JP2003071465A - 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置 - Google Patents

浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置

Info

Publication number
JP2003071465A
JP2003071465A JP2001262278A JP2001262278A JP2003071465A JP 2003071465 A JP2003071465 A JP 2003071465A JP 2001262278 A JP2001262278 A JP 2001262278A JP 2001262278 A JP2001262278 A JP 2001262278A JP 2003071465 A JP2003071465 A JP 2003071465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bath water
bath
anode
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001262278A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kuwabara
克己 桑原
Junji Wakikawa
準治 脇川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Science Inc Japan
Original Assignee
Science Inc Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Science Inc Japan filed Critical Science Inc Japan
Priority to JP2001262278A priority Critical patent/JP2003071465A/ja
Publication of JP2003071465A publication Critical patent/JP2003071465A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】塩水および電力を妄りに消費することなく、入
浴に必要にして充分な殺菌が行われ、また薬効効果も得
られる家庭用と業務用の浴湯の殺菌浄化方法を提供す
る。 【解決手段】 家庭用の浴湯には、1日を単位として1
日の内1〜3時間間だけまた業務用の浴湯には常時、浴
湯のORP値が300〜2000mVの範囲に保たれる
ように電気分解して得られる陽極水を混入する。陽極水
は、浴槽(Y)から出た浴湯がヒータ(1)と濾過装置
(10)とを通って浴槽(Y)へと循環しているときに
混入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の浴湯に、浴
湯の一部を含む食塩水を電気分解して得られる陽極水を
混入して、浴湯中の雑菌を殺菌する浴湯の殺菌浄化方法
および殺菌浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴湯中の人毛等の挟雑物を取り除くため
の濾過装置、浴湯を強制的に循環するための循環ポン
プ、活性化装置、オゾンガス発生器、浴湯を所定温度に
加熱するためのヒータまたは熱交換器、オゾンガスの混
入時期、ヒータの通電時間等を制御する制御装置等を備
えた浴湯の浄化装置は、本出願人により実開平6ー48
893号、特開平7ー185574号、実公平6ー23
203号等により多数提案されている。これらの浴湯の
浄化装置は、活性化装置を備えているので、浴湯は活性
化装置を通過するとき、活性石に繁殖して他養生活をす
るバクテリヤにより有機物、例えば浴湯を腐敗させる原
因となるアンモンニャが分解され、浴湯は浄化される。
また、オゾンガスにより浴湯中の雑菌が殺菌され、さら
にはバクテリヤが分解できないような大きな分子量の有
機物の分解、脱臭等の作用が得られる。
【0003】このように、本出願人が既に提案している
浴湯の浄化装置は、オゾンガスにより浴湯中の雑菌が殺
菌され、有機物はバクテリヤにより生物学的に分解処理
されるようになっているので、現在も有効に実用に供さ
れ実績を上げている。しかしながら、本出願人は特開平
11−290854号により、さらに改良された浴湯の
浄化装置を提案した。この浴湯の浄化装置は、濾過器と
電解槽とを備え、浴槽中の浴湯は濾過器で濾過されると
共に、電解槽で得られる陽極水が浴湯中に混入されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が特開平11
−290854号により提案している上記浴湯の浄化装
置によると、浴湯に陽極水が混入されるので、浴湯は酸
性になり、浴湯中の雑菌は効果的に殺菌される。また、
浴湯が酸性になるので、薬効効果も認められ、発明の所
期の目的は達成されている。しかしながら、その後の研
究の結果、改良の余地があることが判明した。すなわ
ち、容積が小さい較的小規模の家庭用風呂では、利用人
数が少なく雑菌の繁殖もそれほど多くなく、しかも陽極
水は殺菌効果が高いので、24時間所定の酸化還元電位
値(ORP)あるいは酸性値(pH)に保って殺菌する
必要がないことが判明した。さらには、家庭用風呂にあ
っては通常毎日入浴するが、24時間薬効効果は必要で
はなく、薬当たりを回避するためにも休むことができる
ことも判明した。このように、必ずしも常に浴湯を所定
の酸化還元電位値あるいはペーハ値に保つ必要がないの
に、陽極水を混入し続けると、ランニングコストが高く
なる問題もある。
【0005】これに対し、容積が比較的大きい保養施
設、レジャーセンタ等の大規模な営業用の風呂には、老
若男女さらには病弱な人も入浴する可能性もあるので、
充分に殺菌された状態に維持することが必要である。ま
た、上記したような業務用の風呂には施設に出かけたと
きのみ入浴し、毎日は入浴しないので、薬当たりの問題
は少ない。したがって、営業用の風呂においては、所定
の酸化還元電位値あるいはペーハ値に常時保つことが望
まれる。
【0006】また、陽極水で殺菌すると、レジオネラ
菌、大腸菌等は効果的に殺菌されるが、CODあるいは
BODの値すなわち還元性有機物あるいは生物分解性有
機物の濃度も下がることも判明した。本発明は、上記し
たような従来の問題点に鑑みてなされたもので、比較的
小規模の家庭用の浴湯と、比較的大規模の業務用の浴湯
とにそれぞれに適した、浴湯の殺菌浄化方法および殺菌
浄化装置を提供することを目的とし、他の発明は、上記
目的に加えてCODあるいはBODの値の上昇を抑える
ことのできる浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置を
提供することを目的とている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、比
較的少人数が略毎日利用する浴湯と、不特定多数の人が
時折利用する浴湯とに分けて酸化還元電位値(ORP)
またはペーハ値(pH)を所定値に保つように構成する
ことにより達成される。また、他の発明は、上記構成に
加えて設定時間毎に、あるいは設定日日毎に、さらには
これらが適宜組み合わされた設定時間に、オゾンガスと
銀イオンの、少なくとも一方を混入するように構成する
ことにより達成される。すなわち、請求項1に記載の発
明は、上記目的を達成するために、家庭用の浴槽から出
た浴湯をヒータ又は熱交換器と濾過装置とを通って浴槽
へと循環させて比較的長期にわたって使用するとき、食
塩水を含んだ浴湯の一部を電気分解して得られる陽極水
を浴湯に混入して、浴湯中の雑菌を殺菌する方法であっ
て、前記陽極水の混入は、1日を単位として1日の内1
〜3時間だけ浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300
〜2000mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.0
〜5.0の範囲に保たれるように、混入するように構成
される。請求項2に記載の発明は、業務用の浴槽から出
た浴湯をヒータ又は熱交換器と濾過装置とを通って浴槽
へと循環させて比較的長期にわたって使用するとき、食
塩水を含んだ浴湯の一部を電気分解して得られる陽極水
を浴湯に混入して、浴湯中の雑菌を殺菌する方法であっ
て、前記陽極水の混入は、酸化還元電位(ORP)値が
300〜2000mVの範囲またはペーハ値(pH)が
2.0〜5.0の範囲に保たれるように、混入するよう
に構成され、請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の陽極水の混入を、浴槽から出た浴湯がヒータ
又は熱交換器と濾過装置とを通って浴槽へと循環してい
るときに実施するように構成される。請求項4に記載の
発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の陽極水
が、予め陽極水タンクに貯められている陽極水であるよ
うに構成される。請求項5に記載の発明は、浴槽から出
た浴湯をヒータまたは熱交換器と濾過装置とを通って浴
槽へと循環させて比較的長期にわたって使用するとき、
食塩水を含んだ浴湯の一部を電気分解して得られる陽極
水を浴湯に混入して、浴湯中の雑菌を殺菌する方法であ
って、前記陽極水は、1日を単位として設定時間に設定
量を浴湯に混入するように構成され、請求項6に記載の
発明は、浴槽から出た浴湯をヒータまたは熱交換器と濾
過装置とを通って浴槽へと循環させて比較的長期にわた
って使用するとき、食塩水を含んだ浴湯の一部を電気分
解して得られる陽極水を浴湯に混入して、浴湯中の雑菌
を殺菌する方法であって、前記陽極水は、1週を単位と
して設定曜日に設定量を浴湯に混入するように構成され
る。請求項7に記載の発明は、浴湯を循環させる循環ポ
ンプと、循環中の浴湯を加熱するヒータ又は熱交換器
と、浴湯を濾過する濾過装置と、電解槽と、制御装置と
を備え、前記電解槽には浴湯の一部と所定濃度の食塩水
とが供給され、前記電解槽で得られる陽極水が浴湯に混
入されるようになっている、家庭用又は業務用の浴槽の
浴湯に適用される殺菌装置であって、前記制御装置は、
1日を単位として1日の内1〜3時間だけ浴湯の酸化還
元電位(ORP)値が300〜2000mVの範囲また
はペーハ値(pH)が2.0〜5.0の範囲に保たれる
ように、陽極水の浴湯への混入を制御するように構成さ
れている。請求項8に記載の発明は、浴湯を循環させる
循環ポンプと、循環中の浴湯を加熱するヒータまたは熱
交換器と、浴湯を濾過する濾過装置と、電解槽と、制御
装置とを備え、前記電解槽には浴湯の一部と所定濃度の
食塩水とが供給され、前記電解槽で得られる陽極水が浴
湯に混入されるようになっている、業務用の浴槽の浴湯
に適用される殺菌装置であって、前記制御装置は、常時
浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300〜2000m
Vの範囲またはペーハ(pH)値が2.0〜5.0に保た
れるように、陽極水の浴湯への混入を制御するように構
成されている。請求項9に記載の発明は、請求項7また
は8に記載の装置に、浴湯にオゾンガスを混入するため
のオゾンガス発生装置と銀イオンを混入するための銀イ
オン発生装置の、少なくともいずれか一方の装置がさら
に設けられている。そして請求項10に記載の発明は、
浴湯を循環させる循環ポンプと、電解槽と、制御装置と
を備え、前記電解槽には浴湯の一部と所定濃度の食塩水
とが供給され、前記電解槽で得られる陽極水が浴湯に混
入されるようになっている、家庭用の浴槽の浴湯に適用
される殺菌装置であって、前記制御装置は、1日を単位
として1日内1〜3時間だけ浴湯の酸化還元電位(OR
P)値が300〜2000mVの範囲またはペーハ(p
H)値が2.0〜5.0の範囲に保たれるように、陽極水
の浴湯への混入を制御するように構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる浴湯
の殺菌浄化装置の模式図であるが、同図に示されている
ように、本実施の形態に係わる浴湯の殺菌浄化装置は、
加熱器1、濾過器10、電解槽20、自動食塩水供給装
置30、循環ポンプ37、制御装置70等から構成さ
れ、そしてこれらは後述するような耐酸性あるいは耐食
性の管あるいはパイプで互いに接続されている。なお、
陽極水を混入しないときに銀イオンあるいはオゾンガス
を混入することもできるが、さらには陽極水と組み合わ
せることもできるが、図1には銀イオン発生装置もオゾ
ンガス発生装置も示されていない。
【0009】加熱器1は、アルミニウム製のブロック2
から構成されている。そして、その略中心部に電気ヒー
タ3が設けられ、この電気ヒータ3の両側に軸方向に貫
通する形で2本の耐酸性のステンレス管からなる第1、
2のパイプ4、5が挿入されている。第1のパイプ4の
上方端には濾過装置10に連なっている濾過供給管bが
接続され、下端部には浴湯の往管aがそれぞれ接続され
ている。また、第2のパイプ5の上方端には循環ポンプ
37の吐出管dが、下端部には浴湯の復管eがそれぞれ
接続されている。これにより、浴湯は浴槽Yから出て浴
槽Yに戻る間に2度加熱されることになる。なお、加熱
器1は電気ヒータに代えて熱交換器でも実施できる。
【0010】図1に示されている実施の形態によると、
浴湯は往復2度加熱されるようになっているが、第2の
パイプ5のみを加熱するように実施することもできる。
このように実施すると、濾過器10に供給される浴湯は
加熱されないようになり、エネルギの節約になり、また
配管系も簡単になる。
【0011】濾過器10は、耐食性のフィルタタンク1
1を備えている。このフィルタタンク11の内部は、仕
切板13で上下の2室に仕切られ、上方が浴湯の分配室
14となり、そして下方の大きい部分が濾過室15とな
っている。仕切板13には複数個の透孔が明けられ、こ
れらの透孔に対応して、濾過室15に複数本の円筒状の
フィルタ16、16、…が設けられている。したがっ
て、分配室14からフィルタ16、16、…に浴湯を供
給すると、フィルタ16、16、…の筒部を通過し濾過
室15に出るときに濾過され、下方の集湯室17に集ま
る。このように構成されているフィルタタンク11の分
配室14には、濾過供給管bの終端が接続され、集湯室
17には循環ポンプ37に連なっている濾過排出管cの
始端が接続されている。
【0012】本実施の形態に係わる電解槽20は、例え
ば絶縁性のプラスチックから成形されている電解タンク
21から構成され、その内部は縦方向に陽極室22と陰
極室23とに、網、多孔板等の透液性の隔壁24で2分
されている。そして、陽極室22には陽極板25が、陰
極室23には陰極板26がそれぞれ配置されている。な
お、配線関係は図には示されていないが、これらの極板
25、26には、例えば10〜24ボルトの直流電圧が
印加されるようになっている。電解タンク20の陽極室
22の上方には、陽極水排出管fの始端が接続され、こ
の陽極水排出管fには3方弁35が介装され、その終端
は浴槽Yのノズルに接続されている。電解槽20の電源
投入回数が所定の回数、例えば20回に達した時、自動
的に10分間電解槽20の極板25、26の相が入れ換
わり、陽極室22が陰極室に、陰極室23が陽極室にな
り、電解槽20内を逆洗運転し、有機物等の除去を行
う。同時に3方弁35が切り替わり、逆洗時には排水管
fに陰極水が通り、3方弁35の排水管g’から排水さ
れる。又、電解槽20の陰極室23が陽極室に換わり、
陽極水が陰極室23の上方から水量調整弁36が介装さ
れた陰極水排出管gから陽極水が排水される。
【0013】なお、図1には具体例は示されていない
が、変圧器の二次側にタップを設け、二次側で得られる
交流電圧をダイオードで整流して、図1に示されている
電極25、26に印加するように実施することもでき
る。このように実施すると、タップの位置を変えること
により、電極25、26に印加する直流電圧を連続的に
変え、酸性水とアルカリ水の濃度を連続的に変えること
ができる。濃度を変えることができるので、酸性水とア
ルカリ水の水量比を変えることもできる。また、電解槽
20で製造される次亜塩素酸水と安定化二酸化塩素水を
コントロールすることもできる。
【0014】循環ポンプ37の吐出管dからは計測用供
給管hが分岐し、この計測用供給管hには電磁弁34が
介装されORP筒40に接続されている。このORP筒
40内にはORPセンサ41が設けられ、ORPセンサ
41で計測される浴湯のORP値は、制御装置70に入
力されるようになっいてる。ORP筒40からは電解用
浴湯供給管iが出ている。そして、この電解用浴湯供給
管iは、逆止弁44が介装されて電解タンク21の底部
に接続されている。
【0015】自動食塩水供給装置30も、耐食性の材質
から次のように構成されている。すなわち、食塩供給装
置301と、この食塩供給装置301の下方に配置され
ている塩水タンク310とから構成されている。食塩供
給装置301は、ケース302を備えている。そして、
このケース302は、仕切壁303で仕切られ、一方の
室が食塩室305となり、他方の室は高濃度塩水室30
6となっている。仕切壁303の所定高さ位置には透孔
あるいはスリット304が形成されている。また、高濃
度塩水室306には、所定高さに立ち上がっている塩水
放出管307が設けられている。この塩水放出管307
の下端部は、塩水タンク310の上方に臨んでいる。し
たがって、食塩室305中に入れられている食塩に、後
述するように、浴湯が供給されると、食塩の一部が溶
け、高濃度の塩水となってスリット304から高濃度塩
水室306に供給される。そうすると、高濃度の塩水が
塩水放出管307の上端開口部からオーバフローして塩
水タンク310に落下供給される。
【0016】塩水タンク310の内部には、レベルセン
サ311が設けられている。このレベルセンサ311
は、制御装置70と信号ラインにより接続され、塩水タ
ンク310に所定量の塩水が常時蓄えられるようになっ
ている。
【0017】このように構成されている塩水タンク31
0の底壁には、塩水供給管jが取り付けられている。こ
の塩水供給管jには、電磁弁31、塩水用ポンプ32お
よび逆止弁33が介装されて、電解用浴湯供給管iに接
続されている。なお、塩水供給管jは、逆止弁44の下
流側において、前記電解用浴湯供給管iに接続されてい
る。また、電解用浴湯供給管iからは、逆止弁44の上
流側において浴湯供給管kが分岐している。この浴湯供
給管kは、電磁開閉弁42が介装されて塩水タンク31
0に接続され、また流量制御弁43が介装されて食塩室
305の上方に接続されている。又、塩水タンク310
に取り付けられている蓋を取り外し、手動で食塩水を入
れることもできる。
【0018】コントローラすなわち制御装置70は、マ
イクロコンピュータから構成され、従来周知のような演
算機能、比較機能、記憶機能等を備え、また時間、温
度、酸化還元電位値(ORP)あるいは酸性値(pH)
値等の各種の値を設定する設定手段も備えている。この
制御装置70と、酸化還元電位計すなわちORPセンサ
41、温度センサS3等は図には示されていないが、信
号ラインで接続されている。また、循環ポンプ37の起
動、停止あるいは電気ヒータ3、電解槽20の極板2
5、26等への通電、停止、さらには電磁弁31、4
3、塩水用ポンプ32等の開閉あるいは発停も制御装置
70により制御されるようになっている。レベルセンサ
311も図示されない信号ラインで制御装置70に接続
されている。
【0019】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。初めに、浴槽Yの容積が比較的小さい家庭用の浴
湯の殺菌浄化方法について説明する。制御装置70に浴
湯の温度例えば43℃を設定する。また、浴湯のORP
値を設定する。ORP値は酸化還元電位のことで、この
値が800mV以上でかなりの殺菌力があり、1000
mV以上では病原菌やウイルスは生存できないと言われ
ているので、例えば900mVを設定することにより、
ペーハ(pH)値濃度(2.0〜5.0)をコントロール
することができ、例えば4と設定する。本実施の形態で
は1日を単位として殺菌するので、1〜3時間を設定す
る。
【0020】また、塩水タンク310中の塩水の濃度を
設定する。浴湯が浴湯供給管kから食塩室305に供給
される。食塩の一部が溶けて高濃度の塩水がスリット3
04から高濃度塩水室306へ、そして塩水タンク31
0へと供給される。また、塩水タンク310は、浴湯が
浴湯供給管kから供給される。これにより、塩水タンク
310中の食塩の濃度が例えば5%になる。
【0021】温度センサS3で検出される浴湯の温度
は、制御装置70に入力され、制御装置70において設
定値43℃と比較されている。設定値よりも低くなる
と、循環ポンプ37が起動する。そうすると、浴槽Y中
の浴湯は実線矢印で示されているように、往管aから吸
い込まれ、加熱器1の第1のパイプ4を通って濾過供給
管bから濾過器10の分配室14に吸引される。浴湯
は、この分配室14から複数個のフィルタ16、16、
…に均等に分配供給され、そして濾過されて、集湯室1
8に到る。集湯室18から濾過排出管cにより循環ポン
プ37に吸い込まれる。そして、再び加熱器1の第2の
パイプ5を通って復管eから浴槽Yへ圧送される。今
は、浴湯の温度は設定値よりも低いので、電気ヒータ3
には通電されている。したがって、浴湯は上記のように
循環している間に2度加熱される。設定温度43℃にな
り停止する。このようにして、常時浴湯は設定温度43
℃に保たれる。
【0022】上記のようにして、浴湯が循環加熱され所
定温度に保たれる。その間に入浴する。時間が進み、電
気分解自動運転で設定した場合、制御装置70に設定さ
れた時間になると、電磁弁34が開いて浴湯の一部がO
RP筒40へ供給される。ORPセンサ41で検出され
るORP値は、制御装置70に設定されている設定値と
比較される。この検出値が設定値よりも小さいと、上記
したように、電磁弁31、34が開き、塩水ポンプ32
が起動する。塩水タンク310に入れられている塩水が
電解用浴湯供給管iに供給される。これにより、浴湯の
一部と塩水とが電解槽20に供給される。また、電解槽
20の電極25、26にも通電され、電気分解が始ま
る。電解槽20の陽極室22では、従来周知のように塩
酸と共に次亜塩素酸、亜塩酸、塩酸等が発生する。これ
らを溶解した強酸性の陽極水は、陽極水供給管fから復
管e中に混入される。浴湯の酸度は徐々に高くなり、浴
湯中の雑菌は殺菌される。また、入浴することにより薬
効効果が得られるようになる。また、コロイド性の有機
物は凝集沈降する。計測されるORP値が設定値の90
0mVになると、電磁弁31、34、塩水ポンプ32、
電解槽20の電極25、26への通電等が停止される。
電気分解が停止する。設定値よりも低下すると、再び起
動する。
【0023】このようにして、1日を単位として1日の
内1時間〜3時間ORP値を設定することができる。浴
湯は設定の900mVのORP値に保たれる。これによ
り、浴湯は略完全に殺菌される。手動電気分解では、強
制的に電解運転させ、ORPがMAX以上となるまで電
解運転を行う。MAX以上となった時点で電解運転は停
止し、以後「切り」スイッチを入れない限り電解運転を
行うことはない。逆洗運転は電解槽電極切替スイッチを
入れない限り逆洗運転を行うことはない。なお、このよ
うにして陽極水を混入しているときも、浴湯の温度が設
定値以下に下がると、電気ヒータ3に通電され、浴湯は
加熱される。
【0024】例えば指定した時間外に、ORP値が設定
値以下に下がっても、陽極水の混入は行わなず、上記し
たように浴湯の温度のみが設定温度になるように制御さ
れる。これにより、必要以上の殺菌は行われないことに
なる。また、薬効効果も休むことになる。
【0025】設定された時間になると、上記したように
して検出されるORP値が設定値と比較され、設定値に
維持されるように制御される。以下、毎日これを繰り返
す。なお、電解槽20の水酸化ナトリウムを含んだ陰極
水は、陰極水排出管gより外部へ排出される。このと
き、陰極水排出管gに絞弁等を介装し、排出する浴湯の
量を減らすように実施することもできる。
【0026】上記のようにして電気分解して殺菌する
と、塩水タンク310中の塩水が減少する。所定量減少
すると、レベルセンサ311が検知して、電磁弁42が
開き、所定量の浴湯が浴湯供給管kから食塩室305に
供給される。そうすると、前述したようにして高濃度の
塩水が塩水タンク310に供給される。また、浴湯も浴
湯供給管kから塩水タンク310に供給される。所定量
供給されるとレベルセンサ311が、これを検知して供
給が停止する。これにより、前述したように5%の食塩
水が塩水タンク310に満たされる。以下上記したよう
にして消費され、また食塩水が塩水タンク310に満た
される。
【0027】本発明は、上記実施の形態に限定されない
ことは明らかである。例えば、ORP値の設定値を高く
して、1日に1時間だけ殺菌するようにすることも、こ
れとは逆に比較的低く設定し、1日に数時間殺菌するよ
うに実施することもできる。また、ORPセンサ41、
温度センサS3等が図示の位置以外の位置、例えばOR
Pセンサを電解槽20の下流側に設けることができるこ
とも明らかである。なお、ペーハ計は図には示されてい
ないが、適当な箇所に設けることができる。さらには、
電解槽20の電極25、26は、本出願人が提案してい
る特開平11−290854号に記載されているような
クシ型電極で構成することもできる。このときは、パル
ス状の電圧を印加するように実施するのが望ましい。
【0028】次に、浴槽Yの容積が比較的大きい業務用
の浴湯を殺菌浄化方法について説明する。このときは、
前述もしたように色々な人が多数入浴するので、充分に
殺菌された状態に維持することが必要で、また薬当たり
の問題も小さいので、常時殺菌するように実施する。す
なわち、ORP値を設定する。また、浴湯の温度も設定
する。浴湯の温度が設定値よりも低くなると、前述した
ように、加熱器1の電気ヒータ3に通電される。又は図
には示されていないが熱交換器が作動する。そうする
と、浴槽Y中の浴湯は、前述したようにして、加熱され
る。設定温度になり停止する。これにより、常時浴湯は
設定温度に保たれる。
【0029】ORPセンサ41で検出されるORP値が
設定値よりも下がると、電磁弁31、34が開き、塩水
ポンプ32が起動する。塩水タンク310に入れられて
いる例えば濃度5%の塩水が電解用浴湯供給管iに供給
される。これにより、浴湯の一部と塩水とが電解槽20
に供給される。また、電解槽20の電極25、26にも
通電され、電気分解が始まる。以下前述したようにし
て、陽極水が陽極水供給管fから復管e中に混入され
る。浴湯のORP値は高くなり、浴湯中の雑菌が殺菌さ
れる濃度になる。また、入浴することにより薬効効果が
得られる濃度にもなる。設定ORP値になると、電気分
解は停止する。設定値よりも低下すると、再び起動す
る。このようにして、浴湯は常時設定のORP値に保た
れる。これにより、浴湯は略完全に殺菌される。このよ
うにして陽極水を混入しているときも浴湯の温度が設定
値以下に下がると、電気ヒータ3又は熱交換器に通電さ
れ、浴湯が加熱される。
【0030】実施例:図1に示されている実施の形態の
ような浴槽装置を使用して2人家族(本発明者桑原の家
族)で次のような条件でテストした。 実施例1:テスト期間は、日曜日から日曜日の8日間と
して、月曜日と木曜日がペーハ(pH)が3,ORP値
が700mVでオン、1000mVでオフになるように
陽極水の混入を制御した。なお、オゾンガスも銀イオン
も混入しなかった。 テスト結果 ペーハ(pH)値は下記のように変化した。 日曜日 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 日曜 7.2 3.0 3.5 3.9 3.0 3.3 3.5 3.8 レジオネラ菌:テストの初日は79000CFU/
ミリリットルであったが、火曜日は陰性で、最終日の日
曜日は陰性であった。 一般細菌:テストの初日は460個/ミリリットル
であったが、火曜日は陰性で、最終日の日曜日は検出さ
れなかった。 大腸菌群:テストの初日から検出できなかった。 COD:テストの初日は0.7mg/リットルであ
ったが、最終日には8.5mg/リットルとなった。 濁度:テスト期間中0.5未満であった。
【0031】実施例2:他の条件は実施例1と同じで、
ORP値が5、500mVでオン、700mVでオフに
なるようになるように陽極水の混入を制御した。なお、
オゾンガスも銀イオンも混入しなかった。 テスト結果は、実施例と略同一であった。以上により、
ペーハ(PH)値を安全を見込んで2.0〜5.0の範囲
に保つと、1日1〜3時間殺菌すれば、健康に支障のな
い程度に殺菌できることが判明した。CODに関しては
上昇したことが認められた。
【0032】図1に示されている実施の形態のような浴
槽装置を使用して12〜15人程度が入浴する浴槽(本
出願人の社宅用風呂)で次のような条件でテストした。 実施例3:テスト期間は37日間で、各種の計測はテス
ト前とテスト最終日の37日後の2回行った。ペーハ
(pH)値は、常時2.5になるように、ORP値は7
00mVでオン、1500mVでオフになるように陽極
水の混入を制御した。オゾンガスも銀イオンも混入しな
かった。 テスト結果 ペーハ(PH)値:初日の5時間後は5.0に下が
った。最終日は、2.4であった。 レジオネラ菌:テストの初日は38000CFU/
ミリリットルであったが、最終日は陰性であった。 一般細菌:テストの初日は23個/ミリリットルで
あったが、最終日は2個/ミリリットルであった。 大腸菌群:テストの初日も、最終日も検出できなか
った。 COD:テストの初日は1.1mg/リットルであ
ったが、最終日には16.05mg/リットルとなっ
た。 濁度:テストの初日も最終日も0.5未満であっ
た。
【0033】実施例4:他の条件は実施例3と同じで、
ペーハ(pH)が常時5、ORP値は500mVでオ
ン、800mVでオフになるようにになるように陽極水
の混入を制御した。その結果は、実施例3と大差はなか
った。 以上の実施例3、4により、ORP値を500〜200
0mVに保つように制御すると、ペーハ(pH)値は
2.0〜5.0の範囲になり、多人数が入浴しても菌に対
しては問題がないことが判明した。CODは、工場の現
場関係の色々な人が入浴したので上昇したと考えられ
る。
【0034】実施例5:他の条件は実施例1と同じで、
1日に24回、100cc/分の陽極水を10分間混入
した。混入を開始してから1日目にはレジオネラ菌も、
一般細菌も、さらには大腸菌も検出されなかった。 実施例6:他の条件は実施例1と同じで、1週を単位と
し月曜日と水曜日と金曜日に、100cc/分の陽極水
を60分間それぞれ混入した。2回目の木曜日に混入し
た直後からレジオネラ菌も、一般細菌も、さらには大腸
菌も検出されなかった。 以上の実施例5、6から、陽極水は殺菌力が強いので、
必ずしも陽極水の混入をORP値あるいはペーハ値によ
り制御する必要はなく、実験あるいはテストにより混入
量を適宜決定して混入すると、健康上問題がないことが
判明した。
【00035】以上の実施例から、オゾンガスまたは銀
イオンを適宜混入すれば、浴湯のCOD値は改善され、
生物分解性有機物も分解されることが予想される。ま
た、オゾンガスと銀イオンを同時に混入しても、オゾン
ガスと銀イオンの物理化学的性質から見て、効果が相殺
されるようなことはない、と予想される。したがって、
オゾンガスと銀イオンを使い分けることができると共
に、同時に混入することもできる。
【0036】図2に、比較的安価に得られる、主として
小家族用の浴湯の殺菌装置の第2の実施の形態が示され
ている。本実施の形態に係わる浴湯の殺菌装置は、浴槽
Yのコーナ等の空きスペースに載置される比較的小さな
ケース350からなっている。そして、このケース35
0内に前述したような自動塩水供給装置、電解槽、循環
ポンプ、センサ等が前述したようにして設けられてい
る。すなわち、ケース350内には図1に示されている
加熱器1、濾過器10以外の等要素あるいは装置が収納
されている。そして、循環ポンプには、浴湯の吸引管3
51と吐出管352が接続されている。浴湯中に埋没し
た状態で使用されるノズル353は、中心部に噴射孔3
54を有し、この噴射孔354の周囲にはフイルタ35
5が設けられて、吸引口となっている。吸引口には吸引
管351が、そして噴射孔354には吐出管352がそ
れぞれ接続されている。
【0037】第2の実施の形態に係わる浴湯の殺菌装置
にも、制御装置356を備えているので、前述した実施
の形態と略同様にして浴湯を殺菌することができること
は明らかである。なお、第3の実施の形態は、安価に浴
湯の殺菌装置を提供することを目的としているが、オプ
ションとして加熱器、オゾンガス発生器等を取り付ける
こともできる。
【0038】図1に示されている実施の形態では、陽極
水はその都度電気分解により得られ、そして浴湯に混入
されているが、陽極水を予め貯めておいて混入する第3
の実施の実施の形態が図3に示されている。図1に示さ
れている実施の形態の構成要素と同じ要素には同じ参照
数字を付けて重複説明はしないが、本実施の形態による
と、陽極水タンク50を備えている。この陽極水タンク
50の上部には、一方が3方弁に接続されている陽極水
供給管rが接続され、下部からは陽極水送出管sが復管
eまで延びている。この陽極水送出管tには、薬注ポン
プ53と電磁開閉弁54とが介装されている。このよう
に配管されている陽極水タンク50内の上下に、フロー
トスイッチ51、52が設けられている。なお、復管e
から電解槽20まで延びている分岐管qには電磁開閉弁
46、47が介装され、復管eの、分岐管qの分岐点と
陽極水送出管tの合流点との間にも電磁開閉弁45が設
けられている。
【0039】本実施の形態によっても加熱器2、濾過器
10等を備え、制御装置すなわち操作盤70には、タイ
マースイッチ71、ON/OFFスイッチ73、逆洗ス
イッチ74、塩水調整ボリュームスイッチ等を備えてい
るので、上記したように浴湯は設定温度に加熱され、そ
して濾過され、また設定された酸化還元電位(ORP)
値に保たれるように、薬注ポンプ53が発停し、陽極水
タンク50中の陽極水が浴湯に混入される。このように
して、陽極水タンク50中の陽極水が消費されると、分
岐管qの電磁開閉弁46、47が開き、循環する浴湯の
一部が電解槽20に供給される。また、電磁開閉弁31
が開き、水ポンプ32が起動し、食塩タンクから塩水も
電解槽20に供給される。電解槽20の電極に通電さ
れ、浴湯が電気分解される。電気分解された陽極水は、
陽極水タンク50に貯められる。上方のフロートスイッ
チ51が、満杯になったことを検知すると、電気分解を
終わる。以下同様にして、陽極水タンク50に陽極水が
貯えられる。
【0040】第3の実施の形態でも、電解槽20の電極
に逆の極性の電流を流し、また3方弁35を切り替える
ことにより逆洗できることは明らかである。また、図3
において点線で示されているように、往管aと分岐管q
との間に短絡管q’を設け、そしてこの短絡管q’にポ
ンプ53’を介装すると、浴湯を循環させることなく、
次のようにして浴湯を電気分解し、そして陽極水を陽極
水タンク50に貯めることができる。すなわち、電磁弁
46を閉鎖し、電磁弁47を開き、そしてポンプ53’
を起動する。そうすると、往管a中の浴湯が電解槽20
に供給される。電解槽20の電極に通電すると、浴湯が
電気分解される。電気分解された陽極水は、陽極水タン
ク50に貯められる。薬注ポンプ53を起動すると、陽
極水は陽極水送出管tから浴槽Yへ供給される。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よると、陽極水の混入は、1日を単位として1日の内1
〜3時間だけ浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300
〜2000mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.0
〜5.0の範囲に保たれるように混入するので、塩水お
よび電力を妄りに消費することなく、入浴に必要にして
充分な殺菌が行われるという本発明に特有の効果が得ら
れる。また、毎日入浴しても薬当たりの心配がないとい
う効果も得られる。さらには、陽極水を注入するので、
浴湯中のコロイド状の物質は凝集し、これが濾過装置で
濾過されるので、浴湯が透明状態に常時保たれる効果も
得られる。また、アストリンゼン効果と同様に肌を滑ら
かにし、傷、アトピー性皮膚炎、水虫等に薬効があり、
浴槽、配管系の汚れが分解、除去され、清潔状態に保持
される効果も得られる。請求項2に記載の発明による
と、陽極水の混入は、酸化還元電位(ORP)値が30
0〜2000mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.
0〜5.0の範囲に保たれるように混入するので、上記
のような効果が得られると共に、不特定多人数の人が入
浴しても、浴湯が雑菌により汚染されるようなことはな
い。請求項5または6に記載の発明によると、1日ある
いは1週を単位として設定量の陽極水を浴湯に混入する
ので、上記のような効果に加えて、酸化還元電位計ある
いはペーハ計が不要で安価に浴湯の殺菌ができる効果が
得られる。請求項7に記載の発明によると、浴湯を循環
させる循環ポンプと、循環中の浴湯を加熱するヒータ又
は熱交換器と、浴湯を濾過する濾過装置と、電解槽と、
制御装置とを備え、前記電解槽には浴湯の一部と所定濃
度の食塩水とが供給され、前記電解槽で得られる陽極水
が浴湯に混入されるようになっている、家庭用又は業務
用の浴槽の浴湯に適用される殺菌装置であって、前記制
御装置は、1日を単位として1日の内1〜3時間だけ浴
湯の酸化還元電位(ORP)値が300〜2000mV
の範囲またはペーハ値(pH)が2.0〜5.0の範囲
に保たれるように、陽極水の浴湯への混入を制御するす
るので、上記したような効果が得られる浴湯の殺菌浄化
装置を比較的安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を一部断面にして模
式的に示す正面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を一部断面にして模
式的に示す斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を一部断面にして模
式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 加熱器 10 濾過器 20 電解槽 30 自動食塩
水供給装置 41 ORPセンサ 37 循環ポン
プ 50 陽極水タンク 53 薬注ポン
プ 70 制御装置 301 塩水タン
ク 310 食塩タンク 350 ケース 354 ノズル 356 制御装
置 Y 浴槽 S3 温度センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月5日(2001.9.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 540 C02F 1/50 540A 540B 550 550D 550L 560 560A 560Z A47K 3/00 A47K 3/00 K M C02F 1/46 C02F 1/46 A 1/76 1/76 A 1/78 1/78 Fターム(参考) 4D050 AA10 AB06 BB02 BB06 BD04 BD06 BD08 CA01 CA10 CA15 4D061 DA07 DB07 EA02 EB05 EB12 EC02 ED13 FA01 FA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家庭用の浴槽から出た浴湯をヒータと濾
    過装置とを通って浴槽へと循環させて比較的長期にわた
    って使用するとき、食塩水を含んだ浴湯の一部を電気分
    解して得られる陽極水を浴湯に混入して、浴湯中の雑菌
    を殺菌する方法であって、 前記陽極水の混入は、1日を単位として1日の内1〜3
    時間だけ浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300〜2
    000mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.0〜
    5.0の範囲に保たれるように、混入することを特徴と
    する浴湯の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 業務用の浴槽から出た浴湯をヒータ又は
    熱交換器と濾過装置とを通って浴槽へと循環させて比較
    的長期にわたって使用するとき、食塩水を含んだ浴湯の
    一部を電気分解して得られる陽極水を浴湯に混入して、
    浴湯中の雑菌を殺菌する方法であって、 前記陽極水の混入は、酸化還元電位(ORP)値が30
    0〜2000mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.
    0〜5.0の範囲に保たれるように、混入することを特
    徴とする浴湯の殺菌浄化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の陽極水の混入
    を、浴槽から出た浴湯がヒータ又は熱交換器と濾過装置
    とを通って浴槽へと循環しているときに実施する浴湯の
    殺菌浄化方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の陽
    極水は、予め陽極水タンクに貯められている陽極水であ
    る、浴湯の殺菌浄化方法。
  5. 【請求項5】 浴槽から出た浴湯をヒータまたは熱交換
    器と濾過装置とを通って浴槽へと循環させて比較的長期
    にわたって使用するとき、食塩水を含んだ浴湯の一部を
    電気分解して得られる陽極水を浴湯に混入して、浴湯中
    の雑菌を殺菌する方法であって、 前記陽極水は、1日を単位として設定時間に設定量を浴
    湯に混入することを特徴とする浴湯の殺菌方法。
  6. 【請求項6】 浴槽から出た浴湯をヒータまたは熱交換
    器と濾過装置とを通って浴槽へと循環させて比較的長期
    にわたって使用するとき、食塩水を含んだ浴湯の一部を
    電気分解して得られる陽極水を浴湯に混入して、浴湯中
    の雑菌を殺菌する方法であって、 前記陽極水は、1週を単位として設定曜日に設定量を浴
    湯に混入することを特徴とする浴湯の殺菌方法。
  7. 【請求項7】 浴湯を循環させる循環ポンプと、循環中
    の浴湯を加熱するヒータ又は熱交換器と、浴湯を濾過す
    る濾過装置と、電解槽と、制御装置とを備え、前記電解
    槽には浴湯の一部と所定濃度の食塩水とが供給され、前
    記電解槽で得られる陽極水が浴湯に混入されるようにな
    っている、家庭用又は業務用の浴槽の浴湯に適用される
    殺菌装置であって、 前記制御装置は、1日を単位として1日の内1〜3時間
    だけ浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300〜200
    0mVの範囲またはペーハ値(pH)が2.0〜5.0
    の範囲に保たれるように、陽極水の浴湯への混入を制御
    するように構成されていることを特徴とする浴湯の殺菌
    浄化装置。
  8. 【請求項8】 浴湯を循環させる循環ポンプと、循環中
    の浴湯を加熱するヒータまたは熱交換器と、浴湯を濾過
    する濾過装置と、電解槽と、制御装置とを備え、前記電
    解槽には浴湯の一部と所定濃度の食塩水とが供給され、
    前記電解槽で得られる陽極水が浴湯に混入されるように
    なっている、業務用の浴槽の浴湯に適用される殺菌装置
    であって、 前記制御装置は、常時浴湯の酸化還元電位(ORP)値
    が300〜2000mVの範囲またはペーハ(pH)値
    が2.0〜5.0に保たれるように、陽極水の浴湯への混
    入を制御するように構成されていることを特徴とする浴
    湯の殺菌浄化装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の装置に、浴湯
    にオゾンガスを混入するためのオゾンガス発生装置と銀
    イオンを混入するための銀イオン発生装置の、少なくと
    もいずれか一方の装置がさらに設けられている浴湯の殺
    菌浄化装置。
  10. 【請求項10】 浴湯を循環させる循環ポンプと、電解
    槽と、制御装置とを備え、前記電解槽には浴湯の一部
    と、食塩供給装置から自動又は手動で所定濃度の食塩水
    とが供給され、前記電解槽で得られる陽極水が浴湯に混
    入されるようになっている、家庭用の浴槽の浴湯に適用
    される殺菌装置であって、 前記制御装置は、1日を単位として1日内1〜3時間だ
    け浴湯の酸化還元電位(ORP)値が300〜2000
    mVの範囲またはペーハ(pH)値が2.0〜5.0の範
    囲に保たれるように、陽極水の浴湯への混入を制御する
    ように構成されていることを特徴とする浴湯の殺菌浄化
    装置。
JP2001262278A 2001-08-30 2001-08-30 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置 Pending JP2003071465A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001262278A JP2003071465A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001262278A JP2003071465A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003071465A true JP2003071465A (ja) 2003-03-11

Family

ID=19089196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001262278A Pending JP2003071465A (ja) 2001-08-30 2001-08-30 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003071465A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518103A (ja) * 1991-07-16 1993-01-26 Hory Corp 折畳式足場ユニツト
JP2005296877A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Science Kk 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置
JP2012020253A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Science Kk 電解用塩水供給装置
JP2015128757A (ja) * 2014-01-09 2015-07-16 サイエンス株式会社 電解用塩水供給装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0518103A (ja) * 1991-07-16 1993-01-26 Hory Corp 折畳式足場ユニツト
JP2005296877A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Science Kk 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置
JP2012020253A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Science Kk 電解用塩水供給装置
JP2015128757A (ja) * 2014-01-09 2015-07-16 サイエンス株式会社 電解用塩水供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100679181B1 (ko) 수영장용 살균처리장치
JP2003071465A (ja) 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置
JPH0615276A (ja) 水の電解消毒方法及び流水形水電解式消毒器
JP3843365B2 (ja) 水質浄化方法及びその機構
JP4716617B2 (ja) 水処理装置
JP3398104B2 (ja) 水処理装置
KR101967799B1 (ko) 수처리장치 및 수처리방법
JP4771396B2 (ja) 浴湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置
JP2004243166A (ja) 浴槽湯の殺菌浄化方法および殺菌浄化装置
JP2002153879A (ja) 水処理装置
JP2007160196A (ja) 水槽の電解殺菌装置
JP2005350716A (ja) 水槽の電解殺菌装置
JP4465758B2 (ja) 電解装置
JP3656122B2 (ja) 浴湯の浄化装置
JP2657944B2 (ja) 流水形水電解式消毒器
JPH07284774A (ja) 浴槽湯の清浄化装置
JP2001232395A (ja) 温水の循環殺菌方法及び装置
JPH07163982A (ja) 貯留水の電解消毒装置
JPH08302792A (ja) 衛生洗浄装置
JP2904009B2 (ja) 水処理方法及び水処理装置
JPH1190447A (ja) 浴水循環装置
JP2001293476A (ja) 水処理装置
JP3835019B2 (ja) 塩素生成用電解制御方法
JP3671639B2 (ja) 浴用水の循環浄化装置
KR20040065761A (ko) 소금물을 이용한 전기분해방식의 수질정수 및 살균장치