JP2003069158A - 窒化物系半導体レーザ素子の形成方法 - Google Patents

窒化物系半導体レーザ素子の形成方法

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JP2003069158A
JP2003069158A JP2001258856A JP2001258856A JP2003069158A JP 2003069158 A JP2003069158 A JP 2003069158A JP 2001258856 A JP2001258856 A JP 2001258856A JP 2001258856 A JP2001258856 A JP 2001258856A JP 2003069158 A JP2003069158 A JP 2003069158A
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nitride
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Tadao Toda
忠夫 戸田
Tsutomu Yamaguchi
勤 山口
Yasuhiko Nomura
康彦 野村
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Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】横方向の光閉じ込め特性を向上させるととも
に、リッジ部形成後に窒化物系半導体を容易に選択成長
させることが可能な窒化物系半導体レーザ素子の形成方
法を提供する。 【解決手段】この窒化物系半導体レーザ素子の形成方法
は、p型GaN層6上の所定領域に接触するように、N
i層からなるマスク層7を形成する工程と、Ni層から
なるマスク層7をマスクとして、塩素系ガスを用いて、
p型GaN層6およびp型クラッド層5を反応性イオン
エッチング法によりエッチングすることによって、リッ
ジ部を形成する工程と、その後、リッジ部上に形成され
たSiO2膜8をマスクとして、電流ブロック層9を選
択成長させる工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法に関し、特に、リッジ部などが反応
性イオンエッチングにより形成される窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化物系半導体材料は、青色半導
体レーザなどの窒化物系半導体レーザ素子に使用されて
いる。この窒化物系半導体レーザ素子の形成プロセスに
おいて、ドライエッチングは有効な手段である。このた
め、窒化物系半導体レーザ素子のリッジ部をドライエッ
チングを用いて形成する方法が知られている。このよう
なドライエッチングの1つの方法として、RIE(Re
active IonEtching:反応性イオンエ
ッチング)法が知られている。
【0003】上記した従来のRIE法を用いて、窒化物
系半導体レーザ素子のリッジ部を形成する窒化物系半導
体レーザ素子の形成方法は、たとえば、特開2000−
91696号公報に開示されている。この開示された従
来のRIE法を用いた窒化物系半導体レーザ素子の形成
方法では、まず、サファイア基板上に、窒化物系半導体
層からなる発光層、クラッド層およびコンタクト層を形
成する。そして、そのコンタクト層上に、Niからなる
マスク層を形成した後、Niからなるマスク層をマスク
として、RIE法により、コンタクト層およびクラッド
層をエッチングすることによって台形状のリッジ部を形
成する。そして、Niからなるマスク層を除去した後、
台形状のリッジ部上に電極などを形成する。最後に、サ
ファイア基板をへき開することによって、レーザ光の出
射端面を形成する。このようにして、従来の窒化物系半
導体レーザ素子が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の窒化物
系半導体レーザ素子のリッジ部の形成方法では、RIE
法を用いて台形状のリッジ部を形成しているため、リッ
ジ部が垂直な場合に比べて、横方向の光閉じ込め特性が
低下するという問題点があった。なお、上記公報に開示
された従来のプロセスでは、RIE法を用いて形成され
たリッジ部が台形状を有しているため、たとえば、CF
4系のガスなどのエッチング速度が遅いガスを用いてR
IE法によりエッチングを行っていると考えられる。こ
のようにエッチング速度の遅いガスを用いてRIE法に
よりエッチングを行うと、横方向のエッチングが進行す
るので、台形状のリッジ部が形成されやすい。そして、
このように台形状のリッジ部が形成されると、上記した
ように、横方向の光の閉じ込め特性が低下するという問
題点がある。
【0005】また、従来のRIE法を用いた窒化物系半
導体素子のリッジ部の形成方法では、台形状のリッジ部
が形成されるので、リッジ部の上面の幅がリッジ部の下
面の幅より小さくなる。このため、リッジ部の電流通路
となる部分の幅が小さくなるので、リッジ部における抵
抗が大きくなるという不都合が生じる。その結果、窒化
物系半導体レーザ素子の動作電圧が上昇するので、窒化
物系半導体レーザ素子の高出力化を図ることは困難であ
るという問題点があった。
【0006】また、従来では、RIE法により、リッジ
部のみならず、レーザ光の出射端面をも形成することが
提案されている。しかしながら、従来では、リッジ部の
場合と同様、RIE法により垂直な出射端面を形成する
ことが困難であったため、RIE法を用いて出射端面を
形成するのは困難であるという問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
横方向の光閉じ込め特性を向上させるとともに、リッジ
部形成後に窒化物系半導体を容易に選択成長させること
が可能な窒化物系半導体レーザ素子の形成方法を提供す
ることである。
【0008】また、この発明のもう1つの目的は、上記
の窒化物系半導体レーザ素子の形成方法において、選択
成長マスクを新たに設けることなく、リッジ部形成後に
窒化物系半導体を選択成長させることである。
【0009】この発明のさらにもう1つの目的は、反応
性イオンエッチング(RIE)法を用いて、ほぼ垂直な
側壁部を有する出射端面を形成することが可能な窒化物
系半導体レーザ素子の形成方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の局面による窒化物系半導体レーザ
素子の形成方法は、窒化物系半導体層上の所定領域に接
触するように、Ni層を含むマスク層を形成する工程
と、Ni層を含むマスク層をマスクとして、塩素系ガス
を用いて、窒化物系半導体層を反応性イオンエッチング
法によりエッチングすることによって、リッジ部を形成
する工程と、その後、リッジ部上に形成されたSiO2
膜をマスクとして、窒化物系半導体を選択成長させる工
程とを備えている。
【0011】この第1の局面による窒化物系半導体レー
ザ素子の形成方法では、上記のように、Ni層を含むマ
スク層をマスクとして、塩素系ガスを用いた反応性イオ
ンエッチング法により、窒化物系半導体層をエッチング
することによりリッジ部を形成することによって、塩素
系ガスによりエッチング速度を向上させることができる
とともに、エッチングの際にNi層がほとんどエッチン
グされないので、ほぼ垂直なエッチング側壁角度を有す
る窒化物系半導体層を形成することができる。これによ
り、ほぼ垂直な側壁部を有するリッジ部を形成すること
ができるので、窒化物系半導体レーザ素子の横方向の光
閉じ込め特性を向上させることができる。また、ほぼ垂
直な側壁部を有するリッジ部の上面の幅は、台形状のリ
ッジ部の上面の幅に比べて大きいので、リッジ部の抵抗
を低減することができる。これにより、動作電圧を低減
することができる。その結果、窒化物系半導体レーザ素
子の高出力化を図ることができる。
【0012】また、リッジ部上に形成されたSiO2
をマスクとして、窒化物系半導体を選択成長させること
によって、ほぼ垂直な側壁を有するリッジ部の上面上以
外の領域を覆うように、窒化物系半導体からなる電流ブ
ロック層を容易に形成することができる。
【0013】上記第1の局面による窒化物系半導体レー
ザ素子の形成方法において、好ましくは、窒化物系半導
体を選択成長させる工程は、マスク層を構成するNi層
を除去した後、リッジ部上にSiO2膜を形成する工程
と、SiO2膜をマスクとして、窒化物系半導体を選択
成長させる工程とを含む。このように構成すれば、リッ
ジ部上に形成されたSiO2膜をマスクとして、窒化物
系半導体を選択成長させることによって、ほぼ垂直な側
壁を有するリッジ部の上面上以外の領域を覆うように、
窒化物系半導体からなる電流ブロック層を容易に形成す
ることができる。
【0014】また、上記第1の局面による窒化物系半導
体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、マスク
層を形成する工程は、窒化物系半導体層上の所定領域に
接触するように、SiO2膜とSiO2膜上に形成された
Ni層とを含むマスク層を形成する工程を含み、窒化物
系半導体を選択成長させる工程は、マスク層を構成する
Ni層を除去した後、マスク層を構成するSiO2膜を
マスクとして、窒化物系半導体を選択成長させる工程を
含む。このように構成すれば、Ni層を除去した後、リ
ッジ部上に新たにSiO2膜を形成する必要がない。ま
た、そのSiO2膜をマスクとして、窒化物系半導体層
を選択成長させることにより、ほぼ垂直な側壁を有する
リッジ部の上面上以外の領域を覆うように、窒化物系半
導体からなる電流ブロック層をより容易に形成すること
ができる。
【0015】この発明の第2の局面による窒化物系半導
体レーザ素子の形成方法は、窒化物系半導体層上の所定
領域に接触するように、Ni層を含むマスク層を形成す
る工程と、Ni層を含むマスク層をマスクとして、塩素
系ガスを用いて、窒化物系半導体層を反応性イオンエッ
チング法によりエッチングすることによって、出射端面
を形成する工程とを備えている。
【0016】この第2の局面による窒化物系半導体レー
ザ素子の形成方法では、上記のように、Ni層を含むマ
スク層をマスクとして、塩素系ガスを用いて、窒化物系
半導体層を反応性イオンエッチング法によりエッチング
することにより出射端面を形成することによって、エッ
チングの際にNi層がほとんどエッチングされないの
で、ほぼ垂直なエッチング側壁角度を有する窒化物系半
導体層を形成することができる。これにより、ほぼ垂直
な側壁部を有する出射端面を形成することができるの
で、へき開を行うことなく、窒化物系半導体レーザ素子
を形成することができる。
【0017】上記第1または第2の局面による窒化物系
半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、マ
スク層を構成するNi層は、0.1μm以上の厚みを有
する。このように構成すれば、エッチングにより形成さ
れる出射端面の側壁角度をほぼ90°にすることができ
る。
【0018】また、上記第1または第2の局面による窒
化物系半導体レーザ素子の形成方法において、好ましく
は、マスク層を構成するNi層は、窒化物系半導体層の
表面に対して80°以上の側壁角度を有する。このよう
に構成すれば、エッチングにより形成される出射端面の
側壁角度をほぼ90°にすることができる。
【0019】上記第1または第2の局面による窒化物系
半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、塩
素系ガスは、Cl2ガス、Cl2 とBCl3とを含むガ
ス、Cl2とSiCl4とを含むガス、および、これらの
ガスのいずれかにArガスまたはN2ガスを添加したガ
スからなるグループより選択される1つのガスを含む。
このようにCl2を主成分としたガスを用いることによ
って、化学反応をメインとしたエッチングが可能となる
ので、CF4系によるエッチングに比べて、エッチング
速度を向上させることができる。また、Cl2にBC
3、SiCl4、ArまたはN2ガスを添加することに
よって、スパッタ性が向上されるので、たとえば、Ga
Nからなる窒化物系半導体をエッチングする場合に、G
aN表面に形成された薄いGaの酸化物を除去すること
ができる。これにより、Cl2ガスのみの場合よりもよ
り大きなエッチング速度を得ることができる。
【0020】上記第1または第2の局面による窒化物系
半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、窒
化物系半導体層を反応性イオンエッチング法によりエッ
チングする工程に先だって、窒化物系半導体層の表面を
洗浄する工程をさらに備える。このように構成すれば、
エッチング時に窒化物系半導体層の表面が清浄となるの
で、安定で、かつ、再現性の良好なエッチング速度を得
ることができる。
【0021】上記第1または第2の局面による窒化物系
半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、窒
化物系半導体層を反応性イオンエッチング法によりエッ
チングする工程の後、さらに、エッチングされた窒化物
系半導体層の表面をArガスおよびN2ガスのいずれか
を用いて反応性イオンエッチング法によりエッチングを
行う工程をさらに備える。このように構成すれば、エッ
チングによって窒化物系半導体層の表面に形成された窒
化物系半導体層の酸化物などを容易に除去することがで
きるので、清浄な表面を有する窒化物系半導体層を形成
することができる。
【0022】上記第1または第2の局面による窒化物系
半導体レーザ素子の形成方法において、好ましくは、マ
スク層は、Ni層からなる。このように構成すれば、マ
スク層が多層構造を有する場合に比べて、マスク層の形
成および除去を容易に行うことができるので、製造プロ
セスを簡略化することができる。
【0023】この発明の第3の局面による窒化物系半導
体レーザ素子の形成方法は、第1窒化物系半導体層上の
所定領域に接触するように、SiO2膜とSiO2膜上に
形成されたNi層とを含む第1マスク層を形成する工程
と、SiO2膜およびNi層を含む第1マスク層をマス
クとして、塩素系ガスを用いて、第1窒化物系半導体層
を反応性イオンエッチング法によりエッチングすること
によって、リッジ部を形成する工程と、リッジ部上に、
第2窒化物系半導体層を形成する工程と、第2窒化物系
半導体層上の所定領域に接触するように、Ni層を含む
第2マスク層を形成する工程と、Ni層を含む第2マス
ク層をマスクとして、塩素系ガスを用いて、第2窒化物
系半導体層を反応性イオンエッチング法によりエッチン
グすることによって、出射端面を形成する工程とを備え
ている。
【0024】この第3の局面による窒化物系半導体レー
ザ素子の形成方法では、上記のように、Ni層を含む第
1マスク層をマスクとして、塩素系ガスを用いた反応性
イオンエッチング法により、第1窒化物系半導体層をエ
ッチングすることによりリッジ部を形成することによっ
て、塩素系ガスによりエッチング速度を向上させること
ができるとともに、エッチングの際にNi層がほとんど
エッチングされないので、ほぼ垂直なエッチング側壁角
度を有する第1窒化物系半導体層を形成することができ
る。これにより、ほぼ垂直な側壁部を有するリッジ部を
形成することができるので、窒化物系半導体レーザ素子
の横方向の光閉じ込め特性を向上させることができる。
また、ほぼ垂直な側壁部を有するリッジ部の上面の幅
は、台形状のリッジ部の上面の幅に比べて大きいので、
リッジ部の抵抗を低減することができる。これにより、
動作電圧を低減することができる。その結果、窒化物系
半導体レーザ素子の高出力化を図ることができる。
【0025】また、Ni層を含む第2マスク層をマスク
として、塩素系ガスを用いて、第2窒化物系半導体層を
反応性イオンエッチング法によりエッチングすることに
より出射端面を形成することによって、エッチングの際
にNi層がほとんどエッチングされないので、ほぼ垂直
なエッチング側壁角度を有する第2窒化物系半導体層を
形成することができる。これにより、ほぼ垂直な側壁部
を有する出射端面を形成することができるので、へき開
を行うことなく、窒化物系半導体レーザ素子を形成する
ことができる。
【0026】上記第3の局面による窒化物系半導体レー
ザ素子の形成方法において、好ましくは、第1マスク層
を構成するNi層を除去した後、第1マスク層を構成す
るSiO2膜をマスクとして、窒化物系半導体を選択成
長させる工程をさらに備えている。このように構成すれ
ば、Ni層を除去した後、リッジ部上に新たにSiO 2
膜を形成する必要がない。また、そのSiO2膜をマス
クとして、窒化物系半導体層を選択成長させることによ
り、ほぼ垂直な側壁を有するリッジ部の上面上以外の領
域を覆うように、窒化物系半導体からなる電流ブロック
層をより容易に形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0028】(第1実施形態)図1〜図8および図10
は、本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レーザ
素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と垂直
な方向に沿った断面図である。図9は、本発明の第1実
施形態による窒化物系半導体レーザ素子の形成方法を説
明するためのレーザ出射方向と平行な方向に沿った断面
図である。図11は、本発明の第1実施形態によるNi
からなるマスク層の膜厚とエッチング側壁角度との関係
を示した特性図である。図12は、本発明の第1実施形
態態によるNiからなるマスク層の側壁角度とエッチン
グ側壁角度との関係を示した特性図である。図1〜図1
2を参照して、本発明の第1実施形態による窒化物系半
導体レーザ素子の形成方法について以下に説明する。
【0029】まず、図1に示すように、n型SiC基板
1上に、約0.5μmの膜厚を有するn型GaNからな
るバッファ層2、約1μmの膜厚を有するn型Al0.1
Ga0 .9Nからなるn型クラッド層3、MQW活性層
4、約0.4μmの膜厚を有するp型Al0.1Ga0.9
からなるp型クラッド層5、および、約0.1μmの膜
厚を有するp型GaN層6を順次形成する。なお、n型
クラッド層3、MQW活性層4、p型クラッド層5およ
びp型GaN層6は、本発明の「窒化物系半導体層」の
一例である。
【0030】次に、p型GaN層6の上面上のほぼ全面
を覆うように、約0.3μmの膜厚を有するNi膜(図
示せず)を蒸着により形成する。そして、このNi膜上
に、パターニングされたフォトレジスト(図示せず)を
形成した後、基板温度を約60℃に保持した状態で、リ
ン酸:硝酸:過酸化水素水:水=30:30:30:1
00の組成を有するエッチング液を用いて、Ni膜をパ
ターニングすることによって、図2に示されるような、
Niからなるマスク層7を形成する。その後、フォトレ
ジスト(図示せず)を除去する。
【0031】次に、p型GaN層6の表面のマスク層7
が形成されていない領域を希HCl溶液またはHF溶液
を用いて約1分間洗浄する。このように、p型GaN層
6の表面のマスク層7が形成されていない領域を洗浄す
ることによって、後の工程で、マスク層7をマスクとし
てp型GaN層6およびp型クラッド層5をエッチング
する際に、安定で再現性の良好なエッチングレート(エ
ッチング速度)を得ることができる。
【0032】次に、図3に示すように、マスク層7をマ
スクとして、塩素系ガス(Cl2)を用いたRIE(反
応性イオンエッチング)法により、p型GaN層6およ
びp型クラッド層5を、p型GaN層6の上面から約
0.4μmの厚み分だけエッチングする。この場合のR
IE法のエッチング条件は、Cl2流量:約25scc
m、エッチング圧力:約3.3Pa、RFパワー:約2
00W(0.63W/cm2)、および、エッチング温
度:常温である。また、NiとGaNとのエッチング選
択比は約100倍以上であるので、この条件下では、約
93nm/minの大きなエッチングレートでエッチン
グを行うことができる。
【0033】上記の条件下では、エッチング深さはエッ
チング時間に比例するので、エッチング深さ(第1実施
形態では、約0.4μm)をエッチング時間により高い
精度で制御することができる。
【0034】また、エッチングレートはエッチング圧力
に反比例するとともに、エッチング時にエッチング面に
堆積する種々の酸化物(酸化ガリウム、酸化アルミニウ
ムおよび酸化シリコンなど)の量は、エッチング時間に
比例する。この酸化物の量を低減するためには、エッチ
ング圧力を小さくすることによりエッチングレートを大
きくすることによって、エッチング時間を短縮する必要
がある。しかし、エッチング圧力を下げ過ぎると、RI
E法では放電が停止する。このため、エッチング圧力
は、約1.3Pa〜約5.2Pa(第1実施形態では約
3.3Pa)の範囲が好ましい。
【0035】ここで、上記のように、Niからなるマス
ク層を用いてRIE法によりエッチングを行う場合のN
iからなるマスク層の最適な膜厚と側壁角度について説
明する。図11には、Niからなるマスク層をマスクと
して、塩素系ガスを用いて窒化物系半導体層をRIE法
によりエッチングする際の、Niからなるマスク層の膜
厚とエッチング側壁角度との関係が示されており、図1
2には、Niからなるマスク層の側壁角度とエッチング
側壁角度との関係が示されている。この場合のRIE法
のエッチング条件は、Cl2流量:約25sccm、エ
ッチング圧力:約3.3Pa、RFパワー:約200W
(0.63W/cm2)、および、エッチング温度:常
温である。
【0036】図11に示すように、エッチング側壁角度
は、Niからなるマスク層の膜厚が大きくなるにつれて
徐々に大きくなり、マスク層の膜厚が0.1μm以上の
範囲では、エッチング側壁角度は、90°に飽和してい
る。また、図12に示すように、エッチング側壁角度
は、Niからなるマスク層の側壁角度が大きくなるにつ
れて徐々に大きくなり、マスク層の側壁角度が80°以
上の範囲では、エッチング側壁角度は、90°に飽和し
ている。このことから、エッチング側壁角度がほぼ90
°のリッジ部を形成するためには、Niからなるマスク
層7を0.1μm以上(第1実施形態では約0.3μ
m)の膜厚と、80°以上の側壁角度とを有するように
形成する必要があることがわかる。
【0037】上記のような条件下で、RIE法によるエ
ッチングを行うことにより、p型クラッド層5の凸状部
およびp型GaN層6からなるほぼ垂直な側壁部を有す
るリッジ部が形成される。
【0038】比較例として、たとえば、約0.5μmの
膜厚を有するSiO2からなるマスク層をマスクとし
て、リッジ部を形成した場合、リッジ部の側壁角度は、
約80°であった。これは、以下の理由によると考えら
れる。すなわち、SiO2は、Niに比べて大きなエッ
チングレート(16nm/min)を有するので、エッ
チングされやすい。このため、SiO2からなるマスク
層では、サイドエッチングが進行しやすいので、SiO
2からなるマスク層の側部が後退する。その結果、その
ような側部が後退したSiO2からなるマスク層を用い
てエッチングにより形成されるリッジ部のエッチング側
壁角度が斜めになると考えられる。
【0039】上記のように、ほぼ垂直な側壁部を有する
リッジ部を形成した後、ウェハの表面を、Arガスまた
はN2ガスなどを用いて、RIE法により、約50W〜
約150Wの低いパワーで、約1分間〜約3分間エッチ
ングすることにより、エッチング時に堆積された酸化物
を除去する。これにより、ウェハの表面が清浄化され
る。
【0040】次に、常温で、過酸化水素水:硫酸=1:
1の混合液を用いて、マスク層7を約2分間ウェットエ
ッチングすることにより、リッジ部(p型GaN層6)
上のマスク層7を除去する。これにより、図4に示すよ
うな形状が得られる。
【0041】その後、図5に示すように、リッジ部(p
型GaN層6)の上面上のほぼ全面に、約0.2μmの
膜厚を有するSiO2膜8を形成する。そして、SiO2
膜8を選択成長マスクとして、図6に示すように、p型
クラッド層5の平坦部およびリッジ部の側壁部を覆うよ
うに、約0.5μmの膜厚を有するn型Al0.3Ga0 .7
Nからなる電流ブロック層9を成長させる。この後、リ
ッジ部(p型GaN層6)上のSiO2膜8を除去する
ことによって、図7に示すような形状が得られる。そし
て、図8に示すように、電流ブロック層9およびリッジ
部(p型GaN層6)の上面を埋め込むように、約0.
3μmの膜厚を有するp型GaNからなるp型コンタク
ト層10を形成する。
【0042】次に、図9に示すように、p型コンタクト
層10の上面上に、所定形状にパターニングされた約
0.3μmの膜厚と、80°以上の側壁角度とを有する
Niからなるマスク層11を形成する。なお、図9は、
リッジ部の中心部におけるレーザ出射方向と平行な方向
に沿った断面図である。そして、このNiからなるマス
ク層11をマスクとして、塩素系ガス(Cl2)を用い
たRIE法により、リッジ部を形成する際と同様のエッ
チング条件下で、p型コンタクト層10、p型GaN層
6、p型クラッド層5、MQW活性層4およびn型クラ
ッド層3の一部領域を、p型コンタクト層10の上面か
ら約2μm〜約3μmの厚み分だけエッチングにより除
去する。これにより、ほぼ垂直な側壁部を有する出射端
面50が形成される。その後、常温で、過酸化水素水:
硫酸=1:1の混合液を用いて、マスク層11をウェッ
トエッチングすることにより、p型コンタクト層10上
のマスク層11を除去する。
【0043】次に、図10に示すように、p型コンタク
ト層10の上面上にp側電極12を形成する。また、n
型SiC基板1の裏面に、n側電極13を形成する。こ
のようにして、第1実施形態による窒化物系半導体レー
ザ素子が形成される。
【0044】第1実施形態では、上記のように、約0.
4μmの膜厚と、80°以上の側壁角度とを有するNi
からなるマスク層7をマスクとして、塩素系ガス(Cl
2)を用いたRIE法により、p型GaN層6およびp
型クラッド層5をエッチングすることによって、塩素系
ガス(Cl2)によりエッチング速度を向上させること
ができるとともに、エッチングの際にNiからなるマス
ク層7がほとんどエッチングされないので、ほぼ垂直な
エッチング側壁角度で、p型GaN層6およびp型クラ
ッド層5をエッチングすることができる。これにより、
ほぼ垂直な側壁部を有するリッジ部を形成することがで
きるので、窒化物系半導体レーザ素子の横方向の光閉じ
込め特性を向上させることができる。また、ほぼ垂直な
側壁部を有するリッジ部の上面の幅は、台形状のリッジ
部の上面の幅に比べて大きいので、リッジ部の抵抗を低
減することができるので、動作電圧を低減することがで
きる。その結果、窒化物系半導体レーザ素子の高出力化
を図ることができる。
【0045】また、第1実施形態では、上記のように、
0.1μm以上の膜厚と、80°以上の側壁角度とを有
するNiからなるマスク層11をマスクとして、塩素系
ガス(Cl2)を用いたRIE法により、レーザの出射
端面50を形成することによって、エッチングの際にN
iからなるマスク層11がほとんどエッチングされない
ので、ほぼ垂直な側壁部を有する出射端面を形成するこ
とができる。これにより、へき開を行うことなく、窒化
物系半導体レーザ素子を形成することができる。
【0046】(第2実施形態)図13〜図17は、本発
明の第2実施形態による窒化物系半導体レーザ素子の形
成方法を説明するためのレーザ出射方向と垂直な方向に
沿った断面図である。この第2実施形態では、SiO2
膜21とSiO2膜21上に形成されたNi膜22とか
らなるマスク層をエッチングマスクとして、リッジ部を
形成する例について説明する。以下、図13〜図17を
参照して、詳細に説明する。
【0047】まず、図1に示した第1実施形態の形成方
法と同様の形成方法を用いて、図13に示すように、n
型SiC基板1上に、約0.5μmの膜厚を有するn型
GaNからなるバッファ層2、約1μmの膜厚を有する
n型Al0.1Ga0.9Nからなるn型クラッド層3、MQ
W活性層4、約0.4μmの膜厚を有するp型Al0. 1
Ga0.9Nからなるp型クラッド層5、および、約0.
1μmの膜厚を有するp型GaN層6を順次形成する。
【0048】次に、p型GaN層6の上面上のほぼ全面
を覆うように、CVD(Chemical Vapor
Deposition)法を用いて、約0.2μmの
膜厚を有するSiO2膜21aを形成する。このSiO2
膜21a上の全面に、約0.3μmの膜厚を有するNi
膜(図示せず)を蒸着により形成した後、このNi膜上
の所定領域に、フォトレジスト(図示せず)を形成す
る。そのフォトレジストをマスクとして、基板温度を約
60℃に保持した状態で、リン酸:硝酸:過酸化水素
水:水=30:30:30:100の組成を有するエッ
チング液を用いて、Ni膜をウェットエッチングするこ
とによって、図13に示されるような、パターニングさ
れたNi膜22を形成する。その後、フォトレジスト
(図示せず)を除去する。この後、Ni膜22をマスク
として、CF4およびArを用いたドライエッチングに
より、SiO2膜21aをエッチングすることによっ
て、図14に示されるようなSiO2膜21を形成す
る。このSiO2膜21は、80°以上の側壁角度を有
するように形成する。また、このSiO2膜21とNi
膜22とによって、後述するリッジ部の形成の際のマス
ク層が構成される。
【0049】次に、p型GaN層6の表面のSiO2
21およびNi膜22からなるマスク層が形成されてい
ない領域を希HCl溶液またはHF溶液を用いて約1分
間洗浄した後、図15に示すように、SiO2膜21お
よびNi膜22からなるマスク層をマスクとして、塩素
系ガス(Cl2)を用いたRIE法により、p型GaN
層6およびp型クラッド層5を、p型GaN層6の上面
から約0.4μmの厚み分だけエッチングする。この場
合のRIE法のエッチング条件は、第1実施形態と同
様、Cl2流量:約25sccm、エッチング圧力:約
3.3Pa、RFパワー:約200W(0.63W/c
2)、および、エッチング温度:常温である。
【0050】上記のような条件下で、RIE法によるエ
ッチングを行うことにより、p型クラッド層5の凸状部
およびp型GaN層6からなるほぼ垂直な側壁部を有す
るリッジ部が形成される。その後、ウェハの表面を、A
rガスまたはN2ガスなどを用いて、RIE法により、
約50W〜約150Wの低いパワーで、約1分間〜約3
分間エッチングすることにより、エッチング時に堆積さ
れた酸化物を除去する。これにより、ウェハの表面が清
浄化される。
【0051】次に、常温で、過酸化水素水:硫酸=1:
1の混合液を用いて、Ni膜22を約2分間ウェットエ
ッチングすることにより除去する。これにより、図16
に示すような形状が得られる。
【0052】その後、図17に示すように、リッジ部形
成の際のエッチング時にマスク層として用いたSiO2
膜21を選択成長マスクとして、p型クラッド層5の平
坦部およびリッジ部の側壁部を覆うように、約0.5μ
mの膜厚を有するn型Al0. 3Ga0.7Nからなる電流ブ
ロック層9を成長させる。
【0053】第2実施形態のこれ以降の工程は、図7〜
図10を用いて説明した第1実施形態の形成方法と同様
である。すなわち、リッジ部(p型GaN層6)上のS
iO 2膜21を除去することによって、図7に示すよう
な形状が得られる。そして、図8に示すように、電流ブ
ロック層9およびリッジ部(p型GaN層6)の上面を
埋め込むように、約0.3μmの膜厚を有するp型Ga
Nからなるp型コンタクト層10を形成する。
【0054】そして、図9に示すように、p型コンタク
ト層10の上面上に、所定形状にパターニングされた約
0.3μmの膜厚と、80°以上の側壁角度とを有する
Niからなるマスク層11を形成する。そして、このN
iからなるマスク層11をマスクとして、塩素系ガス
(Cl2)を用いたRIE法により、リッジ部を形成す
る際と同様のエッチング条件下で、p型コンタクト層1
0、p型GaN層6、p型クラッド層5、MQW活性層
4およびn型クラッド層3の一部領域を、p型コンタク
ト層10の上面から約2μm〜約3μmの厚み分だけエ
ッチングにより除去する。これにより、ほぼ垂直な側壁
部を有する出射端面50が形成される。その後、常温
で、過酸化水素水:硫酸=1:1の混合液を用いて、マ
スク層11をウェットエッチングすることにより、p型
コンタクト層10上のマスク層11を除去する。
【0055】さらに、図10に示すように、p型コンタ
クト層10の上面上にp側電極12を形成する。また、
n型SiC基板1の裏面に、n側電極13を形成する。
このようにして、第2実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子が形成される。
【0056】第2実施形態では、上記のように、リッジ
部形成の際のエッチング時にマスク層として用いたSi
2膜21をマスクとして、選択成長により電流ブロッ
ク層9を形成することによって、リッジ部上に新たに選
択成長のためのマスク層となるSiO2膜を形成する必
要がない。また、SiO2膜21をマスクとして、選択
成長により電流ブロック層9を形成することによって、
ほぼ垂直な側壁を有するリッジ部の上面上以外の領域を
覆うように、電流ブロック層9を容易に形成することが
できる。
【0057】なお、第2実施形態のその他の効果は、上
記第1実施形態の効果と同様である。
【0058】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって、制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説
明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許
請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更
が含まれる。
【0059】たとえば、上記第1および第2実施形態で
は、RIE法を用いてリッジ部および出射端面50を形
成する際の塩素系ガスとして、Cl2ガスを用いたが、
本発明はこれに限らず、Cl2にBCl3、SiCl4
ArまたはN2ガスを添加したガスを用いてもよい。こ
の場合、Cl2にBCl3、SiCl4、ArまたはN2
スを添加したガスを用いて、RIE法によりリッジ部お
よび出射端面を形成することによって、スパッタ性が向
上されるので、たとえば、GaNからなる窒化物系半導
体をエッチングする場合に、GaN表面に形成された薄
いGaの酸化物を除去することができる。これにより、
Cl2ガスのみの場合よりもより大きなエッチングレー
トを得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、横方向
の光閉じ込め特性を向上させるとともに、リッジ部形成
後に窒化物系半導体を容易に選択成長させることが可能
な窒化物系半導体レーザ素子の形成方法を提供すること
ができる。また、反応性イオンエッチング法を用いて、
ほぼ垂直な出射端面を形成することが可能な窒化物系半
導体レーザ素子の形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
垂直な方向に沿った断面図である。
【図9】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体レ
ーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向と
平行な方向に沿った断面図である。
【図10】本発明の第1実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【図11】本発明の第1実施形態によるNiからなるマ
スク層の膜厚とエッチング側壁角度との関係を示した特
性図である。
【図12】本発明の第1実施形態によるNiからなるマ
スク層の側壁角度とエッチング側壁角度との関係を示し
た特性図である。
【図13】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態による窒化物系半導体
レーザ素子の形成方法を説明するためのレーザ出射方向
と垂直な方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
3 n型クラッド層(窒化物系半導体層) 4 MQW活性層(窒化物系半導体層) 5 p型クラッド層(窒化物系半導体層) 6 p型GaN層(窒化物系半導体層) 7、11 マスク層 8、21 SiO2膜(マスク層) 9 電流ブロック層(窒化物系半導体) 22 Ni膜(マスク層) 50 出射端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 康彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA04 BA04 DA04 DA11 5F073 AA13 AA74 CA02 CB04 CB07 DA25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物系半導体層上の所定領域に接触す
    るように、Ni層を含むマスク層を形成する工程と、 前記Ni層を含むマスク層をマスクとして、塩素系ガス
    を用いて、前記窒化物系半導体層を反応性イオンエッチ
    ング法によりエッチングすることによって、リッジ部を
    形成する工程と、 その後、前記リッジ部上に形成されたSiO2膜をマス
    クとして、窒化物系半導体を選択成長させる工程とを備
    えた、窒化物系半導体レーザ素子の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記窒化物系半導体を選択成長させる工
    程は、 前記マスク層を構成するNi層を除去した後、前記リッ
    ジ部上に前記SiO2膜を形成する工程と、 前記SiO2膜をマスクとして、前記窒化物系半導体を
    選択成長させる工程とを含む、請求項1に記載の窒化物
    系半導体レーザ素子の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記マスク層を形成する工程は、 前記窒化物系半導体層上の所定領域に接触するように、
    前記SiO2膜と前記SiO2膜上に形成されたNi層と
    を含むマスク層を形成する工程を含み、 前記窒化物系半導体を選択成長させる工程は、 前記マスク層を構成するNi層を除去した後、前記マス
    ク層を構成するSiO 2膜をマスクとして、窒化物系半
    導体を選択成長させる工程を含む、請求項1に記載の窒
    化物系半導体レーザ素子の形成方法。
  4. 【請求項4】 窒化物系半導体層上の所定領域に接触す
    るように、Ni層を含むマスク層を形成する工程と、 前記Ni層を含むマスク層をマスクとして、塩素系ガス
    を用いて、前記窒化物系半導体層を反応性イオンエッチ
    ング法によりエッチングすることによって、出射端面を
    形成する工程とを備えた、窒化物系半導体レーザ素子の
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記マスク層を構成するNi層は、0.
    1μm以上の厚みを有する、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の窒化物系半導体レーザ素子の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記マスク層を構成するNi層は、前記
    窒化物系半導体層の表面に対して80°以上の側壁角度
    を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物
    系半導体レーザ素子の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記塩素系ガスは、Cl2ガス、Cl2
    とBCl3とを含むガス、Cl2とSiCl4とを含むガ
    ス、および、これらのガスのいずれかにArガスまたは
    2ガスを添加したガスからなるグループより選択され
    る1つのガスを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の窒化物系半導体レーザ素子の形成方法。
  8. 【請求項8】 前記窒化物系半導体層を反応性イオンエ
    ッチング法によりエッチングする工程に先だって、前記
    窒化物系半導体層の表面を洗浄する工程をさらに備え
    る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の窒化物系半導
    体レーザ素子の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記窒化物系半導体層を反応性イオンエ
    ッチング法によりエッチングする工程の後、さらに、前
    記エッチングされた前記窒化物系半導体層の表面をAr
    ガスおよびN2ガスのいずれかを用いて反応性イオンエ
    ッチング法によりエッチングを行う工程をさらに備え
    る、請求項1〜8のいずれか1項に記載の窒化物系半導
    体レーザ素子の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記マスク層は、前記Ni層からな
    る、請求項1〜9のいずれか1項に記載の窒化物系半導
    体レーザ素子の形成方法。
  11. 【請求項11】 第1窒化物系半導体層上の所定領域に
    接触するように、SiO2膜と前記SiO2膜上に形成さ
    れたNi層とを含む第1マスク層を形成する工程と、 前記SiO2膜および前記Ni層を含む第1マスク層を
    マスクとして、塩素系ガスを用いて、前記第1窒化物系
    半導体層を反応性イオンエッチング法によりエッチング
    することによって、リッジ部を形成する工程と、 前記リッジ部上に、第2窒化物系半導体層を形成する工
    程と、 前記第2窒化物系半導体層上の所定領域に接触するよう
    に、Ni層を含む第2マスク層を形成する工程と、 前記Ni層を含む第2マスク層をマスクとして、塩素系
    ガスを用いて、前記第2窒化物系半導体層を反応性イオ
    ンエッチング法によりエッチングすることによって、出
    射端面を形成する工程とを備えた、窒化物系半導体レー
    ザ素子の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記第1マスク層を構成するNi層を
    除去した後、前記第1マスク層を構成するSiO2膜を
    マスクとして、窒化物系半導体を選択成長させる工程を
    さらに備える、請求項11に記載の窒化物系半導体レー
    ザ素子の形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016027658A (ja) * 2015-09-07 2016-02-18 エルシード株式会社 エッチング方法
JP2016069224A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日本碍子株式会社 GaN複合基板およびGaN自立基板とそれらの作製方法
US9472736B2 (en) 2011-11-15 2016-10-18 El-Seed Corporation Etching method
CN109065554A (zh) * 2018-08-14 2018-12-21 中国电子科技集团公司第四十四研究所 一种高占空比背照式GaN探测器阵列及其制作方法
CN114914165A (zh) * 2022-05-06 2022-08-16 北京燕东微电子科技有限公司 监测晶圆腐蚀液更换周期的方法

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