JP2000183451A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法

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JP2000183451A
JP2000183451A JP10356330A JP35633098A JP2000183451A JP 2000183451 A JP2000183451 A JP 2000183451A JP 10356330 A JP10356330 A JP 10356330A JP 35633098 A JP35633098 A JP 35633098A JP 2000183451 A JP2000183451 A JP 2000183451A
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伸彦 林
Kiyoshi Ota
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の表面に対して垂直な共振器面を容易に
形成することが可能でかつ歩留りが向上された窒化物系
半導体レーザ素子およびその製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 サファイア基板1の(0001)面に、
サファイア基板1の〈11-20〉方向に平行な側面10
1および底面102を有する段差部100を形成する。
サファイア基板1の上面上ならびに段差部100の側面
101上および底面102上に、MQW発光層7を含む
GaN系半導体層15をエピタキシャル成長させる。G
aN系半導体層15の結晶成長中に、段差部100の側
面101上にサファイア基板1の(0001)面に対し
て完全に垂直な{11-20}面が形成される。段差部1
00の側面101上のGaN系半導体層15の{11-2
0}面を共振器面200として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BN(窒化ホウ
素)、GaN(窒化ガリウム)、AlN(窒化アルミニ
ウム)もしくはInN(窒化インジウム)またはこれら
の混晶等のIII −V族窒化物系半導体(以下、窒化物系
半導体と呼ぶ)からなる化合物半導体層を有する半導体
レーザ素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、青色または紫色の光を発する半導
体レーザ素子としてGaN系半導体レーザ素子の実用化
が進んでいる。GaN系半導体レーザ素子の製造の際に
は、GaNからなる基板が存在しないため、一般的に
は、サファイア(Al2 3 )基板上にGaN系半導体
層をエピタキシャル成長させている。
【0003】しかしながら、以下に示すように、サファ
イア基板とGaN系半導体層とでへき開しやすい面方位
が一致しない。図10はサファイア基板およびGaN系
半導体層の結晶方位の関係を示す図である。図10にお
いて、実線の矢印はサファイア基板の結晶方位を示し、
破線の矢印はGaN系半導体層の結晶方位を示す。
【0004】図10に示すように、サファイア基板上に
形成されたGaN系半導体層のa軸およびb軸はサファ
イア基板のa軸およびb軸に対して30度ずれている。
【0005】図11はサファイア基板上に形成されたG
aN系半導体層からなる半導体レーザ素子の概略斜視図
である。
【0006】図11において、サファイア基板61の
(0001)面上にGaN系半導体層70が形成されて
いる。ストライプ状の電流注入領域71は、GaN系半
導体層70の〈1000〉方向に平行となっている。こ
の場合、GaN系半導体層70の{1-100}面はサフ
ァイア基板61の{1-100}面に対して30度傾いて
いる。サファイア基板61およびGaN系半導体層70
ともに{1-100}面でへき開しやすい。
【0007】このように、サファイア基板61とGaN
系半導体70とでへき開方向がずれているため、GaN
系半導体レーザ素子を製造する場合に、GaAs基板上
に形成される赤色光または赤外光を発生するGaAs系
半導体層のようにへき開法により共振器面を形成するこ
とが困難となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、GaN系半導
体レーザ素子の第1の製造方法として、GaN系半導体
層とへき開方向が一致するSiC基板上にGaN系半導
体層をエピタキシャル成長させる方法が提案されてい
る。しかしながら、SiC基板とGaN系半導体層とで
熱膨張係数が大きく異なるため、GaN系半導体層にク
ラックが発生しやすい。それにより、半導体レーザ素子
の特性が劣化する。また、SiC基板の価格が高いとい
う問題もある。
【0009】GaN系半導体レーザ素子の第2の製造方
法として、サファイア基板上にGaN系半導体層をエピ
タキシャル成長させた後、RIBE(反応性イオンビー
ムエッチング)法、RIE(反応性イオンエッチング)
法等のドライエッチング法により共振器面を形成する方
法がある。
【0010】図12はドライエッチングにより共振器面
を形成する従来のGaN系半導体レーザ素子の製造方法
を示す模式的工程断面図である。
【0011】まず、図12(a)に示すように、サファ
イア基板21の(0001)面上に、AlGaNバッフ
ァ層22、i−GaN層23、n−GaN層24、n−
InGaNクラック防止層25、n−AlGaNクラッ
ド層26、InGaN発光層27、p−AlGaNクラ
ッド層28およびp−GaNコンタクト層29を順に成
長させる。
【0012】その後、図12(b)に示すように、RI
BE法、RIE法等のドライエッチング法によりp−G
aNコンタクト層29からn−AlGaNクラッド層2
6よりも基板側までをエッチングし、サファイア基板2
1に対してほぼ垂直なエッチング側面40を形成する。
このエッチング側面40はサファイア基板21の例えば
〈11-20〉方向に平行である。このエッチング側面4
0を共振器面として用いる。
【0013】しかしながら、図12に示した製造方法に
おいては、エッチング側面40がサファイア基板21の
表面に対して0〜5°程度傾斜しやすい。エッチング側
面40がサファイア基板21の表面に対して傾斜した場
合、共振器内でレーザ発振する光が共振器面で下方に反
射されることになる。その結果、半導体レーザ素子の外
部損失が増大し、しきい値電流が増大する。また、エッ
チング条件のばらつきによりエッチング側面40の傾斜
角度にばらつきが生じる。その結果、歩留りが低下す
る。
【0014】本発明の目的は、基板の表面に対して垂直
な共振器面を容易に形成することが可能でかつ歩留りが
向上された窒化物系半導体レーザ素子およびその製造方
法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る半導体レーザ素子は、サファイア基板の{0
001}面にそのサファイア基板の〈11-20〉方向に
平行な側面を有する段差部が形成され、サファイア基板
の上面上ならびに段差部の側面上に、発光層を含みかつ
ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少
なくとも1つを含む窒化物系半導体層が形成され、段差
部の側面上の窒化物系半導体層の表面が共振器面を構成
するものである。
【0016】本発明に係る半導体レーザ素子において
は、サファイア基板の上面上ならびに段差部の側面上に
発光層を含む窒化物系半導体層が形成されている。サフ
ァイア基板の段差部の側面上に成長する窒化物系半導体
層の表面の面方位は{11-20}面であり、窒化物系半
導体層の{11-20}面はサファイア基板の{000
1}面に対して垂直に成長する。したがって、サファイ
ア基板の段差部の側面上の窒化物系半導体層の表面によ
りサファイア基板の上面上の窒化物系半導体層の発光層
に対して垂直な共振器面が形成される。その結果、スロ
ープ効率が高く、しきい値電流が低い窒化物系半導体レ
ーザ素子が実現される。
【0017】また、窒化物系半導体層の成長中時に自然
に形成される{11-20}面を共振器面として用いてい
るので、サファイア基板の表面に対して垂直な共振器面
を容易に形成することができるとともに、歩留りが向上
する。
【0018】第2の発明に係る半導体レーザ素子は、基
板上に、ホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジ
ウムの少なくとも1つを含む第1の窒化物系半導体層が
形成され、第1の窒化物系半導体層の{0001}面に
その第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方向に平行
な側面を有する段差部が形成され、第1の窒化物系半導
体層の上面上ならびに段差部の側面上に、発光層を含み
かつホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウム
の少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体層が形成
され、段差部の側面上の第2の窒化物系半導体層の表面
が共振器面を構成するものである。
【0019】本発明に係る半導体レーザ素子において
は、基板上に形成された第1の窒化物系半導体層の上面
上ならびに段差部の側面上に発光層を含む第2の窒化物
系半導体層が形成されている。第1の窒化物系半導体層
の段差部の側面上に成長する第2の窒化物系半導体層の
表面の面方位は{11-20}面であり、第2の窒化物系
半導体層の{11-20}面は第1の窒化物系半導体層の
{0001}面に対して垂直に成長する。したがって、
第1の窒化物系半導体層の段差部の側面上に形成される
第2の窒化物系半導体層の表面により第1の窒化物系半
導体層の上面上の第2の窒化物系半導体層の発光層に対
して垂直な共振器面が形成される。その結果、スロープ
効率が高く、しきい値電流が低い窒化物系半導体レーザ
素子が実現される。
【0020】また、第2の窒化物系半導体層の成長時に
自然に形成される{11-20}面を共振器面として用い
ているので、基板の表面に対して垂直な共振器面を容易
に形成することができるとともに、歩留りが向上する。
【0021】特に、基板はサファイア基板であり、段差
部の側面はサファイア基板の〈11-20〉に平行であっ
てもよい。また、基板は炭化ケイ素基板であり、段差部
の側面は炭化ケイ素基板の〈1-100〉方向に平行であ
ってもよい。
【0022】第3の発明に係る半導体レーザ素子は、基
板上にホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
ムの少なくとも1つを含む第1の窒化物系半導体層が形
成され、第1の窒化物系半導体層の{0001}面にそ
の第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方向に平行な
一辺を有する絶縁膜が形成され、絶縁膜の領域を除く第
1の窒化物系半導体層の{0001}面に、発光層を含
みかつホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
ムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体層が形
成され、絶縁膜の一辺に沿った第2の窒化物系半導体層
の端面が共振器面を構成するものである。
【0023】本発明に係る半導体レーザ素子において
は、基板上に形成された第1の窒化物系半導体層上にそ
の第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方向に平行な
一辺を有する絶縁膜が形成され、絶縁膜の領域を除く第
1の窒化物系半導体層の{0001}面に発光層を含む
第2の窒化物系半導体層が形成されている。絶縁膜の一
辺に沿って第1の窒化物系半導体層の{0001}面上
に成長する第2の窒化物系半導体層の端面の面方位は
{11-20}面であり、第2の窒化物系半導体層の{1
1-20}は第1の窒化物系半導体層の{0001}面に
対して垂直に成長する。したがって、絶縁膜の一辺に沿
って第1の窒化物系半導体層の{0001}面上に形成
される第2の窒化物系半導体層の端面により第1の窒化
物系半導体層の上面上の第2の窒化物系半導体層の発光
層に対して垂直な共振器面が形成される。その結果、ス
ロープ効率が高く、しきい値電流が低い窒化物系半導体
レーザ素子が実現される。
【0024】また、第2の窒化物系半導体層の成長時に
自然に形成される{11-20}面を共振器面として用い
ているので、基板の表面に対して垂直な共振器面を容易
に形成することができるとともに、歩留りが向上する。
【0025】特に、基板はサファイア基板であり、絶縁
膜の一辺はサファイア基板の〈11-20〉方向に平行で
あってもよい。また、基板は炭化ケイ素基板であり、絶
縁膜の一辺は炭化ケイ素基板の〈1-100〉方向に平行
であってもよい。
【0026】第4の発明に係る半導体レーザ素子の製造
方法は、サファイア基板の{0001}面にそのサファ
イア基板の〈11-20〉方向に平行な側面を有する段差
部を形成し、サファイア基板の上面上ならびに段差部の
側面上に、発光層を含みかつホウ素、ガリウム、アルミ
ニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化物
系半導体層をエピタキシャル成長させるものである。
【0027】本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法
においては、サファイア基板の上面上ならびに段差部の
側面上に発光層を含む窒化物系半導体層が形成される。
サファイア基板の段差部の側面上に成長する窒化物系半
導体層の表面の面方位は{11-20}面であり、窒化物
系半導体層の{11-20}面はサファイア基板の{00
01}面に対して垂直に成長する。したがって、サファ
イア基板の段差部の側面上の窒化物系半導体層の表面に
よりサファイア基板の上面上の窒化物系半導体層の発光
層に対して垂直な共振器面を形成することができる。
【0028】このように、窒化物系半導体層のエピタキ
シャル成長時に自然に形成される{11-20}面を共振
器面として用いることができるので、サファイア基板の
表面上に対して垂直な共振器面を容易に形成することが
できる。その結果、スロープ効率が高く、しきい値電流
が低い窒素物系半導体レーザ素子を容易に製造すること
ができるとともに、歩留りが向上する。
【0029】第5の発明に係る半導体レーザ素子の製造
方法は、基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウムおよ
びインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化物系半
導体層を形成し、第1の窒化物系半導体層の{000
1}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方
向に平行な側面を有する段差部を形成し、第1の窒化物
系半導体層の上面上ならびに段差部の側面上に、発光層
を含みかつホウ素、ガリウム、アルミニウムおよびイン
ジウムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導体層
をエピタキシャル成長させるものである。
【0030】本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法
においては、基板上に形成された第1の窒化物系半導体
層の上面上ならびに段差部の側面上に発光層を含む第2
の窒化物系半導体層が形成される。第1の窒化物系半導
体層の段差部の側面上に成長する第2の窒化物系半導体
層の表面の面方位は{11-20}面であり、第2の窒化
物系半導体層の{11-20}面は第1の窒化物系半導体
層の{0001}面に対して垂直に成長する。したがっ
て、第1の窒化物系半導体層の段差部の側面上に形成さ
れる第2の窒化物系半導体層の表面により第1の窒化物
系半導体層の上面上の第2の窒化物系半導体層の発光層
に対して垂直な共振器面を形成することができる。
【0031】このように、第2の窒化物系半導体層のエ
ピタキシャル成長時に自然に形成される{11-20}面
を共振器面として用いることができるので、基板の表面
に対して垂直な共振器面を容易に形成することができ
る。その結果、スロープ効率が高く、しきい値電流が低
い窒化物系半導体レーザ素子を容易に製造することがで
きるとともに、歩留りが向上する。
【0032】第6の発明に係る半導体レーザ素子の製造
方法は、基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウムおよ
びインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化物系半
導体層を形成し、第1の窒化物系半導体層の{000
1}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方
向に平行な一辺を有する絶縁膜を形成し、絶縁膜の領域
を除く第1の窒化物系半導体層の{0001}面に、発
光層を含みかつホウ素、ガリウム、アルミニウムおよび
インジウムの少なくとも1つを含む第2の窒化物系半導
体層をエピタキシャル成長させるものである。
【0033】本発明に係る半導体レーザ素子の製造方法
においては、基板上に形成された第1の窒化物系半導体
層上にその第1の窒化物系半導体層の〈1-100〉方向
に平行な一辺を有する絶縁膜が形成され、絶縁膜の領域
を除く第1の窒化物系半導体層の{0001}面に発光
層を含む第1の窒化物系半導体層が形成される。絶縁膜
の一辺に沿って第1の窒化物系半導体層の{0001}
面上に成長する第2の窒化物系半導体層の端面の面方位
は{11-20}面であり、第2の窒化物系半導体層の
{11-20}面は第1の窒化物系半導体層の{000
1}面に対して垂直に成長する。したがって、絶縁膜の
一辺に沿って第1の窒化物系半導体層の{0001}面
上に形成される第2の窒化物系半導体層の端面により第
1の窒化物系半導体層の上面上の第2の窒化物系半導体
層の発光層に対して垂直な共振器面を形成することがで
きる。
【0034】このように、第2の窒化物系半導体層のエ
ピタキシャル成長時に自然に形成される{11-20}面
を共振器面として用いることができるので、基板の表面
に対して垂直な共振器面を容易に形成することができ
る。その結果、スロープ効率が高く、しきい値電流が低
い窒化物系半導体レーザ素子を容易に製造することがで
きるとともに、歩留りが向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は本発明の第
1の実施例における半導体レーザ素子の製造方法を示す
模式的工程断面図である。なお、図1は半導体レーザ素
子の共振器面に垂直な方向に沿った断面を示す。また、
図2は多重量子井戸発光層のエネルギーバンド構造図で
ある。さらに、図3は本発明の第1の実施例における半
導体レーザ素子の共振器面に平行な方向に沿った模式的
断面図である。図中、2重丸は紙面に垂直な方向を示
す。図3の半導体レーザ素子は、酸化膜ストライプ構造
を有する。
【0036】まず、図1(a)に示すように、サファイ
ア基板1の(0001)面上に、RIE法、RIBE法
等のドライエッチング法により段差部100を形成す
る。段差部100の側面101および底面102はサフ
ァイア基板1の〈11-20〉方向に平行とする。このエ
ッチングにおいては、段差部100の側面101が必ず
しもサファイア基板1の(0001)面に対して完全に
垂直である必要はない。ただし、側面101の傾斜が大
きい場合には、後の工程でGaN系半導体層の{11-2
0}面が形成されるまでにある程度の厚みのGaN系半
導体層を成長させる必要があるので、側面101の傾斜
をできるだけ小さく抑えることが望ましい。
【0037】次に、図1(b)に示すように、サファイ
ア基板1の上面上ならびに段差部100の側面101上
および底面102上に、厚さ300ÅのアンドープのA
lGaNバッファ層2、厚さ2μmのi−GaN層3、
厚さ3μmのn−GaN層4、厚さ0.1μmのn−I
0.1 Ga0.9 Nクラック防止層5、厚さ0.7μmの
n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6、後述する多重量
子井戸発光層(以下、MQW発光層と呼ぶ)7、厚さ
0.7μmのp−Al0.15Ga0.85Nクラッド層8、お
よび厚さ0.2μmのp−GaNコンタクト層9を順に
エピタキシャル成長させる。以下、AlGaNバッファ
層2からp−GaNコンタクト層9までをGaN系半導
体層15と呼ぶ。
【0038】なお、n型ドーパントとしてはSiを用い
て、P型ドーパントとしてはMgを用いる。また、各層
の成長方法としては、例えば、MOCVD法(有機金属
化学的気相成長法)またはHVPE法(ハイドライド気
相成長法)を用いる。
【0039】図2に示すように、MQW発光層7は、厚
さ60Åの6つのAlX Ga1-X N(X=0.03)量
子障壁層81と厚さ30Åの5つのAlX Ga1-X
(X=0.13)量子井戸層82とが交互に積層されて
なる多重量子井戸構造を含む。その多重量子井戸構造の
両面は厚さ0.1μmのGaN光ガイド層83で挟まれ
ている。
【0040】なお、図1(a)の工程において、段差部
100の高さHは、図1(b)の工程で形成されるn−
Al0.15Ga0.85Nクラッド層6からn−GaNコンタ
クト層9までの厚さh以上に設定する。これにより、段
差部100の底面102上に形成されるp−GaNコン
タクト層9の上面の位置がサファイア基板1の上面上に
形成されるn−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6の下面
の位置よりも低くなる。
【0041】以上の工程により、GaN系半導体層15
の結晶成長中に段差部100の側面101上にGaN系
半導体層15の{11-20}面が形成される。このGa
N系半導体層15の{11-20}面は、サファイア基板
1の(0001)面に対して完全に垂直に成長する。
【0042】次に、図3に示すように、p−GaNコン
タクト層9からn−Al0.15Ga0. 85Nクラッド層6ま
での一部領域をエッチングにより除去し、n−Al0.15
Ga 0.85Nクラッド層6を露出させる。
【0043】さらに、p−GaNコンタクト層9上の電
極形成領域およびn−Al0.15Ga 0.85Nクラッド層6
の電極形成領域を除いて、電流狭窄を行うためおよびp
n接合の露出部を保護するために、p−GaNコンタク
ト層9の上面、p−GaNコンタクト層9からn−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6までの側面ならびにn−A
0.15Ga0.85Nクラッド層6の上面にSiO2 膜等か
らなる絶縁膜10を形成する。
【0044】最後に、p−GaNコンタクト層9の露出
した電極形成領域上にp電極11を形成し、n−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6の露出した電極形成領域上
にn電極12を形成する。
【0045】本実施例の半導体レーザ素子の製造方法に
おいては、上記のように、GaN系半導体層15の結晶
成長中に、サファイア基板1の段差部100の側面10
1上に、サファイア基板1の(0001)面に対して完
全に垂直な{11-20}面が形成される。したがって、
段差部100の側面101上のGaN系半導体層15の
{11-20}面を共振器面200として用いることが可
能となる。
【0046】このように、GaN系半導体層15の結晶
成長時に自然に形成される{11-20}面を共振器面2
00として用いることができるので、結晶成長後のエッ
チングやへき開等の複雑な工程を用いることなく、サフ
ァイア基板1の(0001)面に対して垂直な共振器面
200を容易に形成することができる。
【0047】その結果、スロープ効率が高く、しきい値
電流が低減されたGaN系半導体レーザ素子を容易に得
ることができるとともに、歩留りが向上する。
【0048】図4はサファイア基板およびその上に形成
されるGaN系半導体層の結晶方位の関係を示す図であ
る。
【0049】図4に示すように、サファイア基板および
GaN系半導体層はともに六方晶系である。サファイア
基板とGaN系半導体層とでは、結晶方位が30°ずれ
ている。[11-20]方向、[-2110]方向、[-12
-10]方向、[-1-120]方向、[2-1-10]方向およ
び[1-210]方向が等価な面方位であり、一般表記
〈11-20〉で表される。また、[10-10]方向、
[01-10]方向、[-1100]方向、[-1010]方
向、[0-110]方向および[1-100]方向が等価な
面方位であり、一般表記〈1-100〉で表される。な
お、サファイア基板およびGaN系半導体層ともに{1
-100}面でへき開しやすい。
【0050】図5(a),(b)は本発明の第2の実施
例における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工
程断面図である。なお、図5は半導体レーザ素子の共振
器面に垂直な方向に沿った断面を示す。
【0051】まず、図5(a)に示すように、サファイ
ア基板1の(0001)面上に、厚さ300ÅのAlG
aNバッファ層2および厚さ2μmのi−GaN層3を
エピタキシャル成長させる。次に、i−GaN層3に、
RIE法、RIBE法等のドライエッチング法により段
差部300を形成する。段差部300の側面301およ
び底面302はサファイア基板1の〈11-20〉方向に
平行とする。この場合、段差部300の側面301およ
び底面302はi−GaN層3の〈10-10〉方向と平
行になる。このエッチングにおいては、段差部300の
側面301は必ずしもサファイア基板1の(0001)
面に対して完全に垂直である必要はない。ただし、側面
301の傾斜が大きい場合には、後の工程でGaN系半
導体層の{11-20}面が形成されるまでにある程度の
厚みのGaN系半導体層を成長させる必要があるので、
側面301の傾斜をできるだけ抑えることが望ましい。
【0052】以下、AlGaNバッファ層2およびi−
GaN層3を第1のGaN系半導体層16と呼ぶ。
【0053】次に、図5(b)に示すように、i−Ga
N層3の上面上ならびに段差部300の側面301上お
よび底面302上に、n−GaN層4、n−In0.1
0. 9 Nクラック防止層5、n−Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層6、MQW発光層7、p−Al0.15Ga0.85
クラッド層8およびp−GaNコンタクト層9を順にエ
ピタキシャル成長させる。MQW発光層7の構成は、図
2に示した構成と同様である。各層3〜9の厚さは、図
1の各層3〜9の厚さと同様である。以下、n−GaN
層4からp−GaNコンタクト層9までを第2のGaN
系半導体層17と呼ぶ。
【0054】以上の工程により、第2のGaN系半導体
層17の結晶成長中に段差部300の側面301上に第
2のGaN系半導体層17の{11-20}面が形成され
る。この第2のGaN系半導体層17の{11-20}面
は、サファイア基板1の(0001)面および第1のG
aN系半導体層16の(0001)面に対して完全に垂
直に成長する。
【0055】次に、図3に示したように、p−GaNコ
ンタクト層9からn−Al0.15Ga 0.85Nクラッド層6
までの一部領域をエッチングにより除去し、n−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6を露出させる。
【0056】さらに、p−GaNコンタクト層9上の電
極形成領域およびn−Al0.15Ga 0.85Nクラッド層6
の電極形成領域を除いて、電流狭窄を行うためおよびp
n接合の露出部を保護するために、p−GaNコンタク
ト層9の上面、p−GaNコンタクト層9からn−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6までの側面ならびにn−A
0.15Ga0.85Nクラッド層6の上面にSiO2 膜等か
らなる絶縁膜10を形成する。
【0057】最後に、p−GaNコンタクト層9の露出
した電極形成領域上にp電極11を形成し、n−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6の露出した電極形成領域上
にn電極12を形成する。
【0058】本実施例の半導体レーザ素子の製造方法に
おいては、上記のように、第2のGaN系半導体層17
の結晶成長中に、第1のGaN系半導体層16の段差部
300の側面301上に、サファイア基板1の(000
1)面および第1のGaN系半導体層16の(000
1)面に対して完全に垂直な{11-20}面が形成され
る。したがって、段差部300の側面301上の第2の
GaN系半導体層17の{11-20}面を共振器面20
0として用いることが可能となる。
【0059】このように、第2のGaN系半導体層17
の結晶成長時に自然に形成される{11-20}面を共振
器面200として用いることができるので、結晶成長後
のエッチングやへき開等の複雑な工程を用いることな
く、サファイア基板1の(0001)面および第1のG
aN系半導体層16の(0001)面に対して垂直な共
振器面200を容易に形成することができる。
【0060】その結果、スロープ効率が高く、しきい値
電流が低減された半導体レーザ素子を容易に得ることが
できるとともに、歩留りが向上する。
【0061】なお、図5の実施例では、基板としてサフ
ァイア基板1を用いているが、サファイア基板1の代わ
りに、SiC基板等の他の基板を用いてもよい。SiC
基板を用いる場合、段差部300の側面301および底
面302はSiC基板の〈1-100〉方向に平行とす
る。
【0062】図6(a),(b)は本発明の第3の実施
例における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工
程断面図である。なお、図6は半導体レーザ素子の共振
器面に垂直な方向に沿った断面を示す。
【0063】まず、図6(a)に示すように、サファイ
ア基板1の(0001)面上に、厚さ300Åのアンド
ープのAlGaNバッファ層2および厚さ2μmのi−
GaN層をエピタキシャル成長させる。次に、EB法
(電子ビーム蒸着法)またはCVD法(化学気相成長
法)によりi−GaN層3上にSiO2 膜を形成し、フ
ォトリソグラフィおよびフッ酸系エッチング液によるエ
ッチングを行い、i−GaN層3上の素子形成領域の両
端部側にSiO2 膜30を形成する。
【0064】各SiO2 膜30の素子形成領域側の一辺
32は、サファイア基板1の〈11-20〉方向に平行と
する。SiO2 膜30の幅Dは、ダイシング等を容易に
するために20μm以上とすることが好ましい。また、
SiO2 膜30の厚みは0.1〜3μmとすることが好
ましい。以下、AlGaNバッファ層2およびi−Ga
N層3を第1のGaN系半導体層36と呼ぶ。
【0065】次に、図6(b)に示すように、i−Ga
N層3上に、厚さ5μm〜10μm程度のn−GaN層
4、厚さ0.1μmのn−In0.1 Ga0.9 Nクラック
防止層5、厚さ0.7μmのn−Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層6、MQW発光層7、厚さ0.7μmのp−A
0.15Ga0.85Nクラッド層8、厚さ0.05μmのp
−GaNコンタクト層9を順にエピタキシャル成長させ
る。この場合、SiO 2 膜30上にはほとんど結晶成長
が行われず、Alを含む厚さの薄い多結晶層31が形成
される。MQW発光層7の構成は、図2に示した構成と
同様である。以下、n−GaN層4からp−GaNコン
タクト層9までを第2のGaN系半導体層37と呼ぶ。
【0066】なお、半導体レーザ素子においてはMQW
発光層7、n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6および
p−Al0.15Ga0.85Nクラッド層8が実質的に発光に
寄与するため、SiO2 膜30上の多結晶層31の上端
がn−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6の下端に達しな
いようにn−GaN層4からp−GaNコンタクト層9
までの厚さを設定する。
【0067】以上の工程により、第2のGaN系半導体
層37の結晶成長中に各SiO2 膜30の一辺32に沿
って第2のGaN系半導体層37の{11-20}面から
なる端面が形成される。この第2のGaN系半導体層3
7の{11-20}面は、サファイア基板1の(000
1)面および第1のGaN系半導体層36の(000
1)面に対して完全に垂直に成長する。
【0068】次に、図3に示したように、p−GaNコ
ンタクト層9からn−Al0.15Ga 0.85Nクラッド層6
までの一部領域をエッチングにより除去し、n−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6を露出させる。
【0069】さらに、p−GaNコンタクト層9上の電
極形成領域およびn−Al0.15Ga 0.85Nクラッド層6
の電極形成領域を除いて、電流狭窄を行うためおよびp
n接合の露出部を保護するために、p−GaNコンタク
ト層9の上面、p−GaNコンタクト層9からn−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6までの側面ならびにn−A
0.15Ga0.85Nクラッド層6の上面にSiO2 膜等か
らなる絶縁膜10を形成する。
【0070】最後に、p−GaNコンタクト層9の露出
した電極形成領域上にp電極11を形成し、n−Al
0.15Ga0.85Nクラッド層6の露出した電極形成領域上
にn電極12を形成する。
【0071】本実施例の半導体レーザ素子の製造方法に
おいては、上記のように、第2のGaN系半導体層37
の結晶成長中に、各SiO2 膜30の一辺32に沿った
第2のGaN系半導体層37の両端面にサファイア基板
1の(0001)面および第1のGaN系半導体層36
の(0001)面に対して完全に垂直な{11-20}面
が形成される。したがって、第2のGaN系半導体層3
7の{11-20}面を共振器面200として用いること
が可能となる。
【0072】このように、第2のGaN系半導体層37
の結晶成長時に自然に形成される{11-20}面を共振
器面200として用いることができるので、結晶成長後
のエッチングやへき開等の複雑な工程を用いることな
く、サファイア基板1の(0001)面および第1のG
aN系半導体層36の(0001)面に対して垂直な共
振器面200を容易に形成することができる。
【0073】その結果、スロープ効率が高く、しきい値
電流が低減された半導体レーザ素子を容易に得ることが
できるとともに、歩留りが向上する。
【0074】なお、実際の製造時には、サファイアのウ
エハ上に複数の半導体レーザ素子を作製した後、個々の
半導体レーザ素子をダイシング等により分離する。その
ため、本実施例では、サファイアのウエハ上の複数の素
子形成領域間に幅2DのSiO2 膜を形成し、複数の半
導体レーザ素子を作製した後、SiO2 膜の中心線でウ
エハを分離する。それにより、図6(b)および図3に
示した半導体レーザ素子が得られる。
【0075】なお、図6の実施例では、基板としてサフ
ァイア基板1を用いているが、サファイア基板1の代わ
りに、SiC基板等の他の基板を用いてもよい。SiC
基板を用いる場合には、各SiO2 膜30の素子形成領
域一辺32はSiC基板の〈1-100〉方向に平行とす
る。
【0076】また、図6のSiO2 膜30の代わりに、
Al2 3 、SiN等の他の絶縁膜を用いてもよい。
【0077】上記第1、第2および第3の実施例では、
本発明を図3に示した酸化膜ストライプ構造を有する半
導体レーザ素子に適用した場合について説明したが、本
発明は、セルフアライン構造を有する半導体レーザ素
子、リッジ導波型構造を有する半導体レーザ素子等の他
の半導体レーザ素子にも適用することができる。
【0078】図7および図8はセルフアライン構造を有
する半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工程断面
図である。なお、図7および図8は半導体レーザ素子の
共振器面に平行な方向に沿った断面を示す。
【0079】図1(a)、図5(a)または図6(a)
の工程の後、図7(a)に示すように、i−GaN層3
上に、n−GaN層4、n−In0.1 Ga0.9 Nクラッ
ク防止層5、n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6、M
QW発光層7、p−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層
8aおよびn−AlGaN電流ブロック層18を順にエ
ピタキシャル成長させる。
【0080】p−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層8
aの厚みは約0.1〜0.4μm程度とする。また、n
−AlGaN電流ブロック層18の厚みは0.5μm程
度とする。n−AlGaN電流ブロック層18のAl組
成はp−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層8aのAl
組成よりも大きくする。本例では、n−AlGaN電流
ブロック層18のAl組成は0.20とする。
【0081】なお、各層2〜6の厚さは、第1、第2ま
たは第3の実施例と同様であり、MQW発光層7の構成
は図2に示した構成と同様である。
【0082】次に、図7(b)に示すように、n−Al
GaN電流ブロック層18上の幅2μm程度のストライ
プ状の領域を除いてn−AlGaN電流ブロック層18
上にNiマスク(図示せず)を形成し、RIE法(反応
性イオンエッチング法)またはRIBE法(反応性イオ
ンビームエッチング法)によりn−AlGaN電流ブロ
ック層18をエッチングする。それにより、n−AlG
aN電流ブロック層18にストライプ状の開口部が形成
され、p−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層8aの幅
2μm程度のストライプ状の領域が露出する。
【0083】続いて、Niマスクを除去した後、図7
(c)に示すように、n−AlGaN電流ブロック層1
8上およびp−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層8a
のストライプ状の領域上に、p−Al0.15Ga0.85N第
2クラッド層8bおよびp−GaNコンタクト層9を順
にエピタキシャル成長させる。ここで、p−Al0.15
0.85N第1クラッド層8aとp−Al0.15Ga0.85
第2クラッド層8bとの合計の厚さをn−Al0.15Ga
0.85Nクラッド層6の厚さと同程度(例えば0.7μm
以上)にする。p−GaNコンタクト層9の厚さは、第
1、第2または第3の実施例と同様である。
【0084】次に、図8(d)に示すように、p−Ga
Nコンタクト層9上の所定領域にNiマスク(図示せ
ず)を形成した後、p−GaNコンタクト層9からn−
In0. 1 Ga0.9 Nクラック防止層5までの一部領域を
RIE法またはRIBE法によりエッチングして除去
し、n−GaN層4を露出させる。
【0085】上記のエッチングの後、Niマスクを除去
し、図8(e)に示すように、p−GaNコンタクト層
9上にp電極11を形成し、n−GaN層4の露出した
表面にn電極12を形成する。
【0086】第1、第2または第3の実施例の製造方法
を図7および図8のセルフアライン構造の半導体レーザ
素子に適用した場合にも、結晶成長後のエッチングやへ
き開等の複雑な工程を用いることなく、サファイア基板
1の(0001)面に対して垂直な共振器面を容易に形
成することができる。
【0087】その結果、スロープ効率が高く、しきい値
電流が低減された半導体レーザ素子を容易に得ることが
できるとともに、歩留りが向上する。
【0088】図9はリッジ導波型構造を有する半導体レ
ーザ素子の共振器面に平行な方向に沿った模式的断面図
である。
【0089】図9の半導体レーザ素子の製造時には、図
1(a)、図5(a)または図6(a)の工程の後、i
−GaN層3上に、n−GaN層2、n−In0.1 Ga
0.9Nクラック防止層5、n−Al0.15Ga0.85Nクラ
ッド層6、MQW発光層7、p−Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層8およびp−GaNコンタクト層9を順にエピ
タキシャル成長させる。
【0090】なお、各層2〜9の厚さは第1、第2また
は第3の実施例と同様であり、MQW発光層7の構成は
図2に示した構成と同様である。
【0091】次に、p−GaNコンタクト層9上のスト
ライプ状の領域にストライプ状のNiマスク(図示せ
ず)を形成し、RIE法またはRIBE法により、p−
GaNコンタクト層9およびp−Al0.15Ga0.85Nク
ラッド層8をエッチングする。それにより、リッジ部が
形成される。
【0092】続いて、上記のNiマスクを除去した後、
p−Al0.15Ga0.85Nクラッド層8上の所定領域を除
いてp−Al0.15Ga0.85Nクラッド層8およびp−G
aNコンタクト層9上にNiマスク(図示せず)を形成
し、p−Al0.15Ga0.85Nクラッド層8からn−Ga
N層4までの一部領域をRIE法またはRIBE法によ
りエッチングして除去し、n−GaN層4を露出させ
る。
【0093】上記のエッチング後、Niマスクを除去
し、p−GaNコンタクト層9の上面およびn−GaN
層4の電極形成領域を除いて、リッジ部の両側面、p−
Al0. 15Ga0.85Nクラッド層8の平坦部の上面、n−
GaN層4の上面、およびp−Al0.15Ga0.85Nクラ
ッド層8からn−GaN層4までの側面に、EB法また
はCVD法によりSiO2 膜19を形成する。
【0094】その後、p−GaNコンタクト9上にp電
極11を形成し、n−GaN層4の露出した表面にn電
極12を形成する。
【0095】第1、第2または第3の実施例の製造方法
を図9のリッジ導波型構造を有する半導体レーザ素子に
適用した場合にも、結晶成長後のエッチングやへき開等
の複雑な工程を用いることなく、サファイア基板1の
(0001)面に対して垂直な共振器面を容易に形成す
ることができる。
【0096】その結果、スロープ効率が高く、しきい値
電流が低減された半導体レーザ素子を容易に得ることが
できるとともに、歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図2】図1の半導体レーザ素子におけるMQW発光層
のエネルギーバンド構造図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体レーザ素
子の共振器面に平行な方向に沿った模式的断面図であ
る。
【図4】サファイア基板およびその上に形成されるGa
N系半導体層の面方位の関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図7】セルフアライン構造を有する半導体レーザ素子
の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図8】セルフアライン構造を有する半導体レーザ素子
の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図9】リッジ導波型構造を有する半導体レーザ素子の
共振器面に平行な方向に沿った模式的断面図である。
【図10】サファイア基板およびGaN系半導体層の結
晶方位の関係を示す図である。
【図11】サファイア基板上に形成されたGaN系半導
体層からなる従来の半導体レーザ素子の概略斜視図であ
る。
【図12】従来のGaN系半導体レーザ素子の製造方法
を示す模式的工程断面図である。
【符号の説明】
1 サファイア基板 2 AlGaNバッファ層 3 i−GaN層 4 n−GaN層 5 n−In0.1 Ga0.9 Nクラック防止層 6 n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層 7 MQW発光層 8 p−Al0.15Ga0.85Nクラッド層 8a p−Al0.15Ga0.85N第1クラッド層 8b p−Al0.15Ga0.85N第2クラッド層 9 p−GaNコンタクト層 15 窒化物系半導体層 16,36 第1の窒化物系半導体層 17,37 第2の窒化物系半導体層 18 n−AlGaN電流ブロック層 19,30 SiO2 膜 100,300 段差部 101,301 側面 102,302 底面 200 共振器面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サファイア基板の{0001}面にその
    サファイア基板の〈11-20〉方向に平行な側面を有す
    る段差部が形成され、前記サファイア基板の上面上なら
    びに前記段差部の側面上に、発光層を含みかつホウ素、
    ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも
    1つを含む窒化物系半導体層が形成され、前記段差部の
    側面上の前記窒化物系半導体層の表面が共振器面を構成
    することを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウ
    ムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化
    物系半導体層が形成され、前記第1の窒化物系半導体層
    の{0001}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1
    -100〉方向に平行な側面を有する段差部が形成され、
    前記第1の窒化物系半導体層の上面上ならびに前記段差
    部の側面上に、発光層を含みかつホウ素、ガリウム、ア
    ルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第
    2の窒化物系半導体層が形成され、前記段差部の側面上
    の前記第2の窒化物系半導体層の表面が共振器面を構成
    することを特徴とする半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記基板はサファイア基板であり、前記
    段差部の側面は前記サファイア基板の〈11-20〉方向
    に平行であることを特徴とする請求項2記載の半導体レ
    ーザ素子。
  4. 【請求項4】 基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウ
    ムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化
    物系半導体層が形成され、前記第1の窒化物系半導体層
    の{0001}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1
    -100〉方向に平行な一辺を有する絶縁膜が形成され、
    前記絶縁膜の領域を除く前記第1の窒化物系半導体層の
    {0001}面に、発光層を含みかつホウ素、ガリウ
    ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
    含む第2の窒化物系半導体層が形成され、前記絶縁膜の
    前記一辺に沿った前記第2の窒化物系半導体層の端面が
    共振器面を構成することを特徴とする半導体レーザ素
    子。
  5. 【請求項5】 前記基板はサファイア基板であり、前記
    絶縁膜の前記一辺は前記サファイア基板の〈11-20〉
    方向に平行であることを特徴とする請求項4記載の半導
    体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記基板は炭化ケイ素基板であり、前記
    段差部の側面は前記炭化ケイ素基板の〈1-100〉方向
    に平行であることを特徴とする請求項2または4記載の
    半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 サファイア基板の{0001}面にその
    サファイア基板の〈11-20〉方向に平行な側面を有す
    る段差部を形成し、前記サファイア基板の上面上ならび
    に前記段差部の側面上に、発光層を含みかつホウ素、ガ
    リウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1
    つを含む窒化物系半導体層をエピタキシャル成長させる
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウ
    ムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化
    物系半導体層を形成し、前記第1の窒化物系半導体層の
    {0001}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1-1
    00〉方向に平行な側面を有する段差部を形成し、前記
    第1の窒化物系半導体層の上面上ならびに前記段差部の
    側面上に、発光層を含みかつホウ素、ガリウム、アルミ
    ニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第2の
    窒化物系半導体層をエピタキシャル成長させることを特
    徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウ
    ムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化
    物系半導体層を形成し、前記第1の窒化物系半導体層の
    {0001}面にその第1の窒化物系半導体層の〈1-1
    00〉方向に平行な一辺を有する絶縁膜を形成し、前記
    絶縁膜の領域を除く前記第1の窒化物系半導体層の{0
    001}面に、発光層を含みかつホウ素、ガリウム、ア
    ルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第
    2の窒化物系半導体層をエピタキシャル成長させること
    を特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
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