱を設け、
この支柱の上部に、第2セット部を左右2つ設けるとと
もに、左右の第2セット部間に第1セット部を設けたこ
とを特徴とする。
【0010】一般に、大型船外機の組立時間に比べて、
小型船外機の組立時間は大幅に少なくてすむ。従って、
第2セット部に2つの小型船外機をセットして組立てる
ことは可能である。1種類の船外機組立台車において、
(1)1つの大型船外機を第1セット部にセットして組
立てたり、(2)1つの小型船外機を左又は右の第2セ
ット部にセットして組立てたり、(3)2つの小型船外
機を左右の第2セット部にセットして同時に組立てるこ
とができる。従って、大きさが大幅に異なる船外機を1
つの船外機組立ラインで、より効率良く組立てることが
できる。
【0011】さらには、2つの小型船外機を左右の第2
セット部にセットして同時に組立てる場合には、1つ
の大型船外機を組立てるのに必要な時間で、2つの小
型船外機を組立てることができる。このため、上記の
組立工数と上記の組立工数とを概ね均一化できる。こ
の結果、大きさが異なる船外機の組立工数のばらつきを
解消することができるので、組立効率をより一層高める
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る船外機生産設備の模
式図であり、船外機生産設備10の概要を斜視図にて示
す。
【0013】船外機生産設備10は、大きさの異なる船
外機用エンジンE1・・・,E2・・・,E3・・・(・・・は複数
を示す。以下同じ。)を流れ作業で組立てるエンジン組
立ライン20と、組立てた船外機用エンジンE1・・・,
E2・・・,E3・・・を用いて大きさの異なる船外機B1,
B2を流れ作業で組立てる船外機組立ライン30と、組
立てた船外機B1・・・,B2・・・の性能を流れ作業で検査
する船外機性能検査ライン40と、性能検査が完了した
船外機B1・・・,B2・・・を流れ作業で出荷ライン60に
受け渡す船外機受け渡しライン50とを、この順に連続
して配置したことを特徴とする。船外機用エンジンE1
・・・,E2・・・,E3・・・のことを以下、単にエンジンE
1・・・,E2・・・,E3・・・と言う。
【0014】エンジン組立ライン20は、シリンダブロ
ック等のエンジンの基本的部品Eb・・・を供給する供給
装置21、及び、組立てが完了したエンジンE1・・・,
E2・・・,E3・・・を次工程に移送する第1移送装置22
を含む。供給装置21は、例えば基本的部品Eb・・・を
流れ作業で供給するときに、作業者Mの労力を補助する
アシスト機である。第1移送装置22は、完成したエン
ジンE1・・・,E2・・・,E3・・・を流れ作業で移送する
ときに作業者Mが用いる、例えばパワーホイストであ
る。
【0015】このようなエンジン組立ライン20は、供
給装置21から供給された基本的部品Eb・・・を最初に
セットし、これらの基本的部品Eb・・・にエンジンの各
部品を流れ作業で順次組み付けていくことで、エンジン
E1・・・,E2・・・,E3・・・を組立て、組立てたエンジ
ンE1・・・,E2・・・,E3・・・を第1移送装置22を介
して船外機組立ライン30へ、流れ作業で連続的に移送
するようにした装置である。
【0016】船外機組立ライン30は、船外機組立台車
200に船外機の各部品を流れ作業で順次組み付けてい
くことで船外機B1・・・,B2・・・を組立てるようにした
ものである。詳しくは、船外機組立ライン30は、移動
中の船外機組立台車200に、図示せぬスターンブラケ
ット等の船外機セット部品及びエンジンE1・・・,E2・
・・,E3・・・を最初にセットし、これらの船外機セット
部品及びエンジンE1・・・,E2・・・,E3・・・に船外機
の各部品を流れ作業で順次組み付けていくことで、船外
機B1・・・,B2・・・を組立て、組立てた船外機B1・・
・,B2・・・をそのまま船外機性能検査ライン40へ、流
れ作業で連続的に搬送するようにした装置である。
【0017】船外機性能検査ライン40での性能検査に
は、船外機B1・・・,B2・・・を流れ作業で水槽41に入
れながら実施する性能検査を含む。船外機性能検査ライ
ン40の上方には、検査用機器42・・・を搬送するため
の平面視ループ状の検査機器搬送装置43を配置してい
る。検査用機器42・・・は、船外機B1・・・,B2・・・を
検査する種々の検査機器やバッテリ等を備える。
【0018】船外機受け渡しライン50は、検査済みの
船外機B1・・・,B2・・・を次工程に移送する第2移送装
置51を含む。このような船外機受け渡しライン50
は、船外機B1・・・,B2・・・を第2移送装置51を介し
て出荷ライン60の出荷エリア又は出荷台車61に受け
渡すことができる。第2移送装置51は、船外機B1・・
・,B2・・・を流れ作業で移送するときに作業者Mが用い
る、例えばパワーホイストである。
【0019】図2は本発明に係る船外機生産設備の平面
図であり、船外機生産設備10の配置関係を示す。船外
機組立ライン30、船外機性能検査ライン40及び船外
機受け渡しライン50は、1台の平面視ループ状の船外
機搬送装置70を共用する。すなわち、船外機搬送装置
70は、船外機組立ライン30で船外機B1・・・,B2・
・・を組立てつつ搬送する第1搬送路71と、船外機性能
検査ライン40で船外機B1・・・,B2・・・を検査しつつ
搬送する第2搬送路72と、船外機受け渡しライン50
で船外機B1・・・,B2・・・を出荷ライン60に受け渡す
べく搬送する第3搬送路73とを備える。
【0020】これら第1搬送路71、第2搬送路72及
び第3搬送路73はこの順に連続した1本の直線状の搬
送路であって、船外機B1,B2をセットした多数の船
外機組立台車200・・・を通す通路となる。船外機搬送
装置70にて船外機B1・・・,B2・・・を微速で搬送する
ことにより、(1)船外機B1・・・,B2・・・を搬送しな
がら船外機組立ライン30で組立て、(2)引続いて船
外機B1・・・,B2・・・を搬送しながら船外機性能検査ラ
イン40で検査し、(3)さらに引続いて船外機B1・・
・,B2・・・を船外機受け渡しライン50へ搬送すること
ができる。
【0021】船外機生産設備10は、それぞれ流れ作業
を行うことができるようにした、エンジン組立ライン2
0の速度、供給装置21の速度、第1移送装置22の速
度、船外機組立ライン30の速度、船外機性能検査ライ
ン40の速度、船外機受け渡しライン50の速度、並び
に第2移送装置51の速度を全て同期させた、すなわ
ち、相互のライン速度を同期させたことを特徴とする。
【0022】船外機組立ライン30においては、第1搬
送路71に沿って両側に組立作業ステージ91,92を
設置することで、これらの組立作業ステージ91,92
に作業者M・・・が立って組立作業をすることができるよ
うにした。さらには、組立作業ステージ91,92に隣
接して第1搬送路71とは反対側のスペースに作業台9
5・・・を設置することで、補助的な作業ができるように
した。図中、96・・・,97・・・は作業台である。
【0023】図3(a),(b)は本発明に係る船外機
組立ライン、船外機性能検査ライン、船外機受け渡しラ
イン及び船外機搬送装置の構成図であり、(a)は各ラ
イン30〜50並びに船外機搬送装置70の平面構成を
示し、(b)は各ライン30〜50並びに船外機搬送装
置70の側面構成を示す。船外機搬送装置70は、船外
機組立ライン30、船外機性能検査ライン40及び船外
機受け渡しライン50に沿わせて設けた直線状の船外機
付き台車搬送装置70Aと、船外機付き台車搬送装置7
0Aの両端(始点70aと終点70bとの間)を結ぶ空
台車戻し装置70Bとからなる。
【0024】船外機付き台車搬送装置70Aは、図示せ
ぬ電動機にてループ状の駆動チェーンを駆動するチェー
ンコンベア型式の装置であり、フロアFR上の上記第1
・第2・第3搬送路71〜73を有する。この船外機付
き台車搬送装置70Aは、船外機B1,B2(図2参
照)をセットした多数の船外機組立台車200・・・を、
図右端の始点70aから第1・第2・第3搬送路71〜
73を通して左端の終点70bまで搬送するようにし
た、直線状の装置であって、船外機組立台車200・・・
を搬送する速度を、エンジン組立ライン20(図2参
照)の速度に同期させたことを特徴とする。このような
船外機付き台車搬送装置70Aは、多数の船外機組立台
車200・・・を各ライン30〜50に沿って予め設定し
た一定のピッチP2で配列したことを特徴とする。
【0025】空台車戻し装置70Bは、空の船外機組立
台車200Aを船外機付き台車搬送装置70Aの終点7
0bから始点70aへ連続的に高速で戻す装置である。
ここで、空の船外機組立台車200Aとは、船外機B
1,B2がセットされていない船外機組立台車200の
ことを言う。
【0026】具体的には、空台車戻し装置70Bは、終
点70bから横へ水平に空の船外機組立台車200Aを
移送する第1戻し機81と、第1戻し機81の終点で空
の船外機組立台車200Aをピット82内に降ろす第1
昇降機83と、降ろされた空の船外機組立台車200A
をピット82内で船外機付き台車搬送装置70Aに並行
に移送する第2戻し機84と、第2戻し機84から移送
された空の船外機組立台車200AをフロアFRへ上げ
る第2昇降機85と、上げられた空の船外機組立台車2
00Aを船外機付き台車搬送装置70Aの始点70aへ
移送する第3戻し機86と、からなる。
【0027】船外機受け渡しライン50で船外機B1,
B2を出荷ライン60(図2参照)に受け渡した後の空
の船外機組立台車200Aを船外機付き台車搬送装置7
0Aの始点70aに戻すことができる。
【0028】図4は本発明に係る船外機組立台車の側面
図であり、この船外機組立台車200は、船外機B1,
B2(図1参照)をセットして組立てるとともに組立て
た船外機B1,B2をそのまま次の工程に搬送するため
に、平坦なフロアFRを図左右方向に走行可能な台車で
ある。従って船外機組立台車200は、フロアFR上の
第1・第2・第3搬送路71〜73を走行することがで
きる。
【0029】このような船外機組立台車200は、複数
の車輪201・・・を備える台車本体202と、台車本体
202の上に且つ走行方向中央に設けた1つの支柱20
3と、支柱203の上部に設けた第1セット部204
と、第1セット部204に対して走行方向両側に折畳み
可能に設けた2つの第2セット部205,205とから
なる。
【0030】台車本体202は、走行方向(車幅方向)
に細長い平面視矩形状の枠体の上に平板206を着脱可
能に張ることで、上面207を平坦面とした部材であ
り、走行方向片側4個、両側で計8個の車輪201・・・
を有する。支柱203は、台車本体202の上面207
にボルト止めした垂直な部材であって、角パイプからな
る。第1セット部204は、大型船外機をセットして組
立てるブラケットである。2つの第2セット部205,
205は、小型船外機をセットして組立てるブラケット
である。
【0031】上記台車本体202、支柱203及び第1
・第2セット部204,205,205の関係について
は、次の(1)〜(4)のように言い換えることもでき
る。(1)台車本体202に第1セット部204及び2
つの第2セット部205,205を設けた。(2)台車
本体202の上部中央に第1セット部204を設け、第
1セット部204の図左右両側、すなわち走行方向に2
つの第2セット部205,205を設けた。(3)支柱
203の上部に、第2セット部205,205をこの図
の如く側面視で左右2つ設けるとともに、左右の第2セ
ット部205,205間に第1セット部204を設け
た。(4)支柱203の上部にセット部(第1・第2セ
ット部204,205,205)を設けた。
【0032】図5は本発明に係る船外機組立台車の正面
図であり、船外機組立台車200が図の手前方向に進行
可能であることと、船外機組立台車200の走行を案内
するガイド機構250及び船外機組立台車200を駆動
する駆動チェーン機構260を示す。駆動チェーン機構
260は、作業側(図左側)に対して反対側に配置す
る。ガイド機構250及び駆動チェーン機構260の詳
細については後述する。
【0033】上記船外機組立台車200は、車幅中心か
ら作業側へ偏心した位置に支柱203を設け、支柱20
3の上部から作業側へ水平部203aを延し、この水平
部203aの延出端に第1・第2セット部204,20
5を設けることで、支柱203の上部に且つ台車本体2
02から作業側へ偏心した位置にセット部を設け、台車
本体202に且つ第1・第2セット部204,205と
反対側の位置にカウンタウエイト211を設けたことを
特徴とする。
【0034】図6は図5の矢視6線図であり、第1・第
2セット部204,205,205周りを反作業側の上
部から見た構成を斜視図で示したものである。第1・第
2セット部204,205,205の向きについては、
船外機を船尾に取付ける姿勢と同様の姿勢にセットする
ことができるように設定する。例えば、大型船外機をセ
ットするための第1セット部204は、セット面を下向
きに傾斜した平板である。また、小型船外機をセットす
るための第2セット部205,205は、セット面をほ
ぼ横向きにした平板である。
【0035】この図は、第1セット部204の図左右両
側、すなわち走行方向両側にヒンジ221,221を介
して第2セット部205,205を取付けるとともに、
第2セット部205,205のスイング基端部にピン2
22,222を介してリンク223,223の一端部を
水平方向にスイング可能に取付け、リンク223,22
3の他端部を連結ピン機構240,240を介して水平
部203aのブラケット203b,203bに水平方向
に移動可能に取付けたことを示す。
【0036】リンク223,223の他端部が水平方向
へ移動可能になるために、リンク223,223は他端
部に上下貫通した長孔224を設け、この長孔224の
長手両端にテーパ状の嵌合凹部225,226を設けた
ものである。
【0037】図7は本発明に係る第1・第2セット部周
りの平面図である。第1セット部204に対して2つの
第2セット部205,205を開いた状態においては、
第1・第2セット部204,205,205が概ね一直
線に並ぶ。
【0038】ところで、支柱203の水平部203a
は、船外機組立台車200の走行方向両側へ延びるロー
ラ用ブラケット231,231を介してローラ232,
232を回転可能に設ける。また、第2セット部20
5,205は、走行方向先端部から裏側へ延びるローラ
用ブラケット233,233を介してローラ232,2
32を回転可能に設ける。
【0039】これらのローラ232・・・は、第2セット
部205,205を開いた状態において、船外機組立台
車200の走行方向へ一直線に並ぶ。整列したローラ2
32・・・は、上記図6に示すように想像線の水槽用ガイ
ドレール44に案内される。水槽用ガイドレール44は
水槽41(図1参照)の側壁に有する。
【0040】図8(a),(b)は本発明に係る連結ピ
ン機構の構成図兼作用図であり、(a)は上記図6の8
−8線の断面構成を示し、(b)は連結ピン機構240
の作用を示す。(a)に示すように連結ピン機構240
は、ブラケット203bにブッシュ241を介して軸方
向へ進退可能に取付けたスライドピン242と、スライ
ドピン242の一端面にねじ止めしたノブ243と、ス
ライドピン242の一端面とノブ243との間に介在し
て凹部225に嵌合し得るテーパ状のロック盤244
と、凹部225にロック盤244が嵌合する方向へ弾発
するリターンばね245と、からなる。図中、246は
平ワッシャ、247はスプリングワッシャである。
【0041】次に、上記構成の連結ピン機構240の作
用を図8に基づき説明する。(a)は連結ピン機構24
0がロック状態であることを示す。凹部225にロック
盤244が嵌合しているので、リンク223は移動不能
である。この状態において、リターンばね245の弾発
力に抗してノブ243を摘んで引上げると、スライドピ
ン242は上方へ移動する。この結果を示したのが
(b)である。凹部225からロック盤244が外れる
ので、連結ピン機構240はアンロック状態になる。
【0042】次に、上記構成の第1・第2セット部20
4,205,205並びに連結ピン機構240の作用を
図6及び図9に基づき説明する。図6は、第1セット部
204に対して2つの第2セット部205,205を開
いた状態を示す。この状態で図左のノブ243を引上げ
ると一方の凹部225からロック盤244が外れる。ノ
ブ243を引上げたままで、図左の第2セット部205
を矢印方向に閉じていく。この結果、リンク223の長
孔224はスライドピン242に案内されて移動する。
【0043】長孔224が端まで移動したときに、他方
の凹部226がロック盤244の位置にくる。このとき
にノブ243から手を離すと、リターンばね245の弾
発力でスライドピンが下がる。この結果、他方の凹部2
26にロック盤244が嵌合してロック状態になる。こ
のようにして図左の第2セット部205を折畳むことが
できる。同様の操作をして、図右の第2セット部205
についても折畳むことができる。この状態を図9に示
す。
【0044】図9は本発明に係る第1・第2セット部並
びに連結ピン機構の作用図であり、第1セット部204
に対して2つの第2セット部205,205を折畳んだ
状態を示す。連結ピン機構240,240がロック状態
なので、2つの第2セット部205,205が開くこと
はない。第2セット部205,205を開くには、再び
連結ピン機構240,240のノブ243,243を引
上げつつ第2セット部205,205を元に戻せばよ
い。
【0045】次に上記構成の船外機組立ライン30の使
用方法について図10及び図11に基づき説明する。図
10(a),(b)は本発明に係る船外機組立ラインの
使用方法説明図(その1)である。(a)は船外機組立
ライン30において、側面視左右の第2セット部20
5,205を折畳むとともに第1セット部204に1つ
の大型船外機B1をセットした船外機組立台車200の
側面を示す。(b)はそのときの船外機組立台車200
の正面を示す。
【0046】図11(a),(b)は本発明に係る船外
機組立ラインの使用方法説明図(その2)である。
(a)は船外機組立ライン30において、側面視左右の
第2セット部205,205を開いて、これら第2セッ
ト部205,205に2つの小型船外機B2,B2をセ
ットした船外機組立台車200の側面を示す。(b)は
そのときの船外機組立台車200の正面を示す。
【0047】このように、1台の船外機組立台車200
で、図10に示す1つの大型船外機B1を組立てたり、
図11に示す2つの小型船外機B2,B2を組立てるこ
とができる。従って、大きさが大幅に異なる船外機B
1,B2,B2を1種類の船外機組立台車200で効率
良く組立てることができる。この結果、大きさが大幅に
異なる船外機B1,B2,B2を1つの船外機組立ライ
ン30で効率良く組立てることができる。
【0048】さらには、大型船外機B1を組立てるとき
には、左右の第2セット部205,205が組立作業の
妨げにならないように折畳むことができる。従って、大
きさが大幅に異なる船外機B1,B2,B2を1種類の
船外機組立台車200で組立てるようにしたにもかかわ
らず、大型船外機B1の組立作業を楽な姿勢で容易に行
うことができる。このため、作業者の負担をより軽減す
ることができる。
【0049】さらにまた、一般に大型船外機B1の組立
時間に比べて、小型船外機B2の組立時間は大幅に少な
くてすむ。従って、2つの小型船外機B2,B2を左右
の第2セット部205,205にセットして同時に組立
てる場合には、1つの大型船外機B1を組立てるのに
必要な時間で、2つの小型船外機B2,B2を組立て
ることができる。このため、上記の組立工数と上記
の組立工数とを概ね均一化できる。大きさが異なる船外
機B1,B2,B2の組立工数のばらつきを解消するこ
とができるので、組立効率をより一層高めることができ
る。
【0050】しかも、1種類の船外機組立台車200に
おいて、(1)1つの大型船外機B1を第1セット部2
04にセットして組立てたり、(2)1つの小型船外機
B2を左又は右の第2セット部205にセットして組立
てたり、(3)2つの小型船外機B2,B2を左右の第
2セット部205,205にセットして同時に組立てる
ことができる。従って、大きさが大幅に異なる船外機B
1,B2を1種類の船外機組立台車200で、より効率
良く組立てることができる。この結果、大きさが大幅に
異なる船外機B1,B2,B2を1つの船外機組立ライ
ン30で、より効率良く組立てることができる。
【0051】図12は本発明に係る船外機組立台車のガ
イド機構及び駆動チェーン機構の正面図であり、上記図
5に示す構成に対応する。船外機組立台車200のガイ
ド機構250は、フロアFRに設置した左右のガイドレ
ール251,251と、台車本体202の下部における
左右に回転可能に取付けたガイド用ローラ252・・・と
からなる。ガイドレール251は、断面視縦長矩形状の
バーであって、船外機組立台車200が走行する通路、
すなわち第1・第2・第3搬送路71〜73に船外機組
立台車200の走行を案内するガイド部材である。
【0052】ガイド用ローラ252・・・は、平面視矩形
状の台車本体202の四隅に計4つ設け、ガイドレール
251,251間に若干の隙間を有して配置することに
なる。253,253はガイドレール用支柱である。こ
のようにして船外機組立台車200は、固定された左右
のガイドレール251,251に案内されて走行するこ
とができる。
【0053】図13は図12の矢視13線図であり、船
外機組立台車200を駆動する駆動チェーン機構260
の平面構造を示す。駆動チェーン機構260は、水平に
張るとともに図の白抜き矢印にて示す方向へ移動するよ
うにした駆動チェーン261と、駆動チェーン261の
上部に取付けた駆動凸部262と、台車本体202の前
後にブラケット263,263を介して取付けた一対の
引掛け爪264,264とからなる。駆動チェーン26
1は、図の左右方向に折れ曲がり可能なリンクチェーン
である。
【0054】一対の引掛け爪264,264は、駆動チ
ェーン261の延び方向に沿って並ぶとともに、駆動チ
ェーン261の延び方向に細長いバーであって、基端部
をピン265,265で左右スイング可能に取付け、間
に駆動凸部262を介在させて先端部同士を向い合せに
したものである。さらに、これらの引掛け爪264,2
64は、先端部が駆動凸部262に引っ掛かる方向にリ
ターンばね266,266で弾発されている。弾発され
ることによる最大スイング角については、引掛け爪26
4,264の基端部がブラケット263,263に当る
ことで設定される。
【0055】ところで駆動チェーン機構260は、駆動
凸部262から左右へローラピン267を延し、ローラ
ピン267の左右両端にローラ268,268を回転可
能に取付け、これらのローラ268,268をチェーン
用ガイドレール269,269に載せるようにしたもの
である。駆動チェーン261をチェーン用ガイドレール
269,269で支えるとともに案内することができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、船外機組立ラインの船外機組立台車
に、大型船外機をセットして組立てる第1セット部と、
小型船外機をセットして組立てる第2セット部とを設け
たので、大型船外機を組立てるときには、第1セット部
に大型船外機をセットして組立て、小型船外機を組立て
るときには、第2セット部に小型船外機をセットして組
立てることができる。このようにすることで、1台の船
外機組立台車で、大型船外機を組立てたり小型船外機を
組立てることができる。従って、船外機組立台車に船外
機の各部品を流れ作業で順次組み付けていくことで船外
機を組立てるようにした、1つの船外機組立ラインに
て、大きさが大幅に異なる船外機を効率良く組立てるこ
とができる。
【0057】請求項2は、船外機組立台車の台車本体の
上に支柱を設け、この支柱の上部に、第2セット部を左
右2つ設けるとともに、左右の第2セット部間に第1セ
ット部を設けたことを特徴とする。一般に、大型船外機
の組立時間に比べて、小型船外機の組立時間は大幅に少
なくてすむ。従って、第2セット部に2つの小型船外機
をセットして組立てることは可能である。1種類の船外
機組立台車において、(1)1つの大型船外機を第1セ
ット部にセットして組立てたり、(2)1つの小型船外
機を左又は右の第2セット部にセットして組立てたり、
(3)2つの小型船外機を左右の第2セット部にセット
して同時に組立てることができる。従って、大きさが大
幅に異なる船外機を1つの船外機組立ラインで、より効
率良く組立てることができる。
【0058】さらには、2つの小型船外機を左右の第2
セット部にセットして同時に組立てる場合には、1つ
の大型船外機を組立てるのに必要な時間で、2つの小
型船外機を組立てることができる。このため、上記の
組立工数と上記の組立工数とを概ね均一化できる。こ
の結果、大きさが異なる船外機の組立工数のばらつきを
解消することができるので、組立効率をより一層高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機生産設備の模式図
【図2】本発明に係る船外機生産設備の平面図
【図3】本発明に係る船外機組立ライン、船外機性能検
査ライン、船外機受け渡しライン及び船外機搬送装置の
構成図
【図4】本発明に係る船外機組立台車の側面図
【図5】本発明に係る船外機組立台車の正面図
【図6】図5の矢視6線図
【図7】本発明に係る第1・第2セット部周りの平面図
【図8】本発明に係る連結ピン機構の構成図兼作用図
【図9】本発明に係る第1・第2セット部並びに連結ピ
ン機構の作用図
【図10】本発明に係る船外機組立ラインの使用方法説
明図(その1)
【図11】本発明に係る船外機組立ラインの使用方法説
明図(その2)
【図12】本発明に係る船外機組立台車のガイド機構及
び駆動チェーン機構の正面図
【図13】図12の矢視13線図
【符号の説明】
10…船外機生産設備、30…船外機組立ライン、20
0…船外機組立台車、201…車輪、202…台車本
体、203…支柱、204…第1セット部、205…第
2セット部、B1…大型船外機、B2…小型船外機。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外機組立台車に船外機の各部品を流れ
    作業で順次組み付けていくことで船外機を組立てるよう
    にした船外機組立ラインであって、前記船外機組立台車
    に、大型船外機をセットして組立てる第1セット部と、
    小型船外機をセットして組立てる第2セット部とを設け
    ることで、1つの船外機組立ラインにて、大型船外機を
    組立てたり小型船外機を組立てることができるように構
    成したことを特徴とした船外機組立ライン。
  2. 【請求項2】 前記船外機組立台車は、車輪を備えた台
    車本体の上に支柱を設け、この支柱の上部に、前記第2
    セット部を左右2つ設けるとともに、左右の第2セット
    部間に前記第1セット部を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の船外機組立ライン。
JP2001258827A 2001-08-28 2001-08-28 船外機組立ライン Expired - Fee Related JP3830789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001258827A JP3830789B2 (ja) 2001-08-28 2001-08-28 船外機組立ライン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001258827A JP3830789B2 (ja) 2001-08-28 2001-08-28 船外機組立ライン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003071658A true JP2003071658A (ja) 2003-03-12
JP3830789B2 JP3830789B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=19086283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001258827A Expired - Fee Related JP3830789B2 (ja) 2001-08-28 2001-08-28 船外機組立ライン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3830789B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3830789B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110225798A1 (en) Carrier apparatus for drive-train component part assembly and vehicle assembly method
KR100879070B1 (ko) 대차 이송 장치
KR101382348B1 (ko) 패널 이송용 스토리지 장치
JP3753635B2 (ja) 船外機組立台車
JP2003071658A (ja) 船外機組立ライン
JP4235891B2 (ja) 台車の搬送装置
JP2003063489A (ja) 船外機組立ライン
JP3562803B2 (ja) 船外機生産設備
JP4076756B2 (ja) 車体の組立方法及びその装置
JP2003071649A (ja) 船外機組立台車
JP3630302B2 (ja) エンジン組立ライン
JP4170175B2 (ja) エンジン搭載装置
JP2000001213A (ja) 搬送台車のストレージ装置
JP2000296422A (ja) 組立ラインにおけるワーク搬送方法
JP2858204B2 (ja) 自動二輪車の組立方法
JP2012035754A (ja) 搬送台車移動システム、搬送ライン及び搬送方法
JP2869883B2 (ja) 自動二輪車の組立方法
JP3646022B2 (ja) 自動二輪車の吊下治具
JP3813074B2 (ja) ワーク搬送装置
JP3551715B2 (ja) 搬送設備
JP4020768B2 (ja) 車体下廻り部品の組付装置および組付方法
JP3652546B2 (ja) 自動二輪車の組立装置
JP2003063492A (ja) 船外機生産設備
JP4004208B2 (ja) ワーク搬送装置
JP2704455B2 (ja) フロアーコンベヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees