JP3349506B2 - 窒化物系半導体層の形成方法 - Google Patents

窒化物系半導体層の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BN(窒化ホウ
素)、GaN(窒化ガリウム)、AlN(窒化アルミニ
ウム)もしくはInN(窒化インジウム)またはこれら
の混晶等のIII −V族窒化物系半導体(以下、窒化物系
半導体と呼ぶ)からなる化合物半導体層を有する窒化物
系半導体層の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、青色または紫色の光を発する発光
ダイオード、半導体レーザ素子等の半導体発光素子とし
て、GaN系半導体発光素子の実用化が進んできてい
る。GaN系半導体発光素子の製造の際には、GaNか
らなる基板が存在しないため、サファイア(Al23
等の絶縁性基板上に各層をエピタキシャル成長させてい
る。
【0003】図18は従来のGaN系発光ダイオードの
構造を示す断面図である。図18の発光ダイオードは日
経マイクロデバイス1994年2月号の第92頁〜第9
3頁に開示されている。
【0004】図18において、サファイア基板61上
に、GaNバッファ層62、n−GaN層63、n−A
lGaNクラッド層64、InGaN発光層65、p−
AlGaNクラッド層66およびp−GaN層67が順
に形成されている。p−GaN層67からn−GaN層
63までの一部領域がエッチングにより除去されてい
る。p−GaN層67の上面にp電極68が形成され、
n−GaN層63の露出した上面にn電極69が形成さ
れている。このような発光ダイオードの構造はラテラル
構造と呼ばれている。
【0005】図18の発光ダイオードは、InGaN発
光層65をn−AlGaNクラッド層64およびp−A
lGaNクラッド層66で挟んだダブルヘテロ構造のp
n接合を有し、青色の光を発生することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示したような従来のGaN系半導体発光素子では、G
aNおよびサファイア基板の格子定数の違いから、サフ
ァイア基板上に成長したGaN系半導体結晶には、通常
109個/cm2程度の格子欠陥が存在する。このような
格子欠陥はサファイア基板の表面からGaN系半導体層
へと伝搬している。この格子欠陥のために、サファイア
基板上のGaN系半導体層からなる半導体発光素子で
は、素子特性および信頼性の劣化が生じる。
【0007】格子欠陥による素子特性および信頼性の劣
化の問題を解決する方法として、横方向成長技術が提案
されている。この横方向成長技術は、例えばProceeding
s ofThe Second International Conference on Nitride
Semiconductors, October27-31, 1997, Tokushima, Ja
pan, pp.444-446 に報告されている。図19は従来の横
方向成長技術を説明するための模式的工程断面図であ
る。
【0008】図19(a)に示すように、サファイア基
板81上にAlGaNバッファ層82を成長させ、Al
GaNバッファ層82上にGaN層83を成長させる。
GaN層83には上下方向に延びる格子欠陥91が存在
する。このGaN層83上に、ストライプ状のSiO2
膜90を形成する。
【0009】次に、図19(b)に示すように、ストラ
イプ状のSiO2膜90間に露出したGaN層83上に
GaN層84を再成長させる。この場合にも再成長した
GaN層84に上下方向の格子欠陥91が延びる。
【0010】図19(c)に示すように、GaN層84
をさらに成長させると、GaN層84が横方向にも成長
し、SiO2膜90上にもGaN層84が形成される。
SiO2膜90上のGaN層84には格子欠陥が存在し
ない。
【0011】図19(d)に示すように、GaN層84
をさらに成長させると、SiO2膜90上およびSiO2
膜90間のGaN層83上にGaN層84が形成され
る。
【0012】このような横方向成長技術を用いると、S
iO2膜90上に、格子欠陥の存在しない高品質なGa
N結晶を形成することができる。
【0013】しかしながら、SiO2膜90が存在しな
い領域では、下地のGaN層83からの格子欠陥91が
再成長したGaN層84の表面まで延びるため、GaN
層84の表面の格子欠陥はなくならない。したがって、
半導体発光素子の作製時には、発光領域をSiO2膜上
に限定する必要がある。そのため、発光領域の大きさを
大きくすることができない。
【0014】また、高品質なGaN層の面積を広げるた
めにSiO2膜の面積を広くすると、横方向に成長する
GaN層の表面を平坦にすることができなくなる。
【0015】図18に示した従来のGaN系発光ダイオ
ードでは、サファイア基板61が絶縁性基板であるた
め、n電極69をサファイア基板61の裏面に設けるこ
とができず、n電極69をn−GaN層63の露出した
表面に設ける必要がある。そのため、n電極を導電性基
板の裏面に設ける場合に比べて、p電極68とn電極6
9との間の電流経路が長くなり、動作電圧が高くなる。
【0016】さらに、GaN系半導体レーザ素子を作製
する場合、GaAs基板を用いた赤色光または赤外光を
発生する半導体レーザ素子のようにへき開法により共振
器面を形成することが困難である。
【0017】図20はサファイア基板およびGaN系半
導体層の結晶方位の関係を示す図である。図20におい
て、実線の矢印はサファイア基板の結晶方位を示し、破
線の矢印はGaN系半導体層の結晶方位を示す。
【0018】図20に示すように、サファイア基板上に
形成されたGaN系半導体層のa軸およびb軸はサファ
イア基板のa軸およびb軸に対して30度ずれている。
【0019】図20はサファイア基板上に形成されたG
aN系半導体層からなる半導体レーザ素子の概略斜視図
である。
【0020】図21において、サファイア基板61の
(0 0 0 1)面上にGaN系半導体層70が形成されて
いる。ストライプ状の電流注入領域71は、GaN系半
導体層70の<1 1 -2 0>方向に平行となっている。こ
の場合、GaN系半導体層70の{1 -1 0 0}面はサフ
ァイア基板61の{1 -1 0 0}面に対して30度傾いて
いる。サファイア基板61およびGaN系半導体層70
ともに{1 -1 0 0}面でへき開しやすい。
【0021】このように、サファイア基板61とGaN
系半導体層70とでへき開方向がずれているため、Ga
N系半導体レーザ素子を製造する場合に、GaAs基板
上に形成される赤色光または赤外光を発生する半導体レ
ーザ素子のようにへき開法により共振器面を形成するこ
とが困難となる。この場合、エッチングにより共振器面
を形成する必要が生じる。しかしながら、エッチングに
より共振器面を形成した場合には、基板に対して垂直に
端面を形成することが困難であるため、半導体レーザ素
子の動作電流を低減することができない。
【0022】一方、GaN系半導体レーザ素子の横モー
ドの制御方法に関して種々の報告および提案がされてい
る。これらの横モードの制御方法のほとんどは、従来の
赤色光または赤外光を発生する半導体レーザ素子で採用
されているリッジ導波構造およびセルフアライン構造の
2種である。
【0023】しかし、GaN系半導体層は化学的に安定
であるため、従来の赤色光または赤外光を発生する半導
体レーザ素子に用いられるAlGaAs系半導体層等の
ように、ウエットエッチングによりパターニングするこ
とができず、RIE法(反応性イオンエッチング法)、
RIBE法(反応性イオンビームエッチング法)等のド
ライエッチングによりパターニングする必要がある。
【0024】そのため、GaN系半導体レーザ素子にお
いて、リッジ導波構造またはセルフアライン構造を作製
するためのパターニングを容易にかつ再現性よく行うこ
とができない。しかも、ドライエッチングの精度により
素子特性が大きく変化する。
【0025】本発明の目的は、基板上の広い領域におい
て格子欠陥の存在しない高品質な窒化物系半導体層を形
成する方法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る窒化物
系半導体層の形成方法は、絶縁性基板上にホウ素、ガリ
ウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つ
を含む第1の窒化物系半導体層を形成する工程と、前記
第1の窒化物系半導体層をマスク幅および窓幅が夫々1
0μm以下であるストライプ状マスクを用いてエッチン
グすることにより、前記第1の窒化物系半導体層の表面
に、凹部の底面に前記第1の窒化物系半導体層が露出す
る凹凸パターンを形成する工程と、前記凹凸パターンの
凹部の底面に及び凸部の上面に絶縁膜を形成する工程
と、横方向成長技術を用いて前記第1の窒化物系半導体
層からの成長により前記絶縁膜上にホウ素、ガリウム、
アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む
第2の窒化物系半導体層を形成する工程とを備えたもの
である。
【0027】第2の発明に係る窒化物系半導体層の形成
方法は、絶縁性基板上にホウ素、ガリウム、アルミニウ
ムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1の窒化
物系半導体層を形成する工程と、前記第1の窒化物系半
導体層に膜幅および窓幅が夫々10μm以下であるスト
ライプ状の絶縁膜を形成し、且つ前記絶縁膜の領域を除
いて前記第1の窒化物系半導体を除去することにより、
前記第1の窒化物系半導体層の表面に、凹部の底面に前
記絶縁性基板が露出する凹凸パターンを形成する工程
と、横方向成長技術を用いて前記第1の窒化物系半導体
層からの成長により前記絶縁膜上にホウ素、ガリウム、
アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む
第2の窒化物系半導体層を形成する工程とを備えたもの
である。
【0028】第1、第2の発明に係る窒化物系半導体層
の形成方法においては、第1の窒化物系半導体層の表面
に形成された凹凸パターンの凹部の底面および凸部の上
面に絶縁体が形成されているので、凹凸パターンの側面
のみに第1の窒化物系半導体層が露出している。そのた
め、窒化物系半導体層の横方向の成長により絶縁体上に
第2の窒化物系半導体層が形成される。したがって、第
2の窒化物系半導体層に第1の窒化物系半導体層から格
子欠陥が伝搬しない。その結果、基板上の広い領域にお
いて格子欠陥の存在しない高品質な窒化物系半導体層が
形成される。
【0029】特に、凹凸パターンは、第1の窒化物系半
導体層の〈11-20〉方向に沿って延びるストライプ状
の凹部および凸部からなることが好ましい。それによ
り、窒化物系半導体層の横方向の成長が生じやすくな
る。
【0030】また、凹凸パターンの凸部の断面形状は垂
直な側面を有する矩形状または逆メサ形状であることが
好ましい。それにより、凹凸パターン上に絶縁膜を堆積
させた場合に、凹凸パターンの凹部の底面および凸部の
上面のみに絶縁膜を形成することができる。したがっ
て、凹凸パターンの側面の絶縁膜を除去する工程を省略
することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の第1の参考
における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工
程断面図である。
【0032】まず、図1に示すように、サファイア基板
1上に、AlGaNバッファ層2を形成し、AlGaN
バッファ層2上にアンドープのGaN層3を成長させ
る。GaN層3上に所定幅のSiO2膜4を形成した
後、横方向成長技術を用いてGaN層3上およびSiO
2膜4上にn−GaN層5を成長させる。
【0033】次に、n−GaN層5上に、厚さ0.1μ
mのn−InPGa1-PN(P=0.1)クラック防止層
6、厚さ1.0μmのn−AlYGa1-YN(Y=0.
7)クラッド層7、後述する多重量子井戸発光層(以
下、MQW発光層と呼ぶ)8、厚さ0.15μmのp−
AlYGa1-YN(Y=0.07)クラッド層9、および
厚さ0.20μmのn−AlZGa1-ZN(Z=0.1
2)電流ブロック層10を順に形成する。
【0034】図7はMQW発光層8のエネルギーバンド
構造図である。図7に示すように、MQW発光層8は、
厚さ60Åの6つのInXGa1-XN(X=0.03)量
子障壁層81と厚さ30Åの5つのInXGa1-XN(X
=0.10)量子井戸層82とが交互に積層されてなる
多重量子井戸構造を含む。その多重量子井戸構造の両面
は厚さ0.1μmのGaN光ガイド層83で挟まれてい
る。
【0035】続いて、n−AlZGa1-ZN電流ブロック
層10の中央部の幅W0のストライプ状の領域をエッチ
ングにより除去する。この場合、n−AlZGa1-ZN電
流ブロック層10間のストライプ状の領域が電流注入領
域19となる。電流注入領域19の幅W0は例えば2μ
mである。この電流注入領域19は、GaNの〈11-2
0〉方向に沿って形成する。
【0036】さらに、n−AlZGa1-Z N電流ブロッ
ク層10上およびp−AlYGa1-YNクラッド層9上に
厚さ0.4μmのp−AlYGa1-YN(Y=0.07)
クラッド層11、および厚さ0.1μmのp−GaNコ
ンタクト層12を順に形成する。
【0037】なお、n型ドーパントとしてはSiを用
い、p型ドーパントとしてはMgを用いる。また、各層
の成長方法としては、例えば、MOCVD法(有機金属
化学的気相成長法)またはHVPE法(ハイドライド気
相成長法)を用いる。
【0038】この場合、SiO2膜4が存在しない領域
では、GaN層3からp−GaNコンタクト層12まで
格子欠陥が上下方向に延びている。SiO2膜4上のn
−GaN層5からp−GaNコンタクト層12には格子
欠陥が存在しない。
【0039】次に、図2に示すようにSiO2膜4が存
在しない領域のp−GaNコンタクト層12からn−G
aN層5までをRIE法、RIBE法等のドライエッチ
ングにより除去する。それにより、GaN層3上に格子
欠陥の存在しないGaN系半導体層18が残る。
【0040】さらに、p型ドーパントを活性化するため
に、600℃以上、例えば800℃で30分間のアニー
ルを行った後、図3に示すように、p−GaNコンタク
ト層12上に厚さ5000ÅのNi、厚さ100ÅのP
tおよび厚さ1μmのAuからなるp電極13を形成す
る。
【0041】次に、図4に示すように、表裏の(00
1)面にオーミック電極15a,15bが形成された厚
み100μmのn−GaAs基板14を用意する。この
n−GaAs基板14のオーミック電極15a上に、サ
ファイア基板1上のGaN系半導体層18上に形成され
たp電極13の上面を熱圧着または融着により接合す
る。
【0042】熱圧着を用いる場合、p電極13の表面お
よびオーミック電極15aの表面は、蒸着直後の状態の
Auで覆われていることが望ましい。また、融着を用い
る場合には、n−GaAs基板14上に厚さ3μm程度
のAu−Sn膜を形成することが望ましい。
【0043】p電極13とオーミック電極15aとの接
合の際には、n−GaAs基板14とGaN系半導体層
18とが図8の関係を有するようにGaAs基板14と
GaN系半導体層18との結晶方位を合わせる。
【0044】図8において、n−GaAs基板14の
(001)面上にGaN系半導体層18が形成される。
ストライプ状の電流注入領域19は、図4のn−AlZ
Ga1-ZN電流ブロック層10間の領域に対応し、電流
注入領域19に発光部20が形成される。この電流注入
領域19は〈1 -1 0 0〉方向に沿って設けられる。この
場合,GaN系半導体層18の電流注入領域19がn−
GaAs基板14の〈110〉方向または〈1-10〉方
向と平行になるようにGaN系半導体層18をn−Ga
As基板14上に接合する。
【0045】次に、図4のサファイア基板1およびn−
GaAs基板14をフッ酸原液に浸漬することによりS
iO2膜4を除去し、サファイア基板1およびその上の
格子欠陥を有するAlGaNバッファ層2およびGaN
層3をリフトオフ法によりn−GaAs基板14上のG
aN系半導体層18から取り外す。それにより、図5に
示すように、n−GaAs基板14上に格子欠陥を有さ
ないGaN系半導体層18が残る。この場合、SiO2
膜4のサイドエッチングが進行しやすくなるように、界
面活性化入りのフッ酸原液を用いることが望ましい。
【0046】最後に、図6に示すように、n−GaN層
5上の中央部の領域を除いてGaN系半導体層18の上
面および側面ならびにオーミック電極15aの表面に、
短絡防止用のSiO2膜16を形成した後、n−GaN
層5上およびSiO2膜16上に厚さ100ÅのTiお
よび厚さ2000ÅのAlからなるn電極17を形成す
る。
【0047】その後、一対の共振器面をへき開法により
形成する。この場合、図8に示すように、GaN系半導
体層18の{1-100}面およびn−GaAs基板14
の{110}面または{1-10}面がへき開面となる。
【0048】本実施例の半導体レーザ素子においては、
GaN系半導体層18の裏面および表面にそれぞれp電
極13およびn電極17が形成されるので、p電極13
とn電極17との間の電流経路が短くなる。また、Ga
N系半導体層18にほとんど格子欠陥が存在しない。し
たがって、低電圧動作および低電流動作が可能となる。
【0049】また、GaN系半導体層18のへき開方向
とn−GaAs基板14のへき開方向とを一致させるこ
とができるので、共振器面をへき開法により容易に形成
することができる。
【0050】なお、本参考例では、半導体レーザ素子に
適用した場合を説明したが、発光ダイオード等のその他
の半導体発光素子や、その他の半導体素子にも適用可能
である。
【0051】図9および図10は本発明の第1の実施例
におけるGaN系半導体層の形成方法を示す模式的工程
断面図である。
【0052】図9(a)に示すサファイア基板21の端
面は(0001)面(c面)を有する。図9(b)に示
すように、サファイア基板21の(0001)面上に、
AlGaNバッファ層22およびアンドープのGaN層
23を順に成長させる。GaN層23には上下方向に延
びる格子欠陥37が存在する。
【0053】次に、図9(c)に示すように、Niから
なるストライプ状マスク29を用いてGaN層23をR
IE法によりエッチングし、GaN層23の表面にスト
ライプ状の凹凸パターンを形成する。凹凸パターンにお
ける凹部および凸部の幅Dはいずれも例えば5μmとす
る。
【0054】ストライプ状マスク29を除去した後、図
9(d)に示すように、GaN層23上にSiO2膜3
0を形成する。
【0055】次に、図10(e)に示すように、GaN
層23の凹凸パターンの側面に形成されたSiO2膜3
0をエッチングにより除去する。
【0056】その後、図10(f)に示すように、Ga
N層24の再成長を行う。このとき、凹凸パターンの側
面のみに下地のGaN層23が露出しているので、Ga
N層24の再成長の開始時には、GaN層24は縦方向
へ成長せず、横方向のみに成長する。SiO2膜30上
で横方向に成長するGaN層24には下地のGaN層2
3の格子欠陥37が伝搬しない。
【0057】そして、図10(g)に示すように、Ga
N層24の再成長が進むにつれて、凹凸パターンの下段
のSiO2膜30がGaN層24により埋め込まれ、G
aN層24が縦方向へ成長する。
【0058】その後、図10(h)に示すように、Ga
N層24が凹凸パターンの上段のSiO2膜30上にお
いて横方向へ成長するとともに縦方向にも成長し、Ga
N層24の表面が平坦化される。それにより、凹凸パタ
ーンのSiO2膜30上に格子欠陥が存在しない高品質
のGaN層24が形成される。
【0059】再成長させるGaN層24の表面を平坦に
するためには、GaN層24がある程度の厚みを有する
ことが必要である。GaN層24の表面を平坦にするた
めに必要な厚みは、下地のGaN層23の凹凸パターン
の幅、GaN層24の成長時の基板温度等の成長条件に
よって異なる。例えば、凹凸パターンの凹部および凸部
の幅がそれぞれ5μm程度の場合、GaN層24の厚み
は10〜20μm程度必要となる。
【0060】GaNは〈1-100〉方向に成長しやすい
ので、図10(f),(g),(h)の工程でGaN層
24の横方向への成長が生じやすくするために、図9
(c)の工程でNiからなるストライプ状マスク29を
GaN層23の〈1-100〉方向と垂直な〈11-20〉
方向に沿って形成することが望ましい。
【0061】また、図10(h)の工程で再成長するG
aN層24の表面が平坦になりやすくするために、図9
(c)の工程で用いるNiからなるストライプ状マスク
29のマスク幅およびストライプ状マスク29の窓幅
(Niが存在しない領域の幅)はそれぞれ10μm以下
と小さいことが好ましく、1〜5μmとすることがより
好ましい。
【0062】さらに、下地のGaN層23の凹凸パター
ンの凸部の断面形状は、順メサ形状(台形状)とするよ
りも垂直な側面を有する矩形状または逆メサ形状(逆台
形状)とすることが好ましい。
【0063】図11に示すように、GaN層23の凹凸
パターンの断面形状を逆メサ形状にし、ステップカバレ
ッジの悪い電子ビーム蒸着等の堆積方法でSiO2膜3
0をGaN層23上に形成することにより、凹凸パター
ンの側面へSiO2膜が堆積することを防止できる。そ
れにより、凹凸パターンの側面のSiO2膜をエッチン
グにより除去する工程を省略することができる。
【0064】図12(a),(b)は下地のGaN層2
3の表面に逆メサ形状の凹凸パターンを形成する方法を
示す模式的断面図である。
【0065】まず、図12(a)に示すように、GaN
層23上にNiからなるストライプ状マスク29を形成
した後、ドライエッチング時に、サファイア基板21を
傾けてエッチング装置に装着する。この状態で、GaN
層23をRIE法等のドライエッチングによりエッチン
グする。
【0066】次に、図12(b)に示すように、サファ
イア基板21を逆方向に傾ける。この状態で、GaN層
23をRIE法等のドライエッチングによりエッチング
する。このようにして、GaN層23の表面に逆メサ形
状の凹凸パターンを形成することができる。
【0067】本実施例のGaN系半導体層の製造方法に
よれば、GaNと格子定数の異なるサファイア基板21
を用いても、サファイア基板21の全面において格子欠
陥が存在しない高品質のGaN層24を成長させること
が可能となる。
【0068】したがって、GaN層24上にGaN系半
導体層からなる発光ダイオード、半導体レーザ素子等の
半導体発光素子を作製した場合、発光効率および信頼性
の向上を図ることが可能となる。
【0069】図13は図9および図10の方法により形
成されたGaN層上に作製された半導体レーザ素子の一
例を示す模式的断面図である。
【0070】図13において、図9および図10の方法
により形成されたGaN層24上に、n−GaN層2
5、n−InGaNクラック防止層26、n−AlGa
Nクラッド層27、MQW発光層28およびp−AlG
aNクラッド層29が順に形成されている。p−AlG
aNクラッド層29上のストライプ状の領域を除いてn
−AlGaN電流ブロック層31が形成されている。p
−AlGaNクラッド層29上およびn−AlGaN電
流ブロック層31上に、p−AlGaNクラッド層32
およびp−GaNコンタクト層33が順に形成されてい
る。p−GaNコンタクト層33からn−GaN層25
までの一部領域がエッチングにより除去されている。p
−GaNコンタクト層33上にp電極34が形成され、
n−GaN層25の露出した表面にn電極35が形成さ
れている。
【0071】図13の半導体レーザ素子においては、n
−GaN層25からp−GaNコンタクト層33までの
GaN系半導体層36が格子欠陥のないGaN層24上
に形成されているので、GaN系半導体層36にほとん
ど格子欠陥が存在しない。したがって、低電流および低
電圧動作が可能な半導体レーザ素子が得られる。
【0072】なお、本実施例では、本発明に係る窒化物
系半導体層の形成方法を半導体レーザ素子に適用した場
合を説明したが、本発明に係る窒化物系半導体層の形成
方法は、発光ダイオード等のその他の半導体発光素子
や、その他の半導体素子にも適用可能である。
【0073】尚、図9及び図10の例では、図9(c)
に示したように、GaN層23の表面にストライプ状の
凹凸パターンを形成する際に、凹部の底面にGaN層2
3が残るようにGaN層23をエッチングしているが、
GaN層23の表面に凹凸パターンを形成する際に、図
14および図15に示すように凹部の底面にサファイア
基板21が露出するまでGaN層23をエッチングして
もよい。
【0074】図14(a),(b)に示すように、図1
9(a),(b)と同様にして、サファイア基板21の
(0 0 0 1)面上に、AlGaNバッファ層22および
アンドープのGaN層23を順に成長させる。なお、G
aN層23の厚さは例えば0.5μm〜5μm程度であ
る。この場合にも、GaN層23には上下方向に延びる
格子欠陥37が存在する。
【0075】次に、GaN層23の全面にSiO2膜を
形成し、SiO2膜上にフォトレジストからなるストラ
イプ状マスクを形成し、図14(c)に示すように、フ
ッ酸を用いてSiO2膜をエッチングすることにより、
ストライプ状のSiO2膜30を形成する。
【0076】その後、図14(d)に示すように、Si
2膜30をマスクとして用い、塩素ガスを用いたRI
E法により、GaN層23およびAlGaNバッファ層
22をサファイア基板21が露出するまでエッチング
し、GaN層23の表面にストライプ状の凹凸パターン
を形成する。凹凸パターンにおける凹部および凸部の幅
Dはいずれも例えば5μmとする。
【0077】その後、図15(e)に示すように、Ga
N層24の再成長を行う。このとき、凹凸パターンの側
面のみに下地のGaN層23が露出しているので、Ga
N層24の再成長の開始時には、GaN層24は縦方向
には成長せず、横方向のみに成長する。サファイア基板
21上で横方向に成長するGaN層24には格子欠陥が
存在しない。
【0078】図15(f)に示すように、GaN層24
の再成長が進むにつれて、凹凸パターンの凹部がGaN
層24により埋め込まれ、GaN層24が縦方向に成長
する。
【0079】その後、図15(g)に示すように、Ga
N層24が凹凸パターンの凸部の上面のSiO2膜30
において横方向に成長するとともに縦方向にも成長し、
GaN層24の表面が平坦化される。それにより、凹凸
パターンのSiO2膜30上およびサファイア基板21
上に格子欠陥が存在しない高品質のGaN層24が形成
される。
【0080】図9および図10の例と同様に、再成長さ
せるGaN層24の表面を平坦にするためには、GaN
層24がある程度の厚みを有することが必要である。G
aN層24の表面を平坦にするために必要な厚みは、下
地のGaN層23の凹凸パターンの幅、GaN層24の
成長時の基板温度等の成長条件によって異なる。例え
ば、凹凸パターンの凹部および凸部の幅がそれぞれ5μ
mの場合、GaN層24の厚みは10〜20μm程度必
要となる。
【0081】また、GaNは<1 -1 0 0>方向に成長し
やすいので、図15(e),(f),(g)の工程でG
aN層24の横方向への成長が生じやすくするために、
図14(c)の工程でストライプ状のSiO2膜30を
GaN層23の<1 -1 0 0>方向と垂直な<1 1 -2 0>
方向に沿って形成することが望ましい。
【0082】さらに、図15(g)の工程で再成長する
GaN層24の表面が平坦になりやすくなるために、図
14(c)の工程で形成するストライプ状のSiO2
30の幅およびストライプ状のSiO2膜の窓幅(Si
2膜が存在しない領域の幅)はそれぞれ10μm以下
と小さいことが好ましく、1〜5μm以下とすることが
より好ましい。
【0083】また、GaN層23の凹凸パターンの凸部
の断面形状は、図9および図10の例と同様に、順メサ
形状とするよりも垂直な側面を有する矩形状または逆メ
サ形状とすることが好ましい。
【0084】尚、図14及び図15の例では、絶縁性基
板としてサファイア基板21を用いているが、サファイ
ア基板21の代わりにスピネル基板等の他の絶縁性基板
を用いることも出来る。
【0085】図16および図17は本発明の第2の参考
における半導体レーザ素子の製造方法を示す模式的工
程断面図である。
【0086】まず、図16(a)に示すように、サファ
イア基板41の(0001)面上に、厚さ30ÅのAl
GaNバッファ層42、厚さ2μmのアンドープのGa
N層43および厚さ3μmのSiドープのn−GaN層
44aを順に成長させる。
【0087】次に、図16(b)に示すように、n−G
aN層44a上に厚さ約1000ÅのSiO2膜を形成
した後、エッチングにより発光部を除く領域のSiO2
膜を除去するとともに発光部に対応する領域のSiO2
膜をストライプ状にパターニングし、複数本のストライ
プ状SiO2膜45を形成する。この場合、次の工程で
GaNが横方向に成長しやすいようにストライプ状Si
2膜45をn−GaN層44aの〈1-120〉方向に
沿って形成する。
【0088】各ストライプ状SiO2膜45の幅は0.
5μm程度であり、ストライプ状SiO2膜45のピッ
チは1μm程度である。基本横モード発振を実現するた
めには、発光部の幅W1を2〜5μm程度とすることが
好ましく、ストライプ状SiO2膜45の本数は3〜5
本程度必要となる。
【0089】その後、図16(c)に示すように、n−
GaN層44a上に、厚さ5μmのSiドープのn−G
aN層44b、厚さ0.1μmのSiドープのn−In
GaNクラック防止層46および厚さ1μmのSiドー
プのn−AlGaNクラッド層47を順に成長させる。
さらに、n−AlGaNクラッド層47上に、図7に示
した構造を有するMQW発光層48、厚さ1μmのMg
ドープのp−AlGaNクラッド層49および厚さ0.
1μmのMgドープのp−GaNコンタクト層50を順
に成長させる。
【0090】この場合、ストライプ状SiO2膜45が
存在する領域では、ストライプ状SiO2膜45間で下
地のn−GaN層44aから縦方向にGaNが成長した
後、ストライプ状SiO2膜45上で横方向にGaNが
成長する。一方、ストライプ状SiO2膜45が存在し
ない領域では、下地のn−GaN層44aから縦方向に
GaNが成長する。それにより、ストライプ状SiO2
膜45が存在する領域とストライプ状SiO2膜45が
存在しない領域とでは、実質的にGaNの成長速度に差
が生じる。すなわち、ストライプ状SiO2膜45が存
在する領域では、ストライプ状SiO2膜45が存在し
ない領域と比べてGaNの成長速度が実質的に遅くな
る。この成長速度の差は、ストライプ状SiO2膜45
が完全にGaNで埋め込まれて横方向の成長が完了する
まで続く。
【0091】その結果、n−GaN層44bの表面が凹
状に形成され、さらにn−InGaNクラック防止層4
6、n−AlGaNクラッド層47、MQW発光層4
8、p−AlGaNクラッド層49およびp−GaNコ
ンタクト層50が凹状に形成される。MQW発光層48
の凹状の部分が素子の能動領域である発光部となる。ま
た、ストライプ状SiO2膜45が存在する領域上のG
aN系半導体層56にはほとんど結晶欠陥が存在しな
い。
【0092】その後、図17(d)に示すように、p−
GaNコンタクト層50からn−GaN層44bまでの
一部領域をエッチングにより除去し、n−GaN層44
aを露出させる。
【0093】さらに、図17(e)に示すように、発光
部の上部の領域およびn−GaN層44aの電極形成領
域を除いて、電流狭窄を行うためおよびpn接合の露出
部を保護するためにp−GaNコンタクト層50の上面
および側面ならびにn−GaN層44aの上面にSiO
2膜51を形成する。
【0094】最後に、図17(f)に示すように、p−
GaNコンタクト層50の露出した表面にp電極52を
形成し、n−GaN層44aの露出した表面にn電極5
3を形成する。
【0095】発光部に無駄なく電流が注入されるよう
に、電流注入領域となるSiO2膜51の窓の幅W2
は、発光部の幅W1と同じか発光部の幅W1よりもやや
狭くすることが好ましい。
【0096】本参考例の半導体レーザ素子の製造方法に
よれば、ストライプ状SiO2膜45が存在する領域上
のGaN系半導体層56の結晶性が向上するとともに、
GaNの横方向の成長中に生じる成長速度の差により発
光部におけるMQW発光層8が凹状に形成される。
【0097】それにより、サファイア基板41の垂直方
向のみならず水平方向にも屈折率差が現れる。その結
果、エッチング工程を行うことなく2回の結晶成長で屈
折率導波構造を容易に作製することができる。したがっ
て、素子特性のばらつきがなく、かつ再現性の高い屈折
率導波型の半導体レーザ素子が実現される。
【0098】なお、本参考例では、半導体レーザ素子に
適用した場合を説明したが、発光ダイオード等のその他
の半導体発光素子や、その他の半導体素子にも適用可能
である。
【0099】上記第2の参考例では、サファイア基板4
1を用いた半導体レーザ素子について説明したが、サフ
ァイア基板41の代わりにSiC基板、スピネル(Mg
Al24)基板等の他の基板を用いることもできる。
【0100】なお、上記第1、第2の参考例および実施
では、横方向成長技術を行うための絶縁膜としてSi
2膜4,30,45を用いているが、SiO2膜の代わ
りにAl23膜、TiO2膜等の他の絶縁膜を用いても
よい。
【0101】
【発明の効果】また、本発明によれば、基板上の広い領
域において格子欠陥の存在しない高品質な窒化物系半導
体層を形成する方法を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図2】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図3】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図4】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図5】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図6】本発明の第1の参考例における半導体レーザ素
子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図7】図1〜図6の半導体レーザ素子におけるMQW
発光層のエネルギーバンド構造図である。
【図8】図1〜図6の半導体レーザ素子におけるサファ
イア基板およびGaN系半導体層の結晶方位の関係を示
す斜視図である。
【図9】本発明の実施例におけるGaN系半導体層の形
成方法を示す模式的工程断面図である。
【図10】本発明の実施例におけるGaN系半導体層の
形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図11】GaN層の表面に形成された逆メサ形状の凹
凸パターンを示す模式的断面図である。
【図12】GaN層の表面に逆メサ形状の凹凸パターン
を形成する方法を示す模式的断面図である。
【図13】図9および図10の方法により形成されたG
aN層上に作製された半導体レーザ素子の一例を示す模
式的断面図である。
【図14】GaN系半導体層の形成方法の他の例を示す
模式的工程断面図である。
【図15】GaN系半導体層の形成方法の他の例を示す
模式的工程断面図である。
【図16】本発明の第2の参考例における半導体レーザ
素子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図17】本発明の第2の参考例における半導体レーザ
素子の製造方法を示す模式的工程断面図である。
【図18】従来のGaN系発光ダイオードの模式的断面
図である。
【図19】従来の横方向成長技術を用いたGaN系半導
体層の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図20】サファイア基板およびその上に形成されたG
aN系半導体層の結晶方位の関係を示す図である。
【図21】サファイア基板およびその上に形成されたG
aN系半導体層の結晶方位の関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,21,41 サファイア基板 2,22,42 AlGaNバッファ層 3,23,24,43 GaN層 4,16,30,45,51 SiO2膜 5,25,44a,44b n−GaN層 7 n−AlY Ga1-Y Nクラッド層 8,28,48 MQW発光層 9,11 p−AlY Ga1-Y Nクラッド層 12,33,50 p−GaNコンタクト層 14 n−GaAs基板 27,47 n−AlGaNクラッド層 29,32,49 p−AlGaNクラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−191658(JP,A) 特開 平11−312825(JP,A) 特開 平5−343741(JP,A) 特開 平8−274411(JP,A) 特開 平8−255932(JP,A) 特開 平11−330555(JP,A) 特開2000−21771(JP,A) 特表2002−505519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 21/205 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上にホウ素、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1
    の窒化物系半導体層を形成する工程と、前記第1の窒化物系半導体層をマスク幅および窓幅が夫
    々10μm以下であるストライプ状マスクを用いてエッ
    チングすることにより、前記第1の窒化物系半導体層の
    表面に、凹部の底面に前記第1の窒化物系半導体層が露
    出する凹凸パターンを形成する工程と、 前記凹凸パターンの凹部の底面に及び凸部の上面に絶縁
    膜を形成する工程と、 横方向成長技術を用いて前記第1の窒化物系半導体層か
    らの成長により前記絶縁膜上にホウ素、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第2
    の窒化物系半導体層を形成する工程とを備えたことを特
    徴とする窒化物系半導体層の形成方法。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上にホウ素、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第1
    の窒化物系半導体層を形成する工程と、 前記第1の窒化物系半導体層に膜幅および窓幅が夫々1
    0μm以下であるストライプ状の絶縁膜を形成し、且つ
    前記絶縁膜の領域を除いて前記第1の窒化物系半導体を
    除去することにより、前記第1の窒化物系半導体層の表
    面に、凹部の底面に前記絶縁性基板が露出する凹凸パタ
    ーンを形成する工程と、 横方向成長技術を用いて前記第1の窒化物系半導体層か
    らの成長により前記絶縁膜上にホウ素、ガリウム、アル
    ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む第2
    の窒化物系半導体層を形成する工程とを備えたことを特
    徴とする窒化物系半導体層の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記凹凸パターンの凸部の断面形状は垂
    直な側面を有する矩形状または逆メサ形状であることを
    特徴とする請求項1または2記載の窒化物系半導体層の
    形成方法。
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