JP2003071435A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

Info

Publication number
JP2003071435A
JP2003071435A JP2001263152A JP2001263152A JP2003071435A JP 2003071435 A JP2003071435 A JP 2003071435A JP 2001263152 A JP2001263152 A JP 2001263152A JP 2001263152 A JP2001263152 A JP 2001263152A JP 2003071435 A JP2003071435 A JP 2003071435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filter
block filter
hollow fiber
hollow portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001263152A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nakamura
文夫 中村
Kuniharu Miyake
邦治 三宅
Yasuhiro Watanabe
康洋 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2001263152A priority Critical patent/JP2003071435A/ja
Publication of JP2003071435A publication Critical patent/JP2003071435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微細孔の大きさにバラツキが小さく、低水道
圧でも濾過機能を十分発揮できるようにすると共に、中
空糸濾過体の濾過機能を長期間に亙って良好に維持で
き、耐久性を有する浄水器を提供する。 【解決手段】 活性炭微粒子と粘土からなる中空円筒状
のブロックフィルター2の中空部8Aと中空糸濾過体7
との間に円筒状の仕切壁26を設け、その仕切壁26の
外周面と中空部8Aの内面との間に、そのブロックフィ
ルター2を透過した原水を中空部8Aに沿って誘導し
て、仕切壁26の開口部26Aから中空糸濾過体7に導
入させる誘導水路27を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給された原水を
浄化して外部へ吐出する浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、供給された原水を浄化して外部へ
吐出する浄水器としては、原水に含まれる除去すべき物
質を効果的に濾過するための濾過部材が単独もしくは複
数の組み合わせにより用いられている。一般的に、濾過
部材としての例えば活性炭は、残留塩素、有機化合物質
及び農薬類等の除去目的として、また、中空糸濾過体
は、原水中に含まれる固形物の除去目的として、さら
に、イオン交換樹脂は、鉛、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素
等の除去目的としてそれぞれ用いられている。そして、
これらの濾過部材を多段乃至多層に組み合わせ配置して
用いると、浄水器の構造が複雑化すると共に、大型化
し、しかも、製造コストの増加等の弊害を招くものであ
る。
【0003】そこで、これらの弊害を少なくするため
に、例えば、特許第3081158号公報に示されるよ
うに、活性炭微粉末と粘土とに水を加えて混練造粒し、
さらに顆粒化した原料を加圧成型、還元焼成して、全体
に微細孔を形成し、高吸着性能を保持させると共に、低
水道圧によっても透過水量の多い中空円筒状のブロック
状活性炭フィルターが存在する。このフィルターによれ
ば、活性炭部で残留塩素等の有機化合物を除去すること
ができると共に、前記還元焼成によって全体に形成され
た微細孔により原水中に含まれる固形物を濾過すること
ができる。
【0004】また、例えば、特開平11−151484
号公報に示されるように、筒形状の成形活性炭の中空部
の略全長に亙って中空糸膜を配置したフィルターが存在
する。このフィルターによれば、筒形状の成形活性炭が
中空糸膜のプレフィルターとして機能することにより中
空糸膜の濾過負担を軽減すると共に、構成も簡単、かつ
小型化することができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記前
者の構成の活性炭フィルターによれば、低水道圧でも透
過水量を多めに確保するために前記微細孔を比較的大き
く(0.5μm〜1.0μm)形成するようにしている
と共に、をその製造工程で、前記粘土に含まれる不純物
や、混練造粒、顆粒化時の粒径のバラツキ、還元焼成温
度等に起因して、大小不均一な微細孔が形成されるた
め、原水中に含まれる固形物を充分に捕捉することがで
きないと共に、不均一に形成される微細孔の内の最も小
さく形成された微細孔を中心とする周辺部分には固形物
が早期の内に堆積して濾過能力が低下する問題がある。
また、固形物を充分に捕捉するために、例えば、フィル
ターブロックの厚みを増加すると、通水抵抗の増加を招
き、高水圧を要するため、低水道圧地域では濾過機能を
充分に発揮できなくなる問題も発生する。さらに、原水
中に有害な重金属である鉛の成分が溶解している場合、
前記構成の活性炭フィルターではほとんど除去すること
ができない問題点も指摘される。
【0006】また、前記後者のフィルターによれば、筒
型の成形活性炭の周面から中空部に透過した原水は、中
空部の略全長に亙って延設配置された中空糸膜に対し、
その全長に亙ってその長手方向と交差する方向から作用
する。この場合、微細な固形物を中空糸膜全体で濾過す
ることができるが、この状態で濾過を継続すると、中空
糸膜の吐水側基端部にも先端部と同様に固形物が付着し
ていくため、特に、その中空糸膜の中間部から基端部に
亙る部分において早期の内に目詰まりが発生して基端部
側の濾過機能が低下すると共に、中空糸膜はその長手方
向と交差する側方からの水圧により中間部が変形してそ
の変形部分の糸膜内径が狭くなったりつぶれて閉鎖する
ため、その基端部側の部分が濾過機能を果たさなくな
り、結局、中空糸膜全体の寿命を早期の内に短くし、中
空糸膜本来の機能を果たせなくなるものである。
【0007】然るに、本発明は、前記問題点を解決する
ためになされたものであり、微細孔の大きさにバラツキ
があったり、低水道圧でも濾過機能を十分発揮すること
ができるようにすると共に、中空糸濾過体の濾過機能を
長期間に亙って良好に維持することができ、しかも、耐
久性を有する浄水器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の浄水器は、少なくとも活性炭を
含み、全体に微細孔を有する中空円筒状に形成され、か
つ原水を外側面から前記微細孔を通じて内側中空部に透
過させるブロックフィルターと、そのブロックフィルタ
ーの内側中空部に配置され、前記内側中空部に透過した
原水を濾過する中空糸濾過体とを有する浄水器におい
て、前記ブロックフィルターは、活性炭微粒子と粘土と
に水を加えて混練造粒、顆粒化された原料を加圧成型、
還元焼成したものが用いられ、前記ブロックフィルター
の内側中空部内面と前記中空糸濾過体との間に、その内
側中空部内面に沿って延設され、かつ中空糸の固定端と
反対側の端部が前記内側中空部に開口する開口部を有す
る円筒状の仕切壁を設け、前記仕切壁の外周面と前記ブ
ロックフィルターの内側中空部内面との間に、そのブロ
ックフィルターを透過した原水を前記内側中空部内面に
沿って誘導して、前記仕切壁の開口部から前記中空糸濾
過体に導入させる誘導水路を形成したことを特徴とす
る。
【0009】このように構成された浄水器によれば、ブ
ロックフィルターの外側面側から導入された原水はブロ
ックフィルターの前記微細孔を通じて内側中空部に向か
って透過され、そして、その原水は、前記内側中空部内
面と仕切壁の外周面との間に形成された誘導水路に誘導
されて前記仕切壁の開口部から前記中空糸濾過体の先端
部側に導入され、その中空糸の基端部に至る過程で浄化
され、用水として外部に吐出される。この場合、原水が
前記ブロックフィルターの微細孔を透過するときに原水
中に含まれる固形物が捕捉されると共に、カルキ分や、
トリハロメタン類等の有機塩素化合物が活性炭の作用に
よって吸着除去される。そして、前記微細孔の大きさの
バラツキによって微細な固形物が前記微細孔を通過して
前記内側中空部に導入されることがあっても、その微細
な固形物及び細菌類は前記中空糸濾過体によって確実に
捕捉される。この場合、原水は前記中空糸濾過体の中空
糸の先端部側からその基端部側に向かって導入されるの
で、前記微細な固形物や、細菌類は中空糸の先端部側か
らその基端部側に向かって徐々に付着され、その中空糸
濾過体の濾過機能を長期間に亙って良好に維持すること
ができる。
【0010】また、請求項2の浄水器は、前記中空糸濾
過体及び仕切壁を、前記内側中空部における水吐出側の
一部範囲に設けたことを特徴とする。従って、この構成
によれば、前記中空糸濾過体及び仕切壁に対応する位置
でブロックフィルター部分を透過した原水は、前記誘導
水路によって前記仕切壁の開口部に誘導され、この位置
で、前記中空糸濾過体及び仕切壁が存在しない位置のブ
ロックフィルター部分を透過した原水と合流して前記中
空糸濾過体の中空糸の先端部側に導入される。この構成
においても、中空糸濾過体の濾過機能を長期間に亙って
良好に維持することができると共に、その中空糸濾過体
を小型化できる。
【0011】また、請求項3の浄水器は、前記ブロック
フィルターの内側中空部の内、前記水吐出側の一部範囲
の内径及び前記仕切壁の外径を、他の範囲の内側中空部
の内径よりも大きく形成したことを特徴とする。従っ
て、この構成によれば、前記内側中空部の内径が小さな
前記他の範囲に対応するブロックフィルター部分におい
ては肉厚が大であるのに対して、前記一部範囲に対応す
るブロックフィルター部分においては肉厚が小でり、こ
の肉厚の相違に基づいて、前記一部範囲に対応するブロ
ックフィルター部分での透過水圧は、前記他の範囲に対
応するブロックフィルター部分での透過水圧よりも小さ
くなる。しかしながら、前記一部範囲に対応するブロッ
クフィルター部分を透過した原水が前記内側中空部内面
と仕切壁の外周面との間の誘導水路を誘導されるときこ
の部分で水圧が付加されるので、結果的に、この一部範
囲に対応するブロックフィルター部分での透過水圧は前
記他の範囲に対応するブロックフィルター部分での透過
水圧と略等しくなる。もし、透過水圧が相違すれば、そ
の透過水圧の小さなブロックフィルター部分での水流速
度が高まって透過流量が多くなることから、この部分の
目詰まりが早まって濾過機能が低下する虞れがあるが、
前記のように、一部範囲及び他の範囲の各ブロックフィ
ルター部分での透過水圧が略等しくなるので、前記のよ
うに部分的に濾過機能が低下する虞れがない。
【0012】また、請求項4の浄水器は、前記仕切壁
が、前記中空糸濾過体の中空糸固定部分と一体的に構成
されたことを特徴とする。従って、この構成によれば、
前記中空糸濾過体と仕切壁とを一体物として扱えるの
で、浄水器の組立等を至便にすることができると共に、
構成を簡素化することができる。
【0013】また、請求項5の浄水器は、前記仕切壁
が、前記ブロックフィルターの内側中空部の水吐出側端
部を密封するシール部材と一体的に構成されたことを特
徴とする。従って、この構成によれば、前記仕切壁とシ
ール部材とを一体物として扱えるので、浄水器の組立等
を至便にすることができると共に、構成を簡素化するこ
とができる。
【0014】また、請求項6の浄水器は、前記中空糸濾
過体を、前記ブロックフィルターの前記内側中空部に対
して、着脱可能に設けたことを特徴とする。従って、こ
の構成によれば、前記中空糸濾過体を長期間使用して新
しい中空糸濾過体と交換したいとき等に、ブロックフィ
ルターの一側部分において容易、かつ迅速に着脱交換す
ることができる。また、分解が容易なため、個々の使用
部材のリサイクル利用が容易となる。
【0015】また、請求項7の浄水器は、前記ブロック
フィルターに用いる前記粘土として、約2重量%以上約
30重量%未満の酸化アルミニウムを含有したものを用
いたことを特徴とする。従って、この構成によれば、原
水に有害な重金属である鉛の成分が溶解していても、原
水が前記微細孔を透過する際に、ブロックフィルター中
に含有する前記酸化アルミニウムの作用によって前記鉛
成分を除去することができる。
【0016】また、請求項8の浄水器は、前記ブロック
フィルターの外側面を、そのブロックフィルターより目
の粗いプレフィルターによって覆ったことを特徴とす
る。従って、この構成によれば、原水中に含まれる比較
的大きな固形物を前記プレフィルターによって捕捉する
ことができ、前記ブロックフィルター及び中空糸濾過体
の目詰まりを防止し、濾過機能を長期間に亘って良好に
維持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した第1
の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施
形態の浄水器の断面図である。本実施形態の浄水器1
は、水道の蛇口付近において据え置きタイプとして使用
されるものであり、概略、ブロックフィルター2、筐体
3、給水用スペース4、吐水用スペース5、シール構造
体6及び中空糸濾過体7を備えている。
【0018】前記ブロックフィルター2は、全体的に微
細孔(コンマ数μmの孔)を有し、かつ充分な耐久性を
有するセラミックフィルターであり、両端部が開口した
内側中空部8を中心部に有する中空円筒状に構成されて
いる。このブロックフィルター2は、活性炭微粒子約4
0〜80重量%と、粘土20〜60重量%(この粘土と
しては約2重量%以上約30重量%未満の酸化アルミニ
ウムを含有したものが用いられる)との混合材料に、重
量比30〜60%の水を加えて混練造粒し、顆粒化され
た原料を油圧プレス機で加圧して中空円筒状に形成し、
これを乾燥した後、約1000℃〜1200℃で還元焼
成したものである。なお、前記加圧成型の際に、前記ブ
ロックフィルター2の要部となる圧縮成型体本体の一端
部(水吐出側となる端部)に活性炭を含有しない中空環
状体9が一体的に圧縮固定され、前記焼成時に前記圧縮
成型体本体と一体結合される。この結合によって、前記
ブロックフィルター2の一端部に半径方向に張り出して
環状鍔部9Aが形成される。なお、前記酸化アルミニウ
ムは、所謂アルミナや、活性アルミ等を総称するもので
ある。
【0019】前記ブロックフィルター2の内側中空部8
は、水吐出側においてその軸方向の全長の1/2よりや
や長い範囲に亙って内径が大きく形成された大径中空部
8Aと、他の範囲において内径が前記大径中空部8Aの
内径の約1/2に形成された小径中空部8Bとが設けら
れる。この内径の相違によって、本実施形態では、前記
小径中空部8Bに対応するブロックフィルター部分の厚
みを1とすると、前記大径中空部8Aに対応するブロッ
クフィルター部分の厚みは、約0.6程度に設定されて
いる。
【0020】前記ブロックフィルター2の焼成直後、焼
結体表面は微細孔が塞がれてしまっていたり孔径が小さ
くなりすぎていることが多いことから、その表面を切削
加工して所定孔径の微細孔が表面に露出するように加工
する。但し、この加工工程を次のようにして簡略化して
もよい。即ち、金型の内周面に細かい凹凸を設けてお
き、前記材料及び中空環状体9を前記金型に入れて焼成
し、焼成後に一体になった焼結体としてのブロックフィ
ルター2を金型から引き抜くときに、この凹凸によって
ブロックフィルター2の外周面がすじ状に削り取られる
ようにすれば、加工工程が簡略化される。なお、凹凸は
金型の内周面全面に設けてもよいが、内周面に環状に設
けるだけでもよい。
【0021】前記ブロックフィルター2の外周面には、
ブロックフィルター2よりも目の粗い不織布で構成され
たプレフィルター10が2周又は3周巻回された後、熱
溶着により固定されている。このように1巻き以上巻回
されているため、プレフィルター10とブロックフィル
ター2とは、隙間なく密着されている。一方、ブロック
フィルター2の他側部底面には、前記内側中空部8の小
径中空部8Bの開口を封鎖するキャップ11が接着乃至
溶着され水密状に被せられている。このため、本実施形
態のブロックフィルター2は、外周面がフィルター面で
あり、底面つまり閉塞端面が非フィルター面として構成
されている。
【0022】前記筐体3は、ブロックフィルター2を内
包した状態で上部分割体12と下部分割体13とをパッ
キン14を介してチャック締めすることにより分離可能
に結合して構成したものであり、これにより水密に形成
されている。上部分割体12にはニップル15が溶接さ
れ、このニップル15にはOリング16を介して吐水管
17が水密に圧入されている。また、下部分割体13に
は給水管18が溶接されている。
【0023】前記給水用スペース4は、ブロックフィル
ター2の外面と前記筐体3とによって囲まれた部分であ
り、図示しない水道蛇口に配管を介して接続された給水
管18と連通している。また、吐水用スペース5は、ブ
ロックフィルター2の内側中空部8であり、吐水管17
と連通している。前記シール構造体6は、ブロックフィ
ルター2の内側中空部8の大径中空部8Aの開口をシー
ルすることにより、給水用スペース4から吐水用スペー
ス5へはブロックフィルター2を介してのみ通水可能と
している。このシール構造体6は、ブロックフィルター
2の環状鍔部9A、保持板19及び保持リング20によ
って構成される。
【0024】前記保持板19は、略ドーナツ状の部材で
あり、外周面には前記保持リング20の内周面のネジ山
と螺合するネジ山が設けられており、その中央には下方
に向かってスリーブ21が立設されている。このスリー
ブ21の内周面には、前記ニップル15の下側外周面の
ネジ山と螺合するネジ山が設けられている。この保持板
19は、その上面と筐体3の上部分割体12との間にパ
ッキン22を挟み込んだ状態で、スリーブ21のネジ山
をニップル15の下側外周面に設けられたネジ山にねじ
込むことにより筐体3と一体化されている。このパッキ
ン22は、給水用スペース4と吐水用スペース5とがネ
ジ部分(ニップル15のネジ山とスリーブ21のネジ山
が螺合している部分)を介して通水するのを防止する役
割を果たしている。スリーブ21の下端開口には、前記
中空糸濾過体7を支持するためのキャップ状の支持体2
3が被せられている。その支持体23の下面には、下方
に向かってロート状に拡径した拡径部23Aが形成され
る。この拡径部23Aは、前記中空糸濾過体7によって
浄化された浄水の流れをロート状傾斜面に沿って円滑に
し、前記吐水管17の軸心に向かって円滑に集約させ
る。従って、この部分では、流水抵抗の原因となる渦流
等の発生を防止することができる。
【0025】前記中空糸濾過体7は、無数のU字状の中
空糸24のU字上部を下向きにして上端各両端部を開口
状態にしてポッティング材25に固定したものである。
前記中空糸24としては、セルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール等の親水性樹脂からなる親水性多孔質中空
糸、あるいは、ポリオレフィン系樹脂、フルオロカーボ
ン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂等の
疎水性樹脂からなる疎水性多孔質中空糸、あるいは、疎
水性多孔質中空糸を界面活性剤により親水化処理した中
空糸等の各種中空糸が用いられる。そして、その中空糸
24は、前記ブロックフィルター2及びプレフィルター
10によって捕捉できなかった微細な固形物や、細菌類
等を捕捉すると共に、前記ブロックフィルター2による
イオン交換作用で溶出されたアルミイオンと水酸化イオ
ンとの結合による水酸化アルミも捕捉する。
【0026】前記ブロックフィルター2の内側中空部8
の大径中空部8A内面と、中空糸濾過体7との間には、
その大径中空部8A内面との間に間隔を置いて平行に前
記小径中空部8Bの手前まで延設され、かつ下端部が前
記小径中空部8Bに向かって大径中空部8Aの下側部内
にて開口した開口部26Aを有する筒状の仕切壁26が
設けられる。その仕切壁26は、水を透過しない合成樹
脂材料等により形成され、その上端部の内周面が前記ポ
ッティング材25の外周面に水密に接着乃至溶着される
と共に、上端部が前記支持体23の下側外周面に接着乃
至溶着される。従って、前記仕切壁26は、前記中空糸
濾過体7及び支持体23と共に一体結合されている。
【0027】前記仕切壁26が前記のように前記中空糸
濾過体7と共に支持体23に一体的に支持されることに
より、その仕切壁26の外周面と前記ブロックフィルタ
ー2の前記大径中空部8Aの内面との間に、前記ブロッ
クフィルター2を透過した原水を前記大径中空部8Aの
内面に沿って下方に誘導して、前記仕切壁26の開口部
26Aから前記中空糸濾過体7に導入させる誘導水路2
7が形成される。
【0028】前記保持リング20は、円筒状に形成さ
れ、保持板19の外周面に螺合されており、その内周面
のネジ山よりも下方には半径内方向内側に突出した環状
の内周突起28が設けられている。そして、保持板19
の下面にはめ込まれたドーナツ板状のパッキン29にブ
ロックフィルター2の上面を接触させ、かつ、ブロック
フィルター2の環状鍔部9Aを保持板19と内周突起2
6との間隙に配置した状態で、保持リング20を保持板
19に螺合することにより、保持板19と内周突起28
との間で環状鍔部9Aを挟み込んでいる。その結果、ブ
ロックフィルター2の内側中空部8の大径中空部8Aの
開口は水密に閉鎖されている。
【0029】次に、以上のように構成された本実施形態
の浄水器1の浄水作用について説明する。まず、水道の
蛇口に配管を介して給水管18に接続することにより、
給水管18から原水としての水道水が浄水器1へ供給さ
れるようにする。給水管18から供給された水道水は、
給水用スペース4からプレフィルター10、ブロックフ
ィルター2をこの順に透過していき、吐水用スペース5
である内側中空部8の大径中空部8A及び小径中空部8
Bに入ったあと、小径中空部8B内の水道水は直接前記
仕切壁26の開口部26Aから前記中空糸濾過体7に導
入され、前記大径中空部8Aを透過した水道水は前記誘
導水路27によって一旦前記仕切壁26の開口部26A
まで下方に誘導され、前記小径中空部8B内の水道水と
合流して前記中空糸濾過体7に導入され、その水道水は
中空糸24により最終的に濾過されて浄水となり、前記
吐水管17から吐出して用水に共される。
【0030】この濾過過程において、水道水は、先ず、
プレフィルター10を通過する際に、水中の懸濁固形物
のうち比較的大きなものが捕捉される。なお、このプレ
フィルター10は、しっかりと2,3周巻回することに
よりブロックフィルター2に隙間なく密着されているた
め、部分的にリークが生じることがない。
【0031】続いて、水道水がブロックフィルター2を
通過する際に、水中の懸濁固形物のうち細かいものが捕
捉される。それと同時に、活性炭の作用により、カルキ
分、トリハロメタン類などの有機塩素化合物等が吸着除
去される。また、原水に有害な重金属である鉛の成分が
溶解していても、原水が前記微細孔を透過する際に、ブ
ロックフィルター中に含有する前記酸化アルミニューム
の作用によって前記鉛成分をも除去することができる。
【0032】そして、この水道水の透過において、ブロ
ックフィルター2の大径中空部8Aと小径中空部8Bの
部分では、それらの内径の大小によりブロックフィルタ
ー部分の厚みが相違することに起因して、その各部分で
の透過速度、透過水量が異なることになるが、即ち、前
記小径中空部8Bの部分では厚みが厚い分だけ通過抵抗
が大きくなって透過速度が低くかつ時間当たりの透過流
量が少なくなり、前記大径中空部8Aの部分では厚みが
薄い分だけ通過抵抗が小さくなって透過速度が高くかつ
時間当たりの透過流量が多くなることになるが、前記大
径中空部8Aに対応して前記仕切壁26が存在し、その
間の比較的狭い前記誘導水路27に透過水道水を導入し
て案内するために、この誘導水路27の部分で水圧が高
くなって通水抵抗が大きくなり、その水圧、抵抗がブロ
ックフィルター部分に波及し、その結果として、このブ
ロックフィルター部分での水道水の透過速度、透過水量
が前記小径中空部8Bの部分の透過速度、透過水量と略
同等となるように、前記誘導水路27の隙間や長さが設
定されている。依って、前記大径中空部8Aに対応する
ブロックフィルター部分のみが早期に目詰まりを起こす
ようなことはない。
【0033】次に、前記仕切壁26の開口部26Aに合
流した水道水は、前記中空糸濾過体7に導入され、前記
ブロックフィルター2及びプレフィルター10によって
捕捉できなかった微細な固形物や、細菌類等が中空糸2
4によって捕捉されると共に、前記ブロックフィルター
2によるイオン交換作用で溶出されたアルミイオンと水
酸化イオンとの結合による水酸化アルミも捕捉される。
このようにして浄化された水道水は前記吐水管17から
吐出して用水に共される。
【0034】以下に、以上に説明した本発明の実施形態
によるブロックフィルター2と、従来のブロックフィル
ターとを比較し、特に、原水中に含有する鉛成分を除去
することについて、実施例及び比較例を参照して説明す
る。
【0035】(実施例)本発明の実施形態によるブロッ
クフィルターは、前記した原料を前記した条件で圧縮成
型、還元焼成したものであり、その焼成後のブロックフ
ィルターに含まれる無機質の主な材質の重量%の割合を
下記表1に示す。
【0036】(比較例)従来のブロックフィルターは、
活性炭微粒子約86重量%、バインダーとしてのポリエ
チレン約6重量%、残り無機質約8重量%を用いて、活
性炭微粒子と無機質とを混合した材料に対し、約250
℃程度に加熱して霧化状にした前記ポリエチレンを吹き
付けながら所定の成型用型内で加圧して中空円筒状に成
型したものであり、そのブロックフィルターに含まれる
無機質の主な材質の重量%の割合を下記表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】(試験1)前記実施例のブロックフィルタ
ーと比較例のブロックフィルターとの各体積を略等しく
して、それぞれそのブロックフィルター単体のみを使用
し、浄化する原水は、原水1リットル当たり鉛成分が
0.05mg含有するものを使用し、この原水をそれぞ
れのブロックフィルターに対して毎分3リットルの割合
で連続して外周面側から内側中空部に透過通水した。そ
の結果、図2のグラフに実線で示されるように、実施例
のブロックフィルターは、最初から5000リットルを
浄化するまで原水中の熔解鉛成分の殆どを除去した。一
方、比較例のブロックフィルターは、同図に点線で示さ
れるように、約500リットル程度までは原水中の熔解
鉛成分を或る程度除去するが、これを越えると急激に除
去能力が低下して約1000リットルを越えると、殆ど
除去しなくなる。これによって、実施例のブロックフィ
ルターは原水中に溶解する鉛成分の除去能力において優
れていることが分かる。
【0039】(試験2)前記実施例のブロックフィルタ
ーと比較例のブロックフィルターとの各体積を略等しく
した切欠試験片を使用し、試験水にはその試験水1リッ
トル当たり0.100mgの鉛成分を溶解し、この試験
水を等量宛入れた各別の容器の一方に実施例のブロック
フィルターの切欠試験片を、他方に比較例のブロックフ
ィルターの切欠試験片をそれぞれ24時間浸漬した。こ
の結果、前記実施例のブロックフィルターは、約95%
の溶解鉛成分を除去した。一方、前記比較例のブロック
フィルターは、約30%の溶解鉛成分を除去するにとど
まった。この試験によっても、実施例のブロックフィル
ターは原水中に溶解する鉛成分の除去能力において優れ
ていることが分かる。
【0040】(試験3)前記実施例のブロックフィルタ
ーのみを対象とし、その切欠試験片を使用し、先ず、試
験水1リットル当たり約0.03mgの酸化アルミニウ
ムを含有し、かつ鉛成分を全く含まない試験水を使用し
て、この試験水中に前記ブロックフィルターの切欠試験
片を24時間浸漬した。この結果、試験水中に、当初、
1リットル当たり0.03mgだけ存在した酸化アルミ
ニウムが1リットル当たり約0.13mgに増加した。
これは前記ブロックフィルター自体に含まれる酸化アル
ミニウムが試験水中に溶出したものと考えられる。次
に、前記と同じ試験水に1リットル当たり約0.06m
gの鉛成分をさらに含有させ、この試験水中に前記ブロ
ックフィルターの切欠試験片を24時間浸漬した。この
結果、試験水中に、当初1リットル当たり0.03mg
だけ存在した酸化アルミニウムが1リットル当たり約
0.17mgに増加し、前記よりも、その増加量は1リ
ットル当たり約0.04mgとなった。そして、当初1
リットル当たり約0.06mgだけ存在した鉛成分が1
リットル当たり略0mgに減少し、前記よりも、その減
少量は1リットル当たり約0.06mgとなった。この
ように、時間の経過と共に酸化アルミニウムは増加する
のに対し、鉛成分は減少する相関関係があることが確認
された。
【0041】従って、以上の試験1乃至試験3の結果か
ら明らかなように、酸化アルミニウムは、原水中に溶出
している鉛成分を減少させる作用を有することが確認さ
れた。この鉛成分の減少は、酸化アルミニウムと鉛との
間でイオン交換作用が行われていることに基づくものと
考えられる。依って、酸化アルミニウムを前記ブロック
フィルターの構成物質として適用することにより、原水
中に溶解含有している鉛成分の除去に極めて有効であ
る。
【0042】以下に、本発明を具体化した第2の実施形
態について、図3を参照して説明する。前記第1の実施
形態と同一部分は同一の名称及び符号を引用し、その説
明を省略する。従って、特に、前記第1の実施形態と異
なる部分についてのみ説明する。
【0043】本実施形態は、前記第1の実施形態のシー
ル構造体6の部分の構成をさらに簡略化したものであ
る。即ち、ブロックフィルター2の上端部においてその
大径中空部8Aの開口部を覆い、かつそのブロックフィ
ルター2の上面に接着乃至溶着された単体のキャップ部
材30が備えられる。そのキャップ部材30の周囲に
は、プレフィルター10の上部を環状に覆う環状覆部3
0Aが形成され、中央上部には、ニップル15のネジ山
に螺合されるネジ山が設けられ、また、環状の下側部が
仕切壁26の上端部に接着乃至溶着される。従って、前
記キャップ部材30は、仕切壁26及び中空糸濾過体7
と一体化されている。なお、前記キャップ部材30の下
面には、前記第1の実施形態の支持体23の拡径部23
Aと全く同じ構成、機能を有する拡 径部30Bが形成
される。
【0044】以上のように構成された本実施形態の浄水
器は、原水の浄化を前記第1の実施形態のものと全く同
様に行うことができる。
【0045】以下に、本発明を具体化した第3の実施形
態について、図4を参照して説明する。前記第1の実施
形態と同一部分は同一の名称及び符号を引用し、その説
明を省略する。従って、特に、前記第1の実施形態と異
なる部分についてのみ説明する。
【0046】本実施形態も、前記第2の実施形態と略同
様に、前記第1の実施形態のシール構造体6の部分の構
成をさらに簡略化したものである。即ち、ブロックフィ
ルター2の上端部に前記第2の実施形態のキャップ部材
30と略同形状のキャップ部材31が備えられている。
そのキャップ部材31は、前記ブロックフィルター2及
びプレフィルター10の上面にドーナツ板状のシール部
材32を介して複数の固定ネジ33によりブロックフィ
ルター2に着脱可能に固定される。そのキャップ部材3
1は、固定された状態において、大径中空部8Aの開口
部を水密に覆い、その周囲には、プレフィルター10の
上周部を環状に覆う環状覆部31Aが形成され、中央上
部には、ニップル15のネジ山に螺合されるネジ山が設
けられ、また、下側部には、中空糸濾過体7をOリング
34を介して着脱可能に圧入係止する筒状の支持部31
Bが設けられる。前記キャップ部材31の下面には、前
記第2の実施形態のキャップ部材30の拡径部30Bと
全く同じ構成、機能を有する拡径部31Cが形成され
る。
【0047】前記ブロックフィルター2及びプレフィル
ター10の底面部は、円板状のシール板35を介してキ
ャップ36が複数の固定ネジ37によってブロックフィ
ルター2に水密に固定される。
【0048】以上のように構成された本実施形態の浄水
器も、前記第1、第2の実施形態の浄水器と同様に原水
の浄化作用を行うことができる。そして、本実施形態で
は、前記中空糸濾過体7が目詰まりを起こしたとき等に
その中空糸濾過体7を着脱交換することができる。この
場合、先ず、筐体3の上部分割体12と下部分割体13
とを分離した後、ニップル15に対してブロックフィル
ター2を回転させることにより、ニップル15とキャッ
プ部材31とのネジ部の螺合を弛めて、ブロックフィル
ター2を取り外し、次に、固定ネジ33を全て弛めて前
記中空糸濾過体7もろともキャップ部材31をブロック
フィルター2から分離し、そして、仕切壁26と一体化
されている前記中空糸濾過体7をOリング34の弾力に
抗してキャップ部材31の支持部31Bから強制的に引
き抜くようにして取り外す。そして、新たな中空糸濾過
体7を前記と逆の操作によってキャップ部材31の支持
部31Bに圧入係止し、後は、前記分解の順序と逆の順
序で浄水器を組み立てればよい。また、分解が容易なた
め、使用済みの構成部材はその個々のリサイクル活用が
容易となる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
の浄水器によれば、ブロックフィルターの外側面側から
導入された原水をブロックフィルターの前記微細孔を通
じて内側中空部に向かって透過させた後、前記内側中空
部内面と仕切壁の外周面との間に形成された誘導水路に
誘導させて前記仕切壁の開口部から前記中空糸濾過体に
導入させるようにしたので、原水が前記ブロックフィル
ターの微細孔を透過するときに原水中に含まれる固形物
が捕捉されると共に、カルキ分や、トリハロメタン類等
の有機塩素化合物が活性炭の作用によって吸着除去され
る。そして、前記微細孔の大きさのバラツキによって微
細な固形物が前記微細孔を通過して前記内側中空部に導
入されることがあっても、その微細な固形物及び細菌類
は前記中空糸濾過体によって確実に捕捉される。この場
合、原水は前記中空糸濾過体の中空糸の先端部側からそ
の基端部側に向かって導入されるので、前記微細な固形
物や、細菌類は中空糸の先端部側からその基端部側に向
かって徐々に付着され、その中空糸濾過体の濾過機能を
長期間に亙って良好に維持することができる。しかも、
低水道圧でも濾過機能を十分発揮することができると共
に、耐久性を有する浄水器を提供することができる。
【0050】また、請求項2の浄水器によれば、前記中
空糸濾過体及び仕切壁を、前記内側中空部における水吐
出側の一部範囲に設けたので、前記中空糸濾過体及び仕
切壁に対応する位置でブロックフィルター部分を透過し
た原水は、前記誘導水路によって前記仕切壁の開口部に
誘導され、この位置で、前記中空糸濾過体及び仕切壁が
存在しない位置のブロックフィルター部分を透過した原
水と合流して前記中空糸濾過体の中空糸の先端部側に導
入される。この構成においても、中空糸濾過体の濾過機
能を長期間に亙って良好に維持することができると共
に、その中空糸濾過体を小型化できる。
【0051】また、請求項3の浄水器によれば、前記ブ
ロックフィルターの内側中空部の内、前記水吐出側の一
部範囲の内径及び前記仕切壁の外径を、他の範囲の内側
中空部の内径よりも大きく形成したので、前記内側中空
部の内径が小さな前記他の範囲に対応するブロックフィ
ルター部分においては肉厚が大であるのに対して、前記
一部範囲に対応するブロックフィルター部分においては
肉厚が小でり、この肉厚の相違に基づいて、前記一部範
囲に対応するブロックフィルター部分での透過水圧は、
前記他の範囲に対応するブロックフィルター部分での透
過水圧よりも小さくなるはずであるが、前記一部範囲に
対応するブロックフィルター部分を透過した原水が前記
内側中空部内面と仕切壁の外周面との間の誘導水路を誘
導されるときこの部分で水圧が付加されるので、結果的
に、この一部範囲に対応するブロックフィルタ部分での
透過水圧を前記他の範囲に対応するブロックフィルター
部分での透過水圧と略等しくすることができ、その一部
範囲に対応するブロックフィルター部分のみ早期に濾過
機能を低下させてしまうような虞がない。
【0052】また、請求項4の浄水器によれば、前記仕
切壁を、前記中空糸濾過体の中空糸固定部分と一体的に
構成したので、前記中空糸濾過体と仕切壁とを一体物と
して扱うことができ、浄水器の組立等を至便にすること
ができると共に、構成を簡素化することができる。
【0053】また、請求項5の浄水器によれば、、前記
仕切壁を、前記ブロックフィルターの内側中空部の水吐
出側端部を密封するシール部材と一体的に構成したの
で、前記仕切壁とシール部材とを一体物として扱うこと
ができ、浄水器の組立等を至便にすることができると共
に、構成を簡素化することができる。
【0054】また、請求項6の浄水器によれば、前記中
空糸濾過体を、前記ブロックフィルターの前記内側中空
部に対して、着脱可能に設けたので、前記中空糸濾過体
を長期間使用して新しい中空糸濾過体と交換したいとき
等に、ブロックフィルターの一側部分において容易、か
つ迅速に着脱交換することができる。また、分解が容易
なため、個々の使用部材のリサイクル利用が容易とな
る。
【0055】また、請求項7の浄水器によれば、前記ブ
ロックフィルターに用いる前記粘土として、約2重量%
以上約30重量%未満の酸化アルミニウムを含有したも
のを用いたので、原水に有害な重金属である鉛の成分が
溶解していても、原水が前記微細孔を透過する際に、ブ
ロックフィルター中に含有する前記酸化アルミニューム
の作用によって前記鉛成分を除去することができる。
【0056】また、請求項8の浄水器によれば、前記ブ
ロックフィルターの外側面を、そのブロックフィルター
より目の粗いプレフィルターによって覆ったので、原水
中に含まれる比較的大きな固形物を前記プレフィルター
によって捕捉することができ、前記ブロックフィルター
及び中空糸濾過体の目詰まりを防止し、濾過機能を長期
間に亘って良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1の実施形態の浄水器の
断面図である。
【図2】通水状態における鉛の除去状態を示すグラフで
ある。
【図3】本発明を具体化した第2の実施形態の浄水器の
断面図である。
【図4】本発明を具体化した第3の実施形態の浄水器の
断面図である。
【符号の説明】
1 浄水器、 2 ブロックフィルター 7 中空糸濾過体 8 内側中空部 8A 大径中空部 8B 小径中空部 10 プレフィルター 24 中空糸 26 仕切壁 26A 開口部 27 誘導水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 康洋 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA07 HA03 JB04 KA01 KB12 KB14 MA01 MC11 MC22 MC28 MC33 MC48 MC54 PA01 PB06 PB24 PC52 4D024 AA02 AB11 AB17 BA02 BA06 BB05 BB06 CA13 DB03 DB05 4G066 AA05B AA20B AA63A AA63B AB01D BA01 BA22 CA33 CA46 DA07 FA22 FA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも活性炭を含み、全体に微細孔
    を有する中空円筒状に形成され、かつ原水を外側面から
    前記微細孔を通じて内側中空部に透過させるブロックフ
    ィルターと、そのブロックフィルターの内側中空部に配
    置され、前記内側中空部に透過した原水を濾過する中空
    糸濾過体とを有する浄水器において、 前記ブロックフィルターは、活性炭微粒子と粘度とに水
    を加えて混練造粒、顆粒化された原料を加圧成型、還元
    焼成したものが用いられ、 前記ブロックフィルターの内側中空部内面と前記中空糸
    濾過体との間に、その内側中空部内面に沿って延設さ
    れ、かつ中空糸の固定端と反対側の端部が前記内側中空
    部に開口する開口部を有する円筒状の仕切壁を設け、 前記仕切壁の外周面と前記ブロックフィルターの内側中
    空部内面との間に、そのブロックフィルターを透過した
    原水を前記内側中空部内面に沿って誘導して、前記仕切
    壁の開口部から前記中空糸濾過体に導入させる誘導水路
    を形成したことを特徴とする浄水器。
  2. 【請求項2】 前記中空糸濾過体及び仕切壁を、前記内
    側中空部における水吐出側の一部範囲に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の浄水器。
  3. 【請求項3】 前記ブロックフィルターの内側中空部の
    内、前記水吐出側の一部範囲の内径及び前記仕切壁の外
    径を、他の範囲の内側中空部の内径よりも大きく形成し
    たことを特徴とする請求項2に記載の浄水器。
  4. 【請求項4】 前記仕切壁は、前記中空糸濾過体の中空
    糸固定部分と一体的に構成したことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の浄水器。
  5. 【請求項5】 前記仕切壁は、前記ブロックフィルター
    の内側中空部の水吐出側端部を密封するシール部材と一
    体的に構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに浄水器。
  6. 【請求項6】 前記中空糸濾過体を、前記ブロックフィ
    ルターの前記内側中空部に対して、着脱可能に設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の浄水
    器。
  7. 【請求項7】 前記ブロックフィルターに用いる前記粘
    土として、約2重量%以上約30重量%未満の酸化アル
    ミニウムを含有したものを用いたことを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の浄水器。
  8. 【請求項8】 前記ブロックフィルターの外側面は、そ
    のブロックフィルターより目の粗いプレフィルターによ
    って覆ったことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の浄水器。
JP2001263152A 2001-08-31 2001-08-31 浄水器 Pending JP2003071435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001263152A JP2003071435A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 浄水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001263152A JP2003071435A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 浄水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003071435A true JP2003071435A (ja) 2003-03-11

Family

ID=19089945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001263152A Pending JP2003071435A (ja) 2001-08-31 2001-08-31 浄水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003071435A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050880A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Inax Corp 浄水器
JP2013150959A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Lixil Corp 浄水器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011050880A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Inax Corp 浄水器
JP2013150959A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Lixil Corp 浄水器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6605215B2 (en) Hybrid spin-on filter
US5169528A (en) Filter element
US20080272046A1 (en) Fuel Filter
US6395190B1 (en) Process employing thin-walled, extruded activated carbon filter
JP2005504625A (ja) 交換可能なフィルタを有するフィルタ要素およびフィルタ装置
KR20170121400A (ko) 정수용 복합 필터
EP0150559A2 (en) Compact water purifying device
US6592341B1 (en) Spa filter system
US20090045133A1 (en) Low Pressure Drop Cyst Filter
US7229552B1 (en) Water purification apparatus and system
WO2012056668A1 (ja) 水処理用逆浸透膜構造体及び逆浸透膜モジュール
JP2003071435A (ja) 浄水器
JP3242395B2 (ja) 浄水器
JPH11151484A (ja) フィルターカートリッジ
JPH04326980A (ja) 浄水器
JPS6320003A (ja) 精密濾過装置
EP1092460A1 (en) Extended life filter
CA2480547A1 (en) Filter cartridge and process for the production thereof
JP2570030Y2 (ja) 浄水用カートリッジ
JP3124627B2 (ja) 浄水器
JP2570029Y2 (ja) 浄水用カートリッジ
JP2570031Y2 (ja) 浄水用カートリッジ
JPH05329337A (ja) 液体濾過用フィルタ−
JPH067774A (ja) 浄水器
JPH11333446A (ja) 浄水器

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20060810

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20060905