JP2002153879A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JP2002153879A
JP2002153879A JP2000354390A JP2000354390A JP2002153879A JP 2002153879 A JP2002153879 A JP 2002153879A JP 2000354390 A JP2000354390 A JP 2000354390A JP 2000354390 A JP2000354390 A JP 2000354390A JP 2002153879 A JP2002153879 A JP 2002153879A
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tank
treated
water treatment
chlorine
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JP2000354390A
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Yasuhiko Shimizu
康彦 志水
Kazuo Ikegami
和男 池上
Tatsuya Hirota
達哉 廣田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水泳用プール又は浴槽等の水を電気分解で殺菌
すると水のpHが上昇し、水質基準のpH中性の要件か
ら中和する必要があるが、中和剤の保管や取り扱い或い
は薬剤の投入制御の困難を解決する水処理装置を提供す
る。 【解決手段】 水処理装置1は、被処理水Wを貯留する
水槽2と、水槽2から導入された被処理水Wを電気分解
によって滅菌する電解槽12と、被処理水Wを水槽2か
ら電解槽12に導入し、且つ、滅菌処理後に水槽2に還
流させる水処理経路10と、水処理経路10の電解槽1
2より上流側に塩素イオンを含む電解促進剤301を供
給して電解槽12内での塩素イオン濃度を調整する塩素
イオン濃度調整手段(pH調整剤)400とを備える。
水処理経路10中に、水に溶解して酸性を呈するpH調
整剤400を添加し、被処理水WのpHを中性域に調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プール、浴場の浴
槽といった大型の水槽から、ビルの屋上等に配置される
給水槽、一般家庭用の浴槽といった小型の浴槽まで、種
々の水槽に貯留された水を滅菌処理することのできる水
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より水泳用プール水、或いは、旅館
の浴場や公衆浴場における浴槽等は、毛髪、細胞、皮脂
などの汚染物質(異物)が自然と混入してしまうため、
水を循環させて異物を濾過すると共に、その水質を維持
するため定期的に、所謂カルキ(サラシ粉、高度サラシ
粉)や次亜塩素酸ソーダ(NaClO)の水溶液を投入
して滅菌処理を行なっている。具体的には水泳用プール
水、或いは浴槽等に水処理経路を設けると共に、その水
処理経路中に循環ポンプ及び濾過器を設け、残留塩素濃
度などを調整する塩素系調整剤(消毒殺菌剤)を供給路
を介して送入ポンプにて供給する供給槽とを設けた殺菌
装置によってプール水或いは浴槽水などを殺菌消毒して
いる。
【0003】該塩素系調整剤は有機物を酸化分解するも
のであるが、その投入量は、プール水或いは浴槽水中に
一定濃度の遊離塩素が残留するように、また、プール水
或いは浴槽水のpHが一定範囲に保たれるように制御、
調整される。そのため塩素系調整剤の投入量の制御は、
予めプール水或いは浴槽水の残留塩素の減少率を把握し
ておき、その減少率に基づいて塩素系調整剤を所定時間
毎に投入するか、或いはプール水、浴槽水の残留塩素の
減少率を検知して、その検知した減少率に基づいて塩素
系調整剤を投入することにより行なっている。この水泳
用プール水或いは浴槽水の調整剤としては、次亜塩素酸
ナトリウムが多用されているが、次亜塩素酸ナトリウム
を使用すると水中で遊離塩素と同時に水酸化ナトリウム
が生成されるため、その中和のために硫酸などの酸溶液
を併用していた。
【0004】水泳用プール水或いは浴槽水に、次亜塩素
酸ナトリウムと中和のための酸溶液などの薬剤の投入量
を正確に制御することにより安全性の高い消毒殺菌を行
なうことができる。しかし、使用する薬剤は刺激性があ
ったり、人によっては薬剤に敏感に反応し、粘膜、皮膚
の充血や炎症を起こす懸念がある。このため、薬剤の保
管や取扱いには細心の注意が必要となると共に、2種の
薬剤を使用することにより、その投入制御も煩雑となる
難点もあった。
【0005】そこで、近年では水泳用プール水或いは旅
館の浴場や公衆浴場における浴槽等に水処理経路を設
け、この水処理経路に電気分解による殺菌装置を設けて
殺菌を行なっている。この殺菌装置は、水処理経路の水
を塩素(CI)イオンを含む水溶液にしてから殺菌装置
で電気分解して次亜塩素酸等の有効塩素を生成して除菌
・殺菌を行なっている。これにより、薬剤の保管や取り
扱い、或いは、薬剤の投入制御が煩雑となってしまうの
を防止していた。
【0006】また、一般家庭用の浴槽は、通常、略1〜
2日毎に水が入れ替えられ清掃されていたが、浴槽に接
続されたボイラー内は殆ど清掃されていなかった。ま
た、ビルの屋上等に配置された給水槽も殆ど清掃されて
いなかった。これら、一般家庭用の浴槽やビルの屋上等
に配置された給水槽は、水道水中に含まれる塩素の滅菌
力のみに頼っているのが現状であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水泳用
プール水或いは旅館の浴場や公衆浴場における浴槽等の
水を電気分解で殺菌することによって、水のpHが上昇
(アルカリ性)してしまう。しかし、飲料水やプール水
などは水質基準でpHが中性であることが定められてお
り、基準値から外れてしまう。そのため、中和しないと
そのままでは水泳用プール或いは浴槽等に戻せず、中和
剤の保管や取り扱い、或いは、薬剤の投入制御に困難な
問題があった。
【0008】また、一般家庭用に用いられる浴槽に接続
されたボイラー内、或いは、ビルの屋上等に配置される
給水槽などは水道水中に含まれる塩素の滅菌力のみで殺
菌しているのが現状であったが、水道水中に含まれる塩
素の滅菌力のみではボイラー内或いは給水槽などは完全
に殺菌されず、雑菌やカビ等の繁殖があった。特にビル
の屋上等に配置される給水槽内部に藻が繁殖するなどし
て水質が悪化し、社会問題とまでなっている問題もあっ
た。
【0009】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、水槽に貯留された被処理水
を簡単、且つ、効率的に滅菌処理することのできる水処
理装置に関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の水処理装
置は、被処理水を貯留する水槽と、当該水槽から導入さ
れた被処理水を電気分解によって殺菌・除菌用塩素を発
生させる電解槽と、被処理水を水槽から電解槽に導入
し、且つ、塩素発生後に水槽に還流させる水処理経路
と、水処理経路の電解槽より上流側に塩素イオンを含む
電解促進剤を供給して電解槽内での塩素イオン濃度を調
整する塩素イオン濃度調整手段とを備えると共に、水処
理経路中に、水に溶解して酸性を呈するpH調整剤を添
加することにより、被処理水のpHを中性域に調整する
ようにしたものである。
【0011】また、請求項2の発明の水処理装置は、上
記に加えて、pH調整剤は、硫酸イオンを含む塩とした
ものである。
【0012】また、請求項3の発明の水処理装置は、請
求項1に加えて、pH調整剤は、リン酸イオンを含む塩
としたものである。
【0013】また、請求項4の発明の水処理装置は、請
求項1、請求項2又は請求項3に加えて、pH調整剤の
添加量は、電解促進剤に対して重量比0.1%以上1%
以下としたものである。
【0014】本発明によれば、被処理水を貯留する水槽
と、当該水槽から導入された被処理水を電気分解によっ
て殺菌・除菌用塩素を発生させる電解槽と、被処理水を
水槽から電解槽に導入し、且つ、塩素発生後に水槽に還
流させる水処理経路と、水処理経路の電解槽より上流側
に塩素イオンを含む電解促進剤を供給して電解槽内での
塩素イオン濃度を調整する塩素イオン濃度調整手段とを
備えると共に、水処理経路中に、水に溶解して酸性を呈
するpH調整剤を添加することにより、被処理水のpH
を中性域に調整するようにしているので、例えば、pH
調整剤を請求項2の如き硫酸イオンを含む塩とすると共
に、pH調整剤は請求項3の如きリン酸イオンを含む塩
とし、これらのpH調整剤の添加量は、請求項4の如き
電解促進剤に対して重量比0.1%以上1%以下として
いので、次亜塩素酸等の除菌・殺菌効果を維持したま
ま、水のpHが上昇しアルカリ水となってしまうのを阻
止することが可能となる。従って、水のpH調整によっ
て水質基準の中性域に保持させることができるようにな
るものである。
【0015】また、例えば、水泳用プール水或いは旅館
の浴場や公衆浴場における浴槽等の水を電気分解により
殺菌した場合でも被処理水を中性域に維持することが可
能となる。従って、困難な薬剤の投入制御からも解消さ
れ水処理装置の利便性を大幅に向上させることができる
ようになるものである。
【0016】特に、一般家庭用に用いられる浴槽に接続
されたボイラー内、或いは、ビルの屋上等に配置される
給水槽などの被処理水も本発明の水処理装置で中性域に
維持することが可能となる。これにより、ビルの屋上等
に配置される給水槽内部の被処理水を中性域に維持した
状態で殺菌処理して好適な水質に維持することができる
ようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の一実施形態に係る水処
理装置1を示す図であって、プールや浴槽等の大型の水
槽2に組み込んだ状態を簡略化して示したものである。
図1に示すように、水槽2には、砂濾過のためのフィル
タ21と、被処理水W加熱のための熱交換器22とを組
み込んだ主循環路20が設置されており、この主循環路
20には、循環ポンプ23によって、多量の被処理水W
が常時、図中に一点鎖線の矢印で示す方向に流れ接続部
20aから水槽2内へ戻る循環を行なう。
【0018】水処理装置1の水処理経路10は、上記主
循環路20のフィルタ21より下流側に設けられた分岐
点J1から分岐して、複数枚の電極板110からなる電
極組11を内蔵した電解槽12を経た後、熱交換器22
の下流側に設けられた合流点J2で、再び主循環路20
に合流するように接続されている。該分岐点J1から電
解槽12に至る水処理経路10には、上流側から順に、
止弁B1、減圧のための減圧弁B2、被処理水W循環の
ための循環ポンプP1、流量調整のための調整弁B9、
被処理水W中のイオンの総濃度を測定するための導電率
センサS1、被処理水Wの濾過のためのフィルタ13、
イオン交換樹脂14、被処理水導入路32への分岐点J
4、塩素イオンを含む電解質溶液300の供給路31と
の合流点J3、及び止弁B3が配置されている。
【0019】循環ポンプP1と導電率センサS1との間
の位置には、流量調整のための調整弁B4と、残留塩素
濃度を測定するための残留塩素センサS2とを介してド
レン口10aに至る分岐経路10bが接続されている。
残留塩素センサS2は、その構造上、水処理経路10を
流れる水量よりも少ない、ごく少量の被処理水Wを常時
流し続ける必要があるため、上記のような配置とされ
る。残留塩素センサS2に流れ込む被処理水Wは、その
ままドレン口10aから廃棄してもよく、或いは、図示
しない逆止弁を介して、水処理経路10に還流させても
よい。
【0020】電解槽12における被処理水Wの流入口1
2aと、イオン交換樹脂14との間には、水処理経路1
0の上流側より順に、分岐点J4に接続された被処理水
導入路32と、合流点J3に接続された、塩素イオンを
含む電解質溶液300の供給路31とが配置されてい
る。この電解質溶液300の供給路31と被処理水導入
路32は、いずれも、塩素イオンを含む電解質溶液30
0の供給槽30に接続されている。また、被処理水導入
路32上には電磁弁B7が、電解質溶液300の供給路
31には、電解質溶液300を電解槽12に送り込むた
めのポンプP3が配置されている。
【0021】上記電解質溶液300の供給槽30には、
電解促進剤301として例えば塩素イオンを含む塩化ナ
トリウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、塩酸等の電解
促進剤301が溶解された電解質溶液300が貯留され
ている。この供給槽30内にて沈殿、堆積している塩化
ナトリウム等の電解促進剤301は、被処理水導入路3
2から電解質溶液300の供給路31に被処理水Wを還
流させて、供給槽30内を攪拌することによって、適宜
溶解されて電解質溶液300となる。
【0022】水処理経路10の、電解質溶液300の供
給路31より上流側に配置された導電率センサS1によ
って測定された被処理水Wのイオン濃度が低い場合に
は、上記電気化学反応を効率的に行なうことができなく
なることから、この場合には、ポンプP3が駆動して電
解質溶液300の供給路31から上記の電解質溶液30
0が電解槽12に送り込まれる。
【0023】電解槽12に通電して、当該電解槽12内
で上記電気化学反応を行なうか否かは、例えば残留塩素
センサS2の測定結果に基づいて判断するなど、被処理
水Wの水質に応じて適宜決定されるが、電解質溶液30
0の供給路31からの電解質溶液300の供給の有無、
或いはその供給量については、導電率センサS1の測定
結果に基づいて決定される。これは、例えば被処理水W
の残留塩素濃度が低い場合(即ち、電解槽12内での上
記電気化学反応を行なう必要がある場合)においても、
導電率が高くなっている状態が生じ得るためである。被
処理水Wの導電率により求められるイオン濃度に基づい
て、上記電解質溶液300の供給を行なうことにより、
電解槽12内での電流値が異常に大きくなることを防止
することができる。尚、上記電解質溶液300の供給量
は、電解槽12内での電流値が許容範囲内で最大となる
ように調整するのが好ましい。
【0024】水処理経路10の、電解槽12の流出口1
2bから合流点J2に至る途上には、上流側から順に、
止弁B5、被処理水W循環のための循環ポンプP2、及
び逆流防止のための逆止弁B6が配置されている。ま
た、電解槽12と止弁B5との間には被処理水Wの水圧
を測定するための圧力計S3が接続されている。
【0025】前記、供給槽30内には塩素イオン濃度を
調整する塩素イオン濃度調整手段として、塩素(Cl)
イオンを含むpH調整剤400が用いられる。pH調整
剤400は主成分と添加物質とからなり、主成分として
は具体的に、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カルシ
ウム(CaCl2)、塩化カリウム(KCl)、塩化マ
グネシウム(MgCl2)などが挙げられる。
【0026】また、pH調整剤400の添加物質として
は硫酸(SO4 2-)イオンを含むものと、リン酸(PO4
2-)イオンを含むものとからなり、硫酸(SO4 2-)イ
オンを含むものとしては具体的に、硫酸水素ナトリウム
(NaHSO4)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫
酸アルミニウム(AL2(SO43)、硫酸水素カリウ
ム(KHSO4)、硫酸カリウム(K2SO4)、硫酸カ
ルシウム(CaSO4)などが挙げられる。また、リン
酸(PO4 2-)イオンを含むものとしては具体的に、リ
ン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸二水素
カリウム(KH2PO4)、リン酸三カリウム(K3
4)などが挙げられる。
【0027】塩素イオンを含む主成分と添加物質とを混
合する場合は、電解物質のみを重量比で主成分が約90
%〜99%、添加物質が約0.1%〜1.0%の割合で
混合される。また、電解質溶液300(水分含む)は、
重量比で主成分が約0.5%〜5%、添加物質が約0.
001%〜0.05%の割合で混合される。これによ
り、電解後水槽2内へ戻る被処理水Wが中性域になるよ
うにしている。
【0028】ここで、被処理水Wの電気分解時の有効塩
素濃度測定結果を図2に示している。図の縦軸は有効塩
素濃度(mg/l)を示しており、下端から順に0mg
/l、5mg/l、10mg/l・・・25mg/lと
0mg/l〜25mg/lまでを5mg/l間隔で横線
を設けている。図の横軸は硫酸水素ナトリウム(NaH
SO4)濃度(%)を示しており、左端から順に0.0
%、0.2%、0.4%・・・1.2%と0.0%〜
1.2%までを0.2%間隔で示している。図中実線
(黒丸)は、電極組11に通電後30秒経過した後の有
効塩素濃度、図中一点鎖線(黒四角)は、電極組11に
通電後60秒経過した後の有効塩素濃度、図中点線(白
抜き三角)は、電極組11に通電後90秒経過した後の
有効塩素濃度をそれぞれ示している。
【0029】また、図3に被処理水Wを電気分解した時
の塩素発生効率を示している。図の縦軸は塩素発生効率
(%)を示しており、下端から順に0.0%で10.0
%、20.0%30.0%・・・100.0%と0.0
%〜100.0%までを10.0%間隔で横線を設けて
いる。図の横軸は硫酸水素ナトリウム(NaHSO4
濃度(%)を示しており、左端から順に0.0%、0.
2%、0.4%・・・1.2%と0.0%から1.2%
までを0.2%間隔で示している。図中実線(黒丸)
は、電極組11に通電後30秒経過した後の塩素発生効
率、図中一点鎖線(黒四角)は、電極組11に通電後6
0秒経過した後の塩素発生効率、図中点線(白抜き三
角)は、電極組11に通電後90秒経過した後の塩素発
生効率をそれぞれ示している。
【0030】この図からも解るように硫酸水素ナトリウ
ム(NaHSO4)濃度が1%の時、電解槽12に通電
後、塩素発生量が低下している。即ち、塩素イオンを含
む主成分と添加物質とは電解物質のみを重量比で主成分
を約90%〜99%、添加物質を約0.1%〜1.0%
とし、電解質溶液300を、重量比で主成分を約0.5
%〜5%、添加物質を約0.001%〜0.05%とし
ているので、電解後水槽2内へ戻る被処理水Wを中性域
にすることが可能となる。
【0031】このように、水処理経路10中に、水に溶
解して酸性を呈するpH調整剤4000を添加している
ので、被処理水WのpHを中性域に調整することが可能
となる。これにより、酸性水生成を容易にできるように
なるので、被処理水Wを中性域に維持することができる
ようになる。従って、電解後水槽2内へ戻る被処理水W
を確実に中性域にすることが可能となる。
【0032】即ち、塩素イオン濃度調整手段は、除菌・
殺菌効果を維持したまま、pHを下げるために、水に溶
けると酸性を呈する硫酸(SO4 2-)イオンを含む塩が
添加された電解質溶液300に混合している。この供給
槽30内にて沈殿、堆積するpH調整剤400と電解促
進剤301を、被処理水導入路32からの被処理水Wを
電解質溶液300の供給路31に還流させて、供給槽3
0内を攪拌することによって、適宜溶解されて電解質溶
液300となり、電解槽12で被処理水Wが電解された
後のpHが中性域となるようにしている。
【0033】上記各部を備えた水処理装置1を用いて水
槽2内の被処理水Wを滅菌処理する。尚、各止弁B1、
B3、B5、B6は開いているものとする。まず、通常
どおり循環ポンプ23を作動させて、主循環路20内
を、図1に一点鎖線で示すように多量の被処理水Wを常
時、循環させながら、循環ポンプP1、P2を作動させ
て、被処理水Wの一部を水処理経路10内に導入する。
【0034】一方、水処理経路10内に導入された被処
理水Wは、まず、減圧弁B2と調整弁B9とを通ってそ
の水圧と流量とが調整され、次いで、導電率センサS1
でイオンの総濃度が、残留塩素センサS2で残留塩素濃
度が、それぞれ測定された後、フィルタ13に送られ
て、有機物等が除去される。上記減圧弁B2による減圧
量は、圧力計S3の測定水圧に応じて調整される。
【0035】次に、被処理水Wはイオン交換樹脂14に
送られて、カルシウム、マグネシウム等のイオンが除去
され、導電率センサS1によって測定されたイオン濃度
の測定結果に基づいて、塩素イオンを含む電解質溶液3
00が電解質溶液300の供給路31を通って供給され
た後、電解槽12に送られる。
【0036】電解槽12では、残留塩素センサS2によ
って測定された残留塩素濃度の測定結果に基づいて、電
極組11に通電がなされ、当該電解槽12内での電気化
学反応によって被処理水Wに滅菌処理が施される。この
とき、電解槽12内で滅菌処理された被処理水Wは、予
め中性域となるように塩素イオン濃度調整手段を供給槽
30に設けているので、滅菌処理後の被処理水Wは中性
域内のpHに維持される。その後、被処理水Wは、逆流
防止のための逆止弁B6を通って、熱交換器22の下流
側に設けられた合流点J2で主循環路20に戻され、水
槽2に還流される。
【0037】電解槽12内の電極組11を構成する電極
板110としては、例えばチタニウム(Ti)製の基板
の表面全面に金(Au)、白金(Pt)、バラジウム
(Pd)、白金−イリジウム(Pt−Ir)等の貴金属
の薄膜を、メッキ法や焼成処理によってコーティングし
たもの等が使用される。また、フィルタ13としては、
例えばポリプロピレン繊維の不織布等が使用される。
【0038】次に、図4に水処理装置1を用いて水槽2
内の被処理水Wを滅菌処理する他の実施形態を説明す
る。前記水処理経路10の電解槽12より下流側、或い
は主循環路20の、水処理経路10との合流点J2より
下流側に、後述する滅菌処理剤42を供給する供給路4
0が配置されており、この供給路40は滅菌処理剤42
の供給槽41に接続されている。即ち、供給路40は主
循環路20と逆止弁B6との間の水処理経路10に接続
されている。また、供給路40上には、滅菌処理剤42
を水処理経路10または主循環路20に送り込むための
ポンプP4、及び逆流防止のための逆止弁B8が配置さ
れている。他は前述(図1)同様に構成されている。
【0039】滅菌処理剤42の供給槽41には、例えば
次亜塩素酸ソーダ(次亜塩素酸ナトリウム)、次亜塩素
酸カルシウム、カルキ(サラシ粉、高度サラシ粉)等の
滅菌処理剤42が、通常は水溶液の状態で、好ましくは
希釈液の状態で貯留されている。この図4の実施形態の
場合には、水処理の量が多く、電解槽12で発生する次
亜塩素酸イオン、次亜塩素酸及び塩素ガスの含塩素化合
物だけでは充分に対応できない場合であっても、滅菌処
理剤42の供給路40から滅菌処理剤42を直接に投入
することができる。
【0040】図4において、電解槽12での上記電気化
学反応によって発生する、上記含塩素化合物における遊
離塩素の量は、例えば電極板110の全表面積が1.4
2程度、負荷電圧が12V程度であって、この条件下
で、食塩水(濃度0.03%)を1分間電気分解した場
合において、1分間に約1gである。これに対し、例え
ば約10%の次亜塩素酸ソーダ水溶液を直接に、水処理
経路10に供給した場合における遊離塩素の量は、当該
水溶液の供給量が100ミリリットル/分である場合に
おいて、1分間に約10gである。
【0041】従って、被処理水Wの水質が著しく低下し
ていないのであれば、電解槽12内での上記電気化学反
応による滅菌処理を行なうのが、遊離塩素の発生量は少
ないものの、プールや浴場等の営業時間中であっても任
意にまたは定期的に行なうことのできるという利点が得
られるため、好ましい。
【0042】一方、入場者数、天候、気温等によって被
処理水Wの水質が著しく低下した場合には、例えば次亜
塩素酸ソーダの水溶液といった、滅菌処理剤42を直接
に供給する方法を併用するのが、短時間で水処理を行な
うという観点から好ましい。また、滅菌処理剤42は、
通常水溶液の状態で、好ましくは希釈液の状態で供給さ
れる。特に、希釈液の状態で供給することにより、当該
滅菌処理剤42の刺激性に起因して生じる問題を軽減す
ることができる。
【0043】また、図5に水処理装置1を用いて水槽2
内の被処理水Wを滅菌処理する他の実施形態を説明す
る。前記水処理経路10の電解槽12より下流側、或い
は主循環路20の、水処理経路10との合流点J2より
下流側に、後述する滅菌処理剤42を供給する供給路4
0が配置されており、この供給路40は滅菌処理剤42
の供給槽41に接続されている。即ち、図4の供給槽4
1に接続された供給路40は、水槽2と熱交換器22間
の主循環路20に接続されている。他は前述(図4)同
様に構成されている。
【0044】この場合、滅菌処理剤42の供給路40
が、主循環路20の、水処理経路10との合流点J2よ
り下流側に接続されていることから、万一、水処理経路
10への被処理水Wの還流を中断する場合においても、
上記電気化学反応による次亜塩素酸イオン等の前記含塩
素化合物の発生とは別のルートで、被処理水W中への前
記含塩素化合物の供給を図ることができる。
【0045】上記各部を備えた水処理装置1は、実際に
は、例えば図6(a)及び(b)に示すようなキャビネ
ット1a内にユニット化された状態で、プール等の設備
内に設置される。即ち、キャビネット1a内には、フィ
ルタ13とイオン交換樹脂14とを内蔵した濾過器1
b、電解槽12、循環ポンプP2等の各部材と、電解槽
12内の電極組(図示せず)に通電するとともに、循環
ポンプP2や、後述する定流量ポンプP3を駆動するた
めの電源装置1cと、これらの部材を所定の手順に従っ
て動作させるための制御装置(シーケンサー)1dとが
配置される。
【0046】更に、キャビネット1aに隣接して、或い
はキャビネット1a内に、塩化ナトリウム等の、塩素イ
オンを含む電解質溶液300を貯留する電解質溶液30
0の供給槽30と、当該電解質溶液300の供給槽30
から水処理経路10内に電解質溶液300を供給するた
めの定流量ポンプP3とが配置される。これらの部材
は、水処理経路10の一部を構成する配管10cで接続
されることにより、水処理装置1が構成される。
【0047】図7は、本発明に係る水処理装置1の他の
実施形態を示す図であって、ビルの屋上に配置される給
水槽2、一般家庭用の浴槽等の、小型の水槽2に組み込
んだ状態を簡略化して示している。図7に示すように、
この実施形態では、先に述べた主循環路20が本来的に
設けられていないので、水処理装置1の水処理経路10
を上記水槽2に直接に接続して、全体の構成を簡略化し
ている。
【0048】水処理経路10の、水槽2から電解槽12
に至る途上には、上流側から順に、止弁B1、被処理水
W循環のための循環ポンプP1、流量調整のための調整
弁B9、被処理水W中のイオンの総濃度を測定するため
の導電率センサS1、被処理水Wを濾過のためのフィル
タ13、イオン交換樹脂14、被処理水導入路32への
分岐点J4、塩素イオンを含む電解質溶液300の供給
路31との合流点J3、及び止弁B3が配置されてい
る。尚、減圧のための減圧弁B2は、必要がないので省
略されている。
【0049】循環ポンプP1と導電率センサS1との間
の位置には、流量調整のための調整弁B4と、残留塩素
濃度を測定するための残留塩素センサS2とを介してド
レン口10aに至る分岐経路10bが接続されている。
電解槽12とイオン交換樹脂14との間には、水処理経
路10の上流側より順に、分岐点J4に接続された被処
理水導入路32と、合流点J3に接続された、塩素イオ
ンを含む電解質溶液300の供給路31とが配置されて
おり、この電解質溶液300の供給路31と被処理水導
入路32は、いずれも、塩素イオンを含む電解質溶液3
00の供給槽30に接続されている。また、被処理水導
入路32上には電磁弁B7が、電解質溶液300の供給
路31には、電解質溶液300を電解槽12に送り込む
ためのポンプP3が配置されている。
【0050】水処理経路10の、電解槽12から水槽2
に至る途上には、上流側から順に、被処理水W循環のた
めの循環ポンプP2と、逆流防止のための逆止弁B6と
が配置されており、電解槽12と循環ポンプP2との間
には被処理水Wの水圧を測定するための圧力計S3が接
続されている。この内、逆止弁B6は、水処理経路10
の終端が、水槽2の、被処理水Wの通常の水面より下に
接続されていることに起因して、当該水処理経路10内
への被処理水Wの逆流を防止する目的で、図7に示す位
置に設けられている。
【0051】逆止弁B6は、例えば水処理経路10の終
端部を、水槽2の、被処理水Wの通常の水面より上に設
定して、大気に開放しつつ被処理水Wを注ぎ込む場合に
は、省略することができる。上記各部を備えた水処理装
置1を用いて水槽2内の被処理水Wを滅菌処理する手順
は、図1、図4、図5に示すような、主循環路20と、
主循環路20の途上に接続された水処理経路10を有す
る例と同様である。
【0052】即ち、まず、循環ポンプP1、P2を作動
させて、水槽2内の被処理水Wを水処理経路10内に導
入する。導入された被処理水Wは、まず、調整弁B9を
通って流量が調整され、次いで、導電率センサS1でイ
オンの総濃度が、残留塩素センサS2で残留塩素濃度
が、それぞれ測定された後、フィルタ13に送られて、
有機物等が除去される。
【0053】次に、被処理水Wはイオン交換樹脂14に
送られて、カルシウム、マグネシウム等のイオンが除去
され、導電率センサS1によって測定されたイオン濃度
の測定結果に基づいて、塩素イオンを含むと共に、塩素
イオン濃度調整手段(pH調整剤400)によって電解
処理後の被処理水Wが中性域内のpHに維持される電解
質溶液300が供給路31を通って電解槽12に送られ
る。
【0054】電解槽12では、残留塩素センサS2によ
って測定された残留塩素濃度の測定結果に基づいて、電
極組11に通電がなされ、当該電解槽12内での電気化
学反応によって被処理水Wに滅菌処理が施される。その
後、被処理水Wは、逆流防止のための逆止弁B6を通っ
て、水槽2に還流される。
【0055】次に、図8に水処理装置1を用いて水槽2
内の被処理水Wを滅菌処理する他の実施形態を説明す
る。前記水処理経路10の電解槽12より下流側、或い
は主循環路20の、水処理経路10との合流点J2より
下流側(この場合、主循環路20)に、供給路26が接
続されており、この供給路26は塩素イオン濃度を調整
する塩素イオン濃度調整手段としてのpH調整剤400
が収納された供給槽25に接続されている。また、供給
路26上には、pH調整剤400を主循環路20に送り
込むためのポンプP5、及び止弁B10が配置されてい
る。即ち、分岐点J4から分岐し被処理水導入路32が
接続された供給槽30にはpH調整剤400を投入せ
ず、電解槽12より下流側に設けた供給槽25から水処
理経路10にpH調整剤400を投入するように構成し
ている。他は前述(図1、図4、図5、図7)同様に構
成されている。
【0056】また、図9に水処理装置1を用いて水槽2
内の被処理水Wを滅菌処理する他の実施形態を説明す
る。図中分岐点J4より分岐した被処理水導入路32は
電磁弁B7を介して前述の電解槽12同様の電解槽17
に設けられた被処理水Wの流入口17aに接続されてい
る。この被処理水導入路32には供給槽30内に収納さ
れた電解質溶液300を電解槽12に送り込むためのポ
ンプP3が介設された供給路34が接続されている。
【0057】また、合流点J3と電解槽12の被処理水
Wの流出口17bは供給路31にて接続されている。そ
して、電解質溶液300が収納された供給槽30には、
前述同様の例えば塩素イオンを含む塩化ナトリウム水溶
液、塩化カルシウム水溶液、塩酸等の電解促進剤301
及びpH調整剤400が溶解された電解質溶液300が
貯留されている。他は前述(図1)同様に構成されてい
る。即ち、図1の分岐点J4と合流点J3の間に供給槽
30と電解槽17とを介設している。
【0058】そして、水処理経路10の電解質溶液30
0の供給路31より上流側に配置された導電率センサS
1、残留塩素センサS2などによって測定された被処理
水WのpHが低い場合には、ポンプP3が停止した状態
で、水処理経路10を循環する被処理水Wは電解槽12
で除菌・殺菌が行なわれる。また、導電率センサS1、
残留塩素センサS2などによって測定された被処理水W
のpHが高い場合には、ポンプP3を駆動させて電解処
理後の被処理水Wが中性域内のpHに維持される電解促
進剤301及びpH調整剤400などの電解質溶液30
0が供給路34から電解槽17に送り込まれ、被処理水
Wが中性域内のpHで除菌・殺菌が行なわれた後、水槽
2に還流される。
【0059】更に、図10に水処理装置1を用いて水槽
2内の被処理水Wを滅菌処理する他の実施形態を説明す
る。図10では図9に示す電解槽17を削除したもの
で、他は図10同様に構成されている。この場合も、水
処理経路10の電解質溶液300の供給路31より上流
側に配置された導電率センサS1、残留塩素センサS2
によって測定された被処理水WのpHが低い場合には、
ポンプP3が停止した状態で、水処理経路10を循環し
分岐点J4より分岐した被処理水Wは電解槽17で除菌
・殺菌が行なわれる。また、導電率センサS1、残留塩
素センサS2などによって測定された被処理水WのpH
が高い場合には、ポンプP3を駆動させて電解処理後の
被処理水Wが中性域内のpHに維持される電解促進剤3
01及びpH調整剤400などの電解質溶液300が供
給路34から電解槽17に送り込まれ、被処理水Wが中
性域内のpHで除菌・殺菌が行なわれた後、水槽2に還
流される。
【0060】このように、水処理経路10中に、水に溶
解して酸性を呈するpH調整剤400を添加することに
より、被処理水Wを容易に中性域に維持することができ
るようになる。これにより、電気分解により水のpHが
アルカリ性になってしまった場合でも被処理水WのpH
を中性域に調整することが可能となる。従って、電解後
水槽2内へ戻る被処理水Wを確実に中性域にすることが
可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、被処
理水を貯留する水槽と、当該水槽から導入された被処理
水を電気分解によって殺菌・除菌用塩素を発生させる電
解槽と、被処理水を水槽から電解槽に導入し、且つ、塩
素発生後に水槽に還流させる水処理経路と、水処理経路
の電解槽より上流側に塩素イオンを含む電解促進剤を供
給して電解槽内での塩素イオン濃度を調整する塩素イオ
ン濃度調整手段とを備えると共に、水処理経路中に、水
に溶解して酸性を呈するpH調整剤を添加することによ
り、被処理水のpHを中性域に調整するようにしている
ので、例えば、pH調整剤を請求項2の如き硫酸イオン
を含む塩とすると共に、pH調整剤は請求項3の如きリ
ン酸イオンを含む塩とし、これらのpH調整剤の添加量
は、請求項4の如き電解促進剤に対して重量比0.1%
以上1%以下としているので、次亜塩素酸等の除菌・殺
菌効果を維持したまま、水のpHが上昇しアルカリ水と
なってしまうのを阻止することが可能となる。従って、
水のpH調整によって水質基準の中性域に保持させるこ
とができるようになるものである。
【0062】また、例えば、水泳用プール水或いは旅館
の浴場や公衆浴場における浴槽等の水を電気分解により
殺菌した場合でも被処理水を中性域に維持することが可
能となる。従って、困難な薬剤の投入制御からも解消さ
れ水処理装置の利便性を大幅に向上させることができる
ようになるものである。
【0063】特に、一般家庭用に用いられる浴槽に接続
されたボイラー内、或いは、ビルの屋上等に配置される
給水槽などの被処理水も本発明の水処理装置で中性域に
維持することが可能となる。これにより、ビルの屋上等
に配置される給水槽内部の被処理水を中性域に維持した
状態で殺菌処理して好適な水質に維持することができる
ようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水処理装置をプールや浴槽等の大型の
水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す一実施形態を示
す図である。
【図2】被処理水の電気分解時の有効塩素濃度測定結果
を示す図である。
【図3】被処理水を電気分解した時の塩素発生効率を示
す図である。
【図4】本発明のもう一つの水処理装置をプールや浴槽
等の大型の水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す一実
施形態を示す図である。
【図5】本発明のもう一つの水処理装置をプールや浴槽
等の大型の水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す一実
施形態を示す図である。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の水処理
装置をキャビネット内に配置したユニットの正面図及び
側面図であり、いずれもその内部構造が解るように、キ
ャビネットの前面及び側面のパネルを取り除いた状態の
図である。
【図7】本発明のもう一つの水処理装置の一実施形態
を、ビルの屋上に配置される給水槽、一般家庭用の浴槽
等の、小型の水槽に組み込んだ構造を簡略化して示す図
である。
【図8】本発明の更にもう一つの水処理装置をプールや
浴槽等の大型の水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す
一実施形態を示す図である。
【図9】本発明のもう一つの水処理装置をプールや浴槽
等の大型の水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す一実
施形態を示す図である。
【図10】本発明のもう一つの水処理装置をプールや浴
槽等の大型の水槽に組み込んだ状態を簡略化して示す一
実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 水処理装置 1b 濾過器 1d 制御装置 2 水槽 10 水処理経路 12 電解槽 20 主循環路 30 供給槽 301 電解促進剤 400 pH調整剤 W 被処理水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 531 C02F 1/50 531N 540 540A 550 550L 560 560F 560Z 560D E03B 11/00 E03B 11/00 Z (72)発明者 廣田 達哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA03 DA07 DB10 EA03 EB02 EB20 EB30 EB37 EB39 ED12 ED13 FA08 FA11 FA13 GA06 GA07 GA30 GC02 GC18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を貯留する水槽と、当該水槽か
    ら導入された被処理水を電気分解によって殺菌・除菌用
    塩素を発生させる電解槽と、前記被処理水を水槽から電
    解槽に導入し、且つ、塩素発生後に水槽に還流させる水
    処理経路と、前記水処理経路の電解槽より上流側に塩素
    イオンを含む電解促進剤を供給して前記電解槽内での塩
    素イオン濃度を調整する塩素イオン濃度調整手段とを備
    えると共に、 前記水処理経路中に、水に溶解して酸性を呈するpH調
    整剤を添加することにより、前記被処理水のpHを中性
    域に調整することを特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記pH調整剤は、硫酸イオンを含む塩
    であることを特徴とする請求項1の水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記pH調整剤は、リン酸イオンを含む
    塩であることを特徴とする請求項1の水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記pH調整剤の添加量は、前記電解促
    進剤に対して重量比0.1%以上1%以下であることを
    特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の水処理装
    置。
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